鋭利物廃棄容器を新製品収納容器と一体化した輸送容器
【課題】輸送容器は、鋭利物廃棄容器を新製品収納容器と一体化して輸送される。
【解決手段】収納容器は、新製品を収納する。鋭利物廃棄容器は、使用済み鋭利物を回収する。収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの一方が、収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの他方の内部に配設されて輸送される。蓋は、鋭利物廃棄容器および収納容器のうちの最も外側の輸送用容器に、かつ使用済み製品を回収する鋭利物廃棄容器の頂部に連結されるように適合されている。
【解決手段】収納容器は、新製品を収納する。鋭利物廃棄容器は、使用済み鋭利物を回収する。収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの一方が、収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの他方の内部に配設されて輸送される。蓋は、鋭利物廃棄容器および収納容器のうちの最も外側の輸送用容器に、かつ使用済み製品を回収する鋭利物廃棄容器の頂部に連結されるように適合されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、鋭利物廃棄容器を新製品収納容器と一体化した輸送容器に関する。より具体的には、本発明は、新製品容器および鋭利物廃棄容器のうちの一方が、他方の内部に配設された輸送容器に関する。さらに具体的には、本発明は、鋭利物廃棄容器が、それが内部に収納された新製品収納容器から新製品が取り出されるにつれて拡張する可動部分を有する輸送容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
ある状況では、薬剤をヒト組織に直接注射することが望まれる。典型的には、シリンジもしくはペン形注射装置を用いて、筋肉内組織層、皮下組織層、および皮内組織層などの組織領域中に薬剤を注射する。
【０００３】
図１および図２に示すような、典型的なペン形注射装置のアセンブリおよび操作が、２００６年１０月１２日公開の特許文献１に記載され、その記載はその全体を参照により本明細書に組み込まれるものである。
【０００４】
図１に示す、例示的なペン形注射器１００などのペン形注射装置は、典型的には、投与ノブ／ボタン２４、外側スリーブ１３、およびキャップ２１を備える。投与ノブ／ボタン２４によって、使用者が注射すべき薬剤の投与量をセットすることができる。使用者は、薬剤を注射するときに、外側スリーブ１３を把持する。キャップ２１は、使用者がペン形注射器装置１００をシャツのポケット内、バッグ内、または他の適切な場所に安全に保持しておくために使用される。
【０００５】
図２は、図１に示す例示的な薬物送達ペンの分解図である。投与ノブ／ボタン２４には２つの目的があり、注射すべき薬剤の投与量をセットするため、および薬剤カートリッジ１２を貫通する送りねじ７およびストッパ１５を介して、定量の薬剤を注射するための両目的で使用され、薬剤カートリッジ１２は、下側ハウジング１７内を貫通して薬物送達ペンに取り付けられている。標準的な薬物送達ペンでは、定量機構および送達機構は全て、外側スリーブ１３内に見られ、こうした機構は当業者には理解されるため、本明細書では、さらに詳細には説明しない。薬剤カートリッジ１２内でプランジャもしくはストッパ１５が遠位方向に動くことによって、薬剤がハブ２０の針１１中に押し込まれることになる。薬剤カートリッジ１２は、隔壁１６によって封止され、この隔壁１６は、ハブ２０内に配置された隔壁穿刺針カニューレ１８によって穿孔される。ハブ２０は、好ましくは下側ハウジング１７にねじ留めされるが、カートリッジへの取付けなど、他の取付け手段を使用してもよい。使用者、またはペン形注射装置１００の取扱い者を保護するために、ハブ２０に取り付けられた外側シールド６９が、ハブを被覆している。内側シールド５９が、外側シールド６９内で患者用針１１を被覆している。内側シールド５９は、患者用針１１を被覆するように、締まり嵌めまたはスナップ嵌めなど、適切な任意の手段によってハブ２０に固定することができる。外側シールド６９、および内側シールド５９は、使用前に取り外される。キャップ２１は、外側スリーブ１３にぴったりと嵌まっており、そのため使用者が薬物送達ペン１００を安全に持ち運ぶことができる。
【０００６】
薬剤カートリッジ１２は、典型的には、一端部が隔壁１６で封止され、他方の端部がストッパ１５で封止されたガラス管である。隔壁１６は、ハブ２０内の隔壁穿刺カニューレ１８によって穿通可能であるが、薬剤カートリッジ１２に対して動くことはない。ストッパ１５は、水密封止を維持しながら、薬剤カートリッジ１２内で軸方向に変位可能である。
【０００７】
注射後、使用済み針１１およびハブアセンブリ２０、すなわち「鋭利物（ｓｈａｒｐｓ）」は、取り外され、適切に廃棄されなければならない。使用済み鋭利物は、体液などによって汚染されている可能性があり、使用後のそうした鋭利物を取り扱う者には誰でも危険が生じる。鋭利物廃棄容器は、廃棄された鋭利物を収納し、その中に廃棄されたいかなる物品とも偶発的に接触することを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】米国特許出願公開第２００６／０２２９５６２号明細書
【特許文献２】米国特許第７，０２１，４６３号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
新製品および鋭利物廃棄容器の輸送に伴う問題の１つに、新製品と鋭利物廃棄容器とがそれぞれ、別個の堅牢な容器に収容され、したがって、輸送容器の全体寸法が、両方の容器を合わせた寸法になるという問題がある。したがって、輸送容器の寸法が、新製品収納容器と鋭利物廃棄容器の大きい方のものと実質的に同じ寸法となるように、鋭利物廃棄容器を収納容器と一体化した輸送容器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の一態様によれば、輸送容器は、鋭利物廃棄容器を、新製品を収容した収納容器と一体化し、一方の容器が、他方の容器の内部に配設されて輸送される。
【００１１】
本発明の別の態様によれば、新製品を収容した収納容器が、鋭利物廃棄容器内に配設されて輸送され、それによって輸送容器の寸法が低減する。
【００１２】
本発明のさらに別の態様によれば、可動仕切りを有する鋭利物廃棄容器が、収納容器内に配設されて輸送され、それによって輸送容器の寸法が低減する。
【００１３】
本発明の例示的な実施形態の輸送容器は、廃棄容器を新製品収納容器と一体化して輸送される。収納容器は、新製品を収納する。廃棄容器は、使用済み鋭利物などの使用済み製品を回収する。収納容器および廃棄容器のうちの一方が、収納容器および廃棄容器のうちの他方の内部に、入れ子に重ねられて輸送される。蓋は、輸送用の廃棄容器および収納容器のうちの最も外側のものに、かつ使用済み製品を回収する廃棄容器の頂部に連結されるように適合されている。したがって、新製品を収納するために必要となる容器よりもそれほど大きくない輸送容器が提供される。
【００１４】
本発明の目的、利点、および主な特徴は、本発明の例示的な実施形態を開示する以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて参照すれば明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
本発明の様々な実施形態の上記利益、およびその他の利点は、以下の本発明の例示的な実施形態の詳細な説明、および添付の図面からより明白となろう。
【図１】既存の組立て済みペン形注射針アセンブリの斜視図である。
【図２】図１のペン形注射針アセンブリの構成要素の分解斜視図である。
【図３】本発明の例示的な実施形態による鋭利物容器の斜視図である。
【図４】図３の鋭利物容器の分解斜視図である。
【図５】基体から蓋を取り外した図３の鋭利物容器の分解斜視図である。
【図６】容器頂部に蓋を配設した鋭利物容器の斜視図である。
【図７】本発明の別の例示的な実施形態による輸送容器の分解斜視図である。
【図８】図７の輸送容器を組み立てた斜視図である。
【図９】拡張可能な鋭利物容器が内部に破線で示された、図８の容器を組み立てた斜視図である。
【００１６】
図面を通して、同じ参照符号は、同じ部品、構成要素、および構造を指すことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
図３〜図６に示す本発明の例示的な実施形態では、輸送容器１０１は、新製品を収容した収納容器１４１と、使用済み鋭利物を回収する鋭利物廃棄容器１２１と、鋭利物廃棄容器用の蓋１３１とを含む。図３に示すように、収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１内に入れ子に重ねられており、それによって、鋭利物廃棄容器と実質的に同じ寸法の輸送容器１０１を構築している。
【００１８】
この収納容器１４１は、図４に示すように、ペン形注射針アセンブリなどの新製品１４３を収容する。この収納容器１４１は、底部壁１４５と頂部壁１４７との間に延在する側壁１４２、１４４、１４６、および１４８を有し、頂部壁１４７はフラップ１４９を有する。頂部壁１４７は側壁１４６に回動可能に連結され、したがって頂部壁１４７が底部壁１４５と実質的に平行となる位置まで可動であり、それによって、壁１４２、１４４、および１４５〜１４８によって画定された内容積１４０からの取り出しが可能となっている。頂部壁１４７が底部壁１４５と実質的に平行であるとき、フラップ１４９は内容積１４０内に受けられて、密封容器となる。収納容器１４１は、板紙またはボール紙などの適切な任意の材料で作成することができる。新製品は、輸送用のボール箱、プラスチック袋、またはフォイル袋内など、適切な任意の形で密封容器内に収納される。
【００１９】
鋭利物廃棄容器１２１は底部壁１２６から上方に延在する側壁１２２〜１２５を有する。壁１２２〜１２６によって内容積１２７が画定され、この内容積１２７は、頂部が開口しており、使用済み鋭利物を回収するように適合されている。
【００２０】
蓋１３１は、底部１３６から実質的に垂直に延在する側壁１３２〜１３５を有する。蓋１３１は、図３に示すように、輸送用鋭利物廃棄容器１２１の底部壁１２６を覆って、または図５および図６に示すように、使用済み鋭利物を回収する鋭利物廃棄容器１２１の側壁１２２〜１２５と合致し、その開口頂部を覆ってスナップ嵌めされるように適合されている。蓋１３１は、底部１３６に開口１３７を有し、この開口１３７を介して、使用済み鋭利物が鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７に廃棄される。図７に示すように、蓋２３１は、様々な使用済み鋭利物に対応するように、異なる寸法の複数の開口２３７および２３９を有することができる。
【００２１】
鋭利物廃棄容器１２１、および蓋１３１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。
【００２２】
輸送容器１０１が輸送できる状態にあるとき、図３および図４に示すように、新製品を収容した収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１内に配設され、蓋１４７が閉じられる。蓋１３１は、鋭利物廃棄容器１２１の底部を覆ってスナップ嵌めされる。したがって、輸送容器１０１は、新製品１４３の収納容器１４１と鋭利物廃棄容器１２１とを一体化しており、鋭利物廃棄容器１２１と実質的に同じ寸法である。
【００２３】
輸送容器１０１が受け取られると、収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１から取り出され、頂部壁を平行位置から回動させて外すと、その中に収納された新製品を取り出せる。収納容器１４１は、必要に応じて中に収納された新製品１４３を取り出せるように、棚上など、便宜の良い任意の場所に保管することができる。蓋１３１は、鋭利物廃棄容器１２１の底部から取り外され、図５および図６に示すように、スナップ嵌めなどによって、鋭利物廃棄容器１２１の頂部に連結する。こうすると、ハブ２０および針１１などの使用済み鋭利物を蓋の開口１３７を介して廃棄することができ、鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７に収納されることになる。Ｖ．Ｐｈａｎの特許文献２に開示のペン形注射針鋭利物ポートなどのハブ把持インターフェイスを、開口１３７中に配設することができ、これは上記特許の全体を参照により本明細書に組み込まれる。鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７が、使用済み鋭利物で満たされると、プラグ（図７の２５１）を開口１３７に挿入して、使用済み鋭利物用の容器を密封することができる。あるいは、カバー１５１（図６）を蓋１３１上に配設して、鋭利物廃棄容器１２１を封止してもよい。カバー１５１は、鋭利物を回収するいかなる開口も有しないことを除いて、蓋１３１と実質的に同じである。好ましくは、カバー１５１は、蓋１３１にスナップ嵌めされる。
【００２４】
図７〜図９に示す、別の例示的な実施形態では、輸送容器２０１は、新製品収納容器２４１、鋭利物廃棄容器２２１、および蓋２３１を有する。鋭利物廃棄容器２２１は、収納容器２４１内に配設され、それによって、収納容器と実質的に同じ寸法の輸送容器２０１を構築している。
【００２５】
収納容器２４１は、図４に示すようなペン形注射針アセンブリなどの新製品を含む。収納容器２４１は、底部壁２４６から上方に、実質的に垂直に延在する側壁２４２〜２４５を有する。側壁２４２〜２４５、および底部壁２４６によって、内容積２４０が画定される。可動ドア２４９が側壁２４３に形成されており、収納容器の内容積２４０内に収納された新製品を取り出すことができる。閉位置では、ドア２４９は側壁２４３と同一平面となる。開位置で、内容積２４０内のものを取り出すことができる。収納容器２４１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。新製品は、封止された収納容器２４１内の、収納容器２４１の底部壁２４６と、鋭利物廃棄容器２２１の底部壁２２６との間にバラで収納される。
【００２６】
鋭利物廃棄容器２２１は、底部壁２２６とリム２２８との間に延在する側壁２２２〜２２５を有する。壁２２２〜２２６によって内容積２２７が画定され、この内容積２２７は、頂端部が開口しており、使用済み鋭利物を回収するように適合されている。鋭利物廃棄容器２２１は、底部壁２２６とリム２２８との間の側壁２２２〜２２５に形成された可動のプリーツ状、またはアコーディオン状部分２２９を有し、それによって鋭利物廃棄容器の寸法を収縮または拡張させることができる。可動部分２２９は、新製品収納容器２４１に積み込むために鋭利物廃棄容器を空にするときなどは、収縮させて鋭利物廃棄容器２２１の寸法を低減させる。使用済み鋭利物を回収するときには、この可動部分２２９によって、鋭利物廃棄容器２２１の寸法を拡張させることができる。
【００２７】
蓋２３１は、底部２３６から実質的に垂直に延在する側壁２３２〜２３５を有する。蓋２３１は、収納容器２４１および鋭利物廃棄容器２２１を覆ってスナップ嵌めされるように、または、蓋２３１と収納容器２４１との間にリム２２８を配設した状態で収納容器２４１に連結されるように適合されている。あるいは、鋭利物廃棄容器２２１のリム２２８は、蓋２３１の下側に超音波溶接してもよい。蓋２３１は、底部２３６に開口２３７を有し、この開口２３７を介して、使用済み鋭利物が、鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７内に廃棄される。図７に示すように、蓋２３１は、様々な使用済み鋭利物に対応するように、異なる寸法の複数の開口２３７および２３９を有することができる。プラグ２５１および２５５はそれぞれ、可撓性部材２５３および２５７によって蓋２３１に一体に連結しておくことができ、それによって、プラグの誤配置および紛失が防止される。
【００２８】
鋭利物廃棄容器２２１、および蓋２３１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。
【００２９】
輸送容器２０１が輸送できる状態にあるとき、鋭利物廃棄容器２２１は、新製品を収容した収納容器２４１内に配設され、蓋２３１は、上述のように収納容器２４１に連結される。鋭利物廃棄容器２２１の可動部分２２９は収縮して、鋭利物廃棄容器２２１の底部壁２２６の下部領域の収納容器２４１内に収納された新製品に対応している。したがって、輸送容器２０１は、新製品用の収納容器２４１と、鋭利物廃棄容器２２１とを一体化しており、収納容器２４１と実質的に同じ寸法である。
【００３０】
輸送容器２０１が受け取られると、収納容器２４１のドア２４９を開けて、収納容器内に収納されている新製品が取り出される。次いで、ハブ２０および針１１などの使用済み鋭利物を、蓋２３１の開口２３７または２３９から廃棄して、鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７内に収納することができる。新製品が収納容器２４１の内容積２４０から取り出されるにつれて、鋭利物廃棄容器２２１の可動部分２２９が拡張して、内容積２４０を占めることになる。鋭利物廃棄容器２２１および蓋２３１によって、収納容器２４１内で、安全で柔軟、かつ水密の封止が実現される。
【００３１】
鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７が使用済み鋭利物で満たされると、プラグ２５１を開口２３７に挿入して、使用済み鋭利物の密封容器とすることができる。あるいは、カバー１５１（図６）を蓋２３１上に配設して、鋭利物廃棄容器２２１を封止してもよい。
【００３２】
新製品用の収納容器を使用済み製品用の鋭利物廃棄容器と一体化し、収納容器および鋭利物廃棄容器の一方を他方の内部に配設した輸送容器を設けることによって、輸送容器は、収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの大きい方と実質的に同じ寸法を有することになる。
【００３３】
前述の実施形態および利点は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。本発明の例示的な実施形態の説明は、例示のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。様々な改変形態、代替形態、および変形形態が、当業者には明白であり、こうした様々な形態は、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲に含まれるものである。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、鋭利物廃棄容器を新製品収納容器と一体化した輸送容器に関する。より具体的には、本発明は、新製品容器および鋭利物廃棄容器のうちの一方が、他方の内部に配設された輸送容器に関する。さらに具体的には、本発明は、鋭利物廃棄容器が、それが内部に収納された新製品収納容器から新製品が取り出されるにつれて拡張する可動部分を有する輸送容器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
ある状況では、薬剤をヒト組織に直接注射することが望まれる。典型的には、シリンジもしくはペン形注射装置を用いて、筋肉内組織層、皮下組織層、および皮内組織層などの組織領域中に薬剤を注射する。
【０００３】
図１および図２に示すような、典型的なペン形注射装置のアセンブリおよび操作が、２００６年１０月１２日公開の特許文献１に記載され、その記載はその全体を参照により本明細書に組み込まれるものである。
【０００４】
図１に示す、例示的なペン形注射器１００などのペン形注射装置は、典型的には、投与ノブ／ボタン２４、外側スリーブ１３、およびキャップ２１を備える。投与ノブ／ボタン２４によって、使用者が注射すべき薬剤の投与量をセットすることができる。使用者は、薬剤を注射するときに、外側スリーブ１３を把持する。キャップ２１は、使用者がペン形注射器装置１００をシャツのポケット内、バッグ内、または他の適切な場所に安全に保持しておくために使用される。
【０００５】
図２は、図１に示す例示的な薬物送達ペンの分解図である。投与ノブ／ボタン２４には２つの目的があり、注射すべき薬剤の投与量をセットするため、および薬剤カートリッジ１２を貫通する送りねじ７およびストッパ１５を介して、定量の薬剤を注射するための両目的で使用され、薬剤カートリッジ１２は、下側ハウジング１７内を貫通して薬物送達ペンに取り付けられている。標準的な薬物送達ペンでは、定量機構および送達機構は全て、外側スリーブ１３内に見られ、こうした機構は当業者には理解されるため、本明細書では、さらに詳細には説明しない。薬剤カートリッジ１２内でプランジャもしくはストッパ１５が遠位方向に動くことによって、薬剤がハブ２０の針１１中に押し込まれることになる。薬剤カートリッジ１２は、隔壁１６によって封止され、この隔壁１６は、ハブ２０内に配置された隔壁穿刺針カニューレ１８によって穿孔される。ハブ２０は、好ましくは下側ハウジング１７にねじ留めされるが、カートリッジへの取付けなど、他の取付け手段を使用してもよい。使用者、またはペン形注射装置１００の取扱い者を保護するために、ハブ２０に取り付けられた外側シールド６９が、ハブを被覆している。内側シールド５９が、外側シールド６９内で患者用針１１を被覆している。内側シールド５９は、患者用針１１を被覆するように、締まり嵌めまたはスナップ嵌めなど、適切な任意の手段によってハブ２０に固定することができる。外側シールド６９、および内側シールド５９は、使用前に取り外される。キャップ２１は、外側スリーブ１３にぴったりと嵌まっており、そのため使用者が薬物送達ペン１００を安全に持ち運ぶことができる。
【０００６】
薬剤カートリッジ１２は、典型的には、一端部が隔壁１６で封止され、他方の端部がストッパ１５で封止されたガラス管である。隔壁１６は、ハブ２０内の隔壁穿刺カニューレ１８によって穿通可能であるが、薬剤カートリッジ１２に対して動くことはない。ストッパ１５は、水密封止を維持しながら、薬剤カートリッジ１２内で軸方向に変位可能である。
【０００７】
注射後、使用済み針１１およびハブアセンブリ２０、すなわち「鋭利物（ｓｈａｒｐｓ）」は、取り外され、適切に廃棄されなければならない。使用済み鋭利物は、体液などによって汚染されている可能性があり、使用後のそうした鋭利物を取り扱う者には誰でも危険が生じる。鋭利物廃棄容器は、廃棄された鋭利物を収納し、その中に廃棄されたいかなる物品とも偶発的に接触することを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】米国特許出願公開第２００６／０２２９５６２号明細書
【特許文献２】米国特許第７，０２１，４６３号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
新製品および鋭利物廃棄容器の輸送に伴う問題の１つに、新製品と鋭利物廃棄容器とがそれぞれ、別個の堅牢な容器に収容され、したがって、輸送容器の全体寸法が、両方の容器を合わせた寸法になるという問題がある。したがって、輸送容器の寸法が、新製品収納容器と鋭利物廃棄容器の大きい方のものと実質的に同じ寸法となるように、鋭利物廃棄容器を収納容器と一体化した輸送容器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本発明の一態様によれば、輸送容器は、鋭利物廃棄容器を、新製品を収容した収納容器と一体化し、一方の容器が、他方の容器の内部に配設されて輸送される。
【００１１】
本発明の別の態様によれば、新製品を収容した収納容器が、鋭利物廃棄容器内に配設されて輸送され、それによって輸送容器の寸法が低減する。
【００１２】
本発明のさらに別の態様によれば、可動仕切りを有する鋭利物廃棄容器が、収納容器内に配設されて輸送され、それによって輸送容器の寸法が低減する。
【００１３】
本発明の例示的な実施形態の輸送容器は、廃棄容器を新製品収納容器と一体化して輸送される。収納容器は、新製品を収納する。廃棄容器は、使用済み鋭利物などの使用済み製品を回収する。収納容器および廃棄容器のうちの一方が、収納容器および廃棄容器のうちの他方の内部に、入れ子に重ねられて輸送される。蓋は、輸送用の廃棄容器および収納容器のうちの最も外側のものに、かつ使用済み製品を回収する廃棄容器の頂部に連結されるように適合されている。したがって、新製品を収納するために必要となる容器よりもそれほど大きくない輸送容器が提供される。
【００１４】
本発明の目的、利点、および主な特徴は、本発明の例示的な実施形態を開示する以下の詳細な説明を、添付の図面と併せて参照すれば明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
本発明の様々な実施形態の上記利益、およびその他の利点は、以下の本発明の例示的な実施形態の詳細な説明、および添付の図面からより明白となろう。
【図１】既存の組立て済みペン形注射針アセンブリの斜視図である。
【図２】図１のペン形注射針アセンブリの構成要素の分解斜視図である。
【図３】本発明の例示的な実施形態による鋭利物容器の斜視図である。
【図４】図３の鋭利物容器の分解斜視図である。
【図５】基体から蓋を取り外した図３の鋭利物容器の分解斜視図である。
【図６】容器頂部に蓋を配設した鋭利物容器の斜視図である。
【図７】本発明の別の例示的な実施形態による輸送容器の分解斜視図である。
【図８】図７の輸送容器を組み立てた斜視図である。
【図９】拡張可能な鋭利物容器が内部に破線で示された、図８の容器を組み立てた斜視図である。
【００１６】
図面を通して、同じ参照符号は、同じ部品、構成要素、および構造を指すことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【００１７】
図３〜図６に示す本発明の例示的な実施形態では、輸送容器１０１は、新製品を収容した収納容器１４１と、使用済み鋭利物を回収する鋭利物廃棄容器１２１と、鋭利物廃棄容器用の蓋１３１とを含む。図３に示すように、収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１内に入れ子に重ねられており、それによって、鋭利物廃棄容器と実質的に同じ寸法の輸送容器１０１を構築している。
【００１８】
この収納容器１４１は、図４に示すように、ペン形注射針アセンブリなどの新製品１４３を収容する。この収納容器１４１は、底部壁１４５と頂部壁１４７との間に延在する側壁１４２、１４４、１４６、および１４８を有し、頂部壁１４７はフラップ１４９を有する。頂部壁１４７は側壁１４６に回動可能に連結され、したがって頂部壁１４７が底部壁１４５と実質的に平行となる位置まで可動であり、それによって、壁１４２、１４４、および１４５〜１４８によって画定された内容積１４０からの取り出しが可能となっている。頂部壁１４７が底部壁１４５と実質的に平行であるとき、フラップ１４９は内容積１４０内に受けられて、密封容器となる。収納容器１４１は、板紙またはボール紙などの適切な任意の材料で作成することができる。新製品は、輸送用のボール箱、プラスチック袋、またはフォイル袋内など、適切な任意の形で密封容器内に収納される。
【００１９】
鋭利物廃棄容器１２１は底部壁１２６から上方に延在する側壁１２２〜１２５を有する。壁１２２〜１２６によって内容積１２７が画定され、この内容積１２７は、頂部が開口しており、使用済み鋭利物を回収するように適合されている。
【００２０】
蓋１３１は、底部１３６から実質的に垂直に延在する側壁１３２〜１３５を有する。蓋１３１は、図３に示すように、輸送用鋭利物廃棄容器１２１の底部壁１２６を覆って、または図５および図６に示すように、使用済み鋭利物を回収する鋭利物廃棄容器１２１の側壁１２２〜１２５と合致し、その開口頂部を覆ってスナップ嵌めされるように適合されている。蓋１３１は、底部１３６に開口１３７を有し、この開口１３７を介して、使用済み鋭利物が鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７に廃棄される。図７に示すように、蓋２３１は、様々な使用済み鋭利物に対応するように、異なる寸法の複数の開口２３７および２３９を有することができる。
【００２１】
鋭利物廃棄容器１２１、および蓋１３１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。
【００２２】
輸送容器１０１が輸送できる状態にあるとき、図３および図４に示すように、新製品を収容した収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１内に配設され、蓋１４７が閉じられる。蓋１３１は、鋭利物廃棄容器１２１の底部を覆ってスナップ嵌めされる。したがって、輸送容器１０１は、新製品１４３の収納容器１４１と鋭利物廃棄容器１２１とを一体化しており、鋭利物廃棄容器１２１と実質的に同じ寸法である。
【００２３】
輸送容器１０１が受け取られると、収納容器１４１は、鋭利物廃棄容器１２１から取り出され、頂部壁を平行位置から回動させて外すと、その中に収納された新製品を取り出せる。収納容器１４１は、必要に応じて中に収納された新製品１４３を取り出せるように、棚上など、便宜の良い任意の場所に保管することができる。蓋１３１は、鋭利物廃棄容器１２１の底部から取り外され、図５および図６に示すように、スナップ嵌めなどによって、鋭利物廃棄容器１２１の頂部に連結する。こうすると、ハブ２０および針１１などの使用済み鋭利物を蓋の開口１３７を介して廃棄することができ、鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７に収納されることになる。Ｖ．Ｐｈａｎの特許文献２に開示のペン形注射針鋭利物ポートなどのハブ把持インターフェイスを、開口１３７中に配設することができ、これは上記特許の全体を参照により本明細書に組み込まれる。鋭利物廃棄容器１２１の内容積１２７が、使用済み鋭利物で満たされると、プラグ（図７の２５１）を開口１３７に挿入して、使用済み鋭利物用の容器を密封することができる。あるいは、カバー１５１（図６）を蓋１３１上に配設して、鋭利物廃棄容器１２１を封止してもよい。カバー１５１は、鋭利物を回収するいかなる開口も有しないことを除いて、蓋１３１と実質的に同じである。好ましくは、カバー１５１は、蓋１３１にスナップ嵌めされる。
【００２４】
図７〜図９に示す、別の例示的な実施形態では、輸送容器２０１は、新製品収納容器２４１、鋭利物廃棄容器２２１、および蓋２３１を有する。鋭利物廃棄容器２２１は、収納容器２４１内に配設され、それによって、収納容器と実質的に同じ寸法の輸送容器２０１を構築している。
【００２５】
収納容器２４１は、図４に示すようなペン形注射針アセンブリなどの新製品を含む。収納容器２４１は、底部壁２４６から上方に、実質的に垂直に延在する側壁２４２〜２４５を有する。側壁２４２〜２４５、および底部壁２４６によって、内容積２４０が画定される。可動ドア２４９が側壁２４３に形成されており、収納容器の内容積２４０内に収納された新製品を取り出すことができる。閉位置では、ドア２４９は側壁２４３と同一平面となる。開位置で、内容積２４０内のものを取り出すことができる。収納容器２４１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。新製品は、封止された収納容器２４１内の、収納容器２４１の底部壁２４６と、鋭利物廃棄容器２２１の底部壁２２６との間にバラで収納される。
【００２６】
鋭利物廃棄容器２２１は、底部壁２２６とリム２２８との間に延在する側壁２２２〜２２５を有する。壁２２２〜２２６によって内容積２２７が画定され、この内容積２２７は、頂端部が開口しており、使用済み鋭利物を回収するように適合されている。鋭利物廃棄容器２２１は、底部壁２２６とリム２２８との間の側壁２２２〜２２５に形成された可動のプリーツ状、またはアコーディオン状部分２２９を有し、それによって鋭利物廃棄容器の寸法を収縮または拡張させることができる。可動部分２２９は、新製品収納容器２４１に積み込むために鋭利物廃棄容器を空にするときなどは、収縮させて鋭利物廃棄容器２２１の寸法を低減させる。使用済み鋭利物を回収するときには、この可動部分２２９によって、鋭利物廃棄容器２２１の寸法を拡張させることができる。
【００２７】
蓋２３１は、底部２３６から実質的に垂直に延在する側壁２３２〜２３５を有する。蓋２３１は、収納容器２４１および鋭利物廃棄容器２２１を覆ってスナップ嵌めされるように、または、蓋２３１と収納容器２４１との間にリム２２８を配設した状態で収納容器２４１に連結されるように適合されている。あるいは、鋭利物廃棄容器２２１のリム２２８は、蓋２３１の下側に超音波溶接してもよい。蓋２３１は、底部２３６に開口２３７を有し、この開口２３７を介して、使用済み鋭利物が、鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７内に廃棄される。図７に示すように、蓋２３１は、様々な使用済み鋭利物に対応するように、異なる寸法の複数の開口２３７および２３９を有することができる。プラグ２５１および２５５はそれぞれ、可撓性部材２５３および２５７によって蓋２３１に一体に連結しておくことができ、それによって、プラグの誤配置および紛失が防止される。
【００２８】
鋭利物廃棄容器２２１、および蓋２３１は、好ましくは耐穿孔性プラスチック（ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリラクチド、または同類の材料）で作成される。
【００２９】
輸送容器２０１が輸送できる状態にあるとき、鋭利物廃棄容器２２１は、新製品を収容した収納容器２４１内に配設され、蓋２３１は、上述のように収納容器２４１に連結される。鋭利物廃棄容器２２１の可動部分２２９は収縮して、鋭利物廃棄容器２２１の底部壁２２６の下部領域の収納容器２４１内に収納された新製品に対応している。したがって、輸送容器２０１は、新製品用の収納容器２４１と、鋭利物廃棄容器２２１とを一体化しており、収納容器２４１と実質的に同じ寸法である。
【００３０】
輸送容器２０１が受け取られると、収納容器２４１のドア２４９を開けて、収納容器内に収納されている新製品が取り出される。次いで、ハブ２０および針１１などの使用済み鋭利物を、蓋２３１の開口２３７または２３９から廃棄して、鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７内に収納することができる。新製品が収納容器２４１の内容積２４０から取り出されるにつれて、鋭利物廃棄容器２２１の可動部分２２９が拡張して、内容積２４０を占めることになる。鋭利物廃棄容器２２１および蓋２３１によって、収納容器２４１内で、安全で柔軟、かつ水密の封止が実現される。
【００３１】
鋭利物廃棄容器２２１の内容積２２７が使用済み鋭利物で満たされると、プラグ２５１を開口２３７に挿入して、使用済み鋭利物の密封容器とすることができる。あるいは、カバー１５１（図６）を蓋２３１上に配設して、鋭利物廃棄容器２２１を封止してもよい。
【００３２】
新製品用の収納容器を使用済み製品用の鋭利物廃棄容器と一体化し、収納容器および鋭利物廃棄容器の一方を他方の内部に配設した輸送容器を設けることによって、輸送容器は、収納容器および鋭利物廃棄容器のうちの大きい方と実質的に同じ寸法を有することになる。
【００３３】
前述の実施形態および利点は、単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。本発明の例示的な実施形態の説明は、例示のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。様々な改変形態、代替形態、および変形形態が、当業者には明白であり、こうした様々な形態は、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲に含まれるものである。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
新製品を収納する収納容器と、
使用済み製品を収納する廃棄容器であって、前記収納容器が、前記廃棄容器内に配設されて輸送される、廃棄容器と、
輸送用の前記廃棄容器に、かつ前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結されるように適合された蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項２】
前記輸送容器は、前記廃棄容器と実質的に同じ寸法であることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項３】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための開口を有することを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項４】
前記蓋は、異なる種類の使用済み製品に対応する複数の異なる寸法の開口を有することを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項５】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項６】
前記廃棄容器および前記蓋は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリラクチドで作成されることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項７】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、プラグによって前記開口を封止することを特徴とする請求項３に記載の輸送容器。
【請求項８】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、カバーを前記蓋に連結して、前記廃棄容器を封止することを特徴とする請求項３に記載の輸送容器。
【請求項９】
使用済み製品を収納し、その内容積を調整するための可動部分を有する廃棄容器と、
新製品を収納する収納容器であって、前記廃棄容器が前記収納容器内に配設されて輸送される、収納容器と、
前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結される蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項１０】
前記収納容器は、前記収納容器内に収納された前記新製品を取り出すための可動ドアを有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１１】
前記可動部分によって、前記新製品が前記収納容器から取り出されると、前記廃棄容器の前記内容積が増大することを特徴とする請求項１０に記載の輸送容器。
【請求項１２】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための開口を有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１３】
前記蓋は、異なる種類の前記使用済み製品に対応する複数の異なる寸法の開口を有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１４】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１５】
前記廃棄容器および前記蓋は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリラクチドで作成されることを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１６】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、プラグによって前記開口を封止することを特徴とする請求項１３に記載の輸送容器。
【請求項１７】
前記廃棄容器が、廃棄された鋭利物で満たされると、カバーを前記蓋に連結して、前記廃棄容器を封止することを特徴とする請求項１３に記載の輸送容器。
【請求項１８】
新製品を収納する収納容器と、
使用済み製品を収納する廃棄容器であって、前記収納容器および前記廃棄容器のうちの一方が、前記収納容器および前記廃棄容器の他方の内部に配設されて輸送される、廃棄容器と、
前記廃棄容器および前記収納容器のうちの最も外側の輸送用容器に、かつ前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結されるように適合された蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項１９】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための少なくとも１つの開口を有することを特徴とする請求項１８に記載の輸送容器。
【請求項２０】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項１８に記載の輸送容器。
【請求項１】
新製品を収納する収納容器と、
使用済み製品を収納する廃棄容器であって、前記収納容器が、前記廃棄容器内に配設されて輸送される、廃棄容器と、
輸送用の前記廃棄容器に、かつ前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結されるように適合された蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項２】
前記輸送容器は、前記廃棄容器と実質的に同じ寸法であることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項３】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための開口を有することを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項４】
前記蓋は、異なる種類の使用済み製品に対応する複数の異なる寸法の開口を有することを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項５】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項６】
前記廃棄容器および前記蓋は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリラクチドで作成されることを特徴とする請求項１に記載の輸送容器。
【請求項７】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、プラグによって前記開口を封止することを特徴とする請求項３に記載の輸送容器。
【請求項８】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、カバーを前記蓋に連結して、前記廃棄容器を封止することを特徴とする請求項３に記載の輸送容器。
【請求項９】
使用済み製品を収納し、その内容積を調整するための可動部分を有する廃棄容器と、
新製品を収納する収納容器であって、前記廃棄容器が前記収納容器内に配設されて輸送される、収納容器と、
前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結される蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項１０】
前記収納容器は、前記収納容器内に収納された前記新製品を取り出すための可動ドアを有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１１】
前記可動部分によって、前記新製品が前記収納容器から取り出されると、前記廃棄容器の前記内容積が増大することを特徴とする請求項１０に記載の輸送容器。
【請求項１２】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための開口を有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１３】
前記蓋は、異なる種類の前記使用済み製品に対応する複数の異なる寸法の開口を有することを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１４】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１５】
前記廃棄容器および前記蓋は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリラクチドで作成されることを特徴とする請求項９に記載の輸送容器。
【請求項１６】
前記廃棄容器が、前記使用済み製品で満たされると、プラグによって前記開口を封止することを特徴とする請求項１３に記載の輸送容器。
【請求項１７】
前記廃棄容器が、廃棄された鋭利物で満たされると、カバーを前記蓋に連結して、前記廃棄容器を封止することを特徴とする請求項１３に記載の輸送容器。
【請求項１８】
新製品を収納する収納容器と、
使用済み製品を収納する廃棄容器であって、前記収納容器および前記廃棄容器のうちの一方が、前記収納容器および前記廃棄容器の他方の内部に配設されて輸送される、廃棄容器と、
前記廃棄容器および前記収納容器のうちの最も外側の輸送用容器に、かつ前記使用済み製品を回収する前記廃棄容器の頂部に連結されるように適合された蓋と
を備えることを特徴とする輸送容器。
【請求項１９】
前記蓋は、前記使用済み製品を回収するための少なくとも１つの開口を有することを特徴とする請求項１８に記載の輸送容器。
【請求項２０】
前記廃棄容器および前記蓋は、耐穿孔性プラスチックで作成されることを特徴とする請求項１８に記載の輸送容器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【公開番号】特開２０１１−６３４４５（Ｐ２０１１−６３４４５Ａ）
【公開日】平成２３年３月３１日（２０１１．３．３１）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２０１０−２０９５６１（Ｐ２０１０−２０９５６１）
【出願日】平成２２年９月１７日（２０１０．９．１７）
【出願人】（５９５１１７０９１）ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】ＢＥＣＴＯＮ， ＤＩＣＫＩＮＳＯＮ ＡＮＤ ＣＯＭＰＡＮＹ
【住所又は居所原語表記】１ ＢＥＣＴＯＮ ＤＲＩＶＥ， ＦＲＡＮＫＬＩＮ ＬＡＫＥＳ， ＮＥＷ ＪＥＲＳＥＹ ０７４１７−１８８０， ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年３月３１日（２０１１．３．３１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２０９５６１（Ｐ２０１０−２０９５６１）
【出願日】平成２２年９月１７日（２０１０．９．１７）
【出願人】（５９５１１７０９１）ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー (539)
【氏名又は名称原語表記】ＢＥＣＴＯＮ， ＤＩＣＫＩＮＳＯＮ ＡＮＤ ＣＯＭＰＡＮＹ
【住所又は居所原語表記】１ ＢＥＣＴＯＮ ＤＲＩＶＥ， ＦＲＡＮＫＬＩＮ ＬＡＫＥＳ， ＮＥＷ ＪＥＲＳＥＹ ０７４１７−１８８０， ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ
【Ｆターム（参考）】
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