説明

除湿器

【課題】色調変化によって取替え時期を明示する機能を備えた除湿器であって、潮解液を着色することなく、潮解液と接触することで鮮明な色変化を発現して貯溜された液量を正確に表示できるインジケーターを備えた、取替え時期表示効果の高い簡易除湿器を提供する。
【解決手段】潮解性組成物5を収容する少なくとも底面31に孔部32が設けられた収容部3と、前記収容部から滴下した潮解液7が流入して貯溜される貯溜部4を備えた容器本体2とからなる除湿器1であって、前記貯溜部の少なくとも一部が潮解液の水位を視認できるような透明性を有すると共に、前記透明部分の内壁に潮解液の付着により変色する液体インジケーター8が設けられており、前記液体インジケーターが支持体上に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を積層してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は除湿器に関する。更には、潮解液満水時の取替え時期を容易に表示できる簡易除湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家庭用として押入れや家具の中に設置する簡易構造の除湿器が用いられており、特に、除湿性能を長期間維持できることから、潮解性組成物を上方に収容し、吸湿により生じる潮解液を下方の貯溜部に流入させる構造の除湿器が広く適用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
前記除湿器では、透明樹脂製容器や透明窓を設けた紙製容器を貯溜部とすることで、長期に亘って貯溜されていく潮解液の量が視認できるような構造となっているが、暗所等に設置された状態で液量を確認することが困難であるため、設置状態では取替え時期が判断し難いものである。
【0003】
そこで、色調変化によって取替え時期を明示する機能として、湿気により着色するインジケーターを設けたものや、潮解液と接触することで着色する着色剤を配置したものが開示されている(例えば、特許文献3,4参照)。
特許文献3の除湿器は、潮解性組成物を内蔵した袋状物が収容される厚紙製容器の外面にインジケーターとしてコバルト試験紙を貼着したものであり、潮解液により袋状物内の湿度が高くなると厚紙製容器内の湿度も高くなり、逆流によって外面のコバルト試験紙が変色することで、直接視認できない容器内の液量を湿気によるコバルトの色変化で検知するものである。前記コバルト試験紙は湿気により不可逆的に変色(着色)するため、液体が付着しなくても外部環境によって着色してしまう虞があると共に、潮解液の正確な貯溜量が分からないため、取替え時期を判断し難いものである。
特許文献4の除湿器は、貯溜部底面に設けた筒体内の底部に着色剤を収容し、該筒体に潮解液が流入することで着色液により水位を表示するものであるが、潮解液が貯溜部に溜まっていくにつれて筒体内に徐々に流入するため、底部に収容される着色剤が均一溶解され難く、筒体内の着色液に濃淡が生じてしまう。そのため、筒体上方での色調が鮮明でなく、取替え時期が判断し難いものである。また、除湿器が不用意に転倒した場合、着色された潮解液が漏れ出すことで周囲を汚す虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3018058号公報
【特許文献2】特開平10−328524号公報
【特許文献3】実開平5−18626号公報
【特許文献4】実開平6−60424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、色調変化によって取替え時期を明示する機能を備えた除湿器であって、潮解液を着色することなく、潮解液と接触することで鮮明な色変化を発現して貯溜された液量を正確に表示できるインジケーターを備えた、取替え時期表示効果の高い簡易除湿器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、潮解性組成物を収容する少なくとも底面に孔部が設けられた収容部と、前記収容部から滴下した潮解液が流入して貯溜される貯溜部を備えた容器本体とからなる除湿器であって、前記貯溜部の少なくとも一部が潮解液の水位を視認できるような透明性を有すると共に、前記透明部分の内壁に潮解液の付着により変色する液体インジケーターが設けられており、前記液体インジケーターが支持体上に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を積層してなることを要件とする。
更に、前記液体インジケーターの支持体が透明性材料からなり、多孔質層を積層しない面が貯溜部内壁に貼着されること、前記多孔質層上に着色層が積層されることを要件とする。
更には、前記収容部が貯溜部内壁と非接触状態に位置し、潮解液が液体インジケーターに付着することなく収容部から貯溜部に流入すること、前記収容部底面が容器壁面に対して鈍角に接触する下方凸状に形成され、前記潮解液が貯溜部内壁を伝って液体インジケーターに付着することなく貯溜部に流入すること、前記液体インジケーター上方の貯溜部内壁に液除凸部を設け、前記潮解液が貯溜部内壁を伝って液体インジケーターに付着することなく貯溜部に流入することを要件とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、外方から視認されるインジケーター部が、潮解液を着色することなく貯溜された潮解液と接触して鮮明な色変化を発現することで、貯溜された液量を正確に表示できる、明瞭な取替え時期表示機能を備えた除湿器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の除湿器の使用状態の縦断面図である。
【図2】図1の除湿器の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の除湿器の他の実施例の縦断面図である。
【図4】本発明の除湿器の他の実施例の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記除湿器は、潮解性組成物を収容する収容部を上方に備え、吸湿により生じる潮解液を下方の貯溜部に流入させて貯溜する構造を有するものである。
前記貯溜部は容器本体内に形成されるものであり、容器本体と一体で形成される他、別体として着脱可能に構成することもできる。
前記貯溜部(容器本体)は、貯溜される潮解液の水位が外方から視認できるように、少なくとも一部が透明性を有するように構成されるものであるが、容器本体自体を透明性材料で構成することが好ましい。前記透明性材料としては、非透液性の材料であれば特に限定されることなく適用でき、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS等の樹脂、ガラス等が用いられる。尚、透明性を有しない部分には非透水性物質を積層した紙を用いることもできる。この場合、透明樹脂フィルムを用いて窓部を設けてもよい。
尚、前記容器本体の形状は、上面に透湿性且つ非透水性シートが設けられる開口部を有するものであれば特に限定されることなく、例えば、円形、略三角形、略四角形、楕円形等の断面形状(多角形においては角部を面取りしたもの)を有する容器が一般的である。
【0010】
また、前記貯溜部の内壁には、インジケーター貼着部上方に、横長状の液除凸部を設けることにより、貯溜部内壁のインジケーター貼着箇所を伝って潮解液が貯溜部に流入することを防止できる。そのため、上方から流入する潮解液がインジケーターに直接接触することなく貯溜部に流入して貯溜されるので、インジケーターは貯溜液によって下方から変色する構成となり、満水時等、所望の貯溜液量が表示できる。
前記液除凸部の形状としては、貼着されるインジケーターの幅よりも大きな平板状、くの字状等が好ましく、壁面に対して垂直に設けられる他、上方傾斜状、下方傾斜状であってもよい。形成方法としては、貯溜部や収容部底面と一体に成形される他、別体により形成されたものを接着や挟着(例えば貯溜部内壁に形成される段部と収容部とでの挟着等)により固着することで設けられる。
【0011】
前記貯溜部上方に設けられる収容部には、少なくとも底面に孔部を備えており、該孔部は収容する潮解性組成物の外径よりも小さく、潮解液を通過できる大きさに設定されており、円状、角状、楕円状、スリット状等の形状で構成される。また、前記収容部は容器本体と一体又は別体で構成される。尚、収容部が容器本体(貯溜部)内壁と非接触である場合には、収容部側面にもスリット等の孔部を形成することができる。
前記底面はフラット状に形成される他、テーパー状や湾曲状であってもよい。前記収容部を容器本体内壁と接触状態で形成する場合、前記収容部底面が容器壁面に対して鈍角に接触する下方凸状(即ち、V字、U字、W字等の下方凸部を1以上有する形状)にした場合、潮解液が貯溜部内壁を伝って貯溜部に流入することを抑制できる。
尚、収容部底面が収容する潮解性組成物の重量によって撓む場合には、底面を下方から支えるリブ等を設けて補強することが望ましい。
【0012】
前記収容部上方の開口部分を被覆する透湿シートには、透湿性を有すると共に非透水性を有するシートが特に制限なく使用されるが、一般に微細孔を有するシートが好適に用いられる。前記微細孔の大きさは一般に50μm以下、好ましくは10〜40μm程度が好適であり、このような微細孔を有する透湿シートとしては、例えば、無機充填剤を含有させた熱可塑性樹脂を延伸することにより製造することができる。延伸シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、或いはポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂に35重量%以上の無機充填剤を含ませてシート状物を作製し、これを体積延伸倍率50〜500%の範囲で一軸または二軸延伸することによって得られるものが例示できる。また、前記透湿シートとして、撥水性を有する布も同様に使用できる。
前記透湿シートを接着や融着等の手段により封止することにより、収容部(容器本体)の上方開口部を液密に被覆することで、外部から湿気を取り込むと共に、内部の潮解液が漏れることを効率的に抑制できる。
また、除湿器の安全性等をより考慮して、網目状、円状等の孔部を有する保護蓋を上面に設けることもできる。
【0013】
前記収容部に収容される潮解性組成物としては、汎用のものが適用でき、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム等が挙げられる。特に、前記塩化カルシウムは、吸湿能力、価格、無害性、無公害性等において優れるためより好適である。また、前記潮解性組成物は粒状体が好ましい。
【0014】
更に、前記除湿器には、防錆剤、脱臭剤、防黴剤、芳香剤、防虫剤、鮮度保持剤等の薬剤を併用することができる。この際、これらの薬剤を除湿器に保持することが必要となるが、該保持方法として、例えば、前記薬剤を多孔性シート等に含浸担持させ、該多孔性シートを透湿シートの上面に積層する方法等が適用される。
【0015】
前記貯溜部の透明部分内壁に設けられる液体インジケーターとしては、低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を容器内壁に直接形成することも可能であるが、先に透明支持体上に前記多孔質層を積層したものを貼着することが好ましい。
【0016】
前記透明支持体は、透明材料からなるシートを支持体としたものであり、前記透明材料としては汎用の樹脂を用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、ポリビニルアルコール、ポリアミド等の樹脂を例示でき、特に、柔軟性に富み、且つ、安全性に優れたポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルクロライド等からなる樹脂シートが好適に用いられる。尚、前記透明支持体は半透明や着色透明であってもよく、多孔質層の色調変化(様相変化)が分かる程度の透明性を備えたものが適用できる。
尚、前記支持体となる樹脂シートには、汎用の可塑剤や安定剤等、所望の添加剤を添加することもでき、更に、多孔質層を積層する面にはアンカーコート層を形成することもできる。
また、支持体の裏面には透明粘着層が設けられ、インジケーターを貯溜部内壁面の所望箇所に貼着して使用できる。
【0017】
前記支持体(樹脂シート)表面に形成される多孔質層は、低屈折率顔料をバインダー樹脂と共に分散状態に固着させた層であり、液体の付着によって透明化するものである。
前記低屈折率顔料としては、珪酸及びその塩、バライト粉、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミナホワイト、炭酸マグネシウム等が挙げられ、これらは屈折率が1.4〜1.8の範囲にあり、液状組成物を吸液すると良好な透明性を示すものである。
尚、前記珪酸の塩としては、珪酸アルミニウム、珪酸アルミニウムカリウム、珪酸アルミニウムナトリウム、珪酸アルミニウムカルシウム、珪酸カリウム、珪酸カルシウム、珪酸カルシウムナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、珪酸マグネシウムカリウム等が挙げられる。
前記低屈折率顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
また、前記低屈折率顔料は二種以上を併用することもできる。
尚、好適に用いられる低屈折率顔料としては珪酸が挙げられる。
前記珪酸は、乾式法により製造させる珪酸であってもよいが、湿式法により製造される珪酸(以下、湿式法珪酸と称する)が特に効果的であり、実用性を満たす。
この点を以下に説明する。
珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、乾式法珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるものとに大別されるが、本発明の意図する多孔質層として機能させるためには、湿式法珪酸が最適である。
これは、乾式法珪酸と湿式法珪酸とでは構造が異なり、前記乾式法珪酸は珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対して、湿式法珪酸は、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部分を有している。
従って、前記乾式法珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よって、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
また、前記本発明の多孔質層においては、水を吸液させるものであるから、湿式法珪酸は乾式法珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在する水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用いられる。
尚、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を調整するために、湿式法珪酸と共に、他の汎用の低屈折率顔料を併用することもできる。
【0018】
前記多孔質層中の湿式法珪酸は、粒子径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗布量が1g/m〜30g/mであることが好ましく、より好ましくは、5g/m〜20g/mである。1g/m未満では、常態で十分な隠蔽性を得ることが困難であり、また、30g/mを越えると吸液時に十分な透明性を得ることが困難である。
前記珪酸の粒径は特に限定されるものではないが、0.03〜10.0μmのものが好適に用いられる。
【0019】
前記珪酸等の低屈折率顔料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分散され、基材に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。
前記バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
前記珪酸とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、珪酸の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量部である。珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が悪くなる。
前記多孔質層は、従来公知の一般的な塗膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のうち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いると効果的である。
前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、二種以上を併用することもできる。また、前記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもできる。
尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。
前記ウレタン系樹脂は単独で用いることもできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させることが好ましい。
前記バインダー樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させることができる。
また、透明基材としてPETフィルムを用いる場合には、ポリエステル系ウレタン樹脂を適用することが好ましい。前記樹脂はPETとの密着性に優れると共に、屈折率の差が少なくなることで、より優れた透明性を吸液状態で発現できる。
前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤や界面活性剤を添加して前記調整をコントロールすることができる。
【0020】
尚、前記多孔質層中には、従来公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料の添加や、一般染料や顔料、蛍光染料や蛍光顔料の混在により色変化を多様化することができる。
また、温度変化により可逆的に色変化する汎用の可逆熱変色顔料を混在させて、環境温度や付着させる水温により色変化させることができる。
【0021】
前記多孔質層は、ベタ印刷状で形成することが好ましいが、文字、記号、英数字、図柄等の像形態で形成することもできる。
前記多孔質層は、従来公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
【0022】
更に、前記多孔質層の少なくとも一部には非吸液層を形成することができ、例えば、シリコーン系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン尿素系、フッ素系等の撥水性樹脂から選ばれる樹脂を含む撥水処理液を多孔質層上に適宜形状を形成するよう付着させ、浸透乾燥して得られる。
前記撥水性樹脂のうち、フッ素系撥水剤が、撥水効果及び加工適性の面で効果的であり、固形分として、0.5g/m〜25g/m、好適には、1g/m〜15g/mの範囲の付着量が有効である。
【0023】
前記非吸液層を多孔質層の一部に配設することにより、非吸液層が設けられた箇所の多孔質層は、撥水効果により吸水状態が形成されず、不透明状態が保持される。従って、常態(非吸水状態)では判別し難い非吸液層と多孔質層が、非吸液層が配設されていない部分の多孔質層が吸水により透明化して判別可能となる。そのため、吸液状態では非吸液層による新たな像が現出する。尚、前記様相変化は液体の付着、乾燥により、互変的である。
【0024】
更に、前記多孔質層や非吸液層の上層や近傍には着色層(非変色層)を配設、併設することで、視認性、デザイン性の向上や、表示情報の多様化が可能となる。
前記着色層は、ベタ印刷状で形成することが好ましいが、文字、記号、英数字、図柄等の像形態で形成することもできる。
尚、前記着色層は、従来公知の手段、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等により形成できる。
【実施例】
【0025】
以下に実施例を示すが、本発明は実施例に限定されない。尚、実施例中の部は重量部を示す。
【0026】
実施例1(図1、2参照)
液体インジケーターAの作製
透明PETフィルム(厚さ50μm)を透明支持体81とし、片面全体にアクリル系接着剤を塗布して粘着層84を形成した後、該粘着層84上に、表面をシリコーン処理したPETフィルムを同サイズの剥離シートとして貼着した(図示せず)。
次に、前記支持体81の表面(粘着層84が形成されていない面)に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、150メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、乾燥硬化させて多孔質層82を形成した。更に、前記多孔質層82上に、ウレタン樹脂をバインダーとする黄色印刷インキを180メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、乾燥させて着色層83を設けることで液体インジケーター8Aを得た。
【0027】
前記液体インジケーター8Aを支持体側から視覚した際、乾燥状態では白色の多孔質層82が視認されるが、水を付着させると多孔質層82が吸液して白色不透明状態から無色透明状態に変化した。そのため、着色層83の黄色の色調が視認される状態となった。
前記様相は吸液状態で維持しているが、水が蒸発乾燥すると元の様相(白色)へと変化するものであり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
【0028】
液体インジケーターBの作製
前記液体インジケーターAの着色層83をウレタン樹脂をバインダーとする赤色インキとする以外は同様の方法で液体インジケーター8Bを形成した。
前記液体インジケーター8Bを支持体側から視覚した際、乾燥状態では白色の多孔質層82が視認されるが、水を付着させると多孔質層82が吸液して白色不透明状態から無色透明状態に変化した。そのため、着色層83の赤色の色調が視認される状態となった。
前記様相は吸液状態で維持しているが、水が蒸発乾燥すると元の様相(白色)へと変化するものであり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
【0029】
除湿器の作製
上方の開口部近傍に段部を備えてなる略四角形の有底筒状のポリプロピレン成型体を容器本体2とし、該容器本体内の下方を貯溜部4として構成すると共に、該貯溜部4の内壁面(貯溜部4上方)に、先に作製した二種の液体インジケーター8(A,B)を縦方向に並べて貼着した。その際、下側にインジケーターAを、上側にインジケーターBを用いた。
更に、底面31に複数の孔部32が形成されてなる籠状の収容部3の上端を前記段部に載置することで容器内壁と底面31が非接触状態となるように配設した。更に、収容部3内には、潮解性組成物5として粒状の塩化カルシウムが上縁近くまで充填されている。
そのため、前記底面31に形成される孔部32は、前記塩化カルシウム5がこぼれ出ない程度の目巾で複数貫設される。
【0030】
また、前記容器本体2の開口部分は、上縁に加熱圧着された透湿シート6によって被覆されている。更に、使用前の状態での吸湿を抑制するために、前記透湿シート6を上方から覆って開口部を封止するアルミ箔等の密封シートが設けられ、更に上方から、多数の網目状孔部を有する蓋体が嵌着されている(図示せず)。
【0031】
前記構成の簡易除湿器を使用する場合、蓋体を外して密封シートを剥ぎ取った後、再び蓋を被嵌して湿気のある任意な収納庫内にインジケーター8を備えた面が視覚されるように定置することで庫内の除湿が開始される。
透湿シート6を透過して収容部3に流入した含湿空気は、塩化カルシウム5の吸湿作用によって湿気分が液化されて潮解液7となり、乾燥した空気が透湿シート6を介して外気に放出される。前記潮解液7は底面31に形成される複数の孔部32から滴下して貯溜部4に流入するが、その際、収容部3が容器本体2の内壁面と非接触状態であるため、潮解液7が該内壁面を伝うことなく貯溜される。前記除湿作用を長期間繰り返すことで貯溜部4に潮解液7が溜まっていき、満水近くになるとインジケーターAの多孔質層82が吸液して透明化することで、下方から液量の増加に伴って黄色に変色していく。前記インジケーターAの変化を視認することで取替え時期が近いことを知らせることができる。
更に潮解液の貯溜量が増して満水になると、上側に配設されるインジケーターBの多孔質層82が吸液して透明化することで、下方から液量の増加に伴って赤色に変色していく。前記インジケーターBの変化を視認することで取替え時期であることを知らせることができる。
前記インジケーター8の変化は容器本体2を介して確実に視認できるため、貯溜液量の増加を簡易的に確認して取替え時期を容易に判断することが可能となる。
【0032】
実施例2(図3参照)
除湿器の作製
内壁の略中間位置に段部を備えてなる略四角形の有底筒状のポリプロピレン成型体を容器本体2とし、該容器本体内の下方を貯溜部4として構成すると共に、該貯溜部4の内壁面(段部下方に形成される貯溜部4の上方位置)に、実施例1で作製した液体インジケーター8Bを貼着した。
次に、底面31に複数の孔部32が形成されてなる横断面V字状の収容部3(下方凸状となる略四角錐形状)の縁部分を前記段部に載置することで、容器内壁と底面31が収容部側に鈍角で接触するように配設される。そのため、潮解液が貯溜部内壁を伝うことなく貯溜部に流入する。尚、前記底面31に形成される孔部32は、収容する潮解性組成物がこぼれ出ない程度の目巾で貫設されている。
更に、前記収容部3内には、潮解性組成物5として粒状の塩化カルシウムが上縁近くまで充填されている。
【0033】
また、前記容器本体2の開口部分は、上縁に加熱圧着された透湿シート6によって被覆されている。更に、使用前の状態での吸湿を抑制するために、前記透湿シート6を上方から覆って開口部を封止するアルミ箔等の密封シートが設けられ、更に上方から、多数の網目状孔部を有する蓋体が嵌着されている(図示せず)。
【0034】
前記構成の簡易除湿器を使用する場合、蓋体を外して密封シートを剥ぎ取った後、再び蓋を被嵌して湿気のある任意な収納庫内にインジケーター8を備えた面が視覚されるように定置することで庫内の除湿が開始される。
透湿シート6を透過して収容部3に流入した含湿空気は、塩化カルシウム5の吸湿作用によって湿気分が液化されて潮解液7となり、乾燥した空気が透湿シート6を介して外気に放出される。前記潮解液7は底面31に形成される複数の孔部32から滴下して貯溜部4に流入するが、その際、収容部3の底面31が横断面V字状であることから、潮解液が中心方向(即ち、容器本体2の内壁面から離れた位置)の孔部32から滴下するため、潮解液7が該内壁面を伝うことなく貯溜される。前記除湿作用を長期間繰り返すことで貯溜部4に潮解液7が溜まっていき、潮解液7の貯溜量が増して満水になると、インジケーター8の多孔質層82が吸液して透明化することで、下方から液量の増加に伴って赤色に変色していく。前記インジケーター8の変化を外側から視認することで取替え時期であることを確認できる。
前記インジケーター8の変化は容器本体2を介して外側から確実に視認できるため、貯溜液量の増加を簡易的に確認して取替え時期を容易に判断することが可能となる。
【0035】
実施例3(図4参照)
除湿器の作製
内壁の略中間位置に段部を備えてなる略四角形の有底筒状のポリプロピレン成型体を容器本体2とし、該容器本体内の下方を貯溜部4として構成すると共に、該貯溜部4の内壁面(段部下方に形成される貯溜部4の上方位置)に、実施例1で作製した液体インジケーター8Bを貼着した。
次に、前記液体インジケーター8上方をカバーするように、横長状の液除凸部21(下方向に傾斜する)を下方に備えた略Z字状の成形部材の上端を前記段部に載置し、更に、該成形部材端部を段部と挟持するように、複数の孔部32が形成されてなる平板状の底面31を前記段部に載置することで収容部3を形成した。尚、前記底面31に形成される孔部32は、収容する潮解性組成物がこぼれ出ない程度の目巾で貫設されている。
更に、前記収容部3内には、潮解性組成物5として粒状の塩化カルシウムが上縁近くまで充填されている。
【0036】
また、前記容器本体2の開口部分は、上縁に加熱圧着された透湿シート6によって被覆されている。更に、使用前の状態での吸湿を抑制するために、前記透湿シート6を上方から覆って開口部を封止するアルミ箔等の密封シートが設けられ、更に上方から、多数の網目状孔部を有する蓋体が嵌着されている(図示せず)。
【0037】
前記構成の簡易除湿器を使用する場合、蓋体を外して密封シートを剥ぎ取った後、再び蓋を被嵌して湿気のある任意な収納庫内にインジケーター8を備えた面が視覚されるように定置することで庫内の除湿が開始される。
透湿シート6を透過して収容部3に流入した含湿空気は、塩化カルシウム5の吸湿作用によって湿気分が液化されて潮解液7となり、乾燥した空気が透湿シート6を介して外気に放出される。前記潮解液7は底面31に形成される複数の孔部32から滴下して貯溜部4に流入する。その際、インジケーター8近傍の貯溜部内壁を伝って上方から流入する貯溜液は、インジケーター8貼着部上方に形成される液除凸部21(インジケーター8の幅よりも大きく設定されている)によって潮解液7がインジケーター8に直接接触することなく貯溜部に流入して貯溜される。前記除湿作用を長期間繰り返すことで貯溜部4に潮解液7が溜まっていき、潮解液7の貯溜量が増して満水になると、インジケーター8の多孔質層82が吸液して透明化することで、下方から液量の増加に伴って赤色に変色していく。前記インジケーター8の変化を外側から視認することで取替え時期であることを確認できる。
前記インジケーター8の変化は容器本体2を介して外側から確実に視認できるため、貯溜液量の増加を簡易的に確認して取替え時期を容易に判断することが可能となる。
【0038】
実施例4
液体インジケーターの作製
透明PETフィルム(厚さ50μm)を透明支持体81とし、片面全体にアクリル系接着剤を塗布して粘着層84を形成した後、該粘着層84上に、表面をシリコーン処理したPETフィルムを同サイズの剥離シートとして貼着した。
次に、前記支持体81の表面(粘着層84が形成されていない面)に、湿式法珪酸〔商品名:ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、イソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、150メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、乾燥硬化させて多孔質層82を形成した。
次に、前記多孔質層82上に、フッ素樹脂系撥水剤〔商品名:ディックガードDF−30、大日本化学工業(株)製、固形分10重量%〕80部、油性系増粘剤1.0部、油性系遅乾溶剤19.0部を均一に混合攪拌してなる無色透明スクリーン印刷用インキを用いて、150メッシュのスクリーン版にて「取替え」の反転文字(即ち、透明支持体側から視覚した際に正しく読める文字)が形成されるように印刷し、70℃で3分間乾燥硬化させることで非吸液層を形成した。
更に、前記多孔質層82(非吸液層)上に、ウレタン樹脂をバインダーとする赤色印刷インキを180メッシュのスクリーン版にてベタ状印刷し、乾燥させて着色層83を設けることで液体インジケーター8を得た。
【0039】
前記液体インジケーター8を支持体側から視覚した際、乾燥状態では白色の多孔質層82が視認されるが、水を付着させると多孔質層82が吸液して白色不透明状態から無色透明状態に変化した。その際、非吸液層が積層された部分は白色不透明のままであった。そのため、着色層83の赤色の色調を背景に「取替え」の白色文字が視認される状態となった。
前記様相は吸液状態で維持しているが、水が蒸発乾燥すると元の様相(白色)へと変化するものであり、この現象は何度も繰り返し行うことができた。
【0040】
除湿器の作製
上方の開口部近傍に段部を備えてなる略四角形の有底筒状のポリプロピレン成型体を容器本体2とし、該容器本体内の下方を貯溜部4として構成すると共に、該貯溜部4の内壁面(貯溜部4上方)に、先に作製した液体インジケーター8を貼着した。
更に、底面31に複数の孔部32が形成されてなる籠状の収容部3の上端を前記段部に載置することで容器内壁と底面31が非接触状態となるように配設した。尚、収容部3内には、潮解性組成物5として粒状の塩化カルシウムが上縁近くまで充填されている。
そのため、前記底面31に形成される孔部32は、前記塩化カルシウム5がこぼれ出ない程度の目巾で複数貫設される。
【0041】
また、前記容器本体2の開口部分は、上縁に加熱圧着された透湿シート6によって被覆されている。更に、使用前の状態での吸湿を抑制するために、前記透湿シート6を上方から覆って開口部を封止するアルミ箔等の密封シートが設けられ、更に上方から、多数の網目状孔部を有する蓋体が嵌着されている。
【0042】
前記構成の簡易除湿器を使用する場合、蓋体を外して密封シートを剥ぎ取った後、再び蓋を被嵌して湿気のある任意な収納庫内にインジケーター8を備えた面が視覚されるように定置することで庫内の除湿が開始される。
透湿シート6を透過して収容部3に流入した含湿空気は、塩化カルシウム5の吸湿作用によって湿気分が液化されて潮解液7となり、乾燥した空気が透湿シート6を介して外気に放出される。前記潮解液7は底面31に形成される複数の孔部32から滴下して貯溜部4に流入するが、その際、収容部3が容器本体2の内壁面と非接触状態であるため、潮解液7が該内壁面を伝うことなく貯溜される。前記除湿作用を長期間繰り返すことで貯溜部4に潮解液7が溜まっていき、満水になるとインジケーター8の多孔質層82が吸液して透明化することで、着色層83が視認されるようになり、赤色の背景に「取替え」の白色文字が出現する。前記インジケーター8の変化を確認することで取替え時期であることを知ることができる。
前記インジケーター8の変化は容器本体2を介して確実に視認できるため、貯溜液量の増加を簡易的に確認して取替え時期を容易に判断することが可能となる。
【符号の説明】
【0043】
1 除湿器
2 容器本体
21 液除凸部
3 収容部
31 底面
32 孔部
4 貯溜部
5 潮解性組成物
6 透湿シート
7 潮解液
8 液体インジケーター
81 透明支持体
82 多孔質層
83 着色層
84 粘着層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
潮解性組成物を収容する少なくとも底面に孔部が設けられた収容部と、前記収容部から滴下した潮解液が流入して貯溜される貯溜部を備えた容器本体とからなる除湿器であって、前記貯溜部の少なくとも一部が潮解液の水位を視認できるような透明性を有すると共に、前記透明部分の内壁に潮解液の付着により変色する液体インジケーターが設けられており、前記液体インジケーターが支持体上に低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた非吸液状態で不透明であり吸液状態で透明化する多孔質層を積層してなることを特徴とする除湿器。
【請求項2】
前記液体インジケーターの支持体が透明性材料からなり、多孔質層を積層しない面が貯溜部内壁に貼着される請求項1記載の除湿器。
【請求項3】
前記多孔質層上に着色層が積層される請求項1又は2に記載の除湿器。
【請求項4】
前記収容部が貯溜部内壁と非接触状態に位置し、潮解液が液体インジケーターに付着することなく収容部から貯溜部に流入する請求項1乃至3のいずれかに記載の除湿器。
【請求項5】
前記収容部底面が容器壁面に対して鈍角に接触する下方凸状に形成され、前記潮解液が貯溜部内壁を伝って液体インジケーターに付着することなく貯溜部に流入する請求項1乃至3のいずれかに記載の除湿器。
【請求項6】
前記液体インジケーター上方の貯溜部内壁に液除凸部を設け、前記潮解液が貯溜部内壁を伝って液体インジケーターに付着することなく貯溜部に流入する請求項1乃至3のいずれかに記載の除湿器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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