説明

鍵盤楽器の鍵支持装置

【課題】鍵を筬に載置した状態のまま、その鍵盤高さや鍵盤あがきを容易に調整することができる鍵盤楽器の鍵支持装置を提供する。
【解決手段】複数の鍵4を支持する鍵盤楽器の鍵支持装置であって、複数の鍵4に対応して配置されるとともに上下方向に貫通する複数の取付け孔16を形成した筬3と、複数の取付け孔16にそれぞれ取り付けられ、複数の鍵4をそれぞれ下方から支持するための複数のフロントピン21と、を備え、複数のフロントピン21の各々は、外周部にねじ部を有し、ねじ部を介して複数の取付け孔16の各々に進退自在にねじ込まれることにより、筬3の上方に突出した状態で設けられるとともに、筬3の下方から取付け孔16を介して回転操作可能に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の鍵を支持する鍵盤楽器の鍵支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、グランドピアノなどの鍵盤楽器では、棚板上に筬が設けられ、筬の上に多数の鍵から成る鍵盤が載置されている。筬の前後方向の中央部には、各鍵に対応するバランスピンが立設されており、このバランスピンが、鍵の中央部に設けられたバランスピン孔に係合している。また、筬の前端部には、各鍵に対応するフロントピンが立設されており、このフロントピンが、鍵の下面前端部に形成されたフロントピン孔に係合している。また、これらのバランスピンおよびフロントピンにはいずれも、それらのピンが貫通するように、フェルトから成るパンチングクロスが設けられている。以上により、各鍵は、筬の中央部に、パンチングクロスを介して載置した状態で支持され、押鍵時に、フロントピンによって横振れを防止されながら、バランスピンを中心に回動するとともに、鍵の下面前端部がパンチングクロスを介して筬に上方から当接することによって、停止する。
【0003】
上記のような鍵盤楽器では、鍵盤の外観を整えるとともに演奏を円滑に行うために、離鍵状態において鍵の前部上面の高さ(以下「鍵盤高さ」という)が面一になっていることが必要である。また、良好なタッチ感で演奏を行うために、鍵の押鍵深さ(以下「鍵盤あがき」という)が均一であることも必要である。しかし、このような鍵盤高さや鍵盤あがきは、筬や鍵盤などの部品の製造精度および組立精度などにより、微妙にばらつきやすい。そのため、それらのばらつきを解消するために、ピアノの組立時などに、紙製のワッシャ状のパンチング(以下「紙パンチング」という)が用いられている。具体的には、バランスピンやフロントピンのパンチングクロスの下側に紙パンチングを挿入し、パンチングクロスの高さを調整することによって、鍵盤高さや鍵盤あがきが調整される。なお、上記の紙パンチングは、数種類の厚さのものがあらかじめ用意され、それらを適宜、選択し、組み合わせて使用される。
【0004】
上記のようにして鍵盤高さや鍵盤あがきを調整する場合には、紙パンチングを挿入するために、鍵をバランスピンおよびフロントピンから取り外し、その状態で、紙パンチングをバランスピンやフロントピンに挿入する。その後、鍵をバランスピンおよびフロントピンに取り付け、鍵盤高さや鍵盤あがきが適正に調整されたか否かを目視によって確認する。通常、鍵盤高さや鍵盤あがきの調整を、紙パンチングの一度の挿入で行うことは難しく、そのため、鍵の取外しおよび取付けを何度も繰り返さなければならない。しかも、紙パンチングは非常に小さいため、調整作業が煩雑であり、手間がかかる。そのため、上記のような紙パンチングを用いることなく、鍵盤あがきを調整可能な鍵支持装置として、特許文献1に開示されたものが知られている。
【0005】
この鍵支持装置では、下端部に雄ねじを有するフロントピンが筬の前端部に上方からねじ込まれるとともに、鍵のフロントピン孔の天井部にクッションが設けられている。押鍵時に、フロントピン孔内のクッションがフロントピンの上端に当接することにより、その鍵の鍵盤あがきが決まるようになっている。したがって、この鍵支持装置では、調整すべき鍵のフロントピンを回し、その高さを変更することによって、鍵盤あがきが調整される。
【0006】
しかし、上記の鍵支持装置では、鍵盤あがきの調整の際に、紙パンチングが不要であるものの、フロントピンを回すためには、鍵をフロントピンおよびバランスピンから取り外さなければならない。そのため、この鍵支持装置も、紙パンチングを使用した場合と同様、鍵盤あがきの調整の際に、鍵の取外しおよび取付けを繰り返すことがあり、やはり調整作業が煩雑で手間がかかってしまう。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、鍵を筬に載置した状態のまま、その鍵盤高さや鍵盤あがきを容易に調整することができる鍵盤楽器の鍵支持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】実公昭57−57416号公報
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数の鍵を支持する鍵盤楽器の鍵支持装置であって、複数の鍵に対応して配置されるとともに上下方向に貫通する複数の取付け孔を形成した筬と、複数の取付け孔にそれぞれ取り付けられ、複数の鍵をそれぞれ下方から支持するための複数の鍵支持具と、を備え、複数の鍵支持具の各々は、外周部にねじ部を有し、ねじ部を介して複数の取付け孔の各々に進退自在にねじ込まれることにより、筬の上方に突出した状態で設けられるとともに、筬の下方から取付け孔を介して回転操作可能に構成されていることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、筬には、複数の鍵に対応して配置されるとともに上下方向に貫通する複数の取付け孔が形成され、それらの取付け孔にそれぞれ、鍵を下方から支持する鍵支持具が取り付けられている。各鍵支持具は、外周部のねじ部を介して、取付け孔に進退自在にねじ込まれることにより、筬の上方に突出した状態で設けられ、筬の下方から取付け孔を介して回転操作可能に構成されている。したがって、鍵支持具を、例えば鍵を回動自在に支持するバランスピンとして用いた場合には、鍵支持具を介して、鍵を筬に載置した状態のまま、鍵支持具を筬の下方から取付け孔を介して回転操作することによって、鍵支持具の高さを調整し、それにより、鍵盤高さを容易に調整することができる。また、鍵支持具を、例えば鍵の横振れを防止するとともに押鍵時に当接されるフロントピンとして用いた場合には、上記のバランスピンとして用いた場合と同様にして、鍵支持具の高さを調整し、それにより、鍵盤あがきを容易に調整することができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵支持装置において、鍵支持具は、ねじ部を有し、鍵を支持するための本体部と、この本体部に立設され、鍵の長さ方向に延びる横断面を有するとともに鍵に形成された孔に係合し、鍵を押鍵時に案内するとともに、本体部に相対的に回転操作可能な状態でかつ回転操作された位置に保持可能な状態で連結されたガイドピン部と、を有していることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、本体部に立設されたガイドピン部が、鍵の長さ方向に延びる横断面を有するとともに鍵に形成された孔に係合する。それにより、鍵を押鍵時に案内するので、例えば、鍵支持具をフロントピンとして用いた場合には、ガイドピン部の横断面が円形である場合に比べて、押鍵時の鍵の横振れをより確実に防止することができる。また、ガイドピン部は、本体部に相対的に回転操作可能な状態で連結されているので、鍵の係合する孔に対して回転不能であっても、本体部のみを回転させながら、すなわちガイドピン部を回転させることなく、鍵支持具の高さを容易に調整することができる。加えて、ガイドピン部は、本体部が回転操作された位置に保持可能な状態で、本体部に連結されているので、押鍵時の鍵の良好な案内を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による鍵支持装置を適用したグランドピアノの鍵盤装置を示している。同図に示すように、この鍵盤装置1は、棚板2上にスライド自在に設けられた筬3と、この筬3に載置した状態で支持された多数の鍵4(白鍵および黒鍵を各1つのみ図示)から成る鍵盤5と、鍵盤5の後部の上方に設けられたアクション(図示せず)などを備えている。
【0014】
図1に示すように、筬3は、スプルスなどの木材を井桁状に組み立てたものであり、左右方向に延びる筬前11、筬中12および筬後13や、これらを連結する前後方向に延びる複数の筬妻14および中束15などで構成されている。また、この筬3は、鍵盤5やアクションの保守や修理の際には、これらを載置した状態で前方にスライドされ、引き出せるようになっている。
【0015】
筬前11および筬中12にはそれぞれ、鍵4に対応して配置されたフロントピン取付け孔16(図2参照)およびバランスピン取付け孔(図示せず)が設けられている。そして、前者16および後者の取付け孔にはそれぞれ、フロントピン21(鍵支持具)およびバランスピン22(鍵支持具)が取り付けられている。なお、上記のフロントピン取付け孔16およびバランスピン取付け孔は、互いに同じに形成され、また上記フロントピン21およびバランスピン22は、バランスピン22の後述するガイドピン部25がフロントピン21のそれよりも長いこと以外は、互いに同様に構成されているので、以下の説明では、フロントピン21を中心に説明するものとする。
【0016】
図2に示すように、筬前11は、筬前本体11aと、その上に固定されたフロントレール11bとを有しており、これらを上下方向に貫通するように、前記フロントピン取付け孔16が鍵4に対応するように設けられている。
【0017】
図3(a)および(b)はそれぞれ、フロントピン21の側面図および底面図を示している。フロントピン21は、真鍮や鉄などの金属から成り、円柱状に形成されるとともに外周部にねじ部を有する本体部24と、この本体部24の上面から立設されたガイドピン部25とで一体に構成されている。本体部24の底面には、ドライバーなどの工具26(図4(a)参照)の先端部を挿入可能な工具挿入溝24aが形成されている。一方、ガイドピン部25は、所定長さを有し、横断面が円形に形成されている。
【0018】
このように構成されたフロントピン21は、図2に示すように、本体部24が筬前11のフロントピン取付け孔16に進退自在にねじ込まれている。また、このフロントピン21のガイドピン部25には、フェルトから成りかつ中心部に貫通孔23aを有するパンチングクロス23が、ガイドピン部25を貫通孔23aに通した状態で設けられている。上記パンチングクロス23がガイドピン部25に設けられるのは、バランスピン22も同様である。
【0019】
また、鍵盤5の各鍵4には、長さ方向の中央部に、上下方向に貫通したバランスピン孔4aが形成されるとともに、下面前端部に、下方に開口したフロントピン孔4bが形成されている。これらのバランスピン孔4aおよびフロントピン孔4bはいずれも、鍵4の長さ方向に延びる長孔状に形成されている。そして、鍵4は、そのバランスピン孔4aにバランスピン22のガイドピン部25が下方から挿通し、かつ、バランスピン22のパンチングクロス23に載った状態で、バランスピン22を支点として回動自在に支持されている。また、鍵4のフロントピン孔4bには、フロントピン21のガイドピン部25が下方から挿入されている。このフロントピン21により、押鍵時の鍵4の横振れが防止されるようになっており、離鍵状態では、鍵4がフロントピン21のパンチングクロス23から若干浮いた状態(図2(a)に示す状態)になる一方、押鍵状態では、鍵4がパンチングクロス23に上方から当接した状態(同図(b)に示す状態)になる。
【0020】
次に、以上のように構成された鍵盤装置1における鍵盤あがきおよび鍵盤高さの調整方法について説明する。まず、筬3を棚板2から手前に引き出す。具体的には、鍵盤あがきを調整する場合にはフロントピン取付け孔16が、鍵盤高さを調整する場合にはバランスピン取付け孔が、棚板2の前端よりも前方に位置するように、筬3を引き出す。その後、鍵盤あがきおよび鍵盤高さの調整を、それぞれ以下のように行う。
【0021】
鍵盤あがきの調整
筬3の引出し後、所定厚さ(例えば10mm)の小片から成るあがき定規(図示せず)を、調整すべき鍵4の上面前端部に載せ、図4(a)に示すように、鍵4を押し下げて、フロントピン21のパンチングクロス23に当接させる。次いで、あがき定規の上面と左右の隣接する鍵4、4の上面とを目視によって比較する。そして、あがき定規の上面の高さが左右の鍵4、4のそれと異なっているときには、筬前11のフロントピン取付け孔16の下方から、工具26を挿入し、フロントピン21を所定方向に回転させながら、その高さを調整する(同図(b)参照)。具体的には、目視によって、あがき定規の高さが左右の鍵4、4に揃うよう確認しながら、フロントピン21の高さを調整する。そして、他の鍵4についても同様にして調整することにより、鍵盤5のすべての鍵4の鍵盤あがきが均一に調整される。
【0022】
鍵盤高さの調整
筬3の引出し後、所定長さを有する長尺のならし定規を、複数の鍵4にわたるように、それらの前端部に載せる。次いで、ならし定規を軽く押し下げたときに動く鍵4が無いか否か、およびならし定規との間に隙間のある鍵4が無いか否かを目視によって確認する。前者の鍵4は鍵盤高さが高く、後者の鍵4は鍵盤高さが低いと考えられる。したがって、それらの鍵4に対しては、筬中12のバランスピン取付け孔の下方から、工具26を挿入し、バランスピン22を所定方向に回転させながら、その高さを調整する。具体的には、目視によって、鍵4がならし定規との間に隙間無く揃うよう確認しながら、バランスピン22の高さを調整する。そして、他の鍵4についても同様にして調整することにより、鍵盤5のすべての鍵4の鍵盤高さが均一に調整される。
【0023】
以上のように、本実施形態によれば、筬3の下方から、フロントピン取付け孔16を介して、フロントピン21を回転操作し、その高さを調整することができるので、従来と異なり、鍵4を筬3に載置した状態のまま、すなわち鍵4をフロントピン21およびバランスピン22から取り外すことなく、鍵盤あがきを容易に調整することができる。また、同様に、筬3の下方から、バランスピン取付け孔を介して、バランスピン22を回転操作し、その高さを調整することができるので、鍵盤高さも容易に調整することができる。
【0024】
図5は、フロントピンの変形例を分解して示している。このフロントピン31は、上記フロントピン21に対し、ガイドピン部33の横断面が長円状に形成される点、およびガイドピン部33が本体部32に相対的に回転操作可能な状態でかつ回転操作された位置に保持可能な状態に連結されている点が異なっている。具体的には、本体部32は、外周面にねじ部を有するとともに、上面中心部に、上方に開口したねじ穴32aが設けられている。一方、ガイドピン部33は、横断面が長円状に形成されるとともに、本体部32の上記ねじ穴32aに螺合する雄ねじを有する連結凸部33aが下面中央部に突設されている。なお、鍵4の長孔状のフロントピン孔4bは、その長径がガイドピン部33の横断面のそれよりも長く、短径がガイドピン部33の横断面のそれとほぼ同じに形成されている。
【0025】
以上のように構成されたフロントピン31により、ガイドピン部33の横断面が円形である場合に比べて、押鍵時の鍵4の横振れをより確実に防止することができる。また、鍵盤あがきを調整する際には、本体部32のみを回転させながら、フロントピン31の高さを調整することができ、それにより、鍵盤あがきを容易に調整することができる。
【0026】
なお、上記フロントピン31では、本体部32にねじ穴32aを形成する一方、ガイドピン部33の連結凸部33aに雄ねじを形成したが、これらのねじを省略し、本体部32およびガイドピン部33にそれぞれに、互いにしっかりと嵌合する凹部および凸部を形成し、これらによって、本体部32とガイドピン部33と連結するようにしてもよい。
【0027】
また、上記実施形態は、本発明の鍵支持装置をグランドピアノの鍵盤装置に適用した例であるが、アップライトピアノや電子ピアノにも適用できることはもちろんである。また、実施形態で示した筬3やフロントピン21、バランスピン22の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態による鍵支持装置を適用したグランドピアノの鍵盤装置を示す斜視図である。
【図2】図1の鍵盤装置におけるフロントピンおよびその周囲を示す図であり、(a)離鍵状態、(b)押鍵状態を示す。
【図3】フロントピンを拡大して示す図であり、(a)側面図、(b)底面図である。
【図4】鍵盤あがきの調整作業を説明するための図であり、(a)調整前の状態、(b)調整後の状態を示す。
【図5】フロントピンの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 鍵盤装置
2 棚板
3 筬
4 鍵
4a バランスピン孔
4b フロントピン孔
5 鍵盤
16 フロントピン取付け孔
21 フロントピン(鍵支持具)
22 バランスピン(鍵支持具)
23 パンチングクロス
24 本体部
25 ガイドピン部
31 フロントピン(鍵支持具)
32 本体部
33 ガイドピン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の鍵を支持する鍵盤楽器の鍵支持装置であって、
前記複数の鍵に対応して配置されるとともに上下方向に貫通する複数の取付け孔を形成した筬と、
前記複数の取付け孔にそれぞれ取り付けられ、前記複数の鍵をそれぞれ下方から支持するための複数の鍵支持具と、を備え、
当該複数の鍵支持具の各々は、外周部にねじ部を有し、当該ねじ部を介して前記複数の取付け孔の各々に進退自在にねじ込まれることにより、前記筬の上方に突出した状態で設けられるとともに、当該筬の下方から前記取付け孔を介して回転操作可能に構成されていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵支持装置。
【請求項2】
前記鍵支持具は、
前記ねじ部を有し、前記鍵を支持するための本体部と、
この本体部に立設され、前記鍵の長さ方向に延びる横断面を有するとともに当該鍵に形成された孔に係合し、当該鍵を押鍵時に案内するとともに、前記本体部に相対的に回転操作可能な状態でかつ回転操作された位置に保持可能な状態で連結されたガイドピン部と、
を有していることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−279151(P2007−279151A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−102231(P2006−102231)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)