説明

遊技機用電子素子の管理システム、遊技機用電子素子、遊技機、情報処理装置、並びに遊技機用電子素子の管理方法及びリサイクル方法

【課題】再利用される遊技機用電子素子の使用履歴を管理することができる遊技機用電子素子の管理システム、遊技機用電子素子、遊技機、情報処理装置、並びに遊技機用電子素子の管理方法及びリサイクル方法を提供する。
【解決手段】外観検査装置311が、遊技機用ROM350の面に予め捺印されている遊技機用ROM350の使用開始時期に関する情報及び遊技機用ROM350の使用限度期間の情報に基づいて遊技機用ROM350が再利用可能か否かを判断する。捺印装置313は、遊技機用ROM350が再利用可能である場合には、遊技機用ROM350の面に遊技機用ROM350の使用履歴に関する情報(管理記号)を捺印する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機用電子素子の管理システム、遊技機用電子素子、遊技機、情報処理装置、並びに遊技機用電子素子の管理方法及びリサイクル方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技機用CPU(Central Processing Unit)や遊技機用ROM(Read Only Memory)をリサイクルする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。パチンコやパチスロ等の遊技機用ROMは、遊技機を制御する制御データを保存している。また、遊技機用ROMには、ROMの偽造を防止するために、管理ラベルが貼り付けられる。遊技機用ROMを遊技機に搭載するためには、保安電子通信技術協会等の承認機関が管理ラベルが貼り付けられた遊技機用ROMの使用を承認する必要がある。
【0003】
ところで、従来、遊技機用ROMを再利用する場合、遊技機の部品メーカが遊技機用ROMを回収し、その回収された遊技機用ROMを遊技機用ROMの製造会社に渡す。そして、遊技機用ROMの製造会社は、回収された遊技機用ROMから管理ラベルを剥がし、回収された遊技機用ROMに格納された制御データを消去する。さらに、遊技機用ROMの製造会社は、回収された遊技機用ROMに新たな制御データを書き込み、新たな制御データが書き込まれた遊技機用ROMを遊技機の部品メーカに返還している。遊技機の部品メーカによって回収された遊技機用ROMの中に、不良の遊技機用ROMが含まれている場合には、遊技機用ROMの製造会社は、新たな制御データが書き込まれた遊技機用ROMと不良の遊技機用ROMとを遊技機の部品メーカに返還している。
【0004】
このように、遊技機用ROMを再利用する際に、遊技機用ROMの製造会社は、遊技機用ROMの所有者(即ち遊技機の部品メーカ)から遊技機用ROMを受け取り、制御データの書き換え後の同一の遊技機用ROMを遊技機用ROMの所有者に返還している。尚、上述した遊技機用ROMの製造会社が実施する作業を遊技機用ROMの製造会社以外の個人、団体又は会社が実行する場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−195967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、遊技機用ROMの製造会社は、遊技機用ROMの部品メーカから渡された遊技機用ROMの制御データの書き換えを行うだけである。このため、遊技機用ROMの製造会社は、再利用される遊技機用ROMの使用回数などを含む使用履歴を正確に管理することができなかった。
【0007】
本発明の目的は、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴を管理することができる遊技機用電子素子の管理システム、遊技機用電子素子、遊技機、情報処理装置、並びに遊技機用電子素子の管理方法及びリサイクル方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、遊技機用電子素子の管理方法は、外観検査装置が、遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断し、前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、捺印装置が、当該遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴を管理することができる。
【0009】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用回数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合には、前記捺印装置が、さらに、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印する。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を厳格に管理することができる。
【0010】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子の面上の管理ラベルが貼られる位置に捺印される。かかる構成によれば、遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報が外部から見えない位置に捺印されるので、遊技機用電子素子が不正な遊技機用電子素子であるとの疑いを回避することができる。
【0011】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印される。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用期間及び使用履歴を修正できない状態で管理することができる。
【0012】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印される。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を修正できない状態で管理することができる。
【0013】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子を利用する遊技機の機種を示す情報及び前記遊技機用電子素子の使用回数を示す情報である。かかる構成によれば、遊技機用電子素子を利用した遊技機の機種の情報及び遊技機用電子素子の使用回数を管理することができる。
【0014】
好ましくは、前記外観検査装置は、さらに、前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が前記遊技機用電子素子の面に捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子が再利用可能でないと判断する。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を厳格に管理することができる。
【0015】
上記目的を達成するため、遊技機用電子素子の管理システムは、遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断する第1判断手段と、前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、当該遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する第1捺印手段とを備える。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴を管理することができる。
【0016】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報の個数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合に、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印する第2捺印手段を備える。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を厳格に管理することができる。
【0017】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子の面上の管理ラベルが貼られる位置に捺印される。かかる構成によれば、遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報が、見えない位置に捺印されるので、遊技機用電子素子が不正な遊技機用電子素子であるとの疑いを回避することができる。
【0018】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印される。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用期間及び使用履歴を修正できない状態で管理することができる。
【0019】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印される。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を修正できない状態で管理することができる。
【0020】
好ましくは、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子を利用する遊技機の機種を示す情報及び前記遊技機用電子素子の使用回数を示す情報である。かかる構成によれば、遊技機用電子素子を利用した遊技機の機種の情報及び遊技機用電子素子の使用回数を管理することができる。
【0021】
好ましくは、遊技機用電子素子の管理システムは、前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が前記遊技機用電子素子の面に捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子が再利用可能でないと判断する第2判断手段を備える。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を厳格に管理することができる。
【0022】
上記目的を達成するため、遊技機用電子素子は、遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報を捺印するための第1の面領域と、前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印するための第2の面領域とを有し、前記第2の面領域が、管理ラベルが貼られる位置に設けられている。かかる構成によれば、遊技機用電子素子の面で、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴の管理を補助することができる。また、遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報が外部から見えない位置に捺印されるので、遊技機用電子素子が不正な遊技機用電子素子であるとの疑いを回避することができる。
【0023】
好ましくは、遊技機用電子素子は、さらに、遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印するための第3の面領域を有する。かかる構成によれば、遊技機用電子素子の面で、再利用される遊技機用電子素子の使用回数の管理を補助することができる。
【0024】
上記目的を達成するため、遊技機は、請求項15又は16に記載の遊技機用電子素子を備える。かかる構成によれば、遊技機用電子素子の面で、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴の管理を補助することができる。
【0025】
上記目的を達成するため、情報処理装置は、遊技機に貼り付けられる証紙に記載された情報と、前記遊技機の識別子とを前記遊技機の製造元から取得する第1取得手段と、前記遊技機に取り付けられる遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と、前記遊技機の機種名とを前記遊技機用電子素子の製造元から取得する第2取得手段と、前記遊技機用電子素子と前記遊技機との関係に基づいて、前記第1取得手段によって取得された前記証紙に記載された情報及び前記遊技機の識別子と、前記第2取得手段によって取得された前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機の機種名とを関連付けて、データベースを作成する作成手段とを備える。かかる構成によれば、遊技機ごとに、使用されている遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報を管理することができる。
【0026】
好ましくは、前記第2取得手段は、さらに、前記遊技機用電子素子の使用限度期間を示す情報、前記遊技機用電子素子の再使用回数を示す情報、及び前記遊技機用電子素子の使用限度回数を示す記号の有無を示す情報を前記遊技機用電子素子の製造元から取得し、前記作成手段は、前記遊技機用電子素子の使用限度期間を示す情報、前記遊技機用電子素子の再使用回数を示す情報、及び前記遊技機用電子素子の使用限度回数を示す記号の有無を示す情報を前記作成されたデータベースに関連付ける。かかる構成によれば、遊技機ごとに、使用されている遊技機用電子素子の使用回数及び使用期間を管理することができる。
【0027】
上記目的を達成するため、遊技機用電子素子のリサイクル方法は、回収された遊技機に含まれる遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が捺印されているか否かを判断する第1のステップと、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子を廃棄する第2のステップと、前記遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断する第3のステップと、前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する第4のステップとを備える。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴や使用期間を管理することができる。
【0028】
好ましくは、遊技機用電子素子のリサイクル方法は、前記遊技機用電子素子の使用回数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合には、前記遊技機用電子素子の面に前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印する第5のステップをさらに備える。かかる構成によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用回数を厳格に管理することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、再利用される遊技機用電子素子の使用履歴を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施の形態に係る遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】基板ボックスの斜視図である。
【図4】本実施の形態にかかる他の遊技機の斜視図である。
【図5】主制御装置の分解斜視図である。
【図6】遊技機用ROMの再販売ビジネスモデルを示すシーケンス図である。
【図7】遊技機用ROMの製造会社で使用される管理システムの概略構成図である。
【図8】(A)は、遊技機用ROMの外観の一例を示す図である。(B)は、遊技機用ROMの右側面の一例を示す図である。(C)は、管理記号の捺印状態の一例を示す図である。(D)は、管理記号の捺印状態の第1変形例を示す図である。(E)は、管理記号の捺印状態の第2変形例を示す図である。
【図9】(A)は情報処理装置に格納されるデータベースの一例を示す図である。(B)は、図9(A)のデータベースに関連付けされるデータベースの一例を示す図である。
【図10】遊技機用ROMの管理方法を示すシーケンス図である。
【図11】(A)は、部品メーカで使用される情報処理装置の構成を示すブロック図である。(B)は、部品メーカで管理するデータベースの一例を示す図である。(C)は、部品メーカで管理するデータベースの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0032】
図1は、本実施の形態に係る遊技機の正面図である。
【0033】
本実施の形態に係る遊技機は、例えば、図1に示すパチンコ機1である。図1に示すように、パチンコ機1の中央には、遊技盤5が設けられている。また、遊技盤5の中央には、液晶表示装置6が取り付けられている。
【0034】
下皿ユニット7は、前面枠セット4の最下部箇所に位置するように、ネジ等の締結具によりベース板体(図示省略)の正面視で最下部箇所に固定されている。この下皿ユニット7は、その前面側に、下皿10と球抜きレバー11と遊技球発射ハンドル12とを備えている。
【0035】
遊技球発射ハンドル12は、下皿10よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル12の操作に応じて、遊技球発射装置14が遊技球を遊技盤5の遊技領域に打ち込む。遊技球発射装置14は、例えば、遊技球発射ハンドル12と発射装置12A(図2参照)などで構成されている。音出力部16は、図1に示すように、前面枠セット4の正面視で上部の左右2箇所に設けられており、前面枠セット4の内部あるいは背面箇所に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
【0036】
ガラス枠部9は、図1に示すように、上皿ユニット8の上側に形成された窓部18を備えている。つまり、ガラス枠部9の中央箇所に、略縦長楕円形状の窓部18が形成されている。窓部18は、略縦長楕円形状等のガラス板19で覆われている。さらに、ガラス枠部9は、図1に示すように、窓部18の周囲に各種の電飾部(第1電飾部20、第2電飾部21及び第3電飾部22)を備えている。これらの電飾部は、遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。
【0037】
また、窓部18の周縁で右斜め下箇所には、内枠3表面や遊技盤5表面等の一部を視認できるよう透明な樹脂からなる小窓24が設けられている。この小窓24は平面状としているので、遊技盤5の右下隅部に貼り付けられた証紙を、小窓24から機械で好適に読み取ることができる。証紙は日本遊技機工業組合から発給され、メーカ名や製造年月が記号で記載されている。証紙が貼られていないパチンコ台は、ホールに設置できない。
【0038】
図2は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
【0039】
パチンコ機1は、主制御装置51、払出制御装置58、発射制御装置84、サブ制御装置65、表示制御装置72、及び電源装置50などを備えている。
【0040】
パチンコ機1の主制御装置51には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU(Central Processing Unit)52が搭載されている。CPU52は、該CPU52により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM(Read Only Memory)53と、そのROM53内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM(Random Access Memory)54と、割込回路、タイマ回路及びデータ送受信回路などの各種回路(不図示)とを備えている。
【0041】
RAM54は、パチンコ機1の電源のオフ後においても電源装置50からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっている。また、RAM54は、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。
【0042】
ROM53及びRAM54を備えたCPU52には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン56を介して入出力ポート55が接続されている。入出力ポート55には、払出制御装置58、発射制御装置84及びサブ制御装置65が接続されている。また、CPU52、入出力ポート55及びバスライン56は、主制御基板57に搭載されている。
【0043】
払出制御装置58は、払出モータ83により賞球や貸し球の払出制御を行う。演算装置であるCPU59は、CPU59により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM60と、ワークメモリ等として使用されるRAM61とを備えている。
【0044】
払出制御装置58のRAM61は、前述した主制御装置51のRAM54と同様に、パチンコ機1の電源のオフ後においても電源装置50からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっている。また、RAM61は、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアを備えている。ROM60及びRAM61を備えたCPU59には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン64を介して入出力ポート62が接続されている。入出力ポート62には、主制御装置51、発射制御装置84及び払出モータ83が接続されている。また、CPU59、入出力ポート62及びバスライン64は制御基板63に搭載されている。
【0045】
発射制御装置84は、発射装置12Aによる遊技球の発射を許可又は禁止する。発射装置12Aは、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。
【0046】
サブ制御装置65は、CPU66、ROM67、RAM68、バスライン71及び入出力ポート69を備えている。CPU66は、例えば主制御装置51内の主制御基板57からの指示に従い音声やランプ表示の制御や表示制御装置72の制御を司る。CPU66は、CPU66により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM67と、ワークメモリ等として使用されるRAM68とを備えている。CPU66には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン71を介して入出力ポート69が接続されている。入出力ポート69は、主制御装置51の入出力ポート55、表示制御装置72の入出力ポート73、第1電飾部20、第2電飾部21及び第3電飾部22などに接続されている。また、CPU66、ROM67、RAM68、バスライン71及び入出力ポート69は、サブ制御基板70に搭載されている。
【0047】
表示制御装置72は、CPU74と、ROM(プログラムROM)75と、ワークRAM76と、ビデオRAM79と、キャラクタROM80と、画像コントローラ78と、入力ポート73と、出力ポート81と、バスライン77,82とを備えている。入力ポート73の入力にはサブ制御装置65の出力が接続され、入力ポート73には、CPU74、ROM75、ワークRAM76及び画像コントローラ78が接続されている。また、画像コントローラ78にはバスライン82を介して出力ポート81が接続されており、その出力ポート81の出力には液晶表示装置6が接続されている。
【0048】
表示制御装置72のCPU74は、主制御装置51からの各種コマンドがサブ制御装置65で編集等されて送信される各種コマンドに基づいて、液晶表示装置6での装飾図柄表示を制御する。ROM75は、そのCPU74により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM76は、CPU74による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
【0049】
ビデオRAM79は、液晶表示装置6に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM79の内容を書き替えることにより、液晶表示装置6の表示内容が変更される。キャラクタROM80は、液晶表示装置6に表示される装飾図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ78は、CPU74、ビデオRAM79、出力ポート81のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きを補助する共に、ビデオRAM79に記憶される表示データを、キャラクタROM80から所定のタイミングで読み出して液晶表示装置6に表示させる。
【0050】
電源装置50は、主制御装置51や払出制御装置58等に対して各々に必要な動作電源を供給する。
【0051】
図3は、基板ボックスの斜視図である。
【0052】
主制御装置51の主制御基板57は、透明な樹脂材料等で構成される基板ボックス30に収容されている。基板ボックス30は、略直方体形状のボックスベース31と該ボックスベース31の開口部を覆うボックスカバー32とを備えている。これらボックスベース31とボックスカバー32とは、内設されるカシメピン等で封印ユニット33によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス30が封印されている。同様に、サブ制御装置65のサブ制御基板70、払出制御装置58の制御基板63、発射制御装置84、及び電源装置50は、透明な樹脂材料等で構成される基板ボックス30にそれぞれ収容されている。
【0053】
図4は、本実施の形態にかかる他の遊技機の斜視図である。
【0054】
図4に示すように、本実施の形態にかかる遊技機の他の例は、スロットマシン100である。スロットマシン100の前面扉102には、遊技パネル103が設けられている。
【0055】
遊技パネル103の下方左側には、各リール106L,106M,106Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー107が設けられている。スタートレバー107は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが投入されているときにこのスタートレバー107が操作されると、各リール106L,106M,106Rが一斉に回転を始める。
【0056】
スタートレバー107の右側には、回転している各リール106L,106M,106Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ108〜110が設けられている。各ストップスイッチ108,109,110は停止対象となるリール106L,106M,106Rに対応する表示窓104L,104M,104Rの直下にそれぞれ配置されている。表示窓104L,104M,104Rの下方右側には、メダルを投入するためのメダル投入口111が設けられている。
【0057】
遊技パネル103の表示窓104L,104M,104Rの下方には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたメダル数を表示する残数表示部126と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部127と、獲得メダルの枚数を表示する獲得枚数表示部128とがそれぞれ設けられている。これら表示部126〜128は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
【0058】
前面扉102の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ131と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ132と、遊技者に各種情報を与える補助表示部133とが設けられている。補助表示部133は、本実施形態では表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図して液晶表示器によって構成されているが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。補助表示部133の背面には上部ランプ131、スピーカ132、及び補助表示部133を駆動させるための表示制御装置(不図示)が設けられている。
【0059】
スロットマシン100の筐体101の内部には、図5に示す主制御装置140が取り付けられている。主制御装置140は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明の樹脂材料等よりなる基板ボックス160に収容されている。
【0060】
図5は、主制御装置140の分解斜視図である。主制御装置140は、表裏一対のケース体141,142を有し、それら各ケース体141,142間に挟まれるようにして主基板143が収容されている。各ケース体141,142は何れも、主基板143に合わせるようにして略横長四角状をなし、ポリカーボネート樹脂等の透明な合成樹脂材料により成形されている。このため、主基板143に実装されているCPUやROMは、ケース体141,142上から閲覧可能である。なお以下の説明では、表側のケース体141を表ケース体、裏側のケース体142を裏ケース体とも言う。表ケース体141及び裏ケース体142により基板ボックスが構成されている。
【0061】
ケース体141,142の一方の側方には封印ユニット170が設けられ、これら表ケース体141及び裏ケース体142とは、カシメピン等が内蔵された封印ユニット170によって開封不能に連結されている。これにより、ケース体141,142が封印され、主基板143が容易に取り出されないようになっている。
【0062】
主基板143上には、図示しない配線パターンが施されるとともに、CPUやROM等のICチップ150を含む各種電子部品、入出力コネクタ151、検査用コネクタ152等が実装されている。特に、ICチップ150は、基板面に対してチップが立った状態で実装される、いわゆるZIP(Zigzag In-line Package)タイプ構造又はSIP(Single In-line Package)構造等の縦型素子が採用されており、チップ側面には製造メーカ、品番といった識別情報や固有情報等が印刷されている。主基板143は、隅角部に複数設けた小孔を通じてネジ154により表ケース体141に固定されるようになっている。
【0063】
図6は、遊技機用ROMの再販売ビジネスモデルを示すシーケンス図である。
【0064】
遊技機用ROMは、上述したパチンコ機1又はスロットマシン100に搭載されるROMであり、主基板、サブ基板(即ち、音制御、ランプ制御、画像制御、払出制御、又はリール制御等に使用される基板)、及び電源基板等に搭載される制御プログラム、固定値データ又はキャラクタデータなどの各種のプログラムやデータを格納するROMである。
【0065】
まず、遊技機用ROMの製造会社201は、新品の遊技機用ROMを部品メーカ202に納入する(ステップS1)。部品メーカ202は、新品の遊技機用ROMを組み込んだユニットを製造し、製造したユニットを遊技機メーカ203に納入する(ステップS2)。ここでユニットとは、パチンコ機1の主制御装置51、サブ制御装置65、払出制御装置58、表示制御装置72又はスロットマシン100の主制御装置140などである。
【0066】
遊技機メーカ203は、納入されたユニットを使用してパチンコ機1又はスロットマシン100を製造し、製造したパチンコ機1又はスロットマシン100をホール204に納入する(ステップS3)。次に、リサイクルの工程で、リサイクル業者205が、不要になったパチンコ機又はスロットマシンを回収する(ステップS4)。リサイクル業者205は、回収したパチンコ機又はスロットマシンを分解し、各ユニット及び各ユニットに含まれる遊技機用ROMを回収し、各ユニット及び各ユニットに含まれる遊技機用ROMを部品メーカ202に納入する(ステップS5)。このとき、後述する使用限度回数に関する情報(例えば、ドットマーク354)が捺印された遊技機用ROMは再利用できないので、リサイクル業者205は、使用限度回数に関する情報が捺印された遊技機用ROMを廃棄する。上述したように、各ユニットは、透明な樹脂材料で作成された基板ボックス30又は160に収容されているため、リサイクル業者205は、使用限度回数に関する情報が捺印された遊技機用ROMを基板ボックス上から視認することができる。従って、リサイクル業者205は、使用限度回数に関する情報が捺印された遊技機用ROMだけを廃棄することもできるが、使用限度回数に関する情報が捺印された遊技機用ROMを含む基板ボックスを分解せずに廃棄することもできる。
【0067】
また、カシメピン等で封印されている基板ボックス30又は160を分解するのには、基板ボックスの樹脂部分を切断等の破壊をしなければならなく大変手間な作業であるが、使用限度回数に関する情報が捺印された遊技機用ROMを基板ボックス上から視認することができるので、作業性が向上する。
【0068】
尚、リサイクル業者205は、後述するようなブロブ検出部を有する外観検査装置を用いて、使用限度回数に関する情報が遊技機用ROMに捺印されているか否かを検出し、当該外観検査装置を用いて使用限度回数に関する情報が捺印されている遊技機用ROMを廃棄してもよい。
【0069】
遊技機用ROMの製造会社201は、部品メーカ202から回収された遊技機用ROMを購入する(ステップS6)。そして、遊技機用ROMの製造会社201は、回収された遊技機用ROMに履歴情報などを捺印し、新たな制御プログラムを書き込んだ後、当該回収された遊技機用ROMを部品メーカ202に再販売する(ステップS7)。
【0070】
部品メーカ202は、再販売された遊技機用ROMを組み込んだユニットを製造し、製造したユニットを遊技機メーカ203に納入する(ステップS8)。遊技機メーカ203は、納入されたユニットを使用してパチンコ機1又はスロットマシン100を製造し、製造したパチンコ機1又はスロットマシン100をホール204に納入する(ステップS9)。その後、ステップS4〜S9の工程が繰り返される。
【0071】
図7は、遊技機用ROMの製造会社201で使用される管理システムの概略構成図である。図8(A)は、遊技機用ROMの外観の一例を示す図である。図8(B)は、遊技機用ROMの右側面の一例を示す図である。
【0072】
図7において、遊技機用ROMの製造会社201で使用される管理システム301は、再利用される遊技機用ROMの使用回数及び使用期間などを含む使用履歴を管理するシステムであり、回収された遊技機用ROMを再販売する前に利用される。管理システム301は、外観検査装置311、データ書込装置312、捺印装置313、及び情報処理装置314を備えている。外観検査装置311は、遊技機用電子素子としての遊技機用ROM350(図8(A)参照)の外観を検査する。遊技機用ROM350は、例えばフラッシュROMであり、データの書き換えが可能な不揮発性ROMである。
【0073】
図8(A)に示すように、遊技機用ROM350の表(おもて)面には、ロゴマーク351、型番352、製造国名353、ドットマーク354、及びロット番号355が記載されている。ロゴマーク351、型番352、製造国名353、及びロット番号355は、遊技機用ROM2の製造時に、不図示の捺印装置によって遊技機用ROM2の表面にレーザ捺印される。ドットマーク354は、使用回数の限度を示す。例えば、遊技機用ROM350の使用回数の限度が5回である場合、即ち、再利用回数の限度が4回である場合、ドットマーク354は、4回目の再利用時に、今回の再利用が使用回数の限度であることを示すために捺印装置313によって捺印される。この場合、3回目の再利用まで、ドットマーク354は記載されない。尚、ドットマーク354は、黒丸印に限らず、文字、図形又は記号等でもよい。
【0074】
図8(A)の管理ラベル貼付枠356は、遊技機メーカ又は遊技機の部品メーカなどから付与される管理ラベルを貼り付ける位置を示す。そして、管理ラベル貼付枠内356に「A」「S」「O」「K」などの管理記号が捺印装置313によって捺印される。管理ラベル貼付枠内356に管理記号が捺印されるので、管理記号は管理ラベルの貼り付けにより隠される。これらの管理記号は、予め遊技機の機種毎に付与されており、使用機種の履歴と使用回数の履歴を表す。例えば、図8(A)の例では、管理記号「A」、「S」、「O」、「K」は、遊技機用ROM350が過去に4回再利用されていることを示し、且つ管理記号「A」、「S」、「O」、「K」がそれぞれ付与された機種の遊技機で、遊技機用ROM350が再利用されていることを示す。
【0075】
尚、ドットマーク354又は管理記号の少なくとも一方は、例えば、図8(B)に示すように、遊技機用ROM350の右側面に捺印されてもよいし、右側面に代えて、遊技機用ROM350の上面、下面又は左側面のいずれか1つに捺印されてもよい。この場合、管理ラベルは、管理記号を隠すために、管理記号が捺印される遊技機用ROM350の側面に貼り付けられてもよい。尚、管理ラベルは、遊技機用ROM350を跨って遊技機用ROM350の側面や基板まで至り、剥がした場合にラベルの痕跡が残る封印シールであってもよい。
【0076】
また、図8(C)に示すように、管理記号は、使用機種の履歴と、使用回数の履歴を別々に表してもよい。また、遊技機用ROM350の側面(即ち、上面、下面、左側面及び右側面のいずれか1つ)に、使用機種の履歴と、使用回数の履歴を別々に表してもよい。
【0077】
さらに、図8(D)に示すように、捺印装置313が管理ラベル貼付枠356内に管理記号を予めすべて捺印し、実際に使用される遊技機の機種を示す管理記号上に丸、三角、四角又はバツなどのマークを捺印してもよい。この場合、1回目の遊技機用ROM350の再利用時に、捺印装置313が管理ラベル貼付枠356内に管理記号を予めすべて捺印し、さらに、捺印装置313は、1回目に再利用される遊技機の機種を示す管理記号上に丸、三角、四角又はバツなどのマークを捺印する。2回目以降の遊技機用ROM350の再利用時には、捺印装置313は、実際に使用される遊技機の機種を示す管理記号上に丸、三角、四角又はバツなどのマークだけを捺印する。
【0078】
また、図8(E)に示すように、捺印装置313が管理ラベル貼付枠356内に遊技機の機種を示す管理記号及び使用回数を示す管理記号を予めすべて捺印し、実際に使用される遊技機の機種を示す管理記号及び実際に使用される回数を示す管理記号上に丸、三角、四角又はバツなどのマークを捺印してもよい。
【0079】
管理ラベル貼付枠内356に管理記号が捺印される理由は、遊技機用ROM350が不正なROMであるとの疑いを回避するためである。つまり、遊技機用ROM350の再販毎に、遊技機用ROM350上の捺印内容は、管理記号の増加により管理ラベルの申請時の捺印内容と異なるので、捺印内容の一部の管理記号が人に見やすい位置に記載されると、不正の疑いを助長してしまう。本実施の形態の遊技機用ROM350を使用する場合、遊技機用ROM350の使用者は、予め、管理ラベル貼付枠内356に管理記号が捺印されることの承認を承認機関から取得する必要がある。このため、管理ラベル貼付枠内356に管理記号が捺印され、その上に管理ラベルを貼付けることで、申請時と異なる記号等を外部から確認することができないようにし、遊技機用電子素子が不正な遊技機用電子素子であるとの疑いを回避することができるのである。また、遊技機用ROM350を偽造する人間は、管理ラベルの下に管理記号があることまで気づかずに、遊技機用ROM350を偽造することも考えられ、管理ラベルの下に管理記号の有無によって、偽造ROMの発見を容易とすることも可能となる。
【0080】
図7に戻り、外観検査装置311は、撮影部321、ブロブ検出部322、パターンマッチング部323及び記憶部324を備えている。ブロブ検出部322は第1判断手段として機能し、パターンマッチング部323は第2判断手段として機能する。撮影部321は、遊技機用ROM350の外観を撮影する。ブロブ検出部322は、遊技機用ROM350の外観の撮影画像を2値化し、白画素のかたまりをカウントする。ブロブ検出部322は、ドットマーク354の有無の識別するために及び遊技機用ROM350が実際に使用された回数を示す管理記号の捺印数をカウントするために使用される。パターンマッチング部323は、遊技機用ROM350の撮影画像に含まれるロット番号355と予め登録された文字とを比較することにより、遊技機用ROM350の表面に捺印されたロット番号355を読み取る。記憶部324は、遊技機用ROM350のロット番号355に対応する使用限度期間(例えば、遊技機用ROM350の製造時期から4年間)の情報を格納する。外観検査装置311は、記憶部324に記憶された使用限度期間の情報とパターンマッチング部323に読み取られたロット番号355とに基づいて、遊技機用ROM350が再利用可能であるか否かを判断する。ロット番号355に対応する使用限度期間がすでに経過している場合には、外観検査装置311は、遊技機用ROM350が再利用可能でないと判断する。一方、ロット番号355に対応する使用限度期間が経過していない場合には、外観検査装置311は、遊技機用ROM350が再利用可能であると判断する。
【0081】
データ書込装置312は、いわゆるROMライターであり、遊技機用ROM350に格納された、制御プログラム、固定値データ又はキャラクタデータなどの各種のプログラムやデータを消去する場合及び新たなプログラムや新たなデータを遊技機用ROM2に書き込む場合に使用される。
【0082】
捺印装置313は、第1捺印手段及び第2捺印手段として機能し、ドットマーク354及び管理記号を遊技機用ROM350の表面又は側面に捺印するレーザ発光部331を備えている。ドットマーク354、ロット番号355及び管理記号は、レーザ光線で遊技機用ROM350の表面又は側面に捺印される必要がある。ドットマーク354、ロット番号355及び管理記号は、遊技機用ROM350の使用回数及び使用期間の判断に使用され、偽造等がなされる恐れがあるため、修正できないように捺印される必要があるからである。つまり、再利用される遊技機用ROM350の使用回数及び使用期間を厳格に管理するためである。従って、ドットマーク354、ロット番号355及び管理記号の捺印には、ペイント又はインクを使用しても良いが、レーザ光線による捺印の修正が困難であるためレーザ光線での捺印が最も良い。
【0083】
また、遊技機用ROM350は、図8(A)に示すように、レーザ光線によって遊技機用ROM350の使用開始時期に関する情報(即ち、ロット番号355)を捺印するための第1の面領域362と、レーザ光線によって遊技機用ROM350の使用履歴に関する情報(即ち、管理記号)を捺印するための第2の面領域363(即ち管理ラベル貼付枠356)と、レーザ光線によって遊技機用ROM350の使用限度回数に関する情報(即ち、ドットマーク354)を捺印するための第3の面領域361とを有している。第2の面領域363及び第3の面領域361の少なくとも一方は、遊技機用ROM350の側面に設けられてもよい。
【0084】
情報処理装置314は、例えば、コンピュータであり、データベース341を備えている。図9(A)にデータベース341の一例を示す。
【0085】
図9(A)のデータベース341では、遊技機の機種名、管理記号、管理ラベルの印字内容、遊技機用ROM2の製造月、遊技機用ROM350の図番、及びロット番号が互いに関連づけられている。このように、データベース341は遊技機の機種ごとに管理記号を付して、遊技機用ROM350を使用する遊技機の機種を管理する。尚、上記の遊技機用ROM350の製造月は、遊技機用ROM350の製造年月日でもよい。
【0086】
情報処理装置314は、図9(A)のデータベース341に図9(B)のデータベース342を関連付けて、ハードディスク等に保存してもよい。図9(B)のデータベース342では、ロット番号、使用限度期間、再使用回数、及びドットマークの有無が関連付けられている。尚、情報処理装置314は図9(B)のデータベース342をユーザの手入力で作成してもよい。また、情報処理装置314は、パターンマッチング部323からロット番号を取得し、外観検査装置311のブロブ検出部321から使用回数及びドットマークの有無の情報を取得し、ロット番号355に基づいて使用限度期間を算出することで、図9(B)のデータベース342を作成してもよい。図9(B)のデータベース342を図9(A)のデータベース341に関連付けすることで、遊技機の機種ごとに、情報処理装置314は、使用されている遊技機用ROM350の使用回数及び使用期間を管理することができる。
【0087】
図10は、遊技機用ROM350の管理方法を示すシーケンス図である。
【0088】
まず、外観検査装置311のブロブ検出部322がドットマーク354の有無を識別する(ステップS11)。ドットマーク354が検出された場合には、既に使用回数が使用限度回数に到達しているので、当該遊技機用ROM350は廃棄される。この場合、外観検査装置311が遊技機用ROM350を廃棄してもよい。一方、ドットマーク354が検出されない場合には、遊技機用ROM350が再利用可能であるので、遊技機用ROM350に対して次の工程が実行される。
【0089】
上述したように、回収された遊技機用ROM350にドットマーク354が捺印されている場合には、リサイクル業者205が、ドットマーク354が捺印されている遊技機用ROM350を廃棄する。従って、遊技機用ROMの製造会社201で使用される管理システム301において、ドットマーク354が検出されることは基本的にはないが、ドットマーク354が捺印されている遊技機用ROM350が誤って回収されていることを想定し、品質管理の向上のためにドットマーク354の検出処理が実行されている。尚、ステップS11の工程は、省略されてもよい。
【0090】
次に、外観検査装置311のパターンマッチング部323は、遊技機用ROM350のロット番号355を読み取り、読み取ったロット番号355と記憶部324に格納された使用限度期間の情報とに基づいて、遊技機用ROM350が再利用可能であるか否かを判断する(ステップS12)。ロット番号355に対応する使用限度期間がすでに経過している場合には、遊技機用ROM350が再利用可能でないので、外観検査装置311は遊技機用ROM350を廃棄する。一方、ロット番号355に対応する使用限度期間が経過していない場合には、遊技機用ROM350が再利用可能であるので、遊技機用ROM350に対して次の工程が実行される。このように、ステップS11、S12では、外観検査装置311は、再利用可能である遊技機用ROM350を選別している。
【0091】
次いで、遊技機用ROM350に貼り付けられている管理ラベルが剥がされ、データ書込装置312が、遊技機用ROM350に格納されたプログラムやデータを消去する(ステップS13)。管理ラベルは、人によって剥がされてもよいし、専用の装置によって剥がされてもよい。
【0092】
その後、外観検査装置311のブロブ検出部322が、遊技機用ROM350が実際に使用された回数を示す管理記号の捺印数をカウントし、遊技機用ROM350の使用回数を確認する(ステップS14)。ここで、遊技機用ROM350が実際に使用された回数を示す管理記号の捺印数は、図8(A)〜(C)の場合、使用機種の履歴を示す管理記号の捺印数そのものである。一方、図8(D)、(E)の場合、遊技機用ROM350が実際に使用された回数を示す管理記号の捺印数は、丸のマークが捺印された使用機種の履歴の個数である。尚、確認された使用回数の情報は、捺印装置313に送られ、設定される。
【0093】
次に、データ書込装置312が、遊技機用ROM350に新たなプログラム又はデータを書き込む(ステップS15)。捺印装置313は、遊技機用ROM350が搭載される機種に対応する管理記号を遊技機用ROM350に捺印する(ステップS16)。同時に、ステップS14で確認された使用回数の情報が使用限度回数に到達する場合には、捺印装置313は、ドットマーク354を遊技機用ROM350に捺印する(ステップS16)。その後、情報処理装置314が、データベース341,342を更新する(ステップS17)。
【0094】
図11(A)は、部品メーカ202で使用される情報処理装置の構成を示すブロック図である。図11(B)は、部品メーカ202で管理するデータベースの一例を示す図である。図11(C)は、部品メーカ202で管理するデータベースの変形例を示す図である。
【0095】
図11(A)に示すように、部品メーカ202は、情報処理装置(即ちコンピュータ)400を備えている。情報処理装置400は、装置全体の制御を実行するCPU401、情報処理装置400用の制御プログラムを格納するROM402、ワーキングエリアとして機能するRAM403、各種のデータ及びデータベース410又は411を格納するハードディスクドライブ(HDD)404、及びネットワークと接続するためのインターフェース405を備えている。CPU401は、第1取得手段、第2取得手段及び作成手段として機能する。
【0096】
まず、CPU401は、証紙に記載されたメーカ名及び遊技機の製造年月日の情報と、遊技機のシリアル番号(識別子)とを遊技機メーカ203から取得する。証紙に記載されたメーカ名及び遊技機の製造年月日の情報と、遊技機のシリアル番号(識別子)とは互いに関連付けられている。また、CPU401は、これらの情報を電子データとして遊技機メーカ203から取得してもよいし、これらの情報を一旦紙データで遊技機メーカ203から取得し、手入力によりこれらの情報を電子データとして取得してもよい。
【0097】
さらに、CPU401は、図9(A)のデータベース341を製造会社201から取得する。CPU401は、データベース341を電子データとして製造会社201から取得してもよいし、データベース341の情報を一旦紙データで製造会社201から取得し、手入力によりデータベース341の情報を電子データとして取得してもよい。
【0098】
そして、CPU401は、遊技機ROM350と当該遊技機ROM350が搭載される遊技機との関係に基づいて、遊技機メーカ203から取得した証紙の情報及び遊技機のシリアル番号と、製造会社201から取得したデータベース341の一部とを関連付けて、図11(B)に示すデータベース410を作成する。データベース410では、証紙に記載された情報(メーカ名及び遊技機の製造年月日)、遊技機のシリアル番号、管理記号及びロット番号が互いに関連付けられる。これにより、情報処理装置400は、遊技機ごとに、使用されている遊技機用ROM350のロット番号を管理することができる。尚、CPU401は、遊技機メーカ203から取得した証紙の情報及び遊技機のシリアル番号と、製造会社201から取得したデータベース341の全部とを関連付けて、データベースを作成してもよい。
【0099】
さらに、CPU401は、図9(B)のデータベース342を製造会社201から取得し、図11(B)に示すデータベース410にデータベース342を関連付けて、図11(C)に示すデータベース411を作成してもよい。CPU401は、データベース342を電子データとして製造会社201から取得してもよいし、データベース342の情報を一旦紙データで製造会社201から取得し、手入力によりデータベース342の情報を電子データとして取得してもよい。データベース411では、証紙に記載された情報(メーカ名及び遊技機の製造年月日)、遊技機のシリアル番号、管理記号、ロット番号、使用限度期間、再使用回数、及びドットマークの有無が互いに関連付けられる。これにより、情報処理装置400は、遊技機ごとに、使用されている遊技機用ROM350の使用回数及び使用期間を管理することができる。
【0100】
以上説明したように、本実施の形態によれば、外観検査装置311が、遊技機用ROM350の表面又は側面に予め捺印されている遊技機用ROM350の使用開始時期に関する情報及び遊技機用ROM350の使用限度期間の情報に基づいて遊技機用ROM350が再利用可能か否かを判断する。捺印装置313は、遊技機用ROM350が再利用可能である場合には、遊技機用ROM350の表面又は側面に遊技機用ROM350の使用履歴に関する情報(管理記号)を捺印する。よって、再利用される遊技機用ROM350の使用履歴や使用期間を管理することができる。
【0101】
さらに、遊技機用ROM350の使用履歴に関する情報の個数が遊技機用ROM350の使用限度回数に到達した場合には、捺印装置313が、遊技機用ROM350の表面又は側面に遊技機用ROM350の使用限度回数に関する情報を捺印する。よって、再利用される遊技機用ROM350の使用回数を厳格に管理することができる。尚、遊技機用ROM350の使用回数は、遊技機用ROM350の使用履歴に関する情報の個数と同一である。
【0102】
本実施の形態では、遊技機用電子素子として遊技機用ROM350が使用されているが、遊技機用電子素子には、遊技機用マイコンや遊技機用CPUなども含まれる。
【0103】
また、本実施の形態では、遊技機の例として、パチンコ機1及びスロットマシン100を挙げたが、遊技機はこれらに限定されるものではない。例えば、遊技機はゲームセンタ又はカジノ等に設置されるゲーム機などでもよい。この場合、遊技機用電子素子は、ゲームセンタなどに設置されるゲーム機に含まれるROM、マイコン又はCPUなどである。また、パチンコ玉で遊技をするスロットマシンも遊技機に含まれることは言うまでもない。
【0104】
尚、本実施形態の遊技機メーカは、部品メーカや遊技機用ROMの製造会社の実施される形態をそのまま適用してもよい。
【符号の説明】
【0105】
301 管理システム
311 外観検査装置
312 データ書込装置
313 捺印装置
314 情報処理装置
321 撮影部
322 ブロブ検出部
323 パターンマッチング部
324 記憶部
331 レーザ発光部
341,342 データベース
350 遊技機用ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外観検査装置が、遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断し、
前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、捺印装置が、当該遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する
ことを特徴とする遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項2】
前記遊技機用電子素子の使用回数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合には、前記捺印装置が、さらに、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印することを特徴とする請求項1に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項3】
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子の面上の管理ラベルが貼られる位置に捺印されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項4】
前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項5】
前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項6】
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子を利用する遊技機の機種を示す情報及び前記遊技機用電子素子の使用回数を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項7】
前記外観検査装置は、さらに、前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が前記遊技機用電子素子の面に捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子が再利用可能でないと判断することを特徴とする請求項2に記載の遊技機用電子素子の管理方法。
【請求項8】
遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断する第1判断手段と、
前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、当該遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する第1捺印手段と
を備えることを特徴とする遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項9】
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報の個数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合に、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印する第2捺印手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項10】
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子の面上の管理ラベルが貼られる位置に捺印されることを特徴とする請求項8又は9に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項11】
前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印されることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項12】
前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報は、レーザによって前記遊技機用電子素子の面に捺印されることを特徴とする請求項9に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項13】
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報は、前記遊技機用電子素子を利用する遊技機の機種を示す情報及び前記遊技機用電子素子の使用回数を示す情報であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項14】
前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が前記遊技機用電子素子の面に捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子が再利用可能でないと判断する第2判断手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の遊技機用電子素子の管理システム。
【請求項15】
遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報を捺印するための第1の面領域と、
前記遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印するための第2の面領域とを有し、
前記第2の面領域が、管理ラベルが貼られる位置に設けられていることを特徴とする遊技機用電子素子。
【請求項16】
さらに、遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印するための第3の面領域を有することを特徴とする請求項15に記載の遊技機用電子素子。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の遊技機用電子素子を備えることを特徴とする遊技機。
【請求項18】
遊技機に貼り付けられる証紙に記載された情報と、前記遊技機の識別子とを前記遊技機の製造元から取得する第1取得手段と、
前記遊技機に取り付けられる遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と、前記遊技機の機種名とを前記遊技機用電子素子の製造元から取得する第2取得手段と、
前記遊技機用電子素子と前記遊技機との関係に基づいて、前記第1取得手段によって取得された前記証紙に記載された情報及び前記遊技機の識別子と、前記第2取得手段によって取得された前記遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報及び前記遊技機の機種名とを関連付けて、データベースを作成する作成手段と
を備えることを特徴する情報処理装置。
【請求項19】
前記第2取得手段は、さらに、前記遊技機用電子素子の使用限度期間を示す情報、前記遊技機用電子素子の再使用回数を示す情報、及び前記遊技機用電子素子の使用限度回数を示す記号の有無を示す情報を前記遊技機用電子素子の製造元から取得し、
前記作成手段は、前記遊技機用電子素子の使用限度期間を示す情報、前記遊技機用電子素子の再使用回数を示す情報、及び前記遊技機用電子素子の使用限度回数を示す記号の有無を示す情報を前記作成されたデータベースに関連付けることを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
回収された遊技機に含まれる遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が捺印されているか否かを判断する第1のステップと、
前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報が捺印されている場合に、当該遊技機用電子素子を廃棄する第2のステップと、
前記遊技機用電子素子の面に予め捺印されている当該遊技機用電子素子の使用開始時期に関する情報と当該遊技機用電子素子の使用限度期間の情報とに基づいて当該遊技機用電子素子が再利用可能であるか否かを判断する第3のステップと、
前記遊技機用電子素子が再利用可能である場合には、前記遊技機用電子素子の面に当該遊技機用電子素子の使用履歴に関する情報を捺印する第4のステップと、
を備えることを特徴とする遊技機用電子素子のリサイクル方法。
【請求項21】
前記遊技機用電子素子の使用回数が前記遊技機用電子素子の使用限度回数に到達した場合には、前記遊技機用電子素子の面に前記遊技機用電子素子の使用限度回数に関する情報を捺印する第5のステップをさらに備えることを特徴とする請求項20に記載の遊技機用電子素子のリサイクル方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−228294(P2012−228294A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−96886(P2011−96886)
【出願日】平成23年4月25日(2011.4.25)
【出願人】(311007039)富士通デバイス株式会社 (1)
【出願人】(591007929)株式会社ジェイ・ティ (2)
【Fターム(参考)】