説明

配線用床板、および配線用床構造

【課題】 安価に製造することができ、かつ、がたつきによる衝突音を低減することができる、配線用床板を提供する。
【解決手段】 配線用床板としての第1床板1は、可燃材料により形成された床板本体1aと、その床板本体1aが配線空間4に露出しないように、その床板本体1aの下面1bを覆う耐火紙1cとを備えている。また、床板本体1aの下面1bの、支持部材3に支持される被支持面1d、1dは、凹部1e、1eと凸部1f、1fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、配線空間を形成するための配線用床板、および配線用床構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配線空間を形成するための配線用床構造には、図22に示すものがあった(例えば、特許文献1参照)。この配線用床構造51は、基礎床面52に配置される支持部材53、53と、それら支持部材53、53の周縁に形成された支持面53a、53aに架け渡されるように載置される配線用床板54とで構成された。この配線用床板54は、耐火性および強度を確保するために、金属製であるのが一般的であった。こうして、配線用床板54の下方に、ケーブル56が収容される配線空間55が形成された。
【特許文献1】特開2000−145112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の配線用床構造51においては、配線用床板54は、金属性であったため、製造コストが高くついた。
また、基礎床面52の不陸などにより、支持部材53における、支持面53aの高さが均一でない場合、配線用床板54を踏む等して押圧した際に、その配線用床板54が支持面53a上でがたつき、衝突音を発生させる虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、安価に製造することができ、かつ、がたつきによる衝突音を低減することができる、配線用床板、および配線用床構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明に係る配線用床板、および配線用床構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る配線用床板は、下方に配線空間を形成すべく、支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板であって、可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体が少なくとも前記配線空間に露出しないように、前記床板本体の下面を覆う耐火紙とを備える。そして、前記床板本体の下面の、前記支持部材に支持される被支持面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成される。
この配線用床板によると、床板本体が配線空間に露出しないように、床板本体の下面を耐火紙で覆うことで、万が一ケーブルから出火しても、床板本体に燃え移りにくい。したがって、床板本体の材料選択の幅が広がり、その床板本体に安価な可燃材料を用いることが可能となる。
そして、床板本体の下面の被支持面を、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成することで、その被支持面の凹部によって、支持部材に対する配線用床板のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。
【0005】
また、請求項2に記載の配線用床板は、請求項1に記載の配線用床板において、前記耐火紙は、前記被支持面を含めて前記床板本体の下面の略全面を覆うように設けられる。このように、耐火紙を、被支持面を含めて床板本体の下面の略全面を覆うように設けることで、配線用床板の耐火性をより高めることができる。しかも、被支持面と支持部材との間に介在する耐火紙が、支持部材に対する配線用床板のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。
【0006】
また、請求項3に記載の配線用床板は、請求項2に記載の配線用床板において、前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部は、その被支持面対応部と前記被支持面との間に、その被支持面の凹部部分で空隙を形成するように設けられる。
【0007】
また、請求項4に記載の配線用床板は、請求項2に記載の配線用床板において、前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部は、その被支持面に倣って凹凸状に形成される。
【0008】
また、請求項5に記載の配線用床板は、請求項1に記載の配線用床板において、前記耐火紙は、前記被支持面を除いて前記床板本体の下面を覆うように設けられる。
【0009】
また、請求項6に記載の配線用床板は、下方に配線空間を形成すべく、支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板であって、可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体の下面の略全面を覆う耐火紙とを備える。ここで、前記床板本体の下面の、前記支持部材に支持される被支持面は、平坦に形成される。そして、前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部の、下面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成される。
この配線用床板によると、床板本体の下面の略全面を耐火紙で覆うことで、万が一ケーブルから出火しても、床板本体に燃え移りにくい。したがって、床板本体の材料選択の幅が広がり、その床板本体に安価な可燃材料を用いることが可能となる。
また、耐火紙の被支持面対応部の下面を、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成することで、その耐火紙が、支持部材に対する配線用床板のがたつきを効率良く吸収し、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。
【0010】
また、請求項7に記載の配線用床板は、請求項6に記載の配線用床板において、前記被支持面対応部は、その被支持面対応部と前記被支持面との間に空隙を形成するように波状に形成される。このように、耐火紙の被支持面対応部を波状に形成して、その被支持面対応部と床板本体の被支持面との間に空隙を形成することで、その耐火紙が、支持部材に対する配線用床板のがたつきを一層効率良く吸収し、そのがたつきによる衝突音を一層低減することができる。
【0011】
また、請求項8に記載の配線用床板は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の配線用床板において、前記床板本体は、木材からなる。
【0012】
また、請求項9に記載の配線用床板は、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の配線用床板において、前記床板本体は、合成樹脂材からなる。
【0013】
また、請求項10に記載の配線用床構造は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の配線用床板と、その配線用床板が載置される前記支持部材とからなる。
【0014】
また、請求項11に記載の配線用床構造は、支持部材と、下方に配線空間を形成すべく、前記支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板とからなる。ここで、前記配線用床板は、可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体が少なくとも前記配線空間に露出しないように、前記床板本体の下面を覆う耐火紙とを備える。そして、前記支持部材の、前記配線用床板を支持する支持面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成される。
この配線用床構造によると、床板本体が配線空間に露出しないように、床板本体の下面を耐火紙で覆うことで、万が一ケーブルから出火しても、床板本体に燃え移りにくい。したがって、床板本体の材料選択の幅が広がり、その床板本体に安価な可燃材料を用いることが可能となる。
そして、支持部材の支持面を、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成することで、その支持面の凹部によって、支持部材に対する配線用床板のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。特に、耐火紙が、床板本体の下面の略全面を覆う場合は、配線用床板の耐火性をより高めることができる。しかも、床板本体の下面と、支持部材の支持面との間に介在する耐火紙が、支持部材に対する配線用床板のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る配線用床板、および配線用床構造によれば、床板本体が配線空間に露出しないように、床板本体の下面を耐火紙で覆うことで、床板本体の材料選択の幅が広がり、その床板本体に安価な可燃材料を用いることが可能となるため、配線用床板、および配線用床構造を安価に製造することができる。
また、床板本体の下面の被支持面を凹凸状に形成したり(請求項1、およびその引用請求項)、耐火紙の被支持面対応部の下面を凹凸状に形成したり(請求項6、およびその引用請求項)、支持部材の支持面を凹凸状に形成したり(請求項11)することで、支持部材に対する配線用床板のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明に係る配線用床板、および配線用床構造を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は、この発明に係る配線用床板、および配線用床構造の、第一の実施の形態を示す。図中符号1は、配線用床板としての第1床板である。2は、配線用床板としての第2床板である。3は、第1床板1および第2床板2が載置される支持部材である。1Sは、配線用床構造としての第1床構造であって、前記第1床板1と前記支持部材3とからなる。2Sは、配線用床構造としての第2床構造であって、前記第2床板2と前記支持部材3とからなる。
【0017】
第1床板1は、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材3、3に架け渡されるように載置される。ここで、第1床板1は、可燃材料により形成された床板本体1aと、床板本体1aが少なくとも配線空間4に露出しないように、その床板本体1aの下面1bを覆う耐火紙1cとを備える。そして、床板本体1aの下面1bの、支持部材3に支持される被支持面1dは、凹部1eと凸部1fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。
【0018】
同様に、第2床板2は、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材3、3に架け渡されるように載置される。ここで、第2床板2は、可燃材料により形成された床板本体2aと、床板本体2aが少なくとも配線空間4に露出しないように、その床板本体2aの下面2bを覆う耐火紙2cとを備える。そして、床板本体2aの下面2bの、支持部材3に支持される被支持面2dは、凹部2eと凸部2fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。
【0019】
具体的には、第1床板1においては、床板本体1aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体1aの平面視は矩形(詳細には、長方形)で、その下面1bの、両端部分(図示実施の形態においては、長手方向と直交する方向の両端部分)に、帯状の前記被支持面1d、1dが設けられている(図1、図2参照)。ここで、床板本体1aの下面1bの、被支持面1d、1dを除いた中央面1hは、平坦に形成されている。そして、被支持面1d、1dには、中央面1hより若干下がった凹部1e、1eと、中央面1hと同一の高さを有する凸部1f,1fとが、被支持面1d、1dの長手方向に沿って交互に連続するように形成されている。また、耐火紙1cは、被支持面1d、1dを含めて床板本体1aの下面1bの略全面を覆うように設けられている。ここで、特に、耐火紙1cの、被支持面1dを覆う被支持面対応部1iは、その被支持面対応部1iと被支持面1dとの間に、その被支持面1dの凹部1e、1e部分で空隙を形成するように設けられている。すなわち、耐火紙1cは、被支持面対応部1iを含めた全体が張った状態で、床板本体1aの下面1bに張り付けられる。
【0020】
また、第2床板2においては、床板本体2aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体2aの平面視は矩形(詳細には、正方形)で、その下面2bの四隅に、前記被支持面2d、2dが設けられている(図3、図4参照)。ここで、床板本体2aの下面2bの、被支持面2d、2dを除いた中央面2hは、平坦に形成されている。そして、被支持面2d、2dには、中央面2hより若干下がった凹部2e、2eと、中央面2hと同一の高さを有する凸部2f,2fとが、下面2bの、一方の対向する辺に沿って交互に連続するように形成されている。また、耐火紙2cは、被支持面2d、2dを含めて床板本体2aの下面2bの略全面を覆うように設けられている。ここで、特に、耐火紙2cの、被支持面2dを覆う被支持面対応部2iは、その被支持面対応部2iと被支持面2dとの間に、その被支持面2dの凹部2e、2e部分で空隙を形成するように設けられている。すなわち、耐火紙2cは、被支持面対応部2iを含めた全体が張った状態で、床板本体2aの下面2bに張り付けられる。
【0021】
支持部材3は、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料からなり、平面視が略正方形の上面3aが、平らな所定高さに形成されている(図5参照)。そして、上面3aの前後左右の縁部に、帯状に一段下がって、第1床板1(詳細には、被支持面1d)を支持する第1支持面3bが形成されている。また、上面3aの四隅の縁部に、第2床板2(詳細には、被支持面2d)を支持する第2支持面3cが、第1支持面3bと同一の高さに形成されている。また、支持部材3には、下方に弾性変形可能で、配線空間4内に収容されるケーブル5の飛び出しを防止する飛出防止片3dが、支持部材3と一体に合成樹脂で成形されている。そして、支持部材3、3は、縦横の配線空間4を形成するように、基礎床面6上に、所定の間隔を置いて前後左右に並んで配置される。このとき、支持部材3、3は、連結具3eによって連結される。
【0022】
そして、前後あるいは左右に隣り合う2つの支持部材3、3の、向かい合う側の、第1支持面3b、3bに架け渡されるように、第1床板1が載置される(図6、図7参照)。このとき、第1床板1は、その被支持面1d、1d(詳細には凸部1f、1f)が、耐火紙1c(詳細には、被支持面対応部1i、1i)を介して、第1支持面3b、3bに当たることとなる。また、前後左右に隣り合う4つの支持部材3、3の、向かい合う側の、第2支持面3c、3cに架け渡されるように、第2床板2が載置される(図6、図8参照)。このとき、第2床板2は、その被支持面2d、2d(詳細には、凸部2f、2f)が、耐火紙2c(詳細には、被支持面対応部2i、2i)を介して、第2支持面3c、3cに当たることとなる。そして、支持部材3の上面3aと、第1および第2床板1、2の上面1g、2gとで、新たに床面が形成される。
【0023】
次に、以上の構成からなる、第1および第2床板1、2を含む床構造1S、2Sの作用効果について説明する。第1床板1における床板本体1aには、その下面1bの略全面を覆うように耐火紙1cが張り付けられている。同様に、第2床板2における床板本体2aには、その下面2bの略全面を覆うように耐火紙2cが張り付けられている。これにより、床板本体1a、2aは、配線空間4に露出せず、万が一ケーブル5から出火しても、床板本体1a、2aには燃え移りにくい。したがって、床板本体1a、2aの材料選択の幅が広がり、その床板本体1a、2aに安価な可燃材料を用いることが可能となる。このため、第1および第2床板1、2、並びに床構造1S、2Sを安価に製造することができる。
【0024】
また、第1床板1における床板本体1aの被支持面1d、1dを、凹部1e、1eと凸部1f、1fとが交互に連続する凹凸状に形成することで、その被支持面1d、1dの凹部1e、1eによって、支持部材3に対する第1床板1のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、被支持面1dと支持部材3(詳細には、支持面3b)との間に介在する耐火紙1c(詳細には、被支持面対応部1i)が、支持部材3に対する第1床板1のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。同様に、第2床板2における床板本体2aの被支持面2d、2dを、凹部2e、2eと凸部2f、2fとが交互に連続する凹凸状に形成することで、その被支持面2d、2dの凹部2e、2eによって、支持部材3に対する第2床板2のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、被支持面2dと支持部材3(詳細には、支持面3c)との間に介在する耐火紙2c(詳細には、被支持面対応部2i)が、支持部材3に対する第2床板2のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。
【0025】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、床板本体1a、2aや支持部材3は、プラスチック廃棄物により形成されてもよい。また、床板本体1a、2aは、合成樹脂材料に限定されず、木材など、他の可燃材料により形成されてもよい。また、支持部材3は、合成樹脂材料に限定されず、他の可燃材料により形成されてもよい。
【0026】
また、第1床板1と第2床板2とが一体となっていてもよい。例えば、床板本体1aと床板本体2aとに一体に合成樹脂で成形されるヒンジ部を設けてもよいし、第1床板1と第2床板2とを、ヒンジ機能を有するヒンジ金具などで接合してもよい。
【0027】
また、床板本体1aの下面1bの中央面1h、および床板本体2aの下面2bの中央面2hは、平坦に形成されていなくてもよい。
【0028】
また、耐火紙1cは、床板本体1aの下面1bの全面を覆うように設けられていなくても、例えば、図9に示すように、被支持面1d、1dを除いて床板本体1aの下面1bを覆うように、すなわち、中央面1hのみを覆うように設けられていてもよいし、あるいは、図10に示すように、被支持面1d、1dの一部(図示実施の形態においては、長手方向と直交する方向の両極端部)を除いて床板本体1aの下面1bを覆うように設けられていてもよい。同様に、耐火紙2cは、床板本体2aの下面2bの全面を覆うように設けられていなくても、例えば、被支持面2d、2dを除いて床板本体2aの下面2bを覆うように、すなわち、中央面2hのみを覆うように設けられていてもよいし、あるいは、被支持面2d、2dの一部を除いて床板本体2aの下面2bを覆うように設けられていてもよい。
【0029】
また、耐火紙1cの被支持面対応部1iは、その被支持面対応部1iと被支持面1dとの間に、その被支持面1dの凹部1e、1e部分で空隙を形成するように設けられていなくても、例えば、図11に示すように、被支持面1dの凹部1e、1eと凸部1f、1fとに倣って凹凸状に形成されていてもよい。同様に、耐火紙2cの被支持面対応部2iは、その被支持面対応部2iと被支持面2dとの間に、その被支持面2dの凹部2e、2e部分で空隙を形成するように設けられていなくても、例えば、被支持面2dの凹部2e、2eと凸部2f、2fとに倣って凹凸状に形成されていてもよい
【0030】
また、凹部1e、1eは、中央面1hより若干下がっていなくてもよいし、凸部1f、1fは、中央面1hと同一の高さを有していなくてもよい。同様に、凹部2e、2eは、中央面2hより若干下がっていなくてもよいし、凸部2f、2fは、中央面2hと同一の高さを有していなくてもよい。
【0031】
また、被支持面1dに形成される凹部1e、1eと凸部1f,1fとは、被支持面1dの長手方向に沿って交互に連続していなくても、凹部に対して、凸部、例えば先細り状、錐状あるいは柱状等の凸部が点在するように形成されることで、凹部と凸部とが交互に連続していてもよい。同様に、被支持面2dに形成される凹部2e、2eと凸部2f,2fとは、床板本体2aの下面2bの、一方の対向する辺に沿って交互に連続していなくても、凹部に対して、凸部、例えば先細り状、錐状あるいは柱状等の凸部が点在するように形成されることで、凹部と凸部とが交互に連続していてもよい。
【0032】
また、支持部材3の上面3aは、平面視が略正方形でなくても、長方形や三角形など、その他の形であってもよい。
【0033】
また、支持部材3の第1支持面3bと第2支持面3cとが、同一の高さに形成されていなくてもよい。
【0034】
また、支持部材3には、飛出防止片3dが設けられていなくてもよい。また、支持部材3は、連結具3eによって連結されていなくてもよい。
【0035】
また、支持部材3の上面3aと、第1および第2床板1、2の上面1g、2gとで、新たに床面を形成しなくても、例えば、図12に示す配線用床構造41Sのように、配線用床板41の上面41gのみで、新たに床面を形成してもよい。この配線用床構造41Sは、根太材形状の支持部材43と、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材43に架け渡されるように載置される前記配線用床板41とからなる。ここで、配線用床板41は、可燃材料により形成された床板本体41aと、その床板本体41aが少なくとも配線空間4に露出しないように、床板本体41aの下面41bを覆う耐火紙41cとを備える。そして、床板本体41aの下面41bの、支持部材43の支持面43bに支持される被支持面41d、41dが、凹部41e、41eと凸部41f、41fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。この配線用床構造41Sによれば、被支持面41d、41dの凹部41e、41eによって、支持部材43に対する配線用床板41のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、被支持面41dと支持部材43(詳細には、支持面43b)との間に介在する耐火紙41c(詳細には、被支持面対応部41i)が、支持部材43に対する配線用床板41のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。
【0036】
図13〜図16は、この発明に係る配線用床板、および配線用床構造の、第二の実施の形態を示す。この第二の実施の形態においては、第一の実施の形態と比較して、配線用床板の下面、およびその下面を覆う耐火紙の形態が異なるのみで、配線用床板の載置される支持部材は、第一の実施の形態で示した支持部材3と同一である。図中符号11は、配線用床板としての第1床板である。12は、配線用床板としての第2床板である。11Sは、配線用床構造としての第1床構造であって、前記第1床板11と支持部材3とからなる。12Sは、配線用床構造としての第2床構造であって、前記第2床板12と支持部材3とからなる。
【0037】
第1床板11は、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材3、3に架け渡されるように載置される。ここで、第1床板11は、可燃材料により形成された床板本体11aと、床板本体11aの下面11bの略全面を覆う耐火紙11cとを備える。また、床板本体11aの下面11bの、支持部材3に支持される被支持面11dは、平坦に形成される。そして、耐火紙11cの、被支持面11dを覆う被支持面対応部11iの、下面は、凹部11eと凸部11fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。
【0038】
同様に、第2床板12は、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材3、3に架け渡されるように載置される。ここで、第2床板12は、可燃材料により形成された床板本体12aと、床板本体12aの下面12bの略全面を覆う耐火紙12cとを備える。また、床板本体12aの下面12bの、支持部材3に支持される被支持面12dは、平坦に形成される。そして、耐火紙12cの、被支持面12dを覆う被支持面対応部12iの、下面は、凹部12eと凸部12fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。
【0039】
具体的には、第1床板11においては、床板本体11aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体11aの平面視は矩形(詳細には、長方形)で、その下面11bの、両端部分(図示実施の形態においては、長手方向と直交する方向の両端部分)に、帯状の前記被支持面11d、11dが設けられている(図13参照)。ここで、被支持面11d、11dを含めて床板本体11aの下面11bの全体が、平坦に形成されている。そして、耐火紙11cが、床板本体11aの下面11bの略全面を覆うように張り付けられている。図示実施の形態においては、耐火紙11cは、前記被支持面対応部11iが、その被支持面対応部11iと被支持面11dとの間に空隙を形成するように波状に形成されている。詳細には、耐火紙11cは、被支持面対応部11i、11iを含めた全体が波状に形成されて、床板本体11aの下面11bに、被支持面11d、11dの長手方向に沿って凹部11e、11eと凸部11f、11fとが交互に連続するように張り付けられている。
【0040】
また、第2床板12においては、床板本体12aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体12aの平面視は矩形(詳細には、正方形)で、その下面12bの四隅に、被支持面12d、12dが設けられている(図14参照)。ここで、被支持面12d、12dを含めて床板本体12aの下面12bの全体が、平坦に形成されている。そして、耐火紙12cが、床板本体12aの下面12bの略全面を覆うように張り付けられている。図示実施の形態においては、耐火紙12cは、前記被支持面対応部12iが、その被支持面対応部12iと被支持面12dとの間に空隙を形成するように波状に形成されている。詳細には、耐火紙12cは、被支持面対応部12i、12iを含めた全体が波状に形成され、床板本体12aの下面12bに、その下面12bの一方の対向する辺に沿って、凹部12e、12eと凸部12f、12fとが交互に連続するように張り付けられている。
【0041】
そして、前後あるいは左右に隣り合う2つの支持部材3、3の、向かい合う側の、第1支持面3b、3bに架け渡されるように、第1床板11が載置される(図15参照)。このとき、第1床板11は、その被支持面11d、11dが、耐火紙11cを介して、第1支持面3b、3bに当たることとなる。また、前後左右に隣り合う4つの支持部材3、3の、向かい合う側の、第2支持面3c、3cに架け渡されるように、第2床板12が載置される(図16参照)。このとき、第2床板12は、その被支持面12d、12dが、耐火紙12cを介して、第2支持面3c、3cに当たることとなる。そして、支持部材3の上面3aと、第1および第2床板11、12の上面11g、12gとで、新たに床面が形成される。
【0042】
次に、以上の構成からなる、第1および第2床板11、12を含む床構造11S、12Sの作用効果について説明する。第1床板11における床板本体11aには、その下面11bの略全面を覆うように耐火紙11cが張り付けられている。同様に、第2床板12における床板本体12aには、その下面12bの略全面を覆うように耐火紙12cが張り付けられている。これにより、床板本体11a、12aは、配線空間4に露出せず、万が一ケーブル5から出火しても、床板本体11a、12aには燃え移りにくい。したがって、床板本体11a、12aの材料選択の幅が広がり、その床板本体11a、12aに安価な可燃材料を用いることが可能となる。このため、第1および第2床板11、12、並びに床構造11S、12Sを安価に製造することができる。
【0043】
また、第1床板11における耐火紙11cの、被支持面対応部11i、11iを含めた全体を波状に形成して、その被支持面対応部11i、11iと、床板本体11aの被支持面11d、11dとの間に空隙を設けることで、その耐火紙11cが、支持部材3に対する配線用床板11のがたつきを効率良く吸収し、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。同様に、第2床板12における耐火紙12cの、被支持面対応部12i、12iを含めた全体を波状に形成して、その被支持面対応部12i、12iと、床板本体12aの被支持面12d、12dとの間に空隙を設けることで、その耐火紙12cが、支持部材3に対する配線用床板12のがたつきを効率良く吸収し、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。
【0044】
なお、第二の実施の形態に係る発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、床板本体11a、12aは、プラスチック廃棄物により形成されてもよい。また、床板本体11a、12aは、合成樹脂材料に限定されず、木材など、他の可燃材料により形成されてもよい。
【0045】
また、第1床板11と第2床板12とが一体となっていてもよい。例えば、床板本体11aと床板本体12aとに一体に合成樹脂で成形されるヒンジ部を設けてもよいし、第1床板11と第2床板12とを、ヒンジ機能を有するヒンジ金具などで接合してもよい。
【0046】
また、床板本体11aの下面11bの、被支持面11d、11dを除いた部分は、平坦に形成されていなくてもよい。同様に、床板本体12aの下面12bの、被支持面12d、12dを除いた部分は、平坦に形成されていなくてもよい。
【0047】
また、耐火紙11cの、被支持面対応部11i、11iを除いた部分は、波状に形成されていなくてもよい。同様に、耐火紙12cの、被支持面対応部12i、12iを除いた部分は、波状に形成されていなくてもよい。
【0048】
また、耐火紙11cの被支持面対応部11i、11iは、波状に形成されていなくても、耐火紙の厚さが変化することで、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成されていてもよい。同様に、耐火紙12cの被支持面対応部12i、12iは、波状に形成されていなくても、耐火紙の厚さが変化することで、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成されていてもよい。
【0049】
図17〜図20は、この発明に係る配線用床板、および配線用床構造の、第三の実施の形態を示す。図中符号21は配線用床板としての第1床板である。22は、配線用床板としての第2床板である。23は、第1床板21および第2床板22が載置される支持部材である。21Sは、配線用床構造としての第1床構造であって、前記第1床板21と前記支持部材23とからなる。22Sは、配線用床構造としての第2床構造であって、前記第2床板22と前記支持部材23とからなる。
【0050】
第1床板21は、可燃材料により形成された床板本体21aと、床板本体21aが少なくとも配線空間4に露出しないように、床板本体21aの下面21bを覆う耐火紙21cとを備える。同様に、第2床板22は、可燃材料により形成された床板本体22aと、床板本体22aが少なくとも配線空間4に露出しないように、床板本体22aの下面22bを覆う耐火紙22cとを備える。
【0051】
また、支持部材23の、第1床板21を支持する支持面としての、第1支持面23aは、第1凹部23bと第1凸部23cとが交互に連続する凹凸状に形成されている。また、支持部材23の、第2床板22を支持する支持面としての、第2支持面23dは、第2凹部23eと第2凸部23fとが交互に連続する凹凸状に形成されている。
【0052】
具体的には、第1床板21においては、床板本体21aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体21aの平面視は矩形(詳細には、長方形)で、その下面21bの全面が、平坦に形成されている。そして、その下面21bの略全面を覆うように、耐火紙21cが張り付けられている。また、第2床板22においては、床板本体22aは、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料により形成されている。この床板本体22aの平面視は矩形(詳細には、正方形)で、その下面22bの全面が、平坦に形成されている。そして、その下面22bの略全面を覆うように、耐火紙22cが張り付けられている。
【0053】
支持部材23は、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂材料からなり、平面視が略正方形の上面23gが、平らな所定高さに形成されている(図17参照)。そして、上面23gの前後左右の縁部に、帯状に一段下がって、第1床板21を支持する前記第1支持面23aが形成されている。また、上面23gの四隅の縁部に、第2床板22を支持する前記第2支持面23dが、第1支持面23aと同一の高さに形成されている。ここで、第1支持面23aは、前記第1凹部23bと前記第1凸部23cとが、第1支持面23aの長手方向に連続するように形成されている。また、第2支持面23dは、前記第2凹部23eと前記第2凸部23fとが、一方向(図17においては、左右方向)に沿って交互に連続するように形成されている。また、支持部材23には、下方に弾性変形可能で、配線空間4内に収容されるケーブル5の飛び出しを防止する飛出防止片23hが、支持部材23と一体に合成樹脂で成形されている。そして、支持部材23、23は、縦横の配線空間4を形成するように、基礎床面6上に、所定の間隔を置いて前後左右に並んで配置される。このとき、支持部材23、23は、連結具23iによって連結されている。
【0054】
そして、前後あるいは左右に隣り合う2つの支持部材23、23の、向かい合う側の、第1支持面23a、23aに架け渡されるように、第1床板21が載置される(図18、図19参照)。このとき、第1床板21は、その床板本体21aの下面21bが、耐火紙21cを介して、第1支持面23a、23a(詳細には、第1凸部23c、23c)に当たることとなる。また、前後左右に隣り合う4つの支持部材23、23の、向かい合う側の、第2支持面23d、23dに架け渡されるように、第2床板22が載置される(図18、図20)。このとき、第2床板22は、その床板本体22aの下面22bが、耐火紙22cを介して、第2支持面23d、23d(詳細には、第2凸部23f、23f)に当たることとなる。そして、支持部材23の上面23gと、第1および第2床板21、22の上面21g、22gとで、新たに床面が形成される。
【0055】
次に、以上の構成からなる、第1および第2床板21、22を含む床構造21S、22Sの作用効果について説明する。第1床板21における床板本体21aには、その下面21bの略全面を覆うように耐火紙21cが張り付けられている。同様に、第2床板22における床板本体22aには、その下面22bの略全面を覆うように耐火紙22cが張り付けられている。これにより、床板本体21a、22aは、配線空間4に露出せず、万が一ケーブル5から出火しても、床板本体21a、22aには燃え移りにくい。したがって、床板本体21a、22aの材料選択の幅が広がり、その床板本体21a、22aに安価な可燃材料を用いることが可能となる。このため、第1および第2床板、21、22、並びに床構造21S、22Sを安価に製造することができる。
【0056】
また、支持部材23の第1支持面23a、23aを、第1凹部23b、23bと第1凸部23c、23cとが交互に連続する凹凸状に形成することで、その支持面23a,23aの第1凹部23b、23bによって、支持部材23に対する第1床板21のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、床板本体21aの下面21bと支持部材23(詳細には、第1支持面23a)との間に介在する耐火紙21cが、支持部材23に対する第1床板21のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減させることができる。同様に、支持部材23の第2支持面23d、23dを、第2凹部23e、23eと第2凸部23f、23fとが交互に連続する凹凸状に形成することで、その被支持面23d、23dの第2凹部23e、23eによって、支持部材23に対する第2床板22のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、床板本体22aの下面22bと支持部材23(詳細には、第2支持面23d)との間に介在する耐火紙22cが、支持部材23に対する第2床板22のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減させることができる。
【0057】
なお、第三の実施の形態に係る発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、床板本体21a、22aや支持部材23は、プラスチック廃棄物により形成されてもよい。また、床板本体21a、22aは、合成樹脂材料に限定されず、木材など、他の可燃材料により形成されてもよい。また、支持部材23は、合成樹脂材料に限定されず、他の可燃材料により形成されてもよい。
【0058】
また、第1床板21と第2床板22とが一体となっていてもよい。例えば、床板本体21aと床板本体22aとに一体に合成樹脂で成形されるヒンジ部を設けてもよいし、第1床板21と第2床板22とを、ヒンジ機能を有するヒンジ金具などで接合してもよい。
【0059】
また、床板本体21aの下面21b、および床板本体22aの下面22bは、平坦に形成されていなくてもよい。
【0060】
また、耐火紙21cは、床板本体21aの下面21bの略全面を覆うように設けられていなくても、例えば、前記下面21bの、支持部材23に支持される被支持面を除いて床板本体21aの下面21bを覆うように設けられていてもよいし、あるいは、前記被支持面の一部を除いて床板本体21aの下面21bを覆うように設けられていてもよい。同様に、耐火紙22cは、床板本体22aの下面22bの略全面を覆うように設けられていなくても、例えば、前記下面22bの、支持部材23に支持される被支持面を除いて床板本体22aの下面22bを覆うように設けられていてもよいし、あるいは、前記被支持面の一部を除いて床板本体22aの下面22bを覆うように設けられていてもよい。
【0061】
また、第1支持面23aに形成される第1凹部23b、23bと第1凸部23c,23cとは、第1支持面23aの長手方向に沿って交互に連続していなくても、第1凹部に対して、第1凸部、例えば先細り状、錐状あるいは柱状等の第1凸部が点在するように形成されることで、第1凹部と第1凸部とが交互に連続していてもよい。同様に、第2支持面23dに形成される第2凹部23e、23eと第2凸部23f,23fとは、一方向に沿って交互に連続するように形成されていなくても、第2凹部に対して、第2凸部、例えば先細り状、錐状あるいは柱状等の第2凸部が点在するように形成されることで、第2凹部と第2凸部とが交互に連続していてもよい。
【0062】
また、支持部材23の上面23gは、平面視が略正方形でなくても、長方形や三角形など、その他の形であってもよい。
【0063】
また、支持部材23の第1支持面23aと第2支持面23dとが、同一の高さに形成されていなくてもよい。
【0064】
また、支持部材23には、飛出防止片23hが設けられていなくてもよい。また、支持部材23は、連結具23iによって連結されていなくてもよい。
【0065】
また、支持部材23の上面23gと、第1および第2床板21、22の上面21g、22gとで、新たに床面を形成しなくても、例えば、図21に示す配線用床構造61Sのように、配線用床板61の上面61gのみで、新たに床面を形成してもよい。この配線用床構造61Sは、根太材形状の支持部材63と、下方に配線空間4を形成すべく、支持部材63に架け渡されるように載置される前記配線用床板61とからなる。ここで、配線用床板61は、可燃材料により形成された床板本体61aと、その床板本体61aが少なくとも配線空間4に露出しないように、床板本体61aの下面61bを覆う耐火紙61cとを備える。そして、支持部材63の、配線用床板61を支持する支持面63aは、凹部63bと凸部63cとが交互に連続する凹凸状に形成されている。この配線用床構造61Sによれば、支持面63aの凹部63b、63bによって、支持部材63に対する配線用床板61のがたつきを吸収することができ、そのがたつきによる衝突音を低減することができる。しかも、床板本体61aの下面61bと支持部材63(詳細には、支持面63a)との間に介在する耐火紙61cが、支持部材63に対する配線用床板61のがたつきを吸収するため、そのがたつきによる衝突音をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】この発明の第一の実施の形態の、配線用床板としての第1床板の、斜視図である。
【図2】同じく、第1床板における床板本体の、斜視図である。
【図3】同じく、配線用床板としての第2床板の、斜視図である。
【図4】同じく、第2床板における床板本体の、斜視図である。
【図5】同じく、支持部材の、平面図である。
【図6】同じく、支持部材に第1床板と第2床板とを載置したときの、平面図である。
【図7】同じく、図6におけるA−A線による拡大断面図である。
【図8】同じく、図6におけるB−B線による拡大断面図である。
【図9】第1床板の第一変形例を示す、斜視図である。
【図10】第1床板の第二変形例を示す、斜視図である。
【図11】第1床板の第三変形例を示す、斜視図である。
【図12】同じく、支持部材の変形例を示す、斜視図である。
【図13】この発明の第二の実施の形態の、配線用床板としての第1床板の、斜視図である。
【図14】同じく、配線用床板としての第2床板の、斜視図である。
【図15】同じく、図7相当図である。
【図16】同じく、図8相当図である。
【図17】この発明の第三の実施の形態の、支持部材の平面図である。
【図18】同じく、支持部材に第1床板と第2床板とを載置したときの、平面図である。
【図19】同じく、図18におけるC−C線による拡大断面図である。
【図20】同じく、図18におけるD−D線による拡大断面図である。
【図21】支持部材の変形例を示す、斜視図である。
【図22】従来の配線用床構造の、断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1、11、21 第1床板(配線用床板)
2、12、22 第2床板(配線用床板)
41、61 配線用床板
1a、2a、11a、12a、21a、22a、41a、61a 床板本体
1b、2b、11b、12b、21b、22b、41b、61b 床板本体の下面
1c、2c、11c、12c、21c、22c、41c、61c 耐火紙
1d、2d、11d、12d、41d 被支持面
1e、2e、11e、12e、41e、63b 凹部
23b 第1凹部(凹部)
23e 第2凹部(凹部)
1f、2f、11f、12f、41f、63c 凸部
23c 第1凸部(凸部)
23f 第2凸部(凸部)
1i、2i、11i、12i 被支持面対応部
3、23、43、63 支持部材
43b、63b 支持面
23a 第1支持面(支持面)
23d 第2支持面(支持面)
1S、11S、21S 第1床構造(配線用床構造)
2S、12S、22S 第2床構造(配線用床構造)
41S、61S 配線用床構造
4 配線空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に配線空間を形成すべく、支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板であって、
可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体が少なくとも前記配線空間に露出しないように、前記床板本体の下面を覆う耐火紙とを備え、
前記床板本体の下面の、前記支持部材に支持される被支持面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成されていることを特徴とする配線用床板。
【請求項2】
前記耐火紙は、前記被支持面を含めて前記床板本体の下面の略全面を覆うように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の配線用床板。
【請求項3】
前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部は、その被支持面対応部と前記被支持面との間に、その被支持面の凹部部分で空隙を形成するように設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の配線用床板。
【請求項4】
前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部は、その被支持面に倣って凹凸状に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の配線用床板。
【請求項5】
前記耐火紙は、前記被支持面を除いて前記床板本体の下面を覆うように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の配線用床板。
【請求項6】
下方に配線空間を形成すべく、支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板であって、
可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体の下面の略全面を覆う耐火紙とを備え、
前記床板本体の下面の、前記支持部材に支持される被支持面は、平坦に形成され、
前記耐火紙の、前記被支持面を覆う被支持面対応部の、下面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成されていることを特徴とする配線用床板。
【請求項7】
前記被支持面対応部は、その被支持面対応部と前記被支持面との間に空隙を形成するように波状に形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の配線用床板。
【請求項8】
前記床板本体は、木材からなることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の配線用床板。
【請求項9】
前記床板本体は、合成樹脂材からなることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の配線用床板。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか1項に記載の配線用床板と、その配線用床板が載置される前記支持部材とからなる、配線用床構造。
【請求項11】
支持部材と、下方に配線空間を形成すべく、前記支持部材に架け渡されるように載置される配線用床板とからなる、配線用床構造であって、
前記配線用床板は、可燃材料により形成された床板本体と、前記床板本体が少なくとも前記配線空間に露出しないように、前記床板本体の下面を覆う耐火紙とを備え、
前記支持部材の、前記配線用床板を支持する支持面は、凹部と凸部とが交互に連続する凹凸状に形成されていることを特徴とする配線用床構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2008−138455(P2008−138455A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−326251(P2006−326251)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】