説明

酸性染毛料組成物

【課題】質感及び操作性に優れた新規な酸性染毛料組成物を提供すること。
【解決手段】(A)窒素含有量が0.5〜1.5%のカチオン性ポリマーを0.01〜3重量%、及び(B)(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーのうち少なくとも1種を0.1〜10重量%、含有することを特徴とする、酸性染毛料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪を染色するための酸性染毛料に使用される新規な酸性染毛料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、酸性染毛料組成物は、酸性染料、アルコール類、有機溶剤、pH調整用の酸を含有し、更に、染毛時に操作性を向上させるため、即ち、毛髪に塗布しやすく、塗布後、液だれを起こさないようにするため、増粘剤が配合されている。一般的に、このような増粘剤としてアニオン性ポリマーが用いられているが、アニオン性ポリマーしか使用していない酸性染毛料組成物では、毛髪に触れた時の感触として良好な質感が得られていなかった。この質感を向上させるためにカチオン性ポリマーを配合することが知られているが、これを配合するには、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤が必要であった(例えば、特許文献1など参照)。しかしながら、これらの界面活性剤を配合すると染着性が落ちる等の問題が生じる。
【0003】
したがって、従来よりも質感及び操作性共に優れた酸性染毛料組成物の提供が望まれている。
【特許文献1】特開2002−179538号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はこのような従来の事情および最近の動向に対処してなされたもので、界面活性剤を配合しなくとも、質感及び操作性に優れた酸性染毛料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明者らは研究を重ねた結果、特定のカチオン性ポリマー及び特定のアニオン性ポリマーを配合することにより、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を配合しなくても、質感及び染着性が向上した酸性染毛料組成物が得られることを見出した。本発明者らはこの知見に基づきさらに研究を重ねることによって、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、以下の通りである。
項1.(A)窒素含有量が0.5〜1.5%のカチオン性ポリマーを0.01〜3重量%、及び
(B)(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーのうち少なくとも1種を0.1〜10重量%
含有することを特徴とする、酸性染毛料組成物。
項2.(B)成分として(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーの両方を含有する、項1に記載の酸性染毛料組成物。
項3.(C)さらなるアニオン性ポリマーを含有する、項1または2に記載の酸性染毛料組成物。
項4.(A)成分のカチオン性ポリマーが、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導体及びジアリル第4級化アンモニウム塩重合物誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、項1〜3のいずれか1項に記載の酸性染毛料組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、長期間にわたり粘度が安定で、操作性に優れ、染着性が向上し、高いコンディショニング効果を有する酸性染毛料組成物を得ることが可能になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明において配合される(A)成分、すなわちカチオン性ポリマーは、窒素含有量が0.5〜1.5%、より好ましくは0.8〜1.2%のカチオン性ポリマーである。本発明において、窒素含有量とは、規定の窒素分試験法に基づいて測定した窒素含有量をさす。この窒素分試験法は後述の実施例に記載した方法によって行うことができる。
【0009】
本発明で用いられる具体的なカチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ジアリル第4級化アンモニウム塩重合物誘導体等に代表されるカチオン性誘導体等が挙げられ、好ましくは含窒素カチオン性高分子、例えば、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド共重合体、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体のカチオン化物、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体ジメチルジアリルアンモニウムクロリド・アクリル酸共重合体等を挙げられる。本発明の酸性染毛料組成物には(A)成分として、これらのカチオン性ポリマーの中から1種又は2種以上を、組成物全重量に対して0.01〜3重量%、より好ましくは0.05〜1重量%配合する。配合量が0.01〜3重量%の範囲であれば、コンディショニング効果が十分にあり、染着性も向上するため、好ましい。
【0010】
本発明において配合される(B)成分、すなわち特定のアニオン性ポリマーは、(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー又は(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーであり、好ましくはこれらの2種のアニオン性ポリマーを併用して配合する。本発明で使用されるアニオン性ポリマーを構成するアクリロイルジメチルタウリン塩の塩としては、ナトリウム、カリウム、リチウム等の金属塩又はアンモニウム塩などが挙げられ、(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマーの場合アンモニウム塩が好ましく、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーの場合ナトリウム塩が好ましい。
【0011】
本発明の酸性染毛料組成物における(B)成分の配合量は、組成物全重量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。配合量が0.01重量%〜10重量%の範囲であれば、粘度安定性が十分にあり、操作性も良好なため、好ましい。また、前記2種のアニオン性ポリマーを併用する場合、通常、(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー:(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーを1:0.5〜1:5、好ましくは1:2〜1:3の比率で使用する。
【0012】
本発明の酸性染毛料組成物には、さらに、(C)成分として上記以外のアニオン性ポリマーを配合してもよい。例えば、さらに配合することのできるアニオン性ポリマーとしては、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸またはその塩等が挙げられる。(C)成分の配合量としては、組成物全重量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0013】
本発明の酸性染毛料組成物の粘度は、通常5000mPa・s〜30000mPa・sであり、好ましくは8000mPa・s〜25000mPa・sである。ここで粘度とは、B型粘度計(BROOKFIELD社製)を使用し、20℃にて5分間6号ロータを20rpmで回転させた後に測定したものとする。
【0014】
本発明の酸性染毛料組成物には、上記成分の他、通常酸性染毛料に用いられる他の成分も本発明の効果を妨げない限り、適宜配合することが可能である。例えば、酸性染料、アルコール、有機溶媒及びpH調整剤等が必要に応じて適宜配合することができる。
【0015】
本発明酸性染毛料組成物に配合される酸性染料としては、人体に対して有害な作用を示さない医薬品、医薬部外品及び化粧品の着色に使用することが許可されている染料が好ましく、「医薬品等に使用する事の出来るタール色を定める省令」に掲示されている法定色素が極めて有効であって、これらの1種又は2種以上を配合することができる。
【0016】
より具体的には、酸性染料として染毛料に使用されているものが広い範囲で使用できるが、特に好ましいものとしては、青色1号のようなトリフェニルメタン染料、だいだい色205号のようなアゾ染料、黄色203号のようなキノリン染料、赤色106号のようなキサンチン染料、青色2号のようなインジゴ染料、紫色401号のようなアントラキノン染料、黄色403号の(1)のようなニトロ系染料等があげられる。
【0017】
上記染料の配合量としては、通常配合されている配合量であれば特に限定されないが、例えば、酸性染毛料組成物全重量に対して、0.1〜5重量%が好ましく、0.1重量%未満では染色性が弱くなり、5重量%を超えても染色性の向上は認められない。また、0.15〜3重量%の量で配合されるのがよい。
【0018】
また、本発明の酸性染毛料組成物に配合される有機溶剤類としては、例えば、エタノール、N−ブチルアルコール、sec −ブチルアルコール、プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルアルコール、2―フェノキシエタノール、フェニルエタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、N−メチルピロリドン、エチレンカーボネイト、メチルカルビトール、エチルカルビトール、1,3―ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン等が挙げられ、これらの有機溶媒の群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上の有機溶媒を、概ね組成物全重量に対して1〜50重量%、特に5〜40重量%程度を配合する。より好ましくは、ベンジルアルコール及びベンジルアルコールを併用して有機溶剤として用いる。
【0019】
また、本発明酸性染毛料組成物に配合されるpH調整剤用の酸としては、例えば乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、蟻酸、レブリン酸、グリコール酸等の有機類や、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸が挙げられ、配合量は系のpHが1.5〜4.0、好ましくはpH2.5〜3.0の強酸性領域になるように配合する。1.5より低いと染料の安定性や皮膚への刺激の面から好ましくなく、4.0より大きいと充分な染着力が得られないため、pHが1.5〜4.0であることが好ましい。
【0020】
さらにこれに加え、例えば、上記の有機溶媒以外の可溶化剤、コンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸、ラクトース、オリゴ糖等を本発明酸性染毛料組成物に配合することができる。
【0021】
また、例えばラノリン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、トリグリセライド、エステル油等の油性成分も本発明の酸性染毛料組成物に配合することができる。
【0022】
さらには、一般的な分散・可溶化剤、増粘剤なども、本発明の効果を損なわないよう留意して配合することができる。
【0023】
必要であれば、本発明の酸性染毛料組成物は、更に、染毛料の効果、安定性、pHを損なわない範囲で、上記成分の他に、シリコーン類、動植物抽出物、紫外線吸収剤、殺菌剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、香料などを配合することも可能である。
【0024】
本発明の酸性染毛料組成物は、酸性染毛料組成物が一般的に用いられ得るあらゆる形態に用いることができる。例えば、半永久染毛料、一時染毛料、白髪染め用染毛料、お洒落染め染毛料、リンス・染毛兼用染毛料等の形態を採ることができる。
【0025】
本発明の酸性染毛料組成物は、従来の酸性染毛液と同様の方法、例えば、アプリケーター(容器から直接頭髪に塗布する方法)式や、ハケ塗り(ハケで頭髪に塗布する方法)式や、くし、ブラシ塗り(くし、ブラシに染毛料を取り塗布する方法)等に使用できる。このような所望する使用形態に応じた剤型に適宜調製することができる。例えば、液状、クリーム状、ジェル状、スプレー、ムース、スティック等の形態で調製し得る。
【実施例】
【0026】
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
酸性染毛料組成物の製造
(実施例1〜11)
色素(紫色401号)とヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(カチナールLC−100又はカチナールLC−200、東邦化学社製)を精製水に溶解し、そこにカルボキシビニルポリマー(アクペック HV−505、住友精化社製)を添加した。その後、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー(Aristoflex HMB、クラリアントジャパン社製)及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(Sepinov EMT10、SEPIC社製)を添加し、最後にベンジルアルコールとエタノールを添加する。それぞれの添加量は表1に記載の通りである。なお、各染毛料組成物のpHは、pH2.5〜3.0に調整した。
【0027】
【表1】

【0028】
(比較例1〜15)
あらかじめポリオキシエチレンオレイルエーテルをヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(カチナールHC−200、東邦化学社製)と共に精製水に溶解しておいたこと、水酸化ナトリウムをカルボキシビニルポリマーを添加してから中和に使用したこと、並びに、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー(Aristoflex AVC、クラリアントジャパン社製)を(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー(Aristoflex HMB、クラリアントジャパン社製)の代わりに、かつポリアクリル酸アミド(Sepigel 305、SEPIC社製)を(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー(Sepinov EMT10、SEPIC社製)の代わりに使用したこと以外は、実施例1と同様の方法で製造した。それぞれの添加量は表2に記載の通りである。
【0029】
【表2−1】

【0030】
【表2−2】

【0031】
(参考例)
ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(カチオン性ポリマー)の窒素含有量の測定
公知の規定の方法に基づき試料を酸分解し、アルカリ性水溶液に水蒸気を通し、窒素化合物をアンモニアとして追い出したものを凝縮させ、酸性水溶液で捕集、滴定し試料中の窒素分(%)を求めた。
試薬:
1.分解促進剤:硫酸カリウム(試薬1級)500gと硫酸銅(II)(試薬1級)55.5gを混合したもの
2.硫酸(純度:95%、試薬1級)
3.0.025mol/L 硫酸規定液
4.2w/w%ホウ酸水溶液 ホウ酸(試薬1級)使用
5.43w/w%水酸化ナトリウム水溶液 水酸化ナトリウム(試薬1級)使用
6.pH標準液 中性リン酸塩pH標準液(pH6.86)
フタル酸塩pH標準液(pH4.01)
操作方法
1.分解瓶(容量300mL)に試料(カチナールLC−100、LC−200及びHC−100)を減量法にて採取した。
2.空、本試験全数の分解瓶に、上皿天秤にて分解促進剤10±0.5g加え、分注器より硫酸20mLを内壁に沿って流し込んだ。
3.2を分解装置(ビュッヒ 426型)に仕掛けて、内容物が炭化物を認めなくなり青緑色の透明な溶液になるまで吸引しながら2時間加熱分解をした。分解後、吸引したまま冷却した。
4.自動ケルダール装置(K−370型)を立ち上げ、冷却水を内臓バルブが流量を1.2L/min付近になるように調節する。
5.pHのキャリブレーションを行う。スロープが95〜105%を特定許容範囲とする。
6.グループ、サンプル設定、メソッドの選択をする。
7.測定前にプライミングを実行し、滴定量が一定になるまで繰り返す(3回程度)。
8.ステイタスが測定可能であることを確認した後、空実験を実行する。空試験実行後、ブランク補正をして、本試験を行った。
5.測定後、以下の計算により窒素含有量を求めた。
試料中の窒素含有量(%)=(B−C)×F×0.0007005×100/S
B:本試験に要した0.0025mol/L硫酸規定液の使用量(mL)
C:空試験に要した0.0025mol/L硫酸規定液の使用量(mL)
F:0.0025mol/L硫酸規定液の力価
グリシン分(%)=窒素含有量(%)×421/42
得られたカチナールHC−200、カチナールLC−100、カチナールLC−200の窒素含有量を表3に示す。
【0032】
【表3】

【0033】
試験例
染着性試験
ヤク毛の毛束(スタッフス社製10cm−1g)に実施例1〜11及び比較例1〜15の各々を5g塗布し、45℃で15分間放置し、その後シャンプーを用いて洗髪し乾燥させる。この時、毛髪の感触と染着性を専門パネラー10名で評価した。
(染着性)
◎:染着性非常に良好
○:染着性良好
△:やや染着性劣る
×:かなり悪い
(毛髪の感触)
◎:非常になめらかで、指通りがよい
○:普通
△:髪がすべらず、ややざらつく
×:きしみがあり、かなりざらつく
染着性及び毛髪の感触の結果は、表1〜2及び図1〜6に示す。
粘度
各組成物(最終産物)の粘度は、B型粘度計(BROOKFIELD社製、20℃,6号ロータ,5分間,20rpmを用いて測定した。
[結果]
実施例及び比較例の結果、本発明の酸性染毛料組成物は、特定のカチオン性ポリマー及び特定のアニオン性ポリマーを使用することにより、それらを使用しない組成物と比べて、染着性においてもコンディショニング効果においても非常に優れていることがわかった。
【0034】
粘度については、いずれの実施例においても操作性において問題のない粘度であり、また表中には示していないが、粘度変化率(実施例の酸性染毛料組成物を45℃恒温槽中で3ヶ月保存し、B型粘度計(20℃、6号ロータ、20rpm、5分後)を用いて、式:粘度変化率=(保存前の粘度−保存後の粘度)/保存前の粘度×100で算出した)もいずれの実施例においても5〜40の間で安定であることがわかった。
【0035】
以上より、本発明により、長期間にわたり粘度が安定で、操作性に優れ、染着性が向上し、高いコンディショニング効果を持つ酸性染毛料組成物を得られることが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は実施例1−5の染着性を示す写真である。
【図2】図2は実施例6−8の染着性を示す写真である。
【図3】図3は実施例9−11の染着性を示す写真である。
【図4】図4は比較例1−5の染着性を示す写真である。
【図5】図5は比較例6−10の染着性を示す写真である。
【図6】図6は比較例11−15の染着性を示す写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)窒素含有量が0.5〜1.5%のカチオン性ポリマーを0.01〜3重量%、及び
(B)(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーのうち少なくとも1種を0.1〜10重量%
含有することを特徴とする、酸性染毛料組成物。
【請求項2】
(B)成分として(アクリロイルジメチルタウリン塩/メタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー及び(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーの両方を含有する、請求項1に記載の酸性染毛料組成物。
【請求項3】
(C)さらなるアニオン性ポリマーを含有する、請求項1または2に記載の酸性染毛料組成物。
【請求項4】
(A)成分のカチオン性ポリマーが、カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、4級化ポリビニルピロリドン誘導体及びジアリル第4級化アンモニウム塩重合物誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸性染毛料組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−1266(P2010−1266A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−163020(P2008−163020)
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【出願人】(500315884)株式会社ナンバースリー (7)
【Fターム(参考)】