説明

過酸及びアセチルサリチル酸を含む殺菌組成物

【課題】少なくとも21日以上の長期間にかけて前記希釈溶液内の過酢酸の濃度を有効濃度レベル以上に維持させることができる殺菌組成物及び常時殺菌組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、酢酸、過酸化水素、過酢酸、及びアセチルサリチル酸を含む酸性の殺菌組成物を提供する。前記殺菌組成物中のアセチルサリチル酸の重量比は0.1%ないし10%でありうる。本発明はまた、酢酸、過酸化水素、過酢酸を含有する第1溶液、及びアセチルサリチル酸を含有する第2溶液を混合することを含む殺菌組成物の製造方法を提供する。前記希釈溶液でアセチルサリチル酸は、持続的に水和されつつ酢酸を供与でき、またその水和化物であるサリチル酸は追加的な殺菌剤として作用できる。結果的に、前記殺菌組成物は平衡組成物を形成し、精製水により希釈される場合にも3週以上の長期間保存して使われうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は殺菌組成物に係り、特に、ピンセット、キャピラリーチューブ、シリコンチューブ、ビニルチューブ、鉗子、シリコンキャップ、シリコン栓、外科用メス、メス取っ手、内視鏡などの一般的な医療装備の殺菌及び消毒に使われる殺菌組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
医療装備の正しい使用及び事後管理は、患者を診療する行為の質的レベルを向上させるために必須に要求される。そのなかでも医療装備の洗浄、殺菌、及び消毒は、患者を2次感染の危険から保護するためのものであって、特に重要視されている。通例的に医療装備の殺菌及び消毒は、殺菌消毒剤原液を希釈した溶液を使用して行われている。
現在、医療装備の殺菌及び消毒に最も広く使われる殺菌消毒剤としては、塩素系、有機酸系、アルデヒド系がある。
【0003】
塩素系殺菌消毒剤として最も代表的なものは、次亜塩素酸ナトリウムである。次亜塩素酸ナトリウムは、広範囲な殺菌スペクトルを持つ長所があるが、廃棄時に環境汚染を誘発する恐れがある。
有機酸系殺菌消毒剤は、それ自体としての殺菌及び消毒効果は落ち、単に部分的な添加効果があるだけである。
【0004】
アルデヒド系殺菌消毒剤の例としては、グルタルアルデヒド、グリオキシル酸、及びホルムアルデヒドを挙げることができる。これらのうち現在グルタルアルデヒドが最も一般的に使われている。グルタルアルデヒドを有効性分とする製剤は広範囲な殺菌スペクトルを持つ長所があるが、刺激的な臭いと共に人体に対する毒性及びアレルギーの問題が提起されている実情である。
【0005】
これにより、最近には過酢酸を有効性分とする殺菌消毒剤の使用が急増しつつある。前記過酢酸は殺菌力に優れ、その究極的な分解物は人体に無害な酢酸、水、酸素であるところ、環境汚染問題から比較的自由である。
通常、殺菌消毒剤として使われる過酢酸は、高濃度の過酢酸組成物として提供される。
前記高濃度の過酢酸組成物は、通常過酢酸0.1〜0.35%の濃度で使用時に希釈されて、医療装備の殺菌及び消毒に使われている。
【0006】
従来の過酢酸組成物は、通常使用時に希釈溶液として調製されて使われ、この場合、前記希釈溶液は1回に限って使われることが一般的である。これは、高濃度の酢酸及び過酸化水素を主成分とする従来の殺菌組成物の場合、精製水により希釈される場合、前記希釈溶液の殺菌力は経時的に減少するところ、一般的に7日以上保存された希釈溶液は殺菌及び消毒効能が顕著に減少するという問題点があるためである。これにより、前記従来の過酢酸組成物を希釈溶液として調製した後で保存されて使用する場合、通常1週間以内に使われるべきという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記過酢酸希釈溶液の保管上の問題点を解決するためのものであって、高濃度の過酢酸組成物を希釈して希釈溶液として調製される場合であっても、少なくとも21日以上の長期間にかけて前記希釈溶液内の過酢酸の濃度を有効濃度レベル以上に維持させることができる殺菌組成物及び常時殺菌組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一様態によれば、酢酸及び過酸化水素を利用した殺菌組成物を提供する。前記殺菌組成物は、酢酸、過酸化水素、過酢酸、及びアセチルサリチル酸を含む。
他の実施例で、前記殺菌組成物は、1,1−ジホスホン酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、低級アルコール、精製水をさらに含むことができる。
さらに他の実施例で、前記組成物中のアセチルサリチル酸の重量比は、0.1%ないし10%である。
【0009】
本発明の他の様態によれば、酢酸及び過酸化水素を用いた殺菌組成物の製造方法を提供する。前記製造方法によれば、酢酸、過酸化水素、過酢酸を含有する第1溶液及びアセチルサリチル酸を含有する第2溶液を混合することによって前記殺菌組成物を製造できる。
他の実施例で、前記第1溶液は、1,1−ジホスホン酸をさらに含み、前記第2溶液は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、低級アルコール、精製水をさらに含む。
【発明の効果】
【0010】
高濃度の酢酸及び過酸化水素を主成分とする従来の殺菌組成物の場合、精製水により希釈される場合、前記希釈溶液の殺菌力は経時的に減少するところ、一般的に7日以上保存された希釈溶液は、殺菌及び消毒効能が顕著に減少するという問題点がある。しかし、本発明による殺菌組成物の場合、前記希釈溶液でアセチルサリチル酸が持続的に水和しつつ酢酸を供与でき、またその水和物であるサリチル酸は追加的な殺菌剤として作用することによって、その希釈溶液の有効期間を21日以上に延長させる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の他の様態によれば、酢酸及び過酸化水素を用いた殺菌組成物の製造方法を提供する。前記製造方法によれば、酢酸、過酸化水素、過酢酸を含有する第1溶液及びアセチルサリチル酸を含有する第2溶液を混合することによって前記殺菌組成物を製造できる。
他の実施例で、前記第1溶液は、1,1−ジホスホン酸をさらに含み、前記第2溶液は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、低級アルコール、精製水をさらに含む。
【0012】
本発明は、酢酸、過酸化水素、及び過酢酸を含有する第1溶液及びアセチルサリチル酸を主成分とする第2溶液が所定の割合で混合された殺菌組成物についてのものである。前記殺菌組成物は、精製水で希釈された希釈溶液で作られて使用され、実際使用時に前記希釈溶液中の過酢酸の濃度は0.05%ないし0.5%に調整できる。
前記第1溶液での過酢酸は酢酸と過酸化水素とにより作られ、前記第1溶液の原液中には、各成分が一定割合で混合されて下の反応式と共に化学的平衡状態を維持する。
【0013】
【化1】

【0014】
平衡状態の前記第1溶液で、過酢酸及び過酸化水素は水と反応して発生基酸素を発生させ、前記発生基酸素は、酸化作用により殺菌効果を奏する。この場合、過酢酸は短期間の殺菌効果に優れ、過酸化水素は長期間の殺菌効果に優れるという特徴がある。
ただし、前記第1溶液の原液が精製水により希釈される場合、反応式1での平衡が過酢酸の濃度を減少させる方向に移動することがある。したがって、本発明では前記第1溶液の原液を蒸溜水により希釈させる場合にも、前記反応式1による逆反応を抑制して長期間にかけて過酢酸の有効濃度を維持させるように、アセチルサリチル酸を主成分とする第2溶液を前記第1溶液に所定の割合で混合した酸性の過酢酸製剤の平衡組成物及びその製造方法に関する。
【0015】
前記第1溶液及び第2溶液の混合溶液の殺菌組成物を希釈した希釈溶液で、アセチルサリチル酸は水と反応して、次の反応式のように酢酸イオンを発生させる。
【0016】
【化2】

【0017】
前記酢酸イオンは水素イオンと反応して、次の反応式のように酢酸を生成させる。
【0018】
【化3】

【0019】
結果的に、前記第1溶液及び第2溶液の混合溶液の原液を精製水で希釈した希釈溶液の場合、前記のように、アセチルサリチル酸により生成された酢酸により前記反応式1での平衡を右に移動させることによって、長期間にかける過酢酸の濃度の減少を効果的に防止できる。これに加えて、アセチルサリチル酸の水和反応によって生成されるサリチル酸の殺菌力により、前記希釈溶液の殺菌力が補強されるという長所も持つ。
【0020】
本発明による過酢酸製剤の殺菌組成物の製造方法は次の通りである。第1溶液及び第2溶液をそれぞれ作る。次いで、前記第1溶液及び第2溶液を所定割合で混合して殺菌消毒剤原液を作る。前記殺菌消毒剤原液を精製水と共に混合して希釈溶液を作る。前記希釈溶液での過酢酸の濃度は、0.05〜0.5%でありうる。
前記第1溶液の製造のために、精製水84〜25%及び酢酸10〜40%を攪拌器に投入して一定時間均一に混合した後、過酸化水素5〜30%を投入して均一に混合する。この場合、前記酢酸及び前記過酸化水素が反応して過酢酸が所定の平衡濃度で生成される。
【0021】
次いで、前記過程で生成された製品の安定化のために、安定剤である1,1−ジホスホン酸を1〜5%の割合で均一に混合する。前記混合物を35〜45℃の温度で4〜7時間保温させた後、常温で3日間熟成させることによって前記第1溶液を製造する。
結果的に過酢酸を生成させる平衡反応によって、前記第1溶液は0.05〜15%の過酢酸を含有する。
【0022】
前記第2溶液は、アセチルサリチル酸の低級アルコールへの溶液を水性緩衝溶液に均一に混合して製造される。前記混合物中のアセチルサリチル酸の重量比は0.1〜10%でありうる。前記低級アルコールの具体的な例には、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール及びその組み合わせで構成された一群から選択された一つでありうる。この場合、前記混合物中の前記低級アルコールの重量比は20〜70%でありうる。
【0023】
前記水性緩衝溶液の例には、燐酸、クエン酸、燐酸塩、クエン酸塩及びその組み合わせで構成された一群から選択された一つを精製水に混合したものでありうる。前記第2溶液中の燐酸などの電解質の重量比は1〜10%、精製水の重量比は10〜78.9%でありうる。
これに加えて、消毒の対象になる医療機器の表面の損傷を防止するために、前記第2溶液にベンゾトリアゾールを投入して均一に混合できる。この場合、ベンゾトリアゾールの添加量は、前記第2溶液に対して1ないし5重量%の範囲で調整できる。
<実施例1>
前記第1溶液及び第2溶液の混合液を希釈した溶液で、経時的な過酢酸含有量の変化を、添加されたアセチルサリチル酸の濃度によって測定した。
【0024】
このために、前記第2溶液でのアセチルサリチル酸の投入量を調節して、前記第1溶液及び第2溶液の最終混合物内でのアセチルサリチル酸の濃度がそれぞれ0.0%、0.4%、1.2%、2.0%である4種の試料を準備した。この場合、前記4種の試料のうち初期過酢酸の濃度は約0.13重量%になるように調整した。
【0025】
【表1】

【0026】
表1を参照すれば、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、希釈された後20日以上経過する場合、過酢酸の濃度が多少減少する傾向を示す。しかし、アセチルサリチル酸の濃度が増加する場合、過酢酸の濃度は経時的に順次増加する傾向を示すことが分かった。これは、アセチルサリチル酸の加水分解による酢酸の追加的供給によって、過酢酸の生成反応が正反応の方向に移動したことを示している。結果的に、前記第1及び第2溶液を精製水で希釈した希釈溶液で、前記希釈溶液の使用時に長期間にかける平衡の移動、または有機物及びその他の汚染物質が前記希釈溶液内の過酢酸と反応して、前記過酢酸の含有量が長時間にかけて減少する現象を、前記アセチルサリチル酸を所定の濃度以上に添加することによって効果的に防止できることを間接的に確認することができた。
【0027】
以下、記述される実施例2ないしは4では、アセチルサリチル酸を含有した過酢酸殺菌消毒剤の希釈溶液の殺菌力の実験のために、前記第1溶液及び第2溶液を製造した後、前記二つの溶液を所定割合で混合して殺菌消毒剤原液を製造した。前記殺菌消毒剤原液を精製水で希釈することによって、前記希釈溶液中の過酢酸の濃度が500ppm、750ppm、1000ppmになるように調整した。
【0028】
殺菌力を測定するための微生物の種類は、黄色ブドウ球菌(staphylococcus aureus)、大腸菌(escherichia coli;以下、E.coliという)、及びカンジダ・アルビカンス(candida albicans)の3種であり、前記使用菌株は、韓国種菌協会で分譲されたものを使用した。前記菌株はそれぞれ一般的に使われる適正培地で24時間培養された後、4℃に保管しつつ実験に使用した。
【0029】
具体的に、前記殺菌消毒剤の希釈溶液試料及びそれぞれの前記菌株の培養液0.1mLを振盪混合した後で一定時間反応させた後、前記反応液1mLを直ちに中和剤が入っている試験管に取った後、生理食塩水で適当に希釈して平板培地に塗抹した後、生存菌数を計算した。本実験で使われた中和剤としては、4.26%リン酸二ナトリウム、3%ツインなどを使用した。
【0030】
前記実験は、20±1℃で行われ、反応時間は0分、5分、及び10分に分けて実施された。
<実施例2>
実施例2は、黄色ブドウ球菌に対する殺菌力実験であって、第1ないし第3実験で実施された。
【0031】
第1実験は、黄色ブドウ球菌の初期菌数は1.9×10CFU/mLに設定し、清浄試験条件で行われ、希釈溶液内の過酢酸の濃度を500ppmとした。コントロール試験として、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、5分後の菌数は1.8×10CFU/mLに減少し、10分後には微生物が検出されていない。これに対して、前記コントロール試験と同じ条件で行われるが、アセチルサリチル酸濃度が1.2%である場合、5分後及び10分後、いずれでも微生物は観察されていない。
【0032】
第2実験は、黄色ブドウ球菌の初期3菌数は1.9×109CFU/mLに設定し、1%のイーストによる汚染条件で過酢酸の濃度を750ppmとした。前記第2実験では、コントロール試験なしにアセチルサリチル酸の濃度を1.2%に調整して行った結果、5分後の黄色ブドウ球菌の菌数は4.9×10CFU/mLであり、10分後には8.0×10CFU/mLに減少した。
【0033】
第3実験は、黄色ブドウ球菌の初期菌数は1.9×10CFU/mLに設定し、1%のイーストによる汚染条件で過酢酸の濃度を1000ppmとした。コントロール試験として、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、5分後の菌数は2.2×10CFU/mLに減少したが、10分後には1.1×10CFU/mLであって、経時的に前記微生物の減少速度が鈍化したことが分かった。これに対して、前記コントロール試験と同じ条件で行うものの、アセチルサリチル酸を1.2%の濃度で添加した場合、5分後及び10分後いずれも微生物が検出されていない。
【0034】
実施例2の黄色ブドウ球菌に対する殺菌力試験での前記第1ないし第3実験の結果を比較する場合、アセチルサリチル酸をさらに含む殺菌希釈液の場合、アセチルサリチル酸を含んでいないコントロール試料に比べて一貫的に高い殺菌力を示していることが分かる。これに加えて、本発明によってアセチルサリチル酸を含む試料を、コントロール試料に比べて過酢酸の濃度を低めて前記二つの希釈溶液の5分後の殺菌力を類似して調整した場合であっても、10分が経過した後には、アセチルサリチル酸を含有した試料は、これを含んでいない前記コントロール試料に比べて殺菌効果が大幅増加したことが分かる。
<実施例3>
実施例3は、E.coliに対する殺菌力実験であって、E.coliの初期菌数は1.9×109CFU/mLに設定し、1%のイーストによる汚染条件で希釈溶液中の過酢酸濃度を500ppmとして行われた。コントロール試験として、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、5分後の菌数は1.6×10CFU/mLに減少し、10分後には微生物が検出されていない。これに対して、前記実験条件と同じ条件で行うものの、アセチルサリチル酸を1.2%の濃度で添加する場合、5分後及び10分後のいずれでも微生物は検出されていない。
<実施例4>
実施例4は、カンジダ・アルビカンスに対する殺菌力実験であって、第4及び第5実験で実施された。
【0035】
第4実験では、カンジダ・アルビカンスの初期菌数を4.4×10CFU/mLに設定して清浄試験条件で行われ、希釈溶液内の過酢酸濃度は750ppmとした。コントロール試験として、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、5分後の菌数は4.9×10CFU/mLに減少し、10分後には微生物が検出されていない。
これに対して、前記コントロール試験と同じ条件で行われるものの、アセチルサリチル酸を1.2%の濃度で添加する場合、5分後及び10分後のいずれでも微生物は観察されていない。
【0036】
第5実験では、カンジダ・アルビカンスの初期菌数を4。4×10CFU/mLに設定し、清浄試験条件で行われたし希釈溶液内の過酢酸の濃度は1000ppmとした。コントロール試験として、アセチルサリチル酸の濃度が0%である場合、5分後の菌数は1.4×10CFU/mLに減少し、10分後には微生物が検出されていない。これに対して、前記コントロール試験と同じ条件で行われるものの、アセチルサリチル酸を1.2%の濃度で添加する場合、5分後及び10分後のいずれでも微生物は観察されていない。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明による殺菌組成物は、酢酸、過酸化水素、過酢酸、及びアセチルサリチル酸を主成分とする酸性の殺菌組成物であり、前記過酢酸は、酢酸及び過酸化水素の反応により生成されて平衡状態に存在する。前記殺菌組成物は、通常精製水によって過酢酸の濃度が0.1〜0.35%の濃度に希釈された状態で医療機器などの殺菌及び消毒に使われる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酢酸、過酸化水素、過酢酸、及びアセチルサリチル酸を含む殺菌組成物。
【請求項2】
1,1−ジホスホン酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、低級アルコール、精製水をさらに含む請求項1に記載の殺菌組成物。
【請求項3】
アセチルサリチル酸の重量比は、0.1%ないし10%であることを特徴とする請求項2に記載の殺菌組成物。
【請求項4】
酢酸、過酸化水素、及び過酢酸を含有する第1溶液及びアセチルサリチル酸を含有する第2溶液を所定の割合で混合することを含む殺菌組成物の製造方法。
【請求項5】
前記第1溶液は、1,1−ジホスホン酸をさらに含み、前記第2溶液は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、低級アルコール、精製水をさらに含む請求項4に記載の殺菌組成物の製造方法。
【請求項6】
前記殺菌組成物中のアセチルサリチル酸の重量比は、0.1%ないし10%であることを特徴とする請求項5に記載の殺菌組成物の製造方法。

【公表番号】特表2011−502143(P2011−502143A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531946(P2010−531946)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【国際出願番号】PCT/KR2007/005437
【国際公開番号】WO2009/057835
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(505074539)
【Fターム(参考)】