防火アタッチメントの取り付け治具
【課題】板バネを容易に管径まで広げることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供すること。また、防火アタッチメントの板バネの先端側から直接樹脂管に取り付けることができて、樹脂管上の防火アタッチメントをほとんどスライドさせることなく取り付けることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供すること。
【解決手段】樹脂管の外径に嵌り込むようにほぼ同径の内径を有する外側筒部10と、
該外側筒部10の一方端で外側筒部10から延設するように外側筒部10より長く形成されてなり、少なくとも外側筒部10の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径とほぼ同径の外径を有して成る内側筒部20と、
を備えてなる防火アタッチメントの取り付け治具。
【解決手段】樹脂管の外径に嵌り込むようにほぼ同径の内径を有する外側筒部10と、
該外側筒部10の一方端で外側筒部10から延設するように外側筒部10より長く形成されてなり、少なくとも外側筒部10の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径とほぼ同径の外径を有して成る内側筒部20と、
を備えてなる防火アタッチメントの取り付け治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中高層集合住宅等の建築物の床又は壁等の防火区画を貫通する排水管又は継手に取り付けられる樹脂管の防火アタッチメントの取り付け治具に関し、詳細には各階の防火区画を貫通する排水管又は継手に取り付けられて、該排水管又は継手の管路に通じた他の防火区画への延焼を防止する防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、中高層集合住宅等の建築物の床又は壁等の防火区画を貫通する排水管又は継手に接続される排水立管として、重く取り扱い性が悪い金属管や耐火二層管などの配管部材に代えて、軽量で取り扱い性が良好な樹脂管を用いた場合でも、火災発生時に排水管又は継手の管路を通じた他の防火区画への延焼を確実に防止することができる防火アタッチメントを提案している。この防火アタッチメントは、前記排水管又は継手の下端部に取り付けられる環状をなす取付部と、その取付部の非取付面側であって環周りに固定された複数の三角形状をなす板バネからなり、これら複数の板バネの先端が前記取り付け部の非取付面側で突き合わせ状態となるように付勢されていて、前記排水管又は継手に接続される樹脂製の排水立管端部周面を押圧して保持する保持部材とからなるものを提案している(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特願2007−070511号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この防火アタッチメントを樹脂管に取り付ける場合、防火アタッチメントの構成上、板バネの先端が突き合わせ状態に付勢されているため、板バネの先端側から取り付けることができない。従って、図18に示すように、防火アタッチメントを取付部側から装着し、樹脂管上を反対側端部の近傍まで、矢印の方向に樹脂管の長さだけ移動させなければならなかった。これは防火アタッチメントを数m近くスライドさせなければならない上に、移動に大きな力が必要であることから非常に手間のかかる作業であった。
【0005】
また、防火アタッチメントを初めに樹脂管を挿入するとき、樹脂管を押し込むことによって板バネを広げなくてはならない。しかし、板バネをいきなり樹脂管の管径まで広げるにはかなりの力が必要であり、非常に困難な作業となっていた。
【0006】
本発明は、以上のような問題点を鑑みて案出されたものであり、防火アタッチメントの板バネの先端側から直接樹脂管に取り付けることができて、樹脂管上の防火アタッチメントをほとんどスライドさせることなく取り付けることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供することにある。
【0007】
また、板バネを容易に管径まで広げることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0009】
請求項1に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は排水管又は継手の下端部に取り付けられる取付部と、前記取付部に設けられ前記排水管又は継手に接続される樹脂管の端部周面をバネ力によって押圧する金属材料からなるバネ部材と、を備えた防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具であって、樹脂管を内側に嵌め込むことが可能な内径を有する外側筒部と、該外側筒部の一方端で外側筒部から延設するように長く形成されてなり、少なくとも外側筒部の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径に嵌り込む外径を有してなる内側筒部と備えてなることをその要旨とした。
【0010】
さらに、請求項2に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、前記外側筒部の側面に、防火アタッチメントを押圧するスライド部を備えたことをその要旨とした。
【0011】
また、請求項3に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、前記内側筒部は、先端が細くなるようにテーパーが設けられていることをその要旨とした。
【0012】
また、請求項4に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、樹脂管への嵌め込み、取り外しを容易にするため、把手部材を備えていることをその要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
上記手段を採ったことにより得られる効果は以下の通りである。
【0014】
本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具は、板バネを取付部側から嵌め込む際に、内側筒部が樹脂管の外径より細く形成されているので、樹脂管に直接嵌め込むよりも小さい力で嵌め込むことができるという効果を有する。また、内側筒部の先端が細くなるようにテーパーを設けて形成すれば、より小さい力で板バネを広げることができるという効果を有する。
【0015】
また、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具は、外側筒部に防火アタッチメントが嵌挿されたときには、防火アタッチメントの板バネは大きく広げられているため、樹脂管に板バネの
先端側から嵌めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の「防火アタッチメントの取り付け治具」を実施するための最良の形態について説明する。
【0017】
初めに、本発明の取り付け治具100に使用される防火アタッチメント50について図面を利用して説明する。図3及び図4に示されるように、防火アタッチメント50は、取付部52と複数枚の板バネ51とからなる。取付部52は、板材を打ち抜き加工した薄板であり、この取付部52が排水管又は継手70の下端部の接続バンド71によって、該取付部52の排水管又は継手70の下端部への取り付けがなさせるようになっている(図9参照)。この取付部52は、円形、楕円形又は多角形であってもよい。
【0018】
バネ部材を構成する板バネ51は、該取付部52に環状に固定されている。各板バネ51は略三角形状をなし、その基端が取付部52に溶接により固定されている。そして、これら複数の板バネ51の先端又は板バネ51の側辺が前記取付部52の取付面と反対側で突き合わせ状態となるように付勢され、略円錐形状をなしている。
【0019】
こうした防火アタッチメント50は、火災が発生したとき、以下のように作用する。火災時の熱で樹脂製の樹脂管60は溶融するか、又は炭化する。これに伴い、樹脂管60周面を押圧していた複数の板バネ51は、樹脂管60の溶融又は炭化によって、そのバネ力で内方に向かって変形し、その先端が突き合わせ状態となって、前記樹脂管60の残焼物を抱き込みながら突き合わせ状態となって前記継手70の下端部の開口を閉塞する。これによって、延焼を防火区画外への延焼を防止することになる。
【0020】
尚、本発明に使用される防火アタッチメント50における板バネ51の数や形状は任意であり、樹脂管の種類は太さに応じて適宜変更することができるものである。
【0021】
さて、次に本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具について説明する。本発明の取り付け治具は、上述した防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具である。
【0022】
本発明に係る取り付け治具は、外側に配置されてなる外側筒部と内側に配置されてなる内側筒部とを備えてなる。外側筒部は、防火アタッチメントを装着する予定の樹脂管の外側から被せ嵌めることができるように、樹脂管の外径とほぼ同径の内径を有する筒状体に作製されている。この外側筒部は、防火アタッチメントを樹脂管に嵌める前に、一時的に防火アタッチメントを保持するためのものである。すなわち、防火アタッチメントが外側筒部に嵌められることによって、バネ板の先端を樹脂管の外径より若干(外側筒部の板材の厚さ分)広げられる。そのため、バネ板の先端側(非取付面側)から樹脂管にスライド移動させて取り付けられるようになる。従って、筒状体の長さは、防火アタッチメントの板バネの長さよりも長く形成されていることが好ましい。
【0023】
内側筒部は、前記外側筒部の内側にほぼ同心円となるように配置されている。内側筒部は、外側筒部の長さよりも長く形成されていて、外側筒部の一方端側で外側筒部から延長して設けられている。こうして形成された内側筒部の作用のうちの1つは、樹脂管内部に内側筒部を挿入することによって、樹脂管と取り付け治具の位置が同心円に配置されることになる。そのため、樹脂管と外側筒部の位置関係が相互に適切な位置となるように治具の位置を規制されることになる。これによってさらに押し込んでいくと外側筒部が丁度樹脂管の外周に嵌り込むようになり、容易に外側筒部を樹脂管に嵌めることができるようになる。従って、樹脂管への挿入を容易にし、かつ治具の位置を固定できるように、内側筒部は樹脂管の内径とほぼ同径又は若干小さい程度に設け、隙間なく嵌り込むようにするとよい。また、必ずしも円柱形である必要はなく、例えば、先端が細くなるようにテーパーを設けてもよい。係る構成を採用することにより、樹脂管内側へ内側筒部を挿入し易くすることができるとともに、挿入していくに従って、樹脂管に対して治具の位置も適切な位置に誘導されることになるため、外側筒部を樹脂管に容易に嵌めることができる。
【0024】
また、もう1つの作用は、防火アタッチメントの板バネを広げる際に、いきなり外側筒部のように比較的大きな外径を持つ部材に直接押し込むと板バネを広げるのに、とても大きな力が必要となる。そこで、比較的細い内側筒部を利用して板バネを広げ易くする機能を持たせたものである。従って、この作用の点からみても、内側筒部の先端が細くなるようにテーパーを設けることが有効となる。
【0025】
また、取り付け治具には、外側筒部に嵌挿された後に、防火アタッチメントを樹脂管に移動させるためのスライド部材を設けてもよい。このスライド部材は、外側筒部に嵌挿された防火アタッチメントの取り付け部を押して移動させることができる機構を有して入れば、その構成は特に限定するものではない。例えば、下記に詳細を説明するが、図10、図11に示したようなコの字状のスライド部材40が考えられる。
【実施例1】
【0026】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の実施例1について、図に沿って説明する。尚、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施例の最適な形態を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
【0027】
図1及び図2は、実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。本実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、外径89mm、内径79mm、厚さ5.0mmの塩化ビニルからなる樹脂管60に防火アタッチメント50を取り付けるタイプのものを使用して具体的に説明する。
【0028】
実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、外側に配置される外側筒部10及び内側筒部20を備えている。外側筒部10は、厚さが1mmの金属板を用いて、内径がほぼ89mmの円筒状に形成されている。内側筒部20は、樹脂管60の内径79mmより若干短い内径の円筒状に形成されていて、外側筒部10と同心円となるように把手部材12を利用して固定されている。また、内側筒部20は、外側筒部10より長尺に形成されていて、外側筒部10の一方端部から延びて設けられている。
【0029】
以上のようにして作製された防火アタッチメントの取り付け治具100は以下のようにして使用される。まず、図3に示すように、先述した防火アタッチメント50の後端側に治具100の内側筒部20を挿入していく(図3の矢印)。すると、防火アタッチメント50の板バネ51は除々に開口しながら、取り付け治具100に嵌められていく。このとき、初めに比較的細い内側筒部20の先端で板バネ51を押し広げ、その後に比較的太い外側筒部10で押し広げることになるので、比較的弱い力で容易に挿入させることができる。
【0030】
そして、板バネ51が、完全に押し広げられた状態となり、防火アタッチメント50は外側筒部10に嵌められることになる(図4参照)。このようにして防火アタッチメント50が取り付けられた取り付け治具100は、内側筒部20を樹脂管60の内側に挿入する(図5)。このときに把手部材12を持って行うと容易に挿入することができる。次に、図6に示すように、樹脂管60を内側筒部20と外側筒部10との間に挿入していく。このとき、先述したように、内側筒部20によって樹脂管60の位置は固定されるので、そのまま押し込んでいけば、自然に樹脂管60は、外側筒部10の内側に挿入されていくことになる。
【0031】
このようにして樹脂管60を取り付け治具100に嵌挿した後、図7に示すように、取付部を矢印の示す方向に押して、防火アタッチメント50をスライドさせて樹脂管60上に移動させる。そして、樹脂管に防火アタッチメント50が装着されたことを確認した後、把手部材12を持って取り付け治具を外して、完成となる(図8)。
【0032】
こうして防火アタッチメント50が取り付けられた樹脂管60は、建築物の各階の防火区画を貫通する排水管又は継手70の下端部に接続バンド71によって取り付けられて使用される(図9参照)。
【実施例2】
【0033】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の実施例2について、図に沿って説明する。図10及び図11は、実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。内側筒部20及び外側筒部10の構成については、実施例と同様であるので省略する。実施例2は、実施例1に対して、外側筒部10にスライド部材40を設けたものである。このスライド部材40は、防火アタッチメント50が取り付けられた状態から、防火アタッチメント50を樹脂管60にスライドさせるのを容易にするためのものである。スライド部材40は、金属製の板材をコの字型に折り曲げて形成され、その両先端に防火アタッチメント50を押圧する押圧部42を設けたものである。コの字型の両辺には、板材に沿って長細い溝41が切られている。一方、外側筒部10の後方側面の両側に係止棒11が突出形成されている。この係止棒11を先ほどの長細い溝に挿入させて、スライド部材を係止棒に沿ってスライド可能とさせている。
【0034】
以上のようにして作製された防火アタッチメントの取り付け治具100は、まず、図12に示すように、先述した防火アタッチメント50の取付面側に治具100の内側筒部20を挿入していく。そして、板バネ51が、完全に押し広げられた状態とする(図13参照)。このようにして防火アタッチメント50が取り付けられた取り付け治具100は、図14に示すように、内側筒部20を樹脂管60の内側に挿入して嵌挿していく。そして、図15に示すように、樹脂管60を内側筒部20と外側筒部10との間に挿入していく。
【0035】
このようにして樹脂管60を取り付け治具に嵌挿した後、図16に示すように、スライド部材40を矢印の示す方向に押して、防火アタッチメント50をスライドさせて樹脂管60上に移動させる。そして、樹脂管に防火アタッチメント50が装着されたことを確認した後、取り付け治具を外して、完成となる。
【実施例3】
【0036】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具の実施例2について、図に沿って説明する。図17は、実施例3に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。この実施例3に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、内側筒部20のうち外側筒部10より外方に突出している部分が、先端が細くなるようにテーパーを設けて形成されている。それ以外の点は、実施例1と同様である。係る構成を採用することで、樹脂管60へ内側筒部20を挿入し易くなる。また、挿入していくに従って、樹脂管60の位置がテーパー部によって規制されていき、外側筒部10に到達するときには、ほぼ樹脂管60が外側筒部10の位置にくるように規制されるため、樹脂管60は自然に外側筒部10に挿入されていくことになる。これ以外の樹脂管に防火アタッチメントを取り付ける工程は、実施例1と同様であるので省略する。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係る防火アタッチメントは、防火区画を貫通する排水管又は継手に接続される排水立管を設ける場合に、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図2】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具の別方向からみた斜視図である。
【図3】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図4】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図5】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図6】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図7】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図8】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図9】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを取り付けられた樹脂管を継手に取り付ける工程を示す図である。
【図10】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図11】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具の別方向からみた斜視図である。
【図12】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図13】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図14】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図15】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図16】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図17】実施例3係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図18】防火アタッチメントを樹脂管に取り付ける従来の工程を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
100 防火アタッチメントの取り付け治具
10 外側筒部
20 内側筒部
40 スライド部材
50 防火アタッチメント
60 樹脂管
【技術分野】
【0001】
本発明は、中高層集合住宅等の建築物の床又は壁等の防火区画を貫通する排水管又は継手に取り付けられる樹脂管の防火アタッチメントの取り付け治具に関し、詳細には各階の防火区画を貫通する排水管又は継手に取り付けられて、該排水管又は継手の管路に通じた他の防火区画への延焼を防止する防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者は、中高層集合住宅等の建築物の床又は壁等の防火区画を貫通する排水管又は継手に接続される排水立管として、重く取り扱い性が悪い金属管や耐火二層管などの配管部材に代えて、軽量で取り扱い性が良好な樹脂管を用いた場合でも、火災発生時に排水管又は継手の管路を通じた他の防火区画への延焼を確実に防止することができる防火アタッチメントを提案している。この防火アタッチメントは、前記排水管又は継手の下端部に取り付けられる環状をなす取付部と、その取付部の非取付面側であって環周りに固定された複数の三角形状をなす板バネからなり、これら複数の板バネの先端が前記取り付け部の非取付面側で突き合わせ状態となるように付勢されていて、前記排水管又は継手に接続される樹脂製の排水立管端部周面を押圧して保持する保持部材とからなるものを提案している(特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】特願2007−070511号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この防火アタッチメントを樹脂管に取り付ける場合、防火アタッチメントの構成上、板バネの先端が突き合わせ状態に付勢されているため、板バネの先端側から取り付けることができない。従って、図18に示すように、防火アタッチメントを取付部側から装着し、樹脂管上を反対側端部の近傍まで、矢印の方向に樹脂管の長さだけ移動させなければならなかった。これは防火アタッチメントを数m近くスライドさせなければならない上に、移動に大きな力が必要であることから非常に手間のかかる作業であった。
【0005】
また、防火アタッチメントを初めに樹脂管を挿入するとき、樹脂管を押し込むことによって板バネを広げなくてはならない。しかし、板バネをいきなり樹脂管の管径まで広げるにはかなりの力が必要であり、非常に困難な作業となっていた。
【0006】
本発明は、以上のような問題点を鑑みて案出されたものであり、防火アタッチメントの板バネの先端側から直接樹脂管に取り付けることができて、樹脂管上の防火アタッチメントをほとんどスライドさせることなく取り付けることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供することにある。
【0007】
また、板バネを容易に管径まで広げることができる防火アタッチメントの取り付け治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は以下の通りである。
【0009】
請求項1に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は排水管又は継手の下端部に取り付けられる取付部と、前記取付部に設けられ前記排水管又は継手に接続される樹脂管の端部周面をバネ力によって押圧する金属材料からなるバネ部材と、を備えた防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具であって、樹脂管を内側に嵌め込むことが可能な内径を有する外側筒部と、該外側筒部の一方端で外側筒部から延設するように長く形成されてなり、少なくとも外側筒部の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径に嵌り込む外径を有してなる内側筒部と備えてなることをその要旨とした。
【0010】
さらに、請求項2に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、前記外側筒部の側面に、防火アタッチメントを押圧するスライド部を備えたことをその要旨とした。
【0011】
また、請求項3に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、前記内側筒部は、先端が細くなるようにテーパーが設けられていることをその要旨とした。
【0012】
また、請求項4に係る発明が採った防火アタッチメントの取り付け治具は、樹脂管への嵌め込み、取り外しを容易にするため、把手部材を備えていることをその要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
上記手段を採ったことにより得られる効果は以下の通りである。
【0014】
本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具は、板バネを取付部側から嵌め込む際に、内側筒部が樹脂管の外径より細く形成されているので、樹脂管に直接嵌め込むよりも小さい力で嵌め込むことができるという効果を有する。また、内側筒部の先端が細くなるようにテーパーを設けて形成すれば、より小さい力で板バネを広げることができるという効果を有する。
【0015】
また、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具は、外側筒部に防火アタッチメントが嵌挿されたときには、防火アタッチメントの板バネは大きく広げられているため、樹脂管に板バネの
先端側から嵌めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の「防火アタッチメントの取り付け治具」を実施するための最良の形態について説明する。
【0017】
初めに、本発明の取り付け治具100に使用される防火アタッチメント50について図面を利用して説明する。図3及び図4に示されるように、防火アタッチメント50は、取付部52と複数枚の板バネ51とからなる。取付部52は、板材を打ち抜き加工した薄板であり、この取付部52が排水管又は継手70の下端部の接続バンド71によって、該取付部52の排水管又は継手70の下端部への取り付けがなさせるようになっている(図9参照)。この取付部52は、円形、楕円形又は多角形であってもよい。
【0018】
バネ部材を構成する板バネ51は、該取付部52に環状に固定されている。各板バネ51は略三角形状をなし、その基端が取付部52に溶接により固定されている。そして、これら複数の板バネ51の先端又は板バネ51の側辺が前記取付部52の取付面と反対側で突き合わせ状態となるように付勢され、略円錐形状をなしている。
【0019】
こうした防火アタッチメント50は、火災が発生したとき、以下のように作用する。火災時の熱で樹脂製の樹脂管60は溶融するか、又は炭化する。これに伴い、樹脂管60周面を押圧していた複数の板バネ51は、樹脂管60の溶融又は炭化によって、そのバネ力で内方に向かって変形し、その先端が突き合わせ状態となって、前記樹脂管60の残焼物を抱き込みながら突き合わせ状態となって前記継手70の下端部の開口を閉塞する。これによって、延焼を防火区画外への延焼を防止することになる。
【0020】
尚、本発明に使用される防火アタッチメント50における板バネ51の数や形状は任意であり、樹脂管の種類は太さに応じて適宜変更することができるものである。
【0021】
さて、次に本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具について説明する。本発明の取り付け治具は、上述した防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具である。
【0022】
本発明に係る取り付け治具は、外側に配置されてなる外側筒部と内側に配置されてなる内側筒部とを備えてなる。外側筒部は、防火アタッチメントを装着する予定の樹脂管の外側から被せ嵌めることができるように、樹脂管の外径とほぼ同径の内径を有する筒状体に作製されている。この外側筒部は、防火アタッチメントを樹脂管に嵌める前に、一時的に防火アタッチメントを保持するためのものである。すなわち、防火アタッチメントが外側筒部に嵌められることによって、バネ板の先端を樹脂管の外径より若干(外側筒部の板材の厚さ分)広げられる。そのため、バネ板の先端側(非取付面側)から樹脂管にスライド移動させて取り付けられるようになる。従って、筒状体の長さは、防火アタッチメントの板バネの長さよりも長く形成されていることが好ましい。
【0023】
内側筒部は、前記外側筒部の内側にほぼ同心円となるように配置されている。内側筒部は、外側筒部の長さよりも長く形成されていて、外側筒部の一方端側で外側筒部から延長して設けられている。こうして形成された内側筒部の作用のうちの1つは、樹脂管内部に内側筒部を挿入することによって、樹脂管と取り付け治具の位置が同心円に配置されることになる。そのため、樹脂管と外側筒部の位置関係が相互に適切な位置となるように治具の位置を規制されることになる。これによってさらに押し込んでいくと外側筒部が丁度樹脂管の外周に嵌り込むようになり、容易に外側筒部を樹脂管に嵌めることができるようになる。従って、樹脂管への挿入を容易にし、かつ治具の位置を固定できるように、内側筒部は樹脂管の内径とほぼ同径又は若干小さい程度に設け、隙間なく嵌り込むようにするとよい。また、必ずしも円柱形である必要はなく、例えば、先端が細くなるようにテーパーを設けてもよい。係る構成を採用することにより、樹脂管内側へ内側筒部を挿入し易くすることができるとともに、挿入していくに従って、樹脂管に対して治具の位置も適切な位置に誘導されることになるため、外側筒部を樹脂管に容易に嵌めることができる。
【0024】
また、もう1つの作用は、防火アタッチメントの板バネを広げる際に、いきなり外側筒部のように比較的大きな外径を持つ部材に直接押し込むと板バネを広げるのに、とても大きな力が必要となる。そこで、比較的細い内側筒部を利用して板バネを広げ易くする機能を持たせたものである。従って、この作用の点からみても、内側筒部の先端が細くなるようにテーパーを設けることが有効となる。
【0025】
また、取り付け治具には、外側筒部に嵌挿された後に、防火アタッチメントを樹脂管に移動させるためのスライド部材を設けてもよい。このスライド部材は、外側筒部に嵌挿された防火アタッチメントの取り付け部を押して移動させることができる機構を有して入れば、その構成は特に限定するものではない。例えば、下記に詳細を説明するが、図10、図11に示したようなコの字状のスライド部材40が考えられる。
【実施例1】
【0026】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の実施例1について、図に沿って説明する。尚、以下に説明する実施例及び図面は、本発明の実施例の最適な形態を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。
【0027】
図1及び図2は、実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。本実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、外径89mm、内径79mm、厚さ5.0mmの塩化ビニルからなる樹脂管60に防火アタッチメント50を取り付けるタイプのものを使用して具体的に説明する。
【0028】
実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、外側に配置される外側筒部10及び内側筒部20を備えている。外側筒部10は、厚さが1mmの金属板を用いて、内径がほぼ89mmの円筒状に形成されている。内側筒部20は、樹脂管60の内径79mmより若干短い内径の円筒状に形成されていて、外側筒部10と同心円となるように把手部材12を利用して固定されている。また、内側筒部20は、外側筒部10より長尺に形成されていて、外側筒部10の一方端部から延びて設けられている。
【0029】
以上のようにして作製された防火アタッチメントの取り付け治具100は以下のようにして使用される。まず、図3に示すように、先述した防火アタッチメント50の後端側に治具100の内側筒部20を挿入していく(図3の矢印)。すると、防火アタッチメント50の板バネ51は除々に開口しながら、取り付け治具100に嵌められていく。このとき、初めに比較的細い内側筒部20の先端で板バネ51を押し広げ、その後に比較的太い外側筒部10で押し広げることになるので、比較的弱い力で容易に挿入させることができる。
【0030】
そして、板バネ51が、完全に押し広げられた状態となり、防火アタッチメント50は外側筒部10に嵌められることになる(図4参照)。このようにして防火アタッチメント50が取り付けられた取り付け治具100は、内側筒部20を樹脂管60の内側に挿入する(図5)。このときに把手部材12を持って行うと容易に挿入することができる。次に、図6に示すように、樹脂管60を内側筒部20と外側筒部10との間に挿入していく。このとき、先述したように、内側筒部20によって樹脂管60の位置は固定されるので、そのまま押し込んでいけば、自然に樹脂管60は、外側筒部10の内側に挿入されていくことになる。
【0031】
このようにして樹脂管60を取り付け治具100に嵌挿した後、図7に示すように、取付部を矢印の示す方向に押して、防火アタッチメント50をスライドさせて樹脂管60上に移動させる。そして、樹脂管に防火アタッチメント50が装着されたことを確認した後、把手部材12を持って取り付け治具を外して、完成となる(図8)。
【0032】
こうして防火アタッチメント50が取り付けられた樹脂管60は、建築物の各階の防火区画を貫通する排水管又は継手70の下端部に接続バンド71によって取り付けられて使用される(図9参照)。
【実施例2】
【0033】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の実施例2について、図に沿って説明する。図10及び図11は、実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。内側筒部20及び外側筒部10の構成については、実施例と同様であるので省略する。実施例2は、実施例1に対して、外側筒部10にスライド部材40を設けたものである。このスライド部材40は、防火アタッチメント50が取り付けられた状態から、防火アタッチメント50を樹脂管60にスライドさせるのを容易にするためのものである。スライド部材40は、金属製の板材をコの字型に折り曲げて形成され、その両先端に防火アタッチメント50を押圧する押圧部42を設けたものである。コの字型の両辺には、板材に沿って長細い溝41が切られている。一方、外側筒部10の後方側面の両側に係止棒11が突出形成されている。この係止棒11を先ほどの長細い溝に挿入させて、スライド部材を係止棒に沿ってスライド可能とさせている。
【0034】
以上のようにして作製された防火アタッチメントの取り付け治具100は、まず、図12に示すように、先述した防火アタッチメント50の取付面側に治具100の内側筒部20を挿入していく。そして、板バネ51が、完全に押し広げられた状態とする(図13参照)。このようにして防火アタッチメント50が取り付けられた取り付け治具100は、図14に示すように、内側筒部20を樹脂管60の内側に挿入して嵌挿していく。そして、図15に示すように、樹脂管60を内側筒部20と外側筒部10との間に挿入していく。
【0035】
このようにして樹脂管60を取り付け治具に嵌挿した後、図16に示すように、スライド部材40を矢印の示す方向に押して、防火アタッチメント50をスライドさせて樹脂管60上に移動させる。そして、樹脂管に防火アタッチメント50が装着されたことを確認した後、取り付け治具を外して、完成となる。
【実施例3】
【0036】
以下、本発明に係る防火アタッチメントの取り付け治具の実施例2について、図に沿って説明する。図17は、実施例3に係る防火アタッチメントの取り付け治具100の斜視図を示す。この実施例3に係る防火アタッチメントの取り付け治具100は、内側筒部20のうち外側筒部10より外方に突出している部分が、先端が細くなるようにテーパーを設けて形成されている。それ以外の点は、実施例1と同様である。係る構成を採用することで、樹脂管60へ内側筒部20を挿入し易くなる。また、挿入していくに従って、樹脂管60の位置がテーパー部によって規制されていき、外側筒部10に到達するときには、ほぼ樹脂管60が外側筒部10の位置にくるように規制されるため、樹脂管60は自然に外側筒部10に挿入されていくことになる。これ以外の樹脂管に防火アタッチメントを取り付ける工程は、実施例1と同様であるので省略する。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係る防火アタッチメントは、防火区画を貫通する排水管又は継手に接続される排水立管を設ける場合に、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図2】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具の別方向からみた斜視図である。
【図3】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図4】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図5】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図6】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図7】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図8】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図9】実施例1に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを取り付けられた樹脂管を継手に取り付ける工程を示す図である。
【図10】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図11】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具の別方向からみた斜視図である。
【図12】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図13】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図14】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図15】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図16】実施例2に係る防火アタッチメントの取り付け治具を用いて防火アタッチメントを樹脂管の取り付ける工程の一工程を示す図である。
【図17】実施例3係る防火アタッチメントの取り付け治具の斜視図である。
【図18】防火アタッチメントを樹脂管に取り付ける従来の工程を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
100 防火アタッチメントの取り付け治具
10 外側筒部
20 内側筒部
40 スライド部材
50 防火アタッチメント
60 樹脂管
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水管又は継手の下端部に取り付けられる取付部と、前記取付部に設けられ前記排水管又は継手に接続される樹脂管の端部周面をバネ力によって押圧する金属材料からなるバネ部材と、を備えた防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具であって、
樹脂管を内側に嵌め込むことが可能な内径を有する外側筒部と、
該外側筒部の一方端で外側筒部から延設するように長く形成されてなり、少なくとも外側筒部の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径に嵌り込む外径を有してなる内側筒部と、
を備えてなる防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項2】
前記外側筒部の側面に、防火アッタチメントを押圧するスライド部を備えたことを特徴とする請求項1記載の防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項3】
前記内側筒部は、先端が細くなるようにテーパーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項4】
樹脂管への嵌め込み、取り外しを容易にするため、把手部材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の取り付け治具。
【請求項1】
排水管又は継手の下端部に取り付けられる取付部と、前記取付部に設けられ前記排水管又は継手に接続される樹脂管の端部周面をバネ力によって押圧する金属材料からなるバネ部材と、を備えた防火アタッチメントを樹脂管に取り付けるための治具であって、
樹脂管を内側に嵌め込むことが可能な内径を有する外側筒部と、
該外側筒部の一方端で外側筒部から延設するように長く形成されてなり、少なくとも外側筒部の内側に配置されている筒部が樹脂管の内径に嵌り込む外径を有してなる内側筒部と、
を備えてなる防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項2】
前記外側筒部の側面に、防火アッタチメントを押圧するスライド部を備えたことを特徴とする請求項1記載の防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項3】
前記内側筒部は、先端が細くなるようにテーパーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の防火アタッチメントの取り付け治具。
【請求項4】
樹脂管への嵌め込み、取り外しを容易にするため、把手部材を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の取り付け治具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−243193(P2009−243193A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−92357(P2008−92357)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000106771)シーシーアイ株式会社 (245)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000106771)シーシーアイ株式会社 (245)
【Fターム(参考)】
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