説明

録画装置

【課題】記録メディアのマウント処理中にストリームの録画を開始させ、マウント処理の完了を待つことなく、即座に記録メディアの録画可否を判定可能な録画装置を提供する。
【解決手段】録画装置10は、メディアMを装着し、メディアMに対してチューナ1から入力したストリームを録画する録画制御部2と、メディアMのマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、メディアM及び/又は録画装置10からメディア情報を取得するメディア情報取得手段9と、取得したメディア情報を記憶するメディア情報記憶部8と、次回電源がオンされマウント処理が正常に終了する前に、メディアMへの録画指示入力が行われた場合、メディア情報記憶部8に記憶したメディア情報に基づいて、メディアMの録画可否を判定する録画可否判定手段7とを備える。録画制御部2は、録画可否判定手段7による判定結果に基づいて、メディアMへの録画を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画装置に関し、光ディスクなどの可搬型の記録メディアに対する録画が可能な録画装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DVDやBD(Blu-ray Disc)などの光ディスク記録メディア(以下単にディスクともいう)を使用して録画を行う録画装置では、録画装置のディスクトレイ上にディスクを載置し、ローディングを行ったときにマウントと呼ばれる確認処理が実行される。
【0003】
このマウント処理では、録画装置に挿入されたディスクの種類の判別処理、判別したディスクの種類に応じた調整処理、ディスクからのディスク論理情報の読み出し処理、ディスク上のタイトル関連情報読み出し/確認処理などが行われる。ディスクの種類に応じた調整処理では、例えば、フォーカスサーボ、スピンサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボなどのサーボ系の調整や、チルト調整、周差調整などが行われる。またディスク論理情報には、光ピックアップのレーザ光の波長などを規定するライトストラトジー情報などが含まれる。また、ディスク上のタイトル関連情報読み出し/確認処理には、フォルダ構成確認、タイトル数確認、空き容量確認処理などが含まれる。
【0004】
ディスクのローディング時には、このマウント処理が正常に終了しないと、ディスクに対する録画を実行することができない。このマウント処理の時間は、数十秒から1分以上かかるものもあり、例えば、記録層が2層構成のBDなどではマウント完了までに1分半程度必要とするものもある。
【0005】
記録メディアに対する録画制御が可能な録画装置の操作性を向上させるために、例えば、特許文献1には、メモリカードに対して情報を記録する旨の指示があった場合、ディスク装置内に記録領域を構築し、記録対象となる情報をその記録領域に記録するようにした記録装置が開示されている。これにより、ユーザはメモリカードの装着状態を気にすることがないため操作性が向上すると共に、ディスク装置内で記録情報を一元的に管理できるようにしている。
【特許文献1】特開2006−59098号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、録画装置でディスクに録画を行う場合、ディスクを録画装置に挿入してもマウントが正常に終了するまでは、そのディスクに対する録画を実行させることができないという問題がある。
【0007】
これに対して、録画装置にDRAMなどの半導体メモリを備えておき、この半導体メモリに、マウント処理が正常に終了するまでの間に入力されるストリームを一時的に記憶できるようにしておけば、マウント処理の終了を待たずとも録画を開始することができるものと考えられる。
【0008】
しかしながら、上記のような構成とした場合、通常、挿入されたディスクが録画可能であるか否か、そのディスクがどの形式(アプリケーションフォーマット)に対応しているかなどはディスクの読み込みを完了しないと判定することができない。このため、録画開始の後にディスクの読み込みが完了したときに、そのディスクが録画可能なものでないと判定されると、録画を継続できなくなる。また、ディスクの種別に応じて複数の形式での録画に対応した録画装置の場合、録画開始時に設定される形式と、ディスクに応じた録画可能な形式とが異なってしまう可能性があり、この場合も録画を継続できなくなる。
【0009】
ユーザからすると、せっかくマウント処理の完了を待たずに録画を開始したにもかかわらず、マウント処理が完了するまでディスクの録画可否がわからないため、上記のような理由でディスクに録画できないことになる。このような場合において、録画開始後にユーザがディスクに録画できないことに気が付かなければ、ストリームの録画に失敗することになり、たとえ気が付いたとしても、録画可能なディスクに交換するか、あるいは、ディスクに録画可能な形式を確認・設定してから、再度録画を開始することになり、余計な手間がかかり、ユーザに大きな負担をかけていた。
【0010】
また、上述のように、マウント処理の終了を待たずに録画を開始できる録画装置とした場合、マウント処理中はストリームに対してメディア鍵を用いない暗号化を施して記憶し、ディスクの読み込み処理完了後に、記憶したストリームに対してメディア鍵を用いて再暗号化を施してディスクに書き込むように構成される。従って、2回暗号化を行うためにストリームを録画する際の処理が複雑化し、信頼性を低下させているという問題があった。
【0011】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中にストリームの録画を開始させ、マウント処理の完了を待つことなく、即座に記録メディアの録画可否を判定することができる録画装置を提供すること、を目的とする。
また、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中に入力されたストリームを、再暗号化することなく、記録メディアに録画できるようにした録画装置を提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、第1の技術手段は、録画対象となるストリームを入力する入力手段と、可搬型の記録メディアを装着し、該記録メディアに対して前記入力手段から入力したストリームを録画する録画制御手段とを備えた録画装置であって、前記記録メディアが録画可能であることを判別するマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、前記記録メディア及び/又は前記録画装置からメディア情報を取得するメディア情報取得手段と、該メディア情報取得手段で取得したメディア情報を記憶する記憶手段と、次回電源がオンされ前記マウント処理が正常に終了する前に、前記記録メディアへの録画指示入力が行われた場合、前記記憶手段に記憶したメディア情報に基づいて、前記記録メディアの録画可否を判定する録画可否判定手段とを備え、前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段による判定結果に基づいて、前記記録メディアへの録画を制御することを特徴としたものである。
【0013】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、録画対象となるストリームを一時的に記憶するための一時記憶手段を備え、前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段により録画可能と判定された場合、前記入力手段から入力したストリームを前記一時記憶手段に記憶し、前記マウント処理が正常に終了した後に、前記一時記憶手段に記憶したストリームを前記記録メディアに書き込むことにより、該記録メディアに対するストリームの録画を行い、前記録画可否判定手段により録画不可と判定された場合、前記入力手段から入力したストリームを前記一時記憶手段に記憶せず、前記記録メディアが録画不可である旨を通知することを特徴としたものである。
【0014】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記メディア情報は、前記記録メディアの有無,物理的種別,アプリケーションフォーマット,メディア保護の有無,記録済みタイトル数,記録済みチャプタ数,記録残容量,前回の読み込みに要した時間,前記メディア情報の有効性フラグを含むことを特徴としたものである。
【0015】
第4の技術手段は、第3の技術手段において、該録画装置が複数のアプリケーションフォーマットに対応しており、前記メディア情報が前記記録メディアに録画可能なアプリケーションフォーマットを含む場合、前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段により録画可能と判定されると、前記複数のアプリケーションフォーマットの中から前記記録メディアに録画可能なアプリケーションフォーマットを選択して録画を開始することを特徴としたものである。
【0016】
第5の技術手段は、録画対象となるストリームを入力する入力手段と、可搬型の記録メディアを装着し、該記録メディアに対して前記入力手段から入力したストリームを録画する録画制御手段とを備えた録画装置であって、前記記録メディアが録画可能であることを判別するマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、前記記録メディアからメディア鍵を含むメディア情報を取得するメディア情報取得手段と、該メディア情報取得手段で取得したメディア鍵を含むメディア情報を記憶する記憶手段と、次回電源がオンされ前記マウント処理が正常に終了する前に、前記記録メディアへの録画指示入力が行われた場合、前記記憶手段に記憶したメディア鍵を用いて、前記入力手段から入力したストリームを暗号化する暗号化手段と、該暗号化手段により暗号化した暗号化ストリームを一時的に記憶する一時記憶手段とを備え、前記録画制御手段は、前記マウント処理が正常に終了した後に、前記一時記憶手段に記憶した暗号化ストリームを再暗号化せずに前記記録メディアに書き込むことにより、該記録メディアに対するストリームの録画を行うことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中にストリームの録画を開始させ、マウント処理の完了を待つことなく、即座に記録メディアの録画可否を判定することができる。
また、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中に入力されたストリームを、再暗号化することなく、記録メディアに録画することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る録画装置の好適な実施の形態について説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る録画装置の構成例を示すブロック図で、図中、10は録画装置を示す。録画装置10は、可搬型の記録媒体としてメディアMが使用可能であるが、メディアMとしては、DVDやBDなどの録画可能なディスク媒体が適用可能である。
【0020】
この録画装置10は、放送信号を受信して選局し、ストリームを出力するチューナ1と、チューナ1から出力されたストリームを解析して暗号化を施すストリーム解析・暗号化手段3と、ストリーム解析・暗号化手段3で暗号化されたストリームを一時的に記録するための一時記憶手段として蓄積部5と、蓄積部5から出力されたストリームに対して、メディアM毎にその規格に対応した暗号化を再度施し、そのストリームをメディアMへ書き込むストリーム再暗号化・書込手段6と、メディアMのマウント処理が正常に完了したことを判定する遅延判定部4と、ストリーム解析・暗号化手段3,遅延判定部4,及びストリーム再暗号化・書込手段6を含む録画機能を制御する録画制御手段として録画制御部2とを備えている。
【0021】
録画制御部2,ストリーム解析・暗号化手段3,遅延判定部4,ストリーム再暗号化・書込手段6は、録画装置10が備えるCPU等の制御手段により、実現される機能部である。CPU等の制御手段は、上記各部及び各手段を実現するプログラムをメモリ等の記憶手段から読み出して実行することで、本発明に係る実施形態の処理を可能とする。
【0022】
また、ストリーム解析・暗号化手段3に入力させるストリームは、チューナ1により選局したストリームのみならず、外部機器やネットワーク経由で入力したストリームを適用することもできる。チューナ1を含めたストリームを入力する部分が本発明の入力手段に相当する。また、蓄積部5としては、一時記憶手段としてデータの読み書きが高速なDRAM(Dynamic Random Access Memory)やフラッシュメモリなどを適用することができる。
【0023】
ストリーム解析・暗号化手段3では、蓄積部5に記憶させるストリームに暗号化処理を施す。暗号化の方法は特に限定されるものではなく、公知の手法を用いることができる。ここでの暗号化処理は、蓄積部5の一時記憶データのセキュリティを維持するために施すものであり、暗号化処理を行わずに蓄積部5に記憶させる構成であっても、本発明の録画装置10の一実施形態として機能させることができる。
【0024】
また、ストリーム再暗号化・書込手段6においても、蓄積部5に記憶したストリームをメディアMの規格(DVDやBDなどの規格)に応じた暗号化を施してメディアMに記憶しているが、録画環境や録画条件、守るべき規格等に応じて暗号化を施さずにメディアMに録画する形態をとってもよい。
【0025】
図1に示す録画装置10の動作例について、蓄積部5としてDRAMを適用した場合を例に説明する。チューナ1で選局され出力されたストリームは、ストリーム解析・暗号化手段3に入力される。メディアMに直接録画できない状態、例えば、メディアMがマウント処理中であったり、あるいは、メディアM自体が録画装置10に装着されていない状態である場合には、ストリーム解析・暗号化手段3は、入力したストリームを解析し、暗号化してDRAM5に記録する。
【0026】
録画装置10にメディアMを装着すると、録画装置10ではマウント処理を自動的に開始する。ここでは、例えば、メディアMを載置するディスクトレイにメディアMを載置し、トレイをローディングすることで録画装置10に対するメディアMの装着が行われる。マウント処理の内容は、前述したように、録画装置に挿入されたディスクの種類の判別処理、判別したディスクの種類に応じた調整処理、ディスクからのディスク論理情報の読み出し処理、ディスク上のタイトル関連情報読み出し/確認処理などが行われる。ディスクの種類に応じた調整処理では、例えば、フォーカスサーボ、スピンサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボなどのサーボ系の調整や、チルト調整、周差調整などが行われる。またディスク論理情報には、光ピックアップのレーザ光の波長などを規定するライトストラトジー情報などが含まれる。また、ディスク上のタイトル関連情報読み出し/確認処理には、フォルダ構成確認、タイトル数確認、空き容量確認処理などが含まれる。
【0027】
ここでは、メディアMが録画装置10に装着され、そのマウント処理中にユーザによる録画開始の指示入力が行われた場合、ストリーム解析・暗号化手段3により、DRAM5に対する暗号化ストリームの録画を開始される。このとき、メディアM自体はマウント処理中であり、まだ、録画の準備ができていないが、録画開始の指示に応じて入力ストリームの録画を開始し、蓄積部5に蓄積していく。
【0028】
遅延判定部4は、メディアMのマウント処理が正常に完了したか否かを監視し、メディアMのマウント処理が正常に完了したものと判定した場合、ストリーム再暗号化・書込手段6によって、DRAM5に記憶されているストリームを読み出し、再暗号化してメディア10に書き込んでいく。またこのときにも、新たに入力するストリームはDRAM5に記憶され続けるが、DRAM5からメディアMへの書き込みの方が速いため、やがてDRAM5に記憶されているストリームがなくなり、その後は、ストリーム解析・暗号化手段3から出力されたストリームは、DRAM5に一時記憶されることなく、ストリーム再暗号化・書込手段6で再暗号化されてメディアMに記録される。
【0029】
また、メディアMが装着されていない状態で録画を開始する場合、録画開始指示が入力されると、上記と同様に、ストリーム解析・暗号化手段3により、DRAM5に対する暗号化ストリームの録画が開始される。そしてその後メディアMが装着され、マウント処理が正常に完了した段階で、ストリーム再暗号化・書込手段6によってDRAM5に記憶されているストリームを読み出し、再暗号化してメディアMに書き込む。
【0030】
ストリーム再暗号化・書込手段6では、DRAM5から読み出したストリーム、もしくはストリーム解析・暗号化手段3から出力されたストリームを再暗号化するときに、ワークエリアとして使用する他のDRAM(あるいは他の種類のメモリ)を接続もしくは内蔵することができる。
【0031】
上記のように構成することで、ユーザは記録メディアのマウント処理の完了を待つことなく、録画を開始させることができるが、前述したように、挿入されたディスクが録画可能であるか否か、そのディスクがどの形式(アプリケーションフォーマット)に対応しているかなどはディスクの読み込み(マウント処理)が完了しないと判定することができないという問題がある。
【0032】
本発明に係る録画装置10によれば、上記のような問題を解決することができる。すなわち、本発明の主たる特徴部分は、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中にストリームの録画を開始させ、マウント処理の完了を待つことなく、即座に記録メディアの録画可否を判定することにある。このための構成として、録画装置10は、メディアMが録画可能であることを判別するマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、メディアM及び/又は録画装置10からメディア情報(後述の図2を参照)を取得するメディア情報取得手段9と、メディア情報取得手段9で取得したメディア情報を記憶する記憶手段に相当するメディア情報記憶部8と、次回電源がオンされマウント処理が正常に終了する前に、メディアMへの録画指示入力が行われた場合、メディア情報記憶部8に記憶したメディア情報に基づいて、メディアMの録画可否を判定する録画可否判定手段7とを備える。録画制御部2は、録画可否判定手段7による判定結果に基づいて、メディアMへの録画を制御する。
【0033】
ここで、メディアMは録画装置10に装着されたままで電源のオン/オフ(主電電のオン/オフではない)が実行される。メディアMとメディア情報とは一対一に対応しており、録画装置10に装着された1つのメディアに対して1つのメディア情報が取得・記憶される。
【0034】
上記において、録画装置10の電源がオフされると、メディア情報取得手段9によりメディアMのメディア情報がメディア情報記憶部8に記憶される。その後、(メディアMが装着されたまま)再び電源がオンされ、メディアMのマウント処理が正常に終了するまでの間に録画指示された場合には、録画制御部2は、録画可否判定手段7に対して、録画可否判定要求を行う。録画可否判定手段7は、録画制御部2からの録画可否判定要求を受けて、メディア情報記憶部8に記憶されたメディア情報を読み出して、読み出したメディア情報に基づいてメディアMの録画可否を判定し、その録画可否判定結果を録画制御部2に通知する。なお、メディア情報記憶部8は、例えば、不揮発性メモリで構成され、録画可否判定手段7によりアクセス可能とされる。
【0035】
録画制御部2は、録画可否判定手段7からの録画可否判定結果によりメディアMが録画可能なディスクと判定された場合には、入力したストリームを蓄積部5に記憶し、マウント処理が正常に終了した後に、蓄積部5に記憶したストリームをメディアMに書き込むことにより、メディアMに対するストリームの録画を行う。一方、録画可否判定手段7からの録画可否判定結果によりメディアMが録画可能なディスクでないと判定された場合には、入力したストリームを蓄積部5に記憶せず、メディアMに録画できない旨の表示等を行いユーザに通知する。
【0036】
なお、録画装置10が複数のアプリケーションフォーマットに対応しており、メディア情報がメディアMに録画可能なアプリケーションフォーマットを含む場合、録画制御部2は、録画可否判定手段7により録画可能と判定されると、複数のアプリケーションフォーマットの中からメディアMに録画可能なアプリケーションフォーマットを選択して録画を開始する。メディアMで対応しているアプリケーションフォーマットは、メディア情報記憶部8に記憶されたメディア情報から取得することができる。
【0037】
図2は、メディア情報記憶部8に記憶するメディア情報及びこれによる録画可否の判定方法の一例を説明するための図である。メディアに係るメディア情報としては、メディアの着脱状態(メディアの有無),物理的種別,アプリケーションフォーマット,メディア保護の有無,記録済みタイトル数,記録済みチャプタ数,記録残容量,前回の読み込みに要した時間,メディア情報の有効性フラグを含むものとする。メディア情報取得手段9は、前述したように、メディアMが読み込み済みの状態で電源オフされたときに、上記のメディア情報をメディアMあるいは録画装置10から取得してメディア情報記憶部8に記憶する。
【0038】
図2において、メディアの有無を示す情報としては、電源をオフしたときに録画装置10からメディアMが排出されていれば、“メディア無”を示す情報がメディア情報記憶部8に記憶され、一方、電源をオフしたときにメディアMが装着されていれば、“メディア有”を示す情報がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“メディア無”を示す情報が読み出された場合、録画可否判定手段7は、メディアMが未装着であると判断して、録画不可と判定する。なお、メディアMの有無は、電源オフのときの着脱状態のみならず、例えば、録画開始時にメディアMが装着されているか否かを検出して判定するようにしてもよい。
【0039】
また、メディアの物理的種別としては、DVD−ROM,DVD−R/RW,BD−ROM,BD−R/REなど、メディアMのディスク種別がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“DVD−ROM”や“BD−ROM”など再生専用のディスク種別が読み出された場合、録画可否判定手段7は、メディアMが再生専用ディスクであると判断して、メディアMを録画不可と判定する。
【0040】
また、メディアに適用可能なアプリケーションフォーマットとしては、DVD−Video,DVD−VR,BD−MV,BD−AV,AVCRECなど、メディアMに録画可能なアプリケーションフォーマットがメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源オンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“DVD−Video”や“BD−MV”などのROMフォーマットが読み出された場合、録画可否判定手段7は、メディアMのアプリケーションフォーマットが録画対応ではないと判断して、メディアMを録画不可と判定する。
【0041】
また、メディア保護の有無を示す情報としては、メディアMが保護(書き込み禁止)されていれば、“保護有り”を示す情報がメディア情報記憶部8に記憶され、一方、メディアMが保護されていなければ、“保護無し”を示す情報がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“保護有り”を示す情報が読み出された場合、録画可否判定手段7は、メディアMが書き込み禁止状態であると判断して、メディアMを録画不可と判定する。
【0042】
また、メディアの記録済みタイトル数としては、電源がオフされた時点でメディアMに記録されているタイトル数がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“記録済みタイトル数”が読み出された場合、録画可否判定手段7は、この“記録済みタイトル数”が所定値(規格上で定められる上限値)を上回っているか否かを判断し、上回っている場合に、メディアMを録画不可と判定する。
【0043】
また、メディアの記録済みチャプタ数としては、電源がオフされた時点でメディアMに記録されているチャプタ数がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“記録済みチャプタ数”が読み出された場合、録画可否判定手段7は、この“記録済みチャプタ数”が所定値(規格上で定められる上限値)を上回っているか否かを判断し、上回っている場合に、メディアMを録画不可と判定する。
【0044】
また、メディアの記録残容量としては、電源がオフされた時点でメディアMの記録残容量がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“記録残容量”が読み出された場合、録画可否判定手段7は、この“記録残容量”が所定値を上回っているか否かを判定し、上回っている場合に、メディアMを録画不可と判定する。
【0045】
また、メディアの前回(直近)の読み込みに要した時間(前回読み込み時間)としては、電源がオフされた時点でメディアMの前回読み込み時間がメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“前回読み込み時間”が読み出された場合、録画可否判定手段7は、この“前回読み込み時間”が所定値を上回っているか否かを判定し、上回っている場合に、メディアMを録画不可と判定する。これは、メディアMの読み込みに要する時間が長くなれば、それだけ蓄積部5に記憶されるストリームの量が増えることになり、あまり長いと蓄積部5にストリームを記憶し切れなくなり、録画に失敗することになる。このため、“前回読み込み時間”が所定値を上回っている場合には、メディアMを録画不可としている。なお、この前回読み込み時間は録画装置10側で管理される情報である。
【0046】
また、メディア情報の有効性フラグとしては、メディア情報が有効であれば、有効性フラグが“有効”の状態でメディア情報記憶部8に記憶され、一方、メディア情報が無効であれば、有効性フラグが“無効”の状態でメディア情報記憶部8に記憶される。次回電源がオンされ録画指示されたときに、メディア情報記憶部8から“無効”の有効性フラグが読み出された場合、録画可否判定手段7は、メディア情報が無効であると判断して、メディアMを録画不可と判定する。なお、この有効性フラグは録画装置10側で管理される情報である。
【0047】
ここで、メディア情報の有効性フラグについて具体的に説明する。メディアMの状態によっては、メディアMの読み込みが完了するまでに録画開始できない場合がある。例えば、録画や編集など、メディアMへの書き込みを伴う処理を行った後、メディアMへの管理情報の書き込みが完了していない状態で、物理的に電源が遮断された場合には、次回電源オンしてメディアMを読み込んだ後に修復処理を行い、管理情報を書き込む処理を行っている。この際、修復処理にかかる時間が予測できないことや、修復処理の結果、録画できないメディアとなる可能性があるため、このような場合には、メディアMの読み込み完了前に録画を開始することができない。ここで、管理情報とはメディアMに対して読み書き(リード/ライト)される情報であり、例えば、録画データの再生に必要な再生位置などの情報を含むものである。
【0048】
上記の問題に対処するために、メディア情報の有効性を示す有効性フラグをメディア情報記憶部8に記憶する。すなわち、録画装置10の電源オンでメディア情報記憶部8からメディア情報を読み出したら、メディア情報記憶部8の有効性フラグに“無効“を書き込む。そして、電源オフするときに、メディアMへの管理情報の書き込みが完了した時点で、あるいは、メディアMへの管理情報の書き込みが不要な場合には、録画可否に関する情報(すなわち、図2に示すメディアの有無,物理的種別,アプリケーションフォーマット,メディア保護の有無,記録済みタイトル数,記録済みチャプタ数,記録残容量,前回の読み込みに要した時間など)を記憶し、同時に有効性フラグに”有効“を書き込む。これにより、正常に電源オフされ管理情報に不整合がない場合のみ、有効性フラグに”有効“が書き込まれるため、次回電源オン時に、有効性フラグが”有効“の状態でメディア情報記憶部8から読み出される。
【0049】
図3は、本発明の録画装置10による録画可否判定方法の一例を説明するためのフロー図である。なお、本例は図1に示した装置構成に基づいて説明する。まず、録画装置10の電源がオンされ、マウント処理が正常に終了するまでの間に録画指示されると、録画制御部2は、録画可否判定手段7に対して、録画可否判定要求を行う。録画可否判定手段7は、録画制御部2からの録画可否判定要求を受けて、メディア情報記憶部8に記憶されたメディア情報を読み出し(ステップS1)、読み出したメディア情報に基づいてメディアMの録画可否を判定する。このメディア情報には、前述の図2に示したように、メディアの着脱状態(メディアの有無),物理的種別,アプリケーションフォーマット,メディア保護の有無,記録済みタイトル数,記録済みチャプタ数,記録残容量,前回の読み込みに要した時間,メディア情報の有効性フラグを含むものとする。
【0050】
メディア情報に基づいてメディアMの録画可否を判定する際に、録画可否判定手段7は、メディア情報の有効性フラグが“有効”であるか否かを判定し(ステップS2)、有効性フラグが“有効”でないと判定した場合(NOの場合)、メディアMに対して録画不可能と判定する(ステップS12)。また、ステップS2において、有効性フラグが“有効”であると判定した場合(YESの場合)、メディアMが存在するか否か(装着されているか否か)を判定する(ステップS3)。
【0051】
次に録画可否判定手段7は、ステップS3において、メディアMが存在しないと判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMが存在すると判定した場合(YESの場合)、メディアMの物理的種別が録画可能なものか否かを判定する(ステップS4)。
【0052】
次に録画可否判定手段7は、ステップS4において、メディアMの物理的種別が録画可能なものではないと判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMの物理的種別が録画可能なものと判定した場合(YESの場合)、メディアMのアプリケーションフォーマットが録画可能なものか否かを判定する(ステップS5)。
【0053】
次に録画可否判定手段7は、ステップS5において、メディアMのアプリケーションフォーマットが録画可能なものではないと判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMのアプリケーションフォーマットが録画可能なものと判定した場合(YESの場合)、メディアMのディスク保護の有無を判定する(ステップS6)。
【0054】
次に録画可否判定手段7は、ステップS6において、メディアMがディスク保護されていると判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMがディスク保護されていないと判定した場合(YESの場合)、メディアMの記録済みタイトル数が規格の上限に達していないか否かを判定する(ステップS7)。なお、タイトル数の規格上限値はアプリケーションフォーマットに応じて異なる。
【0055】
次に録画可否判定手段7は、ステップS7において、メディアMの記録済みタイトル数が規格の上限に達していると判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMの記録済みタイトル数が規格の上限に達していないと判定した場合(YESの場合)、メディアMの記録済みチャプタ数が規格の上限に達していないか否かを判定する(ステップS8)。なお、チャプタ数の規格上限値はアプリケーションフォーマットに応じて異なる。
【0056】
次に録画可否判定手段7は、ステップS8において、メディアMの記録済みチャプタ数が規格の上限に達していると判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMの記録済みチャプタ数が規格の上限に達していないと判定した場合(YESの場合)、メディアMの記録残容量が所定値以上か否かを判定する(ステップS9)。
【0057】
次に録画可否判定手段7は、ステップS9において、メディアMの記録残容量が所定値未満と判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMの記録残容量が所定値以上と判定した場合(YESの場合)、メディアMの前回読み込みにかかった時間が所定値以下か否かを判定する(ステップS10)。
【0058】
次に録画可否判定手段7は、ステップS10において、メディアMの前回読み込みにかかった時間が所定値より長いと判定した場合(NOの場合)、ステップS12に移行して録画不可能と判定する。また、メディアMの前回読み込みにかかった時間が所定値以下と判定した場合(YESの場合)、メディアMに対して録画可能と判定する(ステップS11)。
【0059】
図3において、録画可否判定処理の順序は、上記フローに限定されるものではないが、記録済みタイトル数と記録済みチャプタ数の判定処理(ステップS7,S8)については、必ずアプリケーションフォーマットの判定処理(ステップS5)の後に行う必要がある。これは、アプリケーションフォーマットに応じてタイトル数及びチャプタ数の規格の上限値が異なるためであり、アプリケーションフォーマットがわかれば、規格上限値を決定することができる。このため、アプリケーションフォーマットを取得してからタイトル数及びチャプタ数に対して上記の判定処理を行うようにしている。
【0060】
このように、本実施形態によれば、録画不可の記録メディアが挿入された状態で、マウント処理完了前に録画開始が指示された場合に、記録メディアに録画できない旨の表示等により即座にユーザに通知することができる。
また、録画装置が複数の形式(アプリケーションフォーマット)に対応している場合、挿入されている記録メディアに応じた形式で自動的に録画を開始することができる。
また、マウント処理完了前に記録メディアの録画可否がわかるため、録画不可の記録メディアに対して無駄な録画動作をしなくてすみ、マウント処理完了前にストリームを一時的に記憶させるメモリの使用頻度を低下させて寿命を延ばすことができる。また、録画装置において無駄な録画動作を行わずにすむため、消費電力の低減にも繋がる。
【0061】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る録画装置10の構成例を示すブロック図である。本実施形態の録画装置10は、チューナ1、録画制御部2、ストリーム解析・暗号化手段3、遅延判定部4、蓄積部5、ストリーム書込部6′、録画可否判定手段7、メディア情報記憶部8、及びメディア情報取得手段9を備える。本実施形態においては、第1の実施形態におけるストリーム再暗号化・書込手段6の代わりにストリーム書込手段6′を備え、これ以外の部分については第1の実施形態と同様とする。
【0062】
第1の実施形態で説明したように、録画装置10は、ストリームを暗号化してメディアMに記録するために、メディアMの読み込み処理中はストリームに対してメディア鍵を用いない暗号化を施して蓄積部5に記憶し、メディアMの読み込み処理完了後に、蓄積部5のストリームに対してメディア鍵を用いて再暗号化を施してメディアMに書き込んでいた。従って、2回暗号化を行うためにストリームを録画する際の処理が複雑化し、信頼性を低下させていた。
【0063】
本実施形態では、上記のような課題を解決するために、可搬型の記録メディアに対して録画を行う場合に、記録メディアのマウント処理中に入力されたストリームを、再暗号化することなく、記録メディアに録画できるようにする。具体的には、メディア情報取得手段9が、メディアMのマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、メディアM及び/又は録画装置10からメディア情報(前述の図2を参照)を取得する際に、メディアMからメディア鍵を取得し、これをメディア情報記憶部8に記憶しておく。
【0064】
そして、次回電源がオンされマウント処理が正常に終了する前に、メディアMへの録画指示入力が行われた場合、ストリーム解析・暗号化手段3(暗号化手段に相当)は、メディア情報記憶部8からメディアMのメディア鍵を読み出して、このメディア鍵を用いてストリームを暗号化して蓄積部5(一時記憶手段に相当)に記憶する。そして、マウント処理が正常に終了すると、ストリーム書込手段6′は、蓄積部5から暗号化済みストリームを読み出して、この暗号化済みストリームを再暗号化することなく、メディアMに書き込む。このように、予めメディア鍵を記憶しておくことで、マウント処理中にストリームを蓄積部5に記憶する段階で、このストリームをメディア鍵で暗号化することができる。このため、蓄積部5に記憶したストリームをメディアMに記録する段階では、メディア鍵による再暗号化を行う必要がなく、ストリームを転送するだけでよくなる。
【0065】
本実施形態によれば、暗号化処理を2回行う必要がないため、ストリームを録画する際の処理を簡素化し、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る録画装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】メディア情報記憶部に記憶するメディア情報及びこれによる録画可否の判定方法の一例を説明するための図である。
【図3】本発明の録画装置による録画可否判定方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る録画装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0067】
1…チューナ、2…録画制御部、3…ストリーム解析・暗号化手段、4…遅延判定部、5…蓄積部、6…ストリーム再暗号化・書込手段、6′…ストリーム書込手段、7…録画可否判定手段、8…メディア情報蓄積部、9…メディア情報取得手段、10…録画装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
録画対象となるストリームを入力する入力手段と、可搬型の記録メディアを装着し、該記録メディアに対して前記入力手段から入力したストリームを録画する録画制御手段とを備えた録画装置であって、
前記記録メディアが録画可能であることを判別するマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、前記記録メディア及び/又は前記録画装置からメディア情報を取得するメディア情報取得手段と、
該メディア情報取得手段で取得したメディア情報を記憶する記憶手段と、
次回電源がオンされ前記マウント処理が正常に終了する前に、前記記録メディアへの録画指示入力が行われた場合、前記記憶手段に記憶したメディア情報に基づいて、前記記録メディアの録画可否を判定する録画可否判定手段とを備え、
前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段による判定結果に基づいて、前記記録メディアへの録画を制御することを特徴とする録画装置。
【請求項2】
請求項1に記載の録画装置において、録画対象となるストリームを一時的に記憶するための一時記憶手段を備え、
前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段により録画可能と判定された場合、前記入力手段から入力したストリームを前記一時記憶手段に記憶し、前記マウント処理が正常に終了した後に、前記一時記憶手段に記憶したストリームを前記記録メディアに書き込むことにより、該記録メディアに対するストリームの録画を行い、前記録画可否判定手段により録画不可と判定された場合、前記入力手段から入力したストリームを前記一時記憶手段に記憶せず、前記記録メディアが録画不可である旨を通知することを特徴とする録画装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の録画装置において、前記メディア情報は、前記記録メディアの有無,物理的種別,アプリケーションフォーマット,メディア保護の有無,記録済みタイトル数,記録済みチャプタ数,記録残容量,前回の読み込みに要した時間,前記メディア情報の有効性フラグを含むことを特徴とする録画装置。
【請求項4】
請求項3に記載の録画装置において、該録画装置が複数のアプリケーションフォーマットに対応しており、前記メディア情報が前記記録メディアに録画可能なアプリケーションフォーマットを含む場合、前記録画制御手段は、前記録画可否判定手段により録画可能と判定されると、前記複数のアプリケーションフォーマットの中から前記記録メディアに録画可能なアプリケーションフォーマットを選択して録画を開始することを特徴とする録画装置。
【請求項5】
録画対象となるストリームを入力する入力手段と、可搬型の記録メディアを装着し、該記録メディアに対して前記入力手段から入力したストリームを録画する録画制御手段とを備えた録画装置であって、
前記記録メディアが録画可能であることを判別するマウント処理が正常に終了している状態で電源がオフされたときに、前記記録メディアからメディア鍵を含むメディア情報を取得するメディア情報取得手段と、
該メディア情報取得手段で取得したメディア鍵を含むメディア情報を記憶する記憶手段と、
次回電源がオンされ前記マウント処理が正常に終了する前に、前記記録メディアへの録画指示入力が行われた場合、前記記憶手段に記憶したメディア鍵を用いて、前記入力手段から入力したストリームを暗号化する暗号化手段と、
該暗号化手段により暗号化した暗号化ストリームを一時的に記憶する一時記憶手段とを備え、
前記録画制御手段は、前記マウント処理が正常に終了した後に、前記一時記憶手段に記憶した暗号化ストリームを再暗号化せずに前記記録メディアに書き込むことにより、該記録メディアに対するストリームの録画を行うことを特徴とする録画装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−73231(P2010−73231A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−236429(P2008−236429)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】