説明

長尺シャフト内面加工装置

【課題】ロングシャフトの内面を加工することにおいて、加工できないデッドスペースを小さくする。
【解決手段】加工ヘッド20は、長尺シャフト1の下穴2に軸方向に挿入可能であり、かつ、下穴2内で軸方向に移動可能である。加工ヘッド20は、半径方向に移動可能な内面加工用の刃物29と、長尺シャフト1の内面2aに取り付け可能な内面チャック24とを有する。長尺シャフト支持装置10は、鉛直に配置した長尺シャフト1を固定し、内面チャック24は、軸方向に関して1箇所のみに設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェットエンジンのタービンとファン又はコンプレッサを連結するロングシャフトのような長尺シャフトの内面を加工する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、本発明が対象とするロングシャフトの模式図である。このロングシャフト1は、バランス調整済みであり、軸線に対して内面2a(下穴2)が真円かつ同心に加工されており、この下穴2に倣って正確に中ぐり加工を行う必要がある。
【0003】
従来において、ロングシャフト1の内面加工を次のように行っていた。刃物を支持した加工ヘッドを、下穴2内に挿入させ、加工ヘッドに設けた内面チャックをロングシャフト1の内面2aに取り付ける。この状態で、刃物を回転駆動することで、ロングシャフト1の内面2aに倣いながら内面2aを加工することができる。このような長尺シャフト内面加工装置は、下記の特許文献1に記載されている。
【0004】
内面チャックは、ロングシャフトの軸方向における2箇所に設けられているので、内面チャックにより、刃物の回転中心を下穴2の中心に一致させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−241249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、内面チャックを、軸方向における2箇所に設けているので、その分、加工ヘッドが大型化する。その結果、ロングシャフトの内面を加工できないデッドスペースが大きくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ロングシャフトの内面を加工することにおいて、加工できないデッドスペースを小さくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明によると、軸方向に貫通する下穴を有する長尺シャフトの内面を前記下穴に倣って切削加工する長尺シャフト内面加工装置であって、
前記長尺シャフトを固定する長尺シャフト支持装置と、
前記長尺シャフトの下穴に軸方向に挿入可能であり、かつ、前記下穴内で軸方向に移動可能であり、半径方向に移動可能な内面加工用の刃物と、前記内面に取り付け可能な内面チャックとを有する加工ヘッドと、
前記長尺シャフトの一端から下穴を通して加工ヘッドに連結され、加工ヘッドを軸方向に移動させるヘッド支持装置と、
前記長尺シャフトの他端から下穴を通して加工ヘッドに連結され、前記刃物を軸線まわりに回転駆動する刃物駆動装置と、を備え、
前記長尺シャフト支持装置は、鉛直に配置した前記長尺シャフトを固定し、前記内面チャックは、軸方向に関して1箇所のみに設けられている、ことを特徴とする長尺シャフト内面加工装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
上述した本発明によると、前記長尺シャフト支持装置は、鉛直に配置した前記長尺シャフトを固定するので、内面チャックを軸方向に関して1箇所のみに設けるだけでも、長尺シャフトの撓みが防止される。このように、内面チャックを、軸方向に関して1箇所のみに設けるので、その分、加工ヘッドを小型化できる。その結果、加工できないデッドスペースを小さくすることができる(例えば、デッドスペースは、従来では300mm程度であったが、本発明では80mm程度となる)。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明が対象とするロングシャフトの模式図である。
【図2】本発明の実施形態による長尺シャフト内面加工装置の全体構成図である。
【図3】図2の加工ヘッドの拡大断面図である。
【図4】軸方向移動部材とツール台の斜視図である。
【図5】本発明の長尺シャフト内面加工装置の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0012】
本発明の長尺シャフト内面加工装置は、図1に示したように軸方向に貫通し軸線に対して線対称の下穴2を有する細長い長尺シャフト1の内面を下穴2に倣って内面加工する内面加工装置である。
【0013】
図2は、本発明の実施形態による長尺シャフト内面加工装置の全体構成図である。この図に示すように、本発明の長尺シャフト内面加工装置は、長尺シャフト支持装置10、加工ヘッド20、ヘッド支持装置30および刃物駆動装置40を備える。
【0014】
長尺シャフト支持装置10は、鉛直方向に延びるメインフレーム11、メインフレーム11の側面に沿って移動可能に設けられ長尺シャフト1の両端部を同心に把持する1対のチャック装置12、13、及びメインフレーム11の側面に沿って間隔をおいて配置され長尺シャフト1を支持する複数の支持金具14からなる。このように構成された長尺シャフト支持装置10により、長尺シャフト1を撓まないように固定できる。
【0015】
チャック装置12、13は、好ましくは、4爪スクロールチャック、または、5つ以上の爪からなるスクロールチャックである。なお、チャック装置12、13は、3爪スクロールチャックであってもよい。
【0016】
長尺シャフト支持装置10は、鉛直に配置した長尺シャフト1を固定する。図2の例では、メインフレーム11は、鉛直方向に延びる壁面51に沿って当該壁面51に取り付けられており、これにより、複数の支持金具14は、鉛直に配置した長尺シャフト1を支持する。
【0017】
このように、長尺シャフト1を鉛直に配置するので、図2に示す後述のメインロッド支持部41(ベアリング)を省略することもできる。
【0018】
加工ヘッド20は、長尺シャフト1の下穴2の少なくとも一方から軸方向に挿入可能な寸法を有する。また加工ヘッド20は、刃物ヘッド22と内面倣いヘッド21とを有する。
刃物ヘッド22は、半径方向に移動可能な内面加工用の刃物29を有し軸心まわりに回転可能に構成されている。
内面倣いヘッド21は、刃物ヘッド22を回転可能に支持するとともに、長尺シャフト1内で刃物ヘッド22を軸方向に移動可能に支持する。
加工ヘッド20の詳細な構造に関しては、後述する。
【0019】
ヘッド支持装置30は、ボーリングバー32と、バー移動装置34と、液圧供給装置36とを備える。
【0020】
ボーリングバー32は、中空円筒形の細長い部材であり、一端(図で下端)が加工ヘッド20(内面倣いヘッド21)に連結され軸方向に鉛直に延びる。このボーリングバー32は、軸方向に延びる第1中空穴32aと第2中空穴32b(図3参照)を有する。
【0021】
バー移動装置34は、ボーリングバー32の後端部(図で上端部)を回転不能に把持する移動部材34aと、移動部材34aと螺合してこれを軸方向に移動させるスクリューネジ34bと、スクリューネジ34bを軸線を中心に回転駆動する回転駆動装置34c(例えば減速器付きモータ)とを有し、回転駆動装置34cによりスクリューネジ34bとボーリングバー32を介して加工ヘッド20を軸方向に移動させるようになっている。
【0022】
なお、バー移動装置34において、移動部材34a、スクリューネジ34b及び回転駆動装置34cを有する構成に代えて、ボーリングバー32を軸方向に移動できるその他の構成を採用してもよい。例えば、ラックアンドピニオン機構、ベルト機構あるいはチェーン機構などを回転モータで駆動してボーリングバー32を軸方向に移動させる構成や、リニアモータによりボーリングバー32を直接、軸方向に移動させる構成を採用してもよい。
【0023】
上述した構成のバー移動装置34により、長尺シャフト1の一端から下穴2を通してボーリングバー32の一端(下端)を加工ヘッド20に連結し、ボーリングバー32の移動により加工ヘッド20を軸方向に移動させることができる。
【0024】
液圧供給装置36は、液圧ユニット36aとボーリングバー32の末端(図で上端)に連結された液圧ホース36bからなり、ボーリングバー32の中空穴32a(図3参照)を通して加工ヘッド20を作動させる液圧を付与するための液体(作動液)を供給するようになっている。
【0025】
刃物駆動装置40は、メインロッド42と、刃物駆動ロッド44と、回転駆動装置46と、軸移動装置48とを有する。
【0026】
メインロッド42は、中空円筒形の細長い部材であり、一端(図で下端)が加工ヘッド20(刃物ヘッド22)に連結され軸方向に鉛直に延びる。
刃物駆動ロッド44は、メインロッド42の中空穴を通して軸方向に延び、加工ヘッド20の後述する軸方向移動部材28(図3参照)に相対回転不可能に連結されている。
【0027】
回転駆動装置46は、メインフレーム11の上面に沿って鉛直に移動可能に設けられた鉛直移動台46aと、鉛直移動台46a上に設置された回転駆動チャック46bとを有する。鉛直移動台46aは、図示しない鉛直レールとこれに案内されたガイドを有し、低抵抗で鉛直に移動するようになっている。また、回転駆動チャック46bは、メインロッド42の軸端(図で下端)を把持するチャック装置と、チャック装置を軸線まわりに回転駆動するチャック回転駆動機構からなる。
【0028】
上述した構成により、刃物駆動装置40により、長尺シャフト1の他端(図で下端)から下穴2を通して加工ヘッド20に連結されたメインロッド42を軸線まわりに回転駆動するとともに、加工ヘッド20の移動に追従して鉛直移動台46aを軸方向に移動させることができる。
【0029】
軸移動装置48は、鉛直移動台46aの上に設置された直動アクチュエータであり、回転駆動装置46と共に軸方向に移動し、刃物駆動ロッド44をメインロッド42に対して相対的に軸移動させるようになっている。また、軸移動装置48は、刃物駆動ロッド44を回転可能に支持している。このため、刃物駆動ロッド44は、後述する軸方向移動部材28とともに回転できるようになっている。
【0030】
図2の構成例において、刃物駆動装置40はさらに、メインロッド支持部41と中間支持部43とを有する。
メインロッド支持部41は、長尺シャフト支持装置10と回転駆動装置46の間の位置であって長尺シャフト支持装置10寄りの位置に設置されメインロッド42を回転可能に支持する。
中間支持部43は、メインロッド支持部41と回転駆動装置46の間の位置に軸方向に移動自在に設置され、メインロッド42を回転可能に支持する。また図示例では、中間支持部43は、回転駆動装置46と索体45で連結されている。索体45としては、紐やワイヤやロープやチェーンなどを適用することができる。
【0031】
本実施形態において、長尺シャフト内面加工装置10は、さらに、ボーリングバー32の第2中空穴32b(図3参照)を介して、内面倣いヘッド21に切削液を供給する切削液供給装置18を備える。切削液供給装置18は、切削液タンクやポンプなどからなる切削液供給源18aと、切削液供給源18aからの切削液をボーリングバー32まで導く切削液供給ホース18bとを有する。内面倣いヘッド21には後述する切削液供給路23b(図3参照)が形成されており、切削液供給路23bにより切削液が切削箇所近傍まで導かれるようになっている。
【0032】
図3は、図2の加工ヘッド20の拡大断面図である。
この例において、内面倣いヘッド21は、円筒形のメイン本体23と、メイン本体23内に設けられた内面チャック24と、メイン本体23内に設けられたピストン25を有する。
円筒形のメイン本体23は、長尺シャフト1の下穴2に軸方向に挿入可能な直径を有する。
【0033】
内面チャック24は、軸方向に関して1箇所のみに設けられている。内面チャック24は、軸方向に転動可能な回転ロータ24aと、メイン本体23内に半径方向に移動可能に設けられ回転ロータ24aを半径方向に進退移動させるガイド部材24cとの組を、周方向に3組以上有している。図3の構成例では、内面チャック24において回転ロータ24aとガイド部材24cの組が120度間隔で3組配置されている。各ガイド部材24cは、軸線に対し傾斜したテーパ面24bを有している。
【0034】
ピストン25は、メイン本体23内において、軸方向に往復移動可能に設けられている。
また、ピストン25は、その軸方向一端に各ガイド部材24cのテーパ面24bと同一の傾斜をもつテーパ面25aを有する。テーパ面24b、25aは平面でよい。
【0035】
また、メイン本体23は、ボーリングバー32に形成された中空穴32aから1対のピストン25の間に液圧を付与するための液体(作動液)を供給する液圧流路23aを有する。
【0036】
上述した構成により、内面倣いヘッド21に液圧供給装置36から供給される液体の圧力により内面チャック24を放射状に拡径して、回転ロータ24aを内面2aに押しつけ、かつ回転ロータ24aにより内面倣いヘッド21を軸方向に移動可能に支持することができる。このように、内面チャック24を放射状に拡径して内面2aに取り付ける。この状態において、内面倣いヘッド21と長尺シャフト1とは互いに相対回転しないようになっているが、内面倣いヘッド21は、長尺シャフト1に対しその軸線方向に移動可能となっている。
【0037】
また、下穴2がテーパ穴である場合でも、内面チャック24を、放射状に拡径して内面2aに取り付けることができる。
【0038】
図3の構成例において、内面倣いヘッド21(メイン本体23)は、さらに、切削液供給装置18から供給される切削液を切削箇所近傍まで導く切削液流路23bを有する。切削液流路23bの切削液流出口23cは、切削液が刃物ヘッド22側に流出するように形成されている。この構成により、切削液を刃物29に供給することができる。
【0039】
また、切削液流出口23cは、加工方向の上流側に向かって切削液が流出するように形成されている。図示例では、加工方向は上方向、つまり加工ヘッド20は上方向に進むので、切削液は下方に流出するようになっている。
この構成により、内面チャック24側への切屑の流れが防止されるので、内面チャック24と下穴2の内面2aとの間に切屑が入り込むことよる軸心ずれを未然に防止できる。
【0040】
また、図示例では、切削液流出口23cは内面倣いヘッド21の下部に設けられている。この構成により、切削液の流れが形成されやすくなるので、切削液の流れによって切屑を効果的に排除できる。
【0041】
刃物ヘッド22は、中空円筒形のサブ本体26と、先端に刃物29が取り付けられたツール台27と、サブ本体26内に設けられた軸方向移動部材28を有する。
サブ本体26は、軸受26aを介して、内面倣いヘッド21に軸線まわりに回転可能に連結されている。
ツール台27は、サブ本体26内において半径方向に移動可能に案内され、軸線に対し傾斜した傾斜歯27aを有する。
【0042】
軸方向移動部材28は、ツール台27の傾斜歯27aと歯合する傾斜歯28aを有している。また、軸方向移動部材28は、刃物駆動ロッド44と同芯で互いに相対回転不可能な状態で連結されており、刃物駆動ロッド44とともに軸方向に移動しかつ軸心を中心に回転する。
【0043】
図4は、ツール台27と軸方向移動部材28の斜視図である。このように、軸方向移動部材28は半円部28−1を有しており、この半円部28−1の平面側の面に傾斜歯28aが形成されている。また、ツール台27において、軸方向移動部材28の傾斜歯28aと対面する面に、上述した傾斜歯27aが形成されている。
【0044】
上述した構成により、刃物ヘッド22を、内面倣いヘッド21にその軸線まわりに回転可能に支持できる。また、刃物駆動ロッド44を軸移動装置48で軸方向に移動させることで刃物駆動ロッド44に連結された軸方向移動部材28を軸方向に移動させ、この軸方向移動を傾斜歯27aと傾斜歯28aを介してツール台27の半径方向移動に変換することにより刃物29を半径方向に移動させることができる。
【0045】
次に、図5を参照し、第1実施形態に係る長尺シャフト内面加工装置の動作について説明する。
図5において、(A)は図1の長尺シャフト1の反フランジ側、(B)はフランジ側の内面加工状態を示している。
【0046】
図5(A)において、図1の長尺シャフト1の下端側(反フランジ側)の最小径の下穴2bに、サブ本体22側を向けて加工ヘッド20を挿入する。
次に、ボーリングバー32の第1中空穴32aと内面倣いヘッド21の液圧流路23aを通してピストン25に液体(作動液)を供給しピストン25を移動させることで、内面チャック24を放射状に拡径する。これにより、内面チャック24が内面2aに取り付けられ、内面チャック24によって下穴2内で内面倣いヘッド21及び刃物ヘッド22を軸方向に移動可能に支持する。
【0047】
内面チャック24を内面2aに取り付けたら、刃物駆動ロッド44を軸方向に駆動することで、軸方向移動部材28及びツール台27を介して刃物29を半径方向外方に移動させ、所定の切り込み量となる位置に刃物29を突出させる。
【0048】
次に、メインロッド42により刃物ヘッド22を長尺シャフト1の外部から軸線まわりに回転駆動するとともに、バー移動装置34(図2を参照)により長尺シャフト1の外部からボーリングバー32を介して内面倣いヘッド21を軸方向(上方向)に移動させることにより、長尺シャフト1を内面2aに倣って切削加工する。
上述した加工手順により、長尺シャフト1における最小径の下穴2b近傍からフランジ側まで、本発明の装置を用いて切削加工することができる。
【0049】
次に、図5(B)において、長尺シャフト1の軸方向を反転させて、図1の長尺シャフト1のフランジ側の下穴に、サブ本体22側を向けて加工ヘッド20を挿入し、同様に切削加工する。これにより、長尺シャフト1のフランジ近傍から最小径の下穴2b側まで、本発明の装置を用いて切削加工する。
このように、加工ヘッド20に対して長尺シャフト1の軸方向を反転させて、下穴2に倣って内面加工することにより、加工不可範囲を最小にできる。
【0050】
なお、長尺シャフト1の軸方向を容易に反転できるように、加工ヘッド20の両端部は、ボーリングバー32、メインロッド42および刃物駆動ロッド44とボルト等で容易に着脱できるようになっている。
【0051】
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0052】
1 長尺シャフト、2 下穴、10 長尺シャフト支持装置、11 メインフレーム、
12、13 チャック装置、20 加工ヘッド、21 内面倣いヘッド、22 刃物ヘッド、23 メイン本体、23a 液圧流路、23b 切削液流路、24 内面チャック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に貫通する下穴を有する長尺シャフトの内面を前記下穴に倣って切削加工する長尺シャフト内面加工装置であって、
前記長尺シャフトを固定する長尺シャフト支持装置と、
前記長尺シャフトの下穴に軸方向に挿入可能であり、かつ、前記下穴内で軸方向に移動可能であり、半径方向に移動可能な内面加工用の刃物と、前記内面に取り付け可能な内面チャックとを有する加工ヘッドと、
前記長尺シャフトの一端から下穴を通して加工ヘッドに連結され、加工ヘッドを軸方向に移動させるヘッド支持装置と、
前記長尺シャフトの他端から下穴を通して加工ヘッドに連結され、前記刃物を軸線まわりに回転駆動する刃物駆動装置と、を備え、
前記長尺シャフト支持装置は、鉛直に配置した前記長尺シャフトを固定し、前記内面チャックは、軸方向に関して1箇所のみに設けられている、ことを特徴とする長尺シャフト内面加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−20384(P2012−20384A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161277(P2010−161277)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】