説明

遺伝子的に改変された非ヒト生物におけるケトカロテノイドの製造方法

本発明は、野生型生物と比べて、改変されたケトラーゼおよび改変されたβ−シクラーゼ活性を有する遺伝子的に改変された生物を培養することによってケトカロテノイドを製造するための方法に関する。本発明はまた、その遺伝子的に改変された生物、食料および飼料としての該生物の使用、およびケトカロテノイド抽出物を生成するための該生物の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
遺伝子的に改変された非ヒト生物を培養することによってケトカロテノイドを製造する方法であって、該非ヒト生物は、野生型と比べて、改変されたケトラーゼ活性および改変されたβ−シクラーゼ活性を有し、該改変されたβ−シクラーゼ活性は、配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼによって引き起こされる、上記方法。
【請求項2】
前記野生型として、既にケトラーゼ活性を有する非ヒト生物を使用し、かつ前記遺伝子改変によって野生型と比べてケトラーゼ活性の増加が生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ケトラーゼ活性を増加させるために、ケトラーゼをコードする核酸の遺伝子発現を野生型と比べて増加させる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記遺伝子発現を増加させるために、ケトラーゼをコードする核酸が前記生物に挿入される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ケトラーゼをコードする核酸として、配列番号4のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号4のアミノ配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むケトラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記野生型として、ケトラーゼ活性を有しない非ヒト生物を用いる、かつ前記遺伝子改変によって野生型と比べてケトラーゼ活性が生じる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
遺伝子導入によってケトラーゼを発現する遺伝子的に改変された生物が用いられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記遺伝子発現を引き起こすために、ケトラーゼをコードする核酸が前記生物へ挿入される、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
配列番号4のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号4の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むケトラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
配列番号3の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項5または9に記載の方法。
【請求項11】
前記野生型として、既にβ−シクラーゼ活性を有する生物を使用する、かつ前記遺伝子改変によって野生型と比べてβ−シクラーゼ活性の増加が生じる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記β−シクラーゼ活性を増加させるために、配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼをコードする核酸の遺伝子発現を、野生型と比べて増加させる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記遺伝子発現を増加させるために、配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼをコードする核酸が前記生物に挿入される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記野生型として、β−シクラーゼ活性を有しない生物を使用する、かつ野生型と比べて前記遺伝子改変によりβ−シクラーゼ活性が生じる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼを遺伝子導入により発現する、遺伝子的に改変された生物が用いられる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記遺伝子発現を引き起こすために、配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼをコードする核酸が前記生物に挿入される、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
配列番号1の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項13または16に記載の方法。
【請求項18】
前記非ヒト生物が、野生型と比べて増加されたまたは引き起こされた水酸化酵素活性をさらに有する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記水酸化酵素活性をさらに増加または引き起こすために、水酸化酵素をコードする核酸の遺伝子発現が野生型と比べて増加または引き起こされる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記遺伝子発現を増加または引き起こすために、水酸化酵素をコードする核酸が前記生物に挿入される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
水酸化酵素をコードする前記核酸として、配列番号6のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号6の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含む水酸化酵素をコードする核酸が挿入される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
配列番号5の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記生物が、野生型と比べて、HMG−CoA還元酵素活性、(E)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ−2−エニル二リン酸還元酵素活性、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸合成酵素活性、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸リダクトイソメラーゼ活性、イソペンテニル二リン酸△−イソメラーゼ活性、ゲラニル二リン酸合成酵素活性、ファルネシル二リン酸合成酵素活性、ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素活性、フィトエン合成酵素活性、フィトエンデサチュラーゼ活性、ゼータ-カロテンデサチュラーゼ活性、crtISO活性、FtsZ活性およびMinD活性からなる群から選択される少なくとも一つの活性の増加されたまたは引き起こされた活性をさらに有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記活性の少なくとも一つをさらに増加または引き起こすために、HMG−CoA還元酵素をコードする核酸、(E)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ−2−エニル二リン酸還元酵素をコードする核酸、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸合成酵素をコードする核酸、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸リダクトイソメラーゼをコードする核酸、イソペンテニル二リン酸△−イソメラーゼをコードする核酸、ゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸、ファルネシル二リン酸合成酵素をコードする核酸、ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸、フィトエン合成酵素をコードする核酸、フィトエンデサチュラーゼをコードする核酸、ゼータ-カロテンデサチュラーゼをコードする核酸、crtISOタンパク質をコードする核酸、FtsZタンパク質をコードする核酸およびMinDタンパク質をコードする核酸からなる群から選択される少なくとも一つの核酸の遺伝子発現が、野生型と比べて増加される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記核酸の少なくとも一つの遺伝子発現を増加または引き起こすために、HMG−CoA還元酵素をコードする核酸、(E)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ−2−エニル二リン酸還元酵素をコードする核酸、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸合成酵素をコードする核酸、1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸リダクトイソメラーゼをコードする核酸、イソペンテニル二リン酸△−イソメラーゼをコードする核酸、ゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸、ファルネシル二リン酸合成酵素をコードする核酸、ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸、フィトエン合成酵素をコードする核酸、フィトエンデサチュラーゼをコードする核酸、ゼータ−カロテンデサチュラーゼをコードする核酸、crtISOタンパク質をコードする核酸、FtsZタンパク質をコードする核酸およびMinDタンパク質をコードする核酸からなる群から選択される少なくとも一つの核酸が前記非ヒト生物に挿入される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記HMG−CoA還元酵素をコードする核酸として、配列番号8のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号8の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むHMG−CoA還元酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
配列番号7の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
(E)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ−2−エニル二リン酸還元酵素をコードする核酸として、配列番号10のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号10の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含む(E)−4−ヒドロキシ−3−メチルブタ−2−エニル二リン酸還元酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
配列番号9の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸合成酵素をコードする核酸として、配列番号12のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号12の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含む1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸合成酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
配列番号11の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸リダクトイソメラーゼをコードする核酸として、配列番号14のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号14の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含む1−デオキシ−D−キシロース5−リン酸リダクトイソメラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項33】
配列番号13の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
イソペンテニル二リン酸△−イソメラーゼをコードする核酸として、配列番号16のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号16の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むイソペンテニル二リン酸△−イソメラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項35】
配列番号15の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
ゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸として、配列番号18のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号18の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
配列番号17の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ファルネシル二リン酸合成酵素をコードする核酸として、配列番号20のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号20の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むファルネシル二リン酸合成酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項39】
配列番号19の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
ゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸として、配列番号22のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号22の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むゲラニルゲラニル二リン酸合成酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項41】
配列番号21の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
フィトエン合成酵素をコードする核酸として、配列番号24のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号24の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むフィトエン合成酵素をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項43】
配列番号23の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
フィトエンデサチュラーゼをコードする核酸として、配列番号26のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号26の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むフィトエンデサチュラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項45】
配列番号25の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
ゼータ-カロテンデサチュラーゼをコードする核酸として、配列番号28のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号28の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むゼータ-カロテンデサチュラーゼをコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項47】
配列番号27の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
crtISOタンパク質をコードする核酸として、配列番号30のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号30の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むcrtISOタンパク質をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項49】
配列番号29の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
FtsZタンパク質をコードする核酸として、配列番号32のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号32の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むFtsZタンパク質をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項51】
配列番号31の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
MinDタンパク質をコードする核酸として、配列番号34のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号34の配列とアミノ酸レベルで少なくとも20%の同一性を有する配列、を含むMinDタンパク質をコードする核酸が挿入される、請求項25に記載の方法。
【請求項53】
配列番号33の前記配列を含む核酸が挿入される、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記遺伝子的に改変された生物は培養した後に回収され、その後前記ケトカロテノイドが該生物から単離される、請求項1〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
出発生物として、または自然に、または遺伝的相補もしくは代謝経路の再調節によってカロテノイドを生成することができる生物が、前記生物として用いられる、請求項1〜54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
用いられる前記生物が、微生物または植物である、請求項1〜55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
用いられる前記微生物が、細菌、酵母、藻類または菌類である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記微生物が、エシェリキア(Escherichia)、エルウィニア(Erwinia)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)、アルカリゲネス(Alcaligenes)、パラコッカス(Paracoccus)、ノストック(Nostoc)、シネコシスチス(Synechocystis)属のシアノバクテリウム(cyanobacterium)、カンディダ(Candida)、サッカロマイセス(Saccharomyces)、ハンセヌラ(Hansenula)、ファフィア(Phaffia)、ピチア(Pichia)、アスペルギルス(Aspergillus)、トリコデルマ(Trichoderma)、アシュビア(Ashbya)、ニューロスポラ(Neurospora)、ブラケスレア(Blakeslea)、フィコマイセス(Phycomyces)、フザリウム(Fusarium)、ヘマトコッカス(Haematococcus)、フェダクチルム・トリコルナツム(Phaedactylum tricornatum)、ボルボックス(Volvox)またはデュナリエラ(Dunaliella)からなる群から選択される請求項57に記載の方法。
【請求項59】
用いられる前記生物が植物である、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
用いられる前記植物が、ヒユ科(Amaranthaceae)、ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)、キョウチクトウ科(Apocynaceae)、キク科(Asteraceae)、ツリフネソウ科(Balsaminaceae)、シュウカイドウ科(Begoniaceae)、メギ科(Berberidaceae)、アブラナ科(Brassicaceae)、アサ科(Cannabaceae)、スイカズラ科(Caprifoliaceae)、ナデシコ科(Caryophyllaceae)、アカザ科(Chenopodiaceae)、キク科(Compositae)、ウリ科(Cucurbitaceae)、アブラナ科(Cruciferae)、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)、マメ科(Fabaceae)、リンドウ科(Gentianaceae)、フウロソウ科(Geraniaceae)、イネ科(Gramineae)、モクレン科(Illiaceae)、シソ科(Labiatae)、シソ科(Lamiaceae)、マメ科(Leguminosae)、ユリ科(Liliaceae)、アマ科(Linaceae)、ミゾカクシ科(Lobeliaceae)、アオイ科(Malvaceae)、モクセイ科(Oleaceae)、ラン科(Orchidaceae)、ケシ科(Papaveraceae)、イソマツ科(Plumbaginaceae)、イネ科(Poaceae)、ハナシノブ科(Polemoniaceae)、サクラソウ科(Primulaceae)、キンポウゲ科(Ranunculaceae)、バラ科(Rosaceae)、アカネ科(Rubiaceae)、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)、ナス科(Solanaceae)、ノウゼンハレン科(Tropaeolaceae)、セリ科(Umbelliferae)、クマツヅラ科(Verbanaceae)、ブドウ科(Vitaceae)またはスミレ科(Violaceae)から選択される植物である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
用いられる前記植物が以下の植物属:マリーゴールド属(Marigold)、タゲテス・エレクタ(Tagetes erecta)、クジャクソウ(Tagetes patula))、アカシア属(Acacia)、トリカブト属(Aconitum)、フクジュソウ属(Adonis)、ウサギギク属(Arnica)、オダマキ属(Aqulegia)、アスター属(Aster)、ゲンゲ属(Astragalus)、ツリガネカズラ属(Bignonia)、キンセンカ属(Calendula)、リュウキンカ属(Caltha)、ホタルブクロ属(Campanula)、カンナ属(Canna)、ヤグルマギク属(Centaurea)、ニオイアラセイトウ属(Cheiranthus)、キク属(Chrysanthemum)、ミカン属(Citrus)、フタマタタンポポ属(Crepis)、クロッカス属(Crocus)、カボチャ属(Curcurbita)、エニシダ属(Cytisus)、デロニア属(Delonia)、オオヒエンソウ属(Delphinium)、ナデシコ属(Dianthus)、アフリカキンセンカ属(Dimorphotheca)、ドロニクム属(Doronicum)、ハナビシソウ属(Eschscholtzia)、レンギョウ属(Forsythia)、カイエンナッツ属(Fremontia)、ガザニア属(Gazania)、ゲルセミウム属(Gelsemium)、ゲニスタ属(Genista)、リンドウ属(Gentiana)、ゼラニウム属(Geranium)、ガーベラ属(Gerbera)、ダイコンソウ属(Geum)、グレビレア属(Grevillea)、マルバナハシャギク属(Helenium)、ヒマワリ属(Helianthus)、ミスミソウ属(Hepatica)、ハナウド属(Heracleum)、ハイビスカス属(Hisbiscus)、キクイモモドキ属(Heliopsis)、オトギリソウ属(Hypericum)、オオゴンソウ属(Hypochoeris)、ツリフネソウ属(Impatiens)、アヤメ属(Iris)、ジャカランダ属(Jacaranda)、ヤマブキ属(Kerria)、キングサリ属(Laburnum)、レンリソウ属(Lathyrus)、センボンヤリ属(Leontodon)、ユリ属(Lilium)、アマ属(Linum)、ミヤコグサ属(Lotus)、トマト属(Lycopersicon)、オカトラノオ属(Lysimachia)、ロウバイ属(Maratia)、ウマゴヤシ属(Medicago)、ミゾホオズキ属(Mimulus)、スイセン属(Narcissus)、マツヨイグサ属(Oenothera)、モクセイ属(Osmanthus)、ペチュニア属(Petunia)、カナメモチ属(Photinia)、ホオズキ属(Physalis)、フィテウマ属(Phyteuma)、キジムシロ属(Potentilla)、トキワサンザシ属(Pyracantha)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ツツジ属(Rhododendron)、バラ属(Rosa)、オオハンゴンソウ属(Rudbeckia)、セネキオ属(Senecio)、マンテマ属(Silene)、メナモミ属(Silphium)、シロガラシ属(Sinapsis)、ナナカマド属(Sorbus)、レダマ属(Spartium)、テコマ属(Tecoma)、トレニア属(Torenia)、バラモンジン属(Tragopogon)、キンバイソウ属(Trollius)、ノウゼンハレン属(Tropaeolum)、チューリップ属(Tulipa)、フキタンポポ属(Tussilago)、ハリエニシダ属(Ulex)、スミレ属(Viola)またはジニア属(Zinnia)から選択される植物である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記ケトカロテノイドが、アスタキサンチン、カンタキサンチン、エキネノン、3−ヒドロキシエキネノン、3’−ヒドロキシエキネノン、アドニルビンおよびアドニキサンチンからなる群から選択される請求項1〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
遺伝子的に改変された非ヒト生物であって、ここで該遺伝子改変が、
A 野生型生物が既にケトラーゼ活性を有している場合に、該野生型と比べてケトラーゼ活性を増加させる、および
B 野生型生物がケトラーゼ活性を有しない場合に、該野生型と比べてケトラーゼ活性を生じさせる、
ならびに、該遺伝子改変が、
C 野生型生物が既にβ−シクラーゼ活性を有している場合に、該野生型と比べてβ−シクラーゼ活性を増加させる、および
D 野生型生物がβ−シクラーゼ活性を有しない場合に、該野生型と比べてβ−シクラーゼ活性を生じさせる、
ならびに、Cに従って増加された該β−シクラーゼ活性またはDに従って生じる該β−シクラーゼ活性は、配列番号2のアミノ酸配列、またはアミノ酸の置換、挿入もしくは欠失によってこの配列から誘導される、該配列番号2の配列とアミノ酸レベルで少なくとも70%の同一性を有する配列、を含むβ−シクラーゼによって引き起こされる、上記遺伝子的に改変された非ヒト生物。
【請求項64】
前記出発生物として、自然にまたは遺伝的相補によってカロテノイドを生成することが可能である、請求項63に記載の遺伝子的に改変された生物。
【請求項65】
微生物または植物からなる群から選択される、請求項63または64のいずれかに記載される遺伝子的に改変された生物。
【請求項66】
前記微生物が細菌、酵母、藻類または菌類からなる群から選択される、請求項65に記載の遺伝子的に改変された生物。
【請求項67】
前記微生物が、エシェリキア、エルウィニア、アグロバクテリウム、フラボバクテリウム、アルカリゲネス、パラコッカス、ノストック、シネコシスチス属のシアノバクテリウム、カンディダ、サッカロマイセス、ハンセヌラ、ピチア、アスペルギルス、トリコデルマ、アシュビア、ニューロスポラ、ブラケスレア、フィコマイセス、フザリウム、ヘマトコッカス、フェダシチルム・トリコルナツム、ボルボックスまたはデュナリエラからなる群から選択される、請求項66に記載の遺伝子的に改変された生物。
【請求項68】
前記植物が、用いられるヒユ科、ヒガンバナ科、キョウチクトウ科、キク科(Asteraceae)、ツリフネソウ科、シュウカイドウ科、メギ科、アブラナ科(Brassicaceae)、アサ科、スイカズラ科、ナデシコ科、アカザ科、キク科(Compositae)、ウリ科、アブラナ科(Cruciferae)、トウダイグサ科、マメ科(Fabaceae)、リンドウ科、フウロソウ科、イネ科(Gramineae)、モクレン科(Illiaceae)、シソ科(Labiatae)、シソ科(Lamiaceae)、マメ科(Leguminosae)、ユリ科(Liliaceae)、アマ科、ミゾカクシ科、アオイ科、モクセイ科、ラン科、ケシ科、イソマツ科、イネ科(Poaceae)、ハナシノブ科サクラソウ科キンポウゲ科、バラ科、アカネ科、ゴマノハグサ科、ナス科、ノウゼンハレン科、セリ科、クマツヅラ科、ブドウ科およびスミレ科から選択される、請求項65に記載の遺伝子的に改変された植物。
【請求項69】
前記植物が、用いられる以下の植物属:マリーゴールド属、タゲテス・エレクタ、クジャクソウ、アカシア属、トリカブト属、フクジュソウ属、ウサギギク属、オダマキ属、アスター属、ゲンゲ属、ツリガネカズラ属、キンセンカ属、リュウキンカ属、ホタルブクロ属、カンナ属、ヤグルマギク属、ニオイアラセイトウ属、キク属、ミカン属、フタマタタンポポ 属、クロッカス属、カボチャ属、エニシダ属、デロニア属、オオヒエンソウ属、ナデシコ属、アフリカキンセンカ属、ドロニクム属、ハナビシソウ属、レンギョウ属、カイエンナッツ属、ガザニア属、ゲルセミウム属、ゲニスタ属、リンドウ属、ゼラニウム属、ガーベラ属、ダイコンソウ属、グレビレア属、マルバナハシャギク属、ヒマワリ属、ミスミソウ属、ハナウド属、ハイビスカス属、キクイモモドキ属、オトギリソウ属、オオゴンソウ属、ツリフネソウ属、アヤメ属、ジャカランダ属、ヤマブキ属、キングサリ属、レンリソウ属、センボンヤリ属ユリ属、アマ属、ミヤコグサ属、トマト属、オカトラノオ属、ロウバイ属、ウマゴヤシ属、ミゾホオズキ属、スイセン属、マツヨイグサ属、モクセイ属、ペチュニア属、カナメモチ属、ホオズキ属、フィテウマ属、キジムシロ属、トキワサンザシ属、キンポウゲ属、ツツジ属、バラ属、オオハンゴンソウ属、セネキオ属、マンテマ属、メナモミ属、シロガラシ属、ナナカマド属、レダマ属、テコマ属、トレニア属、バラモンジン属、キンバイソウ属、ノウゼンハレン属、チューリップ属、フキタンポポ属、ハリエニシダ属、スミレ属またはジニア属から選択される、請求項68に記載の遺伝子的に改変された植物
【請求項70】
請求項63〜69のいずれか一項に記載された遺伝子的に改変された生物の、飼料または食品としての使用。
【請求項71】
ケトカロテノイド含有抽出物の生産のためまたはサプリメント飼料もしくはサプリメント食品の生産のための、請求項63〜69のいずれか一項に記載された遺伝子的に改変された生物の使用。

【公表番号】特表2007−502605(P2007−502605A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523556(P2006−523556)
【出願日】平成16年7月31日(2004.7.31)
【国際出願番号】PCT/EP2004/008623
【国際公開番号】WO2005/019467
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(501051147)サンジーン ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】