説明

遊技システム

【課題】遊技者が離席若しくは退席する際に記憶媒体を取り忘れることにより発生する不正行為やトラブルを解消することが可能な遊技システムを提供する。
【解決手段】遊技用装置が、記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、紐付け処理が未処理の記憶媒体が受付中である場合に、対峙する遊技者が所持する通信機器から機器識別情報を収集する紐付け時収集手段と、収集した機器識別情報を受付中の記憶媒体に紐付ける紐付け処理手段と、記憶媒体を受付中に受け付けた遊技者の要求入力に対応する制御処理を実行する要求処理実行手段と、紐付け処理済みの記憶媒体を受付中である場合に、遊技用装置の周辺に存在する通信機器から機器識別情報を収集する判定時収集手段と、受付中の記憶媒体に紐付けられた機器識別情報と収集した機器識別情報とが不一致である場合に、要求処理実行手段による制御処理の実行を規制する制御処理規制手段とを備えた遊技システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICカードやICコインなどの記憶媒体を用いて遊技することが可能な遊技装置が設置された遊技システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の遊技場においては、ICカードやICコインなどの記憶媒体を有価価値(金額)や遊技価値(遊技媒体数)の記憶や管理に使用している。また、会員証として会員管理にも使用している。
【0003】
入金機能を有する記憶媒体受付端末装置(CRユニット、玉貸機、メダル貸機など)を遊技機に対応させて配置し、記憶媒体受付端末装置では、遊技者から入金が行われた場合、予め会員カードや会員コインを受け付けているときには会員カードや会員コインに、受け付けていないときには、内部にストック(貯留)しているワンデイカード(ビジターカードや一般カードなどとも言う。)やワンデイコイン(ビジターコインや一般コインなどとも言う。)に入金額を有価価値情報として記憶させたり、記憶媒体の固有IDと入金額(有価価値情報)とを対応付けて管理装置のデータベースに記憶したりして管理するような場内システムを採用している。
【0004】
また、記憶媒体に遊技媒体数を遊技価値情報として記憶させたり、記憶媒体の固有IDと遊技媒体数(遊技価値情報)とを対応付けて管理装置のデータベースに記憶したりして管理するような場内システムを採用している。
【0005】
また、このような場内システムでは、記憶媒体を受け付けることで遊技媒体の貸し出しに使用されなかった有価価値(残高)を精算して現金にするための精算装置も備わっており、遊技者は気軽に高額紙幣の入金を行えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−070627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年では上記特許文献1に開示されたような遊技システムにおいて、遊技者が離席した隙を狙って記憶媒体受付端末装置から有価価値情報が残存しているワンデイカードや会員カード等の記憶媒体を抜き取ってしまい、その記憶媒体に記憶されている、又は、その記憶媒体に対応付けて管理装置のデータベースに記憶されている有価価値情報を別の記憶媒体受付端末装置で使用して遊技媒体の貸出を受けたり、有価価値情報を精算機で精算することで現金を入手したりするような不正行為が行われているとの報告がある。
【0008】
また、遊技者が記憶媒体受付端末装置から記憶媒体を取り忘れて退席した後に、別の遊技者が着席して記憶媒体受付端末装置に入金を行うことで、その記憶媒体に記憶されている、又は、その記憶媒体に対応付けて管理装置のデータベースに記憶されている有価価値情報が加算更新されてしまい、入れ替わり前後の遊技者のどちらの有価価値情報であるのかが不明になってしまうといったトラブルも発生している。
【0009】
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者が離席若しくは退席する際に記憶媒体を取り忘れることにより発生する不正行為やトラブルを解消することが可能な遊技システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の遊技システムは、遊技機に対応して設けられ、固有識別情報を記憶した記憶媒体を受け付けて当該記憶媒体により特定される有価価値情報の有価価値の範囲内での遊技価値への変換処理を実行可能な遊技用装置と、前記記憶媒体により特定される前記有価価値情報の精算処理を実行可能な精算装置と、前記遊技用装置及び前記精算装置から情報を収集して、前記記憶媒体に対応する前記有価価値情報を更新管理することが可能な管理装置と、を備えた遊技システムにおいて、前記記憶媒体は、遊技者が所有する通信機器から収集する当該通信機器を識別可能な機器識別情報を紐付ける紐付け処理の処理対象となり、前記遊技用装置は、前記記憶媒体を情報の読み書きが可能なように受け付けることが可能な記憶媒体受付手段と、少なくとも前記紐付け処理が未処理の記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中であることに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機と対峙する遊技者が所持する通信機器から、機器識別情報を収集することが可能な紐付け時収集手段と、前記紐付け時収集手段が収集した機器識別情報を、前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付ける前記紐付け処理を実行することが可能な紐付け処理手段と、前記変換処理を含む予め設定された前記記憶媒体に関する複数の制御処理の何れかを実行するための遊技者の要求入力を受け付けることが可能な要求入力受付手段と、前記記憶媒体受付手段が前記記憶媒体を受付中に前記要求入力を受け付けたことに基づいて、当該要求入力に対応する制御処理を実行することが可能な要求処理実行手段と、少なくとも前記紐付け処理が処理済みの記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中であることに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機の周辺に存在する通信機器から、前記機器識別情報を収集することが可能な判定時収集手段と、前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付けられた機器識別情報と、前記判定時収集手段が収集した機器識別情報と、を比較判定することが可能な制御時比較判定手段と、前記制御時比較判定手段によって前記紐付けられた機器識別情報と、前記収集した機器識別情報との不一致が判定されたことに基づいて、前記要求処理実行手段による前記制御処理の実行を規制することが可能な制御処理規制手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、遊技者が離席若しくは退席する際に記憶媒体を取り忘れることにより発生する不正行為やトラブルを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の遊技場のレイアウトの一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の遊技装置の構成を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の会員管理装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の精算装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の携帯型通信機器の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の監視カメラ管理装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態の音声管理装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の会員カードの一例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態のワンデイカードの一例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行されるメイン動作処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される各動作を説明する表である。
【図14】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される非受付時入金処理のフローチャートである。
【図15】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される機器ID収集処理1及び機器ID収集処理2のフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行されるカード受付処理のフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される警告処理のフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される機器ID変更処理のフローチャートである。
【図19】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される受付時入金処理のフローチャートである。
【図20】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される貸出制御処理のフローチャートである。
【図21】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される貯球払出制御処理のフローチャートである。
【図22】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される離席検出時処理のフローチャートである。
【図23】本発明の第1の実施の形態の取り忘れ報知情報出力テーブルの一例を示す図である。
【図24】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される持球払出制御処理のフローチャートである。
【図25】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される持球数記録処理のフローチャートである。
【図26】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行されるカード返却処理のフローチャートである。
【図27】本発明の第1の実施の形態の会員管理装置で管理される会員情報データベースの構成の一例を示す図である。
【図28】本発明の第1の実施の形態の会員管理装置において実行される会員管理処理のフローチャートである。
【図29】本発明の第1の実施の形態の会員管理装置において実行される情報出力処理のフローチャートである。
【図30】本発明の第1の実施の形態の会員管理装置において実行される残高精算処理のフローチャートである。
【図31】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される非受付時入金処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【図32】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行されるカード受付処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【図33】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される機器ID変更入力処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【図34】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される受付時入金処理等における表示画面の遷移例を示す図である。
【図35】本発明の第1の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される持球数記録処理等における表示画面の遷移例を示す図である。
【図36】本発明の第1の実施の形態の精算装置において実行される残高精算処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【図37】本発明の第2の実施の形態の遊技場のレイアウトの一例を示す図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される機器ID収集処理1のフローチャートである。
【図39】本発明の第2の実施の形態の遊技装置に備えられた記憶媒体受付端末装置において実行される機器ID収集処理2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の遊技システムのシステム構成図である。
【0014】
遊技場Aには、複数の遊技装置10(図3参照)が設置されている。遊技装置10は、遊技球又はメダル等の遊技媒体を用いて実際に遊技を行うパチンコ機(P遊技機)やスロットマシン(S遊技機)などの遊技機5(図2参照)を備え、さらに、当該遊技媒体を提供するための遊技用装置(記憶媒体受付端末装置6、図3参照)を備える。また、遊技装置10は、中継装置13を介して、精算装置15、景品POS8、及び会員管理装置2に接続される。中継装置13は、いわゆるルータであり、遊技場内のネットワークを複数のセグメントに分割する。
【0015】
パチンコ機に対応して設けられた記憶媒体受付端末装置6には、遊技媒体(遊技球)を計数する各台計数器68(図3参照)が備えられており、獲得した遊技球を遊技装置10から離れずに計数することが可能となっている。一方、スロットマシンに対応して設けられた記憶媒体受付端末装置6には、遊技装置10ごとに遊技媒体を計数する装置が設置されていないため、遊技場Aの遊技島の端などに計数装置(JC)9が設置されている。
【0016】
なお、パチンコ機に対応して設けられた記憶媒体受付端末装置6に各台計数器68を設けず、遊技島の端などに計数装置9を設置しても良い。また、スロットマシンに対応して設けられた記憶媒体受付端末装置6に、遊技媒体(遊技球又はメダル)を計数する各台計数器を備えても良い。また、各台計数器68を記憶媒体受付端末装置6と別体にして、各台計数器68と記憶媒体受付端末装置6とを通信可能にしても良い。
【0017】
会員管理装置2は、インターフェース装置7を介して、監視カメラ管理装置3、音声管理装置4に接続されている。監視カメラ管理装置3は、複数の監視カメラ11(遊技場Aの各島や出入り口に設けられた監視カメラ)、監視カメラ11によって撮影された撮影情報(動画像等)を記録するための録画装置14に接続される。音声管理装置4は、店内スピーカ28に音声を出力したり、遊技場Aの従業員が携帯する無線受信器であるインカム17に音声を出力したりする。なお、これら監視カメラ管理装置3及び音声管理装置4は、一の装置で実現されても良い。
【0018】
なお、本発明の第1の実施の形態では、主に遊技機5としてCR機(CRパチンコ機)を例に、記憶媒体受付端末装置6として各台計数器68を備えたCRユニットを例に説明を行なう。
【0019】
遊技装置10には、1又は複数の遊技装置10から出力された各種信号(例えば、貸出情報、金額情報、特賞信号、スタート信号等の遊技情報)を収集する情報収集端末装置30(図3参照)が接続されている。さらに、情報収集端末装置30によって収集された遊技情報は、遊技場管理装置(ホールコンピュータ)214(図4参照)によって収集及び管理される。なお、遊技装置10から送信される信号については後述する。
【0020】
会員管理装置2は、会員の管理機能を有し、会員の個人情報を管理する。なお、本実施の形態では、会員管理装置2に有価価値情報の管理機能を持たせているため、記憶媒体(例えば、会員カードやワンデイカード)の固有識別情報(例えば、カードID)と当該遊技者が所有する有価価値情報とを対応付けた口座情報を管理する。なお、有価価値情報とは、現金をデータ化したもので、遊技媒体を借りたり(貸出したり)、精算することにより現金に戻したりすることが可能である。また、本実施の形態では、有価価値情報を記憶媒体(会員カードやワンデイカード等)にも記憶させている。
【0021】
遊技装置10は、遊技者が所持する記憶媒体を受け付けた場合には、当該記憶媒体に記憶されているカードID(固有識別情報)及び有価価値情報(残高)を会員管理装置2に送信する。さらに、記憶媒体に記憶される有価価値情報の範囲内で遊技媒体を遊技者に貸出した場合には、貸出に使用された金額を記憶媒体に記憶されている有価価値情報から減算するとともに、貸出に使用された金額を示す貸出情報を会員管理装置2に送信する。さらに、有価価値(現金)が入金された場合には、入金された金額情報を記憶媒体に記憶されている有価価値情報に加算するとともに、該金額情報や記憶媒体の有価価値情報を会員管理装置2に送信する。
【0022】
会員カードは、図示しない記憶媒体受付発行装置(専用の会員登録端末)によって発行される。記憶媒体受付発行装置に会員カードを発行させる場合には、遊技者の個人情報(名前、生年月日、住所、電話番号など)を入力し、会員情報DB2700(図27参照)に登録する。また、記憶媒体受付端末装置6に会員カードや会員コインの発行機能を有しても良い。
【0023】
なお、ワンデイカード(ビジターカードや一般カードなどとも言う。)とは、会員カードを受け付けていない場合に有価価値情報を記憶する記憶媒体である(本発明の一般記憶媒体に相当)。また、会員カードやビジターカードの代わりに会員コインやビジターコインを記憶媒体として用いても良い。また、カードやコイン等の記憶媒体に有価価値情報を記憶させず、記憶媒体の固有IDと対応付けて会員管理装置2のデータベースに記憶させても良い。
【0024】
遊技場Aでは、遊技者が獲得した遊技媒体を遊技場に預け入れ、後日来店した際に、遊技場に預け入れた遊技媒体を引き出して遊技する、いわゆる貯球再プレイ遊技が可能となっている。本実施の形態では、会員でなければ、遊技媒体を遊技場に預け入れできないことにしているため、遊技者は、遊技場Aに会員登録し、会員カードの発行を受ける必要がある。更に、本実施の形態では、会員管理装置2に預入媒体数(遊技価値情報)の管理機能も持たせているため、会員管理装置2は、会員の個人情報の他に、遊技者(会員)が所持する記憶媒体(会員カード)の識別情報(カードID)と当該遊技者が遊技場に預け入れた遊技価値情報である預入媒体数(遊技価値情報としての貯球数や貯メダル数等)とを対応付けた口座情報を管理する。会員管理装置2は、会員情報データベース2700(図27参照)を含むデータベース2aを備える。データベース2aは、外部のストレージ装置に格納するようにしてもよい。
【0025】
さらに、本実施の形態では、会員管理装置2に持媒体数(遊技価値情報)の管理機能を持たせているため、会員管理装置2は、記憶媒体(例えば、会員カード、ワンデイカードなど)の識別情報(カードID)と当該遊技者が計数機にて計数した遊技価値情報である持媒体数(持球数や持メダル数等)とを対応付けた口座情報を管理する。なお、ワンデイカードは、会員カードを受け付けていない場合に用いる、持媒体数を管理するための記憶媒体でもある。
【0026】
なお、遊技価値情報とは、遊技媒体をデータ化したものであり、再度遊技媒体に戻し再使用したり、景品(一般景品、特殊景品)に交換することが可能であるが、遊技価値情報を有価価値情報に変換したり、現金にすることはできないものとしている。また、本実施の形態では、遊技価値を持媒体と預入媒体とに区別しているが、再使用の際の手数料の有無や、再使用可能数の上限などの再使用の条件などが両者で異ならないのであれば、預入媒体または持媒体のどちらか一方に一本化しても良い。また、預入媒体を当日預入した当日預入媒体と、前営業日までに預入した前日迄預入媒体とに分けて、再使用の条件などを異ならせても良い。また、持媒体と当日預入媒体の再使用の条件などが異ならないのであれば、当日預入媒体または持媒体のどちらか一方に一本化しても良い。
【0027】
そして、会員カードを記憶媒体受付端末装置6(遊技用装置)に読み取らせ、持球(持媒体)がある状態で貯球スイッチ(図示省略)を押すことにより、個人口座に遊技媒体を預け入れる(貯球する)ことができる。
【0028】
また、計数装置9に会員カードを読み取らせた状態で遊技媒体を計数することにより、個人口座に遊技媒体を貯球することができる。なお、計数装置9に会員カードを読み取らせた状態で遊技媒体を計数した場合、預入媒体(貯球)とするか、持媒体(持球)とするかを選択可能としても良い。なお、遊技媒体がメダルの場合には、持メダル(持媒体)と貯メダル(預入媒体)となる。
【0029】
また、遊技者が所持する記憶媒体(会員カード)を遊技装置10が受け付けると、会員管理装置2は、遊技装置10から送信されたカードIDに基づいて、当該遊技者が預け入れている遊技媒体数(預入媒体数)や有価価値情報を特定し、特定された遊技媒体数や有価価値情報(残高)を遊技装置10に送信する。このとき、遊技者は、特定された遊技媒体数に基づいて、個人口座に預け入れられた遊技媒体を遊技装置10から引き出したり、記憶媒体に記憶される有価価値情報と特定された有価価値情報とが一致する場合に両者を減算して遊技装置10から遊技媒体の貸し出しを受けたりして遊技を行うことができる。
【0030】
このように、遊技装置10は、当該記憶媒体により特定される有価価値情報の有価価値の範囲内で遊技媒体への変換処理を実行可能である。なお、複数の遊技者を含むグループを登録することによって、遊技場に預け入れられた遊技媒体を他の遊技者と共有することができるように構成してもよい。
【0031】
精算装置15は、遊技者が所持する記憶媒体(会員カードやワンデイカード)を遊技装置10が受け付けると、カードIDや有価価値情報を会員管理装置2に送信し、会員管理装置2が管理する当該カードIDに対応する有価価値情報と一致する場合に、両者を減算して有価価値(残高)を現金で遊技者に払い戻す精算処理を実行可能である。また、精算装置15は、会員カードを遊技者に発行する機能を有してもよい。このように、会員管理装置2は、遊技装置10や精算装置15から収集した情報に基づいて、記憶媒体に対応する(記憶媒体、つまりは、カードIDにより特定される)有価価値情報を更新管理することが可能である。
【0032】
景品POS8は、遊技者が保有する遊技価値と景品を交換する交換処理を実行し、景品の在庫を管理する。また、景品POS8は、会員カードを発行する機能を有してもよい。なお、景品POS8は、後述する貸出レート毎の景品交換マスタ等を格納するデータベース8aを備えており、景品交換マスタに基づいて一般景品や特殊景品との交換処理を行う。
【0033】
なお、計数装置9にて、計数した遊技媒体数の数値や計数した遊技媒体数を示すバーコードやQRコード等を印刷したレシート等を発行し、景品カウンターの景品POS8にて、計数した遊技媒体数を、預け入れ(貯球、貯メダル)しても良い。
【0034】
また、各遊技装置10(記憶媒体受付端末装置6)には、所定の有価価値(例えば、現金)に対する遊技媒体(例えば、遊技球、メダル)の貸出料金(以下、貸出レートと言う。)が設定されており、遊技装置10ごとに異なる貸出レートを設定することが可能となっている。貸出レートは、例えば、パチンコ機では、遊技球(遊技媒体)1個につき4円(有価価値)や、遊技球1個につき1円など複数種類の貸出レートが設定可能である。なお、貸出レートは、遊技装置10ごとに設定可能であるが、通常は島単位や島間通路単位やフロア単位で設定される場合が多い。
【0035】
なお、遊技媒体の貸出料金が設定された球貸機を島端に設け、球貸機で借りた球を、遊技装置10に運んで遊技しても良い。
【0036】
図2は、本発明の第1の実施の形態の遊技場Aのレイアウトの一例を示す図である。
【0037】
遊技場A内には、遊技島A1、A2を含む複数の遊技島が設定されている。各遊技島A1、A2には、複数の遊技装置10が背向状態で配置される。
【0038】
遊技島A1にはパチンコ機(P遊技機)が設置されており、遊技島A2にはスロットマシン(S遊技機)が設置されている。また、各遊技機(P遊技機、S遊技機)5に対応して記憶媒体受付端末装置6(図中サンドと表記)が設けられている。
【0039】
なお、本発明の第1の実施の形態では、遊技島A1内の各遊技装置10に対応して設けられた各台計数器68は通信部68aを有する。この通信部68aは、遊技者の所有する携帯電話や非接触型ICカード等の携帯型通信機器70(図7参照)のID(基本的にはユニークな機器固有情報を用いるが、精度が落ちてもよければ、機器の種類を識別可能な機種識別情報を用いても良い)を収集し、収集されたIDと、記憶媒体受付端末装置6に挿入されたカードのIDとをペアリングするための通信を行うためのものである。また、遊技者が所定の処理を行う場合に、再び遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを収集し、収集されたID(機器固有情報や機種識別情報)と、カードIDにペアリングされている携帯型通信機器70のID(機器固有情報や機種識別情報)がマッチしているか確認するための通信も行う。
【0040】
また、本発明の第1の実施の形態では、遊技島A2内の各遊技装置10に設けられた記憶媒体受付端末装置6も通信部68aを有する。この通信部68aも同様に、遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを収集し、収集されたIDと、記憶媒体受付端末装置6に挿入されたカードのIDとをペアリングするための通信を行う。また、遊技者が所定の処理を行う場合に、再び遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを収集し、収集されたIDと、カードIDにペアリングされている携帯型通信機器70のIDがマッチしているか確認するための通信を行う。
【0041】
さらに、本発明の第1の実施の形態では、島端通路に設置された精算装置15も通信部1514を有する。この通信部1514は、遊技者が精算処理を行う場合に、再び遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを収集し、収集されたIDと、カードIDにペアリングされている携帯型通信機器70のIDがマッチしているか確認するための通信を行う。
【0042】
なお、各遊技装置10間には、隣の遊技装置10の遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDの収集を防止すべく、各通信部68aの通信範囲を制限するための仕切りとしてのシールド壁35が設けられている。シールド壁35とは、導電性皮膜加工や導電性シート貼着加工されたアクリル板等、電磁波(電波)を遮断するものであれば良く、不正監視の観点からすれば透明であることが望ましい。これにより、各通信部68aの通信範囲を制限することができ、一の遊技装置10の通信部68aが他の遊技装置10に着座している遊技者が所有する携帯型通信機器70からIDを収集する可能性が殆どなくなり、シールド壁35がない場合と比較して、非常に高い精度で、遊技装置10の通信部68aが当該遊技装置10に着座している遊技者が所有する携帯型通信機器70からIDを収集できる。一方、精算装置15は、カードIDと携帯型通信機器70のIDとのペアリングを行うわけではなくマッチしているかを確認するだけであり、対応関係を担保する必要がないため、特にシールド壁を設けなくても良いが、複数の精算装置15を並べて設置する場合には、精算装置15の間にシールド壁35を設けて対応関係を担保しても良い。
【0043】
また、各通信部68a、1514によって収集された遊技者の携帯型通信機器70のIDを、遊技装置10から会員管理装置2に送信するようにして会員管理装置2で管理しても良い。
【0044】
図3は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10の構成を説明する図である。
【0045】
遊技装置10は、遊技機5、記憶媒体受付端末装置6を備える。遊技機5としてCR機、記憶媒体受付端末装置6として各台計数器68を備えたCRユニットを例に説明する。なお、遊技機5は、封入球式であってもよいが、封入球式の場合には遊技媒体の計数機能は遊技機に内蔵される。また、後述するアウトタンク80を遊技装置10に含ませても良い。
【0046】
遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6(遊技用装置)は、遊技媒体の貸出に関する機能を有する。記憶媒体受付端末装置6は、遊技者が所有する有価価値の投入を受け付けると、遊技機5に貸出指令信号を送信する。遊技機5は、記憶媒体受付端末装置6からの貸出指令信号に基づいて、排出制御装置(図示省略)の制御によって排出装置から遊技媒体を払い出す。なお、投入された有価価値の残数がある状態で遊技機5に設けられる貸出ボタン26、84の操作入力を受け付けたことに基づいて貸出指令信号を送信する場合もある。
【0047】
また、遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6は、遊技場に預け入れられた遊技媒体(貯球)を払い出す再プレイ機能を有する。記憶媒体受付端末装置6は、遊技者が所持する記憶媒体(会員カード)を受け付けた状態で再プレイ操作が行われると、遊技場に預け入れられた遊技媒体の範囲内で指定された数だけ払い出す。遊技者は、払い出された遊技媒体を用いて、遊技機5によって遊技を行うことができる。なお、再プレイの際に手数料を取っても良い。
【0048】
複数の遊技装置10が配置される島設備には、遊技機5に遊技球を補給する図示しない球補給器と、遊技機5の裏面側から排出されたアウト球を受け入れて計数した後に図示しない島設備の回収経路に排出するアウトタンク80とが設置される。
【0049】
遊技に使用される遊技媒体は、遊技機5の上部に設けられた上タンクに供給される。遊技機5の上タンク内の遊技球が減少すると、球補給器から、上タンクに遊技球が補給される。
【0050】
遊技に使用された遊技媒体は、入賞口(入賞装置)に入賞し、又は、いずれの入賞口にも入賞せずにアウト口39に入り、遊技機5の裏面側から外部へ排出される。アウトタンク80は、排出された遊技媒体(アウト球)を計数する回収球計数装置を有し、回収球計数装置が所定数(例えば、10個)の遊技球を計数する毎に、アウト球の計数結果である回収信号を出力する。
【0051】
次に、遊技機5の構成について説明する。
【0052】
遊技機5の前面枠19は本体枠(外枠)12に図示しないヒンジを介して開閉回動可能に組み付けられる。遊技盤50は前面枠19の表側に形成された収納部(図示省略)に収装される。また、前面枠19には、遊技盤50の前面を覆うカバーガラス(透明部材)を備えたガラス枠18が取り付けられている。
【0053】
遊技盤50の表面には、ガイドレール55で囲われた略円形状の遊技領域51が形成される。
【0054】
遊技領域51には、センターケース40が設置され、センターケース40のほぼ中央で、センターケース40に設けられた凹部で、センターケース40の前面より奥まった位置に表示装置58が取り付けられる。すなわち、センターケース40は表示装置58の表示領域の周囲を囲い、表示装置58の表示面から前面側(遊技者側)に突出するように設けられている。
【0055】
表示装置58は、例えば、LCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の表示領域には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(特別図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。例えば、表示画面の変動表示領域には、識別情報として割り当てられた三つの特別図柄が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲーム(補助遊技)が行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像(例えば、大当たり表示、ファンファーレ表示、エンディング表示等)が表示される。
【0056】
センターケース40の左側には、普通図柄始動ゲート31が設けられる。センターケース40の左下側には、三つの一般入賞口32が設けられ、センターケース40の右下側には、一つの一般入賞口32が設けられる。センターケース40の下側には、開閉可能な普通変動入賞装置33を備える始動入賞口34が設けられる。センターケース40の下側に設けられた始動入賞口34の下方には、特別図柄変動表示ゲームの結果によって遊技球を受け入れない状態と受け入れやすい状態とに変換可能な特別変動入賞装置(大入賞口)36が設けられる。
【0057】
一般入賞口32、始動入賞口34、又は特別変動入賞装置36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた賞球数の遊技球が賞球として払い出される。
【0058】
遊技機5では、遊技球(パチンコ球)が発射装置(図示省略)から遊技領域51に向けて打ち出される。打ち出された遊技球は、遊技領域51内の各所に設置された釘や風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域51を流下し、一般入賞口32、始動入賞口34又は特別変動入賞装置36に入賞するか、遊技領域51の最下部に設けられたアウト口39に入ることによって遊技が行われる。なお、一部の遊技球は、普通図柄始動ゲート31を通過した後、各入賞口又はアウト口39に入る。
【0059】
始動入賞口34は、普通変動入賞装置33の開閉によって、遊技球が入賞しやすい状態と遊技球が入賞しにくい状態とのいずれかに変換される。普通変動入賞装置33は通常は閉状態であり、始動入賞口34に遊技球が入賞しにくい状態である。普通図柄始動ゲート31を遊技球が通過することによって、普図変動表示ゲームが実行され、普図変動表示ゲームの結果、当たり状態が発生すると、普通変動入賞装置33が開状態に変換され、始動入賞口34は遊技球が入賞しやすい状態となる。
【0060】
一般入賞口32への遊技球の入賞は、一般入賞口センサによって検出される。また、始動入賞口34への遊技球の入賞は、特図始動口センサによって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンター値は、遊技機5の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶(始動記憶)として所定数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この始動記憶の記憶数は、遊技状態表示器(図示省略)に表示される。遊技機5は、始動記憶に基づいて、表示装置58にて特図変動表示ゲーム(補助遊技)を行う。
【0061】
始動記憶又は始動入賞口34に遊技球の入賞があると、表示装置58では、前述した数字等で構成される識別情報(特別図柄)が変動表示を開始して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、表示装置58では、始動記憶の記憶数に対応する回数だけ、特図変動表示ゲームが行われ、興趣向上のために多様な表示を演出する。
【0062】
始動入賞口34への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の当たり乱数値が当たり値であるとき)には特図変動表示ゲームの結果として表示図柄により特定の結果態様(特別結果態様)が導出されて、大当たり状態となる。具体的には、特図表示器(図示省略)では、当たり図柄である一桁の特別図柄で停止して、表示装置58は、三つの特別図柄が揃った状態(大当たり図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置36の大入賞口は、所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態から遊技球を受け入れやすい開状態に変換されることを所定回数だけ繰り返す大当たり状態(特別遊技状態)となる。すなわち、特別変動入賞装置36が所定の時間又は所定数の遊技球が入賞するまで大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特典が付与される。
【0063】
特別変動入賞装置36の大入賞口への遊技球の入賞は、カウントセンサによって検出される。
【0064】
普通図柄始動ゲート31への遊技球の通過は、普通図柄始動ゲートセンサによって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンター値は、遊技機5の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、普通図柄入賞記憶の記憶された個数は遊技状態表示器(図示省略)に表示される。
【0065】
普図入賞記憶があると、表示装置58では、普図入賞記憶に基づいて普図表示器(図示省略)で普図変動表示ゲームを開始する。すなわち、普通図柄始動ゲート31への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普図乱数カウンター値が当たり値であるとき)には、普図表示器に表示される普通図柄が当たり状態で停止し、普通図柄の当たり状態となる。このとき、普通変動入賞装置33が所定の時間だけ開放されるため、始動入賞口34は遊技球が入賞しやすい状態となる。なお、普通変動入賞装置33の開放時間と開放回数は、例えば、確率変動状態及び変動時間短縮状態では2.9秒間を2回、通常遊技状態では0.5秒間を1回などとして、遊技状態に応じて開放時間及び/又は、開放回数が変化するようにしてもよい。
【0066】
ガラス枠18のカバーガラスの周囲には、その内部に装飾装置(ランプ、LED等)を備え、遊技の進行に合わせて発光する装飾部材16が設けられる。また、ガラス枠18の上方には、その内部に装飾装置(ランプ、LED等)が備わる照明ユニット37が設けられる。
【0067】
前面枠19の下部の開閉パネル20には発射装置に遊技球を供給する上皿21が、固定パネル22には灰皿29、下皿23及び図示しない発射装置の操作部24等が備わっている。
【0068】
また、上皿21の上縁部には、遊技者からの操作入力を受け付けるためのセレクトボタン44及び演出ボタン41が備わっている。遊技者がセレクトボタン44を操作することによって、特図変動表示ゲームにおいて表示装置58に表示される演出内容を選択することができる。また、遊技者が演出ボタン41を操作することによって、特図変動表示ゲームにおいて、遊技者の操作を介入させた演出を行うことができる。
【0069】
上皿21の右上部には、遊技者が有価価値を消費して遊技媒体を借りる場合に操作する貸出ボタン26、及び、記憶媒体受付端末装置6から記憶媒体(ワンデイカード、会員カード等)を排出させるために操作される排出ボタン27が設けられている。
【0070】
下皿23には、下皿23に貯留された遊技球を排出するための下皿球抜き機構42が備えられる。操作部24が遊技者による回動操作されると、上皿21の遊技球が発送装置によって発射される。前面枠19の下部右側には、ガラス枠18を施錠するための鍵25が備わっている。
【0071】
遊技機5からは、賞球信号、特賞信号、確変・時短信号、スタート信号、始動入賞信号、図柄確定信号、扉開放信号が、遊技情報を収集する情報収集端末装置30に出力される。さらに、情報収集端末装置30によって収集された遊技情報は、遊技場管理装置(ホールコンピュータ)214によって収集及び管理される。
【0072】
賞球信号は、所定数の賞球を払い出した場合に遊技機5から出力される信号で、例えば10個の賞球を排出する毎にパルス信号が出力される。特賞信号は、特図変動表示ゲームの結果によって大当たり状態となった場合、大当たり状態と、単位時間に特図変動表示ゲームの結果、多くの大当たりが導出される状態(確変状態、時短状態等)とにおいて出力される信号である。
【0073】
確変・時短信号は、単位時間に特図変動表示ゲームの結果、多くの大当たりが導出される状態(確変状態、時短状態等)において出力される信号である。始動入賞信号は、特図始動口センサが始動入賞口34への遊技球の入賞を検出した場合に出力される信号である。
【0074】
スタート信号は、特図変動表示ゲームが開始した場合に出力される信号である。図柄確定信号は、特図変動表示ゲームが終了した(識別情報の変動表示が停止した)場合に出力される信号である。扉開放信号は、ガラス枠18又は前面枠19が開放された場合に出力される信号である。
【0075】
なお、遊技機5は、これらの信号の全てを出力しなくても、一部の信号のみを出力するものであってもよい。
【0076】
次に、記憶媒体受付端末装置6の構成について説明する。
【0077】
記憶媒体受付端末装置6は、カード挿入口61、表示装置62、紙幣挿入口63、状態表示部64、赤外線受光部65、払出口66、球払出案内部(ノズル)67、各台計数器(各台JC)68、及び抜取ロック解除スイッチ69を備える。
【0078】
カード挿入口61は、記憶媒体受付端末装置6の表示装置62の下方に設けられる。カード挿入口61には、ワンデイカード又は会員カード等の記憶媒体が挿入される。ワンデイカードは、記憶媒体受付端末装置6が会員カードを受け付けていない場合に、遊技者の有価価値を記憶するために用いられる記憶媒体であり、通常はカード挿入口61の奥部に設けられるカードストッカ613に所定数だけ貯留(ストック)されている。
【0079】
表示装置62は、記憶媒体受付端末装置6の中央付近に設けられる。表示装置62は、表示画面及び操作部(表示切替ボタン81、貯球(預入媒体)払出ボタン82、持球(持媒体)払出ボタン83、貸出ボタン84、排出ボタン85)を備える。
【0080】
表示切替ボタン81は、記憶媒体受付端末装置に対応する遊技機5やその他の遊技機から収集された遊技情報を表示するための画面を適宜切り替える際に操作されるボタン(スイッチ)である。貯球払出ボタン82は、遊技者が保有する貯球(預入媒体)を払い出すために操作されるボタンである。持球払出ボタン83は、各台計数器68で計数されて記憶媒体受付端末装置6が記憶している遊技者が保有する持球(持媒体)を払い出すために操作されるボタンである。貸出ボタン84は、遊技者が遊技媒体の貸し出しを受けるために操作されるボタンである。排出ボタン85は、記憶媒体受付端末装置6から記憶媒体(ワンデイカード、会員カード等)を排出させるために操作されるボタンである。なお、遊技機5の排出ボタン27を使用可能な場合には、記憶媒体受付端末装置6の排出ボタン85は省略しても良い。
【0081】
遊技者がカード挿入口61に会員カード又はワンデイカードを挿入すると、表示装置62に、受け付けられたカード残高が表示される。その後、遊技者が遊技機5の貸出ボタン26を操作すると、貸出要求信号が遊技機5から記憶媒体受付端末装置6に入力され、記憶媒体受付端末装置6から貸出指令信号が遊技機5に入力されて、遊技機の払出装置(図示省略)から上皿21に所定数の遊技球が排出される。また、遊技者が貯球払出ボタン82を操作すると、記憶媒体受付端末装置6の払出口66から遊技球が排出され、球払出案内部67に案内され上皿21に落下する。
【0082】
なお、記憶媒体受付端末装置6が遊技機5と接続されていない場合(記憶媒体受付端末装置6が、貸出する遊技媒体の排出機能を有する玉貸機やメダル貸機で、遊技機が、遊技媒体の貸出機能を有さない、現金機(現金パチンコ機)やスロットマシンの場合)には、記憶媒体受付端末装置6に設けられる貸出ボタン84が操作されることで、記憶媒体受付端末装置の払出口66から遊技媒体が排出される。なお、遊技機5の貸出ボタン26を使用可能な場合には、記憶媒体受付端末装置6の貸出ボタン84は省略しても良い。
【0083】
本発明の第1の実施の形態では、記憶媒体受付端末装置6として、所謂CRユニットを例として説明しているため、貸球が遊技機5から排出されるが、記憶媒体受付端末装置6と遊技機5との接続の有無に関わらず、記憶媒体受付端末装置6に球貸機能を持たせて、記憶媒体受付端末装置6から貸球を排出しても良い。また、貯球は、記憶媒体受付端末装置6から排出されるが、貯球払出ボタン82の操作により記憶媒体受付端末装置6から貸出指令信号を遊技機5に出力して遊技機5から排出しても良い。
【0084】
なお、本発明の第1の実施の形態では、貯球と貸球を区別しているが、貯球を遊技者所有の有価価値と捉えて、貯球を再使用する場合に、有価価値を消費して遊技球を払い出したと見做せば、貯球も貸球と考えることができる。従って、貯球の再使用を売上(貸球)とみなして割数を算出することもできる。
【0085】
表示装置62は、カード情報表示画面、大当たり情報表示画面及び残高情報表示画面等を表示する。カード情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたワンデイカード又は会員カードに記憶された情報(会員情報)が表示される。大当たり情報表示画面では、遊技機5において所定期間の間に実行された特図変動表示ゲームの回数及び特図変動表示ゲームの結果が大当たりである回数が表示される。残高情報表示画面では、カード挿入口61に挿入されたワンデイカード又は会員カードに記憶された有価価値、又は、カードが挿入されない状態で、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されることにより、記憶媒体受付端末装置6内に貯留(ストック)されたワンデイカードに記録された有価価値の残高が表示される。
【0086】
なお、本発明の第1の実施の形態では、表示装置62は、画面上で遊技者が情報を入力可能なタッチパネルで構成されている。これにより、遊技者は、表示装置62の画面上で、機器ID変更入力(図18参照)や、預入媒体(貯球や貯メダル)を払い出す際に本人認証するための暗証番号の入力(図18参照)等を行うことができる。
【0087】
赤外線受光部65は、遊技場の従業員の携帯するリモコン38(図5参照)から発信された赤外線信号を受信する。本発明の第1の実施の形態では、遊技者がカード挿入口61に挿入したカードを取り忘れてしまった場合に、挿入されたカードが他の遊技者によって抜き取られないようにロックされるが、このロックを解除するための赤外線信号を受信する。
【0088】
抜取ロック解除スイッチ69は、記憶媒体受付端末装置6の施錠扉を開いた内部に設置されたスイッチである。遊技場の従業員は、記憶媒体受付端末装置6の施錠扉を開き、この抜取ロック解除スイッチ69を押下することによって、カード挿入口61に挿入されたカードにかけられた上記のロックを解除することもできる。
【0089】
記憶媒体受付端末装置6からは、カード情報、金額情報、貸出情報、貯球払出情報、持球払出情報及び計数情報が出力される。
【0090】
カード情報は、記憶媒体受付端末装置6に受け付けられたカードに記憶されたカードIDである。なお、カードの種類(会員カードかワンデイカードかを示す情報)も送っても良い。金額情報は、遊技者が遊技媒体の貸し出しを受けるために有価価値(金銭)を紙幣挿入口63に投入した場合、投入された金額(入金金額)を示す情報として出力される。なお、遊技媒体の貸し出しを受けた場合にその時点の有価価値の残高を示す情報を出力しても良い。遊技者は、所有する紙幣等の有価価値を投入することによって、投入された有価価値に応じた所定数の遊技媒体の貸し出しを受けることができる。
【0091】
貸出情報は、記憶媒体受付端末装置6が貸し出した遊技媒体の数を特定可能な情報であり、所定数(例えば25発)の遊技媒体が遊技者に払い出されると出力される。なお、所定金額(例えば100円)分の遊技媒体が遊技者に払い出されると出力しても良い。また、貸出情報により、投入された金額(入金金額)の内、貸出に使用された金額(消費金額と言う。売上金額とも言う)が分かる。貯球払出情報は、記憶媒体受付端末装置6が払い出した預入媒体(貯球、貯メダル)の数を示す情報である。持球払出情報は、記憶媒体受付端末装置6が払い出した持媒体(持球、持メダル)の数を示す情報である。計数情報は、各台計数器68で計数した持媒体(持球、持メダル)の数を示す情報である。
【0092】
なお、図3に示す構成では、記憶媒体受付端末装置6は各遊技機5に一対一に設けられているが、例えば、1台の記憶媒体受付端末装置6を2台の遊技機5の間に設け、切替スイッチによって、左右どちらの遊技機5に対応するかを切り替えてもよい。
【0093】
各台計数器(各台JC)68は、遊技者が遊技の結果獲得した遊技球の数を計数し、計数信号を記憶媒体受付端末装置6へ出力する。なお、本発明の第1の実施の形態では、各台計数器68が玉を受ける部分、すなわち遊技者に対峙する略中央部において、通信部68aが設けられる。この通信部68aは、遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを取得する。この通信部68aは、BlueTooth(登録商標)や電磁誘導によって、遊技者の所有する携帯電話やIC非接触カード等の携帯型通信機器70のIDを取得するためのものである。
【0094】
図4は、本発明の第1の実施の形態の会員管理装置2の構成を示すブロック図である。
【0095】
会員管理装置2には、CPU201、プログラム等をあらかじめ格納したROM202、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM203、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)204が設けられている。
【0096】
RAM203は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU201の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。また、ROM202にプログラムを記憶する代わりに、HDD204にプログラムを保存し、RAM203にプログラムをコピーし、RAM203でプログラムを動作させることも可能である。
【0097】
これらのCPU201、ROM202、RAM203及びHDD204は、バス205によって接続されている。バス205は、CPU201がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0098】
バス205には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート206、I/Oポート207及び外部通信ポート208が接続されている。
【0099】
ネットワーク通信ポート206は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。
【0100】
具体的には、会員管理装置2には、ネットワーク通信ポート206を介して、遊技場管理装置(ホールコンピュータ)214、景品POS8、精算装置15、及び記憶媒体受付端末装置6が接続されている。
【0101】
I/Oポート207には、入力装置210、出力装置211、及びUPS(uninterruptible power supply)212が接続される。入力装置210は、会員管理装置2に管理者がデータを入力するための装置であり、例えば、マウス、キーボード等である。また、出力装置211は、例えば、ディスプレイ等である。UPS212は、停電が発生した場合に、会員管理装置2に電源を供給するための装置である。
【0102】
なお、遊技場管理装置214と会員管理装置2とがシリアル接続される場合には、会員管理装置2は、I/Oポート207を介して、遊技場管理装置214と接続される。
【0103】
外部通信ポート208は、外部ネットワークに接続するためのインターフェースであり、遊技場の外部に設置された外部管理装置(預入媒体数に関する情報のバックアップを行なう第3者機関のセンター事業者)213に接続される。
【0104】
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6の構成を示すブロック図である。
【0105】
記憶媒体受付端末装置6には、CPU601、プログラム等をあらかじめ格納したROM602、及び、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM603が設けられている。
【0106】
RAM603は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU601の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。
【0107】
これらのCPU601、ROM602、及びRAM603はバス605によって接続されている。バス605は、CPU601がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0108】
バス605には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート606、I/Oポート607、赤外線通信ポート608及び近距離無線通信ポート609が接続されている。
【0109】
ネットワーク通信ポート606は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。具体的には、記憶媒体受付端末装置6には、ネットワーク通信ポート606を介して、会員管理装置2が接続されている。
【0110】
I/Oポート607には、抜取ロック解除スイッチ69、利用状態表示LED641、紙幣挿入口63、各種ボタンスイッチ81、82、83、84、85、表示装置62、カードリーダ・ライタ(カードR/W)610、カードストッカ613、各台計数器68、及び各台計数器68の通信部68aが接続される。
【0111】
利用状態表示LED641は、状態表示部64を構成するものであり、記憶媒体受付端末装置6が利用可能状態である場合に緑色に点灯する利用可LEDと、カード挿入口61にカードが挿入されている間に赤色に点灯するカード挿入中LEDとから構成される。
【0112】
カードR/W610は、カード挿入口61に挿入され、内部の保持位置に受け付けられたカードに記憶されたデータを読み取るとともに、カード挿入口61に挿入され、内部の保持位置に受け付けられたカードにデータを書き込む。カードストッカ613は、ワンデイカードを貯留(ストック)している。
【0113】
赤外線通信ポート608は、赤外線通信を行うためのインターフェースである。この赤外線通信ポート608には、遊技場の従業員の携帯するリモコン38から発信された赤外線信号を受信する赤外線受光部(通信部)65が接続されている。
【0114】
近距離無線通信ポート609は、近距離無線通信を行うためのインターフェースである。この近距離無線通信ポート609には、各台計数器68の通信部68aが接続されている。通信部68aは、遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを取得する。近距離無線通信とは、BlueToothやFelica(登録商標)等であるが、電磁誘導のようなものでも良い。
【0115】
図6は、本発明の第1の実施の形態の精算装置15の構成を示すブロック図である。
【0116】
精算装置15には、CPU1501、プログラム等をあらかじめ格納したROM1502、及び、CPU1501の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM1503が設けられている。
【0117】
RAM1503は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU1501の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。
【0118】
これらのCPU1501、ROM1502、及びRAM1503はバス1505によって接続されている。バス1505は、CPU1501がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0119】
バス1505には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート1506、I/Oポート1507、近距離無線通信ポート1508が接続されている。
【0120】
ネットワーク通信ポート1506は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。具体的には、精算装置15には、ネットワーク通信ポート1506を介して、会員管理装置2が接続されている。
【0121】
I/Oポート1507には、精算ボタンスイッチ1510、表示装置1511、カードリーダ・ライタ(カードR/W)1512、カードストッカ1513、及び通信部1514が接続される。
【0122】
精算ボタンスイッチ1510は、精算装置15の不図示のカード挿入口に挿入され、内部の保持位置に受け付けられたカードにより特定される有価価値情報(入金された有価価値から遊技媒体の貸出に使用された有価価値を減算した有価価値の残高)を精算するための精算操作を受け付けるためのボタンである。なお、精算ボタンスイッチ1510を設けずに、カードが挿入されたことにより自動で有価価値の残高を精算するようにしても良い。
【0123】
カードR/W1512は、精算装置15に受け付けられたカードに記憶されたデータを読み取るとともに、精算装置15に受け付けられたカードにデータを書き込む。カードストッカ1513は、ワンデイカードを受け付けて有価価値の残分を精算した場合有価価値及び持媒体数が帰零(「0」となること)したときに、当該ワンデイカードを回収して貯留(ストック)しておくためのものである。
【0124】
近距離無線通信ポート1508は、近距離無線通信を行うためのインターフェースである。この近距離無線通信ポート1508には、遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを取得する通信部1514が接続されている。近距離無線通信とは、BlueToothやFelica等であるが、電磁誘導のようなものでも良い。
【0125】
図7は、本発明の第1の実施の形態の携帯型通信機器70の構成を示すブロック図である。
【0126】
携帯型通信機器70には、各種演算処理を実行する演算処理部701が設けられている。この演算処理部701には、端末ID記憶部702、近距離無線通信ポート703、パスキー記憶部704が接続されている。
【0127】
端末ID記憶部702は、携帯型通信機器70の固有識別情報(ID)を記憶する。
【0128】
近距離無線通信ポート703は、近距離無線通信を行うためのインターフェースである。この近距離無線通信ポート703には、端末ID記憶部702に記憶された携帯型通信機器70のIDを記憶媒体受付端末装置6に送信する通信部710が接続されている。近距離無線通信とは、BlueToothやFelica等であるが、電磁誘導のようなものでも良い。
【0129】
パスキー記憶部704は、端末ID記憶部702に記憶された携帯型通信機器70のIDと、記憶媒体受付端末装置6のカード挿入口61に挿入されたカードのIDとをペアリングするような場合に、携帯型通信機器70と記憶媒体受付端末装置6の通信接続を確立するためのパスキーを記憶するオプショナルな機能部である。
【0130】
なお、本発明の第1の実施形態では、この携帯型通信機器70は、電子メールの情報を送受信が可能に構成されている。また、電子メール以外のメッセージデータを送受信可能に構成されてもよい。
【0131】
図8は、本発明の第1の実施の形態の監視カメラ管理装置3の構成を示すブロック図である。
【0132】
監視カメラ管理装置3には、CPU301、プログラム等をあらかじめ格納したROM302、CPU301の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM303、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)304が設けられている。
【0133】
RAM303は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU301の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。また、ROM302にプログラムを記憶する代わりに、HDD304にプログラムを保存し、RAM303にプログラムをコピーし、RAM303でプログラムを動作させることも可能である。
【0134】
これらのCPU301、ROM302、RAM303及びHDD304は、バス305によって接続されている。バス305は、CPU301がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0135】
バス305には、外部との入出力を司るネットワーク通信ポート306及びI/Oポート307が接続されている。
【0136】
ネットワーク通信ポート306は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部である。具体的には、監視カメラ管理装置3には、ネットワーク通信ポート306を介して、複数の監視カメラ11が接続されている。
【0137】
I/Oポート307には、インターフェース装置7、録画装置14、入力装置310、出力装置311、及びUPS312が接続される。
【0138】
入力装置310は、監視カメラ管理装置3に管理者がデータを入力するための装置であり、例えば、マウス、キーボード等である。また、出力装置311は、例えば、ディスプレイ等である。なお、出力装置311は、タッチパネルとなっているため、遊技者はタッチパネルによって情報を入力することができる。UPS312は、停電が発生した場合に、監視カメラ管理装置3に電源を供給するための装置である。
【0139】
図9は、本発明の第1の実施の形態の音声管理装置4の構成を示すブロック図である。
【0140】
音声管理装置4には、CPU401、プログラム等をあらかじめ格納したROM402、CPU401の動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM403、及び、各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)404が設けられている。
【0141】
RAM403は、各種データを一時的に記憶する記憶領域及びCPU401の動作に必要なデータが一時的に記憶される作業領域を備える。また、ROM402にプログラムを記憶する代わりに、HDD404にプログラムを保存し、RAM403にプログラムをコピーし、RAM403でプログラムを動作させることも可能である。
【0142】
これらのCPU401、ROM402、RAM403及びHDD404は、バス405によって接続されている。バス405は、CPU401がデータの読み書きのために使用するアドレスバス及びデータバスから構成されている。
【0143】
バス405には、外部との入出力を司る広域無線通信部406及びI/Oポート407が接続されている。
【0144】
広域無線通信部406は、広域無線通信を行う。ここでいう広域無線通信とは、前述した近距離無線通信に対して相対的に広域な無線通信であれば良い。音声管理装置4は、広域無線通信部406を介して、インカム17に音声を出力する。
【0145】
I/Oポート407には、インターフェース装置7、店内スピーカ28、入力装置410、出力装置411、及びUPS412が接続される。
【0146】
入力装置410は、音声管理装置4に管理者がデータを入力するための装置であり、例えば、マウス、キーボード等である。また、出力装置411は、例えば、ディスプレイ等である。なお、出力装置411は、タッチパネルとなっているため、遊技者はタッチパネルによって情報を入力することができる。UPS412は、停電が発生した場合に、音声管理装置4に電源を供給するための装置である。
【0147】
図10は、本発明の第1の実施の形態の会員カード100の一例を示す図である。
【0148】
会員カード100は、カードID、会員情報、暗証番号、残高情報、持媒体数、通信機器ID及びパスキーを記憶する記憶領域101を有する。会員カード100は、遊技場での会員登録を受けた遊技者に発行されて当該遊技者が利用する記憶媒体である。
【0149】
カードIDは、会員カード100を一意に識別するための識別情報である。なお、本実施の形態では、カードIDの1桁目をカードの種類(会員カードかワンデイカードか)を示す識別情報としている。会員情報は、会員に固有の情報、すなわち会員番号等の情報である。暗証番号は、会員登録時等に会員によって設定される例えば4桁の番号であって、貯球の払出等の際の認証用に使用される。また、本発明の第1の実施の形態では、この暗証番号は、携帯型通信機器(携帯電話等)70の通信機器ID(機器識別情報)の変更時、つまり機種変更等があった場合の認証用に使用される。
【0150】
残高情報は、遊技媒体を貸出可能な有価価値情報を示す情報である。なお、有価価値情報とは、現金をデータ化したもので、遊技媒体の貸出に使用された有価価値(金額)は、有価価値情報から減算される。また、有価価値(現金)が入金された場合には、入金された金額情報が有価価値情報に加算される。
【0151】
持媒体数(持球数)は、持球媒体数(持球数)の累積値を示す情報である。
【0152】
通信機器IDは、遊技者(会員)が所有する携帯型通信機器70を特定可能な機器識別情報(機器固有の機器固有情報や機器の種類を識別できる機種識別情報)である。この通信機器ID(機器識別情報)は、記憶媒体受付端末装置6の貯球払出ボタン82、持球払出ボタン83、貸出ボタン84等の操作時(つまり、処理要求の入力時)に記憶される。
【0153】
パスキーは、携帯型通信機器70の通信機器IDと、会員カード100のカードIDとをペアリングするような場合に、携帯型通信機器70と記憶媒体受付端末装置6の通信接続を確立するためのパスキーである。このパスキーは、会員登録時又は記憶媒体受付端末装置6での入力時に記憶される。
【0154】
以上のように、会員カード100には、遊技者が所有する携帯型通信機器70から収集される通信機器ID(機器識別情報)が紐付けられている(対応付けられている)。なお、暗証番号、通信機器ID、パスキーの内の少なくとも一つ以上を、会員カード100ではなく、会員管理装置2に記憶させ、カードIDに対応付けて管理しても良い(但し、会員管理装置2と精算装置15との通信状態が切断された場合には、精算不可能となるため、精算可能としたい場合には、会員カード100に記憶させても良い)。また、パスキーを会員カード100に記憶させて記憶媒体受付端末装置がそのパスキーを参照して携帯型通信機器70と通信を行うことで、遊技者が会員カードを持って台移動を行うような場合に記憶媒体受付端末装置6にその都度設定するような不都合を回避することができる。
【0155】
図11は、本発明の第1の実施の形態のワンデイカード110の一例を示す図である。
【0156】
ワンデイカード110は、カードID、残高情報、持媒体数、通信機器ID(機器識別情報)及びパスキーを記憶する記憶領域111を有する。ワンデイカード110は、会員カードを受け付けていない場合に使用される記憶媒体である。従って、遊技客が会員でも、記憶媒体受付端末装置6に会員カードを受け付けていない(例えば、挿入していない)とワンデイカードが使用される。
【0157】
カードIDは、ワンデイカード110を一意に識別するための識別情報である。残高情報は、有価価値情報の残高を示す情報である。通信機器IDは、このワンデイカード110を使用する遊技者が所有する携帯型通信機器70のID(機器固有の識別情報や機器の種類を識別できる識別情報)である。この通信機器IDは、記憶媒体受付端末装置6の貯球払出ボタン82、持球払出ボタン83、貸出ボタン84等の操作時(つまり、処理要求の入力時)に記憶される。持媒体数(持球数)は、持球媒体数(持球数)の累積値を示す情報である。
【0158】
パスキーは、携帯型通信機器70の機器ID(機器識別情報)と、ワンデイカード110のカードIDとをペアリングするような場合に、携帯型通信機器70と記憶媒体受付端末装置6の通信接続を確立するためのパスキーである。このパスキーは、記憶媒体受付端末装置6での入力時に記憶されるオプショナルな機能部である。
【0159】
以上のように、ワンデイカード110には、会員カード100と同様に、遊技者が所有する携帯型通信機器70から収集される通信機器IDが紐付けられている(対応付けられている)。なお、通信機器ID及びパスキーは、このワンデイカード110の残高情報及び持媒体数が残高0となると(帰零すると)、次回の使用のためにクリアされる。
【0160】
なお、本実施の形態では、会員カードやワンデイカードに持媒体数を記憶し、かつ、会員管理装置2の会員情報データベース2700により、会員カードやワンデイカードのカードIDと計数機にて計数した遊技価値情報である持媒体数(持球数や持メダル数等)とを対応付けて記憶しているが、会員カードやワンデイカードに持媒体数を記憶しなくても良い。
【0161】
図12は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行されるメイン動作処理のフローチャートである。メイン動作処理(基本処理)は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、遊技装置10の電源投入時から電源切断時まで実行される処理である。
【0162】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技装置10の電源が投入されると、まず、各種初期化処理を実行する(S1201)。初期化処理が終了すると、S1202からS1214までの処理を、電源が切断されるまで実行する。
【0163】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、有効カードを受け付け中であるか否かを判定する(S1202)。具体的には、有効カード、すなわち会員カード100や残高又は持媒体数が0でないワンデイカード110が、カード挿入口61に挿入され、内部の保持位置に受け付けられているか否かを検出する。
【0164】
有効カードを受け付け中でない場合(S1202の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、非受付時入金処理を実行する(S1203)。具体的には、会員カード100やワンデイカード110などが受け付けられていない状態で紙幣が投入された場合(つまり、処理要求の入力時)に、貯留(ストック)しているワンデイカードに遊技媒体の貸し出しを受けるための有価価値(残高)を追加するための入金処理を実行する。非受付時入金処理の詳細については、図14にて後述する。
【0165】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、会員カード100やワンデイカード110などの記憶媒体を受け付けるカード受付処理を実行する(S1204)。具体的には、S1203にて紙幣が投入されず、会員カード100や残高や持球のあるワンデイカード110がカード挿入口61に挿入された場合(つまり、処理要求の入力時)に、カード受付処理が実行される。カード受付処理の詳細については、図16にて後述する。
【0166】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機種ID変更処理を実行する(S1205)。遊技者が、自身の携帯する携帯型通信機器(携帯電話等)70のIDを機種変更等によって変更した場合に、会員カード100やワンデイカード110又は会員管理装置2に既に記憶されている通信機器IDを、新たな通信機器IDに変更する。機種ID変更処理の詳細については、図18にて後述する。
【0167】
一方、有効カードを受け付け中の場合(S1202の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受付時入金処理を実行する(S1206)。具体的には、会員カード100やワンデイカード110などが受け付けられた状態で紙幣が投入された場合(つまり、処理要求の入力時)に、遊技媒体の貸し出しを受けるための有価価値(残高)を追加するための入金処理を実行する。入金された金額情報は、カードの残高情報に加算される、そして、カードIDとともに会員管理装置2に送信され、会員管理装置2の遊技媒体情報データベース(図示省略)の残高が更新される。受付時入金処理の詳細については、図19にて後述する。
【0168】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、記憶媒体の識別情報(カードID)に対応付けられた有価価値情報(残高)に基づいて、遊技者に指定された遊技媒体を貸し出すための貸出制御処理を実行する(S1207)。具体的には、遊技機5の貸出ボタン26の操作入力(つまり、処理要求の入力)に基づき遊技機5に貸出指令信号を出力して遊技媒体の貸し出しを行う場合に、貸し出された遊技媒体数に応じた金額を示す貸出情報とカードIDとを会員管理装置2に送信し、遊技媒体情報データベースの残高から受信した貸出情報に対応する金額を減算する。
【0169】
なお、CR機の場合にはCR通信のみを行って貸球指令信号を遊技機に送信する。一方、スロットマシンや現金機の場合には指定された数の遊技媒体(メダルや遊技球)を貸し出す。貸出制御処理の詳細については、図20にて後述する。
【0170】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、記憶媒体の識別情報(カードID)に対応付けられた預入媒体(貯球、貯メダル)を、遊技者に指定された数だけ払い出すための貯球払出制御処理を実行する(S1208)。具体的には、記憶媒体受付端末装置6の貯球払出ボタン82の操作入力(つまり、処理要求の入力)に基づいて、会員管理装置2の遊技媒体情報データベースの指定された貸出レートに対応する預入媒体数の範囲内で遊技媒体を払い出す。なお、一日の再プレイ可能な遊技媒体数(払い出し可能な預入媒体数)に上限を設けることも可能である。貯球払出制御処理の詳細については、図21にて後述する。
【0171】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、離席検出時処理を実行する(S1209)。具体的には、遊技者がカード挿入口61にカードを挿入したまま離席した場合、離席時間に応じて、店内スピーカ28を介してカードの取り忘れを店内放送するための指示や、遊技者が会員であって、且つ、当該会員の電子メールアドレスが登録されている場合に、登録された電子メールアドレスにカードの取り忘れを通知する指示等を行う。離席検出時処理の詳細については、図22にて後述する。
【0172】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、持球計数(追加更新)処理を実行する(S1210)。具体的には、各台計数器68からの計数信号に基づいて、持球数データをRAM603に更新記憶する。
【0173】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、持球払出(減算更新)制御処理を実行する(S1211)。具体的には、各台計数器68からの計数信号に基づいて更新記憶された持球数データを持球払出ボタン83の操作入力(つまり、処理要求の入力)に基づいて、持球数データを上限として持球を払い出す処理を実行する。持球払出制御処理の詳細については、図24にて後述する。
【0174】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技を終了した場合などに、持球数と記憶媒体(会員カードやワンデイカードなど)を対応付けるために、持球数の累積値を記憶媒体の識別情報(カードID)とともに会員管理装置2に送信し、遊技媒体情報データベースに反映させる持球数記録処理を実行する(S1212)。持球数記録処理の詳細については、図25にて後述する。
【0175】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、会員カード100やワンデイカード110などの記憶媒体を返却(排出)するカード返却処理を実行する(S1213)。具体的には、遊技者が排出ボタン27(記憶媒体受付端末装置6に排出ボタンがある場合と遊技機5に排出ボタンがある場合が存在する)を操作した場合(つまり、処理要求の入力時)に、記憶媒体排出処理が実行される。カード返却処理の詳細については、図26にて後述する。
【0176】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、記憶媒体受付端末装置6に備えられた表示装置62の表示画面の表示内容の制御を行う表示制御処理を実行する(S1214)。
【0177】
図13は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される各動作を説明する表130である。表130では、図12のS1203からS1213の各処理において実行される動作を示している。
【0178】
表130において、「機器ID収集」とは、機器のID(携帯型通信機器70のID)を収集するための条件を示す。「収集IDの記憶条件」は、収集された機器のID(以下、「収集機器ID」という。)をカード等に記憶するための条件を示す。「既記憶IDと収集IDの比較」は、既にカード等に記憶されている機器のID(以下、「既記憶機器ID」という。)と、新たに収集した機器IDとの比較を実行するか否かを示す(図中「○」がID比較の実行を示す)。「ID不一致時の動作規制」は、既記憶機器IDと、新たに収集した機器IDとが不一致である場合に、実行すべき動作規制を示す。「ID既記憶時のID収集不可」は、既記憶機器IDがあり、且つ、新たに機器IDを収集できなかった場合に、実行すべき動作を示す。
【0179】
すなわち、カード非受付時入金処理(図12のS1203)では、紙幣挿入口63に紙幣が挿入された場合に無条件に機器のIDを収集し、収集が完了した時点で、収集機器IDを記憶する。なお、カードを受け付けていない状態で実行される処理であるので、既記憶機器IDは存在しない。そのため、既記憶機器IDと収集機器IDの比較等の処理は実行しない。なお、遊技者の操作に基づいて機器IDを収集するようにしても良い。
【0180】
カード受付処理(図12のS1204)では、カード挿入口61に挿入されたカードに既記憶機器IDが記憶されている(カードIDと既記憶機器IDが紐付けられている)場合に、新たに機器IDが収集できたときには、既記憶機器IDと収集機器IDとを比較し、両者のIDが不一致ならば、受け付けられたカードの使用を規制する。例えば、受け付けられたカードを排出する。新たに機器のIDを収集できないときにも、受け付けられたカードを排出して使用を規制する。なお、カードを排出せずに使用を規制した状態で状態表示器64等により所定の報知(警告)を行うようにしても良い。この場合には、抜取ロック解除スイッチ69からの解除入力等によりカードを排出する。
【0181】
機器ID変更処理(図12のS1205)では、機器IDの変更操作が行われた場合に無条件で機器のIDを収集し、収集の完了後に受け付けたカードに収集機器IDをカードに記憶する(カードIDと既記憶機器IDを紐付ける)。なお、既記憶機器IDと収集機器IDの比較等の処理は実行しない。
【0182】
なお、機器IDと、カードを使用した日付とを対応付けたデータを、カードに紐付けてもよい。この場合、遊技者がカードを使用して遊技する場合、記憶媒体受付端末装置6は、1日1回無条件でカードに紐付けられたデータを収集し、紐付けられた日付(例えば前日)と当日の日付とが異なる場合、機器ID変更処理を実行させるようにしても良い。この場合、例えば遊技者が所定日に携帯型通信機器70を利用して遊技を行った後に、この携帯型通信機器70を機種変更して、翌日に機種変更後の携帯型通信機器70を利用して遊技を行おうとした場合であっても、遊技者は問題なく遊技を続行することができる。
【0183】
カード受付時入金処理(図12のS1206)では、紙幣挿入口63に紙幣が挿入された場合に無条件に機器のIDを収集し、既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集が完了したときには、カードの残高情報を更新して収集機器IDをカードに記憶する(カードIDと既記憶機器IDが紐付けられる)。既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集できなかったときには、カードの残高情報を更新する。また、既記憶機器IDが存在し、既記憶機器IDと収集機器IDとが一致したときには、カードの残高情報を更新する。既記憶機器IDが存在し、既記憶機器IDと収集機器IDとが不一致のときには、入金を規制し、紙幣を返却する。既記憶機器IDが存在し、機器のIDを収集できないときには、両者のIDの一致を確認できないので、入金を規制し、紙幣を返却する。なお、入金前後の遊技者の操作に基づいて機器IDを収集するようにしても良い。
【0184】
貸出制御処理(図12のS1207)では、遊技機の貸出ボタン26が操作されて貸出要求信号が入力された場合や貸出ボタン84が操作された場合に無条件に機器のIDを収集し、既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集が完了したときには、遊技機5に貸出指令信号を送信するとともに収集機器IDをカードに記憶する(カードIDと既記憶機器IDが紐付けられる)。既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集ができなかったときには、遊技機5に貸出指令信号を送信する。また、既記憶機器IDが存在し、収集が完了したときには、既記憶機器IDと収集機器IDとが一致するならば遊技機5に貸出指令信号を送信する。既記憶機器IDと収集機器IDとが不一致であるならば、貸出を規制する。既記憶機器IDが存在し、新たに機器のIDを収集できないときにも、貸出を規制する。
【0185】
貯球払出制御処理(図12のS1208)では、貯球払出ボタン82が操作された場合に無条件に機器のIDを収集し、既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集が完了したときには、貯球の払い出しを行うとともに収集機器IDをカードに記憶する(カードIDと既記憶機器IDが紐付けられる)。既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集できなかったときには、貯球の払い出しを行う。また、既記憶機器IDが存在し、既記憶機器IDと収集機器IDとが一致するときには貯球の払い出しを行う。既記憶機器IDが存在し、既記憶機器IDと収集機器IDとが不一致であるときには、貯球の払出を規制する。既記憶機器IDが存在し、新たに機器のIDを収集できないときにも、貯球の払出を規制する。
【0186】
離席検出時処理(図12のS1209)では、カード挿入口61に挿入されたカードに既記憶機器IDが記憶されている(カードIDと既記憶機器IDが紐付けられている)場合に、所定時間毎に新たに機器のIDを収集する。収集が完了したときには、既記憶機器IDと収集機器IDとを比較し、両者のIDが一致するならば、何らの処理もしない一方、両者のIDが不一致ならば、カードの持ち主とは異なる遊技者が存在する(不正行為が行われる可能性がある)として、このカードが挿入された記憶媒体受付端末装置6の近辺をカメラ撮影するよう会員管理装置2を介して監視カメラ管理装置3に指示する。新たに機器のIDを収集できないときには、カードの持ち主がカードを抜き忘れている可能性があることから音声、メール等の報知動作を実行するよう指示する。
【0187】
本発明の第1の実施の形態において、持球計数(追加更新)処理(図12のS1210)では、貸出や貯球払出と同様に一連の処理を実行しても良いが、ここでは実行しないものとして説明を省略する。
【0188】
持球払出(減算更新)処理(図12のS1211)では、持球払出ボタン83が操作された場合に無条件に機器のIDを収集し、既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集が完了したときには、持球の払い出しを行うとともに収集機器IDを記憶する。なお、既記憶機器IDが存在せず、且つ、収集できなかったときには、持球の払い出しを行う。また、既記憶機器IDが存在し、且つ、収集が完了したときには、既記憶機器IDと収集機器IDとが一致するならば、持球数を減算更新して持球の払い出しを行う。既記憶機器IDと収集機器IDとが不一致ならば、持球の払出を規制する。既記憶機器IDが存在し、新たに機器のIDを収集できないときにも、持球の払出を規制する。
【0189】
持球数記録処理(図12のS1212)では、排出ボタン27、85が操作されカードを返却する際に持球数(持媒体数)が有る場合に、カード挿入口61に挿入されたカードに既記憶機器IDが存在し、且つ、新たに機器IDの収集が完了したときには、既記憶機器IDと収集機器IDとを比較し、両者のIDが一致するならば、持球数をカードに記録し、両者のIDが不一致ならば、カードの返却を規制する。新たに機器のIDを収集できないときも、カードの返却を規制する。
【0190】
カード返却処理(図12のS1213)では、排出ボタン27が操作され、持球数(持媒体数)が0の会員カードや、持球数(持媒体数)が0で残高のあるワンデイカードを排出する場合、カード挿入口61に挿入されたカードに既記憶機器IDが存在し、且つ、新たに機器IDの収集が完了したときには、既記憶機器IDと収集機器IDとを比較し、両者のIDが一致するならばカードの返却を行う。両者のIDが不一致ならば、カードの返却を規制する。具体的には、カード挿入口61に挿入されたカードが抜き取られないようロックをかける。既記憶機器IDが存在し、且つ、新たに機器のIDを収集できないときにも、カード返却を規制してロックをかける。
【0191】
図14は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される非受付時入金処理のフローチャートである。非受付時入金処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1203で実行が開始される処理である。
【0192】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、入金スイッチがONか否か判定する(S1401)。具体的には、紙幣挿入口63に取り付けられた図示しない入金スイッチ(入金センサ)によって、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたか否か判定する。入金スイッチがOFFである場合(S1401の結果が「N」)、S1402からS1411までの処理を実行しない。
【0193】
一方、入金スイッチがONである場合(S1401の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、処理要求を受け付けたとして紙幣挿入口63に挿入された紙幣を読み取るための紙幣送り読取駆動を実行する(S1402)。この紙幣送り読取駆動には、記憶媒体受付端末装置6に貯留(ストック)されたワンデイカード110の取り込み(データのR/Wが可能な位置へのワンデイカードのセット)も含めている。
【0194】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1402で取り込まれたワンデイカード110に、挿入された紙幣の金額(入金額)を残高として記録する処理を実行する(S1403)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、紙幣挿入口63に挿入された紙幣を島端に設けられる図示しない金庫に回収するための紙幣送り回収駆動を実行する(S1404)。
【0195】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、遊技者が所有する携帯型通信機器70のIDの収集を遊技者に促すための案内画面を、所定時間表示する(S1405)。ここで表示される案内画面の一例を、図31の画面3101に示す。
【0196】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理1(第1の機器ID収集処理)を実行する(S1406)。ここでは、図31の画面3102のような画面が表示される。機器ID収集処理1の詳細については、図15にて後述する。
【0197】
なお、本発明の第1の実施形態では、この機器ID収集処理1によって、機器ID(携帯型通信機器70のID)が紐付けされていない記憶媒体が記憶媒体受付端末装置6に受け付けられている場合(カードの挿入がなく、カードストッカにストックされたワンデイカードがデータのR/Wが可能な位置にセットされる場合も含む)に、当該記憶媒体受付端末装置6を備えた遊技機5に対峙する遊技者(遊技機5の近辺に存在する遊技者)が所有する携帯型通信機器70のIDを収集することができる(紐付け時収集手段に対応)。なお、入金時にカードに有価価値情報(残高)を記憶しない場合や、カードに機器IDを記憶しない場合、次に使用される貯留(ストック)されたカードのIDを記憶媒体受付端末装置6が認識できれば、貯留(ストック)された状態でも良い。
【0198】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器ID(携帯型通信機器70のID)が収集されたか否か判定する(S1407)。機器IDが収集された場合(S1407の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1402で取り込まれたワンデイカード110に、収集された機器IDを記憶する(S1408)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、カードのセキュリティが有効になった旨を示すセキュリティ有効画面を表示する(S1409)。ここで表示されるセキュリティ有効画面の一例を、図31の画面3103に示す。
【0199】
一方、S1407において、機器IDが収集できなかった場合(S1407の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードのセキュリティが無効である旨を示すセキュリティ無効画面を表示する(S1411)。ここで表示されるセキュリティ無効画面の一例を、図31の画面3104に示す。
【0200】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1403でデータのR/Wが可能な位置にセットされたワンデイカード110のカードID、残高情報、通信機器ID(S1408で記憶された機器ID)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S1410)。これにより、S1403でデータのR/Wが可能な位置にセットされたワンデイカード110に、収集された機器IDを紐付けることが可能になる。
【0201】
図15は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される機器ID収集処理1及び機器ID収集処理2のフローチャートである。機器ID収集処理1は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図14のS1406で実行が開始される処理である。一方、機器ID収集処理2は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図16のS1605等で実行が開始される処理である。
【0202】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、表示装置62の表示画面に、機器IDを収集中である旨を示す機器ID収集画面を表示する(S1501)。ここで表示される機器ID収集画面の一例を、図31の画面3102に示す。なお、画面3102のように単に収集中である旨を示す画面を表示しても良いが、収集される機器IDとカードIDとのペアリングを実行する場合には、探索可能状態にしてくださいという旨を併せて表示しても良い。
【0203】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1503で出力する探索電波の周波数チャネルの初期値を設定する(S1502)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、設定された周波数チャネルの探索電波を出力する(S1503)。なお、S1502やS1503は、BlueTooth(登録商標)による通信という前提で説明しているが、これに限らない。例えば電磁誘導の場合には、単なる電磁波を出力しても良い。
【0204】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、応答が有ったか否かを判定する(S1504)。応答があった場合(S1504の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、収集機器IDをRAM603に一時記憶する(S1508)。
【0205】
一方、応答がない場合(S1504の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、探索電波の周波数チャネルを更新(変更)する(S1505)。その後、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、全周波数チャネルでの探索が終了するまで、S1503からS1505までの処理を繰り返す(S1506)。
【0206】
最後に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1501で表示した機器ID収集画面の表示を解除する(S1507)。
【0207】
図16は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行されるカード受付処理のフローチャートである。カード受付処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のステップS1204で実行が開始される処理である。
【0208】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、カード挿入口61に新たにカードを挿入可能なカード挿入可能状態であるか否かの判定を行う(S1600)。つまり、ワンデイカードがデータのR/Wが可能な位置にセットされた状態であるか否かを判定する。カード挿入可能状態でない場合(S1600の結果が「N」)には、S1601からS1611までの処理を実行しない。一方、カード挿入可能状態である場合(S1600の結果が「Y」)には、カード受付スイッチがONか否か判定する(S1601)。具体的には、カード挿入口61の内部に設けられたカード受付スイッチ(センサ)によって、当該カード挿入口61にカードが挿入されたか否か判定する。
【0209】
カード受付スイッチがOFFである場合(S1601の結果が「N」)、S1602からS1611までの処理を実行しない。一方、カード受付スイッチがONである場合(S1601の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、処理要求を受け付けたとして受け付けられているカードをカードR/W610によって読み取るためのカードR/W読取駆動を実行する(S1602)。
【0210】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられている(つまり、データのR/Wが可能な位置にセットされている)カードに、機器IDが記憶されているか否かをチェックする(S1603)。機器IDがない場合(S1604の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードを受け付けた旨を示すカード受付画面を表示する(S1610)。ここで表示されるカード受付画面の一例を、図32の画面3201に示す。
【0211】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1602で読み取られたカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S1611)。
【0212】
一方、S1604において、機器IDが有った場合(S1604の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理2(第2の機器ID収集処理)を実行する(S1605)。ここでは、図32の画面3202のような画面が表示される。
【0213】
なお、本発明の第1の実施形態では、この機器ID収集処理2によって、機器ID(携帯型通信機器70のID)が紐付けされた記憶媒体が記憶媒体受付端末装置6に受け付けられている場合に、当該記憶媒体受付端末装置6を備えた遊技機5に対峙する遊技者(遊技機5の近辺に存在する遊技者)が所有する携帯型通信機器70のIDを収集することができる(判定時収集手段に対応)。本発明の第1の実施の形態の機器ID収集処理2は、図15にて前述した機器ID収集処理1と同様であるとし、ここでは説明を省略する(以下、同様)。
【0214】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S1606)。機器IDを収集不可能である場合(S1606の結果が「N」)、ステップS1609に進む。
【0215】
一方、機器IDが収集された場合(S1606の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとを比較する(S1607)。
【0216】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致するか否かを判定する(S1608)。一致する場合(S1608の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードを受け付けた旨を示すカード受付画面を表示する(S1610)。ここで表示されるカード受付画面の一例は、図32の画面3201に示した通りである。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1602で読み取られたカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S1611)。
【0217】
一方、S1608において、不一致である場合(S1608の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、警告処理を実行する(S1609)。ここでは、図32の画面3203のような画面が表示される。警告処理の詳細については、図17にて後述する。
【0218】
図17は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される警告処理のフローチャートである。警告処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図16のステップS1609で実行が開始される処理である。
【0219】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、表示装置62の表示画面に、警告画面を表示する(S1701)。ここで表示される機器ID収集画面の一例を、図32の画面3203に示す。
【0220】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、解除入力有りか否か判定する(S1702)。具体的には、赤外線受光部65による遊技場の従業員の携帯するリモコン38から発信されるロック解除信号の受信や、抜取ロック解除スイッチ69の押下等によるロック解除入力を待つ。解除入力がない場合(S1702の結果が「N」)、解除入力が有るまで処理を繰り返す。
【0221】
一方、解除入力が有った場合(S1702の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、警告画面を解除する(S1703)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードをカードR/W610によって返却(排出)するためのカードR/W返却駆動を実行する(S1704)。
【0222】
図18は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される機器ID変更処理のフローチャートである。機器ID変更処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のステップS1205で実行が開始される処理である。
【0223】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、カード挿入口61に新たにカードを挿入可能なカード挿入可能状態であるか否かの判定を行う(S1800)。つまり、ワンデイカードがデータのR/Wが可能な位置にセットされた状態であるか否かを判定する。カード挿入可能状態でない場合(S1800の結果が「N」)には、S1801からS1813までの処理を実行しない。一方、カード挿入可能状態である場合(S1800の結果が「Y」)には、ID変更入力が有ったか否か判定する(S1801)。具体的には、表示装置62のタッチパネル上で遊技者の操作によって、機器IDの変更処理に関する要求が入力されたか否か判定する。ID変更入力がない場合(S1801の結果が「N」)、S1802からS1813までの処理を実行しない。
【0224】
一方、ID変更入力が有った場合(S1801の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、処理要求を受け付けたとして表示装置62の表示画面に、機器IDの変更を実行するための会員カードの挿入と、当該会員カードを認証するための暗証番号の入力を促す機器ID変更受付画面を表示する(S1802)。ここで表示される機器ID変更受付画面の一例を、図33の画面3301に示す。
【0225】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDの変更を解除(キャンセル)する遊技者の操作が有ったか否か判定する(S1803)。解除操作が有った場合(S1803の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、解除操作によって機器IDの変更が終了した旨を示すエラー画面を、所定期間表示する(S1813)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図33の画面3306に示す。
【0226】
一方、解除操作がない場合(S1803の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カード受付スイッチがONか否か判定する(S1804)。具体的には、カード挿入口61の内部の保持位置に設けられたカード受付スイッチ(センサ)によって、カードが受け付けられているか否か判定する。カード受付スイッチがOFFである場合(S1804の結果が「N」)、S1803に戻る。
【0227】
一方、カード受付スイッチがONである場合(S1804の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カード挿入口に挿入されたカードをカードR/W610によって読み取るためのカードR/W読取駆動を実行する(S1805)。
【0228】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S1805の処理で受け付けたカードが会員カードであるか否か判定する(S1806)。会員カードでない場合(S1806の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、機器IDの変更ができない旨を示すエラー画面を、所定期間表示してカードを排出する(S1813)。
【0229】
一方、会員カードであった場合(S1806の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、暗証番号認証処理を実行する(S1807)。具体的には、表示装置62のタッチパネル上で遊技者によって入力された暗証番号を会員管理装置2に送信し、当該暗証番号により会員管理装置2が本人認証処理を実行した結果として送信されてくる本人認証結果を受信する。
【0230】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、本人認証結果がOKか否か判定する(S1808)。本人認証結果がNGである場合(S1808の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、認証が失敗した旨を示すエラー画面を所定期間表示してカードを排出する(S1813)。ここで表示される機器ID変更受付画面の一例を、図33の画面3302に示す。
【0231】
一方、本人認証結果がOKである場合(S1808の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、案内画面(例えば図33の画面3303)を所定時間表示した後に、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理1を実行する(S1809)。ここでは、図33の画面3303から画面3304に遷移する。機器ID収集処理1の詳細については、図15にて前述した通りである。
【0232】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S1810)。機器IDを収集できなかった場合(S1810の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、対応するエラー画面を所定期間表示してカードを排出する(S1812)。
【0233】
一方、機器IDが収集された場合(S1810の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カード挿入口61に挿入されたカードに、収集された機器IDを記録する(S1811)。なお、収集された機器IDを会員管理装置2で管理する場合には、カードIDと収集された機器IDとを会員管理装置2に送信し、会員管理装置2が、カードIDと収集された機器IDとを紐付けて管理しても良い。
【0234】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、機器IDの変更が完了した旨を示す処理完了画面を表示する(S1812)。ここで表示される処理完了画面の一例を、図33の画面3307に示す。
【0235】
図19は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される受付時入金処理のフローチャートである。受付時入金処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のステップS1206で実行が開始される処理である。
【0236】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、入金スイッチがONか否か判定する(S1901)。具体的には、紙幣挿入口63に取り付けられた入金スイッチ(入金センサ)によって、紙幣挿入口63に紙幣が挿入されたか否か判定する。入金スイッチがOFFである場合(S1901の結果が「N」)、S1902からS1919までの処理を実行しない。
【0237】
一方、入金スイッチがONである場合(S1901の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、処理要求を受け付けたとして紙幣挿入口63に挿入された紙幣を読み取るための紙幣送り読取駆動を実行する(S1902)。
【0238】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S1903)。機器IDがない場合(S1904の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、案内画面を所定時間表示する(S1905)。ここで表示される案内画面の一例を、図34の画面3401に示す。
【0239】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理1を実行する(S1906)。ここでは、図34の画面3402のような画面が表示される。機器ID収集処理1の詳細については、図15にて前述した通りである。
【0240】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S1907)。機器IDが収集された場合(S1907の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに、収集された機器IDを記憶する(S1908)。なお、会員管理装置2で管理する場合には、カードのIDと、収集された機器IDとを会員管理装置2に送信し、会員管理装置2が、カードIDと収集された機器IDとを紐付けて管理しても良い。
【0241】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、セキュリティが有効になった旨を示すセキュリティ有効画面を表示する(S1909)。ここで表示されるセキュリティ有効画面の一例を、図34の画面3403に示す。
【0242】
一方、S1907において、機器IDが収集できなかった場合(S1907の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、セキュリティが無効である旨を示すセキュリティ無効画面を表示する(S1910)。ここで表示されるセキュリティ無効画面の一例を、図34の画面3404に示す。
【0243】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに、S1902で読み取られた紙幣の金額を、入金額として記録する処理を実行する(S1911)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、紙幣挿入口63に挿入された紙幣を島端に設けられる図示しない金庫に回収するための紙幣送り回収駆動を実行する(S1912)。
【0244】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S1913)。
【0245】
一方、S1904において、機器IDが有った場合(S1904の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理2を実行する(S1914)。ここでは、図34の画面3405のような画面が表示される。機器ID収集処理2については、前述と同様である。
【0246】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S1915)。機器IDを収集不可能である場合(S1915の結果が「N」)、ステップS1918に進む。
【0247】
一方、機器IDが収集された場合(S1915の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとを比較する(S1916)。
【0248】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致するか否かを判定する(S1917)。一致する場合(S1917の結果が「Y」)、S1911に進む。
【0249】
一方、S1917において、不一致である場合(S1917の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、紙幣挿入口63に挿入された紙幣を遊技者に返却するための紙幣送り返却駆動を実行する(S1918)。このように、本発明の第1の実施の形態では、機器IDが有る場合で、機器IDを収集不可能であるときと、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致であるときに、入金の要求入力に対応する制御処理(入金)の実行を規制している。
【0250】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、エラー画面を所定時間表示する(S1919)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図34の画面3406に示す。
【0251】
図20は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される貸出制御処理のフローチャートである。貸出制御処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のステップS1207で実行が開始される処理である。
【0252】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、貸出スイッチ(例えば貸出ボタン84)がONか否か判定し(S2001)、貸出スイッチがONである場合(S2001の結果が「Y」)、処理要求を受け付けたとして残高が有るか否か判定する(S2002)。貸出スイッチがOFFである場合(S2001の結果が「N」)、又は、残高がない場合(S2002の結果が「N」)、S2003からS2021までの処理を実行しない。
【0253】
一方、残高が有る場合(S2002の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2003)。
【0254】
なお、S2004からS2010の処理は、それぞれ図19のS1904からS1910の処理と同様であるとし、ここでは説明を省略する。同様に、S2017からS2021の処理は、それぞれ図19のS1914からS1917、及びS1919と同様であるとし、ここでは説明を省略する。
【0255】
S2011において、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技媒体を貸し出すための遊技媒体払出処理を実行する(S2011)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S2011で貸し出された遊技媒体数に応じて、カードの残高を減算する(S2012)。
【0256】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、ワンデイカード110が受け付け中であるか否か判定する(S2013)。ワンデイカード110が受け付け中である場合(S2013の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、このワンデイカード110の残高及び持球数(持媒体数)が0であるか否か判定する(S2014)。残高及び持球数(持媒体数)が0である場合(S2014の結果が「Y」)、このワンデイカード110は遊技者によって使用されていないと判断できるので、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、このワンデイカード110に記憶された機器IDをクリアする(S2015)。このように、本発明の第1の実施の形態では、遊技者による使用によりワンデイカード110の残高及び持球数(持媒体数)が0となった(帰零した)場合に、このワンデイカード110に紐付けられた機器IDを解除している。
【0257】
ワンデイカード110ではなく、会員カード100が受け付け中である場合(S2013の結果が「N」)、残高及び持球数(持媒体数)が0でないワンデイカード110が受け付け中である場合(S2014の結果が「N」)、及び、残高及び持球数(持媒体数)が0のワンデイカード110に記憶された機器IDがクリアされた場合(S2015)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S2016)。
【0258】
なお、本発明の第1の実施の形態では、機器IDが有る場合で、機器IDを収集不可能であるとき(S2018の結果が「N」)と、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致であるとき(S2020の結果が「N」)に、貸出の要求入力に対応する制御処理(遊技媒体払出処理)の実行を規制している(S2021)。
【0259】
図21は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される貯球払出制御処理のフローチャートである。貯球払出制御処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1208で実行が開始される処理である。
【0260】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、貯球払出スイッチ(例えば貯球払出ボタン82)がONか否か判定し(S2101)。貯球払出スイッチがONである場合(S2101の結果が「Y」)、処理要求を受け付けたとして貯球の有無をチェックする(S2102)。貯球払出スイッチがOFFである場合(S2101の結果が「N」)、又は、貯球が無い場合(ワンデイカードの場合を含む)(S2103の結果が「N」)、S2104からS2121までの処理を実行しない。
【0261】
一方、貯球が有る場合(S2103の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、暗証番号によってカードの所有者本人であるか否かの本人認証が済んでいるか否か判定する(S2104)。認証が済んでいる場合(S2104の結果が「Y」)、S2107に進む。
【0262】
一方、認証がまだ済んでいない場合(S2104の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、暗証番号認証処理を実行する(S2105)。具体的には、表示装置62のタッチパネル上で遊技者によって入力された暗証番号を、会員管理装置2に送信し、会員管理装置2が認証処理を実行し、認証処理結果を記憶媒体受付端末装置6に返す。
【0263】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、認証がOKか否か判定する(S2106)。認証がNGである場合(S2106の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、認証が失敗した旨を示すエラー画面を所定期間表示する(S2121)。
【0264】
一方、認証がOKである場合(S2106の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2107)。
【0265】
なお、S2108からS2114の処理は、それぞれ図19のS1904からS1910の処理と同様であるとし、ここでは説明を省略する。同様に、S2117からS2121の処理は、それぞれ図19のS1914からS1917、及びS1919と同様であるとし、ここでは説明を省略する。
【0266】
S2115において、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技媒体(貯球)を貸し出すための貯球払出処理を実行する(S2115)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報と、貯球払出情報とを、会員管理装置2に送信する(S2116)。
【0267】
なお、本発明の第1の実施の形態では、機器IDが有る場合で、機器IDを収集不可能であるとき(S2118の結果が「N」)と、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致であるとき(S2120の結果が「N」)に、貯球払出の要求入力に対応する制御処理(貯球払出処理)の実行を規制している(S2121)。
【0268】
図22は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される離席検出時処理のフローチャートである。離席検出時処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1209で実行が開始される処理である。
【0269】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、所定時間の経過(例えば前回の離席検出時処理の実行から1分経過毎)等のように、遊技者が離席したか否かを検出するための検出条件が成立したか否か判定する(S2201)。検出条件が成立していない場合(S2201の結果が「N」)、S2202からS2213までの処理を実行しない。
【0270】
一方、検出条件が成立した場合(S2201の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2202)。機器IDがない場合(S2203の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、離席時間をクリアする(S2211)。具体的には、RAM603に記憶される離席時間のデータを0にする等により初期化しても良い。
【0271】
一方、S2203において、機器IDが有った場合(S2203の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理2を実行する(S2204)。機器ID収集処理2については、前述と同様である。
【0272】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S2205)。機器IDが収集された場合(S2205の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとを比較する(S2206)。
【0273】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致するか否かを判定する(S2207)。一致する場合(S2207の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、離席時間をクリアする(S2211)。
【0274】
一方、不一致である場合(S2207の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、監視カメラ11によって撮影される情報であって、この記憶媒体受付端末装置6を備えた遊技機5や当該遊技機の遊技客の撮影を指示する撮影情報が、監視カメラ管理装置3に出力済みか否かチェックする(S2208)。出力済みである場合(S2209の結果が「Y」)、処理を終了する。
【0275】
一方、出力済みでない場合(S2209の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、監視カメラ11による撮影を指示する撮影情報を、監視カメラ管理装置3に出力すべく、会員管理装置2に指示を出力する(S2210)。
【0276】
一方、S2205において、機器IDを収集不可能である場合(S2205の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、離席時間を更新し(S2212)、離席時間に応じて、取り忘れ報知情報を出力する(S2213)。具体的には、取り忘れ報知情報出力テーブル2300(図23参照)を用いて、離席時間に応じた報知情報を会員管理装置2に出力する。
【0277】
図23は、本発明の第1の実施の形態の取り忘れ報知情報出力テーブル2300の一例を示す図である。取り忘れ報知情報出力テーブル2300は、音声管理装置4のデータベース4aによって記憶され、図22のS2213で用いられるテーブルである。
【0278】
図23に示す例では、離席時間が2分である場合、会員及び非会員の遊技者に対して、遊技場の従業員が携帯するインカム17に対して、カードを取り忘れた旨を通知するという報知情報が登録されている。また、離席時間が5分である場合、会員及び非会員の遊技者に対して、店内スピーカ28によって、カードを取り忘れた旨を通知するという報知情報が登録されている。さらに、離席時間が10分である場合、遊技者(会員のみ)に対して、登録された電子メールアドレスに、カードを取り忘れた旨を配信するという報知情報が登録されている。
【0279】
なお、情報収集端末装置30に計時機能を持たせ、情報収集端末装置30への回収信号やスタート信号などの入力が所定時間ない場合に、情報収集端末装置30から記憶媒体受付端末装置6に離席検出時処理を実行するように指示をしても良い。
【0280】
図24は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される持球払出制御処理のフローチャートである。持球払出制御処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1211で実行が開始される処理である。
【0281】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、持球払出スイッチ(例えば持球払出ボタン83)がONか否か判定し(S2401)、持球払出スイッチがONである場合(S2401の結果が「Y」)、処理要求を受け付けたとして持球の有無をチェックする(S2402)。持球払出スイッチがOFFである場合(S2401の結果が「N」)、又は、持球が無い場合(S2403の結果が「N」)、S2404からS2418までの処理を実行しない。
【0282】
一方、持球が有る場合(S2403の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2404)。
【0283】
なお、S2405からS2411の処理は、それぞれ図19のS1904からS1910の処理と同様であるとし、ここでは説明を省略する。同様に、S2417からS2421の処理は、それぞれ図19のS1914からS1917、及びS1919と同様であるとし、ここでは説明を省略する。
【0284】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技媒体を貸し出すための持球払出処理を実行する(S2412)。なお、S2413からS2415の処理は、それぞれ図20のS2013からS2015の処理と同様であるとし、ここでは説明を省略する。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられているカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報と、持球払出情報とを、会員管理装置2に送信する(S2416)。
【0285】
なお、本発明の第1の実施の形態では、機器IDが有る場合で、機器IDを収集不可能であるとき(S2418の結果が「N」)と、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致であるとき(S2420の結果が「N」)に、持球払出の要求入力に対応する制御処理(遊技媒体払出処理)の実行を規制している(S2421)。
【0286】
図25は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される持球数記録処理のフローチャートである。持球数記録処理は、カード排出前にカードに持球数を書き込むための処理であり、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1212で実行が開始される処理である。
【0287】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、持球数データが有るか否か判定し(S2501)、持球数データが有る場合には(S2501の結果が「Y」)、カード返却入力が有るか否か判定する(S2502)。持球数データが無い場合(S2501の結果が「N」)、又は、カード返却入力がない場合(S2502の結果が「N」)、S2503からS2515までの処理を実行しない。
【0288】
カード返却入力が有る場合(S2502の結果が「Y」)には、処理要求を受け付けたとして、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、持球数を書き込む対象を、残高や持球数が記憶されていないワンデイカードに設定する(S2503)。なお、持球数を書き込む専用カードをストックしておき、当該専用カードを持球数を書き込む対象としても良い。
【0289】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、有効カードを受け付け中であるか否か判定する(S2504)。有効カードとは、会員カード100、又は持球か残高有りのワンデイカード110である。有効カードを受け付け中でない場合(S2504の結果が「N」)、S2512に進む。
【0290】
一方、有効カードを受け付け中である場合(S2504の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、持球数を書き込む対象を、有効カードに設定する(S2505)。
【0291】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードである有効カードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2506)。機器IDがない場合(S2507の結果が「N」)、S2512に進む。
【0292】
一方、機器IDが有った場合(S2507の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理2を実行する(S2508)。ここでは、図35の画面3501のような画面が表示される。機器ID収集処理2については、前述と同様である。
【0293】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、機器IDが収集されたか否か判定する(S2509)。機器IDを収集不可能である場合(S2509の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、エラー画面を所定時間表示する(S2515)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図35の画面3502に示す。このように、本発明の第1の実施の形態では、機器IDを収集不可である場合に、カード排出のための持球数記録の要求入力に対応する制御処理(持球数記録処理)の実行を規制している。
【0294】
一方、機器IDが収集された場合(S2509の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードである有効カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとを比較する(S2510)。
【0295】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致するか否かを判定する(S2511)。不一致である場合(S2511の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、エラー画面を所定時間表示する(S2515)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図35の画面3502に示す。このように、本発明の第1の実施の形態では、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合に、カード排出のための持球数記録の要求入力に対応する制御処理(持球数記録処理)の実行を規制している。
【0296】
一方、一致する場合(S2511の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードに持球数を記録する(S2512)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S2513)。
【0297】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、持球数の記録が完了した旨を示す処理完了画面を表示する(S2514)。ここで表示される処理完了画面の一例を、図35の画面3503に示す。
【0298】
図26は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行されるカード返却処理のフローチャートである。カード返却処理は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図12のS1213で実行が開始される処理である。
【0299】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、有効カードを受付中か否か判定する(S2600)。有効カードとは、会員カード100、又は持球か残額有りのワンデイカード110である。有効カードを受付中でない場合(S2600の結果が「N」)、S26001からS2612までの処理を実行しない。一方、有効カードを受付中の場合(S2600の結果が「Y」)、カードを遊技者に返却するためのカード返却入力(例えば排出ボタン27の押下)が有るか否か判定し(S2601)、カード返却入力が有る場合には(S2601の結果が「Y」)、処理要求を受け付けたとして持球数が「0」であるか否か判定する(S2602)。
【0300】
カード返却入力がない場合(S2601の結果が「N」)、又は、有効カードを受け付け中でない場合(S2602の結果が「N」)、S2603からS2612までの処理を実行しない。一方、有効カードを受け付け中である場合(S2602の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードである有効カードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S2603)。
【0301】
なお、S2604からS2608、及びS2612の処理は、それぞれ図25のS2507からS2511、及びS2515の処理と同様であるとし、ここでは説明を省略する。
【0302】
S2608において、カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致する場合(S2608の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、対象カードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S2609)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、受け付けられている対象カードをカードR/W610によって返却(排出)するためのカードR/W返却駆動を実行する(S2610)。
【0303】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、表示装置62の表示画面に、カードの返却が完了した旨を示す処理完了画面を表示する(S2611)。ここで表示される処理完了画面の一例を、図35の画面3503に示す。
【0304】
なお、本発明の第1の実施の形態では、機器IDを収集不可である場合に(S2606の結果が「N」)、カード返却の要求入力に対応する制御処理(カード返却処理)の実行を規制している(S2612)。
【0305】
また、本発明の第1の実施の形態では、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合に(S2608の結果が「N」)、カード返却の要求入力に対応する制御処理(カード返却処理)の実行を規制している(S2612)。
【0306】
図27は、本発明の第1の実施の形態の会員管理装置2で管理される会員情報データベース2700の構成の一例を示す図である。
【0307】
会員情報データベース2700は、遊技者(会員、及び非会員を含む)の情報を格納するためのデータベースである。言い換えれば、会員カード及びワンデイカードに関する情報を格納するためのデータベースである。
【0308】
会員は、遊技場に会員登録され、会員カード100を利用して遊技を行う遊技者である。会員は、会員としてのすべての特典を受けることが可能となり、例えば、遊技媒体の預け入れ(貯球、貯メダル)が可能であったり、遊技場のイベントに優先して参加可能であったりする。
【0309】
会員の会員情報(言い換えれば会員カードに関する情報)は、正規会員データ領域2710に格納される。正規会員データ領域2710には、カードID、氏名、性別、メールアドレス、電話番号、暗証番号、残高、預入媒体数(例えば貯球数)、持媒体数(例えば持球数)、機器ID等の個人情報が格納される。遊技媒体は景品などと交換可能であるため、会員情報として遊技者を特定可能な情報が管理される。
【0310】
機器IDは、遊技者の携帯する機器の識別情報であれば特に限定する必要はないが、本発明の第1の実施の形態では、携帯電話の識別情報を機器IDとして利用する。本発明の第1の実施の形態では、記憶媒体受付端末装置6に備えられた通信部68aが、携帯電話の識別情報を取得可能に構成されている。
【0311】
非会員は、会員カードを使用しない遊技者である。非会員には記憶媒体受付端末装置6への現金の入金時にワンデイカード110が割り当てられ、残高や持球数が「0」(帰零)するまでは当該ワンデイカード110を使用する。そのため、非会員は、ワンデイカード110に記憶された持球数(遊技媒体数)若しくは会員管理装置2のデータベースにワンデイカードのカードIDに対応付けて記憶された持球数(遊技媒体数)に基づいて、景品POS8で景品と交換する。
【0312】
非会員に関する情報は、ワンデイカードデータ領域2720に格納される。ワンデイカードデータ領域2720には、個人を特定するための情報は一切含まれず、使用中のワンデイカードのカードID、残高、機器ID、持媒体数(持球数、持メダル数)が格納される。
【0313】
本発明の第1の実施の形態では、ワンデイカードデータ領域2720は、未使用のカードに関する情報を格納する未使用カード領域2730と、使用中のカードに関する情報を格納する使用中カード領域2740とを含む。
【0314】
図28は、本発明の第1の実施の形態の会員管理装置2において実行される会員管理処理のフローチャートである。会員管理処理は、会員管理装置2のCPU201によって、遊技場開店時に実行が開始される処理である。
【0315】
会員管理装置2のCPU201は、会員管理装置2の電源が投入されると、まず、各種初期化処理を実行する(S2801)。初期化処理が終了すると、S2802からS2809までの処理を、閉店操作がされるまで実行する。
【0316】
次に、会員管理装置2のCPU201は、アップデート処理を実行する(S2802)。アップデート処理は、会員管理装置2で実行されるプログラムを更新プログラムによってアップデートする。
【0317】
次に、会員管理装置2のCPU201は、会員登録処理を実行する(S2803)。会員登録処理は、景品POS8や記憶媒体受付発行装置(専用の会員登録端末)によって入力された会員情報をデータベースに登録する処理である。すなわち、新たに正規会員が追加された場合(新たに会員カードが発行される場合)に実行されるが、会員情報の変更や削除などの処理を含めてもよい。
【0318】
次に、会員管理装置2のCPU201は、貸出レート設定処理を実行する(S2804)。貸出レート設定処理は、遊技エリアに貸出レートを設定し、会員管理装置2の遊技媒体情報データベースの預入媒体数を設定された貸出レートに応じて更新する。なお、貸出レート設定処理は閉店操作前(つまり営業中や営業開始操作前)に実行するようにしても良いし、閉店操作後に実行するようにしても良いし、閉店操作前及び閉店操作後の両方で実行するようにしても良い。なお、貸出レートが設定された場合には、遊技装置10に備えられる記憶媒体受付端末装置6に変更後の貸出レートに対応する情報を送信したりする。
【0319】
次に、会員管理装置2のCPU201は、DBデータ更新処理を実行する(S2805)。DBデータ更新処理は、記憶媒体受付端末装置6における遊技者の操作に基づいて、遊技媒体情報データベースの持(獲得)媒体数や預入媒体数、残高情報などを更新する。
【0320】
次に、会員管理装置2のCPU201は、残高精算処理を実行する(S2806)。残高精算処理では、精算装置15によってカードの残高が精算された場合に、遊技媒体情報データベースの残高情報を更新する。残高精算処理の詳細については、図30にて後述する。
【0321】
次に、会員管理装置2のCPU201は、景品交換処理を実行する(S2807)。景品交換処理では、景品POS8において遊技媒体と景品が交換された場合に、景品交換マスタの在庫数を更新する。また、遊技媒体情報データベースの持(獲得)媒体数及び預入媒体数を更新する。
【0322】
次に、会員管理装置2のCPU201は、情報出力処理を実行する(S2808)。具体的には、記憶媒体受付端末装置6からの指示に基づいて、監視カメラ管理装置3に対し、監視カメラ11による撮影を指示する情報を出力したり、音声管理装置4に対し、インカム17や店内スピーカ28を介してカード取り忘れの通知を行う指示や、遊技者(会員のみ)に対するメール配信処理を実行する。情報出力処理の詳細については、図29にて後述する。
【0323】
次に、会員管理装置2のCPU201は、入力情報や内部記憶情報に基づいて、ディスプレイの表示を制御する表示制御処理を実行する(S2809)。
【0324】
会員管理装置2のCPU201は、S2802からS2809までの処理を営業終了まで実行する。会員管理装置2のCPU201は、閉店処理を指示する閉店操作が受け付けられたか否かを判定する(S2810)。また、閉店操作の受付ではなく、閉店時間になったらS2811以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0325】
会員管理装置2のCPU201は、遊技場が閉店すると(S2810の結果が「Y」)、閉店情報送信処理を実行する(S2811)。閉店情報送信処理では、景品POS8等に閉店情報を送信する。景品POS8等は、閉店情報を受信すると、各装置において閉店処理を実行するように構成してもよい。
【0326】
次に、会員管理装置2のCPU201は、媒体数移行処理を実行する(S2812)。媒体数移行処理では、持媒体(持球、持メダル)は当日限り有効としているため、持媒体(持球、持メダル)を預入媒体(貯球、貯メダル)に変換する処理であり、会員の持(獲得)媒体数を預入媒体数に加算する。なお、ワンデイカードでは貯球できないことにしているため、媒体数移行処理は実行されない。
【0327】
最後に、会員管理装置2のCPU201は、預入媒体数データ転送処理を実行する(S2813)。預入媒体数データ転送処理では、営業終了後の預入媒体数を第三者機関(センター事業者)に設置された外部管理装置213(図4参照)に送信する。
【0328】
図29は、本発明の第1の実施の形態の会員管理装置2において実行される情報出力処理のフローチャートである。情報出力処理は、会員管理装置2のCPU201によって、図28のS2808で実行が開始される処理である。
【0329】
会員管理装置2のCPU201は、まず、遊技場の従業員が携帯するインカム17に対して、カード取り忘れを通知すべき旨を示すインカム報知情報(図23参照)を、いずれかの記憶媒体受付端末装置6から受信したか否かを判定する(S2901)。インカム報知情報を受信していない場合には(S2901の結果が「N」)、S2903に進む。
【0330】
会員管理装置2のCPU201は、インカム報知情報を受信した場合には(S2901の結果が「Y」)、受信元の記憶媒体受付端末装置6を備えた遊技装置10の台番号及び監視すべき旨を示す監視情報を、音声管理装置4に出力する(S2902)。
【0331】
会員管理装置2のCPU201は、店内スピーカ28によって、カード取り忘れを通知すべき旨を示すスピーカ報知情報(図23参照)を受信したか否かを判定する(S2903)。スピーカ報知情報を受信していない場合には(S2903の結果が「N」)、S2905に進む。
【0332】
会員管理装置2のCPU201は、スピーカ報知情報を受信した場合には(S2903の結果が「Y」)、受信元の記憶媒体受付端末装置6を備えた遊技装置10の台番号及び取り忘れ情報を、音声管理装置4に出力する(S2904)。
【0333】
会員管理装置2のCPU201は、登録された電子メールアドレスに、カード取り忘れを通知すべき旨を示すメール配信情報(図23参照)を受信したか否かを判定する(S2905)。メール配信情報を受信していない場合には(S2905の結果が「N」)、S2909に進む。
【0334】
会員管理装置2のCPU201は、メール配信情報を受信した場合には(S2905の結果が「Y」)、取り忘れられたカードの保有者(会員)に関する情報をサーチする(S2906)。次に、会員管理装置2のCPU201は、取り忘れられたカードの保有者のアドレスが登録されているか否かを判定する(S2907)。アドレスが登録されていない場合には(S2907の結果が「N」)、S2909に進む。ここでいうアドレスとは、携帯型通信機器70が電子メールを送受信可能に構成されている場合には、携帯型通信機器70が有する電子メールアドレスを指すが、この場合には限らない。例えば、パソコンの電子メールアドレスであってもよい。
【0335】
一方、アドレスが登録されている場合には(S2907の結果が「Y」)、会員管理装置2のCPU201は、登録されたアドレスに、取り忘れを通知するメールを配信する(S2908)。
【0336】
次に、会員管理装置2のCPU201は、監視カメラ11によって撮影すべき旨の撮影情報を、いずれかの記憶媒体受付端末装置6から受信したか否かを判定する(S2909)。撮影情報を受信していない場合には(S2909の結果が「N」)、処理を終了する。一方、撮影情報を受信した場合には(S2909の結果が「Y」)、会員管理装置2のCPU201は、受信元の記憶媒体受付端末装置6付近を撮影すべき旨の指示を含む撮影情報を、監視カメラ管理装置3に出力する(S2910)。
【0337】
図30は、本発明の第1の実施の形態の会員管理装置2において実行される残高精算処理のフローチャートである。残高精算処理は、精算装置15のCPU1501によって、図28のS2806で実行が開始される処理である。
【0338】
精算装置15のCPU1501は、まず、カード受付スイッチがONか否か判定し(S3001)、カード受付スイッチがONである場合には(S3001の結果が「Y」)、処理要求を受け付けたとして受け付けられているカードをカードR/W1512によって読み取るためのカードR/W読取駆動を実行する(S3002)。S3001において、具体的には、精算装置15の内部に設けられたカード受付スイッチ(センサ)によって、当該内部にカードが受け付けられているか否か判定する。なお、精算装置15の外部に設けられたカード受付スイッチ(センサ)によって、当該外部にカードが受け付けられているか否か判定してもよい。
【0339】
次に、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードに残高が有るか否か判定する(S3003)。カード受付スイッチがOFFである場合(S3001の結果が「N」)、又は、受け付けられているカードに残高がない場合(S3003の結果が「N」)、S3012へ進む。
【0340】
一方、受け付けられているカードに残高が有る場合(S3003の結果が「Y」)、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードのカードIDを利用して、当該カード又は会員管理装置2に、機器IDが紐付けて記憶されているか否かをチェックする(S3004)。機器IDがない場合(S3005の結果が「N」)、S3010に進む。
【0341】
一方、機器IDが有った場合(S3005の結果が「Y」)、精算装置15のCPU1501は、遊技者が有する携帯型通信機器70のIDを収集するための機器ID収集処理2を実行する(S3006)。ここでは、図36の画面3601のような画面が表示される。機器ID収集処理2については、前述と同様である。
【0342】
次に、精算装置15のCPU1501は、機器IDが収集されたか否か判定する(S3007)。機器IDを収集不可能である場合(S3007の結果が「N」)、精算装置15のCPU1501は、表示装置1511の表示画面に、エラー画面を所定時間表示する等の警告処理を実行する(S3014)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図36の画面3602に示す。このように、本発明の第1の実施の形態では、機器IDを収集不可である場合に、精算処理の要求入力に対応する制御処理(精算処理)の実行を規制している。
【0343】
一方、機器IDが収集された場合(S3007の結果が「Y」)、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとを比較する(S3008)。
【0344】
次に、精算装置15のCPU1501は、カードに記憶された機器IDと、収集された機器IDとが一致するか否かを判定する(S3009)。不一致である場合(S3009の結果が「N」)、精算装置15のCPU1501は、表示装置1511の表示画面に、エラー画面を所定時間表示する等の警告処理を実行する(S3014)。ここで表示されるエラー画面の一例を、図36の画面3602に示す。このように、本発明の第1の実施の形態では、カードに紐付けて記憶された機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合に、精算処理の要求入力に対応する制御処理(精算処理)の実行を規制している。
【0345】
一方、一致する場合(S3009の結果が「Y」)、精算装置15のCPU1501は、精算処理を実行する(S3010)。精算処理を実行した後に、表示装置1511の表示画面に、精算処理が完了した旨を示す処理完了画面(例えば図36の画面3602)を表示しても良い。
【0346】
次に、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードのカードID、残高情報、通信機器ID及び持球数(有る場合)を含むカード情報を、会員管理装置2に送信する(S3011)。
【0347】
次に、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードが会員カード100であるか否かを判定する(S3012)。会員カード100でない場合(S3012の結果が「N」)、持球のあるワンデイカードか否か判定する(S3015)。そして、会員カード100である場合(S3012の結果が「Y」)と持球の有るワンデイカードである場合(S3015の結果が「Y」)には、精算装置15のCPU1501は、受け付けられているカードをカードR/W1512によって返却するカードR/W返却駆動を実行する(S3013)。
【0348】
一方、会員カード100でなく持球がないワンデイカード110の場合(S3012の結果が「N」またはS3015の結果が「N」)、精算装置15のCPU1501は、精算処理によって残高が0になったワンデイカード110をカードR/W1512によってカードストッカ1513に回収するカードR/W回収駆動を実行する(S3016)。
【0349】
図31は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される非受付時入金処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【0350】
図31に示す画面3101は、遊技者に、携帯型通信機器70のIDの収集を促すための案内画面である。その後、機器IDを収集中である旨を示す画面3102に遷移する。携帯型通信機器70のIDの収集が完了した場合には、セキュリティが有効になった旨を示す画面3103に遷移する。一方、携帯型通信機器70のIDの収集が不可能であった場合には、セキュリティが無効になった旨を示す画面3104に遷移する。
【0351】
図32は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行されるカード受付処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【0352】
記憶媒体受付端末装置6がカードを受け付けた場合、受け付けられたカードに機器IDが紐付けられていない場合には、カードを受け付けた旨を示す画面3201に遷移する。一方、受け付けられたカードに機器IDが紐付けられている場合には、判定用の機器IDの収集中である旨を示す画面3202に遷移する。その後、カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合、又は、機器IDが収集不可能であった場合、遊技者にエラー(警告)を示す画面3203に遷移する。
【0353】
図33は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される機器ID変更入力処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【0354】
遊技者から機器ID変更入力があった場合、遊技者に、機器IDの変更を実行するためにカード(本実施形態では会員カードのみ)の挿入と認証用の暗証番号の入力を促す画面3301が表示される。カード挿入後、遊技者によって入力された暗証番号に基づいて、S1807の暗証番号認証処理を実行し、認証が失敗した(認証結果がNG)場合には、認証が失敗した旨を示す画面3302に遷移する。
【0355】
一方、認証が成功した(認証結果がOK)場合には、遊技者に、変更後の機器IDを有する携帯型通信機器70の収集を促すための画面3303に遷移する。その後、機器IDを収集中である旨を示す画面3304に遷移する。変更後の機器IDの収集が完了した場合には、その旨を表示する画面3305に遷移する。その後、機器IDの変更が完了した旨を示す画面3307に遷移する。
【0356】
一方、機器IDの変更に関するキャンセルの指示が有った場合には、機器ID変更処理を終了する旨を示す画面3306に遷移する。
【0357】
図34は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される受付時入金処理等(受付時入金処理、貸出処理、貯球払出処理、及び持球払出処理)における表示画面の遷移例を示す図である。
【0358】
記憶媒体受付端末装置6が受け付けているカードに機器IDが紐付けられていない場合には、遊技者に、携帯型通信機器70のIDの収集を促すための画面3401が表示される。その後、機器IDを収集中である旨を示す画面3402に遷移する。携帯型通信機器70のIDの収集が完了した場合には、セキュリティが有効になった旨を示す画面3403に遷移する。一方、携帯型通信機器70のIDの収集が不可能であった場合には、セキュリティが無効である旨を示す画面3404に遷移する。
【0359】
一方、記憶媒体受付端末装置6が受け付けているカードに機器IDが紐付けられている場合には、判定用の機器IDの収集中である旨を示す画面3405に遷移する。その後、カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合、又は、機器IDが収集不可能であった場合、遊技者にエラー(警告)を示す画面3406に遷移する。
【0360】
なお、記憶媒体受付端末装置6において実行される貸出処理、貯球払出処理、及び持球払出処理においても、受付時入金処理と同様に表示画面が遷移しても良い。
【0361】
図35は、本発明の第1の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される持球数記録処理等(持球数記録処理、及びカード返却処理)における表示画面の遷移例を示す図である。
【0362】
遊技者から持球数の書込入力があった場合、判定用の機器IDの収集中である旨を示す画面3501が表示される。カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合、又は、機器IDが収集不可能であった場合、遊技者にエラー(警告)を示す画面3502に遷移する。一方、カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDが一致する場合、要求処理(ここでは持球数記録)を実行し、その後要求処理が完了した旨を示す画面3503に遷移する。
【0363】
なお、記憶媒体受付端末装置6において実行されるカード返却処理においても、持球数記録処理と同様に表示画面が遷移しても良い。
【0364】
図36は、本発明の第1の実施の形態の精算装置15において実行される残高精算処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【0365】
精算装置15に受け付けられたカード(会員カード100又は残高有りのワンデイカード110)に機器IDが紐付けられている場合には、遊技者に、携帯型通信機器70のIDの収集を促すための画面3601が表示される。カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDとが不一致である場合、又は、機器IDが収集不可能であった場合、遊技者にエラー(警告)を示す画面3602に遷移する。一方、カードに紐付けられている機器IDと、収集された機器IDが一致する場合、要求処理(ここでは精算処理)を実行し、精算処理が完了した旨を示す画面3603に遷移する。同様に、精算装置15に受け付けられたカードに機器IDが紐付けられていない場合には、要求処理を実行し、精算処理が完了した旨を示す画面3603に遷移する。
【0366】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、前述の第1の実施の形態と重複する部分については同様であるとして説明を省略し、前述の第1の実施の形態との差異点を中心に説明する。
【0367】
図37は、本発明の第2の実施の形態の遊技場のレイアウトの一例を示す図である。
【0368】
遊技場A内には、遊技島A1を含む複数の遊技島が設定されている。図37では、説明の便宜上、遊技島A1のみを図示している。この遊技島A1には、複数の遊技装置10が背向状態で配置される。
【0369】
なお、本発明の第2の実施の形態では、前述の第1の実施の形態と同様に、遊技島A1内の各遊技装置10に設けられた各台計数器68は、通信部68aを有する。この通信部68aは、遊技者の所有する携帯電話や非接触ICカード等の携帯型通信機器70(図7参照)のID(機器固有情報や機種識別情報)を収集し、収集されたIDと、記憶媒体受付端末装置6に挿入されたカードのIDとをペアリングするための通信を行うためのものである。この通信部68aは、遊技者が所定の処理を行う場合に、再び遊技者の所有する携帯型通信機器70のIDを収集し、収集されたIDと、カードIDとのペアリングがマッチしているか確認するための通信も行う。
【0370】
一方、本発明の第2の実施の形態では、各遊技装置10間にシールド壁35(図2参照)が設けられていない点で、前述の第1の実施の形態と異なる。そのため、各通信部68aの通信範囲が重複している。なお、通信範囲が重複しないように通信部68aの周辺のみを通信範囲としても良い。
【0371】
図38は、本発明の第2の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される機器ID収集処理1のフローチャートである。機器ID収集処理1は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図14のS1406等で実行が開始される処理である。
【0372】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、表示装置62の表示画面に、携帯型通信機器70を通信部68aにかざしてもらうための案内画面を表示する(S3801)。ここで表示される案内画面は、図31の画面3101のような画面でも良い。なお、単に収集中である旨を示す画面を表示しても良いが、収集される機器IDとカードIDとのペアリングを実行する場合には、探索可能状態にしてくださいという旨を併せて表示しても良い。なお、通信部68aに携帯型通信機器70を戴置可能にしても良い。
【0373】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S3803で出力する探索電波の周波数チャネルの初期値を設定する(S3802)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、設定された周波数チャネルの探索電波を出力する(S3803)。
【0374】
なお、S3802やS3803は、BlueTooth(登録商標)による通信という前提で説明しているが、この場合には限らない。例えば電磁誘導の場合には、単なる電磁波を出力しても良い。
【0375】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、応答が有ったか否かを判定する(S3804)。応答があった場合(S3804の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、通信強度が閾値の範囲内(例えば所定の通信強度以上)となるものがあるかチェックする(S3808)。通信強度が閾値の範囲内の機器IDが無い場合(S3809の結果が「N」)、S3805に進む。
【0376】
一方、通信強度が閾値の範囲内の機器IDが有った場合(S3809の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、収集機器IDをRAM603に一時記憶する(S3810)。
【0377】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S3801で表示した案内画面の表示を解除し、表示装置62の表示画面に、機器IDの収集が完了した旨を示す収集不可画面を表示する(S3811)。ここで表示される画面は、図31の3103のような画面でも良い。
【0378】
一方、S3804において、応答がない場合(S3804の結果が「N」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、探索電波の周波数チャネルを更新(変更)する(S3805)。その後、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、全周波数チャネルでの探索が終了するまで、S3803からS3805までの処理を繰り返す(S3806)。
【0379】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S3801で表示した案内画面の表示を解除し、表示装置62の表示画面に、機器IDが収集不可能である旨を示す収集不可画面を表示する(S3807)。ここで表示される画面は、図31の3104のような画面でも良い。
【0380】
このように、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる機器ID収集処理1を使用することによって、通信部68aの通信範囲内に複数の携帯型通信機器70がある場合であっても、通信強度を考慮した上で、遊技機5に対峙する又は近辺に存在する遊技者が所有する携帯型通信機器70のIDを収集することができる。
【0381】
図39は、本発明の第2の実施の形態の遊技装置10に備えられた記憶媒体受付端末装置6において実行される機器ID収集処理2のフローチャートである。機器ID収集処理2は、記憶媒体受付端末装置6のCPU601によって、図16のS1605等で実行が開始される処理である。
【0382】
記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、まず、表示装置62の表示画面に、機器IDを収集中である旨を示す機器ID収集画面を表示する(S3901)。ここで表示される機器ID収集画面は、図31の画面3102のような画面でも良い。なお、単に収集中である旨を示す画面を表示しても良いが、収集される機器IDとカードIDとのペアリングを実行する場合には、探索可能状態にしてくださいという旨を併せて表示しても良い。
【0383】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S3903で出力する探索電波の周波数チャネルの初期値を設定する(S3902)。次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、設定された周波数チャネルの探索電波を出力する(S3903)。なお、S3902やS3903は、BlueToothによる通信という前提で説明しているが、この場合には限らない。例えば電磁誘導の場合には、単なる電磁波を出力しても良い。
【0384】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、応答が有ったか否かを判定する(S3904)。応答がない場合(S3904の結果が「N」)、S3906に進む。
【0385】
一方、応答があった場合(S3904の結果が「Y」)、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、収集機器IDをRAM603に一時記憶する(S3905)。
【0386】
次に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、探索電波の周波数チャネルを更新(変更)する(S3906)。その後、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、全周波数チャネルでの探索が終了するまで、S3903からS3905までの処理を繰り返す(S3907)。
【0387】
最後に、記憶媒体受付端末装置6のCPU601は、S3901で表示した機器ID収集画面の表示を解除する(S3908)。
【0388】
このように、本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる機器ID収集処理2を使用することによって、応答が有った場合(S3904の結果が「Y」)も無い場合(S3904の結果が「N」)も、全周波数チャネルでの検索を実施している。そのため、通信強度の最も高い、遊技機5に対峙する又は近辺に存在する遊技者が所有する携帯型通信機器70のIDを収集することができる。
【0389】
以上説明してきた、本発明の各実施の形態によれば、記憶媒体の識別情報(カードID)に紐付けられた携帯型通信機器70の機器識別情報(機器固有情報や機種識別情報)と、新たに収集された携帯型通信機器70の機器識別情報(機器固有情報や機種識別情報)とが不一致である場合に、制御処理の実行が規制されるので、遊技者が離席若しくは退席する際に記憶媒体を取り忘れることにより発生する記憶媒体の抜き取りといった不正行為や他の遊技者による追加入金といったトラブルを解消することが可能となる。
【0390】
また、本発明の各実施の形態によれば、紐付け処理済の記憶媒体の識別情報に再度の機器識別情報の紐付け処理を行うことがなくなり、適切に制御処理の実行を規制することが可能となる。
【0391】
また、本発明の各実施の形態によれば、携帯型通信機器70の機器識別情報を収集不可であった場合でも、制御処理の実行を規制するので、遊技者が離席若しくは退席する際に記憶媒体を取り忘れることにより発生する記憶媒体の抜き取りといった不正行為や他の遊技者による追加入金といったトラブルをより効果的に解消することが可能となる。
【0392】
また、本発明の各実施の形態によれば、一般記憶媒体(ワンデイカード110)の有価価値が変換処理で帰零した場合に、当該一般記憶媒体に紐付けされている携帯型通信機器70の機器識別情報が解除されるので、一般記憶媒体の繰り返しの利用の妨げとならない。
【0393】
また、本発明の各実施の形態によれば、記憶媒体の識別情報に紐付けられた携帯型通信機器70の機器識別情報と、新たに収集された携帯型通信機器70の機器識別情報とが不一致である場合に、精算処理の実行が規制されるので、本来の持ち主とは異なる遊技者が何らかの方法で紐付け処理済みの記憶媒体を入手したとしても有価価値の残分の精算ができなくなり、有価価値の精算に関する不正行為やトラブルを解消することが可能となる。
【0394】
また、本発明の各実施の形態によれば、携帯型通信機器70の機器識別情報を収集不可であった場合でも、精算処理の実行を規制するので、何らかの方法で紐付け処理済の有価価値情報の有価価値の残分がある記憶媒体を本来の持ち主とは異なる遊技者が入手したとしても精算することができなくなる。
【0395】
また、本発明の各実施の形態によれば、一般記憶媒体の有価価値が変換処理で帰零した場合に、当該一般記憶媒体に紐付けされている携帯型通信機器70の機器識別情報が解除されるので、一般記憶媒体の繰り返しの利用の妨げとならない。
【0396】
また、本発明の各実施の形態によれば、離席時間が所定時間継続した場合に電子メールを送信することで、会員記憶媒体(会員カード100)を忘れていることを、当該会員記憶媒体の持ち主である遊技者に通知することができる。
【0397】
なお、今回開示した実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0398】
2 会員管理装置
3 監視カメラ管理装置
4 音声管理装置
5 遊技機
6 記憶媒体受付端末装置(台間サンド、遊技用装置)
10 遊技装置
11 監視カメラ
14 録画装置
15 精算装置
17 インカム
26 貸出ボタン
27 排出ボタン
28 店内スピーカ
38 リモコン
61 カード挿入口
62 表示装置
63 紙幣挿入口
65 赤外線受光部
68 各台計数器(各台JC)
68a 通信部
69 抜取ロック解除スイッチ
70 携帯型通信機器
81 表示切替ボタン
82 貯球払出ボタン
83 持球払出ボタン
84 貸出ボタン
85 書込ボタン
100 会員カード
101 記憶領域
2300 報知情報出力テーブル
2700 会員情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機に対応して設けられ、固有識別情報を記憶した記憶媒体を受け付けて当該記憶媒体により特定される有価価値情報の有価価値の範囲内での遊技価値への変換処理を実行可能な遊技用装置と、
前記記憶媒体により特定される前記有価価値情報の精算処理を実行可能な精算装置と、
前記遊技用装置及び前記精算装置から情報を収集して、前記記憶媒体に対応する前記有価価値情報を更新管理することが可能な管理装置と、を備えた遊技システムにおいて、
前記記憶媒体は、遊技者が所有する通信機器から収集する当該通信機器を識別可能な機器識別情報を紐付ける紐付け処理の処理対象となり、
前記遊技用装置は、
前記記憶媒体を情報の読み書きが可能なように受け付けることが可能な記憶媒体受付手段と、
少なくとも前記紐付け処理が未処理の記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中であることに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機と対峙する遊技者が所持する通信機器から、機器識別情報を収集することが可能な紐付け時収集手段と、
前記紐付け時収集手段が収集した機器識別情報を、前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付ける前記紐付け処理を実行することが可能な紐付け処理手段と、
前記変換処理を含む予め設定された前記記憶媒体に関する複数の制御処理の何れかを実行するための遊技者の要求入力を受け付けることが可能な要求入力受付手段と、
前記記憶媒体受付手段が前記記憶媒体を受付中に前記要求入力を受け付けたことに基づいて、当該要求入力に対応する制御処理を実行することが可能な要求処理実行手段と、
少なくとも前記紐付け処理が処理済みの記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中であることに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機の近辺に存在する通信機器から、前記機器識別情報を収集することが可能な判定時収集手段と、
前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付けられた機器識別情報と、前記判定時収集手段が収集した機器識別情報と、を比較判定することが可能な制御時比較判定手段と、
前記制御時比較判定手段によって前記紐付けられた機器識別情報と、前記収集した機器識別情報との不一致が判定されたことに基づいて、前記要求処理実行手段による前記制御処理の実行を規制することが可能な制御処理規制手段と、
を備えたことを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
前記紐付け時収集手段は、前記紐付け処理が未処理の記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中に前記要求入力を受け付けたことに基づいて、前記機器識別情報を収集し、
前記判定時収集手段は、前記紐付け処理が処理済み記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中に前記要求入力を受け付けたことに基づいて、前記機器識別情報を収集することを特徴とする請求項1に記載の遊技システム。
【請求項3】
前記制御処理規制手段は、前記判定時収集手段によって前記機器識別情報が収集不可であったことに基づいて、前記要求処理実行手段による前記要求入力に対応する制御処理の実行を規制することが可能であることを特徴とする請求項2に記載の遊技システム。
【請求項4】
前記記憶媒体は、遊技場での会員登録を受けた遊技者でない一般の遊技者が繰り返し利用するための一般記憶媒体を含み、
前記遊技用装置は、
前記記憶媒体受付手段が受付中の前記紐付け処理が処理済みの一般記憶媒体の有価価値情報の有価価値が前記変換処理により帰零したことに基づいて、当該一般記憶媒体に紐付けされている機器識別情報を解除する変換時解除手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の遊技システム。
【請求項5】
前記精算装置は、
前記有価価値情報を記憶した前記記憶媒体を情報の読み書きが可能なように受け付けることが可能な精算時媒体受付手段と、
前記精算時媒体受付手段が前記記憶媒体を受け付けたことに基づいて、前記有価価値の残分を精算する精算処理を実行することが可能な有価価値精算手段と、
前記紐付け処理が処理済みの記憶媒体を前記精算時媒体受付手段が受け付けたことに基づいて、当該精算装置の近辺に存在する通信機器から、前記機器識別情報を収集することが可能な精算時収集手段と、
前記精算時媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付けられた機器識別情報と、前記精算時収集手段が収集した機器識別情報と、を比較判定することが可能な精算時比較判定手段と、
前記精算時比較判定手段によって前記紐付けられた機器識別情報と、前記収集した機器識別情報との不一致が判定されたことに基づいて、前記有価価値精算手段による前記精算処理の実行を規制することが可能な精算処理規制手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の遊技システム。
【請求項6】
前記精算処理規制手段は、前記精算時収集手段によって前記機器識別情報が収集不可であることに基づいて、前記有価価値精算手段による前記精算処理の実行を規制することが可能であることを特徴とする請求項5に記載の遊技システム。
【請求項7】
前記精算装置は、
前記精算時媒体受付手段が受付中の前記紐付け処理が処理済みの一般記憶媒体の有価価値情報の有価価値が前記精算処理により帰零したことに基づいて、当該一般記憶媒体に紐付けられている機器識別情報を解除する精算時解除手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の遊技システム。
【請求項8】
前記記憶媒体は、遊技場での会員登録を受けた遊技者が利用するための会員記憶媒体を含み、
前記通信機器は、電子メールの受信が可能なよう構成されており、
前記遊技用装置は、
前記紐付け処理が処理済みの記憶媒体を前記記憶媒体受付手段が受付中であることに基づいて、当該遊技用装置に対応する遊技機の近辺に存在する通信機器から、定時的に前記機器識別情報を収集することが可能な定時収集手段と、
前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体に紐付けられた機器識別情報と前記定時収集手段の収集結果とに基づいて、当該記憶媒体を所持すべき遊技者の離席を検出する離席検出手段と、
前記離席検出手段による離席検出が所定期間継続したことに基づいて、前記記憶媒体受付手段が受付中の記憶媒体の固有識別情報を含む離席情報を送信する離席情報送信手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記会員記憶媒体の識別情報に対応付けて当該会員記憶媒体を所持する遊技者の前記通信機器の電子メールアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
前記離席情報送信手段からの離席情報の受信に基づいて、前記アドレス記憶手段から離席した遊技者が所持する通信機器の電子メールアドレスを特定するアドレス特定手段と、
前記アドレス特定手段が特定した電子メールアドレスに所定の電子メールを送信する電子メール送信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一つに記載の遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2012−217617(P2012−217617A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86344(P2011−86344)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(390025601)株式会社西陣 (107)
【出願人】(598044464)株式会社ピーエーネット技術研究所 (51)
【出願人】(000132747)株式会社ソフイア (2,465)
【Fターム(参考)】