説明

間隙調整部材、それを用いた支持装置の取付構造及び間隙調整部材の組付け方法

【課題】ベアリングサポートの共振周波数を調整することができる、間隙調整部材を提供する。
【解決手段】支持装置が、フロントプロペラシャフトを回転自在に支持するベアリングと、ベアリングを支持すると共に車体に取り付けられるベアリングサポートと、を備え、ブラケットを介して車体に取り付けられ、ブラケットと車体との間に間隙調整部材10が配設されており、間隙調整部材10は、その中央にボルトの軸部を通す貫通孔111を有すると共に、貫通孔111の軸Xを基準に対称の楕円形状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロペラシャフトを回転自在に支持する支持装置を車体に取り付ける構造に係り、特にプロペラシャフト用のベアリングを支持するベアリングサポートの共振周波数を調整する間隙調整部材、それを用いた支持装置の取付構造及び間隙調整部材の組付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フロントプロペラシャフトは支持装置を介して車体に取り付けられている。
例えば、図9に示すように支持装置200は、プロペラシャフト3を回転自在に支持するベアリング210と、このベアリング210を支持すると共に車体パネル300へ取り付けられるベアリングサポート220と、を備えている。ベアリングサポート220は、筒状に形成され内周面にベアリングの外環が固定される内環部材(図示省略)と、この内環部材より径の大きい筒状の外環部材230と、内環部材と外環部材230とを連結するゴム弾性体(図示省略)と、外環部材230に取り付けられたブラケット240と、を備えている。
【0003】
ベアリングサポート220は車体パネル300に取り付けられているため、デファレンシャル及びトランスミッションの振動がベアリング230を介してプロペラシャフトを車体に支持するベアリングサポート220の共振を励起すると、その振動がボデーに入力して車両の振動、騒音が増加する。
【0004】
従来、デファレンシャル及びトランスミッションの振動を低減するため、ベアリングサポート220に防振部材を配設し、これによりボデーへの入力振動を低減していた。例えば、図9に示すようにベアリングサポート220には、防振部材としてのダイナミックダンパ250が取り付けられている。
【0005】
特許文献1には、ベアリングサポート220に防振部材を配設したシャフト支持装置が開示されている。
【0006】
図10はベアリングサポート220の共振周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフであり、実線A1が防振部材を備えていない場合を示している。ベアリングサポート220の共振ピークに防振部材のチューニング周波数を当てると、図10の破線A2で示すように、振動入力が低減されて車内音も下がる。さらに、デファレンシャル及びトランスミッションを振動の低いものに変更すると、ベアリングサポート220の共振を励起する力が小さくなり、図10で一点鎖線A3によって示すように、振動入力が一層低減されて車内音も低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−225089号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ダイナミックダンパ250は個々の性能にバラツキがあるため、そのまま取り付けただけでは各車両で効果を同じに設定することができない。この場合、車体振動、騒音をさらに低減するためには、デファレンシャル及びトランスミッションを振動の低いものへ交換することが考えられるが、その作業は重労働である。また、ダイナミックダンパ250の取付作業も、ベアリングサポート220と共に車体に取り付ける必要があるため、煩雑になってしまう。
【0009】
このため、ダイナミックダンパ250によらず、ベアリングサポート220の共振を励起する力を小さくすることが望まれる。しかしながら、単にダイナミックダンパ250を省略しただけでは、ベアリングサポート220の共振の励起を低減することはできない。ダイナミックダンパ250の設置を省略した場合でも、ブラケット240はシムやスペーサー(以下、これらを総称して間隙調整板と称する。)270を介して車体パネル300に取り付けられることになるが、従来の間隙調整板270は一定の径の形状、例えば円形に形成されているため、当該間隙調整板270を介して車体に取り付けたベアリングサポート220の共振の値は一定になる。これでは、フロントプロペラシャフトの共振ピークが当該ベアリングサポート220の共振と近接する場合、振動が増幅され、騒音に悪影響を及ぼしかねない。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑みて創作されたもので、ベアリングサポートの共振周波数を調整することができる、間隙調整部材、それを用いた支持装置の取付構造及び間隙調整部材の組付け方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第1の構成は、フロントプロペラシャフトを回転自在に支持するベアリング及び該ベアリングを支持するベアリングサポートを備えた支持装置をボルトで車体に取り付けるために、上記ベアリングサポートのブラケットと車体との間に配設する間隙調整部材であって、中央に上記ボルトの軸部を通す貫通孔を有していて、該貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の構成は、支持装置が、フロントプロペラシャフトを回転自在に支持するベアリングと、ベアリングを支持すると共に車体に取り付けられるベアリングサポートと、を備え、ベアリングサポートのブラケットと車体との間に間隙調整部材を配設してブラケットを車体にボルト締結した、支持装置の取付構造であって、ボルトの軸部が上下方向に沿うように該ボルトを配設し、間隙調整部材が中央にボルトの軸部を通す貫通孔を有すると共に輪郭を貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成され、ボルトの軸部まわりの設置角度を調節して間隙調整部材をブラケットと車体との間に取り付けたものである。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第3の構成は、中央にボルトの軸部を通す貫通孔を有すると共に輪郭を貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成されている間隙調整部材を、車体とベアリングサポートのブラケットとの間に組み付ける組付け方法であって、ベアリングサポートの開口及び間隙調整部材の開口に、それらの下側からボルトの軸部を差し込み、間隙調整部材の上方へ突き出たボルトの軸部をボディパネルの開口に入れてナットで締結して仮止めする工程と、間隙調整部材をボルトの軸部まわりに回転させて設置角度を調節する工程と、間隙調整部材を回転させた後、ボルトとナットとを本締めする工程と、を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、間隙調整部材を回転させることで、ベアリングサポートの共振周波数を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】車両の駆動系の部品の配置図である。
【図2】図1のA−A線に沿った本発明の実施形態に係る支持装置の断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るベアリングサポートの部分断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るベアリングサポートの平面図である。
【図5】(A)は本発明の実施形態に係る間隙調整部材の正面図であり、(B)は底面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る間隙調整部材のブラケットへの取付例を説明するための図である。
【図7】駆動系の振動特性を示すグラフである。
【図8】車両走行時の車内音特性を示すグラフである。
【図9】従来の支持装置を示す部分断面図である。
【図10】従来のベアリングサポートの振動特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図中の矢印Frは車両前方を、矢印Upは車両上方を、LHは車幅方向であって左方を示す。
【0017】
[第1実施形態]
図1は車両の駆動系の部品の配置図である。1はエンジン、2はトランスミッション、3はフロントプロペラシャフト、4はリアプロペラシャフト、5はデファレンシャル、6はユニバーサルジョイント、7は支持装置である。
【0018】
図2は図1のA−A線に沿った支持装置7の断面図である。支持装置7は、フロントプロペラシャフト3を回転自在に支持するベアリング71と、このベアリング71を支持するベアリングサポート72と、を備えている。
【0019】
図3はベアリングサポート72の部分断面図である。ベアリングサポート72は、筒状に形成され内周面にベアリング71の外環71Aが固定される内環部材721と、この内環部材721より径の大きい筒状の外環部材722と、内環部材721と外環部材722とを連結するゴム弾性体723と、外環部材722の左右の側面に取り付けられたブラケット724L、724R(図2参照)と、を備えている。
【0020】
内環部材721と外環部材722とは鋼材によって構成されている。
【0021】
左側のブラケット724Lは下側部材725と上側部材726とで構成されている。下側部材725は、外環部材722の半円筒の左側外面で、外環部材722の高さ方向の4分の1程の位置から中間程度の位置までの湾曲面に固定される第1湾曲部725Aと、この第1湾曲部725Aの上縁から外環部材外側へ水平に延びる第1水平部725Bと、から構成されている。上側部材726は、外環部材722の半円筒の左側外面で、外環部材722の高さ方向の4分の3程の位置から中間程度の位置までの湾曲面に固定される第2湾曲部726Aと、この第2湾曲部726Aの下縁から外環部材外側へ水平に延びる第2水平部726Bと、から構成されている。下側部材725の第1水平部725Bと上側部材726の第2水平部726Bとは重ね合わせられている。例えば、第1水平部725Bと第2水平部726Bとはスポット溶接によって接合されている。以下、下側部材725の第1水平部725Bと上側部材726の第2水平部726Bとの重ね合わせた構造を重ね合わせ部73と呼ぶ。右側のブラケット724Rも、左側のブラケット724Lと同様に構成されている。
【0022】
図4はベアリングサポート72の平面図であり、重ね合わせ部73には開口74が形成されている。この開口74は重ね合わせ部73を車体、具体的にはフロアトンネルを構成するパネル80(図2参照)に固定するためのボルト91(図2参照)の軸部を挿通させることに加え、後述する間隙調整部材10の取付部12を挿入できるように構成されている。
【0023】
図5(A)は本発明の実施形態に係る間隙調整部材10の正面図であり、図5(B)は底面図である。間隙調整部材10は、ベアリングサポート72に向きを調節して取り付けられる剛性変更部11と、重ね合わせ部73に取り付けられる取付部12と、から構成されている。
【0024】
本実施形態では、剛性変更部11は、厚みが例えば1〜6mm程度の板片状に形成されていると共に輪郭を楕円型に形成されている。剛性変更部11の中央には、厚み方向に貫通した貫通孔111が形成されている。この貫通孔111はボルト91の軸部を挿通可能に断面が円形に形成されていて、剛性変更部11の輪郭形状はこの貫通孔111の軸Xを基準に対称に形成されている。なお、剛性変更部11の輪郭は、楕円形の長軸側の両端部が弧状の他の外周縁部分より突出するように形成されている。以下、これらの突出部分を凸部112と呼ぶ。
【0025】
さらに、剛性変更部11の下面114には、図5(B)に示すように、貫通孔111のまわりに複数の凹部115が形成されている。これらの凹部115は、貫通孔111の軸Xからの距離が同じで、軸Xの周りに所定の角度間隔を置いて形成されている。
【0026】
取付部12は円筒部121(図5(A)参照)とこの円筒部121の縁から突出した一対の押さえ片122(図5(B)参照)とから構成されている。円筒部121の軸と貫通孔111の軸Xとは同軸に設定されている。さらに、円筒部121の内周面は剛性変更部11の貫通孔111の内周面と連続して形成されて、ボルト91の軸部を挿通可能に形成されている。取付部12は剛性変更部11と一体に構成されており、押さえ片122と剛性変更部11の下面114との間隔(図5(A)に示すd)は重ね合わせ部73の厚みに相当する。
【0027】
一対の押さえ片122は、図5(B)に示すように、円筒部121の軸を基準に対称の位置に設けられている。剛性変更部11の一対の凸部112を結ぶ仮想線をL1とし、一対の押さえ片122を結ぶ仮想線をL2とすると、仮想線L1と仮想線L2とが交差するように、一対の押さえ片122の位置が選定されている。また、前述の凹部115は、図5(B)に示すように、仮想線L1と仮想線L2とが挟む範囲、具体的には図中の角度αの範囲に対応する剛性変更部11の下面114に形成されている。
【0028】
取付部12は、重ね合わせ部73の開口74に差し込まれた後、回転することができるように構成されている。前述の重ね合わせ部73に形成された開口74は、円筒部121の円形断面と略同じ大きさに形成されていると共に、一対の押さえ片122も挿通できるよう円形の外周の一部がさらに外側へ拡開して構成されている。押さえ片122を通す重ね合わせ部73の開口部分を以下、拡開部74Aと呼ぶ。
【0029】
円筒部122と共に剛性変更部11も回転するが、本実施形態は剛性変更部11を回転させた位置に維持できるように構成されている。具体的には、図4に示すように、重ね合わせ部73の開口74の周辺に一つの凹部75が形成されており、この凹部75内に図示を省略するスプリングが圧縮された状態で収容され、このスプリングの上に図示を省略するボールが載置されている。このボールはスプリングの付勢力によって押されて当該凹部75から現れて剛性変更部11の下面114に形成された複数の凹部115の何れかに嵌入する。これにより、剛性変更部11の回転が規制され、その位置に保持される。
【0030】
次に、本実施形態の間隙調整部材10の組付け方法について説明する。
先ず、ベアリングサポート72の凹部75に、スプリングとボールとを収容する。間隙調整部材10の一対の押さえ片122をベアリングサポート72の開口74の拡開部74Aの位置に合わせ、間隙調整部材10の円筒部121をベアリングサポート72の開口74に差し込む。脱落を防止するために、間隙調整部材10を回転させて押さえ片122を重ね合わせ部73の底面に当てる。次に、ベアリングサポート72の開口74及び間隙調整部材10の開口111に、それらの下側からボルト91の軸部を差し込み、さらに間隙調整部材10の上方へ突き出たボルト91の軸部をパネル80の開口に通した後、ナット92で緩く締結して仮止めする。
【0031】
さらに、本実施形態では、間隙調整部材10を所望の角度位置に回転させる。具体的には、ベアリングサポート72のボールが間隙調整部材10の何れかの凹部115に入ることを確認しながら、図6に示すように回転させて、車両の前後方向に沿った間隙調整部材10の長さLを所望の長さに調節する。図示例では、軸X周りに回転させた3箇所の位置間隙調整部材10を重ねて表しており、それらの前後長の差分がΔ1、Δ2、Δ3である。間隙調整部材10を回転させた後、ボルト91とナット92とを固く締結して本締めすることで、ベアリングサポート72のボデーへの取付けが完了する。このように、本実施形態の支持装置の車体への取付構造では、ベアリングサポートのブラケットと車体との間に向きを調節した間隙調整部材10を配設している。
【0032】
本発明によれば、間隙調整部材10を回転させることで、前後方向の支持剛性を変化させ、ベアリングサポート72の共振周波数を変更することができる。図7は、駆動系の振動特性を示すグラフであり、実線Aがフロントプロペラシャフト、破線Bがベアリングサポート、を示している。図示例では、フロントプロペラシャフトの共振ピークに近接してベアリングサポートの共振ピークが存在するため、フロントプロペラシャフトの振動がベアリングサポートの共振を励起して騒音や振動が大きくなるが、本実施形態の間隙調整部材10をベアリングサポート72に取り付けた場合、例えば剛性変更部11の長軸方向を車両前後方向に沿わせた場合、図の一点鎖線Cで示すように、ベアリングサポート72の共振をフロントプロペラシャフト3からずらし、更にボルト軸周りに回転させて剛性を調整、具体的には低剛性にすることで、二点鎖線Dで示すようにフロントプロペラシャフト3との共振周波数の乖離ができる。
これにより、図8に示すように、向きを調整した間隙調整部材10を用いた支持装置の取付構造では、走行時の車騒音を低減することができる。図中の実線Eが間隙調整部材10を備えない場合で、破線Fが間隙調整部材10を備える場合を示している。
【0033】
フロントプロペラシャフト3の種類によって共振周波数が異なる場合も、ベアリングサポート72の周波数変更が容易であるため、車内音を一定のレベルに保つことができる。また、従来のダイナミックダンパを省略することができることから、部品点数の削減、組付け作業が容易になる。
【0034】
[その他の実施形態]
前述の実施形態では、ダイナミックダンパを省略した構成を例示したが、ダイナミックダンパを備えた支持装置で従来の間隙調整板、例えばスペーサーに代えて本実施形態の間隙調整部材10を利用して、支持装置を構成してもよい。
【0035】
以上詳述したが、本発明は発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。
上記説明では、間隙調整部材10が、円筒部121、押さえ片122から成る取付部12、凹部115、ボール、スプリングを備えているが、これらの一部又は全部を省略して構成してもよい。
ベアリングサポート72は、図1に示す2ジョイント式の駆動構造に限らず、図示省略する3ジョイント式の駆動構造のベアリングサポートにも利用できることは勿論である。
【符号の説明】
【0036】
1 エンジン
2 トランスミッション
3 フロントプロペラシャフト
4 リアプロペラシャフト
5 デファレンシャル
6 ユニバーサルジョイント
7 支持装置
71 ベアリング
72 ベアリングサポート
721 内環部材
722 外環部材
723 ゴム弾性体
724L、724R ブラケット
73 重ね合わせ部
74 開口
74A 拡開部
80 パネル
91 ボルト
92 ナット
10 間隙調整部材
11 剛性変更部
111 間通孔
112 凸部
114 剛性変更部の下面
115 凹部
12 取付部
121 円筒部
122 押さえ片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントプロペラシャフトを回転自在に支持するベアリング及び該ベアリングを支持するベアリングサポートを備えた支持装置をボルトで車体に取り付けるために、上記ベアリングサポートのブラケットと上記車体との間に配設する間隙調整部材であって、
中央に上記ボルトの軸部を通す貫通孔を有し、該貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成されていることを特徴とする、間隙調整部材。
【請求項2】
剛性変更部とこの剛性変更部に一体に形成された取付部とから構成され、
上記剛性変更部が前記楕円形状に形成され、上記取付部が前記ブラケットの開口に差し込まれることを特徴とする、請求項1に記載の間隙調整部材。
【請求項3】
前記取付部が、前記ブラケットから脱落防止用の押さえ片を有することを特徴とする、請求項2に記載の間隙調整部材。
【請求項4】
支持装置が、フロントプロペラシャフトを回転自在に支持するベアリングと、上記ベアリングを支持すると共に車体に取り付けられるベアリングサポートと、を備え、
上記ベアリングサポートのブラケットと上記車体との間に間隙調整部材を配設して上記ブラケットを車体にボルト締結した、上記支持装置の取付構造であって、
ボルトの軸部が上下方向に沿うように該ボルトが配設され、
上記間隙調整部材が中央に上記軸部を通す貫通孔を有すると共に上記貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成されていて、
上記軸部まわりの設置角度を調節して上記間隙調整部材が上記ブラケットと上記車体との間に取り付けられていることを特徴とする、支持装置の取付構造。
【請求項5】
中央にボルトの軸部を通す貫通孔を有すると共に上記貫通孔の軸を基準に対称の楕円形状に形成されている間隙調整部材を、車体とベアリングサポートのブラケットとの間に組み付ける組付け方法であって、
上記ベアリングサポートの開口及び上記間隙調整部材の開口に、それらの下側から上記ボルトの軸部を差し込み、間隙調整部材の上方へ突き出た上記ボルトの軸部をボディパネルの開口に入れてナットで締結して仮止めする工程と、
上記間隙調整部材を上記ボルトの軸部まわりに回転させて設置角度を調節する工程と、
上記間隙調整部材を回転させた後、上記ボルトと上記ナットとを本締めする工程と、を含むことを特徴とする、間隙調整部材の組付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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