配信システム、配信方法及びコンピュータプログラム
【課題】広告の配信効果を向上させること。
【解決手段】位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備え、番組のデータの配信先となる端末装置から、端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、端末装置の位置情報に応じた広告データを広告データ記憶部から読み出し、番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した広告データを端末装置へ配信する。
【解決手段】位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備え、番組のデータの配信先となる端末装置から、端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、端末装置の位置情報に応じた広告データを広告データ記憶部から読み出し、番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した広告データを端末装置へ配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置のユーザに対して広告を配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置のユーザに対して、番組プログラムと広告プログラムとを配信する技術が提案されている。特許文献1に開示された技術では、番組コンテンツ(番組のプログラム)及び1つ以上の広告から構成される複数のグループの中から一つのグループが選択されて配信される。このように、番組プログラムと、番組プログラムの最中、直前、直後に配信される広告プログラムとは、一つのグループとして取り扱われることが一般的である。その理由は、広告主は広告対象となる商品やサービスに関連した番組プログラムと共に広告プログラムが配信されることを望むためである。したがって、配信時までに番組プログラムと広告プログラムとの組合せが確定し、配信される番組プログラムに応じて広告プログラムも一緒に配信されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2009−520411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
番組プログラムと広告プログラムとの組合せを一つの単位として配信すると、同一の番組プログラムを受信しているユーザ全てに対して同一の広告プログラムが配信されてしまう。確かに、広告主が番組プログラムと広告プログラムとの関連性を検討して組合せを決定しているため、広告の効果はある程度は期待できるかもしれない。しかしながら、広告費削減などの観点から、よりターゲットを絞って、ニーズのある可能性が高いユーザを選択して広告プログラムを配信することが望まれている。
上記事情に鑑み、本発明は、広告の配信効果を向上させる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、音声を含む広告データと位置情報とを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部と、音声を含む番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信部と、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御部と、を備える配信システムである。
本発明の一態様は、上記の配信システムであって、前記広告データ記憶部は、前記広告データに関連する位置情報である広告位置情報と前記広告データとを対応付けてさらに記憶し、前記端末装置は、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置に配信される前記広告データに関連する前記広告位置情報とを地図上に表示する地図表示部を備える。
【0006】
本発明の一態様は、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備えた配信システムが、番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、を有する配信方法である。
【0007】
本発明の一態様は、番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、広告の配信効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態における配信システムのシステム構成を示す図である。
【図2】ストリーミングサーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図3】認証情報テーブルの概略を示す図である。
【図4】ストリーミング広告サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図5】位置情報テーブルの概略を示す図である。
【図6】広告情報テーブルの概略を示す図である。
【図7】テキスト配信サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図8】テキスト広告サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図9】キーワードテーブルの概略を示す図である。
【図10】端末装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
【図11】端末装置の表示部に表示された配信テキストデータの具体例を示す図である。
【図12】端末装置の表示部に表示された広告表示データの具体例を示す図である。
【図13】ストリーミングサーバから配信される通常プログラム及び広告プログラムの例を示す図である。
【図14】通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図15】通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図16】ストリーミングサーバから特別プログラムが配信される場合のタイミングの例を示す図である。
【図17】特別プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図18】テキスト広告サーバ60の変形例の構成を示す図である。
【図19】テキスト広告位置情報テーブルの概略を示す図である。
【図20】地図表示の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態における配信システム1のシステム構成を示す図である。配信システム1は、音声入力装置10、ストリーミングサーバ20、ストリーミング広告サーバ30、テキスト配信サーバ40、音声認識サーバ50、テキスト広告サーバ60、端末装置70を備える。ストリーミングサーバ20には、1台以上の音声入力装置10が通信可能に接続される。ストリーミングサーバ20及びテキスト配信サーバ40はいずれもネットワークNを介して端末装置70と通信可能に接続される。ネットワークNには1台以上の端末装置70が接続される。
【0011】
配信システム1では、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムという3種の音声データが端末装置70にストリーミング配信される。通常プログラムは、端末装置70のユーザに対して提供される番組のプログラムである。通常プログラムは、例えばトーク番組や情報番組や音楽番組や討論番組などのプログラムである。特別プログラムは、認証を受けたユーザに対して提供される番組のプログラムである。特別プログラムは、例えばトーク番組や情報番組や音楽番組や討論番組などのプログラムである。広告プログラムは、端末装置70のユーザに対して提供される広告のプログラムである。
ビジネスの一形態として、例えば通常プログラムは無償でユーザに提供され、特別プログラムは有償でユーザに提供されても良い。
【0012】
ストリーミングサーバ20は、音声入力装置10から入力された音声データ又は音声信号をストリーミング配信可能な音声データに変換し、テキスト配信サーバ40及び端末装置70に通常プログラム又は特別プログラムとしてストリーミング配信する。ストリーミングサーバ20は、ストリーミング広告サーバ30に蓄積されている複数の広告データ(音声データ及び広告表示データを含む)の中から所定数の広告データを選択し、選択した広告データを広告プログラムとして端末装置70に配信する。ストリーミングサーバ20が通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムを配信するそれぞれのタイミングは予めストリーミングサーバ20において設定されている。
【0013】
テキスト配信サーバ40は、ストリーミングサーバ20から受信したストリーミングデータを音声認識サーバ50に転送し、音声認識サーバ50によって音声認識された結果(テキストデータ)を受信する。テキスト配信サーバ40は、テキスト広告サーバ60に蓄積されている複数のテキスト広告データ(非音声データ)の中から所定数のテキスト広告データを選択する。テキスト配信サーバ40は、受信したテキストデータと、選択したテキスト広告データとを端末装置70の画面に表示させるためのデータ(配信テキストデータ)を生成し、端末装置70に配信する。
【0014】
以下、配信システム1が備える各装置について詳細に説明する。
音声入力装置10は、マイクロフォンを用いて構成される。音声入力装置10は、通常プログラム及び特別プログラムを構成する番組の音声をマイクロフォンによって取得する。音声入力装置10は、取得した音声を電気信号に変換し、音声信号又は音声データを生成する。また、音声入力装置10には、音声再生装置が接続され、マイクロフォンによって取得される音声と音声との間に、既に記録されている音声が再生して挿入されても良い。音声入力装置10によって生成された通常プログラム及び特別プログラムの音声信号又は音声データは、ストリーミングサーバ20に入力される。
【0015】
図2は、ストリーミングサーバ20の機能構成を表す概略ブロック図である。ストリーミングサーバ20は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。ストリーミングサーバ20は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、ストリーミングサーバプログラムを実行する。ストリーミングサーバプログラムの実行により、ストリーミングサーバ20は、通信部201、データ入力部202、ストリーミングデータ生成部203、配信制御部204、認証情報記憶部205、認証部206、広告選択部207を備える装置として機能する。なお、ストリーミングサーバ20の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。ストリーミングサーバプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。ストリーミングサーバプログラムは電気通信回線を介して送受信されても良い。
【0016】
通信部201は、ネットワークカード等の通信機器を用いて構成される。通信部201は、ネットワークNを介して端末装置70とデータを送受信する。
データ入力部202は、音声入力装置10から音声信号又は音声データの入力を受ける。データ入力部202と音声入力装置10とは、音声信号又は音声データをストリーミングサーバ20に入力可能であればどのように接続されても良い。例えば、音声信号を伝達する音声ケーブルを用いて両者が接続されても良い。また、音声入力装置10によって生成された音声データを有線通信又は無線通信によって送受信するための通信媒体を用いて両者が接続されても良い。データ入力部202は、音声入力装置10から受けた音声信号又は音声データをストリーミングデータ生成部203に出力する。
【0017】
ストリーミングデータ生成部203は、データ入力部202から受けた音声信号又は音声データを、ストリーミング配信可能なフォーマットの音声データに変換する。ストリーミングデータ生成部203によって生成された音声データは、配信制御部204によって通常プログラム又は特別プログラムとして端末装置70に配信される。
【0018】
配信制御部204は、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムのそれぞれを配信するタイミングを予め記憶している。配信制御部204は、通常プログラムを配信するタイミングになると、ストリーミングデータ生成部203によって生成された通常プログラムの音声ストリーミングデータを、通信部201を介して端末装置70へ配信する。配信制御部204は、広告プログラムを配信するタイミングになると、広告選択部207によって端末装置70毎に選択された広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。配信制御部204は、ストリーミング広告サーバ30から広告データを受信すると、広告選択部207によって決定された対応関係にしたがって各端末装置70に対して広告データをストリーミング配信する。配信制御部204は、特別プログラムを配信するタイミングになると、認証部206によって認証された端末装置70に対し、ストリーミングデータ生成部203によって生成された特別プログラムの音声ストリーミングデータを配信する。
【0019】
認証情報記憶部205は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。認証情報記憶部205は、認証情報テーブルを記憶する。図3は、認証情報テーブルの概略を示す図である。認証情報テーブルには、ユーザを特定するための情報(ユーザID)と、認証を行うための情報(パスワード)と、ユーザが視聴を許可されている特別プログラムを特定するための情報(特定プログラム識別情報)とを対応付けたレコード251が複数登録されている。複数の特定プログラムの視聴が許可されているユーザのユーザIDを含むレコード251には、複数の特別プログラム識別情報が登録される。
【0020】
認証部206は、認証情報記憶部205に記憶されている認証情報テーブルに基づいて端末装置70のユーザを認証する。認証部206は、これから配信される予定の特別プログラムの特別プログラム識別情報と、端末装置70から受信されたユーザID及びパスワードを配信制御部204から受ける。認証部206は、配信制御部204から受けたユーザID、パスワード、特別プログラム識別情報の組合せと一致するレコード251が認証情報テーブルに登録されているか否か判定する。認証部206は、認証結果を配信制御部204に出力する。
【0021】
広告選択部207は、通常プログラム又は特別プログラムの配信先となっている端末装置70毎に、広告プログラムを選択する。広告選択部207は、ストリーミング広告サーバ30に蓄積されている情報に基づいて、配信制御部204によって配信される広告プログラムの数(以下、「配信予定数」という。)に応じた広告プログラムを選択する。例えば、広告選択部207は、端末装置70の位置情報に対応付けられている広告プログラムを選択しても良い。
【0022】
端末装置70の位置情報に対応付けられている広告プログラムの数が配信予定数よりも多い場合には、その中から広告選択部207は以下のようにして配信予定数の広告プログラムを選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中からランダムに配信予定数の広告プログラムを選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、同一のタイミングで既に配信された広告プログラムとコンフリクトの関係にない広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その属性情報が端末装置70から受信した属性情報と部分又は完全に一致した広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その時間情報が現在の時刻を含んでいる広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その期間情報が現在の日付を含んでいる広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、そのコンフリクト情報、属性情報、時間情報、期間情報の各条件のうち複数又は全てが満たされた広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。
広告選択部207は、選択結果(配信先となる端末装置70の識別情報(端末識別情報)と、選択した広告プログラム識別情報)を配信制御部204に出力する。
【0023】
図4は、ストリーミング広告サーバ30の機能構成を表す概略ブロック図である。ストリーミング広告サーバ30は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。ストリーミング広告サーバ30は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、ストリーミング広告プログラムを実行する。ストリーミング広告プログラムの実行により、ストリーミング広告サーバ30は、広告データ記憶部301、位置情報記憶部302、広告情報記憶部303、制御部304を備える装置として機能する。なお、ストリーミング広告サーバ30の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。ストリーミング広告プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。ストリーミング広告プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0024】
広告データ記憶部301は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告データ記憶部301は、広告プログラム毎に、広告プログラムとして提供される音声データと、広告情報を端末装置70に表示させるための広告表示データと、広告プログラムを特定するための情報(広告プログラム識別情報)とを対応付けて記憶する。
【0025】
位置情報記憶部302は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。位置情報記憶部302は、位置情報テーブルを記憶する。図5は、位置情報テーブルの概略を示す図である。位置情報テーブルには、端末装置70の存在位置の領域を表す情報(位置情報)と、その領域に位置する端末装置70に対してされるべき広告プログラムの識別情報(広告プログラム識別情報)とを対応付けたレコード321が複数登録されている。図5の例では、レコード321には位置情報として四つの座標が登録されている。各座標は、緯度(x11,x12,x13,x14等)と経度(y11,y12,y13,y14等)とで表される。この場合、位置情報は、四つの座標を頂点とする四角形の内側の領域を示す。位置情報テーブルの内容は予め位置情報記憶部302に登録されている。
【0026】
広告情報記憶部303は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告情報記憶部303は、広告情報テーブルを記憶する。図6は、広告情報テーブルの概略を示す図である。広告情報テーブルには、広告プログラム識別情報毎にレコード331が登録されている。レコード331には、広告プログラム識別情報、コンフリクト情報、属性情報、時間情報、期間情報が対応付けて登録される。
【0027】
コンフリクト情報は、同じレコード331に登録されている広告プログラム識別情報と同一のタイミングでは配信されない広告プログラムの識別情報を示す。例えば、図6の場合、広告プログラムC101と広告プログラムC102とは、同一のタイミングでは配信されない。なお、同一のタイミングとは、例えば同一の通常プログラム又は同一の特別プログラムに設定された枠内での配信のタイミングを示しても良いし、連続して広告プログラムが配信されるタイミングを示しても良い。
【0028】
属性情報は、広告プログラムの属性を表す情報である。属性情報は、端末装置70のユーザによって予め端末装置70に設定される属性情報に対応する情報である。端末装置70から属性情報がストリーミングサーバ20に対して送信されている場合には、属性情報が部分的に一致又は完全に一致した広告プログラムが選択され、その端末装置70に配信される。
【0029】
時間情報は、広告プログラムが配信される時間帯を表す情報である。例えば、時間情報が18時〜20時と設定された広告プログラムは、18時〜20時の間だけ配信される。
期間情報は、広告プログラムが配信される期間を表す情報である。例えば期間情報が6月〜9月と設定された広告プログラムは、6月〜9月の期間だけ配信される。例えば期間情報が一年中と設定された広告プログラムは、いつでも配信される。例えば期間情報が一年中(休日)と設定された広告プログラムは、休日であればいつでも配信される。例えば期間情報が一年中(平日)と設定された広告プログラムは、平日であればいつでも配信される。
【0030】
制御部304は、位置情報記憶部302、広告情報記憶部303に記憶されている各情報をストリーミングサーバ20に対して開示する。具体的には、制御部304は、ストリーミングサーバ20の広告選択部207による位置情報テーブル及び広告情報テーブルへのアクセスに応じて、テーブルの内容を返信する。また、制御部304は、ストリーミングサーバ20の配信制御部204からの要求に応じて、要求された広告データ(音声データ、広告表示データ)を広告データ記憶部301から読み出し返信する。広告データの指定は、例えば広告プログラム識別情報を用いて行われる。
【0031】
図7は、テキスト配信サーバ40の機能構成を表す概略ブロック図である。テキスト配信サーバ40は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。テキスト配信サーバ40は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、テキスト配信プログラムを実行する。テキスト配信プログラムの実行により、テキスト配信サーバ40は、通信部401、データ入力部402、配信制御部403、広告選択部404を備える装置として機能する。なお、テキスト配信サーバ40の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。テキスト配信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。テキスト配信プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0032】
通信部401は、ネットワークカード等の通信機器を用いて構成される。通信部401は、ネットワークNを介して端末装置70とデータを送受信する。
データ入力部402は、ストリーミングサーバ20からストリーミングデータの入力を受ける。データ入力部402とストリーミングサーバ20とは、ストリーミングデータをテキスト配信サーバ40に入力可能であればどのように接続されても良い。例えば、ストリーミングデータを有線通信又は無線通信によって送受信するための通信媒体を用いて両者が接続されても良い。例えば、ストリーミングサーバ20とテキスト配信サーバ40とはネットワークNを介して通信可能に接続されても良い。データ入力部402は、ストリーミングサーバ20から受けたストリーミングデータを配信制御部403に出力する。
【0033】
配信制御部403は、ストリーミングデータを音声認識サーバ50へ送信する。配信制御部403は、音声認識サーバ50から認識結果を示すテキストデータ(以下、「音声テキストデータ」という。)を受信すると、受信した音声テキストデータを広告選択部404に渡し広告の選択を要求する。配信制御部403は、広告選択部404によって選択された広告のテキスト広告データをテキスト広告サーバ60から受信すると、音声テキストデータとテキスト広告データとを含む配信テキストデータを生成する。配信テキストデータは、音声テキストデータ及びテキスト広告データの内容を端末装置70の画面に表示させるためのデータであり、例えばマークアップ言語(Markup Language)を用いて記述される。より具体的には、配信テキストデータはXML(Extensible Markup Language)を用いて記述されても良い。配信制御部403は、配信テキストデータを生成すると、通信部401を介して端末装置70へ配信テキストデータを配信する。配信制御部403は、以上の処理を所定のタイミング毎に実行する。そのため、配信テキストデータに含まれる音声テキストデータは、ある所定のタイミングから次の所定のタイミングまでにストリーミング配信された音声の内容を表す。
【0034】
広告選択部404は、配信制御部403によって配信される音声テキストデータ毎にテキスト広告データを選択する。広告選択部404は、テキスト広告サーバ60に蓄積されている情報に基づいてテキスト広告データを選択する。例えば、広告選択部404は、音声テキストデータに含まれる所定のキーワード(以下、「広告キーワード」という。)を抽出し、キーワードに対応付けられているテキスト広告データを選択しても良い。広告選択部404は、選択結果(音声テキストデータと、広告キーワードと、選択したテキスト広告データの識別情報との組合せ)を配信制御部403に出力する。
【0035】
図8は、テキスト広告サーバ60の機能構成を表す概略ブロック図である。テキスト広告サーバ60は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。テキスト広告サーバ60は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、テキスト広告プログラムを実行する。テキスト広告プログラムの実行により、テキスト広告サーバ60は、テキスト広告データ記憶部601、キーワード記憶部602、制御部603を備える装置として機能する。なお、テキスト広告サーバ60の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。テキスト広告プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。テキスト広告プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0036】
テキスト広告データ記憶部601は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。テキスト広告データ記憶部601は、テキスト広告データと、テキスト広告データを特定するための情報(テキスト広告データ識別情報)とを対応付けて記憶する。
【0037】
キーワード記憶部602は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。キーワード記憶部602は、キーワードテーブルを記憶する。図9は、キーワードテーブルの概略を示す図である。キーワードテーブルには、広告キーワードの文言と、その広告キーワードを含む音声テキストデータと共に配信されるべきテキスト広告データの識別情報とを対応付けたレコード621が複数登録されている。キーワードテーブルの内容は予めキーワード記憶部602に登録されている。
【0038】
制御部603は、キーワード記憶部602に記憶されている情報をテキスト配信サーバ40に対して開示する。具体的には、制御部603は、テキスト配信サーバ40の広告選択部404によるキーワードテーブルへのアクセスに応じて、テーブルの内容を返信する。また、制御部603は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403からの要求に応じて、要求されたテキスト広告データをテキスト広告データ記憶部601から読み出し返信する。
【0039】
図10は、端末装置70の機能構成を表す概略ブロック図である。端末装置70は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型端末、携帯ゲーム機、専用ハードウェア、テレビ受像機、などを用いて構成される。端末装置70は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、受信プログラムを実行する。この受信プログラムの実行により、端末装置70は、通信部701、音声出力部702、表示部703、入力部704、位置情報取得部705、受信制御部706、広告表示データ記憶部707を備える装置として機能する。なお、端末装置70の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。受信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。受信プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0040】
通信部701は、ネットワークカードや通信チップ等の通信機器を用いて構成される。通信部701は、ネットワークNを介してストリーミングサーバ20及びテキスト配信サーバ40とデータを送受信する。
音声出力部702は、スピーカーやヘッドホンやイヤホン等の音声出力装置である。音声出力部702は、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラム等の音声ストリーミングデータの音声を出力する。音声出力部702は、音声出力装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、音声出力部702は、音声ストリーミングデータを音声出力するための音声信号を生成し、自身に接続されている音声出力装置に音声信号を出力する。
【0041】
表示部703は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部703は、配信テキストデータや広告表示データを表示する。表示部703は、画像表示装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、表示部703は、配信テキストデータや広告表示データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
【0042】
入力部704は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部704は、ユーザの指示を端末装置70に入力する際にユーザによって操作される。入力部704は、入力装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部704は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を端末装置70に入力する。
【0043】
位置情報取得部705は、端末装置70の現在位置の位置情報を取得する。位置情報取得部705は、例えば衛星測位システムや携帯電話網の基地局との通信などによって現在位置の位置情報を取得する。衛星測位システムの具体例として、GPS(Global Positioning System)やGalileo等がある。位置情報取得部705は、取得した位置情報を受信制御部706へ出力する。
【0044】
受信制御部706は、自装置に割り当てられている識別情報(端末識別情報)と、ユーザによって設定されている属性情報と、ユーザのID(ユーザID)と、パスワードと、受信予定の特別プログラムの識別情報と、を予め記憶している。受信制御部706は、ストリーミングサーバ20から受信した音声ストリーミングデータを音声出力部702に出力させる。受信制御部706は、広告プログラムとともに広告表示データを受信すると、受信した広告表示データを受信日時とともに対応付けて広告表示データ記憶部707に書き込む。受信制御部706は、テキスト配信サーバ40から受信した配信テキストデータを表示部703に表示させる。受信制御部706は、ストリーミングサーバ20から位置情報の要求を受けると、位置情報取得部705によって取得された位置情報をストリーミングサーバ20に配信する。
【0045】
広告表示データ記憶部707は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告表示データ記憶部707は、自装置において受信された広告表示データを、受信日時と対応付けて記憶する。
【0046】
図11は、端末装置70の表示部703に表示された配信テキストデータの具体例を示す図である。配信テキストデータが表示される表示部703には、一つの配信テキストデータ毎に一つの表示ブロック801(801−1,801−2,・・・)が形成される。表示ブロック801には、音声テキストデータを表示する音声テキスト表示領域802と、テキスト広告データを表示するテキスト広告表示領域803とが形成される。
【0047】
音声テキスト表示領域802には、音声テキストデータの文字列が表示される。音声テキスト表示領域802では、広告キーワードに相当する文字列は他の文字列と異なる態様で表示されても良い。異なる態様とは、例えば文字色が異なっても良いし、フォントが異なっても良いし、太文字として表示されても良いし、下線が付されて表示されても良い。図11では、広告キーワード804には下線が付され太文字で表示される。このような広告キーワードの表示態様は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403によって設定される。
【0048】
テキスト広告表示領域803には、テキスト広告データの内容と、地図画像へのリンクが張られた地図ボタン805(805−1,805−2,805−3)が表示される。リンクの設定は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403によって行われる。地図ボタン805がクリックされると、受信制御部706はクリックされた地図ボタン805に設定されているリンク先のアドレス情報を読み出し、アドレス情報によって示されるサイトにアクセスする。そして、受信制御部706は、アクセス先から地図画像をダウンロードし、表示部703に表示する。表示される地図画像は、その広告に関連する地図である。例えば、店舗の広告である場合には、店舗の地図が表示される。例えばサービス提供の広告である場合には、サービス提供を受けるための場所の地図が表示される。
【0049】
表示ブロック801は、配信テキストデータが受信された順に縦方向又は横方向に並べて表示される。図11の例では、表示ブロック801は、配信テキストデータが受信された順に下方向に並べて表示される。受信制御部706は、新たな配信テキストデータが受信される度に、新たに表示する表示ブロック801が表示部703の画面に全て表示されるように、既に表示されている表示ブロック801を上方向にスクロールさせて表示させても良い。
【0050】
図12は、端末装置70の表示部703に表示された広告表示データの具体例を示す図である。端末装置70の入力部704において、広告表示データの表示がユーザによって指示されると、受信制御部706は広告表示データ記憶部707に記憶された広告表示データを受信時刻順に並べて表示部703に表示させる。
【0051】
表示部703には、一つの広告表示データ毎に一つの表示ブロック821(821−1,821−2,821−3,821−4,・・・)が形成される。表示ブロック821には、広告主を表す画像を表示する画像表示領域831と、広告の内容を表すテキストを表示するテキスト表示領域832と、広告主の住所が表示される住所表示領域833と、詳細ボタンを表示する詳細ボタン表示領域834とが形成される。
【0052】
詳細ボタン表示領域834には、詳細情報が表示されるウェブページへのリンクが張られた詳細ボタンが表示される。詳細ボタンがクリックされると、受信制御部706はクリックされた詳細ボタンに設定されているリンク先のアドレス情報を読み出し、アドレス情報によって示されるサイトにアクセスする。そして、受信制御部706は、アクセス先からウェブページのデータをダウンロードし、表示部703に表示する。
【0053】
表示ブロック821は、広告表示データが受信された順に縦方向又は横方向に並べて表示される。図12の例では、表示ブロック821は、広告表示データが受信された順に上方向に並べて表示される。受信制御部706は、ボタン820がクリックされると、表示部703の画面に表示しきれていない過去の広告表示データを広告表示データ記憶部707から読み出し、表示部703に表示させる。
【0054】
図13は、ストリーミングサーバ20から配信される通常プログラム及び広告プログラムの例を示す図である。図13では、左側から右側に向けて時間軸が設けられている。まず、通常プログラム21−1が配信される。次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−1)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。図13の例では、広告選択部207は、タイミングx0−1において、広告プログラム22−1、22−2、22−3として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。この場合、配信予定数は3である。
【0055】
その後、広告プログラムを配信する各タイミング(x1−1、x1−2、x1−3)が到来する度に、配信制御部204は、x0−1のタイミングで選択された広告プログラムを端末装置70毎に配信する。なお、各広告プログラムは、所定の時間内(広告時間枠内)で配信が完了するように作成されている。そのため、どの広告プログラムが選択されたとしても、予め定められたタイムテーブルで各広告プログラムを配信する事が可能となる。
【0056】
次に通常プログラムを配信するタイミング(x1−4)が到来すると、配信制御部204は通常プログラムの配信を再開する。その後、タイミングx0−2ではタイミングx0−1と同様の処理が行われ、その後のタイミングx1−5やx1−6で配信される広告プログラムが選択される。このように、広告プログラムは、通常プログラムと通常プログラムとの間に配信される。広告プログラムの前後に配信される二つの通常プログラムは、一つの番組を構成するものであっても良いし、それぞれ異なる番組を構成するものであっても良い。
【0057】
なお、コンフリクト情報に関する「同一のタイミング」を、図13を用いて説明すると以下の通りである。例えば、通常プログラム21−1と通常プログラム21−2とがひとまとまりの番組である場合には、通常プログラム21−1の直後に配信される広告プログラム22−1〜22−3と、通常プログラム21−2の直後に配信される広告プログラム22−4〜22−5とは、いずれも同一のタイミングで配信される広告プログラムと定義されても良い。この場合、例えば図6に示される広告プログラムC101が広告プログラム22−1〜22−5のいずれかで配信される場合には、広告プログラムC102は広告プログラム22−1〜22−5のいずれにおいても配信されない。
【0058】
また、通常プログラム21−1と通常プログラム21−2とがひとまとまりの番組であったとしても、通常プログラム21−1の直後に配信される広告プログラム22−1〜22−3と、通常プログラム21−2の直後に配信される広告プログラム22−4〜22−5とは、異なるタイミングで配信される広告プログラムと定義されても良い。この場合、例えば図6に示される広告プログラムC101が広告プログラム22−1〜22−3のいずれかで配信される場合には、広告プログラムC102は広告プログラム22−1〜22−3のいずれにおいても配信されないが、広告プログラム22−4又は22−5のいずれかにおいて配信される可能性はある。
【0059】
図14は、通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。まず、端末装置70がストリーミングサーバ20に対して配信要求を配信する(ステップS101)。配信要求には位置情報が含まれても良い。また、配信要求には端末装置の識別情報が含まれている。ストリーミングサーバ20の配信制御部204及びテキスト配信サーバ40の配信制御部403は、端末装置70が送信した識別情報に基づいて配信を行う。テキスト配信サーバ40の配信制御部403は、ストリーミングサーバ20の配信制御部204から端末装置の識別情報の転送を受けても良いし、端末装置70からネットワークNを介して直接的に識別情報を(例えば配信要求として)受信しても良い。
【0060】
ストリーミングサーバ20は、端末装置70から配信要求を受信すると、端末装置70に対し通常プログラムの配信を開始する(ステップS102)。このとき、既に通常プログラムの配信が開始されていた場合には、ストリーミングサーバ20は、配信要求を受けた時点より後の通常プログラムのストリーミングデータから配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、所定のタイミング(広告プログラムの選択タイミング:例えば図13のx0−1)が到来するまで(ステップS103−NO)、通常プログラムの配信を続ける。
【0061】
広告プログラムの選択タイミングが到来すると(S103−YES)、配信制御部204は、各端末装置70に対し位置情報要求を配信する(ステップS104)。端末装置70の受信制御部706は、位置情報要求を受信すると、位置情報取得部705に位置情報取得を指示する。位置情報取得部705は、この指示にしたがって位置情報を取得する(ステップS105)。受信制御部706は、位置情報取得部705によって取得された位置情報及び自装置の識別情報(端末識別情報)を含む位置情報応答を生成し、ストリーミングサーバ20に配信する(ステップS106)。
【0062】
ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、位置情報応答を受信すると、位置情報応答に含まれる位置情報及び端末識別情報を広告選択部207に渡し、広告プログラムの選択を指示する。広告選択部207は、この指示にしたがって位置情報に応じた広告プログラムを端末識別情報毎に選択する(ステップS107)。具体的には、広告選択部207は、ストリーミング広告サーバ30に位置情報テーブルを要求する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、要求に応じて広告選択部207に位置情報テーブルを公開する。広告選択部207は、位置情報テーブルにおいて、配信制御部204から受信した位置情報に対応する広告プログラム識別情報を検索する。そして、広告選択部207は、検索された広告プログラム識別情報の中から配信予定数の広告プログラムを選択する。なお、配信制御部204は、ステップS103における所定のタイミング(例えば図13のx0−1)が到来した後も、広告プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−1)が到来するまでの間は、通常プログラムの配信を継続する。
【0063】
広告プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−1)が到来すると、配信制御部204は、広告選択部207によって選択された広告プログラムの広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。例えば、配信制御部204は、選択された広告プログラムの識別情報を指定することによって、要求する広告データを指定する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、指定された広告データを広告データ記憶部301から読み出し、読み出した広告データをストリーミングサーバ20へ配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、通常プログラムの配信を停止し、受信した広告データに含まれる音声データを広告プログラムとして端末装置70へストリーミング配信する(ステップS108)。また、配信制御部204は、広告データに含まれる広告表示データを端末装置70に送信する。このとき、配信制御部204は、位置情報応答に含まれている端末識別情報に基づいて、音声データや広告表示データの配信先を制御する。
【0064】
配信制御部204は、再び通常プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−4)になると、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データに基づいた通常プログラムを配信する(ステップS109)。
配信システム1は、以上の処理を繰り返し実行することによって、端末装置70における通常プログラム及び広告プログラムの受信を可能とする。
【0065】
図15は、通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。図15は、ストリーミングサーバ20が広告プログラムを配信している最中に端末装置70が配信要求を配信した場合の処理の流れを示す。
【0066】
まず、端末装置70がストリーミングサーバ20に対して配信要求を配信する(ステップS201)。配信要求には位置情報及び端末識別情報が含まれている。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、端末装置70から配信要求を受信すると、配信要求に含まれる位置情報及び端末識別情報を広告選択部207に渡し、広告プログラムの選択を指示する。広告選択部207は、この指示にしたがって位置情報に応じた広告プログラムを選択する(ステップS202)。
【0067】
次に、配信制御部204は、広告選択部207によって選択された広告プログラムの広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。例えば、配信制御部204は、選択された広告プログラムの識別情報を指定することによって、要求する広告データを指定する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、指定された広告データを広告データ記憶部301から読み出し、読み出した音声データをストリーミングサーバ20へ配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、通常プログラムの配信を停止し、受信した音声データを広告プログラムとして端末装置70へ配信する(ステップS203)。このとき、配信制御部204は、配信要求に含まれている端末識別情報に基づいて、広告プログラムの配信先を制御する。
【0068】
配信制御部204は、通常プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−4)になると、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データに基づいた通常プログラムを配信する(ステップS204)。
【0069】
図16は、ストリーミングサーバ20から特別プログラムが配信される場合のタイミングの例を示す図である。図16では、左側から右側に向けて時間軸が設けられている。まず、通常プログラム21−1が配信される。次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−1)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。図16の例では、広告選択部207は、広告プログラム22−1として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。
【0070】
その後、広告プログラムを配信するタイミングx1−1が到来すると、配信制御部204は、x0−1のタイミングで選択された広告プログラムを端末装置70毎に配信する。次に、特別プログラムを配信するタイミング(x1−2)が到来すると、配信制御部204は、特別プログラムの配信を要求するか否かを各端末装置70に問い合わせる。配信制御部204は、特別プログラムの配信を要求する端末装置70であって認証を受けた端末装置70に対しては、特別プログラム23−1を配信する。一方、特別プログラムの配信を要求しない端末装置70又は認証を受けていない端末装置70に対しては、配信制御部204は通常プログラム21−2を配信する。このように、特別プログラムが配信されている間は、並行して通常プログラムも配信される。
【0071】
次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−2)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。このとき、広告選択部207は、通常プログラム21−2の配信を受けている端末装置70と、特別プログラム23−1の配信を受けている端末装置70と、双方の端末装置70それぞれについて広告プログラムを選択する。図16の例では、広告選択部207は、広告プログラム22−2として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。
【0072】
次に、受信しているプログラムが通常プログラム21−2であるか特別プログラム23−1であるかに関わらず、全ての端末装置70に対してそれぞれに応じた広告プログラム22−2が配信される。そして、特別プログラム23−1の配信を受けていたか否かにかかわらず、全ての端末装置70に対して通常プログラム21−3が配信される。その後、タイミングx0−3ではタイミングx0−1と同様の処理が行われ、その後のタイミングx1−5で配信される広告プログラムが選択される。
【0073】
図17は、特別プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図17では説明を簡易にするため、広告プログラムの配信を省略している。図17のシーケンスでは、まずストリーミングサーバ20の配信制御部204が端末装置70に対して通常プログラムを配信している(ステップS301)。配信中の通常プログラムの次に特別プログラムが存在しない場合には(ステップS302−NO)、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。
【0074】
一方、配信中の通常プログラムの次に特別プログラムが存在する場合には(ステップS302−YES)、配信制御部204は特別プログラム配信確認を各端末装置70に配信する(ステップS303)。特別プログラム配信確認には、次に配信される予定の特別プログラムの識別情報(特別プログラム識別情報)が含まれる。端末装置70の受信制御部706は、特別プログラム配信確認を受信すると、特別プログラムの受信設定を読み出す(ステップS304)。特別プログラムの受信設定は、予め受信制御部706が記憶している。特別プログラムの受信設定には、ユーザが受信を希望する特別プログラムの識別情報と、ユーザIDと、パスワードと、が登録されている。受信制御部706は、読み出した特別プログラムの受信設定に、ステップS303において受信した識別情報が含まれているか否か判定する。含まれている場合には、受信制御部706は、特別プログラム配信応答をストリーミングサーバ20に配信する(ステップS305)。一方、含まれていない場合には、受信制御部706は特別プログラム配信応答を配信しない。
【0075】
ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、特別プログラムの要求があったか否か端末装置70毎に判定する(ステップS306)。特別プログラム配信応答を受信しなかった場合には、配信制御部204は特別プログラムの要求が無かったと判定する(ステップS306−NO)。この場合、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。
【0076】
一方、配信制御部204は、特別プログラム配信応答を受信した場合には、特別プログラムの要求があったと判定する(ステップS306−YES)。この場合、配信制御部204は、特別プログラム配信応答に含まれていた特別プログラム識別情報と、ユーザIDと、パスワードとを認証部206に渡し、認証処理を指示する。この指示に応じて、認証部206は認証処理を行う(ステップS307)。認証部206は、認証結果を配信制御部204に通知する。
【0077】
認証が失敗した場合(ステップS308−NO)、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。一方、認証が成功した場合(ステップS308−YES)、配信制御部204は、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データのうち、特別プログラムに相当する音声信号又は音声データに基づいて生成された音声ストリーミングデータを、認証された端末装置70に対して配信する(ステップS309)。その後、特別プログラムの配信が終了すると、配信制御部204は、それまで特別プログラムの配信先となっていた端末装置70に対し、通常プログラムの配信を開始する(ステップS310)。
【0078】
このように構成された配信システム1では、広告の配信効果を向上させることが可能となる。以下、この効果について詳細に説明する。
配信システム1では、端末装置70に配信される広告データは、端末装置70毎に選択される。例えば、端末装置70の位置情報に基づいて、位置情報に対応する広告データが端末装置70毎に選択される。そのため、端末装置70のユーザの位置に応じた広告データを、ユーザ毎に適切に選択して配信することが可能となる。したがって、ユーザの位置に近い店舗やユーザの位置に応じたサービスなどの広告を配信することが可能となり、ユーザのニーズに応じた広告の配信が可能となる。その結果として、広告の配信効果が向上する。
【0079】
また、配信システム1では、端末装置70において予めユーザが設定した属性情報や、広告データの配信を受ける時点の日時などに応じて適切な広告データが配信される。したがって、ユーザの属性に応じた商品やサービス、その時点の時刻や日時などに応じた商品やサービスの広告を配信することが可能となる。そのため、ユーザのニーズに応じた広告の配信が可能となる。その結果として、広告の配信効果が向上する。
【0080】
また、配信システム1では、ストリーミングで広告プログラムが配信されるため、ユーザは音声としての広告プログラムを配信時しか聞くことができない。しかし、端末装置70には広告表示データが順次蓄積され、ユーザの操作に応じて画面に表示される。そのため、過去に配信された広告プログラムに関する情報を、ユーザは配信後に再度視覚的に確認することが可能となる。
【0081】
また、配信システム1では、ストリーミングで配信された通常プログラムや特別プログラムの内容が、テキストとして端末装置70の画面に表示される。その際に、通常プログラムや特別プログラムの内容から広告キーワードが抽出され、広告キーワードに応じたテキスト広告データが表示される。そのため、ユーザが広告に接する機会が多くなり、広告の効果を向上させることが可能となる。
【0082】
<変形例>
配信システム1において端末装置70に配信される通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムは、音声データのストリーミング配信に限定される必要は無い。例えば、映像データのストリーミング配信であっても良い。音声データも映像データも、いずれも音声を含むデータである。なお、ここでいう映像データには、データのフォーマットとして音声を格納する領域があるものの単に無音である映像データも含む。
配信システム1において、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムの配信方法は、ストリーミング配信に限定される必要は無い。例えば、地上デジタル放送などのように放送波を用いた配信であっても良い。
【0083】
端末装置70の位置情報取得部705は、ユーザなどによって予め設定された位置情報を記憶しておき、記憶している位置情報を読み出すことによって位置情報を取得しても良い。例えば、端末装置70が据え置き型のパーソナルコンピュータやテレビ受像機である場合には、端末装置70が設置されている位置の位置情報が予め設定される。位置情報として設定される値は、必ずしも緯度及び経度である必要は無く、例えば国名、都道府県名、市町村名、州名、地域名、等であっても良い。
ストリーミングサーバ20が端末装置70に配信する通常プログラム及び特別プログラムは、音声入力装置10に入力された音声をリアルタイムで配信するプログラムに限定される必要は無い。例えば、ストリーミングサーバ20は、予め録音された音声データが蓄積された記憶装置から音声データを読み出し、読み出した音声データを通常プログラムや特別プログラムとしてストリーミング配信しても良い。予め録画された映像データについても同様である。
認証情報テーブルのレコード251は、一つの特別プログラム識別情報のみが登録されても良い。この場合、複数の特別プログラムを視聴可能なユーザのユーザIDに対しては、特別プログラム識別情報毎にレコード251が登録される。
【0084】
広告選択部207は、広告情報テーブルに関わらず、位置情報テーブルのみに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブルに関わらず、広告情報テーブルのみに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、広告情報テーブル及び位置情報テーブルに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブル及びその他の条件に基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、広告情報テーブル及びその他の条件に基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブルと広告情報テーブルとその他の条件とに基づいて広告プログラムを選択しても良い。
【0085】
各装置の機能の一部又は全部は他の装置に一体に組み込まれても良い。例えば、ストリーミング広告サーバ30に備えられる各記憶部は、ストリーミングサーバ20に一体に構成されても良い。例えば、テキスト広告サーバ60に備えられる各記憶部や音声認識サーバ50は、テキスト配信サーバ40に一体に組み込まれても良い。その他、配信システム1の各構成は、適宜組み合わせて又は分けて構成されても良い。
【0086】
図18は、テキスト広告サーバ60の変形例の構成を示す図である。テキスト広告サーバ60は、位置情報記憶部604をさらに備える様に構成されても良い。位置情報記憶部604は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。位置情報記憶部604は、テキスト広告位置情報テーブルを記憶する。
【0087】
図19は、テキスト広告位置情報テーブルの概略を示す図である。テキスト広告位置情報テーブルには、テキスト広告データ識別情報と、支店識別情報と、位置情報とを対応付けたレコード641が複数登録されている。テキスト広告データ識別情報において、複数の支店が存在する場合には、一つのテキスト広告データ識別情報において複数のレコード641が登録される。例えば、“ビアホール○○”には複数の支店が存在するため、支店識別情報毎に各支店の位置を表す位置情報が登録されている。一方、支店が存在しないテキスト広告データ識別情報については、一つのレコード641が登録される。
【0088】
この場合、テキスト配信サーバ40の広告選択部404は、テキスト広告データ識別情報を選択すると、テキスト広告データ識別情報に対応する位置情報をテキスト広告位置情報テーブルから読み出す。そして、広告選択部404は、選択結果としてさらにテキスト広告位置情報に対応する位置情報を配信制御部403に出力する。また、選択されたテキスト広告位置情報に複数の支店識別情報が存在する場合、広告選択部404は、端末装置70の位置情報に基づいて一つ又は複数の支店識別情報を選択する。そして、広告選択部404は、選択結果としてさらに支店識別情報及び位置情報を配信制御部403に出力する。具体的には、広告選択部404は、端末装置70の位置情報に最も近い位置情報に対応する支店識別情報を選択しても良い。広告選択部404は、端末装置70の位置情報から所定の範囲内に位置する位置情報に対応する支店識別情報を1又は複数選択しても良い。
【0089】
詳細ボタン834又は地図ボタン805がクリックされた場合、受信制御部706は、端末装置70の位置情報と、クリックされたボタンの広告に対応する位置情報とを地図上に表示しても良い。図20は、地図表示の例を示す図である。図20では、端末装置70の画面に地図が表示され、端末装置70の位置を表す図形851と、広告に対応する位置を表す図形852とが同一の地図上に表示されている。このとき、受信制御部706は、両図形が一つの地図上に表示されるように、画面サイズに地図の縮尺を調整しても良い。
【0090】
詳細ボタン834がクリックされた場合に表示される図形852の位置情報は、ストリーミング広告サーバ30から、広告データとして端末装置70に送信する。広告プログラムに対応する位置情報は、例えば広告データ記憶部301や広告情報記憶部303に、広告プログラム毎に対応付けて記憶されている。広告プログラムに対応する位置情報とは、例えば広告されている内容のサービスや商品を提供する店舗の場所を表す位置情報などである。
地図ボタン805がクリックされた場合に表示される図形852の位置情報は、上記のテキスト広告位置情報テーブルに記憶されている位置情報である。
【0091】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0092】
1…配信システム, 10…音声入力装置, 20…ストリーミングサーバ, 30…ストリーミング広告サーバ, 40…テキスト配信サーバ, 50…音声認識サーバ, 60…テキスト広告サーバ, 70…端末装置, N…ネットワーク, 201…通信部, 202…データ入力部, 203…ストリーミングデータ生成部, 204…配信制御部, 205…認証情報記憶部, 206…認証部, 207…広告選択部, 301…広告データ記憶部, 302…位置情報記憶部, 303…広告情報記憶部, 304…制御部, 401…通信部, 402…データ入力部, 403…配信制御部, 404…広告選択部, 601…テキスト広告データ記憶部, 602…キーワード記憶部, 603…制御部, 701…通信部, 702…音声出力部, 703…表示部, 704…入力部, 705…位置情報取得部, 706…受信制御部, 707…広告表示データ記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置のユーザに対して広告を配信する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端末装置のユーザに対して、番組プログラムと広告プログラムとを配信する技術が提案されている。特許文献1に開示された技術では、番組コンテンツ(番組のプログラム)及び1つ以上の広告から構成される複数のグループの中から一つのグループが選択されて配信される。このように、番組プログラムと、番組プログラムの最中、直前、直後に配信される広告プログラムとは、一つのグループとして取り扱われることが一般的である。その理由は、広告主は広告対象となる商品やサービスに関連した番組プログラムと共に広告プログラムが配信されることを望むためである。したがって、配信時までに番組プログラムと広告プログラムとの組合せが確定し、配信される番組プログラムに応じて広告プログラムも一緒に配信されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2009−520411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
番組プログラムと広告プログラムとの組合せを一つの単位として配信すると、同一の番組プログラムを受信しているユーザ全てに対して同一の広告プログラムが配信されてしまう。確かに、広告主が番組プログラムと広告プログラムとの関連性を検討して組合せを決定しているため、広告の効果はある程度は期待できるかもしれない。しかしながら、広告費削減などの観点から、よりターゲットを絞って、ニーズのある可能性が高いユーザを選択して広告プログラムを配信することが望まれている。
上記事情に鑑み、本発明は、広告の配信効果を向上させる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、音声を含む広告データと位置情報とを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部と、音声を含む番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信部と、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御部と、を備える配信システムである。
本発明の一態様は、上記の配信システムであって、前記広告データ記憶部は、前記広告データに関連する位置情報である広告位置情報と前記広告データとを対応付けてさらに記憶し、前記端末装置は、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置に配信される前記広告データに関連する前記広告位置情報とを地図上に表示する地図表示部を備える。
【0006】
本発明の一態様は、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備えた配信システムが、番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、を有する配信方法である。
【0007】
本発明の一態様は、番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、広告の配信効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態における配信システムのシステム構成を示す図である。
【図2】ストリーミングサーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図3】認証情報テーブルの概略を示す図である。
【図4】ストリーミング広告サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図5】位置情報テーブルの概略を示す図である。
【図6】広告情報テーブルの概略を示す図である。
【図7】テキスト配信サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図8】テキスト広告サーバの機能構成を表す概略ブロック図である。
【図9】キーワードテーブルの概略を示す図である。
【図10】端末装置の機能構成を表す概略ブロック図である。
【図11】端末装置の表示部に表示された配信テキストデータの具体例を示す図である。
【図12】端末装置の表示部に表示された広告表示データの具体例を示す図である。
【図13】ストリーミングサーバから配信される通常プログラム及び広告プログラムの例を示す図である。
【図14】通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図15】通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図16】ストリーミングサーバから特別プログラムが配信される場合のタイミングの例を示す図である。
【図17】特別プログラムを配信する際の配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【図18】テキスト広告サーバ60の変形例の構成を示す図である。
【図19】テキスト広告位置情報テーブルの概略を示す図である。
【図20】地図表示の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態における配信システム1のシステム構成を示す図である。配信システム1は、音声入力装置10、ストリーミングサーバ20、ストリーミング広告サーバ30、テキスト配信サーバ40、音声認識サーバ50、テキスト広告サーバ60、端末装置70を備える。ストリーミングサーバ20には、1台以上の音声入力装置10が通信可能に接続される。ストリーミングサーバ20及びテキスト配信サーバ40はいずれもネットワークNを介して端末装置70と通信可能に接続される。ネットワークNには1台以上の端末装置70が接続される。
【0011】
配信システム1では、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムという3種の音声データが端末装置70にストリーミング配信される。通常プログラムは、端末装置70のユーザに対して提供される番組のプログラムである。通常プログラムは、例えばトーク番組や情報番組や音楽番組や討論番組などのプログラムである。特別プログラムは、認証を受けたユーザに対して提供される番組のプログラムである。特別プログラムは、例えばトーク番組や情報番組や音楽番組や討論番組などのプログラムである。広告プログラムは、端末装置70のユーザに対して提供される広告のプログラムである。
ビジネスの一形態として、例えば通常プログラムは無償でユーザに提供され、特別プログラムは有償でユーザに提供されても良い。
【0012】
ストリーミングサーバ20は、音声入力装置10から入力された音声データ又は音声信号をストリーミング配信可能な音声データに変換し、テキスト配信サーバ40及び端末装置70に通常プログラム又は特別プログラムとしてストリーミング配信する。ストリーミングサーバ20は、ストリーミング広告サーバ30に蓄積されている複数の広告データ(音声データ及び広告表示データを含む)の中から所定数の広告データを選択し、選択した広告データを広告プログラムとして端末装置70に配信する。ストリーミングサーバ20が通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムを配信するそれぞれのタイミングは予めストリーミングサーバ20において設定されている。
【0013】
テキスト配信サーバ40は、ストリーミングサーバ20から受信したストリーミングデータを音声認識サーバ50に転送し、音声認識サーバ50によって音声認識された結果(テキストデータ)を受信する。テキスト配信サーバ40は、テキスト広告サーバ60に蓄積されている複数のテキスト広告データ(非音声データ)の中から所定数のテキスト広告データを選択する。テキスト配信サーバ40は、受信したテキストデータと、選択したテキスト広告データとを端末装置70の画面に表示させるためのデータ(配信テキストデータ)を生成し、端末装置70に配信する。
【0014】
以下、配信システム1が備える各装置について詳細に説明する。
音声入力装置10は、マイクロフォンを用いて構成される。音声入力装置10は、通常プログラム及び特別プログラムを構成する番組の音声をマイクロフォンによって取得する。音声入力装置10は、取得した音声を電気信号に変換し、音声信号又は音声データを生成する。また、音声入力装置10には、音声再生装置が接続され、マイクロフォンによって取得される音声と音声との間に、既に記録されている音声が再生して挿入されても良い。音声入力装置10によって生成された通常プログラム及び特別プログラムの音声信号又は音声データは、ストリーミングサーバ20に入力される。
【0015】
図2は、ストリーミングサーバ20の機能構成を表す概略ブロック図である。ストリーミングサーバ20は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。ストリーミングサーバ20は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、ストリーミングサーバプログラムを実行する。ストリーミングサーバプログラムの実行により、ストリーミングサーバ20は、通信部201、データ入力部202、ストリーミングデータ生成部203、配信制御部204、認証情報記憶部205、認証部206、広告選択部207を備える装置として機能する。なお、ストリーミングサーバ20の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。ストリーミングサーバプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。ストリーミングサーバプログラムは電気通信回線を介して送受信されても良い。
【0016】
通信部201は、ネットワークカード等の通信機器を用いて構成される。通信部201は、ネットワークNを介して端末装置70とデータを送受信する。
データ入力部202は、音声入力装置10から音声信号又は音声データの入力を受ける。データ入力部202と音声入力装置10とは、音声信号又は音声データをストリーミングサーバ20に入力可能であればどのように接続されても良い。例えば、音声信号を伝達する音声ケーブルを用いて両者が接続されても良い。また、音声入力装置10によって生成された音声データを有線通信又は無線通信によって送受信するための通信媒体を用いて両者が接続されても良い。データ入力部202は、音声入力装置10から受けた音声信号又は音声データをストリーミングデータ生成部203に出力する。
【0017】
ストリーミングデータ生成部203は、データ入力部202から受けた音声信号又は音声データを、ストリーミング配信可能なフォーマットの音声データに変換する。ストリーミングデータ生成部203によって生成された音声データは、配信制御部204によって通常プログラム又は特別プログラムとして端末装置70に配信される。
【0018】
配信制御部204は、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムのそれぞれを配信するタイミングを予め記憶している。配信制御部204は、通常プログラムを配信するタイミングになると、ストリーミングデータ生成部203によって生成された通常プログラムの音声ストリーミングデータを、通信部201を介して端末装置70へ配信する。配信制御部204は、広告プログラムを配信するタイミングになると、広告選択部207によって端末装置70毎に選択された広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。配信制御部204は、ストリーミング広告サーバ30から広告データを受信すると、広告選択部207によって決定された対応関係にしたがって各端末装置70に対して広告データをストリーミング配信する。配信制御部204は、特別プログラムを配信するタイミングになると、認証部206によって認証された端末装置70に対し、ストリーミングデータ生成部203によって生成された特別プログラムの音声ストリーミングデータを配信する。
【0019】
認証情報記憶部205は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。認証情報記憶部205は、認証情報テーブルを記憶する。図3は、認証情報テーブルの概略を示す図である。認証情報テーブルには、ユーザを特定するための情報(ユーザID)と、認証を行うための情報(パスワード)と、ユーザが視聴を許可されている特別プログラムを特定するための情報(特定プログラム識別情報)とを対応付けたレコード251が複数登録されている。複数の特定プログラムの視聴が許可されているユーザのユーザIDを含むレコード251には、複数の特別プログラム識別情報が登録される。
【0020】
認証部206は、認証情報記憶部205に記憶されている認証情報テーブルに基づいて端末装置70のユーザを認証する。認証部206は、これから配信される予定の特別プログラムの特別プログラム識別情報と、端末装置70から受信されたユーザID及びパスワードを配信制御部204から受ける。認証部206は、配信制御部204から受けたユーザID、パスワード、特別プログラム識別情報の組合せと一致するレコード251が認証情報テーブルに登録されているか否か判定する。認証部206は、認証結果を配信制御部204に出力する。
【0021】
広告選択部207は、通常プログラム又は特別プログラムの配信先となっている端末装置70毎に、広告プログラムを選択する。広告選択部207は、ストリーミング広告サーバ30に蓄積されている情報に基づいて、配信制御部204によって配信される広告プログラムの数(以下、「配信予定数」という。)に応じた広告プログラムを選択する。例えば、広告選択部207は、端末装置70の位置情報に対応付けられている広告プログラムを選択しても良い。
【0022】
端末装置70の位置情報に対応付けられている広告プログラムの数が配信予定数よりも多い場合には、その中から広告選択部207は以下のようにして配信予定数の広告プログラムを選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中からランダムに配信予定数の広告プログラムを選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、同一のタイミングで既に配信された広告プログラムとコンフリクトの関係にない広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その属性情報が端末装置70から受信した属性情報と部分又は完全に一致した広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その時間情報が現在の時刻を含んでいる広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、その期間情報が現在の日付を含んでいる広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。例えば、広告選択部207は、その中から、そのコンフリクト情報、属性情報、時間情報、期間情報の各条件のうち複数又は全てが満たされた広告プログラムを配信予定数だけ選択しても良い。
広告選択部207は、選択結果(配信先となる端末装置70の識別情報(端末識別情報)と、選択した広告プログラム識別情報)を配信制御部204に出力する。
【0023】
図4は、ストリーミング広告サーバ30の機能構成を表す概略ブロック図である。ストリーミング広告サーバ30は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。ストリーミング広告サーバ30は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、ストリーミング広告プログラムを実行する。ストリーミング広告プログラムの実行により、ストリーミング広告サーバ30は、広告データ記憶部301、位置情報記憶部302、広告情報記憶部303、制御部304を備える装置として機能する。なお、ストリーミング広告サーバ30の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。ストリーミング広告プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。ストリーミング広告プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0024】
広告データ記憶部301は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告データ記憶部301は、広告プログラム毎に、広告プログラムとして提供される音声データと、広告情報を端末装置70に表示させるための広告表示データと、広告プログラムを特定するための情報(広告プログラム識別情報)とを対応付けて記憶する。
【0025】
位置情報記憶部302は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。位置情報記憶部302は、位置情報テーブルを記憶する。図5は、位置情報テーブルの概略を示す図である。位置情報テーブルには、端末装置70の存在位置の領域を表す情報(位置情報)と、その領域に位置する端末装置70に対してされるべき広告プログラムの識別情報(広告プログラム識別情報)とを対応付けたレコード321が複数登録されている。図5の例では、レコード321には位置情報として四つの座標が登録されている。各座標は、緯度(x11,x12,x13,x14等)と経度(y11,y12,y13,y14等)とで表される。この場合、位置情報は、四つの座標を頂点とする四角形の内側の領域を示す。位置情報テーブルの内容は予め位置情報記憶部302に登録されている。
【0026】
広告情報記憶部303は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告情報記憶部303は、広告情報テーブルを記憶する。図6は、広告情報テーブルの概略を示す図である。広告情報テーブルには、広告プログラム識別情報毎にレコード331が登録されている。レコード331には、広告プログラム識別情報、コンフリクト情報、属性情報、時間情報、期間情報が対応付けて登録される。
【0027】
コンフリクト情報は、同じレコード331に登録されている広告プログラム識別情報と同一のタイミングでは配信されない広告プログラムの識別情報を示す。例えば、図6の場合、広告プログラムC101と広告プログラムC102とは、同一のタイミングでは配信されない。なお、同一のタイミングとは、例えば同一の通常プログラム又は同一の特別プログラムに設定された枠内での配信のタイミングを示しても良いし、連続して広告プログラムが配信されるタイミングを示しても良い。
【0028】
属性情報は、広告プログラムの属性を表す情報である。属性情報は、端末装置70のユーザによって予め端末装置70に設定される属性情報に対応する情報である。端末装置70から属性情報がストリーミングサーバ20に対して送信されている場合には、属性情報が部分的に一致又は完全に一致した広告プログラムが選択され、その端末装置70に配信される。
【0029】
時間情報は、広告プログラムが配信される時間帯を表す情報である。例えば、時間情報が18時〜20時と設定された広告プログラムは、18時〜20時の間だけ配信される。
期間情報は、広告プログラムが配信される期間を表す情報である。例えば期間情報が6月〜9月と設定された広告プログラムは、6月〜9月の期間だけ配信される。例えば期間情報が一年中と設定された広告プログラムは、いつでも配信される。例えば期間情報が一年中(休日)と設定された広告プログラムは、休日であればいつでも配信される。例えば期間情報が一年中(平日)と設定された広告プログラムは、平日であればいつでも配信される。
【0030】
制御部304は、位置情報記憶部302、広告情報記憶部303に記憶されている各情報をストリーミングサーバ20に対して開示する。具体的には、制御部304は、ストリーミングサーバ20の広告選択部207による位置情報テーブル及び広告情報テーブルへのアクセスに応じて、テーブルの内容を返信する。また、制御部304は、ストリーミングサーバ20の配信制御部204からの要求に応じて、要求された広告データ(音声データ、広告表示データ)を広告データ記憶部301から読み出し返信する。広告データの指定は、例えば広告プログラム識別情報を用いて行われる。
【0031】
図7は、テキスト配信サーバ40の機能構成を表す概略ブロック図である。テキスト配信サーバ40は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。テキスト配信サーバ40は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、テキスト配信プログラムを実行する。テキスト配信プログラムの実行により、テキスト配信サーバ40は、通信部401、データ入力部402、配信制御部403、広告選択部404を備える装置として機能する。なお、テキスト配信サーバ40の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。テキスト配信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。テキスト配信プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0032】
通信部401は、ネットワークカード等の通信機器を用いて構成される。通信部401は、ネットワークNを介して端末装置70とデータを送受信する。
データ入力部402は、ストリーミングサーバ20からストリーミングデータの入力を受ける。データ入力部402とストリーミングサーバ20とは、ストリーミングデータをテキスト配信サーバ40に入力可能であればどのように接続されても良い。例えば、ストリーミングデータを有線通信又は無線通信によって送受信するための通信媒体を用いて両者が接続されても良い。例えば、ストリーミングサーバ20とテキスト配信サーバ40とはネットワークNを介して通信可能に接続されても良い。データ入力部402は、ストリーミングサーバ20から受けたストリーミングデータを配信制御部403に出力する。
【0033】
配信制御部403は、ストリーミングデータを音声認識サーバ50へ送信する。配信制御部403は、音声認識サーバ50から認識結果を示すテキストデータ(以下、「音声テキストデータ」という。)を受信すると、受信した音声テキストデータを広告選択部404に渡し広告の選択を要求する。配信制御部403は、広告選択部404によって選択された広告のテキスト広告データをテキスト広告サーバ60から受信すると、音声テキストデータとテキスト広告データとを含む配信テキストデータを生成する。配信テキストデータは、音声テキストデータ及びテキスト広告データの内容を端末装置70の画面に表示させるためのデータであり、例えばマークアップ言語(Markup Language)を用いて記述される。より具体的には、配信テキストデータはXML(Extensible Markup Language)を用いて記述されても良い。配信制御部403は、配信テキストデータを生成すると、通信部401を介して端末装置70へ配信テキストデータを配信する。配信制御部403は、以上の処理を所定のタイミング毎に実行する。そのため、配信テキストデータに含まれる音声テキストデータは、ある所定のタイミングから次の所定のタイミングまでにストリーミング配信された音声の内容を表す。
【0034】
広告選択部404は、配信制御部403によって配信される音声テキストデータ毎にテキスト広告データを選択する。広告選択部404は、テキスト広告サーバ60に蓄積されている情報に基づいてテキスト広告データを選択する。例えば、広告選択部404は、音声テキストデータに含まれる所定のキーワード(以下、「広告キーワード」という。)を抽出し、キーワードに対応付けられているテキスト広告データを選択しても良い。広告選択部404は、選択結果(音声テキストデータと、広告キーワードと、選択したテキスト広告データの識別情報との組合せ)を配信制御部403に出力する。
【0035】
図8は、テキスト広告サーバ60の機能構成を表す概略ブロック図である。テキスト広告サーバ60は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ装置、ワークステーションなどを用いて構成される。テキスト広告サーバ60は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、テキスト広告プログラムを実行する。テキスト広告プログラムの実行により、テキスト広告サーバ60は、テキスト広告データ記憶部601、キーワード記憶部602、制御部603を備える装置として機能する。なお、テキスト広告サーバ60の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。テキスト広告プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。テキスト広告プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0036】
テキスト広告データ記憶部601は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。テキスト広告データ記憶部601は、テキスト広告データと、テキスト広告データを特定するための情報(テキスト広告データ識別情報)とを対応付けて記憶する。
【0037】
キーワード記憶部602は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。キーワード記憶部602は、キーワードテーブルを記憶する。図9は、キーワードテーブルの概略を示す図である。キーワードテーブルには、広告キーワードの文言と、その広告キーワードを含む音声テキストデータと共に配信されるべきテキスト広告データの識別情報とを対応付けたレコード621が複数登録されている。キーワードテーブルの内容は予めキーワード記憶部602に登録されている。
【0038】
制御部603は、キーワード記憶部602に記憶されている情報をテキスト配信サーバ40に対して開示する。具体的には、制御部603は、テキスト配信サーバ40の広告選択部404によるキーワードテーブルへのアクセスに応じて、テーブルの内容を返信する。また、制御部603は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403からの要求に応じて、要求されたテキスト広告データをテキスト広告データ記憶部601から読み出し返信する。
【0039】
図10は、端末装置70の機能構成を表す概略ブロック図である。端末装置70は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型端末、携帯ゲーム機、専用ハードウェア、テレビ受像機、などを用いて構成される。端末装置70は、バスで接続されたCPUやメモリや補助記憶装置などを備え、受信プログラムを実行する。この受信プログラムの実行により、端末装置70は、通信部701、音声出力部702、表示部703、入力部704、位置情報取得部705、受信制御部706、広告表示データ記憶部707を備える装置として機能する。なお、端末装置70の各機能の全て又は一部は、ASICやPLDやFPGA等のハードウェアを用いて実現されても良い。受信プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。受信プログラムは電気通信回線を通じて送受信されても良い。
【0040】
通信部701は、ネットワークカードや通信チップ等の通信機器を用いて構成される。通信部701は、ネットワークNを介してストリーミングサーバ20及びテキスト配信サーバ40とデータを送受信する。
音声出力部702は、スピーカーやヘッドホンやイヤホン等の音声出力装置である。音声出力部702は、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラム等の音声ストリーミングデータの音声を出力する。音声出力部702は、音声出力装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、音声出力部702は、音声ストリーミングデータを音声出力するための音声信号を生成し、自身に接続されている音声出力装置に音声信号を出力する。
【0041】
表示部703は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部703は、配信テキストデータや広告表示データを表示する。表示部703は、画像表示装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、表示部703は、配信テキストデータや広告表示データを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
【0042】
入力部704は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部704は、ユーザの指示を端末装置70に入力する際にユーザによって操作される。入力部704は、入力装置を端末装置70に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部704は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を端末装置70に入力する。
【0043】
位置情報取得部705は、端末装置70の現在位置の位置情報を取得する。位置情報取得部705は、例えば衛星測位システムや携帯電話網の基地局との通信などによって現在位置の位置情報を取得する。衛星測位システムの具体例として、GPS(Global Positioning System)やGalileo等がある。位置情報取得部705は、取得した位置情報を受信制御部706へ出力する。
【0044】
受信制御部706は、自装置に割り当てられている識別情報(端末識別情報)と、ユーザによって設定されている属性情報と、ユーザのID(ユーザID)と、パスワードと、受信予定の特別プログラムの識別情報と、を予め記憶している。受信制御部706は、ストリーミングサーバ20から受信した音声ストリーミングデータを音声出力部702に出力させる。受信制御部706は、広告プログラムとともに広告表示データを受信すると、受信した広告表示データを受信日時とともに対応付けて広告表示データ記憶部707に書き込む。受信制御部706は、テキスト配信サーバ40から受信した配信テキストデータを表示部703に表示させる。受信制御部706は、ストリーミングサーバ20から位置情報の要求を受けると、位置情報取得部705によって取得された位置情報をストリーミングサーバ20に配信する。
【0045】
広告表示データ記憶部707は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。広告表示データ記憶部707は、自装置において受信された広告表示データを、受信日時と対応付けて記憶する。
【0046】
図11は、端末装置70の表示部703に表示された配信テキストデータの具体例を示す図である。配信テキストデータが表示される表示部703には、一つの配信テキストデータ毎に一つの表示ブロック801(801−1,801−2,・・・)が形成される。表示ブロック801には、音声テキストデータを表示する音声テキスト表示領域802と、テキスト広告データを表示するテキスト広告表示領域803とが形成される。
【0047】
音声テキスト表示領域802には、音声テキストデータの文字列が表示される。音声テキスト表示領域802では、広告キーワードに相当する文字列は他の文字列と異なる態様で表示されても良い。異なる態様とは、例えば文字色が異なっても良いし、フォントが異なっても良いし、太文字として表示されても良いし、下線が付されて表示されても良い。図11では、広告キーワード804には下線が付され太文字で表示される。このような広告キーワードの表示態様は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403によって設定される。
【0048】
テキスト広告表示領域803には、テキスト広告データの内容と、地図画像へのリンクが張られた地図ボタン805(805−1,805−2,805−3)が表示される。リンクの設定は、テキスト配信サーバ40の配信制御部403によって行われる。地図ボタン805がクリックされると、受信制御部706はクリックされた地図ボタン805に設定されているリンク先のアドレス情報を読み出し、アドレス情報によって示されるサイトにアクセスする。そして、受信制御部706は、アクセス先から地図画像をダウンロードし、表示部703に表示する。表示される地図画像は、その広告に関連する地図である。例えば、店舗の広告である場合には、店舗の地図が表示される。例えばサービス提供の広告である場合には、サービス提供を受けるための場所の地図が表示される。
【0049】
表示ブロック801は、配信テキストデータが受信された順に縦方向又は横方向に並べて表示される。図11の例では、表示ブロック801は、配信テキストデータが受信された順に下方向に並べて表示される。受信制御部706は、新たな配信テキストデータが受信される度に、新たに表示する表示ブロック801が表示部703の画面に全て表示されるように、既に表示されている表示ブロック801を上方向にスクロールさせて表示させても良い。
【0050】
図12は、端末装置70の表示部703に表示された広告表示データの具体例を示す図である。端末装置70の入力部704において、広告表示データの表示がユーザによって指示されると、受信制御部706は広告表示データ記憶部707に記憶された広告表示データを受信時刻順に並べて表示部703に表示させる。
【0051】
表示部703には、一つの広告表示データ毎に一つの表示ブロック821(821−1,821−2,821−3,821−4,・・・)が形成される。表示ブロック821には、広告主を表す画像を表示する画像表示領域831と、広告の内容を表すテキストを表示するテキスト表示領域832と、広告主の住所が表示される住所表示領域833と、詳細ボタンを表示する詳細ボタン表示領域834とが形成される。
【0052】
詳細ボタン表示領域834には、詳細情報が表示されるウェブページへのリンクが張られた詳細ボタンが表示される。詳細ボタンがクリックされると、受信制御部706はクリックされた詳細ボタンに設定されているリンク先のアドレス情報を読み出し、アドレス情報によって示されるサイトにアクセスする。そして、受信制御部706は、アクセス先からウェブページのデータをダウンロードし、表示部703に表示する。
【0053】
表示ブロック821は、広告表示データが受信された順に縦方向又は横方向に並べて表示される。図12の例では、表示ブロック821は、広告表示データが受信された順に上方向に並べて表示される。受信制御部706は、ボタン820がクリックされると、表示部703の画面に表示しきれていない過去の広告表示データを広告表示データ記憶部707から読み出し、表示部703に表示させる。
【0054】
図13は、ストリーミングサーバ20から配信される通常プログラム及び広告プログラムの例を示す図である。図13では、左側から右側に向けて時間軸が設けられている。まず、通常プログラム21−1が配信される。次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−1)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。図13の例では、広告選択部207は、タイミングx0−1において、広告プログラム22−1、22−2、22−3として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。この場合、配信予定数は3である。
【0055】
その後、広告プログラムを配信する各タイミング(x1−1、x1−2、x1−3)が到来する度に、配信制御部204は、x0−1のタイミングで選択された広告プログラムを端末装置70毎に配信する。なお、各広告プログラムは、所定の時間内(広告時間枠内)で配信が完了するように作成されている。そのため、どの広告プログラムが選択されたとしても、予め定められたタイムテーブルで各広告プログラムを配信する事が可能となる。
【0056】
次に通常プログラムを配信するタイミング(x1−4)が到来すると、配信制御部204は通常プログラムの配信を再開する。その後、タイミングx0−2ではタイミングx0−1と同様の処理が行われ、その後のタイミングx1−5やx1−6で配信される広告プログラムが選択される。このように、広告プログラムは、通常プログラムと通常プログラムとの間に配信される。広告プログラムの前後に配信される二つの通常プログラムは、一つの番組を構成するものであっても良いし、それぞれ異なる番組を構成するものであっても良い。
【0057】
なお、コンフリクト情報に関する「同一のタイミング」を、図13を用いて説明すると以下の通りである。例えば、通常プログラム21−1と通常プログラム21−2とがひとまとまりの番組である場合には、通常プログラム21−1の直後に配信される広告プログラム22−1〜22−3と、通常プログラム21−2の直後に配信される広告プログラム22−4〜22−5とは、いずれも同一のタイミングで配信される広告プログラムと定義されても良い。この場合、例えば図6に示される広告プログラムC101が広告プログラム22−1〜22−5のいずれかで配信される場合には、広告プログラムC102は広告プログラム22−1〜22−5のいずれにおいても配信されない。
【0058】
また、通常プログラム21−1と通常プログラム21−2とがひとまとまりの番組であったとしても、通常プログラム21−1の直後に配信される広告プログラム22−1〜22−3と、通常プログラム21−2の直後に配信される広告プログラム22−4〜22−5とは、異なるタイミングで配信される広告プログラムと定義されても良い。この場合、例えば図6に示される広告プログラムC101が広告プログラム22−1〜22−3のいずれかで配信される場合には、広告プログラムC102は広告プログラム22−1〜22−3のいずれにおいても配信されないが、広告プログラム22−4又は22−5のいずれかにおいて配信される可能性はある。
【0059】
図14は、通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。まず、端末装置70がストリーミングサーバ20に対して配信要求を配信する(ステップS101)。配信要求には位置情報が含まれても良い。また、配信要求には端末装置の識別情報が含まれている。ストリーミングサーバ20の配信制御部204及びテキスト配信サーバ40の配信制御部403は、端末装置70が送信した識別情報に基づいて配信を行う。テキスト配信サーバ40の配信制御部403は、ストリーミングサーバ20の配信制御部204から端末装置の識別情報の転送を受けても良いし、端末装置70からネットワークNを介して直接的に識別情報を(例えば配信要求として)受信しても良い。
【0060】
ストリーミングサーバ20は、端末装置70から配信要求を受信すると、端末装置70に対し通常プログラムの配信を開始する(ステップS102)。このとき、既に通常プログラムの配信が開始されていた場合には、ストリーミングサーバ20は、配信要求を受けた時点より後の通常プログラムのストリーミングデータから配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、所定のタイミング(広告プログラムの選択タイミング:例えば図13のx0−1)が到来するまで(ステップS103−NO)、通常プログラムの配信を続ける。
【0061】
広告プログラムの選択タイミングが到来すると(S103−YES)、配信制御部204は、各端末装置70に対し位置情報要求を配信する(ステップS104)。端末装置70の受信制御部706は、位置情報要求を受信すると、位置情報取得部705に位置情報取得を指示する。位置情報取得部705は、この指示にしたがって位置情報を取得する(ステップS105)。受信制御部706は、位置情報取得部705によって取得された位置情報及び自装置の識別情報(端末識別情報)を含む位置情報応答を生成し、ストリーミングサーバ20に配信する(ステップS106)。
【0062】
ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、位置情報応答を受信すると、位置情報応答に含まれる位置情報及び端末識別情報を広告選択部207に渡し、広告プログラムの選択を指示する。広告選択部207は、この指示にしたがって位置情報に応じた広告プログラムを端末識別情報毎に選択する(ステップS107)。具体的には、広告選択部207は、ストリーミング広告サーバ30に位置情報テーブルを要求する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、要求に応じて広告選択部207に位置情報テーブルを公開する。広告選択部207は、位置情報テーブルにおいて、配信制御部204から受信した位置情報に対応する広告プログラム識別情報を検索する。そして、広告選択部207は、検索された広告プログラム識別情報の中から配信予定数の広告プログラムを選択する。なお、配信制御部204は、ステップS103における所定のタイミング(例えば図13のx0−1)が到来した後も、広告プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−1)が到来するまでの間は、通常プログラムの配信を継続する。
【0063】
広告プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−1)が到来すると、配信制御部204は、広告選択部207によって選択された広告プログラムの広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。例えば、配信制御部204は、選択された広告プログラムの識別情報を指定することによって、要求する広告データを指定する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、指定された広告データを広告データ記憶部301から読み出し、読み出した広告データをストリーミングサーバ20へ配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、通常プログラムの配信を停止し、受信した広告データに含まれる音声データを広告プログラムとして端末装置70へストリーミング配信する(ステップS108)。また、配信制御部204は、広告データに含まれる広告表示データを端末装置70に送信する。このとき、配信制御部204は、位置情報応答に含まれている端末識別情報に基づいて、音声データや広告表示データの配信先を制御する。
【0064】
配信制御部204は、再び通常プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−4)になると、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データに基づいた通常プログラムを配信する(ステップS109)。
配信システム1は、以上の処理を繰り返し実行することによって、端末装置70における通常プログラム及び広告プログラムの受信を可能とする。
【0065】
図15は、通常プログラム及び広告プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。図15は、ストリーミングサーバ20が広告プログラムを配信している最中に端末装置70が配信要求を配信した場合の処理の流れを示す。
【0066】
まず、端末装置70がストリーミングサーバ20に対して配信要求を配信する(ステップS201)。配信要求には位置情報及び端末識別情報が含まれている。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、端末装置70から配信要求を受信すると、配信要求に含まれる位置情報及び端末識別情報を広告選択部207に渡し、広告プログラムの選択を指示する。広告選択部207は、この指示にしたがって位置情報に応じた広告プログラムを選択する(ステップS202)。
【0067】
次に、配信制御部204は、広告選択部207によって選択された広告プログラムの広告データをストリーミング広告サーバ30に要求する。例えば、配信制御部204は、選択された広告プログラムの識別情報を指定することによって、要求する広告データを指定する。ストリーミング広告サーバ30の制御部304は、指定された広告データを広告データ記憶部301から読み出し、読み出した音声データをストリーミングサーバ20へ配信する。ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、通常プログラムの配信を停止し、受信した音声データを広告プログラムとして端末装置70へ配信する(ステップS203)。このとき、配信制御部204は、配信要求に含まれている端末識別情報に基づいて、広告プログラムの配信先を制御する。
【0068】
配信制御部204は、通常プログラムを配信するタイミング(例えば図13のx1−4)になると、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データに基づいた通常プログラムを配信する(ステップS204)。
【0069】
図16は、ストリーミングサーバ20から特別プログラムが配信される場合のタイミングの例を示す図である。図16では、左側から右側に向けて時間軸が設けられている。まず、通常プログラム21−1が配信される。次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−1)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。図16の例では、広告選択部207は、広告プログラム22−1として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。
【0070】
その後、広告プログラムを配信するタイミングx1−1が到来すると、配信制御部204は、x0−1のタイミングで選択された広告プログラムを端末装置70毎に配信する。次に、特別プログラムを配信するタイミング(x1−2)が到来すると、配信制御部204は、特別プログラムの配信を要求するか否かを各端末装置70に問い合わせる。配信制御部204は、特別プログラムの配信を要求する端末装置70であって認証を受けた端末装置70に対しては、特別プログラム23−1を配信する。一方、特別プログラムの配信を要求しない端末装置70又は認証を受けていない端末装置70に対しては、配信制御部204は通常プログラム21−2を配信する。このように、特別プログラムが配信されている間は、並行して通常プログラムも配信される。
【0071】
次に、広告プログラムを選択する所定のタイミング(x0−2)が到来すると、広告選択部207は、その後に配信すべき配信予定数の広告プログラムを選択する。このとき、広告選択部207は、通常プログラム21−2の配信を受けている端末装置70と、特別プログラム23−1の配信を受けている端末装置70と、双方の端末装置70それぞれについて広告プログラムを選択する。図16の例では、広告選択部207は、広告プログラム22−2として端末装置70に配信すべき広告プログラムを端末装置70毎に決定する。
【0072】
次に、受信しているプログラムが通常プログラム21−2であるか特別プログラム23−1であるかに関わらず、全ての端末装置70に対してそれぞれに応じた広告プログラム22−2が配信される。そして、特別プログラム23−1の配信を受けていたか否かにかかわらず、全ての端末装置70に対して通常プログラム21−3が配信される。その後、タイミングx0−3ではタイミングx0−1と同様の処理が行われ、その後のタイミングx1−5で配信される広告プログラムが選択される。
【0073】
図17は、特別プログラムを配信する際の配信システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図17では説明を簡易にするため、広告プログラムの配信を省略している。図17のシーケンスでは、まずストリーミングサーバ20の配信制御部204が端末装置70に対して通常プログラムを配信している(ステップS301)。配信中の通常プログラムの次に特別プログラムが存在しない場合には(ステップS302−NO)、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。
【0074】
一方、配信中の通常プログラムの次に特別プログラムが存在する場合には(ステップS302−YES)、配信制御部204は特別プログラム配信確認を各端末装置70に配信する(ステップS303)。特別プログラム配信確認には、次に配信される予定の特別プログラムの識別情報(特別プログラム識別情報)が含まれる。端末装置70の受信制御部706は、特別プログラム配信確認を受信すると、特別プログラムの受信設定を読み出す(ステップS304)。特別プログラムの受信設定は、予め受信制御部706が記憶している。特別プログラムの受信設定には、ユーザが受信を希望する特別プログラムの識別情報と、ユーザIDと、パスワードと、が登録されている。受信制御部706は、読み出した特別プログラムの受信設定に、ステップS303において受信した識別情報が含まれているか否か判定する。含まれている場合には、受信制御部706は、特別プログラム配信応答をストリーミングサーバ20に配信する(ステップS305)。一方、含まれていない場合には、受信制御部706は特別プログラム配信応答を配信しない。
【0075】
ストリーミングサーバ20の配信制御部204は、特別プログラムの要求があったか否か端末装置70毎に判定する(ステップS306)。特別プログラム配信応答を受信しなかった場合には、配信制御部204は特別プログラムの要求が無かったと判定する(ステップS306−NO)。この場合、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。
【0076】
一方、配信制御部204は、特別プログラム配信応答を受信した場合には、特別プログラムの要求があったと判定する(ステップS306−YES)。この場合、配信制御部204は、特別プログラム配信応答に含まれていた特別プログラム識別情報と、ユーザIDと、パスワードとを認証部206に渡し、認証処理を指示する。この指示に応じて、認証部206は認証処理を行う(ステップS307)。認証部206は、認証結果を配信制御部204に通知する。
【0077】
認証が失敗した場合(ステップS308−NO)、配信制御部204は、現在配信中の通常プログラムの次に他の通常プログラムを配信する(ステップS310)。一方、認証が成功した場合(ステップS308−YES)、配信制御部204は、音声入力装置10から入力される音声信号又は音声データのうち、特別プログラムに相当する音声信号又は音声データに基づいて生成された音声ストリーミングデータを、認証された端末装置70に対して配信する(ステップS309)。その後、特別プログラムの配信が終了すると、配信制御部204は、それまで特別プログラムの配信先となっていた端末装置70に対し、通常プログラムの配信を開始する(ステップS310)。
【0078】
このように構成された配信システム1では、広告の配信効果を向上させることが可能となる。以下、この効果について詳細に説明する。
配信システム1では、端末装置70に配信される広告データは、端末装置70毎に選択される。例えば、端末装置70の位置情報に基づいて、位置情報に対応する広告データが端末装置70毎に選択される。そのため、端末装置70のユーザの位置に応じた広告データを、ユーザ毎に適切に選択して配信することが可能となる。したがって、ユーザの位置に近い店舗やユーザの位置に応じたサービスなどの広告を配信することが可能となり、ユーザのニーズに応じた広告の配信が可能となる。その結果として、広告の配信効果が向上する。
【0079】
また、配信システム1では、端末装置70において予めユーザが設定した属性情報や、広告データの配信を受ける時点の日時などに応じて適切な広告データが配信される。したがって、ユーザの属性に応じた商品やサービス、その時点の時刻や日時などに応じた商品やサービスの広告を配信することが可能となる。そのため、ユーザのニーズに応じた広告の配信が可能となる。その結果として、広告の配信効果が向上する。
【0080】
また、配信システム1では、ストリーミングで広告プログラムが配信されるため、ユーザは音声としての広告プログラムを配信時しか聞くことができない。しかし、端末装置70には広告表示データが順次蓄積され、ユーザの操作に応じて画面に表示される。そのため、過去に配信された広告プログラムに関する情報を、ユーザは配信後に再度視覚的に確認することが可能となる。
【0081】
また、配信システム1では、ストリーミングで配信された通常プログラムや特別プログラムの内容が、テキストとして端末装置70の画面に表示される。その際に、通常プログラムや特別プログラムの内容から広告キーワードが抽出され、広告キーワードに応じたテキスト広告データが表示される。そのため、ユーザが広告に接する機会が多くなり、広告の効果を向上させることが可能となる。
【0082】
<変形例>
配信システム1において端末装置70に配信される通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムは、音声データのストリーミング配信に限定される必要は無い。例えば、映像データのストリーミング配信であっても良い。音声データも映像データも、いずれも音声を含むデータである。なお、ここでいう映像データには、データのフォーマットとして音声を格納する領域があるものの単に無音である映像データも含む。
配信システム1において、通常プログラム、特別プログラム、広告プログラムの配信方法は、ストリーミング配信に限定される必要は無い。例えば、地上デジタル放送などのように放送波を用いた配信であっても良い。
【0083】
端末装置70の位置情報取得部705は、ユーザなどによって予め設定された位置情報を記憶しておき、記憶している位置情報を読み出すことによって位置情報を取得しても良い。例えば、端末装置70が据え置き型のパーソナルコンピュータやテレビ受像機である場合には、端末装置70が設置されている位置の位置情報が予め設定される。位置情報として設定される値は、必ずしも緯度及び経度である必要は無く、例えば国名、都道府県名、市町村名、州名、地域名、等であっても良い。
ストリーミングサーバ20が端末装置70に配信する通常プログラム及び特別プログラムは、音声入力装置10に入力された音声をリアルタイムで配信するプログラムに限定される必要は無い。例えば、ストリーミングサーバ20は、予め録音された音声データが蓄積された記憶装置から音声データを読み出し、読み出した音声データを通常プログラムや特別プログラムとしてストリーミング配信しても良い。予め録画された映像データについても同様である。
認証情報テーブルのレコード251は、一つの特別プログラム識別情報のみが登録されても良い。この場合、複数の特別プログラムを視聴可能なユーザのユーザIDに対しては、特別プログラム識別情報毎にレコード251が登録される。
【0084】
広告選択部207は、広告情報テーブルに関わらず、位置情報テーブルのみに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブルに関わらず、広告情報テーブルのみに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、広告情報テーブル及び位置情報テーブルに基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブル及びその他の条件に基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、広告情報テーブル及びその他の条件に基づいて広告プログラムを選択しても良い。広告選択部207は、位置情報テーブルと広告情報テーブルとその他の条件とに基づいて広告プログラムを選択しても良い。
【0085】
各装置の機能の一部又は全部は他の装置に一体に組み込まれても良い。例えば、ストリーミング広告サーバ30に備えられる各記憶部は、ストリーミングサーバ20に一体に構成されても良い。例えば、テキスト広告サーバ60に備えられる各記憶部や音声認識サーバ50は、テキスト配信サーバ40に一体に組み込まれても良い。その他、配信システム1の各構成は、適宜組み合わせて又は分けて構成されても良い。
【0086】
図18は、テキスト広告サーバ60の変形例の構成を示す図である。テキスト広告サーバ60は、位置情報記憶部604をさらに備える様に構成されても良い。位置情報記憶部604は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。位置情報記憶部604は、テキスト広告位置情報テーブルを記憶する。
【0087】
図19は、テキスト広告位置情報テーブルの概略を示す図である。テキスト広告位置情報テーブルには、テキスト広告データ識別情報と、支店識別情報と、位置情報とを対応付けたレコード641が複数登録されている。テキスト広告データ識別情報において、複数の支店が存在する場合には、一つのテキスト広告データ識別情報において複数のレコード641が登録される。例えば、“ビアホール○○”には複数の支店が存在するため、支店識別情報毎に各支店の位置を表す位置情報が登録されている。一方、支店が存在しないテキスト広告データ識別情報については、一つのレコード641が登録される。
【0088】
この場合、テキスト配信サーバ40の広告選択部404は、テキスト広告データ識別情報を選択すると、テキスト広告データ識別情報に対応する位置情報をテキスト広告位置情報テーブルから読み出す。そして、広告選択部404は、選択結果としてさらにテキスト広告位置情報に対応する位置情報を配信制御部403に出力する。また、選択されたテキスト広告位置情報に複数の支店識別情報が存在する場合、広告選択部404は、端末装置70の位置情報に基づいて一つ又は複数の支店識別情報を選択する。そして、広告選択部404は、選択結果としてさらに支店識別情報及び位置情報を配信制御部403に出力する。具体的には、広告選択部404は、端末装置70の位置情報に最も近い位置情報に対応する支店識別情報を選択しても良い。広告選択部404は、端末装置70の位置情報から所定の範囲内に位置する位置情報に対応する支店識別情報を1又は複数選択しても良い。
【0089】
詳細ボタン834又は地図ボタン805がクリックされた場合、受信制御部706は、端末装置70の位置情報と、クリックされたボタンの広告に対応する位置情報とを地図上に表示しても良い。図20は、地図表示の例を示す図である。図20では、端末装置70の画面に地図が表示され、端末装置70の位置を表す図形851と、広告に対応する位置を表す図形852とが同一の地図上に表示されている。このとき、受信制御部706は、両図形が一つの地図上に表示されるように、画面サイズに地図の縮尺を調整しても良い。
【0090】
詳細ボタン834がクリックされた場合に表示される図形852の位置情報は、ストリーミング広告サーバ30から、広告データとして端末装置70に送信する。広告プログラムに対応する位置情報は、例えば広告データ記憶部301や広告情報記憶部303に、広告プログラム毎に対応付けて記憶されている。広告プログラムに対応する位置情報とは、例えば広告されている内容のサービスや商品を提供する店舗の場所を表す位置情報などである。
地図ボタン805がクリックされた場合に表示される図形852の位置情報は、上記のテキスト広告位置情報テーブルに記憶されている位置情報である。
【0091】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0092】
1…配信システム, 10…音声入力装置, 20…ストリーミングサーバ, 30…ストリーミング広告サーバ, 40…テキスト配信サーバ, 50…音声認識サーバ, 60…テキスト広告サーバ, 70…端末装置, N…ネットワーク, 201…通信部, 202…データ入力部, 203…ストリーミングデータ生成部, 204…配信制御部, 205…認証情報記憶部, 206…認証部, 207…広告選択部, 301…広告データ記憶部, 302…位置情報記憶部, 303…広告情報記憶部, 304…制御部, 401…通信部, 402…データ入力部, 403…配信制御部, 404…広告選択部, 601…テキスト広告データ記憶部, 602…キーワード記憶部, 603…制御部, 701…通信部, 702…音声出力部, 703…表示部, 704…入力部, 705…位置情報取得部, 706…受信制御部, 707…広告表示データ記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声を含む広告データと位置情報とを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部と、
音声を含む番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信部と、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御部と、
を備える配信システム。
【請求項2】
前記広告データ記憶部は、前記広告データに関連する位置情報である広告位置情報と前記広告データとを対応付けてさらに記憶し、
前記端末装置は、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置に配信される前記広告データに関連する前記広告位置情報とを地図上に表示する地図表示部を備える
請求項1に記載の配信システム。
【請求項3】
位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備えた配信システムが、
番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、
を有する配信方法。
【請求項4】
番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
音声を含む広告データと位置情報とを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部と、
音声を含む番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信部と、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御部と、
を備える配信システム。
【請求項2】
前記広告データ記憶部は、前記広告データに関連する位置情報である広告位置情報と前記広告データとを対応付けてさらに記憶し、
前記端末装置は、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置に配信される前記広告データに関連する前記広告位置情報とを地図上に表示する地図表示部を備える
請求項1に記載の配信システム。
【請求項3】
位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部を備えた配信システムが、
番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを前記広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、
を有する配信方法。
【請求項4】
番組のデータの配信先となる端末装置から、前記端末装置の位置情報を受信する受信ステップと、
前記端末装置の位置情報に応じた前記広告データを、位置情報と広告データとを対応付けて予め記憶している広告データ記憶部から読み出し、前記番組中の時間又は前記番組と他の番組との間の時間で、読み出した前記広告データを前記端末装置へ配信する配信制御ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−90107(P2013−90107A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228134(P2011−228134)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(510298300)株式会社マピオン (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(510298300)株式会社マピオン (2)
【Fターム(参考)】
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