説明

配置ルール生成システム、配置ルール生成方法、及び配置ルール生成プログラム

【課題】ユーザの特定の状況に応じて、アプリケーションを選択し、そのユーザインタフェースを配置するための配置ルールを生成する。
【解決手段】配置ルール生成システムは、アプリケーションのユーザインタフェースをディスプレイに配置するよう表示制御し、前記ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を出力するアプリケーション配置制御部210と、アプリケーション配置制御部210から配置情報を受信する配置状態受信部110と、配置情報を受信した場合に、利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信部120と、配置ルールを生成する配置ルール生成部130とを備える。配置ルール生成部130は、使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、配置情報を基に、当該適用条件に対する配置アプリケーション情報と、ユーザインタフェース配置指定情報とを含む配置ルールを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配置ルール生成システム、配置ルール生成方法、及び配置ルール生成プログラムに関し、特に、アプリケーションのユーザインタフェースを配置するための配置ルール生成システム、配置ルール生成方法、及び配置ルール生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話をはじめとした携帯端末の性能向上により、ウィジェットやガジェットと呼ばれる、携帯端末上で複数が同時に起動する小型アプリケーションが多数登場している。また、携帯電話とインターネット網を繋ぐネットワークの回線速度や信頼性が向上したことから、アプリケーションの全てをインストールするのではなく、必要となるアプリケーションを一時的にダウンロードして利用する使い方や、WebアプリケーションやSaaS(Software as a Service)のように、サーバ側でアプリケーションとして動作するサービス、アプリケーションダウンロード型シンクライアントなどが拡がりつつある。このため、近年、ユーザの端末で利用可能なアプリケーションの数は、飛躍的に増大している。
【0003】
アプリケーション数が増大すると、ユーザにとって、端末で利用可能なアプリケーションを把握することが困難になる。特に、プッシュ型アプリケーションやWebアプリケーションは、日々更新されており、ユーザの知らない間に、新しいアプリケーションが利用可能になることがある。そこで、コンテキスト(ユーザによる端末の使用状況)を基に、ユーザの嗜好やプロフィールに合致したアプリケーションを判断し、適切なアプリケーションを選択し、そのユーザインタフェースを端末上に配置することが考えられている。この場合、コンテキストに応じたアプリケーションを選択し、そのユーザインタフェースを配置するための配置ルールを生成する必要がある。
【0004】
アプリケーションのUIの配置ルールを生成する方法の一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1記載のウィンドウ表示装置は、ユーザの登録指示により、複数のアプリケーションウィンドウの配置状態を登録する。そして、ウィンドウの配置状態が変更された後、ユーザの再配置指示により、ウィンドウの配置状態を登録した状態に再配置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−284882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の配置ルール生成方法では、ルール登録時に、ユーザの使用状況を考慮していないため、ユーザの特定の状況に応じて、アプリケーションを選択し、そのユーザインタフェースを配置するための配置ルールを生成することができない。
【0007】
(発明の目的)
本発明の目的は、上述した課題を解決した、配置ルール生成システム、配置ルール生成方法、及び配置ルール生成プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の配置ルール生成システムは、アプリケーションのユーザインタフェースをディスプレイに配置するよう表示制御し、前記ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を出力するアプリケーション配置制御部と、前記アプリケーション配置制御部から前記配置情報を受信する配置状態受信部と、前記配置情報を受信した場合に、利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信部と、前記使用状況受信部で受信した前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報受信部で受信した前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成部とを備える。
【0009】
本発明の配置ルール生成方法は、ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を受信する配置状態受信ステップと、利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信ステップと、前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成ステップとを含む。
【0010】
本発明の配置ルール生成プログラムは、コンピュータに、ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を受信する配置状態受信処理と、利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信処理と、前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果は、ユーザの特定の状況に応じて、アプリケーションを選択し、そのユーザインタフェースを配置するための配置ルールを容易に作成できることである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第一の実施の形態における配置ルール生成システムである携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態における配置ルール生成システムの特徴的な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の生成の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第一の実施の形態における、配置ルール生成部130による配置ルール500の生成の動作(ステップS104)の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の適用の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施の形態における、ディスプレイ上のアプリケーションのUIの配置の例を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の例を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態における、図7の配置ルール500に従ったディスプレイ上のアプリケーションのUIの配置を示す図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態における、図7の配置ルール500に対応した配置ルールテンプレート510の例を示す図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態におけるアプリケーション情報600の例を示す図である。
【図11】本発明の第一の実施の形態における、配置ルール500の登録の確認画面の例を示す図である。
【図12】本発明の第一の実施の形態における、図6のUIの配置に対応する配置情報701の例を示す図である。
【図13】本発明の第一の実施の形態における使用状況データ702の例を示す図である。
【図14】本発明の第一の実施の形態におけるアプリケーション情報600の他の例を示す図である。
【図15】本発明の第一の実施の形態における、配置ルール500の適用後のディスプレイ上のアプリケーションのUIの配置の例を示す図である。
【図16】本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の他の例を示す図である。
【図17】本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の他の例を示す図である。
【図18】本発明の第二の実施の形態における配置ルール500の生成の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第二の実施の形態における、配置ルール500の適用条件の選択画面の例を示す図である。
【図20】本発明の第三の実施の形態における配置ルール生成システムの構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第四の実施の形態における配置ルール生成システムの構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の生成の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の適用の動作を示すフローチャートである
【図24】本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第一の実施の形態)
次に、本発明の第一の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
本発明の第一の実施の形態においては、配置ルール生成システムが、携帯端末により構成される場合を例に説明する。携帯端末は、ユーザ(利用者)による使用状況(コンテキスト)を取得し、その使用状況に応じたアプリケーションのユーザインタフェース(以下、UIとする)を、ディスプレイに配置、表示するものとする。また、アプリケーションは、ウィジェットと呼ばれる簡易アプリケーションとする。ここで、携帯端末は、GPSや温度計などのセンサ情報を用いて、位置情報、気温などの情報を、使用状況として取得する。そして、携帯端末は、複数あるウィジェットの中から、使用状況に応じたウィジェットを選択し、そのUIを、ディスプレイに配置、表示する。
【0015】
なお、アプリケーションは、ガジェットやブラウザ、スケジューラ、メーラ、地図アプリケーション、鉄道情報アプリケーションなど、ディスプレイ上にそのUIを配置、表示するものであれば、どのようなアプリケーションであってもよい。
【0016】
このように、携帯端末の使用状況に応じてUIを配置するシステムにおいては、使用状況に応じたアプリケーションの選択方法、そのアプリケーションのUIのディスプレイへの配置方法を指定した配置ルールが必要となる。
【0017】
図7は、本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の例を示す図である。また、図8は、本発明の第一の実施の形態における、図7の配置ルール500に従ったディスプレイ上のアプリケーションのUIの配置を示す図である。配置ルール500は、適用条件、当該適用条件におけるディスプレイ上でのアプリケーションのUIの配置を識別するための配置識別子、それぞれの配置でUIを表示するアプリケーション(配置アプリケーション情報)、及びそのUIの配置方法(ユーザインタフェース配置指定情報)を含む。ここで、UIを配置するアプリケーションは、アプリケーション種別とそのアプリケーション種別内での配置優先度とにより指定される。また、UIの配置方法は、配置位置(座標)、及び表示に関する属性(拡大(縮小)率、回転角)により指定される。なお、UIの表示に関する属性として、透明度等、他の属性を含んでいてもよい。
【0018】
図7の例では、配置ルール500は、適用条件として、"場所:東京"、"気温:25℃以上"が設定されている。また、配置識別子"L1"のアプリケーションとして、アプリケーション種別"schedule"、優先度"1"のアプリケーションが指定されている。また、配置識別子"L1"のUIの配置方法として、配置位置"(100,150)"、拡大率"80%"、回転角"0°"が指定されている。
【0019】
携帯端末は、ユーザからの配置ルール生成指示があった場合、その時点における、アプリケーションのUIの配置状態を示す配置情報と、利用者による使用状況とを取得する。携帯端末は、取得した配置情報と使用状況とに基づいて、図7のような配置ルール500を生成する。そして、携帯端末の使用状況が、配置ルール500の適用条件に合致した場合、その適用条件に応じたアプリケーションを選択し、図8のように、そのUIをディスプレイに配置する。
【0020】
次に、本発明の第一の実施の形態の構成について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態における配置ルール生成システムである携帯端末1の構成を示すブロック図である。
【0021】
ここで、携帯端末1は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、音楽プレーヤ、電子書籍プレーヤ、ゲーム機等、アプリケーションのUIを表示する端末装置である。さらに、携帯端末1は、プログラム制御によって動作する情報処理装置であってもよい。
【0022】
本発明の第一の実施の形態における配置ルール生成システム(携帯端末1)は、配置ルール生成制御部100、アプリケーション実行制御部200、センサ310、配置ルール記憶部320、アプリケーション情報記憶部330、スコア管理部340、アプリケーション記憶部350、及びディスプレイ360より構成される。
【0023】
配置ルール生成制御部100は、アプリケーションのUIの配置状態を示す配置情報701と、利用者による使用状況を示す使用状況データ702とを受信し、受信した配置情報701と使用状況データ702とに基づいて、配置ルール(配置ルールデータ)500を生成する。
【0024】
配置ルール生成制御部100は、配置状態受信部110、使用状況受信部120、及び配置ルール生成部130より構成される。
【0025】
配置状態受信部110は、アプリケーション配置制御部210からディスプレイ360上のUIの配置状態を示す配置情報701を受信する。図6は、本発明の第一の実施の形態における、ディスプレイ360上のアプリケーションのUIの配置の例を示す図である。図12は、本発明の第一の実施の形態における、図6のUIの配置に対応する配置情報701の例を示す図である。配置情報701は、配置識別子、当該配置識別子の配置にUIが表示されているアプリケーションのアプリケーション識別子、及び配置状態として、それぞれのUIの位置座標と、それぞれのUIの表示に関する属性(拡大(縮小)率、回転角)とを含む。図12の例では、配置情報701は、配置識別子"L1"に配置されているアプリケーションとしてアプリケーション識別子"schedule1_1"、配置状態として、配置位置"(100,150)"、拡大率"80%"、回転角"0°"を含んでいる。
【0026】
使用状況受信部120は、センサ310から携帯端末1の使用状況データ702を受信する。
【0027】
ここで、センサ310は、ユーザによる携帯端末1の使用状況を検出し、使用状況データ702を出力する。センサ310は、GPSなどの位置情報検出装置、時計、アクセスポイントとの無線通信を検知する装置、ICカードの利用を検出する装置、温度計、湿度計、体温計、血圧計等、ユーザによる携帯端末1の使用状況を検出するものであればどのような装置であってもよい。携帯端末1は、これらの装置のうちの少なくとも1つをセンサ310として含む。
【0028】
図13は、本発明の第一の実施の形態における使用状況データ702の例を示す図である。使用状況データ702は、センサ310のセンサ種別、及び当該センサ310から取得したセンサ値を含む。図13の例では、使用状況データ702は、センサ種別"GPS"であるセンサ310のセンサ値として"北緯35°39'、東経139°45'"、センサ種別"温度計"であるセンサ310のセンサ値として"25℃"の情報を含んでいる。
【0029】
配置ルール生成部130は、配置情報701と使用状況データ702とを基に配置ルール500を生成する。
【0030】
アプリケーション実行制御部200は、携帯端末1の使用状況データ702が、配置ルール500の適用条件に合致した場合、その適用条件に応じたアプリケーションを特定、実行し、そのUIをディスプレイ360に配置する。
【0031】
アプリケーション実行制御部200は、アプリケーション配置制御部210、使用状況受信部220、配置ルール取得部230、及びアプリケーション特定部240より構成される。
【0032】
アプリケーション配置制御部210は、ユーザからの指示、あるいは、アプリケーション特定部240からの指示に応じて、アプリケーション記憶部350からアプリケーションを取得、実行し、そのUIをディスプレイ360に配置するよう表示制御する。また、アプリケーション配置制御部210は、ユーザからの指示に応じて、配置されたUIの配置位置、回転角、拡大(縮小)率、透明度等、UIの表示に関する属性の変更を行う。また、アプリケーション配置制御部210は、UIの配置情報701を配置状態受信部110に送信する。
【0033】
使用状況受信部220は、センサ310から携帯端末1の使用状況データ702を受信する。
【0034】
配置ルール取得部230は、配置ルール記憶部320に保存されている配置ルール500を参照し、使用状況データ702の内容と合致する適用条件に対応した配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを取得する。
【0035】
アプリケーション特定部240は、アプリケーション情報記憶部330に保存されているアプリケーション情報600を参照し、配置するアプリケーションのアプリケーション識別子を特定する。また、アプリケーション特定部240は、アプリケーション配置制御部210に、特定したアプリケーションのUIの実行、配置を指示する。
【0036】
センサ310は、ユーザによる携帯端末1の使用状況を検出する。
【0037】
配置ルール記憶部320は、配置ルール生成制御部100が生成した配置ルール500を保存する。
【0038】
アプリケーション情報記憶部330は、アプリケーション情報600を保存する。
【0039】
図10は、本発明の第一の実施の形態におけるアプリケーション情報600の例を示す図である。アプリケーション情報600は、アプリケーションのカテゴリ(種別)を示すアプリケーション種別、そのアプリケーション種別に属するアプリケーションのアプリケーション識別子、スコア、及びスコア順位を含む。図10の例では、アプリケーション種別"schedule"には、アプリケーション識別子"schedule_1"、"schedule_2"の2つのアプリケーション(スケジューラ)が含まれている。また、アプリケーション種別"map"には、アプリケーション識別子"map_1"、"map_2"、"train_1"、"train_2"、"train_3"の5つのアプリケーション(地図アプリケーション、鉄道情報アプリケーション)が含まれている。さらに、アプリケーション種別"mail"には、アプリケーション識別子"mail_1"、"mail_2"の2つのアプリケーション(メーラ)が含まれている。
【0040】
ここで、スコアは、各アプリケーションの重要度やお勧め度を示す指標である。スコアは、時間とともに変化するものとする。また、スコア順位は、アプリケーションが属するアプリケーション種別内での、そのアプリケーションのスコアの順位である。本発明の第一の実施の形態においては、スコア順位を基にアプリケーションの配置優先度を算出する。アプリケーション情報600のスコア及びスコア順位は、スコア管理部340により算出、更新される。
【0041】
例えば、アプリケーションの配置優先度を、アプリケーションの使用履歴(使用回数、使用時間)を基に決める場合、使用回数や使用時間に応じてスコアを付与する。この場合、スコア管理部340は、各アプリケーションの使用履歴を保持し、当該使用履歴を基にスコアを算出し、アプリケーション情報600のスコア及びスコア順位を更新する。
【0042】
また、アプリケーションの配置優先度を、アプリケーションの新しさを基に決める場合、配布されてからの経過時間に応じてスコアを付与する。この場合、スコア管理部340は、各アプリケーションの取得日時や更新日時を保持し、これらの日時からの経過時間を基にスコアを算出し、アプリケーション情報600のスコア及びスコア順位を更新する。
【0043】
また、アプリケーションの配置優先度を、複数のユーザによるアプリケーションの使用履歴や、複数のユーザによるアプリケーションの評価(レーティング)を基に決める場合、これら複数のユーザの使用履歴や評価に応じてスコアを付与する。この場合、スコア管理部340は、各ユーザによるアプリケーションの使用履歴や各ユーザによるアプリケーションの評価を収集・分析するサーバ(図示せず)から、各アプリケーションの複数ユーザによる使用履歴や評価を取得し、取得した使用履歴や評価を基にスコアを算出し、アプリケーション情報600のスコア及びスコア順位を更新する。
【0044】
なお、スコアは、アプリケーションの配置優先度を算出するために用いることができれば、どのような方法で付与してもよい。
【0045】
アプリケーション記憶部350は、携帯端末1が実行するアプリケーションを保存する。
【0046】
次に、本発明の第一の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
はじめに、配置ルール500の生成の動作について説明する。図3は、本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の生成の動作を示すフローチャートである。
【0048】
ここでは、ディスプレイ360には、アプリケーション配置制御部210により、アプリケーションのUIが、図6のように配置されているものとする。
【0049】
配置ルール生成制御部100が、ユーザから配置ルール500の生成指示を受けると(ステップS101)、配置状態受信部110は、アプリケーション配置制御部210から配置情報701を受信する(ステップS102)。
【0050】
例えば、配置状態受信部110は、図6のUIの配置に対して、図12の配置情報701を受信する。
【0051】
次に、使用状況受信部120は、センサ310から携帯端末1の使用状況データ702を受信する(ステップS103)。
【0052】
例えば、使用状況受信部120は、図13の使用状況データ702を受信する。
【0053】
次に、配置ルール生成部130は、配置状態受信部110が取得した配置情報701と使用状況受信部120が取得した使用状況データ702とを基に、配置ルール500を生成する(ステップS104)。
【0054】
図4は、本発明の第一の実施の形態における、配置ルール生成部130による配置ルール500の生成の動作(ステップS104)の詳細を示すフローチャートである。
【0055】
配置ルール生成部130は、使用状況データ702を基に、配置ルール500の適用条件を設定する(ステップS201)。ここで、配置ルール生成部130は、使用状況データ702に含まれるセンサ種別に応じて、適用条件を生成する。配置ルール生成部130は、センサ種別がGPSのように位置情報を検出する場合、その検出値(緯度、経度)が検出される地域名を適用条件としてもよい。また、配置ルール生成部130は、センサ種別が温度計や湿度計等、連続して変化する計測値を出力する場合、その検出値を下限(上限)とした範囲、または、その検出値を中心とした範囲を適用条件としてもよい。
【0056】
例えば、図13の使用状況データ702のように、センサ種別にGPSと温度計の情報が含まれる場合、配置ルール生成部130は、センサ種別"GPS"のセンサ値"北緯35°39'、東経139°45'"を検出する地域名"場所:東京"、及びセンサ種別"温度計"のセンサ値"25℃"を下限とした範囲"気温:25℃以上"を適用条件とし、図7に示すように、配置ルール500に設定する。
【0057】
次に、配置ルール生成部130は、配置ルール500の配置識別子に、配置情報701に含まれる配置識別子を設定する(ステップS202)。
【0058】
例えば、配置ルール生成部130は、図7に示すように、配置ルール500の配置識別子に、配置情報701に含まれる配置識別子"L1"、"L2"、"L3"を設定する。
【0059】
配置ルール生成部130は、アプリケーション情報記憶部330のアプリケーション情報600を参照し、配置情報701に含まれる各配置識別子について、当該配置識別子に対応するアプリケーション識別子のアプリケーションが属するアプリケーション種別と、そのアプリケーション種別内でのスコア順位とを取得する(ステップS203)。
【0060】
例えば、配置ルール生成部130は、図10のアプリケーション情報600を参照し、図12の配置情報701に含まれる配置識別子"L1"について、アプリケーション"schedule_1"が属するアプリケーション種別"schedule"、アプリケーション種別"schedule"内でのスコア順位"1"を取得する。同様に、配置ルール生成部130は、配置識別子"L2"について、アプリケーション"map_2"が属するアプリケーション種別"map"、アプリケーション種別"map"内でのスコア順位"2"を取得する。また、配置ルール生成部130は、配置識別子"L3"について、アプリケーション"train_2"が属するアプリケーション種別"map"、アプリケーション種別"map"内でのスコア順位"4"を取得する。
【0061】
次に、配置ルール生成部130は、配置ルール500の各配置識別子の配置アプリケーション情報のアプリケーション種別に、当該配置識別子について取得したアプリケーション種別を設定する(ステップS204)。また、配置ルール生成部130は、配置アプリケーション情報の配置優先度に、当該配置識別子について取得したスコア順位を基に算出した配置優先度を設定する(ステップS205)。
【0062】
ここで、配置ルール生成部130は、配置優先度に、アプリケーション種別が同一の配置識別子の中で、スコア順位が最も高い(値が小さい)配置識別子から順に1から始まる値(1,2,3,...)を設定する。
【0063】
例えば、配置ルール生成部130は、図7に示すように、配置ルール500の配置識別子"L1"にアプリケーション種別"schedule"を設定する。アプリケーション種別が"schedule"である配置識別子は"L1"のみであるため、配置ルール生成部130は、配置識別子"L1"の配置優先度に"1"を設定する。また、配置ルール生成部130は、配置ルール500の配置識別子"L2"、"L3"にアプリケーション種別"map"を設定する。アプリケーション種別が"map"である配置識別子"L2"と"L3"の中で、スコア順位が最も高い配置識別子は"L2"であるため、配置ルール生成部130は、配置識別子"L2"の配置優先度に"1"を設定し、配置識別子"L3"の配置優先度に"2"を設定する。
【0064】
さらに、配置ルール生成部130は、配置情報701を基に、配置ルール500のユーザインタフェース配置指定情報を設定する(ステップS206)。ここで、配置ルール生成部130は、ユーザインタフェース配置指定情報に、配置情報701の対応する配置識別子の配置状態(配置位置、拡大率、回転角)を設定する。
【0065】
例えば、配置ルール生成部130は、図7に示すように、配置識別子"L1"のユーザインタフェース配置指定情報に、配置位置"(100,150)"、拡大率"80%"、回転角"0°"を設定する。
【0066】
配置ルール生成部130は、配置ルール500の生成が完了すると、生成した配置ルール500の登録をユーザに確認するための画面をディスプレイ360に表示し、ユーザからの登録指示を受け付ける(ステップS105)。
【0067】
図11は、本発明の第一の実施の形態における、配置ルール500の登録の確認画面の例を示す図である。配置ルール生成部130は、例えば、図11の確認画面をディスプレイ360に表示する。
【0068】
配置ルール生成部130は、ユーザからの登録の指示を受け付けると、配置ルール500を配置ルール記憶部320に保存する(ステップS106)。
【0069】
なお、配置ルール生成部130は、配置ルール500を配置ルールテンプレート510として、配置ルール記憶部320に保存してもよい。図9は、本発明の第一の実施の形態における、図7の配置ルール500に対応した配置ルールテンプレート510の例を示す図である。配置ルールテンプレート510は、配置ルール500を所定のスキーマに従って記述したものである。
【0070】
図9において、<context>タグと</context>タグとで囲まれた部分が、適用条件を示す。ここでは、<location>タグと</location>タグとに囲まれた部分が場所の条件を、<temperature>タグと</temperature>タグとに囲まれた部分が気温の条件を示す。
【0071】
また、<widgets>タグと</widgets>とで囲まれた部分が、当該適用条件におけるアプリケーションの配置を示し、<widget>タグと</widget>とで囲まれた部分が、それぞれの配置における、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを示す。ここで、<category>タグと</category>タグとで囲まれた部分がソフトウェア種別を、<rank>タグと</rank>タグとで囲まれた部分が配置優先度を示す。また、<position>タグと</position>タグとで囲まれた部分が配置位置を、<enlarge>タグと</enlarge>タグとで囲まれた部分が拡大率を、<lotate>タグと</lotate>タグとで囲まれた部分が回転角を示す。
【0072】
なお、配置ルールテンプレート510を記述するためのスキーマとしては、適用条件に対して配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とが記述できれば、どのようなスキーマを用いてもよい。
【0073】
次に、配置ルール500の適用の動作について説明する。図5は、本発明の第一の実施の形態における配置ルール500の適用の動作を示すフローチャートである。
【0074】
ここでは、図7の配置ルール500が、配置ルール記憶部320に保存されているものとする。また、図14は、本発明の第一の実施の形態におけるアプリケーション情報600の他の例を示す図である。ここでは、図10とは異なるスコアを有する図14のアプリケーション情報600が、アプリケーション情報記憶部330に保存されているものとする。
【0075】
アプリケーション実行制御部200の使用状況受信部220は、定期的に、センサ310から携帯端末1の使用状況データ702を受信する(ステップS301)。
【0076】
例えば、使用状況受信部220は、図13の使用状況データ702を受信する。
【0077】
次に、配置ルール取得部230は、配置ルール記憶部320に保存されている配置ルール500を参照し、使用状況受信部220が受信した使用状況データ702の内容と合致する適用条件を検索する(ステップS302)。配置ルール取得部230は、使用状況データ702の内容と合致する適用条件が存在する場合、当該適用条件に対応した配置アプリケーション情報(アプリケーション種別、配置優先度)とユーザインタフェース配置指定情報(配置位置、拡大率、回転角)とを取得する(ステップS303)。
【0078】
例えば、配置ルール取得部230は、図13の使用状況データ702の内容と合致する適用条件"場所:東京"、"気温:25℃以上"に対応した配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを取得する。
【0079】
アプリケーション特定部240は、アプリケーション情報記憶部330に保存されているアプリケーション情報600を参照し、配置ルール取得部230が取得した配置アプリケーション情報で指定されるアプリケーション種別と配置優先度とに対応したアプリケーションのアプリケーション識別子を取得する(ステップS304)。
【0080】
ここで、アプリケーション特定部240は、配置ルール取得部230が取得したアプリケーション種別とアプリケーション種別が一致するアプリケーションの中で、スコア順位が、配置ルール取得部230が取得した配置優先度と一致するアプリケーションの配置識別子のアプリケーション識別子を取得する。
【0081】
例えば、アプリケーション特定部240は、図14のアプリケーション情報600を参照し、配置識別子"L1"(アプリケーション種別"schedule"、配置優先度"1")のアプリケーションとして、アプリケーション種別"schedule"の中でスコア順位が最も高いアプリケーションのアプリケーション識別子"schedule_3"を取得する。また、アプリケーション特定部240は、配置識別子"L2"(アプリケーション種別"map"、配置優先度"1")のアプリケーションとして、アプリケーション種別"map"の中でスコア順位が最も高いアプリケーションのアプリケーション識別子"train_4"を取得する。さらに、アプリケーション特定部240は、配置識別子"L3"(アプリケーション種別"map"、配置優先度"2")のアプリケーションとして、アプリケーション種別"map"の中でスコア順位が2番目に高いアプリケーションのアプリケーション識別子"map_1"を取得する。
【0082】
アプリケーション特定部240は、取得したアプリケーション識別子のアプリケーションの実行とそのUIの配置とを、配置ルール取得部230が取得したユーザインタフェース配置指定情報(配置位置、拡大率、回転角)とともにアプリケーション配置制御部210に指示する。
【0083】
例えば、アプリケーション特定部240は、配置識別子"L1"のアプリケーションとして、アプリケーション識別子"schedule_3"のアプリケーションを実行し、そのUIをユーザインタフェース配置指定情報(配置位置"(100,150)"、拡大率"80%"、回転角"0°")に従って配置するようにアプリケーション配置制御部210に指示する。同様に、アプリケーション特定部240は、配置識別子"L2"のアプリケーションとして、アプリケーション識別子"train_4"のアプリケーションを実行し、そのUIをユーザインタフェース配置指定情報(配置位置"(120,300)"、拡大率"100%"、回転角"0°")に従って配置するようにアプリケーション配置制御部210に指示する。また、アプリケーション特定部240は、配置識別子"L3"のアプリケーションとして、アプリケーション識別子"map_1"のアプリケーションを実行し、そのUIを、ユーザインタフェース配置指定情報(配置位置"(240,450)"、拡大率"80%"、回転角"15°")に従って配置するようにアプリケーション配置制御部210に指示する。
【0084】
アプリケーション配置制御部210は、アプリケーション特定部240から指示されたアプリケーション識別子のアプリケーションをアプリケーション記憶部350から取得、実行し、そのUIをアプリケーション特定部240から指示されたユーザインタフェース配置指定情報(配置位置、拡大率、回転角)に従って、ディスプレイ360に配置する(ステップS305)。
【0085】
図15は、本発明の第一の実施の形態における、配置ルール500の適用後のディスプレイ360上のアプリケーションのUIの配置の例を示す図である。例えば、アプリケーション配置制御部210は、アプリケーション識別子"schedule_3、"train_4"、"map_1"のアプリケーションをアプリケーション記憶部350から取得、実行し、図15のようにディスプレイ360に表示する。
【0086】
以上により、本発明の第一の実施の形態の動作が完了する。
【0087】
なお、本発明の第一の実施の形態においては、配置ルール生成部130が、配置ルール500内の配置アプリケーション情報の配置優先度に、スコア順位が最も高い配置識別子から順に1から始まる値を設定しているが、配置ルール生成部130は、配置優先度に、スコア順位と同じ値を設定してもよい。
【0088】
この場合、配置ルール生成部130は、例えば、配置ルール500の配置識別子"L2"、"L3"の配置優先度に、配置識別子"L2"、"L3"について取得したスコア順位、"2"、"4"をそれぞれ設定する。
【0089】
また、アプリケーション情報600において、それぞれのアプリケーション種別に属するアプリケーションが1つに制限されている場合のように、アプリケーション種別から配置するアプリケーションを特定できる場合、配置ルール生成部130は、配置ルール500内の配置アプリケーション情報にアプリケーション種別のみを設定してもよい。
【0090】
この場合、配置ルール生成部130は、例えば、図16のような配置ルール500を生成する。
【0091】
また、この場合、アプリケーション特定部240は、アプリケーション情報600を参照し、配置ルール取得部230が取得したアプリケーション種別に対応するアプリケーション識別子を特定する。
【0092】
また、配置ルール生成部130は、配置ルール500内の配置アプリケーション情報に、アプリケーション種別と配置優先度とではなく、配置情報701に含まれるアプリケーション識別子を設定してもよい。
【0093】
この場合、配置ルール生成部130は、例えば、図12の配置情報701を参照し、図17のような配置ルール500を生成する。
【0094】
この場合、配置ルール生成部130によるアプリケーション種別、スコア順位の取得、及びアプリケーション特定部240によるアプリケーションの特定は行わない。また、アプリケーション配置制御部210は、配置ルール500で指定されたアプリケーション識別子のアプリケーションを実行し、そのUIを配置する。この結果、配置情報701に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションが、配置情報701に含まれる、当該アプリケーションに対応する配置状態(配置位置、拡大率、回転角)で表示される。
【0095】
次に、本発明の第一の実施の形態における特徴的な構成について説明する。図2は、本発明の第一の実施の形態における配置ルール生成システムの特徴的な構成を示すブロック図である。
【0096】
配置ルール生成システムは、アプリケーションのユーザインタフェースをディスプレイに配置するよう表示制御し、ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報701を出力するアプリケーション配置制御部210と、アプリケーション配置制御部210から配置情報701を受信する配置状態受信部110と、配置情報701を受信した場合に、利用者による使用状況を示す使用状況データ702を受信する使用状況受信部120と、配置ルール500を生成する配置ルール生成部130とを備える。配置ルール生成部130は、使用状況データ702を基に配置ルール500の適用条件を生成し、配置情報701を基に、当該適用条件においてユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む配置ルール500を生成する。
【0097】
本発明の第一の実施の形態によれば、ユーザの特定の状況に応じたアプリケーションの選択とそのユーザインタフェースの配置とを行うための配置ルールを容易に作成できる。その理由は、配置ルール生成制御部100が、アプリケーションのUIの配置状態を示す配置情報701と、利用者による使用状況を示す使用状況データ702とを取得し、取得した配置情報701と使用状況データ702とに基づいて、配置ルール500を生成するためである。
【0098】
また、本発明の第一の実施の形態によれば、アプリケーションの優先度が時間とともに変化するシステムにおいて、ユーザの特定の状況に応じた優先度のアプリケーションの選択とそのユーザインタフェースの配置とを行うための配置ルールを作成できる。その理由は、配置ルール生成制御部100が、配置されているアプリケーションのアプリケーション種別とスコア順位とを取得し、配置するアプリケーションを、取得したアプリケーション種別とスコア順位を基に算出した配置優先度とにより指定した、配置ルール500を生成するためである。
【0099】
(第二の実施の形態)
次に、本発明の第二の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0100】
本発明の第一の実施の形態においては、配置ルール生成部130が、使用状況受信部120が取得した使用状況データ702を基に、配置ルール500の適用条件を設定する。この際、配置ルール生成部130は、使用状況データ702に含まれる全てのセンサ種別に関する条件を、適用条件として設定する。このため、ユーザが所望しないセンサ種別に関する条件についても、適用条件に含まれる可能性がある。
【0101】
本発明の第二の実施の形態においては、配置ルール生成部130が、生成した配置ルール500の登録をユーザに確認する際に、適用条件に設定する条件(センサ種別)をユーザから取得する。
【0102】
本発明の第二の実施の形態の構成は、本発明の第一の実施の形態の構成(図1)と同様となる。
【0103】
次に、本発明の第二の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図18は、本発明の第二の実施の形態における配置ルール500の生成の動作を示すフローチャートである。
【0104】
配置ルール生成制御部100が、ユーザから配置ルール500の生成指示を受けてから、配置ルール生成部130が、配置ルール500を生成するまで(ステップS401〜404)の動作は、本発明の第一の実施の形態の動作(図3、ステップS101〜S104)と同様となる。
【0105】
配置ルール生成部130は、配置ルール500の生成が完了すると、生成した配置ルール500の適用条件の中から、ユーザが所望する条件を入力するための画面をディスプレイ360に表示し、ユーザからの適用条件の選択を受け付ける(ステップS405)。
【0106】
図19は、本発明の第二の実施の形態における、配置ルール500の適用条件の選択画面の例を示す図である。配置ルール生成部130は、例えば、図19の画面をディスプレイ360に表示する。図19の場合、適用条件は、"場所:東京"、"時刻:午前中"、"気温:25℃以上"、及び"湿度:50%以上"であり、ユーザは、"場所:東京"、"時刻:午前中"の2つを選択している。
【0107】
配置ルール生成部130は、適用条件の選択が完了すると、生成した配置ルール500の登録をユーザに確認するための画面をディスプレイ360に表示し、ユーザからの登録指示を受け付ける(ステップS406)。この際、適用条件として、ステップS405で選択された条件のみを表示する。
【0108】
配置ルール生成部130は、ユーザからの登録の指示を受け付けると、配置ルール500を配置ルール記憶部320に保存する(ステップS407)。この際、適用条件として、ステップS407で選択された条件のみを登録する。
【0109】
例えば、図19において、ユーザが"場所:東京"、"時刻:午前中"の2つを選択した場合、配置ルール500の適用条件には、これら2つの条件が登録される。
【0110】
本発明の第二の実施の形態の配置ルール500の適用の動作については、本発明の第一の実施の形態(図5)と同様となる。
【0111】
以上により、本発明の第二の実施の形態の動作が完了する。
【0112】
本発明の第二の実施の形態によれば、配置ルールの適用条件に、ユーザが所望する条件を設定することができる。その理由は、配置ルール生成制御部100の配置ルール生成部130が、使用状況データ702を基に生成した適用条件のうち、ユーザが所望する条件の選択を受け付け、選択された条件のみを配置ルール500の適用条件として登録するためである。
【0113】
(第三の実施の形態)
次に、本発明の第三の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0114】
本発明の第三の実施の形態においては、配置ルール500の生成を、配置ルール生成サーバ10にて行う。
【0115】
本発明の第三の実施の形態において、本発明の第一の実施の形態と同一の符号を付した構成要素は、特に説明のない限り、本発明の第一の実施の形態と同様であるものとする。
【0116】
次に、本発明の第三の実施の形態の構成について説明する。図20は、本発明の第三の実施の形態における配置ルール生成システムの構成を示すブロック図である。配置ルール生成システムは、配置ルール生成サーバ10、及び携帯端末20より構成される。配置ルール生成サーバ10と携帯端末20とは、インターネット等のネットワークにより接続される。
【0117】
ここで、携帯端末20は、本発明の第一の実施の形態の携帯端末1と同様に、携帯電話、PDA、音楽プレーヤ、電子書籍プレーヤ、ゲーム機等、アプリケーションのUIを表示することができる端末装置である。さらに、配置ルール生成サーバ10と携帯端末20とは、それぞれプログラム制御によって動作する情報処理装置であってもよい。
【0118】
配置ルール生成サーバ10は、配置ルール生成制御部100より構成される。
【0119】
携帯端末20は、アプリケーション実行制御部200、センサ310、配置ルール記憶部320、アプリケーション情報記憶部330、スコア管理部340、アプリケーション記憶部350、及びディスプレイ360より構成される。
【0120】
次に、本発明の第三の実施の形態の動作について説明する。
【0121】
本発明の第三の実施の形態においては、配置ルール生成サーバ10の配置ルール生成制御部100が、携帯端末20における配置情報701と利用者による使用状況データ702とを受信し、受信した配置情報701と使用状況データ702とに基づいて、配置ルール500を生成する。配置ルール生成制御部100は、生成した配置ルール500を、携帯端末20の配置ルール記憶部320に保存する。
【0122】
本発明の第三の実施の形態によれば、携帯端末における配置ルール生成のための負荷を低減できる。その理由は、配置ルール生成サーバ10の配置ルール生成制御部100が、携帯端末20における配置情報701と利用者による使用状況データ702とを受信し、受信した配置情報701と使用状況データ702とに基づいて、配置ルール500を生成するためである。
【0123】
(第四の実施の形態)
次に、本発明の第四の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0124】
本発明の第四の実施の形態においては、配置ルール生成システムが複数の表示端末40を含んでおり、それぞれの表示端末40にアプリケーションを配置するための配置ルール501の生成を、配置ルール生成端末30にて行う。
【0125】
本発明の第四の実施の形態において、本発明の第一の実施の形態と同一の符号を付した構成要素は、特に説明のない限り、本発明の第一の実施の形態と同様であるものとする。
【0126】
次に、本発明の第四の実施の形態の構成について説明する。図21は、本発明の第四の実施の形態における配置ルール生成システムの構成を示すブロック図である。配置ルール生成システムは、配置ルール生成端末30、及び表示端末40(40a、40b、40c)より構成される。ここで、表示端末40は、本発明の第一の実施の形態の携帯端末1と同様に、携帯電話、PDA、音楽プレーヤ、電子書籍プレーヤ、ゲーム機等、アプリケーションのUIを表示することができる端末装置である。配置ルール生成端末30と表示端末40とは、ユーザによって携帯される。また、配置ルール生成端末30と表示端末40のそれぞれとは、近距離無線通信、無線LAN(Local Area Network)、シリアルケーブル等により接続される。さらに、配置ルール生成端末30と表示端末40とは、それぞれプログラム制御によって動作する情報処理装置であってもよい。
【0127】
配置ルール生成端末30は、配置ルール501を生成し、表示端末40へアプリケーションの実行とそのUIの配置とを指示する。
【0128】
配置ルール生成端末30は、配置ルール生成制御部101、アプリケーション実行制御部201、センサ310、配置ルール記憶部320、アプリケーション情報記憶部330、及びスコア管理部340より構成される。
【0129】
配置ルール生成制御部101は、表示端末40における配置情報701、配置ルール生成端末30の使用状況データ702、及び当該表示端末40の表示端末種別を受信し、受信した配置情報701、使用状況データ702、及び表示端末種別に基づいて、配置ルール501を生成する。
【0130】
ここで、表示端末種別は、表示端末40の種別を表す情報であり、例えば、PDA、音楽プレーヤ、ゲーム機に対して、それぞれ"pda"、"music player"、"game"のように設定される。
【0131】
また、図24は、本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の例を示す図である。図24の例では、適用条件"場所:東京"、"気温:25℃以上"に対して、表示端末種別"pda"、"music player"、"game"のそれぞれについて、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とが設定されている。
【0132】
配置ルール生成制御部101は、配置状態受信部111、使用状況受信部120、及び配置ルール生成部131より構成される。
【0133】
配置状態受信部111は、表示端末40のアプリケーション配置制御部211からディスプレイ360上のUIの配置状態を示す配置情報701と表示端末種別とを取得する。
【0134】
配置ルール生成部131は、配置情報701、使用状況データ702、及び表示端末種別を基に、配置ルール501を生成する。
【0135】
アプリケーション実行制御部201は、配置ルール生成端末30の使用状況データ702が、配置ルール501の適用条件に合致した場合、その適用条件に応じて、表示端末40に配置するアプリケーションを特定し、当該アプリケーションの実行とそのUIの配置とを表示端末40に指示する。
【0136】
アプリケーション実行制御部201は、使用状況受信部220、配置ルール取得部231、及びアプリケーション特定部241より構成される。
【0137】
配置ルール取得部231は、配置ルール記憶部320に保存されている配置ルール501を参照し、使用状況データ702の内容と合致する適用条件とユーザが使用中の表示端末40の表示端末種別とに対応した、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを取得する。
【0138】
アプリケーション特定部241は、アプリケーション情報記憶部330に保存されているアプリケーション情報600を参照し、配置するアプリケーションのアプリケーション識別子を特定する。また、アプリケーション特定部241は、表示端末40のアプリケーション配置制御部211に、特定したアプリケーションの実行とそのUIの配置とを指示する。
【0139】
表示端末40は、配置ルール生成端末30からの指示に応じて、アプリケーションを実行し、そのUIを配置、表示する。
【0140】
表示端末40は、アプリケーション配置制御部211、アプリケーション記憶部350、ディスプレイ360、及び表示端末種別記憶部370より構成される。
【0141】
アプリケーション配置制御部211は、ユーザからの指示、あるいは、配置ルール生成端末30のアプリケーション特定部241からの指示に応じて、アプリケーション記憶部350からアプリケーションを取得、実行し、そのUIをディスプレイ360に配置する。また、アプリケーション配置制御部211は、配置情報701と表示端末種別とを配置ルール生成端末30の配置状態受信部111に送信する。
【0142】
表示端末種別記憶部370は、表示端末種別を保存する。
【0143】
次に、本発明の第四の実施の形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0144】
はじめに、配置ルール501の生成の動作について説明する。図22は、本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の生成の動作を示すフローチャートである。
【0145】
配置ルール生成端末30の配置ルール生成制御部101が、ユーザから配置ルール501の生成指示を受けると(ステップS501)、配置状態受信部111は、ユーザが使用中の表示端末40のアプリケーション配置制御部211から配置情報701と表示端末種別とを取得する(ステップS502)。ここで、ユーザが使用中の表示端末40が複数存在する場合、それぞれの表示端末40について、配置情報701と表示端末種別とを取得してもよいし、ユーザにより指定された表示端末40について、それらを取得してもよい。
【0146】
例えば、表示端末40として、PDA、音楽プレーヤ、及びゲーム機が使われていた場合、配置状態受信部111は、それぞれの表示端末40の配置情報701と表示端末種別"pda"、"music player"、"game"とを取得する。
【0147】
次に、使用状況受信部120は、センサ310から配置ルール生成端末30の使用状況データ702を受信する(ステップS503)。次に、配置ルール生成部131は、配置状態受信部111が受信した配置情報701、端末表示種別、及び使用状況受信部120が受信した使用状況データ702を基に、配置ルール501を生成する(ステップS504)。このとき、配置ルール生成部131は、適用条件と表示端末種別とに対応した、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを含む配置ルール501を生成する。
【0148】
例えば、配置ルール生成部131は、図24に示す配置ルール501を生成する。
【0149】
配置ルール生成部131は、配置ルール501を配置ルール記憶部320に保存する(ステップS505)。
【0150】
次に、配置ルール501の適用の動作について説明する。図23は、本発明の第四の実施の形態における配置ルール501の適用の動作を示すフローチャートである。
【0151】
配置ルール生成端末30のアプリケーション実行制御部201の使用状況受信部220は、定期的に、センサ310から配置ルール生成端末30の使用状況データ702を取得する(ステップS601)。
【0152】
次に、配置ルール取得部231は、配置ルール記憶部320に保存されている配置ルール501を参照し、使用状況受信部220が受信した使用状況データ702の内容と合致する適用条件を検索する(ステップS602)。配置ルール取得部231は、使用状況データ702の内容と合致する適用条件が存在する場合、ユーザが使用中の表示端末40の表示端末種別記憶部370を参照し、当該表示端末40の表示端末種別を取得する(ステップS603)。配置ルール取得部231は、当該適用条件と取得した表示端末種別とに対応した、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを取得する(ステップS604)。ここで、配置ルール取得部231は、ユーザが使用中の表示端末40が複数存在する場合、それぞれの表示端末40について、配置アプリケーション情報とユーザインタフェース配置指定情報とを取得する。
【0153】
アプリケーション特定部241は、アプリケーション情報記憶部330に保存されているアプリケーション情報600を参照し、配置ルール取得部231が取得した配置アプリケーション情報で指定されるアプリケーション種別と配置優先度とに対応したアプリケーションのアプリケーション識別子を取得する(ステップS605)。アプリケーション特定部241は、取得したアプリケーション識別子のアプリケーションの実行とそのUIの配置とを、配置ルール取得部231が取得したユーザインタフェース配置指定情報とともに、表示端末40のアプリケーション配置制御部211に指示する(ステップS606)。ここで、アプリケーション特定部241は、ユーザが使用中の表示端末40が複数存在する場合、それぞれの表示端末40について、アプリケーション識別子を取得し、アプリケーションの実行とそのUIの配置とを指示する。
【0154】
表示端末40のアプリケーション配置制御部211は、配置ルール生成端末30のアプリケーション特定部241から指示されたアプリケーション識別子のアプリケーションをアプリケーション記憶部350から取得、実行し、そのUIをアプリケーション特定部241から指示されたユーザインタフェース配置指定情報に従って、ディスプレイ360に配置する(ステップS701)。
【0155】
以上により、本発明の第四の実施の形態の動作が完了する。
【0156】
本発明の第四の実施の形態によれば、ユーザが複数の表示端末を携帯している場合、それぞれの表示端末に応じたアプリケーションを配置するための配置ルールを容易に生成することができる。その理由は、配置ルール生成端末30が、表示端末40における配置情報701、配置ルール生成端末30の使用状況データ702、及び当該表示端末40の表示端末種別を取得し、取得した配置情報701、使用状況データ702、及び表示端末種別に基づいて、配置ルール501を生成するためである。
【産業上の利用可能性】
【0157】
本発明は、端末内に保存されているアプリケーション、インターネットからプッシュ配信されたアプリケーションやウィジェット、及び、Webアプリケーション、SaaSのようにウェブサーバ上で実行されるアプリケーションのユーザインタフェースをユーザ端末に複数表示するシステムにおいて、その表示をユーザによりカスタマイズする用途に適用できる。
【符号の説明】
【0158】
1 携帯端末
10 配置ルール生成サーバ
20 携帯端末
30 配置ルール生成端末
40 表示端末
100 配置ルール生成制御部
101 配置ルール生成制御部
110 配置状態受信部
111 配置状態受信部
120 使用状況受信部
130 配置ルール生成部
131 配置ルール生成部
200 アプリケーション実行制御部
201 アプリケーション実行制御部
210 アプリケーション配置制御部
211 アプリケーション配置制御部
220 使用状況受信部
230 配置ルール取得部
231 配置ルール取得部
240 アプリケーション特定部
241 アプリケーション特定部
310 センサ
320 配置ルール記憶部
330 アプリケーション情報記憶部
340 スコア管理部
350 アプリケーション記憶部
360 ディスプレイ
370 表示端末種別記憶部
500 配置ルール
501 配置ルール
510 配置ルールテンプレート
600 アプリケーション情報
701 配置情報
702 使用状況データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションのユーザインタフェースをディスプレイに配置するよう表示制御し、前記ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を出力するアプリケーション配置制御部と、
前記アプリケーション配置制御部から前記配置情報を受信する配置状態受信部と、
前記配置情報を受信した場合に、利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信部と、
前記使用状況受信部で受信した前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報受信部で受信した前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成部と
を備える配置ルール生成システム。
【請求項2】
更に、アプリケーション種別毎に当該アプリケーション種別に属するアプリケーションのアプリケーション識別子を示すアプリケーション情報を記憶するアプリケーション情報記憶部を備え、
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成部は、前記アプリケーション情報を参照して前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションが属するアプリケーション種別を取得し、前記配置アプリケーション情報に当該アプリケーション種別を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項1に記載の配置ルール生成システム。
【請求項3】
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成部は、前記配置ルールの前記配置アプリケーション情報に前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項1に記載の配置ルール生成システム。
【請求項4】
更に、アプリケーションが属するアプリケーション種別内での当該アプリケーションのスコアの順位であるスコア順位を算出するスコア管理部を備え、
前記配置ルール生成部は、前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションの前記スコア順位を基に配置優先度を決定し、前記配置アプリケーション情報に前記アプリケーション種別と当該配置優先度とを設定する
請求項2に記載の配置ルール生成システム。
【請求項5】
前記配置ルール生成部は、前記配置情報に同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションが複数存在する場合、前記スコア順位が当該同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションの配置優先度を、前記スコア順位の順序で設定する
請求項4に記載の配置ルール生成システム。
【請求項6】
前記配置ルール生成部は、前記配置優先度を前記スコア順位と同一の値とする
請求項4に記載の配置ルール生成システム。
【請求項7】
前記スコア管理部は、アプリケーションの使用履歴を基に、前記スコアを算出する
請求項4乃至6のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項8】
前記スコア管理部は、アプリケーションの取得日時または更新日時からの経過時間を基に、前記スコアを算出する
請求項4乃至6のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項9】
前記スコア管理部は、アプリケーションの複数の利用者による使用履歴、または、アプリケーションに対する複数の利用者による評価を基に、前記スコアを算出する
請求項4乃至6のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項10】
前記配置ルール生成部は、前記使用状況データを基に生成された複数の条件のうち、前記利用者により選択された条件を前記適用条件とする
請求項1乃至9のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項11】
更に、複数の表示端末を備え、
前記表示端末のそれぞれは、前記アプリケーション配置制御部を含み、
前記配置状態受信部は、前記表示端末の前記アプリケーション配置制御部から前記配置情報と表示端末種別とを受信し、
配置ルール生成部は、前記適用条件と前記表示端末種別とに対応した、前記配置アプリケーション情報と前記ユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する
請求項1乃至10のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項12】
前記配置状態は、前記ユーザインタフェースの位置、回転、拡大、縮小、透明度のうちの少なくとも1つを含む
請求項1乃至11のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項13】
前記使用状況受信部は、前記使用状況データとして、位置情報検出装置、時計、アクセスポイントとの無線通信を検知する装置、ICカードの利用を検出する装置、温度計、湿度計、体温計、血圧計のうちの少なくとも1つにより出力される情報を受信する
請求項1乃至12のいずれかに記載の配置ルール生成システム。
【請求項14】
ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を受信する配置状態受信ステップと、
利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信ステップと、
前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成ステップと
を含む配置ルール生成方法。
【請求項15】
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成ステップにおいて、アプリケーション種別毎に当該アプリケーション種別に属するアプリケーションのアプリケーション識別子を示すアプリケーション情報を参照して、前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションが属するアプリケーション種別を取得し、前記配置アプリケーション情報に当該アプリケーション種別を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項14に記載の配置ルール生成方法。
【請求項16】
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成ステップにおいて、前記配置ルールの前記配置アプリケーション情報に前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項14に記載の配置ルール生成方法。
【請求項17】
更に、アプリケーションが属するアプリケーション種別内での当該アプリケーションのスコアの順位であるスコア順位を算出するスコア順位算出ステップを含み、
前記配置ルール生成ステップにおいて、前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションの前記スコア順位を基に配置優先度を決定し、前記配置アプリケーション情報に前記アプリケーション種別と当該配置優先度とを設定する
請求項15に記載の配置ルール生成方法。
【請求項18】
前記配置ルール生成ステップにおいて、前記配置情報に同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションが複数存在する場合、当該同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションの配置優先度を、前記スコア順位の順序で設定する
請求項17に記載の配置ルール生成方法。
【請求項19】
前記配置ルール生成ステップにおいて、前記配置優先度を前記スコア順位と同一の値とする
請求項17に記載の配置ルール生成方法。
【請求項20】
更に、アプリケーションの使用履歴を基に前記スコアを算出するスコア算出ステップを含む
請求項17乃至19のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項21】
更に、アプリケーションの取得日時または更新日時からの経過時間を基に前記スコアを算出するスコア算出ステップを含む
請求項17乃至19のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項22】
更に、アプリケーションの複数の利用者による使用履歴、または、アプリケーションに対する複数の利用者による評価を基に、前記スコアを算出するスコア算出ステップを含む
請求項17乃至19のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項23】
更に、前記使用状況データを基に生成された複数の条件のうち、前記利用者により選択された条件を前記適用条件とする適用条件選択ステップを含む
請求項14乃至22のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項24】
前記配置状態受信ステップにおいて、複数の表示端末のそれぞれから前記配置情報と表示端末種別とを受信し、
前記配置ルール生成ステップにおいて、前記適用条件と前記表示端末種別とに対応した、前記配置アプリケーション情報と前記ユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する
請求項14乃至23のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項25】
前記配置状態は、前記ユーザインタフェースの位置、回転、拡大、縮小、透明度のうちの少なくとも1つを含む
請求項14乃至24のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項26】
前記使用状況受信ステップにおいて、前記使用状況データとして、位置情報検出装置、時計、アクセスポイントとの無線通信を検知する装置、ICカードの利用を検出する装置、温度計、湿度計、体温計、血圧計のうちの少なくとも1つにより出力される情報を受信する
請求項14乃至25のいずれかに記載の配置ルール生成方法。
【請求項27】
コンピュータに、
ユーザインタフェースの配置状態を示す配置情報を受信する配置状態受信処理と、
利用者による使用状況を示す使用状況データを受信する使用状況受信処理と、
前記使用状況データを基に配置ルールの適用条件を生成し、前記配置情報を基に、当該適用条件において前記ユーザインタフェースを配置するアプリケーションを指定する配置アプリケーション情報と、当該アプリケーションのユーザインタフェースの配置方法を指定するユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する配置ルール生成処理と
を実行させる配置ルール生成プログラム。
【請求項28】
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成処理において、アプリケーション種別毎に当該アプリケーション種別に属するアプリケーションのアプリケーション識別子を示すアプリケーション情報を参照して、前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションが属するアプリケーション種別を取得し、前記配置アプリケーション情報に当該アプリケーション種別を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項27に記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項29】
前記配置情報は、アプリケーションのアプリケーション識別子毎の配置状態を含み、
前記配置ルール生成処理において、前記配置ルールの前記配置アプリケーション情報に前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子を設定し、前記ユーザインタフェース配置指定情報に当該アプリケーション識別子に対応する配置状態を設定する
請求項27に記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項30】
更に、アプリケーションが属するアプリケーション種別内での当該アプリケーションのスコアの順位であるスコア順位を算出するスコア順位算出処理を含み、
前記配置ルール生成処理において、前記配置情報に含まれるアプリケーション識別子のアプリケーションの前記スコア順位を基に配置優先度を決定し、前記配置アプリケーション情報に前記アプリケーション種別と当該配置優先度とを設定する
請求項28に記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項31】
前記配置ルール生成処理において、前記配置情報に同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションが複数存在する場合、当該同一のアプリケーション種別に属するアプリケーションの配置優先度を、前記スコア順位の順序で設定する
請求項30に記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項32】
前記配置ルール生成処理において、前記配置優先度を前記スコア順位と同一の値とする
請求項30に記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項33】
更に、アプリケーションの使用履歴を基に前記スコアを算出するスコア算出処理を含む
請求項30乃至32のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項34】
更に、アプリケーションの取得日時または更新日時からの経過時間を基に前記スコアを算出するスコア算出処理を含む
請求項30乃至32のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項35】
更に、アプリケーションの複数の利用者による使用履歴、または、アプリケーションに対する複数の利用者による評価を基に、前記スコアを算出するスコア算出処理を含む
請求項30乃至32のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項36】
更に、前記使用状況データを基に生成された複数の条件のうち、前記利用者により選択された条件を前記適用条件とする適用条件選択処理を含む
請求項27乃至35のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項37】
前記配置状態受信処理において、複数の表示端末のそれぞれから前記配置情報と表示端末種別とを受信し、
前記配置ルール生成処理において、前記適用条件と前記表示端末種別とに対応した、前記配置アプリケーション情報と前記ユーザインタフェース配置指定情報とを含む前記配置ルールを生成する
請求項27乃至36のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項38】
前記配置状態は、前記ユーザインタフェースの位置、回転、拡大、縮小、透明度のうちの少なくとも1つを含む
請求項27乃至37のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム。
【請求項39】
前記使用状況受信処理において、前記使用状況データとして、位置情報検出装置、時計、アクセスポイントとの無線通信を検知する装置、ICカードの利用を検出する装置、温度計、湿度計、体温計、血圧計のうちの少なくとも1つにより出力される情報を受信する
請求項27乃至38のいずれかに記載の配置ルール生成プログラム

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2011−108005(P2011−108005A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−262660(P2009−262660)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】