説明

運用管理ルール流用装置、運用管理ルール流用方法およびプログラム

【課題】 運用管理ルールの拡充等での管理者の負担を軽減する。
【解決手段】 実行条件記憶手段202は、運用管理ルールを管理対象に適用できるか否かの判断基準となる実行条件を記憶する。対処コマンド実行判定手段105は、実行条件と管理対象のリソース情報により、運用管理ルール記憶手段201の運用管理ルールを管理対象に適用できるか判定する。また、判定結果およびルールIDを運用管理ルール取得手段103に伝える。運用管理ルール取得手段103は、ルールIDに対応する運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段201から取得し、判定結果とともに運用管理ルール設定手段104に伝える。運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルールおよびその運用管理ルールに対応する判定結果を表示する画面を入出力装置30に表示させ、操作に応じて、表示した運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理対象となる情報処理装置等の運用管理ルールを流用する運用管理ルール流用装置、運用管理ルール流用システム、運用管理ルール流用方法および運用管理ルール流用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信網を介した情報提供や商品販売といった情報通信サービスは、時間や距離の制約をあまり受けずに業務効率化をしたり、きめ細かいユーザサービスを提供したりできることから、急速に利用範囲が拡大している。これらのサービスを提供する情報処理装置の運用管理作業には、安定稼動、障害管理、パフォーマンス管理、パッチ適用、構成管理や資産管理等があり、従来、これらの運用管理作業は管理者が手作業によって行なっていた。しかし、サービスの利用範囲が拡大し、情報処理装置が大規模化、複雑化するにつれて、今まで以上に高度な知識や操作が管理者に要求され、管理者の負担が飛躍的に増大するという大きな課題が発生している。また、管理者の負担が飛躍的に増大したことによって、管理者の判断ミスや操作ミスによるサービス停止といった新たな問題も発生している。
【0003】
このような課題を解決するために、運用管理作業を自動的に行なう装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、障害復旧情報(障害からの復旧方法等)をデータベースに記憶しておき、障害等の状態が発生した場合の運用管理作業を自動的に行なう障害自動復旧方式が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、インタフェース画面により復旧操作項目等を表示する障害支援装置が記載されている。特許文献2に記載された障害支援装置は、インタフェース画面を介して管理者によって操作され、復旧作業を進める。また、特許文献2に記載された障害支援装置では、管理者自身の判断で実行し復旧に結びついた対処方法を今回の障害の種類に対する有効な対処方法として新たにデータベースに追加できるようにしている。
【0005】
【特許文献1】特公平7−54474号公報(段落0006−0023)
【特許文献2】特開平8−221295号公報(段落0017−0034)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された障害自動復旧方式では、障害に応じた障害復旧情報がデータベースに記憶されている場合には、発生した障害に対して有効に機能する。しかし、発生した障害に応じた障害復旧情報が記憶されていない場合には、有効に機能しない。全ての運用管理作業に関して、障害復旧情報を記述することは事実上困難であるので、管理者の負担を軽減するためには、障害復旧情報を拡充する必要がある。また、管理対象となる装置等の状態に応じた対処コマンドを規定した運用管理ルールを予め記憶させておくことも考えられるが、その場合にも、管理者の負担を軽減するためには、運用管理ルールを拡充する必要がある。
【0007】
管理対象となる装置等に適用される運用管理ルールを拡充する典型的な方法として、その装置等の管理者自身が新たな運用管理ルールを作成し、運用管理ルール記憶手段に登録する方法が考えられる。特許文献2においても、管理者自身の判断で実行し復旧に結びついた対処方法を今回の障害の種類に対する有効な対処方法として新たにデータベースに追加可能としている。しかし、管理者自身が適切に判断を行って復旧作業を進め、有効な対処方法を操作履歴としてデータベースに追加するためには、管理者に豊富な知識と経験が要求されるため、管理者の負担が大きくなる。特許文献2に記載された障害支援装置と同様に、管理者の操作に伴って運用管理ルールを追加していく場合にも、管理者に豊富な知識と経験が要求され、管理者の負担は大きくなる。
【0008】
特に、管理対象となる情報処理装置等が複数存在する場合には、管理者の負担が著しく大きくなる。具体的には、管理対象となる情報処理装置等の状態を規定する条件式と、その状態で実行すべき対処コマンドとを対応させた運用管理ルールを作成するための負担が大きくなる。条件式と対処コマンドとの組み合わせは、情報処理装置のリソース毎に異なるため、管理者は、管理対象となる各情報処理装置のリソース情報を把握した上で、各情報処理装置で適用すべき運用管理ルールを作成する必要がある。その結果、新たな運用管理ルールの追加や既存の運用管理ルールの修正を行う場合において、情報処理装置が大規模化すると、管理対象の状態を示す情報として、各情報処理装置のリソース情報および各リソース情報を組み合わせ全体を把握しなければならないので、運用管理ルールの設定や修正等の管理者負担が飛躍的に増大することになる。
【0009】
そこで、本発明は、運用管理ルールの拡充の際における管理者の負担を軽減することができる運用管理ルール流用装置、運用管理ルール流用システム、運用管理ルール流用方法および運用管理ルール流用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による運用管理ルール流用装置は、管理対象装置に適用される運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用装置であって、管理対象装置に適用される運用管理ルールであって、条件と当該条件が満たされたときに管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段と、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する判定手段と、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す画面表示手段と、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
そのような構成によれば、判定手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す。従って、オペレータ(例えば管理者等)は、リスト画面を閲覧することにより、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを確認することができ、実行可能な運用管理ルールを容易に選択することができる。さらに、運用管理ルール追加記憶手段が、選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させるので、オペレータは、容易に第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることができる。よって、運用管理ルールの拡充時における管理者の負担を軽減することができる。
【0012】
また、管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶するリソース情報記憶手段を備え、判定手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する対処コマンド実行判定手段と、第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得する運用管理ルール取得手段とを有し、画面表示手段が、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する構成であってもよい。
【0013】
運用管理ルールに含まれる対処コマンドの実行回数および対処コマンドの実行により管理対象装置が障害から復旧した回数を示す利用実績情報を運用管理ルール毎に記憶する利用実績記憶手段から、運用管理ルール取得手段が第2運用管理ルール記憶手段から取得した各運用管理ルールの利用実績情報を取得し、各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、各運用管理ルールを並び替える運用管理ルール並び替え手段とを備え、画面表示手段が、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する構成であってもよい。
【0014】
そのような構成によれば、運用管理ルール並び替え手段が、各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、各運用管理ルールを並び替え、画面表示手段が、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する。従って、オペレータは、リスト画面を閲覧することにより、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを確認することができ、実行可能な運用管理ルールを容易に選択することができる。さらに、オペレータは、どの対処コマンドが最も利用されているかという知識を有していなくても、対処コマンドの利用頻度の高い運用管理ルールを容易に選択することができ、そのような運用管理ルールを容易に第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることができる。よって、運用管理ルールの拡充時における管理者の負担を軽減することができる。
【0015】
また、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段を備え、対処コマンド実行判定手段が、第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する構成であってもよい。
【0016】
そのような構成によれば、画面表示手段が、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示するので、オペレータは、既に第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを容易に確認することができる。
【0017】
対処コマンド実行判定手段が、判定結果として、実行可能、実行不可能、実行可能であるか否かが不明であることを示す実行不明のいずれかの判定結果を導出する構成であってもよい。
【0018】
また、画面表示手段が、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、確認画面で必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させるリソース情報修正手段を備えた構成であってもよい。
【0019】
そのような構成によれば、画面表示手段が、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、リソース情報修正手段が、確認画面で必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させる。従って、必要リソース情報がリソース情報記憶手段に記憶されていなかったために実行不明と判定された運用管理ルールが存在したとしても、以降の判定では、実行不明と判定されることがなくなり、オペレータに判定結果を明確に提示することができる。また、他の運用管理ルールについて判定を行う場合にも、実行不明と判定されることが少なくなるために、オペレータに判定結果を明確に提示しやすくなる。よってオペレータの負担が軽減される。
【0020】
また、本発明による運用管理ルール流用システムは、管理対象装置に適用される運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用システムであって、管理対象装置に適用される運用管理ルールであって、条件と当該条件が満たされたときに管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段と、管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶するリソース情報記憶手段と、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する実行条件記憶手段と、実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する対処コマンド実行判定手段と、第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得する運用管理ルール取得手段と、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと対処コマンド実行判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す画面表示手段と、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
そのような構成によれば、対処コマンド実行判定手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと対処コマンド実行判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す。従って、オペレータは、リスト画面を閲覧することにより、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを確認することができ、実行可能な運用管理ルールを容易に選択することができる。さらに、運用管理ルール追加記憶手段が、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させるので、オペレータは、容易に第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることができる。よって、運用管理ルールの拡充時における管理者の負担を軽減することができる。
【0022】
また、本発明による運用管理ルール流用方法は、管理対象装置に適用される運用管理ルールであって条件と当該条件が満たされたときに管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用方法であって、判定手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促し、運用管理ルール追加記憶手段が、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0023】
そのような方法によれば、判定手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す。従って、オペレータは、リスト画面を閲覧することにより、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを確認することができ、実行可能な運用管理ルールを容易に選択することができる。さらに、運用管理ルール追加記憶手段が、選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させるので、オペレータは、容易に第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることができる。よって、運用管理ルールの拡充時における管理者の負担を軽減することができる。
【0024】
また、リソース情報記憶手段が、管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶し、実行条件記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶し、判定手段が有する対処コマンド実行判定手段が、実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、判定手段が有する運用管理ルール取得手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得し、画面表示手段が、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する方法であってもよい。
【0025】
また、利用実績記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドの実行回数および対処コマンドの実行により管理対象装置が障害から復旧した回数を示す利用実績情報を運用管理ルール毎に記憶し、運用管理ルール並び替え手段が、運用管理ルール取得手段が第2運用管理ルール記憶手段から取得した各運用管理ルールの利用実績情報を利用実績記憶手段から取得し、各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、各運用管理ルールを並び替え、画面表示手段が、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する方法であってもよい。
【0026】
そのような方法によれば、運用管理ルール並び替え手段が、各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、各運用管理ルールを並び替え、画面表示手段が、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する。従って、オペレータは、リスト画面を閲覧することにより、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを確認することができ、実行可能な運用管理ルールを容易に選択することができる。さらに、オペレータは、どの対処コマンドが最も利用されているかという知識を有していなくても、対処コマンドの利用頻度の高い運用管理ルールを容易に選択することができ、そのような運用管理ルールを容易に第1運用管理ルール記憶手段に記憶させることができる。よって、運用管理ルールの拡充時における管理者の負担を軽減することができる。
【0027】
第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶し、対処コマンド実行判定手段が、第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、画面表示手段が、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する方法であってもよい。
【0028】
そのような方法によれば、画面表示手段が、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示するので、オペレータは、既に第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行できるかを容易に確認することができる。
【0029】
対処コマンド実行判定手段が、判定結果として、実行可能、実行不可能、実行可能であるか否かが不明であることを示す実行不明のいずれかの判定結果を導出する方法であってもよい。
【0030】
画面表示手段が、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、リソース情報修正手段が、確認画面で必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させる方法であってもよい。
【0031】
そのような方法によれば、画面表示手段が、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、リソース情報修正手段が、確認画面で必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させる。従って、必要リソース情報がリソース情報記憶手段に記憶されていなかったために、実行不明と判定された運用管理ルールが存在したとしても、以降の判定では、実行不明と判定されることがなくなり、オペレータに判定結果を明確に提示することができる。また、他の運用管理ルールについて判定を行う場合にも、実行不明と判定されることが少なくなるために、オペレータに判定結果を明確に提示しやすくなる。よってオペレータの負担が軽減される。
【0032】
また、本発明による運用管理ルール流用プログラムは、管理対象装置に適用される運用管理ルールであって条件と当該条件が満たされたときに管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段を備えたコンピュータに搭載される運用管理ルール流用プログラムであって、コンピュータに、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する判定処理、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと判定処理で導出された判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す表示処理、および、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、運用管理ルールの拡充の際における管理者の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0035】
実施の形態1.
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。第1の実施の形態による運用管理ルール流用システムは、運用管理ルール流用装置10と、運用管理ルール提供装置20と、n個の入出力装置30とを備える。ここで、nは、1以上の整数である。各入出力装置30は、例えば、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置とを備えた端末装置である。
【0036】
また、運用管理ルール流用装置10は、リソース情報記憶手段101と、運用管理ルール記憶手段102と、運用管理ルール取得手段103と、運用管理ルール設定手段104と、対処コマンド実行判定手段105とを備える。
【0037】
運用管理ルール提供装置20は、運用管理ルールを記憶する運用管理ルール記憶手段201と、その運用管理ルールの実行条件(実行条件情報)を記憶する実行条件記憶手段202とを備える。なお、図1では、1台の運用管理ルール提供装置20を示しているが、運用管理ルール流用システムは、複数の運用管理ルール提供装置20を備えていてもよい。
【0038】
リソース情報記憶手段101は、管理対象となる情報処理装置のリソース情報を記憶する。なお、図1では、管理対象となる情報処理装置の図示を省略している。リソース情報は、管理対象の資源(リソース)の種類や状態に関する情報である。管理対象の資源として、ハードウェア資源やソフトウェア資源がある。1つのリソース情報は、情報処理装置の各種資源の種類や状態を示すリソースプロパティと、そのリソースプロパティの値であるリソースプロパティ値とを含む。リソースプロパティの例として、例えば、CIMスキーマ(Common Information Model)のクラスのプロパティや、MIB(Management Information Base )のOID(Object ID )等が挙げられる。また、リソースプロパティ値の例として、例えば、CIMスキーマのクラスのプロパティが示す値や、MIDのOIDが示す値等が挙げられる。図2は、リソース情報の例を示す説明図である。図2に示す1番目のリソース情報1011は、リソースプロパティがOS.Name であり、リソースプロパティ値がOSX であることを示している。同様に、2番目のリソース情報1012は、リソースプロパティがAP.Name であり、リソースプロパティ値がAP1 であることを示している。同様に、3番目のリソース情報1013は、リソースプロパティがAP.Name であり、リソースプロパティ値がAP2 であることを示している。なお、ここでは、OSやアプリケーションソフトウェアの名称をリソースプロパティとし、OSやアプリケーションソフトウェアの個別具体的な名称をリソースプロパティ値とする例を示した。この他に、例えば、「CPU使用率」等のリソースの状態をリソースプロパティとし、その状態の具体的な値(例えば、95%等)をリソースプロパティ値としてもよい。
【0039】
運用管理ルール記憶手段102は、運用管理ルール流用装置10の管理対象である情報処理装置(図示せず。)の運用管理ルールを記憶する。1つの運用管理ルールは、運用管理ルールを一意に示すルールIDと、条件式と、対処コマンドとを含む。条件式は、管理対象となる情報処理装置の特定の状態を示す情報であり、管理対象が特定の状態になったか否かの判定に用いられる。対処コマンドは、管理対象が特定の状態になったとき(条件式が満たされたとき)に行うべき処理手順を実行するコマンドである。条件式に基づいて、管理対象が特定の状態になったか否かが判定され、条件式が満たされた場合、その条件式に対応する対処コマンドが管理対象となる情報処理装置に適用される。このように運用管理ルールを用いて、障害からの復旧等の各種管理処理が自動的に行われる。ただし、本発明による運用管理ルール流用システムは、管理対象が条件式を満たしたか否かを判断する手段、および、対処コマンドを管理対象に適用(実行)する手段を備えていなくてもよく、これらの手段については図1において図示していない。
【0040】
図3は、運用管理ルールの例を示す説明図である。図3に示す1番目の運用管理ルール1021は、ルールIDがRULE_1001 であり、条件式が状態Aであり、対処コマンドが対処手順Aであることを示している。同様に、2番目の運用管理ルール1022は、ルールIDがRULE_1002 であり、条件式が状態Bであり、対処コマンドが対処手順Bであることを示している。3番目に示す運用管理ルール1023は、ルールIDがRULE_1003 であり、条件式が状態Cであり、対処コマンドが対処手順Cであることを示している。4番目に示す運用管理ルール1024は、ルールIDがRULE_1004 であり、条件式が状態Dであり、対処コマンドが対処手順Dであることを示している。
【0041】
ここで、運用管理ルールは、運用管理ルール流用システムに含まれる各装置によらず、条件式と対処コマンドが定まっていれば、その条件式および対処コマンドに応じた一意のルールIDを有する。条件式および対処コマンドが同一であっても記憶される装置が異なるためにルールIDが異なるということはない。例えば、運用管理ルールは、運用管理ルール流用装置10が備える運用管理ルール記憶手段102、運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール201に記憶されるが、各運用管理ルール記憶手段102,201それぞれに条件式および対処コマンドが共通の運用管理ルールが記憶されているならば、その運用管理ルールのルールIDも共通のルールIDである。
【0042】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール提供装置20が備える実行条件記憶手段202から、運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールの実行条件を取得する。対処コマンド実行判定手段105が、運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段202から取得するのは、例えば、以下の場合である。すなわち、リソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報に変更が生じた場合、運用管理ルールの取得を指示する操作が行われた旨の情報を運用管理ルール設定手段104を介して受信した場合、あるいは、予め指定された時刻になった場合に、運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段202から取得する。あるいは、上記の各場合を組み合わせた条件が満たされたときに(例えば、リソース情報に変更が生じ、さらに、運用管理ルールの取得を指示する操作が行われた旨の情報を受信した場合に)、運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段202から取得してもよい。なお、情報の取得は、例えば、情報の受信によって行われるが、他の態様で情報を取得してもよい。例えば、記憶装置に記憶されている情報を読み込むことによって情報を取得してもよい。
【0043】
なお、後述するように、実行条件記憶手段202は、運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201に記憶される各運用管理ルールの実行条件を記憶している。この実行条件は、運用管理ルールのルールIDを含み、さらに、そのルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象に対して実行可能か否かを判定するための情報(具体的には対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報)を含んでいる。そして、実行条件記憶手段202に記憶された個々の実行条件は、対応する運用管理ルールの対処コマンドを管理対象となる情報処理装置に実行可能か否かを判定するために用いられる。
【0044】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段202から取得すると、リソース情報記憶手段101に格納されているリソース情報と取得した実行条件とを比較する。そして、取得した実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象となる情報処理装置に対して実行可能か否かを判定し、「実行可能」、「実行不可能」、あるいは、「実行可能か不可能か不明(以下、実行不明と記す。)」という判定結果(以下、実行判定結果と記す。)を導出する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202から取得した個々の実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく実行判定結果(「実行可能」、「実行不可能」、あるいは「実行不明」)とを運用管理ルール取得手段103に送信する。
【0045】
また、対処コマンド実行判定手段105は、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が「特定の結果」となるものだけを運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。例えば、「実行可能」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDおよび「実行可能」という実行判定結果のみを運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。また、例えば、「実行不明」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDおよび「実行不明」という実行判定結果のみを運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。また、「特定の結果」は、一種類の実行判定結果のみを指すのではなく、複数種類の実行判定結果を指すものであってもよい。例えば、対処コマンド実行判定手段105は、「実行可能」または「実行不明」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDおよび「実行可能」または「実行不明」という実行判定結果を運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。また、「特定の結果」が、「実行可能」と「実行不可能」と「実行不明」の全てを指すものであってもよい。この場合、対処コマンド実行判定手段105は、個々の実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく実行判定結果とを全て、運用管理ルール取得手段103に送信すればよい。
【0046】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール取得手段103に対してどのような実行判定結果のデータ(ルールIDおよび実行判定結果)を送信するのかを、予め設定されていてもよい。
【0047】
また、対処コマンド実行判定手段105は、管理者から要求があった場合、管理者からの要求に応じた実行判定結果およびその実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDを運用管理ルール取得手段103に送信する。例えば、管理者によって、管理対象に対して実行可能な運用管理ルール(すなわち、管理対象に対して実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルール)を取得するように要求された場合、対処コマンド実行判定手段105は、「実行可能」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDおよび「実行可能」という実行判定結果のみを運用管理ルール取得手段103に送信する。管理者によって要求される実行判定結果も、一種類の実行判定結果とは限らず、複数の実行判定結果であってもよい。例えば、対処コマンド実行判定手段105は、管理対象に対して実行可能な運用管理ルールまたは実行不明である運用管理ルールの取得要求を受信してもよい。なお、対処コマンド実行判定手段105は、管理者によって操作される入出力装置30および運用管理ルール設定手段104を介して、管理者からの要求を受信する。
【0048】
運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実行判定手段105からルールIDと実行判定結果を受信すると、そのルールIDによって特定される運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段201から取得する。そして、運用管理ルール取得手段103は、取得した運用管理ルールと、対処コマンド実行判定手段105から受信した実行判定結果とを運用管理ルール設定手段104に送信する。
【0049】
運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール取得手段103から運用管理ルールと実行判定結果を取得する。そして、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール201から取得した運用管理ルールのうち、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に追加記憶させる運用管理ルールの選択を管理者に促す画面(図7参照。)の情報を生成し、その画面を入出力装置30に表示させる。このとき、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に格納されている運用管理ルールを取得し、その運用管理ルールも同一画面内に表示してもよい。
【0050】
また、運用管理ルール設定手段104は、入出力装置30における操作者(管理者)の操作を示す操作情報を、入出力装置30から受信し、その操作情報に従って、運用管理ルール記憶手段102の運用管理ルールに対する処理を行う。例えば、管理者によって、運用管理ルールの登録、削除、変更、取得等を要求する操作が行われた場合、運用管理ルール設定手段104は、その各種操作に応じた操作情報を受信し、操作情報に従って、運用管理ルール記憶手段102における運用管理ルールの登録、削除、変更等を行う。あるいは、実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルール等の特定の運用管理ルールの取得要求を対処コマンド実行判定手段105に送信する。
【0051】
運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201は、運用管理ルール流用装置へ提供する複数の運用管理ルールを記憶する。既に説明したように、1つの運用管理ルールは、運用管理ルールを一意に示すルールIDと、特定の状態を判定するための条件式と、その条件式を満足したときに行なう対処手順を実行する対処コマンドとを含む。そして、運用管理ルールは、運用管理ルール流用システムに含まれる各装置によらず、条件式と対処コマンドが定まっていれば、その条件式および対処コマンドに応じた一意のルールIDを有する。
【0052】
実行条件記憶手段202は、運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201に格納されている各運用管理ルールに対応する実行条件を記憶する。1つの実行条件は、実行条件を一意に示す実行条件IDと、運用管理ルール記憶手段201に格納されている運用管理ルールのルールIDと、ルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報(以下、必要なリソース情報と記す場合がある。)を有する。図4は、実行条件の例を示す説明図である。図4に示す1番目の実行条件2021は、実行条件IDがCondition_1001であり、運用管理ルール記憶手段201に格納されている運用管理ルールのうち、ルールIDがRULE_1001 である運用管理ルールの対処コマンドを実行するためには、「OS.Name=OSX 、かつ、AP.Name=AP1 でなければならない。」ということを示している。なお、図4に示す記号“&&”は、論理積を意味する。また、OS.Name=OSX は、リソースプロパティがOS.Name であり、リソースプロパティ値がOSX であるリソース情報を示している。同様に、AP.Name=AP1 は、リソースプロパティがAP.Name であり、リソースプロパティ値がAP1 であるリソース情報を示している。「OS.Name=OSX 、かつ、AP.Name=AP1 でなければならない。」とは、より具体的には、「OSの名称がOSX であり、かつ、アプリケーションソフトウェアの名称がAP1 でなければならない。」ということを意味する。同様に、図4に示す4番目の実行条件2024は、実行条件IDがCondition_1004であり、運用管理ルール記憶手段201に格納されている運用管理ルールのうち、ルールIDがRULE_1004 である運用管理ルールの対処コマンドを実行するためには、「OSの名称がOSX であり、かつ、OSのバージョンが10でなければならない。」ということを示している。
【0053】
なお、運用管理ルール提供装置20は、例えば、運用管理ルール流用装置10の管理者が管理対象としている情報処理装置以外の情報処理装置に適用される運用管理ルールおよびその運用管理ルールに対応する実行条件を記憶している。管理対象となる情報処理装置以外の情報処理装置に適用される運用管理ルールの中にも、管理対象となる情報処理装置に適用可能な運用管理ルールが存在することがある。運用管理ルール流用装置10は、そのような運用管理ルールを取得して、自身が備える運用管理ルール記憶手段102に記憶し、管理対象となる情報処理装置に適用できるようにする。すなわち、運用管理ルール提供装置20が記憶する運用管理ルールを流用する。
【0054】
なお、運用管理ルール提供装置20は、例えば、運用管理ルール流用装置10の管理者が管理対象としている情報処理装置以外の情報処理装置に対して運用管理を行う(運用管理ルールに基づいて各種対処を実行する)運用管理装置等によって実現される。あるいは、運用管理ルールおよび実行条件の提供する業者(例えば、情報処理装置等の保守を行う保守業者)が所有する装置であって、運用管理ルール記憶手段201および実行条件記憶手段202を備えた装置によって実現されてもよい。
【0055】
次に、動作について説明する。
図5は、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。以下に示す例では、リソース情報記憶手段101は、図2に例示するリソース情報を記憶しているものとする。また、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201は、図3に例示する運用管理ルールを記憶し、実行条件記憶手段202は、図4に例示する実行条件を記憶しているものとする。また、図6は、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102は、図5に示すステップS101の処理の開始前に、図6(a)に例示する運用管理ルールを記憶しているものとする。
【0056】
リソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報のいずれかが変更されると、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202に格納されている全ての実行条件を取得する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、取得した実行条件に含まれるリソースの情報(すなわち、実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報)と、リソース情報記憶手段101に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを情報処理装置(管理対象)に対して実行できるか否かを判定する(ステップS101)。なお、運用管理ルール流用システムが一台の運用管理ルール提供装置20を備えている場合、対処コマンド実行判定手段105は、ステップS101において、その運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202に記憶されている全ての実行条件を取得する。また、運用管理ルール流用システムが複数の運用管理ルール提供装置20を備えている場合、対処コマンド実行判定手段105は、ステップS101において、全ての運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202に記憶されている全ての実行条件を取得してもよい。あるいは、一部の運用管理ルール提供装置20が備える実行条件記憶手段202に記憶されている全ての実行条件を取得してもよい。運用管理ルール流用システムが複数の運用管理ルール提供装置20を備えている場合に、運用管理ルール流用装置10が運用管理ルール提供装置20から実行条件や運用管理ルールを取得する態様については後述する。
【0057】
また、ここでは、リソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報が変更された場合にステップS101を開始する場合を例に説明したが、対処コマンド実行判定手段105は、他のタイミングでステップS101を開始してもよい。例えば、運用管理ルール提供装置20からの運用管理ルール取得を指示する操作が行われた旨の情報を運用管理ルール設定手段104を介して受信した場合や、予め指定された時刻になった場合に、ステップS101を開始してもよい。あるいは、上記の各場合を組み合わせたタイミングで、ステップS101を開始してもよい。
【0058】
対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202から取得した実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象となる情報処理装置に対して実行できるか否かを判定した後、実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく判定結果(実行判定結果)とを運用管理ルール取得手段103に送信する。運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実行判定手段105から送信されるルールIDおよび実行判定結果を取得(受信)する。運用管理ルール取得手段103は、ルールIDおよび実行判定結果を受信したならば、受信した各ルールIDによって特定される運用管理ルールを、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201から取得する(ステップS102)。
【0059】
ここでは、ステップS102において、実行判定結果が「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」のいずれであっても、対処コマンド実行判定手段105が、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果とを全て、運用管理ルール取得手段103に送信する場合を例に説明する。
【0060】
ただし、ステップS102において、対処コマンド実行判定手段105は、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。既に説明したように、対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール取得手段103に対してどのような実行判定結果のデータ(ルールIDおよび実行判定結果)を送信するのかを、予め設定されていてもよい。また、運用管理ルール取得手段103に対してどの実行判定結果のデータを送信するのかを管理者に選択させ、管理者による選択結果に応じたデータ(例えば、「実行可能」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDおよび「実行可能」という実行判定結果)のみを送信してもよい。
【0061】
運用管理ルール取得手段103は、ステップS102で運用管理ルール記憶手段201から運用管理ルールを取得した後、取得した運用管理ルールと対処コマンド実行判定手段105から受信した実行判定結果との組み合わせを運用管理ルール設定手段104に送る。運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール設定画面(リスト画面)の情報を生成し、その情報を入出力装置30に出力して、入出力装置30に運用管理ルール設定画面を表示させる(ステップS103)。運用管理ルール設定画面は、運用管理ルール取得手段103から運用管理ルール設定手段104に送られた運用管理ルール(すなわち、運用管理ルール提供装置20に記憶されていたルール)および実行判定結果を表示し、管理者に運用管理ルールの選択操作を促す画面である。また、運用管理ルール設定画面の情報とは、画面を表示するための言語(例えば、HTMLやXML)で運用管理ルール設定画面を記述した情報である。なお、画面の情報を生成することを、単に「画面を生成する」と記す場合がある。
【0062】
図7は、運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。ここでは、運用管理ルール設定画面1041のうち、運用管理ルールの選択操作に関する部分について説明する。図7に示す運用管理ルール設定画面1041のうち、領域1054が運用管理ルールの選択操作に関連する領域である。領域1054には、運用管理ルール取得手段103から運用管理ルール設定手段104に送られた運用管理ルールおよび実行判定結果の表示欄1042が含まれる。入出力装置30は、表示欄1042に運用管理ルールおよび実行判定結果を表示することによって、運用管理ルール提供装置20に記憶されていたルールのうち、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶(登録)させるルールの選択を促す。図7に示す例では、運用管理ルールに含まれている条件式および対処コマンドと、その運用管理ルールの対処コマンドの実行判定結果との組のリストが4組分表示されている。条件式として「状態A」を含む運用管理ルールおよび条件式として「状態B」を含む運用管理ルールは、「実行可能」であると表示されている。また、条件式として「状態C」を含む運用管理ルールは、「実行不可能」であると表示されている。さらに、条件式として「状態D」を含む運用管理ルールは、「実行不明」であると表示されている。図7に示す例では、条件式として「状態A」を含む運用管理ルールがマウスクリック等で選択されている状態を示している。
【0063】
運用管理ルール設定手段104は、図7に示すように、運用管理ルール提供装置20から取得した運用管理ルールと実行判定結果とを対応付けて表示するように運用管理ルール設定画面の情報を生成し、その運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。従って、管理者は、管理対象となる情報処理装置で実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルールを的確に選択することができる。登録ボタン1048は、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる操作を行うためのボタンである。運用管理ルール設定画面は、少なくとも、表示欄1042および登録ボタン1048のような、運用管理ルールの選択および登録操作を可能とするUI(User Interface)を含む。
【0064】
表示欄1042において運用管理ルールが選択され、登録ボタン1048がマウスクリック等されると、入出力装置30は、その操作に応じた操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。運用管理ルール設定手段104は、この操作情報を受信すると、管理者に選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる(ステップS104)。図7に示す例では、条件式として「状態A」を含む運用管理ルールが選択されているので、ステップS104では、その運用管理ルールが運用管理ルール記憶手段102に記憶されることになる。すなわち、図6(b)に示すように、条件式として「状態A」を含む運用管理ルールが運用管理ルール記憶手段102に追加記憶される。
【0065】
なお、領域1054に配置された参照ボタン1047は、選択された運用管理ルールの詳細情報を表示するためのボタンである。表示欄1042において運用管理ルールが選択され、参照ボタン1047がマウスクリック等されると、入出力装置30は、その操作に応じた操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。すると、運用管理ルール設定手段104は、その操作情報に応じて、選択された運用管理ルールの詳細情報(例えば、運用管理ルールの登録者や登録日時等)の表示画面を入出力装置30に表示させる。
【0066】
また、ここでは、ステップS102において、実行判定結果が「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」のいずれであっても、対処コマンド実行判定手段105が、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果を全て、運用管理ルール取得手段103に送信する場合を示した。この場合、図7に示すように、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」のいずれもが表示され得る。一方、ステップS102において、対処コマンド実行判定手段105が、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを運用管理ルール取得手段103に送信した場合、表示欄1042には、その特定の結果に関連する情報だけが表示されることになる。例えば、ステップS102において、対処コマンド実行判定手段105が、「実行可能」または「実行不明」という実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDと、「実行可能」または「実行不明」という実行判定結果とを送信したとする。この場合、運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果として「実行可能」および「実行不明」のみを表示させ、運用管理ルールとして、対処コマンドが「実行可能」または「実行不明」となる運用管理ルールのみを表示させる。
【0067】
次に、図7を参照して、運用管理ルール設定画面における上記以外のUIについて説明する。領域1053には、運用管理ルール提供装置20が複数存在するときに、どの運用管理ルール提供装置20から実行条件および運用管理ルールを取得するのかを指定するUI、および対処コマンドの実行判定結果が特定の結果となるような運用管理ルールの取得を指示するUIが配置される。
【0068】
UI1044は、複数の運用管理ルール提供装置20の中から運用管理ルール提供装置を指定するためのプルダウンリストである。図7では、「全て選択」という項目が指定されているが、この場合の他、UI1044には各運用管理ルール提供装置20の名称が表示され、運用管理ルール提供装置20の個別指定も可能としている。UI1043は、UI1044で個別に指定された運用管理装置20から実行条件および運用管理ルールを取得することを指示するためのチェックボックスである。UI1043にチェックが入れられていない旨の情報を運用管理ルール設定手段104が受信すると、運用管理ルール設定手段104は、全ての運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202から実行条件を取得することを対処コマンド実行判定手段105に指示する。また、UI1043にチェックが入れられた旨の情報を運用管理ルール設定手段104が受信すると、運用管理ルール設定手段104は、UI1044で指定された運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202から実行条件を取得することを対処コマンド実行判定手段105に指示する。
【0069】
また、UI1045は、実行判定結果が特定の結果となるような対処コマンドを含む運用管理ルールのみ取得することを指示するためのチェックボックスである。図7に例示するUI1045は、実行判定結果が「実行可能」となる対処コマンドを含む運用管理ルールのみ取得することを指示するためのチェックボックスである。UI1045にチェックが入れられた旨の情報を運用管理ルール設定手段104が受信すると、運用管理ルール設定手段104は、指示された実行判定結果およびその実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDのみを送信するように、対処コマンド実行判定手段105に指示する。例えば、図7に例示する運用管理ルール設定画面を表示した後、UI1045にチェックが入れられ、運用管理ルール設定手段104がその旨の情報を受信したとする。すると、運用管理ルール設定手段104は、「実行可能」という実行判定結果およびその実行判定結果を導いた実行条件に含まれるルールIDのみを送信するように、対処コマンド実行判定手段105に指示する。対処コマンド実行判定手段105はこの指示に従う。そして、対処コマンド実行判定手段105、運用管理ルール取得手段103、および運用管理ルール設定手段104は、ステップS102以降の処理を繰り返す。この場合、既に、実行条件を取得し、実行判定結果を導出済みであるので、既に得られているルールIDおよび実行判定結果のうち、「実行可能」であるものを運用管理ルール取得手段103に送信して、ステップS102以降の処理を繰り返せばよい。あるいは、実行条件記憶手段202から実行条件を取得する処理(ステップS101)から繰り返してもよい。この結果、運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果として「実行可能」のみを表示し、運用管理ルールとして、対処コマンドが「実行可能」となる運用管理ルールのみを表示する運用管理ルール設定画面を表示する。
【0070】
図7に示す例では、UI1045は、「実行可能」のみを指定するUIとなっているが、他の実行判定結果を指定するUIであってもよい。また、「実行可能」および「実行不明」のように、複数種類の実行判定結果を指定するUIであってもよい。
【0071】
なお、領域1053に配置された取得実行ボタン1046は、UI1043,1044,1045における操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信するためのボタンである。入出力装置30は、取得実行ボタン1046がマウスクリック等されると、UI1043,1044,1045における操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。
【0072】
また、領域1055は、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶された運用管理ルールを表示する領域である。図7に示す例では、条件式が「状態X」であり、対処コマンドが「対処手順X」である運用管理ルールを示している。運用管理ルール設定手段104は、ステップS103で運用管理ルール設定画面の情報を生成する際に、運用管理ルール記憶手段102から運用管理ルールを読み込み、その運用管理ルールを領域1055に表示するように運用管理ルール設定画面の情報を生成する。
【0073】
なお、領域1055に配置された参照ボタン1049は、領域1055において選択された運用管理ルールの詳細情報を表示するためのボタンである。領域1055において運用管理ルールが選択され、参照ボタン1049がマウスクリック等されると、入出力装置30は、その操作に応じた操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。すると、運用管理ルール設定手段104は、その操作情報に応じて、選択された運用管理ルールの詳細情報(例えば、運用管理ルールの登録者や登録日時等)の表示画面を入出力装置30に表示させる。
【0074】
また、領域1055に配置された削除ボタン1050は、領域1055において選択された運用管理ルールを削除するためのボタンである。領域1055において運用管理ルールが選択され、削除ボタン1050がマウスクリック等されると、入出力装置30は、その操作に応じた操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。すると、運用管理ルール設定手段104は、その操作情報に応じて、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102から削除する。
【0075】
また、更新ボタン1051は、運用管理ルール設定画面の表示を更新する(例えば、領域1054,1055の表示を最新の状態に更新する)ためのボタンである。キャンセルボタン1052は、運用管理ルール設定画面を閉じるためのボタンである。
【0076】
また、既に説明したように、ステップS102において、対処コマンド実行判定手段105は、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを運用管理ルール取得手段103に送信してもよい。ステップS101に最初に移行したときに、対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール設定手段104に運用管理ルール設定画面1041を表示させて、管理者にUI1043,1044,1045および取得実行ボタン1046の操作を促してもよい。なお、ここでは、ステップS101に最初に移行した状態であるので、領域1054,1055には、運用管理ルールや実行判定結果は表示されない。そして、ステップS102では、UI1045の操作情報に応じて、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものを送信してもよい。
【0077】
次に、運用管理ルール流用システムが複数の運用管理ルール提供装置20を備えている場合に、運用管理ルール流用装置10が運用管理ルール提供装置20から実行条件や運用管理ルールを取得する態様について説明する。ここでは、ステップS101に最初に移行したときに、対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール設定手段104に運用管理ルール設定画面1041を表示させて、管理者にUI1043,1044や取得実行ボタン1041の操作を促すものとする。
【0078】
管理者が、どの運用管理ルール提供装置20から運用管理ルールを取得すればよいのか分からない場合(例えば、管理者が初めて運用管理ルール流用システムを使用する場合)には、管理者は全ての運用管理ルール提供装置20から運用管理ルールを取得するようにUI1043,1044を操作する。運用管理ルール設定手段104は、入出力装置30からこの操作に応じた操作情報を受信し、操作情報に従って、対処コマンド実行判定手段105に、全ての運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202から実行条件を取得させる。その後、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件に含まれるルールIDおよびそのルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドの実行判定結果を運用管理ルール取得手段103に送信する。運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実行判定手段105が実行条件を取得した運用管理ルール提供手段20と同一の運用管理ルール提供手段20(すなわち、全ての運用管理ルール提供手段20)からルールIDによって特定される運用管理ルールを取得する。この結果、ステップS103で表示される運用管理ルール設定画面1041には、全ての運用管理ルール提供手段20に記憶される運用管理ルールおよびその運用管理ルールに含まれる対処コマンドの実行判定結果が表示される。従って、管理者は、全ての運用管理ルール提供装置20から取得した運用管理ルールをもれなく参照することができる。
【0079】
一方、全ての運用管理ルール提供装置20から取得した運用管理ルールをもれなく参照することは、手間がかかると管理者が考える場合もあり得る。例えば、何度か、全ての運用管理ルール提供装置20から運用管理ルールを取得して、運用管理ルール設定画面1041を表示した結果、管理対象の情報処理装置に対して実行可能であると判定された対処コマンドを含む運用管理ルールを1つも記憶していない運用管理ルール提供装置20が明らかになったとする。すると、管理者は、そのような運用管理ルール提供装置20からの情報取得は不要と判断すると想定される。また、管理対象の情報処理装置に対して実行可能であると判定された対処コマンドを含む運用管理ルールを多く記憶している運用管理ルール提供装置20が明らかになったとする。すると、管理者は、そのような運用管理ルール提供装置20からのみ運用管理ルールを取得すればよいと判断すると想定される。このような場合、管理者は特定の運用管理ルール提供装置20のみから運用管理ルールを取得するようにUI1043,1044を操作する。運用管理ルール設定手段104は、入出力装置30からこの操作に応じた操作情報を受信し、操作情報に従って、対処コマンド実行判定手段105に、特定の運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202のみから実行条件を取得させる。その後、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件に含まれるルールIDおよびそのルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドの実行判定結果を運用管理ルール取得手段103に送信する。運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実行判定手段105が実行条件を取得した運用管理ルール提供手段20と同一の運用管理ルール提供手段20(すなわち、管理者に指定された特定の運用管理ルール提供手段20)からルールIDによって特定される運用管理ルールを取得する。この結果、ステップS103で表示される運用管理ルール設定画面1041には、特定の運用管理ルール提供手段20(例えば、実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルールを多く記憶している運用管理ルール提供装置20)から取得した運用管理ルールおよび実行判定結果が表示される。従って、管理者は、全ての運用管理ルールを参照せずに、実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルールを効率的に参照することができる。
【0080】
また、管理者による指定ではなく、予め定められた設定に従って、対処コマンド実行判定手段105および運用管理ルール取得手段103が、特定の運用管理ルール提供装置20から実行条件、運用管理ルールを取得してもよい。また、予め定められた設定に従って、最初は、全ての運用管理ルール提供装置20から実行条件、運用管理ルールを取得するようにして、一定期間経過後、実行可能な対処コマンドを含む運用管理ルールを1つも記憶していない運用管理ルール提供装置20が明らかになったならば、その運用管理提供装置20を自動的に運用管理ルールの取得対象から除外してもよい。また、対処コマンド実行判定手段105が、予め定められた設定に従って、全ての運用管理ルール提供装置20に対して実行条件の取得要求を送信するが、最近利用された実行条件(例えば、最近「実行可能」を導出した実行条件)のみを取得するようにしてもよい。
【0081】
次に、ステップS101において対処コマンド実行判定手段105が行う対処コマンドの実行判定処理について説明する。図8は、取得した実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを情報処理装置(管理対象)に対して実行できるか否かを判定する処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202に記憶されている実行条件を一つ取得する(ステップS201)。ここでは、まず、図4に示す実行条件2021を取得したものとする。
【0083】
対処コマンド実行判定手段105は、取得した実行条件2021における必要なリソース情報(図4参照。)に含まれる1つのリソース情報について、そのリソース情報のリソースプロパティに一致するリソースプロパティをリソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報の中から検索する(ステップS202)。本例の場合、例えば、実行条件2021における必要なリソース情報に含まれる一つのリソース情報“OS.Name=OSX ”のリソースプロパティ“OS.Name ”に一致するリソースプロパティを、リソース情報記憶手段101に記憶されたリソースプロパティの中から検索する(ステップS202)。続いて、対処コマンド実行判定手段105は、リソース情報記憶手段101に記憶されたリソースプロパティの中に検索したリソースプロパティが存在したか否か(すなわち、検索に成功したか否か)を判定する(ステップS203)。検索したリソースプロパティが存在していたならば(ステップS203におけるYES)、対処コマンド実行判定手段105は、リソース情報記憶手段101にから検索したリソースプロパティのリソースプロパティ値(リソース情報記憶手段101に記憶されているリソースプロパティ値)と、実行条件2021における必要なリソース情報に含まれるリソースプロパティ値(本例では“OS.Name ”のリソースプロパティ値である“OSX ”)とが一致しているか否か比較する(ステップS204)。その後、ステップS205に移行する。また、検索したリソースプロパティが存在していなかったならば(ステップS203におけるNO)、ステップS204の処理を行うことなくステップS205に移行する。本例では、図2に示すように、リソース情報記憶手段101には、リソースプロパティ“OS.Name ”が記憶されているので、ステップS203からステップS204に移行する。また、図2に示すように、リソース情報記憶手段101には、“OS.Name ”のリソースプロパティ値として“OSX ”が記憶されているので、ステップS204では、リソース情報記憶手段101における“OS.Name ”のリソースプロパティ値として“OSX ”と、実行条件2021における必要なリソース情報に含まれるリソースプロパティ値“OSX ”とが一致すると判定する。
【0084】
ステップS205では、対処コマンド実行判定手段105は、取得した一つの実行条件(ここでは図4に示す実行条件2021)における必要なリソース情報に含まれる全てのリソース情報に関してステップS202以降の処理を実行したか否かを判定する。必要なリソース情報の中にステップS202以降の処理を実行していないものがあれば(ステップS205におけるNO)、そのリソース情報についてステップS202以降の処理を行う。必要なリソース情報に含まれる全てのリソース情報についてステップS202以降の処理を実行済みであれば(ステップS205におけるYES)、ステップS206に移行する。本例の場合、図4に示す実行条件2021における必要なリソース情報のうち、“AP.Name=AP1 ”についてステップS202以降の処理を行っていないので、AP.Name=AP1 ”についてステップS202以降の処理を行う。
【0085】
ステップ206では、対処コマンド実行判定手段105は、取得した一つの実行条件(ここでは図4に示す実行条件2021)における必要なリソース情報に含まれる個々のリソース情報に対するステップS203の判定結果やステップS204の比較結果に基づいて、その実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドが管理対象に対して実行可能か否か、あるいは実行不明であるかを判定する(ステップS206)。対処コマンド実行判定手段105は、取得した一つの実行条件における必要なリソース情報に含まれる全てのリソース情報について、そのリソースプロパティの検索に成功し、かつ、そのリソースプロパティ値がリソース情報記憶手段101に記憶されているリソースプロパティ値と一致しているならば、「実行可能」と判定する。また、対処コマンド実行判定手段105は、取得した一つの実行条件における必要なリソース情報に含まれる全てのリソース情報のリソースプロパティについて、そのリソースプロパティの検索に成功するが、そのリソースプロパティ値がリソース情報記憶手段101に記憶されているリソースプロパティ値と一致していないものがあるならば、「実行不可能」と判定する。また、対処コマンド実行判定手段105は、取得した一つの実行条件における必要なリソース情報に含まれるリソースプロパティのうち、ステップS202で検索できなかったものがあれば、「実行不明」と判定する。
【0086】
例えば、図4に示す実行条件2021を例に説明すると、必要なリソース情報に含まれるリソースプロパティ“OS.Name ”、“AP.Name ”は、いずれもリソース情報記憶手段101から検索可能であり、また、そのリソースプロパティ値“OSX ”、“AP1 ”は、リソース情報記憶手段101に記憶されているリソースプロパティ値と一致する。従って、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件2021については「実行可能」と判定する。
【0087】
ステップS206の後、対処コマンド実行判定手段105は、リソース情報記憶手段101に記憶される全ての実行条件に対して、実行可能か否か、あるいは実行不明かの判定を完了したかどうかを判定する(ステップS207)。まだ、実行可能か否か、あるいは実行不明かの判定を行っていない実行条件が存在するならば、ステップS201に移行し、その実行条件を取得し、ステップS201以降の処理を繰り返す。
【0088】
なお、図4に示す2番目の実行条件2022については、実行条件2021と同様に「実行可能」と判定される。図4に示す3番目の実行条件2023については、各リソースプロパティ“OS.Name ”、“AP.Name ”の検索には成功するが、“OS.Name ”のリソースプロパティ値“OSY ”が、リソース情報記憶手段101に記憶されているリソースプロパティ値“OSX (図2参照。)”と一致しないので、「実行不可能」と判定される。また、図4に示す4番目の実行条件2024については、リソースプロパティ“OS.version”をリソース情報記憶手段101から検索できない(図2参照。)ので、「実行不明」と判定される。
【0089】
ここでは、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」の3種類のうちいずれかを導出する場合を説明した。第1の実施の形態では、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」の2種類のうちいずれかを導出するようにしてもよい。この場合、上記の判定方法で「実行不明」となる場合に、「実行不明」とせずに「実行不可能」とすればよい。
【0090】
以上のように、第1の実施の形態によれば、運用管理ルール流用装置10は、運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202に記憶されている実行条件を取得して、運用管理ルール提供装置20の運用管理ルール記憶手段201に記憶されている運用管理ルールの対処コマンドが情報処理装置で実行できるか否かを判定する。そして、運用管理ルールと実行判定結果とを合わせて表示する運用管理ルール設定画面を作成して、入力装置に表示させる。よって、管理者は、運用管理ルール設定画面上の実行判定結果を閲覧するだけで、管理対象となる情報処理装置に対して対処コマンド実行できるか否かという確認作業を容易に行うことができる。また、運用管理ルール設定画面のUIを操作することによって、容易に、運用管理ルール提供装置20から取得した運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶させることができる。すなわち、運用管理ルール提供装置20から取得した運用管理ルールを管理対象に対して利用可能な状態にすることが容易に行えるようになる。従って、管理者の負担を大幅に軽減しつつ、運用管理ルールの拡充を行うことができる。
【0091】
従来は、運用管理ルールを拡充する場合、管理者自身が、図2に例示するようなリソース情報を全て把握した上で、その運用管理ルールの対処コマンドが管理対象に対して実行可能かを確認する必要があった。従って、拡充しようとする運用管理ルールが多いほど、管理者の負担が大きくなっていた。それに対し、本発明では、実行可能か否かなどの実行判定結果を示す運用管理ルール設定画面が表示されるので、管理者の負担は大幅に軽減される。
【0092】
また、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202から全ての実行条件を取得する。その後、対処コマンド実行判定手段105は、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを運用管理ルール取得手段103に送信する場合、運用ルール取得手段103は、実行条件に対応する全ての運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段201から取得する必要はなく、受信したルールIDによって特定される運用管理ルールのみを取得すればよい。よって、この場合、運用管理ルール流用装置10と運用管理ルール提供装置20との通信負荷(具体的には、運用管理ルール取得手段103と運用管理ルール201との通信負荷)を軽減することができる。
【0093】
また、以上の説明では、対処コマンド実行判定手段105が、運用管理ルール取得手段103に対して、ルールIDおよび実行判定結果を送信するものとして説明した。運用管理ルール取得手段103に通知すべき実行判定結果が2種類のみでよい場合には、対処コマンド実行判定手段105が、運用管理ルール取得手段103に実行判定結果を送信せずにルールIDのみを送信することも可能である。ただし、この場合、対処コマンド実行判定手段105は、1種類の実行判定結果に対応するルールIDのみを運用管理ルール取得手段103に送信するように設定され、運用管理ルール取得手段103は、受信したルールIDがその1種類の実行判定結果に対応し、その他のルールID(受信しなかったルールID)がもう一方の実行判定結果に対応すると認識するように予め設定される必要がある。例えば、運用管理ルール取得手段103に通知すべき実行判定結果が「実行可能」および「実行不可能」だけであるとする。この場合、対処コマンド実行判定手段105は、「実行可能」に対応するルールIDだけを運用管理ルール取得手段103に送信するように予め設定され、その設定に従ってルールIDを送信する。運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実行判定手段105から受信したルールIDは全て「実行可能」に対応するルールIDであり、他のルールIDは全て「実行不可能」に対応すると認識するように予め設定される。この場合には、対処コマンド実行判定手段105は、実行判定結果を送信せずにルールIDのみを送信するだけで、運用管理ルール取得手段103は、各ルールIDに対応する実行判定結果を認識することができる。
【0094】
運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201および実行条件記憶手段202は、例えば、記憶装置によって実現される。運用管理ルール流用装置10が備える運用管理ルール記憶手段102およびリソース情報記憶手段101は、例えば、記憶装置によって実現される。運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105は、それぞれその機能を有するハードウェアによって実現してもよい。あるいは、運用管理ルール流用プログラムに従って動作するコンピュータによって、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105を実現してもよい。例えば、運用管理ルール流用プログラムが磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体によって提供され、コンピュータの立ち上げ時等にコンピュータに読み取られ、コンピュータが運用管理ルール流用プログラムに従って動作することで、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105として機能してもよい。
【0095】
なお、運用管理ルール流用装置10は、運用管理ルール記憶手段102に記憶される各運用管理ルールに対応する実行条件を記憶する実行条件記憶手段を備えていてもよい。このような構成の運用管理ルール流用装置は、運用管理ルール記憶手段および実行条件記憶手段を備えるので、他の運用管理ルール流用装置に運用管理ルールおよび実行条件を提供する運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすことができる。このように、運用管理ルール流用装置10が実行条件記憶手段を備え、運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすようにしてもよい。
【0096】
実施の形態2.
図9は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。第1の実施の形態と同様の構成部については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。第2の実施の形態では、図1に例示する第1の実施の形態の構成に加えて、運用管理ルール流用装置10がリソース情報修正手段106を備える。また、第2の実施の形態では、運用管理ルール設定手段104は、第1の実施の形態における動作に加えて、さらに他の動作も行う。
【0097】
なお、第1の実施の形態では、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」の2種類のうちいずれかを導出するようにしてもよいとした。しかし、第2の実施の形態では、対処コマンド実行判定手段105は、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」の3種類のうちいずれかを導出する。
【0098】
第2の実施の形態では、運用管理ルール設定手段104は、第1の実施の形態と同様に運用管理ルール設定画面を生成する。ただし、運用管理ルール設定手段104は、表示欄1042(図7参照。)に表示された運用管理ルールのうち、対処コマンドの実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択された場合、リソース情報確認画面(確認画面)に移行可能な運用管理ルール設定画面を生成する。実行判定結果が「実行不明」となったということは、実行可能か否かを判定するために必要なリソース情報がリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったということである。リソース情報確認画面は、そのようなリソース情報をリソース情報記憶手段101に追加するか否かの確認を管理者に促す画面である。
【0099】
運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール設定画面において、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールを選択する操作が管理者によって行われた場合、リソース情報確認画面を入出力装置30に表示させる。そして、リソース情報確認画面において、リソース情報をリソース情報記憶手段101に追加する操作が管理者によって行われると、運用管理ルール設定手段104は、入出力装置30からその操作に応じた操作情報を受信する。すると、運用管理ルール設定手段104は、管理者によって選択された運用管理ルールのルールIDをリソース情報修正手段106に送信する。
【0100】
リソース情報修正手段106は、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールのルールID(上述のように管理者によって選択された運用管理ルールのルールID)を運用管理ルール設定手段104から受信する。そして、リソース情報修正手段106は、そのルールIDを含む実行条件を運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202から取得する。続いて、リソース情報修正手段106は、その実行条件に含まれている必要なリソース情報(ルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報)を、リソース情報記憶手段101に記憶させる。
【0101】
図10は、リソース情報確認画面の一例である。リソース情報確認画面2041の領域2051は、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールであって、管理者に選択された運用管理ルール(条件式および対処コマンド)と、「実行不明」という実行判定結果を表示する領域である。
【0102】
また、リソース情報確認画面2041の領域2052は、管理対象となる情報処理装置のシステム構成情報と、管理者に選択された運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報を表示する領域である。図10に示す例では、システム構成情報表示欄2042にシステム構成情報が表示され、リソース情報表示欄2043にリソース情報が表示される。なお、リソース情報表示欄2043内でリソース情報とともに示される記号「○」は、そのリソース情報に合致するリソース情報がリソース情報記憶手段101に記憶されていたことを意味する。例えば、“CPUのスペック”というリソースプロパティおよび“2.00GHz以上”というリソースプロパティ値が実行条件に含まれていて、リソース情報記憶手段101には、“CPUのスペック”というリソースプロパティおよび“3.20GHz”というリソースプロパティ値が記憶されているとする。この場合、実行条件に含まれるリソース情報とリソース情報記憶手段101に記憶されているリソース情報とが合致するので、図10に例示するように、“2.00GHz以上”というリソース情報とともに記号「○」が示される。また、リソース情報表示欄2043において、リソース情報とともに示される記号「!」は、そのリソース情報に合致するリソース情報(リソースプロパティ)がリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったことを意味する。例えば、リソース情報表示欄2043内に示された「OS.Version = 10 !(不明)」は、“OS.Version”というリソースプロパティがリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったことを意味する。
【0103】
また、リソース情報確認画面2041の領域2053は、管理者に選択された運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報のうち、リソースプロパティがリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったリソース情報を表示して、そのリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させるか否かの決定を管理者に促すための表示領域である。表示欄2044は、管理者に選択された運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報のうち、リソースプロパティがリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったリソース情報を表示する。図10に示す例では、“OS.Version = 10 ”というリソース情報を表示している。「はい」ボタン2045は、表示欄2044に表示されたリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させること指示するボタンである。「いいえ」ボタン2046は、表示欄2044に表示されたリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させないことを指示するボタンである。「はい」ボタン2045がマウスクリック等された場合、入出力装置30は、その操作に応じた操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。すると、運用管理ルール設定手段104は、管理者に選択された運用管理ルールのルールIDをリソース情報修正手段106に送信する。そして、リソース情報修正手段106は、そのルールIDを含む実行条件を実行条件記憶手段202から取得し、その実行条件に含まれる必要なリソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させる。この結果、表示欄2044に表示されたリソース情報は、リソース情報記憶手段101に記憶される。リソース情報確認画面2041は、少なくとも領域2053を含む。
【0104】
次に、動作について説明する。
図11は、リソース情報記憶手段101にリソース情報を追加記憶し、また、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートと同様の処理については、図5に示す符号と同一の符号を付している。本実施の形態では、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールを登録する場合に、その運用管理ルールに対応する実行条件に含まれる必要なリソース情報をリソース情報記憶手段101に格納する処理(ステップS301〜S304)が、ステップS103の後に追加されている。
【0105】
以下に示す例では、リソース情報記憶手段101は、図2に例示するリソース情報を記憶しているものとする。また、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201は、図3に例示する運用管理ルールを記憶し、実行条件記憶手段202は、図4に例示する実行条件を記憶しているものとする。また、図12は、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102は、図11に示すステップS101の処理の開始前に、図12(a)に例示する運用管理ルールを記憶しているものとする。
【0106】
第2の実施の形態において、運用管理ルール設定手段104が、入出力装置30に運用管理ルール設定画面を表示させるまでの処理(ステップS101〜S103)は、第1の実施の形態と同様である。
【0107】
運用管理ルール設定画面(図7参照。)の表示後、運用管理ルール設定手段104は、表示欄1042(図7参照。)に表示された運用管理ルールのうち、対処コマンドの実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが管理者によって選択されたか否かを判定する(ステップS301)。表示欄1042に表示された運用管理ルールのうち、対処コマンドの実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが管理者によって選択された場合、入出力装置30は、その選択操作を示す操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。運用管理ルール設定手段104は、その操作情報を受信したならば、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されたと判定し(ステップS301におけるYES)、その操作情報を受信していないならば、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されていないと判定すればよい(ステップS301におけるNO)。
【0108】
運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されたと判定したならば(ステップS301におけるYES)、リソース情報確認画面(図10参照。)を入出力装置30に表示させる(ステップS302)。実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されなかったならば(ステップS301におけるNO)、ステップS104に移行する。
【0109】
なお、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールは、以下のような操作によって選択すればよい。例えば、図7に示す運用管理ルール設定画面の表示欄1042において、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールをマウスクリック等し、その後、登録ボタン1048をマウスクリック等することによって、その運用管理ルールを選択すればよい。登録ボタン1048は、本来、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる操作を行うためのボタンであるが、本実施の形態では、運用管理ルール設定手段104は、後述のステップS304(リソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させる処理)の実行前に、上記のような操作が行われた場合、運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されたと判定して、ステップS302に移行する。
【0110】
また、登録ボタン1048を、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる操作を行うためだけに用いる場合には、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールの選択用のボタンを別途表示させてもよい。図13は、そのようなボタンを表示する運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。図7に示すUI等と同様のUI等については、図7と同一の符号を付し、説明を省略する。図13に示すボタン1060は、リソース情報確認画面の表示を目的として、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールの選択するためのボタンである。表示欄1042において、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールをマウスクリック等し、その後、登録ボタン1048をマウスクリック等することによって、その運用管理ルールを選択すればよい。
【0111】
既に説明したように、運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールが選択されたと判定したならば、リソース情報確認画面を入出力装置30に表示させる(ステップS302)。図10に例示するリソース情報確認画面は、管理対象となる情報処理装置のシステム構成情報をシステム構成情報表示欄2042に表示する。
【0112】
運用管理ルール設定手段104は、例えば、以下のようにリソース情報確認画面を生成すればよい。運用管理ルール設定手段104は、リソース情報記憶手段101から管理対象となる情報処理装置のリソース情報を読み込み、そのリソース情報を、システム構成情報表示欄2042に表示するようにリソース情報確認画面を生成する。また、運用管理ルール設定手段104は、管理者に選択された運用管理ルールに対応する実行条件に含まれる必要なリソース情報をリソース情報表示欄2043に表示するように、リソース情報確認画面を生成する。さらに、運用管理ルール設定手段104は、リソース情報表示欄2043に表示されたリソース情報のうち、そのリソース情報に合致するリソース情報(リソースプロパティ)がリソース情報記憶手段101に記憶されていないものを、領域2053に表示するようにリソース情報確認画面を生成する。
【0113】
管理者は、リソース情報確認画面の領域2053に表示されたリソース情報を参照する。そして、管理者は、自分の知識や経験に基づいて、あるいは、独自に管理対象の情報処理装置を調査して、そのリソース情報が管理対象のリソースを表しているか否かを判断する。例えば、図10に例示するリソース情報確認画面が表示された場合、管理者は、管理対象を調査する等して、管理対象に搭載されたOSのバージョンが“10”であるか否かを判断する。領域2053に表示されたリソース情報が管理対象のリソースを表しているならば、管理者は、そのリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させる操作を行えばよい。また、領域2053に表示されたリソース情報が管理対象のリソースと合致していないならば、管理者は、そのリソース情報をリソース情報記憶装置101に記憶させない操作を行えばよい。
【0114】
運用管理ルール設定手段104は、リソース情報確認画面出力後、リソース情報確認画面の領域2053に表示したリソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶させる操作が行われたか否かを判定する(ステップS303)。リソース情報確認画面の「はい」ボタン2045(図10参照。)がマウスクリック等された場合、入出力装置30は、リソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶させる操作が行われたことを示す操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。また、リソース情報確認画面の「いいえ」ボタン2046(図10参照。)がマウスクリック等された場合、入出力装置30は、リソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶しない操作が行われたことを示す操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。運用管理ルール設定手段104は、「はい」ボタン2045または「いいえ」ボタン2046の操作に伴う操作情報を受信することによって、リソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶させる操作が行われたか否かを判定すればよい。
【0115】
リソース情報確認画面の領域2053に表示したリソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶させる操作が行われたと判定した場合(ステップS303におけるYES)、ステップS304に移行する。ステップS304では、運用管理ルール設定手段104は、ステップS301で管理者によって選択された運用管理ルールのルールIDをリソース情報修正手段106に送信する。リソース情報修正手段106は、運用管理ルール設定手段104から受信したルールIDを含む実行条件を取得し、その実行条件に含まれている必要なリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させる(ステップS304)。
【0116】
例えば、図7(または図13)に例示する運用管理ルール設定画面において、条件式が「状態D」である運用管理ルールが選択され(ステップS301におけるYES)、運用管理ルール設定手段104が、図10に例示するリソース情報確認画面を表示させたとする(ステップS302)。このリソース情報確認画面で「はい」ボタン2045が選択されたとする(ステップS303におけるYES)。すると、運用管理ルール設定手段104は、選択された運用管理ルールのルールID“RULE_1004(図3参照。)”をリソース情報修正手段106に送信する。リソース情報修正手段106は、そのルールIDを含む実行条件2024(図4参照。)を実行条件記憶手段202から取得し、実行条件2024に含まれている必要なリソース情報(図4参照。)をリソース情報記憶手段101に記憶させる(ステップS304)。本例では、リソース情報修正手段106は、“OS.Name=OSX ”と“OS.version=10 ”をリソース情報記憶手段101に記憶させる。なお、リソース情報記憶手段101は、既に“OS.Name=OSX ”を記憶しているので、“OS.version=10 ”をリソース情報記憶手段101に記憶させることになる。すなわち、リソースプロパティが“OS.version”であり、リソースプロパティ値が“10”であるリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させることになる。図14は、追加されたリソース情報の例を示す説明図である。元々記憶されていたリソース情報1011,1012,1013に、新たなリソース情報1014が追加して記憶される。
【0117】
なお、ステップS304の後、ステップS104に移行する。
【0118】
ステップS304の処理によって、実行判定結果が「実行不明」であった運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報のうち、リソース情報記憶手段101に記憶されていなかったリソース情報が、リソース情報記憶手段101に記憶される。「実行不明」という実行判定結果は、リソース情報がリソース情報記憶手段101に記憶されていなかったために導出されたものであるが、ステップS304の処理によってそのリソース情報がリソース情報記憶手段101に記憶されることになるので、再度、実行判定(ステップS101)をやり直せば、実行判定結果は「実行可能」と導出されることになる。従って、ステップS304の処理を行った後では、図7に例示する運用管理ルール設定画面で「実行不明」と表示されていても、実質的には実行判定結果は「実行可能」であるとみなすことができる。
【0119】
また、リソース情報確認画面の領域2053に表示したリソース情報をリソース情報記憶手段101に追加記憶させないと選択された場合(ステップS303におけるNO)、ステップS104に移行する。
【0120】
ステップS104では、リソース情報を追加記憶したか否かに関わらず、運用管理ルール設定手段104は、第1の実施の形態で示した場合と同様に、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる。
【0121】
ステップS304の処理を行って、図14に示すリソース情報1014がリソース情報記憶手段101に追加されたとする。その後、ステップS104に移行する。このとき、図7(または図13)に示す運用管理ルール設定画面上において、条件式が「状態D」で、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールがマウスクリック等され、さらに、登録ボタン1048がマウスクリック等されると、入出力装置30はその操作を示す操作情報を運用管理ルール設定手段104に送信する。運用管理ルール設定手段104は、その操作情報に応じて、条件式が「状態D」で、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる。この結果、運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102は、図12(b)に示すように、条件式が「状態D」である運用管理ルールを記憶する。
【0122】
なお、図7(または図13)に示す運用管理ルール設定画面上において、実行判定結果が「実行不明」と表示されていたとしても、既にステップS304でリソース情報1014(図14参照。)がリソース情報記憶手段101に記憶されているので、実質的には実行可能である。すなわち、図12(b)に示す追加された運用管理ルールの対処コマンド(対処手順D)は、管理対象となる情報処理装置に対して実行可能である。
【0123】
以上のように、第2の実施の形態によれば、実行判定結果が「実行不明」である運用管理ルールを登録する場合、その運用管理ルールの実行条件の必要なリソース情報を、リソース情報記憶手段101へ格納する。そのため、リソース情報記憶手段101にリソース情報が記憶されていなかったために「実行不明」と判定された運用管理ルールであっても、そのリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させ、「実行可能」な運用管理ルールとして運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶させることができる。また、以後、ステップS101の判定処理を行って、運用管理ルール設定画面を再度表示する場合には「実行可能」という実行判定結果とともに、その運用管理ルールを表示することができる。
【0124】
また、リソース情報記憶手段101に記憶されるリソース情報が増加するので、対処コマンド実行判定手段105がステップS101の判定処理を行う際に、「実行不明」という実行判定結果を減少させることができる。リソース情報の追加は、リソース情報確認画面で「はい」ボタン2045をマウスクリック等するという容易な操作で実現できる。従って、そのような容易な操作を行うことで、「実行不明」という実行判定結果を減少させることができ、管理者は運用管理ルール提供装置20から取得した各運用管理ルールの対処コマンドが管理対象に対して実行可能か否かをより明確に把握することができる。
【0125】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106は、それぞれその機能を有するハードウェアによって実現してもよい。あるいは、運用管理ルール流用プログラムに従って動作するコンピュータによって、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106を実現してもよい。
【0126】
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態で説明したように、運用管理ルール流用装置10が実行条件記憶手段を備え、他の運用管理ルール流用装置に運用管理ルールおよび実行条件を提供する運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすようにしてもよい。
【0127】
実施の形態3.
図15は、本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様の構成部については、図1や図9と同一の符号を付し、説明を省略する。第3の実施の形態では、第1の実施の形態または第2の実施の形態の構成に加えて、運用管理ルール流用装置10が対処コマンド実績評価手段107を備える。また、運用管理ルール提供装置20が、利用実績記憶手段203を備える。図15では、第2の実施の形態の構成に加えて、対処コマンド実績評価手段107と、利用実績記憶手段203とを備える場合を示している。
【0128】
なお、第1の実施の形態や第2の実施の形態では、運用管理ルール取得手段103は、運用管理ルール設定手段104に対して運用管理ルールおよび実行判定結果を送信していた。それに対して、第3の実施の形態では、運用管理ルール取得手段103が対処コマンド実績評価手段107に対して運用管理ルールおよび実行判定結果を送信し、その後、対処コマンド実績評価手段107が運用管理ルールおよび実行判定結果を運用管理ルール設定手段104に送信する。このように、運用管理ルール取得手段103は、対処コマンド実績評価手段107を介して運用管理ルールおよび実行判定結果を運用管理ルール設定手段104に送信する。
【0129】
対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルール取得手段103から運用管理ルールと実行判定結果を取得する。また、対処コマンド実績評価手段107は、その運用管理ルールのルールIDに対応する利用実績を、運用管理ルール提供装置20が備える利用実績記憶手段203から取得する。なお、利用実績については、図16を参照して、後述する。対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルール取得手段103から取得した運用管理ルールを、各種実行判定結果毎に、利用実績順に並び替える。そして、対処コマンド実績評価手段107は、並び替えた運用管理ルールと、各運用管理ルールに対応する実行判定結果および利用実績を運用管理ルール設定手段104に送信する。
【0130】
利用実績記憶手段203は、運用管理提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201に格納(記憶)されている運用管理ルールの利用実績を記憶する。利用実績は、運用管理ルール記憶手段201に記憶されている運用管理ルールの対処コマンドを実行した回数の情報と、その対処コマンドを実行したことで障害を解決できた回数の情報とを含む。また、各利用実績は、その対処コマンドを含む運用管理ルールのルールIDと対応づけられて、利用実績記憶手段203に記憶される。ある対処コマンドの利用実績は、例えば、“Y/X”等のように表される。“Y/X”と表される利用実績は、対処コマンドを実行した回数がX回であり、そのうち、対処コマンドを実行したことで障害を解決できた回数がY回であることを示している。なお、利用実績記憶手段203は、利用実績を記憶すべき運用管理ルールのルールIDを予め記憶しておく。
【0131】
図16は、利用実績の例を示す説明図である。図16では、4種類の運用管理ルールそれぞれの利用実績を示している。ルールIDが“RULE_1001 ”である運用管理ルールの利用実績は、“1/2”である。この利用実績“1/2”は、ルールIDが“RULE_1001 ”である運用管理ルールの対処コマンドの実行回数が2回であり、その2回のうち、対処コマンドの実行により障害を解決できたのが1回であることを表している。同様に、ルールIDが“RULE_1002 ”である運用管理ルールの利用実績は、“5/10”である。この利用実績“5/10”は、ルールIDが“RULE_1002 ”である運用管理ルールの対処コマンドの実行回数が10回であり、その10回のうち、対処コマンドの実行により障害を解決できたのが5回であることを表している。ルールIDが“RULE_1003 ”である運用管理ルールの利用実績は、“1/3”である。この利用実績“1/3”は、ルールIDが“RULE_1003 ”である運用管理ルールの対処コマンドの実行回数が3回であり、その3回のうち、対処コマンドの実行により障害を解決できたのが1回であることを表している。ルールIDが“RULE_1004 ”である運用管理ルールの利用実績は、“2/3”である。この利用実績“2/3”は、ルールIDが“RULE_1004 ”である運用管理ルールの対処コマンドの実行回数が3回であり、その3回のうち、対処コマンドの実行により障害を解決できたのが2回であることを表している。
【0132】
第3の実施の形態でも、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。ただし、本実施の形態では、運用管理ルール設定手段104は、対処コマンド実績評価手段107から運用管理ルールとその運用管理ルールの実行判定結果とその運用管理ルールの利用実績を取得し、運用管理ルール、実行判定結果および利用実績を対応付けて表示し、さらに、対処コマンド実績評価手段107によって並び替えられた順番で運用管理ルールを表示するように、運用管理ルール設定画面の情報を生成する。そして、その運用管理ルール設定画面の情報を入出力装置30に送信し、その情報に基づいて運用管理ルール設定画面を表示させる。
【0133】
図17は、第3の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。領域1053に表示されるUIは、図7に示す運用管理ルール設定画面の領域1053に表示されるUIと同様である。また、領域1055に表示される表示欄およびUIは、図7に示す運用管理ルール設定画面の領域1055に表示される表示欄およびUIと同様である。ただし、第3の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面3041は、領域1054に表示欄3042を含む。表示欄3042は、運用管理ルール(条件式および対処コマンド)と、その運用管理ルールの実行判定結果と、その運用管理ルールの利用実績とを対応付けて表示する。また、表示欄3042内で、各運用管理ルールは、対処コマンド実績評価手段107によって並び替えられた順番で表示される。なお、領域1054に含まれる参照ボタン1047および登録ボタン1048は、図7に示す参照ボタン1047および登録ボタン1048と同様である。第3の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面3041は、少なくとも、表示欄3042および登録ボタン1048のような、運用管理ルールの選択および登録操作を可能とするUIを含む。
【0134】
図17に例示する表示欄3042では、4つの運用管理ルールと、それぞれの実行判定結果と利用実績がリストで示されている。図17に示す例では、条件式が「状態B」である運用管理ルールは、「実行可能」であり、利用実績が「5/10」であることを示している。また、条件式が「状態A」である運用管理ルールは、「実行可能」であり、利用実績が「1/2」であることを示している。また、条件式が「状態D」である運用管理ルールは、「実行不明」であり、利用実績が「2/3」であることを示している。また、条件式が「状態D」である運用管理ルールは、「実行不可能」であり、利用実績が「1/3」であることを示している。
【0135】
なお、表示欄3042では、実行判定結果が特定の結果となる運用管理ルールとその利用実績が表示されてもよい。特定の結果とは、一種類の実行判定結果だけを意味するものではなく、複数の実行判定結果の組み合わせであってもよい。例えば、実行判定結果が「実行可能」となる運用管理ルールとその利用実績だけが表示されてもよいし、あるいは、実行判定結果が「実行可能」または「実行不明」となる運用管理ルールとその利用実績だけが表示されてもよい
【0136】
次に、動作について説明する。
図18は、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートと同様の処理については、図5に示す符号と同一の符号を付している。本実施の形態では、ステップS102の後に、対処コマンド実績評価手段107による運用管理ルール並び替え処理(ステップS400)が追加されている。また、図5に示すステップS103の代わりに、図17に示す運用管理ルール設定画面を表示する処理(ステップS410)が行われる。
【0137】
以下に示す例では、リソース情報記憶手段101は、図2に例示するリソース情報を記憶しているものとする。また、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201は、図3に例示する運用管理ルールを記憶し、実行条件記憶手段202は、図4に例示する実行条件を記憶しているものとする。また、運用管理ルール提供装置20内の利用実績記憶手段203は、図16に示す利用実績を記憶しているものとする。また、図19は、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102は、図18に示すステップS101の処理の開始前に、図19(a)に例示する運用管理ルールを記憶しているものとする。
【0138】
第3の実施の形態において、運用管理ルール取得手段103が、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201から運用管理ルールを取得するまでの処理(ステップS101〜S102)は、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様である。
【0139】
ステップS102の後、運用管理ルール取得手段103は、ステップS102で運用管理ルール記憶手段201から運用管理ルールを取得した後、取得した運用管理ルールと対処コマンド実行判定手段105から受信した実行判定結果との組み合わせを対処コマンド実績評価手段107に送信する。対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルールとその運用管理ルールの実行判定結果を運用管理ルール取得手段103から取得する。すると、対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルール取得手段103から取得した運用管理ルールのルールIDに対応する利用実績を、運用管理ルール提供装置20の利用実績記憶手段203から取得する。そして、対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルール取得手段103から取得した運用管理ルールを、各種実行判定結果毎に、利用実績順に並び替えて、並び替えた運用管理ルールと、各運用管理ルールに対応する実行判定結果および利用実績を運用管理ルール設定手段104に送信する(ステップS400)。
【0140】
続いて、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルールと、各運用管理ルールに対応する実行判定結果および利用実績のリストを表示する表示欄3042を含む運用管理ルール設定画面(図17参照。)の情報を作成する。このとき、運用管理ルール設定手段104は、対処コマンド実績評価手段107に並び替えられた順番に運用管理ルールを表示するように運用管理ルール設定画面の情報を作成する。運用管理ルール設定手段104は、作成した運用管理ルール設定画面の情報を入出力装置30に送信し、入出力装置30に図17に例示するような運用管理ルール設定画面を表示させる(ステップS410)。
【0141】
なお、図17に示す例では、領域1055に、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶された運用管理ルールを表示している。運用管理ルール設定手段104は、ステップS410で運用管理ルール設定画面の情報を生成する際に、運用管理ルール記憶手段102から運用管理ルールを読み込み、その運用管理ルールを領域1055に表示するように運用管理ルール設定画面の情報を生成すればよい。
【0142】
ステップS410の後、ステップS104に移行する。ステップS104では、運用管理ルール設定手段104は、第1の実施の形態で示した場合と同様に、選択された運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102に記憶させる。例えば、表示欄3042(図17参照。)に示される運用管理ルールのうち、「実行可能」であり、「利用実績の比率」が最も高く、「対処コマンドの実行回数」が最大のもの(すなわち、図17に示す条件式が「状態B」の運用管理ルール)が選択されたとする。すると、図19(b)に示すように、選択された運用管理ルールが運用管理ルール記憶手段102に記憶される。
【0143】
また、ステップS410の後、管理者の操作に応じて、第2の実施の形態で示したステップS301〜S304の処理(図11参照。)を行ってもよい。
【0144】
次に、ステップS400おける運用管理ルールの並び替え処理について説明する。図20は、実行判定結果毎に運用管理ルールを利用実績順に並び替える処理の処理経過の一例を示すフローチャートである。
【0145】
対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルールとその運用管理ルールの実行判定結果を運用管理ルール取得手段103から取得すると、その運用管理ルールのルールIDに対応する利用実績を、運用管理ルール提供装置20の利用実績記憶手段203から取得する(ステップS401)。次に、対処コマンド実績評価手段107は、運用管理ルール取得手段103から取得した各運用管理ルールを、実行判定結果(「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」)毎に分類する。そして、各実行判定結果毎に、運用管理ルールの対処コマンドの実行回数が多い順に運用管理ルールを並び替える(ステップS402)。各運用管理ルールの対処コマンドの実行回数は、運用管理ルールに対応する利用実績を参照すればよい。
【0146】
続いて、対処コマンド実績評価手段107は、実行判定結果毎に分類して対処コマンドの実行回数の多い順に並び替えた運用管理ルールを、さらに各実行判定結果毎に、利用実績の比率の高い順に並び替える(ステップS403)。利用実績の比率は、利用実績において示される障害の解決回数を、その利用実績において示される対処コマンドの実行回数で除算した値である。本例では、例えば、利用実績が“1/2”と表されている場合、利用実績の比率は“0.5”となる。
【0147】
ステップS403の処理によって、運用管理ルールは、利用実績の比率が高いほど順位が高くなるように並び替えられていることになる。また、ステップS403の処理前にステップS402の処理を実行していることによって、利用実績の比率が同一の値である場合には、対処コマンドの実行回数が多いほど順位が高くなるように並び替えられていることになる。
【0148】
ステップS403までの処理で、実行判定結果で分類した各運用管理ルールのグループ毎に、実行回数および利用実績の比率に基づく並び替えが完了する。続いて、対処コマンド実績評価手段107は、並び替えを行った各実行判定結果の運用管理ルールのグループを所定の実行判定結果の順に並び替える。具体的には、対処コマンド実績評価手段107は、「実行可能」、「実行不明」、「実行不明」の順に運用管理ルールのグループを並び替える(ステップS404)。以上により、運用管理ルールの並び替えが終了し、対処コマンド実績評価手段107は、並び替えた運用管理ルールおよび各運用管理ルールに対応する実行判定結果および利用実績を運用管理ルール設定手段104へ送信する。
【0149】
ステップS402からステップS404までの処理によって、運用管理ルールは、「実行可能」の運用管理ルールのグループ、「実行不明」の運用管理ルールのグループ、「実行不可能」の運用管理ルールのグループの順に並び替えられる。また、ステップS402,S403の処理は、各実行判定結果毎(すなわち、実行判定結果に基づいて分類した各グループ毎)に行っているので、各グループでは、利用実績の比率が高いほど順位が高く、また、利用実績の比率が同一の値である場合には、対処コマンドの実行回数が多いほど順位が高くなるように運用管理ルールは並び替えられている。
【0150】
図21は、運用管理ルールの並び替えの例を示す説明図である。図21(a)は、並び替え処理を行う前における運用管理ルールの順番(例えば、対処コマンド実績評価手段107が受信した順番)の例を示している。図21(b)は、並び替え処理後の運用管理ルールの順番を示している。なお、図21に示す例では、「実行不可能」、「実行不明」のグループには1つの運用管理ルールが属する。
【0151】
既に述べたように、運用管理ルールは、「実行可能」の運用管理ルールのグループ、「実行不明」の運用管理ルールのグループ、「実行不可能」の運用管理ルールのグループの順に並び替えられる。従って、ステップS404までの処理が完了した後には、運用管理ルールは、図21(b)に示すように、“RULE_1002”および“RULE_1001”のグループ(「実行可能」のグループ)、“RULE_1004”のグループ(「実行不明」のグループ)、“RULE_1003”のグループ(「実行不可能」のグループ)の順に並べ替えられる。また、「実行可能」のグループに分類される運用管理ルール“RULE_1002”および“RULE_1001”は、利用実績の比率の値がともに“0.5”である。従って、対処コマンド実行回数の多い運用管理ルール“RULE_1002”の方が“RULE_1001”よりも高い順位に並び替えられる。「実行不明」のグループの運用管理ルールは“RULE_1004”だけであり、「実行不可能」のグループの運用管理ルールは“RULE_1003”だけである。従って、並び替え処理後では、運用管理ルールは、図21(b)に示すように、“RULE_1002”、“RULE_1001”、“RULE_1004”、“RULE_1003”という順番になる。
【0152】
次に、利用実績記憶手段203に記憶される利用実績を更新する態様の一例について説明する。図22は、管理対象となる情報処理装置の状態が、運用管理ルールの条件式に合致した場合、その運用管理ルールの対処コマンドを管理対象に対して実行する運用管理ルール処理装置の構成例を示すブロック図である。本例では、運用管理ルール処理装置501が、管理対象となる情報処理装置510に対して運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行したときに、利用実績記憶手段203に記憶される利用実績を更新する。
【0153】
運用管理ルール処理装置501は、リソース情報検出手段502と、運用管理ルール検索手段503と、対処コマンド実行手段504とを備える。リソース情報検出手段502は、運用管理ルール流用装置10が備えるリソース情報記憶手段101と接続される。運用管理ルール検索手段503は、運用管理ルール流用装置10が備える運用管理ルール記憶手段102と接続される。対処コマンド実行手段504は、運用管理ルール提供装置20が備える利用実績記憶手段203と接続される。
【0154】
リソース情報検出手段502は、情報処理装置510のリソース情報を検出し、運用管理ルール流用装置10が備えるリソース情報記憶手段101に、検出したリソース情報を記憶させる。例えば、リソース情報検出手段502は、定期的に情報処理装置510のリソース情報を検出し、そのリソース情報をリソース情報記憶手段101に記憶させる。検出したリソース情報が、前回検出したリソース情報と同一である場合には、リソース情報検出手段502は、そのリソース情報を再度リソース情報記憶手段101に記憶させなくてもよい。
【0155】
運用管理ルール検索手段503は、管理対象となる情報処理装置510リソース情報を、運用管理ルール流用装置10が備えるリソース情報記憶手段101から取得する。また、運用管理ルール検索手段503は、運用管理ルール流用装置10が備えるリソース情報記憶手段101に記憶されている各運用管理ルールを取得する。そして、運用管理ルール検索手段503は、取得したリソース情報および取得した運用管理ルールの条件式を照合して、リソース情報の状態を満足する条件式を有する運用管理ルールを検索する。運用管理ルール検索手段503は、このような検索を、例えば定期的に実行する。リソース情報の状態を満足する条件式が存在する場合(すなわち、上記の運用管理ルールの検索に成功した場合)、情報処理装置510が、その条件式を含む運用管理ルールの対処コマンドを実行されるべき状態(例えば、障害発生状態等)であることを意味する。また、リソース情報の状態を満足する条件式が存在する場合(すなわち、上記の運用管理ルールの検索に失敗した場合)、情報処理装置510に対して何らかの対処コマンドを実行する必要がないことを意味する。
【0156】
運用管理ルール検索手段503は、リソース情報の状態を満足する条件式を有する運用管理ルールの検索に成功した場合、その運用管理ルールを対処コマンド実行手段504に送る。対処コマンド実行手段504は、運用管理ルール検索手段503から運用管理ルールが送られてきた場合、その運用管理ルールに含まれる対処コマンドを情報処理装置510に対して実行する。そして、対処コマンド実行手段504は、その運用管理ルールのルールIDが利用実績記憶手段203に記憶されているか否かを参照し、ルールIDが利用実績記憶手段203に記憶されているならば、ルールIDとともに記憶されている利用実績における対処コマンド実行回数の値を1増加させる。また、対処コマンド実行手段504は、情報処理装置510に対処コマンドを実行した後、その対処コマンドの実行によって、情報処理装置510が対処コマンドを実行されるべき状態(例えば、障害発生状態等)から回復できたか否かを判定する。この判定は、例えば、情報処理装置510からの応答に基づいて行ってもよい。あるいは、運用管理ルール処理装置501は別の方法によって、情報処理装置510が障害発生状態等から回復したことを判定してもよい。
【0157】
対処コマンド実行手段504は、情報処理装置510が対処コマンドを実行されるべき状態から回復したと判定した場合、実行した対処コマンドを含む運用管理ルールのルールIDが利用実績記憶手段203に記憶されているか否かを参照する。ルールIDが利用実績記憶手段203に記憶されているならば、対処コマンド実行手段504は、そのルールIDとともに記憶されている利用実績における障害解決回数(対処コマンド実行により障害を解決できた回数)の値を1増加させる。
【0158】
対処コマンド実行手段504は、情報処理装置510が対処コマンドを実行されるべき状態から回復していないと判定した場合、利用実績における障害解決回数をそのまま維持する。この場合、利用実績における対処コマンド実行回数のみ増加したことになる。
【0159】
以上のように、運用管理ルール処理装置501によって、利用実績記憶手段203が記憶する利用実績が更新される。なお、利用実績の更新態様は、上記の例に限定されず、他の態様によって利用実績を更新してもよい。
【0160】
第3の実施の形態によれば、実行判定結果が「実行可能」、「実行不明」、「実行不可能」の順に上位になり、同じ実行判定結果の場合には利用実績の比率が高い順に上位になり、さらに、同じ利用実績の比率の場合には利用実績の運用管理ルールの対処コマンドの実行回数の多い順に上位になるように、対処コマンド実績評価手段107が運用管理ルールを並び替える。そして、運用管理ルール設定手段104は、実行判定結果順および利用実績順に並び替えられた運用管理ルールを表示する運用管理ルール設定画面の情報を生成し、その運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。従って、管理者は、運用管理ルール設定画面を参照して、対処コマンドを実行できるか否か等を確認することができる。さらに、どの対処コマンドが最も利用されているかという知識を管理者が持っていなくても、最も上位に提示された運用管理ルールを選択することで、既存の運用管理ルール(運用管理ルール提供装置20に記憶されている運用管理ルール)の中で対処コマンドの利用頻度が高い運用管理ルールを容易に選択することができ、その運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶させることができる。
【0161】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106、対処コマンド実績評価手段107は、それぞれの機能を有するハードウェアによって実現してもよい。あるいは、運用管理ルール流用プログラムに従って動作するコンピュータによって、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106、対処コマンド実績評価手段107を実現してもよい。また、運用管理ルール提供装置20が備える利用実績記憶手段203は、例えば、記憶装置によって実現される。
【0162】
なお、図22に示すリソース情報検出手段502、運用管理ルール検索手段503、対処コマンド実行手段504も、それぞれの機能を実行するハードウェアによって実現してもよい。あるいは、プログラムに従って動作するコンピュータによって実現してもよい。
【0163】
また、図15では、運用管理ルール流用装置10がリソース情報修正手段106を備える場合を示したが、本実施の形態において、運用管理ルール流用装置10は、リソース情報修正手段106を備えていなくてもよい。運用管理ルール流用装置10がリソース情報修正手段106を備えない場合には、対処コマンド実行判定手段105が、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」の3種類のうちいずれかを導出するようにしてもよいし、あるいは、「実行可能」、「実行不可能」の2種類のうちいずれかを導出するようにしてもよい。
【0164】
また、運用管理ルール流用装置10は、運用管理ルール記憶手段102に記憶される各運用管理ルールに対応する実行条件を記憶する実行条件記憶手段と、運用管理ルール記憶手段102に記憶される各運用管理ルールに対応する利用実績を記憶する利用実績記憶手段とを備えていてもよい。このような構成の運用管理ルール流用装置は、運用管理ルール記憶手段、実行条件記憶手段、および利用実績記憶手段を備えるので、他の運用管理ルール流用装置に運用管理ルール、実行条件、および利用実績を提供する運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすことができる。このように、運用管理ルール流用装置10が実行条件記憶手段および利用実績記憶手段を備え、運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすようにしてもよい。
【0165】
実施の形態4.
図23は、本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。第1から第3までの実施の形態と同様の構成部については図1、図9、図15と同一の符号を付し、説明を省略する。第4の実施の形態では、第1、第2、または第3の実施の形態の構成に加えて、運用管理ルール流用装置10が実行条件記憶手段108を備える。図23では、第3の実施の形態の構成に加えて、運用管理ルール流用装置10が実行条件記憶手段108を備える場合を示している。
【0166】
運用管理ルール流用装置10が備える実行条件記憶手段108は、運用管理ルール流用装置10が備える運用管理ルール記憶手段102に記憶される各運用管理ルールの実行条件を記憶している。この実行条件は、運用管理ルール提供装置20が備える実行条件記憶手段202が記憶する実行条件と同様に、運用管理ルールのルールIDを含み、さらに、そのルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象に対して実行可能か否かを判定するための情報(具体的には対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報)を含んでいる。実行条件記憶手段108が記憶する実行条件は、実行条件記憶手段202が記憶する実行条件と同様に、図4に例示するように表される。
【0167】
対処コマンド実行判定手段105は、第1の実施の形態と同様に、運用管理ルール提供装置20が備える実行条件記憶手段202から、運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールの実行条件を取得する。第4の実施の形態では、対処コマンド実行判定手段105は、さらに、運用管理ルール流用装置10が備える実行条件記憶手段108から、運用管理ルール記憶手段102に記憶される運用管理ルールの実行条件も取得する。
【0168】
対処コマンド実行判定手段105が、運用管理ルール提供装置20の実行条件記憶手段202および運用管理ルール流用装置10の実行条件記憶手段108から実行条件を取得する条件は、既に説明した他の実施の形態と同様である。例えば、リソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報に変更が生じた場合、運用管理ルールの取得を指示する操作が行われた旨の情報を運用管理ルール設定手段104を介して受信した場合、あるいは、予め指定された時刻になった場合に、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202および実行条件記憶手段108から実行条件を取得する。あるいは、上記の各場合を組み合わせた条件が満たされたときに(例えば、リソース情報に変更が生じ、さらに、運用管理ルールの取得を指示する操作が行われた旨の情報を受信した場合に)、実行条件記憶手段202および実行条件記憶手段108から実行条件を取得してもよい。
【0169】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段202から取得すると、リソース情報記憶手段101に格納されているリソース情報と取得した実行条件とを比較する。そして、取得した実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象となる情報処理装置に対して実行可能か否かを判定し、「実行可能」、「実行不可能」、あるいは「実行不明」のいずれかの実行判定結果を導出する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段202から取得した個々の実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく実行判定結果とを運用管理ルール取得手段103に送信する。以上の動作は、既に説明した各実施の形態における対処コマンド実行判定手段105の動作と同様である。
【0170】
対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール記憶手段102に記憶された運用管理ルールの実行条件を実行条件記憶手段108から取得したときにも、リソース情報記憶手段101に格納されているリソース情報と取得した実行条件とを比較する。そして、取得した実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象となる情報処理装置に対して実行可能か否かを判定し、「実行可能」、「実行不可能」、あるいは「実行不明」のいずれかの実行判定結果を導出する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段108から取得した個々の実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく実行判定結果とを、運用管理ルール設定手段104に送信する。
【0171】
また、対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール取得手段103や運用管理ルール設定手段104にルールIDおよび実行判定結果を送信する場合、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを送信してもよい。
【0172】
なお、運用管理ルール取得手段103、リソース情報修正手段106、対処コマンド実績評価手段107の動作は、第3の実施の形態と同様である。
【0173】
第4の実施の形態でも、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。ただし、第4の実施の形態では、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶されている運用管理ルールとともに、その運用管理ルールの実行判定結果を表示する運用管理ルール設定画面の情報を生成し、その運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。運用管理ルール設定手段104は、対処コマンド実行判定手段105から、ルールID(対処コマンド実行判定手段105が実行条件記憶手段108から取得した実行条件に含まれるルールID)および実行判定結果を受信すると、運用管理ルール設定手段104は、そのルールIDによって特定される運用管理ルールを運用管理ルール記憶手段102から取得する。運用管理ルール設定手段104は、その運用管理ルールと、対処コマンド実行判定手段105から受信した実行判定結果とを対応づけて表示するようにして、運用管理ルール設定画面の情報を生成し、運用管理ルール設定画面を入出力装置30に表示させる。
【0174】
図24は、第4の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。第4の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面4041は、領域1055に、運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶された運用管理ルールとともに、その運用管理ルールの実行判定結果を表示する表示欄4042を備える。第1から第3までの各実施の形態における運用管理ルール設定画面も領域1055に表示欄を備えているが(図7、図17参照。)、本実施の形態における運用管理ルール設定画面4041内の表示欄4042は、実行判定結果も表示する点で、図7や図17に示す運用管理ルール設定画面とは異なる。第4の実施の形態における運用管理ルール設定画面は、少なくとも運用管理ルールおよび実行判定結果を表示する表示欄4042を有する。図24に示す他の表示欄やUIは、図17に示す表示欄やUIと同様である。
【0175】
図24に示す例では、表示欄4042に2つの運用管理ルールと、それぞれの実行判定結果が示されている。本例では、状態Yの条件式をもつ運用管理ルールは実行不可能であり、状態Xの条件式を持つ運用管理ルールは実行可能であることを示す。
【0176】
対処コマンド実行判定手段105が、個々の実行条件に含まれるルールIDとその実行条件に基づく実行判定結果のうち、実行判定結果が特定の結果となるものだけを運用管理ルール設定手段104に送信した場合、運用管理ルール設定手段104は、そのルールIDおよびその特定の結果のみを表示欄4042に表示させる。
【0177】
次に、動作について説明する。
図25は、運用管理ルール記憶手段102に記憶された運用管理ルールを実行判定結果とともに示し、また、運用管理ルール提供装置20内の運用管理ルール記憶手段201に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置10内の運用管理ルール記憶手段102に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。図18に示すフローチャートと同様の処理については、図18に示すフローチャートと同一の符号を付している。本実施の形態では、ステップS101〜S400の処理を行い、また、運用管理ルール記憶手段102に記憶される運用管理ルールに関する実行判定(ステップS500)を行う。また、図18に示すステップS410の代わりに、図24に示す運用管理ルール設定画面を表示する処理(ステップS410)を行う。
【0178】
リソース情報記憶手段101に記憶されたリソース情報のいずれかが変更されると、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件記憶手段108に格納されている全ての実行条件を取得する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、取得した実行条件に含まれる必要なリソース情報(実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを実行するために必要なリソースの情報)と、リソース情報記憶手段101に記憶されているリソース情報とを比較して、実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを情報処理装置(管理対象)に対して実行できるか否かを判定する。そして、対処コマンド実行判定手段105は、実行条件に含まれるルールIDと、その実行条件に基づく実行判定結果とを運用管理ルール設定手段104に送信する。なお、対処コマンド実行判定手段105は、ステップS500での判定処理をステップS101(より具体的には図8に示すステップS201以降の処理)と同様に行えばよい。
【0179】
また、ステップS500を実行するとともに、運用管理ルール流用装置10は、ステップS101〜S400の処理も実行する。ステップS101〜S400の処理は、第3の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0180】
ステップS500およびステップS400の後、運用管理ルール設定手段104は、本実施の形態における運用管理ルール設定画面(図24参照。)の情報を作成する。ステップS400では、運用管理ルール記憶手段201から取得されて並び替えた運用管理ルールと、各運用管理ルールに対応する実行判定結果および利用実績が運用管理ルール設定手段104に送信される。運用管理ルール設定手段104は、この運用管理ルール、実行判定結果、利用実績を図24に示す領域1054に表示するように運用管理ルール設定画面の情報を生成する。
【0181】
また、ステップS500では、運用管理ルール記憶手段102に記憶されている運用管理ルールのルールIDおよび実行判定結果が運用管理ルール設定手段104に送信される。運用管理ルール設定手段104は、ステップS500で対処コマンド実行判定手段105から受信したルールIDによって特定される運用管理ルールを、運用管理ルール記憶手段102から取得して、ステップS500で受信した実行判定結果とともに表示欄4042(図24参照。)に表示するように運用管理ルール設定画面の情報を生成する。
【0182】
そして、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール設定画面の情報を入出力装置30に送信し、入出力装置30に図24に例示する運用管理ルール設定画面を表示させる(ステップS510)。
【0183】
例えば、ステップS500およびステップS101の開始前に、条件式が状態Xで対処コマンドが対処手順Xである運用管理ルールと、条件式が状態Yで対処コマンドが対処手順Yである運用管理ルールが運用管理ルール記憶手段102に格納されていたとする。そして、条件式が状態Yで対処コマンドが対処手順Yである運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報と、リソース情報記憶手段101における変更後のリソース情報とが合致しなかったとする。また、条件式が状態Xで対処コマンドが対処手順Xである運用管理ルールに対応する実行条件に含まれるリソース情報と、リソース情報記憶手段101における変更後のリソース情報とは、合致していたとする。この場合、図24に示すように、条件式が状態Yである運用管理ルールとともに「実行不可能」という実行判定結果が表示される。また、条件式が状態Xである運用管理ルールとともに「実行可能」という実行判定結果が表示される。
【0184】
第4の実施の形態によれば、対処コマンド実行判定手段105は、運用管理ルール流用装置10の実行条件記憶手段108に記憶されている実行条件を取得して、運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶されている運用管理ルールの対処コマンドが情報処理装置(管理対象)で実行できるか否かを判定する。さらに、対処コマンド実行判定手段105は、各運用管理ルールのルールIDおよび実行判定結果を運用管理ルール設定手段104に送信する。そして、運用管理ルール設定手段104は、運用管理ルール流用装置10の運用管理ルール記憶手段102に記憶されていた運用管理ルールと実行判定結果とをあわせて表示する。よって、管理者は、管理対象に適用できるように既に運用管理ルール記憶手段102に記憶されている運用管理ルールが適切(「実行可能」)であるかどうかを、運用管理ルール設定画面上で容易に確認することができる。すなわち、管理対象に適用できるように運用管理ルール記憶手段102に記憶させた各運用管理ルールが「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」のいずれに該当するのかを確認する作業の負担を大幅に軽減することができる。
【0185】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106、対処コマンド実績評価手段107は、それぞれの機能を有するハードウェアによって実現してもよい。あるいは、運用管理ルール流用プログラムに従って動作するコンピュータによって、運用管理ルール取得手段103、運用管理ルール設定手段104、対処コマンド実行判定手段105、リソース情報修正手段106、対処コマンド実績評価手段107を実現してもよい。また、運用管理ルール流用装置10が備える実行条件記憶手段108は、例えば、記憶装置によって実現される。
【0186】
また、図23では、運用管理ルール流用装置10がリソース情報修正手段106と対処コマンド実績評価手段107とを備える場合を示したが、本実施の形態において、運用管理ルール流用装置10は、リソース情報修正手段106と対処コマンド実績評価手段107のいずれか一方あるいは両方を備えていなくてもよい。運用管理ルール流用装置10がリソース情報修正手段106を備えない場合には、対処コマンド実行判定手段105が、実行判定結果として、「実行可能」、「実行不可能」、「実行不明」の3種類のうちいずれかを導出するようにしてもよいし、あるいは、「実行可能」、「実行不可能」の2種類のうちいずれかを導出するようにしてもよい。
【0187】
また、運用管理ルール流用装置10は、運用管理ルール記憶手段102に記憶される各運用管理ルールに対応する利用実績を記憶する利用実績記憶手段を備えていてもよい。このような構成の運用管理ルール流用装置は、運用管理ルール記憶手段、実行条件記憶手段、および利用実績記憶手段を備えるので、他の運用管理ルール流用装置に運用管理ルール、実行条件、および利用実績を提供する運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすことができる。このように、運用管理ルール流用装置10が利用実績記憶手段を備え、運用管理ルール提供装置20としての役割を果たすようにしてもよい。
【0188】
また、上記の各実施の形態では、運用管理ルール流用装置10と運用管理ルール提供装置20とを別個の装置として示したが、運用管理ルール流用装置10と運用管理ルール提供装置20とが一台の装置になるように構成してもよい。
【0189】
以上に説明した実施の形態において、第1運用管理ルール記憶手段は、運用管理ルール流用装置10が備える運用管理ルール記憶手段101によって実現される。第2運用管理ルール記憶手段は、運用管理ルール提供装置20が備える運用管理ルール記憶手段201によって実現される。判定手段は、対処コマンド実行判定手段105および運用管理ルール取得手段103によって実現される。画面表示手段は、運用管理ルール設定手段104および入出力装置30によって実現される。運用管理ルール追加記憶手段は、運用管理ルール設定手段104によって実現される。リソース情報記憶手段は、リソース情報記憶手段101によって実現される。実行条件記憶手段は、運用管理ルール提供装置20が備える実行条件記憶手段202によって実現される。対処コマンド実行判定手段は、対処コマンド実行判定手段105によって実現される。運用管理ルール取得手段は、運用管理ルール取得手段103によって実現される。利用実績記憶手段は、利用実績記憶手段203によって実現される。運用管理ルール並び替え手段は、対処コマンド実績評価手段107によって実現される。第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段は、運用管理ルール流用装置10が備える実行条件記憶手段108によって実現される。リソース情報修正手段は、リソース情報修正手段106によって実現される。
【産業上の利用可能性】
【0190】
通信網を介した情報提供や商品販売といった情報通信サービスを提供する情報処理装置等の管理に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0191】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】リソース情報の例を示す説明図である。
【図3】運用管理ルールの例を示す説明図である。
【図4】実行条件の例を示す説明図である。
【図5】運用管理ルール提供装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。
【図6】運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。
【図7】運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。
【図8】実行条件に含まれるルールIDによって特定される運用管理ルールの対処コマンドを管理対象に対して実行できるか否かを判定する処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】リソース情報確認画面の一例を示す説明図である。
【図11】リソース情報記憶手段にリソース情報を追加記憶し、また、運用管理ルール提供装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。
【図12】運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。
【図13】運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。
【図14】追加されたリソース情報の例を示す説明図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図16】利用実績の例を示す説明図である。
【図17】第3の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。
【図18】運用管理ルール提供装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。
【図19】運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段が記憶する運用管理ルールの変化の例を示す説明図である。
【図20】実行判定結果毎に運用管理ルールを利用実績順に並び替える処理の処理経過の一例を示すフローチャートである。
【図21】運用管理ルールの並び替えの例を示す説明図である。
【図22】運用管理ルール処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図24】第4の実施の形態で表示される運用管理ルール設定画面の例を示す説明図である。
【図25】運用管理ルール記憶手段に記憶された運用管理ルールを実行判定結果とともに示し、また、運用管理ルール提供装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶された運用管理ルールを運用管理ルール流用装置内の運用管理ルール記憶手段に記憶させるときの処理経過の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0192】
10 運用管理ルール流用装置
20 運用管理ルール提供装置
30 入出力装置
101 リソース情報記憶手段
102 運用管理ルール記憶手段
103 運用管理ルール取得手段
104 運用管理ルール設定手段
105 対処コマンド実行判定手段
106 リソース情報修正手段
107 対処コマンド実績評価手段
108 実行条件記憶手段
201 運用管理ルール記憶手段
202 実行条件記憶手段
203 利用実績記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象装置に適用される運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用装置であって、
管理対象装置に適用される運用管理ルールであって、条件と当該条件が満たされたときに前記管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段と、
前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する判定手段と、
前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと前記判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す画面表示手段と、
オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶手段とを備えた
ことを特徴とする運用管理ルール流用装置。
【請求項2】
管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶するリソース情報記憶手段を備え、
判定手段は、
運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、前記実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する対処コマンド実行判定手段と、
第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得する運用管理ルール取得手段とを有し、
画面表示手段は、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項1に記載の運用管理ルール流用装置。
【請求項3】
運用管理ルールに含まれる対処コマンドの実行回数および前記対処コマンドの実行により管理対象装置が障害から復旧した回数を示す利用実績情報を運用管理ルール毎に記憶する利用実績記憶手段から、運用管理ルール取得手段が第2運用管理ルール記憶手段から取得した各運用管理ルールの利用実績情報を取得し、前記各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、前記各運用管理ルールを並び替える運用管理ルール並び替え手段とを備え、
画面表示手段は、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項2に記載の運用管理ルール流用装置。
【請求項4】
運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段を備え、
対処コマンド実行判定手段は、第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、前記実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、
画面表示手段は、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項2または請求項3に記載の運用管理ルール流用装置。
【請求項5】
対処コマンド実行判定手段は、判定結果として、実行可能、実行不可能、実行可能であるか否かが不明であることを示す実行不明のいずれかの判定結果を導出する
請求項2から請求項4のうちのいずれか1項に記載の運用管理ルール流用装置。
【請求項6】
画面表示手段は、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、前記運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、
確認画面で前記必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、前記必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させるリソース情報修正手段を備えた
請求項5に記載の運用管理ルール流用装置。
【請求項7】
管理対象装置に適用される運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用システムであって、
管理対象装置に適用される運用管理ルールであって、条件と当該条件が満たされたときに前記管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段と、
管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶するリソース情報記憶手段と、
運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶する実行条件記憶手段と、
実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する対処コマンド実行判定手段と、
第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得する運用管理ルール取得手段と、
前記運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと前記対処コマンド実行判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す画面表示手段と、
オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶手段とを備えた
ことを特徴とする運用管理ルール流用システム。
【請求項8】
管理対象装置に適用される運用管理ルールであって条件と当該条件が満たされたときに前記管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段に、運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールを追加記憶させる運用管理ルール流用方法であって、
判定手段が、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、
画面表示手段が、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと前記判定手段による判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促し、
運用管理ルール追加記憶手段が、オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする運用管理ルール流用方法。
【請求項9】
リソース情報記憶手段が、管理対象装置の資源の種類や状態を表すリソース情報を記憶し、
実行条件記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶し、
判定手段が有する対処コマンド実行判定手段が、実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、前記実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、
判定手段が有する運用管理ルール取得手段が、第2運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第2運用管理ルール記憶手段から取得し、
画面表示手段が、運用管理ルール取得手段が取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項8に記載の運用管理ルール流用方法。
【請求項10】
利用実績記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドの実行回数および前記対処コマンドの実行により管理対象装置が障害から復旧した回数を示す利用実績情報を運用管理ルール毎に記憶し、
運用管理ルール並び替え手段が、運用管理ルール取得手段が第2運用管理ルール記憶手段から取得した各運用管理ルールの利用実績情報を利用実績記憶手段から取得し、前記各運用管理ルールの利用実績情報および対処コマンド実行判定手段によって導出された判定結果に基づいて、前記各運用管理ルールを並び替え、
画面表示手段が、運用管理ルール並び替え手段によって並び替えられた順番に、運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果および利用実績情報との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項9に記載の運用管理ルール流用方法。
【請求項11】
第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段が、運用管理ルールに含まれる対処コマンドを実行するために必要となる資源の種類や状態を表す必要リソース情報を含む実行条件情報であって、第1運用管理ルール記憶手段に記憶されている各運用管理ルールに対応する実行条件情報を記憶し、
対処コマンド実行判定手段が、第1運用管理ルール記憶手段用実行条件記憶手段から実行条件情報を取得し、当該実行条件情報に含まれる必要リソース情報と、リソース情報記憶手段に記憶されているリソース情報とを比較して、前記実行条件情報に対応する運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出し、
画面表示手段が、第1運用管理ルール記憶手段に記憶される運用管理ルールであって対処コマンド実行判定手段による判定の対象となった運用管理ルールの全部または一部を第1運用管理ルール記憶手段から取得し、取得した運用管理ルールと当該運用管理ルールに対応する判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示する
請求項9または請求項10に記載の運用管理ルール流用方法。
【請求項12】
対処コマンド実行判定手段が、判定結果として、実行可能、実行不可能、実行可能であるか否かが不明であることを示す実行不明のいずれかの判定結果を導出する
請求項9から請求項11のうちのいずれか1項に記載の運用管理ルール流用方法。
【請求項13】
画面表示手段が、判定結果が実行不明である運用管理ルールが選択された場合に、前記運用管理ルールに対応する実行条件情報に含まれる必要リソース情報をリソース情報記憶手段に追加記憶させるか否かの選択を促す確認画面を表示し、
リソース情報修正手段が、確認画面で前記必要リソース情報を追加記憶させる選択操作が行われたときに、前記必要リソース情報をリソース情報記憶手段に記憶させる
請求項12に記載の運用管理ルール流用方法。
【請求項14】
管理対象装置に適用される運用管理ルールであって条件と当該条件が満たされたときに前記管理対象装置に対して実行する対処コマンドとを含む運用管理ルールを記憶する第1運用管理ルール記憶手段を備えたコンピュータに搭載される運用管理ルール流用プログラムであって、
前記コンピュータに、
運用管理ルールを記憶する第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールに含まれる対処コマンドを前記管理対象装置に対して実行可能か否かを判定し、少なくとも実行可能または実行不可能という判定結果を導出する判定処理、
前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールと前記判定処理で導出された判定結果との組のリストを提示するリスト画面を表示して、前記第2運用管理ルール記憶手段に記憶されている運用管理ルールの選択をオペレータに促す表示処理、および、
オペレータに選択された運用管理ルールを第1運用管理ルール記憶手段に記憶させる運用管理ルール追加記憶処理
を実行させるための運用管理ルール流用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2007−26391(P2007−26391A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−211918(P2005−211918)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】