集合電池用電力安全供給装置
【課題】部材の組付け作業及び修理が容易となり、安全性が増加する集合電池用電力安全供給装置の提供。
【解決手段】互いに対応する二つの面は、収容空間21と、組付け面22とに、それぞれ成形され、収容空間22は、四つの側フレームを有する矩形構成である枠20と、互いに隣接するように収容空間21に組み付けられ、その正極31又は負極32は、同じ極性が隣接するように配設される複数の単一ピース二次電池30と、正極導電条40と、負極導電条50と、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの連接端61、62を有し、連接端の一つが正極導電条40又は負極導電条50と連接し、連接端の残りは、貫通孔26を挿通して、収容空間21において、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する複数のヒューズ60と、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの接続端71、72を有する複数の連接具70と、を含む。
【解決手段】互いに対応する二つの面は、収容空間21と、組付け面22とに、それぞれ成形され、収容空間22は、四つの側フレームを有する矩形構成である枠20と、互いに隣接するように収容空間21に組み付けられ、その正極31又は負極32は、同じ極性が隣接するように配設される複数の単一ピース二次電池30と、正極導電条40と、負極導電条50と、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの連接端61、62を有し、連接端の一つが正極導電条40又は負極導電条50と連接し、連接端の残りは、貫通孔26を挿通して、収容空間21において、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する複数のヒューズ60と、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの接続端71、72を有する複数の連接具70と、を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合電池に関し、特に、複数の単一ピース二次電池を電気的に連結して構成される集合電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すのは、本願の出願者が提案した特許文献1の米国特許US7670718号の集合電池である。このような集合電池は、複数の単一ピース二次電池10と、これらの単一ピース二次電池10の数量と同じ個数を有するヒューズ11と、をI字形枠12に組付けて構成される。
【0003】
各単一ピース二次電池10の一側が単一のヒューズ11に溶接されて、複数の導電条13を介して各単一ピース二次電池10を直列接続し、又は並列接続して、電力を出力する。
【0004】
何れかの単一ピース二次電池10が故障して電流値が許容値を超えた場合には、当該単一ピース二次電池10と直接に接続するヒューズ11が開回路となって、当該単一ピース二次電池10が他の単一ピース二次電池10から離隔される。これにより、一つの単一ピース二次電池10の故障によって集合電池全体が故障となることを回避できる。
【0005】
しかしながら、これは次のような問題があった。
(1)複数の集合電池を積み上げて電気的に接続して利用するときには、枠の二つの側面から外部に露出する導電条は、互いに接触して短絡する危険性があり、且つ枠により複数の集合電池を直接に積み上げることができない。
【0006】
(2)各単一ピース二次電池はヒューズに遮蔽されるように設けられるため、単一ピース二次電池が液漏れ又は爆裂してヒューズが断裂しない場合には、目視により故障した単一ピース二次電池の外観を確認できない。単一ピース二次電池及びヒューズを分解しないと、故障した単一ピース二次電池の異常を確認できないため、極めて不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第7670718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、部材の組付け作業及び修理が容易となり、集合電池を寄り置き、又は積み上げて電気的に接続して利用するときに安全性が増加する集合電池用電力安全供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、互いに対応する二つの面は、収容空間と、組付け面とに、それぞれ成形され、前記収容空間は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部の背面が前記組付け面であり、前記収容空間の両側にあるフレームが二つの長手方向フレームとされ、前記二つの長手方向フレーム以外の二つのフレームが二つの幅方向フレームとされ、前記収容空間の底部の前記二つの長手方向に隣接する部位に貫通孔が複数設けられ、前記貫通孔は前記収容空間と前記組付け面とを貫通する枠と、互いに隣接するように前記収容空間に組み付けられ、その正極又は負極は、同じ極性が隣接するように配設され、前記二つの長手方向フレームに隣接する複数の単一ピース二次電池と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が正極出力端に成形される正極導電条と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が負極出力端に成形される負極導電条と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの連接端を有し、前記連接端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記連接端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する複数のヒューズと、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの接続端を有し、前記接続端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記接続端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する複数の連接具と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、前記ヒューズの一つの連接端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結され、前記連接具の一つの接続端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結されることを特徴とする。
【0011】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、前記ヒューズの一つの連接端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する端子に湾折されて成形し、前記連接具の一つの接続端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する端子に湾折されて成形することを特徴とする。
【0012】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、二つの集合電池を電気的に接続して利用する場合には、前記二つの集合電池の前記各幅方向フレームを隣接するように設置し、前記二つの集合電池は、単一の正極導電条及び単一の負極導電条を採用することにより、互いに電気的に接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によれば、部材の組付け作業及び修理が容易となり、集合電池を寄り置き、又は積み上げて電気的に接続して利用するときに安全性が増加するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】特許文献1による従来の集合電池の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図3】本発明の一部の部材の組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の各単一ピース二次電池が収容空間に組み付けられた状態を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施例の組合済み状態を示す断面図である。
【図6】本発明の二個の集合電池を積み上げて利用する状態を示す模式図である。
【図7】本発明の二個の集合電池の長手方向フレームを隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【図8】本発明の二個の集合電池の幅手方向フレームを隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、図2乃至図4を参照する。本発明の一実施例の集合電池用電力安全供給装置は、枠20の一面に複数の単一ピース二次電池30が組み付けられ、枠20の他面には、正極導電条40と、負極導電条50と、複数のヒューズ60と、が組み付けられる。複数の連接具70と各ヒューズ60とを介して、各単一ピース二次電池30が正極導電条40及び負極導電条50と電気的に接続する。各単一ピース二次電池30はそれぞれ一つのヒューズ60と電気的に接続する。これにより、集合電池100が構成される。
【0017】
枠20は、互いに対応する二つの面が、収容空間21と、組付け面22とに、それぞれ成形される。収容空間21は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部23の背面が組付け面22である。収容空間21の両側にあるフレームが二つの長手方向フレーム24とされ、二つの長手方向フレーム24以外の二つのフレームが二つの幅方向フレーム25とされる。収容空間21の底部23の二つの長手方向24に隣接する部位に貫通孔26が複数設けられる。貫通孔26は収容空間21と組付け面22とを貫通する。
【0018】
各単一ピース二次電池30は、互いに隣接するように収容空間21に組み付けられ、その正極31又は負極32は、同じ極性が隣接するように配設され、二つの長手方向フレーム24に隣接する。
【0019】
正極導電条40は、枠20の組付け面22に組み付けられ、その端部が正極出力端41に成形される。
【0020】
負極導電条50は、枠20の組付け面22に組み付けられ、その端部が負極出力端51に成形される。
【0021】
ヒューズ60は、枠20の組付け面22に組み付けられ、二つの連接端61、62を有する。連接端61、62の一つが正極導電条40又は負極導電条50と連接し、連接端61、62の残りは、貫通孔26を挿通して収容空間21に位置し、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する端子621に湾折されて成形する。これにより、各単一ピース二次電池30は一つのヒューズ60と連接する。
【0022】
連接具70は、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの接続端71、72を有する。接続端71、72の一つは、螺子73を介して正極導電条40又は負極導電条50に締結される。接続端71、72の残りは、貫通孔26を挿通して収容空間21に位置し、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する端子721に湾折されて成形する。
【0023】
次に、図4及び図5を参照しながら本発明の一実施例の使用方法及び効果を説明する。枠20に、ヒューズ60と、連接具70と、正極導電条40と、負極導電条50と、を組付けた後、収容空間21に単一ピース二次電池30を組付けることができる。特に、収容空間21において、ヒューズ60の連接端62と連接具70の接続端72とは、それぞれ湾折されて端子621に成形する。収容空間21に各単一ピース二次電池30を組付ける場合には、溶接せずに全ての部材を組付けることができ、これにより、単一ピース二次電池30の組付け作業及び交換が容易となる。
【0024】
図3及び図4を参照する。ヒューズ60、正極導電条40及び負極導電条50が枠20の組付け面22に組み付けられるため、各ヒューズ60の目視による確認が便利となり、組付け作業及び交換が容易となる。
【0025】
図4を参照する。収容空間21に各単一ピース二次電池30を組付けた後、各単一ピース二次電池30は整然と配設されて枠20の一面から外部に露出するため、目視による確認が便利となる。
【0026】
一方、各単一ピース二次電池30の外部に露出する面には、正極導電条40と負極導電条50が設けられないため、図6に示すように、本発明の二つの集合電池100を積み上げる場合には、二つの集合電池100の組付け面22を仕切るように設けることができる。このように、集合電池100の積上げが可能となり、そして異なる集合電池100の正極導電条40又は負極導電条50が互いに接触して短絡する危険性を回避できる。
【0027】
図7を参照する。図7は本発明の二個の集合電池100の長手方向フレーム24を隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【0028】
図8を参照する。図8は本発明の二個の集合電池100の幅手方向フレーム25を隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。単一の正極導電条40と単一の負極導電条50とを採用して、二つの集合電池100を電気的に接続することができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、集合電池に適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
10:単一ピース二次電池
11:ヒューズ
12:I字形枠
13:導電条
20:枠
21:収容空間
22:組付け面
23:底部
24:長手方向フレーム
25:幅方向フレーム
26:貫通孔
30:単一ピース二次電池
31:正極
32:負極
40:正極導電条
41:正極出力端
50:負極導電条
51:負極出力端
60:ヒューズ
61:連接端
62:連接端
63:螺子
70:連接具
71:接続端
72:接続端
73:螺子
100:集合電池
621:端子
721:端子
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合電池に関し、特に、複数の単一ピース二次電池を電気的に連結して構成される集合電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すのは、本願の出願者が提案した特許文献1の米国特許US7670718号の集合電池である。このような集合電池は、複数の単一ピース二次電池10と、これらの単一ピース二次電池10の数量と同じ個数を有するヒューズ11と、をI字形枠12に組付けて構成される。
【0003】
各単一ピース二次電池10の一側が単一のヒューズ11に溶接されて、複数の導電条13を介して各単一ピース二次電池10を直列接続し、又は並列接続して、電力を出力する。
【0004】
何れかの単一ピース二次電池10が故障して電流値が許容値を超えた場合には、当該単一ピース二次電池10と直接に接続するヒューズ11が開回路となって、当該単一ピース二次電池10が他の単一ピース二次電池10から離隔される。これにより、一つの単一ピース二次電池10の故障によって集合電池全体が故障となることを回避できる。
【0005】
しかしながら、これは次のような問題があった。
(1)複数の集合電池を積み上げて電気的に接続して利用するときには、枠の二つの側面から外部に露出する導電条は、互いに接触して短絡する危険性があり、且つ枠により複数の集合電池を直接に積み上げることができない。
【0006】
(2)各単一ピース二次電池はヒューズに遮蔽されるように設けられるため、単一ピース二次電池が液漏れ又は爆裂してヒューズが断裂しない場合には、目視により故障した単一ピース二次電池の外観を確認できない。単一ピース二次電池及びヒューズを分解しないと、故障した単一ピース二次電池の異常を確認できないため、極めて不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第7670718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主な目的は、部材の組付け作業及び修理が容易となり、集合電池を寄り置き、又は積み上げて電気的に接続して利用するときに安全性が増加する集合電池用電力安全供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、互いに対応する二つの面は、収容空間と、組付け面とに、それぞれ成形され、前記収容空間は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部の背面が前記組付け面であり、前記収容空間の両側にあるフレームが二つの長手方向フレームとされ、前記二つの長手方向フレーム以外の二つのフレームが二つの幅方向フレームとされ、前記収容空間の底部の前記二つの長手方向に隣接する部位に貫通孔が複数設けられ、前記貫通孔は前記収容空間と前記組付け面とを貫通する枠と、互いに隣接するように前記収容空間に組み付けられ、その正極又は負極は、同じ極性が隣接するように配設され、前記二つの長手方向フレームに隣接する複数の単一ピース二次電池と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が正極出力端に成形される正極導電条と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が負極出力端に成形される負極導電条と、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの連接端を有し、前記連接端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記連接端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する複数のヒューズと、前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの接続端を有し、前記接続端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記接続端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する複数の連接具と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、前記ヒューズの一つの連接端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結され、前記連接具の一つの接続端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結されることを特徴とする。
【0011】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、前記ヒューズの一つの連接端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する端子に湾折されて成形し、前記連接具の一つの接続端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する端子に湾折されて成形することを特徴とする。
【0012】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によると、二つの集合電池を電気的に接続して利用する場合には、前記二つの集合電池の前記各幅方向フレームを隣接するように設置し、前記二つの集合電池は、単一の正極導電条及び単一の負極導電条を採用することにより、互いに電気的に接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の集合電池用電力安全供給装置によれば、部材の組付け作業及び修理が容易となり、集合電池を寄り置き、又は積み上げて電気的に接続して利用するときに安全性が増加するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】特許文献1による従来の集合電池の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図3】本発明の一部の部材の組み付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の各単一ピース二次電池が収容空間に組み付けられた状態を示す模式図である。
【図5】本発明の一実施例の組合済み状態を示す断面図である。
【図6】本発明の二個の集合電池を積み上げて利用する状態を示す模式図である。
【図7】本発明の二個の集合電池の長手方向フレームを隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【図8】本発明の二個の集合電池の幅手方向フレームを隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、図2乃至図4を参照する。本発明の一実施例の集合電池用電力安全供給装置は、枠20の一面に複数の単一ピース二次電池30が組み付けられ、枠20の他面には、正極導電条40と、負極導電条50と、複数のヒューズ60と、が組み付けられる。複数の連接具70と各ヒューズ60とを介して、各単一ピース二次電池30が正極導電条40及び負極導電条50と電気的に接続する。各単一ピース二次電池30はそれぞれ一つのヒューズ60と電気的に接続する。これにより、集合電池100が構成される。
【0017】
枠20は、互いに対応する二つの面が、収容空間21と、組付け面22とに、それぞれ成形される。収容空間21は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部23の背面が組付け面22である。収容空間21の両側にあるフレームが二つの長手方向フレーム24とされ、二つの長手方向フレーム24以外の二つのフレームが二つの幅方向フレーム25とされる。収容空間21の底部23の二つの長手方向24に隣接する部位に貫通孔26が複数設けられる。貫通孔26は収容空間21と組付け面22とを貫通する。
【0018】
各単一ピース二次電池30は、互いに隣接するように収容空間21に組み付けられ、その正極31又は負極32は、同じ極性が隣接するように配設され、二つの長手方向フレーム24に隣接する。
【0019】
正極導電条40は、枠20の組付け面22に組み付けられ、その端部が正極出力端41に成形される。
【0020】
負極導電条50は、枠20の組付け面22に組み付けられ、その端部が負極出力端51に成形される。
【0021】
ヒューズ60は、枠20の組付け面22に組み付けられ、二つの連接端61、62を有する。連接端61、62の一つが正極導電条40又は負極導電条50と連接し、連接端61、62の残りは、貫通孔26を挿通して収容空間21に位置し、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する端子621に湾折されて成形する。これにより、各単一ピース二次電池30は一つのヒューズ60と連接する。
【0022】
連接具70は、枠20の組付け面22に組み付けられ、それぞれ二つの接続端71、72を有する。接続端71、72の一つは、螺子73を介して正極導電条40又は負極導電条50に締結される。接続端71、72の残りは、貫通孔26を挿通して収容空間21に位置し、単一ピース二次電池30の正極31又は負極32と連接する端子721に湾折されて成形する。
【0023】
次に、図4及び図5を参照しながら本発明の一実施例の使用方法及び効果を説明する。枠20に、ヒューズ60と、連接具70と、正極導電条40と、負極導電条50と、を組付けた後、収容空間21に単一ピース二次電池30を組付けることができる。特に、収容空間21において、ヒューズ60の連接端62と連接具70の接続端72とは、それぞれ湾折されて端子621に成形する。収容空間21に各単一ピース二次電池30を組付ける場合には、溶接せずに全ての部材を組付けることができ、これにより、単一ピース二次電池30の組付け作業及び交換が容易となる。
【0024】
図3及び図4を参照する。ヒューズ60、正極導電条40及び負極導電条50が枠20の組付け面22に組み付けられるため、各ヒューズ60の目視による確認が便利となり、組付け作業及び交換が容易となる。
【0025】
図4を参照する。収容空間21に各単一ピース二次電池30を組付けた後、各単一ピース二次電池30は整然と配設されて枠20の一面から外部に露出するため、目視による確認が便利となる。
【0026】
一方、各単一ピース二次電池30の外部に露出する面には、正極導電条40と負極導電条50が設けられないため、図6に示すように、本発明の二つの集合電池100を積み上げる場合には、二つの集合電池100の組付け面22を仕切るように設けることができる。このように、集合電池100の積上げが可能となり、そして異なる集合電池100の正極導電条40又は負極導電条50が互いに接触して短絡する危険性を回避できる。
【0027】
図7を参照する。図7は本発明の二個の集合電池100の長手方向フレーム24を隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。
【0028】
図8を参照する。図8は本発明の二個の集合電池100の幅手方向フレーム25を隣接して電気的に連接して利用する状態を示す模式図である。単一の正極導電条40と単一の負極導電条50とを採用して、二つの集合電池100を電気的に接続することができる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、集合電池に適用することができる。
【符号の説明】
【0030】
10:単一ピース二次電池
11:ヒューズ
12:I字形枠
13:導電条
20:枠
21:収容空間
22:組付け面
23:底部
24:長手方向フレーム
25:幅方向フレーム
26:貫通孔
30:単一ピース二次電池
31:正極
32:負極
40:正極導電条
41:正極出力端
50:負極導電条
51:負極出力端
60:ヒューズ
61:連接端
62:連接端
63:螺子
70:連接具
71:接続端
72:接続端
73:螺子
100:集合電池
621:端子
721:端子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対応する二つの面は、収容空間と、組付け面とに、それぞれ成形され、前記収容空間は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部の背面が前記組付け面であり、前記収容空間の両側にあるフレームが二つの長手方向フレームとされ、前記二つの長手方向フレーム以外の二つのフレームが二つの幅方向フレームとされ、前記収容空間の底部の前記二つの長手方向に隣接する部位に貫通孔が複数設けられ、前記貫通孔は前記収容空間と前記組付け面とを貫通する枠と、
互いに隣接するように前記収容空間に組み付けられ、その正極又は負極は、同じ極性が隣接するように配設され、前記二つの長手方向フレームに隣接する複数の単一ピース二次電池と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が正極出力端に成形される正極導電条と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が負極出力端に成形される負極導電条と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの連接端を有し、前記連接端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記連接端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する複数のヒューズと、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの接続端を有し、前記接続端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記接続端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する複数の連接具と、
を含むことを特徴とする集合電池用電力安全供給装置。
【請求項2】
前記ヒューズの一つの連接端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結され、前記連接具の一つの接続端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結されることを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【請求項3】
前記ヒューズの一つの連接端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する端子に湾折されて成形し、前記連接具の一つの接続端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する端子に湾折されて成形することを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【請求項4】
二つの集合電池を電気的に接続して利用する場合には、前記二つの集合電池の前記各幅方向フレームを隣接するように設置し、前記二つの集合電池は、単一の正極導電条及び単一の負極導電条を採用することにより、互いに電気的に接続することを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【請求項1】
互いに対応する二つの面は、収容空間と、組付け面とに、それぞれ成形され、前記収容空間は、四つの側フレームを有する矩形構成であり、その底部の背面が前記組付け面であり、前記収容空間の両側にあるフレームが二つの長手方向フレームとされ、前記二つの長手方向フレーム以外の二つのフレームが二つの幅方向フレームとされ、前記収容空間の底部の前記二つの長手方向に隣接する部位に貫通孔が複数設けられ、前記貫通孔は前記収容空間と前記組付け面とを貫通する枠と、
互いに隣接するように前記収容空間に組み付けられ、その正極又は負極は、同じ極性が隣接するように配設され、前記二つの長手方向フレームに隣接する複数の単一ピース二次電池と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が正極出力端に成形される正極導電条と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、その端部が負極出力端に成形される負極導電条と、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの連接端を有し、前記連接端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記連接端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する複数のヒューズと、
前記枠の前記組付け面に組み付けられ、それぞれ二つの接続端を有し、前記接続端の一つが前記正極導電条又は前記負極導電条と連接し、前記接続端の残りは、前記貫通孔を挿通して、前記収容空間において、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する複数の連接具と、
を含むことを特徴とする集合電池用電力安全供給装置。
【請求項2】
前記ヒューズの一つの連接端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結され、前記連接具の一つの接続端は、螺子を介して正極導電条又は負極導電条に締結されることを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【請求項3】
前記ヒューズの一つの連接端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連接する端子に湾折されて成形し、前記連接具の一つの接続端は、前記貫通孔を挿通して前記収容空間に位置し、前記単一ピース二次電池の正極又は負極と連結する端子に湾折されて成形することを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【請求項4】
二つの集合電池を電気的に接続して利用する場合には、前記二つの集合電池の前記各幅方向フレームを隣接するように設置し、前記二つの集合電池は、単一の正極導電条及び単一の負極導電条を採用することにより、互いに電気的に接続することを特徴とする、請求項1に記載の集合電池用電力安全供給装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2013−8605(P2013−8605A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141365(P2011−141365)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(507318222)エネルギー コントロール リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】ENERGY CONTROL LIMITED
【住所又は居所原語表記】Portcullis TrustNet Chambers,P.O.Box 3444 Road Town,Tortola,British Virgin Islands
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(507318222)エネルギー コントロール リミテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】ENERGY CONTROL LIMITED
【住所又は居所原語表記】Portcullis TrustNet Chambers,P.O.Box 3444 Road Town,Tortola,British Virgin Islands
【Fターム(参考)】
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