説明

金属光沢性機能シート

【課題】ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層が設けられた金属光沢性機能シートにおいて、機能性シートのアンテナ回路を通して通信できる距離が、金属光沢層によって低下するのを簡単に防止できるようにする。
【解決手段】ICチップ12とアンテナ回路13とを備えた機能性シート10の片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層20が設けられた金属光沢性機能シートA1において、上記の金属光沢層が、金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層が設けられた金属光沢性機能シートに係り、このように機能性シートの片面に金属材料を用いた金属光沢層を設けた場合においても、機能性シートのアンテナ回路を通して通信できる距離が、金属光沢層によって低下するのを簡単に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートを物品等に取り付け、この機能性シートに物品等に関する各種の情報を蓄積させるようにしたものが用いられるようになった。
【0003】
そして、このように物品等に取り付けられた機能性シートに設けられたアンテナ回路を通して通信を行い、機能性シートから離れた位置において、機能性シートに設けられたICチップに各種の情報を書き込んだり、またICチップに蓄積されている情報を読み取ったりすることが行われている。
【0004】
また、近年においては、上記のようなICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートを銘板等に使用するにあたり、この機能性シートの片面に金属材料を用いた金属光沢層を設けることが行われるようになった。
【0005】
ここで、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、金属材料を用いた金属光沢層を設けるにあたり、従来においては、この金属光沢層として、金属板や、絶縁性フィルムの上にアルミニウム蒸着膜を設けたものを用いるようにしていた。
【0006】
しかし、このように金属光沢層として、金属板や、絶縁性フィルムの上にアルミニウム蒸着膜を設けたものを用いた場合、この金属光沢層が導電性であるため、上記のように機能性シートに設けられたアンテナ回路を通して通信を行う際に、この金属光沢層において渦電流が発生し、通信できる距離が大きく低下したり、通信が行えなくなったりするという問題があった。
【0007】
このため、従来においては、特許文献1に示されるように、金属板の表面に機能性シートであるRFIDタグを取り付けるにあたり、このRFIDタグのアンテナ軸を金属板の面方向に向けたり、金属板とRFIDタグとの間に磁性材を配置させたり、金属板に設けた凹部や穴などにRFIDタグを固定する場合に、凹部や穴の内面に磁性材を配設させたりして、RFIDタグとの通信が行えるようにしたものが提案されている。
【0008】
しかし、金属板の表面にRFIDタグを取り付ける場合においても、十分な通信性能を確保することが困難になり、またこのRFIDタグが金属板の表面に露出して見栄えが悪くなったり、このRFIDタグに物等があたって、RFIDタグが破損したりするという問題があった。
【特許文献1】特開2007−199667号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
この発明は、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層が設けられた金属光沢性機能シートにおける上記のような問題を解決することを課題とするものであり、機能性シートの片面に金属材料を用いた金属光沢層を設けた場合においても、機能性シートのアンテナ回路を通して通信できる距離が、金属光沢層によって低下するのを簡単に防止できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明においては、上記のような課題を解決するため、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層が設けられた金属光沢性機能シートにおいて、上記の金属光沢層が、金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性であることを特徴としている。
【0011】
ここで、この金属光沢性機能シートにおいて、金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性になった金属光沢層を設けるにあたっては、絶縁性フィルムの上に各種の金属粒子を不連続的に付着させるようにしたり、各種の金属粒子を樹脂層中に分散させるようにしたりすることができるが、金属光沢層における金属光沢が失われないようにして、この金属光沢層を簡単に製造するためには、絶縁性フィルムの上に、金属粒子を蒸着によって不連続的に配置させることが好ましい。なお、このように絶縁性フィルムの上に、金属粒子を蒸着により不連続的に配置させて金属光沢層を形成する場合、上記の金属粒子の材料としては、錫やインジウム等の表面張力が高い金属材料を用い、蒸着時にこの金属粒子が不連続的に配置された状態で絶縁性フィルムの上に蒸着されるようにすることが好ましい。
【0012】
また、この金属光沢性機能シートを物品等に貼付させる場合には、上記の機能性シートにおいて金属光沢層が設けられた面と反対側の最下面に粘着剤層を設けるようにすることができる。
【0013】
また、このように金属光沢性機能シートを物品等に貼付させるにあたり、上記の機能性シートにおいて金属光沢層が設けられた面と反対側の面に磁性体層を設けるようにすることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
この発明の金属光沢性機能シートにおいては、ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層を設けるにあたり、金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性になった金属光沢層を設けたため、機能性シートに設けられたアンテナ回路を通して通信を行う際に、この金属光沢層において渦電流が発生するのが防止される。
【0015】
この結果、この発明の金属光沢性機能シートにおいては、機能性シートの片面に金属材料を用いた金属光沢層を設けた場合においても、機能性シートのアンテナ回路を通して通信できる距離が大きく低下したり、通信できなくなったりするのが防止され、離れた位置からでも通信が適切に行え、機能性シートに設けられたICチップに各種の情報を書き込んだり、またICチップに蓄積されている情報を読み取ったりすることが離れた位置からでも適切に行えるようになる。
【0016】
また、この金属光沢性機能シートにおいて、機能性シートにおける金属光沢層が設けられた面と反対側の最下面に粘着剤層を設けると、この粘着剤層を介してこの金属光沢性機能シートを物品等に簡単に貼付できるようになる。
【0017】
また、このように金属光沢性機能シートを物品等に貼付させるにあたり、上記の機能性シートにおける金属光沢層が設けられた面と反対側の面に磁性体層を設けると、貼付させる物品等が金属等の導電材料である場合においても、この磁性体層により金属等の導電材料で構成された物品等に渦電流が発生するのが防止され、上記のように機能性シートに設けられたアンテナ回路を通して離れた位置からでも適切に通信できるようになり、機能性シートに設けられたICチップに各種の情報を書き込んだり、またICチップに蓄積されている情報を読み取ったりすることが離れた位置からでも適切に行えるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明の実施形態に係る金属光沢性機能シートを添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る金属光沢性機能シートは、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
【0019】
この実施形態における金属光沢性機能シートA1においては、図1に示すように、PET等のプラスチックフィルムからなる絶縁性の基材フィルム11の片面に、ICチップ12とアンテナ回路13とを設けた機能性シート10を用いるようにした。
【0020】
また、図2に示すように、PET等のプラスチックフィルムからなる絶縁性フィルム21の片面に錫等の表面張力が高い金属材料を蒸着させて、この絶縁性フィルム21の片面に、錫等の金属粒子20aが不連続的に配置された状態で付着されて絶縁性になった金属光沢層20を設けるようにした。
【0021】
そして、この実施形態における金属光沢性機能シートA1においては、図3に示すように、上記の機能性シート10においてICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた面と、上記の絶縁性フィルム21に設けられた金属光沢層20の面とが第1粘着剤層31を介して対面するようにして、ICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた機能性シート10の上に金属光沢層20が設けられた絶縁性フィルム21を貼着させている。
【0022】
また、上記の金属光沢層20と反対側における機能性シート10の面に第2粘着剤層32を設け、この金属光沢性機能シートA1を、この第2粘着剤層32により剥離シート40に剥離可能に貼付させている。
【0023】
そして、この実施形態における金属光沢性機能シートA1を物品等の被貼付体1に取り付けるにあたっては、図4に示すように、上記の剥離シート40を第2粘着剤層32から剥離させ、この第2粘着剤層32により金属光沢性機能シートA1を被貼付体1に貼付させるようにする。
【0024】
ここで、この実施形態における金属光沢性機能シートA1においては、上記のように金属光沢層20は、金属粒子20aが不連続的に配置された状態で付着されて絶縁性になっているため、機能性シート10に設けられたアンテナ回路13を通して通信を行う際に、この金属光沢層20において渦電流が発生するのが防止され、離れた位置からでもアンテナ回路13を通して通信が適切に行え、機能性シート10に設けられたICチップ12に各種の情報を書き込んだり、またICチップ12に蓄積されている情報を読み取ったりすることが離れた位置からでも適切に行えるようになる。
【0025】
なお、この実施形態における金属光沢性機能シートA1においては、機能性シート10においてICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた面と、上記の絶縁性フィルム21に設けられた金属光沢層20の面とが第1粘着剤層31を介して対面するようにしたが、図5に示す金属光沢性機能シートA2のように、機能性シート10においてICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた面が、絶縁性フィルム21に設けられた金属光沢層20の面と反対側の面に位置するようにして、機能性シート10の上に金属光沢層20が設けられた絶縁性フィルム21を貼着させることも可能である。また、アンテナ回路13は絶縁性フィルム21の両面に設けることもできる。
【0026】
また、上記の被貼付体1が金属等の導電性材料で構成されている場合には、図6に示す金属光沢性機能シートA3のように、上記の実施形態の金属光沢性機能シートA1における第2粘着剤層32に、フィルム33aの上にフェライト等の磁性材料が分散されて設けられた磁性体層33bを貼付させると共に、磁性体層33bが設けられたフィルム33aの下面に第3粘着剤層34を設け、この第3粘着剤層34により、この金属光沢性機能シートA3を剥離シート40に剥離可能に貼付させるようにする。なお、上記のフィルム33aを第2粘着剤層32に貼付させ、磁性体層33bに第3粘着剤層34を設けることもできる。この場合、上記のフィルム33aは絶縁性であることが好ましい。
【0027】
そして、図7に示すように、上記の剥離シート40を第3粘着剤層34から剥離させて、この第3粘着剤層34によりこの金属光沢性機能シートA3を金属等の導電性材料で構成された被貼付体1に貼付させた場合、機能性シート10に設けられたアンテナ回路13を通して通信を行う際に、機能性シート10と上記の導電材料で構成された被貼付体1との間に存在する磁性体層33bにより、上記の被貼付体1において渦電流が発生するのが防止されるようになる。
【0028】
この結果、この金属光沢性機能シートA3においては、金属等の導電性材料で構成された被貼付体1に貼付させた場合においても、機能性シート10に設けられたアンテナ回路13を通して離れた位置からでも通信が適切に行えるようになり、機能性シート10に設けられたICチップ12に各種の情報を書き込んだり、またICチップ12に蓄積されている情報を読み取ったりすることが離れた位置からでも適切に行えるようになる。
【0029】
なお、上記の金属光沢性機能シートA3においては、上記の金属光沢性機能シートA1と同様に、機能性シート10においてICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた面と、上記の絶縁性フィルム21に設けられた金属光沢層20の面とが第1粘着剤層31を介して対面するようにしたが、前記の図5に示した金属光沢性機能シートA2のように、機能性シート10においてICチップ12とアンテナ回路13とが設けられた面が、絶縁性フィルム21に設けられた金属光沢層20と反対側の面に位置するようにして、機能性シート10の上に金属光沢層20が設けられた絶縁性フィルム21を貼着させることも可能である。
【実施例】
【0030】
次に、この発明の実施例に係る金属光沢性機能シートと、アルミニウム蒸着膜からなる導電性の金属光沢層を設けた比較例の金属光沢性機能シートとを比較し、この発明の実施例における金属光沢性機能シートにおいては、機能性シートに設けられたアンテナ回路を通して通信を行う際に、通信できる距離が大きく低下したり、通信できなくなったりするのが防止され、離れた位置からでも通信が適切に行えるようになることを明らかにする。
【0031】
(実施例1)
実施例1の金属光沢性機能シートにおいては、厚みが約40μmになったPETフィルムからなる絶縁性の基材フィルムの片面にICチップとアンテナ回路とを設けた機能性シートを用いると共に、厚みが約50μmになったPETフィルムからなる絶縁性フィルムの片面に錫を蒸着させ、この絶縁性フィルムの片面に、錫の金属粒子が不連続的に配置された(分散された)状態で蒸着されて、厚みが約20〜40nmになった絶縁性の金属光沢層を設けた。
【0032】
そして、図3に示す上記の金属光沢性機能シートA1のように、機能性シートにおいてICチップとアンテナ回路とが設けられた面と、絶縁性フィルムに設けられた金属光沢層の面とが対面するようにして、ICチップとアンテナ回路とが設けられた機能性シートの上に厚みが約20μmの第1粘着剤層31によって金属光沢層が設けられた絶縁性フィルムを貼着させ、さらに、上記の金属光沢層と反対側における機能性シートの面に厚みが約20μmの第2粘着剤層を設け、この第2粘着剤層に剥離シートを剥離可能に貼付させた。
【0033】
(比較例1)
比較例1においては、上記の実施例1の金属光沢性機能シートにおいて、上記の絶縁性フィルムの片面にアルミニウムを蒸着させて、この絶縁性フィルムの片面に、厚みが約20〜40nmになったアルミニウム蒸着膜からなる導電性の金属光沢層を設けるようにし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして金属光沢性機能シートを作製した。
【0034】
(実施例2)
実施例2においては、図5に示す上記の金属光沢性機能シートA2のように、機能性シートにおいてICチップとアンテナ回路とが設けられた面が、絶縁性フィルムに設けられた金属光沢層と反対側の面に位置するようにし、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして金属光沢性機能シートを作製した。
【0035】
(比較例2)
比較例2においては、上記の比較例1の金属光沢性機能シートと同様に、絶縁性フィルムの片面に、厚みが約20〜40nmになったアルミニウム蒸着膜からなる導電性の金属光沢層を設けるようにし、それ以外は、上記の実施例2の場合と同様にして金属光沢性機能シートを作製した。
【0036】
そして、上記の実施例1における金属光沢層を設けていない参考例1の機能性シートと、上記の実施例1,2及び比較例1,2の各金属光沢性機能シートとについて、それぞれリーダ/ライタ(タカヤ株式会社製:TR3−D002A)にアンテナ(タカヤ株式会社製:TR3−A201)を取り付けたものを用いて、読取り時と書込み時とにおける通信距離を測定し、その結果を下記の表1に示した。なお、通信が行えなかった場合については×で表示した。
【0037】
【表1】

【0038】
この結果、実施例1,2の各金属光沢性機能シートにおいては、読取り時と書込み時とにおける通信距離が、金属光沢層を設けていない参考例1の機能性シートと同様の結果が得られたのに対して、比較例1,2の各金属光沢性機能シートにおいては、読取り時と書込み時とにおける通信距離が、金属光沢層を設けていない参考例1の機能性シートに比べて大きく低下していた。なお、第2粘着剤層を金属光沢層が設けられた絶縁性フィルム側に設けても、上記の結果とほぼ同様の結果が得られる。
【0039】
(実施例3)
実施例3においては、図6に示す上記の金属光沢性機能シートA3のように、厚みが約15μmになったPETフィルムからなる絶縁性フィルムの上に、フェライト粒子を結着樹脂中に分散させて結着させた厚みが約75μmになった磁性体層を設けたものを用い、上記の実施例1における金属光沢性機能シートにおける上記の第2粘着剤層の下に、上記の磁性体層を貼付させると共に、この磁性体層が設けられた絶縁性フィルムの下面に第3粘着剤層を設け、この第3粘着剤層に剥離シートを剥離可能に貼付させた。
【0040】
(比較例3)
比較例3においては、上記の実施例3の金属光沢性機能シートにおいて、上記の絶縁性フィルムの片面に、厚みが約20〜40nmになったアルミニウム蒸着膜からなる導電性の金属光沢層を設けるようにし、それ以外は、上記の実施例3の場合と同様にして金属光沢性機能シートを作製した。
【0041】
そして、上記の実施例3における金属光沢層を設けていない参考例2の機能性シートと、上記のように作製した実施例3及び比較例3の各金属光沢性機能シートとを、それぞれアルミニウム、鉄、銅からなる導電性の被貼付体に貼付させた状態で、上記の場合と同様にして、それぞれ読取り時と書込み時とにおける通信距離を測定し、その結果を下記の表2に示した。なお、通信が行えなかった場合については×で表示した。
【0042】
【表2】

【0043】
この結果、実施例3の金属光沢性機能シートにおいては、アルミニウム、鉄、銅からなる各被貼付体に貼付させた状態において、読取り時と書込み時とにおける通信距離が、金属光沢層を設けていない参考例2の機能性シートのものと同様の結果が得られたのに対して、比較例3の金属光沢性機能シートにおいては、アルミニウム、鉄、銅の何れの被貼付体に貼付させた場合においても、通信が行えなくなっていた。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明の一実施形態に係る金属光沢性機能シートに用いた機能性シートの概略平面図である。
【図2】上記の実施形態に係る金属光沢性機能シートを製造するにあたり、絶縁性フィルムの片面に金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性になった金属光沢層を設けた状態を示した概略説明図である。
【図3】上記の実施形態に係る金属光沢性機能シートを剥離シートに剥離可能に取り付けた状態を示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態に係る金属光沢性機能シートを被貼付体に貼付させた状態を示した概略説明図である。
【図5】上記の実施形態に係る金属光沢性機能シートの第1の変更例において、この変更例の金属光沢性機能シートを剥離シートに剥離可能に取り付けた状態を示した概略説明図である。
【図6】上記の実施形態に係る金属光沢性機能シートの第2の変更例において、この変更例の金属光沢性機能シートを剥離シートに剥離可能に取り付けた状態を示した概略説明図である。
【図7】上記の第2の変更例に係る金属光沢性機能シートを導電性の被貼付体に貼付させた状態を示した概略説明図である。
【符号の説明】
【0045】
A1,A2,A3 金属光沢性機能シート
1 被貼付体
10 機能性シート
11 基材フィルム
12 ICチップ
13 アンテナ回路
20 金属光沢層
20a 金属粒子
21 絶縁性フィルム
31 第1粘着剤層
32 第2粘着剤層
33a フィルム
33b 磁性体層
34 第3粘着剤層
40 剥離シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICチップとアンテナ回路とを備えた機能性シートの片面に、少なくとも金属材料を用いた金属光沢層が設けられた金属光沢性機能シートにおいて、上記の金属光沢層が、金属粒子が不連続的に配置されて絶縁性であることを特徴とする金属光沢性機能シート。
【請求項2】
請求項1に記載の金属光沢性機能シートにおいて、上記の金属光沢層が、絶縁性フィルムの上に蒸着により金属粒子が不連続的に配置されて形成されていることを特徴とする金属光沢性機能シート。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の金属光沢性機能シートにおいて、上記の機能性シートにおける金属光沢層が設けられた面と反対側の面に、磁性体層が設けられていることを特徴とする金属光沢性機能シート。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の金属光沢性機能シートにおいて、上記の機能性シートにおける金属光沢層が設けられた面と反対側の最下面に、粘着剤層が設けられていることを特徴とする金属光沢性機能シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−140120(P2010−140120A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−313812(P2008−313812)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000205306)大阪シーリング印刷株式会社 (90)
【Fターム(参考)】