説明

配線用床材

【課題】任意位置でのスムーズな配線立ち上げ等を確実に行うことが可能な配線用床材を提供する。
【解決手段】配線用溝を隔てて、配列され、平坦面からなる天面を有する複数の単位体と、前記配線用溝2に蓋体として装着され、前記天面と同一面を形成するカバー部材9とを有し、前記カバー部材9が、十字状のクロスカバー部10と、前記クロスカバー部の端面に、1辺が当接して設けられた4つのストレートカバー部11とを具備し、前記ストレートカバー部のカバー片11aが、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙を形成し得るように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線用床材に係り、特にオフィスなどで二重床内部に敷設された配線や配管などの配線類を必要とされる位置に応じて立ち上げ或いは引き出すことができる配線用床材に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス等においてOA機器の使用増大に伴い、それらの配線処理や管理・マネジメントの必要性が高まり、二重床パネルなど床置きタイプのフロアパネルの利用が拡大している。この床置きタイプのフロアパネルを用いることにより、レイアウトに応じてユーザーの必要とする使い勝手のよい床位置にある二重床面から配線類を取り出し、種々の配線器具類等を自在に設けることができるようになっている。また、特に配線類をOA機器の近くや、机・壁・柱回り等に立ち上げる、例えばOAタップ等に接続するために配線を二重床内部から立ち上げる必要性がある場合が多い。
【0003】
例えば、複数の支持体により内部に配線類空間が形成される二重床用構造体であって、該二重床用構造体の上面に配線類引出用領域が所定間隔毎に設けられ、該配線類引出用領域の少なくとも一部が打抜或いは切除で開口可能なものが提案されている(特許文献1)。
この二重床用構造体では、例えば、図15および図16に要部拡大図を示すように、天板付き単位体103が配線用溝を隔てて配列され、この配線用溝をクロスカバー部110と、ストレートカバー部111とでカバーして構成されている。ここで、ケーブル用の引き出し穴101は直径12mmのものが最多4か所/パネルであり、ひとつの引き出し穴101から1本のケーブルのみを取り出せる構造である。一方、学校のパソコン教室などでは一度に複数のケーブルを引き出したいという要望も出てきており、現場では、トレンチカバーを切断加工してケーブル引き出し用開口部を設けるなど、現場対応をしている状態であった。
【0004】
以上のように、この種の技術においては上記の各構造による対応で、施工の困難性、部品点数の増加、配線立上の取り扱いが面倒である等の問題は残るものの、床パネル、配線器具において配線の立ち上げ、引き出しを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−90325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術では以下のような問題がある。
まず、パネル1枚当たりのケーブル引き出し量が充分でない。このため、パネル1枚当たりのケーブル引き出し量を多くすることのできるフロアパネルへの要求が高まっている。
比較的大きな床パネル本体やキャビネット、配線器具本体に予め定めた位置にだけ配線取出用開口部が設けられているため、配線立上位置に自由度がなく、その設置時に配線立上位置が一義的に決められてしまい、例えばレイアウト変更を行いたい場合、あるいは使い勝手上など、任意の使用において最適な位置で正確に配線を立ち上げることは不可能である。
【0007】
また、床パネルに開口を設置する場合には、床パネル本体の厚さ部分に開口部が形成されることになるため、床パネルの強度維持を考慮する必要があり、材料・材質に応じて強度をもたせるように設計しなければならない。そのため、床パネルの設計を難しくし、構造の複雑化を招いていた。さらに、例えば床パネル本体に任意の位置で配線が立ち上げられるように、複数の配線立上用開口部を設けることも同様の理由で困難であった。
このように、用途によって引き出し箇所の多様化も望まれている。
【0008】
以上のように、一般に配線の立ち上げや取り出しは、例えばパネル材やボーダー材設置後の壁際・柱回り等においても、配線器具を設置する際にOA機器等のレイアウト状況によって必要となる場合があり、特に近年のOA機器利用の増大に伴い、一人一台パソコンを保有するオフィス環境の実情において、任意且つ最適な位置での良好な配線立上・引出に対するニーズが二重床業界等で非常に高まってきている。
【0009】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであって、パネル材やボーダー材として使用する二重床を構成するものであって、二重床内部に敷設された配線の立ち上げ或いは引き出しを極めて簡単な構成で容易且つ良好に行うことができ、パネル材1枚当たりのケーブル引き出し量を多くすることができるとともに、任意位置でのスムーズな配線立ち上げ等を確実に行うことが可能な配線用床材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の配線用床材は、配線用溝を隔てて、配列され、平坦面からなる天面を有する複数の単位体と、前記配線用溝に蓋体として装着され、前記天面と同一面を形成するカバー部材とを有し、前記カバー部材が、十字状のクロスカバー部と、前記クロスカバー部の端面に、1辺が当接して設けられた4つのストレートカバー部とを具備し、前記ストレートカバー部が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙を形成し得るように構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、ストレートカバー部が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙を形成し得るように構成されているため、配線用溝の幅方向全体にわたる間隙を有することで、単位面積当たりの配線類(ケーブル)引き出し量を多くすることができる。通常、4つの単位体毎に1つのクロスカバー部と4つのストレートカバー部とで構成される。そしてストレートカバー部の幅方向全体にわたって、配線用ケーブル引き出し用の間隙を形成し得るように構成されているため、この単位を1パネルとすると、パネル毎のケーブル引き出し量を多くすることができる。
【0011】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記ストレートカバー部の少なくとも一つが複数に分割されたカバー片で構成され、前記カバー片が着脱自在に構成されており、前記間隙は、前記カバー片の少なくとも一つを脱着することによって形成されるものを含む。
この構成によれば、カバー片の少なくとも一つを取り外すだけで、配線溝の幅方向全体にわたる間隙を形成することができ、この間隙から大量の配線を引き出すことができる。
【0012】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記ストレートカバー部の少なくとも一つが、異なる幅に分割され、大きさの異なるカバー片で構成されており、前記カバー片は、前記配線用溝に沿って平行移動可能であり、前記間隙の位置を調整可能であるものを含む。
この構成によれば、カバー片の少なくとも平行移動することで、配線引き出しのための位置を容易に調整することができる。
【0013】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記ストレートカバー部の少なくとも一つが折り曲げ可能に構成され、前記間隙は、前記ストレートカバー部の少なくとも一つを折り曲げることで形成されるものを含む。
この構成によれば、ストレートカバー部を折り曲げることで容易に配線引き出しのための間隙を形成することができる。
【0014】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記ストレートカバー部の少なくとも一つが、前記配線溝の幅方向に、折り曲げを容易にするための折り曲げ容易部を有するものを含む。
この構成によれば、折り曲げが容易となり、作業性が向上する。
【0015】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記折り曲げ容易部は、前記ストレートカバー部の厚さ方向に貫通する貫通穴の列であるものを含む。
この構成によれば、極めて簡単な構成で折り曲げが容易となり、作業性が向上する。
【0016】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記折り曲げ容易部は、折り曲げ線に沿って形成された凹部であるものを含む。
この構成によれば、強度の低下を抑制しつつ、折り曲げが容易となり、作業性が向上する。
【0017】
また、本発明は、上記配線用床材において、前記ストレートカバー部は、可撓性部材で構成されたものを含む。
この構成によれば、折り曲げが容易となり、作業性が向上する。
【0018】
また、本発明は、上記配線用床材において、天板表面から脚部を垂下させた天板付き単位体と、両側が脚部となった上方に開口した配線用溝が設けられ、前記配線用溝の開口にカバー部材が着脱自在に装着された溝付き単位体とを備え、天板付き単位体と溝付き単位体の上部を薄肉部で互いに連接すると共に、溝付き単位体の脚部の下部に脚部同士を互いに連結する底板部を有し、溝付き単位体の脚部の上部に上記蓋を受ける受け部を設け、受け部に対して蓋を係合させる嵌合部を具備したものを含む。
この構成によれば、各部の係合を確実にし、容易に配線取り出しの自由度の高い配線用床材を提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明してきたように、本発明によれば、ストレートカバー部が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙を形成し得るように構成されているため、配線用溝の幅方向全体にわたる間隙を有することで、単位面積当たりの配線類引き出し量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態1の配線用床材を示す1単位の斜視図
【図2】本実施の形態1の配線用床材を用いて3本の配線ケーブル20を取り出した状態を示す図
【図3】本実施の形態1のカバー部材の斜視図
【図4】本実施の形態1の配線用床材の上面図
【図5】本実施の形態1のカバー部材を外した状態を示す斜視図
【図6】本実施の形態1のカバー部材を外した状態の全体配線図を示す図
【図7】本実施の形態1の配線用床材の変形例1の上面図、(a)は配線ケーブル20を引き出さない状態、(b)乃至(d)は配線ケーブル20を引き出すための間隙Cを形成した状態を示す図
【図8】本実施の形態1の配線用床材の変形例2の上面図、(a)は配線ケーブル20を引き出さない状態、図8(b)は配線ケーブル20を引き出すための間隙Cを形成した状態を示す図
【図9】本実施の形態2の配線用床材の上面図
【図10】本実施の形態2の配線用床材におけるストレートカバー部の拡大斜視図
【図11】本実施の形態2の配線用床材におけるストレートカバー部の拡大断面図
【図12】図11の拡大断面図
【図13】本実施の形態2のカバー部材に配線ケーブル取り出し用の間隙を形成した状態を示す上面図
【図14】同要部拡大断面図
【図15】従来例の配線用床材を示す図
【図16】従来例の配線用床材を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施の形態の配線用床材を示す1単位の斜視図、図2は、同配線用床材を用いて3本の配線ケーブル20を取り出した状態を示す図、図3はカバー部材の斜視図、図4は配線用床材の上面図、図5は、カバー部材を外した状態を示す斜視図、図6は、カバー片11aを外した状態の全体配線図を示す図である。
この配線用床材は、配線用溝2を隔てて、配列され、平坦面からなる天板5を有する複数の単位体3と、前記配線用溝2に蓋体として装着され、前記天面と同一面を形成するカバー部材9とを有し、このカバー部材9が、十字状のクロスカバー部10と、前記クロスカバー部の端面に、1辺が当接して設けられた4つのストレートカバー部11とを具備し、前記ストレートカバー部11が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝2に連通する間隙12を形成し得るように構成される。
【0022】
本実施の形態の配線用床材1は、図1に示すように、フリーアクセスフロア置き敷きタイプの溝型フロアパネルを構成するものであり、部屋のフロア全体或いは一部に縦横に延びるように配線用溝2が形成され、全体が同じ表面高さとなった方形の配線用フロアパネルを構成する。全体図を、図6に示すように、分電室60から導出された配線用のケーブルを、配線用溝2を通して室内に張り巡らし、カバー部材の4つのストレートカバー部11の少なくとも一つに設けられたカバー片11aを脱着することで、間隙Cを形成し、ここから配線ケーブル20を導出する。
【0023】
この配線用床材1は、1乃至5に示す床ユニット4を複数配設して構成される。各床ユニット4は、縦横各3列、計9ブロックに分割され、4隅のブロックに4枚の天板付き単位体3が配設されている。この天板付き単位体3は、天板5下面の4隅から夫々脚部6を垂下して構成されている。そして配線用溝2の開口にはカバー部材9が着脱自在に装着され、下部に底板部が設けられている。そして、複数の小単位体を縦横格子状に配置することで配線用溝2を一定ピッチで縦横格子状に形成できるようになっている。
【0024】
配線用溝2のカバー部材9は、その上方から配線用溝2の内部を透視できるように透明或いは半透明の樹脂材料などで構成される。そこでカバー部材9を透明、或いは半透明材料で形成してどこに接続機器があるか一目でわかるようになっている。フリーアクセスフロアでは、配線替えが容易であることが重要課題の1つであるが、この構成によれば、配線用溝2にカバー部材9を配置したままでも配線用溝2内の配線状態がわかるため、配線替えの際にはどこにどの接続機器があるのか理解することができ、当該部分のカバー部材を配線周辺の配線用溝2のカバー部材9を取外すことなく配線替えを行うことができる。
【0025】
このカバー部材9は、図3および4に示すように、縦横の交差部2aに装着されるクロスカバー部10と、交差部2a以外の溝部2bに装着されるストレートカバー部11とで構成されている。そして、ストレートカバー部11のうち一枚は長さ1対2となるように2分割され、2つのカバー片11a、11bで構成され、脱着可能となっている、また、ストレートカバー部11のうち残る3枚は同一サイズとなっている。またクロスカバー部10の一辺のサイズはストレートカバー部11の短手方向の一辺すなわちストレートカバー部の幅と同一となっている。
【0026】
また、天板付き単位体3の天板5は、図6に示すように、ストレートカバー部11の縦寸法と同一寸法の正方形状に形成される。本実施の形態では、ストレートカバー部の幅L0は165mm程度、1単位の幅Lは500mm程度に設定されており、これら床ユニット4を複数並べて溝付き単位体の配線用溝2が縦横に交差するようにして本発明の実施の形態1の配線用床材1が形成される。
なお、各床ユニットへの天板付き単位体3の天板5あるいはカバー部の固定については図示しない小突起と凹部との係合により、行うようにしてもよい。
【0027】
この構成によれば、ストレートカバー部が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙Cを形成し得るように構成されているため、単位面積当たりの配線類(ケーブル)引き出し量を複数本にすることができる。
【0028】
また、カバー片の少なくとも平行移動することで、配線引き出しのための位置を容易に調整することができる。
【0029】
前記実施の形態1では、ストレートカバー部を2分割した例について説明したが、図7(a)および(b)に変形例1を示すように、3分割としカバー片11a,11b、11cで構成し、そのいずれかを外すことで、間隙Cを形成するようにしてもよい。
図7(a)は配線ケーブル20を引き出さない状態、図7(b)乃至(d)は配線ケーブル20を引き出すための間隙Cを形成した状態を示す。図7(c)はカバー片11a,11bの2つを外し2倍の大きさの間隙Cを形成したものである。
かかる構成によれば、カバー片を動かすことで配線ケーブル取り出し位置を調整することができ種々の対応が可能である。
【0030】
また、前記実施の形態1では、ストレートカバー部を1対2の幅で2分割した例について説明したが、図8(a)および(b)に変形例2を示すように、等分して2分割としてもよい。この場合もカバー片11a,11bのいずれかを外すことで、間隙Cを形成する。
図8(a)は配線ケーブル20を引き出さない状態、図8(b)は配線ケーブル20を引き出すための間隙Cを形成した状態を示す。
かかる構成によれば、カバー片を動かすことで配線ケーブル取り出し位置を調整することができ種々の対応が可能である。
【0031】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。
図9に本実施の形態2の配線用床材の上面図、図10にストレートカバー部11Sの斜視図、図11に図10のA−A断面図、図12に要部拡大断面図を示す。図13および14は配線ケーブル20を引き出すための間隙を形成した状態を示す上面図および要部拡大断面図である。
前記実施の形態1では、ストレートカバー部を複数のカバー片に分割した例について説明したが、本実施の形態では、4つのストレートカバー部11のうちの一つであるストレートカバー部11Sが折り曲げ可能に構成され、前記ストレートカバー部の少なくとも一つを折り曲げることで配線引き出しのための間隙Cを形成できるようにしたものである。
このストレートカバー部11Sは、可撓性樹脂で構成されている。
【0032】
そして配線用溝2の幅方向に沿って、折り曲げを容易にするための折り曲げ容易部12としてストレートカバー部の厚さ方向に貫通する貫通穴列を有している。
さらに、図11および12に示すように、ストレートカバー部11の少なくとも一つ11Sを折り曲げることで配線引き出しのための間隙Cを形成できる。また折り曲げ線に沿って凹部13を形成し、さらに、折り曲げを容易にしている。
【0033】
この構成によれば、極めて簡単な構成で折り曲げが容易となり、図13および14に示すように、配線ケーブル20を引き出すために十分な間隙Cを形成することができ、設置作業性が向上する。
また、折り曲げ線に沿って凹部13を形成しているため、強度の低下を抑制しつつ、折り曲げが容易となり、作業性が向上する。
【0034】
なお前記実施の形態では、前記ストレートカバー部のうち1つのみを、可撓性樹脂で構成したが、すべてを可撓性樹脂で構成してもよい。これにより、若干の位置ずれの吸収も可能であり、ストレートカバー部を入れ替えたりすることなく、所望の位置のストレートカバー部を折り曲げることで容易に配線ケーブル引き出し用の間隙を形成することが可能となる。
【符号の説明】
【0035】
1 配線用床材
2 配線用溝
3 天板付き単位体
4 床ユニット
5 天板
6 脚部
9 カバー部材
10 クロスカバー部
11、11S ストレートカバー部
11a、11b、11c カバー片
20 配線ケーブル
60 分電室
101 引き出し穴
103 天板付き単位体
110 クロスカバー部
111 ストレートカバー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線用溝を隔てて、配列され、平坦面からなる天面を有する複数の単位体と、
前記配線用溝に蓋体として装着され、前記天面と同一面を形成するカバー部材とを有し、
前記カバー部材が、
十字状のクロスカバー部と、
前記クロスカバー部の端面に、1辺が当接して設けられた4つのストレートカバー部とを具備し、
前記ストレートカバー部が、その幅方向全体にわたって、前記配線用溝に連通する間隙を形成し得るように構成された配線用床材。
【請求項2】
請求項1に記載の配線用床材であって、
前記ストレートカバー部の少なくとも一つが複数に分割されたカバー片で構成され、前記カバー片が着脱自在に構成されており、
前記間隙は、前記カバー片の少なくとも一つを脱着することによって形成される配線用床材。
【請求項3】
請求項2に記載の配線用床材であって、
前記ストレートカバー部の少なくとも一つが、異なる幅に分割され、大きさの異なるカバー片で構成されており、
前記カバー片は、前記配線用溝に沿って平行移動可能であり、前記間隙の位置を調整可能である配線用床材。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の配線用床材であって、
前記ストレートカバー部の少なくとも一つが折り曲げ可能に構成され、
前記間隙は、前記ストレートカバー部の少なくとも一つを折り曲げることで形成される配線用床材。
【請求項5】
請求項4に記載の配線用床材であって、
前記ストレートカバー部の少なくとも一つが、前記配線溝の幅方向に、折り曲げを容易にするための折り曲げ容易部を有する配線用床材。
【請求項6】
請求項5に記載の配線用床材であって、
前記折り曲げ容易部は、前記ストレートカバー部の厚さ方向に貫通する貫通穴の列である配線用床材。
【請求項7】
請求項5または6に記載の配線用床材であって、
前記折り曲げ容易部は、折り曲げ線に沿って形成された凹部である配線用床材。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の配線用床材であって、
前記ストレートカバー部は、可撓性部材で構成された配線用床材。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の配線用床材であって、
天板表面から脚部を垂下させた天板付き単位体と、
両側が脚部となった上方に開口した配線用溝が設けられ、前記配線用溝の開口にカバー部材が着脱自在に装着された溝付き単位体とを備え、天板付き単位体と溝付き単位体の上部を薄肉部で互いに連接すると共に、溝付き単位体の脚部の下部に脚部同士を互いに連結する底板部を有し、溝付き単位体の脚部の上部に上記蓋を受ける受け部を設け、受け部に対して蓋を係合させる嵌合部を具備した配線用床材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−26866(P2011−26866A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174462(P2009−174462)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】