説明

金銀紙の特殊加工法及び金銀紙の特殊加工紙の製造方法

【課題】金銀紙の表面に立体感、高級感を表現可能とすること。
【解決手段】熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されている。金銀紙12と模様シート22とを前記非接触部5を形成した無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、圧力:0.3〜0.55Mpa、温度:100〜130℃、速度:毎分3〜10メートルとして加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金銀紙の表面に特殊な加工を施す金銀紙の特殊加工法及び金銀紙の特殊加工紙の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の金銀紙の表面に特殊な加工を施す金銀紙の特殊加工法として、例えば本出願人が既に出願済みの下記の特許文献1が挙げられる。
【0003】
【特許文献1】特公平5−71720号公報
【0004】
上記特許文献1では、金銀紙をエムボスロールにてエムボス加工するに際して、前記エムボスロールにおける彫刻ロールと前記金銀紙との間に模様シートを介在させながら、所定の圧力、温度、速度の条件下で加工するようにしている。
これにより、模様出しの種類が彫刻ロールの保有数に限定されず、しかも複合的な味を持った多種多様の変化を有するエムボス加工を行なうことができる、としている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、彫刻ロールの数と模様シートを組み合わせることで、金銀紙の表面に各種の模様を加工することができるものの、単に多数種類の模様が加工できるのみであり、立体感、高級感に欠けるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、金銀紙の表面に立体感、高級感を表現可能とすることを目的とした金銀紙の特殊加工法及び金銀紙の特殊加工紙の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明の請求項1に記載の金銀紙の特殊加工法では、金銀紙12の表面に任意の図柄を施した模様シート22を熱加圧装置1にて熱加圧する金銀紙の特殊加工法において、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12と模様シート22とを前記非接触部5を形成した無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法では、金銀紙12の表面に任意の図柄を施した模様シート22を熱加圧装置1にて熱加圧して金銀紙の特殊加工紙を製造する金銀紙の特殊加工紙の製造方法において、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12と模様シート22とを前記非接触部5を形成した無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙12aを製造するようにしていることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の金銀紙の特殊加工法では、金銀紙12の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート35を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2aとで構成されており、
前記金銀紙12とシート35とを前記無地ロール2aにて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法では、金銀紙12の表面に任意の図柄をレーザー加工にて施したフィルム状のシート35を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2aとで構成されており、
前記金銀紙12とシート35とを前記無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙12aを製造するようにしていることを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の金銀紙の特殊加工法では、金銀紙12の表面に任意の図柄の緞子40を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2aとで構成されており、
前記金銀紙12と緞子40とを前記無地ロール2aにて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工することを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法では、金銀紙12の表面に任意の図柄の緞子40を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2aとで構成されており、
前記金銀紙12と緞子40とを前記無地ロール2aにて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙12aを製造するようにしていることを特徴としている。
【0013】
請求項7に記載の金銀紙の特殊加工法では、金銀紙12の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート35を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12とシート35とを前記無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴としている。
【0014】
請求項8に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法では、金銀紙12の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート35を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12とシート35とを前記無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙12aを製造するようにしていることを特徴としている。
【0015】
請求項9に記載の金銀紙の特殊加工法では、金銀紙12の表面に任意の図柄の緞子40を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12と緞子40とを前記無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴としている。
【0016】
請求項10に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法では、金銀紙12の表面に任意の図柄の緞子40を熱加圧装置1にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置1は、受けロール3と、この受けロール3の上方に配置されて該受けロール3を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール2とで構成されていて、前記無地ロール2の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部5が形成されており、
前記金銀紙12と緞子40とを前記無地ロール2にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙12aを製造するようにしていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に記載の金銀紙の特殊加工法によれば、無地ロール2の非接触部5による文字などの部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は模様シート22にて熱加圧された模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、これにより立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0018】
請求項2に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法によれば、無地ロール2の非接触部5による文字などの部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は模様シート22にて熱加圧された模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、これにより立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0019】
請求項3に記載の金銀紙の特殊加工法によれば、絵柄、ロゴマーク、各種の模様をレーザー加工したシート35と金銀紙12とを所定の圧力、温度、速度にて熱加圧することで、立体感と高級感とを加工後の金銀紙12aに付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。特に、レーザー加工を施したシート35により、加工後の金銀紙12aには一層の立体感を付与することができる。
【0020】
請求項4に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法によれば、絵柄、ロゴマーク、各種の模様をレーザー加工したシート35と金銀紙12とを所定の圧力、温度、速度にて熱加圧することで、立体感と高級感とを加工後の金銀紙12aに付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。特に、レーザー加工を施したシート35により、加工後の金銀紙12aには一層の立体感を付与することができる。
【0021】
請求項5に記載の金銀紙の特殊加工法によれば、加工後の金銀紙12aの表面には緞子40の凹凸状の模様に応じて凹凸状で反転した模様が加工されており、加工後の金銀紙12aには高級感と立体感とを付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0022】
請求項6に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法によれば、加工後の金銀紙12aの表面には緞子40の凹凸状の模様に応じて凹凸状で反転した模様が加工されており、加工後の金銀紙12aには高級感と立体感とを付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0023】
請求項7に記載の金銀紙の特殊加工法によれば、無地ロール2の非接触部5による文字などの部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分はシート35にて熱加圧されたレーザー加工の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時にシート35から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれたレーザー加工の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0024】
請求項8に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法によれば、無地ロール2の非接触部5による文字などの部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分はシート35にて熱加圧されたレーザー加工の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時にシート35から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれたレーザー加工の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0025】
請求項9に記載の金銀紙の特殊加工法によれば、無地ロール2による非接触部5の文字などの部分は無地ロール2の非接触部5により加圧されていないので、ベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は無地ロール2の無地面にて熱加圧された緞子40の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時に緞子40から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれた緞子40の図柄の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0026】
請求項10に記載の金銀紙の特殊加工紙の製造方法によれば、無地ロール2による非接触部5の文字などの部分は無地ロール2の非接触部5により加圧されていないので、ベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は無地ロール2の無地面にて熱加圧された緞子40の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字などが表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時に緞子40から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれた緞子40の図柄の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は工程図を示し、熱加圧装置1の上流側には、金銀紙12を巻回した送り出しロール11と、模様シート22を巻回した送り出しロール21とが配置されている。
【0028】
ここで、金銀紙12は、以下に示すように各種の方法にて加工されたものをいい、例えば、(1)紙とアルミ箔の貼合品、(2)紙の表面に直接アルミ蒸着した蒸着品、(3)紙の表面に箔を転写した転写品、(4)紙の表面にインクコートにより印刷した印刷品などがある。
また、上記(2)の蒸着品の金銀紙は、紙材の表面に金属蒸着加工により金属膜が形成されていて、金色または銀色の金属光沢を有する紙のことであり、通常はアルミニウム蒸着加工を施したものが銀色紙であり、これに黄色の着色加工を付加したものが金色紙となる。
【0029】
以下で言う金銀紙12は、上記(1)〜(4)の加工方法による紙のことを言う。また、模様シート22は、上記特許文献1の場合と同様であり、任意の模様を施したシートである。
【0030】
図1に示す熱加圧装置1は、外周面を無地面とした無地ロール2と、この無地ロール2の下方に配置されて該無地ロール2を受ける受けロール3とで構成されている。受けロール3は回動自在に軸支されており、所定の幅を有している。また、受けロール3の幅と略同一の幅を有する無地ロール2は、回動自在に軸支されており、また、上下方向に移動可能となっていて、所定の圧力にて受けロール3を常時加圧している。
無地ロール2は、図外のモータなどの駆動手段にて所定の回転速度で駆動制御されるようになっている。さらに、無地ロール2や受けロール3は、加熱手段((図示せず)により所定の温度にて加熱制御されている。なお、番号24は、模様シート22を熱加圧装置1へ送り出す際の模様シート22をガイドするガイドロールである。
【0031】
ここで、熱加圧装置1では、送り出しロール11から供給される金銀紙12の上面に送り出しロール21からの模様シート22を供給し、上記特許文献1の場合と同様に金銀紙12の上面に模様シート22を位置させて熱加圧装置1にて両者を熱加圧するものである。
そして、熱加圧装置1による熱加圧後は、模様シート22は回動自在に軸支されている巻き取りロール31にて巻き取られ、また、熱加圧加工された加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33に巻き取られるようになっている。
【0032】
ここで、上記特許文献1では、彫刻ロールの表面には凹凸模様を施してエムボス加工を行なう場合に、彫刻ロールの表面を模様シートに全面的に接触させてエムボス加工をしていたが、本発明(第1の実施形態)では、上記特許文献1とは異なり、無地ロール2の表面は凹凸模様が無い無地ロール(無地面)として、その無地ロール(無地面)の表面の一部に、熱加圧装置1にて金銀紙12と模様シート22とを熱加圧した際に、模様シート22に接触しない非接触部5を無地ロール2の表面に凹設している。
【0033】
図2(a)は無地ロール2の正面図を示し、図2(b)は無地ロール2の側面図を示している。図2(a)に示すように、無地ロール2の表面には、文字、例えば「有限会社大三紙工社」の反転した文字を凹設(彫刻)した非接触部5を形成している。ここでは、非接触部5を社名とした文字としているが、数字や英文字、ロゴマークなどにて非接触部5を形成するようにしても良い。また、絵柄(図柄)にて非接触部5を形成するようにしても良い。
【0034】
次に、加工法について説明する。金銀紙12と模様シート22が送り出しロール11、21から熱加圧装置1へ供給されていき、金銀紙12の上面に模様シート22が位置して、金銀紙12及び模様シート22が無地ロール2にて熱加圧される。
無地ロール2が模様シート22を熱加圧した際に、無地ロール2の表面には非接触部5が形成されているため、該非接触部5の部分は模様シート22に加圧されず、非接触部5以外の無地ロールの面が模様シート22を熱加圧する。
【0035】
そして、熱加圧装置1にて熱加圧された後の模様シート22は巻き取りロール31にて巻き取られ、加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33にて巻き取られていく。
【0036】
図3は加工後の金銀紙12aを所定の寸法に裁断した金銀紙12aの平面図を示し、無地ロール2の非接触部5として文字(有限会社大三紙工社)とした場合であり、この「有限会社大三紙工社」の部分は無地ロール2にて加圧されていない部分である。
そして、この無地ロール2の非接触部5による文字の部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は模様シート22にて熱加圧された模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字(有限会社大三紙工社)が表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、本実施形態により立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。なお、金銀紙12aは実際にも模様シート22の模様による凹凸面が形成され、この凹凸面より沈んだ状態で文字が形成されている。
【0037】
図4は、無地ロール2の非接触部5として星のマークを刻印して、その無地ロール2にて加工後の金銀紙12aの平面図を示している。この★の部分は図3の場合と同様に無地ロール2にて加圧されていない箇所であり、加工前の金銀紙12の表面そのものである。
【0038】
ここで、熱加圧装置1にて金銀紙12と模様シート22とを熱加圧する圧力、温度、速度は以下の条件としている。加圧条件は、0.3〜0.55Mpaであり、0.3MPa未満では、金銀紙12の表面に柄模様を得ることが困難であり、また、0.55Mpa以上加圧しても、柄模様の形成に際してのそれ以上の効果が出ない。それで、加圧条件としては、上記の0.3〜0.55Mpaが好適例である。
【0039】
また、温度条件としては、100〜130℃の範囲としている。100℃未満の温度では、熱加圧が不鮮明となって模様シート22を介在させた効果が出なくなる。
【0040】
なお、上記の加圧条件と加熱条件について、その上限は特に限定する必要はなく、模様シート22を介在させながらその目的を達成させるためには上述した加熱と加圧の下限範囲が限定されてくるのである。
また、加熱と加圧の上限については機械的条件や加工される材料の条件等により当然にその限定範囲が存在することであり、それは個々の場合によって異なってくる。
【0041】
熱加圧装置1における加工速度は、毎分10メートル以下の速度であることが要求され、毎分10メートルを超える速度では加熱加圧の条件を上げても目的とする模様シート22による模様が出にくく、下限の速度としては、毎分3メートルである。3メートル未満ではその加工能率が大幅に低下してしまうので、好適例な加工速度は、毎分3〜10メートルであり、より好適例な速度としては、毎分3〜7メートルである。
【0042】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では先の実施形態における模様シート22の代わりにレーザー加工を施したフィルム状のシート35を用いたものであり、かかるシート35と金銀紙12との加工の工程図を図5に示す。基本的には図1の場合と同様であり、回動自在に軸支されている送り出しロール36に上記シート35が巻回されている。
熱加圧装置1による熱加圧後のシート35は、回動自在に軸支されている巻き取りロール38に巻き取られていく。
【0043】
上記レーザー加工を施したシート35は、例えば図6に示すような形状にレーザー加工されたものであり、シート35は、例えば、透明なポリエステルフィルムの表面(金銀紙12側の面)を格子状に分割して、該分割した各部の面に例えばレンズ状となるようにそれぞれレーザー加工したものである。
図6では、格子状に分割された各部は、分かり易いように便宜的に灰色で四角状に段階的にぼかして描いており、実際のシート35は、色彩的なグラデーションは無い。
【0044】
金銀紙12の表面にシート35のレーザー加工部分を熱加圧装置1にて熱加圧する場合の加圧条件、温度条件及び速度条件は先の実施形態の場合と同じである。また、本実施形態の無地ロール2aには非接触部5は形成されておらず、無地ロール2aの表面は全面にわたって無地面となっている。
【0045】
先の実施形態と同様に図5に示す工程にて金銀紙12とシート35を熱加圧装置1にて熱加圧されていき、熱加圧後はシート35は巻き取りロール38に巻き取られ、加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33に巻き取られていく。
図7は加工後の金銀紙12aを所定の寸法に裁断した金銀紙12aの平面図を示し、金銀紙12の表面にはシート35のレーザー加工された形状とほぼ同様な格子状に分割された型押し模様となっている。なお、シート35にレーザー加工する模様としては、どのような模様でも良く、また、ロゴマークや絵柄でも良い。
【0046】
図8は、銀色紙の表面に図6に示すシート35にて熱加圧して実際に製造した金銀紙12aを斜めからデジタルカメラにて撮影した写真を示しており、格子状に分割されている部分は立体的に表されている。分割された各部での白い部分は撮影時の天井の蛍光灯が反射して映っているものである。
このように、本実施形態では、絵柄、ロゴマーク、各種の模様をレーザー加工したシート35と金銀紙12とを所定の圧力、温度、速度にて熱加圧することで、立体感と高級感とを加工後の金銀紙12aに付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。特に、本実施形態では、レーザー加工を施したシート35により、加工後の金銀紙12aには一層の立体感を付与することができる。
【0047】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、図9に示すように、金銀紙12と緞子(どんす)40とを熱加圧装置1にて熱加圧するようにしたものである。基本的には図1や図5の場合と同様であり、回動自在に軸支されている送り出しロール41に上記緞子40が巻回されている。
熱加圧装置1による熱加圧後の緞子40は、回動自在に軸支されている巻き取りロール43に巻き取られていく。図10(a)〜(c)は緞子40の図柄の例を示すものであり、緞子40の図柄は周知のように無数存在しているが、本実施形態では3つの図柄を例として示している。
【0048】
緞子40は周知のように太い糸や細い糸を組み合わせて縫い合わせたものであり、緞子40の表面は図柄の模様に応じて凹凸状となっている。この凹凸状の面を金銀紙12の表面に合わせて緞子40と金銀紙12とを熱加圧するものである。
【0049】
金銀紙12と緞子40とを熱加圧装置1にて熱加圧する場合の加圧条件、温度条件及び速度条件は先の実施形態の場合と同じである。また、本実施形態の無地ロール2aには第1の実施形態とは異なり、非接触部5は形成されておらず、無地ロール2aの表面は全面にわたって無地面となっている。
【0050】
先の実施形態と同様に図9に示す工程にて金銀紙12と緞子40とが熱加圧装置1にて熱加圧されていき、熱加圧後は緞子40は巻き取りロール43に巻き取られ、加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33に巻き取られていく。
図11は、加工後の金銀紙12aを所定の寸法に裁断した金銀紙12aの平面図を示すものであって、図10に対応させている。加工後の金銀紙12aの表面には緞子40の凹凸状の模様に応じて凹凸状で反転した模様が加工されており、加工後の金銀紙12aには高級感と立体感とを付与することができる。これにより、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0051】
(第4の実施の形態)
図12は第4の実施形態の工程図を示し、本実施形態では、先の実施形態の図5に示す金銀紙12とレーザー加工を施したシート35を熱加圧する場合に、非接触部5を設けた無地ロール2にて熱加圧するようにしたものである。
【0052】
金銀紙12の表面にシート35のレーザー加工部分を熱加圧装置1にて熱加圧する場合の加圧条件、温度条件及び速度条件は先の実施形態の場合と同じである。また、本実施形態の無地ロール2には非接触部5が形成されているので、非接触部5以外の無地ロール2の表面は無地面となっている。
【0053】
先の実施形態と同様に図12に示す工程にて金銀紙12とシート35を熱加圧装置1にて熱加圧されていき、熱加圧後はシート35は巻き取りロール38に巻き取られ、加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33に巻き取られていく。
図13は加工後の金銀紙12aを所定の寸法に裁断した金銀紙12aの平面図を示し、金銀紙12の表面にはシート35のレーザー加工された形状とほぼ同様な格子状に分割された型押し模様となっており、同時に無地ロール2に形成した非接触部5である「有限会社大三紙工社」が描かれている。この「有限会社大三紙工社」の文字の部分(非接触部5)は無地ロール2によるシート35への加圧がされていない部分である。
【0054】
そして、この無地ロール2の非接触部5による文字の部分はベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分はシート35にて熱加圧されたレーザー加工の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字(有限会社大三紙工社)が表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時にシート35から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれたレーザー加工の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
なお、シート35にレーザー加工する模様としては、どのような模様でも良く、また、ロゴマークや絵柄でも良い。
【0055】
図14は無地ロール2の非接触部5として星のマークを刻印して、その無地ロール2にて加工後の金銀紙12aの平面図を示している。この星の部分は図13の場合と同様に無地ロール2にて加圧されていない箇所であり、加工前の金銀紙12の表面そのものである。つまり、この星の部分は無地ロール2にて加工されていないので、この星の部分は金銀紙12の元の色が出ている。
【0056】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図15は第5の実施形態の工程図を示し、本実施形態では、先の実施形態の図9に示す金銀紙12と緞子40とを熱加圧する場合に、非接触部5を設けた無地ロール2にて熱加圧するようにしたものである。
【0057】
金銀紙12の表面に緞子40の凹凸状の部分を熱加圧装置1にて熱加圧する場合の加圧条件、温度条件及び速度条件は先の実施形態の場合と同じである。また、本実施形態の無地ロール2には非接触部5が形成されているので、非接触部5以外の無地ロール2の表面は無地面となっている。
【0058】
先の実施形態と同様に図15に示す工程にて金銀紙12と緞子40とが熱加圧装置1にて熱加圧されていき、熱加圧後は緞子40は巻き取りロール43に巻き取られ、加工後の金銀紙12aは巻き取りロール33に巻き取られていく。
図16は、加工後の金銀紙12aを所定の寸法に裁断した金銀紙12aの平面図を示すものであって、図10に対応させている。加工後の金銀紙12aの表面には緞子40の凹凸状の模様に応じて凹凸状で反転した模様が加工されており、同時に無地ロール2の非接触部5の文字である「有限会社大三紙工社」が描かれている。
【0059】
そして、この無地ロール2による非接触部5の文字の部分は無地ロール2の非接触部5により加圧されていないので、ベースとなる金銀紙12の表面そのものであり、文字以外の部分は無地ロール2の無地面にて熱加圧された緞子40の模様が施された状態となっている。これにより、加工後の金銀紙12aには文字(有限会社大三紙工社)が表面から沈んだ、あるいは浮きでたような状態を看る者に与え、同時に緞子40から熱加圧されて金銀紙12の表面に描かれた緞子40の図柄の模様が一層立体感を際立たせ、立体感と高級感とを金銀紙12aに付与することができる。また、立体感と高級感とを付与した金銀紙12aを容易に製造することができる。
【0060】
図17は無地ロール2の非接触部5に星のマークを刻印した場合を示しており、金銀紙12aには緞子40の図柄と加圧されていない星のマークが立体的に表現されている。これにより、加工後の金銀紙12aには立体感と高級感とが付与される。
【0061】
なお、上記各実施形態における熱加圧装置1での加圧条件、温度条件及び速度条件は第1の実施形態で説明したのと同一の条件である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第1の実施の形態における金銀紙と模様シートとを熱加圧する場合の加工工程図である。
【図2】(a)(b)は本発明の第1の実施の形態における彫刻ロールの正面図及び側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における加工後の金銀紙の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における加工後の金銀紙の平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における金銀紙とレーザー加工したシートとを熱加圧する場合の加工工程図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるレーザー加工したシートの模式図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における加工後の金銀紙の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における加工後の金銀紙を斜めから撮影した写真である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における金銀紙と緞子とを熱加圧する場合の加工工程図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の第3の実施の形態における緞子の絵柄の例を示す図である。
【図11】(a)〜(c)は本発明の第3の実施の形態における加工後の金銀紙の図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態における金銀紙とシートとを熱加圧する場合の加工工程図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における加工後の金銀紙の平面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態における加工後の金銀紙の平面図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態における金銀紙と緞子とを熱加圧する場合の加工工程図である。
【図16】(a)〜(c)は本発明の第5の実施の形態における加工後の金銀紙の図である。
【図17】(a)〜(c)は本発明の第5の実施の形態における加工後の金銀紙の図である。
【符号の説明】
【0063】
1 熱加圧装置
2 無地ロール
2a 無地ロール
3 受けロール
5 非接触部
12 金銀紙
12a 加工後の金銀紙
35 シート
40 緞子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄を施した模様シート(22)を熱加圧装置(1)にて熱加圧する金銀紙の特殊加工法において、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)と模様シート(22)とを前記非接触部(5)を形成した無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工法。
【請求項2】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄を施した模様シート(22)を熱加圧装置(1)にて熱加圧して金銀紙の特殊加工紙を製造する金銀紙の特殊加工紙の製造方法において、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)と模様シート(22)とを前記非接触部(5)を形成した無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙(12a)を製造するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工紙の製造方法。
【請求項3】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート(35)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2a)とで構成されており、
前記金銀紙(12)とシート(35)とを前記無地ロール(2a)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工法。
【請求項4】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄をレーザー加工にて施したフィルム状のシート(35)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2a)とで構成されており、
前記金銀紙(12)とシート(35)とを前記無地ロール(2a)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙(12a)を製造するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工紙の製造方法。
【請求項5】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄の緞子(40)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2a)とで構成されており、
前記金銀紙(12)と緞子(40)とを前記無地ロール(2a)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工することを特徴とする金銀紙の特殊加工法。
【請求項6】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄の緞子(40)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2a)とで構成されており、
前記金銀紙(12)と緞子(40)とを前記無地ロール(2a)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙(12a)を製造するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工紙の製造方法。
【請求項7】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート(35)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)とシート(35)とを前記無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工法。
【請求項8】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄をレーザー加工にてフィルム状のシート(35)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)とシート(35)とを前記無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙(12a)を製造するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工紙の製造方法。
【請求項9】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄の緞子(40)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)と緞子(40)とを前記無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として加工するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工法。
【請求項10】
金銀紙(12)の表面に任意の図柄の緞子(40)を熱加圧装置(1)にて熱加圧するに際して、
前記熱加圧装置(1)は、受けロール(3)と、この受けロール(3)の上方に配置されて該受けロール(3)を加圧し、外周面を無地面とした無地ロール(2)とで構成されていて、前記無地ロール(2)の外周面の無地面に社名などの文字、ロゴマーク、図柄などを凹設した非接触部(5)が形成されており、
前記金銀紙(12)と緞子(40)とを前記無地ロール(2)にて熱加圧すると共に、該熱加圧する際の圧力、温度、速度の加工条件を、
圧力:0.3〜0.55Mpa
温度:100〜130℃
速度:毎分3〜10メートル
として金銀紙(12a)を製造するようにしていることを特徴とする金銀紙の特殊加工紙の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−179898(P2009−179898A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18731(P2008−18731)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000249230)有限会社大三紙工社 (5)
【Fターム(参考)】