説明

集合包装容器

【課題】同じ集合包装容器を用いて多種類の商品の収納・展示に対応でき、この共通化により製作コストを大幅に低減できる集合包装容器を提供せんとする。
【解決手段】上端が開口部20を有し、内部に複数の同一種類の商品7,…が収納される容器本体2と、該容器本体2の開口部20を臨む上方の複数の高さ位置に調整可能に設けられ、前記の各商品7の上部70を当止するための上押え蓋3とより構成した。上押え蓋3は、平板状の押え部材30とその側縁から下方に延びる腕部材31とを備え、該腕部材に前記容器本体2の側壁に対して位置調整可能に係合する係合部4を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、同一種類の複数の商品をまとめて収納するとともに、店頭展示用の容器としても用いられる集合包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の集合包装容器としては、従来、上面に複数の凹陥部を形成したスタンドトレー上に、キャップを設けた一端部を凹陥部に差し込んだ立ち姿勢で複数個のチューブ容器を所定の間隔をおいて整列配置し、整列配置した複数個のチューブ容器の他端封止部上に天板を載置し、チューブ容器をスタンドトレー及び天板とともに被覆した熱収縮性合成樹脂フィルムを熱収縮させて緊締することにより、店頭等における陳列効果に優れ、かつ包装をより簡素化でき陳列作業の手間も省くことも可能なチューブ容器の集合包装容器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、たとえば歯ブラシの集合包装容器としては、図12に示すように、容器本体102上面の蓋体103にコ字状の切目線134を設けるとともに、左右側壁の上端後部から前方斜め下に延び、前方側壁の略中央部を横切る連続した帯状の切り離し案内部125を設けた容器101が提供されている。この集合包装容器101は、図中(a)に示す収納状態で店頭に運んだ後、図中(b)に示すように切り離し案内部125を切り離して容器本体102の上部126を容器本体下部から取り外して商品が外部からよく見えるようにするとともに、蓋体103の切目線134を切り離し、2つに折り畳むことにより後方上部に板状の起立部135を形成し、収納容器がそのまま展示用の容器として利用される。
【0004】
ところで、これら従来の集合包装容器では、収納されるチューブ容器や歯ブラシ等の商品の種類、特に寸法の違いに応じて、複数種類の集合包装容器を用意する必要がある。たとえば図12の歯ブラシの例では、使用年齢等により特に柄の長さの異なる複数種類の歯ブラシを販売する必要があるが、これら多種類の歯ブラシを収納し、店頭でディスプレイするためには、図12の容器本体102の高さの異なる複数種類の集合包装容器101を用意する必要があった。このように多種類の商品を収納・展示するための集合包装容器を各種類に応じて複数用意することは、当該容器の生産ロット数が少なく効率が悪く、製作コストが嵩むこととなる。
【0005】
【特許文献1】特開2001−315843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、同じ集合包装容器を用いて多種類の商品の収納・展示に対応でき、この共通化により製作コストを大幅に低減できる集合包装容器を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前述の課題解決のために、上端が開口され、内部に複数の同一種類の商品が収納される容器本体と、該容器本体の開口を臨む上方の複数の高さ位置に調整可能に設けられ、前記商品の上部を当止するための上押え蓋とよりなることを特徴とする集合包装容器を構成した。
【0008】
ここで、前記上押え蓋が、平板状の押え部材とその側縁から下方に延びる腕部材とを備え、該腕部材に前記容器本体の側壁に対して位置調整可能に係合する係合部を設けたものが好ましい。
【0009】
また、前記上押え蓋を、前記押え部材の左右側縁から一対の前記腕部材をそれぞれ下方に延設し、正面視略コ字状に構成したものが好ましい。
【0010】
より具体的には、前記腕部材の側縁に沿って複数の突部を形成するとともに、前記容器本体の側壁に前記腕部材を挿通する挿通穴を設け、該挿通穴の隅部の前記突部に対応する位置に、各突部を挿通し且つ係止するための線状の貫通溝を設けて構成する。
【0011】
さらに、前記突部を腕部材先端側および基端側にそれぞれ傾斜を有する略三角形状又は台形形状に形成し、基端側の傾斜角度を先端側に比べて大きく設定し、とくに前記貫通溝を下方に傾斜する方向に設けたものが好ましい。
【0012】
また、前記容器本体の少なくとも前方側壁の上部を切除するための切り取り用案内部を設けたもの、とくに前記切り取り用案内部を少なくとも前方及び左右の側壁に連続して形成し、前記上押え蓋が係合する側壁上部を該上押え蓋とともに除去可能としたものが好ましい。
【0013】
これら前記容器本体および上押え蓋は、好ましくはそれぞれ板紙を加工して構成される。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる本願発明に係る集合包装容器は、上押え蓋の高さ位置を調整することにより、高さの異なる複数種類の商品の収納・展示に対応することができ、各商品種類に応じた容器を用意する必要がない。そして、このような容器の共通化によって、製作コストを大幅に低減できる。
【0015】
また、上押え蓋は、平板状の押え部材とその側縁から下方に延びる腕部材を備え、該腕部材に前記容器本体の側壁に対して位置調整可能に係合する係合部を設けた簡単な構造で、高さ調整可能であり且つ内部の複数商品をしっかりと収納状態に保持できる上押え蓋を作製できる。
【0016】
また、押え部材の左右側縁から一対の前記腕部材をそれぞれ下方に延設し、正面視略コ字状に構成したので、簡単な構造であるにもかかわらず内部の商品をしっかりと収納保持できる。
【0017】
また、腕部材の側縁に沿って複数の突部を形成するとともに、容器本体の側壁に前記腕部材を挿通する挿通穴を設け、該挿通穴の隅部の前記突部に対応する位置に、各突部を挿通し且つ係止するための線状の貫通溝を設けたので、適宜な高さ位置で、しっかりと複数の商品を収納保持できる。
【0018】
また、突部を腕部材先端側および基端側にそれぞれ傾斜を有する略三角形状又は台形形状に形成し、基端側の傾斜角度を先端側に比べて大きく設定したので、装着しやすく外れにくい高さ調整可能な上押え蓋とすることができる。
【0019】
また、容器本体の少なくとも前方側壁の上部を切除するための切り取り用案内部を設けたので、展示の際、前方から内部の商品をよく見えるようにすることができる。
【0020】
また、切り取り用案内部を少なくとも前方及び左右の側壁に連続して形成し、前記上押え蓋が係合する側壁上部を該上押え蓋とともに除去可能としたので、容易に展示(ディスプレイ)状態とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明に係る集合包装容器1の全体構成を示す斜視図であり、図1〜4は第1実施形態、図5〜8は第2実施形態、図9は第3実施形態、図10は第4実施形態、図11は第5実施形態を示し、図中符号1は集合包装容器、2は容器本体、3は上押え蓋をそれぞれ示している。
【0023】
本発明の集合包装容器1は、図1および図2に示すように、上端が開口部20を有し、内部に複数の同一種類の商品7,…が収納される容器本体2と、該容器本体2の開口部20を臨む上方の複数の高さ位置に調整可能に設けられ、前記の各商品7の上部70を当止するための上押え蓋3とより構成されている。本例では商品7として個包装された歯ブラシを示し、柄の長さの種類に応じて上押え蓋3の高さ位置が調整されることとなるが、商品7はこのような歯ブラシに何ら限定されないことは勿論である。
【0024】
図2(a)は容器本体2に商品7を収納した上で、上押え蓋3を取り付け、輸送時などに内部の商品7が飛び出さないよう当止させた包装状態を示している。また、図2(b)は上押え蓋3を取り外すとともに、容器本体2の前壁(前方側壁24)の上部26を切り取り線(切り取り用案内部25)に沿って取り外し、内部の各商品7が外部から良く見え、取り出し可能とされたディスプレイ(展示)状態を示している。
【0025】
容器本体2および上押え蓋3は、それぞれロールコート紙やコート紙、アート紙などの一般的な板紙を型切り、折り曲げ、接着などの加工をすることにより構成されているが、素材、加工方法はこれに限定されず、合成樹脂や金属、木材など種々の素材を単独または組み合わせて構成することもできる。
【0026】
上押え蓋3は、図1に示すように平板状の押え部材30とその左右側縁30a,30aから下方に延びる一対の腕部材31,31とを備えており、本例ではこれら押え部材30および腕部材31,31は一枚の板紙を型抜きして30a,30aで正面視略コ字状になるように折り曲げて構成したものである。たとえば合成樹脂を用いて形成する場合は当該略コ字状に一体成形すればよい。
【0027】
各腕部材31には、容器本体2の対応する側壁21に対して位置調整可能に係合するための係合部4が設けられている。具体的には、各腕部材31は先端側(下側)が巾狭となる凸形状に構成されるとともに、この巾狭部32の両側縁に沿って複数の突部40,…が形成されている。そして、図2、3に示すように、この巾狭部32の突部40が容器本体2の対応する挿通穴22に係止されることにより係合部4として機能する。
【0028】
より詳しくは、図3に示すように、挿通穴22の両隅に線状の貫通溝23,23が形成されており、巾狭部32の各突部40は、該貫通溝23に挿通され且つこれに係止されるのである。突部40は左右一対を一組として所定の高さ位置に複数組設けられ、巾狭部32の挿通穴22に対する挿入深さを調整して該挿通穴22に係合される突部40の組を選択することにより、上押え蓋3の押え部材30の位置を収納する商品7の高さに応じて調整できるのである。
【0029】
本例では6つの高さ位置にそれぞれ突部40,40の組が形成されており、上押え蓋3をそれぞれの位置に調整することにより、柄の長さによって全長の異なる6種類の歯ブラシ(商品7)を収納する種類に応じて内部でばらつくことなく適切に収納することが可能とされている。図2は二番目に長い商品7を複数収納した状態を示し、図4は最も短い(六番目に長い)商品7を複数収納した状態を示している。
【0030】
各突部40の形状は、腕部材31先端側および基端側にそれぞれ傾斜を有する略三角形状に形成されており、基端側の傾斜角度θ2は先端側のθ1に比べて大きく設定され、対応する挿通穴22の貫通溝23も下方に傾斜する方向に設けられている。これにより、該貫通溝23に挿入される下方向には突部40が入りやすく、抜く上方向には係止されやすい構造とされている。
【0031】
なお、係合部4はこのような突部40や挿通穴22以外のものでも良いことは勿論である。また、本例では突部40を巾狭部32の両側縁に設けているが、いずれか一方の側縁にのみ形成したものや左右交互に互い違いに設けたものでもよい。また、各突部40の形状も三角形状以外に、台形や円弧状、その他の形状としても良い。
【0032】
容器本体2の前方側壁24には、図1および図2(a)に示すように、上部26を切除するための略コ字形状の切り取り用案内部25が設けられている。これは店頭などで展示する際に、上押え蓋3を取り外すとともに、該切り取り用案内部25に沿って側壁24を切断し、台形状の上部26を切除することにより、図2(b)に示すように前方から内部の商品7を良く視認できる窓部27が形成される。
【0033】
この切り取り用案内部25は切目線以外に、薄肉なラインを設けたものでもよい。図4(a)は短いタイプの歯ブラシ商品7を収納した状態であり、上押え蓋3を取り外しただけでは商品7の上面のみしか見えないが、図4(b)のように切り取り案内部25に沿って上部26を切除し、窓部27を形成することにより、前方から内部の商品7が視認できるのである。
【0034】
本例では容器本体2および上押え蓋3を平面視で矩形の容器としたが、本発明の集合包装容器1はこのような形状に何ら限定されず、内部に収納する商品等に応じて、円形、多角形、その他異形とすることもでき、その大きさも収納する商品の個数などに応じて適宜設定される。また、切り取り用案内部25についても、本例のように略コ字形状以外に、半円形など、種々の形状を採用できる。
【0035】
図5〜8は本発明の第2実施形態を示している。本実施形態の集合包装容器1は、容器本体2の上部26Aを切除するための切り取り用案内部25を容器本体の前方側壁24、左右側壁21、21、後方側壁28に周設し、前記上押え蓋3が係合する側壁上部26Aを該上押え蓋3とともに除去可能としたものである。切り取り用案内部25は上縁および下縁に各側壁から切断される切目線を有する帯状部であり、これを取り除くことにより筒状の上部26Aが下部29から分離されるように構成されている。
【0036】
図6(a)、(b)は、容器本体2に商品7を収納し、上押え蓋3を取り付ける手順を示しており、上述の第1実施形態と同様、上押え蓋3の所定高さの突部40,40が挿通穴22の貫通溝23に挿通・係止されることにより容器本体2と上押え蓋3が係合する。そして、この挿通穴22は、左右の各側壁21における上部26Aの領域に形成されており、切り取り用案内部25を容器本体2から切り外すことにより、図7に示すように、筒状の上部26Aとこれに係合している上押え蓋3が一体となって容器本体2の下部29から分離して取り外される。
【0037】
図8(a)、(b)は、最も短い商品を収納して上押え蓋3を取り付ける手順、図8(c)は容器本体2の上部26Aと上押え蓋3を一体的に切り離した状態を示している。帯状の切り取り用案内部25は、前方側壁24に下方に膨出した巾広部25aを有し、この切り取り用案内部25を切り離した容器本体下部29の前方側壁24の上縁部に、略コ字状の窓部27が形成され、前方から商品7が良く見えるように工夫されている。
【0038】
なお、この切り取り用案内部25は、少なくとも挿通穴22を含む上部を分離できるように形成されるのであれば、側壁四方に周設する必要はなく、また、その高さも上部26Aを切り離した展示状態で内部の商品7を安定保持できる高さであれば、より低い位置に形成することも勿論可能である。その他の構成は基本的に上記第1実施形態と同様であるため、同一構造には同一符号を付して説明は省略する。
【0039】
図9は本発明の第3実施形態を示している。本実施形態の集合包装容器1は、図9(a)に示すように、上押え蓋3が容器本体2の左右一方の側壁21の上端縁21aに連続して一体的に構成されており、側壁21に連続する側と反対側の端部に、腕部材31が設けられ、上記第1実施形態と同様、他方の側壁21の挿通穴22に係合するように構成されている。なお、展示時には係合状態を解除し、前記側壁21の上端縁で上押え蓋3を切り取りばよく、この上端縁に切目線を設けておいてもよい。
【0040】
商品7の上部に当接する押え部材30と連続する側壁21との間の領域、同じく押え部材30と腕部材31との間の領域には、それぞれ複数の折り目線a,b,cが形成されており、商品の高さに応じて各折り目線を選択して折り曲げることにより、巾狭部32の挿通穴22に対する挿入深さが調整されて該挿通穴22に突部40が係止される。図9(b)は折り目線c,cで折り曲げて最も長い商品7を収納した状態、図9(c)は折り目線a,aで折り曲げて最も短い商品7を収納した状態を示している。
【0041】
本例では3種類の高さの異なる商品をそれぞれ折り目線を選択することにより収納できるように構成しているが、折り目線を増やして収納できる商品の種類を増やしたり逆に減らすことも可能である。その他の構成は基本的に上記第1実施形態と同様であるため、同一構造には同一符号を付して説明は省略する。
【0042】
図10は本発明の第4実施形態を示している。本実施形態の集合包装容器1は、腕部材31の巾狭部32の両側縁に一対の突部40,40を形成するとともに、容器本体2の側壁21の複数の高さ位置に、巾狭部32を挿通する挿通穴22,・・・が設けられ、各挿通穴22の隅部の突部40,40に対応する位置に、各突部40を挿通し且つ係止するための線状の貫通溝23が設けられている。このように挿通穴22,・・・を所定の高さ位置に複数設け、突部40,40が係合される挿通穴22を選択することにより、上押え蓋3の押え部材30の位置を収納する商品7の高さに応じて調整できるのである。その他の構成は基本的に上記第1実施形態と同様である。
【0043】
図11は本発明の第5実施形態を示している。本実施形態の集合包装容器1は、図11(a)に示すように容器本体2の左右側壁21、21の上部に上端81を段差状に切り欠いた突出片80,80が一体的に形成され、この突出片80,80を左右側壁21,21の内面側にそれぞれ折り返して、図11(b)に示すように当該内面側に段差状の係止部82a,82b,82cがそれぞれ形成されている。
【0044】
そして、上押え蓋3は、平板状の押え部材30とその左右側縁30a,30aから下方に延びる一対の腕部材31A,31Aとより構成されており、各腕部材31Aの下端に外側へ折り返された折返し部33がそれぞれ形成され、これを容器本体2の内面側から前記段差状に複数設けられた係止部82a,82b,82cの何れかの左右一対の組に係合させることにより、上押え蓋3が商品7の高さに応じて適宜な位置に取り付けられる。その他の構成は基本的に上記第1実施形態と同様である。
【0045】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施形態に係る集合包装容器を示す斜視図。
【図2】(a)は同じく集合包装容器の上押え蓋を取り付けた収納状態を示す斜視図、(b)は同じく集合包装容器の上押え蓋を取り外した展示状態を示す斜視図。
【図3】同じく集合包装容器の上押え蓋と容器本体の係合部を示す要部の説明図。
【図4】(a)は同じく集合包装容器の上押え蓋を取り付けた収納状態を示す斜視図、(b)は同じく集合包装容器の上押え蓋を取り外した展示状態を示す斜視図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る集合包装容器を示す斜視図。
【図6】(a),(b)は同じく集合包装容器に商品を収納して上押え蓋を取り付ける手順を示す斜視図。
【図7】同じく集合包装容器の上押え蓋を取り外した展示状態を示す斜視図。
【図8】(a),(b)は同じく集合包装容器に商品を収納して上押え蓋を取り付ける手順を示す斜視図、(c)は上押え蓋を取り外した展示状態を示す斜視図。
【図9】(a)〜(c)は本発明の第3実施形態に係る集合包装容器を示す斜視図。
【図10】本発明の第4実施形態に係る集合包装容器を示す側面図。
【図11】(a),(b)は本発明の第5実施形態に係る集合包装容器を示す斜視図。
【図12】(a),(b)は従来の集合包装容器を示す斜視図。
【符号の説明】
【0047】
1 集合包装容器
2 容器本体
3 上押え蓋
4 係合部
7 商品
20 開口部
21 側壁
21a 上端縁
22 挿通穴
23 貫通溝
24 側壁
25 切り取り用案内部
25a 巾広部
26,26A 上部
27 窓部
28 側壁
29 下部
30 押え部材
30a 側縁
31,31A 腕部材
32 巾狭部
33 折返し部
40 突部
70 上部
80 突出片
81 上端
82a,82b,82c 係止部
a,b,c 折り目線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端が開口され、内部に複数の同一種類の商品が収納される容器本体と、該容器本体の開口を臨む上方の複数の高さ位置に調整可能に設けられ、前記商品の上部を当止するための上押え蓋とよりなることを特徴とする集合包装容器。
【請求項2】
前記上押え蓋が、平板状の押え部材とその側縁から下方に延びる腕部材とを備え、該腕部材に前記容器本体の側壁に対して位置調整可能に係合する係合部を設けてなる請求項1記載の集合包装容器。
【請求項3】
前記上押え蓋を、前記押え部材の左右側縁から一対の前記腕部材をそれぞれ下方に延設し、正面視略コ字状に構成してなる請求項2記載の集合包装容器。
【請求項4】
前記腕部材の側縁に沿って複数の突部を形成するとともに、前記容器本体の側壁に前記腕部材を挿通する挿通穴を設け、該挿通穴の隅部の前記突部に対応する位置に、各突部を挿通し且つ係止するための線状の貫通溝を設けてなる請求項2又は3記載の集合包装容器。
【請求項5】
前記突部を腕部材先端側および基端側にそれぞれ傾斜を有する略三角形状又は台形形状に形成し、基端側の傾斜角度を先端側に比べて大きく設定してなる請求項4記載の集合包装容器。
【請求項6】
前記貫通溝を下方に傾斜する方向に設けてなる請求項5記載の集合包装容器。
【請求項7】
前記容器本体の少なくとも前方側壁の上部を切除するための切り取り用案内部を設けた請求項1〜6の何れか1項に記載の集合包装容器。
【請求項8】
前記切り取り用案内部を少なくとも前方及び左右の側壁に連続して形成し、前記上押え蓋が係合する側壁上部を該上押え蓋とともに除去可能とした請求項7記載の集合包装容器。
【請求項9】
前記容器本体および上押え蓋を、それぞれ板紙を加工して構成してなる請求項1〜8の何れか1項に記載の集合包装容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−1380(P2008−1380A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−170940(P2006−170940)
【出願日】平成18年6月21日(2006.6.21)
【出願人】(000106324)サンスター株式会社 (200)
【Fターム(参考)】