道路側溝蓋用グレーチング
【課題】 路面歩行者の視線が側溝等内底面にまで届かず危険や不安全感を生じないグレーチングとする。
【解決手段】 ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部をく形、弯曲、屈曲状等で直立とする。
【解決手段】 ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部をく形、弯曲、屈曲状等で直立とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路側溝蓋として用いる格子状の鋼製等グレーチングに関する。
【背景技術】
【0002】
道路側溝蓋用グレーチングは一般に溝幅30〜50cmの蓋として、厚さは40〜80mm、長さは50cm、100cmのものが用いられている。グレーチングの構造は一定間隔置きに列設されたグレーチングの厚さと一致する高さのベアリングバーと、これらベアリングバーに交差して連結する50〜150mm間隔でツイストバー等のロッドよりなる横方向部材のクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなっており、必要な強度と雨水落下排水機能を有し、併せて通気性、通光性を具備している。
そして、平鉄ベアリングバーを幅の方向に折り曲げエンドプレート間に架着し、クロスバーによって串挿又は省略された構造とし、グレーチング上面に視認可能な表示を施すことが出来、且つ下部の空間に歩行者の視線が届かないものが提案されているが、グレーチング上面にクロスバーが無いため、ベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止とならずベアリングバーの捩れや横倒れに対する強度も得にくく、道路側溝蓋としての用途は限定される。
ほかにも平鉄ベアリングバーをエンドプレートに傾斜固定し一定方向に遮光性をもつものも提案されているが、傾斜固定のため強度を得にくく十分なものとはなっていない。
さらに、ベアリングバーの上表面に凹凸を形成して歩行者の安全上滑り止め機能をもたせたものもある。
従来のグレーチングでは、図1に示すようにベアリングバー(2)が断面フラットであるか或いは図2に示すようにベアリングバー(3)が断面I型をなしている。そして用途や設置条件によっては小石(11)等の目詰まりや雨水落下排水機能低下がないように、ベアリングバーの間隔を上表面間では狭く、それより下方では広くなる断面のベアリングバーとしたグレーチングも用いられている。
なおまた、コンクリート溝蓋の一部に埋設して雨水落下排水機能を高めることもグレーチングの活用法として普及している。
【特許文献1】 特開2002−294618
【特許文献2】 特開2003−301509
【特許文献3】 特開2006−124916
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
道路側溝蓋におけるグレーチングの雨水落下排水機能や通気性、通光性は、ベアリングバー間の開きによるが、反面、路面歩行者にとって視線がグレーチング下の側溝内底面にまで届き危険や不安全感を感じるものとなる。
また、路面の設計条件によってはベアリングバー間の開きをハイヒールのかかとや杖などの落込みがないものとするため狭くせざるをえず、コストが増大する。
さらに、ベアリングバーと平行する方向の滑り防止とベアリングバーの捩れや横倒れに対する強度の確保を不可欠とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記したような従来技術における課題を解決するものであって、ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と適当間隔に直交溶着連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を溶着連結するエンドプレートよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部分をく形か弯曲あるいは屈曲状等で直立とする。
なおまた、ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設するものである。
【発明の効果】
【0005】
道路側溝蓋用として必要な強度を有し、雨水の落下排水機能や通気性、通光性を維持しつつベアリングバー間の開きと、く形、弯曲、屈曲部等によるベアリングバー断面の水平方向の拡大幅が同一かそれ以上せり出しのグレーチングにおいては路面歩行者の視線がどの角度からも側溝内底面に届かず、ブラインド効果によって危険や不安全感が生じないものとなる。
【0006】
ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設する場合には、ブラインド効果に加えベアリングバー間の開きにハイヒールかかと等の落込みがあっても、浅い位置のブラインドバー上面で受止め支持するものとなり歩行者の安全が向上する。
【0007】
ベアリングバーの断面がく形、弯曲、屈曲等で直立とすることにより水平方向の断面係数も大きくなり、さらにクロスバーが適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているためグレーチングに掛かる荷重が分散され各部材がその位置に応じて働き、グレーチングに車両等の通過や方向転換、タイヤの旋回での捩じる力が働いても主部材ベアリングバーの強度と安全が向上することと併せ、ベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止機能を果たしている。
【0008】
グレーチングとしての通気性、通光性についても直接的でなく、ややゆるやかなものとなり、道路側溝蓋以外にも特徴を活かし、用途の拡大となる。
【0009】
グレーチングは従来品と同じく工場生産に適合し、金属製のほかブラインドバーを配設する構造ではレジンコンクリートや繊維強化プラスチックFRP、鋼材並みの高靱性超高強度コンクリート製等部材厚さや設計条件に応じで適宜に選択することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ゴミや小石等の目詰まりを生じなくするためにベアリングバー間の間隔が少なくとも上面と下方とで同一にするが、ベアリングバーで断面に頭部フランジが無く高さの一部分がく形、弯曲、屈曲等で垂直部分をも有する断面の場合には目詰まりが生じないように最上辺に傾斜よりも間隔が大となる垂直な直線部分を設けないものとする。
【0011】
断面高さの一部分がく形、弯曲、屈曲等のベアリングバーで最上辺が直線垂直部となる場合には、ベアリングバーの上端部の肉厚が大きいI形等頭部フランジ付タイプとし、且つベアリングバー間でフランジの間隔が最小となるものとする。
【0012】
必要に応じ、く形、弯曲、屈曲等断面ベアリングバーで頭部フランジ付としてもよく、なおまた上表面を凹凸ギザギザとして滑り止め効果を高めることは従来と同じである。
【実施例】
【0013】
図3図4は本発明に係わるグレーチングの実施例におけるベアリングバーの断面図、図5はベアリングバーとブラインドバーの断面図、図6図7図8はベアリングバーないしベアリングバーとブラインドバーの斜面図、図9図10はベアリングバーないしベアリングバーとブラインドバーを用いたグレーチングの斜面図図11はグレーチングを一部に埋設したコンクリート溝蓋の実施例を示す斜面図である。
【0014】
図3図6図9は断面く形ベアリングバー(4)を用いたグレーチング(1)の実施例である。
直立するく形断面によってベアリングバー(4)(4)の間隔部が上下方向に屈折し、雨水落下排水機能と路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
そして、直立く形断面によって水平方向の断面係数が大きくなりクロスバー(7)が適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているため、グレーチング(1)の主部材としてのベアリングバー(4)の捩れや横倒れが生じにくく、且つベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止機能を果たすものである。
この実施例では、直立く形断面ベアリングバー(4)の並列両平行端がそのままグレーチング(1)の両側となっているが、設計上の必要に応じ適宜にフラットやかぎ断面(図示省略)のバーを用い外側面を垂直に形成するものである。
【0015】
図5図8図10はI形断面ベアリングバー(3)とブラインドバー(6)とを用いクロスバー(7)が適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているグレーチング(1)の実施例である。
ベアリングバー(3)(3)間の頭部フランジ(10)(10)間の直下に通水間隔を保ってブラインドバー(6)が配設され、雨水落下排水機能と路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
ブラインドバー(6)は図10に示すようにクロスバー(7)とエンドプレート(8)に溶着固定され、上方からのハイヒールかかとの落込み等を浅い位置で受止め支持するものである。
ブラインドバー(6)は図8図10に示す丸鋼のほか鋼管、平鉄、I形バー等適宜に用いることができる。
【0016】
図4図7図11はコンクリート溝蓋(9)での実施例を示し、弯曲断面ベアリングバー(5)を用いたグレーチング(1)をコンクリート溝蓋の開口部(12)に埋設して雨水落下排水機能を高め、且つ路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
【産業上の利用可能性】
【0017】
路面歩行者の視線を遮断するブラインド効果のほか、ベアリングバーの間隔が大きくブラインド効果が不十分の場合も含めてグレーチングの他の機能である通気性、通光性についても間接ゆるやかに保持され、あるいは直接状態が緩和されたものとなり、生産工程も従来のグレーチングと同じく道路側溝蓋用に限定されずに橋梁、工場の床版や都市景観等用途範囲が拡大する。
【0018】
ブラインドバーを配設するグレーチングにおけるベアリングバー頭部のフランジとしては、実施例に示すもののほかT形や上部の凹みに景観用化粧材を詰めるY形状断面等でも適用出来、材質やグレーチングの用途により多様な設計応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 従来のフラットベアリングバーの断面図である。
【図2】 従来のI形ベアリングバーの断面図である。
【図3】 本発明グレーチングでのく形直立ベアリングバーの断面図である。
【図4】 本発明グレーチングでの弯曲直立ベアリングバーの断面図である。
【図5】 本発明グレーチングI形直立ベアリングバーとブラインドバーの断面図である。
【図6】 図3に示すベアリングバーの斜面図である。
【図7】 図4に示すベアリングバーの斜面図である。
【図8】 図5に示すベアリングバー及びブラインドバーの斜面図である。
【図9】 図3図6に示すベアリングバーを用いたグレーチングの一部切欠き斜面図である。
【図10】 図5図8に示すベアリングバー及びブラインドバーを用いたグレーチングの一部切欠き斜面図である。
【図11】 本発明グレーチングを一部に組込んだコンクリート溝蓋の実施例を示す一部切欠き斜面図である。
【符号の説明】
【0020】
1・・・・・・・・・グレーチング
2、3、4、5・・・ベアリングバー
6・・・・・・・・・ブラインドバー
7・・・・・・・・・クロスバー
8・・・・・・・・・エンドプレート
9・・・・・・・・・コンクリート溝蓋
10・・・・・・・・・フランジ
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路側溝蓋として用いる格子状の鋼製等グレーチングに関する。
【背景技術】
【0002】
道路側溝蓋用グレーチングは一般に溝幅30〜50cmの蓋として、厚さは40〜80mm、長さは50cm、100cmのものが用いられている。グレーチングの構造は一定間隔置きに列設されたグレーチングの厚さと一致する高さのベアリングバーと、これらベアリングバーに交差して連結する50〜150mm間隔でツイストバー等のロッドよりなる横方向部材のクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなっており、必要な強度と雨水落下排水機能を有し、併せて通気性、通光性を具備している。
そして、平鉄ベアリングバーを幅の方向に折り曲げエンドプレート間に架着し、クロスバーによって串挿又は省略された構造とし、グレーチング上面に視認可能な表示を施すことが出来、且つ下部の空間に歩行者の視線が届かないものが提案されているが、グレーチング上面にクロスバーが無いため、ベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止とならずベアリングバーの捩れや横倒れに対する強度も得にくく、道路側溝蓋としての用途は限定される。
ほかにも平鉄ベアリングバーをエンドプレートに傾斜固定し一定方向に遮光性をもつものも提案されているが、傾斜固定のため強度を得にくく十分なものとはなっていない。
さらに、ベアリングバーの上表面に凹凸を形成して歩行者の安全上滑り止め機能をもたせたものもある。
従来のグレーチングでは、図1に示すようにベアリングバー(2)が断面フラットであるか或いは図2に示すようにベアリングバー(3)が断面I型をなしている。そして用途や設置条件によっては小石(11)等の目詰まりや雨水落下排水機能低下がないように、ベアリングバーの間隔を上表面間では狭く、それより下方では広くなる断面のベアリングバーとしたグレーチングも用いられている。
なおまた、コンクリート溝蓋の一部に埋設して雨水落下排水機能を高めることもグレーチングの活用法として普及している。
【特許文献1】 特開2002−294618
【特許文献2】 特開2003−301509
【特許文献3】 特開2006−124916
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
道路側溝蓋におけるグレーチングの雨水落下排水機能や通気性、通光性は、ベアリングバー間の開きによるが、反面、路面歩行者にとって視線がグレーチング下の側溝内底面にまで届き危険や不安全感を感じるものとなる。
また、路面の設計条件によってはベアリングバー間の開きをハイヒールのかかとや杖などの落込みがないものとするため狭くせざるをえず、コストが増大する。
さらに、ベアリングバーと平行する方向の滑り防止とベアリングバーの捩れや横倒れに対する強度の確保を不可欠とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記したような従来技術における課題を解決するものであって、ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と適当間隔に直交溶着連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を溶着連結するエンドプレートよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部分をく形か弯曲あるいは屈曲状等で直立とする。
なおまた、ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設するものである。
【発明の効果】
【0005】
道路側溝蓋用として必要な強度を有し、雨水の落下排水機能や通気性、通光性を維持しつつベアリングバー間の開きと、く形、弯曲、屈曲部等によるベアリングバー断面の水平方向の拡大幅が同一かそれ以上せり出しのグレーチングにおいては路面歩行者の視線がどの角度からも側溝内底面に届かず、ブラインド効果によって危険や不安全感が生じないものとなる。
【0006】
ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設する場合には、ブラインド効果に加えベアリングバー間の開きにハイヒールかかと等の落込みがあっても、浅い位置のブラインドバー上面で受止め支持するものとなり歩行者の安全が向上する。
【0007】
ベアリングバーの断面がく形、弯曲、屈曲等で直立とすることにより水平方向の断面係数も大きくなり、さらにクロスバーが適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているためグレーチングに掛かる荷重が分散され各部材がその位置に応じて働き、グレーチングに車両等の通過や方向転換、タイヤの旋回での捩じる力が働いても主部材ベアリングバーの強度と安全が向上することと併せ、ベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止機能を果たしている。
【0008】
グレーチングとしての通気性、通光性についても直接的でなく、ややゆるやかなものとなり、道路側溝蓋以外にも特徴を活かし、用途の拡大となる。
【0009】
グレーチングは従来品と同じく工場生産に適合し、金属製のほかブラインドバーを配設する構造ではレジンコンクリートや繊維強化プラスチックFRP、鋼材並みの高靱性超高強度コンクリート製等部材厚さや設計条件に応じで適宜に選択することも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
ゴミや小石等の目詰まりを生じなくするためにベアリングバー間の間隔が少なくとも上面と下方とで同一にするが、ベアリングバーで断面に頭部フランジが無く高さの一部分がく形、弯曲、屈曲等で垂直部分をも有する断面の場合には目詰まりが生じないように最上辺に傾斜よりも間隔が大となる垂直な直線部分を設けないものとする。
【0011】
断面高さの一部分がく形、弯曲、屈曲等のベアリングバーで最上辺が直線垂直部となる場合には、ベアリングバーの上端部の肉厚が大きいI形等頭部フランジ付タイプとし、且つベアリングバー間でフランジの間隔が最小となるものとする。
【0012】
必要に応じ、く形、弯曲、屈曲等断面ベアリングバーで頭部フランジ付としてもよく、なおまた上表面を凹凸ギザギザとして滑り止め効果を高めることは従来と同じである。
【実施例】
【0013】
図3図4は本発明に係わるグレーチングの実施例におけるベアリングバーの断面図、図5はベアリングバーとブラインドバーの断面図、図6図7図8はベアリングバーないしベアリングバーとブラインドバーの斜面図、図9図10はベアリングバーないしベアリングバーとブラインドバーを用いたグレーチングの斜面図図11はグレーチングを一部に埋設したコンクリート溝蓋の実施例を示す斜面図である。
【0014】
図3図6図9は断面く形ベアリングバー(4)を用いたグレーチング(1)の実施例である。
直立するく形断面によってベアリングバー(4)(4)の間隔部が上下方向に屈折し、雨水落下排水機能と路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
そして、直立く形断面によって水平方向の断面係数が大きくなりクロスバー(7)が適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているため、グレーチング(1)の主部材としてのベアリングバー(4)の捩れや横倒れが生じにくく、且つベアリングバーと平行する方向に移動する車両や歩行者の滑り防止機能を果たすものである。
この実施例では、直立く形断面ベアリングバー(4)の並列両平行端がそのままグレーチング(1)の両側となっているが、設計上の必要に応じ適宜にフラットやかぎ断面(図示省略)のバーを用い外側面を垂直に形成するものである。
【0015】
図5図8図10はI形断面ベアリングバー(3)とブラインドバー(6)とを用いクロスバー(7)が適当間隔にベアリングバーの上部と直交し溶着連結しているグレーチング(1)の実施例である。
ベアリングバー(3)(3)間の頭部フランジ(10)(10)間の直下に通水間隔を保ってブラインドバー(6)が配設され、雨水落下排水機能と路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
ブラインドバー(6)は図10に示すようにクロスバー(7)とエンドプレート(8)に溶着固定され、上方からのハイヒールかかとの落込み等を浅い位置で受止め支持するものである。
ブラインドバー(6)は図8図10に示す丸鋼のほか鋼管、平鉄、I形バー等適宜に用いることができる。
【0016】
図4図7図11はコンクリート溝蓋(9)での実施例を示し、弯曲断面ベアリングバー(5)を用いたグレーチング(1)をコンクリート溝蓋の開口部(12)に埋設して雨水落下排水機能を高め、且つ路面歩行者の視線遮断とが両立したものである。
【産業上の利用可能性】
【0017】
路面歩行者の視線を遮断するブラインド効果のほか、ベアリングバーの間隔が大きくブラインド効果が不十分の場合も含めてグレーチングの他の機能である通気性、通光性についても間接ゆるやかに保持され、あるいは直接状態が緩和されたものとなり、生産工程も従来のグレーチングと同じく道路側溝蓋用に限定されずに橋梁、工場の床版や都市景観等用途範囲が拡大する。
【0018】
ブラインドバーを配設するグレーチングにおけるベアリングバー頭部のフランジとしては、実施例に示すもののほかT形や上部の凹みに景観用化粧材を詰めるY形状断面等でも適用出来、材質やグレーチングの用途により多様な設計応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】 従来のフラットベアリングバーの断面図である。
【図2】 従来のI形ベアリングバーの断面図である。
【図3】 本発明グレーチングでのく形直立ベアリングバーの断面図である。
【図4】 本発明グレーチングでの弯曲直立ベアリングバーの断面図である。
【図5】 本発明グレーチングI形直立ベアリングバーとブラインドバーの断面図である。
【図6】 図3に示すベアリングバーの斜面図である。
【図7】 図4に示すベアリングバーの斜面図である。
【図8】 図5に示すベアリングバー及びブラインドバーの斜面図である。
【図9】 図3図6に示すベアリングバーを用いたグレーチングの一部切欠き斜面図である。
【図10】 図5図8に示すベアリングバー及びブラインドバーを用いたグレーチングの一部切欠き斜面図である。
【図11】 本発明グレーチングを一部に組込んだコンクリート溝蓋の実施例を示す一部切欠き斜面図である。
【符号の説明】
【0020】
1・・・・・・・・・グレーチング
2、3、4、5・・・ベアリングバー
6・・・・・・・・・ブラインドバー
7・・・・・・・・・クロスバー
8・・・・・・・・・エンドプレート
9・・・・・・・・・コンクリート溝蓋
10・・・・・・・・・フランジ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部分が、く形か弯曲あるいは屈曲状等で直立とするグレーチング。
【請求項2】
ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設するグレーチング。
【請求項3】
請求項1ないし請求項2に記載したグレーチングを一部分に埋設するコンクリート溝蓋。
【請求項1】
ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバー断面の全体又は高さの一部分が、く形か弯曲あるいは屈曲状等で直立とするグレーチング。
【請求項2】
ベアリングバーと、並列するベアリングバーの上部と直交連結するクロスバーと、ベアリングバーの端部を連結するエンドプレートとよりなるグレーチングにおいて、ベアリングバーを断面I形等頭部フランジ付で直立とするとともにブラインドバーをベアリングバーの頭部フランジ間の直下に通水間隔を保って配設するグレーチング。
【請求項3】
請求項1ないし請求項2に記載したグレーチングを一部分に埋設するコンクリート溝蓋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−174285(P2009−174285A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38033(P2008−38033)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(503234115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(503234115)
【Fターム(参考)】
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