説明

閲覧中ページに基づく広告マッチングを行う検索装置及び方法

【課題】検索キーワードと、その検索時に閲覧中のウェブページとの両方に関連する広告を選択するという簡明な構成により、閲覧履歴収集蓄積の課題を回避しつつ、検索マッチング広告の効果を増大させる。
【解決手段】ツールバーに入力された検索キーワードだけでなく、その検索の際にユーザが見ていた閲覧中ページの情報もサーバへ送信し、双方に基づいて広告を選択するという簡明な構成により、検索の契機や目的といったユーザの意思に密着した要素が広告に反映され、従来より大幅に優れた広告効果が実現される。特に、特徴語についても検索キーワードについても、関連語まで範囲を広げて広告関連キーワードに基づく広告引当を行うことにより、該当なしのケースが減り、広告機会が増大する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索マッチング広告に関する技術の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上において、知りたい情報を含むウェブページについては検索サイトでキーワードを指定するいわゆるウェブ検索で探すことが一般化している。この場合、ユーザは、何らかのウェブページの閲覧を行いながら、そのウェブページに関連するキーワードでウェブ検索を行うことが多い。そのときに使われるキーワードは、ウェブページ中に含まれるキーワードであったり、そのウェブページから発想したキーワードであったり様々である。
【0003】
このようなウェブ検索の検索結果と共に、指定された検索キーワードに関連する広告を表示させる技術が知られ(例えば、特許文献1参照)、いわゆる検索マッチング広告、検索連動広告、検索関連広告などとも呼ばれる。このような検索マッチング広告では、広告主は、広告に関連するキーワードを指定することにより、ユーザが行った検索の意図やテーマが広告に関連深い場合の検索結果とともに、広告の掲載を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−272872号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ヤフー株式会社、「インタレストマッチ」、[online]、[平成20年12月8日検索]、インターネット〈URL:http://ov.yahoo.co.jp/service/int/index.html〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記のような従来の検索マッチング広告では、その場で使用された検索キーワードに関連した広告は表示されるが、表示する広告の選択にあたり、そのユーザが閲覧していたウェブページや、それに表れる関心などとの関連については、考慮する技術が存在しなかった。
【0007】
なお、ウェブページにそのページ自体の内容に応じた広告を表示するいわゆるコンテンツマッチ広告の分野では、会員IDやクッキーによるユーザ識別を前提に、ユーザの閲覧履歴に基づいて広告を選択する例もある(非特許文献1参照)。しかし、検索連動広告は、コンテンツマッチ広告とは異なり、もっぱら検索キーワードに基づいて広告を引当て(選択)するもので、閲覧履歴を組み合わせる技術は存在しなかった。さらに、閲覧履歴については、収集自体の困難性、蓄積による負担やプライバシー上の問題、広告へ反映させる集計手法確立の困難性、広告への反映までのタイムラグ、非登録会員やクッキーの削除が障壁となる、といった多数の課題もあり、検索マッチング広告との組合せは実現性に乏しかった。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、検索キーワードと、その検索時に閲覧中のウェブページとの両方に関連する広告を選択するという簡明な構成により、閲覧履歴収集蓄積の課題を回避しつつ、検索マッチング広告の効果を増大させることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様は、通信ネットワーク経由の通信でアクセスしてくるユーザ端末に対しウェブ検索を提供する検索装置において、広告情報ごとに、一又は二以上の広告関連キーワードを対応付けて記憶した広告関連情報記憶手段と、前記ユーザ端末において入力された検索キーワードを含む検索クエリと、該検索クエリの入力時に前記ユーザ端末において表示中であったウェブページのページ情報と、を受信する情報受信手段と、前記検索クエリの前記検索キーワードに基いた検索を行うことにより検索結果を得る検索手段と、前記受信したページ情報に基づくウェブページから特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、前記広告関連情報記憶手段を参照することにより、前記特徴語抽出手段により抽出された前記特徴語及び前記検索クエリの前記検索キーワードの双方と、前記広告関連キーワードとの関連に基づいて前記広告情報を抽出する広告抽出手段と、前記検索手段により前記検索で得られた前記検索結果を表示する検索結果ページに、前記広告抽出手段が抽出した前記広告情報を挿入すると共に前記ユーザ端末に表示させる結果出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、上記装置に限らず、同様な方法及びコンピュータ・プログラムも、それぞれ本発明の態様である。さらに、上記のように構成される本発明の作用及び効果、並びに本発明の他の各態様における構成、作用及び効果については、実施形態などを通じて後述するとおりである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索キーワードと、その検索時に閲覧中のウェブページとの両方に関連する広告を選択するという簡明な構成により、閲覧履歴収集蓄積の課題を回避しつつ、検索マッチング広告の効果を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態におけるデータを例示する図。
【図3】本発明の第1実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における検索結果の表示画面例。
【図5】本発明の第2実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態におけるデータを例示する図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるデータを例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明を実施するための複数の最良の形態(以下「本実施形態」と呼ぶ)について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項については適宜省略する。
【0014】
〔1.第1実施形態の構成〕
第1実施形態は、検索サーバ1と、ユーザ端末Cと、を通信ネットワークN経由で組み合わせたことを特徴とする検索システムに関するものである。このうち検索サーバ1は、図1の構成図に示すように、CPUなどの演算制御部5と、外部記憶装置(HDDなど)や主メモリ等の記憶装置6と、通信ネットワークNとの通信手段7(LANアダプタなど)と、を備えたコンピュータで実現され、通信ネットワークN経由の通信でアクセスしてくるユーザ端末Cに対し、ウェブ検索を提供する検索装置である。
【0015】
ここで、検索サーバ1の提供する「ウェブ検索」は、狭義のウェブページ検索に限らず、ブログ検索や画像検索など、ウェブサイトやその内容に関する検索を広く意味する。また、検索サーバ1を実現しているコンピュータについて、入出力装置などを含むハードウェアや基本ソフトウェアについては一般的なものでよいので、図示や詳説は省略し、この点はユーザ端末Cについても同様である。
【0016】
ユーザ端末Cは、通信ネットワークNとの通信手段7Cを備えたコンピュータの演算制御部5Cで、ウェブページを表示ウィンドウに表示するウェブブラウザプログラム(以下「ブラウザ」と呼ぶ)Bと、ブラウザBと連動する付随プログラムであるツールバープログラムPと、を実行するクライアント装置である。
【0017】
これら検索サーバ1及びユーザ端末Cは、図1に示すように各処理部などの要素を備えるが、そのうち、データベース(以下「DB」と表す)など情報の記憶手段は、演算制御部による制御のもと、記憶装置上に、表形式に限らず各種ファイルや配列等の変数、システム設定値など、任意の形式で実現する。
【0018】
このうち、検索サーバ1の広告DB10は、広告情報ごとに、一又は二以上の広告関連キーワード(以下「入札ワード」と呼ぶ)を対応付けて記憶装置6で記憶した広告関連情報記憶手段であり、そのデータ構造や記憶した情報(エントリ)の一例を図2に示す。ここで「広告情報」としては、実際の広告内容であるバナー広告画像とリンク先URLなどでもよいし、広告IDなどを格納しておいて、広告内容自体は図示しない別の記憶手段から読み出すようにしてもよい。
【0019】
他の各手段や処理部は、記憶装置6や6Cに予め記憶(インストール)した図示しない所定のコンピュータ・プログラムで演算制御部5や5Cを制御することにより実現するもので、以下に説明するような各機能や処理ステップを実現・実行する処理手段である。
【0020】
〔2.第1実施形態の作用〕
以下、第1実施形態の作用(動作)について、関連する構成に触れながら、図3のフローチャートなどを参照して説明する。
〔2−1.クエリと閲覧中ページの送信〕
ユーザ端末Cでユーザが用いるブラウザBには、ツールバーTを表示する所定のツールバープログラムPが導入されており、このツールバープログラムPが、演算制御部5Cを制御することにより、各要素55,60,65,70を実現している。なお、図4(1)に例示するように、ツールバーTは、ウェブページの表示ウィンドウWの上部に常時表示される表示領域で、検索キーワード入力欄T1と、検索ボタンT2と、を有する。
【0021】
そして、ユーザが任意のウェブページをブラウザBに表示し閲覧中に(図3のステップS1)キーワード検索をしたい場合は、所望の語句を検索キーワードとして、ツールバーTの検索キーワード入力欄T1に入力したうえ、マウスによる検索ボタンT2の操作など所定の検索操作を行えば(ステップS2)、検索サーバ1への検索要求、いわゆる検索クエリが発生する(ステップS3)。
【0022】
すなわち、クエリ送信手段であるクエリ送信部55は、表示ウィンドウW上部のツールバーTに入力欄T1を表示させ、その入力欄T1で検索キーワードの入力を受け付けることにより(ステップS2)、その検索キーワードを含む所定の検索要求データである検索クエリを発生させ、例えばHTTPのGETメソッドやPOSTメソッドなどで通信手段7Cにより通信ネットワークN経由で所定の検索サーバ1に送信する(クエリ送信処理。ステップS3)。
【0023】
また、この際、閲覧中ページ送信手段である閲覧中ページ送信部60は、前記検索クエリの発生時にブラウザBが表示中であったウェブページを、すなわちその内容を表すHTMLファイルなどのデータ、もしくはURLなど、ウェブページの内容を直接もしくは間接に特定できる情報(「ページ情報」と呼ぶこととする)を、通信手段7Cにより通信ネットワークN経由で検索サーバ1に送信する(閲覧中ページ送信処理。ステップS4)。相互に対応する検索クエリとページ情報は、相互に同期(対応付け)が確保されるように、同じパケットなど単一の通信内容に合体して送信してもよいし、十分短い時間間隔で相次いで送信してもよい。
【0024】
〔2−2.クエリの取得と検索処理〕
本実施形態における検索サーバ1では、クエリ取得部15と閲覧中ページ取得部20が、情報受信手段を構成しており、この情報受信手段が、ユーザ端末Cにおいて入力された検索キーワードを含む検索クエリと、該検索クエリの入力時にそのユーザ端末Cにおいて表示中であったウェブページのページ情報と、を相互に同期(対応付け)して受信する(情報受信処理)。
【0025】
より具体的には、まず、クエリ取得手段であるクエリ取得部15が、上記のようにユーザ端末Cにおいて入力され送信された検索キーワードを含む検索クエリを、通信手段7により通信ネットワークNから取得する(クエリ取得処理。ステップS5)。また、前記検索クエリの入力時にユーザ端末Cにおいて表示中であったウェブページの前記ページ情報は、閲覧中ページ取得手段である閲覧中ページ取得部20が通信手段7により通信ネットワークNから取得する(閲覧中ページ取得処理。ステップS6)。
【0026】
ページ情報としては、HTMLファイルなどのウェブページデータ自体についてユーザ端末Cから転送を受けて取得してもよいし、ユーザ端末Cからは例えばURLだけを取得し、このURLのウェブページを提供するサーバにアクセスしてHTMLファイルなどのウェブページデータを要求しそのサーバから取得してもよい。
【0027】
そして、検索手段であるウェブ検索部25が、クエリ取得部15により取得された検索クエリの検索キーワードに基いて、検索用インデックスデータを記憶しているウェブ検索DB26を用いて検索を行うことにより検索結果を得る(検索処理。ステップS7)。一方、特徴語抽出手段である特徴語抽出部30が、閲覧中ページ取得部20により取得された前記ページ情報に基づくウェブページから、tf−idfなど既知の特徴抽出アルゴリズムにより、特徴語を抽出する(特徴語抽出処理。ステップS8)。
【0028】
そのうえで、広告抽出手段である広告抽出部35が、広告DB10を参照することにより、特徴語抽出部30により抽出された前記特徴語及び前記検索クエリの前記検索キーワードの双方と、入札ワードとの関連に基づいて広告情報を抽出する(広告抽出処理。ステップS9)。この広告情報の抽出は、特徴語や検索キーワードを関連語まで範囲を拡げて行うことができる。この場合、広告抽出部35は、特徴語抽出部30により抽出された特徴語又はその所定の関連語と、前記検索クエリの前記検索キーワード又はその所定の関連語と、の双方が入札ワードに含まれる広告情報を抽出する。
【0029】
なお、関連語は、同義語、類義語、上位概念語、下位概念語などが考えられるが、これらを求めるには、例えば、このような語句間の関連を表す同義語辞書ファイルなどの関連語データを記憶装置6で記憶した関連語記憶手段である関連語DB36を設けて、語句ごとの関連語抽出処理に用いるなど、既知の言語処理技術を適用すればよい。
【0030】
そして、結果出力手段である検索結果ページ生成部38が、ウェブ検索部25により検索で得られた検索結果を表示する検索結果ページに、広告抽出部35が抽出した前記広告情報を挿入すると共に、そのように広告情報を挿入した検索結果ページをブラウザBに表示させるためのHTMLファイルなどのウェブページデータを通信手段7により通信ネットワークN経由でユーザ端末Cへ送信することにより、ユーザ端末Cに表示させる(結果出力処理。ステップS10)。
【0031】
〔2−3.検索結果の表示〕
すなわち、ユーザ端末Cでは、結果受信手段である検索結果ページ受信部65が、上記のように検索クエリに応じて検索サーバ1から返信されてきた検索結果ページを受信し(結果受信処理。ステップS11)、表示切替手段である表示ページ切替部70が、ブラウザBがそれまで表示中であったウェブページを、検索結果ページ受信部65により受信された検索結果ページに切り替える(表示切替処理。ステップS12)。
【0032】
例えば、図4(2)は、検索結果ページの一表示例で、検索結果を表示しているウィンドウWの右側の「スポンサーサイト」との表示がある部分が広告情報欄Aで、この欄に表示されているハイパーリンク(下線で示す)を含む各項目が、特徴語と検索キーワードの双方に基づいて抽出された個々の広告情報である。
【0033】
〔3.第1実施形態の効果〕
以上のように、第1実施形態では、ツールバーに入力された検索キーワードだけでなく、その検索の際にユーザが見ていた閲覧中ページの情報もサーバへ送信し、双方に基づいて広告を選択するという簡明な構成により、検索の契機や目的といったユーザの意思に密着した要素が広告に反映され、従来より大幅に優れた広告効果が実現される。
【0034】
特に、第1実施形態では、特徴語についても検索キーワードについても、関連語まで範囲を広げて広告関連キーワードに基づく広告引当を行うことにより、該当する広告が無いケースが減り、広告機会が増大する。
【0035】
〔4.第2実施形態〕
上記第1実施形態では、語句単位の広告マッチング処理を示したが、ウェブページの特徴語に基づいて判定したカテゴリと、検索キーワードのマッチにより、広告を引当て(選択し)てもよい(第2実施形態)。
【0036】
第2実施形態の構成は、第1実施形態に準じるが、第1実施形態で特徴語や検索キーワードを関連語まで範囲を広げて広告関連キーワードに基づく広告引当を行った点はそもそも必須ではないので、これに用いる関連語DB36は第2実施形態では設けていない。
【0037】
また、第2実施形態では、図5に破線で囲んで示すように、主に以下の特徴点が異なっている。まず、検索サーバ1において、カテゴリDB40は、図6に例示するように、カテゴリごとに、一又は二以上のカテゴリ関連キーワード(「カテゴリワード」と呼ぶこととする)を対応付けて記憶装置で記憶したカテゴリ記憶手段である。また、広告関連情報記憶手段である広告DB11は、広告情報ごとに、図2と同様の入札ワードに加え、図7に楕円の破線で示すように、一又は二以上の前記カテゴリと、を対応付けて記憶している。
【0038】
そして、広告抽出手段である広告抽出部45は、特徴語抽出部30により抽出された前記特徴語をもとに、カテゴリDB40に記憶されているカテゴリワードから一致するものを検索することにより、対応するカテゴリを判定し、判定されたカテゴリと同じカテゴリにカテゴリDB40で対応付けられ、かつ、検索クエリの検索キーワード又はその所定の関連語が、広告DB11で対応付けられている入札ワードに含まれる広告情報を抽出する。
【0039】
このように、第2実施形態では、検索クエリ発生時の閲覧中ページについて抽出した特徴語から判定するカテゴリと一致し、かつ、検索キーワードやその関連語が入札ワードに含まれる広告を引き当てることにより、語句単位のみの偶然的な一致不一致への依存を緩和し、広告引当の妥当性をカテゴリという広い視点で担保することができる。
【0040】
〔5.他の実施形態〕
なお、上記各実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、図1や図5の構成、図2、図6、図7のデータ例、図3の処理手順、図4の画面例などは例示に過ぎず、各要素の有無、その順序や具体的内容などは適宜変更可能である。また、構成図に示したどの要素についても、実現手段は演算制御部、記憶装置やコンピュータ・プログラムには限定されず、将来の技術の進展や実装上の事情に応じ、ワイヤードロジックで実現したり、ノイマン型もしくはプログラム内蔵方式以外も含めてどのような情報処理技術で実現してもよく、そのような実現態様も本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0041】
N 通信ネットワーク
C ユーザ端末
1 検索サーバ
5,5C 演算制御部
6,6C 記憶装置
7,7C 通信手段
10,11 広告DB
15 クエリ取得部
20 閲覧中ページ取得部
25 ウェブ検索部
30 特徴語抽出部
35,45 広告抽出部
36 関連語DB
38 検索結果ページ生成部
40 カテゴリDB
55 クエリ送信部
60 閲覧中ページ送信部
65 検索結果ページ受信部
70 表示ページ切替部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク経由の通信でアクセスしてくるユーザ端末に対しウェブ検索を提供する検索装置において、
広告情報ごとに、一又は二以上の広告関連キーワードを対応付けて記憶した広告関連情報記憶手段と、
前記ユーザ端末において入力された検索キーワードを含む検索クエリと、該検索クエリの入力時に前記ユーザ端末において表示中であったウェブページのページ情報と、を受信する情報受信手段と、
前記検索クエリの前記検索キーワードに基いた検索を行うことにより検索結果を得る検索手段と、
前記受信したページ情報に基づくウェブページから特徴語を抽出する特徴語抽出手段と、
前記広告関連情報記憶手段を参照することにより、前記特徴語抽出手段により抽出された前記特徴語及び前記検索クエリの前記検索キーワードの双方と、前記広告関連キーワードとの関連に基づいて前記広告情報を抽出する広告抽出手段と、
前記検索手段により前記検索で得られた前記検索結果を表示する検索結果ページに、前記広告抽出手段が抽出した前記広告情報を挿入すると共に前記ユーザ端末に表示させる結果出力手段と、
を備えることを特徴とする検索装置。
【請求項2】
前記広告抽出手段は、
前記特徴語抽出手段により抽出された前記特徴語又はその所定の関連語と、前記検索クエリの前記検索キーワード又はその所定の関連語と、の双方が前記広告関連キーワードに含まれる前記広告情報を抽出する
ことを特徴とする請求項1記載の検索装置。
【請求項3】
カテゴリごとに、一又は二以上のカテゴリ関連キーワードを対応付けて記憶したカテゴリ記憶手段を有し、
前記広告関連情報記憶手段は、前記広告情報ごとに、前記広告関連キーワードと、一又は二以上の前記カテゴリと、を対応付けて記憶しており、
前記広告抽出手段は、
前記特徴語抽出手段により抽出された前記特徴語をもとに、前記カテゴリ記憶手段に記憶されているカテゴリ関連キーワードから一致するものを検索することにより、対応する前記カテゴリを判定し、
判定された前記カテゴリと同じカテゴリに前記カテゴリ記憶手段で対応付けられ、かつ、前記検索クエリの前記検索キーワード又はその所定の関連語が、前記広告関連情報記憶手段で対応付けられている前記広告関連キーワードに含まれる広告情報を抽出する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の検索装置。
【請求項4】
ウェブページを表示ウィンドウに表示するウェブブラウザプログラムと、前記ウェブブラウザプログラムと連動する付随プログラムと、を実行するクライアント装置であって、
前記付随プログラムは、
入力欄を表示させ、その入力欄で検索キーワードの入力を受け付けることにより、その検索キーワードを含む検索クエリを発生させて所定の検索装置に送信するクエリ送信手段と、
前記検索クエリの発生時に前記ウェブブラウザプログラムが表示中であったウェブページを前記検索装置に送信する閲覧中ページ送信手段と、
を実現することを特徴とするクライアント装置と、
請求項1から3のいずれか一項に記載の検索装置と、
を通信ネットワーク経由で組み合わせたことを特徴とする検索システム。
【請求項5】
通信ネットワーク経由の通信でアクセスしてくるユーザ端末に対しウェブ検索を提供する検索方法において、
広告情報ごとに、一又は二以上の広告関連キーワードを対応付けて所定の広告関連情報記憶手段に記憶させ、
前記ユーザ端末において入力された検索キーワードを含む検索クエリと、該検索クエリの入力時に前記ユーザ端末において表示中であったウェブページのページ情報と、を受信する情報受信処理と、
前記検索クエリの前記検索キーワードに基いた検索を行うことにより検索結果を得る検索処理と、
前記受信したページ情報に基づくウェブページから特徴語を抽出する特徴語抽出処理と、
前記広告関連情報記憶手段を参照することにより、前記特徴語抽出処理により抽出された前記特徴語及び前記検索クエリの前記検索キーワードの双方と、前記広告関連キーワードとの関連に基づいて前記広告情報を抽出する広告抽出処理と、
前記検索処理により前記検索で得られた前記検索結果を表示する検索結果ページに、前記広告抽出処理により抽出された前記広告情報を挿入すると共に前記ユーザ端末に表示させる結果出力処理と、
を備えることを特徴とする検索方法。
【請求項6】
通信ネットワークと接続可能なコンピュータで実現するクライアント装置を制御するクライアント装置の制御方法において、
前記コンピュータが、ウェブページを表示ウィンドウに表示するウェブブラウザプログラムと、前記ウェブブラウザプログラムと連動する付随プログラムと、を実行するとともに、
前記付随プログラムが前記コンピュータを制御することにより、
入力欄を表示させ、その入力欄で検索キーワードの入力を受け付けることにより、その検索キーワードを含む検索クエリを発生させて所定の検索装置に送信するクエリ送信処理と、
前記検索クエリの発生時に前記ウェブブラウザプログラムが表示中であったウェブページを前記検索装置に送信する閲覧中ページ送信処理と、
を実行することを特徴とするクライアント装置の制御方法と、
請求項5記載の検索方法と、
を前記通信ネットワーク経由で組み合わせたことを特徴とする方法。
【請求項7】
通信ネットワーク経由の通信でアクセスしてくるユーザ端末に対しウェブ検索を提供する検索装置を実現するコンピュータの制御プログラムにおいて、
その制御プログラムは、前記コンピュータを制御することにより、
広告情報ごとに、一又は二以上の広告関連キーワードを対応付けて所定の広告関連情報記憶手段に記憶させ、
前記ユーザ端末において入力された検索キーワードを含む検索クエリと、該検索クエリの入力時に前記ユーザ端末において表示中であったウェブページのページ情報と、を受信させ、
前記検索クエリの前記検索キーワードに基いた検索を行うことにより検索結果を得させ、
前記受信したページ情報に基づくウェブページから特徴語を抽出させ、
前記広告関連情報記憶手段を参照することにより、抽出された前記特徴語及び前記検索クエリの前記検索キーワードの双方と、前記広告関連キーワードとの関連に基づいて前記広告情報を抽出する広告抽出処理と、
前記検索で得られた前記検索結果を表示する検索結果ページに、抽出された前記広告情報を挿入すると共に前記ユーザ端末に表示させる
ことを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−211777(P2010−211777A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−90510(P2009−90510)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】