説明

遊技機の皿揚球装置

【課題】球揚送機構が上球受皿や下球受皿の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ遊技機枠の前部に設けられる。
【解決手段】心棒98と丸棒を蔓巻発条のように蔓巻状に形成した形態の螺旋体99とからなる揚送球搬送体33が上球受皿11と下球受皿12とを繋ぐ揚送筐体31の1つの円筒状の曲線的な空間に収容され、揚送モータ32が駆動するのに伴い、螺旋体99が心棒98を中心として心棒98の周囲を一方向に回転すると、矢印X4で示すように下球受皿12の揚送球入口26から球揚送扉43の上面と揚送球導入路34と筐体球入口80を経由して揚送球搬送体33の下部に到達した球が、回転する螺旋体99によって上方に搬送された後に揚送球導出路35を経由して揚送球出口20から上球受皿11に排出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、球揚送機構が上球受皿や下球受皿の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ遊技機枠の前部に設けられる遊技機の皿揚球装置に関する。
【背景技術】
【0002】
球を遊技媒体として使用するパチンコ遊技機などの遊技機では、下球受皿から上球受皿に球を搬送する皿揚球装置が知られている。図9および図10は、特許文献1で開示された皿揚球装置を備えたパチンコ遊技機を示す。
【0003】
図10において、パチンコ遊技機は、遊技機枠1の内部に図外の遊技盤を交換可能に取り付ける形態である。遊技機枠1は、固定枠2の前部に可動枠3を開閉可能に備え、可動枠3の前部に前扉4および皿構造体5を開閉可能に備える。固定枠2は、遊技機設置設備に固定される。遊技機設置設備は、パチンコ遊技機を設置する遊技店の島と呼ばれる設備である。可動枠3は、左側に位置するヒンジ6を中心とし、固定枠2の前で前方に開かれかつ後方に閉じられるように、片開き可能である。可動枠3には、図外の施錠装置、図外の遊技盤を交換可能に取り付けるための機構、図外の球発射機構、図外の球払出装置が設けられる。前扉4および皿構造体5は、個別に、左側に位置するヒンジ7を中心とし、可動枠3の前で前方に開かれかつ後方に閉じられるように、片開き可能である。
【0004】
前扉4には、窓9、前面パネル10が設けられる。窓9は、前後方向への貫通孔として構成される。前面パネル10は、窓9を後から塞ぐ大きさのガラスまたは合成樹脂からなる光透過性の有る無色な板状に構成される。皿構造体5は、前扉4よりも下部に配置される。皿構造体5の前部には、上球受皿11、下球受皿12、球発射操作機構13が設けられる。上球受皿11は、遊技に使用する球を貯蔵する容器である。下球受皿12は、上球受皿11から抜き取られる球を貯蔵する容器である。
【0005】
上球受皿11には、球払出口15、発射球供給口16、上抜取球入口17、上球抜取扉18、上球抜取操作体19、揚送球出口20が設けられる。上球受皿11における底部の球の接触する上面は、上球受皿11に取り込まれた球を発射球供給口16に向けて流下させる斜面を構成する。上球抜取扉18と上球抜取操作体19とは互いに図外の連結機構で連結されており、上球抜取操作体19がばねのばね力に抗し遊技者に操作されるのに伴い連結機構を介して上球抜取扉18が上抜取球入口17を開放するように動作し、上記上球抜取操作体19への遊技者からの操作が解除されるのに伴いばねのばね力で連結機構を介して上球抜取扉18が上抜取球入口17を閉鎖するように動作する。つまり、上球抜取扉18は上球抜取操作体19の操作に伴い機械式に開閉する構造になっている。
【0006】
下球受皿12には、下抜取球入口22、下抜取球出口23、下球抜取扉24、下球抜取操作体25、揚送球入口26、揚送操作体27が設けられる。下球受皿12における底部の球の接触する底面28は、下球受皿12の内部に取り込まれた球を揚送球入口26に向けて流下させる斜面を構成する。下球抜取扉24と下球抜取操作体25とは互いに図外の連結機構で連結されており、下球抜取操作体25が遊技者で操作されるのに伴い連結機構を介して下球抜取扉24が下抜取球出口23を開放するように動作し、上記下球抜取操作体25への遊技者からの操作が解除されるのに伴い連結機構を介して下球抜取扉24が下抜取球出口23を閉鎖するように動作する。つまり、下球抜取扉24は下球抜取操作体25の操作に伴い機械式に開閉する構造になっている。
【0007】
図9に示すように、上球受皿11および下球受皿12には、抜取球通路29および球揚送機構30が設けられる。球揚送機構30は、揚送筐体31、揚送モータ32、揚送球搬送体33、揚送球導入路34、揚送球導出路35が設けられる。
【0008】
図9において、皿揚球装置の動作について説明する。上抜取球入口17が上球抜取扉18で閉鎖され、球払出装置から賞球または貸球としての球が払い出された場合、当該球は、図10の球払出口15から上球受皿11に払い出され、上球受皿11の球と接触する底面を球発射球供給口16に向けて流下し上球抜取扉18および発射球送出機構61に受け止められ上球受皿11に貯蔵される。
【0009】
図9に戻り、前記のように球が上球受皿11に貯蔵された状態において、遊技者が上球抜取操作体19を操作すると、上球抜取扉18が実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動しかつ停止して上抜取球入口17を開放する。これによって、球が、矢印X1で示すように上球受皿11から上抜取球入口17と抜取球通路29および下抜取球入口22を経由して下球受皿12に排出された後に下球受皿12の底面28を揚送球入口26に向けて流下して下球受皿12に貯蔵されるとともに、矢印X2で示すように揚送球入口26を経由して揚送球導入路34に貯蔵される。
【0010】
そして、球が下球受皿12および揚送球導入路34に貯蔵され、球箱37が下球受皿12の真下に位置するように遊技機設置設備の棚38の上に置かれた状態において、遊技者が下球抜取操作体25を操作すると、下球抜取扉24が実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動しかつ停止して下抜取球出口23を開放する。これによって、球が、矢印X3で示すように下抜取球出口23から落下して球箱37に取り込まれる。この場合、上記揚送球導入路34に貯蔵された球は、揚送球導入路34に残存されたままである。
【0011】
また、下球抜取扉24が仮想線で示す位置から実線で示す位置に移動しかつ停止して下抜取球出口23を閉鎖し、球が下球受皿12および揚送球導入路34に貯蔵された状態において、遊技者が揚送操作体27を操作すると、揚送モータ32が揚送球搬送体33を回転し、揚送球搬送体33が揚送球導入路34に残存する球および下球受皿12に貯蔵された球を上方に搬送する。この上方に搬送された球は矢印X4で示すように揚送球搬送体33の上部から揚送球導出路35を経由して揚送球出口20から上球受皿11に排出される。
【0012】
しかしながら、球揚送機構30が球を下から上に直線的に搬送する構造になっている。このため、球揚送機構30が、上球受皿11や下球受皿12の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ、遊技機枠1の前部に設けられることができないという欠点がある。
【特許文献1】特開2001−353322号公報
【特許文献2】特開2003−340086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
発明が解決しようとする問題点は、上球受皿11や下球受皿12の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ、球揚送機構30を遊技機枠1の前部に設けることができないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る遊技機の皿揚球装置は、遊技に使用する球を貯蔵する上球受皿と上球受皿から抜き取られる球を貯蔵する下球受皿とを繋ぐ揚送筐体が1つの円筒状の曲線的な空間を形成し、心棒と可撓性の有る螺旋体とからなる揚送球搬送体33が揚送筐体の1つの円筒状の曲線的な空間に収容され、揚送モータが駆動するのに伴い、螺旋体が心棒を中心として回転することによって下球受皿から上球受皿に球を搬送することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る遊技機の皿揚球装置は、揚送モータが駆動するのに伴い、螺旋体が心棒の曲線的な形状および揚送筐体の曲線的な形状に倣うように変形しながら回転して球を下球受皿から上球受皿に搬送するので、球揚送機構が上球受皿や下球受皿の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ遊技機枠の前部に設けられるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1乃至図7は、発明を実施するための最良の形態である。図1乃至図7において、従来と同一機能を有する部分には図9および図10の符号と同一符号を付し、重複説明を省略する。図1は、パチンコ遊技機の遊技機枠1を示す。図2は、皿構造体5を分解して示す。図3のa図は、球揚送機構30を示す。図3のb図は、球揚送機構30の右側面を示す。図4は、揚送筐体31および揚送球搬送体33を分解して示す。図5は、皿揚球装置の下球抜取扉24および球揚送扉43の部分の前後方向に切断した模式的な断面を示す。図6は、皿揚球装置の左右方向に切断した模式的な断面を示す。図7は、皿揚球装置の制御の流れを示す。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図1の状態に遊技機枠1を置いて矢印Aで示す前方から見た場合に特定される方向である。
【0017】
図1において、球払出口15が上球受皿11の右側に設けられたこと、発射球供給口16と上抜取球入口17および上球抜取扉18が上球受皿11の左側に設けられたこと、上球抜取操作体19および揚送操作体42が皿構造体5の前面に設けられたこと、下球受皿12の底面28が下球受皿12の内部に取り込まれた球を下抜取球出口23に向けて流下させる斜面を構成したこと、揚送球入口26には球揚送扉43が設けられたこと、下球抜取扉24および球揚送扉43の双方が閉じた場合に球揚送扉43の上面が下球抜取扉24の上面よりも上方に配置され、下球抜取扉24が閉じた場合に下球抜取扉24の上面が球を揚送球入口26に向けて流下させる斜面を構成し、球揚送扉43が閉じた場合に球揚送扉43の上面が球を下抜取球出口23または底面28に向けて流下させる斜面を構成したこと、球揚送扉43が開いた場合に球揚送扉43の上面が球を揚送球入口26から揚送球導入路34に向けて流下させる斜面を構成したこと、球揚送機構30が上球受皿11や下球受皿12の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ遊技機枠1の前部に設けられることが図10と相違する。揚送操作体42は、遊技者に操作された場合、球揚送扉43と図3の揚送モータ32とが動くように構成されたことで、図9の揚送操作体27と機能が異なる。
【0018】
つまり、上記球揚送扉43が揚送球入口26に設けられたことは、揚送球入口26が開閉可能に構成されたことと、同義語である。下球抜取扉24および球揚送扉43の双方が閉じた場合に球揚送扉43の上面が下球抜取扉24の上面よりも上方に配置されたことは、揚送球入口26および下抜取球出口23の双方が閉鎖した場合に揚送球入口26が下抜取球出口23よりも上方に配置されたことと、同義語である。下球抜取扉24が閉じた場合に下球抜取扉24の上面が球を揚送球入口26に向けて流下させる斜面を構成することは、下抜取球出口23が閉鎖した場合に球を揚送球入口26に向けて流下させる斜面を構成することと、同義語である。球揚送扉43が閉じた場合に球揚送扉43の上面が球を下抜取球出口23または底面28に向けて流下させる斜面を構成したことは、揚送球入口26が閉鎖した場合に球を下抜取球出口23または底面28に向けて流下させる斜面を構成することと、同義語である。球揚送扉43が開いた場合に球揚送扉43の上面が球を揚送球入口26から揚送球導入路34に向けて流下させる斜面を構成したことは、揚送球入口26が開放した場合に球を揚送球入口26から揚送球導入路34に向けて流下させる斜面を構成することと、同義語である。
【0019】
球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖しかつ揚送モータ32が停止した状態において、揚送操作体42が操作されると、球揚送扉43が揚送球入口26を開放し、揚送モータ32が駆動する。球揚送扉43が揚送球入口26を開放しかつ揚送モータ32が駆動した状態において、揚送操作体42が操作されると、球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖し、それから規定時間後に揚送モータ32が停止する。この球揚送扉43が揚送球入口26を開放しかつ揚送モータ32が駆動した状態において、揚送操作体42が操作される場合を、揚送操作体42の再操作と称する。
【0020】
図2を参照し、皿構造体5の構造について説明する。皿構造体5は、上球受皿11、下球受皿12、球揚送機構30、後躯体51、前化粧体52を備える。後躯体51は、皿構造体5の全体を構造的に支える土台を構成し、球払出口15、発射球供給口16、ヒンジ53、中継球入口54、前球中継路55、中継連絡口56、後球中継路57、中継球出口58、球発射操作取付部59、配線孔60、発射球送出機構61を備える。前化粧体52は、皿構造体5の美的形状を構成し、揚送操作体42、下皿開口63、操作逃避孔64;65;66、下抜取球逃避孔67を備える。
【0021】
図2において、皿構造体5の組立方について説明する。上球抜取操作体19が前化粧体52の後から操作逃避孔64に挿入され、図外のタッピングスクリューのような止ねじが上球受皿11の後から上球受皿11の図外の取付部を経由して前化粧体52に締結されることによって、上球受皿11が前化粧体52に取り付けられる。また、下球抜取操作体25が前化粧体52の後から操作逃避孔65に挿入され、図外のタッピングスクリューのような止ねじが下球受皿12の後から下球受皿12の図外の取付部を経由して前化粧体52に締結されることによって、下球受皿12が前化粧体52に取り付けられる。また、球揚送機構30が前化粧体52の後に配置され、図外のタッピングスクリューのような止ねじが球揚送機構30の後から球揚送機構30の図外の取付部を経由して前化粧体52に締結されることによって、球揚送機構30が前化粧体52に取り付けられる。次に、後躯体51が上球受皿11と下球受皿12および球揚送機構30を後から被覆し、図外のタッピングスクリューのような止ねじが後躯体51の後から後躯体51の図外の取付部を経由して前化粧体52に締結されることによって、後躯体51および前化粧体52が互いに固定される。
【0022】
このように皿構造体5が組み立てられた場合、上球抜取操作体19に連動する上球抜取扉18が発射球供給口16の下縁部の前方に配置され、上球抜取扉18よりも下流側における抜取球通路29が中継球入口54に接続され、下抜取球入口22と中継球出口58とが互いに接続される。したがって、上球抜取扉18が開放された場合、球が上球受皿11の抜取球通路29から中継球入口54、前球中継路55、中継連絡口56、後球中継路57、中継球出口58、下抜取球入口22を経由して下球受皿12に排出される。また、球揚送機構30の下部における揚送球導入路34が下球受皿12の揚送球入口26に接続され、球揚送機構30の上部における筐体球出口88が上球受皿11の揚送球導出路35に接続される。したがって、球揚送扉43が揚送球入口26を開放し、球揚送機構30が駆動すると、球が下球受皿12から揚送球入口26、球揚送機構30、筐体球出口88、揚送球導出路35、揚送球出口20を経由して上球受皿11に排出される。
【0023】
皿構造体5が組み立てられた後、球発射操作機構13(図1参照)の後部が前化粧体52の前から操作逃避孔66を経由して球発射操作取付部59に重ね合わされ、図外のタッピングスクリューのような止ねじが後躯体51の後から球発射操作取付部59を経由して球発射操作機構13に締結されることによって、球発射操作機構13が後躯体51に取り付けられる。これによって、皿構造体5が図1に示す形状に構成される。
【0024】
図3のa図に示すように、球揚送機構30を前から見た場合、揚送筐体31が下から上に行くにしたがって左上方に湾曲したことが、図9と相違する。図3のb図に示すように、球揚送機構30を右から見た場合、揚送筐体31が下から上に行くにしたがって後上方に湾曲したことが、図9と相違する。つまり、図3では、球揚送機構30が図2の上球受皿11や下球受皿12の周りにおける前化粧体52の前面の曲面的な美的形状を確保しつつ図1の遊技機枠1の前部に設けられるという利点がある。
【0025】
図3において、球揚送機構30は、揚送筐体31の端部に機構躯体71を備える。機構躯体71には、揚送モータ32および歯車箱72が設けられる。歯車箱72には、駆動歯車73、中間歯車74、従動歯車75が設けられる。駆動歯車73は、揚送モータ32の出力軸に固定され、中間歯車74に噛み合わされる。従動歯車75は、揚送球搬送体33に連結され、中間歯車74に噛み合わされる。よって、揚送モータ32が駆動すると、駆動歯車73、中間歯車74、従動歯車75を介し、揚送球搬送体33が回転する。駆動歯車73と中間歯車74および従動歯車75からなる歯車列は、揚送モータ32の速度を減速しかつ揚送モータ32の出力を高出力として揚送球搬送体33に伝達する減速機構を構成する。
【0026】
図4を参照し、揚送筐体31および揚送筐体31の構造について説明する。揚送筐体31は、後筐体76、上前筐体77、下前筐体78を備える。後筐体76には、半円筒状の球通路部79、下部の筐体球入口80、下部の回転支持部81、下部の逃避部82、上部の回転支持部83、上部の固定支持部84、取付部85;86が設けられる。上前筐体77には、半円筒状の球通路部87、上部の筐体球出口88、上部の回転支持部89、上部の固定支持部90、取付部91が設けられる。下前筐体78には、半円筒状の球通路部92、下部の回転支持部93、下部の逃避部94、中間の逃避部95、取付部96が設けられる。
【0027】
揚送筐体31は、心棒98、螺旋体99、回転盤100;101を備える。心棒98は、球通路部79;87;92からなる1つの円筒状の空間の曲線的な中心線上に配置される曲線的な形状の丸棒として構成される。心棒98の直径は、球通路部79;92からなる円筒状の空間の直径よりも小さい。心棒98には、下部の軸受孔102、上部の回転支持部103、上部の固定支持体104が設けられる。螺旋体99は、心棒98を中心として回転した場合に、心棒98や揚送筐体31における球通路部79;87;92からなる1つの円筒状の曲線的な空間に倣い変形し得る可撓性を有する。螺旋体99は、例えば、丸棒を蔓巻発条のように蔓巻状に形成した形態である。螺旋体99の内径は、心棒98の外径よりも大きい。螺旋体99の外径は、球通路部79;87;92からなる円筒状の空間の直径よりも小さい。螺旋体99には、下部の繋止部105、上部の繋止部106が設けられる。回転盤100には、軸107、連結棒108、繋止部109が設けられる。回転盤101には、軸受孔110、繋止部111が設けられる。
【0028】
図4において、揚送筐体31および揚送球搬送体33の組立方について説明する。心棒98が螺旋体99の内部に収容され、繋止部105が繋止部109に収容され、軸107が軸受孔102に収容され、繋止部106が繋止部111に係留され、軸受孔110が回転支持部103に収容される。これによって、揚送球搬送体33が、心棒98と螺旋体99および回転盤100;101から構成される。この揚送球搬送体33における回転盤100の後部が回転支持部81に収容され、回転盤101の後部が回転支持部83に収容され、固定支持体104の後部が固定支持部84に収容され、連結棒108の後部が逃避部82に収容される。これによって、螺旋体99の下部が筐体球入口80の前に対向するように配置される。
【0029】
次に、上前筐体77および下前筐体78が揚送球搬送体33を前から被覆しつつ後筐体76に合わせられる。この場合、球通路部79;87;92が1つの円筒状の曲線的な空間を形成し、この空間の内部に揚送球搬送体33が収容され、回転盤100の前部が回転支持部93に収容され、回転盤101の前部が回転支持部89に収容され、固定支持体104の前部が固定支持部90に収容され、連結棒108の前部が逃避部94に収容され、螺旋体99の上部が筐体球出口88の後に対向するように配置され、取付部85が逃避部95を経由して前方に突出する。その後、タッピングスクリューのような止ねじ112が上前筐体77の取付部91または下前筐体78の取付部96を経由して後筐体76の取付部86に締結される。これによって、揚送球搬送体33を内蔵した揚送筐体31が上前筐体77および下前筐体78から構成される。
【0030】
上記揚送球搬送体33を内蔵した揚送筐体31においては、固定支持体104が揚送筐体31に回転しないように支持されたことによって、心棒98が揚送筐体31に回転しないように支持されている。また、軸107が心棒98に回転し得るように支持され、回転盤100;101が揚送筐体31に回転し得るように支持されたことによって、螺旋体99が心棒98および揚送筐体31に回転し得るように支持されている。よって、揚送筐体31から外側に突出した連結棒108が回転するのに伴い、螺旋体99が蔓巻状の形態を心棒98の曲線的な形状および揚送筐体31の曲線的な形状に倣うように変形しながら回転する。
【0031】
図5に示すように、下球抜取扉24が閉じた場合に下球抜取扉24の上面45が球を揚送球入口26に向けて流下させる斜面を構成するというように、下抜取球出口23が閉鎖すると球を揚送球入口26に流下させる斜面として構成される。球揚送扉43が実線で示す位置に閉じた場合に球揚送扉43の上面44が球を下抜取球出口23に向けて流下させる斜面を構成するというように、揚送球入口26が閉鎖すると球を下抜取球出口23に向けて流下させる斜面として構成される。よって、揚送球入口26が閉鎖しかつ下抜取球出口23が開放すると、遊技者が球に触れることがなく、球が矢印X1で示すように下球受皿12の下抜取球出口23から下球受皿12の下方外部に落下して球箱37に取り込まれるという利点がある。下抜取球出口23が閉鎖しかつ揚送球入口26が開放すると、遊技者が球に触れることがなく、球が矢印X2で示すように下球受皿12から揚送球入口26から揚送球導入路34に排出されるという利点がある。閉じた下球抜取扉24と閉じた球揚送扉43との間の距離Dは、1個の球の半径よりも小さな寸法に設定され、下球抜取扉24が開放しかつ球揚送扉43が閉鎖した場合、球が距離D部分に滞留しないようになっている。
【0032】
図6において、皿揚球装置の動作について説明する。上球抜取扉18が上抜取球入口17を閉鎖した状態において、球が上球受皿11に貯蔵される場合、当該球は上球受皿11から球発射球供給口16と上球抜取扉18の上面を経由しつつ発射球送出機構61に到達する。そして、遊技者が図1の球発射操作機構13を操作すると、発射球送出機構61における電磁ソレノイドのようなアクチュエータが発射球送出体を駆動し、発射球送出体が球を図外の球発射機構の発射動作に合わせて球発射機構に発射球として1個ずつ供給する。球発射機構は、球発射操作機構13(図1参照)から出力された操作量に応じた発射力で例えば1分間に1から100発未満までの規定数の間隔で駆動し、発射球送出機構61から供給された球を図外の遊技盤の前面に向けて発射する。
【0033】
前記のように球が上球受皿11に貯蔵された状態において、遊技者が上球抜取操作体19を操作すると、上球抜取扉18が実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動して停止し上抜取球入口17を開放する。これによって、上球受皿11から発射球供給口16に到達している球が、発射球供給口16に残ることなく、矢印X3で示すように抜取球通路29および下抜取球入口22を経由して下球受皿12に排出される。
【0034】
そして、図5に示すように、下球抜取扉24が実線で示す位置に停止して下抜取球出口23を閉鎖し、球揚送扉43が実線で示す位置に停止して揚送球入口26を閉鎖した状態において、上記のように球が上球受皿11から下球受皿12に排出された場合、当該球は下球受皿12の底面28または球揚送扉43の上面44を下抜取球出口23に向けて流下して下球受皿12に貯蔵される。このように球が下球受皿12に貯蔵され、球箱37が下球受皿12の真下に位置するように遊技機設置設備の棚38の上に置かれた状態において、遊技者が下球抜取操作体25を操作すると、下球抜取扉24が実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動しかつ停止して下抜取球出口23を開放し、球が矢印X1で示すように下球受皿12の下抜取球出口23から下球受皿12の下方外部に落下して球箱37に取り込まれる。
【0035】
図6に戻り、下球抜取扉24が実線で示す位置に停止して下抜取球出口23を閉鎖し、球が下球受皿12に貯蔵された状態において、遊技者が揚送操作体42を操作すると、球揚送扉43が扉軸46を中心として仮想線で示す位置から実線で示す位置に移動しかつ停止して揚送球入口26を開放するとともに揚送モータ32が駆動する。これによって、球が、矢印X4で示すように、揚送球入口26から球揚送扉43の上面と揚送球導入路34と筐体球入口80を経由して揚送球搬送体33の下部に到達する。そして、揚送モータ32の駆動によって回転された螺旋体99が上記揚送球搬送体33の下部に到達した球を上方に搬送する。この上方に搬送された球は矢印X5で示すように揚送球搬送体33の上部から揚送球導出路35を経由して揚送球出口20から上球受皿11に排出される。上記揚送モータ32の駆動は、制御装置50(図7参照)により自己保持される。
【0036】
揚送モータ32の駆動に伴い、球が下球受皿12から上球受皿11に揚送されている最中において、遊技者が揚送操作体42を再操作すると、球揚送扉43が扉軸46を中心として実線で示す位置から仮想線で示す位置に移動しかつ停止して揚送球入口26を閉鎖し、球が揚送球導入路34に進入することなく下球受皿12に貯蔵される。球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖してから規定時間を経過したら、揚送モータ32が停止する。これによって、上記球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖した時点において、揚送球導入路34に残る球が、上記揚送モータ32の規定時間での駆動によって、上球受皿11に揚送される。つまり、球揚送機構30の駆動中に球揚送扉43が閉鎖された場合、球が揚送球入口26から球揚送機構30に残らない。
【0037】
前記揚送操作体42の再操作後に、遊技者が上球抜取操作体19を操作すると、上球抜取扉18が上抜取球入口17を開放し、球が矢印X3で示すように上球受皿11から下球受皿12に排出される。この場合、すでに、球揚送扉43が仮想線で示す位置に停止して揚送球入口26を閉鎖しているので、下抜取球入口22から下球受皿12に排出された球は、下球受皿12の底面28または球揚送扉43の上面44を下抜取球出口23に向けて流下して下球受皿12に貯蔵される。
【0038】
図7を参照し、皿揚球装置の制御の流れについて説明する。図7において、揚送操作体42が操作されるごとに揚送操作検出器49が揚送開始信号を制御装置50に出力し、制御装置50が揚送モータ32を制御する。具体的には、制御装置50に内蔵されたコンピュータが、電気の供給を受けたことによって起動すると、制御装置50を示すブロックの中に図示したフローチャートにしたがった揚送モータ32に対する処理を実行する。つまり、揚送操作体42が操作され、揚送操作検出器49が揚送開始信号を制御装置50に出力すると、ステップ101における揚送操作の判定がYESとなり、ステップ102に進む。
【0039】
ステップ102では、揚送操作中であることを示すフラグがコンピュータのRAMに設定されているか否かを判定する。ステップ102の判定において、フラグがRAMに設定されていなければ、揚送操作中ではなく、ステップ101で入力された揚送開始信号が再入力ではない揚送開始信号であり、ステップ102がNOであるので、ステップ103に進む。ステップ103では、揚送操作中であることを示すフラグをコンピュータのRAMに設定し、ステップ104に進む。ステップ104では、制御装置50が揚送モータ32を駆動するとともに揚送モータ32に対する駆動を自己保持し、コンピュータによる処理の1サイクルを終わる。
【0040】
上記ステップ102の判定において、フラグがRAMに設定されていれば、揚送操作中であり、ステップ101で入力された揚送開始信号が再入力された揚送開始信号であり、ステップ102がYESであるので、ステップ105に進む。ステップ105では、揚送経過時間を計時し、ステップ106に進む。ステップ106では、ステップ105で計時した揚送経過時間が規定時間に到達したか否かを判定する。ステップ106の判定において、揚送経過時間が規定時間に到達していなければ、ステップ106がNOであり、ステップ105にジャンプする。ステップ106の判定において、揚送経過時間が規定時間に到達していれば、ステップ106がYESであり、ステップ107に進む。ステップ107では、制御装置50が揚送モータ32に対する駆動の自己保持を解除するとともに揚送モータ32を停止し、ステップ108に進む。ステップ108では、フラグをRAMから消去し、コンピュータによる処理の1サイクルを終わる。
【0041】
上記制御の処理によれば、揚送操作体42が操作されると、制御装置50が揚送モータ32を駆動するとともに揚送モータ32に対する駆動を自己保持する。そして、制御装置50が揚送モータ32に対する駆動を自己保持した状態において、揚送操作体42が操作されると、制御装置50が揚送操作検出器49からの揚送開始信号の再入力を検出し、この再入力の検出から規定時間後に、制御装置50が揚送モータ32に対する駆動の自己保持を解除するとともに揚送モータ32を停止する。規定時間は、制御装置50の再入力を検出してから揚送球搬送体33が揚送球導入路34に残存する全ての球を揚送球導出路35に揚送するまでに要する時間として、経験則から求められ、制御装置50におけるコンピュータのROMに設定される。
【0042】
最良の形態によれば、図6に示すように、揚送筐体31が下球受皿12の方から上球受皿11の方に行くにしたがって左上方に湾曲し、蔓巻状の螺旋体99が心棒98と揚送筐体31の円筒状の曲線的な空間との間に配置されかつ揚送モータ32の駆動で心棒98を中心として心棒98の周囲を一方向に回転することによって球を下球受皿12から上球受皿11に搬送するようになっている。よって、図2に示すように、球揚送機構30が、前化粧体52における上球受皿11や下球受皿12の周りの前面の曲面的な美的形状を確保しつつ、遊技機枠1の前部における前化粧体52と後躯体51との間の空間に設けられるという利点がある。
【0043】
図5に示すように、下球受皿12の底面28が球を下抜取球出口23に向けて流下させる斜面として構成され、揚送球入口26が開閉可能に構成され、揚送球入口26が閉鎖すると球を下抜取球出口23または底面28に向けて流下させる斜面として構成され、そして、下抜取球出口23および揚送球入口26が閉鎖して球が下球受皿12に貯蔵された状態において、下抜取球出口23が開放すると球が底面28を流下して下球受皿12から下方外部に全て抜き取られ、また、抜取球出口23および揚送球入口26が閉鎖して球が下球受皿12に貯蔵された状態において、下抜取球出口23が閉鎖しかつ揚送球入口26が開放すると球揚送機構30が下球受皿12から上球受皿11に球を搬送するように駆動し、その球揚送機構30の駆動中に揚送球入口26が閉鎖するとその閉鎖から規定時間後に球揚送機構30が停止し、球が揚送球入口26から球揚送機構30に残らないので、遊技者が揚送球入口を手などで塞ぐことが不要であって、遊技者が球に触れることがなく、下球受皿や上球受皿から全ての球が抜き取れるという利点がある。
【0044】
具体的には、球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖し、下球抜取扉24が下抜取球出口23を閉鎖した状態において、遊技者が上球抜取操作体19を操作した場合、球が上球受皿11から下球受皿12に抜き取られて貯蔵される。そして、球箱37が下球受皿12の真下に位置するように遊技機設置設備の棚38の上に置かれ、遊技者が下球抜取操作体25を操作すると、球が下球受皿12から下球受皿12の下方外部の球箱37に全て抜き取られる。また、上記のように球が下球受皿12に貯蔵された後、遊技者が下球抜取操作体25を操作しないで揚送操作体42を操作すると、球揚送扉43が揚送球入口26を開放するとともに揚送モータ32が駆動し、球が下球受皿12から上球受皿11に揚送されて上球受皿11に貯蔵される。その後、遊技者が下揚送操作体42を再操作すると、球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖してから規定時間後に揚送モータ32が停止し、球が揚送球入口26から球揚送機構30に残らない。このため、遊技者が揚送球入口26を手などで塞ぐことが不要であり、遊技者が球に触れることがなく、下球受皿12から上球受皿11に球を揚送させたり、上球受皿11から下球受皿12に球を抜き取ったり、下球受皿12から球箱37に球を抜き取ったりすることができるという利点がある。つまり、遊技者が球に触れることがなく、下球受皿12や上球受皿11から全ての球が抜き取れるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0045】
球揚送扉43は、電動式または機械式に開閉することができる。球揚送扉43を電動式に開閉する場合、球揚送扉43にアクチュエータを設け、揚送操作体42の操作に伴いアクチュエータが球揚送扉43を開放するように動かし、揚送操作体42の再操作に伴いアクチュエータが球揚送扉43を閉鎖するように動かす。球揚送扉43を機械式に開閉する場合、揚送操作体42と球揚送扉43とを互いに連結機構で連結しておき、揚送操作体42の操作に伴い連結機構を介して球揚送扉43が開放するように動作してその開放状態を保持し、揚送操作体42の再操作に伴い連結機構を介して球揚送扉43が閉鎖するように動作してその閉鎖状態を保持する。また、球揚送扉43を機械式に開閉する場合、揚送操作体42と球揚送扉43とを互いに連結機構で連結しておき、揚送操作体42が遊技者で操作されるのに伴い連結機構を介して球揚送扉43が揚送球入口26を開放するように動作し、上記揚送操作体42への遊技者からの操作が解除されるのに伴い連結機構を介して球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖するように動作してもよい。つまり、揚送操作体42が遊技者で操作されている間は球揚送扉43が揚送球入口26を開放し、揚送操作体42への遊技者による操作が解除されると球揚送扉43が揚送球入口26を閉鎖する構造になっている。この場合、揚送操作体42への遊技者からの操作の解除が揚送操作体42の再操作に相当する。
【0046】
図1において、前扉4および皿構造体5は一体であってもよい。また、球揚送機構30は、図2の後躯体51の後部にも設けられてもよい。
【0047】
図1において、遊技機はパチンコ遊技機に限定されるものではなくスロットマシンでもよい。つまり、遊技盤を図柄表示器に置換し、球発射操作機構13を球取込操作機構に置換し、球発射機構を球取込機構に置換し、遊技開始操作機構および図柄停止操作機構を皿構造体5の前部または前扉4の前部に設ければ、皿揚球装置はスロットマシンにも適用できる。
【0048】
図8に示すように、球揚送扉43を構成してもよい。図8のa図では、球揚送扉43が実線で示す閉鎖位置と仮想線で示す開放位置とに軸113を中心として回転するようになっている。この場合、球揚送扉43は、片開きに限定されるものではなく、両開きであってもよい。図8のb図では、球揚送扉43が実線で示す閉鎖位置と仮想線で示す開放位置とに軸114を中心として回転する。
【0049】
図4において、心棒98および螺旋体99が可撓性を有する材料からなり、螺旋体99が心棒98に設けられかつ心棒98の上下方向に延びる軸心と平行な方向に球を1個ずつ分離する間隔で心棒98の外周面から径方向外側に螺旋形状に突出するように、心棒98と螺旋体99とが一体となって揚送球搬送体33を構成してもよい。この場合、揚送モータ32の駆動で心棒98を回転すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】遊技機枠の斜視図(最良の形態)。
【図2】皿構造体の分解斜視図(最良の形態)。
【図3】a図は球揚送機構の前方からの斜視図、b図は球揚送機構の右側面図(最良の形態)。
【図4】揚送筐体および揚送球搬送体の分解斜視図(最良の形態)。
【図5】皿揚球装置の下球抜取扉および球揚送扉の部分の前後方向断面図に相当する模式図(最良の形態)。
【図6】皿揚球装置の左右方向断面図に相当する模式図(最良の形態)。
【図7】皿揚球装置のフローチャート(最良の形態)。
【図8】球揚送扉を示す模式図(異なる形態)。
【図9】皿揚球装置の縦断面図に相当する模式図(従来)。
【図10】遊技機枠の斜視図(従来)。
【符号の説明】
【0051】
1は遊技機枠、2は固定枠、3は可動枠、4は前扉、5は皿構造体、6はヒンジ、7はヒンジ、8は欠番、9は窓、10は前面パネル、11は上球受皿、12は下球受皿、13は球発射操作機構、14は欠番、15は球払出口、16は発射球供給口、17は上抜取球入口、18は上球抜取扉、19は上球抜取操作体、20は揚送球出口、21は欠番、22は下抜取球入口、23は下抜取球出口、24は下球抜取扉、25は下球抜取操作体、26は揚送球入口、27は揚送操作体、28は下球受皿12の底面、29は抜取球通路、30は球揚送機構、31は揚送筐体、32は揚送モータ、33は揚送球搬送体、34は揚送球導入路、35は揚送球導出路、36は欠番、37は球箱、38は棚、39乃至41は欠番、42は揚送操作体、43は球揚送扉、44は球揚送扉43の上面、45は下球抜取扉24の上面、46は扉軸、47;48は欠番、49は揚装操作検出器、50は制御装置、51は後躯体、52は前化粧体、53はヒンジ、54は中継球入口、55は前球中継路、56は中継連絡口、57は後球中継路、58は中継球出口、59は球発射操作取付部、60は配線孔、61は発射球送出機構、62は欠番、63は下皿開口、64乃至66は操作逃避孔、67は下抜取球逃避孔、68乃至69は欠番、71は機構躯体、72は歯車箱、73は駆動歯車、74は中間歯車、75は従動歯車、76は後筐体、77は上前筐体、78は下前筐体、79は球通路部、80は筐体球入口、81は回転支持部、82は逃避部、83は回転支持部、84は固定支持部、85;86は取付部、87は球通路部、88は筐体球出口、89は回転支持部、90は固定支持部、91は取付部、92は球通路部、93は回転支持部、94は逃避部、95は逃避部、96は取付部、97は欠番、98は心棒、99は螺旋体、100;101は回転盤、102は軸受孔、103は回転支持部、104は固定支持体、105;106は繋止部、107は軸、108は連結棒、109は繋止部、110は軸受孔、111は繋止部、112は止ねじ、113;114は軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に使用する球を貯蔵する上球受皿と上球受皿から抜き取られる球を貯蔵する下球受皿とを繋ぐ揚送筐体が1つの円筒状の曲線的な空間を形成し、心棒と可撓性の有る螺旋体とからなる揚送球搬送体が揚送筐体の1つの円筒状の曲線的な空間に収容され、揚送モータが駆動するのに伴い、螺旋体が心棒を中心として回転することによって下球受皿から上球受皿に球を搬送することを特徴とする遊技機の皿揚球装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−132140(P2008−132140A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−320312(P2006−320312)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】