説明

連結具

【課題】紙で製作でき、脱着が容易であり、結合力の大きいジョイントを提供する。
【解決手段】複数枚の段ボール9の貫通孔11に取り付けられて段ボールを連結するジョイント1は、ジョイント構成体2a,2bが連結部13により回動可能に接合されてなる。ジョイント構成体は、胴部構成体3a,3bの上端にストッパA5a,5bを備え、下端にストッパB7a,7bを備える。即ち、ジョイント1は、所定の整合面を挟んで上記構成のジョイント構成体が一対、面対称に対向配置された構成にされている。また、ジョイント1は、閉じた状態で、胴部構成体の1組により構成される胴部が、貫通孔に挿入可能な構成にされ、開いた状態で、ストッパBの1組が、貫通孔に挿通可能な位置に配置される構成されている。ジョイント1は、ストッパB側からの挿入により、胴部が貫通孔に取り付けられると、閉じた状態で、ストッパA,Bにより、段ボールを挟持して連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の被結合部材を連結するジョイント(連結具)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、梱包用箱を構成する部材を連結するためのジョイントとしては、容易に脱着が可能な紙製のジョイントが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。梱包用箱としては、一般に段ボールが用いられるが、この種の梱包用箱に紙製のジョイントを使用すれば、ジョイントと段ボールとを、分別することなく、紙類としてリサイクルに回すことが可能である。
【0003】
特許文献1記載のジョイントは、中央に円状の孔が開いた円盤状部材に、円筒状部材を圧入することで、円筒状部材の端部に円盤状部材を取り付けてなるものである。このジョイントは、上ケースと底ケースとを連結して箱を形成する際に用いられるものであり、円筒状部材の側面に、切り欠きを有するのが特徴である。上ケース及び底ケースは、連結固定される際に、互いに一部領域が重なるように嵌合されるが、上ケース及び底ケースには、その重複領域に貫通孔が設けられており、前述のジョイントは、この貫通孔に嵌め込まれて、上ケース及び底ケースを連結固定する。
【0004】
この固定方法について詳述すると、固定時には、まず、上ケースを底ケースに上から嵌めこむ。この状態では、上ケースの貫通孔と下ケースの貫通孔とが完全には一致せず、上ケースの貫通孔の方が底ケースの貫通孔に対して下にずれて配置される。
【0005】
従って、次には、このずれを無くして貫通孔の位置が合うように、上ケースを少し上に持ち上げ、この状態で、貫通孔に、ジョイントの円筒状部材を差し込む。そのとき、円筒状部材の切り欠きを上に向けておく。このようにしてジョイントを貫通孔に差し込んだ状態で、上ケースから手を離して、上ケースを上から下へと自重で移動させると、上ケースの貫通孔の外縁と切り欠きとが嵌まって、二つのケースが結合する。従来技術では、このような手法で、梱包用箱を構成する部材を連結固定するようにしている。
【0006】
尚、ジョイントに取り付けられる円盤状部材は、梱包用箱を分解する際に用いられる。円盤状部材を手に持って回転させると、円筒状部材が回転し、切り欠きが横または下を向き、上ケースの貫通孔が切り欠きから外れ、ジョイントを引き抜ける。前記梱包用箱は、このような手順で分解される。
【0007】
一方、特許文献2記載の包装箱に用いられるジョイントは、円筒状部材の一端に、円筒状部材に対して半径方向に飛び出た形状を持つ係合片が設けられ、他端に、円筒状部材よりも径の大きい円筒状の蓋片が設けられた構成にされている。
【0008】
包装箱の孔の形状は、この係合片と嵌合するように構成されており、当該ジョイントを用いる際には、係合片と孔とが嵌合するように位置関係を合わせて、係合片を孔に挿入し、係合片が孔を通過した後にジョイントを所定角度回転させる。このようにすると、ジョイントが孔から抜けなくなり、係合片と蓋片が、包装箱を構成する二枚の部材を、挟み込んで連結する。また、連結を解くときには、ジョイントを所定角度だけ逆回転させればよい。こうすると、係合片が孔に嵌って、ジョイントを引き抜くことができる。
【特許文献1】特開2000−142673号公報
【特許文献2】特開2006−273423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術には以下の問題があった。
一つ目の問題は、製造上の問題である。特許文献1記載の技術では、複数の部品を互いに圧入することでジョイントを構成するが、これらの部品は、古紙を幾重も貼り合わせて作られる。そのため、この技術では、圧入に必要な寸法管理を行うのが難しく、不良品が多数発生するといった問題がある。また、特許文献1記載の技術では、円筒状部材に形成する切り欠きの寸法管理も、精度を必要とする。切り欠きは、切削で形成するのが適当だが、紙を素材とすれば高い寸法精度は、期待できず、被結合部材との嵌合不良が多発する。さらに、複数の部品と、成型・切削・圧入の3つの工程とを必要とすれば、コスト高は避けられない。
【0010】
そして、二つ目の問題は、結合力の弱さである。特許文献1記載の技術は、上ケースの自重を利用して、ジョイントを介し、上ケースと底ケースとを連結するものである。従って、このジョイントを用いた梱包用箱については、上下を逆にすると、簡単に、結合が外れて、梱包用箱が分解してしまう。また、何らかの外力によってジョイントが回転した場合にも、簡単に結合が外れてしまう。つまり、特許文献1記載のジョイントは、連結が解かれるべきでない時に、使用者の意図とは関係なしに、連結が解かれる脆弱な構造になっていた。
【0011】
また、この連結が解かれるべきでない時に、使用者の意図とは関係なしに、連結が解かれてしまう問題は、特許文献2記載の技術にもあり、従来では、結合力の弱さに関して、重大な問題があった。
【0012】
また、特許文献1記載のような従来のジョイントでは、その被結合部材への取り付け方法が煩雑であるといった問題があった。即ち、従来技術では、上ケースを持ち上げるようにしながら、貫通孔にジョイントを挿入し、更には切り欠きの向きを調整する必要があり、当該ジョイントを用いて被結合部材を連結する際には、その作業に、手間がかかるといった問題があった。
【0013】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、紙で容易に作る事ができ、従来よりも、取り付けや脱着が簡単で、しかも、脱落を抑えて、被結合部材を強固に連結することが可能なジョイントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
かかる目的を達成するためになされた本発明(請求項1記載)のジョイントは、複数の被結合部材を連結するためのジョイントであって、次の構成を備えるものである。但し、被結合部材の夫々には、当該ジョイントを取り付けるために、貫通孔が設けられているものとする。即ち、このジョイントは、複数の被結合部材が互いに重ね合わされ、各被結合部材の貫通孔が他の被結合部材と合わさった状態で、当該一連の貫通孔に挿入されて使用される。
【0015】
具体的に、このジョイントは、所定の整合面を挟んで配置される一対のジョイント構成体を備える。各ジョイント構成体は、対となる他方のジョイント構成体と共にジョイントの胴部を構成する胴部構成体と、胴部構成体の上端に設けられたストッパAと、胴部の下端に設けられたストッパBとを備え、自身の下部で整合面に平行且つ上下方向に垂直な軸線を中心として回転可能に、他方のジョイント構成体と連結された構成にされている。
【0016】
これらジョイント構成体の一対は、各ジョイント構成体が互いに整合面を挟んで上下方向が整合面と平行となるように近接配置された状態(以下、「閉じた状態」という。)で、胴部構成体の一組により、ジョイントの胴部を構成する。
【0017】
具体的に、胴部構成体の一組により構成される胴部の外形は、上下方向の長さが、複数の被結合部材が互いに重ね合わされて形成される一連の貫通孔の全長よりも長く、上下方向に垂直な断面の形状が貫通孔に挿通可能な形状となっている。このような形状の胴部を閉じた状態で構成するジョイント構成体の一対は、前記閉じた状態で、尚且つ、胴部が一連の貫通孔に挿通された状態で、ストッパA及びストッパBにより、前記複数の被結合部材を上下から挟持し、前記複数の被結合部材を連結する。
【0018】
また、各ジョイント構成体のストッパBは、一対のジョイント構成体が、閉じた状態から、ストッパAが整合面を離れる方向に、前記軸線を中心として所定角度以上回転して開いた状態で、対となる他方のジョイント構成体のストッパBと共に、被結合部材の貫通孔に挿通可能な構成にされている。
【0019】
即ち、この発明では、ジョイントを、開いた状態で、ストッパB側から貫通孔に挿入し、押し込むと、ジョイントが閉じる方向に変形していく。そして、更に、ジョイントを貫通孔下方向に押し込むと、ジョイント構成体が閉じた状態となり、ジョイントの胴部が、貫通孔に収容され、ストッパA,Bが、被結合部材を挟み込む状態となり、被結合部材が連結される。
【0020】
このように、本発明では、回転ではなく押し込み動作により、ジョイントを貫通孔に嵌め込んで固定し、ストッパA,Bにより、ジョイントの貫通孔からの離脱を防止しつつ、被結合部材を挟んで、被結合部材を連結するようにしている。
【0021】
従って、本発明によれば、回転によりジョイントを被結合部材に取り付けて、被結合部材を連結する従来技術よりも、強固に、被結合部材を連結することができ、意図しないジョイントの離脱を防止することができる。また、本発明によれば、被結合部材の自重を利用して、被結合部材を連結する手法を採用していないので、被結合部材をどのような向きにしても、ジョイントが外れることがなく、結合力の点で、優れた効果を発揮する。
【0022】
また、本発明によれば、ジョイント構成体の連結によりジョイントが構成されており、ジョイント自体は簡単な構造にされているので、複数の部品を嵌め合わせてジョイントを構成する必要がなく、成型によって、ジョイントを簡単に製造することができる。従って、本発明によれば、寸法精度の点から、不良品が多数発生することがなく、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0023】
また、本発明によれば、被結合部材を持ち上げるなど複雑な操作をしてジョイントを被結合部材に取り付ける必要がなく、ジョイントを、開いた状態で、ストッパB側から貫通孔に挿入する程度で、簡単に、ジョイントを貫通孔に取り付けて、被結合部材を連結することができる。従って、この発明では、被結合部材を連結する作業を簡単にすることができ、作業の煩わしさを従来と比較して和らげることができる。
【0024】
また、請求項2に記載のジョイントは、把持部を備える構成にされたものである。この把持部は、ジョイント構成体の連結部位に設けられ、閉じた状態では、ジョイント構成体から突出するように、連結部位から上方向に延設される。
【0025】
貫通孔に取り付けたジョイントを、貫通孔から取り出す際には、ジョイント構成体を開く方向に回転させ、ストッパBが、貫通孔を抜けるようにする必要があるが、ジョイントを脱落しないように貫通孔にしっかりと固定できるようにする場合には、ジョイント構成体を開く方向に回転させるための空間を広く採ることができない。このため、ジョイント構成体の連結部位を、ストッパB側からストッパA側へ持ち上げて、効率よく上記ジョイント構成体を開く方向に回転させることができるようにする必要がある。
【0026】
そこで、本発明では、ジョイント構成体の連結部位を、ストッパA側へ持ち上げて、効率よく上記ジョイント構成体を開く方向に回転させることができるように、把持部を設けているのである。
【0027】
このジョイントによれば、把持部を上に向けて引っ張る程度で、簡便にジョイントを外すことができる。把持部を上に向けて引っ張れば、ジョイントは上に向けて並進しながら、開いた状態に近づくように変形していく。結果、ストッパBが貫通孔に挿通可能になり、ジョイントを貫通孔から取り出すことができる。
【0028】
従って、この発明によれば、ジョイントの被結合部材への取り付け作業だけでなく、ジョイントの取り外し作業をも簡単にすることができて、ジョイントを、リサイクルに回す場合には、その作業を効率的に行うことができる。
【0029】
また、本発明によれば、回転により取り外すようなジョイント構造となっていないので、何らかの外力によって偶然にジョイントが外れたりするのを防止することができる。
この他、請求項3に記載のジョイントは、一対のジョイント構成体を連結する連結材により、把持部を構成したことを特徴とするものである。
【0030】
このジョイントにおいて、把持部は、両端縁の夫々で、ジョイント構成体と前記軸線を中心として回転可能に接続され、更に、両端縁に挟まれた地点であって、一方の端縁から所定距離離れた地点で、軸線に沿って屈曲可能な屈曲中心を有した構成にされている。即ち、把持部は、屈曲中心で屈曲し、前記閉じた状態では、ジョイント構成体から突出する構成にされている。
【0031】
このジョイントのように、連結材に把持部の機能を持たせれば、複雑な構成とせずとも把持部を有したジョイントを構成することができ、成形により簡単にジョイントを製造することができる。
【0032】
即ち、把持部と二つのジョイント構成体の3体を同一の軸を中心に連結するようにジョイントを構成する手法では、型の設計が非常に困難であるといった問題があるが、本発明(請求項3)のように、連結材で二つのジョイント構成体同士を回転可能に連結し、その連結材を折り畳むことで把持部を設けるように、ジョイントを構成すれば、型の設計が容易にできて、製造上の困難さを解消することができる。
【0033】
また、請求項4に記載のジョイントは、前記閉じた状態では、胴部より上部が開口された中空形状となり、把持部の一部又は全部を、その中空部に収容する構成にされたものである。このジョイントによれば、閉じた状態で、中空部に把持部が収容されるので、ユーザは、把持部がジョイント上面から大きく飛び出ていなくても、中空部に指を挿入して把持部を容易に把持することができる。
【0034】
即ち、この発明によれば、把持部をジョイント上面から大きく飛び出させなくても、ユーザが把持部を容易に把持することができるように、ジョイントを構成することができるので、ジョイントをコンパクトな構成することができると共に、何らかの外力によって偶然に把持部が引っ張られてジョイントが外れてしまう可能性を、一段と少なくすることができる。
【0035】
また、請求項5に記載のジョイントは、把持部に、穴を設けたものである。穴は、例えば、閉じた状態で、概略、ジョイント構成体の上下方向とは垂直な方向を向くようにして、把持部に設けることができる。
【0036】
被結合部材に取り付けたジョイントを取り外す際には、把持部を把持して、ジョイントを上方向に引っ張ることになるが、上記のように穴を設ければ、穴が滑り止めとなって、ジョイントの取り外しが容易になる。また、挿入の際も同様に、把持部を把持して押し込むときには穴が滑り止めになるので、取り付けが容易になる。従って、この発明によれば、ジョイントの取り外し及び取り付けに係る作業性を向上させることができる。
【0037】
尚、上述したジョイントは、請求項6記載のように、紙製とすることができる。ジョイントを、紙製とすれば、古紙を利用できるので環境保護に貢献できると共に、原価を低減できる。また、このジョイントは、例えば、パルプモールド成型などによって製造することが可能である。
【0038】
また、請求項7に記載の箱は、請求項1から請求項6記載のジョイントで、複数の部材が連結されてなる箱である。具体的に、各部材の連結部位には、貫通孔が設けられており、各部材は、連結される他の部材と、貫通孔が合わさった状態で重ねられ、合わさった状態の一連の貫通孔に貫挿されたジョイントにより挟持されて、他の部材と連結されている。
【0039】
本発明のジョイントを用いて箱を組み立てれば、ジョイントが外れて箱が分解してしまう可能性を小さくすることができる。また、部材の自重を利用して、各部材を連結している訳ではないので、箱を傾けても箱が分解することがなく、大変便利である。
【0040】
また、両者を同一の材料で製作すれば、リサイクル時に分別を必要としない箱を製造することができて、リサイクル時の手間やコストの削減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
図1(a)は、ジョイント1が取り付けられる段ボール9を透過して表した、閉じた状態でのジョイント1の正面図であり、図1(b)は、その下面図である。また、図1(c)は、開いた状態でのジョイント1の正面図である。この他、図2は、展開された状態でのジョイント1の斜視図であり、図3は、ジョイント1が被結合部材としての段ボール9に脱着される態様を表したジョイント1の斜視図である。
【0042】
図1に示すように、本実施例のジョイント1は、一対のジョイント構成体2a,2bが、連結部13により連結されて成る。ジョイント構成体2aは、胴部構成体3aの上端に、ストッパA5aを備え、胴部構成体3aの下端に、ストッパB7aを備えた構成にされている。また、ジョイント構成体2bは、ジョイント構成体2aに対し、面対称の形状にされ、胴部構成体3bの上端に、ストッパA5bを備え、胴部構成体3bの下端に、ストッパB7bを備えた構成にされている。
【0043】
本実施例のジョイント1は、このように構成されたジョイント構成体2a,2bが、整合面8を基準として面対称に対向配置され、ストッパB7a,7bの下端で、対向する他方のジョイント構成体2a,2bと、連結部13を通じ、回動可能に連結された構成にされている。これらジョイント構成体2a,2b及び連結部13からなるジョイント1は、各部が成型の後に接着された構成ではなく、パルプモールド成型などによって紙で一体に形成された構成にされている。
【0044】
ところで、上述の「閉じた状態」とは、各ジョイント構成体2a,2bが互いに整合面8を挟んで上下方向が整合面8と平行となるように近接配置された状態のことをいう。
この閉じた状態では、胴部構成体3a,3bの一組により、ジョイント1の胴部3が形成される(図1(a)参照)。具体的に、ジョイント1は、整合面8と直交する面での胴部3の断面形状が、貫通孔11とほぼ相似形状になるように構成され、且つ、この断面形状が、貫通孔11よりもやや小さくなるように構成されている。
【0045】
図1(b)に示すように、本実施例のジョイント1は、貫通孔11として角が丸みを帯びた長方形状の孔が設けられた複数枚の段ボール9に、取り付けられるものである。従って、ジョイント1の胴部3の断面形状は、角が丸みを帯びた長方形状にされている。
【0046】
但し、ジョイント1は、閉じた状態で、胴部3が中空状となるように構成されている。即ち、各ジョイント構成体2a,2bが有する胴部構成体3a,3bは、胴部3の外形に沿って部材が板状に設けられた構成にされている(図3参照)。換言すると、胴部構成体3a,3bは、断面が上記丸みを帯びた長方形状の筒を、その軸に沿って2等分すると形成される半筒形状にされている。
【0047】
この他、胴部構成体3a,3bは、その上下方向の長さZが、ジョイント取付対象の一連の貫通孔の全長Hzより長く設定されている。本実施例のジョイント1は、図3に示すように、同形状の貫通孔11を有する複数枚(2枚)の段ボール9が、貫通孔11が合わされて、重ねられた状態で形成される一連の貫通孔11に、取り付けられて、上記複数枚の段ボール9を連結するものである。即ち、胴部構成体3a,3bの上下方向の長さZは、一連の貫通孔11の全長である「重ねられた段ボール9の厚み(Hz/2)の総計Hz」よりも長く設定されている。
【0048】
また、ストッパA5a,5bは、対応する胴部構成体3a,3bの上端縁から、胴部構成体3a,3bの上下方向の軸線に対して垂直な方向より若干上方向に傾いて延設された構成にされ、薄い板形状にされている。即ち、ストッパA5a,5bは、胴部構成体3a,3bに対し、鍔状に設けられている。
【0049】
具体的に、ストッパA5a,5bは、胴部構成体3a,3bの上端縁から、胴部構成体3a,3bの軸心に向かう方向とは反対側の方向、換言すると、外側に向けて延設された構成にされており、胴部構成体3a,3bの外側にのみ設けられている。このストッパA5a,5bの構成により、本実施例のジョイント1は、閉じた状態で、胴部3の上端が、ストッパA5a,5bに閉塞されず、胴部3内側の中空部が、上側に向けて開口された構成にされる。
【0050】
また、ストッパA5a,5bは、ジョイント1が、閉じた状態で貫通孔11から抜け落ちないように、貫通孔11と胴部3の断面形状との寸法差よりも十分長い距離、胴部構成体3a,3bの上端縁から延設されている。
【0051】
この他、ストッパB7a,7bも、ストッパA5a,5bと同様、対応する胴部構成体3a,3bの下端縁から、鍔状に設けられている。
具体的に、ストッパB7a,7bは、対応する胴部構成体3a,3bの下端縁から、胴部構成体3a,3bの上下方向の軸線に対して垂直な方向に延設された構成にされている。尚、ストッパB7a,7bは、ストッパA5a,5bとは異なり、上下方向に、厚みを有した形状にされ、その厚みが一律ではなく、胴部構成体3a,3bの軸心から離れる方向、即ち、先端側に向かうにつれて小さくなる形状されている。即ち、ストッパB7a,7bは、先端側に向かうにつれて細くなるテーパ形状にされており、その上面が、下方向に傾き、その下面が、上方向に傾いた構成にされている。
【0052】
このストッパB7a,7bは、自己の下面の端縁であって、ジョイント1が閉じた状態で整合面8と向き合う「ジョイント構成体2a,2bの上下方向に垂直で且つ整合面8に平行な」端縁71a,71bで、連結部13と回動可能に接合され(以下、この端縁を「接合端縁」という。)、この接合端縁71a,71bの長さXが、貫通孔11の整合面8に沿う長さHxより短く設定された構成にされている。
【0053】
また、ストッパB7a,7bは、自己の接合端縁71a,71bの中心を通り、上下方向に垂直且つ接合端縁71a,71bに垂直な方向の長さYが、その方向に沿う貫通孔11の長さHyの二分の一よりも十分長く設定された構成されている。即ち、ストッパB7a,7bの上記長さYの合計2Yは、貫通孔11の長さHyよりも長く設定されている。
【0054】
また、本実施例のジョイント1は、ジョイント構成体2a,2bが、閉じた状態から、ストッパA5a,5bが整合面8を離れる方向に、接合端縁71a,71bを回転軸として所定角度θ以上回転した状態(即ち、開いた状態)で、ストッパB7aと胴部構成体3aとの境界線72aと、これと対称的なストッパB7bと胴部構成体3bとの境界線72bとを結ぶ整合面8に垂直な線分の長さWが、貫通孔11の長さHyよりも短くなるように、設計されている(図1(c)参照)。
【0055】
即ち、当該ジョイント1において、各ストッパB7a,7bは、一対のジョイント構成体2a,2bが、閉じた状態から、接合端縁71a,71bを回転軸として所定角度θ以上回転した状態(開いた状態)で、対となる他方のジョイント構成体2a,2bのストッパB7a,7bと共に、ジョイント取付対象の貫通孔11に挿通可能な構成にされている。
【0056】
また、ジョイント構成体2a,2bを連結する連結部13は、薄い板状に構成され、両端縁で、ジョイント構成体2a,2bの接合端縁71a,71bと回動可能に接合されている。即ち、ジョイント1は、ジョイント構成体2a,2bの下部に位置する接合端縁71a,71bで、整合面8に平行且つジョイント構成体2a,2bの上下方向に垂直な上記接合端縁71a,71bを回転軸として、回転可能に、連結部13と結合された構成にされている。
【0057】
また、連結部13は、上記両端縁の中間に位置する上記回転軸(接合端縁71a,71b)に平行な中心線C上で(図2参照)、屈曲可能な構成にされている。即ち、この連結部13は、ジョイント1が閉じた状態において、中心線Cで折り曲げられ、ジョイント構成体2a,2bに挟まれた位置に配置される。
【0058】
詳述すると、連結部13は、ジョイント1が閉じた状態で、図3(c)に示すように、ジョイント構成体2a,2の接合端縁71a,71bを基点として、ジョイント構成体2a,2bの内壁から、胴部3の中空部に向けて突出するように配置される。
【0059】
具体的に、本実施例では、接合端縁71a,71bと接合される連結部13の端縁から中心線Cまでの距離Lが、接合端縁71a,71bから胴部構成体3a,3bの上端までの長さDよりも短く設定されており、閉じた状態において、連結部13の中心線Cは、胴部3の上端を突出しない位置に配置される。即ち、連結部13は、胴部3の中空部に収容される。
【0060】
但し、本実施例に限定されず、距離Lは、長さDよりも十分に長く設定されてもよい。このように連結部13を構成した場合、閉じた状態で、連結部13は、ジョイント構成体2a,2bの上端を突出するように配置される。
【0061】
尚、このように構成される本実施例の連結部13は、ユーザが、貫通孔11に取り付けられたジョイント1を、貫通孔11から取り外す際に、把持部として、用いられる。
続いて、図3を用いて、ジョイント1の段ボール9への取付態様を説明する。ジョイント1を、貫通孔11が合わさった複数枚の段ボール9に取り付ける際には、まず、ジョイント1を、開いた状態にする。そして、図3(a)に示すように、ストッパB7a,7bのそれぞれの先端を、一連の貫通孔11に同時に挿入する。
【0062】
この状態で、連結部13を指で把持して、ジョイント1を下向きに押し込んでいくと、図3(b)に示すように、胴部構成体3a,3b又はストッパA5a,5bが段ボール9と干渉するので、ジョイント1に対しては、閉じる方向への力が働き、ジョイント1は、閉じる方向へ変形する。そして、この変形に伴って、ストッパB7a,7bのそれぞれの先端は、段ボール9の下に潜り込んでいく。
【0063】
この状態で、更に、ジョイント1を下向きに押し込み、図3(c)に示すように、閉じた状態になるまでジョイント1を変形させると、ジョイント1の胴部3は、一連の貫通孔11に収容され、ストッパA5a,5b及びストッパB7a,7bは、被結合部材としての段ボール9を挟み込む位置に配置される。
【0064】
即ち、この状態では、胴部3が、段ボール9の上下方向に垂直な横方向の移動を拘束すると共に、ストッパA5a,5bとストッパB7a,7bとが、重ね合わされた複数枚の段ボール9を上下から挟持して、段ボール9の上下方向の移動を拘束する。従って、上記複数枚の段ボール9は、互いに連結されることになる。この状態で、本実施例のジョイント1の段ボール9への取り付けは完了する。
【0065】
また、ジョイント1の段ボール9からの取り外し作業は、ジョイント1を取り付ける手順と逆の手順で実現することができる。具体的には、図3(c)の状態で、連結部13を、指で把持して上に引っ張り上げる。このようにすると、図3(b)に示すように、ジョイント1は、徐々に開いた状態になり、それにつれて上に移動していく。そして、ジョイント1が所定角度θ以上開いた状態になると、図3(a)に示すように、ストッパB7a,7bは貫通孔11から引き抜くことのできる位置に配置されるので、ジョイント1については、段ボール9から取り外すことができる。
【0066】
また、図4は、上述したジョイント1で連結されることによって構成される段ボール箱21の組み立て又は分解の手順を示した図である。段ボール箱21を組み立てるときには、図4の(a),(b),(c)に示す手順で、段ポール箱21を構成する上ケース17と底ケース19とを連結すればよい。
【0067】
詳述すると、段ボール箱21の組み立てに際しては、まず、図4(a)に示すように、上ケース17と底ケース19と所定の数のジョイント1を用意する。上ケース17及び底ケース19の夫々は、連結部位に、貫通孔18が設けられた構成にされている。
【0068】
次には、上ケース17を底ケース19に嵌め込んで、上ケース17と底ケース19とを、連結部位で、貫通孔18が合わさるようにして、重ねる。そして、重ね合わされた一連の貫通孔に、ジョイント1を、開いた状態にして、差し込む(図4(b)参照)。
【0069】
更に、この状態から、ジョイント1を、貫通孔18に押し込む。そうすると、ジョイント1は、一連の貫通孔18に貫挿されて、閉じた状態となり、上ケース17と底ケース19とを挟持する。このように、ジョイント1が貫通孔18に貫挿されると、上ケース17及び底ケース19は、互いに連結された状態になり(図4(c)参照)、段ボール箱21は、組み上がる。また、組み立てるときと、逆の手順で作業を行えば、段ボール箱21を分解することも可能である。
【0070】
以上に、本実施例のジョイント1について説明したが、本実施例では、回転ではなく押し込み動作により、ジョイント1を貫通孔11(貫通孔18)に嵌め込んで固定するようにし、ストッパA5a,5b及びストッパB7a,7bにより、ジョイント1の貫通孔11(貫通孔18)からの離脱を防止しつつ、被結合部材としての段ボール9(上ケース17及び底ケース19)を挟んで、複数枚の段ボール9(上ケース17及び底ケース19)を連結するようにした。
【0071】
従って、本実施例によれば、従来のように、ジョイントを回転により被結合部材に取り付けて、被結合部材を連結する技術よりも、強固に、被結合部材を連結することができ、意図しないジョイント1の離脱を防止することができる。即ち、本実施例では、引っ張り動作がなければ、ジョイント1が段ボール9(上ケース17及び底ケース19)から外れないように、ジョイント1を構成しているので、従来のように、外部との干渉によりジョイントが回転して段ボール9(上ケース17及び底ケース19)から外れてしまうということがない。
【0072】
また、本実施例によれば、被結合部材の自重を利用して、被結合部材を連結する手法を採用していないので、段ボール9(段ボール箱21)をどのような向きにしても、ジョイント1が外れることがなく、結合力の点で、従来よりも優れた効果を発揮する。
【0073】
また、本実施例のジョイント1は、成型により各部を一体に形成することができる構造となっているので、製造者は、複数の部品を嵌め合わせてジョイント1を構成する必要がない。即ち、本実施例によれば、成型によって、ジョイント1の各部を一体に形成することができるので、寸法精度の点から不良品が多数発生することがなく、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0074】
また、本実施例のジョイント1によれば、被結合部材としての段ボール9(上ケース17及び底ケース19)を重ねて、一連の貫通孔11(貫通孔18)にジョイント1を押し込む程度で、被結合部材にジョイント1を取り付け、被結合部材を連結することができ、従来のように、被結合部材を持ち上げるなど複雑な操作をしてジョイント1を被結合部材に取り付ける必要がない。従って、本実施例によれば、ジョイント1を用いて被結合部材を連結する作業を簡単にすることができ、作業の煩わしさを従来と比較して和らげることができる。
【0075】
また、本実施例では、ジョイント1を段ボール9(上ケース17及び底ケース19)から取り外す際に、ジョイント構成体2a,2bの連結部位を、ストッパB7a,7b側からストッパA5a,5b側へ持ち上げて、効率よくジョイント構成体2a,2bを開く方向に回転させることができるように、連結部13を、把持部として構成した。従って、本実施例によれば、ジョイント1の取り外し作業をも簡単に行うことができて、ジョイント1を、リサイクルに回す場合には、その作業を効率的に行うことができる。
【0076】
特に、本実施例では、胴部3を中空形状にして、閉じた状態で、連結部13を、その中空部内に収容するようにし、連結部13が、外部に飛び出ないようにした。連結部13を外部に飛び出させる場合には、連結部13が外部と干渉して、上方向の力が働きジョイント1が外れてしまう可能性があるが、本実施例では、連結部13を胴部3の中空部に納めるようにしているので、このような問題が発生するのを防止することができる。
【0077】
また、本発明は、上記実施例に限定されることなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、ストッパA5a,5bを薄肉構成としたジョイント1について説明したが、図5に示すように、ジョイント1は、厚みを有するストッパA5a’,5b’を備える構成にされてもよい。
【0078】
上記実施例のように、ストッパA5a,5bを薄肉構成とすれば、当該ジョイント1を用いて、ストッパB7a,7bが段ボール箱21の内側にくるように、上ケース17及び底ケース19を連結することで、運搬等で段ボール箱21を並べた際に、段ボール箱21同士がストッパA5a,5bで干渉するのを防止することができるが、逆に、ストッパA5a,5bの部位での強度が弱くなる。
【0079】
一方、図5に示すように、ジョイント1を、厚みを有するストッパA5a’,5b’を備える構造とすれば、段ボール箱21同士がストッパA5a,5bで干渉するという欠点はあるものの、ストッパA5a’,5b’の部位での強度を強固なものにすることができて、ジョイント1が歪むことにより、ジョイント1が意図せず段ボール箱21から外れてしまうのを抑えることができる。
【0080】
また、上記実施例では、連結部13により、ジョイント構成体2a,2bを連結するようにしたが、連結部13を用いず、図6に示すように、直接、ジョイント構成体2a,2bを連結するようにしてもよい。図6に示すように、ジョイント1を構成すると、把持部として機能する連結部13が存在しないので、ジョイント1を段ボール9(段ボール箱21)に取り付けた後の取り外し作業が困難になるが、逆に、意図しないジョイント1の段ボール9(段ボール箱21)からの離脱を防止することができる。
【0081】
この他、図7(a),(b)に示すように、連結部13には、中心線Cを挟んで対称的に、1対の穴23を設けるとよい。このようにして、連結部13に、穴23を設ければ、閉じた状態で、概略、ジョイント構成体2a,2bの上下方向とは垂直な方向を向くように、穴23を、配置することができ、穴23が滑り止めとなって、ジョイントの脱着が容易になる。
【0082】
また、以上では、ジョイント1を紙製とする実施例について説明したが、本発明のジョイントは、紙製に限定されるものではなく、金属や樹脂で作られても構わない。但し、ジョイントの材質は、被結合部材の材質に揃えるのが、リサイクル時の分別が不要で、環境保護の観点から好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】ジョイント1の構成を示した説明図である。
【図2】ジョイント1の展開斜視図である。
【図3】ジョイント1の脱着態様を示した説明図である。
【図4】ジョイント1で結合されることによって構成される段ボール箱21の組み立て又は分解の手順を示す図である。
【図5】ストッパAを厚くした変形例のジョイントの正面図である。
【図6】連結部を備えない変形例のジョイントの正面図である。
【図7】連結部に穴を設けた変形例のジョイントの斜視図である。
【符号の説明】
【0084】
1…ジョイント、2a,2b…ジョイント構成体、3…胴部、3a,3b…胴部構成体、5a,5b,5a’,5b’…ストッパA、7a,7b…ストッパB、8…整合面、9…段ボール、11,18…貫通孔、13…連結部、17…上ケース、19…底ケース、21…段ボール箱、23…穴、71a,71b…接合端縁、72a,72b…境界線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貫通孔を有する複数の被結合部材であって、前記各被結合部材の貫通孔が他の被結合部材の前記貫通孔と合わさるようにして、互いに重ね合わされた前記複数の被結合部材
を連結するためのジョイントであって、
所定の整合面を挟んで配置される一対のジョイント構成体を備え、
前記各ジョイント構成体は、対となる他方の前記ジョイント構成体と共に前記ジョイントの胴部を構成する胴部構成体と、前記胴部構成体の上端に設けられたストッパAと、前記胴部の下端に設けられたストッパBとを備え、自身の下部で前記整合面に平行且つ上下方向に垂直な軸線を中心として回転可能に、前記他方のジョイント構成体と連結された構成にされ、
前記ジョイント構成体の一対は、前記各ジョイント構成体が互いに前記整合面を挟んで上下方向が整合面と平行となるように近接配置された状態(以下、「閉じた状態」という。)で、前記胴部構成体の一組により、上下方向の長さが、前記複数の被結合部材が互いに重ね合わされて形成される前記貫通孔の全長よりも長く、上下方向に垂直な断面の形状が前記貫通孔に挿通可能な形状の前記胴部の外形を構成し、前記胴部が前記貫通孔に挿通された状態で、前記ストッパA及びストッパBにより、前記複数の被結合部材を上下から挟持し、前記複数の被結合部材を連結する構成にされ、
更に、前記各ジョイント構成体のストッパBは、前記閉じた状態から、前記一対のジョイント構成体が、前記ストッパAが前記整合面を離れる方向に、前記軸線を中心として所定角度以上回転して開いた状態で、対となる前記他方のジョイント構成体のストッパBと共に、前記貫通孔に挿通可能な構成にされている
ことを特徴とするジョイント。
【請求項2】
前記ジョイント構成体の連結部位に設けられ、前記閉じた状態では、前記ジョイント構成体から突出するように、前記連結部位から上方向に延設される把持部
を備えることを特徴とする請求項1記載のジョイント。
【請求項3】
前記把持部は、前記一対のジョイント構成体を連結する連結材として構成され、両端縁の夫々で、前記ジョイント構成体と前記軸線を中心として回転可能に接続され、更に、前記両端縁に挟まれた地点であって、一方の端縁から所定距離離れた地点で、前記軸線に沿って屈曲可能な屈曲中心を有し、前記閉じた状態では、前記屈曲中心で屈曲して、前記ジョイント構成体から突出する構成にされている
ことを特徴とする請求項2記載のジョイント。
【請求項4】
前記ジョイントは、前記閉じた状態で、前記胴部より上部が開口された中空形状にされ、前記把持部の一部又は全部を、その中空部に収容する構成にされている
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のジョイント。
【請求項5】
前記把持部には、穴が設けられている
ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れかに記載のジョイント。
【請求項6】
紙製であることを特徴とする請求項1から請求項5何れかに記載のジョイント。
【請求項7】
複数の部材が連結されてなる箱であって、
前記各部材の連結部位には、貫通孔が設けられており、
前記各部材は、連結される他の部材と、前記貫通孔が合わさった状態で重ねられ、
前記各部材は、前記合わさった状態の一連の貫通孔に貫挿された請求項1から請求項6の何れかに記載のジョイントにより挟持されて、前記他の部材と連結されている
ことを特徴とする箱。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−1298(P2009−1298A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162694(P2007−162694)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(305006624)ダイナパック株式会社 (8)
【出願人】(593175729)株式会社大成 (4)
【Fターム(参考)】