説明

金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体

【課題】金銭処理装置の取扱説明書の参照に頼らずとも所定の操作を容易に行えるように操作者を支援する簡便な金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる、金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体を提供する。
【解決手段】金銭処理装置操作ガイダンス表示システムは、表示手段18と、状態検出手段34と、記憶手段20と、表示制御手段10とを備える。本発明の記録媒体には、金銭処理装置の金銭処理動作の状態を示す動作状態データと、動作状態データに対応して設定され、操作者がすべきエラー解除操作内容を画像で示した画像データおよび文言で示した文言データと、動作状態データ、画像データおよび文言データと関連づけられ、エラー解除操作内容の手順を示した操作手順データとが記録されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケットなどのPOS(Point Of Sales)レジ端末等に接続して使用される金銭処理装置内で発生した異常(エラー)状態を解除して正常状態に復帰させる操作手順を案内する金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる、金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンス・ストアなどにおいて、POS端末に接続された自動釣銭機などの金銭処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような金銭処理装置は通常、買い物客から預かった紙幣や硬貨を入金して収納庫に収納する一方で、出金指示により収納庫から釣銭を出金する。
【0003】
POS端末には、端末を稼働させる情報処理や接続された金銭処理装置との情報を送受信処理をするためのPOSアプリケーションが組み込まれている。このPOSアプリケーションは、金銭処理装置に対する入出金の処理状況などをその都度POS端末に備えられたタッチパネルなどの操作表示画面に表示し、レジ担当者に報知する。
【0004】
そして、金銭処理装置内部において、紙幣ジャムなどのエラー状態が発生すると、このエラー状態に対応するエラーコードがPOSアプリケーションを通じてPOS端末の表示画面に表示され、レジ担当者に報知される。レジ担当者は、このエラーコードに該当するエラー解除の操作手順を金銭処理装置の取扱説明書やエラー解除ハンドブックなどのマニュアルのなかから探し出し、本に記載された操作手順を参照しながらエラー解除の操作作業をすることによって金銭処理装置を正常状態に復帰させるようにしていた。
【0005】
一方、ATM等の自動取引装置において、装置内部で発生した紙幣ジャム等の障害を回復する手順を案内する案内装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に示される案内装置によれば、センタに通知された障害発生を確認した係員がATMの設置場所まで行き、ATMの背面パネルを開け、背面パネルに設けられている係員案内表示部に表示されている障害の概要を確認するようになっている。次いで、タッチパネルの係員案内表示部の回復手順詳細キーを操作することによりATMのRAMに記憶された回復手順図等を読み出して表示し、係員は表示された回復手順に基づいて障害の回復操作を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−3832号公報
【特許文献2】特開平8−255280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記の金銭処理装置に対するエラー解除操作の手順は、複数の操作による一連の手順であって複雑な操作過程を経ることから、金銭処理装置の取扱説明書やエラー解除ハンドブックの熟知が要求され、不慣れな担当者には難しい。また、エラーなどのイベント発生の度毎に上記のハンドブックのなかからエラーコードなどのイベントコードに該当するページを検索し、この記載を参照しながらエラー解除などの操作をするので、この検索および参照作業が煩わしく感じられることがある。
【0008】
また、上記の従来の特許文献2の案内装置を備えたATM等の自動取引装置では、センタで障害通報を受けた係員がATM等の背面パネルを開けてから係員案内表示部に表示された障害概要を確認した上でキーを入力し、ここに回復手順図等を表示させてから回復操作作業に移行するようになっており、障害通報を受けてから回復作業に着手するまでが容易ではなく手間を要している。また、自動取引装置の機種や構造などの仕様が異なる場合には一般に回復手順も異なることから、自動取引装置のRAMに格納される回復手順図等のデータを自動取引装置毎に準備しなければならず、これに関して設計手間を要する。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、金銭処理装置の取扱説明書の参照に頼らずとも所定の操作を容易に行えるように操作者を支援する簡便な金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる、金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体は、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、前記金銭処理装置の金銭処理動作の状態を示す動作状態データと、前記動作状態データに対応して設定され、操作者がすべきエラー解除操作内容を画像で示した前記画像データおよび文言で示した文言データと、前記動作状態データ、前記画像データおよび前記文言データと関連づけられ、前記エラー解除操作内容の手順を示した操作手順データとが記録されたコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体である。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体は、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、前記金銭処理装置におけるエラーコードと、前記エラーコードに対応する前記エラー状態の内容を示す文言データが格納されたエラー内容文言ファイルの名称と、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す前記画像データが格納された画像ファイルの名称と、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す文言データが格納された解除操作文言ファイルの名称とが格納されたデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体である。
【0012】
また、本発明の請求項3に係る金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体は、金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、前記金銭処理装置から読み出されたエラーコードに基づいて、前記エラーコードに対応する前記エラー状態の内容を示す文言データが格納されたエラー内容文言ファイルと、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す前記画像データが格納された画像ファイルと、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す文言データが格納された解除操作文言ファイルとを読み出す手順と、前記手順により読み出した前記各ファイルを、操作者による前記金銭処理装置のエラー解除操作の推移にあわせて順次、前記金銭処理装置に接続された前記端末機器の表示部に表示させる手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体である。
【0013】
なお、上記において、本発明に係る記録媒体は、金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いるデータまたはプログラムが記録された媒体であり、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ読み取り可能な種々の媒体を意味するものである。また、データとしては、例えば文言データの場合にはテキストデータ、XML(eXtensible Markup Language)データやHTML(Hyper Text Markup Language)データなどを利用することができ、一方、画像データの場合にはJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式による画像データやGIF(Graphic Interchange Format)方式によるアニメーション画像データなどを利用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の記録媒体が用いられる金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムによれば、状態検出手段によって金銭処理装置に所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、記憶手段に格納された画像データを表示手段に表示させるので、操作者は、金銭処理装置の取扱説明書を参照せずとも所定の操作を容易に行うことができる。
【0015】
また、状態検出手段によって金銭処理装置のエラー状態が検出されると、エラー状態に対応する解除操作手順データを記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー状態の解除操作の進捗状況に応じた画像データを、端末機器の表示手段に順次表示させるので、操作者は、金銭処理装置のエラー解除マニュアルを参照せずともエラー解除操作を容易に行うことができる。
【0016】
また、状態検出手段によって金銭処理装置における金銭の在高不確定状態が検出されると、在高枚数を再び計数するための操作手順を示す画像データを表示手段に表示させるので、操作者は、金銭処理装置の取扱説明書を参照せずとも再計数処理操作を容易に行うことができる。
【0017】
また、ストアサーバ部から読み出した画像データを、状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出された金銭処理装置に接続された端末機器の表示手段に表示させる。このように、複数の端末機器が接続された共通のストアサーバ部に操作手順を示す画像データを格納しておけば、各端末機器のメモリ部に画像データを格納しておかなくても、各端末機器から必要に応じてストアサーバ部にアクセスして必要な画像データを呼び出すことができてその画像データを当該端末機器の表示画面に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る操作ガイダンス表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る操作ガイダンス表示システムに用いるデータファイルのフォルダ構造の一例を示すフォルダ階層図である。
【図3】図3は、インデックスファイルのデータ配列構造の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係る操作ガイダンス表示システムによる表示制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5は、エラーコードを16進数表記に変換した場合のデータ配列の一例を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に係る操作ガイダンス表示システムのタッチパネルに表示される画面の一例を示すイメージ図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態に係るブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の記録媒体が用いられる金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の記録媒体が用いられる金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム10は、スーパーマーケットなどで買い物客との商取引が行われる際に情報を収集及び管理する端末機器としてのPOS端末12で構成されており、POS端末12には金銭処理装置としての自動釣銭機14が接続されている。POS端末12は、バーコードを不図示のバーコードリーダ(スキャナ)で読み取ることにより、商品名や価格、買い物客情報等のデータが即時に入力されるパーソナルコンピュータベースのレジスタで構成されており、端末制御部16と、画面上で操作および表示可能な表示手段としてのタッチパネル18と、記憶手段としてのハードディスク20とを備える。
【0021】
端末制御部16は、POS端末の各部の動作を統括管理するものであり、演算処理を行うCPUと、各種情報を記憶するメモリすなわち情報記憶媒体であるRAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)とを有している。これらは不図示のデータバスを介して互いに接続されている。また、自動釣銭機14およびタッチパネル18はそれぞれ不図示のデータバスを介してCPUに接続されている。
【0022】
POS端末12のハードディスク20には、そのオペレーティング・システム(OS:Operating System)としてWindows(米国マイクロソフト社の登録商標)が搭載され、このWindows上で動作するプログラムとしてのPOSアプリケーション22がインストールされている。POSアプリケーション22には、タッチパネル18に自動釣銭機14のための操作ガイダンス表示機能を実現させるためのプログラムが装備されている。また、ハードディスク20は、操作ガイダンス表示システム10に係る画像データ等を記憶する領域24を有している。
【0023】
POS端末12と自動釣銭機14との間のデータの送受信は、Windows環境下におけるPOSデバイス・インターフェイスおよびアプリケーション・サービス・インターフェイスの標準化ドライバであるOPOS(Open Point Of Service)仕様に準拠したOPOSドライバ26を介して行うようにされている。
【0024】
自動釣銭機14は、買い物客から預かった貨幣を入金して収納庫(不図示)に収納する一方で、出金指示により収納庫から釣銭を出金する装置であり、紙幣のみの入出金処理を取り扱う紙幣部28と、硬貨のみの入出金処理を取り扱う硬貨部30と、これら以外の処理を司るコントローラ部32とを含んで構成されている。自動釣銭機14は、POS端末12からの出金指令信号および入金指令信号を受信してその指令に対応する処理を行う一方で、処理完了信号と収納庫枚数に関する信号と自動釣銭機14で発生したエラーなどのイベント信号等をPOS端末12に送信するようになっている。
【0025】
紙幣部28には、図示しない紙幣搬送路が設けられ、その途中には、万円紙幣、5千円紙幣、二千円紙幣および千円紙幣の各金種を判別する紙幣検銭部(不図示)が設けられる。また、硬貨部30にも同様に図示しない硬貨搬送路が設けられ、その途中には、500円硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨および1円硬貨の各金種を判別する硬貨検銭部(不図示)が設けられ、入出金処理される貨幣は、対応する搬送路を通過するようになっている。各々の搬送路には貨幣の搬送状態を監視するための状態検出手段としてのセンサ34が設置されており、自動釣銭機14はセンサ34の検出に基づいてジャム(詰まり)を判別して、ジャムの発生箇所を特定するとともに、このエラー状態に対応するエラーコード信号をPOS端末12に送信する。なお、ジャムを判定する手段としては例えばセンサ遮光時間の長短による判定を用いることができる。
【0026】
次に、POS端末12のハードディスク20に格納される操作ガイダンス表示システム10用の画像データ等について説明する。
図2に示すように、このデータ36は、自動釣銭機14のエラーを解除するための操作内容とその手順を示す複数のデータファイルからなり、階層型のフォルダ構造を有している。まず、最上位のメインフォルダ“EcsKaijo”が設けられ、フォルダ“EcsKaijo”以下の階層には、“コントロラ写真”、“コントロラ文言”、“硬貨写真”、“硬貨文言”、“紙幣写真”、“紙幣文言”の6つのサブフォルダが格納される。また、メインフォルダ“EcsKaijo”には、“b_tejyun.txt”、“c_tejyun.txt”、“ct_tejyun.txt”の3つのテキスト形式のインデックスファイルが格納される。
【0027】
サブフォルダにおいて、その名称に“写真”が付けられた“コントロラ写真”、“硬貨写真”、“紙幣写真”の各フォルダには、複数のJPEG方式による「画像ファイル」38が格納される。図2に示すように、例えば“硬貨写真”フォルダには“c001.jpg”等の複数のJPEG画像ファイルが格納される。また、その名称に“文言”が付けられた“コントロラ文言”、“硬貨文言”、“紙幣文言”の各フォルダには、エラー状態の内容をテキスト形式にて記述した「エラー内容文言ファイル」40と、エラーを解除する操作の手順などの操作内容をテキスト形式にて記述した「解除操作文言ファイル」42とが格納される。例えば“硬貨写真”フォルダには、“cErr00.txt”等の複数のエラー内容文言ファイルと、“c039.txt”等の複数の解除操作文言ファイルとが格納される。
【0028】
画像ファイルは、エラー解除操作の各段階で操作者が目にする自動釣銭機14の内部状況等を予め撮影した写真などによる画像データ形式のファイルであり、このファイルは操作の各段階に応じて複数用意されている。この画像ファイルとしては、例えば幅510×高さ380程度の画像ピクセルを有するJPEG方式の画像データを用いることができる。画像ファイルは、硬貨部30に発生するエラーに関するファイルについては “硬貨写真”フォルダに格納され、紙幣部28用については“紙幣写真”フォルダに、コントローラ部32用については“コントロラ写真”フォルダにそれぞれ格納される。
【0029】
インデックスファイルは、紙幣部用インデックス情報を格納した“b_tejyun.txt”と、硬貨部用インデックス情報を格納した“c_tejyun.txt”と、コントローラ部用インデックス情報を格納した“ct_tejyun.txt”の3つのインデックスファイルで構成される。
【0030】
次に、インデックスファイルのデータ構造について説明する。
インデックスファイルは、図3に示すように、数値および文字列がカンマ(,)区切りで一行に並べられたデータセットが複数行にわたって記述されたテキストデータを格納したファイルである。このデータ配列については、各インデックスファイルに共通であるので、以下では、硬貨部用インデックスファイル“c_tejyun.txt”に記述されたデータ配列を例にとり具体的に説明する。
【0031】
図3に示すように、各行の左から1番目の文字列には自動釣銭機のエラーコードを示す文字列が配置される。2番目に配置される文字列は「エラー内容文言ファイル」の名称が配置され、3番目〜12番目には「画像ファイル」の名称がタッチパネル18に表示される順番に配列されている。また、13番目〜22番目には「解除操作文言ファイル」の名称がタッチパネル18に表示される順番に配列されている。これら「エラー内容文言ファイル」の名称および「解除操作文言ファイル」の名称は、1番目の文字列のエラーコードに関連づけられたファイルの名称であり、それぞれ、そのエラーコードに対応するエラー内容を示す文言を格納した「エラー内容文言ファイル」の名称、そのエラーを解除する操作内容を示す文言を格納した「解除操作文言ファイル」の名称とされている。
【0032】
この場合、例えば、図3において、エラーコード“B1”に対応するデータセットについて説明すると、エラーコードは“B1”であり、エラー内容文言ファイル名称は“cErrB1.txt”であることがわかる。また、画像ファイル名称は“c001.jpg”、“c003.jpg”、“c021.jpg”、“c023.jpg”、“c001.jpg”であり、この順番でタッチパネル18に表示されるように設定されていることがわかる。一方、解除操作文言ファイル名称は、“c001.txt”、“c002.txt”、“c003.txt”、“c004.txt”、“c005.txt”であり、この順番でタッチパネル18に表示されるように設定されていることがわかる。
【0033】
なお、上記において「画像ファイル」の名称および「解除操作文言ファイル」の名称が配置されるべき箇所に“0”が配置されている場合には、該当する画像ファイルおよび解除操作文言ファイルが無いことを示す。つまり、後述するように、エラー解除操作が終了することを示すものである。また、図3では、エラーコードは16進数表記とされ、0〜FF(10進数表記で0〜256)までのデータが配列される例を示している。また、未定義のエラーコードに対応する「エラー内容文言ファイル」には、「該当エラーはありません」などと記述されてある。
【0034】
このように、インデックスファイルには、「エラーコード」、「エラー内容文言ファイル」、「画像ファイル」、「解除操作文言ファイル」の組み合わせによるデータセットが自動釣銭機14のエラーコード毎に予め配列される。
【0035】
次に、インデックスファイルの参照方法について図4のフローチャートを参照しながら説明する。
操作ガイダンス表示システム10の表示制御手段の機能によって、自動釣銭機からPOS端末12に送られるエラーコードを、OPOSドライバ26などのPOSドライバを介してPOSアプリケーション22によって読み出す(ステップS100)。このエラーコードを解析することによってエラー発生ユニットが硬貨部30か紙幣部28かコントローラ部32であるかの特定を行う(ステップS110)。そして、表示制御手段の機能により、特定されたユニットに対応するインデックスファイルを選択する(ステップS120)。この場合、例えば特定されたエラー発生ユニットが硬貨部30の場合には硬貨部30用のインデックスファイル“c_tejyun.txt”が選択される。そして、インデックスファイル内に記述されたデータセットからエラーコードに対応するデータ行を検索する(ステップS130)。そして、その行に記述されている「エラー内容文言ファイル」、「画像ファイル」、「解除操作文言ファイル」の読み出しを行うとともに(ステップS140)、順次POS端末12のタッチパネル18に表示をする(ステップS150)。
【0036】
なお、上記のエラーコードの解析手段としては、例えば、自動釣銭機14から受け取った10進数表記のエラーコードを公知の手段により16進数表記へ変換する方法を用いてもよい。この場合、例えば、図5に示すように、16進数表記へ変換した後のエラーコードにおいて、右から1桁目および2桁目で構成される数字を具体的なエラーコード番号となるように解析内容を予め設定しておくとともに、3桁目が処理(動作)コード番号で、4桁目がエラー発生ユニットコード番号に変換されるように解析内容を予め設定しておくようにする。この場合、例えば、この4桁目のユニットコード番号が“1”の場合にはエラー発生ユニットがコントローラ部32であることを示し、“2”の場合には紙幣部28、“3”の場合には硬貨部30であることを示すようにしてもよい。なお、自動釣銭機14に備わる7セグメントLED表示部などに、このエラー発生ユニット名称を略式表示させるようにしてもよく、例えば、コントローラ部32の場合は「CtL」と、紙幣部28の場合は「bL」と、硬貨部30の場合は「Cn」と表示させてもよい。
【0037】
次に、金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システム10の動作および作用について説明する。
例えば、自動釣銭機14におけるエラーとして硬貨部30における検銭部の詰まりがセンサ34によって検出される場合について説明する。この場合、自動釣銭機14がジャムイベントとして認識すると、自動釣銭機14はこのエラーに対応するエラーコードをPOS端末12に出力する。POSアプリケーション22は、OPOSドライバ26を介して自動釣銭機14のエラーコードを読み出し、エラーコードを解析して硬貨部30でエラーが発生したことを認識する。そして、POSアプリケーション22は、ハードディスク20に格納された“EcsKaijo”フォルダ36にアクセスし、このフォルダ36に格納されている硬貨部30用のインデックスファイル“c_tejyun.txt”を読み出す。そして、インデックスファイルに記述されたデータレコードのなかから、認識したエラーコードに該当する行を検索し、その行に記述されている「エラー内容文言ファイル」、「画像ファイル」、「解除操作文言ファイル」の名称を取得する。
【0038】
そして、POSアプリケーション22は、“EcsKaijo”フォルダ36以下のサブフォルダの中から硬貨部用の“硬貨写真”フォルダおよび“硬貨文言”フォルダにアクセスする。そして“硬貨写真”フォルダからは上記で取得したファイル名称に対応する画像ファイルを、“硬貨文言”フォルダからは上記で取得したファイル名称に対応するエラー内容文言ファイルと、解除操作文言ファイルとを読み出す。読み出した画像ファイル、エラー内容文言ファイル、解除操作文言ファイルをPOS端末12のタッチパネル18に順次表示することにより、自動釣銭機14のエラー解除操作を支援するためのガイダンス内容を表示する。このように、POSアプリケーション22はこのタッチパネル18を表示手段として機能させるプログラムとされている。
【0039】
図6は、POS端末12のタッチパネル18に表示される操作ガイダンス内容のイメージの一例を示している。画面54の上側にはエラー内容を示す「検銭部詰まり」の文言44が表示される。画面54中央にはエラー解除操作を支援するための自動釣銭機14の内部状況を示す画像46が表示され、画像46の左側には「戻る」ボタン48、画像の右側には「進む」ボタン50が表示される。また、画面54の下側には解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まり硬貨を取り除きます。」というメッセージ文言52が表示される。
【0040】
図6に示す画面54において、エラー内容を示す「検銭部詰まり」の文言44は、エラーコードに対応して読み出されたエラー内容文言ファイル内に記述されていたテキスト「検銭部詰まり」が表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラー内容が「検銭部詰まり」であることを認識することができる。
【0041】
また、解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まり硬貨を取り除きます。」の文言52は、エラーコードに対応して読み出された解除操作文言ファイル内に記述されていたテキスト「検銭部(1)を開け、詰まり硬貨を取り除きます。」が表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラーを解除するために操作すべき内容は「検銭部(1)を開け、詰まり硬貨を取り除」けばよいことを把握することができる。
【0042】
また、エラー解除操作内容をイメージにて示した写真画像46においては、イメージの略中央には検銭部の位置が矢印で示されており、イメージの左側に写った人の手によって検銭部の場所が指差されている。この写真画像46は、エラーコードに対応して読み出された画像ファイルの写真画像データが表示されたものである。これによって、操作者は、自動釣銭機14におけるエラーを解除するための操作イメージを把握することができる。なお、この写真画像46は、解除操作内容を示す「検銭部(1)を開け、詰まり硬貨を取り除きます。」の文言52と共に連携的に同一画面54内に表示されるので、操作者はより確実に操作内容を把握することができる。
【0043】
そして、操作者は画面54の表示に従って自動釣銭機14の検銭部(1)を開く操作を行うとともに詰まった硬貨を取り除けばよい。そして、「進む」ボタン50を押して次の操作段階に進むと、タッチパネル18は次の操作段階に対応する画面(不図示)を表示するようになる。この次の画面の表示形式は図6に示される画面54と同様であり、画面中央には次のエラー解除操作内容を示すイメージ画像が表示され、画面上側にはエラー内容を示す「検銭部詰まり」が、画面下側には次の解除操作内容が表示されることとなる。ここで、表示されるデータは、エラーコードに対応して読み出されたファイルであり、例えば図3のデータ構造を有するインデックスファイルを読み出す場合であって検出されたエラーコードが“B1”であるときに、ある時点において表示される画像ファイルが“c021.jpg”であり、解除操作文言ファイルが“c003.txt”であったとすると、「進む」ボタン50を押して切り替わった次の画面で表示されるデータは、画像ファイルが“c023.jpg”であり、解除操作文言ファイルが“c004.txt”であるようにすることができる。
【0044】
そして、操作者は操作が完了する毎に「進む」ボタン50を押すことによって、タッチパネル18における画面54の表示を次の操作段階をガイダンスする画面へと切り替える。「進む」ボタン50を押して表示内容が尽きた段階でエラー解除操作は終了し、自動釣銭機14はエラー状態が解除されて正常状態に復帰することとなる。なお、前の操作段階を表示したい場合には「戻る」ボタン48を押すことにより前の画面を表示することができる。
【0045】
このように、操作者は、POS端末12のタッチパネル18に表示された画像イメージおよび解除操作内容に従って自動釣銭機14のエラー解除操作を行えばよく、自動釣銭機14の取扱説明書などエラー解除ハンドブックを参照せずともエラー解除操作を容易に行うことができる。
【0046】
上記の実施形態において、自動釣銭機14における金銭の在高枚数が確定しない在高不確定状態を検出する検出部を設けてもよく、この検出部によって在高不確定状態が検出されると、POS端末12にその信号が送られて、POSアプリケーション22は、この信号に基づいて自動釣銭機14における金銭の在高枚数を再び計数するための操作手順を示す画像データや文言データをタッチパネル18に表示させるように機能するようにしてもよい。この場合における画像データや文言データは、上記の実施形態と同様のデータ構造を有するフォルダ36に格納することができる。この場合、専用のインデックスファイルを設けてもよい。
【0047】
上記の実施形態において、自動釣銭機14がそれぞれ接続された複数のPOS端末12が1台のストアサーバにネットワーク接続される構成に対して適用してもよい。この場合、操作ガイダンス表示システムに用いるデータファイルとしての“EcsKaijo”フォルダ36をストアサーバに格納することができる。そして、各POS端末12のPOSアプリケーション22からストアサーバにアクセスして所定の画像データおよび文言データを読み出すとともに、読み出したデータを、アクセスを行ったPOS端末12のタッチパネル18に表示させるようにしてもよい。この場合、各POS端末12のハードディスク20などに上記データファイルを格納せずにすみ、このデータファイルをストアサーバ側にて一元的に管理できるので、データファイル内容の更新などのメンテナンス作業が容易となる。
【0048】
上記の実施形態において、ファイルの名称については、画像ファイル名称を「#***.jpg」とし、解除操作文言ファイル名称を「#***.txt」とし、さらに、エラー内容文言ファイル名称を「#Err**.txt」として、各ファイルの先頭文字「#」を共通にすることで、エラーコードとエラー解除操作内容を示した多数のデータファイルとを関連づけることができる。ここで、「*」は0〜9のいずれかの数字であり、例えば「***」は「000」から「999」までの任意の三桁の数字をとり得る。「.jpg」、「.txt」はファイルの種類を示す拡張子である。また、「#」は「c」または「b」または「ct」のいずれかの文字列とすることができ、例えば、「c」は硬貨部用を示し、「b」は紙幣部用を示し、「ct」はコントローラ部用を示すようにできる。このため、類似した多数のファイルの情報処理を効率よくすることができる。
【0049】
上記の実施形態において、図7に示すように、自動釣銭機14から送られるエラーコード等の信号は、POS端末12のOPOSドライバ26を経ないでPOSアプリケーション22側に読み出される構成としてもよく、このようにしても上記と同一の効果を奏することができる。また、上記の実施形態において、操作ガイダンス表示システム10に係る画像データ等すなわちデータファイルとしての“EcsKaijo”フォルダ36をハードディスク20に格納する構成について説明したが、このようにする代わりに、“EcsKaijo”フォルダ36をPOS端末12の端末制御部16のRAMに常駐させるようにして用いたり、“EcsKaijo”フォルダ36が格納されたUSBメモリ等をPOS端末12に接続してもよい。このようにしても上記と同一の効果を奏することができる。
【0050】
上記の実施形態においては、POS端末12におけるOS(オペレーティング・システム)としてWindows(米国マイクロソフト社の登録商標)が搭載される場合について説明したが、本発明ではPOS端末に搭載されるOSが例えばUNIX(登録商標)などの他のOSであってもよく、OSの種類に関係なく適用することができる。
【0051】
また、上記において、POS端末12側のPOSアプリケーション22としては、上記データファイルを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体から所定のデータを読み出して、そのデータをPOS端末12のタッチパネル18に表示することができるプログラムであればよく、操作ガイダンス表示画面54のデザインは、例えばPOSアプリケーション22を開発または提供する業者側で自由に設定することができる。
【0052】
また、仕様や機種の異なる自動釣銭機14を新規導入する場合であっても、POS端末12のハードディスク20における上記データファイルとしての画像ファイル等の入れ替えを行うだけで以前と変わりない態様でタッチパネル18に操作ガイダンス内容を表示できる。このため新規導入に係るメンテナンス作業は手間がかからず容易である。したがって、バージョンアップされた金銭処理装置をPOS端末に接続する事態が生じた場合などにおいても迅速かつ簡便に対応することができる。また、上記データファイルを記録した記録媒体を読み取り可能なPOS端末であれば上記と同一の効果を奏することができるので、POS端末の機種に依存することもない。
【符号の説明】
【0053】
10 操作ガイダンス表示システム
12 POS端末
14 自動釣銭機
18 タッチパネル
20 ハードディスク
22 POSアプリケーション
34 センサ
36 データファイル
38 画像ファイル
40 エラー内容文言ファイル
42 解除操作文言ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、
前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、
前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、
前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、
前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、
前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、
前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、
前記金銭処理装置の金銭処理動作の状態を示す動作状態データと、
前記動作状態データに対応して設定され、操作者がすべきエラー解除操作内容を画像で示した前記画像データおよび文言で示した文言データと、
前記動作状態データ、前記画像データおよび前記文言データと関連づけられ、前記エラー解除操作内容の手順を示した操作手順データとが記録されたコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体。
【請求項2】
金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、
前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、
前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、
前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、
前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、
前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、
前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、
前記金銭処理装置におけるエラーコードと、
前記エラーコードに対応する前記エラー状態の内容を示す文言データが格納されたエラー内容文言ファイルの名称と、
前記エラー状態を解除するための操作内容を示す前記画像データが格納された画像ファイルの名称と、
前記エラー状態を解除するための操作内容を示す文言データが格納された解除操作文言ファイルの名称とが格納されたデータが記録されたコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体。
【請求項3】
金銭の入出金を処理する金銭処理装置の金銭処理動作に関する情報を画面に表示する表示手段と、
前記金銭処理装置が操作者による所定の操作を必要とする状態になったことを検出する状態検出手段と、
前記状態検出手段によって検出される所定の操作の一連の手順を示す画像データが格納される記憶手段と、
前記状態検出手段によって所定の操作が必要な状態になったことが検出されると、前記記憶手段に格納された前記画像データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えた金銭処理装置用の操作ガイダンス表示システムに用いられる記録媒体であって、
前記金銭処理装置は前記表示手段を備える端末機器と接続され、前記状態検出手段は、前記金銭処理装置において発生したエラー状態を検出可能であり、
前記記憶手段は、前記エラー状態を解除して正常状態へ復帰するためのエラー解除操作を手順毎に示した前記画像データを含む解除操作手順データを有し、
前記画像データは、エラー解除操作の進捗の各段階で操作者が目にする前記金銭処理装置の状況の画像データであり、この画像データはエラー解除操作の進捗の各段階に応じて複数用意されており、
前記表示制御手段は、前記状態検出手段によって前記エラー状態が検出されると、前記エラー状態に対応する前記解除操作手順データを前記記憶手段から読み出すとともに、操作者によるエラー解除操作の進捗状況に応じた前記画像データを、前記端末機器の前記表示手段にエラー解除操作の進捗状況に応じて順次表示させるものであり、
前記金銭処理装置から読み出されたエラーコードに基づいて、前記エラーコードに対応する前記エラー状態の内容を示す文言データが格納されたエラー内容文言ファイルと、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す前記画像データが格納された画像ファイルと、前記エラー状態を解除するための操作内容を示す文言データが格納された解除操作文言ファイルとを読み出す手順と、
前記手順により読み出した前記各ファイルを、操作者による前記金銭処理装置のエラー解除操作の推移にあわせて順次、前記金銭処理装置に接続された前記端末機器の表示部に表示させる手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な金銭処理装置操作ガイダンス表示システム用の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−8380(P2013−8380A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175087(P2012−175087)
【出願日】平成24年8月7日(2012.8.7)
【分割の表示】特願2008−37910(P2008−37910)の分割
【原出願日】平成20年2月19日(2008.2.19)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】