説明

長手方向スライドを有するギアボックスを有する土壌作業機械

【課題】装置の位置がトラクタの軌道に関して追加の部品を使わずに、容易に且つ迅速に最適化することができる農業用の土壌作業機械を提供する。
【解決手段】土壌作業機械は、ビーム7が少なくとも1つの装置17を受けるに適した少なくとも一つの長手方向スライド18を有しており、長手方向スライド18は、少なくともビーム7の側部11の一部にわたって延在しており、且つ少なくとも一つの溝20、24を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に言うならば、農業機械の技術分野に係わり、具体的に言うならば、土壌に対して作業する農業機械に関する。本発明は、作業時の前進方向を横切る方向にあるギアボックスを具備しており、当該ギアボックスが、実質的に垂直な軸を中心して回転することが可能なロータに取り付けられている作業工具を支えており、更に、当該ギアボックスがビームを有している、農業作業機械に係るものである。
【背景技術】
【0002】
ギアボックスを有するこの種の土壌作業機械において、作業工具を有するロータは、DE 10 2008 039 998から知られている。この農業機械は、ロータリハローであり、そのギアボックスは、作業時の前進方向を横切る方向に延在している。作業工具を支持しているロータは、軸受によってギアボックスに回転可能に取り付けられている。ロータの駆動は、締め付けボルトによって組立てられたビームとカバーとによって形成されているギアボックス内に収容されている駆動部材によってなされる。この農業機械に前部には、ガードおよびトラックエリミネータが設けられている。
【0003】
そのトラックエリミネータは、ビームの上部と、ビームの下部に取り付けられたガードとの間に載っている。トラックエリミネータの作業が効率的であるようにするために、それはギアボックスとガードとの間にサポートによって保持されている。そのサポートは、ガードと、ギアボックスの上部とにねじ止めされている。ギアボックスに対するトラックエリミネータの横方向位置は、カバーがビームに固定できるようにしている孔によって変更することができる。横向調整は、大きいピッチで、ボルトを完全に取外して始めて可能である。より細かい調整は、ギアボックスの上部とサポートとの間に配置される中板によって得られる。この中板は、ピッチを狭めて設けられた孔を備えている。ガードの板も、更に狭いピッチで設けられた様々な孔を備えている。
【0004】
他の既知の農業機械では、トラックエリミネータは、横方向管によってギアボックスに取り付けられている。この横方向管は、サポートによってギアボックスに固定されている。トラックエリミネータは、それぞれの横方向管にフランジによって取り付けられており、その横方向管は、ギアボックスの上に延在している。そのフランジによって、特定の横方向管上でのトラックエリミネータの横方向位置のより正確に最適化することができる。他方、この種類の固定も、特定の部品、特に、横方向管およびサポートを必要とする。ギアボックスの上部に固定されているサポートは、土が蓄積する領域を生成する。したがって、ギアボックスに蓄積される土は、手動の洗浄動作を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE 10 2008 039 998
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した欠点を解決することである。特に、本発明は、装置の位置がトラクタの軌道に関して追加の部品を使わずに、容易に且つ迅速に最適化することができる農業用の土壌作業機械を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的のための、本発明の重要な特徴は、ビームが少なくとも1つの装置を受けるようになされた長手方向スライドを有し、その長手方向スライドが、少なくともビームの側部の一部分上に延在しており、また、少なくとも一つの溝を有していることである。これらの特徴のために、少なくとも1つの装置は、ビームに直接に取り付けることができ、追加の部品の使用をもはや必要としない。長手方向スライドにより、少なくとも1つの装置の横方向位置は、最適化できる、すなわちスライドに沿ったどの位置にも、迅速に且つ連続的に、制限なしで位置付けることができる。さらに、スライドもビームに曲げ剛性を持たせている。
【0008】
本発明の他の特徴および利点は、本発明の非限定的な実施例を示す添付図面を参照した以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のビームを有する農業用の土壌作業機械を示す側面図。
【図2】図1の農業用の土壌作業機械の部品を示す斜視図。
【図3】図1の農業用の土壌作業機械の部品を示す下から見た斜視図。
【図4】本発明のビームを有するギアボックスの拡大側面図。
【図5】本発明の他の実施例のビームを有するギアボックスの側面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示すように、
本発明による農業用の土壌作業機械(1)は、作業のための前進の方向(F)に対して横断方向に延びているギアボックス(2)を具備している。そのギアボックス(2)は、ロータ(4)に取り付けられている作業工具(3)を支持している。そのロータ(4)それぞれの実質的に垂直な軸(5)の周りで回転できる。作業工具(3)は、作業部品および連結部品によって構成されている。好ましくは、作業部品および連結部品は、実質的に垂直な方向に従って延在しており、全体に湾曲した形状をなしている。
【0011】
駆動構成要素(6)はギアボックス(2)内に配置されており、そのギアボックス(2)は、例えばトラクタ(図示せず)のパワー取り出し部から回転運動をロータ(4)に伝達する機能を有する。各ロータ(4)は、作業時、それぞれの実質的に垂直な軸(5)に従って向けられている。ギアボックス(2)は、例えばボルトのような固定手段(9)によって組立てられているビーム(7)とカバー(8)とを有する。ビーム(7)の部分は、ベース(10)と、ベース(10)の両側の側部(11)と、端部(12)とを有している。各側部(11)は、端部(12)で終端している。ベース(10)および端部(12)は実質的に水平に延びており、そして、側部(11)は全体的に垂直に延びている。側部(11)は、ベース(10)と端部(12)との間に延在している。端部(12)は、カバー(8)を受けて支持するためのものである。
【0012】
ギアボックス(2)は、駆動構成要素(6)の潤滑を確保にするために潤滑材を含んでいる。従って、ギアボックス(2)は、水およびダストの侵入を防止し、潤滑材の漏失を防止するために液密・気密でなければならない。ギアボックス(2)の液密・気密を確保にするために、シーリング手段(13)がビーム(7)とカバー(8)との間に設けられている。ビーム(7)は更に、各横方向端を閉じるための板を有する。これらの板は、図1から図4には図示されていない。
【0013】
図示されている土壌作業機械(1)は、シード・ベッドを準備するためのロータリハローである。移動することが可能であるために、土壌作業機械は、トラクタに対する3点式連結装置(15)を備えているフレーム(14)を具備している。機械の背後に、例えば作業工具の作業深さを制御するためのローラのような基準部材(16)が設けられる。そのローラは、土壌を押し且つ細かくする機能を有する。ローラは、アームによってフレーム(14)に接続している。ロータリハローは、トラックエリミネータ(17)のような装置でギアボックス(2)の全部に設けられる。トラックエリミネータ(17)は、トラクタのホイールの尾部で土壌を崩す機能を有する。トラックエリミネータ(17)の横方向位置は、最適化することができる。
【0014】
本発明の重要な特徴によれば、ビーム(7)は、少なくとも1つの装置(17、23)を受けるに適している少なくとも一つの長手方向スライド(18)を有しており、この長手方向スライド(18)は、少なくともビーム(7)の側部(11)の一部分上に延在しており、また、少なくとも1つの溝(20)を有している。この長手方向スライド(18)により、1つの装置は、固定装置(19)によって、側部(11)に直接に取り付けられている。長手方向スライド(18)は、一方で、1つの装置を固定し、他方で、並進運動を案内する。
【0015】
このように、ギアボックス(2)の上部には、特に、カバー(8)には、ギアボックス(2)上への土の蓄積を引き起こす固定要素がない。ビーム(7)およびスライド(18)は、作業中、前進方向(F)に対して横断方向に延在する。ビーム(7)またはギアボックス(2)の長さは、機械(1)の作業幅に実質的に対応する。長手方向スライド(18)により、ビーム(7)の曲げ剛性が改善される。かかる長手方向スライド(18)により、ビーム(7)の重さを増やすことなくビーム(7)の曲げ慣性を増大することができ、ビーム(7)の厚さを薄くできる。
【0016】
図2は、機械の一部を示す透視図である。長手方向スライド(18)は、ビーム(7)の長さの少なくとも一部にわたって延在している。長手方向スライド(18)がビーム(7)の全長にわたって延在している場合には、トラクタおよび/または機械(1)に対する1つの装置の横方向位置を、連続的に且つ制約なしに正確に最適化することが可能である。この図において、ロータリハローには、トラックエリミネータ(17)のような1つの装置がギアボックス(2)の前部に設けられる。
【0017】
トラックエリミネータ(17)の横方向位置がトラクタの軌道およびそのタイヤの幅に関して調整することができるように、このトラックエリミネータ(17)はスライド(18)に取り付けられる。普通、トラクタ(図示せず)の各後輪の後にトラックエリミネータ(17)を配置して、トラックエリミネータ(17)をタイヤの中心に実質的に位置付ける。トラックエリミネータ(17)は、トラクタの車によって付けられた車の跡を減らす。従って、トラックエリミネータ(17)は、固定装置(19)によって適切な位置に保持される。トラクタが二重輪を備えるときに、ロータリハローは4つのトラックエリミネータ(17)を備えている。スライド(18)上に取り付けることにより、各トラックエリミネータ(17)は制約なしに連続的に滑動させることによって動かすことができ、その結果、その作業が効率的である。固定装置(19)が移動するために(完全に解体することなく)簡単に緩められるならば、位置の適正化が迅速である。
【0018】
1つの装置の保持更にはスライドを改良するために、長手方向スライド(18)は、少なくとも一つの溝(20)を有する。溝(20)は、スライド(18)の少なくとも一部分、好ましくは全長にわたって存在する。溝(20)の大きさは、1つの装置の固定装置(19)が受けられて固定することができるようなものである。操作を容易にするために、スライド(18)は固定装置(19)が載る上向きの溝(20)を有する。
【0019】
図4を参照するならば、ビーム(7)の側部(11)は、垂直線に関して傾斜部分(21)を有する。作業工具(3)の回転によって持ち上げられた土が地面の方へ押し戻されるように、この傾斜部分(21)の向きは決められる。傾斜部分(21)は、ビーム(7)の下に、地面の流れを促進することを目的とする。傾斜部分(21)は、ビーム(7)の前部に延在している。傾斜部分(21)は、傾斜部分(21)の下側部分がその上側部分より中央垂直面に近いように、向きが決められている。
【0020】
傾斜部分(21)は、1つの装置の固定装置(19)のための案内面を形成している。傾斜部分(21)は、スライド(18)の一部を形成している。
長手方向スライド(18)も、折り曲がり部分(22)を有する。折り曲がり部分(22)は、溝(20)と傾斜部分(21)とを切り離す。折り曲がり部分(22)により、傾斜部分(21)に対して溝(20)の方向の変更が可能である。ビーム(7)を製造する方法によれば、この折り曲がり部分(22)は多かれ少なかれ閉じる、そして、その半径は多かれ少なかれ小さい。図4の実施例において、ビーム(7)の側部(11)は、全体的に垂直に延在している。ビーム(7)の側部(11)は、上から下まで、実質的に垂直の部分、溝(20)、折り曲がり部分(22)および傾斜部分(21)を有する。
【0021】
好ましくは、ビーム(7)の部分は、長手方向スライド(18)を一体化している。ビーム(7)は、冷間での成形動作で作られる。したがって、溝(20)、折り曲がり部分(22)および傾斜部分(21)を有する長手方向スライド(18)は、冷間での成形動作で作られる。冷間成形は、シート状又はコイル状の薄板から一定の断面形状の製品を得ることができる連続成形工程である。所望の角度および形が得られるまで、ストリップは連続した変形を受ける。
【0022】
曲げと比較される成形の利点は、最初の厚さが変わることなく形が得られることである。冷間成形により、折り曲がり部分(22)は実際には閉じる、そして、その角は小さい。実際の閉じた折り曲がり部分は、30度未満の角度である。曲げでは、この種の結果を得ることは技術的にできない。
【0023】
ロータリハローの作業品質を改良するために、相補型の装置が、作業工具(3)及び基準部材(16)に付属させることができる。図1に示される機械(1)は、上述したトラックエリミネータ(17)と、ビーム(7)の背後に取り付けた地均しボード(23)とを具備している。後部の地均しボード(23)は、土くれが逃げるために十分に減じているまで、作業工具(3)の範囲内に土くれを保持する。この地均しボード(23)は、また、ビーム(7)の前部に取り付けることもできる。その場合、地均しボードは、大きい土くれを壊して、作業工具(3)の前で、土を平らにする機能を有する。前部の地均しボードは、作業ツール(3)によって放出された土くれを砕き崩す。
【0024】
農業用の土壌作業機械(1)は更に、フレーム(14)の両側に前部ガードが設けられている。前部ガードは、それぞれの垂直軸(5)の周りで回転駆動されている作業工具(3)への接近を防止する。前部ガードは、図示していない。ロータリハローには更に、石がビーム(7)と工具キャリアとの間に引っ掛かるのを防止することによってビーム(7)のベース(10)を保護する役割を有する石保護シールド(図示せず)を備えていることができる。各々の装置(17、23)は、ビーム(7)の側部(11)の長手方向スライド(18)に取り付けられるようになされている。
【0025】
図1から図4の実施例において、ビーム(7)は、側部(11)の各々に長手方向スライド(18)を有する。作業中の前進の方向(F)から見て、前部装置が前側スライドに取り付けられ、後部装置が後側スライドに取り付けられる。石保護シールドそれ自体は、前側スライド及び後側スライドに、特にそれぞれの上の溝(20)によって保持される。効果的には、ビーム(7)の断面は、ロータ(4)の垂直軸(5)を通る中央垂直面に関して対称である。好ましくは、2つの側部(11)の傾斜部分(21)は、上方が開放したV字を形成している。効果的には、対称ビームの断面が、逆さにしたΩのような形状である。
【0026】
図によれば、ビーム(7)への装置(17、23)の取付けは、固定装置(19)でスライド(18)をしっかり把持することによって達成される。スライド(18)も、下側の折り曲がり部分(25)を有する下の溝(24)を有する。したがって、固定装置(19)は、上の溝(20)と下の溝(24)とに収容される。下側の溝(24)の位置は、その中心が傾斜部分(21)に平行で上の溝(20)の中心を通る直線上に位置するように配置されている。下の溝(24)は、上の溝(20)の下に延在している。図1から図4の実施例において、ロータ(4)を支えている軸受(26)は、ビーム(7)の下に、特に、ベース(10)に固定されている。効果的には、下の溝(24)は、軸受(26)内に配置される。スライド(18)の横断面がΩのような形状であり、スライド(18)のベースが傾斜部分(21)である点に注意されたい。図3に示される実施例によれば、軸受(26)が互いに密接しており且つ全幅にわたって連続的である下の溝(24)を形成するような寸法である。図示していない変形例では、軸受(26)は互い密接しておらず、下側の溝(24)も不連続である。
【0027】
固定装置(19)は、フランジと、フック形状のタイロッドとから成る。タイロッドにより、フランジがネジ付き棒とナットとによってスライド(18)にしっかりと締め付けることができる。スライド(18)上に適正に保持して位置決めるために、フランジおよびタイロッドは、スライド(18)に形に合わせてある。フランジは、傾斜部分(21)上に載るようになされた面を有する。フランジは、上の溝(20)の中にフランジ自体を取り付けるようになされており、したがって、それは相補的な形を有する。タイロッドは、下の溝(24)の中にタイロッド自体を取り付けるようになされており、したがって、それは下の溝(24)に対して相補的な形を有する。
【0028】
図5は、本発明のギアボックス(2A)の他の例実施例を示す。このギアボックス(2A)は、上述した或る数の機素を具備しており、それら機素に同一の参照番号を付して、説明を省略する。ギアボックス(2A)は更に、上述したギアボックス(2)の機素に匹敵する或る数の機素を更に具備している。それら機素にも、ギアボックス(2)の匹敵する機素の参照番号と同一の参照番号を付すと共に、末尾「A」を付す。これらの機素については、必要な場合のみ説明する。ケーシング(2A)は、上述したものと同様である。その違いは、ビーム(7A)の部分が長手方向スライド(18A)の下の溝(24A)と一体化していることである。
【0029】
ギアボックス(2A)は、ビーム(7A)と共に側面図で示されており、それらは、それぞれの端板によって閉じている。ギアボックス(2A)は、固定手段(9)で組立てられらカバー(8)を有する。ビーム(7A)は、一つの装置(17、23)を受けるために適した少なくとも一つの長手方向スライド(18A)を有する。スライド(18A)は、ビームの側部(11A)の少なくとも一部分にわたって延在している。このスライド(18A)は、ビーム(7A)の断面からわかるような上の溝(20A)および下の溝(24A)を有する。一方、受(26A)は、下の溝を有しない。折り曲がり部分(25A、22A)の角度はほとんど閉じておらず、折り曲がり部分(22、25)より大きい半径を有する点に注意されたい。折り曲がり部分(25A、22A)の角は、50度未満である。かかる断面形状はまた、冷間成形によって得ることができる。
【0030】
図示していない変形例において、長手方向スライドは、ビームの側部の追加要素を溶接することによって得られる。したがって、この追加要素は、傾斜部分と、少なくとも1つの折り曲がり部分と、少なくとも一つの溝とを備えている。このように作られたスライドは、ビームの前部および/または後部に、その長さの全長または一部にわたって溶接することができる。他の変形例において、長手方向スライドは、ビームの側部にボルトで締められる。
【0031】
ビーム(7;7A)が冷間成形によって形成される様々な実施例によれば、ビームはシーリング手段(13)を受けるために適した溝(27)を備えている。効果的には、溝(27)は、長手方向スライド(18;18A)の冷間成形のときに得られる。この溝(27)が、固定手段(9)を受ける孔と側部(11;11A)との間で、ビーム(7;7A)の側部(11)の外側に延在している。効果的には、シーリング手段(13)は、単一部材によって形成される、すなわち、Oリングである。
【0032】
本発明による農業機械(1)は、一体的な機械または少なくとも2つの部品に折りたたむことができる機械とすることができる。
【0033】
本発明が添付図面に示して上述した実施例に限定されないことは自明である。以下の請求の範囲で規定される保護範囲から逸脱することなく、変更修正、特に様々な機素の構成や数又は技術的な均等物への置換は可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業中の前進の方向(F)に対して横断方向にあるギアボックス(2;2A)を具備しており、当該ギアボックスが、それぞれの実質的に垂直な軸(5)の周りで回転可能なロータ(4)に取り付けられた作業工具(3)を支持しており、前記ギアボックス(2;2A)がビーム(7;7A)を有している、土壌作業機械(1)において、
前記ビーム(7;7A)が少なくとも1つの装置(17、23)を受けるに適した少なくとも一つの長手方向スライド(18;18A)を有しており、当該長手方向スライド(18;18A)は、少なくとも前記ビーム(7;7A)の側部(11;11A)の一部にわたって延在しており、且つ少なくとも一つの溝(20、24;20A、24A)を有していることを特徴とする土壌作業機械。
【請求項2】
前記長手方向スライド(18;18A)が垂直に対して傾斜した傾斜部分(21;21A)を有することを特徴とする請求項1に記載した土壌作業機械。
【請求項3】
前記傾斜部分(21;21A)が、前記傾斜部分の下部がその上部より中央垂直面に近いことを特徴とする請求項2に記載した土壌作業機械。
【請求項4】
前記長手方向スライド(18;18A)が、前記傾斜部分(21;21A)を前記それぞれの溝(20、24;20A、24A)から分離している折り曲がり部分を有する(22;22A)を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項5】
前記ビーム(7;7A)の部分が前記長手方向スライド(18;18A)と一体化していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項6】
前記ビーム(7;7A)の部分が冷間成形により成形されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項7】
前記長手方向スライド(18;18A)が上の溝(20;20A)を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項8】
前記長手方向スライド(18;18A)が下の溝(24;24A)を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項9】
ロータ(4)を支持する軸受(26)が前記ビーム(7;7A)の下に固定されており、前記下の溝(24;24A)が前記軸受(26)に配置されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項10】
前記軸受(26)は互いに密接しており、前記下の溝(24;24A)は連続的に延在していることを特徴とする請求項9に記載した土壌作業機械。
【請求項11】
前記ビーム(7;7A)の断面は、実質的に垂直な軸(5)を通る中央垂直面に対して対称であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項12】
前記ビーム(7;7A)の断面は、逆さにしたΩの形状であることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項13】
前記ギアボックスは実質的に平らな上部を有することを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載した土壌作業機械。
【請求項14】
前記少なくとも一つの溝(20、24;20A、24A)は固定装置(19)を受けるに適していることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載した土壌作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−250784(P2011−250784A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−117666(P2011−117666)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(591090851)クーン ソシエテ アノニム (6)
【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
【Fターム(参考)】