説明

遊技情報表示装置、及び遊技情報表示システム

【課題】、ホール情報を閲覧する遊技場を指定する手間を抑制した遊技情報表示装置、及び遊技情報表示システムを提供すること。
【解決手段】遊技情報表示システム1は、各遊技場の位置情報を対応付けてホール情報を記憶するホール情報記憶手段321、情報端末10の撮像エリアを特定する撮像エリア特定手段311、及び撮像エリアに対応するホール情報を抽出する情報抽出手段312を備える管理サーバ装置3と、遊技場の外観を撮像してホール画像を取得する撮像手段、ホール画像を表示する画像表示手段、現在位置を検出する位置検出手段、カメラ方位を検出する方位検出手段、及びホール画像に対してホール情報を重ねて表示する情報表示手段を備える情報端末10と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの複数種類の遊技機が設置された遊技場の各種の営業情報を表示する遊技情報表示装置、あるいは遊技情報表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機が設置された遊技場について、ホール名称や営業時間や設置機種や出玉状況などのホール情報を遊技者がオンラインで閲覧できる閲覧サービスシステムが実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、ホール情報を閲覧したい遊技場をクライアント端末上で指定することにより、そのホール情報の提供を受けることができる。このようなシステムを利用すれば、遊技者が実際に遊技場へ出向かなくても所望のホール情報を得ることが可能となり、非常に便利である。
【0003】
しかしながら、前記従来の閲覧サービスシステムでは、次のような問題がある。すなわち、遊技者が外出先でたまたま遊技場を見かけたとき等、突発的な状況において直ちにその遊技場を指定することが容易ではなく、そのホール情報をその場で獲得することが難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−52219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ホール情報を閲覧する遊技場を指定する手間を抑制した遊技情報表示装置、及び遊技情報表示システムを提供するための発明である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、パチンコ遊技機やスロットマシンなど複数種類の遊技機が設置された遊技場の各種の営業情報であるホール情報を表示する遊技情報表示装置において、
各遊技場の位置を表す位置情報を対応付けて、複数の遊技場のホール情報を記憶するホール情報記憶手段と、
遊技場の外観を撮像してホール画像を取得する撮像手段と、
この撮像手段により取得されたホール画像を表示する画像表示手段と、
現在位置を検出する位置検出手段と、
前記撮像手段による撮像方向を表すカメラ方位を検出する方位検出手段と、
前記現在位置及び前記カメラ方位に基づいて前記撮像手段の撮像エリアを特定する撮像エリア特定手段と、
前記ホール情報記憶手段が記憶する各遊技場のホール情報のうち、前記撮像エリア特定手段により特定された撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けられたホール情報を抽出する情報抽出手段と、
前記画像表示手段により表示されたホール画像に対して、前記情報抽出手段が抽出したホール情報を重ねて表示する情報表示手段と、を備えた遊技情報表示装置にある。
【0007】
本発明の一態様は、パチンコ遊技機やスロットマシンなど複数種類の遊技機が設置された遊技場の各種の営業情報であるホール情報を、各遊技場の位置を表す位置情報を対応付けて記憶するホール情報記憶手段、
いずれかの遊技場のホール情報を抽出する情報抽出手段、を有する管理サーバ装置と、
遊技場の外観を撮像してホール画像を取得する撮像手段、
この撮像手段により取得されたホール画像を表示する画像表示手段、
現在位置を検出する位置検出手段、
前記撮像手段による撮像方向を表すカメラ方位を検出する方位検出手段、
及び前記画像表示手段により表示されたホール画像に、前記管理サーバ装置から受信したホール情報を重ねて表示する情報表示手段、を有する遊技情報表示装置と、が通信可能な状態で接続され、
前記管理サーバ装置は、前記遊技情報表示装置が検出した現在位置及びカメラ方位に基づいて特定される撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けされたホール情報を抽出し、そのホール情報を前記遊技情報表示装置に送信するように構成されていることを特徴とする遊技情報表示システムにある。
【0008】
本発明に係る遊技情報表示装置では、前記ホール情報を閲覧したい遊技場の外観を撮像するだけで、その遊技場の前記ホール情報を表示させることができる。例えば、外出先で偶然見かけた遊技場であってもその場で前記ホール情報を閲覧でき、非常に便利である。
【0009】
本発明の好適な一態様の遊技情報表示装置が備えるホール情報記憶手段が記憶するホール情報には、その遊技場に設置された遊技機の機種を特定可能な機種情報が含まれている。
この場合には、遊技場の設置機種を把握できるようになるので、自分が遊技したい機種が設置されているか否かすぐに確認できるようになり非常に便利である。なお、機種毎の設置台数を前記機種情報に含めることも良い。
【0010】
本発明の好適な一態様の遊技情報表示システムは、遊技場に設置された各遊技機の稼動情報を集計する集計手段、
及びこの集計手段が集計した稼動情報を前記管理サーバ装置に向けて送信する情報提供手段、を有し、各遊技場に設置された遊技場管理装置を含み、
前記管理サーバ装置のホール情報記憶手段が記憶するホール情報には、前記遊技場管理装置から受信した稼動情報が含まれている。
【0011】
この場合には、表示された前記ホール情報に基づいて、遊技場の出玉状況等の稼動状況を把握できるようになり非常に便利である。
なお、前記遊技情報表示装置が表示するホール情報としては、上記のほか、遊技場の店舗名(ホール名)、営業時間、交換率、イベント内容、大当たりデータなどが考えられる。
【0012】
本発明の好適な一態様の遊技情報表示システムは、前記遊技情報表示装置と通信可能であって、該遊技情報表示装置を介して遊技者に特典を付与する特典サーバ装置を含み、
前記遊技情報表示装置は、前記管理サーバ装置が記憶するホール情報のうち、特典付与の条件となる特定情報を含むホール情報を受信したとき、該特定情報を取り込みした旨を表す情報を前記特典サーバ装置に送信し、
前記特典サーバ装置は、前記特定情報を取り込みした旨を表す情報を前記遊技情報表示装置から受信したとき、送信元の遊技情報表示装置を介してその遊技者に特典を付与する。
【0013】
この場合には、前記特定情報を含むホール情報を閲覧するように遊技者を動機付けでき、対応する遊技場まで足を運ばせることが可能になる。イベントと組み合わせて特典を付与すれば、イベント効果を高めることができる。例えば、新規導入イベントを実施する遊技場のホール情報に前記特定情報を付加しておくことも良い。この場合、前記特典サーバ装置は、新規導入機種の製造メーカに設置されたサーバ装置であっても良い。遊技者に対して付与する特典としては、その機種に登場するキャラクタの画像や、演出音楽等を設定しても良い。
【0014】
なお、前記遊技情報表示システムにおいては、前記撮像エリアを特定する手段を前記遊技情報表示装置側に設けても良く、前記管理サーバ装置側に設けても良い。前記遊技情報表示装置側に設けた場合には、特定された撮像エリアを前記管理サーバ装置に向けて送信するように前記遊技情報表示装置を構成すれば良い。前記管理サーバ装置側に設ける場合には、前記現在位置及び前記カメラ方位を前記管理サーバ装置に向けて送信するように前記遊技情報表示装置を構成すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1における、遊技情報表示システムを示すシステム図。
【図2】実施例1における、管理サーバ装置が記憶するホール情報を説明する説明図。
【図3】実施例1における、情報端末(遊技情報表示装置)のおもて面を示す正面図。
【図4】実施例1における、情報端末の背面を示す正面図。
【図5】実施例1における、情報端末の電気的構成を示すブロック図。
【図6】実施例1における、ホール画像にホール情報が重ねて表示された状態を例示する説明図。
【図7】実施例2における、遊技情報表示システムを示すシステム図。
【図8】実施例3における、情報端末の電気的構成を示すブロック図。
【図9】実施例4における、情報端末の車載例を示す説明図。
【図10】実施例4における、機種リスト画面を示す正面図。
【図11】実施例4における、交換レート設定画面を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、ホール情報を表示する情報端末10(遊技情報表示装置)を含む遊技情報表示システム1に関する例である。この内容について、図1〜図6を用いて説明する。
【0017】
本例の遊技情報表示システム1では、管理サーバ装置3と情報端末10とがインターネット等の公衆通信回線を介して通信可能な状態で接続されている。
管理サーバ装置3は、図1に示すごとく、液晶ディスプレイ350や図示しないプリンタ等を含む出力部35と、各種の演算処理を実行する装置本体300と、キーボード360及び図示しないマウスを含む入力部36と、を備えている。装置本体300は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を含む制御部31のほか、ハードディスクドライブ(HDD)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む記憶部32、及び情報端末10との間で各種の情報をやり取りする通信手段331を備える送受信部(I/O)33を備えている。
【0018】
記憶部32は、複数の遊技場のホール情報を記憶するホール情報記憶手段321としての機能を備えている。ホール情報記憶手段321は、図2のごとく、遊技情報の位置情報を対応付けてホール情報を記憶している。本例のホール情報は、遊技場の名称であるホール名、営業時間、遊技媒体の交換率、各種のイベント情報等である。
【0019】
制御部31は、情報端末10の撮像エリアを特定する撮像エリア特定手段311、撮像エリア内の遊技場のホール情報を抽出する情報抽出手段312、としての機能を備えている。撮像エリア特定手段311は、情報端末10からの送信情報に基づいて撮像エリアを特定する。情報抽出手段312は、特定された撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けされたホール情報を、ホール情報記憶手段321の記憶データの中から抽出する。
【0020】
次に、情報端末10は、図3及び図4のごとく、厚さ1cm程度の平板状の縦型端末である。そのおもて面(図3参照。)側には、液晶表示部151の表示画面150が配置され、その上下には、スピーカ131及びメニューボタン121が配置されている。情報端末10の背面(図4参照。)側には、カメラ(撮像手段)11(図5参照。)のレンズ開口部111が設けられている。また、情報端末10の外周側面には、各種のボタン群12(図3及び図4では図示略。)が配置されている。
【0021】
液晶表示部151は、遊技場の外観を撮像したホール画像を表示する画像表示手段、その遊技場のホール情報を表示する情報表示手段としての機能を備えている。この液晶表示部151の表示画面150には、シート状のタッチパネル153(図5参照。)が積層されている。タッチパネル153は、表示画面150に表示された操作ボタンとの組み合わせにより、カメラ機能をスタートさせるためのカメラボタン、カメラのシャッターボタン、ホール情報を要求するインフォメーションボタン等の操作手段としての機能を実現する。
【0022】
情報端末10の内部には、図5のごとく、制御部20をなす電気回路が形成された制御基板が収容されている。この制御基板に対しては、CCD素子やレンズ等が基板に実装されたカメラ(撮像手段)11、GPS電波を受信するGPS受信機(位置検出手段)14、地磁気を利用して方位を検出する方位センサ(方位検出手段)17、無線LANのデータ通信用のアンテナ16、スピーカ131を駆動するアンプ130、外周側面の各種のボタン群12、タッチパネル153、液晶表示部(画像表示手段、情報表示手段)151等が電気的に接続されている。
【0023】
制御部20は、CPU21、記憶素子であるROM22・RAM23、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)部24等を備えている。I/O部24は、無線LAN機能を有する通信手段241としての機能を備えている。
ROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶している。
RAM23は、CPU21のワークエリアや一時書き込みにも利用される読み書き可能な記憶素子である。
制御部20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、液晶表示部151の表示を制御する表示制御手段211としての機能を実現する。
【0024】
次に、本例の遊技情報表示システム1の利用について説明する。ホール情報を閲覧したいときには、情報端末10の表示画面150に表示されたカメラボタン(図示略)をタッチ操作することで、カメラ機能を有効にしてその遊技場の外観を撮像する。カメラ機能が有効になると、表示画面150に撮像画像が表示されて液晶表示部151がカメラファインダーのように機能する。
【0025】
図6のように遊技場の全景が収まるようにズーム等の調整を行った後、シャッターボタン(図示略)を操作すれば、遊技場が映り込んだホール画像を取得できる。ホール画像が表示された状態でインフォメーションボタンを操作すると、GPS受信機14により測位された現在位置、及び方位センサ17により検出されたカメラ方位(撮像方向)が管理サーバ装置3に向けて送信される。
【0026】
情報端末10から現在位置及びカメラ方位を受信した管理サーバ装置3は、その現在位置及びカメラ方位に基づいて撮像エリアを特定する。そして、撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けされたホール情報をホール情報記憶手段321の記憶データの中から抽出し、現在位置等の送信元の情報端末10に対して送信する。
【0027】
ホール情報を受信した情報端末10は、表示画面150に表示するホール画像に対してそのホール情報を表示するインフォメーション表示155を図6のように重ねて表示する。インフォメーション表示155のうちのイベント情報表示155Aについては、タッチ操作が可能になっている。イベント情報表示155Aをタッチ操作すれば、遊技場で実施されるイベントの詳細内容を表示させることができる。
【0028】
このように、本例の遊技情報表示システム1では、情報端末10により遊技場の外観を撮像するだけでホール情報を取得できる。たまたま通り掛かった遊技場であっても直ちにホール情報を取得できるので非常に便利である。
【0029】
なお、本例の遊技情報表示システム1に対して、公衆回線を介して情報端末10と通信可能な特典サーバ装置(図示略)を追加することも良い。例えば、この特典サーバ装置は、遊技機の製造メーカ等に設置されている。そのメーカの遊技機のイベントの実施中に前記イベント情報表示155Aをタッチ操作してイベントの詳細内容(特定情報)を表示させると、その旨が特典サーバ装置に通知される。通知を受けた特典サーバ装置は、通知元の情報端末10を介してその遊技者に特典を付与する。特典は、例えば、その遊技機の演出に登場するキャラクタの画像データや、演出音楽の楽曲データ等である。
【0030】
情報端末10としては、本例において説明したような機能を実現した専用機であっても良いが、ゲーム機やスマートフォン等、所定のソフトウェアをインストールすることで上記の機能を実現できる汎用機であっても良い。専用機の場合であれば、様々な機種の表示パターンテーブルを予め記憶させておくことも良い。
【0031】
なお、本例の遊技情報表示システム1では、現在位置及びカメラ方位に基づいて撮像エリアを特定する手段を管理サーバ装置3に設けている。これに代えて、撮像エリア特定手段を情報端末10に設けると共に、撮像エリアを送信するように情報端末10を構成しておくことも良い。
【0032】
本例では、情報端末10の表示画面150に表示されたシャッターボタンを操作することによりホール画像を取得し、同様のインフォメーションボタンを操作することにより管理サーバ装置3からホール情報を取得している。シャッターボタンやインフォメーションボタン等は、必須の構成ではなく、これらのボタンを操作しないで管理サーバ装置3からホール情報を取得するようにしても良い。すなわち、表示画面150に遊技場の撮像画像が表示されたときに自動で管理サーバ装置3へ現在位置及びカメラ方位を送信し、管理サーバ装置3からホール情報を取得することも良い。
【0033】
(実施例2)
本例は、実施例1の遊技情報表示システムを基にして、各遊技場に設置された遊技場管理装置4を追加した例である。この内容について、図7を参照して説明する。
遊技場管理装置4は、データの記憶容量やCPUの計算能力等の違いがあるものの、実施例1の管理サーバ装置3とほぼ同様のハードウェア構成を有する装置である。
【0034】
遊技場管理装置4は、場内に設置された各遊技機の稼動情報を集計する集計手段401、イベント等の営業情報を従業員等が入力する入力手段402、稼動情報や営業情報等を管理サーバ装置3に向けてアップロードする情報提供手段403としての機能を備えている。
集計手段401により集計される稼動情報としては、設置された各遊技機におけるゲームの実行回数、大当たり抽選の実行回数、大当たりの発生回数、出玉率等がある。
【0035】
管理サーバ装置3は、各遊技場側から受信した稼動情報や営業情報を基にして、送信元の遊技場について記憶しているホール情報を自動更新する。なお、遊技場管理装置4の送信情報には、その遊技場の位置情報が対応付けされている。管理サーバ装置3は、対応付けされた位置情報を利用して、稼動情報の送信元に当たる遊技場のホール情報を特定する。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
【0036】
(実施例3)
本例は、実施例1の遊技情報表示システムの情報端末を基にして、単体で動作するスタンドアロン型の情報端末を実現した例である。この内容について、図8を参照して説明する。
本例の情報端末10は、実施例1の管理サーバ装置が備える手段とほぼ同様に構成された撮像エリア特定手段214、ホール情報記憶手段221、及び情報抽出手段215を備えている。
【0037】
この情報端末10によれば、ホール画像を取得する際、現在位置及びカメラ方位に基づいて撮像エリアを特定できる。そして、記憶しているホール情報の中から、その撮像エリア内の遊技場のホール情報を抽出し、表示画面150に表示させることができる。
このように、本例の情報端末10は、管理サーバ装置3との間で情報のやり取りをすることなく撮像されたホール画像に対応するホール情報を表示できる。
【0038】
なお、ホール情報を情報端末10に供給する方法としては、SDメモリカード等のメモリ媒体を利用する方法のほか、インターネット等を介してダウンロードしたホール情報を内蔵するROM、RAM等に記憶させておく方法等がある。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
(実施例4)
本例は、実施例1の遊技情報表示システムを基にして、遊技条件に適合する遊技場のホール情報を自動表示できるように構成を変更した例である。この内容について、図9〜図11を参照して説明する。
【0039】
本例の情報端末10は、図9のごとく、車載ホルダ101を介して自動車のダッシュボード100に装着可能である。この情報端末10は、予め設定した機種や交換率等の遊技条件に適合する遊技場に近づいたとき、遊技条件に適合している旨と共にその遊技場のホール情報を自動表示する。本例の情報端末10は、上記の遊技条件を設定するための設定手段、及びホール情報が遊技条件に適合しているか否かを判定する判定手段を備えている。
【0040】
情報端末10では、表示画面150に表示された機種リスト画面105(図10)や、交換レート設定画面107(図11)等を利用して機種や交換率等を設定可能である。例えば、機種リスト画面105では、表示画面150をなぞるような上下方向のタッチ操作によって様々な機種を表示でき、遊技を希望する機種名にタッチ操作することでその機種を選択できる。また、交換レート設定画面107では、上矢印107Aあるいは下矢印107Bをタッチすることでレート表示欄107Cに表示された交換率を変更できる。希望の交換率が表示されたときにレート表示欄107Cにタッチすれば、その交換率を設定可能である。
【0041】
さらに、本例の情報端末10では、前方画像を連続撮影する自動モードを設定可能である。自動モードが設定された情報端末10は、現在位置及びカメラ方位の検出を一定時間毎(1〜2秒毎)に繰り返し実行すると共に、車両の前方風景を撮影して表示画面150に表示する。検出された現在位置及びカメラ方位は、その都度、管理サーバ装置に送信される。
【0042】
管理サーバ装置は、情報端末10の現在位置及びカメラ方位に基づいて撮像エリアを特定すると共に、その撮像エリア内に位置する位置情報が対応付けされたホール情報の抽出を試みる。管理サーバ装置は、いずれかのホール情報を抽出できたとき、その都度、そのホール情報を情報端末10に送信する。
【0043】
情報端末10は、受信したホール情報を遊技条件と対比し、条件に適合しているか否かの判定を実行する。遊技条件に非適合であれば、受信したホール情報の表示は行わない。一方、遊技条件に適合していれば、表示画面150の前方画像(このときには遊技場が映り込んだホール画像となっている。)に、遊技条件に適合している旨と共にそのホール情報を重ねて表示する(図9参照。)。
【0044】
なお、本例に代えて、現在位置及びカメラ方位に加えて、遊技条件を管理サーバ装置に送信しても良い。ホール情報が遊技条件に適合しているか否かを管理サーバ装置側で判定して、適合した場合にのみホール情報を情報端末に送信しても良い。この場合、情報端末10側では、管理サーバ装置から受信したホール情報を全て表示すれば良い。
なお、本例の技術的思想は、実施例3と同様にスタンドアローン型で実現することも可能である。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1あるいは実施例3と同様である。
【0045】
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
【符号の説明】
【0046】
1…遊技情報表示システム、10…情報端末(遊技情報表示装置)、11…カメラ(撮像手段)、14…GPS受信機(位置検出手段)、17…方位センサ(方位検出手段)、150…表示画面、151…液晶表示部(画像表示手段、情報表示手段)、20…制御部、21…CPU、211…表示制御手段、214、311…撮像エリア特定手段、215、312…情報抽出手段、22…ROM、221、321…ホール情報記憶手段、23…RAM、24…I/O部、3…管理サーバ装置、4…遊技場管理装置、401…集計手段、402…入力手段、403…情報提供手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ遊技機やスロットマシンなど複数種類の遊技機が設置された遊技場の各種の営業情報であるホール情報を表示する遊技情報表示装置において、
各遊技場の位置を表す位置情報を対応付けて、複数の遊技場のホール情報を記憶するホール情報記憶手段と、
遊技場の外観を撮像してホール画像を取得する撮像手段と、
この撮像手段により取得されたホール画像を表示する画像表示手段と、
現在位置を検出する位置検出手段と、
前記撮像手段による撮像方向を表すカメラ方位を検出する方位検出手段と、
前記現在位置及び前記カメラ方位に基づいて前記撮像手段の撮像エリアを特定する撮像エリア特定手段と、
前記ホール情報記憶手段が記憶する各遊技場のホール情報のうち、前記撮像エリア特定手段により特定された撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けられたホール情報を抽出する情報抽出手段と、
前記画像表示手段により表示されたホール画像に対して、前記情報抽出手段が抽出したホール情報を重ねて表示する情報表示手段と、を備えた遊技情報表示装置。
【請求項2】
前記ホール情報記憶手段が記憶するホール情報には、その遊技場に設置された遊技機の機種を特定可能な機種情報が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の遊技情報表示装置。
【請求項3】
パチンコ遊技機やスロットマシンなど複数種類の遊技機が設置された遊技場の各種の営業情報であるホール情報を、各遊技場の位置を表す位置情報を対応付けて記憶するホール情報記憶手段、
いずれかの遊技場のホール情報を抽出する情報抽出手段、を有する管理サーバ装置と、
遊技場の外観を撮像してホール画像を取得する撮像手段、
この撮像手段により取得されたホール画像を表示する画像表示手段、
現在位置を検出する位置検出手段、
前記撮像手段による撮像方向を表すカメラ方位を検出する方位検出手段、
及び前記画像表示手段により表示されたホール画像に、前記管理サーバ装置から受信したホール情報を重ねて表示する情報表示手段、を有する遊技情報表示装置と、が通信可能な状態で接続され、
前記管理サーバ装置は、前記遊技情報表示装置が検出した現在位置及びカメラ方位に基づいて特定される撮像エリア内の位置を表す位置情報が対応付けされたホール情報を抽出し、そのホール情報を前記遊技情報表示装置に送信するように構成されていることを特徴とする遊技情報表示システム。
【請求項4】
遊技場に設置された各遊技機の稼動情報を集計する集計手段、
及びこの集計手段が集計した稼動情報を前記管理サーバ装置に向けて送信する情報提供手段、を有し、各遊技場に設置された遊技場管理装置を含み、
前記管理サーバ装置のホール情報記憶手段が記憶するホール情報には、前記遊技場管理装置から受信した稼動情報が含まれていることを特徴とする請求項3に記載の遊技情報表示システム。
【請求項5】
前記遊技情報表示装置と通信可能であって、該遊技情報表示装置を介して遊技者に特典を付与する特典サーバ装置を含み、
前記遊技情報表示装置は、前記管理サーバ装置が記憶するホール情報のうち、特典付与の条件となる特定情報を含むホール情報を受信したとき、該特定情報を取り込みした旨を表す情報を前記特典サーバ装置に送信し、
前記特典サーバ装置は、前記特定情報を取り込みした旨を表す情報を前記遊技情報表示装置から受信したとき、送信元の遊技情報表示装置を介してその遊技者に特典を付与することを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技情報表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−70934(P2013−70934A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214133(P2011−214133)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】