説明

酵素水生成装置

【課題】酵素製剤の経時劣化にもかかわらずその洗浄化学的な品質が実質的に変わらない酵素水を生成することができる酵素水生成装置を提供する。
【解決手段】酵素水の生成量を規定する生成スケジュールに基づいて各種機器を制御して酵素水を生成する機器制御モジュール63と、酵素製剤保管容器8に収容された酵素製剤を管理する酵素製剤管理モジュール66とが備えられている。酵素製剤管理モジュール66は、酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から品質評価値を算定する品質評価部66cを有し、品質評価部66cによる品質評価値に基づいて日々の酵素水生成における混合率が決定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生成タンクに対して所定量の給水及び酵素製剤保管容器からの酵素製剤の所定混合率に応じた適量供給を行うとともに温度管理することにより酵素水を生成する酵素水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上述した酵素水生成装置として、生成タンク(活性化タンク)にバルブを介して水を供給する給水系と、この生成タンクに製剤貯留タンクからポンプを介して酵素製剤を供給する供給系と、生成タンクからポンプを介して酵素水を送り出す排出系を備え、生成タンクには所定量の酵素水を生成するため液面レベルセンサとヒータと温度センサとを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、生成タンクに所定量の水を貯留し、この生成タンクに酵素製剤を供給した後に、ヒータを駆動して生成タンク内の液体(水と酵素製剤の混合液)を加熱して、この液体の温度を微生物酵素を活性化させるのに適した温度に維持し、次に、排出系のポンプを駆動してストックタンクとしての外部タンクに生成タンクの液体を排出する処理を行う。この装置は、随時生成タンクで酵素水を生成してストックタンクに貯留したり、その都度生成タンクの下方に排出したりする運転形態となっている。
【0003】
また、生成タンク(産出槽)に給水管から水を供給し、この水に酵素製剤(微生物製剤)を加え、ヒータでの加熱によって温度管理することにより、生成タンク内にリパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ等の酵素を含む酵素水を生成し、生成された酵素水を貯留槽に貯留するとともに、自動食器洗浄機からの廃水が流れる配管やこの廃水を一時的に溜めるグリストラップに対して貯留槽に貯留した酵素水を送るポンプ配管を形成した浄化システムも知られている(例えば、特許文献2参照)。このシステムは、予め貯留槽に酵素水を貯留しておき、自動食器洗浄機の運転終了から所定時間経過した後に、ポンプを駆動することにより貯留槽に貯留した酵素水を、配管とグリストラップとに供給する運転形態となっている。
【0004】
さらに、厨房廃水を一時滞留させるグリストラップなどの厨房現場に酵素水を供給して分解処理するために、酵素製剤保管容器としての液体微生物製剤槽から点滴弁を介して酵素製剤としての微生物酵素が供給される生成タンクとしての増殖タンクと、増殖タンクへの供給水量を調節する水量調節弁と、増殖タンクとグリストラップをつなぐ開閉弁付き送出管と、増殖タンク内の底部に配置した加温器と、増殖タンク内の液面、温度等を検出するセンサ群とを有し、更に点滴弁、水量調節弁、開閉弁及びグリストラップに付設したバッキングポンプのサーボ系を駆動制御する制御部と、増殖タンクの攪拌時間、温度を設定すると共に前記サーボ系のそれぞれに駆動・停止を指示するタイマーとを含む制御装置とから構成される分解処理装置も知られている(例えば、特許文献3参照)。この装置では、タイマーにて設定された開始時間になれば、水量調整弁と点滴弁が制御され増殖タンクに対して給水と酵素注入を行うとともに、タンク内部のヒータに通電し、使用する微生物の培養を行う。
【0005】
【特許文献1】特開2004‐242673号公報(段落番号0021−0034:図5、図9)
【特許文献2】特開2003‐266062号公報(段落番号0011−0016:図1、図2)
【特許文献3】特開2000−325938号公報(段落番号0010−0016:図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の酵素水生成装置では、水と混ぜ合わせた酵素製剤を適正な温度で所定時間維持することにより、厨房現場に生じる油脂などの汚れを効果的に分解することができる酵素水に仕上げている。しかしながら、この酵素水生成に用いられている酵素製剤は生化学的な物質又は微生物あるいは両者が混在したものであり、そのような酵素製剤は製造された時点からその洗浄化学的な特徴を生み出す品質が経時的に劣化していくことが判明している。特に、厳密な保管条件が整っているメーカーサイドでの保管から、厨房現場に設置される酵素水生成装置における保管に移行すると、その経時的劣化が早まると考えられる。従って、酵素水の使用量が少ない厨房現場に設置された酵素水生成装置では、酵素製剤保管容器に収容された酵素製剤を使い切るまでの期間が長くなり、酵素製剤保管容器の交換時から日が経過するほど、洗浄化学的な品質が低下した酵素水を用いていることなる。このような酵素製剤の経時劣化による酵素水の品質低下を避けるため、使用期限を設定し、その使用期限を過ぎれば残量があろうとなかろうと新品と交換するような方策は不経済であり、好ましくない。
【0007】
上記実状に鑑み、本発明の課題は、酵素製剤の経時劣化にもかかわらずその洗浄化学的な品質が実質的に変わらない酵素水を生成することができる酵素水生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、生成タンクに対して所定量の給水及び酵素製剤保管容器からの酵素製剤の所定混合率に応じた適量供給を行うとともに温度管理することにより酵素水を生成する、本発明による酵素水生成装置には、前記酵素水の生成量を規定する生成スケジュールに基づいて各種機器を制御して酵素水を生成する機器制御モジュールと、前記酵素製剤保管容器に収容された酵素製剤を管理する酵素製剤管理モジュールとが備えられ、前記酵素製剤管理モジュールは、前記酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から品質評価値を算定する品質評価部を有し、前記品質評価部による前記品質評価値に基づいて日々の酵素水生成における前記混合率が決定される。
【0009】
この構成では、実験的及び経験的に前もって査定しておくことが可能な酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から、当日に使用される酵素製剤の品質評価値が算定されるので、この品質評価値に基づいて当日の酵素水生成処理における酵素製剤の水に対する比率である混合率が決定され、この決定された混合率を用いて酵素水が生成される。つまり、使用される酵素製剤の品質劣化度が大きくなればなるほど混合率を大きくして、同じ水の量に対する酵素製剤の量を増やすことで、結果的に生成される酵素水の洗浄化学的な品質を維持させている。これは、酵素製剤の品質劣化が生じてもこの酵素製剤を用いた酵素水生成処理において混合率を調整することにより十分な洗浄化学的な品質をもった酵素水が得られるという、本願発明者の知見に基づいている。
【0010】
経時劣化度に基づく品質評価値の算定の際に酵素製剤の製造日だけを基準にした場合、厳密な保管条件が整っているメーカーサイドや使用者サイドでの専用保管器での保管と厨房現場での悪条件下の保管との間に生じる経時劣化の進行度の違いが無視されてしまう。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記品質評価部は、前記酵素製剤の製造日と前記酵素製剤の使用開始日からの期間とに応じて前記品質評価値を算定するように構成されている。これにより、メーカーサイドでの保管と厨房現場での保管とによる経時劣化の進行度の違いが考慮されることでより正確な品質劣化度つまり品質評価値が算定されることになり、結果的に適正な酵素水が生成される。また、使用する酵素製剤の重要な属性値となる製造日や使用開始日などのデータを、確実にかつ簡単に取得して酵素水生成装置内部に設定し、酵素製剤の品質評価値の算定に利用するため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記酵素製剤保管容器をこの容器に収容された酵素製剤の属性値を記録している属性コードを設けた交換装着可能な容器として構成し、前記品質評価部が前記属性コードを読み取るコードリーダからの読み取りデータから品質評価値を算定するように構成されている。
【0011】
上述したように本発明による酵素水生成装置において、知らずの内に酵素製剤保管容器の残量がなくなってしまうことが生じ得るが、その際予備の酵素製剤保管容器が準備されていないと、酵素水が生成できなくなってしまう。このため、本発明のさらに好適な実施形態の1つでは、前記酵素製剤管理モジュールは、前記酵素製剤保管容器内の酵素製剤残量を算定する残量算定部を有し、前記残量算定部による算定残量から前記酵素製剤保管容器の交換時期を推定し、前記交換時期を報知手段を通じて報知するように構成されている。この構成では、日々の酵素水の必要量とその混合率によって決まる酵素製剤量の使用量に基づいて酵素製剤保管容器に収容された酵素製剤の残量が算定され、この算定残量から推定された酵素製剤の更新時期が必要に応じて報知手段を通じて報知されるので、酵素製剤保管容器の交換や購入を適切な時期に行うことができる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に、水道水に酵素製剤を加えて温度管理を行うことによって酵素水を生成してストックタンクBに貯留する酵素水生成装置が示されている。
【0013】
酵素水生成装置は、ファーストフード店やレストランの厨房現場のように、床面Fが油脂によって汚れやすい飲食店等に設置されるものであり、この飲食店等の営業が終了した時間帯にストックタンクBに貯留した酵素水を人為的に床面Fに散布することにより、酵素水に含まれる酵素の作用によって床面Fの油脂成分を分解して洗い流す形態で使用される。このように洗浄を行うことにより床面Fのヌメリが除去され、清浄な表面となる。
【0014】
図1に示すように、厨房の床面Fには排水溝1からの水が導かれる位置にグリストラップ2が形成される。このような厨房では調理や食器の洗浄に使用された排水が排水溝1からグリストラップ2に流れ込み、この排水に含まれる油脂成分はグリストラップ2に蓄えられる。また、床面Fに散布した酵素水は、排水溝1からグリストラップ2に流れ込み、このグリストラップ2に滞留することにより、油脂成分を分解し、このグリストラップ2の内部を洗浄するように作用する。
【0015】
前記酵素水生成装置は、厨房内のテーブル3に設置され、壁面4には水道水を供給するようにハンドル5Aで開閉可能なバルブ5を備え、このバルブ5と酵素水生成装置との間には、バルブ5からの水道水を酵素水生成装置に送る水道配管6が形成されている。また、この酵素水生成装置で生成された酵素水はゴム等のフレキシブルな排出ホース7を介して前記ストックタンクBに送り出される。
【0016】
図2から理解できるように、酵素水生成装置は、金属製のケース10の内部に生成タンクTを備えると共に、この生成タンクTに水道水を給水する給水機構Jと、半透明の樹脂で成る酵素製剤保管容器としてのボトル8から液状の酵素製剤を生成タンクTに加える(滴下する形態での供給になる)酵素製剤供給機構Kと、この生成タンクTで生成された酵素水を排出する排出機構Lとを備えている。生成タンクTの内部には液面のレベルを検知するフロート式の液面センサ15と、生成タンクT内の溶液(酵素製剤が加えられた水)を加熱するヒータ16と、この溶液の温度を計測する温度センサ17とを備えている。更に、ケース10の側部位置には酵素水を生成する制御を行う制御ユニット18を備えている。
【0017】
ちなみに、前記酵素製剤は、リパーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ等の酵素を含むと共に、これらの酵素を生成する微生物も含むものであり、この微生物は、低温状態では休眠状態にあり、40℃程度に維持されることにより活性化して酵素を生成する性質を有する。
【0018】
前記ケース10はステンレス等の耐腐食性が高い金属板を接合して箱状に形成され、ケース本体10Aと、ケース10の前面側に配置される扉10Bとを備えている。ケース本体10Aの前面のうち制御ユニット18が配置された側で、扉10Bと並列する位置の前壁10Cには操作パネル11を備えている。扉10Bは、前記操作パネル11と反対側の端部に形成された縦向き軸芯Y周りで揺動開閉自在に前記ケース本体10Aに支持されている。
【0019】
ボトル8は交換装着式に構成されており、扉10Bを開放することによりボトル8の交換ないしは酵素製剤の詰め替えを容易に行える。ここでは、ボトル8の交換や酵素製剤の詰め替えを含め、酵素製剤を新しくすることを酵素製剤の更新又はボトルの更新と呼ぶことにする。さらにボトル8には、ボトルIDやこれに収容している酵素製剤の種別や製造日などの属性値をQRコードなどの形態で記録した属性コード81が貼り付けられている。この属性コード81は、酵素水生成装置内の所定箇所にボトル8が装着された際に向き合うことになるコードリーダ82によって読み取られる。もちろん、このコードリーダ82をハンディタイプとして、マニュアルでボトル8から属性コード81を読み取る構成を採用してもよい。
【0020】
前記生成タンクTは、透明な樹脂で成ると共に、正面視で図2に示す如く逆L字状の形状に形成され、この生成タンクTの上部には上部開口を覆う上部プレート20を備え、この生成タンクTの下側の側部には前記ボトル8を収容する空間を形成している。
【0021】
給水機構Jは、水道配管6から生成タンクTに給水する給水管21と、この給水管21の中間位置に配置した給水用電磁バルブ22とを備えている。
【0022】
酵素製剤供給機構Kは、半透明の樹脂製のボトル8に貯留された液状の酵素製剤を吸い上げる吸引チューブ25と、この吸引チューブ25からの酵素製剤が導かれる定容量ポンプKPと、この定容量ポンプKPから酵素製剤が送られる供給チューブ26と、この供給チューブ26の先端に接続したノズル27とを備えている。また、このようにノズル27から生成タンク内に供給した酵素製剤の量の、生成タンクTに貯留した水の量に対する比率が後述する混合率となる。
【0023】
吸引チューブ25は、透明で柔軟な樹脂で成り、この吸引チューブ25の吸引側の端部は、ボトル8の上部開口にネジ式で固定される蓋8Aに形成された貫通孔を介してボトル内部に差し込まれている。供給チューブ26は、透明で柔軟な樹脂で成り、この供給チューブ26の吐出側をノズル27の上端部に接続している。このノズル27は下端側が小径となる円錐形であり、上端部が前記上部プレート20に支持され、下端には小さい開口が形成されている。
【0024】
定容量ポンプKPは、縦向き姿勢のシリンダ30の内部にピストン31を上下移動自在に内嵌し、シリンダ30と連通する吸引側のチェック弁32に前記吸引チューブ25の排出側の端部を接続している。このシリンダ30と連通する吐出側のチェック弁33に前記供給チューブ26の一端を接続している。電動モータ34の出力軸34Aにおいて偏芯する位置に連結軸35を形成し、この連結軸35と前記ピストン31の下端のプレート36とを連結体35Aで連結することにより、電動モータ34の回転力を往復作動力に変換してピストン31に伝えるクランク機構を備えている。また、クランク機構の作動位置から前記ピストン31が上端まで移動したタイミング信号を出力する作動センサ37を備えている。
【0025】
この定容量ポンプKPは、電動モータ34の出力軸34Aが1回転する毎に、ピストン31を1往復作動させ、この1往復作動毎に設定された量の酵素製剤を送り出す性能を有し、電動モータ34の作動時には作動センサ37によってピストン31の作動回数を計数して制御ユニット18にフィードバックすることにより、酵素製剤の供給量を把握できるようにしている。
【0026】
排出機構Lは、前記生成タンクTの底部の酵素水を前記排出ホース7に導く排出管38と、この排出管38の中間に配置した排出用電磁バルブ39とを備えている。
【0027】
液面センサ15は、前記上部プレート20から下方に突設したロッド15Aに対して上下移動自在に外嵌したリング状のフロート15Bと、このフロート15Bに備えたマグネット(図示せず)の磁気が作用することによりON又はOFFするリードスイッチ(図示せず)とを備えている。
【0028】
ヒータ16は、通電により発熱する発熱体を金属チューブの内部に収容した構造を有し、前記上部プレート20から下方に突設する形態で上部プレート20に支持されている。温度センサ17は、サーミスタ等を収容したロッド状の構造を有し、上部プレート20から下方に突設する形態で上部プレート20に支持されている。
【0029】
前記操作パネル11は、図2に示すように、操作入力手段としてのスタートボタン51、ストップボタン52、複数の設定ボタン57、及び報知手段HSとしての電源ランプ53、複数のモニタランプ54、警報ランプ55、液晶ディスプレイ56などを備えている。
【0030】
この酵素水生成装置に対する各種設定操作を行う場合には、電源が投入されていることを電源ランプ53の点灯で確認し、液晶ディスプレイ56の表示画面を見ながら操作パネル11の複数の設定ボタン57を操作することになる。スタートボタン51を操作することでスケジュール管理された自動制御が開始され、ストップボタン52を操作することで自動制御を一時的に停止させることができる。尚、エラーが発生した場合には警報ランプ55が点灯する。
【0031】
制御ユニット18は、マイクロコンピュータを中核部材として、種々の制御機能をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築している。図4に示すように、制御ユニット18は、液面センサ15と、温度センサ17、作動センサ37、操作入力手段(各種ボタンなど)といった入力機器からの信号を入力する入力インターフェース61と、ヒータ16、供給用電磁バルブ22、電動モータ34、排出用電磁バルブ39、報知手段HSといった出力機器への信号を出力する出力インターフェース62を備えている。さらに、制御ユニット18における酵素水生成処理に関する制御機能としては、日々に要求される酵素水の生成量を日単位で規定する生成スケジュールを管理する生成スケジュール管理モジュール63と、生成スケジュールをデータベース化して格納するデータベース部64と、生成スケジュールに基づいて各種機器を制御して酵素水を生成する機器制御モジュール65と、ボトル8に収容された酵素製剤を管理する酵素製剤管理モジュール66と、機器制御モジュール65による酵素水生成制御を監視する生成処理監視モジュール67などが挙げられる。
【0032】
次に、上述した制御ユニット18に構築されている制御機能を詳しく説明する。生成スケジュール管理モジュール63には、カレンダーに合わせた日々の酵素水生成スケジュールを設定するスケジュール設定部63aと、日単位の酵素水の生成量を設定する生成量設定部63bと、後述する手順を用いて酵素水の混合率を設定する混合率決定部63cと、カレンダーを管理しているカレンダー管理部63dを備えている。
【0033】
酵素製剤管理モジュール66は、生成スケジュール管理モジュール63で作成された生成スケジュールに基づいて装着されたボトル8に収容された酵素製剤の残量を算定する残量算定部66aと、この残量算定部66aによって算定された残量からこのボトル8の更新時期を推定する更新時期推定部66bと、ボトル8に収容されている酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から品質評価値を算定する品質評価部66cを備えている。残量算定部66aは、更新されたボトル(例えば新品ボトル又は詰め替えされたボトル)8に収容されている酵素製剤の量は予め設定されていることから、ボトル8から生成タンクTへ供給された当日までの実際の使用累積量からボトル8内の残量を決定することができる。そして、更新時期推定部66bは、残量算定部66aによって算定された残量と生成スケジュールから算定できる当日以降の予定生成量とからボトル8が空になり新品と更新される時期を推定する。この更新時期推定部66bによって推定された更新時期は報知手段HSの一例としての液晶ディスプレイ56を介して報知されるので、担当者はボトル8の更新時期を常に把握することができる。更新時期推定部66bによって推定された更新時期は、当日以降の予定生成量を推定パラメータとして用いているので、もし生成スケジュールが変更されると、この変更された生成スケジュールを用いて更新時期が再計算される。
【0034】
品質評価部66cは、コードリーダ82から送られてくるボトル8の属性コード81に対する読み取りデータから得られる酵素製剤の製造日と、この酵素水生成装置へのボトル8の装着日である酵素製剤の使用開始日からの期間とに応じて品質評価値を算定する。その際、封印されたままで保管状態が良いと見なされる酵素製剤の製造日と酵素製剤の使用開始日までの保管期間においては、例えば、品質評価値は変わらないものとするか又は6ヶ月〜1年程度といった長い期間を基準として品質評価値がワンランク下がるようにし、封印が解かれるとともに保管状態が良いと見なされる酵素製剤の使用開始日から使用当日までの保管期間においては、例えば、1ヶ月といった短い期間を基準としてその基準期間の経過毎に品質評価値をワンランク下げるようにすることが好ましい。いずれにしても、このようなボトル8に収容された酵素製剤の経時劣化度を示すことになる品質評価値は経験的かつ実験的に求められた上記のようなルールに基づいて算定することができる。
【0035】
生成スケジュール管理モジュール63で作成される生成スケジュールや酵素製剤管理モジュール66で作成される酵素製剤属性データはデータベース部64にテーブル化されて、好ましくはリレーショナルデータテーブル化されて格納されている。このデータベース部64で格納されるデータのデータ構造の一例が図5に示されている。
【0036】
カレンダーテーブル64Aには、カレンダー日である日付(年月日データ)、曜日、休祝日、休業日、行事などがデータ項目として含まれている。日付や曜日や休祝日は予め設定されているが、休業日(定休日)はこの酵素水生成装置を使用する厨房現場(レストランなど)の特有の値として設定され、行事もこの厨房現場の地域特有の値(祭りなどのイベント)として設定される。
【0037】
スケジュールテーブル64Bには、カレンダーテーブル64Aの日付とリンクしている日付、日付によって規定される日のための酵素水生成量、その混合率、厨房掃除の開始時刻(通常レストラン閉店時間と考えられる)でもある酵素水要求時刻、装着されているボトル8のIDで置き換えることができる酵素製剤IDなどがデータ項目として含まれている。酵素水生成量や厨房掃除の開始時刻は厨房現場の特有の値として個々に設定される。スケジュールテーブル64Bに規定される日々の混合率(当日混合率)は、上述したように、酵素製剤管理モジュール66の品質評価部66cで算定された使用酵素製剤の品質評価値を用いて混合率決定部63cによって決定される混合率である。当日混合率をその都度使用当日に混合率決定部63cによって決定するように構成する場合は、当然このスケジュールテーブル64Bから混合率のデータ項目は省かれる。
【0038】
酵素製剤テーブル64Cには、スケジュールテーブル64Bの酵素製剤IDとリンクされている酵素製剤ID、酵素生成装置に装着された日でもある使用開始日、残量算定部66aで算定された酵素製剤の残量、コードリーダ82の読み取りデータから取得することが可能な酵素製剤の製造日やこの酵素製剤に設定されている基準混合率などがデータ項目として含まれている。ボトル8を酵素生成装置に装着した時点では、酵素製剤の残量は新品ボトル8の内容量となる。
【0039】
スケジュールテーブル64Bでは、向こう1年間(1年間に限定されるわけではない)の生成スケジュールが登録可能である。このように長期にわたる生成スケジュールの登録と修正を簡単にするため、以下に述べる登録・修正のための手順がスケジュール管理モジュール63に組み込まれている。
【0040】
図6に示されている登録手順では、一週を構成する各曜日の酵素水の生成量を設定した一週分の生成スケジュールである一週サブスケジュールがユーザ入力に基づいて作成され、この一週サブスケジュールを年度を構成する週に割り当てることにより年単位の生成スケジュールが自動作成されデータベース部64に登録される。
【0041】
つまり、メニューから生成スケジュール登録を選択すると、図7の(a)で示される画面が液晶ディスプレイ56に表示されるので、設定ボタン57を操作して、各曜日に対して休業日又は営業日を割り当てる(#10)。続いて、図7の(b)で示される画面を通じて月曜日から日曜日までの特定曜日における生成量を入力する(#11)。初回入力でない場合前回入力した生成量を予め表示するようにすると好都合である。次に、図7の(c)で示される画面を通じて特定曜日における、生成された酵素水が要求される時刻を示す酵素水要求時刻を入力する(#12)。ここでも、初回入力でない場合前回入力した酵素水要求時刻を予め表示するようにすると好都合である。以上のステップ#11〜#12の入力が月曜日から日曜日まで全曜日に対して行われる(#14)。全曜日に対する入力が終了すると、ここで設定された一週分の生成スケジュールを年度を構成する全ての週に割り当て、年単位の生成スケジュールが作成され、データベース部64に登録される(#15)。
【0042】
このように登録された年単位の生成スケジュールを修正するために、メニューから生成スケジュール修正を選択すると、図8の(a)に示された日付入力検索画面が表示される。この日付入力検索画面で日付を入力すると、データベース部64にアクセスしてその日付の生成スケジュールが表示される。その際、検索対象となった日付が営業日であった場合、図8の(b)に示すように、日付とともに登録されている生成量と酵素水要求時刻と混合レベル(混合率)が表示されるので、所望の値に修正することができる。また、検索対象となった日付が休業日であった場合、図8の(c)に示すように、全てのデータが「?」(空白などでもよい)となり、この日付が休業日として登録されていたことが理解できるようになっている。休業日を臨時に営業日とする場合、ここに全てのデータを入力すれば、この日付は営業日として書き換えられる。逆に、営業日を休業日とするには、各データに「0」ないしは「?」といった特定の記号を入力するとよい。いずれにしても、これらの作業は、登録された内容を変更することになるので、この変更時には、何らかの報知手段を用いて、例えばランプ表示やブザー音、さらには液晶ディスプレイ56における表示文字の点滅や警告表示などによって登録内容を修正していることが報知される。
【0043】
この酵素水生成装置では、水供給ステップ(給水制御と混合制御)と酵素供給ステップからなる前処理(給水制御と混合制御)、水と酵素製剤の混合液を所定温度に昇温させるとともにその所定温度下で所定時間保温する保温ステップからなる本処理(保温制御)、排出ステップからなる排出処理(排出制御)で構成される酵素水生成処理を所定回実行することで所定量の生成量が確保される。そのため、機器制御モジュール65は、給水用電磁バルブ22や電動モータ34などを制御する前処理制御部65aと、ヒータ16などを制御する本処理制御部65bと、排出用電磁バルブなどを制御する排出制御部65cを備えている。
【0044】
曜日によって異なる酵素水生成量に応じて酵素水生成処理の繰り返し回数が異なり、その結果トータルの酵素水生成時間も変わることから、当日の酵素水の生成量と酵素水要求時刻から酵素水生成開始時刻を算定し、その生成開始時刻に機器制御モジュール65は各機器を制御して酵素水生成処理を開始しなければならない。このため、生成処理監視モジュール67は、データベース部64に格納されている生成スケジュールから読み出された酵素水要求時刻から算定される酵素水生成開始時刻に基づいて機器制御モジュール65を酵素水生成処理を開始すべく作動させるウエイクアップ部67aを備えている。毎日、読み出された酵素水要求時刻から酵素水生成開始時刻を算定する代わりに、入力された生成量と酵素水要求時刻から酵素水生成開始時刻を算定して、生成スケジュールテーブル64Bのデータ項目の1つとして登録しておいてもよい。また、生成スケジュールの登録時に酵素水生成開始時刻を入力するように構成してもよい。いずれにしても、ウエイクアップ部67aは、適時に機器制御モジュール65を作動させることができるように、酵素水生成開始時刻が得られるとよい。
【0045】
さらに、生成処理監視モジュール67は、一連の酵素水生成処理において生じるエラーに対して、そのエラーを報知する処理やそのエラーのためのリカバリー処理を行う機能をもつエラー処理部67bも備えている。
【0046】
この酵素水生成装置における当日の酵素水生成処理の例が図9のフローチャートに示されている。
まず、初期設定処理(#00)によって当日の生成スケジュールが読み出され、生成量、混合レベル(混合率)、酵素水生成開始時刻が取得される。取得された酵素水生成開始時刻に達したかどうかをウエイクアップ部67aが監視し(#01)、酵素水生成開始時刻に達した場合は(#01Yes分岐)、酵素水生成処理が開始する。なお、酵素水生成開始時刻に達するまでは(#01No分岐)、生成量や酵素水要求時刻の修正で生成スケジュールが変更されているかチェックされる(#01a)。生成スケジュールが変更設定されなければ(#01aNo分岐)、ステップ#01に戻り、生成スケジュールが変更設定された場合は(#01aYes分岐)、ステップ#00に戻り、再び初期設定処理が実行される。
【0047】
まず、給水制御では、給水用電磁バルブ22を開放操作して給水を開始し、液面センサ15が検出状態に達した時点で、給水用電磁バルブ22を閉鎖操作して給水を停止する(#02)。
【0048】
次に、混合制御では、電動モータ34の駆動力で定容量ポンプKPを作動させることにより、ボトル8に貯留された酵素製剤を吸引チューブ25で吸引し、供給チューブ26からノズル27を介して生成タンクTに滴下する形態で供給する(#03ステップ)。この供給の際には、生成スケジュールから読み出された生成量と混合率から酵素製剤供給量が求められ、この酵素製剤供給量となるように定容量ポンプKPの作動回数を作動センサ37で計数しながら酵素製剤を供給することにより適正な混合率を有する酵素製剤と水との混合液が得られる。
【0049】
保温制御では、前記ヒータ16に電力を供給し、生成タンクTに貯留された溶液の温度を温度センサ17で計測してフィードバックし、この生成タンクTに貯留された溶液の温度を目標温度領域(40℃程度)に維持することにより、生成タンクTにおいて酵素水を生成する制御を実行する(#04)。
【0050】
この保温制御(#04)による温度の維持が設定時間経過したことを判別した(タイムアップを判別した)場合には、保温制御を停止し、排出用電磁バルブ39を開放することにより、生成タンクTで生成された酵素水を排出管38から排出ホース7に送ってストックタンクBに排出する排出制御を実行する(#05、#06)。この排出制御では、生成タンクTから酵素水が排出されるに充分な時間以上排出用電磁バルブ39を開放状態に設定する制御が実行される。
【0051】
また、ステップ#02、#03、#04、#06の処理が酵素水を生成するための前処理(水供給ステップと昇温・酵素供給ステップからなる)、保温ステップからなる本処理、排出ステップからなる排出処理で構成される酵素水生成処理であり、この一連の処理を実行する際に操作パネル11の複数のモニタランプ54のうち、対応するモニタランプ54が点灯する。このような酵素水生成処理を生成スケジュールから読み出した当日の生成量に達するまで必要な回数だけ実行され(#07)、当日の酵素水生成処理を終了する。生成されストックタンクBに貯留された酵素水は杓子などを用いて厨房現場に撒かれる。
【0052】
この実施の形態では、ステップ#00の初期設定処理において、酵素製剤の更新時期が、図10のに示すように、液晶ディスプレイ56に表示される。この酵素製剤の更新時期は、前述したように、残量算定部66aで算定された残量から推定される残量ゼロ(又はほぼ残量ゼロ)と酵素製剤切れの日である。また、このような酵素製剤更新時期の表示は、ステップ#00の初期設定処理において行うだけではなく、メニューから選択することにより任意に表示可能としてもよいし、常時表示するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施の形態では、ボトル8の更新時点で、混合率決定部63cが予め日々の混合率を決定し、スケジュールテーブル64Bに書き込んでいたので、使用当日の混合率は生成スケジュールから読み出すことができた。これに代えて、使用当日に混合率決定部63cが混合率を決定してもよい。
【0054】
いずれにしても日々の混合率(当日混合率)は、混合率決定部63cが酵素製剤管理モジュール66の品質評価部66cで算定された使用酵素製剤の品質評価値に基づいて決定されるが、この品質評価値の算定方法とこの品質評価値から混合率を決定する方法を図11の模式図を用いて説明する。ここでは、品質評価値は酵素製剤の種類によって予め決められている基準混合率に対する調整率として表現される。図11から理解できるように、酵素製剤の製造日からこの酵素製剤を収容したボトル8の装着日(使用開始日)までの期間を第1期間とし、この第1期間の長さによって第1調整率:αを求める。この第1調整率:αを求める関係式の一例は以下の通りである;
α=F(第1期間)
ここで、第1期間≦1年なら、α=1.0、
第1期間>1年なら、α=1.1と定義されている。
さらに、ボトル8の装着日(使用開始日)から酵素製剤使用当日までの期間を第2期間とし、この第1期間の長さによって第2調整率:βを求める。この第2調整率:βを求める関係式の一例は以下の通りである;
β=G(第2期間)
ここで、第2期間≦1ヶ月なら、β=1.0、
1ヶ月<第2期間≦2ヶ月なら、β=1.1、
2ヶ月<第2期間≦3ヶ月なら、β=1.2、
3ヶ月<第2期間≦4ヶ月なら、β=1.3、
・・・・と定義されている。
そして、第1調整率:αと第2調整率:βを掛け合わせたものを調整率:γとし、最終的に算定される混合率は、
当日混合率=基準混合率×(α×β)=基準混合率×γ、
で求められる。
【0055】
上述した当日混合率の算定方法の流れを図12のフローチャートを用いて説明する。まず、酵素製剤テーブル64Cから、製造日、使用開始日、基準混合率を読み出す(#31)。製造日から使用開始日までの第1期間を求める(#32)。この第1期間をパラメータとして関係式:Fから第1調整率:αを算定する(#33)。さらに、使用開始日から使用当日までの第2期間を求める(#34)。この第2期間をパラメータとして関係式:Gから第2調整率:βを算定する(#35)。第1調整率:αと第2調整率:βを掛け合わせて調整率:γを得る(#36)。この調整率:γがいわゆる品質評価値であり、酵素製剤の経時劣化の指標となっており、その保管が長くなるほど大きな値となる。調整率:γが得られると、この調整率:γを基準混合率に乗じることにより当日混合率が得られる(#37)。
【0056】
上記の説明では、品質評価値が基準混合率に対する調整率として定義されていたが、品質評価値を単純な経時劣化ランク値として表し、この経時劣化ランク値から直接当日混合率を引き出すことができるテーブルを混合率決定部63cに用意しておくような構成を採用してもよい。いずれにせよ、酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から算定される品質評価値に基づいて日々の酵素水生成における混合率(当日混合率)が決定されることが本発明の重要な特徴である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】酵素水供給装置の斜視図
【図2】酵素水生成装置の縦断正面図
【図3】酵素水供給装置の各機器の制御系を示す模式図
【図4】制御ユニットの機能ブロック図
【図5】生成スケジュールや酵素製剤データのデータ構造を説明する模式図
【図6】生成スケジュール登録のフローチャート
【図7】生成スケジュール登録における画面図
【図8】生成スケジュール修正における画面図
【図9】酵素水生成処理のフローチャート
【図10】酵素製剤の更新時期を示す画面図
【図11】品質評価値としての調整率の算定を説明するための説明図
【図12】当日混合率を決定する手順を示すフローチャート
【符号の説明】
【0058】
8 ボトル(酵素製剤保管容器)
18 制御ユニット
56 液晶ディスプレイ(報知手段)
63 スケジュール管理モジュール
63aスケジュール設定部
63b生成量設定部
63c混合率決定部
63dカレンダー管理部
64 データベース部
64C酵素製剤テーブル
65 機器制御モジュール
66 構成製剤管理モジュール
66a残量算定部
66b更新時期推定部
66c品質評価部
67 生成処理監視モジュール
67aウエイクアップ部
67bエラー処理部
81 属性コード
82 コードリーダ
J 給水機構
T 生成タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生成タンクに対して所定量の給水及び酵素製剤保管容器からの酵素製剤の所定混合率に応じた適量供給を行うとともに温度管理することにより酵素水を生成する酵素水生成装置において、
前記酵素水の生成量を規定する生成スケジュールに基づいて各種機器を制御して酵素水を生成する機器制御モジュールと、前記酵素製剤保管容器に収容された酵素製剤を管理する酵素製剤管理モジュールとが備えられ、
前記酵素製剤管理モジュールは、前記酵素製剤の品質経時変化に基づく品質劣化度から品質評価値を算定する品質評価部を有し、前記品質評価部による前記品質評価値に基づいて日々の酵素水生成における前記混合率が決定されることを特徴とする酵素水生成装置。
【請求項2】
前記品質評価部は、前記酵素製剤の製造日と前記酵素製剤の使用開始日からの期間とに応じて前記品質評価値を算定することを特徴とする請求項1に記載の酵素水生成装置。
【請求項3】
前記酵素製剤保管容器はこの容器に収容された酵素製剤の属性値を記録している属性コードを設けた交換装着可能な容器であり、前記品質評価部が前記属性コードを読み取るコードリーダからの読み取りデータに応じて、装着されている酵素製剤保管容器に収容された酵素製剤の品質評価値を算定することを特徴とする請求項1又は2に記載の酵素水生成装置。
【請求項4】
前記酵素製剤管理モジュールは、前記酵素製剤保管容器内の酵素製剤残量を算定する残量算定部を有し、前記残量算定部による算定残量から前記酵素製剤保管容器の交換時期を推定し、前記交換時期を報知手段を通じて報知することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の酵素水生成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−252292(P2007−252292A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82192(P2006−82192)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000135313)ノーリツ鋼機株式会社 (1,824)
【Fターム(参考)】