説明

連結包装製品の製造装置及び製造方法

【課題】連結包装製品の製造効率を高める。
【解決手段】第1の設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造装置10は、複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送し、包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か不良包装品かを判断し、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と不良包装品との間で包装品連結体を切断し、それにより、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品を形成し、良製品、端数製品、及び不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は連結包装製品の製造装置及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
あらかじめ定められた設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造装置であって、複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送し、設定数の包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、包装品連結体に不良包装品が含まれるときには、設定数とは異なる数の包装品が連結されるように包装品連結体を切断し、それにより、不良包装品を含まない良製品と、不良包装品を含む不良製品とを形成し、良製品を正規経路に導くと共に不良製品を正規経路から排除する、連結包装製品の製造装置が公知である(特許文献1参照)。このようにすると、例えば、良製品の質量と不良製品の質量とが互いに異なることになる。したがって、不良製品を容易に検出して正規経路から排除することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−352287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の製造装置では、不良製品に良包装品が含まれる。したがって、不良製品が正規経路から排除されると、良包装品も不良包装品と共に排除されることになる。すなわち、良製品を製造するのに良包装品を効果的に使用することができない。その結果、良製品の製造効率が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の観点によれば、あらかじめ定められた第1の設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造装置であって、複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送する形成ユニットと、包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か不良包装品かを判断する判断ユニットと、搬送されている包装品連結体を切断する切断ユニットであって、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と不良包装品との間において包装品連結体を切断し、それにより、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品を形成する切断ユニットと、良製品、端数製品、及び不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する振り分けユニットと、を具備した、連結包装製品の製造装置が提供される。
【0006】
また、本発明の第2の観点によれば、あらかじめ定められた第1の設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造方法であって、複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送する形成ステップと、包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か不良包装品かを判断する判断ステップと、搬送されている包装品連結体を切断する切断ステップであって、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と不良包装品との間において包装品連結体を切断し、それにより、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品を形成する切断ステップと、良製品、端数製品、及び不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する振り分けステップと、を具備した、連結包装製品の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
連結包装製品の製造効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】連結包装製品を示す図である。
【図2】本発明による実施例における連結包装製品製造装置の概略全体図である。
【図3】図2の実施例における切断作用を説明する線図である。
【図4】本発明による別の実施例における連結包装製品製造装置の概略部分図である。
【図5】図4の実施例における切断作用を説明する線図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1(A),1(B),1(C)はそれぞれ、連結包装製品1の底面図、頂面図及び側面図を示している。図1(A),1(B),1(C)を参照すると、連結包装製品1は、あらかじめ定められた第1の設定数の包装品2から構成され、これら包装品2は互いに列状に連結されている。
【0010】
包装品2はそれぞれ、内容物3と、内容物3を包装する包装材4とから構成され、長手方向両端において横方向に延びるシール部分5と、縦方向に延びるシール部分6とによってシールされている。これら包装品2は、シール部分5に設けられたミシン目のような弱め線7を介して互いに連結されている。連結包装製品1を弱め線6に沿って切断することにより、個々の包装品2が得られる。
【0011】
包装品2は例えば吸収性物品包装品から構成される。すなわち、内容物3は生理用ナプキン、オムツといった吸収性物品から構成され、包装材4は吸収性物品を包装するのに適したシート材から構成される。また、包装材4の内面には接着剤又は粘着剤が適用されており、これにより内容物3は包装材4に固定されている。このようにすると、内容物3が包装品2内部で移動するのを抑制することができる。
【0012】
第1の設定数は、2以上の数に設定することができ、本発明による実施例では10に設定されている。
【0013】
図2は、連結包装製品1の製造装置10を示している。図2を参照すると、連結包装製品製造装置10は、形成ユニット10A、判断ユニット10B、切断ユニット10C、及び振り分けユニット10Dを具備する。
【0014】
形成ユニット10Aでは、複数の包装品2が列状に連結されている包装品連結体が形成されて搬送される。具体的には、ローラ21及びベルトコンベア22によって、包装材4がロール4Aから巻き戻され、ウエブの形で連続的に搬送される。一方、例えば負圧吸引式のベルトコンベア23及びローラ24によって、内容物3が搬送され、搬送されている包装材4上に順次的に供給される。
【0015】
ここで、ベルトコンベア23は、内容物3を順次的に製造して排出する内容物製造装置Pから内容物3を受け取る。すなわち、連結包装製品製造装置10は内容物製造装置Pに直接的に接続されている。
【0016】
また、接着剤適用器25によって、ホットメルト接着剤のような接着剤が包装材4に間欠的に適用される。その結果、内容物3が包装材4に固定される。なお、内容物3を粘着剤により包装材4に固定してもよいし、あるいは包装材4に固定しなくてもよい。
【0017】
内容物3及び包装材4は次いで、ベルトコンベア26によって更に搬送される。このとき、ベルトコンベア26に対面配置されたガイド部材27により、内容物3を包むように包装材4が折り曲げられる。この場合、包装材4の横方向両縁が互いに重ね合わされ、縦方向に延びる重なり部分が形成される。その結果、包装材4は内容物3を収容した筒状形状となる。
【0018】
内容物3を収容した筒状の包装材4は次いで、互いに対面配置された一対のベルトコンベア28,29の間に把持されつつ、縦方向に更に搬送され、シール器30まで搬送される。シール器30では、まず、包装材4に形成されている上述の重なり部分がシールされ、シール部分6(図1)が形成される。次いで、互いに隣接する内容物3同士の間において包装材4が横方向にシールされ、シール部分5(図1)が形成される。また、シール部分5に弱め線7(図1)が形成される。その結果、内容物3及び包装材4により構成される包装品2が形成される。同時に、複数の包装品2が列状に連結されている包装品連結体8が形成される。
【0019】
包装品連結体8は、互いに対面配置された一対のベルトコンベア31,32の間に把持されつつ、縦方向に更に搬送され、切断ユニット10Cにまで搬送される。
【0020】
切断ユニット10Cでは、搬送されている包装品連結体8が切断される。すなわち、包装品連結体8は、互いに対面配置された一対のローラ33,34の間に把持されつつ搬送される。包装品連結体8を切断すべきでないときには、ローラ33,34はベルトコンベア31,32とほぼ同じ速度で包装品連結体8を搬送する。これに対し、包装品連結体8を切断すべきときには、ローラ33,34はベルトコンベア31,32よりも高速度で包装品連結体8を搬送する。その結果、包装品連結体8の下流側部分がベルトコンベア31,32により把持されているので、包装品連結体8が弱め線7に沿って切断される。このようにして、少なくとも1つの包装品2から構成される製品9が形成される。
【0021】
製品9は次いで、互いに対面配置された一対のローラ35,36の間に把持されつつ、縦方向に搬送され、振り分けユニット10Dまで搬送される。
【0022】
振り分けユニット10Dでは、製品9は、例えば負圧吸引式のベルトコンベア37と、ベルトコンベア37に対面配置されたベルトコンベア38,39とによって搬送される。
【0023】
ベルトコンベア37とベルトコンベア39との間には第1の搬送経路T1が連通されており、ベルトコンベア38とベルトコンベア39との間には第2の搬送経路T2が連通されており、ベルトコンベア35とベルトコンベア38との間には第3の搬送経路T3が連通されている。
【0024】
また、ベルトコンベア37によって搬送されている製品9を例えば空気ジェットでもって偏向させる偏向器40,41が設けられる。偏向器40が作動されると、製品9がベルトコンベア37から離れ、第3の搬送経路T3に沿って搬送される。偏向器40の作動が停止されつつ偏向器41が作動されると、製品9が第2の搬送経路T2に沿って搬送される。偏向器40,41の作動が停止されると、製品9が第1の搬送経路T1に沿って搬送される。このようにして、製品9が互いに異なる搬送経路T1,T2,T3に振り分けられる。
【0025】
なお、製品9の位置を検出するセンサ42,43が偏向器40,41にそれぞれ付設され、これらセンサ42,43からの出力に基づいて偏向器40,41が起動される。その結果、第2の搬送経路T2及び第3の搬送経路T3に搬送すべき製品9を確実に偏向させることができる。
【0026】
上述したように、形成ユニット10Bでは包装品2が形成される。しかしながら、包装品2は、良包装品ばかりでなく、不良包装品も含まれる可能性がある。不良包装品には、例えば包装不良包装品及び内容物不良包装品が含まれる。包装不良包装品には、例えば、包装材4自体が不良であるもの、シール部分5,6が不良であるもの、内容物3が包装材4に対し正規の位置に固定されていないもの、等が含まれる。一方、内容物不良包装品には内容物3自体が不良であるものが含まれる。
【0027】
そこで判断ユニット10Bでは、包装品連結体8内の包装品2が良包装品であるか不良包装品であるかが判断される。この判断は、例えば、内容物製造装置Pに設けられて内容物3の不良を検出するセンサ44、包装材4の不良を検出するセンサ45、接着剤の不良を検出するセンサ46、折り曲げられた包装材4の不良を検出するセンサ47、シール部分5,6の不良を検出するセンサ48、包装材4に対する内容物3の位置の不良を検出するセンサ49等によって行うことができる。
【0028】
連結包装製品製造装置10には制御器50が設けられる。制御器50は、例えばCPU、メモリ、入力ポート、及び出力ポートを備えたコンピュータから構成される。センサ42,43,44,45,46,47,48,49の出力は制御器50に入力される。例えばシール器30には、包装品2が形成されるごとにパルスを発生するパルス発生器51が取り付けられる。このパルス発生器51の発生パルスも制御器50に入力される。したがって、制御器50では、切断ユニット10C、特にローラ33,34に搬送される包装品2が良包装品であるか不良包装品であるかが判断される。一方、接着適用器25、切断ユニット10Cのローラ33,34、偏向器40,41も制御器50に接続され、制御器50からの信号に基づいて制御される。
【0029】
さて、上述の切断ユニット10Cでは、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに、包装品連結体8が切断される。その結果、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、すなわち連結包装製品1が形成される。
【0030】
また、良包装品と不良包装品との間において包装品連結体8が切断される。その結果、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品が形成される。
【0031】
更に、あらかじめ定められた第2の設定数の不良包装品が連続して搬送されるごとに、包装品連結体8が切断される。その結果、上述の不良製品は、多くても第2の設定数の不良包装品から構成される。なお、第2の設定数は1以上の数に設定することができ、本発明による実施例では5に設定されている。なお、第2の設定数は第1の設定数と同じでもよい。
【0032】
このように、上述した製品9は、良製品、端数製品、及び不良製品から構成されることになる。
【0033】
図3を参照して、切断ユニット10Cでの切断作用を更に説明する。なお、図3においてMは包装品連結体8の搬送方向を示している。
【0034】
図3にX1で示されるように、切断ユニット10Cに搬送される包装品2が良包装品2Gから不良包装品2Dに切り換わると、包装品連結体8が切断される。その結果、端数製品1Fが形成される。次いで、X2で示されるように、搬送される包装品2が不良包装品2Dから良包装品2Gに切り換わると、包装品連結体8が切断される。その結果、不良製品1Dが形成される。次いで、X3で示されるように、良包装品2Gが第1の設定数だけ連続して搬送されると、包装品連結体8が切断され、良製品1Gが形成される。
【0035】
次いで、X4で示されるように、搬送される包装品2が良包装品2Gから不良包装品2Dに切り換わると、包装品連結体8が切断され、端数製品1Fが形成される。次いで、X5で示されるように、不良包装品2Dが第2の設定数だけ連続して搬送されると、包装品連結体8が切断され、不良製品1Dが形成される。
【0036】
その上で、良製品1Gは第1の搬送経路T1に沿って搬送され、端数製品1Fは第2の搬送経路T2に沿って搬送され、不良製品1Dは第3の搬送経路T3に沿って搬送される。すなわち、良製品1G、端数製品1F、及び不良製品1Dがそれぞれ互いに異なる搬送経路T1,T2,T3に沿って搬送される。
【0037】
なお、製品9が良製品1Gであるか端数製品1Fであるか不良製品1Dであるかは、切断ユニット10Cに搬送される包装品2が良包装品2Gであるか不良包装品2Dであるかに基づいて、制御器50において決定される。
【0038】
このようにすると、不良製品1Dに良包装品1Gが含まれない。したがって、良製品1G、すなわち連結包装製品1の製造効率を高めることができる。なお、不良製品1Dは廃棄される。
【0039】
また、端数製品1Fには不良包装品2Dが含まれない。したがって、第1の設定数の良包装品2Gが連結されるように端数製品1F同士を互いに連結することにより、良製品1Gを形成することができる。したがって、連結包装製品1の製造効率を更に高めることができる。
【0040】
更に、不良製品1Dは多くても第2の設定数の不良包装品2Dから構成される。すなわち、不良製品1Dが過度に長くなるのが阻止される。したがって、不良製品1Dを第3の搬送経路T3に沿って良好に搬送することが可能となる。
【0041】
なお、本発明による実施例では、内容物3自体が不良であっても、不良の内容物3は内容物製造装置Pから排出されない。すなわち、不良の内容物3が連結包装製品製造装置10に供給され、包装される。したがって、形成ユニット10Aは、内容物製造装置Pから順次的に供給される内容物3を、連続する包装材4により順次的に包装することにより、包装品連結体8を形成しているということになる。このようにすると、すべての包装品2に内容物3が含まれることになる。
【0042】
図4は本発明による別の実施例を示している。図4を参照すると、振り分けユニット10Dでは、製品9は、ベルトコンベア37と、ベルトコンベア37に対面配置されたベルトコンベア38a,38,39とによって搬送される。
【0043】
ベルトコンベア37とベルトコンベア39との間には第1の搬送経路T1が連通されており、ベルトコンベア38とベルトコンベア39との間には第2の搬送経路T2が連通されており、ベルトコンベア38aとベルトコンベア38との間には第2の搬送経路T2が連通されており、ベルトコンベア35とベルトコンベア38aとの間には第4の搬送経路T4が連通されている。
【0044】
また、ベルトコンベア37によって搬送されている製品9を例えば空気ジェットでもって偏向させる偏向器40a,40,41が設けられる。偏向器40aが作動されると、製品9がベルトコンベア37から離れ、第4の搬送経路T4に沿って搬送される。偏向器40aの作動が停止されつつ偏向器40が作動されると、製品9が第3の搬送経路T3に沿って搬送される。偏向器40a,40の作動が停止されつつ偏向器41が作動されると、製品9が第2の搬送経路T2に沿って搬送される。偏向器40a,40,41の作動が停止されると、製品9が第1の搬送経路T1に沿って搬送される。
【0045】
更に、製品9の位置を検出するセンサ42a,42,43が偏向器40a,40,41にそれぞれ付設される。
【0046】
図4に示される実施例では、判断ユニット10Bにおいて、包装品連結体8内の包装品2が良包装品であるか包装不良包装品であるか内容物不良製品であるかが判断される。
【0047】
その上で、切断ユニット10Cでは、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに、包装品連結体8が切断される。その結果、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、すなわち連結包装製品1が形成される。
【0048】
また、良包装品と包装不良包装品との間、良包装品と内容物不良包装品との間、及び、包装不良包装品と内容物不良包装品との間において、包装品連結体8が切断される。その結果、端数製品、少なくとも1つの包装不良包装品から構成される包装不良製品、及び、少なくとも1つの内容物不良包装品から構成される内容物不良製品が形成される。
【0049】
更に、第2の設定数の包装不良包装品又は内容物不良包装品が連続して搬送されるごとに、包装品連結体8が切断される。その結果、包装不良製品及び内容物不良製品はそれぞれ、多くても第2の設定数の包装不良包装品及び内容物不良包装品から構成される。
【0050】
したがって、この場合には、製品9は、良製品、端数製品、包装不良包装品、及び内容物不良製品から構成される。
【0051】
図5を参照して、切断ユニット10Cでの切断作用を更に説明する。なお、図5においてMは包装品連結体8の搬送方向を示している。
【0052】
図5にY1で示されるように、切断ユニット10Cに搬送される包装品2が良包装品2Gから例えば内容物不良包装品2Cに切り換わると、包装品連結体8が切断される。その結果、端数製品1Fが形成される。次いで、Y2で示されるように、搬送される包装品2が内容物不良包装品2Cから包装不良包装品2Pに切り換わると、包装品連結体8が切断される。その結果、内容物不良製品1Cが形成される。次いで、Y3で示されるように、搬送される包装品2が包装不良包装品2Pから良包装品2Gに切り換わると、包装品連結体8が切断される。その結果、包装不良製品1Pが形成される。次いで、Y4で示されるように、良包装品2Gが第1の設定数だけ連続して搬送されると、包装品連結体8が切断され、良製品1Gが形成される。
【0053】
次いで、Y5で示されるように、搬送される包装品2が良包装品2Gから例えば包装不良包装品2Pに切り換わると、包装品連結体8が切断され、端数製品1Fが形成される。次いで、Y6で示されるように、包装不良包装品2Pが第2の設定数だけ連続して搬送されると、包装品連結体8が切断され、包装不良製品1Pが形成される。
【0054】
その上で、良製品1Gは第1の搬送経路T1に沿って搬送され、端数製品1Fは第2の搬送経路T2に沿って搬送され、包装不良製品1Pは第3の搬送経路T3に沿って搬送され、内容物不良製品1Cは第4の搬送経路T4に沿って搬送される。すなわち、良製品1G、端数製品1F、包装不良製品1P及び内容物不良製品1Cがそれぞれ互いに異なる搬送経路T1,T2,T3,T4に沿って搬送される。
【0055】
このようにすると、包装不良製品1Pと内容物不良製品1Cとを振り分けることができる。内容物不良製品1Cは廃棄される。これに対し、包装不良製品1Pを構成する包装品2から、良品の内容物3が取り出される。次いで、この内容物3を正規に包装材4により包装することにより、良包装品2Gが形成される。
【符号の説明】
【0056】
1 連結包装製品
2 包装品
3 内容物
4 包装材
10 連結包装製品製造装置
10A 形成ユニット
10B 判断ユニット
10C 切断ユニット
10D 振り分けユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ定められた第1の設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造装置であって、
複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送する形成ユニットと、
包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か不良包装品かを判断する判断ユニットと、
搬送されている包装品連結体を切断する切断ユニットであって、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と不良包装品との間において包装品連結体を切断し、それにより、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品を形成する切断ユニットと、
良製品、端数製品、及び不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する振り分けユニットと、
を具備した、連結包装製品の製造装置。
【請求項2】
前記包装品が、内容物と、内容物を包装する包装材とから構成され、内容物が接着剤又は粘着剤により包装材に固定されている、請求項1に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項3】
前記不良包装品が包装不良包装品と内容物不良包装品とを含む、請求項1又は2に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項4】
前記判断ユニットは、包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か包装不良包装品か内容物不良包装品かを判断し、
前記切断ユニットは、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と包装不良包装品との間、良包装品と内容物不良包装品との間、及び、包装不良包装品と内容物不良包装品との間において包装品連結体を切断し、それにより、良製品、端数製品、少なくとも1つの包装不良包装品から構成される包装不良製品、及び、少なくとも1つの内容物不良包装品から構成される内容物不良製品を形成し、
前記振り分けユニットは、良製品、端数製品、包装不良製品、及び内容物不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する、
請求項3に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項5】
前記切断ユニットは、あらかじめ定められた第2の設定数の不良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項6】
前記形成ユニットは、内容物製造装置から順次的に供給される内容物を、連続する包装材により順次的に包装することにより、包装品連結体を形成する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項7】
前記包装品が吸収性物品包装品から構成される、請求項1から6までのいずれか一項に記載の連結包装製品の製造装置。
【請求項8】
あらかじめ定められた第1の設定数の包装品が列状に連結されている連結包装製品の製造方法であって、
複数の包装品が列状に連結されている包装品連結体を形成して搬送する形成ステップと、
包装品連結体内の包装品がそれぞれ良包装品か不良包装品かを判断する判断ステップと、
搬送されている包装品連結体を切断する切断ステップであって、第1の設定数の良包装品が連続して搬送されるごとに包装品連結体を切断すると共に、良包装品と不良包装品との間において包装品連結体を切断し、それにより、第1の設定数の良包装品から構成される良製品、第1の設定数よりも少ない数の良包装品から構成される端数製品、及び、少なくとも1つの不良包装品から構成される不良製品を形成する切断ステップと、
良製品、端数製品、及び不良製品をそれぞれ互いに異なる搬送経路に沿って搬送する振り分けステップと、
を具備した、連結包装製品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−158349(P2012−158349A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18152(P2011−18152)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000115108)ユニ・チャーム株式会社 (1,219)
【Fターム(参考)】