説明

遊技関連情報管理システム

【課題】複数の遊技店から種々の遊技関連情報を収集・加工して、有用なデータ等を遊技店に提供し、遊技客の嗜好に応じたサービス提供も可能にする遊技関連情報管理システムを提供する。
【解決手段】遊技店100では、遊技機固有情報を出力可能な遊技機10と一対一で接続される遊技媒体貸出装置20からのデータ(プリペイド媒体による取引データや遊技機の稼働データ)を店舗管理コンピュータ101で収集管理し、これをプリペイドシステム会社のプリペイドシステムデータセンター200に提供し、プリペイドシステム会社では、プリペイドシステムデータセンター200やプリペイドシステム会社オペレーションサーバ300やWEBサーバ400で適宜に加工・管理し、WEBサーバ400を介して各遊技店100のサービス利用を受け付け、所望のデータ等を各遊技店100に提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技店で遊技者が情報記録媒体を使用して遊技を行うことで得られる遊技関連情報を収集・加工し、必要に応じて提供できるように管理する遊技関連情報管理システムである。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技店においては、経営管理の観点から、遊技機で遊技者が遊技を行った結果である種々の遊技データをホールコンピュータ等で収集し、収集データの分析を行い、今後の経営に活用していた。例えば、パチンコ遊技機に予め営業目標を設定しておき、パチンコ遊技機において営業目標が達成されたときには、そのパチンコ遊技機で遊技を行った履歴のある遊技者に対しては、その営業目標達成に貢献したとしてサービスポイントを付与するといった特典を与え、集客力を高めようとする遊技場用管理システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−261437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された遊技場用管理システムでは、当該遊技店単独でのデータ収集しかできず、複数の店舗で遊技を楽しんでいる遊技者にとっては、利益が還元され難く、必ずしも集客力の向上に寄与できているとは言えなかった。
【0005】
しかも、特許文献1に記載された発明のように、遊技店の店舗毎に収集できる遊技情報では、マーケティング用のデータとして不十分であるし、従来の遊技店で収集可能な遊技データの中では、遊技客がプリペイドカード等の情報記録媒体を使用した取引実績ぐらいでしか得られないため、各遊技客の嗜好に応じたきめ細かいサービス提供もできない。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、複数の遊技店から種々の遊技関連情報を収集・加工して、有用なデータを遊技店に提供し、遊技客の嗜好に応じたサービス提供も可能にする遊技関連情報管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技機固有情報を出力可能な遊技機と一対一で接続され、遊技者が所持する情報記録媒体に記録された情報に基づいて遊技媒体の貸出制御を行う遊技媒体貸出装置と、遊技店内に設置された遊技媒体貸出装置より出力される遊技機固有情報と関連付けられた情報記録媒体の利用履歴を含む遊技関連情報を収集管理する店舗管理コンピュータと、を備えた遊技店と、前記遊技店外部に設けられ、管理対象である遊技店の店舗管理コンピュータが収集管理した遊技関連情報を収集し、記憶し、所要の加工を行うデータセンターと、前記情報記録媒体を用いたプリペイド式の遊技媒体貸出サービスを可能にするプリペイドシステム管理機能を有すると共に、前記データセンターで生成された所要のデータを取得可能なオペレーションサーバと、前記遊技機固有情報をデータセンターへ提供した遊技店がアクセス可能な広域公衆通信網に接続され、前記データセンターで加工された所要のデータを前記オペレーションサーバ経由で取得し、遊技店からの要望に応じて所要のデータを遊技店へ提供するWEBサーバと、から成ることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別取引履歴データを収集管理し、該店舗別取引履歴データからプリペイドシステムの利用実績に応じて遊技店毎に付与するポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバから店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、前記請求項2に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記プリペイドシステムの利用実績に応じて付与された店舗別ポイントは、プリペイドシステムのシステム使用料、メンテナンス費用、機器購入費に充当できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記WEBサーバは、予め利用登録された遊技機メーカーからの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、前記請求項4に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、遊技機メーカー毎の遊技機の機種別の稼働実績である遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記遊技機メーカー別遊技機稼働集計データを収集管理すると共に、登録された遊技機メーカー毎の遊技機の機種別のポイント付与規則が定められた遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを備え、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを参照して遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データから算出した各遊技店に付与する店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記遊技機メーカー別遊技機ポイントは、当該遊技機メーカーからの遊技機購入代金に充当できるようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る発明は、前記請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記WEBサーバは、予め利用登録された情報記録媒体を所持する遊技者からの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る発明は、前記請求項7に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技を行った遊技履歴を統合し、遊技者が行った遊技機メーカー別の遊技実績に応じて、登録された遊技機メーカー毎のポイント付与規則に基づくメーカーポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のメーカーポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のメーカーポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を当該遊技機メーカーへ仲介するようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る発明は、前記請求項7又は請求項8に記載の遊技関連情報管理システムにおいて、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技媒体を借り受けた媒体使用履歴を統合し、遊技者の媒体使用履歴に応じて予め定めた媒体使用ポイント付与規則に基づくプリペイド使用ポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のプリペイド使用ポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のプリペイド使用ポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る遊技関連情報管理システムによれば、遊技機固有情報を出力可能な遊技機と一対一で接続され、遊技者が所持する情報記録媒体に記録された情報に基づいて遊技媒体の貸出制御を行う遊技媒体貸出装置と、遊技店内に設置された遊技媒体貸出装置より出力される遊技機固有情報と関連付けられた情報記録媒体の利用履歴を含む遊技関連情報を収集管理する店舗管理コンピュータと、を備えた遊技店と、前記遊技店外部に設けられ、管理対象である遊技店の店舗管理コンピュータが収集管理した遊技関連情報を収集し、記憶し、所要の加工を行うデータセンターと、前記情報記録媒体を用いたプリペイド式の遊技媒体貸出サービスを可能にするプリペイドシステム管理機能を有すると共に、前記データセンターで生成された所要のデータを取得可能なオペレーションサーバと、前記遊技機固有情報をデータセンターへ提供した遊技店がアクセス可能な広域公衆通信網に接続され、前記データセンターで加工された所要のデータを前記オペレーションサーバ経由で取得し、遊技店からの要望に応じて所要のデータを遊技店へ提供するWEBサーバと、から成るので、遊技機の機種やメーカーと関連付けた遊技者の遊技履歴等のデータを遊技店はWEBサーバより簡単に入手することが可能となる。
【0017】
また、請求項2に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別取引履歴データを収集管理し、該店舗別取引履歴データからプリペイドシステムの利用実績に応じて遊技店毎に付与するポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバから店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたので、遊技店へのプリペイドシステム導入および遊技関連情報提供サービスの利用促進を図ることができる。
【0018】
また、請求項3に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記プリペイドシステムの利用実績に応じて付与された店舗別ポイントは、プリペイドシステムのシステム使用料、メンテナンス費用、機器購入費に充当できるようにしたので、遊技店の費用負担を軽減できる。
【0019】
また、請求項4に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記WEBサーバは、予め利用登録された遊技機メーカーからの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたので、各店舗に導入された遊技機の総合的な稼働状況などのデータを遊技機メーカーはWEBサーバより簡単に入手することが可能となる。
【0020】
また、請求項5に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、遊技機メーカー毎の遊技機の機種別の稼働実績である遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記遊技機メーカー別遊技機稼働集計データを収集管理すると共に、登録された遊技機メーカー毎の遊技機の機種別のポイント付与規則が定められた遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを備え、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを参照して遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データから算出した各遊技店に付与する店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたので、遊技店に対して、ポイントが付与された遊技機メーカーからの遊技機購入を促進できる。
【0021】
また、請求項6に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記遊技機メーカー別遊技機ポイントは、当該遊技機メーカーからの遊技機購入代金に充当できるようにしたので、遊技店の費用負担を軽減できる。
【0022】
また、請求項7に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記WEBサーバは、予め利用登録された情報記録媒体を所持する遊技者からの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたので、遊技者の登録促進を図ることができる。
【0023】
また、請求項8に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技を行った遊技履歴を統合し、遊技者が行った遊技機メーカー別の遊技実績に応じて、登録された遊技機メーカー毎のポイント付与規則に基づくメーカーポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のメーカーポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のメーカーポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を当該遊技機メーカーへ仲介するようにしたので、遊技者は好みの遊技機で遊技した結果に応じて、当該遊技機メーカーから好みのサービスを受けることができ、遊技店の売上向上にも寄与できる。
【0024】
また、請求項9に係る遊技関連情報管理システムによれば、前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技媒体を借り受けた媒体使用履歴を統合し、遊技者の媒体使用履歴に応じて予め定めた媒体使用ポイント付与規則に基づくプリペイド使用ポイントを算出し、前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のプリペイド使用ポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のプリペイド使用ポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を受け付けるようにしたので、プリペイド式情報記録媒体の利用促進を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】遊技関連情報収集システムの概要を示すシステム構成図である。
【図2】遊技店より収集した遊技関連情報の加工過程を示す説明図である。
【図3】遊技店における遊技関連情報収集が可能な第1構成例の概略構成図である。
【図4】遊技店に導入される遊技媒体貸出装置の概略構成図である。
【図5】シリアル通信で遊技機から送出する遊技機ID出力信号の読み取り説明図である。
【図6】同期信号とデータ信号で行う遊技機ID信号の読み取り説明図である。
【図7】遊技機起動処理と遊技媒体貸出装置起動処理を示すフローチャートである。
【図8】遊技媒体貸出装置の遊技機ID更新処理を示すフローチャートである。
【図9】情報記録媒体における記録領域の構成説明図である。
【図10】遊技媒体貸出装置の貸出制御処理を示すフローチャートである。
【図11】ホールコンピュータにて管理する台別遊技機固体管理情報テーブルの構成説明図である。
【図12】遊技店における遊技関連情報収集が可能な第2構成例の概略構成図である。
【図13】遊技店における遊技関連情報収集が可能な第3構成例の概略構成図である。
【図14】店舗管理コンピュータとプリペイドシステムデータセンターとプリペイドシステム会社オペレーションサーバとWEBサーバにおけるデータ管理ファイルの構成説明図である。
【図15】各データ管理ファイルの概要説明図である。
【図16】遊技店向けポイントサービスにおけるデータ管理構成説明図である。
【図17】遊技店向けポイントサービスにおけるデータ加工過程の説明図である。
【図18】遊技者店向けポイントサービスにおけるデータ管理構成説明図である。
【図19】遊技者向けポイントサービスにおけるデータ加工過程の説明図である。
【図20】遊技機メーカー向けマーケティングデータ提供サービスにおけるデータ管理構成説明図である。
【図21】遊技機メーカー向けマーケティングデータ提供サービスにおけるデータ加工過程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本発明に係る遊技関連情報管理システムの実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0027】
図1は、遊技店においてプリペイド方式で遊技媒体の貸出を可能にするプリペイドシステムを提供するプリペイドシステム会社が遊技関連情報を収集し、所要の形態に加工して提供するサービスや、遊技店や遊技者向けのポイントサービスを行う場合の遊技関連情報管理システムのシステム構成を示すものである。
【0028】
遊技店100には、多数の遊技機10が設置され、各遊技機10には遊技媒体貸出装置20が一対一で接続されることで、プリペイド媒体(使い捨てのプリペイドカードではなく、例えば、所持者を特定可能な会員番号等が記憶されている会員カードや所持者を特定できないが再利用可能なビジターカード等の情報記録媒体)を用いて遊技媒体の貸出が可能なカード式遊技機として機能する。
【0029】
上記の遊技機10は、遊技機固有情報(当該遊技機に固有の番号などで、製造メーカーや機種などを特定できる情報)を出力可能なものである。また、遊技者が所持する情報記録媒体に記録された情報(チャージ金額や貯玉情報など)に基づいて遊技媒体の貸出制御を行う遊技媒体貸出装置20は、接続されている遊技機10から遊技機固有情報を取得することが可能で、この遊技機固有情報と関連付けられた情報記録媒体の利用履歴を含む遊技関連情報を出力できる。
【0030】
遊技店100の各遊技機10もしくは遊技媒体貸出装置20から出力される遊技関連情報(取引データや稼働データ等)は、店舗管理コンピュータ101により収集管理され、プリペイドシステムデータセンター200へ提供される。なお、プリペイドシステムデータセンター200から遊技店100へは、プリペイドシステム店舗マスタデータが提供され、店舗に出荷された情報記録媒体の媒体IDなどに基づいて、取引データの管理が可能となる。
【0031】
なお、店舗管理コンピュータ101は、遊技関連情報を収集管理が可能であれば良く、プリペイドシステム会社から各遊技店に導入しているプリペイドシステム管理コンピュータを店舗管理コンピュータ101として用いても良いし、遊技店を統括的に管理するために遊技店が導入しているホールコンピュータを店舗管理コンピュータ101として用いても良い。
【0032】
上記のようにして、各遊技店100から遊技関連情報が集められるプリペイドシステムデータセンサ200では、図2(a)に示すように、遊技関連情報を管理する。例えば、「店番号」「台番号」「遊技機種名」「メーカーコード」「現在ID」「「媒体ID」「媒体種別」「累計消費額」「挿入時刻」「返却(回収)時刻」の9フィールドを1レコードとして管理しており、必要に応じて、加工し、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300へ提供する。例えば、1日分のレコードを遊技機のメーカー・機種別に集計した日次機種別メーカー別集計(図2(b1)を参照)、1日分のレコードを遊技者別(会員カードの固有情報である媒体ID別)に集計した日次媒体ID別集計(図2(b2)を参照)を生成したりする。なお、図2(b1)の日次機種別メーカー別集計を遊技機種名でソートすれば、図2(c)に示すような当日店舗内機種別稼働ランキングを生成することができる。
【0033】
プリペイドシステムデータセンター200が生成した集計データは、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300へ供給される。このプリペイドシステムオペレーションサーバ300は、情報記録媒体を用いたプリペイド式の遊技媒体貸出サービスを可能にするプリペイドシステム管理機能を有すると共に、プリペイドシステムデータセンター200で生成された所要のデータを更に加工して新たなデータを生成したり、これらのデータをWEBサーバ400へ供給する。
【0034】
プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300から各種の集計データが提供されるWEBサーバ400は、これらの集計データをサービス用データとして登録し、遊技店100からの要望に応じて所要のデータを参照・ダウンロード可能にする。このように、遊技店100からの遊技関連情報を受けるプリペイドシステムデータセンター200と、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300と、WEBサーバ400が連携して行う情報提供サービスにより、遊技店100は、遊技機10の機種やメーカーと関連付けられた遊技者の遊技履歴等のデータをWEBサーバ400より簡単に入手でき、遊技店100の利便性を高めることができる。
【0035】
なお、WEBサーバ400は、例えばインターネット(登録商標)に接続されて、WEBサービスサイトを開設するものであり、所定のアカウント認証を経ることで、登録された遊技店100のほか、登録された遊技機メーカー500や登録された遊技者600も同サイトにアクセス可能である。また、遊技店100や遊技者600には、プリペイドシステム会社が発行するポイント(後に詳述)や遊技機メーカー500が発行するポイント(後に詳述)が付与される。
【0036】
また、遊技店100が独立経営ではなく、経営法人の系列店であったような場合には、遊技店経営法人本部700の経営管理下におかれ、プリペイドシステムの利用管理や請求などを系列各店に代わって遊技店経営法人本部700が一括して行う事もあり、そのような場合には、遊技店経営法人本部700が直接プリペイドシステム会社のWEBサーバ400にアクセスして諸々のサービスを利用できるようにしても構わない。また、遊技店100がWEBサーバ400経由で種々のサービスを利用できないときには、プリペイドシステム会社の営業窓口800で種々のサービスを申し込んだり、サービスの提供を受けられるようにすると、遊技店100にとっての利便性を一層高められる。
【0037】
次に、遊技店100に設置される遊技機10と遊技媒体貸出装置20の詳細構造について説明する。なお、本構成例では、遊技媒体である遊技球の貸出機能を備えたCRタイプの遊技機10と、これに対応して接続された遊技媒体貸出装置(いわゆるCRユニット)20として説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、遊技媒体としてコイン形状の遊技メダルを使うスロット式遊技機と、これに対応して接続されたメダル貸出装置にも適用可能である。
【0038】
図3は、遊技店100において遊技機固有情報を収集して管理できる遊技機固有情報管理システムの一例を示す概略構成図で、複数の遊技機10(例えば、P1〜P3)と、各遊技機10とPIFケーブルにて接続されている遊技媒体貸出装置20(例えば、C1〜C3)と、当該遊技場に設置された各遊技機10を統括的に管理すると共に場内係員に指示出しするインカムシステム等を利用できるホールコンピュータ30と、各遊技媒体貸出装置20とホールコンピュータ30とが所定の通信プロトコルで通信できるように中継する中継器40とからなる。
【0039】
遊技機10は、遊技球を用いた弾球遊技を行うための種々の機能を備えるもので、その適所には、例えば、遊技者が遊技球の貸出を要求するために操作する貸出ボタン、この貸出ボタンが操作可能な状態である場合に点灯表示される貸出可能ランプ、遊技媒体貸出装置20へ投入した情報記録媒体(プリペイドカード/コインや会員カード等)を排出させるための返却ボタン等を設けてある。遊技機10の裏面側には、弾球遊技の主たる制御を行う主制御装置、表示制御や音制御といった演出面の動作制御を行う副制御装置、遊技球の発射動作を制御する発射制御装置、賞としての遊技球や貸出用の遊技球を排出する遊技球排出装置、この遊技球排出装置に対する遊技球の排出制御を行う排出制御装置等を設けてある。
【0040】
更に、遊技機10は、遊技機固有情報として、機種名,メーカー名,固体番号(市場に出荷されている全ての遊技機を識別可能なように割り振られたユニークな番号で、例えば、各遊技機の制御装置に搭載されたMPUのチップナンバを用いることが出来る)を出力可能である。遊技機固有情報は、機種名,メーカー名,固体番号を含む識別データコードとして、接続されている遊技媒体貸出装置20へ送信され、遊技媒体貸出装置20からホールコンピュータ30へ送信される。これにより、ホールコンピュータ30では、遊技場に導入されている全遊技機10の情報を集中管理することが出来る。
【0041】
なお、遊技媒体貸出装置20が遊技機10から取得可能な遊技機固有情報としては、当該遊技機の固体番号(遊技機ID)のみでも良い。例えば、各メーカーで、遊技機IDと機種等を紐付けしたデータベースを作成し、これを各遊技機メーカー500のデータセンター等から遊技店100の上位管理コンピュータ(ホールコンピュータ30など)へ配信し、各遊技店100にて利用できる状態になっていれば、各遊技機10から遊技機IDを取得した遊技媒体貸出装置20が上位管理コンピュータへ遊技機IDを問い合わせることで、その遊技機IDに対応する機種名やメーカー名を上位管理コンピュータでサーチし、結果を各遊技媒体貸出装置20へ回答できる。或いは、遊技機ID−メーカーIDの対応表等を上位管理コンピュータから各遊技媒体貸出装置20へ配信して記憶させておけば、遊技機IDを取得する毎に問い合わせることなく、各遊技媒体貸出装置20で独自に遊技機メーカーIDを特定することが可能となる。
【0042】
図4は、上述した遊技機10と第1構成例の遊技媒体貸出装置20の概略構成を示すもので、遊技媒体貸出装置20の貸出インターフェース基板20aと遊技機10の遊技媒体貸出装置接続端子板10bとがPIFケーブル(図示省略)で接続され、遊技機10から遊技媒体貸出装置20へは、遊技機接続確認信号(PSI),遊技機準備状態信号(PRDY),遊技機貸出完了信号(EXS),貸出ボタンスイッチ信号等が送信されると共に、遊技媒体貸出装置20から遊技機10へは、貸出装置準備状態信号(BRDY),貸出装置貸出要求信号(BRQ)が送信され、相互に状態確認しつつ適正な遊技媒体貸出制御が実行されるのである。
【0043】
また、遊技媒体貸出装置20の外部入出力端子板20bからは、情報記録媒体C(遊技媒体の貸出に利用できる有価価値情報が記録されたプリペイドカード、ICを内蔵した硬貨形状のプリペイドコインや会員カード等)の販売情報(例えば、プリペイドカードの発行や会員カードへの価値加算など)、遊技媒体貸出の実行により有価価値を消費した消費情報(例えば、消費度数や消費金額など)、貯玉による再プレイ情報などが出力され、中継器40を介してホールコンピュータ30へ送信される。遊技機10の外部出力端子板10bからは、賞球情報、不正検出情報、始動入賞情報、図柄停止情報、大当り情報などが出力され、中継器40を介してホールコンピュータ30へ送信される。なお、中継器40は、遊技機が設置されている島設備の補給機構から出力される補給情報やアウト玉情報を中継してホールコンピュータ30へ送信している。
【0044】
しかして、遊技機10の外部出力端子板10bから遊技媒体貸出制御装置20の外部入出力端子板20bへは、遊技機ID出力信号が出力されるものとし、遊技媒体貸出装置20では、この遊技機ID出力信号を受信することで、当該遊技機10の遊技機固有情報を取得するのである。なお、遊技機10に確認入力部11(図4において、破線で示す)を設け、遊技機IDを遊技媒体貸出装置20が正しく受信ができたか否かを遊技機10へ確認するようにしてもよい。
【0045】
遊技機10からのID出力信号から遊技機IDを取得するために、遊技媒体貸出装置20における遊技媒体貸出制御を統括的に行う遊技媒体貸出制御装置21には、遊技機10の外部出力端子板10bから出力される遊技機固有情報(遊技機ID信号)を受信する遊技機固有情報受信手段としての遊技機ID信号解読手段21aを備え、この遊技機ID信号解読信手段21aにより解読した遊技機IDを遊技機固有情報記憶手段としての遊技機ID記憶手段21bに記憶する。
【0046】
このとき、遊技機ID記憶手段21bに遊技機IDが既に記憶されていれば、遊技機ID信号解読手段により解読した今回遊技機IDと、遊技機ID記憶手段21bが記憶している前回遊技機IDとが一致するか否かを遊技機固有情報比較手段としての遊技機ID比較手段21cで比較し、遊技機ID比較手段21cが前回遊技機IDと今回遊技機IDの不一致という判定を出した場合には、異常報知手段としての外部通信手段21dが通信回線を通じて店舗管理コンピュータ(例えば、遊技機IDと紐付けされた販売情報、消費情報、再プレイ情報などの遊技関連情報を収集管理するプリペイドシステム管理コンピュータ50)へ異常検知信号を送信する。これにより、前回接続されていた遊技機と今回接続されている遊技機とが同一ではないという異常な状態を速やかに報知し、迅速な対応を可能とする。なお、新装開店などで適正に遊技機の入れ替えを行う場合には、所定の手順(後に詳述)によって遊技媒体貸出装置20に記憶させる遊技機IDを更新することで、異常報知が行われないようにする。
【0047】
異常報知の態様は、店舗管理コンピュータへの通報に限らず、遊技媒体貸出装置20の報知ランプやLEDを点灯・点滅させる表示を行ったり、内蔵のスピーカで異常発生を報らせる音声出力を行うようにしても良い。また、遊技機10や遊技媒体貸出装置20が設けられている島設備の警報ランプ等で報知するようにしても良い。
【0048】
上記遊技媒体貸出装置20が遊技機IDを取得可能とするために、遊技機10から送信される遊技機ID出力信号の送信手法は特に限定されるものではなく、各種汎用の通信プロトコルを利用しても良いが、規則上、遊技機10への信号入力が制限されているため、通信線1本(コモン線は除く)で擬似的なシリアル通信を行い、遊技媒体貸出装置20で遊技機IDを取得する具体例を説明する。
【0049】
図5(a)は、1ビットのタイムスロットを基準時間Tに定めておき、遊技媒体貸出装置20では、スタートビットの検知(例えば、OFFからONへの立ち上がり)から基準時間T毎に区切って、その時の信号レベルに応じたビット列(例えば、ONのときは“1”、OFFのときは“0”)を受信するものである。なお、1ワードのビット長も予め決めておくことで、スタートビットとパリティビットを含めて適正なビット長か否かによる受信エラーの有無を判定できる。
【0050】
図5(b)は、各ビットの受信タイミング(例えば、OFFからONへの立ち上がり)から基準時間Tを計時し、この基準時間Tが経過した時点での信号レベルに応じたビット列(例えば、ONのときは“1”、OFFのときは“0”)を受信するものである。なお、この方法で遊技機IDを送る場合にも、1ワードのビット長も予め決めておくことで、スタートビットとパリティビットを含めて適正なビット長か否かによる受信エラーの有無を判定できる。
【0051】
上述した通信線1本での通信においては、遊技機10からの信号を読み取るタイミングを遊技媒体貸出装置20で行うものであったが、通信線2本(コモン線は除く)でシリアル通信を行うようにすれば、一方を同期信号、他方をデータ信号として送信することが出来る。図6に示すのは、同期信号の立ち上がりのタイミングでデータ信号の信号レベルに応じたビット列(例えば、ONのときは“1”、OFFのときは“0”)を受信するものである。なお、同期信号の立ち上がりをサンプリングタイミングとしたが、立下りをサンプリングタイミングとしても良い。また、同期信号はサンプリングタイミングを指示するものであるから、ON/OFFのデューティーは50%でなくても良い。
【0052】
なお、同期信号をデータ信号の受信タイミングとして用い、データ信号は、予め定まったタイムスロット毎にビット列を受信したり、基準タイマの計時するタイミングでビット列を受信したりするようにしても良い。斯くする場合には、データ信号のサンプリングタイミングを指示する機能を同期信号に含ませる必要がないので、遊技機10から出力される何れかの出力信号線を兼用することで、遊技機10が特定の状態にある場合に出力される信号を同期信号として遊技媒体貸出装置20に受信させることが出来る。
【0053】
例えば、遊技機10と遊技媒体貸出装置20との遊技媒体貸出インターフェースとして予め備えている信号線から遊技媒体貸出装置20へ入力される遊技機接続確認信号(PSI)を同期信号として用い、このPSI信号が出力されるタイミングを検知して、そのタイミングで遊技機IDを読み取るようにすれば、接続確認が行われる毎に遊技媒体貸出装置20が遊技機IDを取得することができ、遊技機10が起動する前に不正改竄が行われたか否かを遊技媒体貸出装置20で速やかに判定することが可能となる。
【0054】
このほか、遊技機10と遊技媒体貸出装置20との遊技媒体貸出インターフェースとして予め備えている信号線を用いた遊技機IDの読み取りタイミング監視方法としては、貸出装置準備状態信号(BRDY)のOFF→ON→OFF後の一定時間経過後を遊技機ID読み取りタイミングとして監視する方法、遊技機貸出完了信号(EXS)のOFF→ON→OFF後の一定時間経過後を遊技機ID読み取りタイミングとして監視する方法でも良い。また、遊技機10が貸出信号の異常を検知した時に発生させる遊技機準備状態信号(PRDY)のON→OFF→ONの信号パターン発生の間、または、発生直後の時間帯に、遊技機IDの入力を監視するようにしても良い。
【0055】
遊技媒体貸出装置20の遊技媒体貸出制御装置21には、上述した遊技機IDを取得し、異常を判定する機能のほか、貸出インターフェース基板20aを介して遊技機10との通信を制御する貸出インターフェース信号制御手段21e、遊技者が投入した情報記録媒体Cの読み書きを行う情報記録媒体R/W手段21f、外部入出力端子板20bを介して外部へ出力する送信用パルスを発生する外部出力パルス発生手段21g等を備える。遊技媒体貸出のために受け入れた情報記録媒体Cの利用履歴(例えば、入金・消費・返却・精算等の取引データ)は、情報記録媒体取引記憶手段21hに記憶すると共に、情報更新の都度、或いは返却時に情報記録媒体Cに書き込む。なお、情報記録媒体取引記憶手段21hに記録する際、この利用履歴と遊技機IDとを関連付けて記録すると、この情報記録媒体Cを所持する遊技者が特定の遊技機10を利用した際の履歴を細かに残すことができ、営業上、有用な情報となる。
【0056】
加えて、本構成例の遊技媒体貸出装置20においては、遊技媒体貸出制御装置21に遊技機メーカー特定手段21iを設け、接続中の遊技機10から取得した遊技機IDから当該遊技機10のメーカーを特定できるようにしてある。すなわち、遊技機メーカー特定手段21iは、遊技機固有情報から当該遊技機が属するグループの一例である製造メーカーを特定するグループ特定手段として機能し、この遊技機メーカー特定手段21iにて特定された遊技機メーカーの遊技機メーカー識別子(遊技機メーカーID)毎に、情報記録媒体Cの利用履歴を分別して累計し、情報記録媒体取引記憶手段21hに記録しておけば、この情報記録媒体Cを所持する遊技者が当該遊技機10の製造メーカーの様々な機種で遊技を行った利用履歴を細かに残すことができ、営業上、有用な情報となる。なお、遊技機10から出力される遊技機固有情報として、遊技機IDに加えて、機種IDやメーカーIDを取得できる場合は、遊技機メーカー特定手段21hを設ける必要はないが、改竄された偽りの遊技機固有情報が出力されている可能性もあるので、遊技機メーカーから提供された真正な機種対応テーブル等で確認するようにしても良い。
【0057】
上記のように、遊技媒体貸出装置20の情報記録媒体取引記憶手段21hで遊技機メーカーID毎に累計・記憶された利用履歴のうち、少なくとも、遊技媒体の貸出に消費した消費金額の累計値を、受け入れ中の情報記録媒体Cに記録・更新するようにしておけば、この情報記録媒体Cを所持する遊技者が当該遊技機10の製造メーカーの他機種で消費した金額の累計を情報記録媒体Cに記録でき、該当メーカーの他機種へ移動した後も継続的な累計値が更新される。また、遊技機IDや遊技機メーカーIDと関連付けて記憶している履歴情報は、ホールコンピュータ30やプリペイドシステム管理コンピュータ50等の上位管理コンピュータへ送信するようにしても良い。
【0058】
次に、遊技媒体貸出装置20と遊技機10が起動して、遊技媒体貸出動作が可能となる一連の処理を、図7に基づき詳述する。図7では、遊技機10の起動処理と遊技媒体貸出装置20の起動処理とを並記することで、相互に行う信号の送受信の時系列な流れを分かり易くした。
【0059】
先ず、遊技機10は、電源投入により、遊技媒体貸出装置20で基準電圧VL(例えば、DC18V)を生成するための電源供給を開始し(ステップS101)、自己診断を行い(ステップS102)、診断結果に異常があるか否かを判定する(ステップS103)。このステップS103の判定で異常がなければ、遊技媒体貸出装置20が正常に稼働することで生成される基準電圧VLが供給されるのを待つ(ステップS104)。もし、ステップS103で異常有りと判定された場合には、エラー表示等を行って異常停止し(ステップS105)、遊技媒体貸出処理を行うことはない。
【0060】
一方、遊技媒体貸出装置20は、電源投入により、自己診断および自己モード確認(例えば、1度数当たり貸出個数や1度数当たり消費金額等の設定情報の確認)を行い(ステップS201)、確認結果として異常があるか否かを判定する(ステップS202)。このステップS202の判定で異常がなければ、遊技機10へ基準電圧VLを出力し(ステップS203)、遊技機10から遊技機接続確認信号(PSI)が入力されるのを待つ(ステップS204)。もし、ステップS202で異常有りと判定された場合には、遊技媒体貸出装置20の適所に設けたエラー表示灯等でエラー表示を行うと共に、ホールコンピュータ30やプリペイドシステム管理コンピュータ50等の上位システムへ異常検知を報告し(ステップS205)、遊技媒体貸出処理を行うことはない(ステップS206)。
【0061】
上記のようにして、遊技媒体貸出装置20から基準電圧VLを受信した遊技機10は、遊技媒体貸出装置20へ遊技機接続確認信号(PSI)を出力し(ステップS106)、遊技機ID出力信号線を介して遊技機IDを出力する(ステップS107)。
【0062】
一方、上記ステップS204で遊技機接続確認信号の入力待ちをしていた遊技媒体貸出装置20が遊技機接続確認信号を受けると、この遊技機接続確認信号の入力(例えば、立ち上がり)を契機として遊技機ID出力信号線から遊技機IDの読み取りを開始する(ステップS207)。そして、遊技機10から遊技機IDを読み出せたか否かを判定し(ステップS208)、遊技機IDを読み出せた場合には、前回の遊技機ID(既に遊技機ID記憶手段21bに記憶されている遊技機ID)と同じか否かを判定し(ステップS209)、前回と同じIDと判定されれば、遊技ID記憶手段21bの遊技機IDを上書きし(ステップS210)、この遊技機IDから遊技機メーカーIDを取得する(ステップS211)。
【0063】
しかしながら、上記ステップS209で、前回と同じではないと判定された場合には、上記ステップS205へ移行し、エラー表示灯等でエラー表示を行うと共に、ホールコンピュータ30やプリペイドシステム管理コンピュータ50等の上位システムへ異常検知を報告し、異常停止する。すなわち、前回遊技機IDと今回遊技機IDが異なることから、遊技機10に対する不正改竄が疑われるため、遊技媒体貸出装置20の動作を規制することで、不正な遊技が行われることを防止できる。なお、前回遊技機IDと今回遊技機IDが異なっていた場合、いきなり異常停止させずに、今回取得した遊技機IDを上位システム(ホールコンピュータ30等)へ問い合わせ、該当する遊技機10が適正に交換されていた場合には、前回遊技機IDを今回遊技機IDで上書きして、通常起動するようにしても構わない。
【0064】
なお、新装開店などで遊技機10の入れ替えを行った場合など、遊技媒体貸出装置20の記憶する遊技機IDを新たな遊技機IDに更新する処理の一例を説明する。図8は遊技機ID更新処理を示すもので、上記ステップS206で貸出装置異常停止になった場合、或いは出荷直後の初期状態(遊技機ID記憶手段21bに前回遊技機IDが記憶されていない状態)で、遊技場の係員等が行う更新処理の操作を待ち(ステップS31)、接続中遊技機IDへの更新操作が行われたか否かを判定する(ステップS32)。なお、遊技機IDの更新操作は、遊技媒体貸出装置20に設けた操作パネル等が行うようにしても良いし、係員等が所持するリモコンから行うようにしても良い。そして、更新操作があると、接続中の遊技機ID(今回遊技機ID)を更新情報として記録し(ステップS33)、記録した遊技機IDを上位システム(ホールコンピュータ30等)に通知する(ステップS34)。このように、遊技媒体貸出装置20で遊技機ID更新処理を行えば、ホールコンピュータ30等へ更新された遊技機IDを送信できるので、台入替時の設定変更が自動的に行われることとなり、旧来のように手入力で設定操作を行う必要が無く、入れ替え作業の効率化を図れると共に、入力ミス等によって情報の信頼性が損なわれることもない。
【0065】
一方、上記ステップS208において、遊技機IDが無しと判定された場合は、遊技機ID記憶手段21bに前回遊技機IDも記憶されていないかを判定し(ステップS212)、前回IDも無しであった場合には、遊技機IDの出力機能を有していない旧来の遊技機10が接続されていると推定できるので、メーカーIDも無しに設定する(ステップS213)。
【0066】
上記のようにして、遊技媒体制御装置20で遊技機IDの設定又は遊技機ID無しの設定が行われた後には、遊技機10からの遊技機準備状態信号(PRDY)がONに変わるまで待機する(ステップS214)。そして、遊技機10から遊技機準備状態信号のON出力を行うと(ステップS108)、これを受けた遊技媒体貸出装置20は、遊技媒体の貸出に関連する情報を遊技機IDもしくは遊技機メーカーID、或いは遊技機IDおよび遊技機メーカーIDの両方に関連付けて、取引内容を逐次記録して行けるようにスタンバイする(ステップS215)。
【0067】
この取引内容を記録可能な情報記録媒体Cにおける記録領域の構成例を図9に示す。情報記録媒体Cは、少なくとも、カードID、残価値、メーカー別累積消費金額の記録領域(フィールド)を有するもので、例えば、第8フィールド以降に遊技機メーカー毎の累計消費金額を記録できるようになっている。なお、記録内容に応じて該当フィールドを暗号化して記録すれば、セキュリティを高めることができる。また、第8フィールド以降に記録する遊技機メーカーIDとその累計消費金額は、情報記録媒体Cが使用された順に遊技機の製造メーカーを順次追加して行くようにしても良いが、例えば、第8〜第X+1フィールドまでを予め利用頻度の高い優先登録メーカー(例えば、遊技機メーカー1〜遊技機メーカーN)用の枠として設定しておき、それ以外の遊技機メーカーを第X+2フィールド以降へ順次追記して行くようにしても良い。或いは、この遊技場における管理システム上で遊技機メーカーIDが割り振られていない遊技機メーカーについては、未分類遊技機メーカーとして全体を一括りにした累積消費金額を記録するようにフィールドを設定しても良い。
【0068】
その後、遊技媒体貸出装置20は、遊技者からの貸出要求に応じて遊技媒体貸出処理を行い(ステップS216)、また、遊技機10の接続断が検知されたか否かを判定し(ステップS217)、遊技機10との接続断が生じていると判定された場合には、ステップS201へ移行して、遊技機10に対する動作モード確認処理を改めて行う。同様に、遊技機10も、遊技媒体貸出装置20からの貸出要求に応じて遊技媒体貸出処理を行い(ステップS109)、また、遊技媒体貸出装置20の接続断が検知されたか否かを判定し(ステップS110)、遊技媒体貸出装置20との接続断が生じていると判定された場合には、ステップS102へ移行して、遊技媒体貸出装置20との動作モード確認処理を改めて行う。
【0069】
次に、遊技媒体貸出装置20が行う遊技媒体の貸出動作とその記録動作に着目した遊技媒体貸出処理を図10に基づいて説明する。上記遊技媒体貸出装置起動処理で説明したように、初期化を行い(ステップS401)、接続されている遊技機10より遊技機IDを取得し(ステップS402)、この遊技機IDから当該遊技機10の製造メーカーのメーカーコードを取得する(ステップS403)。
【0070】
続いて、情報記録媒体Cが投入されたか否かを判定し(ステップS404)、情報記録媒体Cが投入されると、情報記録媒体取引記憶手段21hの今回累計消費金額を帰零し(ステップS405)、情報記録媒体Cの記録情報から該当遊技機メーカーの累計消費金額を取得しておく(ステップS406)。なお、接続されている遊技機10に対応する製造メーカーのメーカーコードが設定されていない場合は、未分類遊技機メーカーコードに割り当てて累計してゆけば良い。
【0071】
以後、遊技者が行う返却操作があったか否か(ステップS407)、入金操作があったか否か(ステップS408)、貸出操作があったか否かを判定し(ステップS409)、貸出操作があれば、投入中の情報記録媒体Cにおける残価値から貸出1回分の金額を減算して更新し(ステップS410)、貸出1回分の遊技媒体の払出を遊技機10へ指示し(ステップS411)、今回累計消費金額に貸出1回分の金額を加算して更新する(ステップS412)。上記ステップS408で入金操作があった場合には、投入中の情報記録媒体Cにおける残価値に入金金額分を加算して更新する(ステップS413)。
【0072】
上記ステップS407で返却操作が行われた場合には、上記ステップS406で情報記録媒体Cから読み出した該当遊技機メーカーの累計消費金額に今回の累計消費金額分を加算して更新し(ステップS414)、更新後の該当メーカーの累計消費金額を情報記録媒体Cの対応フィールドに書き込み(ステップS415)、情報記録媒体Cを返却し(ステップS416)、更に、遊技機メーカーコードと関連付けて今回累計消費金額を上位システム(例えば、ホールコンピュータ30)へ送信する(ステップS417)。
【0073】
図11は、上記のように遊技媒体貸出装置20から累計消費金額の送信を受けるホールコンピュータ30にて管理する台別遊技機固体管理情報テーブルの一例を示すものである。これと同様の情報がプリペイドシステム管理コンピュータ50によっても収集管理され、上述したように、プリペイドシステムデータセンター200へ送信される。しかも、遊技機10の不正改竄等による遊技機IDの変化の有無を的確に判定した上で収集した遊技関連情報がプリペイドシステム管理コンピュータ50よりプリペイドシステムデータセンター200へ提供されるので、遊技機の稼働率や売上などの信頼性が担保され、プリペイドシステム会社が提供する情報の価値を高めることができる。
【0074】
上述の第1構成例に係る遊技媒体貸出装置20においては、遊技機固有IDを受信するタイミングを監視するために、遊技機との遊技媒体貸出インターフェースとして予め備えている信号線の入力信号である遊技機接続確認信号(PSI)を監視し、PSI信号がOFF→ONになった後に遊技機ID出力信号から遊技機IDを受信する方法について説明したが、遊技機10が遊技機ID信号を出力するタイミングはこれに限定されるものではなく、遊技媒体貸出装置20が検知可能なタイミングであれば、如何様に設定しても良い。図12は、第2構成例に係る遊技媒体貸出装置20′の概略構成を示し、遊技機10′が外部出力端子板10bを介して出力する信号を受信可能である。なお、図12において、第1構成例の遊技媒体貸出装置20と同一の構成には、同一符号を付して説明を省略した。
【0075】
遊技機10′が外部出力端子板1bより出力する信号のうち、遊技機自身の状態である遊技機状態をホールコンピュータ30等へ報知するために出力する遊技機状態信号(例えば、扉開放信号、不正検出信号、大当り信号等)については、中継器40′から遊技媒体貸出装置20′の外部入出力端子板20bにも入力されるものとし、遊技媒体貸出制御装置21′の遊技機状態情報取得手段21jによって遊技機状態情報を取得することができる。そして、遊技機固有情報受信手段たる遊技機ID信号解読手段21aには、遊技機10′から遊技機固有情報として遊技機IDが出力される条件である遊技機固有情報受信条件が予め設定してあり、遊技機状態情報取得手段21jが取得した遊技機状態が遊技機固有情報受信条件を満たしたタイミングで遊技機ID出力信号を読み取るのである。なお、遊技機10′に確認入力部11(図12において、破線で示す)を設け、遊技機IDを遊技媒体貸出装置20′が正しく受信ができたか否かを遊技機10′へ確認するようにしてもよい。
【0076】
上記のようにして、遊技機ID信号解読手段21aが遊技機IDを読み取ると、遊技機ID記憶手段21bに記憶し、遊技機ID比較手段21cが、遊技機ID記憶手段21bに記憶されている前回遊技機IDと比較し、遊技機ID比較手段21cが前回遊技機IDと今回遊技機IDの不一致という判定を出した場合には、外部通信手段21dが通信回線を通じてプリペイドシステム管理コンピュータ50等へ異常検知信号を送信するので、セキュリティを高めることができる。
【0077】
なお、遊技機10′における遊技機状態を用いた遊技機固有情報受信条件としては、例えば、遊技機10′で遊技上の大当りが発生した状態を報らせる大当り信号がONになること、遊技機10′の扉が開放した状態を報らせる扉開放信号がONになること、遊技機10′に対する不正行為を思われる磁石・電波・振動等を各センサーで検知した状態または大当り中以外に大入賞口への入賞が検知された状態を報らせる不正検出信号がONになること等がある。
【0078】
また、遊技機ID出力信号を遊技媒体貸出装置20′が受信するタイミングである遊技機固有情報受信条件は、遊技機状態信号のON/OFF変化時だけでなく、このON/OFF変化を契機として一定時間経過後、或いは周期的に遊技機ID出力信号を受信するようにしても良い。例えば、遊技機10′は、大当り信号をON、扉開放信号をON、不正検出信号をONにすると、1分おきに遊技機ID信号を出力するように設定した場合、遊技媒体貸出装置20′は、最初の遊技機ID読み取りタイミングから1分ごとに遊技機固有情報受信条件が成立するように設定しておけば、遊技機IDが変わるような不正改竄が行われそうな状況下で頻繁に遊技機IDの確認を行うことができ、一層セキュリティを高めることが出来る。
【0079】
上記のように、遊技機10′が遊技機状態の変化を契機として一定周期で遊技機ID信号を出力するように設定した場合、遊技媒体貸出装置20′の遊技機ID信号解読手段21aが遊技機IDを読み取る毎に遊技機ID比較手段21cによる比較を行う必要はなく、例えば、遊技機IDの受信が所定回数に達したときを比較実行条件として、適宜な頻度(例えば、1時間に1度程度)で遊技機ID比較手段21cによる比較を行うようにすれば、遊技媒体貸出制御装置21′が過負荷となることもないし、遊技機ID監視によるセキュリティ効果を損なうこともない。
【0080】
上述した第1構成例に係る遊技媒体貸出装置20および第2構成例に係る遊技機20′においては、遊技機10,10′からの遊技機ID出力信号を受信することで遊技機IDを取得するものであったが、遊技媒体貸出装置20,20′が遊技機固有情報を取得する方法は、これに限定されるものではない。図13に示すのは、第3構成例に係る遊技媒体貸出装置20″の概略構成であり、遊技機10″の適所(例えば、裏面側)に設けた遊技機固有情報記録手段としてのRFIDタグ12からタグ情報を読み取ることで、遊技媒体貸出装置20″が遊技機IDを取得するのである。
【0081】
なお、RFIDタグ12は、RFID(Radio Frequency Identification)技術を用いた情報記録媒体で、例えば、遊技機10″のメーカー出荷時に設けるものとし、メーカー名(或いはメーカーID)、機種名(或いは機種ID)、シリアルナンバ(遊技機ID)等の情報がICチップに記憶されており、RFIDリーダのアンテナ(例えば、遊技機遊技媒体貸出装置20″の外付タグR/W部22)を近接させれば、非接触で記憶情報を読み出すことが出来る。
【0082】
上記RFIDタグ12を設ける箇所は特に限定されるものではないが、日常の清掃作業などで剥がれたり、悪戯で剥ぎ取られるような事態を避けるためには、遊技機10の裏面側に設けておくことが望ましい。例えば、遊技機10の主基板のプログラムROMに貼付されたラベル(名称またはQRコードを印刷したラベル)、主基板が封入された透明ケースの内側適所(主基板の目視点検を妨げない箇所)、主基板が封入された透明ケースのカシメ金具とカシメキャップの間などに設けておくと、主基板封入ケースの封印を破らない限り、RFIDタグ12に触れることが出来ないので、当該遊技機10″本来の情報とは異なる情報を記憶させた偽のRFIDタグに取り替えられるような不正を抑止できる。また、主基板を封入したケースの開放を禁止する封印シールの内部にRFIDタグ12を設けておけば、基板ケースの封印を破るとRFIDタグ12も破壊されて情報を読み出すことが出来なくなるので、基板封入ケースが開封されて不正が行われた可能性の高い状態を、RFIDタグ12の読出可否によって検知することができる。
【0083】
また、遊技機10″の裏面側に配置される制御基板として、払出制御基板にRFIDタグ12を設けるとすれば、払出制御基板のプログラムROMに貼付されたラベル(名称またはQRコードを印刷したラベル)、払出制御基板が封入された透明ケースの内側適所(払出制御基板の目視点検を妨げない箇所)、払出制御基板が封入された透明ケースのカシメ金具とカシメキャップの間などに設けた場合でも、払出制御基板ケースの封印を破らない限り、RFIDタグ12に触れることが出来ないので、当該遊技機10″本来の情報とは異なる情報を記憶させた偽のRFIDタグに取り替えられるような不正を抑止できる。また、払出制御基板を封入したケースの開放を禁止する封印シールの内部にRFIDタグ12を設けておけば、基板ケースの封印を破るとRFIDタグ12も破壊されて情報を読み出すことが出来なくなるので、基板封入ケースが開封されて不正が行われた可能性の高い状態を、RFIDタグ12の読出可否によって検知することができる。
【0084】
このほか、検定・認定を受けた機種に貼付する組合などの証紙シール内部にRFIDタグ12を設けた場合には、気付かれないように証紙シール自体を剥がしたり貼り直したりすることが不可能なので、不正防止に有効である。また、機種毎に固有となる外部端子盤説明シール(機種名も印刷されているシール)内部にRFIDタグ12を設けるようにしても良い。
【0085】
遊技媒体貸出装置20″は、貨幣投入口23aから投入された貨幣Mによって、プリペイド媒体(例えば、磁気記録部に有価価値を記録したカード形状のプリペイドカードやICを内蔵した硬貨形状のプリペイドコイン等)の情報記録媒体Cを発行したり、媒体挿排口23bから投入された情報記録媒体Cに残っている有価価値に基づいて遊技球の貸出制御を行う。
【0086】
なお、遊技媒体貸出装置20″で遊技球貸出のために使用できる情報記録媒体Cは、購入金額に応じた有価価値が記録されたプリペイド媒体に限定されるものではなく、遊技で獲得した遊技球を顧客管理サーバ上の会員番号をキーとする口座に貯めておける貯玉システムを利用可能な会員カードを媒体挿排口23bから受け入れ、遊技で獲得した遊技媒体の預入や預け入れた遊技媒体の引出を行うことができるようにしても良い。
【0087】
遊技媒体貸出装置20″の遊技媒体貸出制御装置21′は、投入された貨幣Mの真贋や金額を識別する貨幣識別部24、表示パネルや操作ボタンからなる表示/操作部25、媒体挿排口23bから投入された情報記録媒体Cを保持する記録媒体保持部26の記録媒体R/W部26a、警告を含む種々の状態表示を行うための状態表示灯20c等と接続され、種々の情報を受信すると共に制御信号を送出する。電源部27は、外部から電源供給を受けて、遊技媒体貸出制御装置21′等へ所要の電源を供給する。
【0088】
また、遊技媒体貸出制御装置21′は、遊技機10″に設けたRFIDタグ12から遊技機固有情報を非接触で取得する遊技機固有情報取得手段21kと、遊技機固有情報取得手段21kにより取得した遊技機固有情報を記憶可能な遊技機固有情報記憶手段21lと、遊技機固有情報記憶手段21lに遊技機固有情報が既に記憶されているとき、遊技機固有情報取得手段21kにより取得した今回遊技機固有情報と、前記遊技機固有情報記憶手段21lが記憶している前回遊技機固有情報とが一致するか否かを比較する遊技機固有情報比較手段21mと、遊技機固有情報比較手段21mが前回遊技機固有情報と今回遊技機固有情報が一致しないと判定した場合に、遊技機固有情報の不一致を報知する異常報知手段21nを備える。このほか、図示を省略したが、情報記録媒体R/W手段、遊技機メーカー特定手段、情報記録媒体取引記憶手段等も備える。
【0089】
さらに、遊技媒体貸出装置20″は、外部機器接続用中継基板20dを介して、遊技機10″、ホールコンピュータ30、店舗管理コンピュータ101としてのプリペイドシステム管理コンピュータ50と接続され、相互にデータ通信を行う。
【0090】
なお、本構成例の遊技媒体貸出装置20″においては、既存の遊技媒体貸出装置が標準的に備えている情報記録媒体Cの読み書き用リーダ/ライタが、RFID技術による情報の読み書きが可能なICを内蔵していることから、情報記録媒体Cのリーダ/ライタの主要論理回路を、RFIDタグ12の記録情報を読み出すRFIDリーダの主要論理回路として兼用するものとし、切替スイッチ28の切替制御によって、遊技媒体貸出制御装置21′への情報取得先を、記録媒体R/W部26aもしくは外付けタグR/W部22の何れかに切り替えるのである。
【0091】
本構成例の遊技媒体貸出装置20″においては、遊技機10″からの遊技機ID出力信号の受信タイミングに合わせて読み取る必要がないので、遊技機固有情報の取得タイミングの自由度を高めることが出来る。例えば、第1構成例の遊技機貸出装置20と同様に、遊技機10″の遊技機接続確認信号の立ち上がりを契機にRFIDタグ12の読み取りを行うほかに、情報記録媒体Cが投入或いは返却される毎に遊技機10″からRFIDタグ12を読み取って、遊技機IDの比較を行うようにすれば、遊技機IDが変わるような不正改竄を迅速に検出できる。
【0092】
次に、遊技機10および遊技媒体貸出装置20から取得できる遊技関連情報の具体的なデータ管理について説明する。
【0093】
図14は、遊技店100における店舗管理コンピュータ101とプリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201とプリペイドシステム会社のオペレーションサーバ300とWEBサーバ400におけるデータ管理ファイルの構成を示すもので、データ管理ファイルの詳細を図15に示す。
【0094】
店舗管理コンピュータ101は、自店舗マスタファイルF1−1、自店舗有効カードマスタファイルF1−2、取引履歴データファイルF1−3を管理する。自店舗マスタファイルF1−1は、この遊技店100の立地等の属性やシステム稼働開始日等のマスタデータが格納されている。自店舗有効カードマスタファイルF1−2は、現在有効な店舗会員カード(会員登録した遊技者が所持するカードタイプの情報記録媒体)の最新状態を格納する。取引履歴データファイルF1−3は、会員カードIDや遊技機IDと関連付けられた全取引データを一定期間分格納しておくものである。
【0095】
データセンターサーバ201は、店舗別取引履歴データファイルF2−1、全国遊技機有効機種マスタファイルF2−2、全国有効カードマスタファイルF2−3、全国店舗マスタファイルF2−4、遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データファイルF2−5、全国遊技者別稼働集計データファイルF2−6を管理する。
【0096】
店舗別取引履歴データファイルF2−1は、プリペイドシステム会社が提供するシステムの全加盟店の取引履歴データを格納するもので、各遊技店100から送信される取引履歴データファイルF1−3を統合したものである。全国遊技機有効機種マスタファイルF2−2は、遊技機IDの取得が可能な遊技機のマスタデータを格納するもので、各遊技機メーカー500から提供された情報であり、この情報は、各遊技店100にも提供される。全国有効カードマスタファイルF2−3は、全国の自店舗有効カードマスタファイルF1−2を統合して格納するもので、姉妹店で共通に使用できる共有カードの場合には、同一カードに対して複数のレコードが存在する場合も有り得る。
【0097】
全国店舗マスタファイルF2−4は、全国の自店舗マスタF1−1を統合して格納する。遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データファイルF2−5は、遊技機ID(特定メーカーの特定機種)別に集計した稼働データを店舗コードや会員番号に関連付けて格納する。全国遊技者別稼働集計データファイルF2−6は、会員カードIDをキーとして全店の稼働データを集計して格納したものである。
【0098】
オペレーションサーバ300は、店舗別取引履歴データファイルF3−1、店舗法人マスタファイルF3−2、遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3、遊技者別稼働ポイント集計データファイルF3−4、カード・顧客マスタファイルF3−5、店舗法人別実請求額データファイルF3−6、店舗別ポイント行使データファイルF3−7、遊技機メーカー別遊技機別稼働ポイント集計ファイルF3−8、遊技者別ポイント行使(発注)データファイルF3−9、遊技機メーカー向け景品出庫指示データファイルF3−10を管理する。
【0099】
店舗別取引履歴データファイルF3−1は、全国の加盟店の取引履歴データを格納するもので、データセンターサーバ201で管理する店舗別取引履歴データファイルF2−1とリンクする。店舗法人マスタファイルF3−2は、店舗および経営法人(請求書送付先)のマスタデータを格納するもので、遊技店100が独立経営ではなく、経営法人の系列に属しているような場合には、経営法人にて管理できるようにする。遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3は、遊技機10の機種毎に設定される稼働ポイント(遊技機の稼働時間や消費金額に応じて、遊技店や遊技客に付与されるポイント)の倍率等を設定するマスタデータを管理する。
【0100】
遊技者別稼働ポイント集計データファイルF3−4は、会員カードIDをキーとして遊技者別のポイント残高を格納する。カード・顧客マスタファイルF3−5は、会員カードIDとこれを所持する顧客の属性(会員登録に際して入力された情報など)を格納する。店舗法人別実請求額データファイルF3−6は、ポイント付与・行使分の明細およびそれらを反映した実際の請求書データを格納する。店舗別ポイント行使データファイルF3−7は、WEBサーバ400より通知された当該店舗の当月のポイント行使データを管理する。
【0101】
遊技機メーカー別遊技機別稼働ポイント集計ファイルF3−8は、遊技機メーカーが会員もしくは店舗に当月付与するポイントを集計したデータを管理する。遊技者別ポイント行使(発注)データファイルF3−9は、WEBサーバ400より通知された当該会員(遊技者)のポイント行使データ(遊技機メーカーに対するオリジナル景品の発注などの履歴)を管理する。遊技機メーカー向け景品出庫指示データファイルF3−10は、F3−9による景品発注データに基づいて遊技機メーカーへ景品出庫指示を出したデータを管理する。
【0102】
WEBサーバ400は、店舗別ポイント付与データファイルF4−1、店舗別ポイント行使データファイルF4−2、遊技機別全国稼働集計データファイルF4−3、遊技者別ポイント行使(発注)データファイルF4−4、遊技者別ポイント付与データファイルF4−5、店舗法人別認証マスタファイルF4−6、店舗別帳票イメージ電子データファイルF4−7、遊技機メーカー別認証マスタファイルF4−8、店舗別遊技機メーカー別遊技機稼働統計データファイルF4−9、遊技者別認証マスタファイルF4−10を管理する。
【0103】
店舗別ポイント付与データファイルF4−1は、当月に該当店舗に付与されたポイント(プリペイドシステム提供会社が付与したポイントおよび遊技機メーカーが付与したポイント)のデータを管理する。店舗別ポイント行使データファイルF4−2は、当月に店舗側から行使を宣言したポイントデータを管理するもので、オペレーションサーバ300の店舗別ポイント行使データファイルF3−7は、このF4−2とリンクする。遊技機別全国稼働集計データファイルF4−3は、遊技機の店舗属性別、遊技者属性別に整理分類された集計データを管理する。
【0104】
遊技者別ポイント行使(発注)データファイルF4−4は、当月に該当遊技者(会員)が行使を宣言したポイントデータを管理するもので、オペレーションサーバ300の遊技者別ポイント行使(発注)データファイルF3−9とリンクする。遊技者別ポイント付与データファイルF4−5は、当月に該当遊技者(会員)に付与されたポイントデータを管理する。店舗法人別認証マスタファイルF4−6は、店舗や経営法人がログインするための認証情報と属性情報を管理する。
【0105】
店舗別帳票イメージ電子データファイルF4−7は、認証された店舗および経営法人向けに電子データとして送信する帳票データを管理する。遊技機メーカー別認証マスタファイルF4−8は、遊技機メーカーがログインするための認証情報と属性情報を管理する。店舗別遊技機メーカー別遊技機稼働統計データファイルF4−9は、遊技機メーカー向けに生成したより詳細な各種マーケティングデータを管理する。遊技者別認証マスタファイルF4−10は、当該遊技者(会員)がログインするための認証情報と属性情報を管理する。
【0106】
上記のように各種データの管理構成を有する遊技関連情報管理システムにおいては、遊技店100に対するサービスと遊技機メーカーに対するサービスと遊技客に対するサービスを様々に展開することができる。先ず、遊技店100に提供できるサービスを図16に基づき説明する。
【0107】
プリペイドシステム会社が遊技店100にポイント付与するサービスは、プリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201が、遊技店100からの遊技関連情報(取引履歴データファイルF1−3)に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データファイルF2−1を生成し、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300は、これを店舗別取引履歴データファイルF3−1として管理すると共に、該店舗別取引履歴データファイルF3−1からプリペイドシステムの利用実績に応じて遊技店毎に付与するポイントを算出し、WEBサーバ400は、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300から店舗別ポイント付与データを受けて店舗別ポイント付与データファイルF4−1にて管理し、遊技店100のホール経理部門からのデータ要求に応じて当該遊技店100のポイント付与データを提供すると共に、遊技店100からのポイント行使要求を受け付ける。
【0108】
そして、プリペイドシステムの利用実績に応じて付与された店舗別ポイントは、プリペイドシステムのシステム使用料、メンテナンス費用、機器購入費に充当でき、ポイント行使により減額された請求書が遊技店100(或いは遊技店経営法人本部700)へ送られるので、その分だけ費用負担を軽減でき、遊技店100へのプリペイドシステム導入および遊技関連情報提供サービスの利用促進を図ることができる。
【0109】
なお、プリペイドシステム会社からの請求書等をWEBサーバ400からダウンロードするサービスを遊技店100が選択した場合には、店舗別帳票イメージ電子データファイルF4−7で管理している店舗別帳票イメージデータ(例えば、請求書ハードコピーデータ)を当該遊技店100へ提供することで、請求書等のやりとりをペーパーレス化できるようにしても良い。このような、ペーパーレス化のオプションを選択した店舗に対しては、プリペイドシステム会社の社内工数や配達料を使って送付するコストが削減される対価として、相応するポイントをプリペイドシステム会社が付与するようにしても良い。
【0110】
さらに、帳票イメージ電子データとして、系列店舗の諸データを統合して、日次、月次等の遊技店経営法人本部700向け表イメージデータを生成・管理しておくようにし、この遊技店経営法人本部700向け表イメージデータをWEBサーバ400からダウンロードできるようにしても良い。斯くすれば、各遊技店100が遊技店経営法人本部700へ報告するために、当該期間の当該遊技店稼動データが印字されたプリペイドシステムの出力帳票から所要の数値を拾って電子化するという各遊技店100の手間を省けると同時に、数値の入力ミスを無くす事ができ、遊技店100の負担を軽減できる。このようなサービスは、比較的大型のチェーン店でニーズの高いものであり、このサービスを望む遊技店100に対してプリペイドシステム会社が追加サービスメニューとして提供し、その対価を追加請求する様にしても良い。この電子データ提供サービスの追加請求分に対する支払にポイントを充当できるようにしても良い。
【0111】
また、遊技機メーカーが遊技店100にポイント付与するサービスは、プリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201が、遊技店100からの遊技関連情報(取引履歴データファイルF1−3)に基づいて、遊技機メーカー毎の遊技機の機種別の稼働実績である遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データファイルF2−5を生成し、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300は、登録された遊技機メーカー毎の遊技機の機種別のポイント付与規則が定められた遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3を参照して遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データファイルF2−5から算出した各遊技店に付与するポイントを店舗別遊技機メーカー別遊技機別稼働ポイント集計ファイルF3−8として管理し、これが店舗別ポイント付与データファイルF4−1としてWEBサーバ400に管理され、遊技店100のホール経理部門からのデータ要求に応じて当該遊技店100のポイント付与データを提供すると共に、遊技店100からのポイント行使要求を受け付ける。
【0112】
そして、遊技機の稼働実績に応じて付与された遊技機メーカー別遊技機ポイントは、当該遊技機メーカーからの遊技機購入代金に充当できるようにしたので、遊技店の費用負担を軽減でき、遊技機メーカーからの遊技機導入を促進することができる。
【0113】
上述した遊技店100に対するポイント付与とポイント行使の流れを図17の例示データにより具体的に説明する。
【0114】
図17(1)の店舗マスタファイルは、店舗管理コンピュータ101がF1−1として管理している情報であり、プリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201がF2−4として管理しているファイルに含まれている。この店舗マスタファイルより、請求先が遊技店ではなく、経営法人宛にすることがわかる。なお、店舗マスタファイルとしては、チェーン店タイプ(単独、中小、大規模)やプリペイドシステム導入後経過期間(1年未満、1〜3年、3〜5年、5年超)、店舗の立地条件(郊外型、駅前型、商店街型など)、駐車場の規模、繁盛の度合い(超優良、優良、普通、低稼働)を示す格付けフラグなどの属性情報といった項目を含ませても良い。
【0115】
図17(2)の店舗別機種別取引履歴データファイルは、1日分の店舗別取引履歴を機種別に集計したものであり、図17(3)に示す遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3を参照することで分かる機種毎のポイント付与規則に基づいて、図17(4)に示すような遊技機メーカー付与ポイントをプリペイドシステム会社オペレーションサーバ300にて算出でき、店舗別遊技機メーカー別遊技機別稼働ポイント集計ファイルF3−8にて管理される。なお、本例示においては、メーカー付与ポイントは月次集計で一括付与するものとし、一月に満たないデータを随時集計して付与前のポイント概算を管理・提供するようなサービスは行わないものとしたが、より短い期間(1〜2週間あるいは1日単位)で集計・管理し、付与前のポイント概算を遊技店が参照できるようにしても良い。
【0116】
遊技機メーカー付与ポイントの付与条件は、遊技機メーカーが自由に決めるものであり、例えば、消費金額比例ポイント(当該遊技機でカードを使用した金額の総計に応じて付与されるポイント)、遊技時間比例ポイント(会員カードの場合は、挿入してから返却するまでを遊技時間として蓄積し、ビジターカードの場合は、挿入・入金から返却・帰零回収までを遊技時間として蓄積し、これらを合算した時間に応じて定まるポイント)、特定機種別稼働延べ日数ポイント(特定の機種が導入・稼働している事に対してポイント倍増期間等を設定してメーカーが付与するポイント)などがあり、複数のポイント付与条件を同時に提供するようにしても良い。
【0117】
上記のように遊技機メーカーより付与されたポイントの行使についても遊技機メーカーが自由に決めることができ、当該遊技機メーカーからの遊技機購入代金に充当できるようにしても良いし、獲得ポイントに応じた別のサービスを提供するようにしても良い。なお、遊技機の購入等の取引は遊技店100と遊技機メーカー500との間で成されるものであるから、プリペイドシステム会社は、遊技店100によるポイント行使に際して格別のサービス提供はせず、消費されたポイントを適正に管理する。
【0118】
また、プリペイドシステム会社と遊技機メーカーとの間でポイントを相互に交換できる様にしても良い。この場合、プリペイドシステム会社が付与するポイントをどの遊技機メーカーのポイントと相互交換できるかを店舗毎に設定する事ができる。プリペイドシステム会社としては、遊技店100からのポイント交換要求に対する手数料としてポイント消費させることで実質的な利益を上げることができるし、遊技店100としては、多少のコストを払うことで、ある程度まとまった量の遊技機メーカーポイントに変えて、入手したい遊技機の購入代金に充当できるというメリットがある。このようなポイント相互変換を行わない場合でも、遊技機メーカー別ポイントをWEBサーバ400から確認できるようにしておくと、遊技店100にとって利便性が高い。
【0119】
一方、プリペイドシステムを提供するカード会社が付与するポイントは、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300にて、店舗別取引履歴データファイルF3−1や店舗法人マスタファイルF3−2から図17(5)に示すように算出され、図17(6)に示すように、WEBサーバ400の店舗別ポイント付与データファイルF4−1にて管理される。なお、本例示においては、カード会社付与ポイントは月次集計で一括付与するものとし、一月に満たないデータを随時集計して付与前のポイント概算を管理・提供するようなサービスは行わないものとしたが、より短い期間(1〜2週間あるいは1日単位)で集計・管理し、付与前のポイント概算を遊技店が参照できるようにしても良い。
【0120】
カード会社付与ポイントの付与条件は、プリペイドシステム会社(カード会社)が自由に決めるものであり、例えば、基本ポイント(システム利用による課金データに比例するベーシックなポイント)、消費金額比例ポイント(カード発行やチャージによる販売金額ではなく、遊技媒体の貸出で実際に消費した金額に比例させて付与するポイント)、システム稼働延べ日数対応ポイント(当該プリペイドシステム会社のシステムを稼働させた日数に対して付与するポイント)などがあり、複数のポイント付与条件を同時に提供するようにしても良い。
【0121】
上記のようにしてカード会社付与ポイントを貯めた遊技店100がWEBサーバ400を介してポイント行使を要求すると、図17(7)に示すように店舗別ポイント行使データファイルF4−2(F3−7とリンク)にて管理される。ポイントの行使に際しては、WEBサービスサイトにポイント行使の選択画面を設け、図17(8)に示す店舗法人別認証マスタファイルにて管理されている認証データに基づき正規に認証された店舗(或いは経営法人)のポイント行使が受け付けられる。
【0122】
カード会社付与ポイントに対するポイント行使の種類も、カード会社が自由に決めるもので、例えば、翌月請求額へのポイント分値引の反映、当該カード会社と提携している遊技機メーカー・設備メーカーの機器購入・サービス利用時の割引券発行(割引券には、割引券番号をQRコード等で印刷しておき、1回だけ利用可能とし、利用後には直ちに利用済みフラグを立てることで、2度利用はできないようにする。)、当該カード会社と提携している遊技機メーカーのオリジナル景品との交換などがある。
【0123】
カード会社付与ポイントを請求額の値引きで行使した場合には、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300の店舗法人別実請求額データファイルF3−6でポイント分減額された実請求額が管理され、図17(9)に示すような請求書が生成され、経営法人宛に請求される。なお、カード会社では、ポイント付与とは別の割引サービスとして、図17(10)に示すような稼働月数別システム利用料割引率を設定しておき、当該カード会社のプリペイドシステムを導入してからの継続期間が長いほど割引率を高くして、当該システムを継続利用している遊技店ほど優遇するようにしても良い。なお、割引額に相当する価値をポイントで付与するようなサービスとしても良い。
【0124】
なお、上述した遊技機メーカー付与ポイントやカード会社付与ポイントは、遊技店の実績に応じて付与するものとしたが、例えば、系列店を束ねる経営法人に各遊技店のポイントを一括付与し、経営法人の自由裁量でポイント行使対照の店舗や使用ポイントを決めることができるようにしても良い。また、各遊技店へのポイント付与条件とは別に、経営法人に対してのポイント付与条件を定めて、経営法人にもポイントを付与するようにしても良い。
【0125】
次に、遊技者600に提供できるサービスを図18に基づき説明する。なお、サービスを受けられる遊技者600は、遊技店100における店舗会員用プリペイドカードの発行を受けることで、WEBサーバ400の利用も可能になるシステムとしても良いし、店舗会員用プリペイドカードの発行を受けた後、WEBサーバ400にアクセスして会員登録をしなければサービスを利用できないようなシステムとしても良く、何れにしても、WEBサーバ400にて遊技者600を認証できる認証情報が遊技者別認証マスタファイルF4−10に記録されていればよい。
【0126】
遊技機メーカーが遊技者600にポイント付与するサービスは、データセンターサーバ201が、各遊技店100からの取引履歴データファイルF1−3を統合して店舗別取引履歴データファイルF2−1を生成し、登録された遊技者が各遊技店100で情報記録媒体を使って遊技を行った遊技履歴を統合して全国遊技者別稼働集計データファイルF2−6を生成し、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300は、登録された遊技機メーカー毎のポイント付与規則を定めた遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3を参照して遊技者別稼働ポイントを算出し、遊技者別稼働ポイント集計データファイルF3−4で管理し、WEBサーバ400の遊技者別ポイント付与データファイルF4−5を介して当該遊技者600へポイント残高やポイント使用(景品交換)案内等を提供し、遊技者600からのポイント行使要求を受けると、当該遊技機メーカーへ仲介し、遊技機メーカーより所望の景品が送られる。このように、遊技者は好みの遊技機で遊技した結果に応じて、当該遊技機メーカーから好みのサービス(好みの遊技機に関連したオリジナル景品との交換など)を受けることができ、遊技店の売上向上にも大きく寄与できる。
【0127】
なお、プリペイドシステム会社による遊技者向けサービスとしては、遊技者の獲得ポイント照会のポイントデータ提示に限らず、遊技者600が会員登録している店舗(或いは系列全店)におけるサービス情報や自分の遊技履歴データなどを閲覧できるサービスを提供すれば、遊技店100への集客を促すこともできる。
【0128】
また、プリペイドシステム会社による遊技者向けサービスとして、プリペイドシステム会社が独自のポイントを付与して、プリペイド式情報記録媒体の利用促進を図るようにしても良い。斯くする場合、データセンターサーバ201の全国遊技者別稼働集計データファイルF2−6に基づいて、オペレーションサーバ300は、登録された遊技者600が各遊技店100で情報記録媒体(店舗会員用プリペイドカード)を使って遊技媒体を借り受けた媒体使用履歴を統合し、遊技者の媒体使用履歴に応じて予め定めた媒体使用ポイント付与規則に基づくプリペイド使用ポイントを算出して、遊技者別プリペイド使用ポイント集計データファイルとして管理し、WEBサーバ400の遊技者別ポイント付与データファイルF4−5を介して当該遊技者600へポイント残高やポイント使用(景品交換)案内等を提供し、遊技者600からのポイント行使要求を受けると、当該遊技者600へ所望の景品をプリペイドシステム会社より送付する。このプリペイドシステム会社が遊技者に付与するプリペイド使用ポイントの行使は、景品送付に限定されるものではなく、プリペイドシステム会社が開催するイベント(コンサートやトークショー)への参加権や、提携する遊技機メーカーの新機種試打会への招待状、各種オープン懸賞への応募権などを選択できる様にしても良い。
【0129】
上述した遊技者600へのポイント付与とポイント行使の流れを図19の例示データにより具体的に説明する。
【0130】
図19(1)の店舗マスタファイルは、遊技者600が会員登録している遊技店100の店舗管理コンピュータ101がF1−1として管理している情報であり、遊技者が複数の店舗で遊技を行うと、各遊技店100より取引履歴データがプリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201へ供給され、図19(2)に示すような全国遊技者別稼働集計データファイルF2−6として管理される。
【0131】
なお、遊技者600の会員登録条件は特に限定されるものではないが、WEBサーバ400へのアクセスやWEBサーバ400からの情報提供(電子メール送信)を考慮すると、メールアドレスを必須登録項目とすることが望ましい。斯くすれば、WEBサーバ400へのログインIDとして、日頃から遊技者600が利用しているEメールアドレスを使うことができ、遊技者600にとって覚え難い会員番号をログインIDとして入力させるよりも、遊技者の利便性を高めることができる。また、本人確認のため、事前に電話番号と住所、氏名・電話番号・生年月日などを登録しておき、ポイント行使の要求を受け付ける際の本人確認に用いれば、第三者による不正使用を抑制できる。このような個人情報を登録した場合には、個人情報に対する不正アクセスをガードするため、登録情報の確認・変更に際しては別途パスワードの入力を要求するように設定しても良い。
【0132】
プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300は、図19(3)に示すような遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3を参照し、遊技者別稼働集計データから遊技機メーカー付与ポイントデータ(図19(4)を参照)を生成する。なお、遊技機メーカー付与ポイントも一月単位で付与するものとし、遊技者600が複数の遊技機で遊技した結果である1ヶ月分の獲得ポイントの合計が、図19(5)に示すような遊技者別稼働ポイント集計データファイルF3−4として管理される。
【0133】
WEBサーバ400は、プリペイド会社オペレーションサーバ300の遊技者別稼働ポイント集計データを元に、遊技者別ポイント付与データファイルF4−5を管理し、各遊技者600宛に獲得ポイント情報や該ポイントと交換できるサービスを電子メール(例えば、図19(8)を参照)で提供する。遊技機メーカー付与ポイントにより交換可能な景品は、遊技機メーカーが自由に決めることができ、例えば、ポイント付与メーカー製非売品プレミアムグッズ、メーカーイベント参加整理券、遊技店新機種導入時優先入場整理券を提供したり、他のポイント提供会社と提携して他のポイントへの交換を可能にするサービスでも良い。
【0134】
遊技者600よりポイント行使の要求があると、図19(6)に示すような遊技者別ポイント行使データファイルF4−10で管理する。なお、このファイルF4−10は、プリペイド会社オペレーションサーバ300の遊技者別ポイント行使データファイルF3−9とリンクし、これを元に遊技機メーカー向景品出庫指示データファイルF3−10を管理する。また、ポイント行使を受け付けると、ポイント行使情報の控え(例えば、図19(9)を参照)を遊技者600へ送付する。
【0135】
ポイント行使によるポイント交換景品が遊技者600へ送付するものである場合(クーポン券のように電子メールやWEBで提供できないものの場合)、ポイント行使要求時に遊技者600が送付先住所を入力するようにしても良いが、図10(7)に示すような遊技者別認証マスタファイルF4−10に遊技者属性情報として住所が登録されている場合には、この登録情報を使って遊技機メーカーへの景品出庫指示を行うようにしても良い。
【0136】
次に、遊技機メーカー500に提供できるサービスを図20に基づき説明する。
【0137】
プリペイドシステム会社は、遊技機メーカー500における自社遊技機の稼働状況などのマーケティングに有用な情報(地域/立地別顧客層別機種別稼働情報)を、WEBサーバ400の店舗別遊技機メーカー別遊技機稼働統計データファイルF4−9より各遊技機メーカー500に提供する。また、前述したように、遊技機メーカー500が遊技者に付与する遊技機メーカー付与ポイントに関する情報管理サービスも提供する。
【0138】
上述した遊技機メーカー500への情報提供とポイント管理サービスの流れを図21の例示データにより具体的に説明する。
【0139】
図21(1)の店舗マスタファイルは、遊技機メーカー500の遊技機が導入されている遊技店100の店舗管理コンピュータ101がF1−1として管理している情報であり、当該遊技機メーカー500の遊技機で遊技者が遊技を行うと、各遊技店100より取引履歴データがプリペイドシステムデータセンター200のデータセンターサーバ201へ供給され、図21(2)に示すような店舗別取引履歴データファイルF2−1として管理され、これはプリペイドシステム会社オペレーションサーバ300のファイルF3−1とリンクする。
【0140】
そして、オペレーションサーバ300は、店舗別取引履歴データファイルF3−1をメーカーコードおよび機種名でソートすることにより、図21(4)に示すような機種別全国稼働集計データを生成し、これがWEBサーバ400の遊技機別全国稼働集計データファイルF4−3にて管理される。さらに、WEBサーバ400は、このファイルF4−3を元に遊技機メーカー別の統計データを生成し、店舗別遊技機メーカー別遊技機稼働統計データファイルF4−9にて管理し、遊技機メーカー500からの要求に応じて所用のデータを提供する。
【0141】
プリペイドシステム会社より提供できる情報としては、例えば、店舗メーカー別機種別集計(稼働率の平均、MAX、MINなど)、店舗機種ランキング(ベスト3・ワースト3など)、店舗台別ランキング(ベスト3・ワースト3など)のデータ加工情報のほか、データ提供店舗の属性データ(地域:店舗住所データより都道府県・地方管区別など、立地:カテゴライズした情報(駅前・商店街型、郊外単独型、ショッピングモール・複合AM施設隣接型など)、チェーン店タイプ:単独,中小,大規模など、導入後経過期間:1年未満,1〜3年,3〜5年,5年超など)がある。また、店舗属性によってカテゴリー分けし(地域別、立地別、駐車場規模別、繁盛度合い格付けフラグなどの属性情報別など)、その中でのランキング情報を提供することもできる。
【0142】
さらに、プリペイドシステム会社の情報提供サービスを受ける遊技機メーカーの負担に応じて提供サービスを異ならせるようにしても良い。例えば、基本料金内で提供できるデータを全国平均数値、ベスト・ワースト機種の数値(匿名)、当該メーカー機種のランキング、当該メーカー機種のホール別日別集計値生データ(機種毎・ホール毎に毎日1レコードずつ生成されるデータ)に限定し、オプション料金を負担した遊技機メーカーに対しては、更に精細な情報(遊技者層別分類(性別,年齢,職業)、地域別分類、立地別分類)を提供するようにしても良い。
【0143】
遊技機メーカー500がデータ要求をする際には、WEBサーバ400が管理している遊技機メーカー別認証マスタファイルF4−8(例えば、図21(5)を参照)の情報に基づきログイン認証を行うが、この認証を経た後には、WEBサーバ400を経由してプリペイドシステム管理会社オペレーションサーバ300が管理している遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタファイルF3−3(例えば、図21(6)を参照)の編集・変更も可能となる。また、遊技者600によるポイント行使があると、プリペイドシステム会社オペレーションサーバ300より図21(7)に示すような遊技機メーカー向け景品出向指示データファイルF3−10より景品送付先データが遊技機メーカー500に提供され、遊技機メーカー500が遊技者600への景品送付などを行う。
【0144】
遊技者600によるポイント行使は、単に、遊技機メーカー500からの景品送付に限らず、例えば、遊技機メーカー500が開催するイベント(コンサートやトークショー)への参加権や、遊技機新機種の試打会への招待状、各種オープン懸賞への応募権などを選択できる様にしても良い。この場合、ポイントの行使(引落し)と引き換えに認証コード付きのWEBページのハードコピーを印刷したり、メール機能付携帯電話に認証コード付きチケットを転送することで、遊技者へのサービス提供を実現できる。
【0145】
更に、プリペイドシステム会社が遊技者向けにプリペイドポイント(情報記録媒体の使用額に応じたポイント)を付与する場合、このプリペイドポイントをプリペイドシステム会社が運営するWEBサービスサイトで使わずに、遊技機メーカーが運営する遊技者向けサイトのポイントに交換できるようなサービスを提供してもよい。例えば、遊技者が希望する交換ポイントに応じたギフトポイントを、遊技者が希望する遊技機メーカーサイトのアカウント宛にEメールで送付すれば、遊技者は所望の遊技機メーカーサイトでポイントを使用することができる。
【0146】
以上、本発明に係る遊技関連情報管理システムの実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明の包摂範囲は、これらの実施形態に限定されるものではなく、公知既存の手法を適宜転用することで実現しても構わない。
【符号の説明】
【0147】
10 遊技機
20 遊技媒体貸出装置
100 遊技店
101 店舗管理コンピュータ
200 プリペイドシステムデータセンター
300 プリペイドシステム会社オペレーションサーバ
400 WEBサーバ
500 遊技機メーカー
600 遊技者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機固有情報を出力可能な遊技機と一対一で接続され、遊技者が所持する情報記録媒体に記録された情報に基づいて遊技媒体の貸出制御を行う遊技媒体貸出装置と、遊技店内に設置された遊技媒体貸出装置より出力される遊技機固有情報と関連付けられた情報記録媒体の利用履歴を含む遊技関連情報を収集管理する店舗管理コンピュータと、を備えた遊技店と、
前記遊技店外部に設けられ、管理対象である遊技店の店舗管理コンピュータが収集管理した遊技関連情報を収集し、記憶し、所要の加工を行うデータセンターと、
前記情報記録媒体を用いたプリペイド式の遊技媒体貸出サービスを可能にするプリペイドシステム管理機能を有すると共に、前記データセンターで生成された所要のデータを取得可能なオペレーションサーバと、
前記遊技機固有情報をデータセンターへ提供した遊技店がアクセス可能な広域公衆通信網に接続され、前記データセンターで加工された所要のデータを前記オペレーションサーバ経由で取得し、遊技店からの要望に応じて所要のデータを遊技店へ提供するWEBサーバと、
から成ることを特徴とする遊技関連情報管理システム。
【請求項2】
前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、
前記オペレーションサーバは、前記店舗別取引履歴データを収集管理し、該店舗別取引履歴データからプリペイドシステムの利用実績に応じて遊技店毎に付与するポイントを算出し、
前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバから店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項3】
前記プリペイドシステムの利用実績に応じて付与された店舗別ポイントは、プリペイドシステムのシステム使用料、メンテナンス費用、機器購入費に充当できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項4】
前記WEBサーバは、予め利用登録された遊技機メーカーからの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項5】
前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、遊技機メーカー毎の遊技機の機種別の稼働実績である遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データを生成し、
前記オペレーションサーバは、前記遊技機メーカー別遊技機稼働集計データを収集管理すると共に、登録された遊技機メーカー毎の遊技機の機種別のポイント付与規則が定められた遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを備え、
前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが遊技機メーカー別遊技機ポイント付与マスタを参照して遊技機メーカー別遊技機別稼働集計データから算出した各遊技店に付与する店舗別ポイント付与データを受けて記憶し、遊技店からのデータ要求に応じて当該遊技店のポイント付与データを提供すると共に、遊技店からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項6】
前記遊技機メーカー別遊技機ポイントは、当該遊技機メーカーからの遊技機購入代金に充当できるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項7】
前記WEBサーバは、予め利用登録された情報記録媒体を所持する遊技者からの要望に応じて、所要のデータを提供するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項8】
前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、
前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技を行った遊技履歴を統合し、遊技者が行った遊技機メーカー別の遊技実績に応じて、登録された遊技機メーカー毎のポイント付与規則に基づくメーカーポイントを算出し、
前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のメーカーポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のメーカーポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を当該遊技機メーカーへ仲介するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の遊技関連情報管理システム。
【請求項9】
前記データセンターは、遊技店からの遊技関連情報に基づいて、情報記録媒体を用いた取引の履歴である店舗別取引履歴データを生成し、
前記オペレーションサーバは、前記店舗別履歴データに基づいて、登録された遊技者が各遊技店で情報記録媒体を使って遊技媒体を借り受けた媒体使用履歴を統合し、遊技者の媒体使用履歴に応じて予め定めた媒体使用ポイント付与規則に基づくプリペイド使用ポイントを算出し、
前記WEBサーバは、前記オペレーションサーバが算出した遊技者毎のプリペイド使用ポイント付与データを受けて記憶し、遊技者からのデータ要求に応じて当該遊技者のプリペイド使用ポイント付与データを提供すると共に、遊技者からのポイント行使要求を受け付けるようにしたことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の遊技関連情報管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−259714(P2010−259714A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114651(P2009−114651)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(501468770)株式会社ジョイコシステムズ (66)
【Fターム(参考)】