説明

除去可能なステント

本発明は、軸方向に連続して続く相互に接続された環状セグメント(3,4,5)から成る管状の支持フレーム(2)を有するステント(1)であって、支持フレーム(2)がその外側を糸(11)によって取り囲まれているステント(1)に関する。糸端(12,13)は、外側から支持フレーム(2)内へと偏向部(14)により案内され、X線で見える材料から成るコネクタ(17)により支持フレーム(2)内で結合されている。偏向部(14)は、1つの環状セグメント(3)に設けられた小穴の形状の2つの偏向部材(15,16)によって実現されている。偏向部材(15,16)は、互いに所定の間隔を隔てて支持フレーム(2)の外周に配置されているとともに、ステントの長軸Lの方向から見て端部側の環状セグメント(3)に設けられている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縫合糸の介在により除去可能な特徴を有するステントに関する。
【背景技術】
【0002】
ステントは、狭窄を治療するために使用されるものである。狭窄は、先天的にもたらされた或いは疾患によって形成された管状身体管の閉塞部または圧縮された部分である。身体管を押圧する腫瘍または身体管を閉塞する堆積物は、しばしば狭窄の原因となる。狭窄は、手術的および非手術的手段によって広げることが可能である。非手術的な手段の場合、ステントが、カテーテル技術または導入補助具によって狭窄領域の体内管路内へと導入されている。ステントは、管腔の内壁を支持するためのプロテーゼとして機能している。
【0003】
例えば気管支、胆管(bilary)、気管または食道などの様々な適用領域において、ステントは、疾病や治療の経過に応じて身体から取り除くことができなければならない。これは問題となる可能性がある。なぜなら、新たに形成される組織が支持フレーム上で成長し、また、支持フレームを貫通して成長する可能性もあり、それにより、ステントを除去する際に厄介な問題を引き起こす可能性があるからである。
【0004】
これに関連して、DE 101 18 944 A1によって教示されるステントは、その支持フレームの外周が糸またはワイヤによって取り囲まれている従来技術に属している。それぞれがループ状に設けられた複数の糸端を引くことにより支持フレームを径方向に圧縮させることができ、それにより、フレームを除去することが可能となる。特に、ワイヤまたは糸が支持フレームの周囲に複数の巻線の状態で案内され或いは編み込まれている場合には、2つのステント要素間に大きな摩擦が生じ、これは外移植プロセスに不利な影響を与えることになる。時として、糸端を把持することさえも困難になる可能性がある。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、軸方向に連続する幾つかの環状セグメントによって支持フレームが形成され且つ確実に互いにかみ合う結合部材によって少なくとも2つの隣り合う環状セグメントを接続することが可能な保護請求項1の特徴に係るステントによってこの課題を解決している。
【0006】
本発明に係るステントおよび当該ステントを形成するために使用される環状セグメントは、モジュールビルディングブロック方式で構成され、また、個別に構成可能となっている。このステントは、異なる長さ及び/又は異なる特性、例えば異なる度合いの径方向力または異なる形状を用い或いは用いなければならない場合であっても使用することが可能である。
【0007】
ステントは、治療される狭窄の特定の使用要件に適合する個々の環状セグメントから構成し或いは作ることが可能であり、または、そのように適合するグループに組み合わされた複数の環状セグメントから構成し或いは作ることが可能となっている。患者のための特定の特に適合するステントにおいては、急速な反応時間が可能である。
【0008】
本発明のステントは、異なる特性を有する環状セグメント、特に互いに異なる径方向力を有する環状セグメントを組み合わせることにより機能的に適合されている。これは、異なる形状を有する環状セグメント及び/又は異なる材料から成る環状セグメントを組み合わせることにより行なうことが可能である。
【0009】
また、提案されたセグメントは、製造上の利点および経済的な利点を有している。したがって、短い個別の環状セグメントを使用することにより不良品発生率を減らすことができる。個別の環状セグメントは、例えば20mmの長さである。この場合、完成したステントは、全体の長さが120mmの6個の個々の環状セグメントから構成することが可能である。1つの環状セグメントに欠陥がある場合には、この1つの短い環状セグメントだけを交換すれば済む。これに対し、一体型の構造を有する支持フレームの場合には、ステント全体が使いものにならなくなる。
【0010】
結合部材を介した環状セグメントの接続は、積極的であるが限られた態様で関節を成している。この手段は、ステントの曲がり方向において有益である。
【0011】
環状セグメントは、確実に互いにかみ合う結合部材によって接続されている。結合部材は、保護請求項2に規定されるように相補的な爪コネクタとして形成されることが好ましい。これは両方の結合部材がステントの長軸方向で環状セグメントに対して軸方向に突出する場合には有益である(保護請求項3)。しかしながら、結合部材の一方が環状セグメントの内側に形成され、それにより、1つの対応する結合部材だけがステントの軸方向に突出することも考えられる。実際には、本発明のステントの自由端に特定の末端環状セグメントを使用するのも有益となり得る。このセグメントは、ステントの中央の方向にある一方側にだけ結合部材を備えている。
【0012】
環状セグメントは、結合部材によって確実に接続されている。このため、結合部材は、安定した接続を行なうためのアンダーカット領域を有している。アンダーカット領域は曲げられていてもよい(保護請求項4)。直線状のアンダーカット領域も有益である(保護請求項5)。また、曲がったアンダーカット領域および直線状のアンダーカット領域を組み合わせて結合部材に設けることも可能である。結合部材がアンダーカット領域によって互いに支持されることにより、環状セグメント同士の信頼できる積極的な結合が確保されることになる。
【0013】
保護請求項6に示されるように、多くの環状セグメントをコネクタ支柱によってステント部分に連結するのが有益である。この請求項においては、多くの環状セグメントがコネクタ支柱によって強固に接続されている。この場合も同様に、個々の部分は、本発明にしたがって、環状セグメントの積極的な接続またはステント部分同士の積極的な接続を可能にする結合部材を備えている。
【0014】
保護請求項7の特徴において、環状セグメントは、互いに際限なく続く波形の支柱によって形成されている。この場合には、変形可能で且つ医学的に可能な全ての金属または金属合金、例えば高品質なスチール、コバルト合金、技術的純鉄またはニッケルチタン合金あるいは他の医療用インプラント材料を使用できる。
【0015】
以下、典型的な実施形態を使用して本発明を詳細に説明する。本発明の更なる目的、特徴、利点は、添付図面と併せて理解される以下の詳細な説明から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
したがって、本発明は、機能的に向上した除去可能なステントを形成するという課題に基づいている。
【0017】
本発明は、この課題を請求項1の特徴に係るステントを用いて解決している。
【0018】
本発明の核心部分は、ステントの支持フレームがその外側を糸によって取り囲まれ、糸端が外側から支持フレーム内へと偏向部にて案内されているとともに、支持フレーム内で糸端がコネクタにより結合されるという手段によって構成されている。
【0019】
このようにすれば、通し糸とは異なり摩擦がかなり減少され、それにより、ステントの外移植プロセスが実質的に向上することになる。接続により支持フレームの内部で結合される端部は、適当な器具を用いて容易に把持することが可能である。ステントの縁部に肉芽組織が生じ或いは当該縁部が生長した場合には、好ましくは部分的に第1の環状セグメントの領域で、糸を引くことにより支持フレームを一緒に引き出すことが可能となっている。このようにして収縮されたステントは、その後、身体の管から除去することが可能である。
【0020】
生体適合性の分解不可能な糸を上記の糸として使用することが可能である。用語「糸」は、ワイヤも意味している。
【0021】
糸端における偏向は、基本的には、異なって設計された偏向部材によって実現することが可能である。小穴形状、ループ形状、あるいは、フック状の偏向部材が特に有利であると考えられる。偏向部材は、糸を確実に保持して案内しなければならない。
【0022】
請求項2の特徴において、偏向部は、1つの環状セグメントに設けられた少なくとも1つの偏向部材によって実現されている。
【0023】
偏向部は、互いに所定の間隔を隔てて支持フレームの外周に設けられた2つの偏向部材、例えば小穴によって形成されていることが好ましい(請求項3)。
【0024】
ステントの1つ又は2つの端部側環状セグメントを一緒に引き出すことができれば、外移植プロセスをかなり簡略化することが可能である。そのため、請求項4の特徴は、(ステントの長軸の方向から見て)端部側の環状セグメントに偏向部が設けられることを規定している。
【0025】
本発明のステントの他の有利な実施形態は、請求項5において、偏向部がステントの中央に面して端部側環状セグメントの内側に配置されることを規定している。
【0026】
他の実施形態は請求項6の主題を形成するものである。この請求項6においては、偏向部が2つの偏向部材によって形成され、そのうちの第1の偏向部材は、ステントの中央に面して環状セグメントの内側に配置され、第2の偏向部材は環状セグメントの外側に配置されている。したがって、2つの偏向部材は、ステントの長軸の方向から見て支持フレームの外周を超えて互いに対して離間している。環状セグメントおよびコネクタ支柱を介してこのようにして得られた糸の対角経路により、糸端が引かれると、環状セグメント全体が一緒に引き出されることになる。
【0027】
また、偏向部を2つの偏向部材によって形成し、そのうちの第1の偏向部材をステントの長軸の方向から見て端部側の環状セグメントに設け、第2の偏向部材を隣の内側の環状セグメントに設けることも可能である(請求項7)。
【0028】
請求項8の特徴において、コネクタはX線で見える材料から構成されている。このようにすれば、糸端の結合部位をX線によって検出することができ、それにより、ステントを外移植するための医療的介入が容易になる。
【0029】
また、請求項9に規定されるように、支持フレーム上の糸の意図する位置を支持するため、糸のための他のガイド部材を支持フレームに設けることが可能である。
【0030】
環状セグメント自体は、際限なく互いに前後して波形状に続く支柱により形成されている。請求項10において、隣り合う環状セグメントはコネクタ支柱によって結合されている。各コネクタ支柱は、ステントの長軸と略平行に延びる長手部分を有するとともに、長軸と直交するように位置合わせされ且つU形状またはV形状に形成された支柱部分を有している(請求項11)。
【0031】
支持フレームのこの実施形態は、高い解剖学的に柔軟な支持力を確保し、また、外的な圧縮が与えられた場合であっても長さが安定している。
【0032】
以下、図面に示された典型的な実施形態を参照しながら、本発明について詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明に係るステントの3次元図を示している。
【0034】
図2〜図5および図7はそれぞれ、支持フレームの5つの異なる形状を表示するステントの部分を示している。
【0035】
図6は、ガイド小穴を表示する支持フレームの部分を示している。全ての図面において、互いに対応する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0036】
図1は、3次元で表示した本発明に係るステントを示している。
【0037】
ステント1は、軸方向に連続して相互に接続された環状セグメント3,4,5から成る管状の支持フレーム2を備えている。各環状セグメント3,4,5は、波形パターンまたはジグザグパターンで際限なく互いに前後して続く支柱6,7によって形成されている。隣り合う環状セグメント3,4および4,5は、コネクタ支柱8によって結合されている。コネクタ支柱8は、ステントの長軸Lに略平行に延びる長手部分9を有するとともに、長軸Lと直交するように位置合わせされ且つU形状またはV形状に形成された支柱部分10を有している(これに関しては図2も参照)。
【0038】
図1に係る説明図は、外側に広げられたその支持状態のステント1を示している。
【0039】
支持フレーム2は、糸11によって外側が取り囲まれている。良く理解できるように、図1では、糸11が支持フレーム2から間隔を隔てて示されている。糸11は、環状セグメント3,4間で支持フレーム2を環状に取り囲んでいる。糸11の2つの糸端12,13は、小穴によって形成される2つの偏向部材15,16の形態を成す偏向部14により、支持フレーム2の内部へと案内されている。糸端12,13は、X線で見える材料から成るコネクタ17により、互いに強固に接続されている。図1は、コネクタ17を簡略化して示している。コネクタ17は、2つの糸端12,13を互いに強固に且つほぼ密接に結合している。
【0040】
図2は、図1に対応する支持フレーム2の部分を示している。偏向部14は、(ステントの長軸Lの方向から見て)端部側の環状セグメント3に設けられている。2つの偏向部材15,16は、2つの支柱6,7間の移行領域18において、ステントの中央に面して環状セグメント3の内側に配置されている。偏向部材15,16は、互いに距離Aを隔てて支持フレーム2の外周上に位置している。
【0041】
糸11は、環状セグメント3,4間で延びているとともに、2つの偏向部材15,16間にあるコネクタ支柱8’を除いてコネクタ支柱8の周りを周回している。
【0042】
埋め込まれた支柱1を身体の管から除去するため、支持フレーム2の内部で糸11がコネクタ17において把持されるようになっている。2つの環状セグメント3,4は、外側から加えられる牽引力によりコネクタ支柱8を介して一緒に引き出されるとともに、直径が縮小されるようになっている。その後、問題なくステント1を除去することが可能となる。
【0043】
また、糸11は、糸端12,13が偏向部14の偏向部材15,16によって支持フレーム2の内部へと案内される前に、端部側でそれ自体重なり合うことも可能であり、或いは交差することも可能である。そのような状況が図7に示されている。その他の点では、ステントの構造は、図1および図2を使用して前述した構造に対応している。この構成では、糸端12,13に作用する牽引力により、糸11を介して支柱6,7が偏向部材15,16と共にコネクタ8’に向かって引かれ、全てのコネクタ8,8’および環状セグメント3,4が一緒に径方向に収縮されるようになっている。
【0044】
図3に係る支持フレーム2の実施形態において、偏向部14は、小穴の形状の2つの偏向部材19,20によって形成されている。このうち、第1の偏向部材19は、ステントの中央に面して環状セグメント3の内側に配置されており、また、第2の偏向部材20は環状セグメント3の外側に配置されている。第1の偏向部材19は、支柱6,7間の移行領域18に位置しており、これに対し、第2の偏向部材20は、コネクタ支柱8から離れる方を向く側において、支柱6,7とコネクタ支柱8との間の移行領域21に配置されている。
【0045】
支持フレーム2の外周を周回する糸11は、この場合も同様に、偏向部14を介して支持フレーム2内へと案内されるようになっている。このため、糸11の糸端12,13は、偏向部材19,20の中を通され、支持フレーム2内でコネクタ17により結合されている。この構成で達成される環状セグメント3による糸11の対角的な経路の結果として、この第2の端部は、糸11により一緒に引っ張る最中に全体的に収縮されることになる。
【0046】
図4は類似の構成を示している。また、この構成は、ステントの中央Mに面して環状セグメント3の内側に配置された小穴の形状の第1の偏向部材22を有しているとともに、環状セグメント3の外側に配置された第2の偏向部材23を有している。第1の偏向部材22は、環状セグメント3の内側の支柱6,7間の移行領域24に位置しており、また、第2の偏向部材23は、環状セグメント3の外側にある支柱6、7間の移行領域25に位置している。偏向部材22,23間の間隔Aは、図3に係る支持フレーム2の実施形態におけるそれよりも外周にわたって大きい。
【0047】
ここでも、支柱6,7およびコネクタ支柱8により支持フレーム2の外側で対角的な糸経路が達成され、それにより、糸11が引かれると、環状セグメント3全体が収縮されることになる。
【0048】
図5に係る支持フレーム2を有するステント1の場合、偏向部14は2つの偏向部材26,27によって形成され、そのうち、第1の偏向部材26はステントの長軸Lの方向から見て端部側の環状セグメント3に設けられ、第2の偏向部材27は隣り合う内側の環状セグメント4に設けられている。この場合も、偏向部材26,27は小穴によって形成されていることが好ましい。本発明において、糸11は、支持フレーム2の外側から内側へと偏向部材26,27によって案内され、内側でコネクタ17により結合されている。偏向部材26,27を第1に環状セグメント3,4の内側のセグメント領域に、第2に環状セグメント3,4の外側のセグメント領域に接続する結果として、糸11が引かれると、両方の環状セグメント3,4が収縮され、これにより、身体の管からステント1を除去することが可能となっている。
【0049】
本発明は、その思想または本質的な特性から逸脱することなく他の特定の形態で具現化されてもよい。前述した実施形態は、全ての点で単なる例示的なものとみなさなければならず、限定するものとみなされるべきではない。したがって、本発明の範囲は、前述した説明によってではなく、添付の請求項によって表わされることになる。請求項の等価物の意味および範囲内に入る全ての変更は、本発明の範囲に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係るステントのステントパターンを示す展開図である。
【図2】図1に係るステントパターンの部分を示す図である。
【図3】図1および図2に係るステントの結合部材を拡大して示す図である。
【図4】ステントの他の実施形態のステントパターンの部分を示す図である。
【図5】図4に係るステントの結合部材を拡大して示す図である。
【図6】ステントの他の実施形態のステントパターンの部分を示す図である。
【図7】図6に係るステントの結合部材を拡大して示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に連続して続く相互に接続された環状セグメント(3,4,5)から成る管状の支持フレーム(2)を有するステントであって、前記支持フレーム(2)がその外側を糸(11)によって取り囲まれているステントにおいて、糸端(12,13)は、外側から前記支持フレーム(2)内へと偏向部(14)により案内され、支持フレーム(2)内でコネクタ(17)により結合されていることを特徴とするステント。
【請求項2】
前記偏向部(14)は、1つの環状セグメント(3,4)に設けられた少なくとも1つの偏向部材(15,16;19,20;22,23;26,27)によって実現されていることを特徴とする、請求項1に記載のステント。
【請求項3】
前記偏向部(14)は、互いに所定の間隔(A)を隔てて前記支持フレーム(2)の外周に設けられた2つの偏向部材(15,16;19,20;22,23;26,27)によって形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のステント。
【請求項4】
前記偏向部(14)は、ステントの長軸(L)の方向から見て、端部側の環状セグメント(3)に設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のステント。
【請求項5】
前記偏向部(14)は、ステントの中央に面して前記環状セグメント(3)の内側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のステント。
【請求項6】
前記偏向部(14)が2つの偏向部材(19,20;22,23)によって形成され、そのうちの第1の偏向部材(19;22)は、ステントの中央に面して環状セグメント(3)の内側に配置され、第2の偏向部材(20;23)は、環状セグメント(3)の外側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のステント。
【請求項7】
前記偏向部(14)が2つの偏向部材(26,27)によって形成され、そのうちの第1の偏向部材(26)は、ステントの長軸(L)の方向から見て端部側の環状セグメント(3)に設けられ、第2の偏向部材(27)は、隣の環状セグメント(4)に設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のステント。
【請求項8】
前記コネクタ(17)がX線で見える材料から構成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のステント。
【請求項9】
前記支持フレーム(2)には更なるガイド部材(28)が設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載のステント。
【請求項10】
前記環状セグメント(3,4,5)は、際限なく互いに前後して波形状に続く支柱(6,7)によって形成され、隣り合う環状セグメント(3,4,9)は、コネクタ支柱(8,8’)によって結合されていることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のステント。
【請求項11】
前記コネクタ支柱(8,8’)のそれぞれは、ステントの長軸(L)と略平行に延びる長手部分(9)を備えているとともに、前記長軸と直交するように位置合わせされ且つU形状またはV形状に形成された支柱部分(10)を備えていることを特徴とする、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のステント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−507301(P2007−507301A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534040(P2006−534040)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/031886
【国際公開番号】WO2005/032411
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(505156226)アルヴィオラス,インコーポレイテッド (15)
【Fターム(参考)】