説明

遊技機

【課題】開放時間延長機能作動時に右打ちを行う遊技機の遊技性を向上させる。
【解決手段】演出表示部25の右方を流下する遊技球が入球可能な開閉始動口29、第1開閉入球口30、第2開閉入球口31を備え、開閉始動口29への遊技球入球により変動表示する図柄が当り態様で停止表示すると第1開閉入球口30を開放させ、当り態様が大当り態様の場合に第2開閉入球口31を開放させる遊技機において、開閉始動口29および第1開閉入球口30は第1開放時間で開放し、第2開閉入球口31は第1開放時間より長い第2開放時間で開放する。小当り態様の停止表示を契機に開放した第1開閉入球口30への遊技球入球により抽選演出表示が行われた場合には落選表示を行い、大当り態様の停止表示を契機に開放した第1開閉入球口30への遊技球入球により抽選演出表示が行われた場合には当選表示および第2開閉入球口31の開閉動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ
遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機では、大当り遊技の終了後に開放時間延長機能が作動し、普通電動役物
により構成される始動口の開放時間が延長するように構成されているものが多い。そして
、遊技領域の中央下部に第1特別図柄に対応する固定始動口を設け、遊技領域の右側に第
2特別図柄に対応する開閉始動口を設け、開放時間延長機能が作動する前の通常遊技時に
は、遊技領域の左側を狙って遊技球を発射する「左打ち」で遊技を進行させ、開放時間延
長機能の作動開始後は、遊技領域の右側を狙って遊技球を発射する「右打ち」で遊技を進
行させる遊技機が知られている。
【0003】
このような遊技機において、大当り遊技と小当り遊技を設け、小当り遊技中に右打ちに
よって遊技領域の右側に設けられた大入賞口に入球した遊技球が大入賞口内の特定領域を
通過することで、小当りから大当りに昇格し、大当り遊技を開始する遊技機が提案されて
いる(特許文献1参照)。この構成によれば、右打ちによる遊技進行中に、開閉始動口へ
の遊技球入球を契機とする1段階目の抽選、大入賞口内の特定領域への遊技球入球を契機
とする2段階目の抽選を経て大当りを発生させることができ、右打ちによる遊技進行中の
遊技性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−29308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成の遊技機では、大入賞口内の特定領域に遊技球を不正に通過さ
せたり、大入賞口内の特定領域での誤検知を意図的に発生させたりして、2段階目の抽選
で大当りを不正に発生させる不正行為が行われるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は上記点に鑑み、遊技領域の右側を狙って遊技球を発射する右打ちによ
って遊技を進行させる遊技機において、2段階の大当り抽選を実際に行わなくても、2段
階の大当り抽選を行う場合と同等もしくはそれ以上に面白味のある遊技性を実現すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
遊技領域の略中央に設けられた演出表示部と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技球が通過したことに基づき普通図柄の変動表示を行う普通図柄表示部
と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能であって、前記
普通図柄が変動表示を経て所定の当り図柄で停止表示されたことに基づき開状態となる始
動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づき特別図柄の変動表示を行う特別図柄表示部
と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能であって、前記
特別図柄が変動表示を経て所定の当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となる第
1入球口および第2入球口と、
を備え、
前記当り態様として、前記第1入球口だけが開状態となる第1当り態様と、前記第1入
球口が開状態を経て閉状態となった後に前記第2入球口が開状態となる第2当り態様と、
が設けられ、
前記始動口および前記第1入球口は、それぞれ、左右方向に開閉動作を行う翼片部を有
し、該翼片部が開動作を行うことで開状態となるように構成され、
前記第2入球口は、前後方向に開閉動作を行う開閉板を有し、該開閉板が開動作を行う
ことで開状態となるように構成され、
前記演出表示部は、前記特別図柄の変動表示に連動した図柄変動演出表示を行うととも
に、前記第1入球口に遊技球が入球したことに基づき、前記第2入球口を開状態とするか
否かを示す開放可否演出表示を行うように構成され、
前記特別図柄が前記第1当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となった前記第
1入球口に遊技球が入球して前記開放可否演出表示が行われた場合には、該開放可否演出
表示の結果として前記第2入球口を開状態としないことが示され、前記第2入球口は開状
態とならず、
前記特別図柄が前記第2当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となった前記第
1入球口に遊技球が入球して前記開放可否演出表示が行われた場合には、該開放可否演出
表示の結果として前記第2入球口を開状態とすることが示された後、前記第2入球口が開
状態となる
ことを特徴としている。
また、本発明の遊技機は、
前記始動口が有する翼片部の外観形状と、前記第1入球口が有する翼片部の外観形状と
が同様とされることを特徴としている。
また、本発明の遊技機は、
前記始動口が有する翼片部の数と、前記第1入球口が有する翼片部の数とが同一とされ
ることを特徴としている。
【0008】
また、本明細書において参考的に開示する発明(以下、参考発明という)の遊技機は、
遊技領域の略中央に設けられた演出表示部と、
遊技球受入口の大きさが固定とされ、前記遊技領域のうち前記演出表示部の左方を流下
する遊技球が入球可能となる固定始動口と、
前記固定始動口に遊技球が入球したことを契機に第1図柄の変動表示を行う第1図柄表
示部と、
前記遊技機領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技球が通過したこと契機に開閉動作を行い、前記遊技領域のうち前記演
出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる開閉始動口と、
前記開閉始動口に遊技球が入球したことを契機に第2図柄の変動表示を行う第2図柄表
示部と、
前記第1図柄または前記第2図柄が変動表示を経て当り態様で停止表示されたことを契
機に開閉動作を行い、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球
可能となる第1開閉入球口と、
停止表示された前記当り態様が大当り態様であった場合に、前記第1開閉入球口の開閉
動作が終了した後に開閉動作を行い、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下す
る遊技球が入球可能となる第2開閉入球口と、を備え、
前記開閉始動口は、1回当りの開放時間を第1開放時間として、1または複数回の開閉
動作を行うように構成され、
前記第1開閉入球口は、開閉態様が前記開閉始動口と同様になるように構成され、
前記第2開閉入球口は、1回当りの開放時間を前記第1開放時間より長い第2開放時間
として、1または複数の開閉動作を行うように構成され、
前記演出表示部は、前記第1図柄または前記第2図柄の変動表示に連動した図柄変動演
出表示を行うとともに、前記第1開閉入球口に遊技球が入球したことを契機に、前記第2
開閉入球口の開放可否抽選を示す抽選演出表示を行うように構成され、
前記抽選演出表示が、前記当り態様のうち小当り態様の停止表示を契機とする前記第1
開閉入球口の開閉動作を経て行われた場合には、前記演出表示部が前記抽選演出表示の結
果として落選表示を行い、前記第2開閉入球口は開閉動作を開始しないように構成され、
前記抽選演出表示が、前記大当り態様の停止表示を契機とする前記第1開閉入球口の開
閉動作を経て行われた場合には、前記演出表示部が前記抽選演出表示の結果として当選表
示を行い、該当選表示の実行後、前記第2開閉入球口が開閉動作を開始するように構成さ
れている
ことを特徴としている。
これにより、演出表示部の右方を狙って遊技球を発射する右打ちによる遊技進行中に、
開閉始動口への遊技球入球を契機とする1段階目の抽選に加え、第1開閉入球口への遊技
球入球を契機とする2段階目の抽選を経て、第2開閉入球口の第2開放時間に基づく開閉
動作が開始される印象を遊技者に与えることができる。このように、右打ちによる遊技進
行中に、抽選演出表示によって2段階目の抽選を行うように演出することで、不正な手段
で大当りを発生させることを防ぎつつ、右打ちによる遊技進行中に2段階の抽選を行う遊
技機と同等の遊技性を提供することができる。
【0009】
また、参考発明の遊技機は、
前記演出表示部は、
前記固定始動口に遊技球が入球したことを契機として、該入球の発生を報知する第1入
球演出表示を行うとともに該入球に係る前記図柄変動演出表示を行い、
前記開閉始動口に遊技球が入球したことを契機として、該入球の発生を報知する第2入
球演出表示を行うとともに該入球に係る前記図柄変動演出表示を行い、
前記第1開閉入球口に遊技球が入球したことを契機として、該入球の発生を報知する第
3入球演出表示を行うとともに該入球に係る前記抽選演出表示を行う
ことを特徴としている。
【0010】
このように、固定始動口、開閉始動口、第1開閉入球口の各入球口への遊技球の入球に
対して同様の内容の演出表示を行うことで、第1開閉入球口が、固定始動口や開閉始動口
と同様の機能を備えている印象を遊技者に与えることができる。これにより、第1開閉入
球口に遊技球が入球したことを契機として第2開閉入球口の開閉可否抽選が行われる遊技
性であると、遊技者に認識させることができる。この結果、固定始動口、開閉始動口、第
1開閉入球口の各入球口への遊技球の入球によって、あたかも3段階の抽選が行われてい
るような遊技性を実現することができ、遊技興趣を高めることができる。
【0011】
また、参考発明の遊技機は、
前記演出表示部の表示画面には、該表示画面の中央を占める主表示領域と、該主表示領
域の周囲に位置する第1副表示領域、第2副表示領域および第3副表示領域と、が設けら
れており、
前記演出表示部は、
前記固定始動口に遊技球が入球したことを契機として、前記第1副表示領域で前記第1
入球演出表示を行うとともに前記主表示領域で前記図柄変動演出表示を行い、
前記開閉始動口に遊技球が入球したことを契機として、前記第2副表示領域で前記第2
入球演出表示を行うとともに前記主表示領域で前記図柄変動演出表示を行い、
前記第1開閉入球口に遊技球が入球したことを契機として、前記第3副表示領域で前記
第3入球演出表示を行うとともに前記主表示領域で前記抽選演出表示を行うように構成さ
れている
ことを特徴としている。
【0012】
このように、第3副表示領域は、第1副表示領域および第2副表示領域と同種の入球演
出表示を行うように構成されているので、第1開閉入球口への遊技球の入球が、固定始動
口や開閉始動口への遊技球の入球と同様に保留されて、第2開閉入球口の開閉可否抽選の
契機となるものであると、遊技者に認識させることができる。また、第1開閉入球口への
遊技球の入球に基づく第3副表示領域での入球演出表示および主表示領域での抽選演出表
示は、固定始動口や開閉始動口への遊技球の入球に基づく第1、第2副表示領域での入球
演出表示および主表示領域での図柄変動演出表示と同様の過程で行われるので、このこと
からも、第1開閉入球口への遊技球の入球が第2開閉入球口の開閉可否抽選の契機である
と遊技者に効果的に認識させることができる。この結果、固定始動口、開閉始動口、第1
開閉入球口の各入球口への遊技球の入球によって、あたかも3段階の抽選が行われている
遊技性の現実味が増し、遊技興趣をより高めることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上の発明の構成によれば、開放時間延長機能作動中に右打ちによって遊技を進行させ
る遊技機において、2段階の大当り抽選を実際に行わなくても、2段階の大当り抽選を行
う場合と同等もしくはそれ以上に面白味のある遊技性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】演出表示装置の画面表示例を示す説明図である。
【図4】第1特別図柄大当り遊技と第1特別図柄小当り遊技の大入賞口の開放パターンを示すタイミングチャートである。
【図5】第2特別図柄大当り遊技と第2特別図柄小当り遊技の大入賞口の開放パターンを示すタイミングチャートである。
【図6】電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】メインジョブの流れを示すフローチャートである。
【図8(a)】特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。
【図8(b)】特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。
【図9】始動口入賞処理を示すフローチャートである。
【図10】特別図柄変動表示処理を示すフローチャートである。
【図11】変動パターンテーブル振分処理を示すフローチャートである。
【図12】確変監視処理を示すフローチャートである。
【図13】変動短縮監視処理を示すフローチャートである。
【図14】特殊変動監視処理を示すフローチャートである。
【図15】当り遊技処理を示すフローチャートである。
【図16】当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。
【図17】演出モード設定処理を示すフローチャートである。
【図18】図柄変動演出処理を示すフローチャートである。
【図19】第1特別図柄小当り遊技演出処理を示すフローチャートである。
【図20】第1特別図柄大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。
【図21】第2特別図柄小当り遊技演出処理を示すフローチャートである。
【図22】第2特別図柄大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変
動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタ
イプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明
を適用した実施例について説明する。
【0016】
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は
、外枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えて
いる。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4
等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
【0017】
外枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。中枠3はプラスチック
製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠2の内側にはめ込まれて設置されており、
外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠3は、上側2/3程度を占め
る枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊
技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下
皿部6が設けられている。なお、遊技盤20は枠体部(中枠3)に対して着脱自在に設け
られている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユ
ニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けら
れている。
【0018】
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。
前面枠4はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能に
するために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに
対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている
。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられて
いる。これらのランプ類は、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯ある
いは点滅する。
【0019】
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。
上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと
、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5
aの上面には、演出ボタン5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
【0020】
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内
部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端
には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略
)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触
れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発
射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止
スイッチ8bが配置されている。
【0021】
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施
錠するためのものである。
【0022】
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜
10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部
スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとか
らなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)
が装着されている。
【0023】
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図
である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けら
れているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
【0024】
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール
22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技盤20に
は、中央装置24、図柄表示装置26、普通図柄作動ゲート27、第1始動口28、第2
始動口29、第1大入賞口30、第2大入賞口31、入賞口32,33,34,35等の
遊技装置が配設されている。本実施例では、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、第
1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30、第2大入賞口31、入賞口32,3
3,34,35が遊技領域21内に配置され、図柄表示装置26が遊技領域21外に配置
されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害
釘(図示せず)が配設されている。
【0025】
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置2
5を備えている。本実施例では、演出表示装置25として大型の液晶表示装置を用いてお
り、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。遊技領域21の左側を狙
って遊技球を発射する「左打ち」を行った場合には、遊技球は演出表示装置25の左方を
流下することができる。また、中央装置24の上側は、外レール22に沿って遊技球が通
過可能となっており、遊技領域21の右側を狙って遊技球を発射する「右打ち」を行った
場合には、遊技球は中央装置24の上側を通過して演出表示装置25の右方を流下するこ
とができる。なお、演出表示装置25が本発明の「演出表示部」に相当している。
【0026】
図柄表示装置26は、複数のLEDから構成されている。図柄表示装置26では、これ
らのLEDの表示パターンによって、普通図柄、普通図柄保留数、第1特別図柄、第2特
別図柄、第1特別図柄保留数、第2特別図柄保留数の表示が行われる。
【0027】
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の右側に設けられ、遊技領域21の右側領域
に位置している。このため、普通図柄作動ゲート27には、遊技領域21の右側を狙う「
右打ち」によって発射されて演出表示装置25の右側を流下する遊技球が通過可能となっ
ている。なお、本実施例の普通図柄作動ゲート27は、遊技領域21の右側領域における
上方側に配置されている。
【0028】
普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通
図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図6参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作
動ゲート27を通過することで、図柄表示装置26で普通図柄が変動表示を開始し、所定
の変動時間経過後に普通図柄が当り普通図柄あるいは外れ普通図柄で一定時間停止表示す
る普通図柄遊技が行われる。
【0029】
本実施例では、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得され、第2始動口
29を作動させるか否かを決定するための普通図柄当否判定に用いられる普通図柄当否判
定用乱数が設けられている。普通図柄作動ゲート27の遊技球通過に伴って、普通図柄当
否判定用乱数が取得され、この取得された普通図柄当否判定用乱数は、主制御部200の
RAMの所定領域に記憶される。
【0030】
ここで、普通図柄の保留機能について説明する。普通図柄の変動表示中に普通図柄作動
ゲート27を通過した遊技球数は、普通図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個
)まで保留可能となっている。普通図柄保留数は、図柄表示装置26のLEDによって表
示される。普通図柄保留数は、普通図柄作動ゲート27への遊技球通過が発生する度に取
得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶される普通図柄当否判定用乱数の個数
(記憶数)に相当する。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が
開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。
【0031】
普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲ
ート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する
場合に「当り」となる。すなわち、普通図柄当否判定では、取得された普通図柄当否判定
用乱数が当り値と一致するか否かが判定され、一致する場合に、当りとして第2始動口2
9を開閉動作させることが決定される。また、普通図柄当否判定で当りと判定された場合
(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合)には、図柄表示装置26
に停止表示される普通図柄の停止図柄として「当り普通図柄」が決定される。一方、普通
図柄当否判定で外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一
致しない場合)には、図柄表示装置26に停止表示される普通図柄の停止図柄として「外
れ普通図柄」が決定される。普通図柄の変動表示の終了後には、停止表示時間(本実施例
では0.5秒)が設定される。
【0032】
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の変動表示および停止表示、普通図柄の停止図柄の
決定、普通図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
【0033】
本実施例では、2つの始動口28,29が設けられている。第1始動口28は、中央装
置24(演出表示装置25)の下方に設けられている。本実施例では、第1始動口28は
、遊技領域21の左右方向の略中央における下方領域に位置している。このため、第1始
動口28には、遊技領域21の左側領域を狙う「左打ち」によって発射されて演出表示装
置25の左方を流下する遊技球が入球可能となっている。また、第2始動口29は、中央
装置24の右側面に設けられ、遊技領域21の右側領域に位置している。このため、第2
始動口29には、遊技領域21の右側領域を狙う「右打ち」によって発射されて演出表示
装置25の右方を流下する遊技球が入球可能となっている。本実施例の第2始動口29は
、遊技領域21の右側領域における下側領域に配置され、普通図柄作動ゲート27の下方
に設けられている。
【0034】
第1始動口28は、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされ
る「固定始動口」として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、
第2始動口29は一つの翼片部29aを備えており、その翼片部29aが演出表示装置2
5の右側の壁面(中央装置24の右側面)に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心
として上端が右方に向かって回動した状態である「開状態」とに変化する「開閉始動口」
として構成されている。第2始動口29は、翼片部29aが開動作することで遊技球が入
球可能な開放状態となり、翼片部29aが閉動作することで遊技球が入球不能な閉鎖状態
となる。第2始動口29は、上述のように、普通図柄が「当り普通図柄」の組合せで停止
表示した場合に作動するものであって、所謂「普通電動役物」として機能するものである
。本実施例の第2始動口29は、1回の作動で、1または複数回の開閉動作を行うように
構成されている。
【0035】
後述する開放時間延長機能が作動しているときには、第2始動口29の開放時間が短開
放時間(例えば0.1〜0.5秒)から長開放時間(例えば4〜6秒)に延長される。こ
れにより、開放時間延長機能の非作動時(通常時)においては、遊技球を第2始動口29
に入球させることは非常に困難(実質的に不可能)となるが、開放時間延長機能作動時に
は、第2始動口29への遊技球の入球が可能となって、その遊技球入球頻度が通常時(開
放延長機能非作動時)に比べて高くなる。なお、本実施例では、開放時間延長機能作動時
の第2始動口29の開放時間を「5.1秒(=1.7秒×3回)」としており、この開放
時間延長機能作動時における第2始動口29の1回当りの開放時間(本実施例では1.7
秒)を「第1開放時間」としている。
【0036】
第1始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する第1始動口入球検知スイッチ28
s(図6参照)が設けられている。また、第2始動口29の内部には、遊技球の入球を検
知する第2始動口入球検知スイッチ29s(図6参照)と、翼片部29aを作動させるた
めの第2始動口ソレノイド29c(図6参照)とが設けられている。
【0037】
遊技球が第1始動口28に入球することで、図柄表示装置26で第1特別図柄が変動表
示を開始し、所定時間経過後に第1特別図柄が当り図柄(当り態様)あるいは外れ図柄(
外れ態様)で停止表示する第1特別図柄遊技が行われる。同様に、遊技球が第2始動口2
9に入球することで、図柄表示装置26で第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経
過後に第2特別図柄が当り図柄(当り態様)あるいは外れ図柄(外れ態様)で停止表示す
る第2特別図柄遊技が行われる。このことから、第1特別図柄が本発明の「第1図柄」に
相当し、第2特別図柄が本発明の「第2図柄」に相当し、第1特別図柄および第2特別図
柄の変動表示を行う図柄表示装置26が本発明の「第1図柄表示部」および「第2図柄表
示部」に相当している。
【0038】
そして、第1特別図柄および第2特別図柄の当り図柄(当り態様)には、大当り発生の
契機となる大当り図柄(大当り態様)と、小当り発生の契機となる小当り図柄(小当り態
様)とがある。また、第1始動口28への遊技球の入球および第2始動口29への遊技球
の入球に応じて、所定数の賞球が払い出される。
【0039】
本実施例では、遊技球が第1始動口28に入球した際に取得され、大当り遊技を実行す
るか否かの第1特別図柄当否判定(第1大当り抽選)に用いられる第1特別図柄当否判定
用乱数と、遊技球が第2始動口29に入球した際に取得され、大当り遊技を実行するか否
かの第2特別図柄当否判定(第2大当り抽選)に用いられる第2特別図柄当否判定用乱数
が設けられている。さらに、第1特別図柄の停止図柄を決定するための第1特別図柄決定
用乱数と第2特別図柄の停止図柄を決定するための第2特別図柄決定用乱数とが設けられ
ている。
【0040】
第1始動口28への遊技球の入球に伴って、第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図
柄決定用乱数が取得され、この取得された第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図柄決
定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に保留(第1特別
図柄保留)として記憶される。また、第2始動口29への遊技球の入球に伴って、第2特
別図柄当否判定用乱数と第2特別図柄決定用乱数が取得され、主制御部200のRAMの
所定領域(第2保留記憶領域)に保留(第2特別図柄保留)として記憶される。第1特別
図柄保留数および第2特別図柄保留数は、それぞれ図柄表示装置26のLEDによって表
示される。
【0041】
ここで、特別図柄の保留機能について説明する。第1始動口28に入球した遊技球数は
、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている
。第1特別図柄保留数は、第1始動口28への遊技球の入球が発生する度に取得されて主
制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用乱数
(第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する
。本実施例では、第1始動口28への遊技球の入球に伴い、第1特別図柄当否判定用乱数
とともに第1特別図柄決定用乱数も取得されるので、第1特別図柄保留数は、第1特別図
柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そして、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄当
否判定が行われ第1特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。
【0042】
また、第2始動口29に入球した遊技球数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(
本実施例では4個)まで保留可能となっている。第2特別図柄保留数は、第2始動口29
への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第2保
留記憶領域)に記憶される第2特別図柄用乱数(第2特別図柄当否判定用乱数、第2特別
図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第2始動口29への遊技
球の入球に伴い、第2特別図柄当否判定用乱数とともに第2特別図柄決定用乱数も取得さ
れるので、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そ
して、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄当否判定が行われ第2特別図柄の変動表示が
開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。第1、第2特別図柄の保留記憶および保留
消化は、後述の主制御部200によって行われる。
【0043】
特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の大当り値が設定されており、遊技球が第1
始動口28に入球したタイミングで取得された第1特別図柄当否判定用乱数または第2始
動口29に入球したタイミングで取得された第2特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一
致する場合に大当りと判定される。第1特別図柄当否判定は、第1特別図柄が変動表示を
開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は、第2特別図柄が変動表示を開始する際に
行われる。本実施例では、第1特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率(第1特別図
柄当否判定用乱数が大当り値と一致する確率)および第2特別図柄当否判定の結果が大当
りとなる確率(第2特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する確率)は、後述する確率
変動機能が作動していない状態でそれぞれ約「1/330」に設定され、確率変動機能が
作動している状態でそれぞれ約「1/44」に設定される。
【0044】
第1特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致する場合に大当りと判定され、図柄表示
装置26で停止表示される第1特別図柄が大当り図柄に決定される。また、第1特別図柄
当否判定において、第1特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致しない場合(外れの場
合)には、その第1特別図柄当否判定用乱数を用いて、小当り遊技を発生させるか否かの
判定(第1特別図柄の小当り判定)が更に行われる。この小当り判定では、小当り遊技を
発生させることとなる小当り値が予め設定されており、大当り値と一致しなかった第1特
別図柄当否判定用乱数が小当り値と一致すれば、小当りと判定される。この小当り判定に
おいて小当りと判定された場合には、図柄表示装置26で停止表示される第1特別図柄が
小当り図柄に決定される。一方、第1特別図柄当否判定の結果が大当りでなく、かつ、第
1特別図柄の小当り判定の結果が小当りでない場合には、第1特別図柄当否判定の結果は
最終的に外れとなり、図柄表示装置26で停止表示される第1特別図柄が外れ図柄に決定
される。
【0045】
同様に、第2特別図柄当否判定において、第2特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一
致する場合(大当りの場合)には、図柄表示装置26で停止表示される第2特別図柄が大
当り図柄に決定される。また、第2特別図柄当否判定において、第2特別図柄当否判定用
乱数が大当り値と一致しない場合(外れの場合)には、その第2特別図柄当否判定用乱数
を用いて、小当り遊技を発生させるか否かの判定(第2特別図柄の小当り判定)が、第1
特別図柄の小当り判定と同様に行われる。この小当り判定において小当りと判定された場
合には、図柄表示装置26で停止表示される第2特別図柄が小当り図柄に決定される。一
方、第2特別図柄当否判定の結果が大当りでなく、かつ、第2特別図柄の小当り判定の結
果が小当りでない場合には、第2特別図柄当否判定の結果は最終的に外れとなり、第2特
別図柄表示部62で停止表示される第2特別図柄が外れ図柄に決定される。
【0046】
なお、本実施例では、第1特別図柄の小当り判定および第2特別図柄の小当り判定にお
いて「小当り」と判定される確率(小当り確率)は、それぞれ約「1/34」に設定され
る。
【0047】
第1特別図柄および第2特別図柄は、それぞれ所定の変動パターンにしたがって変動表
示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動に
おけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは
、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテ
ーブルから抽選により選択される。
【0048】
第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を行う際に用いる特別図柄の変動パターン
テーブルは複数用意されており、それぞれ遊技状態(特別図柄の変動モード)応じて選択
されて用いられる。これらの複数の変動パターンテーブルには、確率変動機能、変動時間
短縮機能、開放時間延長機能のすべてが作動している高確率時短状態(高確率短縮変動モ
ード)で選択される「高確率短縮変動パターンテーブル」と、確率変動機能、変動時間短
縮機能、開放時間延長機能のいずれも作動していない低確率通常状態(低確率通常変動モ
ード)で選択される「低確率通常変動パターンテーブル」と、特殊変動期間が設定された
特殊変動状態(特殊変動モード)で選択される「特殊変動パターンテーブル」が含まれて
いる。これらの変動パターンテーブルは、主制御部200のROMに記憶されている。
【0049】
ここで、「特殊変動期間」とは、第1特別図柄遊技の結果として実行される小当り遊技
が終了してから特別図柄の変動表示が所定回数(本実施例では30回)行われるまでの期
間であり、特殊変動カウンタを用いて設定される。つまり、第1特別図柄遊技の結果とし
て小当り遊技が実行されたことを契機として、特別図柄の変動モードが特殊変動モードに
移行することとなる。
【0050】
高確率短縮変動パターンテーブルおよび低確率通常変動パターンテーブルは、それぞれ
遊技状態(確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態)に対応して
用いられるもので、各々のテーブルに含まれる変動パターンの種類や出現率等も、遊技状
態に対応したものとなっている。これらの高確率短縮変動パターンテーブルや低確率通常
変動パターンテーブルに含まれる変動パターンに従って特別図柄が変動表示する際には、
その変動表示に連動する後述の演出図柄の変動表示(演出表示装置25による演出表示)
によって、通常の図柄変動演出表示(通常演出パターンに基づく図柄変動演出表示)が行
われる。
【0051】
これに対して、特殊変動パターンテーブルは、遊技状態(確率変動機能、変動時間短縮
機能、開放時間延長機能の作動状態)に対応した変動パターンテーブルにはなっておらず
、遊技状態に対応した変動パターンテーブル(高確率短縮変動パターンテーブル、低確率
通常変動パターンテーブル)と比較すると、テーブルに含まれる変動パターンの種類や数
、変動パターンにより規定される変動時間等が異なっている。このため、特殊変動パター
ンテーブルでは、遊技状態に対応した変動パターンテーブルでは出現し得ない変動パター
ンを出現させたり、遊技状態に対応した変動パターンテーブルとは異なる変動パターンの
出現方法とすることができる。本実施例の特殊変動パターンテーブルで規定される変動パ
ターン(特殊変動パターン)は変動時間が一定時間(例えば10秒)となっている。この
特殊変動パターンに従って特別図柄が変動表示する際には、その変動表示に連動する後述
の演出図柄の変動表示(演出表示装置25による演出表示)によって、特殊な図柄変動演
出表示(特殊演出パターンに基づく図柄変動演出表示)が行われる。
【0052】
また、本実施例の遊技機1では、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示よ
り優先的に実行する第2特別図柄優先変動処理が行われるように構成されている。つまり
、第1特別図柄保留数と第2特別図柄保留数の双方が1以上である場合には、第1特別図
柄より第2特別図柄が優先的に変動開始し、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。
そして、第1特別図柄保留数が1以上で、かつ、第2特別図柄保留数がゼロとなった場合
に、第1特別図柄の変動表示が実行される。
【0053】
なお、第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、第1特別図柄の変動態様(変動
パターン)の決定、第2特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第1特別図柄の停
止図柄の決定、第2特別図柄の停止図柄の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示
、第2特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の優先変動は、後述の主制御部
200によって行われるように構成されている。
【0054】
次に、当り遊技の一態様である大当り遊技について説明する。本実施例の大当り遊技に
は、第1特別図柄遊技の結果として実行される第1特別図柄大当り遊技と、第2特別図柄
遊技の結果として実行される第2特別図柄大当り遊技とがある。図柄表示装置26で停止
表示された第1特別図柄または第2特別図柄が大当り図柄であった場合(第1特別図柄当
否判定または第2特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊
技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始させる。大当り遊技は、大当り遊技
フラグ(第1特別図柄大当り遊技フラグまたは第2特別図柄大当り遊技フラグ)をONに
設定することで開始される。大当り遊技中は、大入賞口30,31(アタッカー)が開閉
動作する。
【0055】
本実施例では、2つの大入賞口30,31が設けられている。これらの大入賞口30,
31は、遊技領域21の右側領域に位置し、第1大入賞口30は、中央装置24の右側面
に設けられ、第2大入賞口31は、中央装置24の右下に設けられている。本実施例では
、第1大入賞口30は、普通図柄作動ゲート27の下方であって、第2始動口29の上方
に位置し、第2大入賞口31は、第2始動口29の下方に位置している。このため、第1
大入賞口30および第2大入賞口31には、遊技領域21の右側領域を狙う「右打ち」に
よって発射されて演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能となる。そして、
第1大入賞口30への遊技球の入球および第2大入賞口31への遊技球の入球に対して、
所定数の賞球が払い出される。本実施例では、第1大入賞口30への遊技球1個の入球に
応じて払い出される賞球数は、第2始動口29への遊技球1個の入球に応じて払い出され
る賞球数(例えば3個)と同一となっており、第2大入賞口31への遊技球1個の入球に
応じて払い出される賞球数は、第1大入賞口30への遊技球1個の入球に応じて払い出さ
れる賞球数よりも多く設定されている(例えば14個)。但し、第1大入賞口30の賞球
数は、第2大入賞口31の賞球数(例えば14個)と同一であってもよい。なお、第1大
入賞口30が本発明の「第1開閉入球口」に相当し、第2大入賞口31が本発明の「第2
開閉入球口」に相当している。
【0056】
第1大入賞口30は、一つの翼片部30aと、翼片部30aを開閉動作させるための第
1大入賞口ソレノイド30c(図6参照)と、遊技球の入球を検知する第1大入賞口入球
検知スイッチ30s(図6参照)とから主に構成されている。第1大入賞口30の翼片部
30aは、第2始動口29の翼片部29aと同様に、演出表示装置25の右側の壁面(中
央装置24の右側面)に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心として上端が右方に
向かって回動した状態である「開状態」とに変化するように構成されている。また、第2
大入賞口31は、いわゆる「アタッカータイプ」の大入賞口であり、開閉板31aと、開
閉板31aを開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド31c(図6参照)と、遊技
球の入球を検知する第2大入賞口入球検知スイッチ31s(図6参照)とから主に構成さ
れている。第2大入賞口31の開閉板31aは、横長の板状に形成され、遊技盤20の盤
面に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心として盤面手前方向に向かって回動した
状態である「開状態」とに変化するように構成されている。
【0057】
大入賞口30,31の開放は、所定の終了条件が成立することによって終了し、終了条
件の成立により大入賞口30,31は開放状態から閉鎖状態に切り換わる。所定の終了条
件としては、大入賞口30,31の開放時間が所定開放時間に達したとき、もしくは開放
状態の大入賞口30,31に入球した遊技球数が規定数に達したときとすることができる
。本実施例では、第1大入賞口30の規定数は1個、第2大入賞口31の規定数は6個に
設定されている。但し、第1大入賞口30の規定数は、第2大入賞口31の規定数と同一
であってもよい。また、大入賞口30,31の閉鎖後には、所定のインターバル時間が設
定されている。特に、第1大入賞口30が閉鎖した後の第1大入賞口インターバル時間は
「20秒」に設定されており、この第1大入賞口インターバル時間内で、後述の抽選演出
表示が実行される。
【0058】
上述のように、本実施例では、第2始動口29および第1大入賞口30は、それぞれ翼
片部29a,30aを主とする外観形状、翼片部29a,30aの数、翼片部29a,3
0aの開き方(動き)が共通している。このように、第1大入賞口30が第2始動口29
と同様の開閉態様を備えていることから、本実施例では、第1大入賞口30が、第2始動
口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を、遊技
者に与えることができる。また、後述するように、本実施例では、第2特別図柄大当り遊
技および第2特別図柄小当り遊技における第1大入賞口30の開放時間である「第4開放
時間」は、第2始動口29の開放時間である「第1開放時間」と略同一となっており(本
実施例では1.7秒)、さらに入球可能な遊技球数(規定数)や遊技球の入球により獲得
できる賞球数も第2始動口29と第1大入賞口30とで共通している。これにより、第1
大入賞口30が、第2始動口29と同様の開閉態様を備えており、第1大入賞口30を第
2始動口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を
、より効果的に遊技者に与えることができる。
【0059】
また、本実施例では、第2大入賞口31は、外観形状、開放時間、入球可能な遊技球数
(規定数)、賞球数等が第2始動口29と異なっている。これにより、第2大入賞口31
は、第2始動口29と異なる機能を備える入球口であり、第1大入賞口30とは異なる種
類の入球口である印象を遊技者に与えることができる。この結果、第1大入賞口30が第
2始動口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を
遊技者に効果的に与えることができる。
【0060】
大入賞口30,31の開放開始から終了までを1回のラウンド遊技とした場合、大当り
遊技は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)が終了するまで継続さ
れる。本実施例の大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口30が開閉動作し、2〜
16ラウンド目に第2大入賞口31が開閉動作するように構成されている。
【0061】
第1特別図柄大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口30が上述の「第1開放時
間(1.7秒)」より短い「第3開放時間」だけ開放し、2〜16ラウンド目に第2大入
賞口31が「第1開放時間(1.7秒)」および「第3開放時間」より長い「第2開放時
間」だけ開放する。また、第2特別図柄大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口3
0が「第1開放時間(1.7秒)」と略同一の「第4開放時間」だけ開放し、2〜16ラ
ウンド目に第2大入賞口31が「第2開放時間」だけ開放する。
【0062】
ここで、「第3開放時間」は、第1大入賞口30の開閉動作が認識し難くなるとともに
、第1大入賞口30への遊技球の入球可能性が極めて低くなる時間もしくは第1大入賞口
30への遊技球の入球が実質的に不可能となる時間として設定されるもので、本実施例で
は「0.1秒」に設定されている。また、「第2開放時間」は、第2大入賞口31に複数
の遊技球を容易に入球させることが容易であって、第2大入賞口31への規定数(6個)
の入球およびこれに伴う賞球払出の実行可能性が極めて高くなる時間、すなわち、賞球払
出量が多くなる時間として設定されるもので、本実施例では「26秒」に設定されている
。また、上述したように「第4開放時間」は、「第1開放時間」と略同一の時間(本実施
例では1.7秒)として設定されるもので、第1大入賞口30に1個(本実施例における
第1大入賞口30の規定数)の遊技球を入球させることのできる可能性が高くなる時間と
して設定されている。以上のような第1大入賞口30および第2大入賞口31の開放時間
の相違から、大当り遊技の1ラウンド目は実行期間(0.1秒または1.7秒)が短い(
賞球払出量が少ない)「出球なしラウンド」もしくは「出球少ラウンド」として位置付け
られ、大当り遊技の2〜16ラウンド目は実行期間(26秒)が長い(賞球払出量が多い
)「出球ありラウンド」もしくは「出球多ラウンド」として位置付けられる。このうち、
「出球なしラウンド」もしくは「出球少ラウンド」を「短時間ラウンド」として捉え、「
出球ありラウンド」もしくは「出球多ラウンド」を「長時間ラウンド」として捉えること
もできる。
【0063】
次に、当り遊技の一態様である小当り遊技について説明する。本実施例の小当り遊技に
は、第1特別図柄遊技の結果として実行される第1特別図柄小当り遊技と、第2特別図柄
遊技の結果として実行される第2特別図柄小当り遊技とがある。図柄表示装置26で停止
表示された第1特別図柄または第2特別図柄が小当り図柄であった場合(小当り判定の結
果が小当りだった場合)に、主制御部200は小当り遊技を開始させる。小当り遊技は、
小当り遊技フラグ(第1特別図柄小当り遊技フラグまたは第2特別図柄小当り遊技フラグ
)をONにセットすることで開始する当り遊技である。第1特別図柄小当り遊技では、第
2大入賞口31が「第3開放時間(本実施例では0.1秒)」と略同一の「第5開放時間
(本実施例では0.1秒)」で1回のみ開閉動作を行い、第2特別図柄小当り遊技では、
第1大入賞口30が「第4開放時間(本実施例では1.7秒)」で1回のみ開閉動作を行
う。このため、第1特別図柄小当り遊技では、第2大入賞口31の開閉動作を認識し難く
なるとともに、第2大入賞口31に遊技球が入球する可能性は極めて低くなる(実質的に
入球不可能となる)。また、第2特別図柄小当り遊技では、第1大入賞口30に1個(規
定数)の遊技球を入球させることのできる可能性が高くなる。
【0064】
また、小当り遊技では、第1大入賞口30が開放終了した後に「小当りエンディング時
間」が設定されている。そして、第2特別図柄小当り遊技の小当りエンディング時間は、
上述の第1大入賞口インターバル時間と同一時間(本実施例では20秒)に設定され、こ
の第2特別図柄小当り遊技の小当りエンディング時間内で、後述の抽選演出表示が実行さ
れる。
【0065】
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能や開放時間延長機能、
確率変動機能が作動する高確率時短遊技が開始される。変動時間短縮機能、開放時間延長
機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグ
をONに設定することで作動する。なお、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、
それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能
および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げ
て説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の
説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長
機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」
と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる

【0066】
本実施例の遊技機1では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および第2始動口2
9の開放時間を延長させる開放時間延長機能が作動を開始する。変動時間短縮機能および
開放時間延長機能の作動は、後述の主制御部200の制御により実現されるものであり、
変動時間短縮機能には、普通図柄の変動時間を短縮させる普図変動時間短縮機能と、特別
図柄の変動時間を短縮させる特図変動時間短縮機能とが含まれている。
【0067】
また、本実施例の遊技機1では、大当り遊技の終了後、100%の確率で確率変動機能
が作動開始する。確率変動機能の作動により、第1特別図柄および第2特別図柄に係る特
別図柄当否判定の確率、すなわち第1特別図柄および第2特別図柄が大当り図柄で停止表
示する確率が変更(向上)される。この確率変動機能は、後述の主制御部200の制御に
より実現される。本実施例の確率変動機能は、変動時間短縮機能および開放時間延長機能
とともに作動開始および作動終了する。確率変動機能作動中は、特別図柄当否判定用の大
当り値の設定個数が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が向上
する。具体的には、通常確率当否判定テーブルと、通常確率当否判定テーブルより大当り
値の設定個数が増加した高確率当否判定テーブルを用意する。そして、通常遊技中(確率
変動機能非作動時)には、通常確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行い、確率変動
機能作動時には、高確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行う。
【0068】
変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能は、大当り遊技終了後、次回の大
当り遊技が開始されるまで、または特別図柄の変動回数が所定回数に到達することで、そ
の作動を終了する。本実施例では、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能
は、大当り遊技終了後、次の大当り遊技が開始されることなく特別図柄の変動回数が「7
0回」に到達すると、その作動を終了する。このように本実施例の遊技機は、次回の特別
遊技の開始が確保(約束)されていない限定確変遊技(回数切り確変遊技)を行ういわゆ
るST機として構成されている。
【0069】
次に、演出表示装置25で表示される演出図柄について説明する。図3は、演出表示装
置25の画面表示例を示している。演出表示装置25の表示領域25aには、演出図柄を
用いた図柄変動演出表示を行う演出図柄表示部25b〜25dが設けられている。演出図
柄表示部25b〜25dが設けられる領域は、演出表示装置25の表示領域25aの中央
を占める主表示領域を構成している。演出図柄表示部25b〜25dの演出図柄は、図柄
表示装置26の第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表
示される。つまり、第1始動口28または第2始動口29に遊技球が入球したことを契機
として図柄変動演出表示が実行される。演出図柄表示部25b〜25dは、左図柄が表示
される左図柄表示部25b、中図柄が表示される中図柄表示部25c、右図柄が表示され
る右図柄表示部25dからなる3つの図柄表示部から構成されている。各図柄表示部は、
これらの配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設
定されている。各図柄表示部は、「1」〜「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっ
ている。
【0070】
演出図柄表示部25b〜25dでは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に連
動して演出図柄が変動表示し、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示に連動して演
出図柄が停止表示する図柄変動演出表示が行われる。演出図柄では、「7・7・7」や「
3・3・3」といった3桁同一の図柄組合せが第1特別図柄の大当り図柄、第2特別図柄
の大当り図柄、第2特別図柄の小当り図柄に対応する当り態様となっており、「1・2・
3」などの順並びの組合せや「1・3・5」などの奇数数字の順並びや「7・6・7」な
どのリーチ外れ組合せといった、当り図柄以外の予め定められた特定の外れ図柄であるチ
ャンス図柄(所謂チャンス目)が第1特別図柄の小当り図柄に対応する当り態様となって
おり、それ以外の図柄組合せが特別図柄の外れ図柄に対応する外れ態様となっている。
【0071】
図柄変動演出表示での演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、
主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンドに
基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部2
00からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、第1特別図
柄の変動パターン第2特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、第1特別図柄
の変動時間や、第2特別図柄の変動時間や、各特別図柄についてリーチ演出の有無等の演
出内容を示している。主制御部200は、第1特別図柄の当否判定結果や第2特別図柄の
当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定する
。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御
部260が、演出図柄表示部25b〜25dで表示される演出図柄の演出パターンを決定
する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される停止情報指定コマ
ンドは、第1特別図柄の停止図柄や第2特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部20
0は、第1特別図柄の当否判定結果に応じて第1特別図柄の停止図柄をランダムに(乱数
抽選により)決定し、第2特別図柄の当否判定結果に応じて第2特別図柄の停止図柄をラ
ンダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された第1特
別図柄の停止図柄や第2特別図柄の停止図柄を示す停止情報指定コマンドに基づき、サブ
制御部260が、演出図柄表示部25b〜25dで停止表示される演出図柄の停止図柄を
決定する。
【0072】
本実施例では、演出図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの間、演出表示装
置25の表示領域25aで背景変化演出や予告演出やリーチ演出などの種々の演出を行う
ように構成されている。また、本実施例では、特別図柄の変動モード(高確率短縮変動モ
ード、低確率通常変動モード、特殊変動モード)に対応した演出モード(確変演出モード
、通常演出モード、特殊演出モード)を設定し、その設定した演出モードを示すモード演
出表示を行うように構成されている。「モード演出表示」は、演出表示装置25の表示領
域で、現在の演出モード(変動モード)を示す背景やキャラクタや文字等を表示すること
で実現される。
【0073】
また、図3に示すように、演出表示装置25の表示領域25aには、演出図柄表示部2
5b〜25dの下方に第1保留表示部25eと第2保留表示部25fが設けられている。
第1保留表示部25eと第2保留表示部25fは、それぞれ主表示領域である演出図柄表
示部25b〜25dの周囲に配置された第1副表示領域と第2副表示領域を構成している
。第1保留数表示部25eは、演出表示装置25の表示領域25aの左下周縁部位に配置
され、第2保留数表示部25fは、演出表示装置25の表示領域25aの右下周縁部位に
配置されている。第1保留表示部25eは、図柄表示装置26に表示される第1特別図柄
保留数と連動して表示され、第1特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示され
る。第2保留表示部25fは、図柄表示装置26で表示される第2特別図柄保留数と連動
して表示され、第2特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。
【0074】
第1始動口28に遊技球が入球したことを契機として、図柄表示装置26の第1特別図
柄保留数の表示に連動して第1保留表示部25eの保留表示が1増加し、図柄表示装置2
6で第1特別図柄の変動表示が開始したことを契機として、図柄表示装置26の第1特別
図柄保留数の表示に連動して第1保留表示部25eの保留表示が1減少する第1保留演出
表示が行われる。また、第2始動口29に遊技球が入球したことを契機として、図柄表示
装置26の第2特別図柄保留数の表示に連動して第2保留表示部25fの保留表示が1増
加し、図柄表示装置26で第2特別図柄の変動表示が開始したことを契機として、図柄表
示装置26の第2特別図柄保留数の表示に連動して第2保留表示部25fの保留表示が1
減少する第2保留演出表示が実行される。このように、第1保留表示部25eで行われる
第1保留演出表示は、第1始動口28への遊技球の入球を報知する「第1入球演出表示」
として構成され、第2保留表示部25fで行われる第2保留演出表示は、第2始動口29
への遊技球の入球を報知する「第2入球演出表示」として構成されている。
【0075】
なお、第1特別図柄保留数または第2特別図柄保留数が変化するたびに、その変化後の
保留数を示す「保留数指定コマンド」が主制御部200からサブ制御部260に向けて送
信される。演出表示装置25の保留表示部25e,25fにおける特別図柄保留数の表示
は、その保留数指定コマンドに基づいてサブ制御部260および演出表示制御部280の
制御下で行われる。
【0076】
本実施例では、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合に、演出図柄表示部25b〜
25dで演出図柄を変動表示させる抽選演出表示が行われる。抽選演出表示は、第1特別
図柄や第2特別図柄に連動して行われる図柄変動演出表示と同様に、演出図柄の変動表示
を開始させ、所定時間(本実施例では10〜15秒)経過後に当り態様または外れ態様で
演出図柄を停止表示させることによって行われる。これにより、第2始動口29への遊技
球の入球に基づく第2特別図柄を用いた大当り抽選に続いて、あたかも第1大入賞口30
への遊技球の入球に基づく第3特別図柄を用いた大当り抽選が行われる印象を遊技者に与
えることができる。つまり、抽選演出表示は、第2大入賞口31の開閉動作を行うか否か
の開放可否抽選として位置付けられる。第1大入賞口30が1個の遊技球の入球可能性の
高い開放状態(1.7秒開放)となるのは、第2特別図柄小当り遊技または第2特別図柄
大当り遊技の1ラウンド目が実行される場合である。このため、抽選演出表示は、第2特
別図柄大当り遊技の1ラウンド目が終了した後の第1大入賞口インターバル時間中(本実
施例では20秒)または第2特別図柄小当り遊技が終了するときの小当りエンディング時
間中(本実施例では20秒)に行われる。
【0077】
また、演出表示装置25の表示領域25aにおける第1保留数表示部25eと第2保留
表示部25fの間には、第3保留表示部25gが設けられている。第3保留表示部25g
は、主表示領域である演出図柄表示部25b〜25dの周囲に配置された第3副表示領域
を構成している。第3保留表示部25gには、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合
に丸図形「○」が表示され、第1大入賞口30への遊技球の入球に起因して演出図柄が変
動表示(抽選演出表示)を開始した場合に丸図形「○」の表示が消去される第3保留演出
表示が実行される。このように、第3保留表示部25gで行われる第3保留演出表示は、
第1大入賞口30への遊技球の入球を報知する「第3入球演出表示」として構成され、第
3保留演出表示によって第1大入賞口30への遊技球の入球が保留された印象を遊技者に
与えることができる。
【0078】
抽選演出表示における演出図柄の停止表示態様は、第1大入賞口30が開放する契機と
なった当り遊技の種類(大当り遊技または小当り遊技)によって異なる。具体的には、第
2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目として開放した第1大入賞口30に遊技球が入球し
たことを契機として演出図柄が変動表示(抽選演出表示)を開始した場合には、演出図柄
が当り態様(3桁同一の図柄組合せ)で停止表示(当選表示)する当りパターンの抽選演
出表示が実行される。当りパターンの抽選演出表示が実行された場合には、抽選演出表示
の終了後、大当り遊技の2ラウンド目から16ラウンド目が続いて実行され、第2大入賞
口31の開閉動作が繰り返し行われる。一方、第2特別図柄小当り遊技で開放した第1大
入賞口30に遊技球が入球したことを契機として演出図柄が変動表示(抽選演出表示)を
開始した場合には、演出図柄が外れ態様(3桁同一以外の図柄組合せ)で停止表示(落選
表示)する外れパターンの抽選演出表示が実行される。外れパターンの抽選演出表示が実
行された場合には、抽選演出表示の終了後、第2大入賞口31の開閉動作は行われない。
【0079】
上述の如く、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機として抽選演出表示を実行する
ことで、第1大入賞口30が、第1始動口28や第2始動口29と同様に、大当り遊技の
実行可否を決定するための大当り抽選(第2大入賞口31の開閉可否抽選)の実行契機と
なる機能を備える入球口であると遊技者に認識させることができる。そして、抽選演出表
示が、第2特別図柄の大当り図柄での停止表示を契機とする第1大入賞口30の開閉動作
(第2特別図柄大当り遊技での第1大入賞口30の開閉動作)を経て行われた場合には、
抽選演出表示の結果として当選表示を行い、この当選表示の実行後、第2大入賞口31の
開閉動作を開始する。こうすることで、第1大入賞口30への遊技球入球を実行契機とす
る大当り抽選に当選して第2大入賞口31を用いた大当り遊技が開始されたと遊技者に認
識させることができる。また、抽選演出表示が、第2特別図柄の小当り図柄での停止表示
を契機とする第1大入賞口30の開閉動作(第2特別図柄小当り遊技での第1大入賞口3
0の開閉動作)を経て行われた場合には、抽選演出表示の結果として落選表示を行い、第
2大入賞口31は開閉動作を開始しないことで、第1大入賞口30への遊技球入球を実行
契機とする大当り抽選に落選したと遊技者に認識させることができる。
【0080】
次に、遊技の進行と遊技球の発射方向について説明する。開放時間延長機能が作動して
いない低確率通常状態(低確率通常変動モード)では、遊技領域21の左側領域を狙って
遊技球を発射する左打ちを行うことで、演出表示装置25の下方に位置する第1始動口2
8に遊技球を入球させ、第1特別図柄遊技を実行させることができる。なお、低確率通常
状態では、開放時間延長機能が作動していないことから、低確率通常状態で右打ちを行い
、遊技球が普通図柄作動ゲートを通過して当り普通図柄が停止表示されて第2始動口29
が開放状態となったとしても、その開放時間は極めて短い時間(本実施例では0.1秒)
となり、第2始動口29に遊技球が入球する可能性は殆ど無い。また、遊技領域21の左
方には、入賞口32〜35が偏って配置されている。よって、開放時間延長機能が作動し
ていない低確率通常状態では、右打ちを行うことは遊技者にとって得策ではなく、左打ち
を行うことで、右打ちを行う場合よりも効率よく(多少の賞球を獲得しながら)遊技を進
行させることができる。
【0081】
第1特別図柄遊技の結果として、第1特別図柄大当り遊技が実行される場合には、その
大当り遊技の終了後に、開放時間延長機能が作動する高確率時短状態(高確率短縮変動モ
ード)に100%の確率で移行する。高確率時短状態では、遊技領域21の右側領域を狙
って遊技球を発射する右打ちを行うことで、演出表示装置25の右方に位置する普通図柄
作動ゲート27に遊技球を通過させ、普通図柄遊技を実行させることができる。そして、
普通図柄遊技の結果が当りとなることで、演出表示装置25の右方にて第2始動口29が
開放する。このとき、開放時間延長機能が作動していることから、第2始動口29は、1
回当りの開放時間が1.7秒の開閉動作を3回行う(通じて5.1秒の開放)。このため
、右打ちを継続することで、第2始動口29に遊技球を入球させ、第2特別図柄遊技を実
行させることができる。
【0082】
第2特別図柄遊技の結果として、第2特別図柄大当り遊技が実行される場合には、右打
ちを継続することで、第2大入賞口31に遊技球を入球させることができ、多量の賞球を
獲得することができる。また、第2特別図柄大当り遊技の終了後も、100%の確率で高
確率時短状態に移行するので、右打ちを継続することで、普通図柄遊技、第2特別図柄遊
技、第2特別図柄大当り遊技を繰り返し実行させることができ、効率よく遊技を進行させ
て多量の賞球を獲得することができる。
【0083】
次に、当り遊技(大当り遊技および小当り遊技)における第1大入賞口30および第2
大入賞口31の開閉動作と、当り遊技の進行に伴って演出表示装置25の表示領域25a
で行われる演出表示について説明する。
【0084】
図4の上段は、第1特別図柄小当り遊技の大入賞口30,31の開放パターン(第1特
別図柄小当り用大入賞口開放パターン)を示し、図4の下段は、第1特別図柄大当り遊技
の大入賞口30,31の開放パターン(第1特別図柄大当り用大入賞口開放パターン)を
示している。
【0085】
第1特別図柄小当り遊技が行われる場合には、図4上段に示すように、第2大入賞口3
1が「第5開放時間(本実施例では0.1秒)」にしたがって開閉動作を行う。そして、
第1特別図柄小当り遊技の開始に伴って、特別図柄の変動モードが特殊変動モードに移行
する可能性があることを示唆するモード移行示唆演出表示が実行される。モード移行示唆
演出表示では、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dで演出図柄がチャンス
目やリーチ外れ目等で停止表示されることに伴って行われる。モード移行示唆演出は、第
1特別図柄小当り遊技が終了するまで継続して実行される。そして、第1特別図柄小当り
遊技が終了すると、特殊変動モードへの移行が確定したことを報知するモード移行確定演
出表示が実行され、特別図柄の特殊変動が行われる特殊変動モードに移行する。モード移
行確定演出表示は、演出表示装置25の表示領域25aに例えば「特殊モード突入」等の
メッセージを表示して行うことができる。
【0086】
また、第1特別図柄大当り遊技が行われる場合には、その大当り遊技の開始時に大当り
遊技開始演出表示(大当りファンファーレ演出)が実行される。そして、図4下段に示す
ように、1ラウンド目のラウンド遊技として第1大入賞口30が「第3開放時間(0.1
秒)」にしたがって開閉動作を行い、2〜16ラウンド目のラウンド遊技として第2大入
賞口31が「第2開放時間(26秒)」にしたがって開閉動作を行う。大当り遊技開始演
出表示は、第1特別図柄大当り遊技の2ラウンド目が開始されるまで継続される。2〜1
6ラウンド目の各ラウンド遊技中にはラウンド遊技演出表示が実行され、2〜15ラウン
ド目の各ラウンド遊技の終了後にはラウンド間演出表示(インターバル演出)が実行され
る。そして、第1特別図柄大当り遊技の終了後(16ラウンド目のラウンド遊技終了後)
に、大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)が実行される。第1特別図柄大
当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口開放時間が短いことに加
え、大当り遊技開始演出表示が実行されているので、遊技者にとっては1ラウンド目のラ
ウンド遊技の存在を認識し難く、2ラウンド目以降のラウンド遊技によって、第2大入賞
口31が開閉動作する15ラウンド分の大当り遊技が実行されたと遊技者に認識させるこ
とができる。
【0087】
図5の上段は、第2特別図柄小当り遊技の大入賞口30,31の開放パターン(第2特
別図柄小当り用大入賞口開放パターン)を示し、図5の下段は、第2特別図柄大当り遊技
が実行される場合の大入賞口30,31の開放パターン(第2特別図柄大当り用大入賞口
開放パターン)を示している。
【0088】
第2特別図柄小当り遊技が行われる場合には、第1大入賞口30の開閉動作が開始する
ことを報知する第1大入賞口開放開始演出表示が実行される。そして、図5下段に示すよ
うに、第1大入賞口30が「第4開放時間(1.7秒)」にしたがって開閉動作を行い、
その間に、「右を狙え!」といった文字を表示するような右打ちを指示する第1大入賞口
入球促進演出表示が実行される。また、開放した第1大入賞口30への遊技球の入球に伴
って、上述の第3保留演出表示が演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行され、
第1大入賞口30の閉鎖に伴って、小当りエンディング時間(20秒)中に上述の外れパ
ターンの抽選演出表示が実行される。
【0089】
また、第2特別図柄大当り遊技が行われる場合には、第2特別図柄小当り遊技と同様に
第1大入賞口開放開始演出表示が実行される。そして、図5下段に示すように、1ラウン
ド目のラウンド遊技として第1大入賞口30が第2特別図柄小当り遊技と同様に「第4開
放時間(1.7秒)」にしたがって開閉動作を行い、右打ちを指示する第1大入賞口入球
促進演出表示が第2特別図柄小当り遊技と同様に実行される。そして、開放した第1大入
賞口30への遊技球入球に伴って、上述の第3保留演出表示が演出表示装置25の第3保
留表示部25gで実行され、第1大入賞口30の閉鎖に伴って、第1大入賞口インターバ
ル時間(20秒)中に上述の当りパターンの抽選演出表示が実行される。
【0090】
当りパターンの抽選演出表示の終了後(第1大入賞口インターバル時間の経過後)、2
〜16ラウンド目のラウンド遊技として第2大入賞口31が「第2開放時間(本実施例で
は26秒)」にしたがって開閉動作を行う。2〜16ラウンド目の各ラウンド遊技中には
ラウンド遊技演出表示が実行され、2〜15ラウンド目の各ラウンド遊技の終了後にはラ
ウンド間演出表示(インターバル演出)が実行され、第2特別図柄大当り遊技の終了時に
は大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)が実行される。
【0091】
なお、第2特別図柄小当り遊技または第2特別図柄大当り遊技で、第4開放時間(1.
7秒)が経過するまでに第1大入賞口30に遊技球が入球しなかった場合には、第1大入
賞口30の閉鎖後に第1大入賞口30に遊技球が入球しなかったことを示す入球失敗演出
表示が実行される。また、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目で第1大入賞口30に
遊技球が入球しなかった場合には、入球失敗演出表示の後に復活当り演出表示が実行され
、その後、大当り遊技の残りの2〜16ラウンドが実行される。
【0092】
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図6に基づいて説明する。図6は
、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0093】
図6に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続さ
れた副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御
部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。
主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺
制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板28
0aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板
、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置
される。
【0094】
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給され
ている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、2
60、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及
び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備
えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持され
る。
【0095】
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部2
30、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部2
30、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
【0096】
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵
RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備
えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技
機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU2
00bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判
定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別
図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから
特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制
御周期は4msに設定されている。
【0097】
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続され
ている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、第1始
動口入賞検知スイッチ28s、第2始動口入賞検知スイッチ29s、第1大入賞口入球検
知スイッチ30s、第2大入賞口入球検知スイッチ31sが接続されており、これらの信
号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、図
柄表示装置26、第2始動口ソレノイド29c、第1大入賞口ソレノイド30c、第2大
入賞口ソレノイド31cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される

【0098】
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200
bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御
部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230
には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号
、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り
許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aの
CPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンド
が示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払
出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出
)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図
示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払
出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により
排出することで、行われる。
【0099】
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段
を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM
、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、
入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ラン
プ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、演出表示装置25
による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
【0100】
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制
御コマンド(変動パターン指定コマンド、停止情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど
)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200か
ら演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示す
る各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御
部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部
200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出表示、抽選演
出表示等)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に
送信される。
【0101】
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、R
OM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成
要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、
演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板
280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示
装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データな
ど)が複数格納されている。
【0102】
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ26
2が接続されており、アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声
等を出力するスピーカ10a〜10dが接続されている。さらに、サブ制御部260には
、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。サブ制御部260は
、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、
演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターン
の選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力
処理や、演出表示装置25での図柄変動演出表示の実行パターン(演出パターン)の選択
処理や、その実行パターンに基づく図柄変動演出の実行処理等を行う。
【0103】
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図7は、主制
御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図7に示すメインジョブは、
主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200b
の内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに
従って実行するもので、電源投入処理(S11)の後、遊技開始処理(S12)、普通図
柄遊技処理(S13)、普通電動役物遊技処理(S14)、特別図柄遊技処理(S100
)、当り遊技処理(S200)の各処理が、タイマリセットされる毎に繰り返し実行され
る。電源断発生処理(S10)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジス
タやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生し
た場合に電源投入処理(S11)に移るようになっている。
【0104】
電源投入処理(S11)は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり
、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に
復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理(S12)では、各種スイッチ状態
の検出、各種乱数の更新、賞球払出制御等が行われる。
【0105】
普通図柄遊技処理(S13)では、まず、普通図柄当否判定を行って、図柄表示装置2
6(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図
柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例におけ
る普通図柄当否判定は、第2始動口29の開放時間を延長させる開放時間延長機能(およ
び変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延
長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間
短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
【0106】
次に、普通図柄当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動表示時間を設定し、その
変動表示時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動表示時間が経過する
と、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示
態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口29を開
放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および
停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始
動口29を作動させる処理を行う。第2始動口29が作動すると、翼片部29aが左右に
開動作して、第2始動口29が開放状態となる。
【0107】
普通電動役物遊技処理(S14)では、第2始動口29を開放状態に維持する開放時間
が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口29に規定
数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口29に規定数の入賞があ
ったと判定されるか、開放状態にある第2始動口29の開放時間が経過していると判定さ
れた場合には、翼片部29aが閉動作して、第2始動口29は通常状態(閉鎖状態)とな
る。
【0108】
次に、特別図柄遊技処理(S100)を図8〜図14のフローチャートに基づいて説明
する。まず、図8(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S101)。ここで、始
動口入賞処理(S101)について図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0109】
まず、第1始動口28に入賞(遊技球が入球)したか否かを判定し(S101a)、第
1始動口28に入賞していないと判定された場合には(S101a:NO)。S101e
の処理に移行する。一方、第1始動口28に入賞したと判定された場合には(S101a
:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S101b)。この
結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S1
01b:NO)、S101eの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定
された場合には(S101b:YES)、第1特別図柄用乱数(第1図柄当否判定情報)
を取得してRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶する(S101c)。第1特別
図柄用乱数は、第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄の当り図柄決定用乱数、リー
チ乱数などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。そして、第1特別
図柄保留数を指定する第1特別図柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(
S101d)。第1特別図柄保留数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表
示装置25の第1保留表示部25eの保留表示を更新する。
【0110】
次に、第2始動口29に入賞したか否かを判定し(S101e)、第2始動口29に入
賞していないと判定された場合には(S101e:NO)。始動口入賞処理を終了する。
一方、第2始動口29に入賞したと判定された場合には(S101e:YES)、第2特
別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501f)。この結果、第2特別図柄
保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S101f:NO)、始
動口入賞処理を終了し、第2特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S1
01f:YES)、第2特別図柄用乱数(第2図柄当否判定情報)を取得してRAMの所
定領域(第2保留記憶領域)に記憶する(S101g)。第2特別図柄用乱数は、第2特
別図柄当否判定用乱数、第2特別図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。これにより
、第2特別図柄保留数が1増加する。そして、第2特別図柄保留数を指定する第2特別図
柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S101h)。第2特別図柄保留
数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表示装置25の第2保留表示部25
fの保留表示を更新する。
【0111】
次に、図8(a)に戻り、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当り遊
技フラグがONであるか否か)を判定する(S102)。この結果、当り遊技中である(
大当り遊技フラグまたは小当り遊技がONである)と判定された場合には(S102:Y
ES)、特別図柄遊技処理を終了し、当り遊技中でない(大当り遊技フラグおよび小当り
遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S102:NO)、第1特別図柄ま
たは第2特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S103)。
【0112】
この結果、第1特別図柄または第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S
103:YES)、後述のS110の処理に移行し、第1特別図柄または第2特別図柄が
変動中でないと判定された場合には(S103:NO)、第1特別図柄または第2特別図
柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S104)。ここで、特別図柄の停止表示
時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、第1
特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間をそれぞれ「0.6秒」としている。そして
、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S1
04:YES)、後述のS114の処理に移行し、第1特別図柄または第2特別図柄の停
止表示時間中でないと判定された場合には(S104:NO)、第2特別図柄保留数がゼ
ロであるか否かを判定する(S106)。この結果、第2特別図柄保留数がゼロであると
判定された場合には(S106:YES)、第1特別図柄保留数がゼロであるか否かを判
定する(S107)。
【0113】
そして、第1特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S107:YES)
、特別図柄遊技処理を終了する。一方、第1特別図柄保留数がゼロでないと判定された場
合には(S107:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S108)。
【0114】
一方、S106の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(
S106:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S109)。つまり、S106の
判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S106:NO)、
第1特別図柄保留数がゼロでなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理
が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行わ
れることとなり、S106の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される

【0115】
ここで、第1特別図柄変動表示処理(S108)と第2特別図柄変動表示処理(S10
9)を図10のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特
別図柄変動表示処理は、「第1特別図柄」と「第2特別図柄」の部分が異なっている以外
は同一内容の処理であり、図10における「特別図柄」が、第1特別図柄変動表示処理で
は「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となる。こ
こでは、第1特別図柄変動表示処理(S108)について説明し、第2特別図柄変動表示
処理(S109)の説明を省略する。
【0116】
まず、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶されている第1
特別図柄当否判定用乱数(第1始動口28への遊技球入球時に取得された当否判定用乱数
)を読み出し(S108a)、第1特別図柄当否判定を行う(S108b)。第1特別図
柄当否判定では、確率変動機能が作動中の場合には、特別図柄当否判定の結果が大当りと
なる確率を高くした状態(高確率状態)で当否判定を行い、確率変動機能が作動中でない
と判定された場合には、特別図柄判定の結果が大当りとなる確率を低くした状態(低確率
状態)で当否判定を行う。
【0117】
次に、第1特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S108c)。
この結果、大当りであると判定された場合には(S108c:YES)、大当り変動パタ
ーンテーブル振分処理を行い(S108d)、大当りでないと判定された場合には(S1
08c:YES)、第1特別図柄当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する(S1
08e)。
【0118】
この結果、小当りであると判定された場合には(S108e:YES)、小当り変動パ
ターンテーブル振分処理を行い(S108f)、小当りでないと判定された場合には(S
108e:YES)、外れ変動パターンテーブル振分処理を行う(S108g)。ここで
、大当り変動パターンテーブル振分処理、小当り変動パターンテーブル振分処理、外れ変
動パターンテーブル振分処理について説明する。なお、これらの変動パターン振分処理は
同一内容なので、以下では「変動パターンテーブル振分処理(S150)」として、図1
1のフローチャートに基づいて説明する。
【0119】
まず、後述のS212jの処理でセットされる特殊変動カウンタがゼロより大きいか否
かを判定する(S151)。「特殊変動カウンタ」は、特別図柄の変動パターンとして特
殊変動パターンをセットする特殊変動期間を規定するためのカウンタであり、後述のS2
13kの処理(図16参照)でセットされる。この結果、特殊変動カウンタがゼロより大
きい(1以上である)と判定された場合には(S151:YES)、特殊変動期間中であ
るので、特殊変動用変動パターン(変動時間10秒)が格納された特殊変動用変動パター
ンテーブルをセットする(S152)。一方、特殊変動カウンタの値がゼロより大きくな
い(ゼロである)と判定された場合には(S151:NO)、確変フラグがONであるか
否か(確率変動機能が作動中であるか否か)を判定する(S153)。
【0120】
この結果、確変フラグがONである(確率変動機能が作動中である)と判定された場合
には(S153:YES)、高確率短縮変動パターンが格納された高確率短縮変動パター
ンテーブルをセットする(S154)。一方、確変フラグがONでない(確率変動機能が
作動中でない)と判定された場合には(S153:NO)、低確率通常変動パターンが格
納された低確率通常変動パターンテーブルをセットする(S155)。なお、上述したよ
うに、本実施例では、確率変動機能が作動していない低確率通常状態において遊技を進め
る場合、「左打ち」を行うことにより遊技球を第1始動口28に入球させて第1特別図柄
遊技を実行させる。このことから、低確率通常変動パターンテーブルは、基本的に第1特
別図柄に対して用いられることとなる。また、上述したように、本実施例では、確率変動
機能が作動している高確率時短状態において遊技を進める場合、「右打ち」を行うことに
より遊技球を第2始動口29に入球させて第2特別図柄遊技を実行させる。このことから
、高確率短縮変動パターンテーブルは、基本的に第2特別図柄に対して用いられることと
なる。
【0121】
以上のようにして変動パターンテーブル振分処理(S108d、S108f、S108
g)を終えると、図10に戻り、変動パターン決定乱数を取得し(S108h)、S10
8d、S108f、S108gの何れかの変動パターン振分処理でセットされた変動パタ
ーンテーブルを用いて第1特別図柄の変動パターンを決定する(S108i)。そして、
主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(第1始動口28へ
の遊技球入球時に取得された第1特別図柄決定用乱数)を読み出し(S108j)、この
読み出した図柄決定用乱数を用いて第1特別図柄の停止図柄を決定する(S108k)。
ここでは、第1特別図柄の停止図柄を大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄の何れかに決定
する。
【0122】
次に、S108iの処理で決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄の変動表
示を開始し(S108l)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御部260に送信する(S
108m)。図柄変動開始時コマンドには、特別図柄の変動パターンを示す変動パターン
指定コマンドと、特別図柄の停止図柄の種類を示す特別図柄停止情報指定コマンドとが含
まれている。変動パターン指定コマンドは、S108iで決定された第1特別図柄の変動
パターンを指定するコマンドであり、特別図柄停止情報指定コマンドは、S108kで決
定された第1特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。これらの変動パターン指定
コマンドと特別図柄停止情報指定コマンドをサブ制御部260に送信すると、サブ制御部
260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出表示(演出図柄の変動表示)
が開始される。そして、第1特別図柄保留数を1減算し、減算後の第1特別図柄保留数を
指定する第1特別図柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S108n)
。この第1特別図柄保留数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表示装置2
5の第1保留表示部25eの保留表示を更新する。以上までが、第1特別図柄の変動表示
を開始する際の処理である。
【0123】
次に、図8(a)に戻り、上記S103で第1特別図柄または第2特別図柄が変動中で
あると判定された場合には(S103:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経
過しているか否かを判定する(S110)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過し
ていないと判定された場合には(S110:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図
柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S110:YES)、特別図柄
の変動表示を停止し(S111)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コ
マンドをサブ制御部260に送信し(S112)、変動表示が停止した特別図柄の停止表
示時間を設定する(S113)。
【0124】
次に、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間が経過したか否かを判定する(
S114)。この結果、停止表示時間が経過していないと判定された場合には(S114
:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、停止表示時間が経過していると判定された場合に
は(S114:YES)、第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が当り図柄である
か否かを判定する(図8(b)のS115)。この結果、第1特別図柄または第2特別図
柄の停止図柄が当り図柄でない(外れ図柄である)と判定された場合には(S115:N
O)、S137の処理に移行する。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が
当り図柄であると判定された場合には(S115:YES)、当り終了時参照バッファに
今回の当りの種類(大当り、小当り)と現在の遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フ
ラグ、開放延長フラグ)の状態をセットする(S116)。
【0125】
次に、当りの種類が大当りであるか否かを判定する(S117)。この結果、当りの種
類が大当りであると判定された場合には(S117:YES)、第1特別図柄遊技による
大当りであるか否かを判定する(S118)。この結果、第1特別図柄遊技による大当り
であると判定された場合には(S118:YES)、大入賞口30,31の開放パターン
として第1特別図柄大当り用大入賞口開放パターン(図4の下段参照)をセットし(S1
19)、第1特別図柄大当り遊技フラグをONにセットする(S120)。これにより、
第1特別図柄大当り遊技が開始される。そして、第1特別図柄大当り遊技が開始されるこ
とを示す第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S1
21)。
【0126】
一方、S118の判定処理で、第1特別図柄遊技による大当りでないと判定された場合
には(S118:NO)、今回の大当りは第2特別図柄遊技による大当りなので、大入賞
口30,31の開放パターンとして第2特別図柄大当り用大入賞口開放パターン(図5の
下段参照)をセットし(S122)、第2特別図柄大当り遊技フラグをONにセットする
(S123)。これにより、第2特別図柄大当り遊技が開始される。そして、第2特別図
柄大当り遊技が開始されることを示す第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドをサブ制
御部260に送信する(S124)。
【0127】
次に、確変フラグがONであるか否かを判定し(S125)、確変フラグがONである
と判定された場合は(S125:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S126)
、S127の処理に移行する。一方、確変フラグがONでないと判定された場合には(S
125:NO)、そのままS127の処理に移行する。
【0128】
S127の処理では、変動短縮フラグがONであるか否かを判定し、変動短縮フラグが
ONでないと判定された場合には(S127:NO)、そのまま特別図柄遊技処理を終了
する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S127:YES)、
変動短縮フラグをOFFにセットし(S128)、さらに開放延長フラグをOFFにセッ
トする(S129)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能、変動時間短
縮機能、開放時間延長機能のすべてが作動を停止する。
【0129】
次に、上記S117の判定処理で、当りの種類が大当りでないと判定された場合には(
S117:NO)、第1特別図柄遊技による小当りであるか否かを判定する(S130)
。この結果、第1特別図柄遊技による小当りであると判定された場合には(S130:Y
ES)、大入賞口30,31の開放パターンとして第1特別図柄小当り用大入賞口開放パ
ターン(図4の上段参照)をセットし(S131)、第1特別図柄小当り遊技フラグをO
Nにセットする(S132)。これにより、第1特別図柄小当り遊技が開始される。そし
て、第1特別図柄小当り遊技が開始されることを示す第1特別図柄小当り遊技開始指定コ
マンドをサブ制御部260に送信する(S133)。
【0130】
一方、第1特別図柄遊技による小当りでないと判定された場合には(S130:NO)
、今回の小当りは第2特別図柄遊技による小当りなので、大入賞口30,31の開放パタ
ーンとして第2特別図柄小当り用大入賞口開放パターン(図5の上段参照)をセットし(
S134)、第2特別図柄小当り遊技フラグをONにセットする(S135)。これによ
り、第2特別図柄小当り遊技が開始される。そして、第2特別図柄小当り遊技が開始され
ることを示す第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(
S136)。
【0131】
次に、確変監視処理(S137)、変動短縮監視処理(S138)、特殊変動監視処理
(S139)を順に行う。
【0132】
確変監視処理(S137)について図12のフローチャートを基に説明する。まず、確
変フラグがONにセットされているか否か(確率変動機能が作動しているか否か)を判定
する(S137a)。この結果、確変フラグがONにセットされていない(確率変動機能
が作動していない)と判定された場合には(S137a:NO)、確変監視処理を終了す
る。一方、確変フラグがONにセットされている(確率変動機能が作動している)と判定
された場合には(S137a:YES)、確変カウンタを1減算する(S137b)。「
確変カウンタ」は、確率変動機能の作動期間(高確率期間)を規定するものであり、大当
り遊技の終了時に後述のS213eの処理(図16参照)でセットされる。
【0133】
次に、確変カウンタがゼロであるか否かを判定する(S137c)。この結果、確変カ
ウンタがゼロでないと判定された場合には(S137c:NO)、確変監視処理を終了し
、確率変動機能の作動を継続させる。一方、確変カウンタがゼロであると判定された場合
には(S137c:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S137d)、確変監視
処理を終了する。これにより、確率変動機能の作動が終了する。
【0134】
確変監視処理(S137)が終了したら、次に、変動短縮監視処理(S138)を行う
。この変動短縮監視処理(S138)について、図13のフローチャートを基に説明する

【0135】
まず、変動短縮フラグがONにセットされているか否か(変動時間短縮機能が作動して
いるか否か)を判定する(S138a)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされ
ていない(変動時間短縮機能が作動していない)と判定された場合には(S138a:N
O)、変動短縮監視処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONにセットされている(
変動時間短縮機能が作動している)と判定された場合には(S138a:YES)、変動
短縮カウンタを1減算する(S138b)。「変動短縮カウンタ」は、変動時間短縮機能
および開放時間延長機能の作動期間(開放頻度向上期間)を規定するものであり、大当り
遊技の終了時に後述のS213gの処理(図16参照)でセットされる。
【0136】
次に、変動短縮カウンタがゼロであるか否かを判定する(S138c)。この結果、こ
の結果、変動短縮カウンタがゼロでないと判定された場合には(S138c:NO)、変
動短縮監視処理を終了し、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動を継続させる
。一方、変動短縮カウンタがゼロであると判定された場合には(S138c:YES)、
変動短縮フラグおよび開放延長フラグをそれぞれOFFにセットし(S138d、S13
8e)、変動短縮監視処理を終了する。これにより、変動時間短縮機能および開放時間延
長機能の作動が終了する。なお、本実施例では、確変カウンタと変動短縮カウンタは、後
述のS213eとS213gの処理(図16参照)で同数(本実施例では「70」)にセ
ットされるため、確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は同時に作動
終了する。
【0137】
変動短縮監視処理(S138)が終了したら、次に、特殊変動監視処理(S139)を
行う。この特殊変動監視処理(S139)について、図14のフローチャートを基に説明
する。
【0138】
まず、特殊変動カウンタがゼロより大きいか否かを判定する(S139a)。この結果
、特殊変動カウンタがゼロであると判定された場合には(S139a:NO)、特殊変動
監視処理を終了する。一方、特殊変動カウンタがゼロより大きいと判定された場合には(
S139a:YES)、特殊変動カウンタを1減算する(S139b)。「特殊変動カウ
ンタ」は、上述したように、特殊変動期間を規定するものであり、大当り遊技の終了時に
後述のS213kの処理(図16参照)でセットされる。
【0139】
次に、特殊変動カウンタがゼロになったか否かを判定する(S139c)。この結果、
特殊変動カウンタがゼロになっていないと判定された場合には(S139c:NO)、特
殊変動監視処理を終了する。一方、特殊変動カウンタがゼロになったと判定された場合に
も(S139c:YES)、特殊変動監視処理を終了する。
【0140】
次に、図8(b)に戻り、特別図柄の変動モード(遊技状態)の変更があったか否かを
判定する(S140)。ここで、特別図柄の変動表示終了時に特別図柄の変動モードが変
更されるのは、高確率短縮変動モード(高確率時短状態)から低確率通常変動モード(低
確率通常状態)に移行する場合、特殊変動モードから低確率通常変動モード(低確率通常
状態)に移行する場合のいずれかである。
【0141】
この結果、変動モードの変更がなかったと判定された場合には(S140:NO)、特
別図柄遊技処理を終了する。一方、変動モードの変更があったと判定された場合には(S
140:YES)、変更後の変動モードを示すモード指定コマンドをサブ制御部260に
送信し(S141)、特別図柄遊技処理を終了する。
【0142】
次に、当り遊技処理(S200)について図15のフローチャートに基づいて説明する
。まず、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONであ
るか否か)を判定する(S201)。この結果、当り遊技中でない(大当り遊技フラグお
よび小当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S201:NO)、当り
遊技処理を終了し、当り遊技中である(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがON
である)と判定された場合には(S201:YES)、第1大入賞口30または第2大入
賞口31が開放中であるか否かを判定する(S202)。この結果、第1大入賞口30ま
たは第2大入賞口31が開放中であると判定された場合には(S202:YES)、その
開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放時間が経過したか否かを判定し
(S203)、開放時間が経過していないと判定された場合には(S203:NO)、開
放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球したか否かを判定する(
S204)。
【0143】
この結果、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球していな
いと判定された場合には(S204:NO)、S207の処理に移行する。一方、開放中
の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球したと判定された場合には(
S204:YES)、大入賞口入球指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S20
5)。大入賞口入球指定コマンドには、遊技球が第1大入賞口30に入球したことを示す
第1大入賞口入球指定コマンドまたは遊技球が第2大入賞口31に入球したことを示す第
2大入賞口入球指定コマンドが含まれている。
【0144】
次に、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に規定数の遊技球が入球した
か否かを判定する(S206)。この結果、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞
口31に規定数の遊技球が入球していないと判定された場合には(S206:NO)、そ
のまま大当り遊技処理を終了し、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に規
定数の遊技球が入球したと判定された場合には(S206:YES)、開放中の第1大入
賞口30または第2大入賞口31を閉鎖する(S207)。また、上述のS203の処理
において開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放時間が経過していると
判定された場合にも(S203:YES)、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞
口31を閉鎖する(S207)。そして、第1大入賞口30または第2大入賞口31が閉
鎖したことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S208)
。大入賞口閉鎖指定コマンドには、第1大入賞口30が閉鎖したことを示す第1大入賞口
閉鎖指定コマンドまたは第2大入賞口31が閉鎖したことを示す第2大入賞口閉鎖指定コ
マンドが含まれている。
【0145】
また、上記S202で、第1大入賞口30または第2大入賞口31が開放中でないと判
定された場合には(S202:NO)、当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する
(S209)。S209の判定処理は、大当り遊技の場合は、最終のラウンド遊技(本実
施例では16ラウンド目のラウンド遊技)が終了したか否かを判定し、小当り遊技の場合
は第1大入賞口30または第2大入賞口31の1回の開閉動作が終了したかを判定する。
【0146】
この結果、当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S209:NO
)、第1大入賞口30または第2大入賞口31の閉鎖時間が経過しているか否かを判定し
(S210)、閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S210:NO)、当
り遊技処理を終了し、閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S210:YES
)、第1大入賞口30または第2大入賞口31を開放させ(S211)、大当り遊技中に
おける第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放回数(大当り遊技の何回目のラウ
ンド遊技であるか)を示すN回目開放指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S2
12)。N回目開放指定コマンドには、第1大入賞口30が開放したことを示す第1大入
賞口開放指定コマンドまたは第2大入賞口31が開放したことを示す第2大入賞口開放指
定コマンドが含まれている。
【0147】
上記S209で、当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S209:
YES)、当り遊技終了時処理を行う(S213)。ここで、当り遊技終了時処理につい
て図16のフローチャートに基づいて説明する。
【0148】
当り遊技終了時処理では、まず、当り遊技フラグ(大当り遊技フラグまたは小当り遊技
フラグ)をOFFにセットする(S213a)。次に、今回の当り遊技は大当り遊技であ
ったか否かを判定する(S213b)。
【0149】
この結果、今回の当り遊技は大当り遊技であったと判定された場合には(S213b:
YES)、大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S213c)。
大当り遊技終了指定コマンドには、第1特別図柄大当り遊技が終了したことを示す第1特
別図柄大当り遊技終了指定コマンドまたは第2特別図柄大当り遊技が終了したことを示す
第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドが含まれている。
【0150】
次に、確変フラグをONにセットし(S213d)、確変カウンタを「70」にセット
する(S213e)。これにより、大当り遊技の終了に伴い100%の確率で確率変動機
能の作動が開始し(高確率状態となり)、確率変動機能の作動期間(高確率期間)は、大
当り遊技が終了してから特別図柄の変動表示の実行回数が70回に達するまでに設定され
る。
【0151】
次に、変動短縮フラグをONにセットし(S213f)、変動短縮カウンタを「70」
にセットし(S213g)、開放延長フラグをONにセットする(S213h)。これに
より、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間は、大当り遊技が終了してか
ら特別図柄の変動表示の実行回数が70回に達するまでに設定される。その後、後述のS
213lの処理に移行する。
【0152】
次に、S213bの判定処理で、今回の当り遊技は大当り遊技でなかったと判定された
場合には(S213b:NO)、今回の当り遊技は小当り遊技なので、小当り遊技終了指
定コマンドをサブ制御部260に送信する(S213i)。小当り遊技終了指定コマンド
には、第1特別図柄小当り遊技が終了したことを示す第1特別図柄小当り遊技終了指定コ
マンドまたは第2特別図柄小当り遊技が終了したことを示す第2特別図柄小当り遊技終了
指定コマンドが含まれている。
【0153】
次に、今回の小当り遊技は第1特別図柄遊技による小当り遊技であったか否かを判定す
る(S213j)。この結果、今回の小当り遊技は第1特別図柄遊技による小当り遊技で
あったと判定された場合には(S213j:YES)、特殊変動カウンタを「30」にセ
ットする(S213k)。これにより、第1特別図柄小当り遊技の終了後、特別図柄の変
動表示の実行回数が30回に到達するまで特殊変動期間が設定される。一方、今回の小当
り遊技は第1特別図柄小当り遊技でなかったと判定された場合には(S213j:NO)
、今回の小当り遊技は第2特別図柄小当り遊技なので、この場合には、特殊変動カウンタ
をセットする処理を行うことなく、そのままS213lの処理に移行する。
【0154】
次に、モード指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S213l)。本実施例で
は、第1特別図柄大当り遊技または第2特別図柄大当り遊技が終了した後の特別図柄の変
動モードは「高確率短縮変動モード(高確率時短状態)」となり、第1特別図柄小当り遊
技が終了した後の特別図柄の変動モードは「特殊変動モード」となり、第2特別図柄小当
り遊技が終了した後の特別図柄の変動モードは「第2特別図柄小当り遊技の開始直前と同
じ変動モード」となる。S213lの処理では、それらの当り遊技終了後の変動モードを
示すモード指定コマンドが送信される。
【0155】
次に、サブ制御部260が行う演出モード設定処理(S300)、図柄変動演出処理(
S400)、第1特別図柄小当り遊技演出処理(S500)、第1特別図柄大当り遊技演
出処理(S600)、第2特別図柄小当り遊技演出処理(S700)、第2特別図柄大当
り遊技演出処理(S800)の各処理を説明する。これらの処理は、サブ制御部260が
実行する図示しないメインルーチンのサブルーチンであり、サブ制御基板260aに実装
されたCPU260bが図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御
基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行する。
【0156】
演出モード設定処理(S300)を図17のフローチャートに基づいて説明する。まず
、上記S141の処理(図8(b)参照)またはS213lの処理(図16参照)で主制
御部200が送信するモード指定コマンドを受信したか否かを判定する(S301)。こ
の結果、モード指定コマンドを受信してないと判定された場合には(S301:NO)、
演出モード設定処理を終了する。一方、モード指定コマンドを受信したと判定された場合
には(S301:YES)、モード指定コマンドで指定される変動モードが高確率短縮変
動モード(高確率時短状態)であるか否かを判定する(S302)。
【0157】
この結果、高確率短縮変動モードであると判定された場合には(S302:YES)、
演出モードを確変演出モード(STモード)に設定する(S303)。一方、高確率短縮
変動モードでないと判定された場合には(S302:NO)、変動モードが特殊変動モー
ドであるか否かを判定する(S304)。この結果、特殊変動モードであると判定された
場合には(S304:YES)、演出モードを特殊演出モードに設定する(S305)。
一方、特殊変動モードでないと判定された場合には(S304:NO)、変動モードが低
確率通常変動モードであるので、演出モードを通常演出モードに設定する(S306)。
【0158】
次に、設定された演出モードに基づいて演出表示装置25の表示領域25aを用いてモ
ード演出表示を実行する(S307)。このS307の処理による「モード演出表示」は
、S303、S305、S306の何れかの処理で設定された演出モードを指定するコマ
ンド(演出モード指定コマンド)をサブ制御部260が演出表示制御部280に向けて送
信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部2
80の制御下で実現される。なお、上述のように、「モード演出表示」は、演出表示装置
25の表示領域25aで現在の演出モードを示す背景やキャラクタや文字等を表示するこ
とにより実現できる。
【0159】
次に、図柄変動演出処理(S400)を図18のフローチャートに基づいて説明する。
まず、上記S108m、S109mの処理(図10参照)で、主制御部200から送信さ
れる図柄変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンド)
を受信したか否かを判定する(S401)。この結果、図柄変動開始時コマンドを受信し
ていないと判定された場合には(S401:NO)、後述のS410の処理に移行する。
一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定された場合には(S401:YES)、
特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S402)。特別図柄当否判
定の結果は、変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンの種類もしくは停止情
報指定コマンドで指定される特別図柄の停止図柄の種類により判定することができる。
【0160】
この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S402:
YES)、大当り時演出パターンテーブルを選択する(S403)。一方、特別図柄当否
判定の結果が大当りでないと判定された場合には(S402:NO)、特別図柄当否判定
の結果が小当りであるか否かを判定する(S404)。この結果、特別図柄当否判定の結
果が小当りであると判定された場合には(S404:YES)、小当り時演出パターンテ
ーブルを選択する(S405)。一方、特別図柄当否判定の結果が小当りでないと判定さ
れた場合には(S404:NO)、特別図柄当否判定の結果は外れなので、外れ時演出パ
ターンテーブルを選択する(S406)。
【0161】
次に、S403、S405、S406の何れかの処理で選択された演出パターンテーブ
ルを用いて、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dで実行する演出図柄の演
出パターン(変動パターン)を決定し(S407)、特別図柄当否判定の結果に応じて演
出図柄の停止図柄(疑似図柄)をセットする(S408)。そして、演出表示装置25の
表示領域25aで演出図柄の変動表示を開始して図柄変動演出表示を開始する(S409
)。このS409の処理による「図柄変動演出表示」は、S407の処理で決定された演
出パターンを指定するコマンド(演出パターン指定コマンド)およびS408の処理でセ
ットされた停止図柄を指定するコマンド(停止図柄指定コマンド)をサブ制御部260が
演出表示制御部280に向けて送信し、それらコマンドを演出表示制御部280が受信す
ることによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。そして、S409の処理
により、現在の変動モードが高確率短縮変動モード(高確率時短状態)であれば「高確率
時短状態の図柄変動演出表示」が開始され、低確率通常変動モード(低確率通常状態)で
あれば「低確率通常状態の図柄変動演出表示」が開始され、特殊変動モードであれば、「
特殊変動状態の図柄変動演出表示」が開始される。なお、「高確率時短状態の図柄変動演
出表示」および「低確率通常状態の図柄変動演出表示」は、上述の「高確率短縮変動パタ
ーンテーブル」や「低確率通常変動パターンテーブル」(図11参照)といった「遊技状
態に対応した変動パターンテーブル」に含まれる変動パターンに基づく特別図柄の変動表
示に連動して行われるもので、遊技状態に対応した通常の演出パターンによる演出表示で
ある。一方、「特殊変動状態の図柄変動演出表示」は、上述の「特殊変動パターンテーブ
ル」(図11参照)に含まれる変動パターン、すなわち、「遊技状態に対応した変動パタ
ーンテーブル」では出現し得ない特殊な変動パターンに基づく特別図柄の変動表示に連動
して行われるもので、遊技状態と対応していない特殊な演出パターンによる演出表示であ
る。
【0162】
次に、上記S112の処理(図8(a)参照)で主制御部200から送信される図柄停
止コマンドを受信したか否かを判定する(S410)。この結果、図柄停止コマンドを受
信していないと判定された場合には(S410:NO)、図柄変動演出処理を終了し、図
柄停止コマンドを受信していると判定された場合には(S410:YES)、演出表示装
置25の表示領域にて変動表示している演出図柄をS408で設定した停止図柄(疑似図
柄)で停止表示させ、図柄変動演出表示を終了する(S411)。このS411の処理に
よる「図柄変動演出表示の終了」は、主制御部200からの図柄停止コマンドを受信した
サブ制御部260が、図柄変動演出表示の終了(演出図柄の停止図柄の確定表示)を指定
するコマンド(演出停止コマンド)を演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマン
ドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実
現される。なお、「図柄変動演出表示の終了」に際しては、主制御部200から送信され
る図柄停止コマンドをサブ制御部260を介して演出表示制御部280に転送することと
してもよい。
【0163】
次に、第1特別図柄小当り遊技演出処理(S500)を図19のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、上記S133の処理(図8(b)参照)で、主制御部200が送信
する第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S501)
。この結果、第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場
合には(S501:NO)、S503の処理に移行する。一方、第1特別図柄小当り遊技
開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S501:YES)、演出表示装置
25の表示領域25aでモード移行示唆演出表示を実行する(S502)。「モード移行
示唆演出表示」では、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dに演出図柄がチ
ャンス目やリーチ外れ目等で停止表示された上で、特殊変動モードに移行する可能性があ
ることを示唆する演出表示が行われる。この「モード移行示唆演出表示」は、第1特別図
柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「モード移行示唆演出表
示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを
演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現さ
れる。
【0164】
次に、上記S212の処理(図15参照)で主制御部200から送信される第2大入賞
口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S503)。この結果、第2大入賞口
開放指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S503:NO)、S505
の処理に移行する。一方、第2大入賞口開放指定コマンドを受信したと判定された場合に
は(S503:YES)、S502の処理で開始したモード移行示唆演出を継続して実行
する(S504)。
【0165】
次に、上記S205の処理(図15参照)で主制御部200から送信される第2大入賞
口入球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S505)。この結果、第2大入賞口
入球指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S505:NO)、S507
の処理に移行する。一方、第2大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合に
は(S505:YES)、S502の処理で開始したモード移行示唆演出を継続して実行
する(S506)。
【0166】
次に、上記S213iの処理(図16参照)で主制御部200から送信される第1特別
図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S507)。この結果、
第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S5
07:NO)、第1特別図柄小当り遊技演出処理を終了する。一方、第1特別図柄小当り
遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S507:YES)、変動モー
ドが「特殊変動モード」に移行することを報知するモード移行確定演出表示を実行する(
S508)。モード移行確定演出表示では、演出表示装置25の表示領域25aに例えば
「特殊モード突入」といったメッセージを表示する。この「モード移行確定演出表示」は
、第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「モード移
行確定演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そ
のコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制
御下で実現される。
【0167】
次に、第1特別図柄大当り遊技演出処理(S600)を図20のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、上記S121の処理(図8(b)参照)で、主制御部200が送信
する第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S601)
。この結果、第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場
合には(S601:NO)、S603の処理に移行する。一方、第1特別図柄大当り遊技
開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S601:YES)、大当り遊技が
開始することを報知する大当り遊技開始演出表示(大当りファンファーレ演出)を演出表
示装置25の表示領域25aで実行する(S602)。この「大当り遊技開始演出表示」
は、第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「大当り
遊技開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、
そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の
制御下で実現される。
【0168】
次に、上記S212の処理(図15参照)で主制御部200から送信されるN回目開放
指定コマンドを受信したか否かを判定する(S603)。この結果、N回目開放指定コマ
ンドを受信していないと判定された場合には(S603:NO)、S607の処理に移行
する。一方、N回目開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S603:YE
S)、N回目開放指定コマンドで指定される大当り遊技のラウンドが1ラウンド目である
か否かを判定する(S604)。
【0169】
この結果、1ラウンド目であると判定された場合には(S604:YES)、S602
の処理で開始した大当り遊技開始演出表示を継続して実行する(S605)。一方、1ラ
ウンド目でない(2ラウンド目以降である)と判定された場合には(S604:NO)、
ラウンド遊技中であることを報知するラウンド遊技演出表示を演出表示装置25の表示領
域25aで実行する(S606)。この「ラウンド遊技演出表示」は、2ラウンド目以降
に対応するN回目開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、各ラウンドに対応す
る「ラウンド遊技演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて
送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部
280の制御下で実現される。
【0170】
次に、上記S208の処理(図15参照)で主制御部200が送信する大入賞口閉鎖指
定コマンドを受信したか否かを判定する(S607)。この結果、大入賞口閉鎖指定コマ
ンドを受信していないと判定された場合には(S607:NO)、S611の処理に移行
する。一方、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したと判定された場合には(S607:Y
ES)、受信した大入賞口閉鎖指定コマンドに基づいて、閉鎖した大入賞口が第1大入賞
口30であるか否かを判定する(S608)。
【0171】
この結果、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であると判定された場合には(S60
8:YES)、第1特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の開閉
動作が終了しただけで、未だ「出球多ラウンド(長時間ラウンド)」による第2大入賞口
31の開閉動作は行われていないこととなるので、S602の処理で開始した大当り遊技
開始演出表示を継続して実行する(S609)。一方、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口
30でないと判定された場合には(S608:NO)、閉鎖した大入賞口は第2大入賞口
31であり、第1特別図柄大当り遊技の2〜15ラウンド目における第2大入賞口31の
開閉動作が終了したこととなるので、この閉鎖中にラウンド遊技間であることを報知する
ラウンド間演出表示(インターバル演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行す
る(S610)。この「ラウンド間演出表示」は、2〜15ラウンド目の第2大入賞口閉
鎖指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「ラウンド間演出表示」の実行を指定す
るコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部28
0が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
【0172】
次に、上記S213cの処理(図16参照)で主制御部200が送信する第1特別図柄
大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S611)。この結果、第1
特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S611
:NO)、第1特別図柄大当り遊技演出処理を終了する。一方、第1特別図柄大当り遊技
終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S611:YES)、第1特別図柄
大当り遊技における16ラウンド目の第2大入賞口31の開閉動作が終了したこととなる
ので、大当り遊技が終了することを報知する大当り遊技終了演出表示(大当りエンディン
グ演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S612)。この「大当り遊
技終了演出表示」は、第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部2
60が、「大当り遊技終了演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280
に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表
示制御部280の制御下で実現される。
【0173】
次に、第2特別図柄小当り遊技演出処理(S700)を図21のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、上記S136の処理(図8(b)参照)で、主制御部200が送信
する第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S701)
。この結果、第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場
合には(S701:NO)、S703の処理に移行する。一方、第2特別図柄小当り遊技
開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S701:YES)、第1大入賞口
30が開放すること(本実施例では1.7秒の開放)を報知する第1大入賞口開放開始演
出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S702)。この「第1大入賞
口開放開始演出表示」は、第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御
部260が、「第1大入賞口開放開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制
御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによっ
て、演出表示制御部280の制御下で実現される。
【0174】
次に、上記S212の処理(図15参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口開
放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S703)。この結果、第1大入賞口開放
指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S703:NO)、S705の処
理に移行する。一方、第1大入賞口開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(
S703:YES)、「右打ち」を行うことによって遊技球を第1大入賞口30に入球さ
せることを遊技者に指示する第1大入賞口入球促進演出表示を演出表示装置25の表示領
域25aで実行する(S704)。この「第1大入賞口入球促進演出表示」は、第1大入
賞口開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口入球促進演出表示
」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演
出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現され
る。
【0175】
次に、上記S205の処理(図15参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口入
球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S705)。この結果、第1大入賞口入球
指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S705:NO)、S707の処
理に移行する。一方、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合には(
S705:YES)、第1大入賞口30への遊技球の入球が発生したことを示す第3保留
演出表示を演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行する(S706)。この「第
3保留演出表示」として、本実施例では、演出表示装置25の第3保留表示部25gに丸
図形「○」を表示する。「第3保留演出表示」は、第1大入賞口入球指定コマンドを受信
したサブ制御部260が、「第3保留演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制
御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによっ
て、演出表示制御部280の制御下で実現される。
【0176】
次に、上記S213iの処理(図16参照)で主制御部200が送信する第2特別図柄
小当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S707)。この結果、第2
特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S707
:NO)、第2特別図柄小当り遊技演出処理を終了する。一方、第2特別図柄小当り遊技
終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S707:YES)、第1大入賞口
30に遊技球の入球があったか否かを判定する(S708)。このS708の判定処理は
、S705の判定処理の結果、すなわち、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否
かに基づき行うことができ、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したとS705の処理
で判定されている場合には、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定することが
できる。
【0177】
S708の判定処理の結果、第1大入賞口30に遊技の入球があったと判定された場合
には(S708:YES)、S706の処理で演出表示装置25の第3保留表示部25g
に表示された丸図形「○」を消去する演出表示を行った上で、演出図柄を外れ態様で停止
表示させる外れパターンの抽選演出表示(落選表示)を演出表示装置25の表示領域25
aで実行する(S709)。一方、第1大入賞口30に遊技の入球がなかったと判定され
た場合には(S708:NO)、入球失敗演出表示を演出表示装置25の表示領域25a
で実行する(S710)。これら「第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」の消
去」、「外れパターンの抽選演出表示(落選表示)」および「入球失敗演出表示」は、第
2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「外れパターン
の抽選演出表示(落選表示)」または「入球失敗演出表示」の実行を指定するコマンドを
演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信する
ことによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。「外れパターンの抽選演出
表示(落選表示)」または「入球失敗演出表示」の実行により、「出球多ラウンド(長時
間ラウンド)」による第2大入賞口31の開閉動作が行われないことを遊技者に認識させ
る。
【0178】
次に、第2特別図柄大当り遊技演出処理(S800)を図22のフローチャートに基づ
いて説明する。まず、上記S124の処理(図8(b)参照)で、主制御部200が送信
する第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S801)
。この結果、第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場
合には(S801:NO)、S803の処理に移行する。一方、第2特別図柄大当り遊技
開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S801:YES)、上記S702
の処理(図21参照)と同様に第1大入賞口開放開始演出表示を演出表示装置25の表示
領域25aで実行する(S802)。この「第1大入賞口開放開始演出表示」は、第2特
別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口開放
開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、その
コマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御
下で実現される。
【0179】
次に、上記S212の処理(図15参照)で主制御部200から送信されるN回目開放
指定コマンドを受信したか否かを判定する(S803)。この結果、N回目開放指定コマ
ンドを受信していないと判定された場合には(S803:NO)、S807の処理に移行
する。一方、N回目開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S803:YE
S)、N回目開放指定コマンドで指定される大当り遊技のラウンドが1ラウンド目である
か否かを判定する(S804)。
【0180】
この結果、1ラウンド目であると判定された場合には(S804:YES)、上記S7
04の処理(図21参照)と同様に第1大入賞口入球促進演出表示を演出表示装置25の
表示領域25aで実行する(S805)。この「第1大入賞口入球促進演出表示」は、1
ラウンド目の開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口入球促進
演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマ
ンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で
実現される。
【0181】
一方、1ラウンド目でない(2ラウンド目以降である)と判定された場合には(S80
4:NO)、上記S606の処理(図20参照)と同様にラウンド遊技演出表示を演出表
示装置25の表示領域25aで実行する(S806)。この「ラウンド遊技演出表示」は
、2ラウンド目以降に対応するN回目開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、
各ラウンドに対応する「ラウンド遊技演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制
御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによっ
て、演出表示制御部280の制御下で実現される。
【0182】
次に、上記S205の処理(図15参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口入
球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S807)。この結果、第1大入賞口入球
指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S807:NO)、S809の処
理に移行する。一方、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合には(
S807:YES)、上記S706の処理(図21参照)と同様に第3保留演出表示を演
出表示装置25の第3保留表示部25gで実行する(S808)。このS808における
「第3保留演出表示」も、演出表示装置25の第3保留表示部25gに丸図形「○」を表
示する。この「第3保留演出表示」は、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したサブ制
御部260が、「第3保留演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280
に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表
示制御部280の制御下で実現される。
【0183】
次に、上記S208の処理(図15参照)で主制御部200が送信する大入賞口閉鎖指
定コマンドを受信したか否かを判定する(S809)。この結果、大入賞口閉鎖指定コマ
ンドを受信していないと判定された場合には(S809:NO)、S815の処理に移行
する。一方、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したと判定された場合には(S809:Y
ES)、受信した大入賞口閉鎖指定コマンドに基づいて、閉鎖した大入賞口が第1大入賞
口30であるか否かを判定する(S810)。
【0184】
この結果、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であると判定された場合には(S81
0:YES)、第1大入賞口30に遊技球の入球があったか否かを判定する(S811)
。このS811の判定処理は、S807の判定処理の結果、すなわち、第1大入賞口入球
指定コマンドを受信したか否かに基づき行うことができ、第1大入賞口入球指定コマンド
を受信したとS807の処理で判定されている場合には、第1大入賞口30に遊技球の入
球があったと判定することができる。
【0185】
S807の判定処理の結果、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定された場
合には(S811:YES)、S808の処理で演出表示装置25の第3保留表示部25
gに表示された丸図形「○」を消去する演出表示を行った上で、演出図柄を当り態様で停
止表示させる当りパターンの抽選演出表示(当選表示)を演出表示装置25の表示領域2
5aで実行する(S812)。一方、第1大入賞口30に遊技球の入球がなかったと判定
された場合には(S811:NO)、演出表示装置25の表示領域25aで入球失敗演出
表示を実行した後に、復活当り演出表示を実行する(S813)。これら「第3保留表示
部25gに表示された丸図形「○」の消去」、「当りパターンの抽選演出表示(当選表示
)」、「入球失敗演出表示」および「復活当り演出表示」は、第1大入賞口閉鎖指定コマ
ンドを受信したサブ制御部260が、「当りパターンの抽選演出表示(当選表示)」また
は「入球失敗演出表示経由の復活当り演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制
御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによっ
て、演出表示制御部280の制御下で実現される。「当りパターンの抽選演出表示(当選
表示)」または「復活当り演出表示」の実行により、「出球多ラウンド(長時間ラウンド
)」による第2大入賞口31の開閉動作が行われることを遊技者に認識させる。
【0186】
また、S810の判定処理で、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30でないと判定され
た場合には(S810:NO)、閉鎖した大入賞口は第2大入賞口31であり、第2特別
図柄大当り遊技の2〜15ラウンド目における第2大入賞口31の開閉動作が終了したこ
ととなるので、上記S610の処理(図20参照)と同様にラウンド間演出表示(インタ
ーバル演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S814)。この「ラウ
ンド間演出表示」は、2〜15ラウンド目の第2大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したサ
ブ制御部260が、「ラウンド間演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部
280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、
演出表示制御部280の制御下で実現される。
【0187】
次に、上記S213cの処理(図16参照)で主制御部200が送信する第2特別図柄
大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S815)。この結果、第2
特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S815
:NO)、第2特別図柄大当り遊技演出処理を終了する。一方、第2特別図柄大当り遊技
終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S815:YES)、第2特別図柄
大当り遊技における16ラウンド目の第2大入賞口31の開閉動作が終了したこととなる
ので、大当り遊技が終了することを報知する大当り遊技終了演出表示(大当りエンディン
グ演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S816)。この「大当り遊
技終了演出表示」は、第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部2
60が、「大当り遊技終了演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280
に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表
示制御部280の制御下で実現される。
【0188】
以上説明した本実施例では、開放時間延長機能の作動開始前は演出表示装置25の左方
を流下する遊技球が入球可能な第1始動口28への遊技球を入球を契機とする第1特別図
柄遊技を行い、開放時間延長機能の作動開始後は演出表示装置25の右方を流下する遊技
球が入球可能な第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技を行う。
そして、第2特別図柄遊技の結果として第2特別図柄大当り遊技または第2特別図柄小当
り遊技が実行される場合には、演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能な第
1大入賞口30への遊技球の入球を契機として抽選演出表示を演出表示装置25の表示領
域25aで行い、第2特別図柄大当り遊技の場合は、抽選演出表示の結果として当選表示
を行った後に第2大入賞口31の開閉動作を開始し、第2特別図柄小当り遊技の場合は、
抽選演出表示の結果として落選表示を行った後に第2大入賞口31の開閉動作を開始しな
いように構成されている。
【0189】
これにより、開放時間延長機能作動中の右打ちによる遊技進行中に、第2始動口29へ
の遊技球入球を契機とする1段階目の大当り抽選に加え、第1大入賞口30への遊技球入
球を契機とする2段階目の大当り抽選を経て、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(1
5ラウンド分)が開始される印象を遊技者に与えることができる。このように、右打ちに
よる遊技進行中に演出図柄を用いた抽選演出表示によって2段階目の大当り抽選を行うよ
うに演出することで、不正な手段で大当りを発生させることを防ぎつつ、右打ちによる遊
技進行中に2段階の大当り抽選を行う遊技機と同等の遊技性を提供することができる。
【0190】
また、本実施例では、第1大入賞口30を第2始動口29と同様の開閉態様を備えるよ
うに構成しているので、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能(大当り遊技の
実行可否を決定する大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を遊技者に
与えることができる。この結果、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする抽選演
出表示を効果的に実行することができる。さらに、第2大入賞口31を第2始動口29と
異なる開閉態様を備えるように構成しているので、第1大入賞口30と第2大入賞口31
とは異なる種類の入球口であると遊技者に認識させることができ、その結果、第1大入賞
口30が第2始動口29と同様の機能を備える入球口である印象をより効果的に遊技者に
与えることができる。
【0191】
また、本実施例では、第1始動口28への遊技球の入球を契機として、第1保留表示部
25eにて第1保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで図柄変動演
出表示を行い、第2始動口29への遊技球の入球を契機として、第2保留表示部25fに
て第2保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで図柄変動演出表示を
行い、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機として、第3保留表示部25gにて第3
保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで抽選演出表示を行っている
。このように、第1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30の各入球口への遊技
球の入球に対して同様の内容の演出表示を行うことで、第1大入賞口30に遊技球が入球
した場合にも第1始動口28や第2始動口29への遊技球入球と同様、大当り遊技の実行
に係る抽選が行われる印象を遊技者に与えることができる。その結果、第1始動口28、
第2始動口29、第1大入賞口30の各入球口への遊技球の入球によって、あたかも3段
階の抽選が行われているような遊技性を実現することができる。
【0192】
また、本実施例では、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする抽選演出表示と
して、第1始動口28や第2始動口29への遊技球の入球を契機とする図柄変動演出表示
と同一の演出図柄を用いた変動表示を図柄表示部25b〜25dで行っている。これによ
り、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする抽選演出表示を、第1始動口28や
第2始動口29への遊技球の入球を契機とする図柄変動演出表示と同様、大当り抽選の結
果を示すものであると遊技者に効果的に認識させることができる。
【0193】
また、第1保留表示部25e、第2保留表示部25f、第3保留表示部25gの各保留
表示部は、演出表示装置25の中央を占める主表示領域である演出図柄表示部25b〜2
5dの周囲に副表示領域として設けられている。そして、第1保留表示部25e、第2保
留表示部25fおよび第3保留表示部25gは互いに同様の外観を備えており、第1大入
賞口30に遊技球が入球した場合にも、第1始動口28や第2始動口29に遊技球が入球
した場合と同様の保留演出表示を行うように構成しているので、第1大入賞口30への遊
技球の入球が、大当り抽選の契機になるものであると遊技者に認識させることができる。
【0194】
また、本実施例では、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞
口30を遊技球の入球が実質的に不可能な第3開放時間(本実施例では0.1秒)にした
がって開閉動作させるとともに、第1大入賞口30の開閉動作中に大当り遊技開始演出表
示(大当りファンファーレ演出)を行い、大当り遊技開始演出表示の終了に続いて、第2
大入賞口31を第2開放時間(本実施例では26秒)にしたがって開閉動作させている。
そして、第2特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞口30を第4開
放時間(本実施例では1.7秒)で開閉動作させるとともに、第1大入賞口30に遊技球
が入球したことを契機として、第2大入賞口31の開放可否抽選を示す抽選演出表示を行
い、この抽選演出表示の結果として当選表示を行った後、第2大入賞口31を第2開放時
間(本実施例では26秒)にしたがって開閉動作させている。さらに、第2特別図柄が小
当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞口30を第4開放時間(本実施例では1.
7秒)で開閉動作させるとともに、第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機とし
て、第2大入賞口31の開放可否抽選を示す抽選演出表示を行い、この抽選演出表示の結
果として落選表示を行った後、第2大入賞口31の開閉動作を開始しないようにしている

【0195】
これにより、第1始動口28への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄遊技では、第
2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が直接開始される印象を遊技者に
与えることができ、第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技では
、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とした大当り抽選(抽選演出表示)の結果を
受けて、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が開始される印象を遊
技者に与えることができる。この結果、第1始動口28への遊技球の入球を契機とする第
1特別図柄遊技と、第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技とで
、異なる遊技の流れとすることができ、遊技性を向上させることができる。
【0196】
また、本実施例では、「左打ち」を行うことで遊技が進行する第1特別図柄遊技で開始
される第1特別図柄小当り遊技を第2大入賞口31で行い、「右打ち」を行うことで遊技
が進行する第2特別図柄遊技で開始される第2特別図柄小当り遊技を第1大入賞口30で
行っている。そして、第1特別図柄小当り遊技の終了後、特別図柄の変動パターンとして
特殊変動パターンが選択される特殊変動モードに移行するように構成されている。これに
より、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能(大当り遊技の実行可否を決定す
る大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を遊技者に与えつつ、「左打
ち」を行うことで遊技が進行する第1特別図柄遊技時(通常遊技時)における図柄変動演
出表示を多様化して、演出の幅を広げることができる。
【0197】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者が
それらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく
改良を適宜付加することができる。
【0198】
例えば、上記実施例では、第2特別図柄(第2始動口29に対応)を第1特別図柄(第
1始動口28に対応)よりも優先的に変動表示させる優先変動機能を備える遊技機1に本
発明を適用した例について説明したが、これに限らず、第1特別図柄と第2特別図柄を始
動入賞順に変動表示させる入賞順変動機能や第1特別図柄と第2特別図柄とが並行して変
動表示可能な同時変動機能を備える遊技機にも本発明は適用可能である。
【0199】
また、上記実施例では、第1開放時間(開放時間延長機能作動時における第2始動口2
9の1回当りの開放時間)と、第4開放時間(第2特別図柄大当り遊技または第2特別図
柄小当り遊技における第1大入賞口30の開放時間)とを略同一の時間(1.7秒)とし
たが、第2始動口29と第1大入賞口30とが同種の入球口であると遊技者に認識させる
ことができるのであれば、これらの開放時間は若干異なっていてもよい。例えば、第1開
放時間を1.4秒として、開放時間延長機能作動時に第2始動口29を1.4秒×4回開
放させるようにし、第4開放時間を1.7秒にしてもよい。
【0200】
また、上記実施例では、大当り遊技において、1回のラウンド遊技で第1大入賞口30
および第2大入賞口31を1回開閉させるように構成したが、これに限らず、1回のラウ
ンド遊技で第1大入賞口30および第2大入賞口31を複数回開閉させるように構成して
もよい。
【符号の説明】
【0201】
1…遊技機、25…演出表示装置(演出表示部)、25a…表示領域、25b〜25d
…演出図柄表示部(主表示領域)、25e…第1保留表示部(第1副表示領域)、25f
…第2保留表示部(第2副表示領域)、25g…第3保留表示部(第3副表示領域)、2
6…図柄表示装置(第1図柄表示部、第2図柄表示部)、27…普通図柄作動ゲート(通
過口)、28…第1始動口(固定始動口)、22…第2始動口(開閉始動口)、30…第
1大入賞口(第1開閉入球口)、31…第2大入賞口(第2開閉入球口)、200…主制
御部、260…サブ制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域の略中央に設けられた演出表示部と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技球が通過したことに基づき普通図柄の変動表示を行う普通図柄表示部
と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能であって、前記
普通図柄が変動表示を経て所定の当り図柄で停止表示されたことに基づき開状態となる始
動口と、
前記始動口に遊技球が入球したことに基づき特別図柄の変動表示を行う特別図柄表示部
と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能であって、前記
特別図柄が変動表示を経て所定の当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となる第
1入球口および第2入球口と、
を備え、
前記当り態様として、前記第1入球口だけが開状態となる第1当り態様と、前記第1入
球口が開状態を経て閉状態となった後に前記第2入球口が開状態となる第2当り態様と、
が設けられ、
前記始動口および前記第1入球口は、それぞれ、左右方向に開閉動作を行う翼片部を有
し、該翼片部が開動作を行うことで開状態となるように構成され、
前記第2入球口は、前後方向に開閉動作を行う開閉板を有し、該開閉板が開動作を行う
ことで開状態となるように構成され、
前記演出表示部は、前記特別図柄の変動表示に連動した図柄変動演出表示を行うととも
に、前記第1入球口に遊技球が入球したことに基づき、前記第2入球口を開状態とするか
否かを示す開放可否演出表示を行うように構成され、
前記特別図柄が前記第1当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となった前記第
1入球口に遊技球が入球して前記開放可否演出表示が行われた場合には、該開放可否演出
表示の結果として前記第2入球口を開状態としないことが示され、前記第2入球口は開状
態とならず、
前記特別図柄が前記第2当り態様で停止表示されたことに基づき開状態となった前記第
1入球口に遊技球が入球して前記開放可否演出表示が行われた場合には、該開放可否演出
表示の結果として前記第2入球口を開状態とすることが示された後、前記第2入球口が開
状態となる
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記始動口が有する翼片部の外観形状と、前記第1入球口が有する翼片部の外観形状と
が同様とされることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】
前記始動口が有する翼片部の数と、前記第1入球口が有する翼片部の数とが同一とされ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(a)】
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【図8(b)】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−59650(P2013−59650A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−259278(P2012−259278)
【出願日】平成24年11月28日(2012.11.28)
【分割の表示】特願2011−93830(P2011−93830)の分割
【原出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000204262)タイヨーエレック株式会社 (1,095)
【Fターム(参考)】