説明

連結具の解体方法

【課題】略U字状に湾曲した弾性体の中に連結部材が、弾性体の形状に沿って埋め込まれて構成されている連結具について、弾性体を連結部材から効率的に剥がして解体する、連結具の解体方法を提供する。
【解決手段】ゴム体12の湾曲部外側(U字外側)に張力を作用させ、ゴム体12の湾曲部外側(U字外側)から環状体13に対して刃を立てた状態で、環状体13の長手方向、すなわち、ゴム体12の湾曲部外側の短手方向中央(点線CL1)に沿って切り込みを入れる。切り込みは、ゴム体12の短手方向の中央付近に達する深さまで入れる。次に、カッターKをゴム体12の側方から環状体13に対して刃を立てた状態で、環状体13の長手方向、すなわち、ゴム体12の側面の両側から短手方向の中央(点線CL2)に沿って切り込みを入れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋桁と橋脚(橋台)など、2部材を連結する連結具の解体方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、橋桁と橋脚(橋台)などの2部材を連結する連結具としては、例えば、特許文献1のように、側面視にて略U字状に湾曲した弾性体の中に鎖状の連結部材が、弾性体の形状に沿って埋め込まれており、連結部材の端部が弾性体から露出した連結具が知られている。
【0003】
特許文献1のような連結具は、金属製の鎖とゴムとを使用しており、長期間使用した場合のゴムの疲労、火災、大振動の入力などによるゴムの性状変化により、有効な緩衝効果を得られなくなり、使用不可となってしまうことがある。
【0004】
この場合でも、金属製の連結部材は使用が可能であることから、連結部材の再利用ができれば、便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−326022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、略U字状に湾曲した弾性体の中に連結部材が、弾性体の形状に沿って埋め込まれて構成されている連結具について、弾性体を連結部材から効率的に剥がして解体する、連結具の解体方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の連結具の解体方法は、U字状に湾曲した湾曲部を有する弾性体に、複数の環状体が連結されて鎖状とされた連結部材が前記湾曲部に沿って埋設されると共に、前記弾性体の一端部及び他端部の各々から前記環状体の一部が露出して連結対象物に連結される連結部が構成され、前記環状体が前記弾性体と非固着とされた連結具の、前記湾曲部外側に張力を作用させ、前記湾曲部外側に位置する前記弾性体を切り取り、前記連結具の前記湾曲部内側に張力を作用させ、前記湾曲部内側に位置する前記弾性体を切り取って、前記弾性体と前記連結部材とを分離するものである。
【0008】
請求項1の連結具の解体方法で解体される連結具は、U字状に湾曲した湾曲部を有する弾性体に、複数の環状体が連結されて鎖状とされた連結部材が前記湾曲部に沿って埋設されている。そして弾性体の一端部及び他端部の各々から環状体の一部が露出して連結対象物に連結される連結部が構成されており、環状体は弾性体と非固着とされている。
【0009】
この構成の連結具に対して、まず、湾曲部の外側に張力を作用させる。そして、張力が作用した状態の弾性体の湾曲部外側を切り取る。このように、張力を作用させた状態下では、ゴムは切れやすくなる。切り取りは、カッターなどの刃物で行うことができる。その後、連結具の湾曲部内側、すなわち、湾曲部外側と逆側に張力を作用させ、張力が作用した状態の弾性体の湾曲部内側を切り取って、弾性体と前記連結部材とを分離する。
【0010】
このように、湾曲部内側の弾性体が残っている状態で、湾曲部外側に張力を作用させることにより、湾曲部外側への張力を作用させやすくなり、ゴムは切断しやすくなる。湾曲部内側への張力の作用は、湾曲部外側を切り取った後でも、容易に作用させることができるので、湾曲部外側を切り取った後に湾曲部内側を切り取ることにより、効率よく弾性体と連結部材とを分離して解体することができる。
【0011】
請求項2に記載の連結具の解体方法は、前記湾曲部外側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記環状体の延在方向に沿って前記弾性体に切り込みを入れて行うこと、を特徴とする。
【0012】
このように、環状体の延在方向に沿って弾性体に切り込みを入れることにより、弾性体の復元力を利用して、効率的に弾性体の切り取りを行うことができる。
【0013】
請求項3に記載の連結具の解体方法は、前記湾曲部内側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記環状体の延在方向に沿って前記弾性体に切り込みを入れて行うこと、を特徴とする。
【0014】
このように、環状体の延在方向に沿って弾性体に切り込みを入れることにより、弾性体の復元力を利用して、効率的に弾性体の切り取りを行うことができる。
【0015】
請求項4に記載の連結具の解体方法は、前記湾曲部外側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記弾性体に埋設された各々の前記環状体について少なくとも1部が露出するまで行うこと、を特徴とする。
【0016】
このように、湾曲部外側に位置する弾性体を、各々の環状体について少なくとも1部が露出するまで切り取ることにより、湾曲部内側の切り取りを容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明の連結具の解体方法によれば、弾性体を連結部材から効率的に剥がして解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施形態の連結具を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の連結具を示す(A)は側面図であり、(B)は平面図である。
【図3】本実施形態の連結具で橋桁と橋脚とが連結された状態を示す斜視図である。
【図4】本実施形態の連結具で橋桁と橋脚とが連結された状態を示す側面図である。
【図5】本実施形態の連結具が解体台にセットされている状態を示す斜視図である。
【図6】本実施形態の連結具の湾曲部外側解体時における切り込み位置を示す図である。
【図7】本実施形態の連結具のゴム体の湾曲部外側半分が取り除かれた状態を示す図である。
【図8】本実施形態の連結具の湾曲部内側解体時における切り込み位置を示す図である。
【図9】本実施形態の連結具のゴム体が分離された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、図面にしたがって本発明の実施形態の連結具の解体方法について説明する。
【0020】
まず、本発明の連結具の解体方法で解体される連結具10について説明する。本実施形態の連結具10は、架橋落下防止具として用いられ、連結対象物としての橋桁と橋脚を連結するものである。
【0021】
図1〜3に示すように、本実施形態の連結具10は、断面が円形で側面視にて略U字状に湾曲した弾性体としてのゴム体12を備えている。なお、ゴム体12の断面形状は、円形に限定されることなく、楕円、多角形でもよい。ゴム体12は、U字の中間部12A、中間部12Aの両端から互いに離れる方向に向かう傾斜部12B、及び、傾斜部12Bから互いに平行になるように屈曲して両端を形成する、一端部12C及び他端部12Dを有している。ゴム体12の中には、連結部材14が埋設されている。
【0022】
連結部材14は、5つの環状体13を互いに交差して連結した鎖状とされ、ゴム体12のU字形状に沿って埋め込まれている。各々の環状体13は、中央に長孔の構成された断面円形の環状とされている。5つの環状体13のうちの中央に配置される中央環状体13Aは、ゴム体12の中間部12Aに埋め込まれ、中央環状体13Aには、ゴム体12の傾斜部12Bに埋め込まれるサイド環状体13Bが角度θをもってリンクされている。
【0023】
図2(A)に示されるように、中央環状体13Aと各々のサイド環状体13Bとの交差部には、隙間aが設けられており、サイド環状体13Bの端部同士の間には、隙間bが形成されている。なお、ここでは、説明の都合上、隙間という表現を用いたが、これらの隙間には、当然ゴムが充填され、ゴム体12と一体となっている。ここで、隙間のゴム体に、補強層(例えば、繊維層)を埋め込んだり、或いは、隙間のゴム体を他のゴム体の弾性率と異なるようにしたりする等、材質を変化させることで、緩衝機能を増減させることができる。
【0024】
連結部材14の一端側のサイド環状体13Bには、一端環状体13Cがリンクされ、他端側のサイド環状体13Bには、他端環状体13Dがリンクされている。一端環状体13C及び他端環状体13Dは、一端部12C、他端部12Dから互いに平行に立上げられて、長手方向の略半分が露出されており、一端連結部13E、他端連結部13Fが各々構成されている。一端連結部13E、他端連結部13Fが、各々連結対象物となる橋桁16のブラケット22に連結される。
【0025】
連結部材14には、外表面全体に防錆用のメッキが施されている。防錆用のメッキとしては、亜鉛、亜鉛とアルミの合金、亜鉛とアルミとマグネシウムの合金などを用いることができる。
【0026】
ここで、連結部材14には、ゴム体12と固着させるための接着剤は塗布されていない。このため、連結部材14はゴム体12に非固着でゴム体12に埋め込まれている。これにより、一部がゴム体12から露出した一端環状体13C及び他端環状体13Dは、ゴム体12に対して移動させる力が加えられた時に、ゴム体12からの引っ張り力が作用されず、離間可能となっている。したがって、ゴム体12と固着している場合と比較して、容易にゴム体12との間で移動させることができる。
【0027】
図3には、本実施形態の連結具10によって橋桁16と橋脚17が連結されている状態が示されている。なお、本実施形態の連結具10によって橋桁16同士を連結する場合もある。
【0028】
図4に示すように、本実施形態の連結具10は、橋桁16及び橋脚17の側面に取り付けられたブラケット22へ、ピン24で連結される構成になっている。ブラケット22は、各々2枚の三角形状の板が平行に配置された取付部22A、及び、取付部22Aが立設される基台部22Bを備えている。ブラケット22は、基台部22Bが橋桁16、橋脚17に固定されている。連結具10は、取付部22Aの板間に一端連結部13E、他端連結部13Fが挿入され、ピン孔22Hと一端連結部13E、他端連結部13Fの取付孔13Hにピン24を貫通させて固定する。
【0029】
上記のようにして取り付けられた連結具10は、地震時等に、橋脚17が揺れて図2の矢印A方向の力が連結具10に作用すると、一端環状体13Cと他端環状体13Dが互いに離れる方向へ力が加わる。このため、ゴム体12の角度θが小さくなり曲げ抵抗力が発生し、ゴム体12の弾性力及び形状特性によって橋桁16と橋脚17とが引っ張り合うように緩衝機能が働く。また、このとき、隙間aのゴムは圧縮されるため、環状体13の間に充填されたゴムによっても緩衝機能が発揮される。
【0030】
一方、桁16が接近して、矢印Aと反対方向の力が連結具10に作用すると、一端環状体13Cと他端環状体13Dが互いに接近しようとする。このため、ゴム体12の角度θが大きくなり曲げ抵抗力が発生し、ゴム体12の弾性力及び形状特性によって橋桁16と橋脚17とを引き離そうとする緩衝機能が働く。
【0031】
この際、本実施形態では、連結部材14のゴム体12に埋め込まれている部分は、ゴム体12と接着されていない。このため、図2の矢印A方向で示す変位によって、連結具10に作用する1回目の荷重によって、連結部材14とゴム体12との接着が剥がれるということがなく、安定した緩衝特性を得ることができる。
【0032】
また、本実施形態では、連結具10の製造工程のメッキ工程において、連結部材14の全体に防錆用のメッキを施しているので、露出部分である一端連結部13E、他端連結部13Fへ防食用塗装を行うという煩雑な作業を行うことなく、簡易に露出した部分の錆を防止することができる。
【0033】
(連結具の解体方法)
【0034】
次に、連結具10の解体方法を説明する。
【0035】
解体には、解体台30、張力付加装置40、及び、カッターKを用いる。図5に示されるように、解体台30は、載置部32、支持部34、及び、脚部36を備えている。載置部32は、上向きに長尺の平坦面を有し、面幅Wが連結具10の一端連結部13Eと他端連結部13Fの間の距離よりも短くなっている。載置部32の上面にはゴム板32Aが取り付けられている。支持部34は、角棒状とされている。載置部32と支持部34は、互いに平行に配置され、距離の保たれた状態で脚部36に取り付けられている。張力付加装置40としては、いわゆるチェーンブロックが用いられる。張力付加装置40は、手鎖42、ロードチェーン44、及び、本体部46を備えている。本体部46は、ロープ48で支持部34に固定されている。ロードチェーン44の先端には、フック44Aが取り付けられている。フック44Aには、取付紐50を介して、連結具10の一端連結部13Eと他端連結部13Fが各々取り付けられる。なお、取付紐50には、捻れ防止用に、スイベルを取り付けておいてもよい。
【0036】
連結具10を解体する際には、まず、連結具10を載置部32のゴム板32A上に載せ、U字の湾曲内側に角材28を咬ませてU字が下向きになるように配置する。次に、連結具10の一端連結部13Eと他端連結部13Fに取付紐50を各々通し、取付紐50をロードチェーン44のフック44Aへ引っ掛けて取り付ける。この状態で、手鎖42を操作して、ロードチェーン44の長さを短くし、連結具10のゴム体12の湾曲外側に引張力を作用させる。
【0037】
この状態で、図6に示されるように、カッターKの刃に潤滑油(水やシリコンオイルなど)を付け、ゴム体12の湾曲部外側(U字外側)から環状体13に対して刃を立てた状態で、環状体13の長手方向、すなわち、ゴム体12の湾曲部外側の幅方向中央(点線CL1)に沿って切り込みを入れる。このように、張力の作用している部分にカッターKを立てて切り込むことにより、容易にゴムを切断することができる。切り込みは、ゴム体12の側面からみた短手方向の中央付近に達する深さまで入れる。次に、カッターKをゴム体12の側方から環状体13に対して刃を立てた状態で、環状体13の長手方向、すなわち、ゴム体12の側面の両側から短手方向の中央(点線CL2)に沿って切り込みを入れる。このとき、ペンチ等で外側のゴムを挟んで引っ張り、ゴム体12の側面に張力を作用させつつ切り込みを入れる。そして、図7に示されるように、ゴム体12の略半分の湾曲部外側を除去する。これにより、環状体13の各々が露出する。
【0038】
次に、手鎖42を操作して、ロードチェーン44の長さを長くして取付紐50の張力を緩め、角材28を除去し、ゴム体12が略半分除去された連結具10のU字の湾曲外側が載置部32のゴム板32Aに向くように裏返す。そして、再度、手鎖42を操作して、ロードチェーン44の長さを短くし、連結具10のゴム体12の湾曲内側に引張力を作用させる。これにより、図8に示されるように、ゴム体12のU字形状が開くように変形する。この状態で、カッターKをゴム体12の湾曲部内側(U字内側)から環状体13に対して刃を立てた状態で、環状体13の長手方向、すなわち、ゴム体12の湾曲部内側の短手方向中央(点線CL3)に沿って切り込みを入れつつ、ゴム体12を除去する。これにより、図9に示されるように、連結部材14からゴム体12がすべて除去される。
【0039】
上記のように、連結部材14がゴム体12と非固着の連結具10を解体して連結部材14とゴム体12とを分離することにより、連結部材14を再利用することができる。
【0040】
また、本実施形態では、ゴム体12に湾曲部内側の弾性体が残っている状態で、湾曲部外側に張力を作用させることにより、湾曲部外側への張力を作用させやすくなる。湾曲部内側への張力の作用は、湾曲部外側を切り取った後でも、容易に作用させることができるので、湾曲部外側を切り取った後に湾曲部内側を切り取ることにより、効率よくゴム体12と連結部材14とを分離して解体することができる。
【0041】
また、本実施形態では、湾曲部外側に位置するゴム体12の切り取りを、環状体13の延在方向に沿って切り込みを入れることにより行っている。このように、切り込み方向を設定することにより、切込み部分のゴム体12が開いて、ゴム体12の切断を容易に行うことができる。また、湾曲部内側に位置するゴム体12の切り取りについても、同様に環状体13の延在方向に沿って切り込みを入れることにより行うことにより、ゴム体12の切断を容易に行うことができる。
【0042】
また、本実施形態では、湾曲部外側に位置するゴム体12の切り取りを、連結部材14を構成する各々の環状体13について少なくとも1部が露出するまで切り取っている。これにより、ゴム体12の湾曲部内側の切り取りを容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0043】
10 連結具
12 ゴム体
12C 一端部
12D 他端部
13C 一端環状体
13E 一端連結部
13 環状体
13D 他端環状体
13F 他端連結部
14 連結部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字状に湾曲した湾曲部を有する弾性体に、複数の環状体が連結されて鎖状とされた連結部材が前記湾曲部に沿って埋設されると共に、前記弾性体の一端部及び他端部の各々から前記環状体の一部が露出して連結対象物に連結される連結部が構成され、前記環状体が前記弾性体と非固着とされた連結具の、前記湾曲部外側に張力を作用させ、
前記湾曲部外側に位置する前記弾性体を切り取り、
前記連結具の前記湾曲部内側に張力を作用させ、
前記湾曲部内側に位置する前記弾性体を切り取って、前記弾性体と前記連結部材とを分離する、連結具の解体方法。
【請求項2】
前記湾曲部外側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記環状体の延在方向に沿って前記弾性体に切り込みを入れて行うこと、を特徴とする、請求項1に記載の連結具の解体方法。
【請求項3】
前記湾曲部内側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記環状体の延在方向に沿って前記弾性体に切り込みを入れて行うこと、を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の連結具の解体方法。
【請求項4】
前記湾曲部外側に位置する前記弾性体の切り取りは、前記弾性体に埋設された各々の前記環状体について少なくとも1部が露出するまで行うこと、を特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の連結具の解体方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−72572(P2012−72572A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216662(P2010−216662)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】