説明

防災表示装置

【課題】小さなスイッチボタンの表示で複数のスイッチ操作部を画面表示していても、指又はペンなどによる入力操作が簡単且つ確実にできるようにする。
【解決手段】火災発生階平面図62などの防災情報と共に複数のスイッチ操作部70−1〜70−15を画面上に表示した防災表示装置であって、表示画面60に対する指又はペンなどの近接を検出して近接座標位置を取得する近接検出部と、近接座標位置を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部70−4を含む画像を拡大表示部72に拡大表示する拡大表示処理部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、火災、ガス漏れ等の防災情報と共に複数のスイッチ操作部を画面上に表示した防災表示装置に関する。
【技術分野】
【0002】
従来、火災、ガス漏れなどの異常を監視する防災監視システムにあっては、受信機から建物内の警戒区域に引出された信号線に火災感知器、ガス漏れ検出器などを接続し、例えば火災信号を受信した際に、火災警報を出すようにしている。
【0003】
受信機には、防災表示装置としてタッチパネル付きのカラー液晶表示装置が設けられており、受信機で火災警報が出された場合には、火災発生階の平面図などの防災情報と共に火災確定、消防機関への通報、避難誘導など火災対処操作に伴う複数のスイッチ操作部が画面表示される。
【0004】
係員は防災表示装置の表示から火災発生場所を認識し、火災発生現場に急行して火災を確認し、この場合、非火災であった場合の混乱を回避するため、いったん受信機の音響警報、及び火災発生場所での地区音響警報は停止しておく場合もある。
【0005】
係員が火災発生場所に出向いて火災を確認した場合には、受信機に設けている火災断定スイッチを操作する。火災断定スイッチを操作すると、受信機の操作で停止状態にある音響警報及び地区音響警報が解除されて再度鳴動する。
【0006】
また火災発生場所に出向いて火災を確認した際に、発見が早く火災が小さい場合には、消火器を使用して初期消火をすることになる。一方、火災が拡大して初期消火が困難な場合には、消防署への通報及び避難誘導のための非常放送を行う。更に負傷者がでているような場合には、負傷者の安全確保と同時に救急車の出動要請を行うことになる。
【0007】
このように受信機で火災警報が出された場合、火災確認、消火活動、消防署への通報といった様々な行動を係員が迅速且つ的確に行うことが求められる。
【特許文献1】特開平8−287371号公報
【特許文献2】特開平10−214390号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このような従来の受信機に設けたタッチパネル付きの防災表示装置にあっては、画面上に表示するスイッチ操作部が多くなると、一つ一つのスイッチボタンの表示が小さくなり、指又はペンなどによる入力操作がしづらいという問題がある。
【0009】
この問題を解消するため、火災受信といった1つの事象で処理する機能を集約して画面を階層化し、画面上に配置するスイッチの数を制限することで、スイッチボタンの表示を大きくし、入力操作が簡単且つ確実にできるようにしているが、スイッチ操作のために画面切替えを必要とし、階層化により画面表示処理が複雑化し、スイッチ操作に時間がかかる問題がある。
【0010】
本発明は、小さなスイッチボタンの表示で複数のスイッチ操作部を画面表示していても、指又はペンなどによる入力操作が簡単且つ確実にできるようにする防災表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、防災情報と共に複数のスイッチ操作部を画面上に表示した防災表示装置に於いて、
画面に対する指又は操作部材の近接を検出して近接座標位置を取得する近接検出部と、
近接座標位置を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示する拡大表示処理部と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
ここで、拡大表示処理部は、近接検出部により取得した近接座標位置が所定時間停止し且つ通常表示中の場合に、近接座標位置を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示する。
【0013】
拡大表示処理部は、拡大表示後に近接検出部により取得した近接座標位置が拡大領域に含まれ且つ所定時間停止した場合に、拡大表示を通常表示に戻す。
【0014】
また、拡大表示処理部は、拡大表示から所定時間経過した場合に、拡大表示を通常表示に戻すようにしても良い。
【0015】
更に、拡大表示処理部は、拡大表示後にスイッチ操作部の操作を判別した場合に、拡大表示を通常表示に戻すようにしても良い。
【0016】
更に、拡大表示処理部は、指又は操作部材の近接を継続して検出しているあいだ画面の拡大表示の表示倍率を継続して変更するようにしても良い。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画面に指又はペンなどを近づけると、スイッチボタンなどのスイッチ操作部が拡大表示され、小さなスイッチ操作部を画面に複数並べて配置していても、操作する際の拡大表示により見やすく押し易くし、確実に操作できる。
【0018】
また、小さなスイッチ操作部を画面に複数配置できることで、画面を階層化して各画面のスイッチ操作部を大きくする必要がなく、また、画面を階層化した場合でも、階層数を少なくすることができる。
【0019】
また、小さなスイッチ操作部を画面に複数配置できることで、同時に火災発生階平面図のような防災情報を表示する場合、画面における防災情報の表示スペースを大きく確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は本発明による防災表示装置を備えた受信機の説明図である。図1において、受信機10は前面パネル12の上部中央に火災代表灯14を設けており、その両側に地区表示部16を設けている。
【0021】
火災代表灯14の下側には本発明による防災表示装置18を設けている。防災表示装置18には、火災時に火災発生階平面図などの防災情報と共に火災受信に伴う各種の操作に用いるスイッチボタン表示を用いた複数のスイッチ操作部が表示される。防災表示装置18の左側にはスピーカ開口20が設けられ、その下側に操作部22とプリンタ24が設けられている。
【0022】
図2は図1の受信機に設けている防災表示装置18を取り出してパネル構造を示した組立分解図である。図2において、防災表示装置18は、近接検出パネル54、タッチスイッチパネル56及びカラー液晶表示パネル58で構成される。
【0023】
近接検出パネル54は内側の表示領域を矩形に繰り貫いた枠体構造であり、上部枠体54a及び右側枠体54bの内側に一定間隔で複数の赤外線発光素子を埋め込み配置しており、これに対向する下部枠体54c及び左側枠体54dの内側には発光側と同じ一定間隔で受光素子を埋め込み配置している。
【0024】
このため、近接検出パネル54の上側枠体54a及び右側枠体54bからは、矢印で示すように下向き及び横向きに赤外線発光素子からの光が照射され、パネル開口に光マトリクスを形成している。近接検出パネル54の上側枠体54a及び右側枠体54bに一定間隔で配置している赤外線発光素子の発光駆動は、常時発光駆動であってもよいし、周期的な操作発光駆動であってもよい。
【0025】
このような近接検出パネル54を介してカラー液晶表示パネル58側に指を近付けると、近接検出パネル54の開口に形成している光マトリクスの部分を指またはペン先が遮ることで、近接位置に対応した下部枠体54の受光素子に対する光の入射が断たれることでX座標位置が検出でき、同時に左側枠対54cに配列している受光素子に対する光の入射が断たれることでY軸座標位置が検出できる。
【0026】
近接検出パネル54に続いてはタッチスイッチパネル56が設けられる。タッチスイッチパネル56としては、抵抗膜方式または静電容量方式などを使用しており、カラー液晶表示パネル58の表示面に密着して配置され、カラー液晶表示パネル58により表示しているスイッチ操作部に対応するタッチパネル56の位置を押すと、タッチ位置を示す座標位置検出信号が得られる。
【0027】
なお図2の実施形態にあっては、表示パネルとして液晶表示パネル58を使用しているが、これ以外にプラズマ表示パネルやCRTなどを用いてもよい。
【0028】
図3は図1の受信機を用いた防災監視システムのブロック図である。図3において、受信機10からは感知器回線26−1〜26−nが引き出され、それぞれオンオフ型の火災感知器28を複数接続している。火災感知器28は火災に伴う煙や熱を検出すると発報し、発報電流を感知器回線に流すことで火災検出信号を受信機10に送信する。
【0029】
また受信機10からは発信機回線30が引き出され、複数の火災発信機32を接続している。発信機32は押し釦スイッチを備え、火災時に押し釦スイッチを押すと発報電流が発信機回線30に流れ、火災発信機32の操作による火災検出信号を受信機10に送信する。
【0030】
受信機10にはCPU34が設けられ、CPU34に対し、感知器回線26−1〜26−nを引き出した受信回路部36−1〜36−n、発信機回線30を引き出した受信回路部38、本発明の防災表示装置18、図1に示した操作部22、図1の火災表示灯14、地区表示灯16、更にスピーカを含む警報部40、外部に対し火災検出信号を移報する移報部42が設けられている。
【0031】
CPU34には、プログラムの実行により実現される機能として、防災監視部46と防災表示処理部48が設けられている。防災表示処理部48には更に、近接検出部50と拡大表示処理部52が設けられている。
【0032】
防災監視部46は受信回路部36−1〜36−n及び受信回路部38のいずれかによる火災検出信号を受信した際に、図1に示した火災代表灯14を点灯すると共に、スピーカから火災警報音を出し、防災表示装置18に対し火災発生を示す防災情報として、火災発生場所の地区名と共に火災発生階の平面図を表示し、同時に複数のスイッチ釦を配列したスイッチ操作部を表示させる。
【0033】
防災表示処理部48に設けている近接検出部50は、防災表示装置18における画面に対する指またペンなどの操作部材の近接が行われると、その近接位置に対応した受光素子の検出信号が得られることから、この受光信号に基づき近接座標位置(x,y)を取得する。
【0034】
拡大表示処理部52は、近接検出部50で取得した近接座標位置(x,y)を中心に、所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示する。ここで拡大表示処理部52による拡大表示は、近接検出部50により取得した近接座標位置(x,y)が所定時間停止し、且つ現在の状態が通常表示中の場合に、近接座標位置(x,y)を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示する。
【0035】
これによってスイッチ操作を意図せずに画面に指や他の物を近付けたときの近接検出部50による近接座標位置の検出による拡大表示の誤動作を防止するようにしている。
【0036】
また拡大表示処理部52は、近接座標位置(x,y)を中心にスイッチ操作部を含む画像を拡大表示した後、一定の条件が成立したときに、拡大表示を通常表示に戻すようにしている。この拡大表示を通常表示に戻す処理としては、例えば次のいずれかが行われる。
(1)拡大表示後に近接検出部により取得した近接座標位置が拡大領域に含まれ、且つ所定時間停止した場合に、拡大表示を通常表示に戻す。これは拡大表示の部分に指を近付けることで通常表示に戻す処理となる。
(2)拡大表示から所定時間経過したときに、拡大表示を通常表示に戻す。
(3)拡大表示後にスイッチ操作部の操作を判別した場合に、拡大表示を通常表示に戻す。
【0037】
なお拡大表示を通常表示に戻す方法としては、前記(1)〜(3)に限定されず、例えば画面の特定位置に触れることで通常位置に戻したり、拡大表示しているスイッチ部位とは別のスイッチ部位に触れることで、以前の拡大表示を通常表示に戻し、最新の近接座標位置について、そこを拡大表示するなど、適宜の手法を用いることが可能である。
【0038】
図4は本発明の防災表示装置による火災受信時の表示画面を示した説明図である。図4において、防災表示装置18の表示画面60の下側及び右側に配置した操作表示領域64を除いた表示領域に、例えば火災発生階平面図62を表示している。操作表示領域64には複数のスイッチ釦の表示によるスイッチ操作部70−1〜70−15が用途別などに分けて配列されている。
【0039】
このような表示画面60において、例えば下側の操作表示領域64に表示しているスイッチ操作部70−1〜70−6の中のスイッチ操作部70−4を操作しようとして指を表示画面60に近付けると、図2に示した近接検出パネル54の枠内に形成している光マトリクスの部分を指が遮ったときに、縦方向及び横方向の光の遮断に伴う受光素子からの検出信号が得られ、図3に示した近接検出部50において、近接座標位置(x,y)が検出される。
【0040】
このように近接座標位置(x,y)が検出されると、図5に示すように、近接座標位置(x,y)を中心に、例えば楕円状の拡大表示72となるような拡大表示が行われ、拡大表示72の中には、操作しようとしたスイッチ操作部70−4が含まれて同時に拡大表示されており、通常表示の状態では小さなスイッチ操作部であったものが、拡大表示により大きくなり、スイッチ操作部70−4を誤りなく簡単且つ容易に、確実に操作することができる。
【0041】
図6は本発明による防災表示処理の実施形態を示したフローチャートであり、図3に示した受信機の防災表示処理部48を実現するプログラムの実行処理内容を示している。
【0042】
図6において、ステップS1において指またはペンなどによる表示画面に対する近接検知の有無を判別しており、近接検知を判別すると、ステップS2に進み、近接検出座標(x,y)を取得する。
【0043】
続いてステップS3で通常表示中か否かチェックし、通常表示中であれば、ステップS4に進み、ステップS2で取得された近接検出座標(x,y)が一定時間停止しているか否か、即ち一定時間同じ近接検出座標が得られているか否か判別する。一定時間停止が判別されると、ステップS5に進み、近接検出座標(x,y)を中心に、予め定めた領域の画像を拡大表示する。ステップS4で一定時間停止が判別されなければ、ステップS6で通常表示を継続する。
【0044】
一方、ステップS3で通常表示中でなかった場合、即ち拡大表示中であることが判別されると、ステップS7に進み、ステップS2で検知した近接検出座標(x,y)が現在表示している拡大領域に含まれるか否か判別する。
【0045】
拡大領域に含まれていれば、ステップS8に進み、一定時間停止か否か判別され、一定時間停止が判別されると、ステップS9で拡大表示を通常表示に戻す。ステップ8で一定時間停止が判別されるまでは、ステップS10の拡大表示を継続する。
【0046】
このような図6の防災表示処理によれば、図4に示す火災検出時の表示画面60におけるスイッチ操作部70−1〜70−15のいずれかに指を近付けると、指の近接が検知され、近接検出座標を中心に、例えば図6に示すようにスイッチ操作部70−4を含む拡大表示72が行われる。
【0047】
拡大表示72を行った後、元の通常表示に戻したい場合には、拡大表示72の部分に指を近付けることで、再度、近接検出座標が検出されると、拡大表示72が通常表示に戻る。なお拡大表示領域72に指を触れて通常表示に戻す際、スイッチ操作部70−4に触れると、再度スイッチ操作が行われることになるが、スイッチ操作が既に行われている場合には、2回目のスイッチ操作については、これを無視するように処理する必要がある。
【0048】
図7は本発明による防災表示処理の他の実施形態を示したフローチャートであり、近接検知による拡大表示は図6の実施形態と同じであるが、拡大表示後の拡大表示の通常表示への戻しを、タイマにより拡大表示から一定時間経過したときに自動的に行うようにしている。
【0049】
図7において、ステップS11〜S16の近接検出座標を検出した場合の拡大表示は、図6のステップS1〜S6と同じである。これに対し拡大表示後については、ステップS17で拡大表示から一定時間経過を判別すると、ステップS18に進み、拡大表示を通常表示に戻し、それまではステップS19で拡大表示を継続する。
【0050】
図8は本発明による防災表示処理の他の実施形態を示したフローチャートであり、この実施形態にあっては、拡大表示後のスイッチ操作を判別して拡大表示を通常表示に戻すようにしたことを特徴とする。
【0051】
図8において、ステップS21〜S26の処理は図6のステップS1〜S6と同じであり、近接検出座標を取得して、そこを中心に所定領域の拡大表示を行っている。拡大表示後については、ステップS27で拡大表示領域に設けているスイッチ操作の有無を判別しており、スイッチ操作があるまではステップS29で拡大表示を継続しているが、スイッチ操作ありを判別すると、ステップS28で拡大表示を通常表示に戻すようにしている。
【0052】
なお上記の実施形態は火災を監視する受信機10に設けた防災表示装置18を例に取るものであったが、ガス漏れ検出器を接続した受信機10としてもよく、その場合には図1の火災代表灯14に代えてガス漏れ代表灯が設けられることになる。
【0053】
また上記の実施形態にあっては、図2の近接検出パネル54により液晶表示パネル58の表示画面の全域における近接を検出して拡大表示しているが、図4に示すように、表示画面60に設けるスイッチ操作部70−1〜70−15は例えば下側と左側の操作表示領域64に限定されていることから、この操作表示領域64に対応した近接検出パネル54の光マトリクスの近接位置検出のみを有効とし、火災発生階平面図62を表示している防災表示領域については近接検出を行わず、操作表示領域64に対する近接検出のみについて拡大表示を行うようにしても良い。
【0054】
また、拡大表示処理部52は、近接検出部50で取得した近接座標位置(x,y)に留まる時間を計測して、所定時間継続して指などが同じ位置に存在する場合は、画像の拡大表示率を自動的に上げていき、近接位置をより見やすく表示するよう複数段階で拡大表示できるようにしても良い。
【0055】
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明による防災表示装置を備えた受信機の説明図
【図2】本発明による防災表示装置のパネル構造を示した組立分解図
【図3】図1の受信機を用いた防災監視システムのブロック図
【図4】本発明の情報表示装置による火災受信時の表示画面を示した説明図
【図5】図4の表示画面のスイッチ操作部に指を近づけて場合の拡大表示を示した説明図
【図6】本発明による防災表示処理の実施形態を示したフローチャート
【図7】本発明による防災表示処理の他の実施形態を示したフローチャート
【図8】本発明による防災表示処理の他の実施形態を示したフローチャート
【符号の説明】
【0057】
10:受信機
12:前面パネル
14:火災代表灯
16:地区表示部
18:防災表示装置
20:スピーカ開口
22:操作部
24:プリンタ
26−1〜26−n:感知器回線
28:火災感知器
30:発信機回線
32:火災発信機
34:CPU
36−1〜36−n、38:受信回路部
40:警報部
42:移報部
46:防災監視部
48:防災表示処理部
50:近接検出部
52:拡大表示処理部
54:近接検出パネル
56:タッチスイッチパネル
58:液晶表示パネル
60:表示画面
62:火災発生階平面図
64:操作表示領域
70−1〜70−15:スイッチ操作部
72:拡大表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災情報と共に複数のスイッチ操作部を画面上に表示した防災表示装置に於いて、
前記画面に対する指又は操作部材の近接を検出して近接座標位置を取得する近接検出部と、
前記近接座標位置を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示する拡大表示処理部と、
を備えたことを特徴とする防災表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の防災表示装置に於いて、前記拡大表示処理部は、前記近接検出部により取得した近接座標位置が所定時間停止し且つ通常表示中の場合に、前記近接座標位置を中心に所定領域に存在するスイッチ操作部を含む画像を拡大表示することを特徴とする防災表示装置。
【請求項3】
請求項1記載の防災表示装置に於いて、前記拡大表示処理部は、拡大表示後に前記近接検出部により取得した近接座標位置が拡大領域に含まれ且つ所定時間停止した場合に、前記拡大表示を通常表示に戻すことを特徴とする防災表示装置。
【請求項4】
請求項2記載の防災表示装置に於いて、前記拡大表示処理部は、拡大表示から所定時間経過した場合に、前記拡大表示を通常表示に戻すことを特徴とする防災表示装置。
【請求項5】
請求項1記載の防災表示装置に於いて、前記拡大表示処理部は、拡大表示後にスイッチ操作部の操作を判別した場合に、前記拡大表示を通常表示に戻すことを特徴とする防災表示装置。
【請求項6】
請求項1記載の防災表示装置に於いて、前記拡大表示処理部は、前記近接検出部により取得した近接座標位置に停止しているときに拡大表示の倍率を継続して変更することを特徴とする防災表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−92331(P2010−92331A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262607(P2008−262607)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】