説明

遊技機

【課題】可動演出体が上昇位置から下降位置へと急速に移動してインパクトのある可動演出を行えるようにする。
【解決手段】 上昇位置Aと下降位置Bとの間で昇降自在に設けられた可動演出体29と、可動演出体29を下降位置Bから上昇位置Aへと押し上げる駆動体30と、駆動体30を昇降方向に駆動する駆動手段32と、可動演出体29を上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下させる自由落下手段39とを備え、自由落下手段39は可動演出体29を上昇位置Aでロックするロック手段33と、駆動体30が下降位置B以下の解除位置Cへと下降したときにロック手段33に可動演出体29のロックを解除させる解除手段34とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関し、演出時に可動演出体が自由落下するようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
例えばパチンコ機等の弾球遊技機には、遊技盤の遊技領域の略中央部に配置された画像表示手段に可動演出役物を組み込み、画像表示手段の画像表示部に表示される演出画像と、その画像表示部の前面側で昇降する可動演出体との組み合わせにより、特定の遊技状態を演出するようにしたものがある(特許文献1)。
【0003】
この可動演出役物は、通常の遊技状態のときには画像表示部の上側の上昇位置に可動演出体を退避させておき、特定の遊技状態になったときに、駆動手段の駆動により、上昇位置と画像表示部の前側の下降位置との間で可動演出体を昇降させるようになっている。
【0004】
可動演出体は案内レールを介して支持枠に昇降自在に支持されている。駆動手段は案内レールの上下両側に配置された駆動プーリ及び従動プーリと、これら駆動プーリ及び従動プーリに跨がって巻き掛けられた駆動ベルトとを備え、その駆動ベルトに可動演出体が連結され、また駆動プーリが駆動モータの回転軸に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−136104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の可動演出役物では、駆動手段の駆動モータの正逆転により駆動ベルトを介して可動演出体を案内レールに沿って上下方向に駆動するため、可動演出体は駆動モータの回転数に応じた速度で昇降することになる。
【0007】
しかし、特定の遊技状態になって可動演出体を上昇位置から下降位置へと下降させる場合にも、可動演出体の下降速度は駆動モータの回転数によって決定され、駆動モータの回転数以上の速度で下降させることができないため、可動演出体の急速な下降によるインパクトのある演出を行うことは困難である。
【0008】
また駆動ベルトを介して可動演出体を昇降させるため、可動演出体が高速で下降して停止する動作を繰り返せば、駆動ベルトに無理な負担が掛かって駆動ベルトが伸びたり切断したりする惧れがあり、精度、耐久性等の点で問題がある。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、可動演出体が上昇位置から下降位置へと急速に移動してインパクトのある可動演出を行えるようにすると共に、構造を簡素化でき耐久性の向上を図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上昇位置Aと下降位置Bとの間で昇降自在に設けられた可動演出体29と、該可動演出体29を前記下降位置Bから前記上昇位置Aへと上昇させる駆動手段32と、前記可動演出体29を前記上昇位置Aから前記下降位置Bへと自由落下させる自由落下手段39とを備えたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、可動演出体29が上昇位置Aから下降位置Bへと急速に移動してインパクトのある可動演出を行えるようにすると共に、構造を簡素化でき耐久性の向上を図ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施例を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】同遊技盤の平面断面図である。
【図3】同画像表示の説明図である。
【図4】同可動演出役物の正面図である。
【図5】同可動演出役物の要部の拡大正面図である。
【図6】同可動演出役物の要部の分解斜視図である。
【図7】同可動演出役物の要部の平面断面図である。
【図8】同可動演出役物の要部の平面断面図である。
【図9】同ロック手段の要部の正面図である。
【図10】同規制手段の断面図である。
【図11】同制御系のブロック図である。
【図12】同タイムチャートである。
【図13】同動作説明図である。
【図14】本発明の第2の実施例を示す可動演出役物の正面図である。
【図15】本発明の第3の実施例を示す可動演出役物の正面図である。
【図16】本発明の第4の実施例を示す可動演出役物の正面図である。
【図17】同制御系のブロック図である。
【図18】本発明の第5の実施例を示す規制手段の断面図である。
【図19】本発明の第6の実施例を示す可動演出役物の正面図である。
【図20】本発明の第7の実施例を示す可動演出役物の正面図である。
【図21】同平面断面図である。
【図22】同制御系のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図13は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。このパチンコ機は、図1に示すように矩形状の外枠1と、この外枠1の前側にヒンジにより縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠2とを備えている。前枠2の前側にはガラス扉3と前面板4とが上下に配置され、前枠2に対してヒンジと同じ側のヒンジにより縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
【0014】
前面板4の前側には発射用の遊技球を貯留する球貯留皿5が配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル6が設けられている。ガラス扉3の裏側には、このガラス扉3に対応するように前枠2に遊技盤7(図2参照)が着脱自在に装着されている。
【0015】
遊技盤7の前面には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール8が円弧状に配置されると共に、そのガイドレール8の内側の遊技領域9に画像表示手段10、普通図柄始動手段11、特別図柄始動手段12、大入賞手段13、普通入賞手段14等の各種の遊技部品が配置されている。
【0016】
画像表示手段10は図1、図2に示すように遊技領域9の略中央に配置されており、遊技盤7の裏面に装着された支持枠15と、この支持枠15の略中央に取り付けられた液晶式、プラズマ式等の画像表示部16を備えている。画像表示手段10には画像表示部16の左右両側に配置された可動演出役物17が支持枠15に装着されている。また支持枠15の前面に普通図柄表示手段18と特別図柄表示手段19とが設けられている。
【0017】
普通図柄表示手段18は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段11が遊技球を検出することを条件に2つの発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段11の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止するようになっている。
【0018】
特別図柄表示手段19は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段12が遊技球を検出することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別図柄始動手段12の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
【0019】
画像表示部16は矩形状、その他の形状であって、図3に示すように遊技中は演出図柄20a〜20cとその背景画像21とが発光表示され、また特定の遊技状態になったときには、図1に示すように可動演出役物17の演出動作と同期して予告演出画像22が発光表示される。
【0020】
演出図柄20a〜20cは画像表示部16の適当な位置に複数個、例えば3個表示され、その各演出図柄20a〜20cは特別図柄表示手段19の特別図柄の変動に同期して変動を開始し、所定の変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。
【0021】
演出図柄20a〜20cの変動後の停止図柄は、特別図柄表示手段19の特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。例えば、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には、演出図柄20a〜20cは図3に示すように「7・7・7」等で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄20a〜20cは「3・4・5」等で停止する。
【0022】
特別図柄始動手段12は固定式入賞口12aと電動チューリップ等の可変式入賞口12bとを上下に備えている。可変式入賞口12bは普通図柄表示手段18の変動後の普通図柄が当たり態様を停止表示したときに所定時間開放するようになっている。
【0023】
支持枠15は図2に示すように遊技盤7の裏面に装着されており、この支持枠15に対応して遊技盤7の前面に前飾り板25が装着されている。なお、前飾り板25は画像表示部16の外周部分を前側から覆うようになっている。
【0024】
可動演出役物17は図2、図4に示すように、画像表示部16の前側で上昇位置Aと下降位置Bとの間で昇降自在に設けられた可動演出体29と、画像表示部16の左右方向の側方近傍で可動演出体29の下側に昇降自在に配置され且つ可動演出体29を下降位置Bから上昇位置(退避位置)Aへと押し上げて上昇させる駆動体30と、可動演出体29及び駆動体30を昇降自在に支持案内する案内手段31と、駆動体30を昇降方向に駆動する駆動手段32と、可動演出体29を上昇位置Aでロックするロック手段33と、駆動体30が下降位置(演出位置)Bよりも下の解除位置Cへと下降したときにロック手段33のロックを解除して可動演出体29を自由落下させるための解除手段34と、可動演出体29を下降位置Bに規制する規制手段35と、可動演出体29が上昇位置Aへと上昇したことを検出して駆動手段32の上昇方向への駆動を停止させる第1検出手段36と、下降位置Bとその下方の解除位置Cとの間の解除待ち位置Dへと駆動体30が下降したことを検出して駆動手段32の下降方向への駆動を停止させる第2検出手段37とを備え、取り付け枠38を介して支持枠15に取り付けられている。
【0025】
なお、この実施形態では、画像表示部16の左右両側に可動演出役物17が略対称に配置されているが、左右の何れか一方のみでもよい。また実施形態では、ロック手段33と解除手段34とにより、可動演出体29を上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下させるための自由落下手段39が構成されている。可動演出役物17は可動演出体29の後述の演出部42を除く略全体が前飾り板25により前面側から覆われている。
【0026】
可動演出体29は画像表示部16の側方近傍に配置された支持部41と、この支持部41から画像表示部16側に突出する演出部42とを備えている。そして、この可動演出体29は、通常時には画像表示部16の上側の上昇位置Aに退避しており、特定の遊技状態のときに自由落下により画像表示部16の前面の下降位置Bへと下降して、画像表示部16に表示される予告演出画像22との組み合わせにより、特定の遊技状態を予告演出するようになっている。
【0027】
演出部42には画像表示部16に表示さる予告演出画像22と調和する絵柄、形状、構造等が付されている。例えば、「猿」を主題とした演出を行いながらゲームが進行するパチンコ機の場合には、図1、図4に示すように演出部42には猿等の絵柄が付されており、画像表示部16に樹木の予告演出画像22が表示されたときに、その表示に同期して演出部42を落下し上昇させることにより、樹木に沿って猿が滑り降りた後に登る情景を演出するようになっている。なお、演出部42は必要に応じて発光してもよいし、前後方向の軸心廻りに回転又は揺動するようにしてもよい。
【0028】
取り付け枠38は、図5〜図8に示すように支持板43と、この支持板43の裏面に着脱自在に装着された板金製の補強板44とを備え、両者は支持枠15から前面に突出する取り付けボス26にネジ等により結合されている。案内手段31は取り付け枠38の画像表示部16の左右方向の端縁近傍にその端縁に沿って上下方向に配置された案内レール45と、取り付け枠38の一部とにより構成されている。案内レール45は丸棒状であって、上下両端部が補強板44のブラケット部44aに固定されている。
【0029】
可動演出体29の支持部41は縦長状であって、図5〜図7に示すように案内レール45に嵌合して上下摺動自在に案内される第1摺動部46と、この第1摺動部46から画像表示部16と反対側に離間して設けられ且つ支持板43と補強板44との案内部47により上下摺動自在に案内される第2摺動部48とを有する。第1摺動部46は案内レール45に対して可動演出体29が傾斜しないように上下方向に所定の間隔をおいて又は上下方向に長く設けられ、また第2摺動部48は支持部41の下部側から外側に突出して後方に屈曲する平面視L字状の突出部49の先端に設けられている。
【0030】
駆動体30は図5〜図8に示すように可動演出体29の支持部41の下側に配置されており、案内レール45に嵌合して上下摺動自在に案内される摺動部50を有し、後述のラック52、ピニオン53の噛み合いにより案内レール45廻りに回動しないように規制されている。摺動部50は可動演出体29の第1摺動部46と同様に、案内レール45に対して駆動体30が傾斜しないように上下方向に所定の間隔をおいて又は上下方向に長く設けられている。
【0031】
駆動手段32は、図5、図6、図8に示すように、駆動体30に案内レール45と略平行に設けられた上下方向のラック52と、このラック52に噛み合うピニオン53と、取り付け枠38に固定され且つピニオン53を正逆駆動する駆動モータ54とを有し、駆動体30に対して画像表示部16と反対側に配置されている。駆動モータ54は取り付け枠38の支持板43の前面に固定されており、支持板43から後方に突出する回転軸の後端部に、ピニオン53に噛み合う駆動ギヤー55が固定されている。駆動ギヤー55はピニオン53よりも大径であり、この駆動ギヤー55とピニオン53とにより増速機構が構成されている。ピニオン53は支持板43を前後に貫通して配置され、支持板43側の固定軸56により回転自在に支持されている。なお、駆動ギヤー55を省略してピニオン53を駆動モータ54の回転軸に固定してもよい。
【0032】
ロック手段33は、図5〜図7、図9に示すように、可動演出体29の支持部41に設けられた被係合部57と、可動演出体29が上昇位置Aまで上昇したときに被係合部57に係脱自在に係合するロック具58と、このロック具58を係合方向に付勢するバネ59と、可動演出体29が上昇位置Aへと上昇したときに被係合部57に対して係合可能な位置にロック具58を位置決めするストッパー60とを有し、可動演出体29に対して画像表示部16と反対側に設けられている。
【0033】
ロック具58は左右方向の中間部の支軸61により取り付け枠38に上下揺動自在に枢支されており、先端に可動演出体29の被係合部57に係脱自在に係合する係合部62が設けられている。またロック具58には、係合部62とは反端側の端部と支持板43のバネ掛け部63との間にバネ59が掛けられている。ストッパー60は支持板43に設けられている。
【0034】
係合部62は可動演出体29側へと略円弧状に突出する被案内面64と、この被案内面64の上側に設けられた当接部65と、被案内面64の下側に設けられた係合凹部66とを有する。被係合部57は係合部62の被案内面64の上側でその当接部65に当接する当接部67と、当接部65,67同士が当接したときに係合部62の係合凹部66に係合する係合突部68とを有する。当接部67と係合突部68は係合部62の被案内面64に対応する空間の上下に設けられている。支持部41には可動演出体29が上昇するときに、離脱状態でストッパー60により位置決めされたロック具58の被案内面64が当接して、係合部62を支持部41の被係合部57へと摺動自在に案内する案内面69が傾斜状に形成されている。
【0035】
規制手段35は演出部42が画像表示部16の上下方向の略中央部に対応する下降位置Bで可動演出体29を規制するためのもので、図5、図6、図10に示すように案内レール45に対して画像表示部16と反対側の近傍で取り付け枠38に設けられた保持部71と、この保持部71に上向きに突出して装着された衝撃吸収用のゴム等の弾性体72とを備え、可動演出体29が下降位置Bに落下したときに支持部41の当接部73が弾性体72上に当接するようになっている。なお、規制手段35はその弾性体72を可動演出体29の支持部41に設け、当接部73を取り付け枠38に設けてもよい。
【0036】
解除手段34は図5、図6に示すように、駆動モータ54の上側近傍で支軸74により上下方向に揺動自在に枢支されたトリガ体75と、トリガ体75側に突出して駆動体30に設けられ且つ駆動体30が下降位置Bに対応する位置よりも下の解除位置Cへ下降したときにトリガ体75を下方の解除方向に操作する操作部76と、上下両端がロック具58とトリガ体75とに連結され且つ操作部76がトリガ体75を下方に操作したときにロック具58をバネ59に抗して解除方向に連動させる連動部材77とを備え、案内レール45に対して画像表示部16と反対側に配置されている。
【0037】
第1検出手段36は可動演出体29の上昇位置Aに対応して取り付け枠38に装着され、可動演出体29の上昇位置Aへの上昇を接触又は無接触により検出する検出スイッチにより構成されている。第2検出手段37は駆動体30の解除待ち位置Dに対応して取り付け枠38に装着され、駆動体30の解除待ち位置Dへの下降を接触又は無接触により検出する検出スイッチにより構成されている。
【0038】
なお、この実施形態では各検出手段36,37は、案内レール45の近傍で可動演出体29、駆動体30に設けられた被検出部36a,37bを検出するフォトセンサ等の近接スイッチが使用されている。
【0039】
図5では上昇位置A、下降位置Bを可動演出体29の上下略中央位置で示し、解除待ち位置D、解除位置Cを駆動体30の上端位置で示す。解除位置Cは駆動体30が下降位置Bに対応するときの位置の下側近傍にあり、解除待ち位置Dはその下降位置Bに対応する位置と解除位置Cとの間となっているが、解除位置Cは下降位置Bに対応する位置と同じでもよく、下降位置B以下であればよい。また解除待ち位置Dは駆動体30が一旦解除待ち位置Dに停止した後、再度解除位置Cまで下降したときに上昇位置Aでの可動演出体29のロックを解除する関係にあればよい。従って、解除待ち位置Dは解除位置Cの上側近傍であれば、下降位置Bに対応する位置に対して上又は下の何れでもよい。
【0040】
図11はパチンコ機の制御系を示す。パチンコ機の制御系は主制御基板80と演出制御基板81とを備えている。主制御基板80はパチンコ機全体の遊技動作の制御を司るもので、普通図柄始動手段11が遊技球を検出したときに乱数値を抽選して当たりか否かを判定し、当たりの場合に普通図柄表示手段18の変動後の普通図柄が当たり態様で停止した後に特別図柄始動手段12の可変式入賞口12bを所定時間開放させる普通図柄系制御手段82の他に、乱数抽選手段83、判定手段84、特別図柄制御手段85、停止態様決定手段86、変動パターン決定手段87、コマンド送信手段88、特別遊技発生手段89を備えている。
【0041】
乱数抽選手段83は特別図柄始動手段12が遊技球を検出したときに乱数値を抽選し、判定手段84は乱数抽選手段83で抽選された乱数値を大当たり乱数値と照合して大当たりか否かを判定するようになっている。特別図柄制御手段85は特別図柄始動手段12の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段19の特別図柄を所定時間変動させて、判定手段84の判定結果が大当たりのときに大当たり態様で、外れのときに外れ態様で夫々停止すべく特別図柄を制御するようになっている。
【0042】
停止態様決定手段86は判定手段84の判定結果が大当たりのときに演出図柄20a〜20cの停止態様を抽選し決定するためのものである。変動パターン決定手段87は判定手段84の判定結果が大当たりのときの大当たり変動パターンを、外れのときの外れ変動パターンを抽選し決定するためのもので、判定手段84の判定結果に応じて予め定められた複数種類の大当たり変動パターン、外れ変動パターンの中から、そのときの演出図柄20a〜20cの変動に供する1つの変動パターンを選択し決定するようになっている。
【0043】
大当たり変動パターン、外れ変動パターンには変動時間の長短、演出図柄20a〜20cの変動中のリーチの有無等に応じて夫々複数の種類のものがある。例えば、大当たり変動パターンには変動時間の違いによって大当たり変動パターン1、大当たり変動パターン2、大当たり変動パターン3、・・・等のように多種類のパターンが準備されており、また外れ変動パターンには変動時間の違い、リーチの有無によってリーチあり外れ変動パターン1、リーチあり外れ変動パターン2、リーチなし外れ変動パターン1、リーチなし外れ変動パターン2、・・・等のように多種類のパターンが準備されている。
【0044】
なお、一般的にリーチあり外れ変動パターンはリーチなし外れ変動パターンに比較して変動時間が長く、またリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類又は複数種類は、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するものがある。また変動時間の長い変動パターンの場合には、変動時間の短いリーチあり変動パターン、リーチなし変動パターンに比較して出現率は低いが、変動後に特別図柄が大当たり態様となる信頼度が大になっている。
【0045】
特別図柄制御手段85は特別図柄始動手段12の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段19の特別図柄を変動させて、変動パターン決定手段87で決定された変動パターンの変動時間に従って変動した後に、判定手段84の大当たり、外れの判定結果に応じて特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れかで停止させるようになっている。コマンド送信手段88は停止態様決定手段86で決定された停止態様コマンド、変動パターン決定手段87で決定された変動パターンコマンド、各変動パターン毎の変動停止コマンドを演出制御基板81側へと一方向通信により送信するようになっている。
【0046】
特別遊技発生手段89は判定手段84が大当たりと判定した場合に、特別図柄が大当たり態様で停止した後に遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を発生させるためのもので、例えば大入賞手段13を所定時間ずつ複数回開放させるようになっている。なお、特別遊技での大入賞手段13の開閉パターン等は適宜決定することが可能である。また特別遊技では大入賞手段13の開放に加えて、又は大入賞手段13の開放とは別に、特別図柄の大当たり態様の種類を条件に大当たりの抽選確率を変える確率変動、その他の遊技者に有利な要素を付加してもよい。
【0047】
演出制御基板81は主制御基板80から送信される各コマンドを解析して画像表示手段10の画像表示部16に表示される演出図柄20a〜20c、背景画像21、予告演出画像22を制御し、また可動演出体29の上昇、下降を制御するためのもので、コマンド受信手段90、演出図柄制御手段91、予告演出決定手段92、演出画像制御手段93、可動演出制御手段94等を備えている。
【0048】
コマンド受信手段90はコマンド送信手段88から演出制御基板81側に送信される各コマンドを受信して解析するためのものである。演出図柄制御手段91は主制御基板80からの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示手段19の特別図柄の変動に同期して演出図柄20a〜20cを所定の変動パターンで所定時間変動させて、停止コマンドがあったときに演出図柄20a〜20cを大当たり演出態様又は外れ演出態様で停止させるようになっている。なお、3個の演出図柄20a〜20cは、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃うように停止態様コマンドで指定された停止態様で停止し、それ以外の場合にはリーチの有無に応じて演出図柄制御手段91側で選択された停止態様で停止する。
【0049】
予告演出決定手段92は大当たり変動パターンの一部又は全てと、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類若しくは複数種類又は全ての変動パターンコマンドがあったときに、その変動パターンコマンドを条件に乱数値を抽選して予告演出を行うか否かを決定するようになっている。なお、大当たり変動パターンの場合は外れ変動パターンよりも予告演出の抽選率が高くなるようにしてもよい。その場合、各変動パターン毎に抽選率を変えてもよい。
【0050】
演出画像制御手段93は変動パターンコマンドに従って複数種類の背景画像21の何れかを選択して、演出図柄20a〜20cの背景画像21を制御し、また予告演出決定手段92が予告演出を決定した場合には演出図柄20a〜20cがリーチになった後の適宜タイミングで画像表示部16に予告演出画像22を表示するようになっている。
【0051】
可動演出制御手段94は可動演出体29の昇降による演出動作を制御するためのもので
、予告演出決定手段92が予告演出を決定して演出図柄20a〜20cがリーチになる場合に、その前に下降指令を発して駆動手段32を駆動体30の下降方向に制御する機能と、第2検出手段37が駆動体30の解除待ち位置Dまでの下降を検出したときに駆動手段32を停止させる機能と、駆動体30が解除待ち位置Dで停止した後に、予告演出画像22がリーチになる等の遊技状態に応じた解除指令(落下指令)により駆動体30を下降方向に解除位置Cまで下降させる機能と、可動演出体29の下降位置Bとの自由落下後に駆動体30を上昇させるべく駆動手段32を逆転させて上昇方向へと制御する機能と、第1検出手段36が上昇位置Aまで上昇した駆動体30を検出したときに駆動手段32を停止させる機能とを有する。
【0052】
なお、大当たりの予告演出の場合には、予告演出決定手段92による予告演出の決定に従って所定の予告演出パターンで演出画像制御手段93、可動演出制御手段94の制御機能が働き、画像表示部16に表示される予告演出画像22と同期して可動演出体29が落下し上昇するようになっている。
【0053】
このパチンコ機では、遊技中に次のような制御並びに演出を行う。即ち、特別図柄始動手段12が遊技球を検出すると、乱数抽選手段83が乱数値を抽選し、その乱数値が大当たり乱数値と同じであるか否かにより判定手段84が大当たりか否かの判定を行う。そして、判定結果が大当たりであれば、停止態様決定手段86が演出図柄20a〜20cの停止態様を決定する。また判定結果が大当たりであれば、変動パターン決定手段87が複数種類の大当たり変動パターンの何れかを選択し、外れであれば、変動パターン決定手段87が複数種類の外れ変動パターンの何れかを選択する。
【0054】
続いて特別図柄表示手段19の特別図柄が変動を開始し、変動パターン決定手段87で選択された変動パターンにより指定された変動時間だけ変動した後に、判定手段84での大当たり、外れの判定結果に応じて大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。そして、判定手段84が大当たりと判定した場合には、特別図柄が大当たり態様で停止した後に、特別遊技発生手段89による特別遊技が発生して大入賞手段13が複数回開放する等、遊技者は有利な状態で遊技を継続できる。
【0055】
一方、停止態様決定手段86が演出図柄20a〜20cの停止態様を決定し、変動パターン決定手段87が演出図柄20a〜20cの変動パターンを決定すると、コマンド送信手段88が演出制御基板81側へと夫々のコマンドを送信する。演出制御基板81側では、変動パターンコマンドを受信すると、演出図柄制御手段91の制御により特別図柄の変動開始に同期して演出図柄20a〜20cが変動を開始し、その変動パターンに従って所定時間変動する。
【0056】
各演出図柄20a〜20cは図12(a)〜(c)に示すように左、右、中等の順序で停止状態に近い揺れ変動に移行し、停止指令に従って大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで最終的に停止する。また演出画像制御手段93の制御により、図3に示すように演出図柄20a〜20cの背景画像21が表示される。
【0057】
例えば、判定手段84の大当たりの判定により変動パターン決定手段87が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合には、予告演出決定手段92が予告演出を行うか否かを決定する。そして、予告演出決定手段92が予告演出を決定すれば、例えば一つの演出図柄20bを除く他の演出図柄20a,20cが同じとなるリーチになったときに、図12(d)に示すように画像表示部16に予告演出画像22が表示されると共に、この予告演出画像22の表示に同期して図12(f)に示すように可動演出体29が上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下しその後上昇することにより、図1に示すように予告演出画像22と可動演出体29の演出部42との組み合わせにより予告演出を行う。
【0058】
即ち、可動演出体29は通常、図13(a)に示すように上昇位置Aでロック手段33によりロックされた状態にある。このときロック手段33は、そのロック具58がバネ59により係合方向に付勢され、その係合部62が可動演出体29の被係合部57に係合してロックされている。
【0059】
2個の演出図柄20a,20cが揃ってリーチとなる前の時点に、図12(e)に示すように下降指令により駆動手段32の駆動モータ54が下降方向に起動する。これによって駆動モータ54が下降方向に正転し、駆動ギヤー55、ピニオン53、ラック52を介して駆動体30を下降させる。そして、駆動体30が図13(b)に示すように下降位置Bを越えて解除待ち位置Dまで下降すると、第2検出手段37が駆動体30を検出し、可動演出制御手段94が駆動モータ54を停止させるため、駆動体30が解除待ち位置Dで一旦停止する。
【0060】
その後、演出図柄20a,20cのリーチに同期して、図12(d)に示すように演出画像制御手段93の制御により画像表示部16に予告演出画像22が表示されると共に、図12(e)に示すように解除指令により駆動手段32の駆動モータ54が下降方向に起動する。そして、駆動体30が解除待ち位置Dから解除位置Cへと下降すると、図13(c)に示すように解除手段34の操作部76がトリガ体75を下方へと押し下げる。このためトリガ体75が支軸74廻りに解除方向へと揺動し、連動部材77を介してロック手段33のロック具58がバネ59に抗して支軸61廻りに離脱方向へと回動し、ロック具58の係合部62が可動演出体29の被係合部57から離脱してロックを解除する。
【0061】
ロック手段33による上昇位置Aでのロックが解除されると、十分な自重を有する可動演出体29は上昇位置Aから下降位置Bへと案内レール45に沿って急激に自由落下する(図12(f)参照)。そして、可動演出体29が図13(c)に示すように下降位置Bまで落下すると、可動演出体29の当接部73が規制手段35の弾性体72上に衝突し、この弾性体72により可動演出体29が受け止められる。
【0062】
駆動体30の解除位置Cへの下降は駆動モータ54の回転回数、回転角等により適宜検出し、駆動体30が解除位置Cまで下降すれば、駆動モータ54を停止させる。駆動モータ54の停止直後又は停止から所定時間をおいた後に、図12(e)に示すように上昇指令により駆動モータ54が上昇方向に逆転して駆動体30を上昇させる。
【0063】
そして、駆動体30が下降位置Bまで上昇すると、その下降位置Bで停止する可動演出体29に当接して上方へと押し上げるので、下降位置Bから上側では図12(f)、図13(d)に示すように駆動体30の押し上げにより、可動演出体29と駆動体30とが一体に上昇する。
【0064】
上昇位置A側ではロック手段33のロック具58がストッパー60により位置決めされている。可動演出体29が上昇すると、図13(d)に示すようにロック具58の係合部62が可動演出体29の案内面69に当接して案内されるため、ロック具58がバネ59に抗して支軸61廻りに回動する。そして、可動演出体29が上昇位置Aに達すれば、ロック具58の係合部62が案内面69を通過してロック具58の係合部62と可動演出体29の被係合部57とが対応するため、図13(a)に示すように両者が係合して可動演出体29を上昇位置Aにロックする。一方、駆動体30が上昇位置Aまで上昇すれば、第1検出手段36が駆動体30を検出するので、駆動モータ54が停止して可動演出体29を上昇位置Aに止める。
【0065】
このように可動演出体29がその自重によって自由落下するように構成すれば、駆動モータ54の駆動により駆動ベルト等を介して可動演出体29を下降させる場合に比較して可動演出体29を急速に移動させることが可能となり、可動演出体29によりインパクトのある可動演出を行うことができる。また自由落下する可動演出体29を下降位置Bで規制手段35、取り分けその弾性体72により受け止めて停止させるため、可動演出体29が下降位置Bへと急速に落下し停止するにも関わらず、駆動モータ54により駆動ベルトを介して下降させる場合に比較して耐久性の低下、下降位置のバラツキ等を防止することができる。
【0066】
更に駆動体30により可動演出体29を上昇させて上昇位置Aでロック手段33によりロックする一方、駆動体30を下降位置Bよりも下方の解除待ち位置Dまで下降させて待機状態にしておき、その後に駆動体30を解除待ち位置Dから解除位置Cへと下降させて解除手段34によりロック手段33のロックを解除することにより、解除指令のタイミングに即して可動演出体29を自由落下させることができ、解除指令から可動演出体29の自由落下までのタイムラグを少なくすることができる。
【0067】
つまり、可動演出体29をロック手段33により上昇位置Aでロックしておき、駆動手段32の駆動により駆動体30を案内レール45に沿って下降させながら、この駆動体30が解除位置Cに達したときに解除手段34を介してロック手段33によるロックを解除してもよいが、その場合には駆動体30が解除位置Cに達するまでの時間を考慮して、可動演出体29が落下するタイミングに同期して画像表示部16に予告演出画像22を表示する必要があり、両者を同期させる制御が困難になる。
【0068】
しかし、駆動体30を一旦解除待ち位置Dまで下降させておき、解除指令により、その解除待ち位置Dから解除位置Cへと駆動体30を下降させることにより、画像表示部16の予告演出画像22の表示と可動演出体29の自由落下とのタイミングを一致させる等、両者の同期制御を容易に行うことができる。
【0069】
しかもロック手段33は係合部62が可動演出体29の被係合部57に対して係脱する係脱方向に揺動自在に枢支されたロック具58を有し、可動演出体29が上昇位置Aへと上昇したときに係合部62が被係合部57に係脱自在に係合するようにしているので、可動演出体29の上昇により可動演出体29を上昇位置Aに容易にロックすることができる。
【0070】
また解除手段34は駆動体30の操作部76によりトリガ体75を支軸74廻りに操作し、そのときトリガ体75の揺動を連動部材77を介してロック具58へと伝達して、ロック具58を支軸61廻りに離脱方向へと揺動させてロックを解除するようにしているため、ロック手段33のロック具58が揺動式であることと相俟って全体の構造を簡単にすることができる。更に案内手段31の案内レール45を可動演出体29、駆動体30の昇降用に兼用しているので、構造的に簡素化することができる。
【0071】
図14は本発明の第2の実施形態を例示し、駆動体30に規制手段35が設けられており、可動演出体29が下降位置Bまで下降したときに、解除位置Cで停止する駆動体30により規制手段35を介して可動演出体29を規制するように構成されている。規制手段35は案内レール45の近傍で駆動体30上に設けられた保持部71と、この保持部71に嵌合された弾性体72を備え、その弾性体72に支持部41の当接部73が当接するようになっている。他の構成は第1の実施形態と略同様である。
【0072】
この場合には、駆動体30は解除待ち位置Dで第2検出手段37の検出により一旦停止した後、落下指令により解除位置Cへと下降する。駆動体30が解除位置Cへと下降すると、解除手段34を介してロック手段33が可動演出体29のロックを解除するので、可動演出体29が案内レール45に沿って自由落下する。そして、自由落下する可動演出体29は、解除位置Cで停止する駆動体30により弾性体72を介して規制される。従って、下降位置Bは解除位置Cと同じになる。また駆動体30が上昇すれば、弾性体72を介して可動演出体29を押し上げる。
【0073】
このように解除位置Cにある駆動体30により、規制手段35を介して下降位置Bで可動演出体29を規制するようにしてもよい。この場合にも、解除待ち位置Dで一旦停止した駆動体30を再度下降させて可動演出体29のロックを解除することにより、画像表示部16の予告演出画像22の表示と可動演出体29の自由落下とのタイミングを一致させる等、両者の同期制御を容易に行うことができる。また駆動体30が解除位置Cにあるときに、この駆動体30により規制手段35を介して可動演出体29を規制するため、可動演出体29の下降位置Bは駆動体30の解除位置Cと同じになる。なお、この場合には、解除待ち位置Dは下降位置Bよりも上になる。
【0074】
図15は本発明の第3の実施形態を例示し、解除手段34に電気的手段を利用したものである。この解除手段34は第2検出手段37の下側に配置され且つ駆動体30の解除位置Cへの下降を検出する第3検出手段99と、この第3検出手段99が駆動体30を検出したときにロック手段33のロックを解除するソレノイド(電気的駆動手段)100とを備えたものである。他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0075】
このように第3検出手段99で駆動体30の解除位置Cへの下降を検出して、ソレノイド100によりロック手段33のロックを解除する場合には、連動部材77により機械的に連動させる場合に比較して機構的な制約を少なくすることができる。
【0076】
なお、ソレノイド100を使用する場合には、例えば前後方向に出退して可動演出体29に下側から係合するロック部材を有するロック手段33を備え、そのロック部材をソレノイド100により駆動するようにしてもよい。また第3検出手段99を上下方向に複数個配置しておき、落下演出時にその何れか1個の第3検出手段99を選択し、その第3検出手段99が駆動体30を停止させるようにすれば、下降位置Bを適宜変えることができる。
【0077】
図16、図17は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、下降位置Bを解除待ち位置Dの上下近傍の任意の位置に設定可能にし、解除待ち位置Dで停止中の駆動体30が落下指令により下降位置Bまで移動したときに、ロック手段33を解除して可動演出体29を下降位置Bまで落下させるようにしたものである。
【0078】
この場合には、図16に示すように、ロック手段33を電気的に解除するソレノイド(電気的駆動手段)100を備えている他に、可変設定された下降位置Bで可動演出体29を受けるように駆動体30上に規制手段35が設けられている。規制手段35は保持部71に保持された弾性体72を有する。
【0079】
制御系には、図17に示すように、解除待ち位置Dを基準に可動演出体29及び駆動体30の下降位置Bを任意に設定可能な設定手段101と、解除待ち位置Dから下降位置Bへの駆動体30の移動を検出する検出手段102とを備えている。
【0080】
可動演出制御手段94は第2検出手段37が駆動体30の解除待ち位置Dまでの下降を検出したときにその位置で駆動モータ54を停止させ、その後、落下指令があったときに駆動体30を設定手段101により設定された下降位置Bへと移動(下降又は上昇)させ
、その移動中に検出手段102が駆動体30の下降位置Bへの到達を検出したときに駆動モータ54を停止させると共にソレノイド100に解除指令を出すようになっている。
【0081】
なお、この場合にも下降位置Bは、第2の実施形態と同様に解除位置Cと同じである。駆動モータ54はブレーキ付きであることが望ましい。他の構成は第1の実施形態と略同様である。下降位置Bは解除待ち位置Dを基準に設定せずに、上昇位置Aからの落下高さで設定してもよい。
【0082】
この実施形態では、予め設定手段101により可動演出体29、駆動体30の下降位置Bを解除待ち位置Dを基準に設定する。例えば、解除待ち位置Dに対して数ステップ上、数ステップ下等と設定する。可動演出体29の落下演出に際しては、下降指令があったときに可動演出制御手段94の制御により駆動モータ54が下降方向に起動し、駆動体30が案内レール45に沿って下降する。そして、駆動体30が解除待ち位置Dまで下降すれば、第2検出手段37が駆動体30の解除待ち位置Dまでの下降を検出するので、可動演出制御手段94の制御により駆動モータ54が停止する。
【0083】
この解除待ち位置Dで駆動体30が停止した後、可動演出制御手段94に落下指令が入ると、駆動モータ54が設定手段101により設定された下降位置Bに応じて上昇又は下降方向に起動して駆動体30が上昇又は下降する。そして、駆動体30が設定手段101により設定された下降位置Bまで上昇又は下降して、検出手段102が駆動体30の設定位置までの移動を検出すると、駆動モータ54が停止して駆動体30が下降位置Bに止まると同時に、ソレノイド100が可動演出体29のロックを解除する。これによって上昇位置Aにあった可動演出体29は案内レール45に沿って下方へと自由落下し、下降位置Bで停止している駆動体30上に弾性体72を介して衝突して停止する。
【0084】
このようにすれば、上昇位置Aから設定手段101により任意に設定された下降位置Bへと可動演出体29を自由落下させることができる。従って、予告演出パターン等の制御データ中に、自由落下演出のタイミングの他に、上下方向に異なる下降位置Bのデータを入れておけば、各落下演出毎に応じてその下降位置Bを変えることも可能である。
【0085】
なお、この実施形態では、設定手段101により解除待ち位置Dを基準に可動演出体29及び駆動体30の下降位置Bを任意に設定するようにしているが、その下降位置Bは解除待ち位置Dの近傍で且つ解除待ち位置Dから上下に所定距離離れた上側、下側の所定範囲とし、駆動体30が解除待ち位置Dに停止した後に所定距離上昇又は下降したときに、その駆動体30が下降位置Bに達するように構成する必要がある。従って、下降位置Bは解除待ち位置Dの近くではあるが、解除待ち位置Dと同一位置ではない。下降位置Bは解除待ち位置Dの上側又は下側のみでもよい。
【0086】
解除待ち位置Dでの駆動体30の一旦停止をなくして、可動演出体29、駆動体30の下降位置Bを設定手段101により任意に設定可能にし、駆動体30が下降位置Bが下降位置まで達したときに、駆動体30が下降位置Bに止まると同時に、又は駆動体30の下降位置Bでの停止後の落下指令により、ソレノイド100が可動演出体29のロックを解除して可動演出体29を下降位置Bまで自由落下させるようにしてもよい。駆動体30が下降位置Bで停止した後に、演出パターン等に従って入力する落下指令により、ロックを解除して可動演出体29を下降位置Bまで自由落下させる場合には、予告演出画像22の表示と容易に同期させることも可能である。
【0087】
またこの実施形態では、第2検出手段37により駆動体30の解除待ち位置Dへの下降を検出するようにしているが、設定手段101により設定された下降位置Bの上側近傍を比例的に演算するか別に設定する等により、解除待ち位置Dを変更可能にして、その解除待ち位置Dに達したときに駆動体30が自動的に停止し、その後の落下指令によって駆動体30が下降位置Bまで下降して停止するようにしてもよい。
【0088】
図18(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態を示し、規制手段35は弾性体72が上下方向に位置調整可能に構成されている。図18(a)では、取り付け枠38の支持板43に保持部71が上向きに設けられ、この保持部71に調整手段105により上下調整可能に弾性体72が嵌合されている。調整手段105は保持部71の底部71a側に上下調整可能に螺合するネジ106と、このネジ106を保持部71にロックするロックナット107とを有し、ネジ106の上端に弾性体72を受ける受け板108が配置されている。この場合には、ネジ106の調整代の範囲内で弾性体72の高さを連続的に調整することが可能である。
【0089】
図18(b)では、取り付け枠38に上下方向に複数個の保持部71が横向きに形成され、その何れかの保持部71に弾性体72を着脱自在に装着するようになっている。この場合にも、弾性体72を装着すべき保持部71を適宜選択することによって、弾性体72の高さを段階的に調整することができる。
【0090】
図18(c)では、取り付け枠38に上下方向に複数個の保持部71が横向きに形成され、その各保持部71に弾性体72が圧入、その他の方法で出退自在に嵌合されており、必要な高さの弾性体72を保持部71から突出させて、その弾性体72よりも上側の弾性体72を保持部71内に挿入するようにしている。この場合にも、可動演出体29を受けるべき弾性体72の高さを必要に応じて変更することができる。
【0091】
なお、この場合にも、保持部71の底部71a側に弾性体72を押し出すための開口71bを設けておくことが望ましい。必要な高さの弾性体72よりも下側の弾性体72は突出したままでもよい。また最下部の弾性体72は出退自在にする必要はない。
【0092】
図18(c)に示すように各保持部71に弾性体72を出退自在に設ける場合に、その弾性体72を出退自在に駆動するソレノイド等の出退駆動手段を設けておき、遊技状態にが変化するときに、その遊技状態に応じて複数個の弾性体72の何れかを突出させて可動演出体29の落下位置を変えるようにしてもよい。
【0093】
図19は本発明の第6の実施形態を例示し、可動演出体29、駆動体30が枢軸110廻りに回動して昇降するようにした回動式の可動演出役物17を例示する。この可動演出役物17は、画像表示部16の前側で上昇位置Aと下降位置Bとの間で枢軸110廻りに昇降方向に回動自在に設けられた可動演出体29と、枢軸110廻りに回動自在に設けられ且つ可動演出体29を下降位置Bから上昇位置Aへと押し上げて上昇させる駆動体30と、駆動体30を枢軸110廻りに昇降方向に正逆駆動する駆動手段32と、可動演出体29を上昇位置Aでロックするロック手段33と、駆動体30が下降位置Bよりも下の解除位置Cへと下降したときにロック手段33のロックを解除して可動演出体29を枢軸110廻りに自由落下させるための解除手段34と、可動演出体29を下降位置Bに規制する規制手段35と、可動演出体29が上昇位置Aへと上昇したことを検出して駆動手段32の上昇方向への駆動を停止させる第1検出手段36と、下降位置Bと解除位置Cとの間の解除待ち位置Dへと駆動体30が下降方向に回動したことを検出して駆動手段32の下降方向への駆動を停止させる第2検出手段37とを備えている。
【0094】
枢軸110は例えば画像表示部16の上隅近傍等、画像表示部16の外部で取り付け枠38に前後方向に配置され、この枢軸110廻りに可動演出体29と駆動体30とが回動自在に支持されている。可動演出体29は枢軸110により枢支されたアーム状の支持部41と、この支持部41の先端に設けられた演出部42とを備え、通常はその演出部42が画像表示部16の上側の上昇位置Aでロック手段33によりロックされ、演出時に画像表示部16の前側の落下位置へと自由落下して規制手段35により規制されるようになっている。
【0095】
ロック手段33は支持部41の枢軸110廻りに設けられた被係合部57及び案内面69と、これに対応して取り付け枠38に支軸61により枢支されたロック具58と、係合部62が被係合部57に係合する方向にロック具58を付勢するバネ59とを有する。
【0096】
駆動体30は枢軸110廻りに回動するギヤー112の側面に固定されており、支持部41に係合して可動演出体29を上昇位置Aへと上昇させるようになっている。駆動手段32はギヤー112と、このギヤー112に噛合するピニオン53とを有し、そのピニオン53を駆動ギヤー55を介して駆動モータ54により駆動するようになっている。なお、ギヤー112に代えて回動体を設け、その回動体に駆動体30を設けてもよい。
【0097】
解除手段34は支軸74により枢支されたトリガ体75と、解除位置Cまで回動したときにトリガ体75を解除方向に操作する駆動体30とにより構成されている。なお、駆動体30に専用の操作部を設けてもよい。規制手段35は下降位置Bで取り付け枠38に固定された弾性体72を有し、可動演出体29が下降位置Bまで落下したときにその支持部41が弾性体72に当接するようになっている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0098】
このように可動演出役物17は、可動演出体29が枢軸110廻りに回動して上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下し、また下降位置Bから上昇位置Aへと駆動体30により可動演出体29を押し上げるようにしてもよい。
【0099】
図20〜図22は本発明の第7の実施形態を例示する。この実施形態では、可動演出役物17は図20、図21に示すように画像表示部16の前側で上昇位置Aと下降位置Bとの間で昇降自在に設けられた可動演出体29と、可動演出体29を昇降自在に支持案内する案内手段31と、駆動体30を上昇方向に駆動する巻き掛け式の駆動手段32と、上昇時に可動演出体29と駆動手段32とを連結し且つ自由落下時に連結を解除する連結手段113と、可動演出体29を下降位置Bに規制する規制手段35とを備えている。
【0100】
なお、この実施形態では、外部からの落下指令により連結手段113が可動演出体29と駆動手段32との連結を解除したときに、可動演出体29が上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下するようになっているので、連結手段113により自由落下手段39が構成されている。
【0101】
案内手段31は2本の案内レール45を有し、この2本の案内レール45に沿って可動演出体29の支持部41が昇降自在に案内されている。駆動手段32は上下一対の案内輪114,115と、この案内輪114,115に巻き掛けられたワイヤ、ベルト等の可撓を有する回動索116と、一方の案内輪を駆動する駆動モータ54とを備えている。
【0102】
連結手段113は可動演出体29の支持部41に設けられており、回動索116を囲んで支持部41に設けられた連結枠117と、連結枠117の受け部118との間で回動索116を押圧して連結する押え体119と、支持部41に設けられ且つ押え体119を回動索116から離間させる解除方向に駆動するソレノイド120とを備え、押え体119はソレノイド120のバネ121により連結方向に付勢されている。なお、これ以外の連結手段113を採用してもよい。
【0103】
可動演出制御手段94には、図22に示すように第1検出手段36、第4検出手段122、駆動モータ54、ソレノイド120等が接続されている。この可動演出制御手段94は落下指令があったときに、第4検出手段122が下降位置Bの可動演出体29を検出するまでソレノイド120を励磁して、第4検出手段122が下降位置Bの可動演出体29を検出したときにソレノイド120を消磁する機能と、上昇指令があったときに駆動モータ54を可動演出体29の上昇方向に回転させる機能と、第1検出手段36が上昇位置Aの可動演出体29を検出したときに駆動モータ54を停止させる機能とを有する。
【0104】
この実施形態では、通常、可動演出体29は駆動手段32、連結手段113により上昇位置Aに保持されている。このとき連結手段113はソレノイド120が消磁しており、押え体119と受け部118がバネ121の付勢で回動索116を挟持するため、連結手段113を介して可動演出体29が回動索116に連結されている。
【0105】
可動演出制御手段94に落下指令があると、連結手段113のソレノイド120が励磁して可動演出体29と回動索116との連結を解除する。このため可動演出体29は案内手段31の2本の案内レール45に沿って下降位置Bまで急速に自由落下し、その下降位置Bで規制手段35により受けられる。
【0106】
可動演出体29が下降位置Bに落下すると、第4検出手段122が可動演出体29を検出して、連結手段113のソレノイド120が励磁して可動演出体29と回動索116とを連結する。その後、上昇指令により駆動モータ54が起動して回動索116を上昇方向に回動させるため、連結手段113を介して回動索116に連結された可動演出体29が案内レール45に沿って上昇する。そして、可動演出体29が上昇位置Aまで上昇すれば、第1検出手段36が可動演出体29を検出して駆動モータ54が停止し、可動演出体29が上昇位置Aに保持される。
【0107】
このようにワイヤ、ベルト等の回動索116を用いた巻き掛け式の駆動手段32を採用する場合でも、上昇位置Aで可動演出体29と回動索116との連結を解除することによって、可動演出体29を自由落下により下降位置Bまで落下させることができる。従って、駆動手段32はラック・ピニオン式である必要もないし、可動演出体29を上昇させるための駆動体30を省略したものでもよい。
【0108】
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施例では、可動演出体29は可動演出に供し得るものであれば何でもよい。また実施形態では上昇位置Aを退避位置とし、画像表示部16の前側の下降位置Bを演出位置として、可動演出体29が上昇位置A(退避位置)から下降位置B(演出位置)へと落下するときに可動演出体29を自由落下させるようにしているが、画像表示部16の前面の上昇位置Aを演出位置とし、画像表示部16の下側の下降位置Bを退避位置として、上昇位置A(演出位置)から下降位置B(退避位置)へと可動演出体29を自由落下で落下させるようにしてもよい。この場合には、可動演出体29は画像表示部16の下側の下降位置Bから画像表示部16の前面の上昇位置Aへと上昇した後、その上昇位置Aから下降位置Bへと自由落下することになる。
【0109】
可動演出体29は上昇位置Aから下降位置Bへと鉛直方向に直線的に落下させてもよいし、枢軸110廻りに回転しながら落下させてもよい。また可動演出体29が自由落下する範囲であれば、左右の傾斜方向に落下させてもよい。また各実施形態では、演出位置では可動演出体29が画像表示部16の前面に位置する場合を例示しているが、画像表示部16の前面以外の箇所に可動演出体29を配置してもよい。
【0110】
可動演出体29と駆動体30とを昇降自在に案内する案内手段31は、その一部又は全部を両者に共用することが望ましいが、別々に設けてもよい。可動演出役物17は予告演出以外の演出に利用してもよい。また本発明はアレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機、更にはスロットマシン等の各種の遊技機においても同様に実施可能であることは云うまでもない。
【符号の説明】
【0111】
16 画像表示部
22 演出画像
29 可動演出体
30 駆動体
31 案内手段
32 駆動手段
33 ロック手段
34 解除手段
35 規制手段
37 第2検出手段
39 自由落下手段
58 ロック具
75 トリガ体
76 操作部
94 可動演出制御手段
A 上昇位置
B 下降位置
C 解除位置
D 解除待ち位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上昇位置(A)と下降位置(B)との間で昇降自在に設けられた可動演出体(29)と、該可動演出体(29)を前記下降位置(B)から前記上昇位置(A)へと上昇させる駆動手段(32)と、前記可動演出体(29)を前記上昇位置(A)から前記下降位置(B)へと自由落下させる自由落下手段(39)とを備えたことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記可動演出体(29)を前記下降位置(B)から前記上昇位置(A)へと押し上げる駆動体(30)と、該駆動体(30)を昇降方向に駆動する前記駆動手段(32)とを備え、前記自由落下手段(39)は前記可動演出体(29)を前記上昇位置(A)でロックするロック手段(33)と、前記駆動体(30)が前記下降位置(B)以下の解除位置(C)へと下降したときに前記ロック手段(33)に前記可動演出体(29)のロックを解除させる解除手段(34)とを有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記上昇位置(A)と前記下降位置(B)とのうち、その一方は前記可動演出体(29)が演出画像(22)を表示する画像表示部(16)の前側に位置する演出位置であり、他方は前記可動演出体(29)が前記画像表示部(16)の上下方向の一方側に退避する退避位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記可動演出体(29)及び前記駆動体(30)を昇降自在に案内する案内手段(31)と、該案内手段(31)に沿って自由落下する前記可動演出体(29)を前記下降位置(B)に規制する規制手段(35)とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【請求項5】
前記駆動体(30)が前記解除位置(C)の上側近傍の解除待ち位置(D)まで下降したことを検出して該駆動体(30)を停止させる検出手段(37)と、前記駆動体(30)が前記解除待ち位置(D)で停止した後に、落下指令に従って前記駆動体(30)を前記解除位置(C)へと下降させる制御手段(94)とを備えたことを特徴とする請求項2又は4に記載の遊技機。
【請求項6】
前記解除待ち位置(D)は前記下降位置(B)とその下方の前記解除位置(C)との間であることを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
【請求項7】
前記ロック手段(33)は係脱方向に揺動自在に枢支され且つ前記可動演出体(29)が前記上昇位置(A)まで上昇したときに係脱自在に係合するロック具(58)を有し、前記解除手段(34)は前記ロック具(58)と連動するトリガ体(75)と、前記駆動体(30)が前記解除位置(C)へと下降したときに前記トリガ体(75)を解除方向へと操作する操作部(76)とを備えたことを特徴とする請求項2、4〜6の何れかに記載の遊技機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate


【公開番号】特開2012−192228(P2012−192228A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−154483(P2012−154483)
【出願日】平成24年7月10日(2012.7.10)
【分割の表示】特願2010−95084(P2010−95084)の分割
【原出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(391010943)株式会社藤商事 (1,465)
【Fターム(参考)】