説明

遠心分離機チャンバ用の一体化密封

本発明は、特に血液処理物を遠心分離するために、遠心分離処理において使用するための、処理用/圧搾用チャンバ/バッグおよび/またはハブ組立品を目的とする。したがって、本発明の一部の態様によるこのようなバッグは、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含みうり、ここで中央開口部は、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む。ハブは、第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を含みうる。その他の態様は、ハブとバッグを組み立てる方法、および、遠心分離システムにおけるそのようなバッグの使用を含みうる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、材料処理装置のための処理用および/または圧搾用チャンバに関し、より具体的には、生物学的材料の遠心分離処理装置のための可撓性の処理用/圧搾用チャンバ/バッグに関する。なお本開示は、"EXPANDABLE PROCESSING AND EXPRESSION CHAMBER"と題する、2003年8月4日に出願された同時継続中の米国特許出願第10/633,842号、"BLOOD PRODUCT TRANSFER SYSTEM"と題する、2002年8月28日に出願された同時継続中の米国特許出願第10/232,197号、"PROCESSING BAG FOR COMPONENT SEPARATOR SYSTEM AND METHOD OF REMOVING SEPARATED COMPONENTS"と題する、2002年8月2日に出願された同時継続中の米国特許出願第10/211,143号、および"MULTIPLE PROCESSING CHAMBER SET AND USE THEREOF"と題する、2001年10月3日に出願された同時継続中の米国特許出願第09/970,547号に関する。前述の開示はそれぞれ、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
体積が固定された遠心分離機の中で生体細胞を処理するための可撓性の処理用チャンバ(例えばバッグ)、および、例えば遠心分離によりそのような処理用バッグを使用する方法は、公知である。例えば、PCT特許出願PCT/US98/10406には、処理中にチャンバの内容物を無菌状態に保つための回転密封(rotating seal)を有する、可撓性の細胞処理用チャンバが記載されている。有利なことに、可撓性の処理用チャンバは使い捨て可能であり、かつしたがって単回使用の無菌用途に適している。
【0003】
血液成分の分離、血液型の酵素的変換、および血液成分の病原体不活化を含む血液処理などの特定の用途においては、複数単位の材料(例えば血液)が、単一の機器の中で同一条件下で一度に処理される。同時係属中でありかつ同一出願人による米国特許出願第09/970,547号は、複数の処理用チャンバ/バッグを同時に処理する方法を開示しているが、これは、1つのバッグのみを用いて分離および変換を行うのに必要となる時間および費用を低減する。
【0004】
先行技術の遠心分離バッグに伴う問題とは、無菌で気密の密封のための、バッグとハブとの接続である。このような密封は過去に達成されているが、このような方法は、接続されている2つの部材の間に別々のガスケット物質を設置することを必要とする、コストと時間がかかるものであった。したがって、遠心分離処理用バッグを中央ハブに接続するための、単純かつより高価でない方法/システムが必要である。
【発明の開示】
【0005】
発明の概要
本発明の各態様は、材料(例えば生物学的材料またはその他の材料)を(例えば)遠心分離装置またはその他の処理装置内で処理するための、新規のハブ-チャンバ/バッグ組立品(assembly)を提供する。
【0006】
したがって、本発明の第一の態様において、遠心分離処理において使用するためのバッグは、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャ(enclosure)を含む。中央開口部は、ハブの対応する第二の嵌合部分と嵌合するための、一体的に形成された第一の嵌合部分を含みうる。第一の態様の代替的局面において、バッグは、一体的に形成された第一の嵌合部分を備えた中央開口部をそれぞれ有する、2つの側部を含む。
【0007】
本発明の別の態様において、遠心分離処理において使用するためのバッグは、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含み、ここで中央開口部は、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む。バッグはまた、第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有するハブを含む。
【0008】
本発明の別の態様において、遠心分離機が提供され、これは、分離されるべき材料を収容するため、または、材料を遠心分離機の外へと圧搾する際に使用される材料を収容するための、一つまたは複数のバッグを含む。各バッグは、以下を含む:一体的に形成された第一の嵌合部分を含む中央開口部を有する、実質的に円形のエンクロージャ;および、一つまたは複数の対応するハブ。各ハブはまた、各バッグの第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を含む。
【0009】
本発明の更に別の態様において、遠心分離バッグをハブに密封する方法は、遠心分離処理において使用するためのバッグを提供する段階を含み、ここで、バッグは、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含む。中央開口部は、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む。本方法はまた、以下の段階も含む:第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有するハブを提供する段階;開口部内にハブを配置する段階;接着材料の層を、第一の嵌合部分および第二の嵌合部分の少なくとも一つに塗布する段階;ならびに、第一の嵌合部分と第二の嵌合部分を嵌合させる段階。本態様のその他の局面には、接着材料を硬化させる段階が含まれる。UV硬化のために、ハブ材料は、完全かつ適当な接着性硬化を可能にするための最小レベルの視覚的透明性を有さなければならない。
【0010】
本発明の更に別の局面において、遠心分離バッグをハブに密封する方法は、遠心分離処理において使用するためのバッグを提供する段階を含み、ここで、バッグは、第一の嵌合部分を備えた中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含む。本方法はまた、以下の段階も含む:第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有するハブを提供する段階;開口部内にハブを配置する段階;および、第一の嵌合部分と第二の嵌合部分を嵌合させる段階。
【0011】
本発明のまたさらに別の態様において、遠心分離バッグと共に使用するハブは、遠心分離バッグへとおよび/またはそこから流体を導くための一つまたは複数のチャネル、ならびに、遠心分離バッグの対応する第二の嵌合部分と嵌合させるための一体的に形成された第一の嵌合部分を含む。
【0012】
本発明のこれらおよびその他の局面は、添付の図面および以下の詳細な説明と関連して説明されよう。
【0013】
各態様の詳細な説明
図1は、生体細胞(例えば血液)を処理するための本発明のある態様による例示的な装置を具現化した処理システムのブロック図である。例えば血液製剤は、処理のために、少なくとも1つの血液貯蔵バッグから遠心分離機へと移される。そのようなシステムに用いられる処理および装置のより詳しい説明については、2001年1月16日に付与されたBarryらの米国特許第6,175,420号を参照されたい。遠心分離機自体に関するより詳しい説明については、1997年9月9日に付与されたJorgensenの米国特許第5,665,048号を参照してもよい。前記特許のどちらも、参照によりその全文が本明細書に組み入れられる。
【0014】
本発明の各態様は、生物学的な/血液用の処理装置と共に用いることができるが、これらの態様は、生体材料の処理とは異なるおよび/または遠心分離処理とは異なる、その他の用途にも同様に適用可能である。
【0015】
したがって、図1は、参照によりその全開示内容が本明細書に組み入れられる、同時係属中でありかつ同一出願人による2002年8月28日出願の米国特許出願第10/232,197号に開示された、例えば空気圧を用いる、遠心分離機への血液製剤の移送を可能にする1つの装置および処理を示している。この実施例において、気密の真空/圧力チャンバ110は、供給源116(例えば周囲空気)から空気を送り込むまたは放出するパイプ(tubing)114によって、関連するポンプ112に連結される。チャンバ110の内部には一連の血液製剤貯蔵バッグ120が存在する。これらのバッグはそれぞれ、各バッグに付随する固定用ループ124によって、ハンガー122から支持される。各バッグから伸びる個々のラインまたはパイプ126A、126Bは、チャンバ110の真空/圧力チャンバの内側部分および外側部分の間に位置する気密の固定具126によって、チャンバの壁を貫いて連結される。
【0016】
処理装置はまた、1つまたは複数の関連する遠心分離処理用バッグ132(圧搾用バッグを含んでいてもよい)を有する遠心分離機130、ならびに、1つまたは複数の流体管理カセット142および蠕動ポンプ144を備える分配部140も含む。カセット142にはまた、生理食塩水の供給源またはバッグ145、試薬コンパートメント146、および流体管理カセットと関連する廃棄物バッグ148も連結される。図1で具体的に示してはいないが、装置の操作および材料の処理を制御するコンピュータコントローラは、本システムの一部と考えられる。
【0017】
本発明による可撓性のチャンバ/バッグ組立品は、複数の個別の試料を一度に(例えば)遠心分離細胞処理装置内で同時かつ独立に処理するための、複数のおよび/または伸展可能な処理およびチャンバセットを提供してもよい。複数の処理用チャンバセットにより、いかなる種類の回転密封も必要とせずに、試料(およびその処理済画分)、処理用の流体(酵素、塩、緩衝液、およびその他の処理用化学物質を含む)、および廃棄物を無菌的に添加および除去することが可能となる。したがって、複数の処理用チャンバセットは、生体細胞処理用の閉鎖システムの一部となるものであり、かつ、連続してまたは同時に処理されうる複数の個別の閉鎖コンテナを含む。そのようなシステムのさらなる詳細は、同時係属中でありかつ同一出願人による米国特許出願第09/970,547号(第547号出願)に見出すことができ、その全開示内容も参照により本明細書に組み入れられる。
【0018】
図2A〜図2Cに示すように、本発明の態様による処理用または圧搾用のバッグ200は、第一の側部202、および、端部206を介して第一の側部に放射状に接続された第二の側部204を含みうる。各側部は、中央ハブを収容するための軸方向の開口部208を含みうる。複数の処理用/圧搾用バッグを一緒に組み立てることができるように、ハブが使用されうる。そのようなハブの一例は、第547号出願において見出されうる。この点に関して、バッグ400の少なくとも1つの側部(典型的にはバッグの両側部)上の軸方向開口部内に設けられたハブ402を有する処理用バッグ400の一例を、図4に示す。
【0019】
1つまたは複数の圧搾用バッグの使用を介して、1つまたは複数の処理用バッグに送られた生体材料および/またはその他の材料が処理されて遠心分離機の外へと圧搾されうるように、複数のバッグを一緒に組み立てることが、ハブにより可能となる。この点に関して、処理を行うための、処理用バッグおよび圧搾用バッグの1つまたは複数種類の配置が、第547号出願に開示されている。例えば、図5では、1つまたは複数の処理用バッグおよび/または圧搾用バッグのいずれかまたは両方へとおよびそこから流体が導かれるように、継手504を介して(例えば)マルチルーメンライン(multi-lumen line)506に連結された、処理用/圧搾用バッグ502の組立品500が示されている。そのようなマルチルーメンラインの例は、Fluid Delivery Ropeと題する、2000年10月27日に出願された同時係属中の米国特許出願第10/111,568号に開示されている。本発明の一部の態様において、処理用/圧搾用バッグは、ハブの第二の嵌合部分に嵌合させるための第一の嵌合部分を含む。図2A〜図2Cおよび図3A〜図3Dに示すように、嵌合部分には、対応する隆起領域およびくぼみが含まれうる。例えば、図2A〜図2Cに示すように、処理用/圧搾用バッグは隆起部分210を含みうるが、これは、軸方向開口部208に隣接して配置されてもよく、かつまた、バッグの一方または両方の側部上の開口部を放射状に(例えば周囲を)取り囲んでもよい。この例において、隆起部分は半円形の断面を含み、これは、内蔵「Oリング」として作用しうる。
【0020】
対応してハブ上に配列された、ハブの側部の一方または両方に配置されたくぼみ302は、バッグ300の各側部に由来する隆起部分を受け入れる。当然ながら、バッグの側部の一方または両方がハブの対応する隆起部分を受け入れるためのくぼみを含むことができるように、嵌合部分を逆転させてもよい。さらに、一連の代替的なくぼみおよび隆起部分を、対応する各嵌合表面上に協同的な(cooperative)配列で配置することができる。
【0021】
当業者は、嵌合部分の断面の形状が、密閉を実行するのに十分な任意の形状でありうることを理解するであろう。したがって、三角形、正方形、楕円形、長方形などを使用して、ハブと、バッグの各側部とを一緒に嵌合させることができる。
【0022】
本発明の一部の態様において、機械的なおよび/または粘着性の手段を含む様々な手段によって、2つの嵌合部分が一緒に維持される。さらに、2つの嵌合面を接合させるその他の形状が用いられうり、これには超音波溶接が含まれる。例えば接着剤を用いて、バッグの側部をハブの各側部に取り付けるための以下の方法を実施することができる。各バッグの各側部の嵌合面の一つまたは複数に、接着剤の層を塗布することができる。特に、バッグの各側部の内側部分上に設けられた隆起Oリング部に、接着剤を塗布することができる。また、ハブの各側部上に配置された各くぼみに、接着剤を塗布することもできる。
【0023】
次に、各側部の2つの嵌合面を一緒に接触させることができ、ここで接着剤を硬化させる。嵌合部分および/または接着剤が適切に硬化して(すなわち、例えば気密の密封を形成するために)十分に接合されるように、使用される接着剤の種類に応じて組立品に熱および/または圧力を印加することができる。本発明のその他の態様は、ハブとバッグとを組み立てるためのその他の方法を含みうる。
【0024】
または、図6Aおよび図6Bに示されるように、または上記で概説した過程に加えて、バッグの側部をハブに取り付けるために一つまたは複数の溶接リング602を使用してもよい。ハブのカラー(collar)領域610aを受け入れるための第一の直径610を含みうり、かつバッグの放射状障壁とハブ内の対応するくぼみの近傍の、第二のカラー領域612aを受け入れるための第二の直径も含みうる、中央開口部を含むように、溶接リングを製造することができる。従って、溶接リングのこれらの直径の一つまたは複数は、ハブの対応するカラー領域に摩擦によって一致しかつそこに圧入するような大きさでありうる。あるいは、接着剤を用いて溶接リングをハブに取り付けてもよい。
【0025】
したがって、本発明の態様によるハブ-チャンバ/バッグ組立てシステム及び方法によって、気密の密封が確立され、それにより、流体がバッグから漏れることおよび/または空気がバッグ内に入ることが妨げられる。
【0026】
以上、本発明の一部の態様を説明したが、上記は実施例としてのみ示されたものであり、単なる例示でありかつ限定するものではないことが、当業者には明らかであると考えられる。多数の改変およびその他の態様が、当技術分野の通常技術の範囲に含まれ、かつ、本発明の範囲内に入ることが意図される。本出願を通して引用された文献はいずれも、参照によりその内容が本明細書に組み入れられる。これらの文書の適切な構成要素、処理、および方法は、本発明およびその各態様のために選択されうる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一部の態様による、1つまたは複数の可撓性の処理用/圧搾用チャンバと共に使用するための遠心分離処理装置の例を示す。
【図2】図2Aは、本発明の別の態様による、遠心分離機と共に使用するための処理用/圧搾用チャンバの上面平面図である。図2Bは、図2Aに示した本発明の態様による処理用/圧搾用チャンバの斜視図である。図2Cは、図2Aに示した本発明の態様による処理用/圧搾用チャンバの断面図である。
【図3】図3Aは、本発明の態様によるハブの側面平面図である。図3Bは、図3Aに示した本発明の態様によるハブの拡大側面図である。図3Cは、本発明の態様による、遠心分離処理用/圧搾用チャンバに装着するためのハブの上部側面斜視図である。図3Dは、図3Aに示した本発明の態様によるハブの上面平面図である。
【図4】本発明の態様による、ハブに嵌合した処理用/圧搾用チャンバの斜視図である。
【図5】本発明の別の態様による、組み立てられた複数の処理用/圧搾用チャンバの斜視図である。
【図6】図6Aは、本発明の別の態様による、溶接リングを備えたバッグとハブとの組み合わせの分解組立断面図を示す。図6Bは、図6に示した本発明の態様による、溶接リングを備えたバッグとハブとの組み合わせの組み立てられた断面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャ(enclosure)を含む、遠心分離処理において使用するためのバッグであって、中央開口部が、ハブの対応する第二の嵌合部分に嵌合させるための、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む、バッグ。
【請求項2】
第一の嵌合部分が、一体的に成形された放射状障壁を含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項3】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数のくぼみを含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項1記載のバッグ。
【請求項4】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項1記載のバッグ。
【請求項5】
放射状障壁が、隆起材料の環状リング(circumferential ring)を含む、請求項2記載のバッグ。
【請求項6】
放射状障壁が環状くぼみ(circumferential recess)を含む、請求項2記載のバッグ。
【請求項7】
第一の側部および第二の側部を含むバッグであって、各側部が、ハブの各側部を収容するための開口部を含む、請求項1記載のバッグ。
【請求項8】
各側部が、ハブの各側部の対応する第二の嵌合部分と嵌合させるための各第一の嵌合部分を含む、請求項7記載のバッグ。
【請求項9】
第一の嵌合部分が、各開口部に隣接して形成された一つまたは複数のくぼみを含み、対応する各第二の嵌合部分が、一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項8記載のバッグ。
【請求項10】
各第一の嵌合部分が、各開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する各第二の嵌合部分が、一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項7記載のバッグ。
【請求項11】
処理用および/または圧搾用バッグのいずれかまたは両方として使用される、請求項1記載のバッグ。
【請求項12】
ハブの第一の側部を受け入れるためおよびバッグの第一の側部の開口部近傍の該第一の側部に隣接して配置された表面を受け入れるための中央開口部を有する、少なくとも一つの溶接リングをさらに含む、請求項7記載のバッグ。
【請求項13】
以下を含む、遠心分離処理において使用するためのバッグ:
一体的に形成された第一の嵌合部分を含む中央開口部を有する、実質的に円形のエンクロージャ;および
第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有する、ハブ。
【請求項14】
第一の嵌合部分が、一体的に成形された放射状障壁を含む、請求項13記載のバッグ。
【請求項15】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数のくぼみを含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項13記載のバッグ。
【請求項16】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項13記載のバッグ。
【請求項17】
放射状障壁が、隆起材料の環状リングを含む、請求項14記載のバッグ。
【請求項18】
放射状障壁が環状くぼみを含む、請求項14記載のバッグ。
【請求項19】
第一の側部および第二の側部を含むバッグであって、各側部が、ハブの各側部を収容するための開口部を含む、請求項13記載のバッグ。
【請求項20】
各側部が、ハブの各側部の対応する第二の嵌合部分と嵌合させるための各第一の嵌合部分を含む、請求項19記載のバッグ。
【請求項21】
第一の嵌合部分が、各開口部に隣接して形成された一つまたは複数のくぼみを含み、対応する各第二の嵌合部分が、一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項20記載のバッグ。
【請求項22】
各第一の嵌合部分が、各開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する各第二の嵌合部分が、一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項20記載のバッグ。
【請求項23】
ハブの第一の側部を受け入れるためおよびバッグの第一の側部の開口部近傍の該第一の側部に隣接して配置された表面を受け入れるための中央開口部を有する、少なくとも一つの溶接リングをさらに含む、請求項19記載のバッグ。
【請求項24】
以下を含む遠心分離機:
各バッグが、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含み、かつ、中央開口部が、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む、分離されるべき材料を収容するための一つまたは複数のバッグ;および
各ハブが、各バッグの第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を含む、一つまたは複数の対応するハブ。
【請求項25】
第一の嵌合部分が、一体的に成形された放射状障壁を含む、請求項24記載の遠心分離機。
【請求項26】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数のくぼみを含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項24記載の遠心分離機。
【請求項27】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する第二の嵌合部分が、一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項24記載の遠心分離機。
【請求項28】
放射状障壁が、隆起材料の環状リングを含む、請求項25記載の遠心分離機。
【請求項29】
放射状障壁が環状くぼみを含む、請求項25記載の遠心分離機。
【請求項30】
以下の段階を含む、遠心分離バッグをハブに密封する方法:
遠心分離処理において使用するためのバッグを提供する段階であって、バッグが、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含み、かつ、中央開口部が、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む、段階;
第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有するハブを提供する段階;
開口部内にハブを配置する段階;
接着材料の層を、第一の嵌合部分および第二の嵌合部分の少なくとも一つに塗布する段階;
第一の嵌合部分と第二の嵌合部分を嵌合させる段階;ならびに
接着材料を硬化させる段階。
【請求項31】
接着剤を硬化させる段階をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
硬化段階が、熱、紫外線、および/または圧力の少なくとも一つを嵌合部分に印加する段階を含む、請求項30記載の方法。
【請求項33】
全体または一部の開口部の周囲に接着剤の層を塗布する段階をさらに含む、請求項30記載の方法。
【請求項34】
以下の段階を含む、遠心分離バッグをハブに密封する方法:
遠心分離処理において使用するためのバッグを提供する段階であって、バッグが、中央開口部を有する実質的に円形のエンクロージャを含み、かつ、中央開口部が、第一の嵌合部分を含む、段階;
第一の嵌合部分に対応する第二の嵌合部分を有するハブを提供する段階;
開口部内にハブを配置する段階;および
第一の嵌合部分と第二の嵌合部分を嵌合させる段階。
【請求項35】
嵌合段階が、第一の嵌合部分を第二の嵌合部分に溶接する段階を含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
ハブの第一の側部を受け入れるためおよびバッグの第一の側部の開口部近傍の第一の側部に隣接して配置された表面を受け入れるための中央開口部を有する、少なくとも一つの溶接リングを提供する段階をさらに含む、請求項34記載の方法。
【請求項37】
嵌合段階が、溶接リングをハブに溶接する段階を含む、請求項36記載の方法。
【請求項38】
嵌合段階が、熱、溶剤結合、圧力、紫外線、および接着剤の少なくとも一つを用いて、第一の嵌合部分を第二の嵌合部分に接着する段階を含む、請求項34記載の方法。
【請求項39】
遠心分離バッグへとおよび/またはそこから流体を導くための、一つまたは複数のチャネル、ならびに、遠心分離バッグの対応する第二の嵌合部分と嵌合させるための、一体的に形成された第一の嵌合部分を含む、遠心分離バッグと共に使用するためのハブ。
【請求項40】
第一の嵌合部分が、一体的に成形された放射状障壁を含む、請求項39記載のハブ。
【請求項41】
第一の嵌合部分が一つまたは複数のくぼみを含み、対応する第二の嵌合部分が一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項39記載のハブ。
【請求項42】
第一の嵌合部分が、開口部に隣接して形成された一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する第二の嵌合部分が一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項39記載のハブ。
【請求項43】
放射状障壁が、隆起材料の環状リングを含む、請求項40記載のハブ。
【請求項44】
放射状障壁が環状くぼみを含む、請求項40記載のハブ。
【請求項45】
第一の側部および第二の側部を含むハブであって、各側部が、遠心分離バッグの各側部の各第二の嵌合部分と嵌合させるための各第一の嵌合部分を含む、請求項39記載のハブ。
【請求項46】
第一の嵌合部分が一つまたは複数のくぼみを含み、対応する各第二の嵌合部分が一つまたは複数のくぼみによって受け入れられる、請求項45記載のハブ。
【請求項47】
第一の嵌合部分が一つまたは複数の隆起領域を含み、対応する各第二の嵌合部分が一つまたは複数の隆起領域を受け入れる、請求項45記載のハブ。
【請求項48】
ハブの第一の側部を受け入れるためおよびハブ近傍のバッグの第二の嵌合部分に隣接して配置された表面を受け入れるための中央開口部を有する、少なくとも一つの溶接リングをさらに含む、請求項39記載のハブ。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図3D】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate


【公表番号】特表2007−514525(P2007−514525A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541465(P2006−541465)
【出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2004/039738
【国際公開番号】WO2005/051548
【国際公開日】平成17年6月9日(2005.6.9)
【出願人】(506041648)ザイムクエスト インコーポレイティッド (9)
【Fターム(参考)】