説明

道路等の清掃用自己推進型車両

【課題】軽量で、長時間走行可能な、道路等を清掃するための自己推進型車両を提供する。
【解決手段】長手方向1bに延在するシャーシ1a、および長手方向1bに実質的に平行な側面と、燃料ガスのための貯蔵装置5と、燃料ガスを利用するエンジン2と、少なくとも部分的にエンジン2によって駆動される車輪2aと、駆動手段14と、廃棄物および汚染物質のためのコンテナ3と、道路からコンテナ3に廃棄物および汚染物質を運搬するのに適した運搬部材4を備え、コンテナ3は、コンテナ3の内側に凹み、側面よりも上の位置まで延びる側面パネルを備え、貯蔵装置5は、少なくとも窪みの中に配置され、シャーシ1aによって支持される、燃料ガスを貯蔵するのに適した、複数のタンクを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長手方向に延在するシャーシと、燃料ガスの貯蔵装置と、燃料ガス、車輪、駆動手段を使用するのに適したエンジンと、廃棄物および汚染物質の容器と、廃物および汚染物質を、道路から前記容器に運搬するのに適した運搬部材から構成される、広範囲を対象にした長時間にわたる作動に適した、道路等を清掃するための自己推進型の車両に関する。
【背景技術】
【0002】
道路、市街地、広い場所等を清掃するための公知の自己推進型車両には、ロードスイーパー車と呼ばれる車両がある。このような車両は、サイズが大きく、推進力には、一般的に、ガソリンやディーゼルを利用する内燃エンジンが使用される。
【0003】
このようなエンジンは、非常に強力で、比較的軽量であるという長所がある一方、その短所もよく知られている。例えば、排気ガスにより汚染が生じること、ガソリンやディーゼルのコストが高い等である。このような欠点は、特に、清掃車両において課題となっている。
【0004】
そもそも、道路清掃車両等は、廃物や汚染物質を環境から取り除くために使用されるものである。従って、これらの車両が、環境に汚染物質を排出しないことが望まれる。
【0005】
さらに、これらの車両は、毎日長時間にわたり使用されるため、このような車両の運行時の経済性を大きく左右する、燃料コストを最小限に抑えることが必要である。
【0006】
このような欠点は、気体燃料、特に、天然ガスや液化石油ガス(LPG)を使用するエンジンを採用することで、少なくとも部分的に、解決することができる。
【0007】
実際に、気体燃料、特に天然ガスを使用した内燃エンジンは、ガソリンまたはディーゼルエンジンに比べ、発生させる汚染物質の量が少ないことで知られている。
【0008】
さらに、気体燃料から得られるエネルギー単価は、ガソリンまたはディーゼルのエネルギー単価よりも安価である。
【0009】
しかしながら、天然ガスや、LPGを使用した推進機関にも、いくつか大きな欠点がある。
【0010】
特に、同じ重量に対する走行可能時間がかなり短い。道路清掃車両の場合、可能であれば、燃料補給のために停止や迂回をせず、数時間にわたって動作し続けなければならないため、この欠点は、道路清掃車両にとって重要である。
【0011】
さらに、多くの場合は、地区に天然ガスやLPGステーションの数が少なく、実際、これらの車両の運用業者によって管理されている本店または車庫、若しくは修理工場等にあるステーションで、清掃車両の燃料を補給することが必要となることも少なくない。
【0012】
従って、車両に燃料を一度補給しただけで、車庫に戻らずに、製造業務全てが完了できることが望ましい。
【0013】
ここに示した基準に従って車両を使用するには、計算上、8時間は走行可能でなければならないとされている。
【0014】
このレベルの走行可能時間を達成するには、大量の燃料ガスが必要となり、従って、1つまたは複数の非常に大きなタンクが必要となる。
【0015】
このような車両には、既に、いくつか嵩張る部品が搭載されているため、6時間以上にもわたる作業に十分に対応できる大きさのタンクを搭載するのは困難である。嵩張る部品には、例えば、様々なブラシやローラ類、塵を減らすためのタンク、廃棄物を運搬するための様々な部品等があり、特に、廃棄物を収容するためのコンテナは出来る限り大きくなければならない。
【0016】
このコンテナは、長時間の作業を可能にし、収集した廃棄物を1日に何度もゴミ集積所に運ばなくてもすむように、非常に大きくなければならない。また、廃棄物を短時間で排出できるよう、コンテナを傾けるための仕組みも設けられていなければならない。
【0017】
しかしながら、スイーパー車は、既にしてサイズが大きく、市街地の比較的狭い道や、所により駐車している車両によって遮られているような場所でも、簡単に巡回できなければならないため、コンテナを大きくするためにスイーパー車自体のサイズを大きくするのは好ましくない。また、車両の間または狭い交差点などで、軌跡を大きく逸脱させたり、小回りのきく操作をしたりすることが可能でなければならない。
【0018】
タンクは、サイズが大きいことも欠点であるが、燃料ガスの重量に追加される、その重量にも問題がある。
【0019】
実際、このようなタンクは、爆発のリスクを回避するために、高い内部圧力に耐えうるものでなければならない。従って、1センチメートル程度の、相当な厚さの金属製でなければならず、重量がかなり重くなってしまう。
【0020】
従って、ガスタンクを搭載すると、重量と、道路清掃車の質量のバランスという問題が生じる。
【0021】
特に、たとえ重量が増えたとしても、道路清掃車に局部応力が過剰にかかったり、その安定性が失われたり、もしくは道路および作業場所における駆動または操作速度が制限されるようなことがあってはならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明は、このような条件下で、上記の欠点を実質的に克服することができる、道路等を清掃するための自己推進型車両を提供することを技術的なねらいとする。
【0023】
上記の技術的なねらいに対し、本発明の重要な目的は、抵公害で、運用費用が安価であり、走行可能時間を長くした車両を実現することである。
【0024】
さらに、本発明の重要な目的は、正確な質量バランスを有する、道路等を清掃するための内燃自己推進型車両を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
ここに示した技術的なねらいおよび目的は、窪みを有する側面パネルを備えたコンテナと、窪みの中に配置され、車両のシャーシによって支持される燃料ガスを貯蔵するのに適した複数のタンクから構成される貯蔵装置を備え、側面パネルの窪みは、コンテナの内側に向かって凹み、側面よりも上まで延び、側面と連続することを特徴とする、道路等を清掃するための自己推進型車両により達成される。
【0026】
燃料ガスによって推進される本発明による車両は、汚染物質の発生レベルを低く抑え、ガソリンまたはディーゼルを使用している清掃車両に比べ、安価である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
添付の図面は、本発明の実施の形態を例示の目的で示すものである。
【実施例1】
【0028】
図1において、本発明による車両全体は、参照符号1にて示す。
【0029】
要約すると、車両1は、長方向1bに延在するシャーシ1aと、方向1bと実質的に平行に配置される側面1cから構成される。
【0030】
シャーシ1aには、LPGや好ましくは天然ガス等の燃料ガス向けの貯蔵装置5と、燃料ガスの使用に適したエンジン2と、エンジン2によって少なくとも部分的に駆動される車輪2aが搭載される。
【0031】
さらに、車両1は、駆動手段14と、最も重要である、廃棄物および汚染物質のための大きなコンテナ3とを備える。なお、コンテナ3は、廃棄物および汚染物質を、道路および様々な表面、または場所からコンテナ3に運搬するのに適した、運搬部材4と機能的に関連づけられている。
【0032】
本発明によると、コンテナ3は、コンテナ3の内側に向かって凹み、実質的にシャーシ1aの側面1cよりも上に延び、側面1cと連続した窪み15を有する。さらに、貯蔵装置5は、少なくとも主な部分が窪み15内に納められる、燃料ガスを収容するための複数のタンク16により具現化される。貯蔵装置5は、十分な硬度を有した格子により、シャーシ1a上に保持される。
【0033】
なお、窪み15は、傾きを設けた接続用の壁を介して、コンテナ3の側面パネル3aに接続されており、コンテナ3の中に廃棄物が流れ込みやすくする効果を有する。
【0034】
本実施の形態のように、コンテナ3が傾けて作動するタイプのものである場合、コンテナ3をシャーシ1aと一体的に持ち上げる際、窪み15は、タンク5が邪魔にならないような、寸法および形状を有するものとする。
【0035】
本発明を制限することのない、より詳細な例として、LPG、またはより好ましくは天然ガスを使用する、内燃エンジン2は、「イヴェコ・モータース」社製の「NEF CNGエンジン」と呼ばれる天然ガスエンジンに類視したものとすることができる。このエンジンの排気量は、5.88dm、定格出力は、147kW、最大トルクは、650N/mである。なお、平均消費は、245g/kWh、寸法は、891mm×831mm×1041mm、重量は約0.5トンである。
【0036】
なお、少なくとも部分的にガス燃料を使用し、道路等を清掃するための車両1を移動するのに十分な定格出力を有するエンジン2は、他にも市販されている。
【0037】
エンジン2は、さらに、石油やディーゼル等、別の燃料でも動かすことができる。このようなエンジン2を搭載している場合、車両1は、ガスと石油またはディーゼル、両方の燃料を収容するための部材を備え、条件によっていずれかの燃料を使用する。
【0038】
さらに、エンジン2は、電気エンジン等、第2のエンジンと並べて配置することも可能である。
【0039】
車両1の前側には、運転台に繋がった駆動手段14が設けられ、エンジン2を収容するための部分14aが運転台の後ろに、実質的に運転台と接触して設けられる。
【0040】
その後ろには、部分14aに接触するように、廃棄物運搬部材4と、コンテナ3が順番に設けられる。
【0041】
特に、廃棄物運搬部材4は、さまざまな種類のものであってもよい。例えば、運搬部材4は、車両の下部に設けられ、道路等と接触する少なくとも1つのブラシ7によって廃棄物が送り込まれる、運搬用のベルトとチェーンを備えた、垂直な運搬機構6から構成することができる。
【0042】
または、垂直運搬機構6は、圧縮圧力を使って廃棄物を吸引する、またはそれ以外の方法で作動させてもよい。
【0043】
代わりに、コンテナ3は、密閉されたコンテナによって実現され、その外壁はほぼ平行6面体をしている。
【0044】
コンテナ3は、廃棄物および汚染物質の、間口の広い、前面投入口8(図2の点線)を備え、コンテナ3の前面8aに設けられた、矩形の開口部によって実現することが好ましい。
【0045】
前面投入口8は、コンテナ3の幅、すなわち両方の側面パネル3aの間の距離に近い幅を有し、その上側に配置される。
【0046】
コンテナ3の反対側の側面、すなわち、車両の背面と同じ側にある、コンテナ3の後ろ側の面には、背面排出扉9が設けられ、ここからも廃棄物を投入することができる。
【0047】
コンテナ3は、特定の傾斜機構10によって、傾斜させることができる。傾斜機構10は、流体シリンダ等により実現される。コンテナ3を傾斜させることにより、排出扉9から、より速く廃棄物を排出することが可能となる。
【0048】
コンテナ3は、好ましくは、コンテナ3の上部に配置され、排出扉9と一致する、汚染物質の粒子を捕らえるための、幅広のフィルタシステム11を、備える。
【0049】
フィルタシステム11は、好ましくは、汚染物質の粒子を保持するのに適した、例えば、フィルターバッグまたは電磁波フィルタもしくは絶対フィルタ等の、フィルタ12と、汚染物質の粒子を含む空気を、コンテナ3内からフィルタ12を介して、外部環境へ運搬するのに適した、空気吸込ファン13から構成される。
【0050】
なお、コンテナ3が、左右のタンク5の収容部を定義する。
【0051】
この左右の収容部は、コンテナ3の側面パネル3aに設けられた窪み15と、その底面によって実現される。なお、適宜、その車両1の長手方向の長さは、1.5m〜2m、高さは1.5m〜2m、そして幅は0.3m〜0.7mとする。窪み15は、扉9に隣接した背面壁と、好ましくは平坦で垂直な側面壁を有する。
【0052】
それとは別に、上面接続壁15aが設けられる。上部の接続壁15aは、好ましくは平坦な表面によって実現され、上部から投入された廃棄物がそこに留まらずに、内部に流れ込むよう、水平面に対して傾きが設けられる。さらに、廃棄物が蓄積しないよう、また、コンテナ3の底の、扉9の反対側の位置に、届きにくい隅の部分を作ってしまわないよう、適宜、前面接続壁15bが設けられる。
【0053】
従って、コンテナ3の平面の断面を見たときに、これらの壁が前面から背面の間で、コンテナ3の長手方向と垂直に交わる区分を持たない、または、より好ましくは、幅が狭くなっていないことが好ましい。
【0054】
実際に、この場合も、扉9から遠く、投入口8から近い側に、廃棄物が溜まる場所ができてしまう。
【0055】
具体的には、前面8aと窪み15の間に廃棄物が溜まる場所をなくすために、投入口8の付近の、前面8aと窪み15の間に二次接続壁8cを設けることにより、コンテナ3の底に向って傾斜する表面が形成される。
【0056】
タンク5は、少なくとも部分的に、収容部または窪み15の中に配置される。
【0057】
具体的には、タンク5は、3本の円柱状のボトル16によって実現される。ボトル16は、水平方向、すなわち、その軸が長手方向1bと、略水平方向に平行になるよう、重ねて配置される。これらのボトル16の容量は、65dm〜110dmであることが好ましく、73dm〜100dmであることがより好ましい。
【0058】
コンテナ3を傾けるときに邪魔にならないよう、これらの円柱状のボトル16は、窪み15よりも長さが短いほうが好ましい。しかしながら、コンテナ3を傾けるときに邪魔にならないよう、3本の円柱状のボトル16のうち、一番下のボトルの長さを、さらに短くすることができる。さらに、タンク5は、好ましくは、エンジン2を収容する部分14aの、エンジン2の下に、地面に平行であり、かつ長手方向1bに直交する方向に収容された、2つの補助ボトル16aを有する。これらのボトル16aの容量は、35dm〜40dmであることが好ましい。
【0059】
これらのボトル16および16aは、厚さが約1センチメートルの金属壁を有し、その全体的な重さは、200〜300キログラム程度にも達する。
【0060】
最後に、これらのタンク5は、配線、配管、弁等によって実現される接続装置によって、エンジン2に接続される。
【0061】
本発明は、重要な効果を奏する。
【0062】
実際、本発明による車両1は、ガソリンやディーゼルを使用している清掃車両に比べ、汚染物質の排出を相当低く抑えることができる。
【0063】
さらに、燃料には、気体燃料、特に、天然ガスを使用するため、燃料費も、上述の通り、ガソリンやディーゼルに比べて大幅に安く抑えることができる。
【0064】
また、車両1には、タンク5の気体のみが供給されるが、8時間以上の走行可能時間を達成するため、車庫や補給ステーションに戻らずに、長時間にわたる清掃業務にも容易に対応することが可能である。
【0065】
また、タンク5の刷新的な配置により、重量を最適に分配できるという効果も得ることが可能である。
【0066】
さらに、タンク5が存在するにも関わらず、コンテナ3には、十分な容量を確保することができるため、作業の途中で廃棄物を排出しなくても、長時間に亘って作業を行うことできるという効果が得られる。
【0067】
さらに、タンク5、特に、円柱状のボトル16に、簡単に手が届き、容易にメンテナンスを行うことができるという効果が獲られる。
【0068】
最後ではあるが、これも重要な効果は、窪み15の形状によって得られる。この形状により、コンテナ3内にボトル16が存在するにも関わらず、コンテナ3を傾斜させることができ、さらに、廃棄物が溜まってしまい、排出が難しい領域を作ることなく、コンテナ3の内部に容量を設けることができる。
【0069】
なお、本発明は、進歩性のある概念の範囲内で、様々な変更および変形を行うことができる。
【0070】
全ての部分は、均等な要素および材料で置き換えることができ、形状および寸法は、任意に決定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】図1は、本発明による車両の側面図である。
【図2】図2は、本発明による車両の一部を示す、不等角投影図である。
【図3】図3は、図2の部分を上部から見た、断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 車両
1a シャーシ
1b 長方向
1c 側面
2 エンジン
2a 車輪
3 コンテナ
4 運搬部材
5 貯蔵装置、タンク
6 垂直運搬機構
7 ブラシ
8 投入口
8a 前面
8c 二次接続壁
9 背面排出扉
10 傾斜機構
11 フィルタシステム
12 フィルタ
13 空気吸込ファン
14 駆動手段
14a 部分
15 窪み
15a 上面接続壁
15b 前面接続壁
16 ボトル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向(1b)に延在するシャーシ(1a)および長手方向(1b)に実質的に平行な側面(1c)と、
燃料ガスのための貯蔵装置(5)と、
燃料ガスを利用するのに適したエンジン(2)と、
少なくとも部分的に該エンジン(2)によって駆動される車輪(2a)と、
駆動手段(14)と、
廃棄物および汚染物質のためのコンテナ(3)と、
道路から該コンテナ(3)に廃棄物および汚染物質を運搬するのに適した運搬部材(4)を備え、
該コンテナ(3)は、コンテナ(3)の内側に向かって凹み、側面(1c)よりも上の位置まで延び、該側面(1c)と連続する窪み(15)を有する側面パネル(3a)を備え、該貯蔵装置(5)は、一般的に、少なくとも該窪み(15)の中に配置され、該シャーシ(1a)によって支持される、燃料ガスを貯蔵するのに適した、複数のタンクを有することを特徴とする、道路等を清掃するための自己推進型車両。
【請求項2】
前記窪み(15)は、廃棄物が前記コンテナ(3)内に流れ込みやすくするのに適した構成の傾斜が設けられた接続壁によって、少なくとも部分的に該コンテナ(3)の前記側面パネル(3a)に接続されることを特徴とする、請求項1記載の車両。
【請求項3】
前記コンテナ(3)は、傾斜可能であり、前記タンク(5)は、前記シャーシ(1a)に固定され、前記窪み(15)は、該コンテナ(3)を傾斜させるのに適した寸法および形状を有することを特徴とする、請求項1記載の車両。
【請求項4】
前記窪み(15)は、前記側面パネル(3a)よりも下の高さまで延び、上部から投入された廃棄物が流れ込みやすくするために、水平面に対して傾きが設けられた、上面接続壁(15a)を備えることを特徴とする、請求項2記載の車両。
【請求項5】
前記コンテナ(3)は、廃棄物の投入が可能な前面投入口(8)と、該投入口(8)の反対側に背面排出扉(9)を備え、該前面投入口(8)は、実質的に、該コンテナ(3)の幅全体にわたって延び、前記側面パネル(3a)の間の、該コンテナ(3)の前記窪み(15)のない、上側の部分に配置されることを特徴とする、請求項2記載の車両。
【請求項6】
前記窪み(15)は、前記前面投入口(8)に対向し、前記背面排出扉(9)に向かって排出物が流れやすくする、前面接続壁(15b)を有することを特徴とする、請求項5記載の車両。
【請求項7】
前記コンテナ(3)は、前記側面パネル(3a)に実質的に直交し、前記前面投入口(8)と一致する前面(8a)を備え、該前面(8a)と前記窪み(15)の間に、廃棄物が溜まってしまう場所をなくすために、該前面(8a)と該窪み(15)の間に、該コンテナ(3)の底に向かって傾きが設けられた表面を定義する、二次接続壁(8c)を設けることを特徴とする、請求項6記載の車両。
【請求項8】
前記側面パネル(3a)の前記窪み(15)に設けられる前記タンク(5)は、互いに平行して、該側面パネル(3a)上に並べて設けられる、複数のボトル(16)から構成されることを特徴とする、請求項1記載の車両。
【請求項9】
前記ボトル(16)は、互いに重ねられ、各々は、前記長手方向(1b)に平行に、実質的に水平な位置を占めることを特徴とする、請求項8記載の車両。
【請求項10】
前記ボトル(16)は、6つ存在し、65dm〜100dmの範囲の容量を有することを特徴とする、請求項9記載の車両。
【請求項11】
前記ボトル(16)は、後ろ側の車輪(2a)の上に、互いに重ねられることを特徴とする、請求項9記載の車両。
【請求項12】
前記シャーシ(1a)の下に配置された、少なくとも1つの補助ボトル(16a)から構成される、補助タンクが設けられることを特徴とする、請求項1記載の車両。
【請求項13】
前記補助タンクは、実質的に、前記エンジン(2)の下に配置されることを特徴とする、請求項12記載の車両。
【請求項14】
前記補助タンクは、前記側面パネル(3a)を横断する方向に配置された、2つの補助ボトル(16a)から構成されることを特徴とする、請求項12記載の車両。
【請求項15】
前記コンテナ(3)は、該コンテナ(3)の、前記窪み(15)のない上側の部分にフィルタシステム(11)を収容することを特徴とする、請求項1記載の車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−137643(P2008−137643A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−281491(P2007−281491)
【出願日】平成19年10月30日(2007.10.30)
【出願人】(507358365)デゥレヴォ インターナショナル エス.ピー.エイ. (1)
【Fターム(参考)】