通風食材保存室付き収納棚

【課題】風通しのある状態で食品等を保存できる、通風食材保存室付き収納棚を提供する。
【解決手段】収納棚の底部に開口部を設け、収納棚設置箇所の床にも開口部を設けて、床下の空気を収納棚内部に取り込めることを特徴にする、通風食材保存室付き収納棚。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、風通しのある状態で食品等を保存できる、通風食材保存室付き収納棚に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、一般家庭では、冷暗所を好む野菜や穀物等の食材を保存するのに適した場所がなく、保存に不適切な状態で保存されることがあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そのため、次のような問題があった。
（イ）高温多湿の状態で保存される。
（ロ）虫がつく。
（ハ）腐敗が早まる。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
収納棚の底部に開口部を設ける。収納棚設置箇所の床にも開口部を設けて、床下の空気を収納棚内部に取り込めるようにする。また、気密性を高めるため、棚底部と床は留め具を用いて圧着固定させる。
【発明の効果】
【０００５】
床下の空気の流れを収納棚内部に取り込み、風通しのある状態を作ることができる。そのため、低温乾燥状態になり、虫や腐敗を防ぐことができる。また、収納棚の戸を開ければ床下換気も可能となる。固定器具の設置により、災害時等の転倒防止の効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
（イ）収納棚下部を通風食材保存室（１）とする。
（ロ）通風食材保存室の内部はすのこ（２）が敷かれている。すのこ（２）の下には防虫ネット（３）が取り付けられる。
（ハ）防虫ネット（３）の下は開口部が設けられており、床の開口部に合わせてクランプ式ガイド付き留め具（５）で、既存床板（６）や既存根太（７）に固定されている。
（ニ）クランプ式ガイド付き留め具（５）のガイド範囲内であれば、効果的な４箇所の固定を行うことができる。
（ホ）収納棚が床板に接する箇所には、フェルト（４）を設置する。
（ヘ）通風食材保存室は引違い戸（９）とし、パッキン（８）を設ける。
本発明は以上のような構成で、これを使用する時は通風食材保存室（１）に食材等を入れる。引違い戸を閉めれば、フェルト（４）やクランプ式ガイド付き留め具（５）パッキン（８）によって密閉され、床下の空気を通風食材保存室（１）に取り入れて循環させることができる。
引違い戸（９）が開いていれば、床下の空気が部屋内部の空気とも循環する。既設換気扇（１０）を併用すれば、床下の空気を強制的に換気することもできる。これにより、床下の乾燥効果もある。
クランプ式ガイド付き留め具（５）の設置により、災害時等の転倒防止効果もある。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の斜視図
【図２】通風食材保存室（１）の正面断面図
【図３】通風食材保存室（１）の平面図
【図４】通風食材保存室（１）の防虫ネット（３）箇所平面断面図
【図５】通風食材保存室（１）のクランプ式ガイド付き留め具（５）箇所平面断面図
【図６】通風食材保存室（１）の引違い戸（９）密閉通風状態を示す内部斜視図
【図７】通風食材保存室（１）の引違い戸（９）開放通風状態を示す内部斜視図
【図８】本発明設置状態の引違い戸（９）開放通風状態を示す室内断面図
【符号の説明】
【０００８】
１通風食材保存室
２すのこ
３防虫ネット
４フェルト
５クランプ式ガイド付き留め具
６既存床板
７既存根太
８パッキン
９引違い戸
１０既設換気扇

【特許請求の範囲】
【請求項１】
収納棚の底部に開口部を設け、収納棚設置箇所の床にも開口部を設けて、床下の空気を収納棚内部に取り込めることを特徴にする、通風食材保存室付き収納棚。
【請求項２】
収納棚の底部に開口部を設け、収納棚設置箇所の床にも開口部を設けて、クランプ式ガイド付き留め具によって固定され転倒防止効果を有する、請求項１の通風食材保存室付き収納棚。

【図１】