説明

運行情報収集装置及び運行管理システム

【課題】簡単な構成でプログラムを更新することができる運行情報収集装置を提供する。
【解決手段】プログラムにより動作して車両の運行状態を示す運行情報を収集し、該運行情報を装着された読み書き自在の記憶媒体Cに書き込む運行情報収集装置において、プログラムを書換可能に記憶するプログラム記憶手段13と、運行情報を記憶するための記憶媒体Cの装着に応じて、プログラム記憶手段13のプログラムを更新するための更新情報を記憶媒体Cが記憶しているか否かの判定を行う更新情報判定手段11aと、更新情報判定手段11aによる更新情報を記憶しているとの判定に応じて、記憶媒体Cの更新情報に基づいてプログラム記憶手段13のプログラムを更新する更新手段11bと、更新手段11bによる更新の終了を示す更新終了情報を生成する更新終了情報生成手段11cと、該生成した更新終了情報を記憶媒体Cに書き込む更新終了情報書込手段19と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運行情報収集装置及び運行管理システムに関し、より詳細には、プログラムにより動作して時々刻々変化する車両の運行状態を示す運行情報を収集し、該運行情報を装着された読み書き自在の記憶媒体に書き込む運行情報収集装置、及び、該運行情報収集装置を備える運行管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
貨物輸送用トラック、タクシー等の営業用車両の運行管理に用いられる車両運行情報解析システムは、車両に搭載され、車両の出庫から入庫までの一運行において、その車両の走行距離、走行時間等の車両の走行状態に関する走行状態データを生成させるとともに、荷積や荷卸に要した時間や休憩時間など各種の運行状況データを計測或いは手入力されて、その運行状況データに走行状態データを付加させ、この1又は複数の運行状況データを運行情報としてメモリカード等の着脱可能な記憶媒体に収集し記憶させる車両運行情報収集装置と、記憶媒体が装着されると、それに記憶されている運行情報を読み出して、その運行情報を構成する各種の運用状況データに基づいて各種運行記憶の解析を行う車両運行情報収集装置とは別体として配置される車両運行情報解析装置とから、その主要部が構成されるものである。
【0003】
車両運行情報収集装置では、装置本体への記憶媒体の装着によって出庫処理が行われる。そして、この出庫処理後から運行状態の変化に応じて発生する運行状況データの収集が開始され、その後、終了スイッチ、書込スイッチ等の終了操作に応じて運行状況データの収集を終了し、入庫処理が行われることで、出庫から入庫までの一運行における運行情報が完成する。
【0004】
一方、車両運行情報解析装置では、運行情報を解析して義務づけられている運転日報(労働時間、総走行距離、労働時間、運搬内容又は運行経路等)を自動的に作成していた。また、特にトラックなどの運送業界にとっては運転者に安全運転をいかに徹底させるかが重要な問題であり、運転者の運転状況を把握するために、車両運行情報収集装置にて収集した運行状況データに付加されている走行距離、走行時間、速度オーバー、エンジン回転、急加速などの車両の走行状態データに基づいて安全運転を解析することで、管理者は、その日の運転者の運行における運転者の運転状況を把握して、運転者に的確な安全運転の指導を行うことでにより、運転者に対する安全管理が行われていた。
【0005】
上述した車両運行情報収集装置は、プログラムにより動作しており、新しいプログラムの開発等に応じて更新が可能な構成となっている。そして、従来のプログラム更新方法としては、装置を販売する販売店の作業員等が設定器や更新用の記憶媒体等を用いて1台1台更新していたため、更新作業が困難であるという問題が生じていた。
【0006】
そこで、プログラム更新の手間を省く車両運行情報収集装置が提案されている。該車両運行情報収集装置は、車外の情報センターに車両の状況を送信し、情報センターからプログラムと情報を受信して記憶し、車両の状況に基づいてプログラムを実行する技術思想を開示している(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−114131号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した運行情報収集装置は、情報センターと送受信するための通信装置を必要とすることから、装置の価格が上昇してしまうという問題が生じる。特に、通信機能が不要な運行情報装置にとっては、プログラムの更新にのみ通信装置を使用することになり、実現するのは困難であった。
【0008】
また、作業員によってプログラムを更新する場合、プログラムを更新した運行情報収集装置と更新していない運行情報収集装置とを区別するのが困難であり、更新状況を管理する必要があり、作業員は更新した運行情報収集装置を記録しなければならないため、プログラム更新に手間がかかるという問題があった。
【0009】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、簡単な構成でプログラムを更新することができる運行情報収集装置及び運行管理システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の運行情報収集装置は、図1の基本構成図に示すように、プログラムにより動作して時々刻々変化する車両の運行状態を示す運行情報を収集し、該運行情報を着脱自在に装着された読み書き自在の記憶媒体Cに書き込む運行情報収集装置において、前記プログラムを書換可能に記憶するプログラム記憶手段13と、前記運行情報を記憶するための前記記憶媒体Cの装着に応じて、前記プログラム記憶手段13が記憶しているプログラムを更新するための更新情報を前記記憶媒体Cが記憶しているか否かの判定を、前記記憶媒体Cから読み込んだ情報に基づいて行う更新情報判定手段11aと、前記更新情報判定手段11aによる前記更新情報を記憶しているとの判定に応じて、前記記憶媒体Cが記憶している更新情報に基づいて前記プログラム記憶手段13が記憶しているプログラムを更新する更新手段11bと、前記更新手段11bによる更新の終了に応じて、該更新の終了を示す更新終了情報を生成する更新終了情報生成手段11cと、前記更新終了情報生成手段11cが生成した更新終了情報を前記記憶媒体Cに書き込む更新終了情報書込手段19と、を備えることを特徴とする。
【0011】
上記請求項1に記載した本発明の運行情報収集装置によれば、乗務員等によって記憶媒体Cが装着されると、該記憶媒体Cから読み込んだ情報に基づいて記憶媒体Cに更新情報が記憶されているか否かが更新情報判定手段11aによって判定される。そして、更新情報が記憶されていると判定されると、当該更新情報に基づいてプログラム記憶手段13に記憶しているプログラムが更新手段11bによって更新される。そして、更新が終了すると、記憶媒体Cによって運行情報収集装置の識別が可能な場合は更新日時を備える更新終了情報、記憶媒体Cによって運行情報収集装置の識別が不可能な場合は運行情報収集装置の識別番号、更新日時を備えて更新の終了した運行情報収集装置の識別が可能な更新終了情報等が更新終了情報生成手段11cによって生成される。そして、該生成された更新終了情報は更新終了情報書込手段19によって記憶媒体Cに書き込まれる。
【0012】
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項2記載の運行管理システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の運行情報収集装置1と、該運行情報収集装置1によって前記運行情報が書き込まれた前記記憶媒体Cから当該運行情報を読み込み、該読み込んだ運行情報に基づいて車両の運行状態を解析する運行情報解析装置5と、を備え、前記運行情報解析装置5の解析結果に基づいて車両の運行状況を管理する運行管理システムであって、前記運行情報解析装置5は、前記運行情報を読み込んだ前記記憶媒体Cが記憶している前記更新終了情報を当該記憶媒体Cから取り込む更新終了情報取込手段50a1と、前記更新終了情報取込手段50a1が取り込んだ更新終了情報に基づいて、前記運行情報収集装置のプログラム更新状況を管理するための更新管理情報を生成する更新管理情報生成手段50a2と、前記更新管理情報生成手段50a2が生成した更新管理情報を記憶する更新管理情報記憶手段50dと、を備えることを特徴とする。
【0013】
上記請求項2に記載した本発明の運行管理システムによれば、更新情報を記憶している記憶媒体Cが運行情報収集装置1に装着されると、運行情報収集装置1はその更新情報に基づいてプログラムを更新し、該更新の終了を示す更新終了情報が記憶媒体Cに記憶されると共に、運行中に収集された運行情報が記憶される。そして、該記憶媒体Cが運行情報解析装置5に装着されると、運行情報解析装置5において、記憶媒体Cに記憶している更新終了情報が更新終了情報取込手段50a1によって記憶媒体Cから取り込まれて内蔵する記憶装置等に記憶され、該更新終了情報に基づいた更新管理情報が更新管理情報生成手段50a2によって生成されて更新管理情報記憶手段50dに記憶される。
【0014】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項2に記載の運行管理システムにおいて、前記運行情報解析装置5はさらに、前記運行情報収集装置1のプログラムを更新するための前記更新情報の発生を検出する更新情報検出手段50a3と、前記更新情報検出手段50a3による更新情報の検出に応じて、前記運行情報収集装置1にて前記運行情報を書き込ませる前記記憶媒体Cに対して前記検出した更新情報を書き込む更新情報書込手段53と、を備えることを特徴とする。
【0015】
上記請求項3に記載した本発明の運行管理システムによれば、運行情報収集装置1のプログラムを更新するための更新情報の発生が更新情報検出手段50a3によって検出されると、運行情報を書き込ませるために運行情報収集装置1に装着させる記憶媒体Cに当該検出した更新情報が更新情報書込手段53によって書き込まれる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように請求項1に記載した本発明の運行情報収集装置によれば、運行情報を書き込む記憶媒体にプログラムを更新するための更新情報が記憶されていると、該更新情報に基づいてプログラムを更新し、該更新の終了を示す更新終了情報を装着された記憶媒体に書き込むようにしたことから、更新情報を記憶している記憶媒体を乗務員等に通常の運用のように運行情報収集装置に装着させることで、運行情報収集装置のプログラムを更新させることができ、また、記憶媒体に記憶している更新終了情報を参照することで更新済みの運行情報収集装置を容易に把握することができる。従って、運行情報を記憶するために用いている通常の記憶媒体に更新情報を記憶すればよいため、既存の運行情報収集装置の構成を変更する必要がなく、通信機能も不要なことから、簡単な構成でプログラムを更新することができる運行情報収集装置を提供することができる。また、運行情報収集装置を販売する販売店、運行情報収集装置を導入した運送会社等にとっては、新しいプログラムの開発等に応じて運行情報収集装置のプログラムの更新が必要になっても、運行情報を記憶する通常の記憶媒体に更新情報を記憶させるだけで良くなるため、1台1台更新する必要がなくなり、運行情報収集装置の保守を容易に行うことができる。
【0017】
以上説明したように請求項2に記載した本発明の運行管理システムによれば、運行情報収集装置はプログラムの更新に応じて更新終了情報を記憶媒体に書き込み、また、運行情報解析装置は装着された記憶媒体から更新終了情報を取り込み、該更新終了情報に基づいて運行情報収集装置のプログラム更新状況を管理するための更新管理情報を生成して記憶するようにしたことから、更新管理情報を参照することで、記憶媒体に記憶している運行情報の解析を行う運行情報解析装置にて運行情報収集装置のプログラム更新状況を把握することができる。従って、運行情報を記憶するための記憶媒体を用いて、運行情報収集装置のプログラムを更新し、該更新の状況を運行情報解析装置によって容易に把握することができるため、複数の運行情報収集装置の保守の簡単化を図ることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、運行情報収集装置のプログラムを更新するための更新情報の発生を検出すると、運行情報を書き込ませるための記憶媒体に当該更新情報を書き込むようにしたことから、既存の運行情報解析装置を利用して速やかに運行情報収集装置のプログラムを更新することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係る運行情報収集装置及び運行管理システムの一実施の形態を、図2〜図8の図面を参照して説明する。
【0020】
ここで、図2は本発明に係る運行管理システムのシステム概要の一例を示す構成図であり、図3は図2の運行情報収集装置の概略構成を示す構成図であり、図4は本発明に係るカード(記憶媒体)のメモリマップの一例を示す図であり、図5は図3のCPUが実行する本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートであり、図6は図2の運行情報解析装置の概略構成を示す構成図であり、図7は図6のCPUが実行する本発明に係るカード作成処理の一例を示すフローチャートであり、図8は図6のCPUが実行する本発明に係るカード解析処理の一例を示すフローチャートである。
【0021】
運行管理システムは、図2に示すように、貨物輸送用トラック、タクシー等の営業用車両に搭載される車両運行情報収集装置1と、前記営業用車両を所有する会社、営業所等に設けられて前記車両運行情報収集装置1が収集した運行情報に基づいて運転者の運行状況を解析する運行情報解析装置5と、を有して構成している。
【0022】
車両運行情報収集装置1は、図3に示すように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)11、CPU11のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM12、装置本体がオフ状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)13、各種のデータを格納するとともにCPU11の処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM14等を有して構成している。
【0023】
EEPROM13には、運行情報収集装置1において変更対象となるプログラム、該プログラムのバーション情報等を格納するプログラム格納エリアを有して構成している。よって、本最良の形態では、EEPROM13がプログラムを書き換え可能に記憶していることから、請求項中のプログラム記憶手段に相当する。
【0024】
なお、運行情報収集装置1のプログラムについては、その全てを変更可能とする場合は、EEPROM13に全てのプログラムを記憶し、一部のみを変更可能とする場合は、変更しないプログラムをROM12、変更可能なプログラムをEEPROM13にそれぞれ記憶する。
【0025】
車両運行情報収集装置1はさらに、操作部15、表示部16、音声出力部17、インタフェース部18、カード挿入部19等を備え、それらの各々をCPU11に接続している。
【0026】
操作部15は、装置本体の正面等に設けている複数の操作スイッチを備え、発生した警報、音声出力等を停止させる停止スイッチ、車両が走行している道路が高速道路であるか一般道路であるかを運転者に選択させる高速/一般スイッチ等を有し、各スイッチの状態をCPU11で検出することが可能な構成になっている。なお、操作部15を構成から削除して、インタフェース部18に接続する外部の操作装置として実現することもできる。
【0027】
表示部16は、LCD等の表示装置を備え、CPU11から出力される情報に基づいて各種表示を行う。そして、音声出力部17は、CPU11が出力した音声データを音声信号に変換して装置外部に出力する。
【0028】
インタフェース部18は、外部機器を着脱自在に接続するための端子を備え、CPU11と外部機器との交信を可能としている。本実施の形態では、インタフェース部18に、車両の速度センサ21とブレーキセンサ22とを接続している。この速度センサ21は、車両の速度に応じた速度信号をCPU11に対して出力し、CPU11は入力された速度信号から速度を算出する。そして、ブレーキセンサ22は、車両のブレーキが運転者によって操作されたか否かの識別が可能なブレーキ信号をCPU11に対して出力し、CPU11はそのブレーキ信号に基づいて運転者がブレーキの操作状態を判定する。
【0029】
カード挿入部19は、装置本体正面のスロット53aから挿入されたメモリーカード等のカード状の記憶媒体(以下、カードと称する)Cに対し、CPU11から指定されたデータの書き込み、読み込みを行うもので、カードCのカード挿入部19に対する挿入は手動で行い、カードCの排出は、排出キーの操作に応じてカード挿入部19内の排出機構(図示せず)が自動で行う。そして、カードCには、車両運行情報収集装置1で車両の運行状況の変化に応じて発生する運行状況データが運行情報として時系列的に記憶される。
【0030】
上述した構成の車両運行情報収集装置1では、カード挿入部19へのカードCの挿入によって出庫処理が行われる。そして、この出庫処理後から運行状態の変化に応じて発生する運行状況データの収集が開始され、その後、終了スイッチ、書込スイッチ等の終了操作に応じて運行状況データの収集を終了し、入庫処理が行われることで、出庫から入庫までの一運行における運行情報が完成して、カードCに記憶される。
【0031】
また、カードCは、図4に示すように、カードCを管理するための情報が記憶される管理エリアE1と、車両運行情報収集装置1が収集した運行情報などが記憶される記憶エリアE2と、を有する。
【0032】
管理エリアE1には、予め定められた所定領域に”LOADDATA”が記憶しているときに、カードCに更新情報を記憶していることを示し、また、その所定領域が空白(NULL)のときに、カードCに更新情報を記憶していないことを示している。よって、運行情報収集装置1は、前記所定領域を参照することで、更新情報が記憶されているか否かを判定することができる。
【0033】
また、カードCに更新情報を記憶している場合、管理エリアE1の前記所定領域以降には、プログラムバーション、更新情報先頭アドレス、更新情報終了アドレス、更新情報チェックサムが順次設定される。そして、プログラムバーションは、更新情報によって更新されるプログラムのバージョンを示す。更新情報先頭アドレスは、更新情報を記憶している先頭アドレスが設定される。更新情報終了アドレスは、更新情報を記憶している終了アドレスが設定される。更新情報チェックサムは、カードCから読み出した更新情報の加算検査をするための値が設定される。
【0034】
管理エリアE1には、更新情報に基づいたプログラムの更新の終了に応じて、該更新した運行情報収集装置1の識別が可能な更新終了情報が記憶される。よって、運行情報解析装置5側で該更新終了情報を参照することで、プログラムの更新が終了した運行情報収集装置1を識別することができる。
【0035】
記憶エリアE2には、新しいプログラムの開発等に応じて、運行情報収集装置1のプログラムを更新するための更新情報が生成されると、本最良の形態では、該更新情報が運行情報解析装置5によって書き込まれて記憶される。そして、更新情報としては、例えば更新プログラム、パッチコードなど種々異なる構成とすることができる。
【0036】
次に、運行情報収集装置1のCPU11が実行する本発明に係る処理概要の一例を、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
車両のバッテリー等からの電力の供給に応じてCPU11が起動されると、ステップS11において、カード挿入部19を参照してカードCが挿入されているか否かが判定される。カードCが挿入されていないと判定された場合は(S11でN)、この判定処理を繰り返すことで、カードCの挿入が待たれる。一方、カードCが挿入されていると判定された場合は(S11でY)、ステップS12に進む。
【0038】
ステップS12において、カード挿入部19にカードCが記憶している情報を読み取らせ、カード挿入部19から入力される読み取られた情報がカード情報としてEEPROM13に記憶されることで運行情報収集装置1内に取り込まれ、その後ステップS13に進む。なお、カード情報は、カードCから読み込んだ情報であることから、そのデータ構造は図4に示すデータ構造と同様になる。
【0039】
ステップS13(更新情報判定手段)において、そのカード情報の前記所定領域に”LOADDATA”が設定されているか否かに基づいて、カードCに更新情報が記憶されているか否かが判定される。”LOADDATA”が設定されていない、つまり、更新情報が記憶されていないと判定された場合(S13でN)、通常の出庫準備処理に進む。一方、”LOADDATA”が設定されている、つまり、更新情報がカードCに記憶されていると判定された場合は(S13でY)、ステップS14に進む。
【0040】
ステップS14において、カード情報に設定されているプログラムバージョンとEEPROM13に記憶しているバージョン情報とが比較され、該比較結果に基づいてプログラムの更新が必要であるか否かが判定される。バージョンが等しく、プログラムの更新は不要であると判定された場合は(S14でN)、通常の出庫準備処理に進む。一方、バーションが異なり、プログラムの更新が必要であると判定された場合は(S14でY)、ステップS15に進む。
【0041】
ステップS15において、図4に示す記憶エリアE2のクリアがカード挿入部19に指示されることで、カード挿入部19によってカードCの記憶エリアE2に初期値が書き込まれることで記憶エリアE2がクリアされ、その後ステップS16に進む。この処理によって、クリアされた記憶エリアE2には、その後運行情報収集装置1にて収集された運行情報が時系列的に書き込まれることになる。
【0042】
ステップS16(プログラム更新手段)において、EEPROM13に記憶しているカード情報の管理エリアE1の更新情報先頭アドレスと更新情報終了アドレスとに基づいて、EEPROM13に記憶しているカード情報の記憶エリアE2から更新情報が抽出され、該更新情報に基づいてEEPROM13のプログラムが更新され、その後ステップS17に進む。
【0043】
ステップS17において、更新情報に基づいて書き込んだ値とカード情報の更新情報チェックサムとが比較され、該比較結果に基づいてEEPROM13のプログラムの更新は正常終了か否かが判定される。正常終了ではないと判定された場合は(S17でN)、ステップS18において、プログラム更新異常処理が実行されることで、プログラムの更新が異常終了したことを警報するための警報情報を表示部16に表示させ、EEPROM13のプログラムが復元され、リブートされる。
【0044】
一方、ステップS17でプログラム更新は正常終了したと判定された場合は(S17でY)、ステップS18(更新終了情報生成手段)において、EEPROM13のプログラムの更新終了を示す更新終了情報がRAM14に生成され、その後ステップS19に進む。なお、更新終了情報の一例としては、更新が終了した更新日時、車両の識別番号等の各種データを有して構成している。
【0045】
ステップS19において、RAM14の更新終了情報の書き込みがカード挿入部19に指示されることで、更新終了情報はカード挿入部19によってカードCの管理エリアE1に書き込まれ、その書き込みの終了に応じてリブートされる。
【0046】
よって、以上の説明からも明らかなように、運行情報収集装置1のCPU11が特許請求の範囲に記載の更新情報判定手段、プログラム更新手段及び更新終了情報生成手段として機能し、カード挿入部19が更新終了情報書込手段として機能している。
【0047】
一方、運行情報解析装置5は、周知であるパーソナルコンピュータ(パソコン)50を備える。パソコン50は、図7に示すように、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)50aを有している。このCPU50aには、バスBを介してCPU50aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM50b、CPU50aの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM50cが接続されている。
【0048】
CPU50aにはさらに、記憶装置50dがバスBを介して接続されており、この記憶装置50dにはハードディスク装置など記憶媒体を用いている。そして、記憶装置50dは、運行情報収集装置1によって運行情報が書き込まれたカードCから当該運行情報を読み込み、該運行情報に基づいて車両の運行状態を解析するための運行情報解析プログラム等を格納する各種ファイルや各種データベースなどを記憶している。
【0049】
CPU50aにはさらに、入力装置インタフェース(I/F)50e、表示装置インタフェース(I/F)50f、リーダライタインタフェース(I/F)50g、プリンタインタフェース(I/F)50hがバスBを介して接続されている。
【0050】
入力装置I/F50eに、キーボードやマウスを有して構成する入力装置51が接続されると、入力装置51から入力された各種入力データは、バスBに供給されてCPU50aに入力される。
【0051】
表示装置I/F50fには、CRTや液晶ディスプレイなどを用いて構成される表示装置52が接続されている。そして、この表示装置I/F50fは、表示装置52の表示内容をCPU50aからの指示に基づいて制御するものである。
【0052】
リーダライタI/F50gには、リーダライタ53が接続されており、該リーダライタ53は、筐体の正面に設けられたスロット53aから挿入されたカードCに対し、CPU50aから指定された各種情報の書き込み、読み込みを行う。そして、プリンタI/F50hには、周知であるプリンタ54が接続されており、該プリンタ54は、CPU50aから指定された各種情報の用紙に対する印字を行う。
【0053】
上述した運行情報解析装置5は、カードCが記憶している運行情報を解析して義務づけられている運転日報(労働時間、総走行距離、労働時間、運搬内容又は運行経路等)を自動的に作成する。また、運行情報を構成する運行状況データは、走行距離、走行時間、速度オーバー、エンジン回転、急加速などの車両の走行状態を示すデータを有しているため、運行情報解析装置5はそれらのデータに基づいて運転者の運行中における運転を解析し、その解析結果を表示装置52に表示させることで、管理者に運転者の運転状況を把握させ、運転者に対して的確な安全運転を指導させることで、運転者の安全管理を支援している。
【0054】
次に、運行情報解析装置5のCPU50aが実行するカード作成処理の一例を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0055】
管理者等からの指示に応じてカード作成処理が実行されると、ステップT21において、リーダライタ53を参照してカードCが挿入されているか否かが判定される。カードCが挿入されていないと判定された場合は(T21でN)、この判定処理を繰り返すことで、カードCの挿入が待たれる。一方、カードCが挿入されていると判定された場合は(T21でY)、ステップT22に進む。
【0056】
ステップT22において、カード管理情報生成処理が実行されることで、カードCを識別するカード番号、記憶している記憶容量、カードを作成した日時等のカードCを管理するのに必要な各種データを有するカード管理情報が作成されてRAM50cに記憶され、その後ステップT23に進む。
【0057】
ステップT23において、RAM50cのカード管理情報のカードCに対する書き込みがリーダライタ53に指示されることで、カード管理情報はリーダライタ53によってカードCの管理エリアE1(図4参照)の先頭アドレスから書き込まれ、その後ステップT24に進む。
【0058】
ステップT24において、新しいプログラムの開発、プログラムの不具合等の発生に応じて、記憶装置50d、若しくは、ネットワークを介して参照可能な他のコンピュータの記憶装置等の予め定められた格納場所における更新情報の検索が行われ、該検索結果はRAM50cに記憶され、その後ステップT25に進む。
【0059】
ステップT25において、RAM50cの検索結果に基づいて、更新情報を検出したか否かが判定される。更新情報を検出していないと判定された場合は(T25でN)、処理を終了する。一方、更新情報を検出したと判定された場合は(T25でY)、ステップS26に進む。
【0060】
ステップT26において、パソコンのオペレーティング・システム等を介して日時データが取得されてRAM50cに記憶され、該日時データと検出した更新情報に対応して設定された更新期間データとが比較され、該比較結果に基づいて、更新期間であるか否かが判定される。更新期間ではないと判定された場合は(T26でN)、処理を終了する。
【0061】
一方、更新期間であると判定された場合は(T26でY)、ステップT27において、更新情報が取得されてRAM50cに記憶され、該更新情報に関する上述したプログラムバージョン、先頭アドレス、終了アドレス、チェックサム等を備える更新管理情報がRAM50cに生成され、該更新管理情報と更新情報とのカードCに対する書き込みがリーダライタ53に指示されることで、更新管理情報と更新情報の各々は、リーダライタ53によってカードCの管理エリアE1に上述したカード管理情報の後、及び、記憶エリアE2の該当エリアに書き込まれ、その後処理を終了する。
【0062】
以上の説明からも明らかなように、ステップT25〜T26の一連の処理で更新情報を検出していることから、CPU50aが特許請求の範囲に記載の更新情報検出手段として機能している。
【0063】
次に、運行情報解析装置5のCPU50aが実行するカード解析処理の一例を、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
運行情報が記憶されたカードCが乗務員によって持ち込まれ、カード解析処理が実行されると、ステップT41において、リーダライタ53を参照してカードCが挿入されているか否かが判定される。カードCが挿入されていないと判定された場合は(T41でN)、この判定処理を繰り返すことで、カードCの挿入が待たれる。一方、カードCが挿入されていると判定された場合は(T41でY)、ステップT42に進む。
【0065】
ステップT42において、リーダライタ53にカードCに記憶している情報の読み込みが指示され、該指示に応じてリーダライタが読み込んだ情報はカード情報として記憶装置50dに記憶され、その後ステップT43に進む。
【0066】
ステップT43において、読み込んだカード情報の管理エリアE1(図4参照)を参照して更新終了情報が存在するか否かが判定される。更新終了情報が存在しない(NULL)であると判定された場合は(T43でN)、ステップT47に進む。一方、更新終了情報が存在すると判定された場合は(T43でY)、ステップT44に進む。
【0067】
ステップT44(更新終了情報取込手段)において、カード情報から更新終了情報が記憶装置50dに記憶されることで、カードCから更新終了情報が運行情報解析装置5に取り込まれることになり、その後ステップT45に進む。
【0068】
ステップT45(更新管理情報生成手段)において、取り込んだ更新終了情報と記憶装置50dに記憶している更新管理情報とに基づいて、運行情報収集装置1のプログラム更新状況を管理するための新たな更新管理情報が生成され、その後ステップT46において、更新管理情報が記憶装置(更新管理情報記憶手段)50dの予め定められた記憶エリアに記憶され、その後ステップT47に進む。
【0069】
なお、更新管理情報の一例としては、複数の運行情報収集装置1とプログラムのバージョンとを対応させ、そのプログラムの更新の終了に応じて更新日が設定されることで、更新状況を示すように構成している。また、更新管理情報は運行情報収集装置1の各々に対応させて更新履歴を示す構成とするなど種々異なる形態とすることができる。
【0070】
ステップT47において、カード情報が有する運行情報が解析されて運転日報等を示す解析結果情報が生成されて記憶装置50dに記憶され、ステップT48において、その解析結果情報が表示装置52に出力されることで、解析結果情報が表示装置52に表示され、その後処理を終了する。
【0071】
以上の説明からも明らかなように、運行情報解析装置5のCPU50aがさらに更新終了情報取込手段及び更新管理情報生成手段として機能し、記憶装置50dが更新管理情報記憶手段として機能している。
【0072】
次に、上述した構成において、運行管理システムの運行情報収集装置1及び運行情報解析装置5の本発明に係る動作(作用)の一例を以下に説明する。
【0073】
運行管理システムにおいて、新しいプログラムの開発等に応じて更新情報が生成されると、該更新情報は予め定められた格納場所に格納される。そして、運行情報を書き込ませるカードCを作成するために、カードCが運行情報解析装置5に挿入されると、運行情報解析装置5は、前記格納場所から更新情報を取得し、該更新情報の更新期間であると、更新情報をカードCに書き込んだ運行用のカードCを作成する。
【0074】
該カードCが乗務員によって運行情報収集装置1に装着されると、運行情報収集装置1は、そのカードCに更新情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていない場合は、通常の運行用のカードCと判定して通常の出庫準備を行い、運行中に収集された運行情報をカードCに記憶する。
【0075】
また、カードCに更新情報が記憶されている場合は、更新情報をカードCから取り込み、プログラムのバージョン等を参照してプログラムの更新が必要か否かを判定し、必要である場合は、更新情報に基づいてEEPROM13のプログラムを更新する。そして、更新が終了すると、更新終了情報を生成してカードCに書き込む。その後リブートして新しいプログラムによる運行情報の収集を行い、収集した運行情報をカードCに記憶する。
【0076】
運行の終了に応じて乗務員によって持ち込まれたカードCが運行情報解析装置5に装着されると、運行情報解析装置5は、カードCに更新終了情報が記憶されていると、該更新終了情報に基づいてプログラムの更新状況を示す更新管理情報を生成して記憶装置50dに記憶する。そして、カードCに記憶されている運行情報を解析し、該解析結果を記憶装置50dに記憶すると共に表示装置52に表示する。
【0077】
以上説明したように、本発明の運行情報収集装置1によれば、運行情報を書き込むカード(記憶媒体)Cにプログラムを更新するための更新情報が記憶されていると、該更新情報に基づいてプログラムを更新し、該更新の終了を示す更新終了情報を装着されたカードCに書き込むようにしたことから、更新情報を記憶している記憶媒体を乗務員等に通常の運用のように運行情報収集装置1に装着させることで、運行情報収集装置1のプログラムを更新させることができ、また、カードCに記憶している更新終了情報を参照することで更新済みの運行情報収集装置1を容易に把握することができる。
【0078】
従って、運行情報を記憶するために用いている通常のカード(記憶媒体)Cに更新情報を記憶すればよいため、既存の運行情報収集装置1の構成を変更する必要がなく、通信機能も不要なことから、簡単な構成でプログラムを更新することができる運行情報収集装置1を提供することができる。また、運行情報収集装置1を販売する販売店、運行情報収集装置1を導入した運送会社等にとっては、新しいプログラムの開発等に応じて運行情報収集装置1のプログラムの更新が必要になっても、運行情報を記憶する通常のカードCに更新情報を記憶させるだけで良くなるため、1台1台更新する必要がなくなり、運行情報収集装置1の保守を容易に行うことができる。
【0079】
また、本発明の運行管理システムによれば、運行情報収集装置1はプログラムの更新に応じて更新終了情報をカード(記憶媒体)Cに書き込み、また、運行情報解析装置5は装着されたカードCから更新終了情報を取り込み、該更新終了情報に基づいて運行情報収集装置1のプログラム更新状況を管理するための更新管理情報を生成して記憶するようにしたことから、更新管理情報を参照することで、カードCに記憶している運行情報の解析を行う運行情報解析装置5にて運行情報収集装置1のプログラム更新状況を把握することができる。
【0080】
従って、運行情報を記憶するためのカード(記憶媒体)Cを用いて、運行情報収集装置1のプログラムを更新し、該更新の状況を運行情報解析装置5によって容易に把握することができるため、複数の運行情報収集装置1の保守の簡単化を図ることができる。しかも、カードCには通常のように運行情報を記憶することから、乗務員は通常の運用をしているのと変わらなく、乗務員に負担をかけることもない。
【0081】
また、運行情報収集装置1のプログラムを更新するための更新情報の発生を検出すると、運行情報を書き込ませるためのカード(記憶媒体)Cに当該更新情報を書き込むようにしたことから、既存の運行情報解析装5を利用して速やかに運行情報収集装置1のプログラムを更新することができる。
【0082】
なお、上述した本最良の形態では、運行情報解析装置5が外部で作成された更新情報を取り込んでカードCに書き込む場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、運行情報解析装置5で更新情報を作成したり、カード作成用の装置を設けて該装置で作成してカードCに書き込むなど種々異なる形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係る運行情報収集装置及び運行管理システムの基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る運行管理システムのシステム概要の一例を示す構成図である。
【図3】運行情報収集装置の概略構成を示す構成図である。
【図4】本発明に係るカード(記憶媒体)のメモリマップの一例を示す図である。
【図5】図3のCPUが実行する本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートである。
【図6】図2の運行情報解析装置の概略構成を示す構成図である。
【図7】図6のCPUが実行する本発明に係るカード作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】図6のCPUが実行する本発明に係るカード解析処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0084】
1 運行情報収集装置
5 運行情報解析装置
11a 更新情報判定手段(運行情報収集装置のCPU)
11b プログラム更新手段(運行情報収集装置のCPU)
11c 更新終了情報生成手段(運行情報収集装置のCPU)
13 プログラム記憶手段(運行情報収集装置のEEPROM)
19 更新終了情報書込手段(運行情報収集装置のカード挿入部)
50a1 更新終了情報取込手段(運行情報解析装置のCPU)
50a2 更新管理情報生成手段(運行情報解析装置のCPU)
50a3 更新情報検出手段(運行情報解析装置のCPU)
50d 更新管理情報記憶手段(運行情報解析装置の記憶装置)
53 更新情報書込手段(運行情報解析装置のリーダライタ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムにより動作して時々刻々変化する車両の運行状態を示す運行情報を収集し、該運行情報を着脱自在に装着された読み書き自在の記憶媒体に書き込む運行情報収集装置において、
前記プログラムを書換可能に記憶するプログラム記憶手段と、
前記運行情報を記憶するための前記記憶媒体の装着に応じて、前記プログラム記憶手段が記憶しているプログラムを更新するための更新情報を前記記憶媒体が記憶しているか否かの判定を、前記記憶媒体から読み込んだ情報に基づいて行う更新情報判定手段と、
前記更新情報判定手段による前記更新情報を記憶しているとの判定に応じて、前記記憶媒体が記憶している更新情報に基づいて前記プログラム記憶手段が記憶しているプログラムを更新する更新手段と、
前記更新手段による更新の終了に応じて、該更新の終了を示す更新終了情報を生成する更新終了情報生成手段と、
前記更新終了情報生成手段が生成した更新終了情報を前記記憶媒体に書き込む更新終了情報書込手段と、
を備えることを特徴とする運行情報収集装置。
【請求項2】
請求項1に記載の運行情報収集装置と、該運行情報収集装置によって前記運行情報が書き込まれた前記記憶媒体から当該運行情報を読み込み、該読み込んだ運行情報に基づいて車両の運行状態を解析する運行情報解析装置と、を備え、前記運行情報解析装置の解析結果に基づいて車両の運行状況を管理する運行管理システムであって、
前記運行情報解析装置は、
前記運行情報を読み込んだ前記記憶媒体が記憶している前記更新終了情報を当該記憶媒体から取り込む更新終了情報取込手段と、
前記更新終了情報取込手段が取り込んだ更新終了情報に基づいて、前記運行情報収集装置のプログラム更新状況を管理するための更新管理情報を生成する更新管理情報生成手段と、
前記更新管理情報生成手段が生成した更新管理情報を記憶する更新管理情報記憶手段と、
を備える
ことを特徴とする運行管理システム。
【請求項3】
前記運行情報解析装置はさらに、
前記運行情報収集装置のプログラムを更新するための前記更新情報の発生を検出する更新情報検出手段と、
前記更新情報検出手段による更新情報の検出に応じて、前記運行情報収集装置にて前記運行情報を書き込ませる前記記憶媒体に対して前記検出した更新情報を書き込む更新情報書込手段と、
を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の運行管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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