説明

錠剤収容容器

【課題】錠剤を一錠づつ取り出すことを可能にした錠剤収容容器において、内部の錠剤を破損させることなく移送することのできる錠剤収容容器を提供する。
【解決手段】小径の取出口8aが一端側に形成された略筒状の容器本体6と、
容器本体6の他端側に設けた前記大径の開口部10を閉塞するように軸方向に移動自在に装着された中皿部材16と、
前記中皿部材16の前記容器本体6に対する内方への移動域を規定する第1の位置決め固定手段Aと、
前記中皿部材16の容器本体6に対する外方への移動域を規定する第2の位置決め固定手段Bと、を備えたことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、医薬品、健康食品などの錠剤を、一錠づつ取り出すことをできるようにした錠剤収容容器であって、出荷時のように他の場所に移送する場合に、錠剤を破損させることなく移送するのに好適な錠剤収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、医薬品あるいは健康食品などのタブレット状の錠剤は、ガラス製容器または合成樹脂製容器に収容され、キャップなどで封止された状態で工場から出荷されている。このような錠剤は、後のユーザーによる取り出し易さを良好にするために、満杯にではなく容器内に一定の間隙を確保した状態で充填される。そして、内部の隙間には、移送時の振動などで錠剤が破損されることがないように、スポンジまたは丸めたフィルムなどの緩衝材が詰め込まれている。
【0003】
ところが、このようにスポンジやフィルムなどの緩衝材を詰め込んだ錠剤収容容器では、その緩衝材は移送時だけでなく、ユーザーの手に渡った後も入ったままにされることが多い。そして、錠剤を取り出すときに、その都度緩衝材を取り出すため、衛生面で問題がある。また、特に、薄いフィルムを丸めて詰め込んだ場合には、フィルムを取り出すときに、錠剤の一部が飛び出してしまうという問題も発生する。
【0004】
また、錠剤を取り出す際に、多めに取り出してしまうことが多く、結果として、余分の錠剤を元の容器内に戻さなければならず、この面でも衛生上問題がある。
一方、医薬品や健康食品などは、同じ大きさの容器を兼用して異なる錠剤を収容したり、あるいは同じ錠剤であっても全体の収容量が異なる場合もある。このような場合には、同じ大きさのスポンジやフィルムでは、錠剤の増減の変化に対応することができないという問題もあった。
【0005】
そこで、特許文献1に開示されているように、錠剤の充填量の違い、容器口部内の広さ
の違いにも対応できる錠剤用緩衝材が提供されている。
【特許文献1】特開平10−72055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、今日では、錠剤の収容容器として、一度に多数の錠剤を取り出せる広口容器ではなく、一度に一錠づつの錠剤を取り出せるようにした錠剤収容容器も提供されている。このような錠剤収容容器では、余分の錠剤を元に戻すという作業がなくなるので、医薬品などの錠剤を扱う上で衛生的であるとともに、使い勝手が良いという利点がある。
【0007】
しかしながら、このような収容容器では、これまでのようにスポンジやフィルムなどの緩衝材、もしくは特許文献1に開示された緩衝材を容器内部に取り入れることができない。そこで、スポンジやフィルムなどを使用せずに、特に移送の際の錠剤の破損を防止することのできる新たな錠剤収容容器の提供が望まれている。
【0008】
本発明はこのような実情に鑑み、錠剤を多数同時に取り出す広口の錠剤収容容器ではなく、錠剤を一錠づつ取り出すことを可能にした錠剤収容容器において、内部の錠剤を破損させることなく移送することのできる錠剤収容容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る錠剤収容容器は、
物品収容部内に収容された錠剤を少量ずつ外部に取り出すための小径の取出口が一端側に形成され、かつ他端側に大径の開口部が形成された略筒状の容器本体と、
前記容器本体の他端側に設けた前記大径の開口部を閉塞するように軸方向に移動自在に装着されるとともに、前記容器本体との間に物品収容部を画成する底面部およびこの底面部から上方に向かって延出された上方筒部を備えた中皿部材と、
前記中皿部材の前記容器本体に対する上方への移動域を規定する第1の位置決め固定手段と、
前記中皿部材の前記容器本体に対する下方への移動域を規定する第2の位置決め固定手段と、を備え、
前記中皿部材が、前記容器本体の上方位置あるいは下方位置のいずれか一方の位置からいずれか他方の位置まで移動された場合に、その移動後の位置において、前記中皿部材が前記第1の位置決め固定手段または前記第2の位置決め固定手段により移動不能に位置決めされることを特徴としている。
【0010】
係る構成による本発明によれば、中皿部材を容器本体に装着する前に、容器本体の他端側の大径の開口部から錠剤を充填することができる。また、錠剤充填後に移送する場合には、中皿部材を容器本体の内方に位置させ、その位置を第1の位置決め固定手段で固定しておけば、物品収容部の隙間が小さくなるので、錠剤の不用意な移動を防止でき、これにより錠剤の破損を防止することができる。
また、本発明によれば、中皿部材を移動させることにより、物品収容部を小さくしたり、大きくしたりすることができるので、容量可変容器としても使用することができる。
【0011】
そして、ユーザーによる使用時などにおいては、中皿部材を下方に移動し、その位置を第2の位置決め固定手段により固定すれば、物品収容部内の隙間が適宜拡大された状態となるので、錠剤の取り出しが容易になる。
【0012】
また、本発明では、前記中皿部材の前記底面部は、前記物品収容部側に向かって膨出して形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、錠剤同士が同じ姿勢で何段にも重なり合ってしまうことがなく、異なる姿勢に散らばるので、錠剤の取り出し易さが損なわれることがない。
【0013】
さらに、前記中皿部材の底面部には、前記物品収容部に収容される前記錠剤との摩擦力を増大させるための凹凸が略全面に渡って形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、錠剤が膨出された底面部表面からズレ落ちて周囲に片寄ってしまうこともない。
【0014】
また、本発明では、前記中皿部材における前記上方筒部の外周面には、前記容器本体の内周面と密に当接する係止部が設けられていることが好ましい。
このように係止部が設けられていれば、中皿部材により物品収容部の気密性を向上させることができる。
【0015】
ここで、前記係止部は、周方向に連続して形成された環状リブにより構成されていて良い。
あるいは、前記係止部は、前記上方筒部の上下方向中間部分がくびれて形成されることにより、前記上方筒部の上端部と前記上方筒部の下端部とに突出部が形成されていても良い。
【0016】
これらいずれの構成であっても中皿部材による物品収容部の気密性を向上させることができる。
さらに、本発明では、前記容器本体の下端部には一対の切欠き部が形成されるとともに、前記中皿部材の前記底面部には下方に向かって下方大径筒部が連続して形成され、前記容器本体に形成された前記一対の切欠き部から外方に露出した前記中皿部材の前記下方大径筒部に力が加えられることにより、前記中皿部材が軸方向に直線移動されるようにしても良い。
【0017】
このよう構成であれば、中皿部材に対する外部からの作業性を良好にすることができる。
また、前記中皿部材の前記下方大径筒部には、外方に突出したフランジ部が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、このフランジ部を利用して上方向への移動域を規定することができる。
さらに,本発明では、前記容器本体の下端側内周面に第1のストッパ用リブが形成され、この第1のストッパ用リブに、前記下方大径筒部のフランジ部が係止されることにより、前記第1の位置決め固定手段が構成されていることが好ましい。
このような構成であれば、この第1のストッパ用リブの上方にフランジ部が載置された場合に、中皿部材の上方への移動域を規定し、この上方位置に中皿部材を位置決め固定することができる。
【0018】
さらに、本発明では、前記第1のストッパ用リブより下方側に第2のストッパ用リブが形成され、この第2のストッパ用リブに、前記下方大径筒部の前記フランジ部が係止されることにより、前記第2の位置決め手段が構成されていることが好ましい。
【0019】
このような構成であれば、中皿部材が下方に移動して第2のストッパ用リブを乗り越えることにより、中皿部材の下方への移動域を規定することができる。
さらに、本発明では、前記第2のストッパ用リブと前記第1のストッパ用リブとの間に補助リブが形成され、これら第2のストッパ用リブと前記補助リブとの間に前記下方大径筒部の前記フランジ部が挟持されることが好ましい。
【0020】
このような構成であれば、中皿部材が下方へ移動したときに第2のストッパ用リブと補助リブとに挟持されるので、その位置から不用意に移動してしまうことを防止することができる。
【0021】
また、本発明では、前記容器本体に形成された大径の開口部を下面側から覆うように、前記容器本体の外周面に対して回転自在でかつ軸方向に移動自在な底部材が装着され、その底部材の回転運動に伴う直線移動により前記中皿部材が軸方向に直線移動されても良い。
【0022】
このような構成であれば、底部材から加えられる回転方向の力により、中皿部材を軸方向に移動させることができる。
さらに、本発明では、前記底部材の内周面上部には凸部が形成され、前記容器本体の下端側外周面には、前記凸部を係止しながら前記底部材を軸方向に移動させる螺旋状の案内溝が形成され、前記凸部が前記螺旋状の案内溝に案内されることにより、前記底部材が回転しながら軸方向に直線移動されることが好ましい。
【0023】
このような構成であれば、底部材の凸部が螺旋状の案内溝に案内されながら回転移動することにより、この回転方向への移動量と比例して中皿部材を軸方向に移動させることができる。
【0024】
また、本発明では、前記案内溝の途中には、前記凸部の乗り越え可能リブと前記凸部の
乗り越え防止リブとが形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、乗り越え可能リブと乗り越え防止リブとにより、上方向への移動域と下方向への移動域を規定することができる。
【0025】
さらに、本発明では、前記底部材の内周面上部には、周方向に内方突起が形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、底部材の容器本体に対するガタツキを防止することができる。
【0026】
また、本発明では、前記中皿部材の前記底面部から下方に向かって連続して形成された下方筒部が前記上方筒部の径よりも小径に形成されているとともに、前記底部材の上面側に内方筒部が形成され、前記中皿部材の前記下方筒部と前記底部材の案内筒部とが嵌合係止され、
前記底部材に外力が加えられて当該底部材が回転しながら上方に移動するときに、前記中皿部材の下方筒部が前記底部材の案内筒部により上方に押圧され、これにより前記中皿部材が直線的に上方に移動して、前記物品収容部の空間が小さくされることが好ましい。
【0027】
このような構成であれば、底部材の内方筒部と中皿部材の下方筒部とが互いに当接して、回転力を直線方向の力に代えて中皿部材に伝えることができる。
また、本発明では、前記容器本体の外周面下端部には鍔付きストッパが形成されるとともに、前記底部材の内周面には、前記鍔付きストッパに対応して凹溝が形成され、この凹溝により、前記底部材の抜けが防止されることが好ましい。
【0028】
このような構成であれば、容器本体から底部材が抜けてしまうことを防止できる。
さらに、前記中皿部材の下面には、乾燥剤の収容部が形成されていても良い。
このような構成であれば、必要に応じて乾燥剤を内部に収容することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係る錠剤収容容器によれば、錠剤を1個ずつ取り出すようにした錠剤収容容器で内部にスポンジやフィルムなどの緩衝材を入れることができない場合であっても、特に移送時などに錠剤の不用意な移動を防止して、錠剤の割れ、破損などを防止することができる。
【0030】
また、本発明の錠剤収容容器によれば、中皿部材を移動させることにより、容量可変容器として使用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る錠剤収容容器2を示したもので、図2は図1の状態からキャップ4を閉じた場合の断面図である。
【0032】
また、図3は図2とは90°異なる位置での断面図で、図4は図2の正面図である。図5は図3の正面図である。
なお、本明細書において、「上」、「下」、「底」などは説明の都合上、便宜的に用いたもので、例えば、図1、図2の状態においてキャップ4側を「上」、容器本体6の開口部10側を「下」あるいは「底」側としている。
【0033】
本実施例による錠剤収容容器2は、これまでの一般的な錠剤収容容器のように錠剤を容器本体6の上部開口から複数個同時に出し入れできるようにしたものではなく、図1に示したように、内部の錠剤を小径の取り出し口8aから1錠ずつ取り出すことを可能にした
ものである。すなわち、容器本体6の天井面8に小径の取り出し口8aが形成され、他の天井面8は閉塞されている。
【0034】
本実施例による錠剤収容容器2は、図2に示したように、下方が大きく開口して形成された略筒状の容器本体6と、この容器本体6内に軸方向(図1における上下方向)に移動可能に収容された中皿部材16と、この中皿部材16の容器本体6に対する上方への移動域を規制する第1の位置決め固定手段Aと、中皿部材16の容器本体6に対する下方への移動域を規制する第2の位置決め固定手段Bとを有するものである。
【0035】
ここで、容器本体6の下端側は大きく開口して、ここに開口部10が形成され、後にこの開口部10から所定の錠剤が物品収容部18内に収容されるものである。
このような開口部10と物品収容部18が形成された容器本体6の下端部には、互いに対向するに一対の周側面に切欠き部12、12が形成され、この切欠き部12,12により残された部分により、二股状の脚部14,14が形成されている。
【0036】
容器本体6の大径の開口部10内に上記した中皿部材16が収容されている。
この中皿部材16は、上方に膨出して形成された底面部16aと、この底面部16aの周縁部から上方に向かって延出された上方筒部16bと、底面部16aの周縁部から下方に向かって若干拡開して延出された下方大径筒部16cとを有し、底面部16aにより物品収容部18の底が構成されている。また、下方大径筒部16cの下端外周面には、外方に突出したフランジ部16dが形成され、一対のフランジ部16d、16dが、図4に示したように、一対に切欠き部12、12から外方に突出するように配置されている。
【0037】
容器本体6の下端部に具備された脚部14,14の内周面には、図2及び図3に示したように、上方に第1のストッパ用リブ20aが、下方に第2のストッパ用リブ20bが形成されている。さらに、第2のストッパ用リブ20bの上部近傍に補助リブ20cが形成されている。この第2のストッパ用リブ20bと補助リブ20cとの間の離間距離は、上記フランジ部16dの厚さより若干広い程度に設定されている。
【0038】
なお、上下に3つ並ぶリブ20a、20c、20bの長さは、第1のストッパ用リブ20aより補助リブ20cの方が長く、補助リブ20cより第2のストッパ用リブ20bの方が長く形成されている。そして、この第1のストッパ用リブ20aは、中皿部材16が容器本体6に対して上方に移動したときの移動域を規定する第1の位置決め固定手段Aを構成している。また、第2のストッパ用リブ20bは、中皿部材16が容器本体6に対して下方に移動したときの移動域を規定する第2の位置決め固定手段Bを構成している。また、補助リブ20cは、中皿部材16が下方に移動したときに、第2のストッパ用リブ20bとの間に中皿部材16のフランジ部16dが挟持されることにより、中皿部材16が下方位置で位置決め固定されるように設定されている。
【0039】
中皿部材16の底面部16aは、物品収容部18側に向かって膨出して形成されているとともに、物品収容部18内に収容された図示しない錠剤が落下することがないように、底面部16aに微細な凹凸が略全面に渡って形成されている。
【0040】
一方、中皿部材16の上方筒部16bの外周面には、周方向に連続して環状リブ16eが所定間隔離間して複数本(実施例では3本)形成され、この環状リブ16eにより、容器本体6の内周面に対する係止部が構成されている。この3本の環状リブ16eからなる係止部により、物品収容部18内の気密性が保持されている。
【0041】
また、容器本体6の下端部には、環状段部42が形成され、環状段部42の下方は肉が薄くされている。
図1〜3に示したように容器本体6の天井面8に形成された小径の取り出し口8aの内面には、略U字状の引っ掛け片26が垂下して形成されている。本実施例の容器では、この引っ掛け片26内に入った錠剤のみが、小径の取り出し口8aから外方に取り出すことができる。よって、この引っ掛け片26が設けられることにより、2つ以上の錠剤が同時に飛び出すことが防止されている。一方、容器本体6には、天井面8の隅部に形成されたヒンジ11を介してキャップ4が開閉自在に取り付けられている。
【0042】
キャップ4の内側面には、容器本体6の取り出し口8a内に出没自在に配置されるボタン状突起28が下方に向かって形成され、このキャップ4が容器本体6に対して閉じられたときに、ボタン状突起28が取り出し口8a内に嵌合される構造となっている。したがって、図3に示したように、キャップ4が閉じられた時には、取り出し口8aが封止される。
【0043】
本実施例による錠剤収容容器2は、上記のように構成されているが、以下に作用について説明する。
先ず、錠剤の製造工場などにおいて、出荷に先立って錠剤を収容容器2内に収容する。このとき、中皿部材16を容器本体6から取り外した状態にするとともに、キャップ4を容器本体6に対して閉じた状態とする。この状態でキャップ4側を下にして、上方に開口された開口部10から所定量の錠剤が物品収容部18内に収容される。こうして物品収容部18内に所定量の錠剤が充填されたら、中皿部材16を開口部10内に装着する。すなわち、容器本体6の開口部10から中皿部材16を物品収容部18側に、以下のように押し込む。
【0044】
すなわち、容器本体6の下端部に形成された一対の脚部14,14内に、下方から第2のストッパ用リブ20bと、補助リブ20cと、第1のストッパ用リブ20aとが形成されているので、先ず、中皿部材16を第2のストッパ用リブ20bを乗り越えさせ、さらに、補助リブ20cを乗り越えさせ、最終的には、第1のストッパ用リブ20aを乗り越えさせる。これにより、中皿部材16のフランジ部16dが、第1の位置決め固定手段Aとしての第1のストッパ用リブ20aの上方に配置される。これにより、図2,図3、図4に示したように、この第1のストッパ用リブ20aにより、中皿部材16が物品収容部18内の容積を小さくするキャップ4側の位置で位置決め固定される。このとき、中皿部材16の下方大径筒部16cの外方に拡開した肩部40が、容器本体6の下端内周面に形成された環状段部42に当接され、上方への移動が確実に防止される。
【0045】
このようにして、第1の位置決め固定手段Aにより、中皿部材16が図2,図4に示したように、上方位置で位置決め固定される。
このように、中皿部材16を最大限上方に移動させることにより、物品収容部18の隙間の容積を小さく(狭く)することができる。よって、物品収容部18内に収容された錠剤の移動を最小限にすることができるので、錠剤が衝撃などにより破損されたり,損傷したりすることを可及的に防止することができる。
【0046】
一方、錠剤が収容された後、工場から出荷され、一旦ユーザーの手に渡った後は,錠剤が振動などにより破損される虞が少なくなる。そして、ユーザーは使用時に、中皿部材16のフランジ部16dを下方に押し下げる。すると、中皿部材16のフランジ部16dが、第1の位置決め固定手段Aとしての第1のストッパ用リブ20aを乗り越え下方に案内され、さらに補助リブ20cを乗り越えたときに、フランジ部16dが補助リブ20cと第2のストッパ用リブ20bとの間で挟持される。すなわち、中皿部材16が第2の位置決め固定手段Bにより下方位置で位置決め固定される。これにより、図2に示したように、物品収容部18内の容積が大きく(広く)確保される。
【0047】
このように物品収容部18の容積が広くされると、内部に収容されている錠剤の移動に対する自由度が大きくなるので、キャップ4を開栓すれば、移動し易くなった錠剤を1個ずつ取り出し口8aから取り出すことが可能となる。
このように本実施例では、スポンジやフィルムなどがなくても錠剤の破損を防止することができる。また、このような錠剤収容容器は、中皿部材を移動させることにより、物品収容部を小さくしたり、大きくしたりすることができるので、容量可変容器としても使用することができる。
【0048】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、中皿部材16を軸方向に直接操作しているが、中皿部材16を直接操作するのではなく、例えば,回転運動する他の部材を介して軸方向に移動させることもできる。
【0049】
図6はこのような本発明の他の実施例を示したものである。
図6に示した実施例において、図1〜図5の実施例と同一要素については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0050】
この実施例の錠剤収容容器60では、中皿部材62の形状が上記実施例の中皿部材16と若干異なり、上方向への高さが低く、下方向に長くなっている。すなわち、底面部62aが上方に膨出して形成され、この膨出面に凹凸が略全面に渡って形成されている点は上記実施例と同様である。また、中皿部材62の上方筒部62bの長さは、上記実施例に比べて短くされ、中央部がくびれて形成されている。これにより、上方筒部62bの上端部と下端部とが外方に部分的に突出されることにより、容器本体6の内周面と密に当接する係止部が構成されている。このような中皿部材62の上下の突出部からなる係止部により、物品収容部18内の気密性が向上されている。また、この実施例の中皿部材62では、底面部62aから下方に向かって連続して形成された下方筒部62cが上方筒部62bよりも小径に、かつ長く形成されている。そして、この下方筒部62cには、上記実施例のような外方に突出したフランジ部16dは形成されておらず、逆に、内方にアンダーカット62fが形成されている。
【0051】
さらに、この実施例では、中皿部材62の下方筒部62c側を覆うように有底筒状の底部材40が装着されている。底部材40は、その内面中央部に案内筒部54が形成され、この案内筒部54の外周面にアンダーカット54fが形成されている。このようなアンダーカット54fを上下に備えた案内筒部54が上記中皿部材62の下方筒部62c内に嵌合されている。なお、中皿部材62の下方筒部62cに形成されたアンダーカット62fと、底部材40のアンダーカット54f、54fとが係止されている。これにより、底部材40は、中皿部材62に対して摺動可能であるとともに抜けが防止されている。
【0052】
これにより、底部材40を物品収容部18の空間が広がるように下方に下げた場合に、底部材40の下動と同時に中皿部材62が追従することになる。
図8に示したように、容器本体6の下端側外周面6aは、若干径が細く形成されている。そして、この細くされた外周面6aに、螺旋状の案内溝44が形成されている。この螺旋状の案内溝44内には、上方に乗り越え可能リブ46が、下方に乗り越え防止リブ48が形成されている。このような2つのリブ46,48を設けた螺旋状の案内溝44は、底部材40の後述する2つの凸部52を案内できるように下端側外周面6aの両側に形成されている。また、螺旋状の案内溝44の下方には、鍔付きストッパ50が形成されている。この鍔付きストッパ50も両側に形成されている。
【0053】
一方、容器本体6に回転自在に装着される底部材40の上部開口側には、図9に示した
ように内方突起64が周方向に連続して形成されている。また、この内方突起64の下方に凸部52が形成され、この凸部52も互いに対向する位置に1個ずつ形成されている。底部材40の2つの凸部52と容器本体6の2つの案内溝44とは組をなしている。すなわち、底部材40は、両側の突起52が容器本体6の案内溝44内に案内されることにより、容器本体6に対してネジのように回転移動する。
【0054】
さらに、底部材40の内周面には、凸部52の下方域に所定長さの凹溝66が形成されている。この凹溝66も互いに対面する位置に1つづつ帯状に拡がるように形成されている。
【0055】
これらの凹溝66は、図7に示したように、容器本体60の下端外周面に形成された鍔付きストッパ50の移動域を規制するものであり、底部材40が回転しながら相対的に下方向に移動することにより、容器本体6の鍔付きストッパ50が凹溝66の上縁部に係止され、これにより底部材40のそれ以上の下方向への移動が阻止されるとともに、底部材40の抜けが防止される。また、底部材40が回転しながら下方に移動するとき、その内方では、底部材40のアンダーカット54fが中皿部材62のアンダーカット62fに係合されるので、中皿部材62も下方に案内される。
【0056】
すなわち、本実施例では、底部材40に形成された凹溝66の上縁部が中皿部材62の内方への移動域を規定する第1の位置決め固定手段Aを構成し、凹溝66の下縁部が中皿部材62の外方への移動域を規定する第2の位置決め固定手段Bを構成している。
【0057】
本発明の他の実施例による錠剤収容容器60は上記のように構成されているが、以下にその作用について説明する。
先ず、この実施例でも容器本体6内に錠剤を収容する場合は、中皿部材62が容器本体6から取り外され、かつキャップ4が閉じた状態で上下逆転される。そして、開口部10から物品収容部18内に錠剤などが所定量収容される。次いで、中皿部材62を開口部10内に装着する。中皿部材62を開口部10内に装着すれば、中皿部材62の上方筒部62bの上下端部が容器本体6の内周面に係止されるので、物品収容部18内の気密性が向上される。
【0058】
こうして、中皿部材62が収容されたら、底部材40を装着する。このとき、底部材40の案内筒部54を中皿部材62の下方筒部62c内に嵌合させ、中皿部材62のアンダーカット62fを案内筒部54のアンダーカット54f、54f間に配置する。このように組み合せた後、中皿部材62を回動させれば、底部材40の内周面に形成された凸部52が容器本体6の案内溝44内に案内されるので、底部材40を回転させながら、図6に示したように上方位置に配置することができる。
【0059】
このとき、底部材40の凸部52は、図8に示した案内溝44の略平坦な空所44a中に配置される。このように、凸部52が空所44a内に配置されたときに、容器本体6の出荷姿勢となる。すなわち、底部材40が最上位の位置にある。このとき、中皿部材16も底部材40に押圧されて最上方位置に配置されている。これにより、物品収容部18内の隙間が小さくなるので、錠剤の破損が防止される。
【0060】
このような姿勢で工場から出荷され、最終的には個人ユーザーまで移送することができる。
個人ユーザーは、錠剤収容容器60の容器本体6を手に持って、他方の手で底部材40を軽く回動させれば、図11に示したように、底部材40を下方に下げることができる。すなわち、底部材40の凸部52が螺旋状の案内溝44に案内されて下方に移動する。
【0061】
このとき、容器本体6の内部では、底部材40の上方のアンダーカット54fが、中皿部材62のアンダーカット62fを下方に引き下げており、中皿部材62も下方に移動している。このようにして、ユーザーによる使用時には、物品収容部18の容積が増大され、錠剤の取り出し易さを向上させている。
【0062】
なお、底部材40が回転されるとき、中皿部材16は若干回動するが、案内筒部54と下方筒部62cとの摩擦力よりも底部材40の回転力の方が上回るので、中皿部材62の回転運動は少ない。
【0063】
このように、底部材40を回転操作すれば、その回転移動に伴って中皿部材62が略直線的に移動する。中皿部材62が下方に移動することにより、錠剤の移動領域が広がり、結果として錠剤が動きやすくなり、小径の取り出し口8aから錠剤を1個づつ取り出すことが可能になる。なお、底部材40を必要以上に下方に押し下げようとしても、鍔付きストッパ50が凹溝66の上縁部に係止されるので、これ以上移動することは無い。すなわち、底部材40の抜けが防止される。
【0064】
このように、本発明の他の実施例においても、上記実施例と同様にスポンジやフィルムなどを不要とし、かつ錠剤の破損を防止することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。
【0065】
例えば、上記実施例では、物品の取り出し口8aは容器本体6と一体的に形成されているが、この取出し口8aを容器本体6とは別体で設けることもできる。その場合には、口栓部に相当する部材を筒状の容器本体と別体で形成し、その口栓部に取り出し口8aを設ければ良い。
【0066】
この場合には、容器本体6から口栓部を取り外せば、錠剤を上方から収容することができる。
さらに、図8に示した実施例では、案内溝44が容器本体6の底縁から形成されているが、これに代え、図12に示したように、案内溝44を容器本体6の底縁に接しない位置から、斜め上方に向かって設けても良い。この場合には、傾斜した案内溝44の上端部に連続させて、底縁から直角方向に案内溝45を設け、さらに、案内溝44の上端部を両側から挟むようにアンダーカット部44b,45bを設ければ良い。
【0067】
このような構成であれば、図9に示した底部材40を図12に示した容器本体6に組付ける場合に、底部材40の凸部52を案内溝45の下端から上方に移動させることができる。したがって、このような構成であれば、底部材40の組立に回転動作が不用になるので、組立が容易になる。また、このような構成であれば、組立が完了した後に、底部材40の凸部52を案内溝44の第1の位置Cから第2の位置Dまで移動させる場合に、仮に力が加わり過ぎたとしても底部材40が容器本体6の案内溝44から抜け出てしまうことはない。
【0068】
このように図12に示した実施例によれば、底部材40の組立動作が容易になるとともに、底部材40ならびに中皿部材16の抜けを防止することができる。
また、図13に示した錠剤収容容器70のように、中皿部材62の下方筒部62cの内方に、シリカゲルなどの乾燥剤を収納するためのポケット部70を設けることもできる。このポケット部70の上部は、例えば、上方が開口して有底筒状に形成されたもので、この開口部70aを介してシリカゲルなどの乾燥剤あるいはシリカゲルなどの乾燥剤を練り込んだ樹脂部材が収容される。
【0069】
なお、このような乾燥剤の移動を防止するには、開口部70aの内周面に環状の突起を
設けても良く、あるいは、ポケット部70の下面から上下方向にリブを立設し、このような縦リブを利用して移動を防止することもできる。また、開口部70aは、乾燥剤を収容した後には、不織布などの適宜な部材で封止することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、本発明の一実施例による錠剤収容容器の斜視図である。
【図2】図2は,図1の状態からキャップを閉じたときの断面図である。
【図3】図3は、図2とは、90°異なる位置での断面図である。
【図4】図4は中皿部材を最も上方まで押し上げたときの図3とは90°異なる位置での正面図である。
【図5】図5は図3の正面図である。
【図6】図6は、本発明に係る錠剤収容容器の他の実施例を示したもので、中皿部材を上方まで押し上げた出荷姿勢の断面図である。
【図7】図7は、図6に示した錠剤収容容器から底部材を取り外したときの正面図である。
【図8】図8は、図7の要部拡大斜視図である。
【図9】図6に示した錠剤収容容器に採用された底部材の斜視図である。
【図10】図10は図6の正面図である。
【図11】図11は底部材を下方に下げたときの正面図である。
【図12】図12は、本発明の他の実施例による容器本体の正面図である。
【図13】図13は本発明のさらに他の実施例による錠剤収容容器の断面図である。
【符号の説明】
【0071】
2 錠剤収容容器
4 キャップ
6 容器本体
6a 下端側外周面
8 天井面
8a 取り出し口
10 開口部
11 ヒンジ
12 切欠き部
14 脚部
16 中皿部材
16a 底面部
16b 上方筒部
16c 下方大径筒部
16d フランジ部
16e 環状リブ(係止部)
18 物品収容部
20a 第1のストッパ用リブ
20b 第2のストッパ用リブ
20c 補助リブ
26 引っ掛け片
28 ボタン状突起
40 底部材
42 環状段部
44 案内溝
44a 空所
44b アンダーカット部
45 案内溝
45b アンダーカット部
46 乗り越え可能リブ
48 乗り越え防止リブ
50 鍔付きストッパ
52 凸部
54 案内筒部
54f アンダーカット
60 錠剤収容容器
62 中皿部材
62a 底面部
62b 上方筒部
62c 下方筒部
62f アンダーカット
64 内方突起
66 凹溝
70 ポケット部
70a 開口部
A 第1の位置決め固定手段
B 第2の位置決め固定手段
C 第1の位置
D 第2の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収容部内に収容された錠剤を少量ずつ外部に取り出すための小径の取出口が一端側に形成され、かつ他端側に大径の開口部が形成された略筒状の容器本体と、
前記容器本体の他端側に設けた前記大径の開口部を閉塞するように軸方向に移動自在に装着されるとともに、前記容器本体との間に物品収容部を画成する底面部およびこの底面部から上方に向かって延出された上方筒部を備えた中皿部材と、
前記中皿部材の前記容器本体に対する上方への移動域を規定する第1の位置決め固定手段と、
前記中皿部材の前記容器本体に対する下方への移動域を規定する第2の位置決め固定手段と、を備え、
前記中皿部材が、前記容器本体の上方位置あるいは下方位置のいずれか一方の位置からいずれか他方の位置まで移動された場合に、その移動後の位置において、前記中皿部材が前記第1の位置決め固定手段または前記第2の位置決め固定手段により移動不能に位置決めされることを特徴とする錠剤収容容器。
【請求項2】
前記中皿部材の前記底面部は、前記物品収容部側に向かって膨出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の錠剤収容容器。
【請求項3】
前記中皿部材の底面部には、前記物品収容部に収容される前記錠剤との摩擦力を増大させるための凹凸が略全面に渡って形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の錠剤収容容器。
【請求項4】
前記中皿部材における前記上方筒部の外周面には、前記容器本体の内周面と密に当接する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の錠剤収容容器。
【請求項5】
前記係止部は、周方向に連続して形成された環状リブにより構成されていることを特徴とする請求項4に記載の錠剤収容容器。
【請求項6】
前記係止部は、前記上方筒部の上下方向中間部分がくびれて形成されることにより、前記上方筒部の上端部と前記上方筒部の下端部とに突出部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の錠剤収容容器。
【請求項7】
前記容器本体の下端部には一対の切欠き部が形成されるとともに、前記中皿部材の前記底面部には下方に向かって下方大径筒部が連続して形成され、前記容器本体に形成された前記一対の切欠き部から外方に露出した前記中皿部材の前記下方大径筒部に力が加えられることにより、前記中皿部材が軸方向に直線移動されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の錠剤収容容器。
【請求項8】
前記中皿部材の前記下方大径筒部には、外方に突出したフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の錠剤収容容器。
【請求項9】
前記容器本体の下端側内周面に第1のストッパ用リブが形成され、この第1のストッパ用リブに、前記下方大径筒部のフランジ部が係止されることにより、前記第1の位置決め固定手段が構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の錠剤収容容器。
【請求項10】
前記第1のストッパ用リブより下方側に第2のストッパ用リブが形成され、この第2のストッパ用リブに、前記下方大径筒部の前記フランジ部が係止されることにより、前記第2の位置決め手段が構成されていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載
の錠剤収容容器。
【請求項11】
前記第2のストッパ用リブと前記第1のストッパ用リブとの間に補助リブが形成され、これら第2のストッパ用リブと前記補助リブとの間に前記下方大径筒部の前記フランジ部が挟持されることを特徴とする請求項10に記載の錠剤収容容器。
【請求項12】
前記容器本体に形成された大径の開口部を下面側から覆うように、前記容器本体の外周面に対して回転自在でかつ軸方向に移動自在な底部材が装着され、その底部材の回転運動に伴う直線移動により前記中皿部材が軸方向に直線移動されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の錠剤収容容器。
【請求項13】
前記底部材の内周面上部には凸部が形成され、前記容器本体の下端側外周面には、前記凸部を係止しながら前記底部材を軸方向に移動させる螺旋状の案内溝が形成され、前記凸部が前記螺旋状の案内溝に案内されることにより、前記底部材が回転しながら軸方向に直線移動されることを特徴とする請求項12に記載の錠剤収容容器。
【請求項14】
前記案内溝の途中には、前記凸部の乗り越え可能リブと前記凸部の乗り越え防止リブとが形成されていることを特徴とする請求項13に記載の錠剤収容容器。
【請求項15】
前記底部材の内周面上部には、周方向に内方突起が形成されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の錠剤収容装置。
【請求項16】
前記中皿部材の前記底面部から下方に向かって連続して形成された下方筒部が前記上方筒部の径よりも小径に形成されているとともに、前記底部材の上面側に案内筒部が形成され、前記中皿部材の前記下方筒部と前記底部材の内方筒部とが嵌合係止され、
前記底部材に外力が加えられて当該底部材が回転しながら上方に移動するときに、前記中皿部材の下方筒部が前記底部材の案内筒部により上方に押圧され、これにより前記中皿部材が直線的に上方に移動して、前記物品収容部の空間が小さくされることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の錠剤収容容器。
【請求項17】
前記容器本体の外周面下端部には鍔付きストッパが形成されるとともに、前記底部材の内周面には、前記鍔付きストッパに対応して凹溝が形成され、この凹溝により、前記底部材の抜けが防止されることを特徴とする請求項16または17に記載の錠剤収容容器。
【請求項18】
前記中皿部材の下面には、乾燥剤の収容部が形成されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の錠剤収容容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−161513(P2008−161513A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−355517(P2006−355517)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【出願人】(505192567)エーザイマシナリー株式会社 (18)
【出願人】(000206185)大成化工株式会社 (83)
【Fターム(参考)】