説明

醗酵処理装置

【課題】 電気系統に関する耐久性を向上させる。
【解決手段】 醗酵槽の上を走行する電動台車2と、攪拌装置と、制御盤26と、固定部14とが設けられている醗酵処理装置である。攪拌装置は、醗酵槽100内で醗酵する処理物を攪拌する。制御盤26は、電動台車2による走行および攪拌装置による処理物の攪拌を制御する。固定部14は、制御盤26が醗酵槽100の外側面の横の外空間66に沿って配置されるよう、制御盤26を電動台車2に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、醗酵処理装置に関し、特に、電気系統に関する耐久性が高い醗酵処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、醗酵処理装置を開示する。この装置は、センターレール部に車輪止めを備えている。この装置は、車輪止めに内車輪が当たったとき、軸受の作用で台車と共に外車輪が円弧状のターンレール部を走行するので、台車が自動的に方向転換する。
【0003】
特許文献1に開示された発明によると、醗酵処理装置の簡素化や小型化を達成したり醗酵槽の容量を増大させたりしやすくし、同時に醗酵処理装置の高さを低くできる。
【0004】
特許文献2は、醗酵処理装置を開示する。この装置は、レール上を走行する台車に、醗酵槽内に傾斜した姿勢で取り付けられた受圧板と、処理物をその受圧板の前方で掻き上げてその受圧板の後方に切り返す攪拌装置とを設ける。そして、受圧板は水平軸回りに揺動自在である。
【0005】
特許文献2に開示された発明によると、攪拌装置で切り返した処理物の自重を台車の走行力の一部に利用できる。
【0006】
特許文献3は、糞尿類処理装置を開示する。この装置には、攪拌機構を揺動可能に台車に取り付ける。台車が直線状の走行路を往動するときには、攪拌機構が処理槽内の糞尿類の層内に前下り姿勢で挿入される。台車が復動するときには、攪拌機構が台車の走行速度に同調して上方へ揺動しながらその後方の糞尿類の層に乗り上った後、糞尿類の層上を後方へ走行する。
【0007】
特許文献3に開示された発明によると、ウインチやウォーム減速機構を用いて攪拌機構を吊り上げるという操作を行うことなく、攪拌機構が取り付けられた台車を復動させることができる。
【0008】
特許文献4は、堆肥処理装置を開示する。この装置は、台車と、攪拌機構と、破砕部材とをを備える。破砕部材は、攪拌機構が有する掻上げ板の上昇路に設けられる。攪拌機構は台車に搭載される。
【0009】
特許文献4に開示された発明によると、攪拌機構の動力を利用して堆肥塊を確実に破砕できる。
【特許文献1】特開平9−142975号公報
【特許文献2】特開平9−142974号公報
【特許文献3】特開2001−162252号公報
【特許文献5】特開2002−234784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1〜4に開示された発明では、耐久性が高くないという問題点がある。これらの発明が実施されるのは、し尿や生ごみ等の処理物を原料とする堆肥製造プラントである。処理物のうち糞や尿からは、醗酵が進むにつれてアンモニアやメタンなどのガスが発生する。これらのガスのうちアンモニアは銅合金やアルミニウム合金に対して強い腐食性を有する。アンモニアが銅合金などに対して強い腐食性を有することから、特許文献1〜4に開示された発明を実施したとき、特許文献1〜4に開示された装置の電気系統に使用されている部品は極めて腐食されやすい。その結果、電気系統に関する故障が生じやすいので、それらの装置の耐久性は低いものとなっている。
【0011】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、電気系統に関する耐久性が高い醗酵処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、醗酵処理装置は、電動台車2と、この電動台車2に設けられた電動の攪拌装置4と、制御盤26と、固定部14とを設けている。電動台車2は、醗酵槽100の上を走行する。攪拌装置4は、醗酵槽100内で醗酵する糞等の処理物Mを攪拌する。制御盤26は、電動台車2による走行および攪拌装置4による処理物Mの攪拌を制御する。固定部14は、制御盤26が醗酵槽100の外側面の横の外空間66に配置されるよう、制御盤26を電動台車2に固定する。
【0013】
制御盤26は、醗酵槽100の外側面の横の外空間66に配置されるよう、固定部14によって電動台車2に固定される。これによって、醗酵槽100が壁になるため、制御盤26は、処理物Mが醗酵したことで生成したガスに晒されない。そのガスは醗酵槽100の真上に上昇する。それ故、電動台車2の上に制御盤26が配置されている場合に比べ、制御盤26がガスに晒されないので、制御盤26における電気系統の耐久性は格段に向上し、電気系統に関する耐久性が高い醗酵処理装置を提供することができる。
【0014】
しかも、制御盤26を上記醗酵槽100の横の外空間に配置したことによって、電動台車2が往路から復路に移行する際にも、上記電動台車2と共に移動する上記制御盤26を上記外空間に保持させたまま電動台車2を支障なく移行させることができる。
【0015】
また、上述の固定部14は、張出材61と、垂下材62と、吊下材63とを有することが望ましい。張出材61は、電動台車2から醗酵槽100の斜め上へ張り出す。垂下材62は、醗酵槽100の斜め上において張出材61に固定され、かつ、醗酵槽100の斜め上から醗酵槽100の横の外空間66に垂れ下がる。吊下材63は、垂下材62のうち外空間66に配置された部分から醗酵槽100の方へ突出し、かつ、制御盤26を吊り下げる。併せて、制御盤26は、吊下材63に吊り下げられて醗酵槽100の外側面の横の外空間66に配置されることが望ましい。
【0016】
吊下材63が垂下材62のうち外空間66に配置された部分から醗酵槽100の方へ突出していることにより、吊下材63の上には空間が生じる。この空間に、電気系統に属し、かつ、制御盤26に接続される部品を配置することができる。これにより、処理物Mが醗酵したことで生成したガスに、制御盤26だけでなく、制御盤26に接続される部品が晒されることも抑制できることとなる。そのようなことが可能になるので、その分、電気系統の耐久性は向上する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る醗酵処理装置は、電気系統に関する耐久性を高くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0019】
図1は本発明の実施の一形態である醗酵乾燥処理装置に採用されている無端走行経路の説明図、図2は上記処理装置の駆動機構の配置を示す平面図、図3は上記処理装置を部分的に破断して示す概略側面図、図4は上記処理装置の要部を示す断面図、図5は図2のV−V線に相応する部分の概略断面図である。
【0020】
図1のように無端走行経路Rは、互いに反対向きに延びる2つの直線路R2,R4と、それらの直線路R2,R4同士を連絡する2つの半円弧状の曲線路R1,R3とによって長円形に形成されている。2つの直線路R2,R4は、まっすぐなセンターレール部11と、このセンターレール部11に等間隔を隔てて平行にその両側に振り分けて配備されたまっすぐな一対のサイドレール部12,12によって形成され、また、2つの曲線路R1,R3は、一対のサイドレール部12,12の一端部同士および他端部同士を連絡する円弧状の一対のターンレール部13,13により形成されている。そして、上記センターレール部11の一端部と他端部との2箇所に、後述する内車輪31に当たってその内車輪31の転動を阻止する車輪止め15,16が各別に設けられている。
【0021】
上記した各レール部11,12,13は図5のように細長い醗酵槽100の外壁101,101や、それらの外壁101,101の間に立設した隔壁102を利用してそれらの上面に水平に配備されている。
【0022】
図2および図3において、電動台車2は、上記センターレール部11とサイドレール部12との間隔に相応する長さの矩形の枠体によって構成されており、その内辺部の前後方向中央部に内車輪31を有しており、外辺部の前後両端部のそれぞれに外車輪32,33を有している。これらの各車輪31,32,33には、上記した各レール部11,12,13の上を転動するときの転動方向を規制したり脱輪を防いだりすることに役立つ鍔を備えた鍔付き車輪が採用されている。
【0023】
電動台車2に対する各車輪31,32,33の取付構造を具体的に説明する。電動台車2の内辺部に設けた支持体21に垂直軸線を有する軸受22が固定されており、この軸受22によりその垂直軸線Lの回りに垂直ロッド24が回転自在に支持されている。垂直ロッド24の下端にはブラケット23が取り付けられ、このブラケット23に内車輪31が水平軸を介して回転自在に取り付けられている。また、電動台車2の外辺部の前後方向両端部のそれぞれに、垂直軸線を有する軸受27,28が取り付けられており、これらの軸受27,28に、一対の外車輪32,33が各別にキャスター方式を採用して取り付けられている。そして、内車輪31が図3に示したように上記車輪止め15に当たったときには、内車輪31の転動がその車輪止め15により阻止される。このことにより、軸受22が有する上記垂直軸線が円弧状のターンレール部13の中心位置P(図2参照)に位置決めされるようになっている。内車輪31がセンターレール部11の他端部側の車輪止め16に当たったときにも同様に、内車輪31の転動がその車輪止め16により阻止される。このことにより、軸受22が有する上記垂直軸線が円弧状のターンレール部13の中心位置に位置決めされるようになっている。
【0024】
他方、電動台車2に取り付けられている3つの車輪のうちの2つ(本実施形態においては内車輪31および外車輪32)にはそれらを個別に駆動するための電動モータ34,35が各別に付設されている。なお、3つの車輪31,32,33の個々を各別の電動モータで駆動することも可能である。上記垂直ロッド24の上端部に電気部品であるスリップリング25が装備されており、後述する制御盤26と上記スリップリング25とが電気的に接続されている。そして、制御盤26を操作することによって上記電動モータ34,35の回転速度などが制御されるようになっている。
【0025】
図2および図3に示すように、電動台車2には攪拌装置4が設けられている。この攪拌装置4は、電動台車2から前下りに延び出された掻上げコンベアによって構成されており、その駆動用の電動モータ41が電動台車2に搭載されている。なお、この攪拌装置4は電動台車2から延び出た支持杆29によって支持されている。
【0026】
図3において、上記攪拌装置4に取り付けられた支持桁42を利用してブラケット51が後向きに突設され、そのブラケット51に水平軸回りに回転可能なヒンジ52が設けられている。このヒンジ52には、攪拌装置4の後方に配備された受圧板5の上端部が取り付けられている。したがって、受圧板5はヒンジ52を介して水平軸回りに揺動自在である。また、この受圧板5には支持杆53が設けられていて、この支持杆53の先端部が上記攪拌装置4の支持桁(不図示)に当たることによってその受圧板5が図3に示したようにやゝ後下がりに傾斜した姿勢に保持されるようになっている。なお、受圧板5の周囲にゴム板や皮革などによって形成された帯片54が垂れ下げられている。
【0027】
電動台車2の内車輪31はセンターレール部11に載架され、外車輪32,33は、いずれか一方のサイドレール12またはいずれか一方のターンレール13に載架される。
【0028】
次に、図4を参照して、固定部14の構成について説明する。本実施形態における固定部14は、醗酵槽100の外側面の横の外空間66に制御盤26が配置されるよう、制御盤26を電動台車2に固定する。
【0029】
本実施形態における固定部14は、張出材61と、垂下材62と、吊下材63とを有する。張出材61は、電動台車2から醗酵槽100の斜め上へ張り出す部材である。垂下材62は、醗酵槽100の斜め上において張出材61に固定され、かつ、醗酵槽100の斜め上から醗酵槽100の横の外空間66に垂れ下がる部材である。吊下材63は、垂下材62のうち外空間66に配置された部分からから醗酵槽100の方へ突出している部材である。吊下材63は、制御盤26を吊り下げる。本実施形態において、制御盤26は、吊下材63に吊り下げられることで、醗酵槽100の外側面の横の外空間66に配置されることとなる。なお、本実施形態において、張出材61と、垂下材62と、吊下材63とは、それぞれ1本の鋼材によって構成されている。
【0030】
吊下材63が制御盤26を吊り下げる構造となっているので、本実施形態においては、吊下材63の上部に空間ができている。そこには、制御盤26に接続される電線36が配置される。電線36は、電線吊下げ金具65に吊下げられる。電線吊下げ金具65は鋼材64に吊下げられている。電線吊下げ金具65は鋼材64に吊下げられた状態で醗酵槽100の外壁101に沿って移動できる。
【0031】
なお、図2、図3または図5に示したように、醗酵槽100の底部には有孔送風管6が配設され、その周囲には目詰まりを防ぐために砕石層(不図示)が設けられている。また、醗酵槽100には尿配管7が付設されていて、この尿配管7を通して醗酵槽100に投入されて蓄えられている糞尿などの処理物Mに尿を必要に応じて噴霧できるようになっている。
【0032】
以上において、電動モータ34,35によって内車輪31や外車輪32、さらには外車輪33が同じ速度で回転されて内車輪31がセンターレール部11を転動し、外車輪32,33がサイドレール部12を転動すると、電動台車2が攪拌装置4と共に無端走行経路Rの直線路R2(またはR4)を一方向に走行する。また、図3に示したように、電動台車2の走行中にその内車輪31がセンターレール部11の一端部側の車輪止め15に当たって内車輪31の転動が阻止されると、その阻止された時点では、軸受22が有する上記垂直軸線が円弧状のターンレール部13の中心位置P(図2)に一致する。したがって、内車輪31が車輪止め15に当たっている間は、電動台車2の内車輪31が転動を停止しているのに反して外車輪32,33がターンレール部13を転動するので、軸受22の作用で内車輪31に対して電動台車2が曲線路R1に沿って180度の方向転換を自然に行う。また、内車輪31がセンターレール部11の他端部側の車輪止め16に当たると、同様にして軸受22の作用で内車輪31に対して電動台車2が曲線路R3に沿って180度の方向転換を自然に行う。
【0033】
したがって、電動モータ41で攪拌装置4を運転することにより、電動台車2の走行中に図3に矢符u,dで示したように、醗酵槽100に蓄えられている処理物Mが受圧板5の前方で掻き上げられ、その受圧板5の後方に切り返される。この場合、攪拌装置4の後方に切り返された処理物Mがその自重で受圧板5を矢符Aのように押すので、走行中の電動台車2がその力によって後押しされる。これにより、電動台車2の走行状態が安定する。また、モータ34,35に対する負荷も軽減される。
【0034】
また、電動台車2の走行中に、受圧板5の下端が大きな固形物に当たったり、攪拌装置4による掻き残しの処理物に当たったりしたときには、その受圧板5がヒンジ52のところで後方へ揺動してそれらの固形物や掻き残しの処理物を無理なく乗り越えるので、電動台車2の走行に支障をきたすことはない。
【0035】
この醗酵乾燥処理装置が連続運転されて攪拌装置4が無端走行経路Rを一方向に繰り返し走行すると、処理物Mが図3に矢符eのように後方へ順送りされつつ処理物Mが上層と下層との間で入れ替えられるといった醗酵や乾燥に必要な操作が、醗酵槽100の中のほゞ全域において行われる。このような醗酵乾燥処理中には、必要に応じて、有孔送風管6から給気したり、尿配管7から尿を噴霧したりする。また、ある種の細菌を処理物Mに投入することもある。
【0036】
醗酵乾燥処理装置が連続運転されている間、制御盤26は、醗酵槽100の横で、醗酵槽100の外壁101に沿って移動する。
【0037】
なお、図2に示したように、サイドレール部12とターンレール部13との接続箇所には、外車輪32,33の鍔部が通過する溝13aが形成されている。
【0038】
今回開示された実施形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのはもちろんである。
【0039】
たとえば、この実施形態による醗酵乾燥処理装置では、電動台車2に1個の内車輪31が設けられているけれども、2個の内車輪を1つのブラケットに取り付け、そのブラケットを軸受22が有する上記垂直軸線の回りに回転自在に取り付けておいてもよい。そのようにすると、電動台車2の走行状態が安定するという利点がある。また、攪拌装置4は図示したような掻上げコンベア型のものに代えて、実公平2−35788号公報に記載されている風車型のものを用いることも可能である。さらに、センターレール部11、サイドレール部12,12、ターンレール部13,13などを形成するためのレールは、図例のように醗酵槽100の外壁101を利用して敷設することができるほか、図示しない処理舎屋の天井から吊り下げで敷設することなども可能である。
【0040】
そのほか、センターレール部11やサイドレール部12,12を曲線状にしておくことも可能である。
【0041】
また、固定部14は、張出材61と垂下材62と吊下材63との境界が不明確な形態であってもよい。そのような形態の具体例としては、電動台車2から突出した張出材が醗酵槽100の外側へ下向きの曲線を描き、その先端に制御盤26が接続されているといった形態が考えられる。
【0042】
また、固定部14は、吊下材63も有さなくてよい。もちろん、垂下材62や吊下材63があってもよい。このような場合、吊下材63があればそこに制御盤26を取り付けてもよい。垂下材62がなければ張出材61に、制御盤26を取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係る無端走行経路の説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る醗酵乾燥処理装置の駆動機構の配置を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る醗酵乾燥処理装置を部分的に破断して示す概略側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る醗酵乾燥処理装置の要部を示す断面図である。
【図5】図2のV−V線に相応する部分の概略断面図である。
【符号の説明】
【0044】
2 電動台車
4 攪拌装置
5 受圧板
6 有孔送風管
7 尿配管
11 センターレール部
12 サイドレール部
13 ターンレール部
13a 溝
14 固定部
15,16 車輪止め
21 支持体
22,27,28 軸受
23,51 ブラケット
24 垂直ロッド
25 スリップリング
26 制御盤
29 支持杆
31 内車輪
32,33 外車輪
34,35,41 電動モータ
36 電線
42 支持桁
52 ヒンジ
53 支持杆
54 帯片
61 張出材
62 垂下材
63 吊下材
64 鋼材
65 電線吊下げ金具
66 外空間
100 醗酵槽
101 外壁
102 隔壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
醗酵槽の上を走行する電動台車と、この電動台車に設けられ前記醗酵槽内で醗酵する糞等の処理物を攪拌する電動の攪拌装置と、前記電動台車による走行および前記攪拌装置による前記処理物の攪拌を制御する制御盤と、前記制御盤を前記電動台車に固定する固定部とを設けている醗酵処理装置であって、
前記固定部は、前記制御盤が前記醗酵槽の外側面の横の外空間に配置されるよう、前記制御盤を前記電動台車に固定していることを特徴とする、醗酵処理装置。
【請求項2】
前記固定部は、
前記電動台車から前記醗酵槽の斜め上へ張り出す張出材と、
前記醗酵槽の斜め上において前記張出材に固定され、かつ、前記醗酵槽の斜め上から前記醗酵槽の横の外空間に垂れ下がる垂下材と、
前記垂下材のうち前記外空間に配置された部分から前記醗酵槽の方へ突出し、かつ、前記制御盤を吊り下げる吊下材とを有し、
前記制御盤は、前記吊下材に吊り下げられて前記醗酵槽の外側面の横の外空間に配置される、請求項1に記載の醗酵処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−279520(P2009−279520A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134447(P2008−134447)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(595166516)
【Fターム(参考)】