説明

鋼片切断計画作成装置及び鋼片切断計画作成方法

【課題】品質低下部位に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられることを抑制すること。
【解決手段】品質判定部41が、鋼片オーダー情報、鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位の位置のデータに基づいて、品質低下部位の品質よりオーダー品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられているか否かを判別し、品質低下部位の品質よりオーダー品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられている場合、切断計画割当部42が、その鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるように鋼片の切断順序を変更し、切断長最適化部43が、切断計画割当部42によって変更された鋼片の切断順序に基づいて、鋼片の切断長とオーダー長との誤差が最小になるように鋼片の切断長を修正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続鋳造機における鋼片の切断計画を作成する鋼片切断計画作成装置及び鋼片切断計画作成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
連続鋳造機を利用した鋼片の製造工程では、溶鋼鍋の交換,溶鋼の引き抜き速度の変化,溶鋼温度の変化などの要因によって、他の部位と比較して品質が低下した品質低下部位が発生することがある。品質低下部位が発生した際、品質低下部位に対応する溶鋼に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられている場合には、要求品質を満たさない鋼片が製造されることになる。このため、品質低下部位が発生した際には、品質低下部位に対応する溶鋼に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられないように、鋼片の切断計画(切断順序)を作成,修正する必要がある。なお、鋼片の切断計画を作成,修正する技術としては、例えば特許文献1,2に開示されているようなものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−57961号公報
【特許文献2】特開平9−94646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来までの技術は、鋼片の切断長とオーダー長との差ができるだけ小さくなるように鋼片の切断計画を作成するものであるために、品質低下部位に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられてしまうことを抑制できない。このため、品質低下部位に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられることを抑制可能な技術の提供が期待されていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、品質低下部位に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられることを抑制可能な切断計画作成装置及び切断計画作成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る切断計画作成装置は、連続鋳造機における鋼片の切断計画を作成する鋼片切断計画作成装置であって、少なくとも鋼片のオーダー長及び要求品質に関するデータを鋼片オーダー情報として鋼片毎に格納する鋼片オーダー情報データベースと、鋼片の切断順序のデータを格納する鋼片切断計画データデータベースと、前記鋼片オーダー情報、前記鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位の位置のデータに基づいて、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられているか否かを判別する品質判定部と、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられている場合、該鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるように前記鋼片の切断順序を変更する切断計画割当部と、前記切断計画割当部によって変更された鋼片の切断順序に基づいて、鋼片の切断長と前記オーダー長との誤差が最小になるように鋼片の切断長を修正する切断長最適化部と、を備える。
【0007】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る切断計画作成方法は、連続鋳造機における鋼片の切断計画を作成する鋼片切断計画作成方法であって、少なくとも鋼片のオーダー長及び要求品質に関するデータを含む鋼片オーダー情報、鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位の位置のデータに基づいて、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられているか否かを判別するステップと、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられている場合、該鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるように前記鋼片の切断順序を変更するステップと、変更された鋼片の切断順序に基づいて、鋼片の切断長と前記オーダー長との誤差が最小になるように鋼片の切断長を修正するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る切断計画作成装置及び切断計画作成方法によれば、品質低下部位に要求品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態である切断計画作成システムが鋼片の切断計画を作成する対象となる連続鋳造機の一構成例を示す模式図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態である切断計画作成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、鋼片オーダー情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、鋼片切断計画データの一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態である切断計画作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、切断順序変更処理の一例を説明するための模式図である。
【図7】図7は、切断順序変更処理の一例を説明するための模式図である。
【図8】図8は、切断長最適化処理の一例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である切断計画作成システムについて説明する。
【0011】
〔連続鋳造機の構成〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である切断計画作成システムが鋼片の切断計画を作成する対象となる連続鋳造機の構成について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態である切断計画作成システムが鋼片の切断計画を作成する対象となる連続鋳造機の一構成例を示す模式図である。図1に示すように、本発明の一実施形態である切断計画作成システムが鋼片の切断計画を作成する対象となる連続鋳造機100は、ノズル101を介して溶鋼鍋102から溶鋼が注がれるタンディッシュ103と、タンディッシュ103の底部から溶鋼が注がれるモールド104と、モールド104から引き抜かれた溶鋼105をガイドするロール106と、ロール106によってガイドされた溶鋼105をオーダーに合わせて切断することによって鋼片107を製造するカッター108と、を備える。なお、本実施形態では、連続鋳造機100のストランドは1本と仮定する。
【0013】
〔切断計画作成システムの構成〕
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態である切断計画作成システムの構成について説明する。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態である切断計画作成システムの構成を示すブロック図である。図2に示すように、本発明の一実施形態である切断計画作成システム1は、鋼片オーダー情報データベース(DB)2と、鋼片切断計画データデータベース(DB)3と、切断計画作成装置4と、出力部5と、を備える。鋼片オーダー情報DB2は、鋼片107のオーダー情報を示す鋼片オーダー情報を格納する。図3は、鋼片オーダー情報の一例を示す図である。図3に示すように、鋼片オーダー情報は、オーダーを一意に特定するためにオーダー毎に付与された固有の識別情報であるオーダーIDのデータと、オーダーIDに対応するオーダーにおいて指定された鋼片107の長さ(オーダー長),幅(オーダー幅),許容できる長さの範囲(オーダー長許容範囲(上限長su,下限値slで規定)),品質(オーダー品質)に関するデータと、を含む。オーダー品質としては、鋼片107内の不純物濃度などを例示することができる。
【0015】
鋼片切断計画データDB3は、既に切断動作が始まっている鋼片107の次に切断動作が予定されている鋼片107から既に出鋼している溶鋼105までの間に紐付けられている全ての鋼片107の切断順序(製造順序)を示す鋼片切断計画データを格納する。図4は、鋼片切断計画データの一例を示す図である。図4に示すように、鋼片切断計画データは、鋼片107の切断順序に従って配列されたオーダーIDのデータを含む。鋼片切断計画データは、切断計画作成装置4が、最上位のオーダーIDを削除し、最上位以後のオーダーIDを繰り上げることによって、鋼片107が1つ切断される度毎に更新される。カッター108は、鋼片オーダー情報DB2内及び鋳片切断計画データDB3内にそれぞれ格納される鋼片オーダー情報及び鋼片切断計画データに従って鋼片107を切断する。
【0016】
切断計画作成装置4は、ワークステーションやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置によって構成されている。切断計画作成装置4は、情報処理装置内のCPUなどの演算処理装置がROMなどの記憶装置内に記憶されている制御プログラムを実行することによって、品質判定部41,切断計画割当部42,及び切断長最適化部43として機能する。これら各部の機能については後述する。出力部5は、液晶ディスプレイなどの表示装置,プリンタなどの印刷装置,及び通信装置などによって構成され、切断計画作成装置4によって作成された鋼片107の切断計画に関する情報を出力する。
【0017】
〔切断計画作成処理〕
このような構成を有する切断計画作成システム1では、切断計画作成装置4が以下に示す切断計画作成処理を実行することによって、鋼片107の切断計画を作成する。以下、図5に示すフローチャートを参照して、この切断計画作成処理を実行する際の切断計画作成装置4の動作について説明する。
【0018】
図5は、本発明の一実施形態である切断計画作成処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、連続鋳造機100が稼働したタイミングで開始となり、切断計画作成処理はステップS1の処理に進む。なお、この切断計画作成処理は、所定の制御周期毎に繰り返し実行されるものとする。
【0019】
ステップS1の処理では、品質判定部41が、カッター108によって鋼片107が切断されたか否かを判別する。判別の結果、鋼片107が切断されていない場合、品質判定部41は切断計画作成処理を終了する。一方、鋼片107が切断された場合には、品質判定部41は切断計画作成処理をステップS2の処理に進める。なお、本実施形態では、品質判定部41は、鋼片107が切断されたタイミングで切断計画作成処理をステップS2の処理に進めることとしたが、例えば溶鋼鍋102の交換が行われたタイミングなど、品質低下部位が発生したタイミングで切断計画作成処理をステップS2の処理に進めるようにしてもよい。
【0020】
ステップS2の処理では、品質判定部41が、鋼片切断計画データDB3内に格納されている鋼片切断計画データと品質低下部位の位置とに基づいて、品質がオーダー品質以下となる鋼片(以下、品質アンマッチの鋼片と表記)があるか否かを判別する。具体的には、品質低下部位にオーダー品質が高い鋼片の切断計画が割り当てられている場合、品質判定部41は、その鋼片を品質アンマッチの鋼片と判定する。判別の結果、品質アンマッチの鋼片がない場合、品質判定部41は切断計画作成処理をステップS8の処理に進める。一方、品質アンマッチの鋼片がある場合には、品質判定部41は切断計画作成処理をステップS3の処理に進める。なお、品質低下部位の位置は、溶鋼鍋を交換したタイミングと溶鋼105の引き抜き速度とに基づいて品質低下部位を追跡する方法など、本願発明の出願時点で公知の方法によって検出することができる。
【0021】
ステップS3の処理では、切断計画割当部42が、品質低下部位に割当可能な鋼片107を検索する。具体的には、切断計画割当部42は、鋼片オーダー情報DB2を参照して、オーダー品質が品質低下部位の品質以下である鋼片107を抽出する。これにより、ステップS3の処理は完了し、切断計画作成処理はステップS4の処理に進む。
【0022】
ステップS4の処理では、切断計画割当部42が、ステップS3の処理によって検索された鋼片107の切断計画をステップS2の処理によって特定された品質アンマッチの鋼片の切断計画の前に挿入する(切断順序変更処理)。図6は、切断順序変更処理の一例を説明するための模式図である。図6に示すように、このステップS4の処理では、切断計画割当部42が、ステップS3の処理によって検索された鋼片PK1の切断順序を品質低下部位R内にある品質アンマッチの鋼片Pの切断順序の前に挿入している。これにより、ステップS4の処理は完了し、切断計画作成処理はステップS5の処理に進む。
【0023】
ステップS5の処理では、切断計画割当部42が、ステップS4の処理によって挿入された鋼片107のオーダー長許容範囲を考慮して、ステップS4の処理によって挿入された鋼片107によって品質アンマッチの鋼片107が品質低下部位Rの範囲外になったか否かを判別する。判別の結果、品質アンマッチの鋼片107が品質低下部位Rの範囲外になっていない場合、切断計画割当部42は、切断計画作成処理をステップS4の処理に戻す。一方、例えば図7に示すようにステップS4の処理によって挿入された鋼片107(図7に示す例では鋼片PK1,PK2,PK3)によって品質アンマッチの鋼片Pが品質低下部位Rの範囲外になった場合には、切断計画割当部42は、切断計画作成処理をステップS6の処理に進める。
【0024】
ステップS6の処理では、切断長最適化部43が、ステップS4の処理によって品質低下部位Rに切断計画が挿入された鋼片のうち、最前の鋼片(図8に示す例では鋼片PK1)の前の鋼片をm番目の鋼片、1番目(先頭)からm番目までの鋼片107の切断長をそれぞれL,L,…,L、溶鋼105の先端から切断計画が挿入された鋼片までの長さをLtotalとして、以下に示す数式(4)を制約条件として以下に示す数式(1)を解くことによって、切断長とオーダー長との差が最小になるように各鋼片の切断長L,L,…,Lを最適化する。なお、数式(1)中のパラメータx,sはベクトルを示し、それぞれ以下の数式(2),(3)に示す行列で表される。数式(1)中のtは転置行列であることを表し、数式(1)中のAは評価関数行列を示す。数式(3)中の行列要素Ls1,Ls2,…,Lsmは、1番目からm番目までの鋼片107のオーダー長を示す。数式(4)中のパラメータsl,suはそれぞれ、オーダー長許容範囲の下限長及び上限長を示す。数式(1)を解くことは、凸計画問題であるので、例えば最急降下法や準ニュートン法などの公知の方法によって解くことができる。これにより、ステップS6の処理は完了し、切断計画作成処理はステップS7の処理に進む。
【0025】
【数1】

【数2】

【数3】

【数4】

【0026】
ステップS7の処理では、切断長最適化部43が、ステップS3の処理によって検索された鋼片107の中に品質低下部位Rに切断計画がまだ割り当てられていない鋼片107があるか否かを判別する。判別の結果、切断計画が割り当てられていない鋼片107がある場合、切断長最適化部43は切断計画作成処理をステップS4の処理に戻す。なお、次のステップS4の処理では、切断計画割当部42は、既に切断計画が割り当てられた鋼片107の切断計画が割り当てられないようにする。一方、切断計画が割り当てられていない鋼片107がない場合には、切断長最適化部43は切断計画作成処理をステップS8の処理に進める。
【0027】
ステップS8の処理では、切断長最適化部43が、鋼片の切断長とオーダー長との差の合計値が最小となる鋼片107の切断計画を最適な切断計画として出力する。これにより、ステップS8の処理は完了し、一連の切断計画作成処理は終了する。
【0028】
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である切断計画作成処理によれば、品質判定部41が、鋼片オーダー情報、鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位Rの位置のデータに基づいて、品質低下部位Rの品質よりオーダー品質が高い鋼片107の切断計画が品質低下部位Rに割り当てられているか否かを判別し、品質低下部位Rの品質よりオーダー品質が高い鋼片107の切断計画が品質低下部位Rに割り当てられている場合、切断計画割当部42が、その鋼片107の切断計画が品質低下部位R外の領域に割り当てられるように鋼片107の切断順序を変更し、切断長最適化部43が、切断計画割当部42によって変更された鋼片107の切断順序に基づいて、鋼片107の切断長とオーダー長との誤差が最小になるように鋼片107の切断長を修正するので、品質低下部位Rに要求品質が高い鋼片107の切断計画が割り当てられることを抑制できる。
【0029】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者などによりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0030】
1 切断計画作成システム
2 鋼片オーダー情報データベース(DB)
3 鋼片切断計画データデータベース(DB)
4 切断計画作成装置
5 出力部
41 品質判定部
42 切断計画割当部
43 切断長最適化部
101 連続鋳造機
102 ノズル
103 溶鋼鍋
104 タンディッシュ
105 モールド
106 溶鋼
107 ロール
108 鋼片
109 カッター



【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続鋳造機における鋼片の切断計画を作成する鋼片切断計画作成装置であって、
少なくとも鋼片のオーダー長及び要求品質に関するデータを鋼片オーダー情報として鋼片毎に格納する鋼片オーダー情報データベースと、
鋼片の切断順序のデータを格納する鋼片切断計画データデータベースと、
前記鋼片オーダー情報、前記鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位の位置のデータに基づいて、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられているか否かを判別する品質判定部と、
品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられている場合、該鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるように前記鋼片の切断順序を変更する切断計画割当部と、
前記切断計画割当部によって変更された鋼片の切断順序に基づいて、鋼片の切断長と前記オーダー長との誤差が最小になるように鋼片の切断長を修正する切断長最適化部と、
を備えることを特徴とする鋼片切断計画作成装置。
【請求項2】
前記切断計画割当部は、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画の前に品質低下部位の品質より要求品質が低い鋼片の切断計画を挿入することによって、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるようにすることを特徴とする請求項1に記載の鋼片切断計画作成装置。
【請求項3】
前記切断長最適化部は、切断計画を挿入した鋼片の前に切断計画が割り当てられている鋼片の切断長を修正することを特徴とする請求項2に記載の鋼片切断計画作成装置。
【請求項4】
連続鋳造機における鋼片の切断計画を作成する鋼片切断計画作成方法であって、
少なくとも鋼片のオーダー長及び要求品質に関するデータを含む鋼片オーダー情報、鋼片の切断順序のデータ、及び品質低下部位の位置のデータに基づいて、品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられているか否かを判別するステップと、
品質低下部位の品質より要求品質が高い鋼片の切断計画が品質低下部位に割り当てられている場合、該鋼片の切断計画が品質低下部位外の領域に割り当てられるように前記鋼片の切断順序を変更するステップと、
変更された鋼片の切断順序に基づいて、鋼片の切断長と前記オーダー長との誤差が最小になるように鋼片の切断長を修正するステップと、
を含むことを特徴とする鋼片切断計画作成方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate