説明

道路仕上げ機用スクリード装置

【課題】敷設用混合物が効果的に偏向される、構造的に単純なスクリード装置の提供。
【解決手段】基本スクリード6と、進行敷設方向Eで基本スクリード6の前に配設され、基本スクリード6に対して進行敷設方向Eの横断方向に可動な2つの伸縮スクリード4、5とを有する、道路仕上げ機1用スクリード装置2であって、偏向部材9が、基本スクリード6及び/又は少なくとも一方の伸縮スクリード4、5に枢着され、基本スクリード6及び/又は伸縮スクリード4、5に対して調整できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求項1の前文部分に記載の道路仕上げ機用スクリード装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンクリート又はアスファルトの敷設用混合物を敷設する道路仕上げ機は、通常、道路仕上げ機の後に牽引するスクリード装置を有する。このスクリード装置によって、分散させた敷設用混合物を平滑化し、最終的に例えばローラを使用して締め固めする前に、予め凡そ締め固めしておく。
【0003】
様々な舗装幅が得られるように、スクリードが、道路仕上げ機の進行する敷設方向に対し横断する方向に可変長を有していると、特に好都合である。このために、3種類の異なるスクリード装置が開発されており、其々に異なる長所や短所がある。
【0004】
第1型では、左右に伸縮スクリードが設けられ、基本スクリードの前及び/又は後に配置され、進行敷設方向に互いにオフセットして配設されている。この装置の長所は、2つの伸縮スクリードが互いに向かい合うように移動する際に、舗装材料を2つの伸縮スクリード間で挟持しない点である。しかしながら、短所として、進行敷設方向に沿った異なる地点で充分な舗装幅が得られるように、2つの伸縮スクリードが互いに対称的には配設されていない点がある。
【0005】
別の型の伸縮スクリード装置では、左右の伸縮スクリードの其々が、基本スクリードの直後に配設されている。
【0006】
特定の工事現場条件では、伸縮スクリードを基本スクリードの後ではなく、前に配設するが、このようにするとマンホール等の障害物を容易に避けられるため、有利かも知れない。そのために、2つの伸縮スクリードを基本スクリードの前に直接配設する第3型のスクリード装置が、使用される。この型のスクリード装置を、前部取付スクリードと表すこととする。本発明は、この第3型のスクリード装置に関する。
【0007】
前部取付スクリード型のスクリード装置の短所は、2つの伸縮スクリードが互いに向かい合って移動する際に、まだ処理していない舗装材が、2つの伸縮スクリード間に存在する点である。そのため、2つの伸縮スクリード間の所定スペースがアンダーカットされている場合に、舗装材が2つの伸縮スクリード間で挟持される可能性がある。その結果、これらの伸縮スクリードが互いに近接するように移動できなくなる。
【0008】
この問題を解決するために、2つの伸縮スクリードの内面に配設される鋤構造体又は偏向部材が、開発されている。この種の鋤構造体又は偏向部材は、例えば、米国特許第4,379,653号明細書、米国特許第6,106,192号明細書、又は公開された欧州特許出願第09002132.0号明細書に記載されている。これらの偏向装置又は鋤構造体は、2つの伸縮スクリードが互いに向かって移動する際に、敷設用混合物を2つの伸縮スクリード間で挟持しないように、敷設用混合物をスクリード装置の中心軸又は基本スクリードの下に変位させる。しかしながら、短所として、鋤構造体は一体化して使用できないため、2つの伸縮スクリードは、基本スクリードに対して合計した幅以上には伸張できない点がある。結局、伸縮スクリードの伸張できる長さは、進行敷設方向を横断する鋤構造体によって減少する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、2つの伸縮スクリードの略全長が基本スクリードに対して伸張して使用でき、これらの伸縮スクリードが収縮する際には、敷設用混合物が効果的に偏向されるように、可能な限り構造的に単純な手段で、スクリード装置を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、特許請求項1の特徴部分を有するスクリード装置によって達成される。本発明の有利な更なる開発成果については、従属クレームに記載されている。
【0011】
本発明によるスクリード装置では、基本スクリードに対して又は伸縮スクリードに対して調整可能な偏向部材が、基本スクリード及び/又は少なくとも1つの伸縮スクリードに枢着されている。偏向部材の調整機能は、偏向部材を基本スクリード若しくは伸縮スクリードにしっかりと取付けた場合にだけ、偏向部材は重い敷設用混合物に必要な強い力を加えられるという通常の先入観とは相反するものである。本発明による偏向部材の調整機能の長所は、2つの伸縮スクリードの収縮位置で偏向部材が必要とする空間を極めて小さく抑えられ、その結果これらの伸縮スクリードの略全長が伸張して使用可能となる点である。また、調整機能により、伸縮スクリードが収縮されている場合だけ、或いは収縮中の限定した期間中だけ、偏向部材が実際に敷設用混合物を偏向させる位置に偏向部材を持っていくことができる。他の時点では、偏向部材は敷設処理を妨害しない。
【0012】
好適には、偏向部材は、1つの伸縮スクリードに対面するもう片方の伸縮スクリードの側面に配設される。厳密には敷設用混合物を挟持することはここ以外ではリスクがあるため、この場所で偏向部材を使用することが特に有効である。
【0013】
2つの伸縮スクリードの一方に、1つの偏向部材だけを設ければ十分であろう。しかしながら、偏向部材を各伸縮スクリードに設ければ更に良好である、なぜなら、そうすると敷設用混合物の偏向が均一に起こり、且つ個々の偏向部材が負担する応力が少なくて済むからである。
【0014】
偏向部材が駆動部、特に油圧式駆動部によって調整されると、有利である。ここで油圧式駆動部は、重い敷設用混合物の慣性に対して偏向部材を保持及び調整するのに必要な力を印加できるという、長所がある。
【0015】
好適には、伸縮スクリード又は基本スクリードに隣接する非作動位置と、当該スクリードから離間した作動位置との間で、偏向部材が調整される。非作動位置では、偏向部材は敷設処理を妨害せず、関係するスクリードは比較的コンパクトである。更に、作動位置で偏向部材がスクリードから離間することによって、関係するスクリードによる敷設用混合物の偏向が容易になる。
【0016】
偏向部材が進行敷設方向と平行に延伸される非作動位置と、進行敷設方向に斜めに延伸される作動位置との間で調整可能であることが、考えられる。非作動位置では、従って、偏向部材は敷設処理に影響を及ぼさない。作動位置では、進行敷設方向に斜めに偏向部材を設定することで、確実に、スクリード装置が進行敷設方向に移動する際に、敷設用混合物をスクリード装置の中心軸の方向に偏向させることができる。
【0017】
敷設用混合物の偏向、即ちスクリード装置の中心軸の方向に敷設用混合物を変位させるのに、作動位置での偏向部材が、進行敷設方向に対して30〜55度の角度に設定されていると、特に効果的である。
【0018】
好適には、伸縮スクリードの収縮中に2つの伸縮スクリード間の変動するスペースに特によく適合させるため、非作動位置と作動位置との間で、偏向部材が連続的に調整できるようにしておく。
【0019】
基本スクリード上で偏向部材が枢動できるようにする及び/又は少なくとも1つの伸縮スクリードに偏向部材を枢着することが、考えられる。そうすることで、敷設用混合物の偏向中に調整しても、偏向部材はこのような強い力に耐えられるように、例えば、ヒンジによって、当該スクリードに確実に取付けられるという利点がある。
【0020】
他の実施形態では、偏向部材は、進行敷設方向で基本スクリードの前側に、1つ又は好適には2枚の偏向プレートを備える。この実施形態では、従来の伸縮スクリードを使用できる一方で、基本スクリードのみが変更される。
【0021】
この実施形態では、偏向プレートの動作を許容するために、伸縮スクリードの後部内側角部を面取りする又は丸くすると、特に好都合である。このようにすることで、基本スクリードの前方に配置された偏向プレートが、伸縮スクリードの収縮を妨害しないようにできる。
【0022】
偏向部材の調整動作が、伸縮スクリードの動作と連動されていると、好都合である。この連動により、確実に、伸縮スクリードの略全収縮動作中、伸縮スクリードを動作位置にすることができる。偏向部材の調整動作が、伸縮スクリードの動作に比例して連動していると、更に好都合であろう。
【0023】
偏向部材の調整動作と伸縮スクリードの動作との自動的な連動は、接続リンク及び/又は電気的又は電子的制御部を設けることによって、或いは偏向部材に機械的に張力を付与させることによって、もたらすことができる。
【0024】
最後に、本発明は、上述した種類のスクリード装置を有する道路仕上げ機に関する。
【0025】
本発明の有利な実施形態について、以下に示す図面に基づいてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】伸縮スクリードが収縮位置にある本発明によるスクリード装置の第1実施形態。
【図2】伸縮スクリードが伸張位置にある図1に示されたスクリード装置。
【図3】伸縮スクリードが収縮中である図1及び図2に示されたスクリード装置の実施形態。
【図4】伸縮スクリードが伸張位置にある本発明によるスクリード装置の第2実施形態。
【図5】伸縮スクリードが収縮中である図4に示されたスクリード装置。
【図6】伸縮スクリードを更に収縮させた、図4及び図5に示されたスクリード装置の実施形態。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図面中、同一部品については、全図面を通して同じ参照番号を付している。
【0028】
図1は、本発明によるスクリード装置2を有する道路仕上げ機1について概略的に示している。スクリード装置2は、道路仕上げ機1のトラクタユニットの後で進行敷設方向Eに牽引されている。道路仕上げ機1のトラクタユニットとスクリード装置2との間には、舗装幅に亘り処理される敷設材を敷均す横敷均装置3、例えば2つの横敷均スクリュがある。
【0029】
スクリード装置2は、右伸縮スクリード4と左伸縮スクリード5が共通する基本スクリード6の前に配設されている前部取付型スクリードとする。基本スクリード6は、ワンピース又は数個の部品で構成できる。単一スクリード4、5、6其々は、例えば、平滑プレート又はタンパのように、敷設用混合物を平滑化及び締め固めする手段を有する。
【0030】
本発明によるスクリード装置2では、両伸縮スクリード4、5が其々直接基本スクリード6の前側7に隣接している。その結果、進行敷設方向Eには、2つの伸縮スクリード4、5が互いにオフセットしない。
【0031】
図1で示した伸縮スクリード4、5の収縮位置では、伸縮スクリード4、5は、スクリード装置2の中心軸M(仮想)で互いに内側面8を対面させて接触している(それにより、2つの伸縮スクリード4、5間の最小間隙が残存するかも知れない)。進行敷設方向Eに対する横断方向では、伸縮スクリード4、5の長さは、基本スクリード6の長さのおおよそ半分に相当する。
【0032】
各伸縮スクリード4、5の内側面8、即ち他方の伸縮スクリード5、4と其々対面する側面8に、其々の伸縮スクリード4、5に対して調整可能な偏向部材9が、枢着されている。特に図3から分かるように、それぞれの偏向部材9は、垂直方向に傾く偏向プレートで、該プレートは、伸縮スクリード4、5の前側内縁部でヒンジ10周りに枢動可能である。
【0033】
図1で説明した伸縮スクリード4、5の収縮位置では、偏向プレート9は、互いに隣接し進行敷設方向Eに平行になる。偏向プレートを調整する、即ち偏向プレート9を関係するヒンジ10周りに枢動させるために、油圧式駆動部11が、各伸縮スクリード4、5に設けられている。
【0034】
図2は、伸縮スクリード4、5が伸張位置のスクリード装置2を示している。この位置にするために、伸縮スクリード4、5を伸張方向A、即ち基本スクリード6に対して進行敷設方向Eを横断する方向に移動させている。伸縮スクリード4、5のこの動作を実現するために、適当な駆動部、例えば油圧式駆動部、及び誘導手段(例えば、ガイドレール又はガイドバー)が設けられている。
【0035】
図2は、偏向部材9、即ち、偏向プレートが進行敷設方向Eに平行な位置の状態を示している。このように、偏向部材9は、進行敷設方向Eに対して横断方向に全く空間が必要ない、又は最小空間のみを必要とする。その結果、両伸縮スクリード4、5の全ての長さが、伸張時に使用可能になり、進行敷設方向Eに対する横断方向のスクリード装置2の幅は、図1で説明した位置に対して(略)2倍になる。
【0036】
図3は、伸縮スクリード4、5の収縮中、即ち伸縮スクリード4、5の伸張方向Aと逆行する方向A’に動作中のスクリード装置2を示している。油圧式駆動部11が、手動又は自動、例えば電子制御装置で作動し、偏向部材9を、図1及び図2で説明した非作動位置から作動位置に移動させる。この作動位置では、偏向部材9がヒンジ10周りを枢動し、それにより偏向部材は中心軸Mに平行にならず、むしろ中心軸に対して約40度の角度で延伸する。この角度は、30〜55度にすることができる。スクリード装置2が進行敷設方向Eに移動すると、偏向部材9は、関係する部材間に位置する敷設用混合物を中心軸Mに向かう方向に偏向させ、その結果この敷設用混合物は、互いに接近する2つの伸縮スクリード4、5間で挟持されなくなる。
【0037】
偏向部材9が互いに接触する間は、伸縮スクリード4、5が十分互いに離れて移動しても、偏向部材9は、該部材の図3で示した作動位置を維持できる。その時点で、伸縮スクリード4、5が互いに向かい合って移動する間、偏向部材9は油圧式駆動部11によって枢動して非作動位置に徐々に戻される。従って、偏向部材9は該部材間間隙が連続的に縮まり、それにより最終的に図1に示す収縮位置に達するまで、敷設用混合物は偏向部材9の間に全く存在しない。
【0038】
偏向部材9は、伸縮スクリード4、5の全高さに延伸させられる、或いは伸縮スクリード4、5の下側領域の高さだけに延伸させることができる。偏向部材9は、伸縮スクリード4、5の壁によって、又は内壁の前の追加金属板によって形成してもよい。
【0039】
図4は、本発明によるスクリード装置2の第2実施形態を示している。この実施形態では、第1実施形態とは対照的に、金属板又は偏向プレートとして形成した偏向部材9が、伸縮スクリード4、5に配設されておらず、むしろ基本スクリード6の前側7に配設されている。2つの偏向部材9は其々、基本スクリード6にヒンジ10によって取付けられ、それによりヒンジ10が今度は偏向部材9の垂直な枢支軸を形成している。
【0040】
図4に示される非作動位置では、2つの偏向部材9は基本スクリード6の前側7に平行に配置されている。2つの偏向部材9の其々は、中心軸Mと当該ヒンジ10との間の間隔より若干長い。その結果、偏向部材9が基本スクリード6の前で重なる。各偏向部材9は、油圧式駆動部11によって調整できるが、より明確にするために、図4では示していない。
【0041】
2つの伸縮スクリード4、5の後部内側角部12を、凸状に丸くする。或いは、角部12を面取りすることもできる。角部12を丸くして又は面取りして、確実に、伸縮スクリード4、5の動作が偏向部材9で妨害されないようにする。
【0042】
図5は、伸縮スクリード4、5が収縮方向A’、即ち互いに接近する方向に動作中のスクリード装置2を示している。偏向部材9は、該部材の非作動位置から、ヒンジ10周りに前方に枢動した作動位置になっている。作動位置では、偏向部材9の2外側縁部は、略中心軸Mに位置する。このように、2つの偏向部材9で協働して、基本スクリード6の前で鋤構造体を形成する。
【0043】
図6に示すように、伸縮スクリード4、5が互いに接近するように移動する際には、偏向部材9は、伸縮スクリード4、5の動作を妨害しないように徐々に折り重なる。その際に、偏向部材9は、伸縮スクリード4、5の丸くした又は面取りした内側角部12に沿って摺動できる。特に、偏向部材9が、スクリード4、5の伸張によって作動位置から非作動位置に強制的に戻されることが考えられる。片方の偏向部材9を、もう片方の偏向部材の前に折畳み、それにより2偏向部材は、非作動位置で再び互いに重なり合う。
【0044】
2つの偏向部材9で形成した鋤構造体は、確実に、スクリード装置2が進行敷設方向Eに移動する際に、2つの伸縮スクリード4、5間に位置する敷設用混合物を、中心軸Mから外に運搬する。
【0045】
本発明によるスクリード装置2の全実施形態では、基本スクリード6に対する伸縮スクリード4、5の位置と伸縮スクリード4、5の収縮速度が、測定するデータに基づいて偏向部材9の動作を制御するように、適切なセンサでそれらを取得することが、考えられる。両伸縮スクリード4、5が互いに最小間隔をアンダーカットしたときに、例えば、この種の制御によって、偏向部材9が非作動位置から作動位置になるだけかもしれない。
【0046】
1秒に一回、指定した間隔をアンダーカットし、偏向部材9が、作動位置から非作動位置に戻されるよう徐々に移動させることができる。変位した値及び伸縮スクリード4、5の収縮速度を使用して偏向部材9の動作を調整する制御の代わりに、変位値だけ使用して、又は伸縮スクリード4、5の収縮速度だけに依存してこの制御を行うことができる。或いは、偏向部材9の調整を、道路仕上げ機1のオペレータが手動で行う、又は、例えば適切な連結リンク誘導装置によって機械的に制御することが、考えられる。
【0047】
本発明の更なる変形例として、偏向部材9用駆動部11は、外側に向かう張力、例えばバネ、又は偏向部材9を非作動位置から作動位置に移動させる他の張力装置によって置き換えられる。伸縮スクリード4、5の位置がそれを許す限り、その張力は確実に、敷設用混合物を両側に偏向させる作動位置に偏向部材9を位置させることができる。
【符号の説明】
【0048】
1 道路仕上げ機
2 スクリード装置
4 伸縮スクリード
5 伸縮スクリード
6 基本スクリード
9 偏向部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本スクリード(6)と、進行敷設方向(E)で前記基本スクリード(6)の前に配設され、前記基本スクリード(6)に対して前記進行敷設方向(E)の横断方向に可動な2つの伸縮スクリード(4、5)とを有する、道路仕上げ機(1)用スクリード装置(2)であって、偏向部材(9)が、前記基本スクリード(6)及び/又は少なくとも一方の前記伸縮スクリード(4、5)に枢着され、前記基本スクリード及び/又は前記伸縮スクリードに対して調整できることを特徴とする道路仕上げ機用スクリード装置。
【請求項2】
前記偏向部材(9)は、他方の伸縮スクリード(5)に対面する一方の伸縮スクリード(4)の側面に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載のスクリード装置。
【請求項3】
偏向部材(9)は、前記伸縮スクリード(4、5)の其々に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のスクリード装置。
【請求項4】
偏向部材(9)は、油圧式駆動部(11)によって調整されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項5】
前記偏向部材(9)は、前記伸縮スクリード(4、5)の一方、又は前記基本スクリード(6)に隣接する非作動位置と、前記各スクリード(4、5、6)から離間した作動位置との間で、調整できることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項6】
前記偏向部材(9)は、前記進行敷設方向(E)に平行に延伸する非作動位置と、前記進行敷設方向(E)に対して斜めに延伸する作動位置との間で、調整できることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項7】
前記作動位置の前記偏向部材(9)は、前記進行敷設方向(E)に対して30〜55度の角度に延伸できることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項8】
前記偏向部材(9)は、前記非作動位置と前記作動位置との間で連続的に調整できることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項9】
前記偏向部材(9)は、前記基本スクリード(6)及び/又は少なくとも1つの前記伸縮スクリード(4、5)に枢着されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項10】
前記偏向部材(9)は、前記進行敷設方向(E)で前記基本スクリード(6)の前側(7)に配設された2枚の偏向プレート(9)を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項11】
前記伸縮スクリード(4、5)の後部内側角部が、面取り又は丸くされて、前記偏向プレート(9)の動作が許容されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項12】
前記偏向部材(9)の前記調整される動作が、前記伸縮スクリード(4、5)の動作と連動していることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載のスクリード装置。
【請求項13】
連結リンク及び/又は電子制御部が設けられ、前記偏向部材(9)の前記調整される動作が前記伸縮スクリード(4、5)の動作と連動していることを特徴とする、請求項12に記載のスクリード装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1つに記載のスクリード装置(2)を有する道路仕上げ機(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−256699(P2011−256699A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−125067(P2011−125067)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(596068349)ヨゼフ フェゲーレ アーゲー (35)
【Fターム(参考)】