金券の請求データ生成システム
【課題】 店側が顧客から受け取った金券について、その金券発行者に対する代金請求を効率的に行なえるようにした金券の請求データ生成システムを提供する。
【解決手段】 金券読取装置は、金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【解決手段】 金券読取装置は、金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、顧客から受け取った金券について、精算請求者から金券発行者へ金券代金を請求するための請求データを生成するための金券の請求データ生成システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば、商品券、ギフトカード、旅行券、食事券、ビール券、アイスクリーム券、図書券、文具券、など金銭的な価値を有する種々の金券が多種類発行されている。
これらの金券は、贈答用やプレゼントとして使用されたりすることも多いことから、利用者にとって、広範囲にどこの商店でも共通して使用できるという利便性がある。
【０００３】
また、顧客が代金の代わりに店などに支払った金券は、店側からその金券を発行した発行元である金券発行者に送られて、その金券額に応じた金銭の支払いを金券発行者に請求し、金券発行者から店側にそれらの金銭を支払うことで金券の精算処理が行なわれる。
しかしながら、市場に大量に発行された種々の金券に対する精算処理には、手間と時間がかかるという問題がある。
【０００４】
従来の金券処理システムにおいて、金券類の券番号を読み取って、予め登録されている券番号と照合することで、金券類の回収処理や真偽判別を行うシステムが既に公知となっているが、種類の異なる金券を回収処理して、代金精算の請求データを生成するという技術はなかった。（例えば、特許文献１参照）
【特許文献１】特開平１０−３４０３６８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、店側が顧客から受け取った金券について、その金券発行者に対する代金請求を効率的に行なえるようにした金券の請求データ生成システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の金券の請求データ生成システムは、金券読取装置が接続された通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して通信可能に接続された管理サーバとにより、顧客から受け取った金券について、金券発行者に対する請求データを生成する金券の請求データ生成システムであって、前記金券読取装置は、前記金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、前記通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、前記管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【０００７】
また、本発明の金券の請求データ生成システムは、前記管理サーバは、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が登録された請求フォーマット情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報に基づいて、前記請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する請求フォーマット選択手段と、前記請求データ生成手段で生成した金券精算用の請求データを、前記請求フォーマット選択手段で選択された請求フォーマット仕様に変換する請求フォーマット変換手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
更に、本発明の金券の請求データ生成システムは、前記請求フォーマット情報データベースには、金券発行者が特定した仕様を有する個別仕様の請求フォーマットと、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
以上説明したように、本発明の金券の請求データ生成システムは、回収された金券に表示された管理情報から金券発行者宛ての請求データを生成することができるので、商側が顧客から受け取った金券について、その金券発行者に対する代金精算請求を効率的に行なうことができるという効果がある。
【００１０】
また、本発明の金券の請求データ生成システムは、金券発行者宛てに金券の請求データを送信する際に、金券の種類ごとにその金券を発行した金券発行者が指定する請求フォーマットを自動的に選択して代金精算請求が行なえるので、手間と時間をかけることなく効率的に金券発行者宛ての請求データを生成することができるという効果がある。
【００１１】
更に、本発明の金券の請求データ生成システムは、金券発行者が指定する請求フォーマットがない場合には、共通して使用する共通仕様の請求フォーマットが用意されているので、指定請求フォーマットが無い金券発行者宛ての請求データを処理する場合においても、その都度に請求フォーマットを作成することなく効率的に請求データの処理を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を説明する図、図２は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの構成を説明する図、図３は、商品券の一例の平面図、図４は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ処理システムのシステムブロック図、図５は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を示すフローチャートである。
【００１３】
まず、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を、図１及び図２に基づいて説明する。
例えば、百貨店１ａ、スーパーマーケット１ｂ、複合商業施設１ｃ、個人商店などから構成される商店街組合１ｄなどの、顧客から商品券などの金券１０を受け取り、金券発行者２に対して金券１０の代金精算を請求する精算請求者１には、それぞれ金券読取装置４が接続された通信端末５が設置され、その通信端末２は、通信回線６を介して管理センター３などに設けられた管理サーバ７と通信可能に接続されている。
これら種々の金券を発行する金券発行者２としては、例えば、クレジット・信販会社２ａ、サービス会社２ｂ、ビール・飲料会社２ｃ、メーカ会社２ｄ、団体系会社２ｅ、組合・連合会２ｆなどがあり、これらの金券発行者２側にも管理サーバ７と通信回線６を介して通信可能に接続された通信端末８が備えられている。
【００１４】
これにより、精算請求者１は、金券読取装置４が接続された通信端末５を使用することで、顧客から受け取った金券１０に対する代金精算の請求を行なえるようにしてある。
金券１０には、図３に示すように、個々の金券固有の管理番号等からなる管理情報１０ａや画像１０ｂなどが表示されている。
【００１５】
次に、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムのシステム構成を図４に基づいて説明する。
金券代金の精算を請求する精算請求者１側に設置されている金券読取装置６には、金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａを読み取る管理情報読取手段１１と、金券が保有する金券特性情報である画像１０ｂを読み取るためのイメージ画像読取手段１２とが備えられている。
金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａは、例えばバーコード、ＯＣＲ等の機械読み取りが可能な状態で表示されており、管理情報読取手段１１は、これらの表示に対応して管理情報を入力できる機能を有する。
【００１６】
また、イメージ画像読取手段１２は、金券の表面又は裏面に表示されている所定領域の画像をイメージデータとして読み取るイメージスキャナとしての機能を有している。
このイメージスキャナで読み取る金券の領域は、金券の表面又は裏面の全体でもよいし、また予め定めた一部または複数部分の所定領域でもよい。
また金券読取装置４は、金券が保有する金券特性情報を読み取る機能を有する手段であれば、イメージ画像読取手段１２に限定されるものではない。
【００１７】
現在市場に出回っている金券としては、例えば、商品券、ギフトカード、旅行券、食事券、ビール券、アイスクリーム券、図書券、文具券、など多数の種類が発行され、金券の種類や発行者毎に異なるデザインを有している。
このため、各金券の表面又は裏面の予め定めた所定の領域を、イメージ画像読取手段１２により画像イメージデータとして読み取ることで、読み取った画像イメージデータを真贋判定の判断用データとして用いる。
また、金券読取装置４には、イメージ画像読取手段１２と共に、またはイメージ画像読取手段１２に代えて、金券が保有する金券特性情報を読み取ることが可能なその他の機能を有する手段を設けてもよく、その他の機能を有する手段としては、赤外線や紫外線を照射したり、光透過率を計測したりする機能を有する手段などがある。
【００１８】
また、金券読取装置４が接続された通信端末５には、ディスプレイ等の表示手段１３、キーボード等の入力手段１４、通信手段１５、制御手段１６、記憶手段１７とが備えられ、通信手段１５によりインターネット等の通信回線６を介して管理センター３に設置されている管理サーバ７と通信可能に接続されている。
【００１９】
また、通信回線６を介して通信端末５と通信可能に接続された管理サーバ７には、通信手段１８、金券管理情報データベース１９、金券特性情報データベース２０、請求フォーマット情報データベース２１、請求フォーマット選択手段２２、請求フォーマット変換手段２３、照合手段２４、請求データ送信手段２５、請求データ生成手段２６、記憶手段２７、制御手段２８、などが備えられている。
【００２０】
金券管理情報データベース１９には、予め金券発行者毎に、発行された金券に表示された管理情報１０ａと該金券の発行会社とが関連付けられて登録され、通信回線６を介して通信端末５から送られてきた金券１０の管理情報との照合による回収金券のデータ消し込みと、請求データの集計処理が行なわれる際に使用される。
【００２１】
金券特性情報データベース２０には、通信回線６を介して通信端末５から送られてきた画像イメージデータと照合するための、照合用の画像イメージデータが予め登録されている。
金券特性情報データベース２０に登録される金券特性情報としては、照合用の画像イメージデータに限定されず、金券読取装置４で金券が保有する種々の金券特性情報に対応した照合用の情報を予め登録させておけばよいものである。
また、請求フォーマット情報データベース２１には、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が予め登録されている。
【００２２】
照合手段２４は、通信端末５から受信した管理情報と、金券管理情報データベース１９に登録された管理情報とを照合する機能を有している。
そして、請求データ生成手段２６は、照合手段２４による照合結果が一致した場合に、金券管理情報データベース１９において、管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する機能を有している。
【００２３】
また、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する際には、請求フォーマット選択手段２２により、通信端末５から受信した管理情報に基づいて、請求フォーマット情報データベース２１の中から使用する請求フォーマットが選択される。
更に、請求フォーマット変換手段２３により、請求フォーマット選択手段２２で選択された請求フォーマットを用いて金券の請求データが作成される。
そして、請求データ送信手段２５は、所定の請求フォーマットによる金券の請求データを金券発行者２の通信端末８に送信する機能を有している。
【００２４】
また、金券代金の精算請求が行なわれる金券発行者２側に備えられている通信端末８には、ディスプレイ等の表示手段２９、キーボード等の入力手段３０、通信手段３１、制御手段３２、記憶手段３３とが備えられ、通信手段３１により通信回線６を介して管理サーバ７と通信可能に接続されている。
【００２５】
次に、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を、図５に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、顧客から受け取った商品券などの金券１０について、精算請求を行なう精算請求者１は、精算処理を行う金券１０を金券読取装置４にセットし、金券１０の表面に表示されている画像に対してスキャンして、画像イメージデータを金券特性情報としてこれを読み取ると共に、管理情報読取手段１１により、金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａを読み取る。（ステップＳ１）
次に、通信端末５の入力手段１４から、精算請求者１を特定することができる精算請求者特定情報の入力を行なう。（ステップＳ２）
これらの精算請求者特定情報は、金券１０の精算代金の入金先を特定することが可能であればよく、代金を振り込み処理する場合には、入金先名や入金先の口座番号などであればよい。
【００２６】
次に、通信端末５から通信回線６を介して管理センター３の管理サーバ７に、金券読取装置４で読み取られた画像イメージデータと管理情報を送信する。（ステップＳ３）
そして、画像イメージデータと管理情報を受信した管理サーバ７は、まず金券特性情報データベース２０に登録されている照合用の画像イメージデータの中から、受信した画像イメージデータの金券の種類に対応した画像イメージデータの選択及び抽出を行なった後、照合手段２４により金券特性情報データベース２０に登録されている照合用の画像イメージデータと受信した画像イメージデータとの照合処理を行なう。（ステップＳ４）
【００２７】
この照合手段２４による照合処理の結果が不一致となった場合には、金券読取装置４にセットされた金券１０が偽物であるとの判定の真贋判定情報が、管理サーバ７から通信回線６を介して通信端末５に送信される。（ステップＳ５）
そして、この真贋判定情報を受信した通信端末７は、ディスプレイ等の表示手段１３に真贋判定情報の表示を行なう。
偽物であるとの判定された金券については、代金の精算処理を行わずに一旦処理を中止して終了する。
【００２８】
また、管理サーバ７において、照合手段２４による照合処理の結果が一致となった場合には、それらの金券１０が本物であるので代金の精算処理を行うために、請求データの生成が行なわれる。（ステップＳ６）
次に、管理サーバ７において、請求フォーマット情報データベース２１の中から、使用する請求フォーマットの選択が行なわれる。（ステップＳ７）
管理サーバ７において、請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する際には、通信端末５から受信した管理情報に基づいて、自動的に選択が行なわれる。
そして、管理サーバ７において、選択された請求フォーマットが使用され、請求データが入力された状態の請求書データが作成される。（ステップＳ８）
次に、作成された請求書データは、管理サーバ７から金券発行者２の通信端末８に送信されて、金券の精算請求が行なわれる。（ステップＳ９）
【００２９】
以上の手順により、金券発行者に対する金券の精算請求に用いられる請求フォーマットは、金券発行者側での処理が効率的に行なえるように、各々の金券発行者が特定する専用の請求フォーマットを使用して請求することができるようにシステム化されている。
また、専用の請求フォーマットが用意されていない金券発行者である場合には、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットが自動的に選択できるようにしてあるので、金券発行者側の事情に応じて最適な請求フォーマットを用いて請求が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を説明する図である。
【図２】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの構成を説明する図である。
【図３】商品券の一例の平面図である。
【図４】本発明の実施形態に係る金券の請求データ処理システムのシステムブロック図である。
【図５】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３１】
１ 精算請求者
１ａ 百貨店
１ｂ スーパーマーケット
１ｃ 複合商業施設
１ｄ 商店街組合
２ 金券発行者
３ 管理センター
４ 金券読取装置
５，８ 通信端末
６ 通信回線
７ 管理サーバ
１０ 金券
１０ａ 管理情報
１０ｂ 画像
１１ 管理情報読取手段
１２ イメージ画像読取手段
１３，２９ 表示手段
１４，３０ 入力手段
１５，１８，３１ 通信手段
１６，２８，３２ 制御手段
１７，２７，３３ 記憶手段
１９ 金券管理情報データベース
２０ 金券特性情報データベース
２１ 請求フォーマット情報データベース
２２ 請求フォーマット選択手段
２３ 請求フォーマット変換手段
２４ 照合手段
２５ 請求データ送信手段
２６ 請求データ生成手段
【技術分野】
【０００１】
本発明は、顧客から受け取った金券について、精算請求者から金券発行者へ金券代金を請求するための請求データを生成するための金券の請求データ生成システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば、商品券、ギフトカード、旅行券、食事券、ビール券、アイスクリーム券、図書券、文具券、など金銭的な価値を有する種々の金券が多種類発行されている。
これらの金券は、贈答用やプレゼントとして使用されたりすることも多いことから、利用者にとって、広範囲にどこの商店でも共通して使用できるという利便性がある。
【０００３】
また、顧客が代金の代わりに店などに支払った金券は、店側からその金券を発行した発行元である金券発行者に送られて、その金券額に応じた金銭の支払いを金券発行者に請求し、金券発行者から店側にそれらの金銭を支払うことで金券の精算処理が行なわれる。
しかしながら、市場に大量に発行された種々の金券に対する精算処理には、手間と時間がかかるという問題がある。
【０００４】
従来の金券処理システムにおいて、金券類の券番号を読み取って、予め登録されている券番号と照合することで、金券類の回収処理や真偽判別を行うシステムが既に公知となっているが、種類の異なる金券を回収処理して、代金精算の請求データを生成するという技術はなかった。（例えば、特許文献１参照）
【特許文献１】特開平１０−３４０３６８号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、店側が顧客から受け取った金券について、その金券発行者に対する代金請求を効率的に行なえるようにした金券の請求データ生成システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の金券の請求データ生成システムは、金券読取装置が接続された通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して通信可能に接続された管理サーバとにより、顧客から受け取った金券について、金券発行者に対する請求データを生成する金券の請求データ生成システムであって、前記金券読取装置は、前記金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、前記通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、前記管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【０００７】
また、本発明の金券の請求データ生成システムは、前記管理サーバは、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が登録された請求フォーマット情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報に基づいて、前記請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する請求フォーマット選択手段と、前記請求データ生成手段で生成した金券精算用の請求データを、前記請求フォーマット選択手段で選択された請求フォーマット仕様に変換する請求フォーマット変換手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
更に、本発明の金券の請求データ生成システムは、前記請求フォーマット情報データベースには、金券発行者が特定した仕様を有する個別仕様の請求フォーマットと、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
以上説明したように、本発明の金券の請求データ生成システムは、回収された金券に表示された管理情報から金券発行者宛ての請求データを生成することができるので、商側が顧客から受け取った金券について、その金券発行者に対する代金精算請求を効率的に行なうことができるという効果がある。
【００１０】
また、本発明の金券の請求データ生成システムは、金券発行者宛てに金券の請求データを送信する際に、金券の種類ごとにその金券を発行した金券発行者が指定する請求フォーマットを自動的に選択して代金精算請求が行なえるので、手間と時間をかけることなく効率的に金券発行者宛ての請求データを生成することができるという効果がある。
【００１１】
更に、本発明の金券の請求データ生成システムは、金券発行者が指定する請求フォーマットがない場合には、共通して使用する共通仕様の請求フォーマットが用意されているので、指定請求フォーマットが無い金券発行者宛ての請求データを処理する場合においても、その都度に請求フォーマットを作成することなく効率的に請求データの処理を行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を説明する図、図２は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの構成を説明する図、図３は、商品券の一例の平面図、図４は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ処理システムのシステムブロック図、図５は、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を示すフローチャートである。
【００１３】
まず、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を、図１及び図２に基づいて説明する。
例えば、百貨店１ａ、スーパーマーケット１ｂ、複合商業施設１ｃ、個人商店などから構成される商店街組合１ｄなどの、顧客から商品券などの金券１０を受け取り、金券発行者２に対して金券１０の代金精算を請求する精算請求者１には、それぞれ金券読取装置４が接続された通信端末５が設置され、その通信端末２は、通信回線６を介して管理センター３などに設けられた管理サーバ７と通信可能に接続されている。
これら種々の金券を発行する金券発行者２としては、例えば、クレジット・信販会社２ａ、サービス会社２ｂ、ビール・飲料会社２ｃ、メーカ会社２ｄ、団体系会社２ｅ、組合・連合会２ｆなどがあり、これらの金券発行者２側にも管理サーバ７と通信回線６を介して通信可能に接続された通信端末８が備えられている。
【００１４】
これにより、精算請求者１は、金券読取装置４が接続された通信端末５を使用することで、顧客から受け取った金券１０に対する代金精算の請求を行なえるようにしてある。
金券１０には、図３に示すように、個々の金券固有の管理番号等からなる管理情報１０ａや画像１０ｂなどが表示されている。
【００１５】
次に、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムのシステム構成を図４に基づいて説明する。
金券代金の精算を請求する精算請求者１側に設置されている金券読取装置６には、金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａを読み取る管理情報読取手段１１と、金券が保有する金券特性情報である画像１０ｂを読み取るためのイメージ画像読取手段１２とが備えられている。
金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａは、例えばバーコード、ＯＣＲ等の機械読み取りが可能な状態で表示されており、管理情報読取手段１１は、これらの表示に対応して管理情報を入力できる機能を有する。
【００１６】
また、イメージ画像読取手段１２は、金券の表面又は裏面に表示されている所定領域の画像をイメージデータとして読み取るイメージスキャナとしての機能を有している。
このイメージスキャナで読み取る金券の領域は、金券の表面又は裏面の全体でもよいし、また予め定めた一部または複数部分の所定領域でもよい。
また金券読取装置４は、金券が保有する金券特性情報を読み取る機能を有する手段であれば、イメージ画像読取手段１２に限定されるものではない。
【００１７】
現在市場に出回っている金券としては、例えば、商品券、ギフトカード、旅行券、食事券、ビール券、アイスクリーム券、図書券、文具券、など多数の種類が発行され、金券の種類や発行者毎に異なるデザインを有している。
このため、各金券の表面又は裏面の予め定めた所定の領域を、イメージ画像読取手段１２により画像イメージデータとして読み取ることで、読み取った画像イメージデータを真贋判定の判断用データとして用いる。
また、金券読取装置４には、イメージ画像読取手段１２と共に、またはイメージ画像読取手段１２に代えて、金券が保有する金券特性情報を読み取ることが可能なその他の機能を有する手段を設けてもよく、その他の機能を有する手段としては、赤外線や紫外線を照射したり、光透過率を計測したりする機能を有する手段などがある。
【００１８】
また、金券読取装置４が接続された通信端末５には、ディスプレイ等の表示手段１３、キーボード等の入力手段１４、通信手段１５、制御手段１６、記憶手段１７とが備えられ、通信手段１５によりインターネット等の通信回線６を介して管理センター３に設置されている管理サーバ７と通信可能に接続されている。
【００１９】
また、通信回線６を介して通信端末５と通信可能に接続された管理サーバ７には、通信手段１８、金券管理情報データベース１９、金券特性情報データベース２０、請求フォーマット情報データベース２１、請求フォーマット選択手段２２、請求フォーマット変換手段２３、照合手段２４、請求データ送信手段２５、請求データ生成手段２６、記憶手段２７、制御手段２８、などが備えられている。
【００２０】
金券管理情報データベース１９には、予め金券発行者毎に、発行された金券に表示された管理情報１０ａと該金券の発行会社とが関連付けられて登録され、通信回線６を介して通信端末５から送られてきた金券１０の管理情報との照合による回収金券のデータ消し込みと、請求データの集計処理が行なわれる際に使用される。
【００２１】
金券特性情報データベース２０には、通信回線６を介して通信端末５から送られてきた画像イメージデータと照合するための、照合用の画像イメージデータが予め登録されている。
金券特性情報データベース２０に登録される金券特性情報としては、照合用の画像イメージデータに限定されず、金券読取装置４で金券が保有する種々の金券特性情報に対応した照合用の情報を予め登録させておけばよいものである。
また、請求フォーマット情報データベース２１には、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が予め登録されている。
【００２２】
照合手段２４は、通信端末５から受信した管理情報と、金券管理情報データベース１９に登録された管理情報とを照合する機能を有している。
そして、請求データ生成手段２６は、照合手段２４による照合結果が一致した場合に、金券管理情報データベース１９において、管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する機能を有している。
【００２３】
また、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する際には、請求フォーマット選択手段２２により、通信端末５から受信した管理情報に基づいて、請求フォーマット情報データベース２１の中から使用する請求フォーマットが選択される。
更に、請求フォーマット変換手段２３により、請求フォーマット選択手段２２で選択された請求フォーマットを用いて金券の請求データが作成される。
そして、請求データ送信手段２５は、所定の請求フォーマットによる金券の請求データを金券発行者２の通信端末８に送信する機能を有している。
【００２４】
また、金券代金の精算請求が行なわれる金券発行者２側に備えられている通信端末８には、ディスプレイ等の表示手段２９、キーボード等の入力手段３０、通信手段３１、制御手段３２、記憶手段３３とが備えられ、通信手段３１により通信回線６を介して管理サーバ７と通信可能に接続されている。
【００２５】
次に、本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を、図５に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、顧客から受け取った商品券などの金券１０について、精算請求を行なう精算請求者１は、精算処理を行う金券１０を金券読取装置４にセットし、金券１０の表面に表示されている画像に対してスキャンして、画像イメージデータを金券特性情報としてこれを読み取ると共に、管理情報読取手段１１により、金券１０に表示された管理番号等の管理情報１０ａを読み取る。（ステップＳ１）
次に、通信端末５の入力手段１４から、精算請求者１を特定することができる精算請求者特定情報の入力を行なう。（ステップＳ２）
これらの精算請求者特定情報は、金券１０の精算代金の入金先を特定することが可能であればよく、代金を振り込み処理する場合には、入金先名や入金先の口座番号などであればよい。
【００２６】
次に、通信端末５から通信回線６を介して管理センター３の管理サーバ７に、金券読取装置４で読み取られた画像イメージデータと管理情報を送信する。（ステップＳ３）
そして、画像イメージデータと管理情報を受信した管理サーバ７は、まず金券特性情報データベース２０に登録されている照合用の画像イメージデータの中から、受信した画像イメージデータの金券の種類に対応した画像イメージデータの選択及び抽出を行なった後、照合手段２４により金券特性情報データベース２０に登録されている照合用の画像イメージデータと受信した画像イメージデータとの照合処理を行なう。（ステップＳ４）
【００２７】
この照合手段２４による照合処理の結果が不一致となった場合には、金券読取装置４にセットされた金券１０が偽物であるとの判定の真贋判定情報が、管理サーバ７から通信回線６を介して通信端末５に送信される。（ステップＳ５）
そして、この真贋判定情報を受信した通信端末７は、ディスプレイ等の表示手段１３に真贋判定情報の表示を行なう。
偽物であるとの判定された金券については、代金の精算処理を行わずに一旦処理を中止して終了する。
【００２８】
また、管理サーバ７において、照合手段２４による照合処理の結果が一致となった場合には、それらの金券１０が本物であるので代金の精算処理を行うために、請求データの生成が行なわれる。（ステップＳ６）
次に、管理サーバ７において、請求フォーマット情報データベース２１の中から、使用する請求フォーマットの選択が行なわれる。（ステップＳ７）
管理サーバ７において、請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する際には、通信端末５から受信した管理情報に基づいて、自動的に選択が行なわれる。
そして、管理サーバ７において、選択された請求フォーマットが使用され、請求データが入力された状態の請求書データが作成される。（ステップＳ８）
次に、作成された請求書データは、管理サーバ７から金券発行者２の通信端末８に送信されて、金券の精算請求が行なわれる。（ステップＳ９）
【００２９】
以上の手順により、金券発行者に対する金券の精算請求に用いられる請求フォーマットは、金券発行者側での処理が効率的に行なえるように、各々の金券発行者が特定する専用の請求フォーマットを使用して請求することができるようにシステム化されている。
また、専用の請求フォーマットが用意されていない金券発行者である場合には、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットが自動的に選択できるようにしてあるので、金券発行者側の事情に応じて最適な請求フォーマットを用いて請求が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの概要を説明する図である。
【図２】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの構成を説明する図である。
【図３】商品券の一例の平面図である。
【図４】本発明の実施形態に係る金券の請求データ処理システムのシステムブロック図である。
【図５】本発明の実施形態に係る金券の請求データ生成システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００３１】
１ 精算請求者
１ａ 百貨店
１ｂ スーパーマーケット
１ｃ 複合商業施設
１ｄ 商店街組合
２ 金券発行者
３ 管理センター
４ 金券読取装置
５，８ 通信端末
６ 通信回線
７ 管理サーバ
１０ 金券
１０ａ 管理情報
１０ｂ 画像
１１ 管理情報読取手段
１２ イメージ画像読取手段
１３，２９ 表示手段
１４，３０ 入力手段
１５，１８，３１ 通信手段
１６，２８，３２ 制御手段
１７，２７，３３ 記憶手段
１９ 金券管理情報データベース
２０ 金券特性情報データベース
２１ 請求フォーマット情報データベース
２２ 請求フォーマット選択手段
２３ 請求フォーマット変換手段
２４ 照合手段
２５ 請求データ送信手段
２６ 請求データ生成手段
【特許請求の範囲】
【請求項１】
金券読取装置が接続された通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して通信可能に接続された管理サーバとにより、顧客から受け取った金券について、金券発行者に対する請求データを生成する金券の請求データ生成システムであって、
前記金券読取装置は、前記金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、
前記通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、
前記管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする金券の請求データ生成システム。
【請求項２】
前記管理サーバは、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が登録された請求フォーマット情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報に基づいて、前記請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する請求フォーマット選択手段と、前記請求データ生成手段で生成した金券精算用の請求データを、前記請求フォーマット選択手段で選択された請求フォーマット仕様に変換する請求フォーマット変換手段と、を備えることを特徴とする請求項１記載の金券の請求データ生成システム。
【請求項３】
前記請求フォーマット情報データベースには、金券発行者が特定した仕様を有する個別仕様の請求フォーマットと、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットを有することを特徴とする請求項１記載の金券の請求データ生成システム。
【請求項１】
金券読取装置が接続された通信端末と、前記通信端末と通信回線を介して通信可能に接続された管理サーバとにより、顧客から受け取った金券について、金券発行者に対する請求データを生成する金券の請求データ生成システムであって、
前記金券読取装置は、前記金券に表示された管理情報を読み取る管理情報読取手段を有し、
前記通信端末は、前記金券読取装置で読み取られた管理情報を前記管理サーバに送信する手段を有し、
前記管理サーバは、金券に表示された管理情報と、該金券発行者情報とが関連付けられて登録された金券管理情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報と、前記金券管理情報データベースに登録された管理情報とを照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果が一致した場合に、前記管理情報と関連付けられて登録された金券発行者情報に基づいて、金券発行者宛ての金券精算用の請求データを生成する請求データ生成手段とを備えたことを特徴とする金券の請求データ生成システム。
【請求項２】
前記管理サーバは、金券精算用の請求データに基づき金券発行者に代金の請求を行なう際に使用する複数種類の請求フォーマット情報が登録された請求フォーマット情報データベースと、前記通信端末から受信した管理情報に基づいて、前記請求フォーマット情報データベースの中から使用する請求フォーマットを選択する請求フォーマット選択手段と、前記請求データ生成手段で生成した金券精算用の請求データを、前記請求フォーマット選択手段で選択された請求フォーマット仕様に変換する請求フォーマット変換手段と、を備えることを特徴とする請求項１記載の金券の請求データ生成システム。
【請求項３】
前記請求フォーマット情報データベースには、金券発行者が特定した仕様を有する個別仕様の請求フォーマットと、金券発行者が共通して使用可能な共通仕様の請求フォーマットを有することを特徴とする請求項１記載の金券の請求データ生成システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００６−７２４０３（Ｐ２００６−７２４０３Ａ）
【公開日】平成１８年３月１６日（２００６．３．１６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２５１２０３（Ｐ２００４−２５１２０３）
【出願日】平成１６年８月３１日（２００４．８．３１）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年３月１６日（２００６．３．１６）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年８月３１日（２００４．８．３１）
【出願人】（０００００２８９７）大日本印刷株式会社 (14,506)
【Ｆターム（参考）】
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