説明

連結具及び梯子付き作業台

【課題】 作業台に対して梯子を簡単に連結でき、かつ梯子を所要の昇降傾斜角度に容易に設定できるようにする。
【解決手段】 作業台3に梯子2を開閉自在に連結する連結具1であって、作業台3に連結される第1取付片17と梯子2に連結される第2取付片18とが水平枢支軸19を介して揺動自在に連結され、第1取付片17と第2取付片18との間に、梯子2を開脚して昇降傾斜角度に設定する角度設定手段20が設けられている。また、梯子付き作業台は、前記連結具1を介して作業台3側上部に梯子2の上部が開閉自在に連結されており、梯子2は開脚して昇降傾斜角度にする使用状態と閉脚して作業台3側面に沿わせる収納状態とに変更可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業台と梯子とを連結するのに好適に使用可能な連結具と、この連結具を用いた梯子付き作業台とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
支持柱によって足場板を所定高さに支持する構造の作業台において、支持柱を伸縮自在にすることで足場板の支持高さを調節できるようになったものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
一方、他の作業台において、支持柱と支持柱との間又は支持柱とは別に垂直に設けた梯子支柱に対し、上下方向に所定間隔で複数の踏み桟を架設して、足場板に昇り降りするための梯子を一体的に形成するようになったものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。このような一体構造で形成された梯子は「外昇りタイプ」などと呼ばれるもので、垂直となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−90337号公報
【特許文献2】特開2003−314052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
支持柱や垂直な梯子支柱に踏み桟を設けて形成した梯子(特許文献2等)は、昇り降りし難いという問題があった。そこでこの種の作業台では、作業台とは別途用意した梯子を、この作業台に対して斜めに立て掛けるようにすることがあったが、この場合に、作業台に梯子を連結するのも、梯子を昇降し易い傾斜角度に設定するのも面倒になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、作業台に対して梯子を簡単に連結でき、かつ梯子を所要の昇降傾斜角度に容易に設定できるようにした連結具を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、梯子を開閉自在に連結して、昇り降りが容易に行えるようにした梯子付き作業台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る連結具は、作業台3に梯子2を開閉自在に連結する連結具1であって、
作業台3に連結される第1取付片17と梯子2に連結される第2取付片18とが水平枢支軸19を介して揺動自在に連結され、前記第1取付片17と第2取付片18との間に、梯子2を開脚して昇降傾斜角度に設定する角度設定手段20が設けられている。
また、本発明に係る梯子付き作業台は、前記構成の連結具1を介して、作業台3側上部に梯子2の上部が開閉自在に連結されており、前記梯子2は開脚して昇降傾斜角度にする使用状態と、閉脚して作業台3側面に沿わせる収納状態とに変更可能に構成されている。
【0007】
このような構成を具備して成る梯子付き作業台では、梯子2を昇降傾斜角度に傾けて使用できるものであり、垂直のものに比べて昇り降りがし易いものとなっている。また、梯子2と作業台3とが連結されているものであるから、いちいち両者を連結したり外したりする手間は不要であり、特別な連結構造も不要である。
更に、作業台3において足場板6の支持高さを変え、これに合わせて梯子2を伸縮させるような場合でも、梯子2の昇降傾斜角度が連結具1に設けられた角度設定手段20によって所定角度(一義的な角度としてもよいし又は所定の角度範囲を有したものとしてもよい)に保持されることになる。そのため、梯子2の傾斜角度を昇り降りし易い角度に簡単且つ確実に設定できるものであり、常に、梯子2の昇り降りが容易に行えるようになる。
【0008】
連結具1において、前記水平枢支軸19の下方でかつ前記第1取付片17と第2取付片18との間に、第2取付片18を梯子2に締結する締結具47を配置するための配置空間53を形成する配置空間形成手段21が設けられているものとすることができる。
このようにすることで、締結具47と第2取付片18との接触干渉を防止できることになり、締結具47を第1取付片17と第2取付片18との相互間へ配置できるようになるので、構造上のスペース的な有効利用ができ、連結具1としての小型化が可能になる。
連結具1において、前記第1取付片17には、作業台3の側上部に設けられた桟部材25に側方から嵌合する嵌合部23が形成され、この嵌合部23には桟部材25からの離脱を阻止するロック手段24が設けられたものとしてもよい。
【0009】
このようにすると、ロック手段24を操作することによって簡単に、作業台3に対する梯子2の着脱ができることになり、運搬や収納などに便利となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る連結具では、作業台に対して梯子を簡単に連結でき、かつ梯子を所要の昇降傾斜角度に容易に設定できる。
本発明に係る梯子付き作業台では、梯子を開閉自在に連結して、昇り降りが容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る連結具の第1実施形態を示した側面図である。
【図2】図1の連結具を揺動させて示した側面図である。
【図3】(a)は図1のA−A線断面図であり、(b)は図3(a)のB−B線矢視図である。
【図4】(a)は図3(a)からロック手段を操作した後の状態を示した断面図であり、(b)は図4(a)のC−C線矢視図である。
【図5】図1の連結具を用いて構成した梯子付き作業台3の側面図である。
【図6】梯子を閉脚させて収納状態にした一部拡大側面図である。
【図7】本発明に係る連結具の第2実施形態を示した側面図である。
【図8】本発明に係る連結具の第3実施形態を示した側面図である。
【図9】図8のD−D線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は本発明に係る連結具1の第1実施形態を示している。また図5及び図6は、この連結具1を用いて梯子2と作業台3とを連結して成る「梯子付き作業台」を示したもので、これら図5及び図6から明かなように、この連結具1は作業台3の上部と梯子2の上部との間に設けられ、作業台3に対して梯子2を開閉自在に連結している。
なお、図5及び図6に例示した作業台3は、複数本の支持柱5とこれら支持柱5によって所定高さに支持される足場板6とを有したものであって、各支持柱5の下端には移動用の車輪7が設けられている。各支持柱5は上下方向(図5中のY方向)に伸縮自在であって、且つ上下方向に所定間隔で設けられた係合部8を適宜選択し、位置決め手段9と係合させることで、段階的に長さ(高さ)調節が可能となっている。
【0013】
また、支持柱5と支持柱5との相互間は、水平方向(図5中のX方向)においてパンタグラフ式のリンク連接機構10により連結されており、このリンク連接機構10を折り畳んで収納状態にしたり展開させて使用状態にしたりできるようになっている。
梯子2は、左右一対の梯子支柱12間に、上下方向に所定間隔で複数の踏み桟13が架設されたもので、梯子支柱12の下端部には接地脚14が設けられている。梯子支柱12は上部支柱12aと下部支柱12bとが互いに伸縮自在とされたものである。
この梯子2は、作業台3に対して開脚させたとき(図5の状態)には上部支柱12aと下部支柱12bとを必要量伸長させたうえで収縮止め機構15A(図6に図示)により伸長しない状態にさせ、下部支柱12bに設けられた接地脚14を設置床Fへ到達させる状態にするが、このとき下部支柱12bと設置床Fとの成す角度θが所要の昇降傾斜角度、例えば、60〜80度で、その梯子特有の人が昇降し易い角度に設定して、使用状態とする。
【0014】
また、梯子2を作業台3に対して閉脚させたとき(図6の状態)には、上部支柱12aと下部支柱12bとを収縮させたうえで伸長止め機構15Bにより伸長しない状態にさせ、作業台3の側面に沿って略垂直状態となるようにして、これを収納状態とおくのが好適とされている。
図1乃至図4に示すように、連結具1は、作業台3に連結される第1取付片17と、梯子2に連結される第2取付片18とを有し、これら両取付片17,18が水平枢支軸19を介して揺動自在に連結されている。
【0015】
そして、第1取付片17と第2取付片18との間に角度設定手段20が設けられている。また水平枢支軸19の下方には、第1取付片17と第2取付片18との間に配置空間形成手段21が設けられている。
第1取付片17には嵌合部23が形成され、この嵌合部23にはロック手段24が設けられている。嵌合部23は、作業台3の側上部に設けられた桟部材25に側方から嵌合可能とされたものであって、桟部材25より若干大きな高さ空間を内側に形成させた側面視コ字状に形成されている。すなわち、この嵌合部23は、上下方向に所定間隔をおいて平行に設けられた上顎部23a及び下顎部23bと、これらを連結する縦ウエブ部23cとを有している。
【0016】
ロック手段24は、作業台3の桟部材25に嵌めた嵌合部23が桟部材25から離脱しないようにするためのものである。このロック手段24を取り付けるため、嵌合部23には下顎部23bの下部に取付枠部26が形成されている。
なお、作業台3の桟部材25に嵌合している嵌合部23に対し、脱出方向下向きの脱出力(要するに作業台3から梯子2が外れる方向の外力)が作用したとき、この脱出力に有効に対抗するための措置として、嵌合部23は上顎部23aよりも下顎部23bが大きく突出して、桟部材25に深く嵌合するようになっている。そしてそのうえで、この下顎部23b(桟部材25に深く嵌合した部分)に対して取付枠部26(ロック手段24の取付位置)が配置されるようにしてある。
【0017】
図3及び図4に示すように、本第1実施形態で採用したロック手段24は、取付枠部26を上下に貫通する状態で且つ上下動自在に設けられたクランプ軸30と、このクランプ軸30の下端部に枢軸31を介して揺動自在に連結された操作ツマミ32と、取付枠部26内でクランプ軸30に外挿されていてクランプ軸30を上向きに押圧付勢するバネ33とを有したものを採用している。
操作ツマミ32は、直交するコーナー部35を挟んで二つの座面36,37を有しており、このうち一方の座面36から枢軸31までの距離は短く、他方の座面37から枢軸31までの距離は長くなるように、枢軸31の配置が決められている。
【0018】
そのため、枢軸31を支点にして操作ツマミ32を揺動操作するとき、コーナー部35を乗り越えて取付枠部26に当接する座面36,37が入れ替わるたびに、取付枠部26の下方で枢軸31の遠近距離が変わるようになり、結果として、クランプ軸30が上下方向で停止する位置が変わるようになる。
これにより、嵌合部23内(下顎部23bの上方)でクランプ軸30の上端部が突出したり突出しなかったりする状態が切り替わり、突出した状態のときに嵌合部23が作業台3の桟部材25にロックされ(即ち、図3(a)に示すロック状態)、突出しない状態のときには嵌合部23を桟部材25に対して着脱自在になる(即ち、図4(a)に示すアンロック状態)。
【0019】
なお、操作ツマミ32には、図3(b)に示すようにロック状態のときに下を向く面に対し、「○」印で表現したロック表記部40が設けられ、梯子2の使用可能状態が判るようになっている。また同じく操作ツマミ32には、図4(b)に示すようにアンロック状態のときに下を向く面に対し、「×」印で表現したアンロック表記部41が設けられ、梯子2の使用不可状態が判るようになっている。
これらの各表記部40,41が見やすく、且つ操作し易くなるように、ツマミ片42が斜め下方へ突出するように設けられている。
【0020】
第2取付片18にはブラケット部45が形成され、このブラケット部45には、梯子2の踏み桟13との間に締結具47が設けられるようになっている。ブラケット部45は踏み桟13の長手方向両端部など、梯子2を昇り降りするときに邪魔とならない部分で、踏み桟13に裏面側方及び上方から係合可能とされている。すなわち、ブラケット部45は、上顎部45aと縦ウエブ部45bとを有して、側面視鉤型に形成されている。
また、ブラケット部45には踏み桟13の下面にも係合する下爪48が設けられたものとしてあり、これによって踏み桟13に上下方向のガタツキが生じない、しっかりした係合状態が得られるようになっている。
【0021】
締結具47は、ブラケット部45と踏み桟13とを貫通させるボルト50と、このボルト50に螺合させるナット51とを有したものとしてある。このような締結具47では、踏み桟13の正面側とブラケット部45(縦ウエブ部45b)の裏面側とに対し、それぞれ、ボルト50のボルト頭部50aと、ナット51及びボルト50のボルト端50bとが露出状態となる。
この場合、ブラケット部45の裏面側で露出する部分(図例ではナット51及びボルト50のボルト端50b)は、作業台3に対して梯子2を閉脚させた時点(第1取付片17と第2取付片18とが最も近接したとすべき時点)において、第1取付片17と第2取付片18との間に配置空間53を必要とすることになる。このような配置空間53を形成させるための措置として、前記した配置空間形成手段21が設けられている。
【0022】
本第1実施形態で採用した配置空間形成手段21は次のようにしてある。すなわち、第1取付片17の縦ウエブ部23cは、水平枢支軸19の軸心から径方向を真下へ延びる状態で設けているのに対し、第2取付片18の縦ウエブ部45bは、水平枢支軸19の軸心からの偏心位置(図1の左方へ偏心)で真下へ延びる状態に設けてある。また、第1取付片17の縦ウエブ部23cには、その正面部分で鉤型に突出する当て止め片54を設けてある。
これにより、作業台3に対して梯子2を開脚状態から閉脚させてゆくと、第1取付片17の縦ウエブ部23cと第2取付片18の縦ウエブ部45bとが互いに平行する状態となったときに、第1取付片17の当て止め片54に第2取付片18が当接するようになっている。
【0023】
従ってこれ以上、第2取付片18が第1取付片17へ近接することがないものであり、このとき丁度、梯子2は閉脚し終わった時点(第1取付片17と第2取付片18とが最も近接したとすべき時点)となる。
そして、このとき両取付片17,18の相互間には、両縦ウエブ部23c,45b間には前記配置空間53が確保された状態となっており、この配置空間53内に、締結具47(ナット51及びボルト50のボルト端50b)が収納されるようになっている。
角度設定手段20は、梯子2を作業台3から開脚させたときに、梯子2が昇降傾斜角度(図5中のθ)に達した時点でそれ以上、開脚しないように設定するためのものであって、本第1実施形態では、第2取付片18に対して回り止め片57を設けることで構成させてある。
【0024】
この回り止め片57は、水平枢支軸19からブラケット部45の上顎部45aが突出するのとは逆向きに突出する状態で設けられており、図2に示すように、前記昇降傾斜角度のときに、第1取付片17の上顎部23aに当接するようになっている。
以上、詳説したところから明かなように、本発明に係る梯子付き作業台では、梯子2を所要の昇降傾斜角度(図5中のθ)に傾けて使用できるものであり、垂直のものに比べて昇り降りがし易いものとなっている。また、梯子2と作業台3とが連結されているものであるから、いちいち両者を連結したり外したりする手間は不要であり、特別な連結構造も不要である。
【0025】
更に、作業台3において足場板6の支持高さを変え、これに合わせて梯子2を伸縮させるような場合でも、梯子2の昇降傾斜角度が連結具1に設けられた角度設定手段20によって所定角度に保持されることになる。そのため、梯子2の傾斜角度を昇り降りし易い角度に簡単且つ確実に設定できるものであり、常に、梯子2の昇り降りが容易に行えるようになる。
図7は、本発明に係る連結具1の第2実施形態を示している。本第2実施形態の連結具1が第1実施形態と最も異なるところは、第1取付片17の嵌合部23に設けられたロック手段24として、蝶ボルト60が採用されている点にある。
【0026】
蝶ボルト60は、嵌合部23の下顎部23bに設けた貫通孔へ差し込んで、蝶ボルト60のボルト先端(上端)は、作業台3の桟部材25に設けた雌ねじ部へ螺合させるようにしてある。そのため、第1実施形態の場合とは異なり、嵌合部23に取付枠部26を設ける必要はない。
なお、嵌合部23の下顎部23bに設けた貫通孔に合致させるようにしてナットを溶接するか、又は貫通孔を雌ねじ孔に変更するかし、このナット又は雌ねじ孔へ蝶ボルト60を螺合させるようにしてもよい。この場合は、蝶ボルト60のボルト先端(上端)を桟部材25へ突き当てるような使い方(第1実施形態と同じクランプ方式)となるので、わざわざ作業台3の桟部材25に雌ねじ部を設ける必要がないという利点がある。
【0027】
その他の構成、部材構造、形状、作用効果などは第1実施形態と略同様であり、ここでの詳説は省略する。
図8及び図9は、本発明に係る連結具1の第3実施形態を示している。本第3実施形態の連結具1も、第2実施形態と同様に、第1取付片17の嵌合部23に設けられたロック手段24として、蝶ボルト60が採用されている。
加えて、本第3実施形態では、第2取付片18に設けられるブラケット部45は板状に形成されたもの(第1実施形態の縦ウエブ部45bのみに相当するような形状)とされ、このブラケット部45と梯子2の梯子支柱12との間に締結具47が設けられるようになっている。そのため、ブラケット部45が梯子2を昇り降りするときに邪魔となることは決してないものである。
【0028】
その他の構成、部材構造、形状、作用効果などは第1実施形態と略同様であり、ここでの詳説は省略する。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、配置空間形成手段21の当て止め片54は、第1取付片18側に設けてもよい。また当て止め片54の形状や配置数、細かな配置なども何ら限定されるものではない。
梯子2や作業台3において、伸縮構造などを採用するか否か、移動構造(車輪7など)を採用するか否かなどは、何ら限定されるものではない。
【0029】
第1取付片17と作業台3とを着脱自在にすることは限定されるものではなく、ボルト止めやリベット止め、溶接などにより一体的に結合してもよい。すなわち、ロック手段24を省略することも可能である。
第2取付片18と梯子2とを結合する締結具47には、リベットを使用することも可能である。なお、溶接により結合することも可能である。
【符号の説明】
【0030】
1 連結具
3 作業台
2 梯子
17 第1取付片
18 第2取付片
19 水平枢支軸
20 角度設定手段
21 配置空間形成手段
23 嵌合部
24 ロック手段
25 桟部材
47 締結具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業台(3)に梯子(2)を開閉自在に連結する連結具であって、
作業台(3)に連結される第1取付片(17)と梯子(2)に連結される第2取付片(18)とが水平枢支軸(19)を介して揺動自在に連結され、第1取付片(17)と第2取付片(18)との間に、梯子(2)を開脚して昇降傾斜角度に設定する角度設定手段(20)が設けられていることを特徴とする作業台梯子連結用連結具。
【請求項2】
水平枢支軸(19)の下方でかつ第1取付片(17)と第2取付片(18)との間に、第2取付片(18)を梯子(2)に締結する締結具(47)を配置するための配置空間(53)を形成する配置空間形成手段(21)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の作業台梯子連結用連結具。
【請求項3】
第1取付片(17)には、作業台(3)の側上部に設けられた桟部材(25)に側方から嵌合する嵌合部(23)が形成され、この嵌合部(23)には桟部材(25)からの離脱を阻止するロック手段(24)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業台梯子連結用連結具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の連結具(1)を介して、作業台(3)側上部に梯子(2)の上部が開閉自在に連結されており、梯子(2)は開脚して昇降傾斜角度にする使用状態と閉脚して作業台(3)側面に沿わせる収納状態とに変更可能に構成されていることを特徴とする梯子付き作業台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−26770(P2011−26770A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170349(P2009−170349)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(598104436)日工セック株式会社 (18)
【出願人】(000136170)株式会社ピカコーポレイション (46)