説明

防菌器具

【課題】
学校や職場においても違和感無く使用することができる防菌器具を提供する。
【解決手段】
外観をお守り袋に模した防菌器具1は前面に「交通安全」の文字が付されている。また、前記防菌器具1は開口部分3と下げ紐5が取り付けられている。前記防菌器具1は内部に挿入空間8を有し、当該挿入空間8にガス放出部材10と2枚の遮蔽部材15を内蔵している。ガス放出部材10は開口を有しない袋11に薬剤12が封入されたものであり、自然環境下において二酸化塩素ガスを徐々に放出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者が菌に感染することを防止する器具に関するものであり、身体や持ち物に装着したり保持するだけで使用者の周囲を除菌することができるものである。
【背景技術】
【0002】
冬季になると毎年、インフルエンザが流行する。特に学校の児童・生徒が集団感染する場合が多い。
その理由は、大勢の生徒が教室という一つの空間内で、長時間にわたってとどまるためである。即ち一人の感染者から放出される菌(ウイルスを含む)が教室内において空気中に浮遊し、この菌が他の多くの生徒等の体内に侵入し、集団感染を引き起こす。
【0003】
集団感染を防止する方策としては、教室内を加湿したり、教室内に消毒剤を噴霧する方策がある。
また特許文献1には、二酸化塩素ガスを無機質担体に吸着保持させ、当該無機質担体を入れたガラス容器を病室内につり下げることによってベッドや看護婦の着衣を消毒し、院内感染を防止する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−233985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された方策は、院内感染を防止する方策として有効であるが、学校や職場の事務所における集団感染を防止する方策としては不向きである。
即ち特許文献1に開示された方策は、ガラス容器から二酸化塩素ガスを放散させ、病室内を所定を二酸化塩素ガス濃度にして院内感染を防止するものである。そのため、病室内には、病院特有の消毒臭が漂う。病院においては、クレゾール等による消毒が日常的に行われるので、室内に多少の、二酸化塩素ガス臭があったとしても、だれも気に留める者はいない。
【0006】
しかしながら、学校や職場は、日常的に消毒される環境ではないので、消毒臭があると違和感を感じる。また学校や職場の事務所は、勉強や業務といった知的な行動をする場所であるから、違和感のある臭気に包まれると、著しく学習効果や作業効率が低下する。
【0007】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、学校や職場においても違和感無く使用することができる除菌器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、使用者の身体や他の物品に対して着脱するもの又は使用者が懐中に入れて持ち運ぶものであって、外観上、下記のいずれかの構成を備え、一部が外部と連通する挿入空間を有し、当該挿入空間に、殺菌効果又は滅菌効果を有するガスを自然環境下において放出するガス放出部材が内蔵されていることを特徴とする防菌器具である。
(1)外観が所定の形態を模したものである。
(2)外観が所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号を模したものである。
(3)外観に装飾が設けられたものである。
(4)他人の注意を引く構成を備えたものである。
(5)所定の形態を模した図形が表示されている。
(6)所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号が表示されている。
(7)他人の注意を引く図形が表示されている。
【0009】
ここで「使用者の身体に対して着脱するもの」とは、髪飾りやペンダント等の装身具、ポシェット等の鞄・袋物、名札、帽子等が挙げられる。
「物品に対して着脱するもの」の「物品」の例としては、学生鞄やランドセル等の鞄、携帯電話や懐中電灯その他の携帯物が挙げられる。また乗用車やトラック、自転車、バイク等の乗物も「物品」の一つである。犬、猫等のペットも「物品」である。「着脱するもの」の代表例はアクセサリーやお守り袋である。
「所定の形態を模した」とは、例えば、犬、猫、ウサギ等の動物を写実的にあるいは抽象化した外観形態や図形を有するものである。写実的にあるいは抽象化する対象は、人物、動物、植物、魚、虫、想像上の動植物や人物等が例示される。また自動車等の機械や、道具を模したものであってもよい。
「所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号」とは、例えば個人や会社の名前、芸名、動植物やキャラクターの名前、あるいはこれらを暗示するイニシャル、年号や番号等の数字、国旗、校章、標識等の図形が挙げられる。
「装飾」とは例えばラメ等の光る部分があったり、特異な模様が表されている様な場合である。
「他人の注意を引く構成」及び「他人の注意を引く図形」とは人目に付く構成が付加されている様な場合である。
本発明の防菌器具は、アクセサリーや装飾品としての特徴を備えているから児童・生徒は好んで身に付けたり、自身の近くに置く。そのため本発明の防菌器具は、使用者の近くにある。
ここで本発明の防菌器具は、挿入空間を有し、挿入空間にガス放出部材が内蔵されている。そして当該ガス放出部材から殺菌効果等を有するガスが放出される。また挿入空間には、一部が外部と連通するから、ガス放出部材から放出されたガスは、外部に放出されることとなる。
前記した様に本発明の防菌器具は、使用者の近くにあるから、放出されたガスは、使用者の近傍に漂い、使用者の周囲に滅菌雰囲気又は殺菌雰囲気を作る。そのため使用者の近傍に近づいた菌は死滅あるいは活性が弱り、病気を感染させない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、外部に露出する表地を有し、挿入空間と表地との間に遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防菌器具である。
【0011】
本発明は、防菌器具の変色や変質、あるいは周囲の物の変色や変質を防止する機能を有するものである。
即ち殺菌効果又は滅菌効果を有するガスは、脱色性や腐食性を有する場合がある。一方、本発明の防菌器具は、アクセサリーや装飾品としての特徴を備えているから表地がガスに長期間させされて変色したり変質することは避けなければならない。表地と接しているものがあれば、これについても、変色や変質が生じる可能性がある。例えば防菌器具を被服のポケットに入れる場合を想定すると、ポケットや被服が変色する懸念がある。
そこで本発明では、挿入空間と表地との間に遮蔽部材を設け、ガスが表皮地に直接触れることを阻止している。
遮蔽部材は、ガスを透過しにくい素材であることが望ましく、例えば、樹脂の板やシート、金属フィルム等であることが推奨される。
【0012】
請求項3に記載の発明は、ガス放出部材は自然環境下において殺菌効果又は滅菌効果を有するガスを放出する薬剤が袋詰めされたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防菌器具である。
【0013】
本発明では、ガス放出部材はガスを放出する薬剤が袋詰めされたものであるから、ガス放出部材を取り替えることができる。そのため一定期間使用して、もはやガスを放出しなくなったら、ガス放出部材を取り替えることによって防菌器具の外郭側を再利用することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、薬剤は、二酸化塩素を担体に担持させたものであることを特徴とする請求項3に記載の防菌器具である。
【0015】
担体の形状は、粒状やブロック状であってもよい。また布の様な面積を有するものであってもよい。
担体として固形物を採用する場合には、多孔質体であることが推奨される。
多孔質体の例としては、シリカゲル、アルミナゲル、シリカアルミナゲル、ゼオライト等が挙げられる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の防菌器具は、児童・生徒が好んで使用し、使用者の近くにあるから、放出されたガスは、使用者の近傍に漂って使用者の周囲に滅菌雰囲気又は殺菌雰囲気を作る。そのため使用者の近傍に近づいた菌は死滅あるいは活性が弱り、使用者に病気を感染させない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の防菌器具の一例たるお守り袋の正面図である。
【図2】図1のお守り袋を飾り結びの根元部分で切断した断面正面図である。
【図3】図1のお守り袋の分解図である。
【図4】図1のお守り袋の一部断面斜視図である。
【図5】ガス放出部材の斜視図である。
【図6】図5のガス放出部材の断面斜視図である。
【図7】図1のお守り袋をランドセルに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の防菌器具の他の一例たるマスコット人形の正面図である。
【図9】図8のマスコット人形の分解図である。
【図10】本発明の防菌器具のさらに他の一例たるキーホルダーの斜視図である。
【図11】図11のキーホルダーを開いた際の斜視図である。
【図12】本発明の防菌器具のさらに他の一例たる名札の正面図である。
【図13】本発明の除菌器具のさらに他の一例たるカチューシャの斜視図である。
【図14】本発明の除菌器具のさらに他の一例たる保護ケースの斜視図である。
【図15】本発明の除菌器具のさらに他の一例たるストラップの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1の実施形態の防菌器具1は、外観をお守り袋に模したものである。即ち防菌器具1の外装部2は、布製の小袋であり、「交通安全」の文字が付されている。また開口部分3に下げ紐5が取り付けられている。下げ紐5には、飾りの結び目7が設けられている。開口部分3の周端に複数の孔6(図2)が設けられており、当該孔6に下げ紐5がジグザグ状に挿通されている。また下げ紐5は両端が結ばれていて環状を呈している。
【0019】
前記した様に開口部分3の周端の孔6に下げ紐5がジグザグ状に挿通されているから、下げ紐5を絞ると開口部分3が狭まる。しかしながら、開口部分3を完全に閉じることはできず、常時少しの隙間があいている。
【0020】
前記した様に防菌器具1の外装部2は、布製の小袋であるから、内部に挿入空間8を有している。そして本実施形態では、当該挿入空間8にガス放出部材10と二枚の遮蔽部材15が内蔵されている。
ガス放出部材10は、開口を有しない袋11に薬剤12が封入されたものである。
ただし袋11は、通気性を有している。即ち袋11は、薬剤12そのものがこぼれ出ることは阻止することができるが、ガスの通過を阻止することはできない。具体的には、袋11は、布や不織布で作られている。
【0021】
薬剤12は、ゼオライトに二酸化塩素ガスを吸着保持させたものである。従って、常温・常圧の自然環境下において二酸化塩素ガスを徐々に放出する。
また前記した様に袋11は通気性を有するので、二酸化塩素ガスは袋11を通過してガス放出部材10から外部に放散される。
【0022】
遮蔽部材15は、樹脂又は金属フィルム製であり、通気性を有しない。
遮蔽部材15は、ガス放出部材10と外装部2の内周部との間に設けられている。即ちガス放出部材10は、二枚の遮蔽部材15の間に挟まれた状態で、布製の小袋たる外装部2の挿入空間8に挿入されている。
【0023】
本実施形態の防菌器具1は、図7に示すように、ランドセル20の様な他の物品に装着される。即ちガス放出部材10は、下げ紐5を有し、当該下げ紐5が他の物品に対する着脱部材として機能し、ランドセル20その他の物品に着脱することができる。
また防菌器具1は、お守り袋の形をしているので、ランドセル20に取り付けられても違和感がなく、児童も嫌がらない。
【0024】
本実施形態の防菌器具1では、前記した様にガス放出部材10から二酸化塩素ガスが放出され、防菌器具1の外装部2内に二酸化塩素ガスが充満する。そして外装部2は、開口部分3が少しだけ開口しているから、外装部2内の二酸化塩素ガスは、当該開口部分3から外に放出される。
そしてランドセル20を背負う児童の周囲を滅菌雰囲気に保つ。そのためランドセル20を背負う児童は、インフルエンザ等に感染しない。
【0025】
また防菌器具1の外装部2は、布で作られているが、ガス放出部材10と外装部2との間には遮蔽部材15が設けられているので、ガス放出部材10から放出されたガスが直接外装部2に触れることがある程度防止される。そのため外装部2が変色することはない。
またガス放出部材10を取り替えることもできる。
【0026】
上記した実施形態は、外観をお守り袋に模したものであるが、外観形状はお守り袋に限定されるものではない。即ちガス放出部材10を入れる部材は、挿入空間が外部と連通しており、且つ次の要件のいずれかを具備しておればよい。
(1)外観が所定の形態を模したものである。
(2)外観が所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号を模したものである。
(3)外観に装飾が設けられたものである。
(4)他人の注意を引く構成を備えたものである。
(5)所定の形態を模した図形が表示されている。
(6)所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号が表示されている。
(7)他人の注意を引く図形が表示されている。
【0027】
前記した防菌器具1は、外観はお守り袋に模したものであるから、前記した(1)の「外観が所定の形態を模したものである。」と言える。また「交通安全」の文字が付されており、(6)の「所定の意味を明示又は暗示する文字又は記号が表示されている。」とも言える。
【0028】
これに対して図8に示す防菌器具21は、携帯電話等に着脱するマスコット人形の形態をしている。即ち防菌器具21の外郭部22は人形の形態をしており、下げ紐28が設けられている。
防菌器具21の外郭部22は上部23と下部25とに分かれており、両者はネジ部27によって一体化されている。
また外郭部22の内部は空洞であり、挿入空間26が形成されている。前記した外郭部22の上部23には、目鼻に模した開口30,31と、乳に模した開口32と、臍に模した開口33があり、挿入空間26は当該開口30,31,32,33を介して外部と連通している。
そしてこの挿入空間26内にガス放出部材35が設けられている。ガス放出部材35の構造は先のガス放出部材35と同一である。
【0029】
前記した防菌器具21は、外観が人形に模したものであるから、前記した(1)の「外観が所定の形態を模したものである。」と言える。
【0030】
次に、図10に示す防菌器具40について説明する。図10に示す防菌器具40はキーホルダーであり、他の部材たる鍵(図示せず)に着脱するためのリング41が設けられている。
防菌器具40の本体38は、図11の様に表面部材43と裏面部材46が蝶番47で接合されたものであり、全体を開閉することができる。そして表面部材43と裏面部材46を閉じた状態において、その内部に挿入空間50が形成され、当該挿入空間50にガス放出部材(図示せず)が挿入されている。
また本体38の表面部材43には、雄を示す記号が表示されている。表面部材43の上部には、開口51が設けられており、挿入空間50は外部と連通している。
【0031】
前記した防菌器具21は、キーホルダーであるから、他の物品に着脱されるものである。また防菌器具21は、キーホルダーであるから、使用者が懐中に入れて持ち運ぶものでもある。
前記した防菌器具21は、雄を示す記号が表示されているから、(6)の「所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号が表示されている。」と言える。
【0032】
次に、図12に示す防菌器具55について説明する。図12に示す防菌器具55は、小学校の名札に本発明を応用したものである。
即ち防菌器具55の、本体部57は、外観形状がチューリップの花を模した形状をしている。また本体部56には校章たる錨のマーク58が表示されている。本体部57はは小袋状となっており、内部にガス放出部材(図示せず)が挿入されている。
本体部57には、他の物品に対する着脱部材として安全ピン57が設けられている。
【0033】
前記した防菌器具57は、外観形状が、チューリップの花を模した形状をしているから、前記した(1)の「外観が所定の形態を模したものである。」と言える。
また本体部57には校章たる錨のマーク58が表示されているから、(6)の「所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号が表示されている。」と言える。
【0034】
次に、図13に示す防菌器具63について説明する。図13に示す防菌器具63はカチューシャであり、略半円状に湾曲した本体部64と、花の形状を模した装飾部65を有する。
防菌器具63の本体部64は伸縮性のある素材により構成されており、頭部に装着することが可能である。
装飾部65の中央には挿入空間68が形成され、前記挿入空間68にガス放出部材71が挿入されている。また、装飾部65には開口69が設けられており、挿入空間68は開口69を介して外部と連通している。
【0035】
前記した防菌器具63は、カチューシャであるから、使用者の体に対して着脱するものである。また、外観に花の形状を模した装飾がなされていることから(3)の「外観に装飾がもうけられたものである。」と言える。また、着用した際には頭部より花が咲いているように見えるため、(4)の「他人の注意を引く構成を備えたものである。」とも言える。
【0036】
次に、図14に示す防菌器具75について説明する。防菌器具75はガス放出部材の収納ケースであり、上部に開口76を、内部にガス放出部材80を収納する挿入空間77を有している。また、防菌器具75は、前面上部に紐78と、背面上部にチェーン79を設けた構成となっている。
【0037】
開口76より防菌器具75の内部にガス放出部材80を挿入した後、紐78にチェーン79を通すことによりガス放出部材80が外に落ちないように保持する。しかし、前記保持方法によれば開口76を完全に密閉することはできず、隙間が生じるために、ガスの放出を妨げることはない。
【0038】
また、防菌器具75は、ガス放出部材の保護ケースであるから、使用者が懐中に入れて持ち運ぶものであって、また、前面にはペンギンを模した図形が立体的に配されていることより、(3)の「外観に装飾が設けられたものである。」と言え、また(5)の「所定の形態を模した図形が表示されている。」、(7)の「他人の注意を引く図形が表示されている。」と言える。
【0039】
次に、図15に示す防菌器具85について説明する。防菌器具85は携帯電話等に着脱させるストラップであり、八分音符の形状をしている。即ち防菌器具85は音符の携帯をしており、下げ紐90が設けられている。
防菌器具85の上部89は鎌状となっており、また、下部89は楕円状となっている。
楕円状の下部89は、その内部にガス放出部材92を挿入するための挿入空間87を有し、上面に設けられた開口86を介して外部と連通している。
【0040】
前記した防菌器具85は、ストラップであるから、他の物品に着脱されるものである。 また、防菌器具85は、八分音符の形状をしていることから(2)の「外観が所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号を模したものである。」と言える。
【0041】
尚、本実施例において、殺菌効果又は滅菌効果を奏するガスは二酸化塩素であったが、ガスは二酸化塩素に限らず、オゾンや塩素ガスであっても良い。
また、本実施例においては、担体に担持させたものであったが、固形より直接昇華させても良い。
【符号の説明】
【0042】
1 防菌器具
2 外装部
3 開口部
5 下げ紐
6 孔
8 挿入空間
10 ガス放出部材
11 袋
12 薬剤
15 遮蔽部材
21 防菌器具
26 挿入空間
28 下げ紐
35 ガス放出部材
40 防菌器具
41 リング
50 挿入空間
55 防菌器具
63 防菌器具
68 挿入空間
71 ガス放出部材
75 防菌器具
79 チェーン
80 ガス放出部材
85 防菌器具
87 挿入空間
90 下げ紐
92 ガス放出部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体や他の物品に対して着脱するもの又は使用者が懐中に入れて持ち運ぶものであって、外観上、下記のいずれかの構成を備え、一部が外部と連通する挿入空間を有し、当該挿入空間に、殺菌効果又は滅菌効果を有するガスを自然環境下において放出するガス放出部材が内蔵されていることを特徴とする防菌器具。
(1)外観が所定の形態を模したものである。
(2)外観が所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号を模したものである。
(3)外観に装飾が設けられたものである。
(4)他人の注意を引く構成を備えたものである。
(5)所定の形態を模した図形が表示されている。
(6)所定の意味を表示又は暗示する文字又は記号が表示されている。
(7)他人の注意を引く図形が表示されている。
【請求項2】
外部に露出する表地を有し、挿入空間と表地との間に遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防菌器具。
【請求項3】
ガス放出部材は自然環境下において殺菌効果又は滅菌効果を有するガスを放出する薬剤が袋詰めされたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の防菌器具。
【請求項4】
薬剤は、二酸化塩素を担体に担持させたものであることを特徴とする請求項3に記載の防菌器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−176050(P2012−176050A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−39700(P2011−39700)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(397023549)株式会社チクマ (4)
【Fターム(参考)】