説明

鍛造プレスの製品搬出方法及びその装置

【課題】切り替え可能な案内手段を設けることなく、バリを排出し製品だけを搬送できるようにする。
【解決手段】鍛造プレス1で製造された製品Sと鍛造の際に分離されたバリBをトランスファフィーダ2により交互に搬出し、その搬出された製品SとバリBを所定位置で解放し、製品Sは、下流側に設けた製品搬送コンベヤ10に載せて搬送し、バリBは、バリ排出手段により系外へ排出する。その製品搬送コンベヤ10には、前記製品Sを載置する製品載置部12をその搬送方向に沿って所定間隔毎に設け、隣接する前記製品載置部12,12間に空間13を形成しているので、前記所定位置で解放された製品Sは、前記製品載置部12に載せて搬送され、バリBは、前記製品載置部12の所定ピッチの移動に伴いその所定位置下方に出現する空間13を通過して下方のバリ排出手段により排出される。したがって、製品SとバリBとを振り分ける切り替え可能な案内手段が不要である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鍛造プレスで製造された製品及び鍛造の過程で除去されたバリを鍛造プレス外へ搬出し、製品だけを搬送コンベヤで搬送する鍛造プレスの製品搬出方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鍛造プレスラインでは、円柱状のビレットを粗鍛造プレスでプレス加工して粗鍛造品とし、その粗鍛造品を次の精密鍛造プレスに搬送し、再びプレス加工を行い精密鍛造品を製造している。その粗鍛造プレスでは、製造された製品(前記粗鍛造品)とともに外バリが発生するので、その外バリを系外へ排出し、製品だけを精密鍛造プレスに搬送するのが望ましい。この製品の搬送とバリの排出に関し、以下の装置、方法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の搬出装置は、製品又はバリをトランスファフィーダのフィンガで保持して鍛造プレス外へと交互に搬出し、その保持された製品及びバリを、それぞれ所定位置で解放して、製品は製品シュートに、バリはバリ排出シュートに落下させるようにしたものである。
【0004】
トランスファフィーダを備えた鍛造プレスは、複数の上下金型を備えており、最初の下金型に円柱状のビレットを供給し、上金型によるプレス作用で塑性変形したワークとし、そのワークを下流の下金型に順次移送してプレス作用を繰り返すことにより、所定形状の製品に加工している。また、最後の金型では、製品の周囲にできるバリを分離している。
このトランスファフィーダによるビレット及びワークの移送距離は、一プレス作用毎に鍛造プレスの金型ピッチと同一距離(1ピッチ)となっており、また、製品及びバリの解放位置(前記フィンガが製品及びバリを解放する位置)は、鍛造プレスの最後の金型中心から1ピッチとなっている。
この鍛造プレスにおいて、製品とバリは、交互に搬出されて、ともに同じ位置で交互に解放されるため、その製品とバリをそれぞれ対応するシュートに導くための案内手段が、前記解放位置下方に設けられる。
【0005】
その案内手段は、回動自在の製品載置板とバリ排出板とを有しており、交互に解放される製品とバリに対応して、その案内方向が切り替え可能となっている。すなわち、製品を解放する際は、バリ排出板を待避させて製品載置板上に製品を載置するようにし、その後、その製品載置板を傾けて製品を製品シュートへ落下させる。また、バリを解放する際には、製品載置板を待避させるとともに前記バリ排出板を復帰させ、バリをバリ排出板上に滑らせてバリ排出シュートへ落下させている。
【特許文献1】特開平11−77219号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の搬出装置によれば、その搬出過程に何らかの切り替え可能な案内手段が必要となる。仮に、同一のコンベヤ上に、搬出された製品とバリとを載せて混送するようにしても、そのコンベヤ上には、バリが搬出されてきた場合にバリを受け取ってバリ排出シュート等に導くための案内手段が必要である。
【0007】
このような案内手段を設けると、装置が複雑化してプレスラインの設計の自由度を低めるとともに、コスト高となるので好ましくない。
【0008】
そこで、この発明は、切り替え可能な案内手段を設けることなく、バリを排出し製品だけを搬送できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、鍛造プレスの下流側に設けた製品搬送コンベヤに、製品を載置する製品載置部を所定間隔毎に設け、その隣接する製品載置部間に空間を形成し、鍛造プレスからトランスファフィーダによって搬出される製品は、製品載置部に載せて搬送し、バリは、その製品載置部の移動後、前記空間を通過させて排出するようにしたのである。このようにすれば、切り替え可能な案内手段を設けることなく、バリを排出し製品だけを搬送できる。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、以上のようにしたので、切り替え可能な案内手段を設けることなく、バリを排出し製品だけを搬送できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
上記手段に係る鍛造プレスの製品搬送方法の具体的実施形態として、鍛造プレスの複数の金型間にトランスファフィーダによりワークを順送りし、前記鍛造プレスで製造された製品と鍛造の際に分離されたバリを、前記トランスファフィーダにより搬出して所定位置で解放し、前記バリを前記所定位置の下方に設けたバリ排出手段により排出し、前記製品を鍛造プレスの下流側に設けた製品搬送コンベヤにより搬送する鍛造プレスの製品搬出方法において、前記製品搬送コンベヤに、前記製品を載置する製品載置部をその搬送方向に沿って所定間隔毎に設け、隣接する前記製品載置部間に空間を形成する。製品は、前記所定位置でその製品載置部に載せて搬送するとともに、前記バリは、前記製品載置部の所定ピッチの移動に伴い前記所定位置下方に出現する前記空間を通過させて前記バリ排出手段により排出するようにしたものである。
【0012】
この鍛造プレスの製品搬出方法によれば、トランスファフィーダにより搬出される製品は、所定位置で解放された後、コンベヤ上の製品載置部に載せて搬送でき、また、同じくトランスファフィーダにより搬出されるバリは、所定位置で解放され、その解放の際、前記製品載置部の移動とともにその所定位置下方に出現する空間を通過させて排出できる。このため、製品とバリとを振り分けるための切り替え可能な案内手段を不要とし得る。
【0013】
また、上記の構成において、前記製品とバリが、前記トランスファフィーダにより交互に搬出されるようにすれば、トランスファフィーダが、その製品とバリを掴んでから解放するまでの時間が短くなるので効率的である。
【0014】
一方、上記搬送方法に使用する装置の具体的実施形態として、鍛造プレスの複数の金型間にトランスファフィーダによりワークを順送りし、前記鍛造プレスで製造された製品と鍛造の際に分離されたバリを、前記トランスファフィーダにより搬出して所定位置で解放し、前記バリを前記所定位置の下方に設けたバリ排出手段により排出し、前記製品を鍛造プレスの下流側に設けた製品搬送コンベヤにより搬送する鍛造プレスの製品搬出装置において、前記製品搬送コンベヤに、前記製品を載置する製品載置部をその搬送方向に沿って所定間隔毎に設け、隣接する前記製品載置部間に空間を形成する。前記製品を、前記所定位置でその製品載置部に載せて搬送できるようにするとともに、前記バリを、前記製品載置部の所定ピッチの移動に伴い前記所定位置下方に出現する前記空間を通過させて前記バリ排出手段により排出できるようにした装置である。
【0015】
この鍛造プレスの製品搬出装置によれば、トランスファフィーダにより搬出される製品は、所定位置で解放された後、コンベヤ上の製品載置部に載せて搬送でき、また、同じくトランスファフィーダにより搬出されるバリは、所定位置で解放され、その解放の際、前記製品載置部の移動とともにその所定位置下方に出現する空間を通過させて排出できる。このため、製品とバリとを振り分けるための切り替え可能な案内手段を装置に設ける必要がない。
【0016】
また、上記の構成において、前記製品とバリが、前記トランスファフィーダにより交互に搬出されるようにすれば、その搬出された製品及びバリの解放を、その搬出の時期に合わせて順に行うことができる。このため、トランスファフィーダが、製品とバリを保持してから解放するまでの時間を短く設定できる。
【実施例】
【0017】
一実施例を図1乃至5に基づいて説明する。この実施例の鍛造プレスの製品搬出装置は、図1及び図2に示すように、鍛造プレス1で製造された製品(粗鍛造品)Sと、その鍛造の際に製品S外周に生じるバリBをトランスフィーダ2のフィンガ3により保持し、その製品SとバリBの搬出を交互に繰り返す鍛造プレスの製品搬出装置である。
搬出された製品SとバリBは、その後、製品Sはその鍛造プレス1の下流側に設けた製品搬送コンベヤ10により搬送され、バリBは、製品搬送コンベヤ10下方のバリ排出用コンベヤ(バリ排出手段)21により排出される。なお、この実施例の製品Sは、図3に示すように、円柱状を成す脚部と、その脚部の上部に鍔状のフランジ部を形成したものである。
【0018】
鍛造プレス1は、図1及び図2に示すように、複数の上金型Pと、その各上金型Pに対応する下金型Qとを、搬送方向に沿って五組備えた粗鍛造プレスであり、供給されたビレットA(ワークW)は、上下の金型による合計五回のプレス作用を受ける。一回目のプレス作用(第一工程)から四回目のプレス作用(第四工程)では、ビレットAは、徐々に形状が複雑なワークWとなり、最後のプレス作用(第五工程)では、ワークWから周囲のバリが分離される。このようにして、バリが分離されたワークW、すなわち粗鍛造品(製品S)が製造されるとともに、製造(鍛造)の際にバリBが分離される。
【0019】
この鍛造プレス1に備える前記五組の上下金型P,Qを、図2に示すように、上金型P1 〜P5 、下金型Q1 〜Q5 として以下説明し、その各下金型QにあるワークWを、順にワークW1 〜W5とする。また、隣接する金型中心間の間隔は一定間隔(ピッチa)である。
ワークWは、トランスファフィーダ2のフィンガ3に保持されて、上流の下金型Qから下流の下金型Qへと順送りされ、そのフィンガ3の内、最後のフィンガ3は、図3に示すように、上部に位置するフィンガ3aと、その下方に位置するフィンガ3bとからなり、製品Sにフィンガ3aが、バリBにフィンガ3bが対応するようになっている。また、隣接するフィンガ3中心間の間隔は、前記金型中心間の間隔と同一ピッチである。
【0020】
ビレットAは、二回のプレス作用毎に一個投入され、ワークWは、金型一つおきに、例えば、金型Q1 ,Q3 ,Q5、あるいは金型Q2 ,Q4に位置する。
金型Q1 ,Q3 ,Q5に載置されたワークWにプレス加工がなされ、その各金型上のワークW(ワークW1 ,W3 )、並びに製品S(ワークW5 が、ノックアウト装置等により突き上げられ、それぞれ金型Q1 、Q3 、Q5から離される。突き上げ状態の各ワークW1 ,W3がそれぞれフィンガ3に保持されて、次の金型Q2,Q4へと順送りに移送されるとともに、最下流の金型Q5 では、製品Sがフィンガ3aに保持されて、その製品Sは、下流側に配置した製品搬送コンベヤ10の製品載置部12へと搬出される。
また、新たなビレットAが、最初の金型Q1よりも1ピッチa前位置で、載置台Rの上に供給される。
【0021】
なお、製品Sが、内側に上下方向の孔を有する形状である場合には、鍛造プレス1で内バリB’も生じ得るが、内バリB’が生じる場合には、第五工程の金型Qにおいて、前記バリBの打ち抜きとともに、内バリB’も打ち抜かれる。その内バリB’は、図4(a)(b)に示すように、金型Q5に設けられた穴4を通過して排出孔33に落下し、シュート32を経て、内バリ排出用コンベヤ31に載せられて系外へ排出される。
【0022】
次に、金型Q2 、Q4に移送されたワークW(ワークW2 ,W4)にプレス加工がなされ、各ワークW2 ,W4がノックアウト装置により突き上げられ、それぞれ金型Q2 ,Q4から離される。このとき、最後の金型Q5 には、前のプレス加工で打ち抜かれたバリBが残存しており、そのバリBが、各ワークW2 ,W4と同時に突き上げられる。そして、載置台R上のビレットA、並びにワークW2 ,W4は、フィンガ3に保持されトランスファフィーダ2により金型Q1 ,Q3 ,Q5に移送されるとともに、バリBはフィンガ3bによって保持され、トランスファフィーダ2により下流側の製品搬送コンベヤ10へと搬出される。
【0023】
以上の作用が繰り返されて、鍛造プレス加工が連続的に行われ、製品SとバリBは、交互に製品搬送コンベヤ10へと搬出される。
【0024】
つぎに、前記鍛造プレス1の下流側に設けた製品搬送コンベヤ10は、いわゆるチェーンコンベヤであり、そのコンベヤチェーン11には、搬送方向に沿って所定の間隔で製品載置部12が設けられている。また、その搬送方向に隣り合う製品載置部12,12間には、空間13を形成している。
製品載置部12は、前記製品Sを載置する載置台であり、図5にその詳細を示す。載置台の中央には、上下方向の貫通孔12aが形成され、その両側には、一対の弧状の突条12b,12bが設けられている。
【0025】
この製品載置部12の上方で前記フィンガ3aが製品Sを解放すると、この貫通孔12aに製品Sの前記円柱状脚部が挿入されるとともに、前記突条12b,12bの上面に製品Sの前記鍔状フランジ部下面が当接し、製品Sが製品載置部12に載置される。このとき、前記貫通孔12aに製品Sの脚部が挿入されることにより、製品Sはその製品載置部12に安定して載置され、また、突条12b,12bの上面に前記鍔状フランジ部下面が当接することにより、その製品Sを持ち上げる際に掴みやすいようになっている。
【0026】
この鍛造プレスの製品搬出装置による製品Sの搬送、及びバリBの排出について説明すると、鍛造プレス1で製造された製品Sは金型Q上に位置しており、その製品Sをフィンガ3aが保持し、図4(a)に矢印cで示すように、製品Sは、その移送方向へ1ピッチa移動する。その位置で製品Sを保持するフィンガ3aが少し降下した後、開く動作が行われ、保持した製品Sが解放される。
このとき、その解放位置の直下には、図4(a)に示すように、製品搬送コンベヤ10の製品載置部12が位置しており、解放された製品Sは、図中矢印dのように製品載置部12上に載置される。
【0027】
ワークWが製品載置部12に載置された後、今度は、金型Qに残存していたバリBをフィンガ3bが保持し、図4(b)に矢印eで示すように、バリBは、その移送方向へ1ピッチa移動する。その位置、すなわち、前記製品Sが解放された位置と同じ位置で、バリBを保持するフィンガ3bが少し降下した後、開く動作が行われ、保持したバリBが解放される。
このとき、前記製品Sを載置した製品載置部12は、既に搬送方向に所定ピッチ移動してその解放位置直下には無く、その解放位置直下には、図4(b)に示すように、空間13が位置している。また、製品搬送コンベヤ10のリターン側(下方の反転部)においても、その解放位置直下に当たる部分に空間13が位置するように、前記隣接する製品載置部12,12間の距離を設定している。
すなわち、バリBの解放時、その解放位置直下では、製品搬送コンベヤ10の上下面とも空間13が位置しており、バリBが通過し得るバリ通路を形成している。このため、解放されたバリBは、図中矢印fのように落下してそのバリ通路を通過した後、シュート22を介して、バリ排出用コンベヤ21上に載せられて、系外に排出される。
【0028】
このように、フィンガ3aによる製品Sの解放位置と、フィンガ3bによるバリBの解放位置とは移送方向同一位置であり、その位置で製品SとバリBとが交互に搬出される。その搬出に併せて、製品搬送コンベヤ10のコンベヤチェーン11が所定ピッチ動いて、製品S及びバリBの各解放時、その解放位置直下に、常に、対応する製品載置部12又はバリ通路が交互に位置するように設定されている。
このため、鍛造プレスより搬出される製品SとバリBは、切り替え可能な案内手段を介することなく、それぞれ搬送、排出できる。
【0029】
なお、前記空間13は、隣り合う前記製品載置部12,12間に設けられているが、その搬送方向に隣接する製品載置部12,12間の距離、及び前記空間13の前記製品載置部12,12間における範囲は、前記バリBを解放する際に、その解放位置直下に前記バリ通路を形成し得るように設定されていればよい。
【0030】
また、製品搬送コンベヤ10のコンベヤチェーン11の移動量について、上述のごとく、そのコンベヤチェーン11が前記交互の解放毎に所定ピッチづつ移動するようにしてもよいが、製品S及びバリBの各解放時に、その解放位置の直下に、対応する製品載置部12又は前記バリ通路が位置するようにコンベヤチェーン11の移動量、及びその移動のタイミングを制御すればよい。
【0031】
なお、上述の実施例では、製品SとバリBとが交互に搬出される例を示したが、両者を同時に搬出することもできる。この場合、トランスファフィーダ2により同時に搬出された製品SとバリBのうち、まず、一方を解放して搬出又は排出した後、コンベヤチェーンを移動させ、その移動後に他方を解放して搬出又は排出することとなる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】一実施例の平面図
【図2】図1の正面図
【図3】同実施例の斜視図
【図4】搬出方法を示す説明図で、(a)はワークの搬出時、(b)はバリの搬出時を示す
【図5】製品載置部の詳細図
【符号の説明】
【0033】
1 鍛造プレス
2 トランスファフィーダ
3 フィンガ
3a フィンガ(ワーク用フィンガ)
3b フィンガ(バリ用フィンガ)
4 穴
10 製品搬送コンベヤ
11 コンベヤチェーン
12 製品載置部
13 空間
21 バリ排出用コンベヤ
22,32 シュート
31 内バリ排出用コンベヤ
A ビレット
B バリ
P,Q 金型
S 製品
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鍛造プレス1の複数の金型間にトランスファフィーダ2によりワークWを順送りし、前記鍛造プレス1で製造された製品Sと鍛造の際に分離されたバリBを、前記トランスファフィーダ2により搬出して所定位置で解放し、前記バリBを前記所定位置の下方に設けたバリ排出手段により排出し、前記製品Sを鍛造プレス1の下流側に設けた製品搬送コンベヤ10により搬送する鍛造プレスの製品搬出方法において、
前記製品搬送コンベヤ10に、前記製品Sを載置する製品載置部12をその搬送方向に沿って所定間隔毎に設け、隣接する前記製品載置部12,12間に空間13を形成し、前記製品Sを、前記所定位置でその製品載置部12に載せて搬送するとともに、前記バリBを、前記製品載置部12の所定ピッチの移動に伴い前記所定位置下方に出現する前記空間13を通過させて前記バリ排出手段により排出することを特徴とする鍛造プレスの製品搬出方法。
【請求項2】
前記製品SとバリBが、前記トランスファフィーダ2により交互に搬出されることを特徴とする請求項1に記載の鍛造プレスの製品搬出方法。
【請求項3】
鍛造プレス1の複数の金型間にトランスファフィーダ2によりワークWを順送りし、前記鍛造プレス1で製造された製品Sと鍛造の際に分離されたバリBを、前記トランスファフィーダ2により搬出して所定位置で解放し、前記バリBを前記所定位置の下方に設けたバリ排出手段により排出し、前記製品Sを鍛造プレス1の下流側に設けた製品搬送コンベヤ10により搬送する鍛造プレスの製品搬出装置において、
前記製品搬送コンベヤ10に、前記製品Sを載置する製品載置部12をその搬送方向に沿って所定間隔毎に設け、隣接する前記製品載置部12,12間に空間13を形成し、前記製品Sを、前記所定位置でその製品載置部12に載せて搬送できるようにするとともに、前記バリBを、前記製品載置部12の所定ピッチの移動に伴い前記所定位置下方に出現する前記空間13を通過させて前記バリ排出手段により排出できるようにしたことを特徴とする鍛造プレスの製品搬出装置。
【請求項4】
前記製品SとバリBが、前記トランスファフィーダ2により交互に搬出されることを特徴とする請求項3に記載の鍛造プレスの製品搬出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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