説明

遊技機用制御装置

【課題】外カバーと内カバーとを容易に組み付けることが可能である上、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することが可能な遊技機用制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置1は、制御装置1は、ROM5やCPU等の種々の制御素子を搭載した基板2、その基板2を覆うための透明な合成樹脂製の外カバー3および内カバー4等によって構成されている。内カバー4には、先端を鉤状に形成した係合体28が切断可能に設けられており、外カバー3には、係合体28を覆うための被覆部17が設けられている。さらに、被覆部17の内部には、被係合体18,18が設けられている。そして、内カバー4の係合体28が外カバー3の被覆部17内で被係合体18,18と係合した状態で、外カバー3と内カバー4とが組み付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に用いる遊技機用制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機の一種であるパチンコ機には、制御装置が設けられており、内部の基板上にROMやCPU等の制御素子が設置されている。かかる制御素子は、パチンコ機の作動内容を制御するものであるため、パチンコ機が遊技者にとって都合良く作動するように、不正に取り替えられたり不正に改造されたりすることがある。このため、かかる不正を防止するために、従来の遊技機用制御装置の中には、切断可能な複数のネジ保持部を左右両端縁に設けた外カバーと、その外カバーと合致する内カバーとによって、制御素子を設置した基板を覆うとともに、左右のネジ保持部の内の一つずつを、ワンウェイタイプのかしめネジ(基端部の外面に対して垂直な面と基端部の外面に対して緩やかに傾斜した面とを有するネジ突起を基端部に設けられており、一方向にしか回転させることができないもの)を用いて、ドライバ等では外れないように内カバーに螺着することにより、ネジ保持部を切断しなければ外カバーを取り外すことができないようにして、外カバーの取り外しの痕跡が残るように構成したものがある。
【0003】
【特許文献1】特開平11−000444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した切断可能なネジ保持部を設けた遊技機用制御装置は、外カバーと内カバーとを組み付ける際には、外カバーおよび内カバーの左右においてネジ保持部内のかしめネジをそれぞれ内カバーに螺着させなければならないため、組み付け作業が面倒である。また、上記の如き切断可能なネジ保持部を設けた遊技機用制御装置は、かしめネジのヘッドに電気ドリル等で孔をあけられると、それらの孔を利用してネジを回転させることが可能となってしまうため、ネジ保持部を切断することなく外カバーを取り外すことができてしまう。このため、近年では、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することができなくなっていた。
【0005】
本発明の目的は、上記従来の遊技機用制御装置の問題点を解消し、外カバーと内カバーとを容易に組み付けることが可能であるとともに、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することが可能な遊技機用制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の内、請求項1に記載された発明は、合成樹脂製の外カバーおよび内カバーによって、制御素子を設置した基板が覆われた遊技機用制御装置であって、外カバーあるいは内カバーのいずれか片方に、先端を鉤状に形成した係合体が切断可能に設けられているとともに、他方に、前記係合体を覆う被覆部が設けられており、その被覆部の内部に前記係合体と係合する被係合体が設けられていることを特徴とするものである。なお、本発明における切断可能とは、ニッパ等の工具を利用することによって多大な労力を要することなく切断できることを意味する。
【0007】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、係合体が、二個一対の棒状突起部の各先端に鉤状部を互いに外向きになるように設けた形状を有していることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、係合体が、各棒状突起部の基端同士に補強体を懸架した形状を有していることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された発明において、前記係合体が、前記被係合体に係合された状態を保ちながら、前記被覆部から露出させた基端の長さを所定量だけ変化させることができるようになっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載された制御装置は、外カバーあるいは内カバーに設けられた係合体を工具を用いて切断しなければ外カバーと内カバーとを分離することができず、そのように外カバーと内カバーとを分離した場合には、必ず、その痕跡が残るので、外カバーと内カバーとを無理矢理に分離して、ROM等の制御素子が不正に取り替えられる事態を効果的に防止することができる。加えて、電気ドリル等によりかしめネジを無理矢理に逆方向に回転させて外カバーと内カバーとを分離する不正行為をも効果的に防止することができる。それにも拘わらず、必要に応じて係合体を工具によって容易に切断して、外カバーと内カバーとを分離して内部の制御素子の状態をチェックすることができる。
【0011】
請求項2に記載された制御装置は、係合体が二個一対の棒状突起部の各先端に鉤状部を互いに外向きになるように設けた形状を有しているため、係合体を被係合体にスムーズに係合させて外カバーと内カバーとを組み付けることができるとともに、係合体と被係合体との係合状態が強固に保持されるので、係合体を切断することなく外カバーと内カバーとを分離する不正行為を高い精度で防止することができる。
【0012】
請求項3に記載された制御装置は、係合体が各棒状突起部の基端同士に補強体を懸架した形状を有しているため、工具を利用して二個一対の棒状突起部を互いに近づけて係合体の先端と被係合体との係合状態を解除することにより、係合体を切断することなく外カバーと内カバーとを分離する不正行為をきわめて高い精度で防止することができる。
【0013】
請求項4に記載された制御装置は、係合体が所謂“遊び”を有した状態で被係合体に係合されているため、内部の制御素子の状態をチェックする場合には、被覆部の入口の外側に形成される隙間から容易に工具を挿入して係合体の基端部を切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の遊技機用制御装置(以下、単に制御装置という)について、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、それぞれ、制御装置の正面図、右側面図、底面図であり、図4、図5は、制御装置の斜視図である。制御装置1は、ROM5やCPU等の種々の制御素子を搭載した基板2、透明な合成樹脂(ポリカーボネート)製の外カバー3および内カバー4等によって構成されている。
【0015】
図6、図7は、それぞれ、外カバー3の表面、裏面を示したものである。外カバー3は、縦長な長方形状の表面板6の周囲に上側板13、下側板7、左側板19、右側板20を下向きに垂設した箱形に一体的に形成されている。そして、下側板7には、内カバー4と螺合させるためのネジ保持部8が、切断可能な2つの連結体35,35を介して外向きに突出するように一体的に設けられている。ネジ保持部8は、矩形状の支持板9の上側に略円筒状の保持体10を設けたものであり、保持体10の略中央には、ネジ挿通孔11が穿設されている。そして、ネジ保持部8には、ワンウェイタイプのネジ12が、ネジ挿通孔11に挿通された状態で保持されている。
【0016】
ワンウェイタイプのネジ12は、ヘッドにネジ突起が突設されており、軸部の先端際にネジ溝が設けられている。また、ネジ突起は、ヘッドの外面に対して垂直な面と、ヘッドの外面に対して緩やかに傾斜した面とを有している。このため、ネジ突起の垂直面にマイナスのドライバを押し当てて右向きに回転させた場合には、ドライバとネジ突起の垂直面とが係合して回転するが、ドライバを左向きに回転させた場合には、ヘッド上でドライバとネジ突起とが係合せず回転しない。
【0017】
また、外カバー3の上側板13には、内カバー4と螺合させるための螺着体14が外側に突出するように設けられている。螺着体14は、舌片状の基板の周囲にリブを立設したものであり、略中央にネジ孔15が穿設されている。加えて、外カバーの前面(表面)の左右には、細幅のスライドガイド16,16が外側に突出するように設けられている。
【0018】
さらに、外カバー3の表面板6の上端縁際には、後述する内カバー4の係合体28を覆うための被覆部17が設けられている。被覆部17は、表面板6を扁平な六角柱状に膨出させることによって形成されている。図8は、被覆部17の設置部分を拡大して示したものであり、被覆部17の内部の平行に対峙した左右の壁面には、それぞれ、内カバー4の係合体28と係合させるための鉤状の被係合体18,18が互いに向かい合うように設けられている。各被係合体18,18は、被覆部17の内壁面を三角柱状(前後方向を高さ方向とする三角柱状)に突出させたものである。そして、上側の面は、内壁面と直交した状態になっており、下側の面は、内壁面と鋭角を成した状態になっている。加えて、被覆部17の上端縁は、表面板6の他の上端縁よりもわずかに下側に位置した状態(約2mm下側に位置した状態)になっている。
【0019】
また、外カバー3の左側板19、右側板20の内側には、それぞれ、ネジ溝を刻設した円柱状のリブ21,21・・が、左側板19および右側板20と隣接するように形成されており、それらのリブ21,21・・を利用して、基板2が、制御素子の搭載面を外カバー3の表面板6の内側面に対峙させた状態で螺着されている。
【0020】
一方、内カバー4は、縦長な長方形状の底板22の周囲に上側板33、下側板34、左側板32、右側板27を上向きに垂設した箱形に一体的に形成されている。そして、下側板34の右端(外カバー3を重ねた際にネジ保持部8と対応する位置)には、略四角柱状のネジ螺着部23が一体的に突設されている(図4、図5参照)。ネジ螺着部23は、切断容易な2つの第一連結体24,24によって、上側の面が内カバー4の下側板34に連結された状態になっている。また、ネジ螺着部23右端縁には、平板状の突出片25が前方に突出するように設けられており、その突出片25が、切断容易な第二連結体26によって右側板27に連結された状態になっている。
【0021】
また、内カバー4の上側板33の中央の前端際には、外カバー3と係合させるための係合体28が内側へ突出するように一体的に形成されている。図9は、係合体28の設置部分を拡大して示したものであり、係合体28は、二個一対の棒状突起部29,29の各先端に、それぞれ、鉤状部30,30を互いに外向きになるように設けた形状を有している。そして、各棒状突起部29,29の基端同士に平板状の補強体31が懸架された状態になっている。なお、各棒状突起部29,29は、細長い四角柱状に形成されている。一方、内カバー4の上側板33の中央よりやや右側(外カバー3を重ねた際に螺着体14と対応する位置)には、半円柱状(高さ方向を前後方向にした半円柱状)の被螺着体36が設けられている。
【0022】
上記の如く形成された外カバー3および内カバー4を組み付ける場合には、外カバー3を内カバー4より右側に位置させた状態で、外カバー3の左側板19および右側板20を、それぞれ、内カバー4の左側板32および右側板27の内側に嵌め込むようにして、外カバー3の左右のスライドガイド16,16を、それぞれ、内カバー4の左側板32および右側板27の前方に当接させる。そして、その状態で、外カバー3を内カバー4に重ね合わせるように上向きにスライドさせると、内カバー4の係合体28が被覆部17の内部に入り込み、係合体28の鉤状部30,30が、それぞれ、被覆部17の内部において被係合体18,18にスムーズに係合する。なお、係合体28の鉤状部30,30と被係合体18,18とは、互いに逆向きの鉤状になっているので、一旦、係合体28の鉤状部30,30と被係合体18,18とが係合すると、外カバー3を内カバー4に対して下向きにスライドさせることができなくなる。さらに、上記の如く、外カバー3と内カバー4とを重ね合わせた状態で、ワンウェイタイプのネジ12によって、外カバー3の右下端のネジ保持部8を内カバー4の右下端のネジ螺着部23に螺着する。そのように外カバー3と内カバー4とを組み付けた制御装置1においては、ROM5やCPU等の種々の制御素子を搭載した基板2が、外カバー3の内側に螺着された状態で、外カバー3および内カバー4によって覆われた状態になっている。
【0023】
上記の如く構成された制御装置1は、パチンコ機の裏面側の機構板等に設置された状態で使用される。そして、搭載されたROM5やCPU等の種々の制御素子によって、パチンコ機の作動内容を制御する。
【0024】
また、制御装置1は、内カバー4の係合体28が外カバー3の被覆部17の内部において被係合体18,18に係合した状態になっているとともに、外カバー3のネジ保持部8と内カバー4のネジ螺着部23とが、ワンウェイタイプのネジ12によって螺着されている。それゆえ、外カバー3と内カバー4とを分離する場合には、ニッパ等の工具で内カバー4の係合体28の基端部(補強体31よりも基端側)を切断して、当該係合体28を内カバー4と切り離すとともに、外カバー3のネジ保持部8と螺着した内カバー4のネジ螺着部23の第一連結体24,24および第二連結体26を、ニッパ等の工具で切断し、当該ネジ螺着部23を内カバー4から切り離すことによって、外カバー3と内カバー4とを分離しなければならない。なお、外カバー3の被覆部17の上端縁は、表面板6の他の上端縁よりもわずかに下側に位置した状態になっているとともに、内カバー4の上側板33から係合体28の鉤状部の最も突出した部分までの長さの方が、外カバー3の表面板6の被覆部17以外の上端縁から被係合体18,18の最も突出した部分までの長さより若干長く(約2mm長く)設計されており、係合体28が所謂“遊び”を有した状態で被係合体18,18に係合されているため、内カバー4のネジ螺着部23を切断した後には、外カバー3と内カバー4とが組み付けられている状態であっても、被覆部17の上端縁と内カバー4の上側板33との隙間から工具を挿入して係合体28の基端部を切断することができる。
【0025】
制御装置1は、上記の如く、先端を鉤状に形成した係合体28が内カバー4に切断可能に設けられているとともに、外カバー3に、係合体28を覆う被覆部17が設けられており、その被覆部17の内部に係合体28と係合する被係合体18,18が設けられている。そして、外カバー3を内カバー4と分離するためには、外カバー3の被係合体18,18と係合した内カバー4の係合体28を切断しなければならないため、外カバー3と内カバーとが分離された場合には、必ずその痕跡が残る。それゆえ、外カバー3と内カバー4との分離の有無を容易に把握することができる。それにも拘わらず、内カバー4の係合体28が容易に切断可能な構造を有しているため、当該係合体28をニッパ等の工具で切断することによって、外カバー3と内カバー4とを容易に分離して、基板2上に設置された制御素子の内容をチェックすることができる。なお、内カバー4の係合体28、ネジ螺着部23の第一連結体24,24および第二連結体26を切断した後でも、外カバー3と内カバー4とを重なり合わせた状態で外カバー3の螺着体14と内カバー4の被螺着体とを螺着させることによって、外カバー3と内カバー4とを閉じて使用することが可能である。
【0026】
また、制御装置1は、係合体28が二個一対の棒状突起部29,29の各先端に鉤状部30,30を互いに外向きになるように設けた形状を有しているため、棒状突起部29,29の弾性を利用して係合体28を被係合体18,18にスムーズに係合させて外カバー3と内カバー4とを組み付けることができるとともに、係合体28と被係合体18,18とを一旦係合させた後には、その係合状態が強固に保持されるので、係合体28を切断することなく外カバー3と内カバー4とを分離する不正行為を高い精度で防止することができる。
【0027】
加えて、制御装置1は、係合体28が各棒状突起部29,29の基端同士に補強体31を懸架した形状を有しているため、工具を利用して二個一対の棒状突起部29,29を互いに近づけて係合体28の先端と被係合体18,18との係合状態を解除することにより、係合体28を切断することなく外カバー3と内カバー4とを分離する不正行為をきわめて高い精度で防止することができる。
【0028】
さらに、制御装置1は、係合体28が、被係合体18,18に係合された状態を保ちながら、被覆部17から露出させた基端の長さを所定量(約2mm)だけ変化させることができるようになっており、係合体28が所謂“遊び”を有した状態で被係合体18,18に係合されているため、ROM5等の制御素子の状態をチェックする場合には、被覆部17の入口の外側に形成される隙間から容易に工具を挿入して係合体28の基端部を切断することができる。
【0029】
なお、本発明の制御装置は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、外カバー、内カバー、基板、ワンウェイタイプのネジ等の形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
【0030】
たとえば、本発明の制御装置は、上記実施形態の如く、内カバーに係合体を設けるとともに外カバーに被係合体を設けたものに限定されず、外カバーに係合体を設けるとともに内カバーに被係合体を設けたものでも良い。
【0031】
また、係合体の形状は、上記実施形態の如く、二個一対の棒状突起部の各先端に鉤状部を互いに外向きになるように設けた形状に限定されず、長尺な平板状の支持体から半球状の突起を突出させた形状等の異なる形状に変更することも可能である。さらに、上記実施形態の如く、二個一対の棒状突起部からなるものに限定されず、単一の棒状突起部からなるものや、三個以上の棒状突起部からなるものに変更することも可能である。加えて、棒状突起部の形状も、四角柱状に限定されず、円柱状等の異なる形状に変更することも可能である。また、係合体と係合する被係合体の形状も、係合体の形状に合わせて、半球状の窪み等の異なる形状に適宜変更することができる。加えて、係合体を被覆するための被覆部の形状も、上記実施形態の如く、扁平な六角柱状に限定されず、係合体の形状に合わせて、適宜変更することができる。
【0032】
また、本発明の制御装置は、上記実施形態の如く、係合体および被係合体の他に、ネジ保持部およびネジ螺着部を内外のカバーに設けたものに限定されず、係合体および被係合体のみを内外のカバーに設けたものに変更することも可能である。さらに、二組以上の係合体および被係合体を内外のカバーに設けたり、係合体および被係合体の他に、切断可能な複数のネジ螺着部およびネジ保持部を内外のカバーに設けたりすることも可能である。加えて、係合体および被係合体の設置位置や、ネジ保持部およびネジ螺着部の設置位置も、必要に応じて適宜アレンジすることができる。
【0033】
加えて、制御装置の内外カバーは、上記実施形態の如く、ポリカーボネートのみによって形成されたものに限定されず、ポリカーボネート以外の合成樹脂によって形成したものや、ポリカーボネートとその他の合成樹脂とからなる混合樹脂、あるいはポリカーボネート以外の2種以上の混合樹脂によって形成したもの等に変更することも可能である。
【0034】
加えて、ネジ保持部を螺着するために用いるワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、先端が平坦なネジに限定されず、先端の尖った木ネジ等の他の形状を有するものでも良い。加えて、ヘッドに2個のネジ突起が設けられたものに限定されず、4個のネジ突起が設けられたプラスタイプのドライバで回転可能なもの等でも良い。
【0035】
なお、上記実施形態においてはパチンコ機に使用される制御装置について説明したが、本発明の制御装置が使用される遊技機は、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機でも良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】制御装置の正面図である。
【図2】制御装置の右側面図である。
【図3】制御装置の底面図である。
【図4】制御装置の表面側の斜視図である。
【図5】制御装置の表面側の斜視図である。
【図6】外カバーの表面側の斜視図である。
【図7】外カバーの裏面側の斜視図である。
【図8】外カバーの被覆部の設置部位を拡大して示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線断面を示したものである)。
【図9】内カバーの係合体の設置部位を拡大して示す説明図である(aは正面図であり、bはaにおけるA−A線断面を示したものである)。
【符号の説明】
【0037】
1・・制御装置
2・・基板
3・・外カバー
4・・内カバー
5・・制御素子(ROM等)
17・・被覆部
18・・被係合体
28・・係合体
29・・棒状突起部
30・・鉤状部
31・・補強体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製の外カバーおよび内カバーによって、制御素子を設置した基板が覆われた遊技機用制御装置であって、
外カバーあるいは内カバーのいずれか片方に、先端を鉤状に形成した係合体が切断可能に設けられているとともに、
他方に、前記係合体を覆う被覆部が設けられており、その被覆部の内部に前記係合体と係合する被係合体が設けられていることを特徴とする遊技機用制御装置。
【請求項2】
係合体が、二個一対の棒状突起部の各先端に鉤状部を互いに外向きになるように設けた形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用制御装置。
【請求項3】
係合体が、各棒状突起部の基端同士に補強体を懸架した形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用制御装置。
【請求項4】
前記係合体が、前記被係合体に係合された状態を保ちながら、前記被覆部から露出させた基端の長さを所定量だけ変化させることができるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機用制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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