説明

遊技機

【課題】遊技者が発射操作ユニットに触れずに遊技球の発射勢を一定状態に保って遊技を行おうとする行為を阻止し易く、また、回動操作部を支障なく円滑に回動することができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニット12を前面枠3に備えたパチンコ遊技機において、発射操作ユニット12は、当該発射操作ユニット12の固定側基部となるユニットベース14と、該ユニットベース14に回動自在な状態で支持され、遊技球の発射勢を調整するために回動される回動操作部15と、該回動操作部15を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドするスライドガイド機構16とを備え、該スライドガイド機構16により回動操作部15をスライドしてユニットベース14と回動操作部15との間に形成される隙間を拡幅可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニットを前面枠に備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技球を発射するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)を備え、遊技者が発射操作ユニットに設けられた回動操作部を回動操作して、発射装置から発射される遊技球の発射勢を設定するように構成されている。なお、発射操作ユニットは、遊技者が回動操作部から手を離すと、回転部材を付勢部材の付勢力によって回転開始位置に復帰回転して発射勢の設定を解除し、さらには発射装置の発射動作を停止するように構成されている。
【0003】
そして、近年では、遊技者が発射操作ユニットの回動操作部を所望の回動位置に維持した状態で遊技球を連続発射させようとして、発射操作ユニットの基部と回動操作部との間に形成される隙間に硬貨や楊枝等の異物が強引に押し込まれてしまうことがある。そこで、このような行為を阻止して遊技者に健全な遊技を行ってもらうために、発射操作ユニットの基部と回動操作部との隙間に隙間埋め部材を設けた遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2005−296037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献に記載の発射操作ユニットでは、隙間埋め部材と回動操作部との間の僅かな隙間にゴミや埃等が入り込むと、回動操作部が円滑に回動できなくなる虞がある。なお、隙間埋め部材に摩擦係数の低い部材を適用して、回動操作部の円滑な回動を維持することが考えられるが、製造コストを高めてしまうため好ましくない。
【0005】
本発明は、遊技者が発射操作ユニットに触れずに遊技球の発射勢を一定状態に保って遊技を行おうとする行為を阻止し易く、また、回動操作部を支障なく円滑に回動することができる遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニットを前面枠に備えた遊技機において、
前記発射操作ユニットは、当該発射操作ユニットの固定側基部となるユニットベースと、該ユニットベースに回動可能な状態で支持され、遊技球の発射勢を調整するために回動される回動操作部と、該回動操作部を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドするスライドガイド機構と、を備え、
該スライドガイド機構により回動操作部をスライドしてユニットベースと回動操作部との間に形成される隙間を拡幅可能としたことを特徴とする遊技機である。
【0007】
請求項2に記載のものは、前記ユニットベースは、前面枠に止着される後側ベース部と、該後側ベース部を挟んで前面枠とは反対側に位置する前側ベース部と、を前後に離間した状態で備え、前側ベース部と後側ベース部との間に回動操作部を配置し、
前記スライドガイド機構は、回動操作部のうち回動中心軸上に位置する箇所から前側ベース部側へ向けて突設された操作軸部と、前側ベース部に装着され、操作軸部を摺動自在な状態で嵌合する軸受部材と、回動中心軸を中心にして円弧状に形成され、回動中心軸方向の端部に円弧状の傾斜カム面を形成したカムと、該カムの傾斜カム面に押圧されるカムフォロワと、該カムフォロワを傾斜カム面へ付勢するスライド付勢部材と、を備え、
前記カムまたはカムフォロワのいずれか一方を後側ベース部に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、
前記回動操作部を回動すると、カムフォロワが傾斜カム面上を摺動して回動操作部が回動中心軸方向へスライドするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
【0008】
請求項3に記載のものは、前記傾斜カム面のうち始端から終端までの中間部分の勾配を始端側の勾配および終端側の勾配よりも急峻に設定したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
なお、傾斜カム面の勾配とは、カムを挟んで傾斜カム面とは反対側に位置するカムの基端部を基準として設定される傾斜カム面の傾斜の度合いを意味する。
【0009】
請求項4に記載のものは、前記前側ベース部には、軸受部材を嵌合する軸受嵌合部を形成し、
前記スライド付勢部材の付勢力により軸受部材を軸受嵌合部へ付勢することを特徴とする請求項3に記載の遊技機である。
【0010】
請求項5に記載のものは、前記発射操作ユニットには、遊技球の発射勢を調整するための調整信号を出力可能な調整信号出力手段を備え、
該調整信号出力手段は、調整信号を変化させるための調整回動軸を備え、該調整回動軸を前記回動中心軸上に配置するとともに、係合機構を介して回動操作部へ係合し、
前記係合機構は、前記回動中心軸方向とは異なる方向へ延在する係合突起と、該係合突起を係合し、回動中心軸方向に沿って延在する係合溝部と、からなり、
前記係合突起または係合溝部のいずれか一方を調整回動軸に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、回動操作部と調整回動軸とが共回りしながら回動操作部が回動中心軸に沿ってスライドするように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機である。
【0011】
請求項6に記載のものは、前記前側ベース部には、軸受部材を嵌合する軸受嵌合部を形成し、
前記スライド付勢部材の付勢力により軸受部材を軸受嵌合部へ付勢することを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニットを前面枠に備えた遊技機において、発射操作ユニットは、当該発射操作ユニットの固定側基部となるユニットベースと、該ユニットベースに回動可能な状態で支持され、遊技球の発射勢を調整するために回動される回動操作部と、該回動操作部を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドするスライドガイド機構とを備え、該スライドガイド機構により回動操作部をスライドしてユニットベースと回動操作部との間に形成される隙間を拡幅可能としたので、ユニットベースと回動操作部との隙間にコイン等の異物を挟んだとしても、この異物をユニットベースあるいは回動操作部から離し易くすることができ、回動操作部の回動位置を維持し難い。したがって、遊技者が発射操作ユニットに触れずに遊技球の発射勢を一定状態に保って遊技を行おうとする行為を阻止し易くなり、遊技者に健全な遊技の実行を促すことができる。また、ユニットベースと回動操作部との隙間にゴミや埃が入り込んだとしても、隙間を拡げてこのゴミ等を落とし易くすることができ、回動操作部を支障なく回動することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ユニットベースは、前面枠に止着される後側ベース部と、該後側ベース部を挟んで前面枠とは反対側に位置する前側ベース部と、を前後に離間した状態で備え、前側ベース部と後側ベース部との間に回動操作部を配置し、スライドガイド機構は、回動操作部のうち回動中心軸上に位置する箇所から前側ベース部側へ向けて突設された操作軸部と、前側ベース部に装着され、操作軸部を摺動自在な状態で嵌合する軸受部材と、回動中心軸を中心にして円弧状に形成され、回動中心軸方向の端部に円弧状の傾斜カム面を形成したカムと、該カムの傾斜カム面に押圧されるカムフォロワと、該カムフォロワを傾斜カム面へ付勢するスライド付勢部材とを備え、カムまたはカムフォロワのいずれか一方を後側ベース部に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、回動操作部を回動すると、カムフォロワが傾斜カム面上を摺動して回動操作部が回動中心軸方向へスライドするように構成したので、回動操作部を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドする仕組みを簡単な構成で実現することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、傾斜カム面のうち始端から終端までの中間部分の勾配を始端側の勾配および終端側の勾配よりも急峻に設定したので、回動操作部の単位回動角あたりのスライド量を変化させることができる。さらに、傾斜カム面の中間部分にカムフォロワが摺動する状態で回動操作部を調整したときに遊技者が所望する発射勢(例えば遊技球が入賞可能となる発射勢)になるように予め設定しておけば、遊技者が異物によって発射勢を維持して遊技球の入賞を狙おうとしても、回動操作部の調整中にユニットベースと回動操作部との間に形成される隙間が急激に拡がり、この結果、回動操作部の回動位置、すなわち遊技球の発射勢の維持を阻止し易い。したがって、遊技者に健全な遊技の実行を一層促すことができる。
【0015】
請求項4および請求項6に記載の発明によれば、前側ベース部には、軸受部材を嵌合する軸受嵌合部を形成し、スライド付勢部材の付勢力により軸受部材を軸受嵌合部へ付勢するので、軸受部材の位置決めを確実に行うことができ、回動操作部の回動およびスライドを円滑に行うことができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、発射操作ユニットには、遊技球の発射勢を調整するための調整信号を出力可能な調整信号出力手段を備え、該調整信号出力手段は、調整信号を変化させるための調整回動軸を備え、該調整回動軸を前記回動中心軸上に配置するとともに、係合機構を介して回動操作部へ係合し、係合機構は、前記回動中心軸方向とは異なる方向へ延在する係合突起と、該係合突起を係合し、回動中心軸方向に沿って延在する係合溝部とからなり、係合突起または係合溝部のいずれか一方を調整回動軸に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、回動操作部と調整回動軸とが共回りしながら回動操作部が回動中心軸に沿ってスライドするように構成したので、調整信号出力手段を回動操作部とともに回動中心軸方向へスライドさせる必要がない。したがって、調整信号出力手段から調整信号を送信するための送信配線が繰り返し動いて断線してしまう不具合を避けることができ、発射操作ユニットの故障を発生し難くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の斜視図である。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、外枠(機枠あるいは本体枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3の上部には、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤(図示せず)を収納可能とし、遊技盤の下方には変動表示ユニット(図示せず)を着脱可能な状態で配置している。また、前面枠3の前面側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠7を前後方向へ開閉(回動)可能に設け、該透明部材保持枠7に透視可能な透明部材8を保持し、透明部材保持枠7の下部には遊技球を貯留可能な球貯留ユニット9を備えている。そして、透明部材保持枠7を閉じると、遊技盤が透明部材保持枠7に覆われるとともに、透明部材8が遊技領域の前方に配置され、透明部材8を通して遊技領域と変動表示ユニットとを上下に並んだ状態で前方から視認できるように構成されている。さらに、前面枠3のうち閉状態の透明部材保持枠7の下部に隣接する箇所には棚部10を前面枠3の下部から前方へ突出した状態で配置している。そして、棚部10の前面の一側(図1中、左側)には、遊技者が遊技中に操作可能な遊技演出用ボタン11を備え、他側(図1中、右側)には、発射装置(図示せず)から遊技球を発射する操作を行うための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)12を前面枠3から前方へ突出した状態で備えている。
【0018】
次に、発射操作ユニット12について説明する。
発射操作ユニット12は、図2および図3に示すように、当該発射操作ユニット12の固定側基部となるユニットベース14と、回動中心軸Cが当該発射操作ユニット12の突出方向(すなわち前面枠3に対する前後方向)に沿って設定され、遊技球の発射勢を調整するために回動される回動操作部15と、該回動操作部15を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドするスライドガイド機構16とを備えている。
【0019】
ユニットベース14は、前面枠3に止着される後側ベース部21と、該後側ベース部21を挟んで前面枠3とは反対側、言い換えると後側ベース部21の前方に位置する円板状の前側ベース部22とを前後に離間した状態で備えて構成されており、後側ベース部21と前側ベース部22との間に後述の回動操作部15を配置している。後側ベース部21は、図3(a)に示すように、前端部(前側ベース部22寄りの端部)が拡径された横向き円筒状のベース本体24を備え、該ベース本体24の拡径部分をベース蓋部25で前方から被覆している。また、ベース蓋部25の前側(言い換えると回動操作部15側)には、図4(a)および(b)に示すように、回動操作部15に遊嵌可能な短尺円筒状の回動支持部26を膨出している。さらに、ベース蓋部25の外周部のうち回動支持部26よりも後方(言い換えると前面枠3側)の位置には、遊技者の指が接触可能な接触領域形成部27を回動支持部26よりも拡径された円環スリーブ状に形成し、該接触領域形成部27および回動支持部26の表面にメッキを施す等して導電性を付与している。そして、ベース蓋部25の前面の中央寄りにはタッチ検出手段(図示せず)から配線されたリード線の接続端子28を接続して接触領域形成部27へ導通し(図3(a)参照)、遊技者が手で発射操作ユニット12を把持して指が接触領域形成部27に接触したことをタッチ検出手段によって検出し、この検出(すなわち遊技者が接触領域形成部27に触れたこと)に基づいて発射装置からの遊技球の発射を許容するように構成されている。
【0020】
また、ベース本体24の拡径部分の内側には円板状のブラケット31を収納し、該ブラケット31に可変抵抗器32、ストップレバー33、ストップスイッチ34を装着している(図3(b)参照)。具体的に説明すると、ブラケット31の中心部には、調整回動軸32aが備えられた可変抵抗器32(本発明における調整信号出力手段に相当)を止着し、該可変抵抗器32から調整信号を出力可能とし、該調整信号に基づいて遊技球の発射勢が調整されるように構成されている。そして、調整回動軸32aを回動操作部15の回動中心軸C上に配置し、該調整回動軸32aの先端を回動支持部26の中央部に開設された支持部開口26aから突出して回動操作部15へ係合し、回動操作部15を回動すると調整回動軸32aが回動して調整信号(具体的には可変抵抗器32の抵抗値)を変化できるように構成されている。なお、調整回動軸32aと回動操作部15とを係合する構成については、後で詳細に説明する。
【0021】
さらに、ブラケット31の前面側のうち側部寄り(図3(b)中、左寄り)の部分には、縦長なストップレバー33の上端を回動自在な状態で軸着し、ストップレバー33の下端を接触領域形成部27に開設されたレバー突出開口35から突出している。そして、ストップレバー33の下端をブラケット31の中央寄り(言い換えると回動操作部15の回動中心軸C寄り)へ押圧してストップレバー33を揺動すると、ストップレバー33がストップスイッチ34を操作し、この操作に基づいてストップスイッチ34からストップ信号が出力されて、発射装置による遊技球の発射動作を停止するように構成されている。
【0022】
前側ベース部22は、後側ベース部21(具体的にはベース本体24)から前方へ延設されたロッド37に支持された部材であり、当該前側ベース部22の前側には、略椀状の装飾部材38を止着し、該装飾部材38の中央には装飾パネル39を止着している。また、前側ベース部22の中央部、詳しくは、回動中心軸C上に位置する箇所には、回動中心軸方向へ貫通して軸受嵌合部40を形成し、該軸受嵌合部40に後述のスライドガイド機構16の一部を嵌合している。
【0023】
回動操作部15は、遊技者が指を掛けて回動操作する円盤状の部材であり、図5(a)および(b)に示すように、当該回動操作部15の外周部に掛合突部43を突設し、遊技者が手で発射操作ユニット12を把持した状態で指を掛合突部43へ掛合できるように構成されている。また、回動操作部15の表面側(前側ベース部22側)を円形状に凹ませて回動収容空間部44を形成するとともに、回動操作部15の裏面側(後側ベース部21側)を円形状に凹ませて回動嵌合空間部45を形成し、回動収容空間部44には前側ベース部22を収容可能とし、回動嵌合空間部45には後側ベース部21の回動支持部26を遊嵌可能としている。なお、回動操作部15が回動操作されていない常態においては、回動収容空間部44の前方に前側ベース部22を配置するとともに、回動嵌合空間部45内に回動支持部26を遊嵌し、当該回動操作部15の後端部を接触領域形成部27の前縁部に近接(あるいは当接)している(図2(b)参照)。さらに、回動嵌合空間部45のうち回動中心軸C上に位置する中央部には接続ボス46を後方へ向けて突設し、該接続ボス46に可変抵抗器32の調整回動軸32aを接続して、後側ベース部21(ユニットベース14の一部)に当該回動操作部15を回動可能な状態で支持している。そして、接続ボス46の外方に位置する箇所には円弧状の挿通開口47を開設して後側ベース部21のロッド37を挿通し、ロッド37と回動操作部15とが干渉しない構成に設定されている。
【0024】
また、図3(a)および図5(a)に示すように、回動操作部15の表面側(前側ベース部22側)には円環状の装着突起50を突設し、該装着突起50の外周にねじりコイルばね等の回動付勢部材51を巻回して装着し、回動付勢部材51の一端を回動操作部15に設けられた係止受部52へ係止している。さらに、後側ベース部21から延設された係止ロッド53を挿通開口47へ挿通し、係止ロッド53の先端(すなわちユニットベース14の一部)に回動付勢部材51の他端を係止し、回動操作部15が常態の回動開始姿勢(図2参照)、すなわち初期位置に戻る発射勢低減調整方向(図2(a)中、矢印Aで示す左回り方向)へ常時付勢している。なお、回動操作部15を回動開始姿勢に設定した状態では、回動操作部15の後部から突出された突起54(図5(b)参照)が、ストップレバー33からベース蓋部25を貫通して回動嵌合空間部45側へ突出されたストップ操作片33a(図3(b)参照)を押圧してストップレバー33を揺動操作し、該ストップレバー33がストップスイッチ34を操作する。この結果、遊技球が発射装置から発射されない。そして、回動開始姿勢から回動付勢部材51の付勢力に抗して回動操作部15を発射勢増大調整方向(図2(a),図4,図6中、矢印Bで示す右回り方向)へ回動すると、突起54がストップ操作片33aから離間してストップスイッチ34の操作を解除して、発射装置における発射動作の停止状態を解除する。また、可変抵抗器32の調整回動軸32aが回動し、回動開始姿勢からの回動量の増加に伴って調整信号が変化して発射装置の発射勢が弱い状態から強い状態に変化する。
【0025】
次に、スライドガイド機構16について説明する。
スライドガイド機構16は、回動操作部15に設けられた操作軸部56と、前側ベース部22に装着された軸受部材57と、ベース蓋部25の前面側に突設された複数のカム58と、回動操作部15に突設された複数のカムフォロワ59と、カムフォロワ59をカム58へ付勢する圧縮コイルばね等のスライド付勢部材60を備えて構成されている。具体的に説明すると、図3(a)および図5(a)に示すように、操作軸部56を回動操作部15の表面側のうち回動中心軸C上に位置する箇所、具体的には装着突起50の内側から前側ベース部22側へ向けて回動中心軸Cに沿う状態で突設し、操作軸部56の先端を、自己潤滑性を有する軸受部材57へ回動自在且つ摺動自在な状態で嵌合し、この状態で軸受部材57を前側ベース部22の軸受嵌合部40へ嵌合している。そして、操作軸部56の外周には、圧縮コイルばね等のスライド付勢部材60を巻装し、スライド付勢部材60の一端(後端)を操作軸部56と装着突起50との間に挿入して回動操作部15へ係合し、他端(前端)を軸受部材57の後端部(回動操作部15側の端部)へ係合している。この結果、スライド付勢部材60の付勢力により回動操作部15をユニットベース14側(ベース蓋部25側)へ付勢するとともに、軸受部材57を軸受嵌合部40へ付勢している。さらに、図5(b)に示すように、回動操作部15の回動嵌合空間部45内にはカムフォロワ59を後方のベース蓋部25へ向けて突設し、該カムフォロワ59を回動中心軸Cの周りに120度ずつ位相をずらして3箇所に配置している。
【0026】
また、図4(a)に示すように、ベース蓋部25の回動支持部26の前面部には、回動中心軸Cを中心にして円弧状に形成されたカム58を回動中心軸Cの周りに120度ずつ位相をずらして3箇所に設けている。さらに、このカム58を回動中心軸方向に沿って前方の回動操作部15(詳しくは回動嵌合空間部45)へ向けて突出し、この突出端部に円弧状の傾斜カム面62を形成し、該傾斜カム面62には、スライド付勢部材60の付勢力により付勢された回動操作部15のカムフォロワ59を押圧(当接)している。そして、図4(b)および(c)に示すように、傾斜カム面62のうち、回動操作部15が回動開始姿勢に設定された状態でカムフォロワ59が当接する端部を始端62aとし(図2(b)参照)、該始端62aから発射勢増大調整方向へ移動して到達する端部を終端62bとし、傾斜カム面62を始端62aから終端62bへ向けて次第に回動操作部15側(前方)へ近づく傾斜状態に設定している。言い換えると、カム高さ(傾斜カム面62と回動支持部26との離間距離)hを、傾斜カム面62の始端62aから終端62bへ向かうにつれて次第に高くしている。また、傾斜カム面62のうち始端62aから終端62bまでの中間部分の勾配S1を始端62a側の勾配S2および終端62b側の勾配S3よりも急峻に設定し、勾配S2と勾配S3とを略等しい傾斜状態に設定している。したがって、カム58の円弧方向に沿って変化するカム高さhの変化の割合が傾斜カム面62の位置によって異なり、前記中間部分におけるカム高さhの変化の割合が始端62aおよび終端62bにおけるカム高さhの変化の割合よりも大きくなるように構成されている。なお、傾斜カム面62の勾配S1,S2,S3は、カム58を挟んで傾斜カム面62とは反対側に位置するカム58の基端部、言い換えると回動支持部26の前面を基準として設定される傾斜カム面62の各場所(始端62a側、中間部分、終端62b側)における傾斜の度合い(傾斜角)を示す。
【0027】
そして、発射操作ユニット12は、回動操作部15をカムフォロワ59が傾斜カム面62の始端62a側へ当接する状態に回動調整すると、可変抵抗器32の信号出力設定を遊技球の発射勢が弱レベル範囲内となる状態、具体的には遊技球が遊技領域へ到達せずにファール球となる程度の発射勢となるように設定する。また、カムフォロワ59が傾斜カム面62の終端62b側へ当接する状態に回動調整すると、可変抵抗器32の信号出力設定を遊技球の発射勢が強レベル範囲内となる状態、具体的には遊技球が遊技領域の一側から他側へ飛翔して遊技領域の他側区画部(図示せず)に勢いよく衝突する程度の発射勢となるように設定する。さらに、カムフォロワ59が傾斜カム面62の中間部分へ当接する状態に回動調整すると、可変抵抗器32の信号出力設定を遊技球の発射勢が中レベル範囲内となる状態、具体的には遊技球がファール球とならず、且つ遊技領域の他側区画部に衝突しない程度の発射勢、言い換えると遊技球が入賞可能な飛翔軌跡を生じる発射勢となるように設定する。
【0028】
また、発射操作ユニット12は、可変抵抗器32の調整回動軸32aと回動操作部15の接続ボス46との間に係合機構65を設け、該係合機構65を介して接続ボス46(回動操作部15)を回動中心軸方向へ摺動可能な状態で調整回動軸32aへ係合(接続)している。係合機構65は、回動中心軸方向とは異なる方向(詳しくは回動中心軸Cと直交する方向)へ延在する係合突起66と、該係合突起66を係合し、回動中心軸方向に沿って延在する係合溝部67とから構成されている。そして、調整回動軸32aの先端に円筒状の軸カバー部材68を共回り可能な状態で止着し、該軸カバー部材68の外周面に係合突起66を立設する一方、係合溝部67を接続ボス46の後端部に後方および側方へ開放した状態で形成している。なお、接続ボス46の後端部の軸中心には、軸カバー部材68が遊嵌可能な接続孔46aを後方へ開放した状態で開設し、該接続孔46aと係合溝部67とを連通している。したがって、接続孔46aに軸カバー部材68を後方から挿入するとともに、係合突起66を係合溝へ後方から挿入するように構成されている。
【0029】
このような構成の発射操作ユニット12を備えたパチンコ遊技機1において、発射操作ユニット12を操作して遊技球を発射するには、まず、発射操作ユニット12を手で前側ベース部22側から把持して、指を回動操作部15の掛合突部43へ掛合するとともに指先を接触領域形成部27へ当接し、この状態で回動操作部15を回動付勢部材51の付勢力に抗して発射勢増大調整方向へ回動する(図6(a)参照)。すると、回動操作部15の回動力が接続ボス46、係合機構65、軸カバー部材68を介して調整回動軸32aに伝達して、調整回動軸32aが回動操作部15と共回りする。さらに、調整回動軸32aが回動された可変抵抗器32から調整信号が出力され始め、この調整信号に基づいて発射装置が駆動して遊技球を発射する。
【0030】
また、回動操作部15を回動すると、図6(b)に示すように、カム58へ押圧された状態のカムフォロワ59が傾斜カム面62上を始端62aから終端62bへ向けて摺動し、この摺動に伴って回動操作部15が回動中心軸方向に沿ってスライドする。詳しくは、回動操作部15と接触領域形成部27とが近接(あるいは当接)している状態から、カムフォロワ59が当接している傾斜カム面62の位置のカム高さhの分だけ前側ベース部22側へスライドする。また、操作軸部56が軸受部材57内で回動中心軸方向へ摺動する。このようにして回動操作部15がスライドガイド機構16により回動中心軸方向へスライドした結果、発射操作ユニット12は、回動操作部15の回動収容空間部44に前側ベース部22の後部を挿入するとともに、回動嵌合空間部45から回動支持部26の後部(接触領域形成部27側に位置する部分)を引き出し、接触領域形成部27と回動操作部15との間に形成される隙間W(本発明におけるユニットベース14と回動操作部15との間に形成される隙間に相当)を拡幅する。したがって、隙間Wにコイン等の異物を挟んだとしても、この異物を接触領域形成部27(ユニットベース14)あるいは回動操作部15から離し易くすることができる。この結果、回動付勢部材51の付勢力を利用して、回動操作部15を遊技者が異物で維持しようとする回動位置から発射勢低減調整方向(回動開始姿勢へ戻る方向)へ回動し易くなり、回動操作部15の回動位置を維持し難い。したがって、遊技者が発射操作ユニット12に触れずに遊技球の発射勢を一定状態に保って遊技を行おうとする行為を阻止し易くなり、遊技者に健全な遊技の実行を促すことができる。また、接触領域形成部27と回動操作部15との隙間Wにゴミや埃が入り込んだとしても、隙間Wを拡げてこのゴミ等を落とし易くすることができ、回動操作部15を支障なく回動することができる。
【0031】
そして、回動操作部15が回動動作に伴ってスライドしている最中においては、係合機構65の係合溝部67がその縁部に係合突起66を係合して接続ボス46と軸カバー部材68とが共回りし、これにより、回動操作部15と調整回動軸32aとが共回りする。さらに、係合溝部67が係合突起66を係合した状態で回動中心軸方向、言い換えると係合溝部67の延在方向へ移動し、接続ボス46が軸カバー部材68を嵌合した状態でスライドすること、ひいては回動操作部15が回動中心軸方向に沿ってスライドすることを許容する。したがって、可変抵抗器32を回動操作部15とともに回動中心軸方向へスライドさせる必要がない。これにより、可変抵抗器32から調整信号を送信するための送信配線が繰り返し動いて断線してしまう不具合を避けることができ、発射操作ユニット12の故障を発生し難くすることができる。
【0032】
そして、遊技球の発射勢を調整するには、回動操作部15の回動量(詳しくは回動開始姿勢から回動した回動量、あるいは回動角)を変化させて調整回動軸32aの回動量を調整し、可変抵抗器32から出力される調整信号を変化させる。このとき、傾斜カム面62のうち始端62aから終端62bまでの中間部分の勾配S1を始端62a側の勾配S2および終端62b側の勾配S3よりも急峻に設定しているので、回動操作部15の単位回動角あたりのスライド量を変化させることができる。さらに、傾斜カム面62の中間部分にカムフォロワ59が摺動する状態で回動操作部15を調整したときに遊技者が所望する発射勢(例えば遊技球が入賞可能となる発射勢)になるように予め設定してあるため、遊技者が異物によって回動操作部15の回動位置、ひいては遊技球の発射勢を維持して入賞を狙おうとしても、回動操作部15の調整中に隙間Wが急激に拡がり、この結果、回動操作部15の回動位置、すなわち遊技球の発射勢の維持を阻止し易い。したがって、遊技者に健全な遊技の実行を一層促すことができる。
【0033】
さらに、上記実施形態では、回動操作部15を回動すると、カムフォロワ59が傾斜カム面62上を摺動して回動操作部15が回動中心軸方向へスライドするように構成したので、回動操作部15を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドする仕組みを簡単な構成で実現することができる。そして、スライド付勢部材60の付勢力を利用して軸受部材57を前側ベース部22の軸受嵌合部40へ付勢しているので、軸受部材57の位置決めを確実に行うことができ、回動操作部15の回動およびスライドを円滑に行うことができる。また、スライド付勢部材60の付勢力によりカムフォロワ59を傾斜カム面62に押圧しているので、カムフォロワ59の押圧力のうち傾斜カム面62の下り傾斜方向(終端62bから始端62aへ向かう下り傾斜方向)に沿う分力を利用して、カムフォロワ59および回動操作部15を回動開始姿勢へ戻そうとすることができる。したがって、回動付勢部材51の付勢力が必要以上に大きく設定されることを避けることができ、回動付勢部材51の係止箇所(係止受部52、係止ロッド53)に掛かる負荷を軽減すること、ひいては係止箇所が破損して回動操作部15が元に戻らなくなる不都合を抑制することができる。
【0034】
ところで、上記実施形態では、回動操作部15にカムフォロワ59を備え、ベース蓋部25にカムを設けたが、本発明はこれに限定されない。要は、回動操作部15を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドできれば、どのような構成のスライドガイド機構16であってもよい。例えば、回動操作部15の後側にカムを設け、ベース蓋部25にカムフォロワを設けてもよい。あるいは、回動操作部15の前側にカムを設け、前側ベース部22の後側にカムフォロワを設けてもよい。また、回動操作部15を発射勢増大調整方向へ回動すると、前側ベース部22側へスライドするように設定したが、本発明はこれに限定されず、回動操作部15を発射勢増大調整方向へ回動すると、後側ベース部21側へスライドするように設定してもよい。
【0035】
さらに、上記実施形態における係合機構65では、係合突起66を調整回動軸32a(詳しくは調整回動軸32aに止着される軸カバー部材68)に設け、係合溝部67を回動操作部15の接続ボス46に設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、接続ボス46に係合突起を設け、調整回動軸32aに係合溝部を設けてもよい。また、係合機構は、回動操作部15と調整回動軸32aとが共回りしながら回動操作部15のスライドを許容可能であれば、どのような構成であってもよい。さらに、本発明における調整信号出力手段は、可変抵抗器32に限定されず、遊技球の発射勢を調整するための調整信号を出力可能なものであればどのような構成であってもよい。また、上記実施形態では、回動開始姿勢の回動操作部15がストップレバー33を操作して発射装置の発射動作を停止するように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、回動操作部15を回動開始姿勢に設定すると、可変抵抗器32(調整信号出力手段)が調整信号の出力を停止するOFF状態になるように構成してもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニットを前面枠に備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
【0037】
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】パチンコ遊技機の斜視図である。
【図2】回動操作部を回動開始姿勢に設定した発射操作ユニットの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図3】(a)は発射操作ユニットの分解斜視図、(b)は可変抵抗器、ストップレバー、ストップスイッチを装着したブラケットの斜視図である。
【図4】ベース蓋部の説明図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は傾斜カム面のカム高さの説明図である。
【図5】回動操作部の説明図であり、(a)は前方斜視図、(b)は後方斜視図である。
【図6】回動操作部を回動開始姿勢から回動した状態の発射操作ユニットの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
12 発射操作ユニット
14 ユニットベース
15 回動操作部
16 スライドガイド機構
21 後側ベース部
22 前側ベース部
24 ベース本体
25 ベース蓋部
26 回動支持部
27 接触領域形成部
31 ブラケット
32 可変抵抗器
32a 調整回動軸
33 ストップレバー
40 軸受嵌合部
44 回動収容空間部
45 回動嵌合空間部
46 接続ボス
50 装着突起
51 回動付勢部材
56 操作軸部
57 軸受部材
58 カム
59 カムフォロワ
60 スライド付勢部材
62 傾斜カム面
65 係合機構
66 係合突起
67 係合溝部
68 軸カバー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球の発射操作を行うための発射操作ユニットを前面枠に備えた遊技機において、
前記発射操作ユニットは、当該発射操作ユニットの固定側基部となるユニットベースと、該ユニットベースに回動可能な状態で支持され、遊技球の発射勢を調整するために回動される回動操作部と、該回動操作部を回動動作に伴って回動中心軸方向へスライドするスライドガイド機構と、を備え、
該スライドガイド機構により回動操作部をスライドしてユニットベースと回動操作部との間に形成される隙間を拡幅可能としたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記ユニットベースは、前面枠に止着される後側ベース部と、該後側ベース部を挟んで前面枠とは反対側に位置する前側ベース部と、を前後に離間した状態で備え、前側ベース部と後側ベース部との間に回動操作部を配置し、
前記スライドガイド機構は、回動操作部のうち回動中心軸上に位置する箇所から前側ベース部側へ向けて突設された操作軸部と、前側ベース部に装着され、操作軸部を摺動自在な状態で嵌合する軸受部材と、回動中心軸を中心にして円弧状に形成され、回動中心軸方向の端部に円弧状の傾斜カム面を形成したカムと、該カムの傾斜カム面に押圧されるカムフォロワと、該カムフォロワを傾斜カム面へ付勢するスライド付勢部材と、を備え、
前記カムまたはカムフォロワのいずれか一方を後側ベース部に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、
前記回動操作部を回動すると、カムフォロワが傾斜カム面上を摺動して回動操作部が回動中心軸方向へスライドするように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記傾斜カム面のうち始端から終端までの中間部分の勾配を始端側の勾配および終端側の勾配よりも急峻に設定したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記前側ベース部には、軸受部材を嵌合する軸受嵌合部を形成し、
前記スライド付勢部材の付勢力により軸受部材を軸受嵌合部へ付勢することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
【請求項5】
前記発射操作ユニットには、遊技球の発射勢を調整するための調整信号を出力可能な調整信号出力手段を備え、
該調整信号出力手段は、調整信号を変化させるための調整回動軸を備え、該調整回動軸を前記回動中心軸上に配置するとともに、係合機構を介して回動操作部へ係合し、
前記係合機構は、前記回動中心軸方向とは異なる方向へ延在する係合突起と、該係合突起を係合し、回動中心軸方向に沿って延在する係合溝部と、からなり、
前記係合突起または係合溝部のいずれか一方を調整回動軸に設けるとともに、他方を回動操作部に設け、回動操作部と調整回動軸とが共回りしながら回動操作部が回動中心軸に沿ってスライドするように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記前側ベース部には、軸受部材を嵌合する軸受嵌合部を形成し、
前記スライド付勢部材の付勢力により軸受部材を軸受嵌合部へ付勢することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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